JP2017127926A - 砥石修正装置、及び同装置を備えた工作機械、並びに砥石修正方法 - Google Patents

砥石修正装置、及び同装置を備えた工作機械、並びに砥石修正方法 Download PDF

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聡 大久保
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Abstract

【課題】砥石と砥石修正装置との相対的移動を2軸方向以上で行い、砥石の表面形状に沿って点接触点を移動させて、砥石の修正を行う。【解決手段】研削盤に備えられる砥石表面粗さ修正装置50は、砥石14に対して対向して配置され、弾性部材58を介して支持ベース54に支持されて砥石14との当接状態が点接触となる刃部26を有する。該刃部26は2軸方向の移動手段によって、砥石軸の回転軸線回りに回転している砥石14の表面形状に沿って、相対移動される構成をとる。【選択図】図3

Description

本発明は、ワークを研削する砥石の表面粗さや表面形状を修正する砥石修正装置に関する。また、同砥石修正装置を備えた工作機械に関する。更には、同砥石修正装置を用いた砥石修正方法に関する。
一般的にはツルーイング装置と称される砥石修正装置は、砥石の表面断面形状(例えば、湾曲凸形状)に対応した形状(例えば、湾曲凹形状)に形成された砥石修正装置としての総形ツルアを備える。そして、この総形ツルアを回転する砥石に当接させることにより砥石表面の粗さや形状の修正を行っている。
ところで、砥石表面の修正、すなわちツルーイングを行う際、周囲の雰囲気温度やツルーイング時の摩擦熱等の熱変位の影響を受け、砥石とツルアの位置ずれることで砥石表面の修正、すなわちツルーイングを精度良く行えないという問題があった。
この問題を解決するものとして、本発明者らは、先に、総形ツルアを用いた総形研削における、砥石表面の粗さの修正のツルーイングにおいて、熱変位などの影響を低減し得る微少量ツルーイング装置を開発し、提案した(下記特許文献1参照)。それは、総形ツルアを弾性支持とすることにより、熱変位をこの弾性支持により吸収して、熱変位の影響を低減とするものである。これにより、砥石の微少量除去のツルーイングを精度良く行うことができる。
特開2015−174188号公報 特開昭53−60792号公報 特開平5−169367号公報
上述の微少量ツルーイング装置を、複数の総形形状を加工する研削盤等の工作機械に適用した場合、複数の工作物形状に合わせて工作物を加工する砥石形状も合わせる必要がある。そのため、必要な砥石形状ごとに、砥石修正装置の総形ツルアを交換する必要が生じる。そのため、作業者が手動で交換するか、自動工具交換装置などを搭載することで対応している。
総形ツルアの交換を手動で行う場合には、段取り替え時間が増加する。また、自動工具交換装置を搭載して自動的に行う場合には、専用の工具交換装置が必要になり、当該装置のコストや大きさが問題となる。更には、対象となる工作物形状の種類が多くなると同数の総形ツルアが必要となる。
而して、本発明は上記した問題を解決するために創案されたものであって、熱変位の影響を低減しながら、複数の砥石形状に容易に対応できる砥石修正装置および砥石修正方法の提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は次の手段をとる。
本発明に係る砥石修正装置は、回転可能に支持された砥石軸に取り付けられた砥石と、前記砥石の表面粗さを修正するための移動対象部材を直線状の異なる方向に移動させる2つ以上の移動手段と、前記移動手段を制御する制御装置と、を有する工作機械に備えられる。
前記工作機械の砥石修正装置は前記砥石の表面粗さを修正する砥石表面粗さ修正装置を備える。そして、当該砥石表面粗さ修正装置は、前記砥石に対して対向して配置され、弾性部材を介して支持ベースに支持されて前記砥石との当接状態が点接触となる刃部を有し、該刃部は前記移動手段によって、前記砥石軸の回転軸線回りに回転している前記砥石の表面形状に沿って、前記砥石に対して2軸以上の方向に相対移動される構成をとる。
上記本発明によれば、砥石の表面粗さを修正する砥石表面粗さ修正装置は、当該装置の刃部の砥石との点接触により、砥石の表面を微小量除去して、表面粗さの修正が行われる。その際、両者の点接触は砥石表面粗さ修正装置に設けられた弾性部材により弾性力が付与された接触とされている。これにより熱的変化の影響を吸収することが出来て、砥石の表面粗さの修正が精度良く行われる。
また、上記本発明によれば、砥石の表面粗さの修正は、砥石と点接触する砥石表面粗さ修正装置の刃部の運動により行われる。当該刃部は砥石と点接触できる形状であればよいので、砥石の表面形状、すなわちワークの形状に影響を受けることがない。したがって、従来のように砥石の表面形状、すなわちワークの形状に応じて、その都度、砥石表面粗さ修正装置の刃部を取り替える必要がない。様々な形状の砥石の表面粗さ修正する場合でも、移動手段による刃部の運動軌跡で対応できるため、砥石の表面粗さ修正作業が容易となる。
上記本発明の砥石修正装置は、次の構成とすることができる。
先ず、前記砥石表面粗さ修正装置は、前記刃部の変位量であって、前記2軸以上の方向における少なくとも1軸の方向の変位量を測定する計測手段を有する構成とすることができる。この構成によれば、少なくとも1軸方向の変位量の計測により、砥石と刃部との接触、非接触の切り替わりや、接触中の接触力を測定または推測することができる。
次に、前記砥石表面粗さ修正装置は、前記刃部と、前記刃部を保持する刃部保持部と、前記弾性部材を介して前記刃部保持部に接続される支持ベース部材と、前記計測手段と、を有し、前記刃部保持部は、前記支持ベース部材に対して前記1軸の方向に相対移動可能に構成されており、前記計測手段は、前記支持ベース部材または前記刃部保持部に取り付けられ、前記支持ベース部材に対する前記刃部保持部の前記1軸の方向の変位量を測定する構成とすることができる。この構成によれば、計測手段を砥石表面粗さ修正装置の支持ベース部材または前記刃部保持部に取付けて、刃部保持部の1軸の方向の変位量を測定することができる。
次に、前記砥石表面粗さ修正装置は、前記1軸の方向において前記計測手段に対向する部材と、前記計測手段と、の接触を防止する接触防止手段を有している構成とすることができる。この構成によれば、当該接触防止手段により計測手段が対向する部材と接触するのを防止することができる。
次に、前記砥石修正装置は、前記砥石表面粗さ修正装置とは別に、前記砥石の表面形状を修正する砥石表面形状修正装置を備えている構成とすることができる。そして、当該砥石表面形状修正装置は、弾性部材を備えなく剛性支持された砥石形状修正刃部を有している構成とする。この構成によれば、砥石表面粗さ修正装置により砥石表面を微小量除去することにより表面粗さ修正を行うことができる。また、砥石表面形状修正装置により表面形状修正を行うことができる。
上述した砥石表面粗さ修正装置や、砥石表面形状修正装置等の、各砥石修正装置を有して研削盤等の工作機械を構成することができる。そして、当該工作機械は、次の構成とすることができる。
先ず、前記工作機械の前記制御装置は、前記刃部の変位量の閾値を格納する記憶手段と、前記刃部の変位量と、前記刃部の変位量の閾値と、の偏差(偏差)を求める偏差演算手段と、を有し、前記偏差に応じて、前記砥石表面粗さ修正装置に対する前記砥石の前記2軸以上の相対移動制御を修正することができる。この構成によれば、制御装置により刃部の変位量の閾値との偏差に応じて、砥石表面粗さ修正装置に対する砥石の2軸以上の相対移動制御を修正することができる。
次に、前記工作機械の前記制御装置は、前記砥石の表面粗さの修正を行う場合は、前記砥石表面粗さ修正装置の前記刃部が、前記砥石軸の軸線回りに回転している前記砥石の表面に沿って点接触するように、前記砥石表面粗さ修正装置に対して前記砥石を、前記2軸以上にて相対移動制御し、前記砥石の表面形状の修正を行う場合は、前記砥石表面形状修正装置の前記砥石形状修正刃部が、前記砥石軸の軸線回りに回転している前記砥石の表面に沿って点接触するように、前記砥石形状修正装置に対して前記砥石を、前記2軸以上にて相対移動制御することにより行われる。この構成によれば、制御装置により、砥石の表面粗さの修正は、砥石表面粗さ修正装置を制御することにより行われ、砥石の表面形状の修正は、砥石表面形状修正装置を制御することにより行われる。
次に、前記当該工作機械は、砥石形状を計測する砥石表面形状計測手段と、表面形状形状誤差を求める演算手段と、を有し、前記形状誤差に応じて制御手段は、表面粗さ修正と表面形状修正とを切り替えるようになっている。
次に、前記工作機械の制御装置は、複数のワーク形状の情報と、前記複数のワーク形状に対応させた複数の砥石形状の情報と、を格納するデータ格納部と、それぞれの前記砥石形状に対する表面粗さ修正及び表面形状修正に必要となる、前記砥石修正装置に対する前記砥石の前記2軸以上の相対移動制御をさせる情報を格納する移動情報格納部、または当該情報を算定する算定部と、を有し、供給されたワークに応じて、前記移動情報格納部から読み出した情報、または前記算定部からの情報、に基づいて、前記砥石表面粗さ修正装置に対する前記砥石の前記2軸以上の相対移動制御、または前記砥石表面形状修正装置に対する前記砥石の前記2軸以上の相対移動制御、を切り替える構成とすることができる。この構成によれば、砥石表面粗さの修正作業と砥石表面形状の修正作業は、砥石表面粗さ修正装置と砥石表面形状修正装置の制御装置の制御を切り替えるのみで容易に対応することができる。
上述した砥石修正装置及び同装置を有した工作機械は、次の砥石修正方法をとることができる。
先ず、本発明の砥石修正方法は、回転可能に支持された砥石軸に取り付けられた砥石と、前記砥石の表面粗さを修正するための移動対象部材を直線状の異なる方向に移動させる2つ以上の移動手段と、前記移動手段を制御する制御装置と、を有する工作機械に用いられる砥石修正方法であって、前記砥石の表面粗さを修正する砥石表面粗さ修正装置は、弾性部材を介して支持された前記砥石との当接状態が点接触となる刃部を有し、前記砥石表面粗さ修正装置を前記砥石に対して対向させて配置し、前記移動手段によって、前記砥石表面粗さ修正装置を、前記砥石軸の軸線回りに回転している前記砥石の表面形状に沿って、前記砥石に対して2軸以上の方向に相対移動させる、砥石修正方法である。
次に、上記した砥石修正方法であって、前記砥石表面粗さ修正装置と、弾性部材を介することなく支持された砥石表面形状修正刃部を有する砥石表面形状修正装置と、を有する砥石修正装置と、複数のワーク形状の情報と、前記複数のワーク形状に対応させた複数の砥石形状の情報と、それぞれの前記砥石形状に対する表面粗さ修正及び形状修正に必要となる、前記砥石修正装置に対する前記砥石の前記2軸以上の相対移動制御をさせる相対移動情報、または当該相対移動情報を算定する算定部と、を用いて、供給されたワークに応じて、前記相対移動情報に基づいて、前記砥石表面粗さ修正装置に対する前記砥石の前記2軸以上の相対移動制御、または前記砥石表面形状修正装置に対する前記砥石の前記2軸以上の相対移動制御、を切り替える、砥石修正方法である。
上述した各砥石修正方法によれば、上述した各砥石修正装置、及び該砥石修正装置を有する工作機械の場合と同様の作用効果が得られる。
本発明によれば、熱変位の影響を低減しながら、砥石と砥石修正装置との当接を点接触(シングルポイント)として、砥石と砥石修正装置との相対的移動を2軸線以上で行うので、砥石の表面形状に沿って点接触点を移動させて、砥石の修正を行うことができる。
本発明に係る砥石修正装置を研削盤に適用した実施形態の全体構成を示す平面図である。 図1に示す研削盤の側面図である。 砥石修正装置を構成する砥石表面粗さ修正装置と砥石表面形状修正装置の配設構成の一例を示す平面図である。 砥石表面粗さ修正装置の第1実施形態を示す断面図である。 砥石表面粗さ修正装置の第2実施形態を示す断面図である。 同第2実施形態を示す斜視図である。 制御装置の構成要素を示すブロック図である。 砥石表面粗さ修正方法の制御フローを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。本実施形態は、工作機械の代表として研削盤10を例にして、研削盤10に備えられる砥石修正装置12および砥石修正方法について説明する。
先ず、図1および図2に基づいて、研削盤10の全体構成について説明する。なお、X軸、Y軸、Z軸が記載された図では、X軸とY軸とZ軸は互いに直交しており、Y軸方向は鉛直上向きを示している。また、Z軸方向は砥石回転軸L1と平行な方向を示しており、X軸方向は砥石回転軸L1に直交する方向であり、砥石14がワークWに切り込む方向を示している。また砥石回転軸L1とワーク回転軸L2と砥石表面形状修正装置60の回転軸L3は、いずれもZ軸方向と平行である。
研削盤10は、図1及び図2に示すように、ワークWに対して砥石14をX軸方向及びZ軸方向へ相対的に移動制御してワークWを研削する。研削盤10の平面形状で矩形に形成された基台11上の略中央部には、Z軸方向に延びる一対のZ軸方向ガイドレール16にスライド案内されるZ軸方向スライドテーブル18が配設されている。Z軸方向スライドテーブル18は、制御装置80(NC制御装置等)によって作動制御されるZ軸方向駆動モータ22を駆動源とするZ軸方向送りねじ20の回転動作によってZ軸方向へスライドされる。この本実施形態のZ軸方向駆動モータ22が、本発明の一つの移動手段であり、Z軸方向の移動手段である。
また、Z軸方向駆動モータ22には、Z軸方向スライドテーブル18のZ軸方向の位置を確認するために、Z軸方向駆動モータ22の出力軸の回転角度を検出してその検出信号を制御手段に送るエンコーダ等のZ軸方向位置検出手段24が設けられている。制御装置80は、Z軸方向駆動モータ22を用いて、砥石表面粗さ修正装置50の刃部26(図3、図4参照)に対して砥石14を相対的にZ軸方向へ移動させ、Z軸方向位置検出手段24からの検出信号に基づいて、刃部26に対する砥石14のZ軸方向への相対的な移動量を検出可能である。
Z軸方向スライドテーブル18上には、X軸方向に延びる一対のX軸方向ガイドレール28にスライド案内されるX軸方向スライドテーブル(砥石スライドテーブル)30が配設されている。X軸方向スライドテーブル30は、制御装置80によって作動制御されるX軸方向駆動モータ34(X軸方向移動手段に相当)を駆動源とするX軸方向送りねじ32の回転動作によってX軸方向へスライドされる。この本実施形態のX軸方向駆動モータ34が、本発明の一つの移動手段であり、X軸方向の移動手段である。
また、X軸方向駆動モータ34には、X軸方向スライドテーブル30のX軸方向の位置を確認するために、X軸方向駆動モータ34の出力軸の回転角度を検出してその検出信号を制御装置80に送るエンコーダ等のX軸方向位置検出手段36が設けられている。制御装置80は、X軸方向駆動モータ34を用いて、砥石14を相対的にX軸方向へ移動させ、X軸方向位置検出手段36からの検出信号に基づいて、当該刃部26に対する砥石14のX軸方向への相対的な移動量を検出可能である。
X軸方向スライドテーブル30上には、砥石駆動モータ38と砥石軸ホルダ46とがそれぞれ配設されている。砥石駆動モータ38の出力軸には駆動プーリ40が設けられている。一方、砥石軸ホルダ46に回転可能に支持されかつ一端部に略円筒状の砥石14が設けられる砥石軸48(Z軸方向に平行な砥石回転軸L1回りに回転する砥石軸)の他端には、従動プーリ42が設けられている。そして、駆動プーリ40と従動プーリ42との間にはベルト44が張設され、これによって、砥石駆動モータ38の出力軸のトルクがベルト44を介して砥石軸48に伝達される。
基台11上には、軸状のワークWをZ軸方向のワーク回転軸L2回りに回転させながら設定位置に保持する第1主軸装置66と第2主軸装置86とが、Z軸方向に平行なワーク回転軸L2上に配設されている。第1主軸装置66は、基台11上に固定された主軸台68、主軸台68に対しワーク回転軸L2上に往復動可能な主軸ハウジング70と、この主軸ハウジング70内でワーク回転軸L2回りに回転可能に支持された主軸72とを備え、主軸72の先端にはワークWの一方の端面の中心部を支持するセンタ部材74が設けられている。
また、主軸72は、制御装置80によって作動制御される主軸モータ(図示省略)を駆動源として任意の角速度で任意の角度まで回転制御される。また、第2主軸装置86においても、第1主軸装置66と同様にして、主軸台88、主軸ハウジング90、主軸92及びセンタ部材94を備えて構成されている。また、主軸ハウジング70には、砥石修正装置12の修正装置ハウジング76が設置されており、砥石表面粗さ修正装置50と砥石表面形状修正装置60が設けられている。なお図2に示すように、砥石回転軸L1と、ワーク回転軸L2と、砥石表面形状修正刃部の回転軸L3は、いずれも、X軸方向及びZ軸方向に平行な平面である仮想平面VM上にある。
図1に示されるように、上記研削盤10の砥石修正装置12は、砥石表面粗さ修正装置50と、砥石表面形状修正装置60の2種類備えている。砥石表面粗さ修正装置50は、ワークWの研削により砥石14の表面の切れ刃が不揃いとなった場合に、砥石14の表面を微小量除去して切れ刃を揃えた状態に修正するための装置である。砥石表面形状修正装置60は、砥石14の表面形状が所定の表面形状と異なる形状となった場合に、表面形状を整える装置である。なお、砥石表面の粗さの修正は砥石の微小量除去で行われ、表面形状の修正は粗さの修正より砥石の除去が多く行われることにより行われる。
図3は、砥石表面粗さ修正装置50と、砥石表面形状修正装置60の配設位置関係を示す。図3で見て、砥石表面粗さ修正装置50は修正装置ハウジング76の上部位置に設置されており、砥石表面形状修正装置60は右側位置に設置されている。なお、図3に示される砥石表面粗さ修正装置50は第1実施形態を示す。
図4は、当該第1実施形態の砥石表面粗さ修正装置50を拡大して示す。図4に基づいて砥石表面粗さ修正装置50を説明する。砥石表面粗さ修正装置50は、刃部26と、刃部保持部52と、支持ベース54と、弾性部材58とを備える。支持ベース54は有底の筒形状であり、筒形状の筒内に刃部26が、図4で見て、上下動可能に配設される。上下動方向はX軸方向である。刃部26は先端部が露出された状態で、刃部保持部52の保持穴53に保持されている。刃部保持部52の側部と支持ベース54の筒形状の内筒との間には摺動ガイド56が介挿されており、刃部保持部52が上下動する際の摺動抵抗の軽減を図っている。なお、刃部26の材質はダイヤモンドを使っており、高価であるため、刃部26は刃部保持部52に対して交換可能とされている。
図4で見て、刃部保持部52の下部位置には台座52Aが形成されている。台座52Aは支持ベース54の筒内に形成されている切欠き凹部55に嵌め合わされている。切欠き凹部55は上下方向に所定の長さ形成されている。これにより刃部保持部52は上下動可能とされている。この上下動方向はX軸方向である。そして、刃部保持部52の上下動範囲の位置決めは、切欠き凹部55の上部段壁55Aと下部段壁55Bにより行われる。すなわち、上方向の移動は上部段壁55Aにより位置決めされ、下方向の移動は下部段壁55Bにより位置決めされる。
刃部保持部52の台座52Aと支持ベース54の筒形状の底面54Aとの間には、コイルばね等の弾性部材58が介在されており、刃部保持部52を、図4で見て、上方に付勢している。これにより、刃部26は前述の切欠き凹部55の長さ範囲内において上下動可能に弾性支持された状態として支持ベース54に具備される。
また、刃部保持部52の台座52Aと支持ベース54の筒形状の底面54Aとの間には、変位センサ59が配設されている。本実施形態では、変位センサ59は支持ベース54の底面54Aに取付けられて配設されており、刃部保持部52すなわち刃部26の上下動変位を検出する。この変位センサ59が本発明の計測手段に相当する。なお、刃部保持部52の台座52Aに対する変位センサ59と切り欠き凹部55の下部段壁55Bとの位置関係は、台座52Aの底面が変位センサ59の先端に当たる前に、台座52Aが切り欠き凹部55の下部段壁55Bにより下方移動が規制される関係となっている。すなわち、切り欠き凹部55の下部段壁55Bが、変位センサ59が台座52Aのと接触を防止する接触防止手段となっている。
刃部26の先端形状は、断面円弧形状の球面形状とされている。また、砥石14の表面断面形状も凸円弧形状とされている。これにより刃部26の球面形状が砥石14の表面の凸円弧形状と接触すると点接触となる。砥石14と砥石表面粗さ修正装置50の相対位置関係は、後述する制御装置80により制御されて、点接触状態で砥石14の表面を刃部26が移動し、砥石14の表面粗さの修正を行う。
図5及び図6は、砥石表面粗さ修正装置50の第2実施形態を示す。図5は断面図、図6は斜視図を示す。当該第2実施形態において、上述の第1実施形態と対応する構成要素には100番台の符号を付して示した。なお、当該符号の付与により、実質的な構成内容が同じの場合には、詳細説明を省略することがある。この第2実施形態の砥石表面粗さ修正装置50は、上述の第1実施形態と同様に、刃部126と、刃部保持部152と、支持ベース154と、弾性部材158とを備える。
第2実施形態が第1実施形態と異なるのは、刃部を保持する刃部保持部を支持ベースに弾性支持する構成である。この第2実施形態では、支持ベース154の両側部と刃部保持部152との間に弾性部材158が配置されて構成されている。弾性部材158は第1板ばね158Aと第2板ばね158Bの2枚が平行に配置されて、刃部126を支持ベース154に弾性支持している。これにより,刃部126は支持ベース154に対して、図5で見て、上下方向(X軸方向)に弾性変位可能としている。
図5で見て、刃部126を保持した刃部保持部152の下面と、支持ベース154との底面154Aとの間には、変位センサ159とストッパ部材78が配置されている。なお、両者159,78を刃部保持部152の下面位置に配設することができない場合は、第2ばね158Bの下面であっても良い。変位センサ159とストッパ部材78は本実施形態では、支持ベース154の底面154Aに取付けられて配置されている。ストッパ部材78は変位センサ159が上方の刃部保持部152の下面又は第2板ばね158Bと当接するのを防止するためのものであるので、その高さは変位センサ159の高さより高い位置とされている。
次に、図3に戻り、砥石表面形状修正装置60を説明する。図3で見て、砥石表面形状修正装置60は修正装置ハウジング76に配設されている。回転基部62の外周に円環状の砥石形状修正刃部64が一体的に形成されている。砥石形状修正刃部64の表面部の断面形状は凸湾曲形状とされている。これにより砥石形状修正刃部64と砥石14とは点接触することが可能とされている。修正装置ハウジング76内には不図示の回転駆動モータが内臓されており、回転基部62を回転する。
図1及び図2に示される制御装置80は、X軸方向駆動モータ34とZ軸方向駆動モータ22を制御して砥石14の表面と、砥石表面粗さ修正装置50の刃部26及び砥石表面形状修正装置の砥石形状修正刃部64とを点接触状態で移動させる制御手段である。両者14と26,64を点接触状態で移動させることは、図1及び図2におけるX軸方向及びZ軸方向の相対移動を制御することにより行なわれる。
図7は制御装置80による砥石14の相対駆動移動制御のブロック図を示す。本実施形態では、X軸方向の移動、及びZ軸方向の移動も砥石14を移動させる駆動手段を制御することにより行われる。X軸方向の移動はX軸方向駆動モータ34を制御装置80により駆動制御することにより行われる。Z軸方向の移動はX軸方向駆動モータを制御装置80により駆動制御することにより行われる。そして、制御装置80によるX軸方向駆動モータ34とZ軸方向駆動モータ22の位置制御は、それぞれの方向(X軸方向及びZ軸方向)を位置検出手段により検知して行われる。X軸方向はX軸方向位置検出手段であるエンコーダ36により砥石14のX軸方向の位置を検出してX軸方向駆動モータ34の制御が行われる。Z軸方向はZ軸方向位置検出手段であるエンコーダ24により砥石26のX軸方向の位置を検出してX軸方向駆動モータ34の制御が行われる。
なお、制御装置80には、本実施形態では、データ格納部96、移動情報格納部97、算定部98、砥石修正種別の切替部99の各種制御機能部を備える。データ格納部96は複数のワーク形状の情報と、この複数のワーク形状に対応させた複数の砥石形状の情報とを格納する。移動情報格納部97はそれぞれの砥石形状に対する表面粗さ修正及び表面形状修正に必要となる、砥石修正装置12に対する砥石14のX軸方向及びZ軸方向の相対移動制御をさせる情報を格納する。算定部98は砥石14をX軸方向及びZ軸方向に相対移動制御させる情報を算定する。砥石修正種別の切替部99は、砥石表面粗さ修正装置50のX軸方向及びZ軸方向の相対移動制御と、砥石表面形状修正装置60のX軸方向及びZ軸方向の相対移動制御とを切替える制御を行う。
制御装置80は、更に、刃部26の変位量の閾値を格納する記憶手段と、刃部26の変位量と、刃部26の変位量の閾値と、の偏差(ズレ)を求める偏差演算手段と、を有し、偏差(ズレ)に応じて、砥石表面粗さ修正装置50に対する砥石14の前記2軸以上の相対移動制御を修正するようになっている。
前記閾値は、例えば、あらかじめ実験的に求めた表面粗さ修正に適した接触力、接触力に応じた変位量などであってもよい。接触力や変位量の閾値上限た下限として上記の値を設定し、推定又は計測した接触力や変位量が上下限の範囲内となるように相対位置を制御することで、修正に適した接触状態を保つことが容易になる。
また、砥石形状計測および形状誤差演算は、接触または非接触センサで磁石表面形状を直接的に測定して求める場合でもよいし、加工回数や加工時の研削動力など砥石表面形状や形状誤差と相関性のあるパラメータなどから間接的に推定する場合であってもよい。
次に、上述した砥石修正装置12による砥石修正方法を説明する。先ず、砥石表面粗さ修正装置50による砥石表面粗さ修正方法を説明する。なお、この説明における砥石表面粗さ修正装置50は第1実施形態の場合である。
図8は砥石表面粗さ修正方法のフローを示す。砥石表面粗さ修正は砥石の表面を微小量除去することにより行う。ステップS11でその砥石の微小量除去がスタートすると、ステップS12で砥石14がスタート位置に設定される。この砥石14のスタート位置設定は、砥石表面粗さ修正装置50が移動しない設定状態とされているので、砥石表面粗さ修正装置50の刃部26に対向する位置に砥石14を相対移動することにより行われる。この相対移動は、制御装置80によりX軸方向駆動モータ34とZ軸方向駆動モータ22を駆動制御して行う。スタート位置状態は砥石14の表面が砥石表面粗さ修正装置50の刃部26の先端とわずかに隙間を置いた相対位置関係状態とされている。
次に、ステップS13で砥石14を砥石表面粗さ修正装置50の刃部26の先端に徐々に近づける。この動作も制御装置80の制御によりX軸方向駆動モータ34とZ軸方向駆動モータ22を駆動制御することにより行う。ステップS13の動作により砥石14と刃部26が接触状態となったかどうかをステップS14で判断する。この判断は変位センサ59が刃部26が後方に移動したことを検知することにより行われる。なお、この接触状態は前述したように点接触状態であり、弾性部材により弾性接触状態とされた状態である。
ステップS14における変位センサ59による接触の有無判断は、例えば、変位センサ59の移動量が10μm以上となったかどうかにより判断する。ステップS14の判断がNOの場合は、ステップS13に戻り、砥石14の刃部26に近付ける動作を継続する。ステップS14の判断がYESの場合は、ステップS15に進む。ステップS15では砥石14の表面の円弧形状に沿って砥石表面粗さ修正装置50の刃部26が点接触状態で移動させて、刃部26により砥石14の表面の粗さ修正を行う。
ステップS15における刃部26の先端と砥石14の表面との点接触状態は、砥石表面粗さ修正装置50の弾性部材58による弾性接触状態となっている。これにより刃部26による砥石表面は、微小量除去される。
ステップS15による砥石表面粗さ修正を終えたら、ステップS16に進み、砥石14を砥石表面粗さ修正装置50の刃部26から後退させる。この後退動作も、制御装置80によりX軸方向駆動モータ34とZ軸方向駆動モータ22を駆動制御して行う。砥石14を所定の位置まで後退させたら、ステップS17で終了する。
なお、上記における砥石14のX軸方向及びZ軸方向の相対位置制御において、刃部26の変位量が閾値を超えた場合には、その相対位置制御は修正して行われる。
次に、砥石表面形状修正装置60による砥石表面形状修正方法を説明する。基本的な動作ステップは、図8に示した砥石表面粗さ修正装置50による砥石表面粗さ修正方法と同じである。ただ、砥石の表面形状を修正するものであるので、砥石表面粗さ修正装置50の砥石形状修正刃部64は回転基部62に直接剛体結合されており、砥石形状修正刃部64により砥石14の表面の形状修正を容易に行えるようにしている点が異なる。点接触させる点は同じである。
なお、本実施形態では、上述の砥石表面粗さ修正装置50と砥石表面形状修正装置60の制御の切替えは、図7に示す制御装置80の砥石修正種別の切替部99により行われる。また、砥石14の表面と、砥石表面粗さ修正装置50の刃部26または砥石表面形状修正装置60の砥石形状修正刃部64とを点接触状態で移動させる制御は、データ格納部96に格納された情報、移動情報格納部97に格納された情報に基づいて、算定部98で算定されて制御される。
上述した本実施形態の砥石修正装置12によれば、砥石表面粗さ修正装置50及び砥石表面形状修正装置60を備えているので、砥石表面粗さ修正と砥石表面形状修正を同じ研削盤等の工作機械で行うことができる。
また、本実施形態の砥石修正装置12によれば、砥石表面粗さ修正装置50及び砥石表面形状修正装置60の何れの場合も、点接触(シングルポイント)の状態での砥石14の運動により表面粗さの修正、及び砥石14の表面形状の修正を行う。従来の総形ツルアの形状を砥石に形状転写する場合と異なり、接触点の運動軌跡(運動転写)で砥石修正を行う。運動軌跡は移動手段により容易に変更できるため、砥石14の表面形状、すなわちワークの形状に影響を受けることがない。したがって、従来のように砥石14の表面形状、すなわちワークWの形状に応じて、その都度、刃部26や砥石形状修正刃部64を取り替える必要がなく、砥石14の表面修正作業が容易となる。これに伴い、従来では各種の刃部26,64を保管するスペースを必要としていたが、このスペースの削減も図ることができる。また、少量多品種の生産ラインのように、様々なワーク形状に対応する必要があり、フレキシブルな砥石修正が求められる場合に適している。
また、本実施形態の砥石表面粗さ修正装置50は、弾性支持されているため、刃部26を砥石14に押し付けても、弾性により押付けが吸収されるので、熱変位などの影響や振動の影響を小さくできるので、砥石表面粗さや砥粒切れ刃の不揃いなど微小量除去を精度よくできる。一方、砥石14の型崩れのように砥石表面状態の修正よりも大きな形状修正を行う場合は、弾性により刃部26が砥石14に強く押付けにくい砥石表面粗さ修正装置50よりも剛性支持された砥石表面形状修正装置60が行いやすい。砥石表面粗さを修正する場合と、砥石表面形状を修正する場合とで適した装置を切り替えることで、効果的に効率的に砥石表面粗さや砥石表面形状を修正することが実現できる。
以上、本発明を特定の実施形態について説明したが、本発明はその他各種の形態でも実施できる。
例えば、上述した実施形態では、工作機械の代表例として研削盤について説明した。本発明の砥石修正装置12は、その他各種の工作機械にも適用できる。
また、上述した実施形態では、砥石表面粗さ修正装置50の刃部26の支持ベース54に対する相対移動方向はX軸方向の一方向のみである。しかし、必要に応じて、Z軸方向、Y軸方向のその他の方向にも相対移動可能に構成することもできる。
また、上述の実施形態では、点接触移動させるためのX軸方向の相対移動制御と、Z軸方向の相対移動制御は、砥石14を移動させる駆動手段により行っていた。この相対移動制御は、砥石修正装置12にX軸方向及びZ軸方向の駆動手段を設けて行うようにしてもよい。また、駆動手段を両者に分割して持たせるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、点接触移動させるための相対移動制御は、X軸方向とZ軸方向の2軸方向の制御で行っている。きめ細かく制御するために3軸方向以上の制御を行ってもよい。制御のシンプル化を図る観点からは2軸方向の制御とするのが好ましい。
また、上述の実施形態では、計測手段としての変位センサ59は、砥石表面粗さ修正装置50の支持ベース54の底面54Aに取付けた。しかし、底面54Aに対向する部材の刃部保持部52に取付けることもできる。
また、上述の実施形態では、計測手段による刃部26の変位量の測定は、変位センサ59により直接的に測定する方法であったが、移動座標などの他の変数や要素から間接的に推測して測定する方法であってもよい。
10 研削盤(工作機械)
11 基台
12 砥石修正装置
14 砥石
16 Z軸方向ガイドレール
18 Z軸方向スライドテーブル
20 Z軸方向送りねじ
22 Z軸方向駆動モータ
24 Z軸方向位置検出手段(エンコーダ)
26 (砥石表面粗さ修正装置の)刃部
28 X軸方向ガイドレール
30 X軸方向スライドテーブル
32 X軸方向送りねじ
34 X軸方向駆動モータ
36 X軸方向位置検出手段(エンコーダ)
38 砥石駆動モータ
40 駆動プーリ
42 従動プーリ
44 ベルト
46 砥石軸ホルダ
48 砥石軸
50 砥石表面粗さ修正装置
52 刃部保持部
52A 台座
53 保持穴
54 支持ベース
54A 底面
55 切り欠き凹部
55A 上部段壁
55B 下部段壁
56 摺動ガイド
58 弾性部材
59 変位センサ
60 砥石表面形状修正装置
66 第1主軸装置
68 主軸台
70 主軸ハウジング
72 主軸
74 センタ部材
76 修正装置ハウジング
78 ストッパ部材
80 制御装置
86 第2主軸装置
88 主軸台
90 主軸ハウジング
92 主軸
94 センタ部材
96 データ格納部
97 移動情報格納部
98 算定部
99 砥石修正種別の切替部
W ワーク
L1 砥石回転軸
L2 ワーク回転軸
L3 砥石表面形状修正装置の回転軸

Claims (12)

  1. 回転可能に支持された砥石軸に取り付けられた砥石と、
    前記砥石の表面粗さを修正するための移動対象部材を直線状の異なる方向に移動させる2つ以上の移動手段と、
    前記移動手段を制御する制御装置と、を有する工作機械に備えられる砥石修正装置であって、
    当該砥石修正装置は前記砥石の表面粗さを修正する砥石表面粗さ修正装置を備え、
    当該砥石表面粗さ修正装置は、前記砥石に対して対向して配置され、弾性部材を介して支持ベースに支持されて前記砥石との当接状態が点接触となる刃部を有し、該刃部は前記移動手段によって、前記砥石軸の回転軸線回りに回転している前記砥石の表面形状に沿って、前記砥石に対して2軸以上の方向に相対移動される、砥石修正装置。
  2. 請求項1に記載の砥石修正装置であって、
    前記砥石表面粗さ修正装置は、前記刃部の変位量であって、前記2軸以上の方向における少なくとも1軸の方向の変位量を測定する計測手段を有する、砥石修正装置。
  3. 請求項2に記載の砥石修正装置であって、
    前記砥石表面粗さ修正装置は、前記刃部と、前記刃部を保持する刃部保持部と、前記弾性部材を介して前記刃部保持部に接続される支持ベースと、前記計測手段と、を有し、
    前記刃部保持部は、前記支持ベースに対して前記1軸の方向に相対移動可能に構成されており、
    前記計測手段は、前記支持ベースまたは前記刃部保持部に取り付けられ、前記支持ベースに対する前記刃部保持部の前記1軸の方向の変位量を測定する、砥石修正装置。
  4. 請求項3に記載の砥石修正装置であって、
    前記砥石表面粗さ修正装置は、前記1軸の方向において前記計測手段に対向する部材と、前記計測手段と、の接触を防止する接触防止手段を有している、砥石修正装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の砥石修正装置であって、
    前記砥石表面粗さ修正装置とは別に、前記砥石の表面形状を修正する砥石表面形状修正装置を備えており、
    前記砥石表面形状修正装置は、弾性部材を備えなく剛性支持された砥石形状修正刃部を有している、砥石修正装置。
  6. 請求項1から請求項5に記載の砥石修正装置を有する工作機械。
  7. 請求項6に記載の工作機械であって、
    前記制御装置は、
    前記刃部の変位量の閾値を格納する記憶手段と、
    前記刃部の変位量と、前記刃部の変位量の閾値と、の偏差を求める偏差演算手段と、を有し、
    前記偏差に応じて、前記砥石表面粗さ修正装置に対する前記砥石の前記2軸以上の相対移動制御を修正する、工作機械。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の工作機械であって、
    前記制御装置は、
    前記砥石の表面粗さの修正を行う場合は、前記砥石表面粗さ修正装置の前記刃部が、前記砥石軸の軸線回りに回転している前記砥石の表面に沿って点接触するように、前記砥石表面粗さ修正装置に対して前記砥石を、前記2軸以上にて相対移動制御し、
    前記砥石の表面形状の修正を行う場合は、前記砥石表面形状修正装置の前記砥石形状修正刃部が、前記砥石軸の軸線回りに回転している前記砥石の表面に沿って点接触するように、前記砥石形状修正装置に対して前記砥石を、前記2軸以上にて相対移動制御する、工作機械。
  9. 請求項8に記載の工作機械であって、
    砥石形状を計測する砥石表面形状計測手段と、
    表面形状形状誤差を求める演算手段と、を有し、
    前記形状誤差に応じて制御手段は、表面粗さ修正と表面形状修正とを切り替える、工作機械。
  10. 請求項8に記載の工作機械であって、
    前記制御装置は、
    複数のワーク形状の情報と、前記複数のワーク形状に対応させた複数の砥石形状の情報と、を格納するデータ格納部と、
    それぞれの前記砥石形状に対する表面粗さ修正及び表面形状修正に必要となる、前記砥石修正装置に対する前記砥石の前記2軸以上の相対移動制御をさせる情報を格納する移動情報格納部、または当該情報を算定する算定部と、を有し、
    供給されたワークに応じて、前記移動情報格納部から読み出した情報、または前記算定部からの情報、に基づいて、前記砥石表面粗さ修正装置に対する前記砥石の前記2軸以上の相対移動制御、または前記砥石表面形状修正装置に対する前記砥石の前記2軸以上の相対移動制御、を切り替える、工作機械。
  11. 回転可能に支持された砥石軸に取り付けられた砥石と、
    前記砥石の表面粗さを修正するための移動対象部材を直線状の異なる方向に移動させる2つ以上の移動手段と、
    前記移動手段を制御する制御装置と、を有する工作機械を用いる砥石修正方法であって、
    前記砥石の表面粗さを修正する砥石表面粗さ修正装置は、弾性部材を介して支持された前記砥石との当接状態が点接触となる刃部を有し、
    前記砥石表面粗さ修正装置を前記砥石に対して対向させて配置し、
    前記移動手段によって、前記砥石表面粗さ修正装置を、前記砥石軸の軸線回りに回転している前記砥石の表面形状に沿って、前記砥石に対して2軸以上の方向に相対移動させる、砥石修正方法。
  12. 請求項11に記載の砥石修正方法であって、
    前記砥石表面粗さ修正装置と、弾性部材を介することなく支持された砥石表面形状修正刃部を有する砥石表面形状修正装置と、を有する砥石修正装置と、
    複数のワーク形状の情報と、
    前記複数のワーク形状に対応させた複数の砥石形状の情報と、
    それぞれの前記砥石形状に対する表面粗さ修正及び形状修正に必要となる、前記砥石修正装置に対する前記砥石の前記2軸以上の相対移動制御をさせる相対移動情報、または当該相対移動情報を算定する算定部と、を用いて、
    供給されたワークに応じて、前記相対移動情報に基づいて、前記砥石表面粗さ修正装置に対する前記砥石の前記2軸以上の相対移動制御、または前記砥石表面形状修正装置に対する前記砥石の前記2軸以上の相対移動制御、を切り替える、砥石修正方法。
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