JP2017128237A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】締結力の差異に関わらず軸受構造の予圧が変化しない車輪用軸受装置の提供を目的とする。【解決手段】ハブ輪4に自在継手取り付け穴4eが設けられており、ハブ輪4のインナー側端部を径方向外側へ折り曲げて内輪5をカシメるとした車輪用軸受装置1において、ハブ輪4のインナー側端面に自在継手取り付け穴4eにつながる大径穴部4kが形成され、自在継手取り付け穴4eに自在継手12の駆動軸12aを挿通して締結すると、大径穴部4kの底面4mに自在継手12を構成する筐体12kの端面12mが当接した状態となる。【選択図】図6

Description

本発明は、車輪用軸受装置に関する。詳しくは、締結力の差異に関わらず転がり軸受構造の予圧が変化しない車輪用軸受装置に関する。
従来、自動車等の懸架装置において車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置が知られている。車輪用軸受装置は、懸架装置を構成するナックルに外方部材が固定される。また、車輪用軸受装置は、外方部材の内側に複列の転動体が介装され、この転動体によって内方部材を支持している。こうして、車輪用軸受装置は、転がり軸受構造を構成し、内方部材に取り付けられた車輪を回転自在としているのである。
ところで、車輪用軸受装置は、内方部材の中心に自在継手の駆動軸が挿通され、この駆動軸をナットで締結することにより、車輪を駆動可能とした仕様が存在している(駆動輪用の車輪用軸受装置)。また、このような車輪用軸受装置においては、内方部材がハブ輪とハブ輪の小径段部に嵌められた内輪とで構成されており、ハブ輪のインナー側端部を径方向外側へ折り曲げて内輪をカシメるとしたものが存在している(特許文献1参照)。すると、カシメ部分に自在継手の一部が接している場合、ナットの締結力に応じてカシメ部分が変形し、内輪が変位することによって軸受隙間量が変化してしまうという問題があった。つまり、締結力の差異に応じて転がり軸受構造の予圧(軸受隙間がゼロ以下となるように軸受構造に予め掛かっている荷重)が変化してしまうという問題があった。
特開平11−5404号公報
本発明は、以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、締結力の差異に関わらず軸受構造の予圧が変化しない車輪用軸受装置の提供を目的とする。
即ち、本発明は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の前記小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、前記外方部材と前記内方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に介装された複列の転動体と、を備え、前記ハブ輪に自在継手取り付け穴が設けられており、前記ハブ輪のインナー側端部を径方向外側へ折り曲げて前記内輪をカシメるとした車輪用軸受装置において、前記ハブ輪のインナー側端面に前記自在継手取り付け穴につながる大径穴部が形成され、前記自在継手取り付け穴に自在継手の駆動軸を挿通して締結すると、前記大径穴部の底面に前記自在継手を構成する筐体の端面が当接した状態となる、ものである。
本発明は、前記大径穴部が前記小径段部の内側に形成されており、前記大径穴部の底面が前記内輪のインナー側端面よりもアウター側にある、ものである。
本発明は、前記大径穴部の内周面と前記筐体の外周面との隙間を塞ぐシール部材を具備する、ものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明に係る車輪用軸受装置は、ハブ輪のインナー側端面に自在継手取り付け穴につながる大径穴部が形成されている。そして、自在継手取り付け穴に自在継手の駆動軸を挿通して締結すると、大径穴部の底面に自在継手を構成する筐体の端面が当接した状態となる。かかる発明により、締結力による荷重がカシメ部分に掛からないので、カシメ部分が変形せず、ひいては内輪が変位しない。従って、締結力の差異に関わらず転がり軸受構造の予圧が変化しない。
本発明に係る車輪用軸受装置は、大径穴部が小径段部の内側に形成されている。そして、大径穴部の底面が内輪のインナー側端面よりもアウター側にある。かかる発明により、締結力による歪みがカシメ部分に伝わらないので、カシメ部分が変形せず、ひいては内輪が変位しない。
本発明に係る車輪用軸受装置は、大径穴部の内周面と筐体の外周面との隙間を塞ぐシール部材を具備している。かかる発明により、自在継手取り付け穴への泥水等の浸入を防ぎ、錆の発生を抑制することができる。
車輪用軸受装置の全体構成を示す斜視図。 車輪用軸受装置の全体構成を示す断面図。 車輪用軸受装置の一部構造を示す拡大断面図。 車輪用軸受装置の一部構造を示す拡大断面図。 車輪用軸受装置に自在継手の駆動軸を挿通して締結する構造を示す図。 車輪用軸受装置に自在継手の駆動軸を挿通して締結した状態を示す図。 シール部材を具備した車輪用軸受装置を示す拡大断面図。 車輪用軸受装置に自在継手の駆動軸を挿通して締結する構造を示す図。 車輪用軸受装置に自在継手の駆動軸を挿通して締結した状態を示す図。 シール部材を具備した車輪用軸受装置を示す拡大断面図。
以下に、図1から図4を用いて、本発明に係る車輪用軸受装置1について説明する。なお、図2は、図1におけるA−A断面図である。図3および図4は、図2における一部領域の拡大図である。
車輪用軸受装置1は、自動車等の懸架装置において車輪を回転自在に支持するものである。車輪用軸受装置1は、外方部材2、内方部材3(ハブ輪4と内輪5)、転動体6、シール部材7(以降「一側シール部材7」とする)、シール部材10(以降「他側シール部材10」とする)を具備する。なお、以下において、「一側」とは、車輪用軸受装置1の車体側、即ち、インナー側を表す。また、「他側」とは、車輪用軸受装置1の車輪側、即ち、アウター側を表す。
外方部材2は、内方部材3(ハブ輪4と内輪5)を支持するものである。外方部材2は、略円筒形状に形成されたS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で構成されている。外方部材2の一側端部には、拡径部2aが形成されている。外方部材2の他側端部には、拡径部2bが形成されている。外方部材2の内周には、環状に外側転走面2cと外側転走面2dとが互いに平行となるように形成されている。外側転走面2cと外側転走面2dには、高周波焼入れが施され、表面硬さが58〜64HRCの範囲となるように硬化処理されている。なお、外方部材2の外周には、懸架装置を構成するナックルに取り付けるためのナックル取り付けフランジ2eが一体に形成されている。
内方部材3は、図示しない車輪を回転自在に支持するものである。内方部材3は、ハブ輪4と内輪5で構成されている。
ハブ輪4は、略円筒形状に形成されたS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で構成されている。ハブ輪4の一側端部には、小径段部4aが形成されている。小径段部4aには、内輪5が圧入されている。また、ハブ輪4は、そのインナー側端部を径方向外側へ折り曲げて内輪5をカシメている。ハブ輪4の外周には、車輪取り付けフランジ4bが一体的に形成されている。車輪取り付けフランジ4bには、内方部材3の回転軸Lを中心とする同心円上に等間隔にボルト穴4cが設けられ、それぞれのボルト穴4cにハブボルト4dが挿通されている。また、ハブ輪4の中心には、自在継手取り付け穴4eが設けられており、この自在継手取り付け穴4eの内周には、等間隔に凹凸4fが形成されている(セレーション穴が形成されている)。更に、ハブ輪4の外周には、環状に内側転走面4gが形成されている。ハブ輪4は、小径段部4aから内側転走面4gを経て、シールランド部(後述の軸面部4hと曲面部4iと側面部4jで構成される)まで高周波焼入れが施され、表面硬さが58〜64HRCの範囲となるように硬化処理されている。これにより、ハブ輪4は、車輪取り付けフランジ4bに付加される回転曲げ荷重に対して十分な機械的強度と耐久性を有している。なお、内側転走面4gは、外方部材2の外側転走面2dに対向する。
内輪5は、略円筒形状に形成されたSUJ2等の高炭素クロム軸受鋼で構成されている。内輪5の外周には、環状に内側転走面5aが形成されている。つまり、内輪5は、ハブ輪4の小径段部4aに圧入嵌合され、小径段部4aの外周に内側転走面5aを構成している。内輪5は、いわゆるズブ焼入れが施され、芯部まで58〜64HRCの範囲となるように硬化処理されている。これにより、内輪5は、車輪取り付けフランジ4bに付加される回転曲げ荷重に対して十分な機械的強度と耐久性を有している。なお、内側転走面5aは、外方部材2の外側転走面2cに対向する。
転動体6は、外方部材2と内方部材3(ハブ輪4と内輪5)の間に介装されているものである。転動体6は、インナー側のボール列6a(以降「一側ボール列6a」とする)とアウター側のボール列6b(以降「他側ボール列6b」とする)を有している。一側ボール列6aと他側ボール列6bは、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼で構成されている。一側ボール列6aと他側ボール列6bには、いわゆるズブ焼入れが施され、芯部まで58〜64HRCの範囲となるように硬化処理されている。一側ボール列6aは、複数のボールが保持器によって環状に保持されている。一側ボール列6aは、内輪5に形成されている内側転走面5aと、それに対向する外方部材2の外側転走面2cとの間に転動自在に収容されている。他側ボール列6bは、複数のボールが保持器によって環状に保持されている。他側ボール列6bは、ハブ輪4に形成されている内側転走面4gと、それに対向する外方部材2の外側転走面2dとの間に転動自在に収容されている。このようにして、一側ボール列6aと他側ボール列6bは、外方部材2と内方部材3(ハブ輪4と内輪5)とで複列アンギュラ玉軸受を構成している。なお、車輪用軸受装置1は、ハブ輪4の外周に他側ボール列6bの内側転走面4gが直接形成されている第3世代構造の車輪用軸受装置であるがこれに限定するものではなく、ハブ輪4に一対の内輪5が圧入固定された第2世代構造や、ハブ輪4を備えず、かつ外周にナックル取り付けフランジ2eを持たない外方部材2である外輪と内方部材である一対の内輪5とから構成される第1世代構造であっても良い。
一側シール部材7は、外方部材2と内方部材3の間に形成された環状空間Sのインナー側端部に装着されるものである。一側シール部材7は、円環状のシールリング8と円環状のスリンガ9で構成されている。
シールリング8は、外方部材2の拡径部2aに嵌合されて外方部材2と一体的に構成される。シールリング8は、芯金81と弾性部材であるシールゴム82とを有する。
芯金81は、フェライト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS430系等)やオーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板(JIS規格のSPCC系等)で構成されている。芯金81は、円環状の鋼板がプレス加工によって屈曲され、軸方向断面が略L字状に形成されている。これにより、芯金81は、円筒状の嵌合部81aと、その一端から内方部材3(内輪5)に向かって延びる円板状の側板部81bとが形成されている。嵌合部81aと側板部81bは、互いに略垂直に交わっており、嵌合部81aは、後述するスリンガ9の嵌合部9aに対向する。また、側板部81bは、後述するスリンガ9の側板部9bに対向する。なお、嵌合部81aと側板部81bには、弾性部材であるシールゴム82が加硫接着されている。
シールゴム82は、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等の合成ゴムで構成されている。シールゴム82には、シールリップであるラジアルリップ82a、内側アキシアルリップ82bおよび外側アキシアルリップ82cが形成されている。
スリンガ9は、内方部材3の外周(内輪5の外周)に嵌合されて内方部材3と一体的に構成される。
スリンガ9は、フェライト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS430系等)やオーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板(JIS規格のSPCC系等)で構成されている。スリンガ9は、円環状の鋼板がプレス加工によって屈曲され、軸方向断面が略L字状に形成されている。これにより、スリンガ9は、円筒状の嵌合部9aと、その端部から外方部材2に向かって延びる円板状の側板部9bとが形成されている。嵌合部9aと側板部9bは、互いに垂直に交わっており、嵌合部9aは、前述したシールリング8の嵌合部81aに対向する。また、側板部9bは、前述したシールリング8の側板部81bに対向する。なお、側板部9bには、磁気エンコーダ9cが設けられている。
一側シール部材7は、シールリング8とスリンガ9とが対向するように配置される。このとき、ラジアルリップ82aは、油膜を介してスリンガ9の嵌合部9aに接触する。また、アキシアルリップ82bは、油膜を介してスリンガ9の側板部9bに接触する。そして、外側アキシアルリップ82cも、油膜を介してスリンガ9の側板部9bに接触する。このようにして、一側シール部材7は、いわゆるパックシールを構成し、砂塵等の侵入やグリースの漏出を防止しているのである。
他側シール部材10は、外方部材2と内方部材3の間に形成された環状空間Sのアウター側端部に装着されるものである。他側シール部材10は、円環状のシールリング11で構成されている。
他側シール部材10は、外方部材2の拡径部2bに嵌合されて外方部材2と一体的に構成される。シールリング11は、芯金111と弾性部材であるシールゴム112とを有する。
芯金111は、フェライト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS430系等)やオーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板(JIS規格のSPCC系等)で構成されている。芯金111は、円環状の鋼板がプレス加工によって屈曲され、軸方向断面視で略C字状に形成されている。これにより、芯金111は、円筒状の嵌合部111aと、その一端から内方部材3(ハブ輪4)に向かって延びる円板状の側板部111bとが形成されている。嵌合部111aと側板部111bは、互いに湾曲しながら交わっており、嵌合部111aは、ハブ輪4の軸面部4hに対向する。また、側板部111bは、ハブ輪4の曲面部4iおよび側面部4j(車輪取り付けフランジ4bの端面を指す)に対向する。なお、側板部111bには、弾性部材であるシールゴム112が加硫接着されている。
シールゴム112は、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等の合成ゴムで構成されている。シールゴム112には、シールリップであるラジアルリップ112a、内側アキシアルリップ112bおよび外側アキシアルリップ112cが形成されている。
他側シール部材10は、シールリング11とハブ輪4とが対向するように配置される。このとき、ラジアルリップ112aは、油膜を介してハブ輪4の軸面部4hに接触する。また、アキシアルリップ112bは、油膜を介してハブ輪4の曲面部4iに接触する。そして、外側アキシアルリップ112cも、油膜を介してハブ輪4の側面部4jに接触する。このようにして、他側シール部材10は、砂塵等の侵入やグリースの漏出を防止しているのである。
次に、図5および図6を用いて、第一実施形態である車輪用軸受装置1について詳細に説明する。図5は、車輪用軸受装置1に自在継手12の駆動軸12aを挿通して締結する構造を示している。また、図6は、車輪用軸受装置1に自在継手12の駆動軸12aを挿通して締結した状態を示している。なお、図6の(A)は、領域Rを拡大した図である。
第一実施形態である車輪用軸受装置1は、ハブ輪4のインナー側端面に自在継手取り付け穴4eにつながる大径穴部4kが形成されている。大径穴部4kは、略円筒形状の空間であり、その底面4mが回転軸Lに対して垂直となる平面形状となっている。また、その内周面4nが回転軸Lを中心とした円筒形状となっている。なお、本車輪用軸受装置1を構成するハブ輪4は、小径段部4aの内側に大径穴部4kが形成されている。このため、略円筒形状となる小径段部4aのインナー側端部が径方向外側へ折り曲げられ、内輪5のカシメ部分4pを形成しているのである。また、かかる車輪用軸受装置1に対応する自在継手12は、従来から同様の構造であり、駆動軸12aと、この駆動軸12aの関節部分12bと、で構成されている。駆動軸12aは、等間隔に凹凸12fが形成されている(セレーション軸が形成されている)。関節部分12bは、略円筒形状の筐体12kを有している。従って、自在継手取り付け穴4eに嵌合した駆動軸12aの先端側からワッシャ13を嵌め、ナット14を用いて締結すると、大径穴部4kの内側に筐体12kが嵌め込まれた状態となり、大径穴部4kの底面4mに筐体12kの端面12mが当接することとなる。このとき、カシメ部分4pに自在継手12の部品等が接することはない。なお、ナット14を用いて締結した後に、駆動軸12aの先端側に設けられた切り欠き12cにあたるナット14の先端薄肉部を駆動軸12aの中心方向へカシメれば、ナット14が緩むのを防ぐことができる。
以上のように、本発明に係る車輪用軸受装置1は、ハブ輪4のインナー側端面に自在継手取り付け穴4eにつながる大径穴部4kが形成されている。そして、自在継手取り付け穴4eに自在継手12の駆動軸12aを挿通して締結すると、大径穴部4kの底面4mに自在継手12を構成する筐体12kの端面12mが当接した状態となる。かかる発明により、締結力による荷重がカシメ部分4pに掛からないので、カシメ部分4pが変形せず、ひいては内輪5が変位しない。従って、締結力の差異に関わらず転がり軸受構造の予圧が変化しない。
加えて、車輪用軸受装置1は、大径穴部4kの底面4mが内輪5のインナー側端面5mよりもアウター側にあることを特徴としている。これは、ナット14を用いて締結した際に、小径段部4aの歪みがカシメ部分4pに伝わらないように考慮したものである。
このように、本発明に係る車輪用軸受装置1は、大径穴部4kが小径段部4aの内側に形成されている。そして、大径穴部4kの底面4mが内輪5のインナー側端面5mよりもアウター側にある。かかる発明により、締結力による歪みがカシメ部分4pに伝わらないので、カシメ部分4pが変形せず、ひいては内輪が変位しない。
次に、本車輪用軸受装置1に適用し得る構造について説明する。
図7は、シール部材15を具備した車輪用軸受装置1を示している。図7の(A)と(B)は、互いに実施形態が異なる構成を示している。
シール部材15であるシールゴムは、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等の合成ゴムで構成されている。
図7の(A)に示すように、本発明に係る車輪用軸受装置1は、大径穴部4kの内周面4nと筐体12kの外周面12nとの隙間を塞ぐシール部材15を具備している。かかる発明により、自在継手取り付け穴4eへの泥水等の浸入を防ぎ、錆の発生を抑制することができる。
他方、図7の(B)に示すように、カシメ部分4pと筐体12kの一部との隙間を塞ぐシール部材15を具備するとしても良い。この場合においても、自在継手取り付け穴4eへの泥水等の浸入を防ぎ、錆の発生を抑制することができる。
次に、図8および図9を用いて、第二実施形態である車輪用軸受装置1について詳細に説明する。図8は、車輪用軸受装置1に自在継手12の駆動軸12aを挿通して締結する構造を示している。また、図9は、車輪用軸受装置1に自在継手12の駆動軸12aを挿通して締結した状態を示している。なお、図9の(A)は、領域Rを拡大した図である。
本車輪用軸受装置1は、第一実施形態である車輪用軸受装置1と比較して構造が異なる。具体的に説明すると、小径段部4aには、一対の内輪5が圧入されている。そして、ハブ輪4は、そのインナー側端部を径方向外側へ折り曲げてこれらの内輪5をカシメている。転動体6は、インナー側の円錐ころ列6a(以降「一側ころ列6a」とする)とアウター側の円錐ころ列6b(以降「他側ころ列6b」とする)を有している。一側ころ列6aと他側ころ列6bは、外方部材2と内方部材3(ハブ輪4と内輪5)とで複列円錐ころ軸受を構成している。
第二実施形態である車輪用軸受装置1においても、ハブ輪4のインナー側端面に自在継手取り付け穴4eにつながる大径穴部4kが形成されている。大径穴部4kは、略円筒形状の空間であり、その底面4mが回転軸Lに対して垂直となる平面形状となっている。また、その内周面4nが回転軸Lを中心とした円筒形状となっている。なお、本車輪用軸受装置1を構成するハブ輪4は、小径段部4aの内側に大径穴部4kが形成されている。このため、略円筒形状となる小径段部4aのインナー側端部が径方向外側へ折り曲げられ、内輪5のカシメ部分4pを形成しているのである。また、かかる車輪用軸受装置1に対応する自在継手12は、従来から同様の構造であり、駆動軸12aと、この駆動軸12aの関節部分12bと、で構成されている。駆動軸12aは、等間隔に凹凸12fが形成されている(セレーション軸が形成されている)。関節部分12bは、略円筒形状の筐体12kを有している。従って、自在継手取り付け穴4eに嵌合した駆動軸12aの先端側からワッシャ13を嵌め、ナット14を用いて締結すると、大径穴部4kの内側に筐体12kが嵌め込まれた状態となり、大径穴部4kの底面4mに筐体12kの端面12mが当接することとなる。このとき、カシメ部分4pに自在継手12の部品等が接することはない。なお、ナット14を用いて締結した後に、駆動軸12aの先端側に設けられた切り欠き12cにあたるナット14の先端薄肉部を駆動軸12aの中心方向へカシメれば、ナット14が緩むのを防ぐことができる。
以上のように、本発明に係る車輪用軸受装置1は、ハブ輪4のインナー側端面に自在継手取り付け穴4eにつながる大径穴部4kが形成されている。そして、自在継手取り付け穴4eに自在継手12の駆動軸12aを挿通して締結すると、大径穴部4kの底面4mに自在継手12を構成する筐体12kの端面12mが当接した状態となる。かかる発明により、締結力による荷重がカシメ部分4pに掛からないので、カシメ部分4pが変形せず、ひいては内輪5が変位しない。従って、締結力の差異に関わらず転がり軸受構造の予圧が変化しない。
加えて、車輪用軸受装置1は、大径穴部4kの底面4mが内輪5のインナー側端面5mよりもアウター側にあることを特徴としている。これは、ナット14を用いて締結した際に、小径段部4aの歪みがカシメ部分4pに伝わらないように考慮したものである。
このように、本発明に係る車輪用軸受装置1は、大径穴部4kが小径段部4aの内側に形成されている。そして、大径穴部4kの底面4mが内輪5のインナー側端面5mよりもアウター側にある。かかる発明により、締結力による歪みがカシメ部分4pに伝わらないので、カシメ部分4pが変形せず、ひいては内輪が変位しない。
次に、本車輪用軸受装置1に適用し得る構造について説明する。
図10は、シール部材15を具備した車輪用軸受装置1を示している。図10の(A)と(B)は、互いに実施形態が異なる構成を示している。
シール部材15であるシールゴムは、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等の合成ゴムで構成されている。
図10の(A)に示すように、本発明に係る車輪用軸受装置1は、大径穴部4kの内周面4nと筐体12kの外周面12nとの隙間を塞ぐシール部材15を具備している。かかる発明により、自在継手取り付け穴4eへの泥水等の浸入を防ぎ、錆の発生を抑制することができる。
他方、図10の(B)に示すように、カシメ部分4pと筐体12kの一部との隙間を塞ぐシール部材15を具備するとしても良い。この場合においても、自在継手取り付け穴4eへの泥水等の浸入を防ぎ、錆の発生を抑制することができる。
1 車輪用軸受装置
2 外方部材
2c 外側転走面
2d 外側転走面
3 内方部材
4 ハブ輪
4a 小径段部
4b 車輪取り付けフランジ
4e 自在継手取り付け穴
4g 内側転走面
4k 大径穴部
4m 底面
4p カシメ部分
5 内輪
5a 内側転走面
6 転動体
12 自在継手
12a 駆動軸
12k 筐体
12m 端面

Claims (3)

  1. 内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の前記小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    前記外方部材と前記内方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に介装された複列の転動体と、を備え、
    前記ハブ輪に自在継手取り付け穴が設けられており、
    前記ハブ輪のインナー側端部を径方向外側へ折り曲げて前記内輪をカシメるとした車輪用軸受装置において、
    前記ハブ輪のインナー側端面に前記自在継手取り付け穴につながる大径穴部が形成され、
    前記自在継手取り付け穴に自在継手の駆動軸を挿通して締結すると、前記大径穴部の底面に前記自在継手を構成する筐体の端面が当接した状態となる、ことを特徴とした車輪用軸受装置。
  2. 前記大径穴部が前記小径段部の内側に形成されており、前記大径穴部の底面が前記内輪のインナー側端面よりもアウター側にある、ことを特徴とした請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記大径穴部の内周面と前記筐体の外周面との隙間を塞ぐシール部材を具備する、ことを特徴とした請求項1又は請求項2に記載の車輪用軸受装置。
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