JP2017127111A - 制御システム、制御方法、及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】特定事象が発生した場合に動作を停止させたい給電単位が動作を継続する可能性を低減できる。【解決手段】制御システム10は制御部20と推定部30とを備える。推定部30は、需要家施設200に設けられた複数の給電単位の各々を推定対象単位とする。推定部30は、個々の分岐回路130に接続された1つ又は複数の電気機器70を1つの給電単位とする。推定部30は、個々の推定対象単位が、特定事象が発生した場合に動作を停止させる停止対象の給電単位であるか動作を停止させない非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件を用いて推定対象単位の電力情報から推定する。制御部20は、特定事象が発生した場合に、推定部30によって停止対象の給電単位と推定された給電単位の動作を停止させる。【選択図】図1
Description
本発明は、制御システム、制御方法、及びそのプログラムに関する。
従来、感震センサーと、主幹ブレーカと、第一の分岐ブレーカ群と、第二の分岐ブレーカ群と、第一の引き外し制御回路と、第二の引き外し制御回路とを備えた分電盤があった(例えば特許文献1参照)。第一の分岐ブレーカ群には非常用の照明が接続され、第二の分岐ブレーカ群には一般のコンセント回路等が接続されている。感震センサーは、第一の震度以上の地震を感知すると第一の出力を発生し、第一の震度より大きな第二の震度以上の地震を感知すると第2の出力を発生する。感震センサーが第一の出力を発生すると、第一の引き外し制御回路が第二の分岐ブレーカ群を遮断動作させている。感震センサーが第二の出力を発生すると、第二の引き外し制御回路が主幹ブレーカを遮断動作させる。したがって、第一の震度以上の地震が発生した場合、第一の引き外し制御回路は、一般のコンセント回路等が接続された第二の分岐ブレーカ群を遮断動作させるが、第一の分岐ブレーカ群に接続された非常用の照明への給電は継続される。
特許文献1に記載の分電盤において、第一の震度以上の地震(特定事象)が発生した場合に停止させるのが好ましい負荷機器(給電単位)が第一の分岐ブレーカ群に誤って接続される可能性がある。この場合、第一の震度以上の地震が発生した後も、第一の震度以上の地震が発生した場合に停止させるのが好ましい負荷機器が動作を継続する可能性があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされ、特定事象が発生した場合に、動作を停止させたい給電単位が動作を継続する可能性を低減できる制御システム、制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様の制御システムは、需要家施設に設けられた複数の給電単位の各々を推定対象単位とし、前記推定対象単位が、特定事象が発生した場合に動作を停止させる停止対象の給電単位であるか動作を停止させない非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件を用いて前記推定対象単位の電力情報から推定する推定部と、前記特定事象が発生した場合に、前記推定部によって前記停止対象の給電単位と推定された給電単位の動作を停止させる制御部と、を備える。
本発明の一態様の制御システムは、需要家施設に設けられた複数の給電単位の各々を推定対象単位とし、前記推定対象単位が、特定事象が発生した場合に動作を停止させる停止対象の給電単位であるか動作を停止させない非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件を用いて前記推定対象単位の電力情報から推定する推定部と、前記複数の給電単位の中から、前記特定事象が発生した場合に動作を停止させる給電単位を設定する設定部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記特定事象が発生した場合に、前記複数の給電単位のうち前記設定部が設定した給電単位以外の給電単位が、前記推定部によって前記停止対象の給電単位に推定されているという制御条件が成立しているときは、前記複数の給電単位の全てと電気的に接続されている主幹回路への給電を停止するように構成されている。
本発明の一態様の制御方法は、需要家施設に設けられた複数の給電単位の各々を推定対象単位とし、前記推定対象単位が、特定事象が発生した場合に動作を停止させる停止対象の給電単位であるか動作を停止させない非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件を用いて前記推定対象単位の電力情報から推定する推定処理と、前記特定事象が発生した場合に、前記推定処理によって前記停止対象の給電単位と推定された給電単位の動作を停止させる制御処理と、を含む。
本発明の一態様の制御方法は、需要家施設に設けられた複数の給電単位の各々を推定対象単位とし、前記推定対象単位が、特定事象が発生した場合に動作を停止させる停止対象の給電単位であるか動作を停止させない非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件を用いて前記推定対象単位の電力情報から推定する推定処理と、前記複数の給電単位の中から、前記特定事象が発生した場合に動作を停止させる給電単位を設定する設定処理と、前記特定事象が発生した場合に、前記複数の給電単位のうち前記設定処理で設定された給電単位以外の給電単位が、前記推定処理によって前記停止対象の給電単位に推定されるという制御条件が成立しているときは、前記複数の給電単位の全てと電気的に接続されている主幹回路への給電を停止する制御処理と、を含む。
本発明の一態様のプログラムは、上記の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。なお、本発明の一態様のプログラムは、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってもよい。
本発明によれば、特定事象が発生した場合に給電を停止させる給電単位への給電が継続する可能性を低減できる。
以下の実施形態は、制御システム、制御方法、及びそのプログラムに関し、とくに、需要家施設に設けられた給電単位の動作を制御する制御システム、制御方法、及びそのプログラムに関する。
(実施形態1)
(1.1)概要
実施形態1に係る制御システム10は、図1に示すように、制御部20と、推定部30とを備えている。推定部30は、需要家施設200に設けられた複数の給電単位の各々を推定対象単位とし、推定対象単位が停止対象の給電単位であるか非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件にしたがって推定対象単位の電力情報から推定する。停止対象の給電単位とは、特定事象が発生した場合に動作を停止させる給電単位であり、非停止対象の給電単位とは、特定事象が発生した場合に動作を停止させない給電単位である。そして、制御部20は、特定事象が発生した場合に、推定部30によって停止対象の給電単位と推定された給電単位の動作を停止させる。
(1.1)概要
実施形態1に係る制御システム10は、図1に示すように、制御部20と、推定部30とを備えている。推定部30は、需要家施設200に設けられた複数の給電単位の各々を推定対象単位とし、推定対象単位が停止対象の給電単位であるか非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件にしたがって推定対象単位の電力情報から推定する。停止対象の給電単位とは、特定事象が発生した場合に動作を停止させる給電単位であり、非停止対象の給電単位とは、特定事象が発生した場合に動作を停止させない給電単位である。そして、制御部20は、特定事象が発生した場合に、推定部30によって停止対象の給電単位と推定された給電単位の動作を停止させる。
ここにおいて、「特定事象」とは日常的には発生する可能性が低い事象である。特定事象には、災害に関連した第1特定事象と、需要家施設200の利用者の行動に起因する第2特定事象とがある。第1特定事象は、大規模な地震、津波・洪水による浸水被害、竜巻、噴火、火災などの、需要家施設200からの避難が必要になるような事象である。第2特定事象は、需要家施設200の利用者が、旅行や長期出張などの理由で需要家施設200を一定時間以上留守にするような事象である。
また、「給電単位」は、需要家施設200内で主幹回路となる導電体120から電力が分岐される分岐回路130でもよいし、分岐回路130に接続された電気機器70でもよい。電気機器70には、分岐回路130に接続された壁付けの電源コンセント80A、分岐回路130に直接又は電源コンセント80Aを介して接続された電気器具90A,90Bがある。また、電気機器70は、壁付けの電源コンセント80Aに取り外し可能な状態で接続されるプラグ付きの電源コンセント(タップコンセント)でもよい。
また、「給電単位の動作を停止」とは、給電単位への給電を停止させることで給電単位の動作を停止させる場合と、給電単位と直接通信することによって給電単位への給電は継続している状態で給電単位の動作を停止させる場合とを含む。「給電単位」が分岐回路130の場合、制御部20は、主幹回路となる導電体120と分岐回路130との間に接続された分岐開閉器60をオフにして、分岐回路130ごとに給電を停止することで分岐回路130の動作を停止させる。これにより、分岐回路130に接続された1つ又は複数の電機機器70が動作を停止する。「給電単位」が電気機器70の場合、制御部20は、電気機器70と通信することで、電気機器70の動作を停止させる。この場合、電気機器70への給電は継続している。なお、電気機器70が電源コンセント(壁付けの電源コンセント80A、タップコンセント)の場合、電源コンセントの動作を停止させるとは、電源コンセントが、電源コンセントに接続される電気器具への給電を停止することを意味する。
この制御システム10によれば、推定部30は、複数の給電単位の各々を推定対象単位とし、推定対象単位が停止対象の給電単位であるか非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件にしたがって推定対象単位の電力情報から推定している。したがって、特定事象が発生した場合には、推定部30によって停止対象の給電単位であると推定された給電単位の動作が停止されるから、動作を停止させたい給電単位が動作を継続する可能性を低減することができる。
なお、制御システム10が備える制御部20及び推定部30は1つの筐体に収納され、全体として1つの装置(制御装置10A)を構成してもよいが、制御部20及び推定部30の各機能は複数の装置に分散して備えられてもよい。
実施形態1に係る制御方法は、推定処理と、制御処理とを含む。推定処理では、需要家施設200に設けられた複数の給電単位の各々を推定対象単位とし、推定対象単位が停止対象の給電単位であるか非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件にしたがって推定対象単位の電力情報から推定する。制御処理では、特定事象が発生した場合に、推定処理によって停止対象の給電単位と推定された給電単位の動作を停止させる。
この制御方法によれば、推定処理において、複数の給電単位の各々が停止対象の給電単位であるか非停止対象の給電単位であるかを、当該給電単位の電力情報をもとに所定の推定条件にしたがって推定している。したがって、特定事象が発生した場合には、推定処理において停止対象の給電単位であると推定された給電単位の動作が停止されるから、動作を停止させたい給電単位の動作が継続する可能性を低減することができる。
また、実施形態1に係るプログラムは、上記の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
このプログラムをコンピュータが実行することによって、特定事象が発生した場合には、推定処理において停止対象の給電単位であると推定された給電単位への給電が停止されるから、給電を停止させる給電単位への給電が継続する可能性を低減することができる。
(1.2)詳細
(1.2.1)全体構成
以下、実施形態1に係る制御システムについて図面を参照して詳しく説明する。以下の実施形態で説明する制御システムは、需要家施設に設けられた複数の給電単位への給電を制御する制御システムである。ただし、以下に説明する構成は本発明の一例に過ぎない。本発明は、以下の実施形態に限定されず、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(1.2.1)全体構成
以下、実施形態1に係る制御システムについて図面を参照して詳しく説明する。以下の実施形態で説明する制御システムは、需要家施設に設けられた複数の給電単位への給電を制御する制御システムである。ただし、以下に説明する構成は本発明の一例に過ぎない。本発明は、以下の実施形態に限定されず、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
図1は、実施形態1の制御システム10が適用された需要家施設200の配線図である。
需要家施設200には分電盤100が設置されている。分電盤100には、主幹開閉器50と、複数の分岐開閉器60(60a〜60h)と、制御装置10Aとが収納されている。ここにおいて、実施形態1では、制御部20と推定部30の機能を備えた1つの装置(制御装置10A)で制御システム10が実現されている。
主幹開閉器50の一次側端子には、商用電源のような交流電源ACに電気的に接続された電源線110が電気的に接続されている。主幹開閉器50の二次側端子には主幹回路となる導電体120が電気的に接続されている。
複数の分岐開閉器60a〜60hの各々は、導電体120と、対応する分岐回路130との間に電気的に接続されている。なお、以下の説明において、複数の分岐開閉器60a〜60hの各々について説明する場合は、分岐開閉器60a〜60hと表記し、複数の分岐開閉器60a〜60hに共通する説明を行う場合は分岐開閉器60と表記する。
各分岐開閉器60は、図2に示すように、通信部61と、接点部62と、電流計測部63と、停止制御部64とを備えている。
通信部61は制御装置10Aとの間で通信を行う機能を有している。通信部61は、例えば、導電体120を介してPLC(Power Line Communication:電力線搬送通信)方式で通信を行う通信モジュールである。複数の分岐開閉器60a〜60hと制御装置10Aとにはそれぞれ個別の識別情報が割り当てられており、複数の分岐開閉器60a〜60hと制御装置10Aとは識別情報を用いて通信相手を特定する。なお、通信部61はPLC方式の通信モジュールに限定されず、無線局の免許が不要な近距離無線通信方式で無線通信を行う無線通信モジュールでもよい。例えば通信部61は、特定小電力無線の無線通信モジュールでもよいし、WiFi(登録商標)規格に準拠した無線通信モジュールでもよいし、ZigBee(登録商標)規格に準拠した無線通信モジュールでもよい。
接点部62は、導電体120と、分岐回路130との間に電気的に接続されている。
電流計測部63は、導電体120と分岐回路130との間に流れる電流の大きさ(電流値)を計測する。なお、電流計測部63は、分岐開閉器60に設けられることは必須ではなく、分岐回路130に流れる電流を計測する電流計測部63は、分岐開閉器60とは別に設けられてもよい。
停止制御部64は、例えば制御装置10Aから送信された停止命令を通信部61が受信した場合に、接点部62をオフにして、対応する分岐回路130への給電を停止する。
また、停止制御部64が過電流の保護機能を備えることも好ましい。停止制御部64は、電流計測部63が計測した電流値が所定の閾値を超えた場合に、接点部62をオフにして、対応する分岐回路130への給電を停止する。これにより、対応する分岐回路130に、閾値を超える過電流が流れる可能性を低減できる。なお、停止制御部64が電流制限機能を備えることは必須ではなく、分岐開閉器60は電流制限機能を備えていない負荷開閉器でもよい。
複数の分岐回路130の各々には、需要家施設200に設けられた電気機器70が電気的に接続されている。電気機器70には、電源コンセント80Aと、電気器具90A,90Bとがある。
電源コンセント80Aは分岐回路130に直接電気的に接続されている。電源コンセント80Aには1又は複数の電気器具90A,90Bが電気的に接続されている。
電気器具90A,90Bは、分岐回路130に直接電気的に接続されるか、又は、分岐回路130に電気的に接続された電源コンセント80Aに電気的に接続されている。電気器具90A,90Bは、分岐回路130を介して給電された状態で、動作可能な状態となる。
電気器具90Aは、特定事象が発生した場合でも動作を停止させない非停止対象の器具である。このような電気器具90Aは、例えば需要家施設200において照明を行う照明器具、避難経路を表示する表示灯及び表示装置、避難の指示を音声で行う音響装置などである。特定事象が発生した場合でも電気器具90Aが動作することで、需要家施設200の利用者が需要家施設200内で行う行動(例えば需要家施設200から避難するための行動など)が容易になる。
電気器具90Bは、特定事象が発生した場合に動作を停止させる停止対象の器具である。具体的には、電気器具90Bは、特定事象が発生している状態では停止している方が需要家施設200の安全性が向上するような器具である。このような電気器具90Bは、例えば加熱用電気器具であり、加熱用電気器具には、電気ストーブ・電気あんか・こたつ・ホットカーペットなどの暖房器具、誘導加熱式の電磁調理・オーブントースタ・電子レンジ・電気コンロなどの調理用電気器具、ヘアドライヤ、アイロンなどがある。
制御装置10Aは、図1及び図3に示すように、制御部20と、推定部30とを備えている。
制御部20は、図3に示すように、通信部21と、切断回路決定部22と、特定事象検知部23とを備えている。
通信部21は、分岐開閉器60の通信部61と同様の通信方式で通信を行う通信モジュールであり、例えば、導電体120を介してPLC方式で通信を行う通信モジュールである。なお、通信部21は、PLC方式で通信を行う通信モジュールに限定されず、無線局の免許が不要な近距離無線通信方式で無線通信を行う無線通信モジュールでもよい。例えば通信部21は、特定小電力無線の無線通信モジュールでもよいし、WiFi(登録商標)規格に準拠した無線通信モジュールでもよいし、ZigBee(登録商標)規格に準拠した無線通信モジュールでもよい。
通信部21は、複数の分岐開閉器60a〜60hの各々と通信を行って、分岐開閉器60a〜60hの各々から対応する分岐回路130に流れる電流の電流値を受信する。また、通信部21は、特定事象検知部23が特定事象の発生を検知した場合に、給電を停止させる停止対象の分岐開閉器60に対して、停止命令を含む通信信号を送信する。なお、複数の分岐回路130のそれぞれに流れる電流の電流値を計測する電流計測部63は、分岐開閉器60a〜60hとは別に設けられていてもよい。その場合、制御装置10Aの通信部21は、分岐開閉器60a〜60hとは別に設けられた電流計測部63と通信を行って、電流計測部63から電流値の情報を受信すればよい。
切断回路決定部22は、推定部30の推定結果にもとづいて、特定事象が発生した場合に動作を停止させる停止対象の給電単位を決定する。具体的には、切断回路決定部22は、推定部30によって停止対象の給電単位と推定された給電単位を、特定事象が発生した場合に動作を停止する給電回路に決定する。
特定事象検知部23は特定事象の有無を検知する。本実施形態の特定事象検知部23は、特定事象として所定震度(例えば震度5)以上の地震を検知する。特定事象検知部23は、地震によって発生する加速度を計測するために加速度センサを備えている。特定事象検知部23は、加速度センサの計測結果が所定震度の地震に相当する所定の基準値以上になると、所定震度以上の地震(特定事象)が発生したと検知する。なお、特定事象検知部23は、例えばラジオ局などの放送局、或いは携帯電話事業者が配信する気象庁の緊急地震速報を受信する受信部を備えてもよい。特定事象検知部23は、受信部が緊急地震速報を受信すると、特定事象が発生すると検知する。
推定部30は、需要家施設200に設けられた複数の給電単位(分岐回路130)の各々を推定対象単位とし、推定対象単位が停止対象の給電単位であるか非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件を用いて推定対象単位の電力情報から推定する。
本実施形態の制御装置10Aでは、推定部30は種類推定部31を備えている。種類推定部31は、複数の分岐回路130の各々を推定対象単位とし、推定対象単位である分岐回路130に接続されている給電対象の電気器具の種類を推定する。具体的には、種類推定部31は、推定対象単位である分岐回路130に接続された分岐開閉器60から通信部21が受信した電流値をもとに、推定対象単位である分岐回路130で使用される電力情報を求める。そして、種類推定部31は、推定対象単位である分岐回路130で使用される電力情報から、推定対象単位である分岐回路130に接続された給電対象の電気器具の種類を推定する。例えば、種類推定部31は、給電対象の電気器具が、照明器具であるか、加熱用電気器具であるか、それ以外の電気器具であるかを推定する。ここにおいて、電力情報は、瞬時の使用電力でもよいし、一定期間の使用電力量でもよい。また、種類推定部31は、推定対象単位である分岐回路130に流れる電流の電流波形から、給電対象の電気器具の種類を推定してもよい。
推定部30は、種類推定部31によって分岐回路130に接続されている電気器具が照明器具であると推定された場合、この分岐回路130を非停止対象の給電単位と推定する。これにより、特定事象が発生した状態でも、照明器具が接続された分岐回路130には給電が継続されるから、外光がない状態でも周囲の明るさを確保でき、需要家施設200内での行動(例えば需要家施設200からの避難行動など)が容易になる。
また、推定部30は、種類推定部31によって分岐回路130に接続されている電気器具が加熱用電気器具であると推定された場合、この分岐回路130を停止対象の給電単位と推定する。これにより、特定事象が発生した状態では、加熱用電気器具が接続された分岐回路130への給電が停止されるから、加熱用電気器具の動作を停止させることができ、安全性が向上する。
(1.2.2)動作説明
特定事象が発生していない状態で、主幹開閉器50及び分岐開閉器60がそれぞれ閉極している場合、分岐開閉器60に接続された分岐回路130に交流電源ACから電力が供給される。このとき、分岐回路130に接続されている電気器具90A,90Bは動作可能な状態となっている。
特定事象が発生していない状態で、主幹開閉器50及び分岐開閉器60がそれぞれ閉極している場合、分岐開閉器60に接続された分岐回路130に交流電源ACから電力が供給される。このとき、分岐回路130に接続されている電気器具90A,90Bは動作可能な状態となっている。
制御装置10Aの推定部30は、特定事象が発生していない状態において、複数の分岐開閉器60の各々が接続された分岐回路130(給電単位)が、停止対象の分岐回路130であるか非停止対象の分岐回路130であるかを推定する。
すなわち、制御装置10Aの通信部21は、推定対象単位である分岐回路130が接続された分岐開閉器60に、電流値の計測結果を要求する要求信号を含む通信信号を、任意のタイミングで又は定期的に送信する。分岐開閉器60の通信部61は、電流値の計測結果を要求する要求信号を含む通信信号を受信すると、電流計測部63の計測結果を含む通信信号を、要求元の制御装置10Aに送信する。通信部21が分岐開閉器60から電流値の計測結果を受信すると、種類推定部31が、電流値の計測結果から電力情報(例えば瞬時の使用電力)を求め、例えば一定期間の使用電力から電気器具の種類を推定する。そして、推定部30は、種類推定部31の推定結果をもとに、複数の分岐回路130の各々が停止対象の分岐回路130であるか非停止対象の分岐回路130であるかを所定の推定条件を用いて推定する。
例えば、種類推定部31は、分岐回路130に接続されている電気器具が使用された場合の使用電力の大きさから、分岐回路130に接続されている電気器具の種類を推定することができる。種類推定部31は、ある分岐回路130での使用電力の大きさが第1閾値(例えば80〜100W)以上であれば、この分岐回路130に接続されている電気器具が加熱用電気器具であると判断する。また、種類推定部31は、ある分岐回路130での使用電力の大きさが第2閾値(例えば20〜30W)以上で、かつ、第1閾値未満であれば、この分岐回路130に接続されている電気器具が照明器具であると判断する。そして、推定部30は、種類推定部31が電力情報から推定した電気器具の種類をもとに、電気器具の種類が照明器具であるという推定条件が成立すれば、この分岐回路130を非停止対象の分岐回路130と推定する。また、推定部30は、種類推定部31が電力情報から推定した電気器具の種類をもとに、電気器具の種類が加熱用電気器具であるという推定条件が成立すれば、この分岐回路130を停止対象の分岐回路130と推定する。
推定部30の推定結果が制御部20に入力されると、制御部20の切断回路決定部22は、推定部30によって推定された停止対象の分岐回路130を、給電を停止する給電単位に決定する。
その後、特定事象検知部23が特定事象の発生を検知すると、制御部20は、通信部21から、切断回路決定部22が給電を停止する給電単位に決定した分岐回路130に接続されている分岐開閉器60へ、停止命令を含む通信信号を送信させる。
このとき、停止対象の分岐回路130に接続された分岐開閉器60の通信部61が制御装置10Aから送信された通信信号を受信すると、この通信信号に含まれる停止命令に応じて停止制御部64が接点部62をオフにする。これにより、停止対象の分岐回路130に接続された分岐開閉器60はオフになるから、停止対象の分岐回路130に接続されている電気機器70(つまり電気器具90B)への給電を停止することで、この電機機器70の動作を停止させることができる。よって、本実施形態の制御装置10Aは、特定事象が発生した状態において、特定事象の発生時に停止させる電気器具90Bへの給電を停止することで、この電気器具90Bの動作を停止させることができる。
一方、非停止対象の分岐回路130に接続された分岐開閉器60はオンの状態を維持しており、非停止対象の分岐回路130に接続されている電気機器70へは給電が継続される。したがって、本実施形態の制御装置10Aは、特定事象が発生した状態において、特定事象の発生時に停止させない電気器具90Aへの給電を継続することができる。
(1.3)効果
制御システム10では、推定部30が、複数の給電単位(分岐回路130)の各々を推定対象単位とし、推定対象単位が停止対象の給電単位であるか非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件を用いて推定対象単位の電力情報から推定する。したがって、特定事象が発生した場合には、推定部30によって停止対象の給電単位であると推定された給電単位の動作が停止されるから、動作を停止させたい給電単位の動作が継続する可能性を低減することができる。
制御システム10では、推定部30が、複数の給電単位(分岐回路130)の各々を推定対象単位とし、推定対象単位が停止対象の給電単位であるか非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件を用いて推定対象単位の電力情報から推定する。したがって、特定事象が発生した場合には、推定部30によって停止対象の給電単位であると推定された給電単位の動作が停止されるから、動作を停止させたい給電単位の動作が継続する可能性を低減することができる。
実施形態1の給電制御方法では、複数の給電単位(分岐回路130)の各々を推定対象単位とし、推定対象単位が停止対象の給電単位であるか非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件を用いて推定対象単位の電力情報から推定する推定処理を行う。したがって、特定事象が発生した場合には、推定処理の結果、停止対象の給電単位であると推定された給電単位の動作が停止されるから、動作を停止させたい給電単位の動作が継続する可能性を低減することができる。
また、実施形態1に係るプログラムは、上記の給電制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
このプログラムをコンピュータが実行することで、特定事象が発生した場合には、推定処理において停止対象の給電単位であると推定された給電単位の動作が停止されるから、動作を停止させたい給電単位の動作が継続する可能性を低減することができる。
なお、このプログラムは、あらかじめメモリに記憶されていてもよいし、電気通信回線を介して、あるいは記録媒体に記憶された状態で提供されてもよい。
また、制御システム10は種類推定部31をさらに備えてもよい。種類推定部31は、推定対象単位(分岐回路130)の電力情報から、推定対象単位の給電対象である電気器具の種類を推定する。所定の推定条件は、給電対象の電気器具の種類が照明器具であるという条件を含み、推定部30は、種類推定部31によって給電対象の電気器具の種類が照明器具であると推定された給電単位を非停止対象の給電単位と推定するように構成される。
これにより、特定事象が発生した状態でも、照明器具が接続された給電単位は動作を継続するから、外光がない状態でも周囲の明るさを確保でき、需要家施設200内での行動(例えば需要家施設200からの避難行動など)が容易になる。
また、制御システム10は種類推定部31をさらに備えてもよい。種類推定部31は、推定対象単位(分岐回路130)の電力情報から、推定対象単位の給電対象である電気器具の種類を推定する。所定の推定条件は、給電対象の電気器具の種類が加熱用電気器具であるという条件を含み、推定部30は、種類推定部31によって給電対象の電気器具の種類が加熱用電気器具であると推定された給電単位を停止対象の給電単位と推定するように構成される。
これにより、特定事象が発生した状態では、加熱用電気器具が接続された給電単位の動作が停止するから、安全性が向上する。
(1.4)実施形態1の変形例
(1.4.1)変形例1
実施形態1に係る制御システム10の変形例1を図4及び図5にもとづいて説明する。
(1.4.1)変形例1
実施形態1に係る制御システム10の変形例1を図4及び図5にもとづいて説明する。
実施形態1では給電単位が分岐回路130である。制御装置10Aは、給電単位である分岐回路130に接続された分岐開閉器60をオフにすることで、この分岐開閉器60に接続された分岐回路130への給電を停止して、分岐回路130の動作を停止させている。それに対して、変形例1では、実施形態1に係る制御システム10において、給電単位として、電気機器70である電源コンセント80Bを追加している。そして、制御装置10Aは、特定事象が発生した状態において、停止対象の電気器具90Bが接続された電源コンセント80Bの動作を停止させることで、電源コンセント80Bから電気器具90Bへの電力供給を遮断する。これにより、停止対象の電源コンセント80Bに接続された電気器具90Bが動作を停止する。
図5は電源コンセント80Bの機能ブロック図である。この電源コンセント80Bは、通信部81と、接点部82と、電流計測部83と、停止制御部84とを備えている。
通信部81は制御装置10Aとの間で通信を行う機能を有している。通信部81は、例えば、導電体120を介してPLC方式で通信を行う通信モジュールである。電源コンセント80Bには個別の識別情報が割り当てられており、電源コンセント80Bと制御装置10Aとは識別情報を用いて通信相手を特定する。なお、通信部81はPLC方式の通信モジュールに限定されず、無線局の免許が不要な近距離無線通信方式で無線通信を行う無線通信モジュールでもよい。例えば通信部81は、特定小電力無線の無線通信モジュールでもよいし、WiFi(登録商標)規格に準拠した無線通信モジュールでもよいし、ZigBee(登録商標)規格に準拠した無線通信モジュールでもよい。
接点部82は、分岐回路130と、電源コンセント80Bに電気的に接続される電気器具90A又は90Bとの間に電気的に接続されている。
電流計測部83は、電源コンセント80Bに電気的に接続される電気器具90A又は90Bに流れる電流の大きさ(電流値)を計測する。なお、電流計測部83が、電源コンセント80Bに設けられることは必須ではなく、電流計測部83は、電源コンセント80Bとは別に設けられてもよい。その場合、制御装置10Aの通信部21は、電源コンセント80Bとは別に設けられた電流計測部83と通信を行って、電流計測部83から電流値の情報を受信すればよい。
停止制御部84は、例えば通信部81が制御装置10Aから停止命令を受信した場合に、接点部82をオフにして、電気器具90A又は90Bへの給電を停止する。
なお、電源コンセント80Bが接続された分岐開閉器60c,60gは、制御装置10Aからの停止命令に応じて接点部62をオフにする停止制御部64を備えていない。したがって、特定事象が発生した場合には、電源コンセント80Bが動作を停止し、電源コンセント80Bから電気器具90Bへの給電が停止されることで、電源コンセント80Bに接続された電気器具90Bの動作が停止する。
以下に、変形例1の動作について説明する。
特定事象が発生していない状態では、制御装置10Aは電源コンセント80Bに停止命令を含む通信信号を送信しておらず、電源コンセント80Bの接点部82はオンになる。そして、特定事象が発生していない状態において、主幹開閉器50及び分岐開閉器60がそれぞれ閉極している場合は、分岐開閉器60に接続された分岐回路130に交流電源ACから電力が供給される。このとき、分岐回路130に直接的に接続された電気器具90A,90Bと、分岐回路130に電源コンセント80Bを介して接続された電気器具90A,90Bとに給電されており、電気器具90A,90Bは動作可能な状態になる。
制御装置10Aの推定部30は、特定事象が発生していない状態において、分岐開閉器60c,60gに接続された電源コンセント80B(給電単位)が停止対象の電源コンセント80Bであるか非停止対象の電源コンセント80Bであるかを推定する。また、推定部30は、特定事象が発生していない状態において、分岐開閉器60a,60b,60e,60fの各々が接続された分岐回路130(給電単位)が、停止対象の分岐回路130であるか非停止対象の分岐回路130であるかを推定する。
ここにおいて、推定部30が推定対象単位の分岐回路130が停止対象であるか非停止対象であるかを推定する動作は実施形態1と同様であるからその説明は省略する。以下では、推定部30が、推定対象単位の電源コンセント80Bについて停止対象であるか非停止対象であるかを推定する動作を説明する。
制御装置10Aの通信部21は、推定対象単位の電源コンセント80Bに、電流値の計測結果を要求する要求信号を含む通信信号を、任意のタイミングで又は定期的に送信する。電源コンセント80Bの通信部81が、電流値の計測結果を要求する要求信号を含む通信信号を受信すると、電流計測部83の計測結果を含む通信信号を、要求元の制御装置10Aに送信する。通信部21が電源コンセント80Bから電流値の計測結果を受信すると、種類推定部31が、電流値の計測結果から電力情報(例えば瞬時の使用電力)を求め、例えば一定期間の使用電力から電源コンセント80Bに接続されている電気器具の種類を推定する。そして、推定部30は、種類推定部31の推定結果をもとに、複数の電源コンセント80Bの各々が、停止対象の電源コンセント80Bであるか非停止対象の電源コンセント80Bであるかを推定する。
例えば、種類推定部31は、電源コンセント80Bに接続されている電気器具が使用された場合の使用電力の大きさから、電源コンセント80Bに接続されている電気器具の種類を推定することができる。種類推定部31は、ある電源コンセント80Bでの使用電力の大きさが第1閾値(例えば80〜100W)以上であれば、この電源コンセント80Bに接続されている電気器具が加熱用電気器具であると判断する。また、種類推定部31は、ある電源コンセント80Bでの使用電力の大きさが第2閾値(例えば20〜30W)以上で、かつ、第1閾値未満であれば、この電源コンセント80Bに接続されている電気器具が照明器具であると判断する。そして、推定部30は、種類推定部31が電力情報から推定した電気器具の種類をもとに、電気器具の種類が照明器具であるという推定条件が成立すれば、この電源コンセント80Bを非停止対象の電源コンセント80Bと推定する。また、推定部30は、種類推定部31が電力情報から推定した電気器具の種類をもとに、電気器具の種類が加熱用電気器具であるという推定条件が成立すれば、この電源コンセント80Bを停止対象の電源コンセント80Bと推定する。
推定部30の推定結果が制御部20に入力されると、制御部20の切断回路決定部22は、推定部30によって推定された停止対象の分岐回路130及び電源コンセント80Bを、特定事象の発生時に動作を停止させる給電単位に決定する。
その後、特定事象検知部23が特定事象の発生を検知すると、制御部20は、通信部21から、切断回路決定部22が動作を停止する給電単位に決定した分岐回路130の分岐開閉器60と電源コンセント80Bとに、停止命令を含む通信信号を送信させる。
このとき、停止対象の電源コンセント80Bの通信部81が制御装置10Aから送信された通信信号を受信すると、この通信信号に含まれる停止命令に応じて停止制御部84が接点部82をオフにする。これにより、停止対象の電源コンセント80Bはオフになるから、停止対象の電源コンセント80Bに接続されている電気機器70(つまり電気器具90B)への給電を停止することができる。同様に、停止対象の分岐回路130に接続された分岐開閉器60はオフになるから、停止対象の分岐回路130に接続されている電気機器70(つまり電気器具90B)への給電を停止することができる。よって、本実施形態の制御装置10Aは、特定事象が発生した状態において、特定事象の発生時に停止させる電気器具90Bの動作を停止させることができる。
一方、非停止対象の電源コンセント80Bと、非停止対象の分岐回路130に接続された分岐開閉器60とはオンの状態を維持しており、非停止対象の電気機器70へは給電が継続される。したがって、本実施形態の制御装置10Aは、特定事象が発生した状態において、特定事象の発生時に停止させない電気器具90Aの動作を継続することができる。
なお、変形例1の電源コンセント80Bは、停止制御部64を有する分岐開閉器60に接続された分岐回路130に接続されていてもよい。電源コンセント80Bは、壁付けの電源コンセントでもよいし、壁付けの電源コンセントに取り外し可能な状態で取り付けられるプラグ付きの電源コンセント(タップコンセント)でもよい。電源コンセント80Bが壁付けの電源コンセントの場合、施工時に電源コンセント80Bが接続される分岐回路130が決定される。一方、電源コンセント80Bがプラグ付きの電源コンセントの場合、プラグ付きの電源コンセントは任意の場所にある壁付けの電源コンセントに接続可能であるため、停止制御部64を有する分岐開閉器60に接続された分岐回路130に変形例1の電源コンセント80Bが接続される場合もある。ここにおいて、変形例1の電源コンセント80Bが接続された分岐回路130に接続されている電気器具の動作を全て停止させる場合、制御部20は、この分岐回路130に接続された分岐開閉器60をオフにして、分岐回路130への給電を停止すればよい。一方、変形例1の電源コンセント80Bが接続された分岐回路130に接続されている電気器具のうち、電源コンセント80Bに接続された電気器具のみの動作を停止させる場合、制御部20は、電源コンセント80Bの動作を停止する。これにより、電源コンセント80Bに接続された電気器具への給電が停止され、電源コンセント80Bに接続された電気器具は動作を停止する。
なお、変形例1では、分岐回路130に接続された電源コンセント80Bを給電単位としているが、分岐回路130又は電源コンセント80Aに接続される電気機器を給電単位としてもよい。この場合、分岐回路130又は電源コンセント80Aに接続される電気機器に、制御装置10Aと通信する通信機能と、制御装置10Aから送信された停止命令に応じて内部回路の動作を停止する停止機能とを設ければよい。そして、制御装置10Aが、特定事象が発生した場合に停止対象の電気機器に停止命令を送信することで、停止対象の電気機器の動作を停止させることができる。
以上のように、給電単位は、分岐回路130でもよいし、分岐回路130に接続された電気機器70(コンセント80B又は電気器具)でもよく、分岐回路130と分岐回路130に電気的に接続された電気機器70との両方でもよい。
(1.4.2)その他の変形例
実施形態1において、制御装置10Aが備える種類推定部31は、推定対象単位において使用電力が発生している時間帯から、推定対象単位に接続されている給電対象の電気器具の種類を推定してもよい。使用者が使用する時間帯がある程度決まっているような電気器具の場合、使用電力が発生している時間帯から、電気器具の種類を推定することができる。例えば、夜間において所定の使用電力が一定時間以上発生している場合、種類推定部31は、推定対象単位に接続されている電気器具の種類を照明器具と推定することができる。
実施形態1において、制御装置10Aが備える種類推定部31は、推定対象単位において使用電力が発生している時間帯から、推定対象単位に接続されている給電対象の電気器具の種類を推定してもよい。使用者が使用する時間帯がある程度決まっているような電気器具の場合、使用電力が発生している時間帯から、電気器具の種類を推定することができる。例えば、夜間において所定の使用電力が一定時間以上発生している場合、種類推定部31は、推定対象単位に接続されている電気器具の種類を照明器具と推定することができる。
実施形態1では、制御システム10の複数の機能(制御部20、推定部30)が1つの装置(制御装置10A)に備えられている。そして、この制御装置10Aが分電盤100の内部に収納されているが、制御システム10は分電盤100の外部に配置されてもよい。また、制御システム10の複数の機能(制御部20、推定部30)が複数の装置に分散して備えられてもよく、例えば制御システム10の一部の機能が分電盤100の外側に配置されてもよい。また、制御システム10は、サーバなどの単体の装置に限らず、ネットワークを介して接続された複数の装置によって実現されてもよく、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されてもよい。
また、実施形態1では、制御装置10Aの特定事象検知部23は、特定事象として所定震度(例えば震度5)以上の地震を検知しているが、特定事象は所定震度以上の地震に限定されず、津波・洪水による浸水被害、竜巻、噴火、火災などの第1特定事象を検知してもよい。例えば、特定事象検知部23は、特定事象として浸水被害を検知するために、地面からの水位を計測する水位センサを備えてもよい。特定事象検知部23は、水位センサによって計測された水位があらかじめ設定された基準水位を超えると、浸水被害が発生したと検知する。また、特定事象検知部23は、特定事象として火災を検知するために、需要家施設200に設置された火災感知器が火災感知時に発報する報知信号を受信する受信部を備えてもよい。特定事象検知部23の受信部が火災報知信号を受信すると、特定事象検知部23は火災が発生したと検知する。また、特定事象検知部23は、気象庁などの予報機関が発表する大雨・津波・噴火などの災害情報を受信する受信部を備え、受信部が受信した災害情報から特定事象の発生を検知してもよい。
また、特定事象検知部23は、特定事象(第2特定事象)として需要家施設200の利用者が需要家施設200を一定期間以上留守にする状態を検知してもよい。例えば、特定事象検知部23は、需要家施設200内で人の存否を検知する人感センサを有している。そして、人感センサが人を検知しない状態が一定期間(例えば1日)以上継続すると、特定事象検知部23は、需要家施設200の利用者が需要家施設200を一定期間以上留守にする状態が発生したと検知する。
このような特定事象(第1特定事象、第2特定事象)の発生を特定事象検知部23が検知すると、制御装置10Aは、推定部30が停止対象と推定した給電単位の動作を停止させるので、停止対象の給電単位の動作が継続する可能性を低減できる。
(実施形態2)
(2.1)全体構成
以下、実施形態2に係る給電制御システムについて図6を参照して説明する。
(2.1)全体構成
以下、実施形態2に係る給電制御システムについて図6を参照して説明する。
実施形態2に係る制御システム10は、図6に示すように、設定部40を備える点で、実施形態1に係る制御システム10と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。また、給電単位は、分岐回路130と、分岐回路130に接続された電気機器70(コンセント80B又は電気器具)との少なくとも一方であればよいが、以下の説明では、給電単位を分岐回路130として説明する。
設定部40は、タッチパネルなどのマンマシンインタフェースを備え、複数の分岐回路130の中から、特定事象が発生した場合に動作を停止させる分岐回路130を設定するために使用される。
制御部20は、特定事象が発生した場合に、推定部30によって停止対象の分岐回路130と推定された分岐回路130と、設定部40によって設定された分岐回路130との両方への給電を停止させる。
(2.2)動作説明
以下に、実施形態2に係る制御装置10Aの動作を説明する。
以下に、実施形態2に係る制御装置10Aの動作を説明する。
特定事象が発生していない状態で、推定部30は、複数の分岐回路130の各々が停止対象の分岐回路130であるか非停止対象の分岐回路130であるかを推定する。なお、推定部30及び種類推定部31の推定動作は実施形態1と同様であるから、その説明は省略する。
また、特定事象が発生していない状態で、需要家施設200の利用者が設定部40を用いて特定事象が発生した場合に動作を停止させる分岐回路130を設定すると、設定内容が設定部40から制御部20に入力される。
制御部20の切断回路決定部22は、推定部30によって停止対象の分岐回路130と推定された分岐回路130と、設定部40によって設定された分岐回路130との両方を、特定事象の発生時に動作を停止させる分岐回路130に決定する。以下では、切断回路決定部22が特定事象の発生時に動作を停止させると決定した分岐回路130を動作停止回路という。
そして、特定事象検知部23が特定事象の発生を検知すると、通信部21は、動作停止回路に接続された分岐開閉器60に停止命令を含む通信信号を送信する。このとき、停止命令を含む通信信号を受信した分岐開閉器60では、停止制御部64が接点部62をオフにしており、動作停止回路に決定された分岐回路130への給電が停止され、この分岐回路130は動作を停止する。
これにより、推定部30が停止対象の給電単位と推定した給電単位と、設定部40によって設定された給電単位との両方が動作を停止することで、特定事象が発生した場合に動作を停止させたい給電単位が動作を継続する可能性を低減できる。
(2.3)効果
本実施形態の制御システム10は設定部40をさらに備えている。設定部40は、複数の給電単位の中から、特定事象が発生した場合に給電を停止させる給電単位を設定する。そして、制御部20は、特定事象が発生した場合に、推定部30によって停止対象の給電単位と推定された給電単位と、設定部40によって設定された給電単位との両方への給電を停止させるように構成されている。
本実施形態の制御システム10は設定部40をさらに備えている。設定部40は、複数の給電単位の中から、特定事象が発生した場合に給電を停止させる給電単位を設定する。そして、制御部20は、特定事象が発生した場合に、推定部30によって停止対象の給電単位と推定された給電単位と、設定部40によって設定された給電単位との両方への給電を停止させるように構成されている。
設定部40による設定漏れや推定部30の推定誤差などの影響で、特定事象が発生した場合に給電を停止させるのが好ましい給電単位が、推定部30が停止対象と推定した給電単位、又は、設定部40によって設定された給電単位に含まれない可能性がある。このような場合でも、推定部30が停止対象の給電単位と推定した給電単位と、設定部40によって設定された給電単位との両方への給電を停止させることで、特定事象が発生した場合に、給電を停止させる給電単位に給電が継続する可能性を低減できる。
(2.4)変形例
実施形態2において、制御部20の切断回路決定部22は、推定部30によって停止対象の給電単位と推定され、かつ、設定部40によって設定された給電単位を、特定事象の発生時に動作を停止させる給電単位に決定してもよい。
実施形態2において、制御部20の切断回路決定部22は、推定部30によって停止対象の給電単位と推定され、かつ、設定部40によって設定された給電単位を、特定事象の発生時に動作を停止させる給電単位に決定してもよい。
設定部40によって動作を停止させる分岐回路130(給電単位)に設定された場合でも、推定部30によって停止対象の分岐回路130と推定されなかった分岐回路130は、特定事象が発生した状態でも動作を継続することができる。
また、実施形態2では、制御システム10の複数の機能(制御部20、推定部30、設定部40)が1つの装置(制御装置10A)に備えられている。そして、この制御装置10Aが分電盤100の内部に収納されているが、制御装置10Aは分電盤100の外部に配置されてもよい。また、制御システム10の複数の機能(制御部20、推定部30、設定部40)が複数の装置に分散して備えられてもよく、例えば制御システム10の一部の機能(例えば設定部40)が分電盤100の外側に配置されてもよい。
なお、実施形態2で説明した構成(変形例を含む)は、実施形態1で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用できる。実施形態1で説明した給電制御方法及びプログラムについても、実施形態2で説明した技術と組み合わせて適用可能である。すなわち、実施形態2の制御システム10は、コンピュータに所定のプログラムを実行させることにより実現可能である。また、実施形態2の制御システム10は、所定の給電制御方法によって給電単位ごとに給電を制御する。
(実施形態3)
以下、実施形態3に係る給電制御システムについて説明する。
以下、実施形態3に係る給電制御システムについて説明する。
実施形態3に係る制御システム10(制御装置10A)は、制御部20の制御動作が、実施形態2に係る制御システム10(制御装置10A)と相違する。以下、実施形態2と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。また、給電単位は、分岐回路130と、分岐回路130に接続された電気機器70(コンセント80B又は電気器具)との少なくとも一方であればよいが、以下の説明では、給電単位を分岐回路130として説明する。
(3.1)動作説明
制御部20は、特定事象検知部23が特定事象の発生を検知した場合に、次の制御条件が成立しているときは、主幹回路となる導電体120への給電を停止する。ここで、制御条件とは、複数の分岐回路130(給電単位)のうち設定部40が設定した分岐回路130以外の分岐回路130が、推定部30によって停止対象の分岐回路130に推定されるという条件である。この場合、主幹開閉器50が、制御装置10Aと通信する通信機能と、制御装置10Aから停止命令を含む通信信号を受信した場合に内部接点を開極させる給電停止機能とを備えていればよい。制御部20は、特定事象検知部23が特定事象の発生を検知した場合、通信部21から主幹開閉器50に停止命令を含む通信信号を送信させる。主幹開閉器50の通信機能が停止命令を含む通信信号を受信すると、主幹開閉器50の給電停止機能が内部接点を開極させており、これによって、主幹回路となる導電体120への給電が停止される。
制御部20は、特定事象検知部23が特定事象の発生を検知した場合に、次の制御条件が成立しているときは、主幹回路となる導電体120への給電を停止する。ここで、制御条件とは、複数の分岐回路130(給電単位)のうち設定部40が設定した分岐回路130以外の分岐回路130が、推定部30によって停止対象の分岐回路130に推定されるという条件である。この場合、主幹開閉器50が、制御装置10Aと通信する通信機能と、制御装置10Aから停止命令を含む通信信号を受信した場合に内部接点を開極させる給電停止機能とを備えていればよい。制御部20は、特定事象検知部23が特定事象の発生を検知した場合、通信部21から主幹開閉器50に停止命令を含む通信信号を送信させる。主幹開閉器50の通信機能が停止命令を含む通信信号を受信すると、主幹開閉器50の給電停止機能が内部接点を開極させており、これによって、主幹回路となる導電体120への給電が停止される。
このように、設定部40によって動作を停止する分岐回路130に設定されていない分岐回路130が推定部30によって停止対象の分岐回路130に推定されている場合、制御部20は、全ての分岐回路130への給電を停止させている。これによって、特定事象が発生した場合に、動作を停止させたい分岐回路130が動作を継続する可能性を低減できる。
また、上記の制御条件が成立していない場合、制御部20は、設定部40によって動作を停止させる分岐回路130(給電単位)に設定された分岐回路130の動作を停止させる。つまり、複数の分岐回路130のうち設定部40が設定した分岐回路130以外の分岐回路130が、推定部30によって停止対象の分岐回路130に推定されていない場合、制御部20は、設定部40が設定した分岐回路130の動作を停止させる。
このように、設定部40によって動作を停止する分岐回路130に設定されていない分岐回路130が推定部30によって停止対象の分岐回路130に推定されていない場合、制御部20は設定部40によって設定された分岐回路130の動作を停止させる。これによって、特定事象が発生した場合に、動作を停止させたい分岐回路130が動作を継続する可能性を低減できる。
(3.2)効果
以上説明したように、本実施形態の制御システム10は、推定部30と、設定部40と、制御部20とを備えている。推定部30は、需要家施設200に設けられた複数の給電単位(分岐回路130)の各々を推定対象単位とし、推定対象単位が停止対象の給電単位であるか非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件を用いて推定対象単位の電力情報から推定する。停止対象の給電単位は特定事象が発生した場合に動作を停止させる給電単位であり、非停止対象の給電単位は特定事象が発生した場合に動作を停止させない給電単位である。設定部40は、複数の給電単位の中から、特定事象が発生した場合に動作を停止させる給電単位を設定する。そして、制御部20は、特定事象が発生した場合に、制御条件が成立しているときは、複数の給電単位の全てと電気的に接続されている主幹回路(導電体120)への給電を停止する。ここで、制御条件とは、複数の給電単位のうち設定部40が設定した給電単位以外の給電単位が、推定部30によって停止対象の給電単位に推定されるという条件である。なお、「電気的に接続」とは、電気的に導通した状態の接続を意味し、直接的な接続だけではなく、例えば電線などの導体を介した間接的な接続も含んでいる。
以上説明したように、本実施形態の制御システム10は、推定部30と、設定部40と、制御部20とを備えている。推定部30は、需要家施設200に設けられた複数の給電単位(分岐回路130)の各々を推定対象単位とし、推定対象単位が停止対象の給電単位であるか非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件を用いて推定対象単位の電力情報から推定する。停止対象の給電単位は特定事象が発生した場合に動作を停止させる給電単位であり、非停止対象の給電単位は特定事象が発生した場合に動作を停止させない給電単位である。設定部40は、複数の給電単位の中から、特定事象が発生した場合に動作を停止させる給電単位を設定する。そして、制御部20は、特定事象が発生した場合に、制御条件が成立しているときは、複数の給電単位の全てと電気的に接続されている主幹回路(導電体120)への給電を停止する。ここで、制御条件とは、複数の給電単位のうち設定部40が設定した給電単位以外の給電単位が、推定部30によって停止対象の給電単位に推定されるという条件である。なお、「電気的に接続」とは、電気的に導通した状態の接続を意味し、直接的な接続だけではなく、例えば電線などの導体を介した間接的な接続も含んでいる。
つまり、設定部40によって動作を停止させる分岐回路130に設定されていない分岐回路130が推定部30によって停止対象の分岐回路130に推定されている場合、制御部20は、全ての分岐回路130への給電を停止させている。これによって、特定事象が発生した場合に、動作を停止させたい分岐回路130が動作を継続する可能性が低減する。
また、実施形態3に係る給電制御方法は、推定処理と、設定処理と、制御処理とを含む。推定処理では、需要家施設200に設けられた複数の給電単位(分岐回路130)の各々を推定対象単位とし、推定対象単位が停止対象の給電単位であるか非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件を用いて推定対象単位の電力情報から推定する。停止対象の給電単位とは、特定事象が発生した場合に動作を停止させる給電単位であり、非停止対象の給電単位とは、特定事象が発生した場合に動作を停止させない給電単位である。設定処理は、複数の給電単位の中から、特定事象が発生した場合に動作を停止させる給電単位を設定する処理である。制御処理は、特定事象が発生した場合に、制御条件が成立している場合は、複数の給電単位の全てと電気的に接続されている主幹回路への給電を停止する処理である。
この給電制御方法によれば、設定処理によって動作を停止する給電単位に設定されていない給電単位が、推定処理によって停止対象の給電単位に推定されている場合、制御処理では、全ての分岐回路130への給電を停止させている。これによって、特定事象が発生した場合に、動作を停止させたい給電単位が動作を継続する可能性を低減できる。
また、制御部20は、特定事象が発生した場合に、制御条件が成立していないときは、設定部40が設定した給電単位の動作を停止する。
つまり、設定部40によって動作を停止する給電単位(分岐回路130)に設定されていない給電単位が、推定部30によって停止対象の給電単位に推定されていない場合、制御部20は、設定部40によって設定された給電単位の動作を停止させる。これによって、特定事象が発生した場合には、動作を停止させたい分岐回路130が動作を継続する可能性を低減できる。
(3.3)変形例
実施形態3において、推定部30が非停止対象と推定した給電単位が、設定部40によって動作を停止させる給電単位に設定された場合、切断回路決定部22は、この給電単位を動作を停止させる給電単位に決定しないことも好ましい。
実施形態3において、推定部30が非停止対象と推定した給電単位が、設定部40によって動作を停止させる給電単位に設定された場合、切断回路決定部22は、この給電単位を動作を停止させる給電単位に決定しないことも好ましい。
例えば、種類推定部31が、推定対象単位とした分岐回路130の電力情報から、この分岐回路130に接続されている電気器具が冷蔵庫であると推定した場合、推定部30は、この分岐回路130を非停止対象の給電単位と推定する。また、種類推定部31が、分岐回路130に接続されている電気器具を照明器具と推定した場合も、推定部30は、この分岐回路130を非停止対象の給電単位と推定する。一方で、この分岐回路130が設定部40によって動作を停止させる給電単位に設定されている場合に、利用者が需要家施設200を一定期間以上留守にする第2特定事象が発生すると、制御部20が、この分岐回路130の動作を停止させる。その結果、冷蔵庫への給電が停止されてしまい、冷蔵庫に収納された食品の品質が劣化する可能性がある。そこで、推定部30が非停止対象と推定した給電単位が、設定部40によって動作を停止させる給電単位に設定された場合、切断回路決定部22は、この分岐回路130を、特定事象の発生時に動作を停止させる給電単位に決定しないことが好ましい。これにより、設定部40による誤設定があった場合でも、給電制御装置10は、特定事象が発生した場合に、非停止対象の給電単位の動作を継続させることができる。
なお、実施形態3で説明した構成(変形例を含む)は、実施形態1及び実施形態2のそれぞれで説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用できる。実施形態1で説明した給電制御方法及びプログラムについても、実施形態3で説明した技術と組み合わせて適用可能である。すなわち、実施形態3の制御システム10は、コンピュータに所定のプログラムを実行させることにより実現可能である。また、実施形態3の制御システム10は、所定の給電制御方法によって給電単位ごとに給電を制御する。
10 制御システム
10A 制御装置
20 制御部
30 推定部
31 種類推定部
40 設定部
50 主幹開閉器
60,60a〜60h 分岐開閉器
70 電気機器(給電単位)
80A,80B 電源コンセント(給電単位)
90A,90B 電気器具(給電単位)
100 分電盤
110 電源線
120 導電体(主幹回路)
130 分岐回路
10A 制御装置
20 制御部
30 推定部
31 種類推定部
40 設定部
50 主幹開閉器
60,60a〜60h 分岐開閉器
70 電気機器(給電単位)
80A,80B 電源コンセント(給電単位)
90A,90B 電気器具(給電単位)
100 分電盤
110 電源線
120 導電体(主幹回路)
130 分岐回路
Claims (9)
- 需要家施設に設けられた複数の給電単位の各々を推定対象単位とし、前記推定対象単位が、特定事象が発生した場合に動作を停止させる停止対象の給電単位であるか動作を停止させない非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件を用いて前記推定対象単位の電力情報から推定する推定部と、
前記特定事象が発生した場合に、前記推定部によって前記停止対象の給電単位と推定された給電単位の動作を停止させる制御部と、を備えた制御システム。 - 前記複数の給電単位の中から、前記特定事象が発生した場合に動作を停止させる給電単位を設定する設定部をさらに備え、
前記制御部は、前記特定事象が発生した場合に、前記推定部によって前記停止対象の給電単位と推定された給電単位と、前記設定部によって設定された前記給電単位との両方の動作を停止させるように構成されている請求項1に記載の制御システム。 - 需要家施設に設けられた複数の給電単位の各々を推定対象単位とし、前記推定対象単位が、特定事象が発生した場合に動作を停止させる停止対象の給電単位であるか動作を停止させない非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件を用いて前記推定対象単位の電力情報から推定する推定部と、
前記複数の給電単位の中から、前記特定事象が発生した場合に動作を停止させる給電単位を設定する設定部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、前記特定事象が発生した場合に、前記複数の給電単位のうち前記設定部が設定した給電単位以外の給電単位が、前記推定部によって前記停止対象の給電単位に推定されているという制御条件が成立しているときは、前記複数の給電単位の全てと電気的に接続されている主幹回路への給電を停止するように構成されている制御システム。 - 前記制御部は、前記特定事象が発生した場合に、前記制御条件が成立していないときは、前記設定部が設定した前記給電単位の動作を停止する請求項3に記載の制御システム。
- 前記推定対象単位の電力情報から、前記推定対象単位の給電対象である電気器具の種類を推定する種類推定部をさらに備え、
前記所定の推定条件は、前記給電単位の給電対象である電気器具の種類が照明器具であるという条件を含み、
前記推定部は、前記種類推定部によって前記給電対象の電気器具の種類が前記照明器具であると推定された給電単位を前記非停止対象の給電単位と推定するように構成されている請求項1〜4のいずれかに記載の制御システム。 - 前記推定対象単位の電力情報から、前記推定対象単位の給電対象である電気器具の種類を推定する種類推定部をさらに備え、
前記所定の推定条件は、前記給電単位の給電対象である電気器具の種類が加熱用電気器具であるという条件を含み、
前記推定部は、前記種類推定部によって前記給電対象の電気器具の種類が前記加熱用電気器具であると推定された給電単位を前記停止対象の給電単位と推定するように構成されている請求項1〜5のいずれかに記載の制御システム。 - 需要家施設に設けられた複数の給電単位の各々を推定対象単位とし、前記推定対象単位が、特定事象が発生した場合に動作を停止させる停止対象の給電単位であるか動作を停止させない非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件を用いて前記推定対象単位の電力情報から推定する推定処理と、
前記特定事象が発生した場合に、前記推定処理によって前記停止対象の給電単位と推定された給電単位の動作を停止させる制御処理と、を含む制御方法。 - 需要家施設に設けられた複数の給電単位の各々を推定対象単位とし、前記推定対象単位が、特定事象が発生した場合に動作を停止させる停止対象の給電単位であるか動作を停止させない非停止対象の給電単位であるかを、所定の推定条件を用いて前記推定対象単位の電力情報から推定する推定処理と、
前記複数の給電単位の中から、前記特定事象が発生した場合に動作を停止させる給電単位を設定する設定処理と、
前記特定事象が発生した場合に、前記複数の給電単位のうち前記設定処理で設定された給電単位以外の給電単位が、前記推定処理によって前記停止対象の給電単位に推定されるという制御条件が成立しているときは、前記複数の給電単位の全てと電気的に接続されている主幹回路への給電を停止する制御処理と、を含む制御方法。 - 請求項7又は8に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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JP2016004770A JP2017127111A (ja) | 2016-01-13 | 2016-01-13 | 制御システム、制御方法、及びそのプログラム |
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JP2016004770A JP2017127111A (ja) | 2016-01-13 | 2016-01-13 | 制御システム、制御方法、及びそのプログラム |
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JP2016004770A Pending JP2017127111A (ja) | 2016-01-13 | 2016-01-13 | 制御システム、制御方法、及びそのプログラム |
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2016
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