JP2017127950A - モジュール部品の抜去工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケージに嵌合され、係止板でロックされたモジュール部品のロックを外して確実に引き抜くことができるモジュール部品の抜去工具を提供する。【解決手段】先端にフック23を備える第1の部材21と、先端にブレード24を備える第2の部材22とを備えるU字状のモジュール部品の抜去工具20であり、第1と第2の部材21,22の少なくとも一方には可撓性を持たせ、ケージ4に嵌合され、係止板43でロックされたモジュール部品5のケージ4との隙間Cにブレード24を差し込んで、係止板43によるモジュール部品5のロックを外すと共に、フック23をモジュール部品5の段差部51に係合させ、第1の部材21と第2の部材22をケージ4から離れる方向に移動させることで、ケージ4からモジュール部品5を外すことが可能なモジュール部品の抜去工具20である。【選択図】図12

Description

本出願はモジュール部品の抜去工具に関する。
従来、コンピュータや記憶装置等の電子機器と、電子機器から離れた位置にある送/受信機や演算装置等を光ケーブルで接続することがある。この場合、電子機器のプリント回路基板には光信号/電気信号の変換を行うモジュール部品が搭載され、このモジュール部品で光信号と電気信号とを相互に変換している。そして、モジュール部品で電気信号から光信号に変換された信号は、モジュール部品に接続する光ケーブルで電子機器から離れた位置にある送/受信機や演算装置等に送信される。逆に、電子機器から離れた位置にある送/受信機や演算装置等から電子機器に送信されてきた光信号は、モジュール部品で電気信号に変換されてプリント回路基板に伝達される。
そして、このようなモジュール部品の搭載構造の1つとして、モジュール部品が、プリント回路基板に実装された枠型のケージ付きコネクタに着脱可能に装着される光インターフェースがある。この光インターフェースの場合、電子機器の側面にはプリント回路基板に実装された枠型のケージ付きコネクタのケージの一端が開口している。モジュール部品を電子機器に装着する場合は、ケージの開口部にモジュール部品がスライド挿入されて嵌合される。ケージにはモジュール部品を嵌合状態でロックするロック機構があるので、ケージに挿入されたモジュール部品は容易には抜けない。一方、モジュール部品には、ケージとモジュール部品のロックを外すためのリリース機構があり、モジュール部品をケージから外す場合はリリース機構に外力を加えてロックを解除する。
図1は、モジュール部品5と光ケーブル7を用いた第1の電子機器1と第2の電子機器2の間の通信装置の構造を示す説明図である。第1の電子機器1と第2の電子機器2は、例えば、サーバ/ストレージ機器である。第1の電子機器1と第2の電子機器2には、それぞれ、ケージ4、モジュール部品5及び光コネクタ6とを備えるスイッチユニット3が内蔵されており、スイッチユニット3同士の間は光ケーブル7で接続されている。スイッチユニット3は、光ケーブルを通じて送受信される光信号を電気信号に変換するものである。なお、第1の電子機器1と第2の電子機器2のスイッチユニット3の部分の構造は同じであるので、以下に説明する比較技術並びに本出願の実施例では、第1の電子機器1におけるスイッチユニット3を代表して説明する。また、第1の電子機器1は以後単に電子機器1として説明する。
図2は、電子機器1に搭載されたモジュール部品5から光ケーブル7を取り外した状態を示す斜視図である。電子機器1には、電子機器1内に配置された回路基板(図示は省略)に実装されたケージ4が搭載されており、ケージ4にモジュール部品5が抜き差し可能に搭載される。光ケーブル7は、光コネクタ6により、モジュール部品5の端部に設けられた光コネクタ受入口56に対して、抜き差しが可能になっている。光コネクタ6の構造は公知であるので、光コネクタ6の構造の説明は省略する。
図3(a)は、図2に示した電子機器1から取り出されたモジュール部品5に光ケーブル7が光コネクタ6によって接続している状態を示す斜視図である。また、図3(b)は、図3(a)に示したモジュール部品5から光コネクタ6を抜いて、光ケーブル7とモジュール部品5を分離した状態を示す斜視図である。更に、図4(a)は、モジュール部品5の一例の側面図であり、図4(b)は図4(a)に示したモジュール部品5の平面図である。モジュール部品5には、後に詳述するレバー装置10によって昇降するテーパ部15と、モジュール部品5をケージ4にロックするための係止突起52が設けられている。レバー装置10には回転軸11を中心にして回転できるロック解除レバー13がある。
図5は、電子機器1に搭載されてモジュール部品5を収容するケージ4の一例の斜視図である。ケージ4は金属製の部品である。ケージ4の本体40には、ケージ4を回路基板に実装するための取付脚41と、図4で説明したモジュール部品5をケージ4の内部に受け入れる開口部44がある。開口部44の取付脚41がある側の壁面には、ケージ4内に挿入されたモジュール部品5をロックするための係止板43がある。係止板43は、ケージ4の中央側が片持ちされて開口部44側が揺動可能な舌状であり、中央部には、モジュール部品5に突設された係止突起52を受け入れるための係止突起嵌合孔42が設けられている。
図6(a)は、電子機器1に内蔵された回路基板8に実装されたケージ4の開口部44に、モジュール部品5が挿入される直前の状態を示す側面図である。モジュール部品5は、レバー装置10のロック解除レバー13がハウジング50に重ねられた状態で、且つ、係止突起52が上側に位置する状態で、開口部44からケージ4にスライド挿入される。図6(b)は、図6(a)に示したケージ4にモジュール部品5が完全に挿入されて搭載された状態を示す側面図である。この状態では、モジュール部品5のロック解除レバー13側のハウジング50の一部が電子機器1の外に突出しており、モジュール部品5の段差部51は、電子機器1の筐体の外側に、所定間隔を隔てて露出している。
図6(c)は、図6(b)に示した状態から、モジュール部品5を取り外す状態を示す側面図である。ケージ4からモジュール部品5を取り外す場合は、まず、ロック解除レバー13を回転させてハウジング50から引き上げて水平にする。ロック解除レバー13を水平位置まで回転させて引っ張ると、後述するリリース機構により、モジュール部品5の係止突起と、ケージ4の係止板43とのロックが外れる。よって、図6(c)に示す状態でモジュール部品5を水平方向に引っ張ると、図6(d)に示すように、モジュール部品5をケージ4から引き抜くことができる。
図7(a)は、モジュール部品5に設けられたレバー装置10のロック解除レバー13とスライドロッド14の形状を示す斜視図である。レバー装置10は、本体12と、本体12に設けられた回転軸11を中心にして回転できるロック解除レバー13、及び本体12からロック解除レバー13の反対側に突出する2本のスライドロッド14とを備える。スライドロッド14の自由端にはテーパ部15が形成されている。ロック解除レバー13を回転軸11を中心にして回転させて引っ張り、スライドロッド14を図7(b)に示す実線位置から二点鎖線位置まで移動させると、スライドロッド14は矢印R方向に移動して、テーパ部15が二点鎖線の位置まで移動する。
図7(c)は、ロック解除レバー13が引き上げられていない状態における、ロック解除レバー13と係止板43及び係止突起52との関係を示す部分拡大断面図である。ロック解除レバー13が引き上げられていない状態では、スライドロッド14の自由端に形成されたテーパ部15は、モジュール部品5のハウジング50に形成されたテーパ部受入溝55に収容されている。テーパ部受入溝55には、テーパ部15を受け入れるための斜面53が形成されており、テーパ部15がテーパ部受入溝55に収容されることにより、スライドロッド14がモジュール部品5のハウジング50の上面54に平行になる。また、テーパ部15がテーパ部受入溝55に収容された状態では、ケージ4の係止板43はテーパ部15の近傍に位置しており、ハウジング50の上面54に突設された係止突起52の先端部が係止板43の係止突起嵌合孔42内に挿入されている。係止突起52の先端部が係止板43の係止突起嵌合孔42内に挿入されていることで、モジュール部品5はケージ4にロックされ、引き抜くことができない。
そして、ロック解除レバー13が図7(b)に破線で示す位置まで引き上げられて引っ張られると、図7(d)に示すようにスライドロッド14が矢印R方向に移動し、テーパ部受入溝55内のテーパ部15が斜面53に沿って上昇してテーパ部受入溝55から出ていく。テーパ部15が斜面53に沿って上昇すると、テーパ部15の斜面53と反対側に位置する部分が係止板43を押し上げる。すると、係止板43による係止突起52のロックが解除されるので、この状態ではモジュール部品5のケージ4からの引き抜きが可能である。
図8(a)から(f)は、ケージ4にモジュール部品5が挿入されてロックされる状態、及びケージ4からモジュール部品5を引き抜く際の、係止板43と係止突起52の動作を説明するものである。ケージ4にモジュール部品5が挿入される時は、図8(a)、(b)に示すように、係止突起52の斜面で係止板43が押し上げられる。ケージ4にモジュール部品5が完全に挿入された状態では、図8(c)、(d)に示すように、係止突起52が係止板43にある係止突起嵌合孔42の中に入り、係止板43が係止突起52によって押し上げられる前の位置に戻る。この結果、モジュール部品5が係止板43でロックされ、ケージ4から抜けなくなる。
ケージ4からモジュール部品5を外す時は、図7で説明したように、レバー装置10のロック解除レバー13を引き上げて引っ張る。すると、図7(d)で説明したスライドロッドのテーパ部15の動作により、図8(e)、(f)に示すように、ハウジング50の上面54からテーパ部15が上昇して係止板43を押し上げるので、モジュール部品5の係止板43によるロックが解除される。この状態でモジュール部品5を更に引っ張れば、ケージ4から取り出すことができる。
特開平5−309575号公報
ところが、ケージとモジュール部品との組合せにおいて、ケージの係止板の寸法とモジュール部品の係止突起の寸法が双方規格内であっても、ロックを外せなくなる不具合を生じ、モジュール部品を抜去できなくなる問題が起こる場合があった。例えば、レバー装置のロック解除レバーを引き上げて引っ張っても、テーパ部が十分に係止板を上昇させられなかった場合にこの問題が生じる。この場合、モジュール部品を無理にケージから抜去しようとすると、ケージにある係止板の嵌合部分の板金に返り変形が生じ、なおさら嵌合が外れなくなる場合もあった。
そして、レバー装置のロック解除レバーの引き上げ操作をして引っ張ってもモジュール部品がケージから抜去できなくなった場合は、係止板を外部からピンセットなどの道具を用いて強制的に持ち上げた状態でモジュール部品を引き抜く作業を強いられた。このような道具を用いた係止板の持ち上げ作業は、繊細な作業のため熟練を要し、ともするとケージの係止板の嵌合部分を変形させ破損してしまう課題があった。また、ピンセットでモジュールをケージから抜去できた際にも、モジュールを不意に落下させてしまう危険があった。
1つの側面では、ケージに嵌合され、係止板でロックされたモジュール部品を、外部から簡単に把持することができ、把持した状態でロックが外れて容易にモジュール部品を引き抜くことができるモジュール部品の抜去工具を提供することを目的とする。
1つの形態によれば、ケージに嵌合され、係止板でロックされたモジュール部品の、ケージから露出する部分に設けられた段差部に係合可能なフックを先端部に備える第1の部材と、第1の部材と後端部で接続し、先端部にはフックが段差部に係合した時にモジュール部品とケージの隙間に差し込まれ、係止板を押し上げてロックを外すブレードが設けられた第2の部材とを備え、フックが段差部に係合し、ブレードがロックを外した状態で第1の部材と第2の部材をケージから離れる方向に移動させると、ケージからモジュール部品を外すことが可能なモジュール部品の抜去工具が提供される。
開示のモジュール部品の抜去工具によれば、ケージに嵌合され、係止板でロックされたモジュール部品を簡単に把持することができ、把持した状態でロックを外して容易に引き抜くことができるという効果がある。
モジュール部品と光ケーブルを用いた電子機器間の通信装置の構造を示す説明図である。 電子機器に搭載されたモジュール部品から光ケーブルを取り外した状態を示す斜視図である。 (a)は、電子機器から取り出されたモジュール部品に光ケーブルがコネクタで接続している状態を示す斜視図、(b)は、(a)に示したモジュール部品から光ケーブルを取り外した状態を示す斜視図である。 (a)はモジュール部品の一例の側面図、(b)は(a)に示したモジュール部品の平面図である。 電子機器の回路基板に実装されてモジュール部品を収容するケージの一例を示す斜視図である。 (a)は、電子機器の回路基板に実装されたケージの開口部にモジュール部品が挿入される直前の状態を示す側面図、(b)は、(a)に示したケージにモジュール部品が嵌合した状態を示す側面図、(c)は、(b)に示した状態から、モジュール部品を取り外すためにモジュール部品に設けられたロック解除レバーを引き上げた状態を示す側面図、(d)は、ロック解除レバーを引き上げた状態で、ケージからモジュール部品を引き抜く状態を示す側面図である。 (a)は、モジュール部品に設けられたレバー装置の構造の一例を示す斜視図、(b)は、ロック解除レバーを引き上げて引っ張った時のスライドロッドの動作を示す概略側面図、(c)は、ロック解除レバーが引き上げられていない状態における、ハウジング、スライドロッド及び係止板の関係を示す部分拡大断面図、(d)は、ロック解除レバーが引き上げられて引っ張られた時の、スライドロッドと係止板の動作を説明する部分拡大断面図である。 (a)は、ケージにモジュール部品が挿入された時の要部の側断面図、(b)は(a)に示した状態の斜視図、(c)は、ケージにモジュール部品が挿入されて嵌合し、ロックされた時の要部の側断面図、(d)は、(c)に示した状態の斜視図、(e)はは、ロック解除レバーが引き上げられて、係止板によるモジュール部品のロックが解除された時の要部の側断面図、(f)は(e)に示した状態の斜視図である。 (a)は、第1の実施例のモジュール部品の抜去工具の平面図、(b)は、(a)に示した抜去工具の側面図、(c)は、(a)に示した抜去工具の底面図である。 ケージに嵌合されたモジュール部品に、図9に示した抜去工具を嵌め合わせる直前の状態を示す側断面図である。 (a)は、図10に示した状態から、抜去工具がモジュール部品に嵌め合わされていく途中の状態を示す側断面図、(b)は、(a)に示した状態の要部拡大側断面図、(c)は(b)に示した状態の斜視図である。 (a)は、図11に示した状態から、抜去工具がモジュール部品に嵌め合わされて係止板が押し上げられた状態を示す側断面図、(b)は、(a)に示した状態の要部拡大側断面図、(c)は(b)に示した状態の斜視図、(d)は(a)に示した状態からモジュール部品と抜去工具のみを取り出して示す側断面面である。 (a)は、図12(b)に示した状態から抜去工具によりモジュール部品が引き抜かれていく状態を示す要部拡大側断面図、(b)は(a)に示した状態の斜視図、(c)は、ケージからモジュール部品が抜去工具により引き出されていく状態を示す側断面図である。 (a)は、第2の実施例のモジュール部品の抜去工具の平面図、(b)は、(a)に示した抜去工具の側面図、(c)は、(b)に示した抜去工具の正面図である。 (a)は、第2の実施例の抜去工具において、押圧部を押す前と押した後の状態を比較して示す側面図、(b)は、第2の実施例の抜去工具において、押圧部を押す前と押した後の状態を比較して示す正面図、(c)は、第2の実施例の抜去工具において、押圧部を押す前と押した後の状態を比較して示す平面図である。 (a)は、第3の実施例のモジュール部品の抜去工具の側面図、正面図、及び平面図、(b)は、第3の実施例の抜去工具において、押圧部が押された状態の側面図、正面図、及び平面図である。 (a)は、ノブが設けられた第3の実施例の変形例の抜去工具の平面図、(b)は、ノブが設けられた第3の実施例の変形例の抜去工具の側面図、(c)は、ノブが設けられた第3の実施例の変形例の抜去工具の正面図、(d)は、ノブが設けられた第3の実施例の変形例の抜去工具の底面図である。 第2の実施例の押圧部の取り付け方の変形例を示す断面図である。 第4の実施例の抜去工具の側面図である。 (a)は第5の実施例の抜去工具の側面図、(b)は(a)に示した抜去工具においてリングをモジュール部品を把持できる位置に移動させた時の側面図、(c)は(b)に示した抜去工具の正面図である。 第6の実施例の抜去工具の側面図である。 第7の実施例の抜去工具の側面図である。
以下、添付図面を用いて本出願のモジュール部品の抜去工具の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、開示の抜去工具を用いて抜去するモジュール部品とモジュール部品が嵌合されるケージの構造は、図1から図8を用いて説明したモジュール部品とケージの構造と同じであるので、同じ部品には同じ符号を付してその説明を省略する。
図9(a)は、第1の実施例のモジュール部品5の抜去工具20の平面図、図9(b)は、図9(a)に示した抜去工具20の側面図、図9(c)は、図9(a)に示した抜去工具20の底面図であり、モジュール部品5と共に図示してある。第1の実施例の抜去工具20は、第1の部材21と、第2の部材22、ガイド板25、ノブ26及び取付ネジ27を備えている。本実施例では、第1の部材21と第2の部材22は一体的に形成されている。即ち、本実施例では、第1の部材21と第2の部材22は、取付ネジ27に挿通される金属製のベース部29の対向位置に突設された2本の細板状部材が折り曲げられて平行になったものである。第1の部材21と第2の部材22は可撓性を備える。第1の部材21と第2の部材22は別体でも良く、また、第1の部材21と第2の部材22は、少なくとも一方が可撓性を備えれば良い。
第1の部材21の先端部にはフック23が設けられている。フック23は、ケージに嵌合され、係止板でロックされたモジュール部品5の、ケージから露出する部分に設けられた段差部51に係合可能になっている。第2の部材22の先端部にはブレード24が設けられている。ブレード24は、第1の部材21に設けられたフック23が段差部51に係合した時に、モジュール部品5ケージの隙間に差し込まれ、ケージに設けられた係止板を押し上げる動作を行う。フック23とブレード24は、第1の部材21と第2の部材22の先端部において対向している。
第1の実施例の抜去工具20に設けられたガイド板25は、第1と第2の部材21、22の間の空間を両側から挟むように設けられており、1枚の金属板がU字状に折り曲げて形成されている。本実施例では、ガイド板25の折り曲げ部25Cは、第1の部材21と第2の部材22のベース部29に重ね合わされ、取付ネジ27でノブに固定されている。ガイド板25の先端部は第1と第2の部材21、22の先端部に届き、ブレード24をモジュール部品5とケージの間の隙間に差し込む際のガイドとなる。ガイド板25の間隔は、ケージに嵌合されてケージから露出するモジュール部品5の幅と同程度であり、フック23とブレード24のモジュール部品5の把持動作を妨げない間隔である。また、ガイド板25は、抜去工具20がモジュール部品5を把持した時に、モジュール部品5を四方から挟んで、モジュール部品5が脱落しないように保持する機能も有する。
第1の実施例では、前述のように、ガイド板25の折り曲げ部25Cと第1の部材21と第2の部材22のベース部29は重ね合わされ、取付ネジ27でノブ26に取り付けられている。ノブ26はモジュール部品5をケージから引き抜く時に抜去工具20を持ちやすくするために設けられている。抜去工具20にノブ26は特に設けられていなくても良い。
図10は、ケージ4に嵌合されたモジュール部品5に、図9に示した抜去工具20を嵌め合わせる直前の状態を示す側断面図である。抜去工具20を用いてモジュール部品5をケージ4から引き抜く際には、モジュール部品5のロック解除レバー13をモジュール部品5から引き上げた状態で行う。
図11(a)は、図10に示した状態から、抜去工具20がモジュール部品5に嵌め合わされていく途中の状態を示す側断面図である。また、図10(b)は、図10(a)に示した状態の要部拡大側断面図であり、図10(c)は図10(b)に示した状態の斜視図である。モジュール部品5のケージ4から露出する部分にはテーパが付されているので、このテーパにより第1の部材21が撓み、抜去工具20のフック23はモジュール部品5の底面に達することができる。モジュール部品5がケージ4に嵌合している状態では、図11(b)、(c)に示すように、モジュール部品5の上面に設けられている係止突起52が、ケージ4の係止板43に設けられている係止突起嵌合孔42の中に入り込んでいる。
図12(a)は、図11に示した状態から、抜去工具20がモジュール部品5に嵌め合わされて係止板43が押し上げられた状態を示す側断面図である。また、図12(b)は図12(a)に示した状態の要部拡大側断面図であり、図12(c)は図12(b)に示した状態の斜視図である。更に、図12(d)は図12(a)に示した状態からモジュール部品5と抜去工具20のみを取り出して示す側断面面である。係止板43が抜去工具20の第2の部材22に設けられたブレード24によって押し上げられた状態は、図12(b)及び図12(c)に詳細に示される。抜去工具20をモジュール部品5とケージ4の隙間Cに挿入していくと、第2の部材22の先端部にあるブレード24が係止板43の下に潜り込み、係止板43がブレード24の斜面によって押し上げられる。
係止板43がブレード24によって押し上げられると、図12(b)に示すように、係止板43の下面のモジュール部品5の上面54からの高さが、モジュール部品5に突設された係止突起52の高さを超える。従って、ケージ4とモジュール部品5の間に抜去工具20を差し込むことにより、モジュール部品5とケージ4とのロック状態が解除される。
図13(a)は、図12(b)に示した状態から抜去工具20によりモジュール部品5が引き抜かれていく状態を示す要部拡大側断面図である。また、図13(b)は図13(a)に示した状態の斜視図であり、図13(c)は、ケージ4からモジュール部品5が抜去工具により引き出されていく状態を示す側断面図である。フック23が段差部51に係合し、ブレード24がロックを外した状態で第1の部材21と第2の部材22をケージ4から離れる方向に移動させると、ケージ4からモジュール部品5を外すことができる。
このように、第1の実施例の抜去工具20によれば、抜去工具20のブレード24をケージ4とモジュール部品5の間の隙間に差し込んでいけば、フック23が簡単にモジュール部品5の段差部51に係合する。フック23がモジュール部品5の段差部51に係合した状態では、ブレード24がケージ4の係止板43を押し上げて、係止板43によるモジュール部品5のロックを解除している。よって、この状態で抜去工具20をケージ4から離れる方向に移動させれば、ケージ4からモジュール部品5を安全確実に抜去することができる。抜去工具20によって把持されたモジュール部品5は、抜去工具20の第1の部材21と第2の部材22の間隔を広げることにより取り出すことができる。
図14(a)は、第2の実施例のモジュール部品5の抜去工具20の平面図であり、図14(b)は、図14(a)に示した抜去工具20の側面図、図14(c)は、図14(b)に示した抜去工具20の正面図である。第2の実施例の抜去工具20では、第1と第2の部材21,22のベース部29とガイド板25の折り曲げ部25Cの重ね合わせ部にノブ26と取付ネジ27が設けられていない。更に、第2の実施例の抜去工具20では、第1と第2の部材21,22の長手方向の中央部にリリース部材30が設けられている。第1と第2の部材21,22のベース部29とガイド板25の折り曲げ部25Cは、溶接或いは接着によって重ね合わせることができる。
リリース部材30は、第2の部材22側から押圧することにより、第1と第2の部材21,22の先端部の間隔を広げて、第1と第2の部材21,22が把持したモジュール部品5を抜去工具20から取り外すものである。本実施例のリリース部材30は、第1の部材21に固着される取付部33と、取付部33の両端部から第2の部材22側に延伸された側壁部32と、第2の部材22の第1の部材21の反対側において側壁部32の先端部同士を接続する押圧部31とを備える。
押圧部31と第2の部材22との間隔は、押圧部31を第1の部材21を撓ませて第2の部材22に接近させた時に、フック23が段差部51との係合を解除する位置まで移動できる間隔である。リリース部材30の押圧部31の第2の部材22の長手方向に直交する方向の長さは、取付部33の第1の部材21の長手方向に直交する方向の長さよりも長く、側壁部32はガイド板25と第2の部材22の間の隙間を通っている。このため、押圧部31を第2の部材22に接近させた時に、側壁部32により対向するガイド板25の間隔を広げることができる。
図15(a)は、第2の実施例の抜去工具20において、押圧部31を押す前と押した後の状態を比較して示す側面図である。また、図15(b)は、第2の実施例の抜去工具20において、押圧部31を押す前と押した後の状態を比較して示す正面図である。更に、図15(c)は、第2の実施例の抜去工具20において、押圧部31を押す前と押した後の状態を比較して示す平面図である。このように、押圧部31を押すことにより、抜去工具20の第1と第2の部材21、22の先端部の間、及び2枚のガイド板25の先端部の間が広がるので、抜去工具20が把持したモジュール部品を容易に抜去工具20から外すことができる。
図16(a)は、第3の実施例のモジュール部品5の抜去工具20の側面図、正面図、及び平面図を示している。また、図16(b)は、第3の実施例の抜去工具20において、押圧部31が押された状態の側面図、正面図、及び平面図である。第3の実施例の抜去工具20が第2の実施例の抜去工具20と異なる点は、リリース部材30の取付部33の構造である。第2の実施例の抜去工具20では、側壁部32が第1の部材21の側面に固着されていたが、第3の実施例の抜去工具20では、側壁部32の第1の部材21への取付部33に、先端部にストッパ35を備えるロック板34が設けられている点が異なる。
ロック板34は取付部33から両側のガイド板25に向かって延伸されており、先端部に設けられたストッパ35は、押圧部31が押されない状態では、ガイド板25の外側に位置してガイド板25が広がるのを防止している。ストッパ35によりガイド板25の広がりが防止されると、モジュール部品5が抜去された後に脱落しないように保持することができる。即ち、ストッパ35は、ガイド板25の保持力を維持固定する機能を備える。押圧部31が押されると、ストッパ35は下方に移動するので、ガイド板25は外側に広がることができる。また、押圧部31が押されなくなると、ストッパ35は元の位置に戻り、ガイド板25が広がるのを防止する。
図17(a)は、ノブ26と取付ネジ27が設けられた第3の実施例の変形例の抜去工具20の平面図であり、図17(b)は、ノブ26と取付ネジ27が設けられた第3の実施例の変形例の抜去工具20の側面図である。また、図17(c)は、ノブ26と取付ネジ27が設けられた第3の実施例の変形例の抜去工具20の正面図であり、図17(d)は、ノブ26と取付ネジ27が設けられた第3の実施例の変形例の抜去工具20の底面図である。本実施例の抜去工具20は、第3の実施例の第1と第2の部材21,22のベース部29とガイド板25の折り曲げ部25Cが、取付ネジ27でノブ26に取り付けられたものである。第3の実施例の変形例の抜去工具20の動作は、第3の実施例の抜去工具20と変わらないので、これ以上の説明を省略する。
図18は、第2の実施例における抜去工具20の押圧部31の取り付け方の変形例を示す断面図である。本実施例では、側壁部32の下端部が第1の部材21の下面に重ね合わされて重ね合わせ部36になっており、重ね合わせ部36がネジ37によって第1の部材21に取り付けられている。その他の点は第2の実施例と同じである。
図19は、第4の実施例の抜去工具20の側面図である。第4の実施例の抜去工具20は、第1の部材21と第2の部材22が別体の金属製の細板状部材で形成されている。第4の実施例の抜去工具20にはガイド板は設けられていない。そして、第1の部材21と第2の部材22は別体であり、その後端部においてスペーサ28を用いて結合されている。スペーサ28は金属製でも樹脂製でも良い。フック23とブレード24が、第1の部材21と第2の部材22の先端部において対向している点は他の実施例と同様である。
図20(a)は第5の実施例の抜去工具20の側面図であり、図20(b)は図20(a)に示した抜去工具20においてリング9をモジュール部品を把持できる位置に移動させた時の側面図である。金属製の細板状部材からなる第1の部材21と第2の部材22は一体であり、ベース部29で接続されている。リング9は、図20(c)に示すように、例えば円形であり、第1と第2の部材21,22の外側に設けられている。第5の実施例の抜去工具20にはガイド板は設けられていない。リング9を第1と第2の部材21,22の後端側に移動させれば第1と第2の部材21,22の先端側が開く。逆に、リング9を第1と第2の部材21,22の先端側に移動させれば第1と第2の部材21,22の先端側が閉じる。リング9の形状は円形でなくても良く、第1と第2の部材21,22の外側を周回する形状であれば良い。
図21は、第6の実施例の抜去工具20の側面図である。本実施例では、リリース部材30が、第1の部材21に突設されたロッド62と、第2の部材22に設けられてロッドを挿通する貫通孔61と、ロッド62の先端部に設けられたボタン部63とを備えている。ボタン部63と第2の部材22との間隔Hは、ボタン部63を第1の部材21を撓ませて破線で示す位置まで第2の部材22に接近させた時に、フック23が段差部51の高さhを超えて移動できる間隔とすれば良い。ボタン部63を破線で示す位置まで移動させると、第1の部材21の先端部が破線で示す位置まで移動するので、第1と第2の部材21,22で把持したモジュール部品5を抜去工具20から取り外すことができる。
図22は、第7の実施例の抜去工具20の側面図である。本実施例では、リリース部材30は、先端部が第2の部材22に設けられた貫通孔61を挿通して第1の部材21に接し、後端部が第2の部材22から突出するロッド64と、ロッド64の後端部に設けられたボタン部65とを備える。ボタン部65は、弾性部材であるバネ66により、第2の部材22から離れた位置に保持されている。ボタン部65と第2の部材22との間隔Hは、ボタン部65を第1の部材21を撓ませて第2の部材22に接近させた時に、フック23が段差部51の高さhを超えて移動できる間隔とすれば良い。ボタン部65を破線で示す位置まで移動させると、第1の部材21の先端部が破線で示す位置まで移動するので、第1と第2の部材21,22で把持したモジュール部品5を抜去工具20から取り外すことができる。
以上、本出願を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本出願の容易な理解のために、本出願の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1)ケージに嵌合され、係止板でロックされたモジュール部品の、前記ケージから露出する部分に設けられた段差部に係合可能なフックを先端部に備える第1の部材と、
前記第1の部材と後端部で接続し、先端部には、前記フックが前記段差部に係合した時に前記モジュール部品と前記ケージの隙間に差し込まれ、前記係止板を押し上げてロックを外すブレードが設けられた第2の部材とを備え
前記フックが前記段差部に係合し、前記ブレードがロックを外した状態で前記第1の部材と前記第2の部材を前記ケージから離れる方向に移動させると、前記ケージから前記モジュール部品を外すことが可能なモジュール部品の抜去工具。
(付記2) 前記第1の部材と前記第2の部材は金属製の板状部材で一体的に形成されており、後端部はU字状に形成され、前記フックと前記ブレードは先端部において対向している付記1に記載のモジュール部品の抜去工具。
(付記3) 前記第1の部材と前記第2の部材は別体の金属製の板状部材であり、後端部においてスペーサを用いて結合されており、前記フックと前記ブレードは先端部において対向している付記1に記載のモジュール部品の抜去工具。
(付記4) 前記ブレードの先端部には、前記係止板を押し上げてロックを解除することができる斜面が形成されている付記1から3の何れかに記載のモジュール部品の抜去工具。
(付記5) 前記第2の部材の後端部から先端部までの長さは、前記第1の部材の後端部から先端部までの長さよりも長く形成されており、
前記モジュール部品には前記係止板でロックされる係止突起が設けられており、
前記第1の部材と前記第2の部材の長さの差は、前記モジュール部品の前記ケージへの挿入方向における前記段差部から前記係止突起の端部までの長さよりも短い付記1から4の何れかに記載のモジュール部品の抜去工具。
(付記6) 前記第1の部材と前記第2の部材は可撓性を備えている付記1から5の何れかに記載のモジュール部品の抜去工具。
(付記7) 前記第1の部材と前記第2の部材の後端部における間隔は、前記第1の部材と前記第2の部材の先端部における間隔よりも小さく形成されており、
前記ブレードを前記隙間に差し込んだ状態で、前記第1の部材と前記第2の部材の先端部の間隔を縮めることにより、前記フックを前記段差部に係合させる付記6に記載のモジュール部品の抜去工具。
(付記8) 前記第1の部材と前記第2の部材の後端部側には、前記第1の部材と前記第2の部材の外側を周回するリングが移動自在に取り付けられており、前記リングを前記先端部側に移動させることにより、前記第1の部材と前記第2の部材の先端部の間隔を縮めることが可能な付記7に記載のモジュール部品の抜去工具。
(付記9) 前記第1の部材と前記第2の部材は平行に形成されており、
前記ブレードを前記隙間に差し込んでいくと、前記モジュール部品の形状により、前記第1の部材の先端部と前記第2の部材との間隔が広がり、前記フックが前記段差部に係合する付記6に記載のモジュール部品の抜去工具。
(付記10) 前記第1の部材と前記第2の部材の間には、前記第2の部材側から押圧することにより前記第1の部材と前記第2の部材の先端部の間隔を広げることができるリリース部材が設けられている付記9に記載のモジュール部品の抜去工具。
(付記11) 前記リリース部材は、前記第1の部材に固着される取付部と、前記取付部の両端部から前記第2の部材側に延伸された側壁部と、前記第2の部材の前記第1の部材の反対側において前記側壁部の先端部同士を接続する押圧部とを備え、
前記押圧部と前記第2の部材との間隔は、前記押圧部を前記第1の部材を撓ませて前記第2の部材に接近させた時に、前記フックが前記段差部との係合を解除する位置まで移動できる間隔である付記10に記載のモジュール部品の抜去工具。
(付記12) 前記リリース部材は、前記第1の部材に突設され、前記第2の部材に設けられた貫通孔を挿通して前記第2の部材から先端部が突出するロッドと、前記ロッドの先端部に設けられたボタン部とを備え、
前記ボタン部と前記第2の部材との間隔は、前記ボタン部を前記第1の部材を撓ませて前記第2の部材に接近させた時に、前記フックが前記段差部の高さを超えて移動できる間隔である付記10に記載のモジュール部品の抜去工具。
(付記13) 前記リリース部材は、先端部が前記第2の部材に設けられた貫通孔を挿通して前記第1の部材に接し、後端部が前記第2の部材から突出するロッドと、前記ロッドの後端部に設けられたボタン部と、前記ボタン部を前記第2の部材から離れた位置に保持する弾性部材とを備え、
前記ボタン部と前記第2の部材との間隔は、前記ボタン部を前記第1の部材を撓ませて前記第2の部材に接近させた時に、前記フックが前記段差部の高さを超えて移動できる間隔である付記10に記載のモジュール部品の抜去工具。
(付記14) 前記リリース部材は、前記第1と第2の部材の先端部から後端部までの長さを二等分する位置に設けられている付記10から13の何れかに記載のモジュール部品の抜去工具。
(付記15) 前記第1と第2の部材の間の空間の両側に、基部が前記第1と第2の部材の後端部に接続し、先端部が前記第1と第2の部材の先端部に届き、前記ブレードを前記隙間に差し込む際のガイドとなるガイド部材が設けられており、
前記ガイド部材の間隔は、前記ケージに嵌合されて前記ケージから露出する前記モジュール部品の幅と同程度であり、前記フックと前記ブレードの前記モジュール部品の把持動作を妨げない間隔である付記1から14の何れかに記載のモジュール部品の抜去工具。
(付記16) 前記第1と第2の部材の間の空間の両側に、基部が前記第1と第2の部材の後端部に接続し、先端部が前記第1と第2の部材の先端部に届き、前記ブレードを前記隙間に差し込む際のガイドとなるガイド部材が設けられており、
前記ガイド部材の間隔は、前記ケージに嵌合されて前記ケージから露出する前記モジュール部品の幅と同程度であり、前記ガイド部材の把持動作を妨げない間隔であり、
前記リリース部材の前記押圧部の前記第2の部材の長手方向に直交する方向の長さは、前記取付部の前記第1の部材の長手方向に直交する方向の長さよりも長く、前記側壁部は前記ガイド部材と前記第2の部材の間の隙間を通っており、
前記押圧部を前記第2の部材に接近させた時に、前記側壁部により対向する前記ガイド部材の間隔が広がる付記11に記載のモジュール部品の抜去工具。
1 第1の電子機器
2 第2の電子機器
3 スイッチユニット
4 ケージ
5 モジュール部品
9 リング
10 レバー装置
13 ロック解除レバー
14 スライドロッド
15 テーパ部
20 抜去工具
21 第1の部材
22 第2の部材
23 フック
24 ブレード
30 リリース部材
31 押圧部
32 側壁部
33 取付部
35 ストッパ
42 係止突起嵌合孔
43 係止板
51 段差部
52 係止突起

Claims (5)

  1. ケージに嵌合され、係止板でロックされたモジュール部品の、前記ケージから露出する部分に設けられた段差部に係合可能なフックを先端部に備える第1の部材と、
    前記第1の部材と後端部で接続し、前記フックが前記段差部に係合した時に前記モジュール部品と前記ケージの隙間に差し込まれ、前記係止板を押し上げてロックを外すブレードが先端部に設けられた第2の部材とを備え
    前記フックが前記段差部に係合し、前記ブレードがロックを外した状態で前記第1の部材と前記第2の部材を前記ケージから離れる方向に移動させると、前記ケージから前記モジュール部品を外すことが可能なモジュール部品の抜去工具。
  2. 前記第1の部材と前記第2の部材は金属製の板状部材で一体的に形成されており、後端部はU字状に形成され、前記フックと前記ブレードは先端部において対向している請求項1に記載のモジュール部品の抜去工具。
  3. 前記第1の部材と前記第2の部材は可撓性を備えている請求項1または2に記載のモジュール部品の抜去工具。
  4. 前記第1の部材と前記第2の部材は平行に形成されており、
    前記ブレードを前記隙間に差し込んでいくと、前記モジュール部品の形状により、前記第1の部材の先端部と前記第2の部材との間隔が広がり、前記フックが前記段差部に係合する請求項3に記載のモジュール部品の抜去工具。
  5. 前記第1の部材と前記第2の部材の間には、前記第2の部材側から押圧することにより前記第1の部材と前記第2の部材の先端部の間隔を広げることができるリリース部材が設けられている請求項4に記載のモジュール部品の抜去工具。
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