JP2017126280A - 基準電圧源および半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基準電圧源の動作を安定化する。【解決手段】ワイドラー型の第1カレントミラー回路10は、ソース側の負荷として第1トランジスタM1を有する。第2カレントミラー回路20は、第1カレントミラー回路10の出力電流IPに比例する複数のコピー電流ICを生成し、それらのひとつを第1カレントミラー回路10の入力側に供給する。第1PTAT回路30、第2PTAT回路50はそれぞれ、第1PTAT電圧VPTAT1、第2PTAT電圧VPTAT2を生成する。第1CTAT回路40、第2CTAT回路60はそれぞれ、第1CTAT電圧VCTAT1、第2CTAT電圧VCTAT2を生成する。第1PTAT電圧VPTAT1と第1CTAT電圧VCTAT1の合計電圧が第1トランジスタM1のゲートに入力され、第2PTAT電圧VPTAT2と第2CTAT電圧VCTAT2の合計電圧が、基準電圧VOUTとして出力端子102から出力される。【選択図】図3

Description

本発明は、基準電圧源に関する。
半導体集積回路は、温度やプロセスばらつきに依存しない一定の基準電圧を生成する基準電圧源を備える。たとえばDC/DCコンバータ(スイッチング電源)やリニアレギュレータ(リニア電源)は、基準電圧にもとづいてその出力電圧を安定させる。あるいはA/Dコンバータにおいては、基準電圧にもとづいて、入力アナログ電圧を量子化するためのしきい値が生成される。D/Aコンバータでは、基準電圧にもとづいて、デジタル入力信号がアナログ電圧に変換される。
基準電圧源としては、バンドギャップリファレンス回路が広く用いられている。バンドギャップリファレンス回路は、バイポーラトランジスタのベースエミッタ間電圧Vbe(ダイオードの順方向電圧)の温度特性と、熱電圧Vの温度特性をキャンセルさせることで、温度係数の小さな基準電圧を生成する。すなわちバンドギャップリファレンス回路を形成するためには、バイポーラトランジスタあるいはダイオードを半導体基板上に形成する必要がある。
バイポーラプロセスあるいはBi−CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)プロセスが採用しうる用途では、バンドギャップリファレンス回路の採用は容易である。しかしながら、CMOSプロセスの半導体集積回路においては、バイポーラトランジスタやダイオードを形成するために追加の工程が必要となり、コスト増の要因となりうる。またバンドギャップリファレンス回路の消費電力を低減するためには、高抵抗が必要となり、回路面積が増大する要因となる。
特許文献1や非特許文献1には、バイポーラトランジスタや抵抗素子を用いないMOSFETのみで構成される基準電圧源(基準電圧発生回路)が開示される。
特許第5300085号公報
T. Matsuda, et. al, "A Temperature and Supply Voltage Independent CMOS Voltage Reference Circuit", IEICE TRANS. ELECTRON., May, 2005、Vol. E88-C, No.5, pp.1087-1093
図1は、従来の基準電圧源の回路図である。本発明者は、図1に示す特許文献1に記載の基準電圧源について検討した結果、以下の課題を認識するに至った。すなわちこの基準電圧源100Rでは、トランジスタM1のゲートに、出力である基準電圧VREFが直接帰還される構成となっている。基準電圧源100Rの出力端子102には、基準電圧VREFを参照するさまざまな負荷が接続される。出力端子102に外乱ノイズが混入すると、トランジスタM1のゲートに入力され、誤動作、性能劣化の要因となりうる。また出力端子102に容量性の負荷(あるいは寄生容量)が接続されると、それによって回路動作が不安定となる場合もある。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、回路動作をより安定化した基準電圧源の提供にある。
本発明のある態様は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成され、基準電圧を生成する基準電圧源に関する。基準電圧源は、ソース側の負荷として第1トランジスタを有するワイドラー型の第1カレントミラー回路と、第1カレントミラー回路の出力電流に比例する複数のコピー電流を生成し、複数のコピー電流のひとつを第1カレントミラー回路の入力側に供給する、第2カレントミラー回路と、第2カレントミラー回路が生成する複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、第1PTAT(Proportional To Absolute Temperature )電圧を生成する第1PTAT回路と、第2カレントミラー回路が生成する複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、第1CTAT(Complementary To Absolute Temperature)電圧を生成する第1CTAT回路と、第2カレントミラー回路が生成する複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、第2PTAT電圧を生成する第2PTAT回路と、第2カレントミラー回路が生成する複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、第2CTAT電圧を生成する第2CTAT回路と、を備える。第1PTAT電圧と第1CTAT電圧の合計電圧が第1トランジスタのゲートに入力され、第2PTAT電圧と第2CTAT電圧の合計電圧が、基準電圧として出力端子から出力される。
第1PTAT回路および第1CTAT回路とは別に、それらのレプリカである第2PTAT回路および第2CTAT回路が設けられ、第1トランジスタのゲートに対して、出力端子とは独立したノードからフィードバックを返している。これにより、出力端子に混入するノイズなどがフィードバックされるのを防止でき、回路動作を安定化できる。
第1CTAT回路は、ゲートとドレインが接続され、第2カレントミラー回路からのひとつのコピー電流が流れる第2トランジスタを含み、第2トランジスタのドレインソース間電圧が、第1CTAT電圧であってもよい。第2CTAT回路は、ゲートとドレインが接続され、第2カレントミラー回路からのひとつのコピー電流が流れる第3トランジスタを含み、第3トランジスタのドレインソース間電圧が、第2CTAT電圧であってもよい。
第1PTAT回路は、N個(Nは2以上の整数)のPTATユニットを含んでもよい。各PTATユニットは、第2カレントミラー回路からのひとつのコピー電流が入力される第1ノードと、第2ノードと、出力ノードと、ゲートおよびドレインが第1ノードと接続され、ソースが出力ノードと接続される第4トランジスタと、ドレインが出力ノードと接続され、ゲートが第4トランジスタのゲートと接続され、ソースが第2ノードと接続される第5トランジスタと、を含んでもよい。i番目(2≦i≦N)のPTATユニットの第2ノードは、(i−1)番目のPTATユニットの出力ノードと接続されてもよい。
第1PTAT回路、第1CTAT回路および第2PTAT回路、第2CTAT回路を構成するMOSFETは、サブスレッショルド領域で動作してもよい。
第1PTAT回路、第1CTAT回路および第2PTAT回路、第2CTAT回路を構成するMOSFETは、強反転飽和領域で動作してもよい。強反転飽和領域で動作させることにより、サブスレッショルド領域で動作させた場合に比べて、ばらつきや誤差による精度の悪化を抑制できる。
本発明の別の態様もまた、基準電圧源である。この基準電圧源は、ソース側の負荷として第1トランジスタを有するワイドラー型の第1カレントミラー回路と、第1カレントミラー回路の出力電流に比例する複数のコピー電流を生成し、複数のコピー電流のひとつを第1カレントミラー回路の入力側に供給する、第2カレントミラー回路と、第2カレントミラー回路が生成する複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、PTAT(Proportional To Absolute Temperature )電圧を生成するPTAT回路と、第2カレントミラー回路が生成する複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、CTAT(Complementary To Absolute Temperature)電圧を生成するCTAT回路と、を備える。第1PTAT電圧と第1CTAT電圧の合計電圧が、基準電圧として出力端子から出力され、PTAT回路の内部ノードの電圧であって、基準電圧と等しい電圧が、第1トランジスタのゲートに入力される。
この態様によると、出力端子とは異なるノードから、第1トランジスタのゲートに帰還を返すことにより、出力端子に混入するノイズなどがフィードバックされるのを防止でき、回路動作を安定化できる。
PTAT回路は、N個(Nは2以上の整数)のPTATユニットを含んでもよい。各PTATユニットは、第2カレントミラー回路からのひとつのコピー電流が入力される第1ノードと、第2ノードと、出力ノードと、ゲートおよびドレインが第1ノードと接続され、ソースが出力ノードと接続される第4トランジスタと、ドレインが出力ノードと接続され、ゲートが第4トランジスタのゲートと接続され、ソースが第2ノードと接続される第5トランジスタと、を含んでもよい。i番目(2≦i≦N)のPTATユニットの第2ノードは、(i−1)番目のPTATユニットの出力ノードと接続され、CTAT回路は、ゲートとドレインが接続され、ソースがN番目のPTATユニットの出力ノードと接続され、第2カレントミラー回路からのひとつのコピー電流が流れる第2トランジスタを含んでもよい。第2トランジスタのゲートおよびドレインの電圧が基準電圧として出力端子から出力され、N番目のPTATユニットの第4トランジスタのゲートおよびドレインが、PTAT回路の内部ノードであってもよい。
PTAT回路およびCTAT回路を構成するMOSFETは、サブスレッショルド領域で動作してもよい。
PTAT回路およびCTAT回路を構成するMOSFETは、強反転飽和領域で動作してもよい。強反転飽和領域で動作させることにより、サブスレッショルド領域で動作させた場合に比べて、ばらつきや誤差による精度の悪化を抑制できる。
本発明のさらに別の態様もまた、基準電圧源である。この基準電圧源は、ソース側の負荷として第1トランジスタを有するワイドラー型の第1カレントミラー回路と、第1カレントミラー回路の出力電流に比例する複数のコピー電流を生成し、複数のコピー電流のひとつを第1カレントミラー回路の入力側に供給する、第2カレントミラー回路と、第2カレントミラー回路が生成する複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、第1PTAT(Proportional To Absolute Temperature )電圧を生成する第1PTAT回路と、第2カレントミラー回路が生成する複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、第1CTAT(Complementary To Absolute Temperature)電圧を生成する第1CTAT回路と、第1PTAT回路と同じ構成を有し、第2カレントミラー回路が生成する複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、第2PTAT電圧を生成する第2PTAT回路と、第1CTAT回路と同じ構成を有し、第2カレントミラー回路が生成する複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、第2CTAT電圧を生成する第2CTAT回路と、を備える。第2PTAT電圧と第2CTAT電圧の合計電圧が、基準電圧として出力端子から出力され、第1PTAT回路の内部ノードの電圧であって、基準電圧と等しい電圧が、第1トランジスタのゲートに入力される。
この態様によると、出力端子とは異なるノードから、第1トランジスタのゲートに帰還を返すことにより、出力端子に混入するノイズなどがフィードバックされるのを防止でき、回路動作を安定化できる。
第1PTAT回路および第2PTAT回路はそれぞれ、N個(Nは2以上の整数)のPTATユニットを含んでもよい。各PTATユニットは、第2カレントミラー回路からのひとつのコピー電流が入力される第1ノードと、第2ノードと、出力ノードと、ゲートおよびドレインが第1ノードと接続され、ソースが出力ノードと接続される第4トランジスタと、ドレインが出力ノードと接続され、ゲートが第4トランジスタのゲートと接続され、ソースが第2ノードと接続される第5トランジスタと、を含んでもよい。i番目(2≦i≦N)のPTATユニットの第2ノードは、(i−1)番目のPTATユニットの出力ノードと接続され、第1CTAT回路は、ゲートとドレインが接続され、ソースが第1PTAT回路のN番目のPTATユニットの出力ノードと接続され、第2カレントミラー回路からのひとつのコピー電流が流れる第2トランジスタを含んでもよい。第2CTAT回路は、ゲートとドレインが接続され、ソースが第2PTAT回路のN番目のPTATユニットの出力ノードと接続され、第2カレントミラー回路からのひとつのコピー電流が流れる第3トランジスタを含んでもよい。第3トランジスタのゲートおよびドレインの電圧が基準電圧として出力端子から出力され、第1PTAT回路のN番目のPTATユニットの第4トランジスタのゲートおよびドレインが、第1PTAT回路の内部ノードであってもよい。
第1PTAT回路、第1CTAT回路および第2PTAT回路、第2CTAT回路を構成するMOSFETは、サブスレッショルド領域で動作してもよい。
第1PTAT回路、第1CTAT回路および第2PTAT回路、第2CTAT回路を構成するMOSFETは強反転飽和領域で動作してもよい。強反転飽和領域で動作させることにより、サブスレッショルド領域で動作させた場合に比べて、ばらつきや誤差による精度の悪化を抑制できる。
本発明の別の態様は、半導体装置に関する。半導体装置は、上述のいずれかの基準電圧源を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、基準電圧源の回路動作をより安定化できる。
従来の基準電圧源の回路図である。 第1の実施の形態に係る基準電圧源のブロック図である。 図2の基準電圧源を示す回路図である。 図2の基準電圧源の具体的な構成例を示す回路図である。 基準電圧源の等価回路図である。 第2の実施の形態に係る基準電圧源の回路図である。 第3の実施の形態に係る基準電圧源の回路図である。 図8(a)〜(c)は、基準電圧源を備える半導体装置のブロック図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
(第1の実施の形態)
図2は、第1の実施の形態に係る基準電圧源100のブロック図である。基準電圧源100は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成され、電源ライン104の電源電圧VDDや温度などに依存しない一定の基準電圧VOUTを生成する。
基準電圧源100は、第1カレントミラー回路10、第2カレントミラー回路20、第1PTAT回路30、第1CTAT回路40、第2PTAT回路50、第2CTAT回路60を備える。第1カレントミラー回路10は、トランジスタM11,M12および第1トランジスタM1を含むワイドラー型である。トランジスタM11,M12,M1はNチャンネルMOSFETである。トランジスタM11のゲートとドレインは結線され、トランジスタM11のソースは接地ライン106と接続される。トランジスタM12のゲートは、トランジスタM11のゲートと接続される。第1トランジスタM1は、トランジスタM12のソース側の負荷として、トランジスタM12のソースと接地ライン106の間に設けられる。
第2カレントミラー回路20は、第1カレントミラー回路10の出力電流Iに比例する複数のコピー電流IC1〜ICM(Mは二以上の整数)を生成し、それらのひとつIC1を第1カレントミラー回路10の入力側(トランジスタM11側)に供給する。たとえばミラー比を1として、IC1=IC2=…=ICM=Iとしてもよいが、その限りではない。
第1PTAT回路30は、第2カレントミラー回路20が生成する複数のコピー電流IC1〜ICMの少なくともひとつを利用して、第1PTAT(Proportional To Absolute Temperature )電圧VPTAT1を生成する。第1CTAT回路40は、第2カレントミラー回路20が生成する複数のコピー電流IC1〜ICMの少なくともひとつを利用して、第1CTAT(Complementary To Absolute Temperature)電圧VCTAT1を生成する。第1PTAT電圧VPTAT1と、第1CTAT電圧VCTAT1の合計電圧VPTAT1+VCTAT1が、基準電圧VREFとして第1トランジスタM1のゲートにフィードバックされる。
第2PTAT回路50は、第2カレントミラー回路20が生成する複数のコピー電流IC1〜ICMの少なくともひとつを利用して、第2PTAT電圧VPTAT2を生成する。第2CTAT回路60は、第2カレントミラー回路20が生成する複数のコピー電流IC1〜ICMの少なくともひとつを利用して、第2CTAT電圧VCTAT2を生成する。第2PTAT電圧VPTAT2と第2CTAT電圧VCTAT2の合計電圧VOUT=VPTAT2+VCTAT2が、出力端子102から基準電圧VOUT(=VREF)として出力される。
以上が基準電圧源100の基本構成である。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や回路動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例を説明する。
図3は、図2の基準電圧源100を示す回路図である。図3には、第1PTAT回路30と第1CTAT回路40の接続関係ならびに第2PTAT回路50と第2CTAT回路60の接続関係が示される。
第1PTAT回路30には、複数のコピー電流IC1、IC2が供給される。第1PTAT回路30の基準ノード34は接地ライン106と接続され、その出力ノード32と基準ノード34の間に、第1PTAT電圧VPTAT1を発生する。
第1CTAT回路40にはコピー電流IC3が供給される。第1CTAT回路40の出力ノード42は、出力端子102と接続され、第1CTAT回路40の基準ノード44は、第1PTAT回路30の出力ノード32と接続される。第1CTAT回路40は、その出力ノード42と基準ノード44の間に、第1CTAT電圧VCTAT1を発生する。第1CTAT回路40の出力ノード42は、第1トランジスタM1のゲートと接続される。これにより、第1トランジスタM1のゲート電圧VGSは、以下の式で表される。
GS=VREF=VPTAT1+VCTAT1
第2PTAT回路50および第2CTAT回路60についても、第1PTAT回路30、第1CTAT回路40と同様の接続関係を有している。すなわち第2PTAT回路50の基準ノード54は接地される。第2CTAT回路60の基準ノード64は、第2PTAT回路50の出力ノード52と接続され、出力ノード62は出力端子102と接続される。よって出力電圧VOUTは、以下の式で与えられる。
OUT=VREF=VPTAT2+VCTAT2
図4は、図2の基準電圧源100の具体的な構成例を示す回路図である。第1CTAT回路40は、NチャンネルMOSFETである第2トランジスタM2を含む。第2トランジスタM2のゲートとドレインは接続される。第2トランジスタM2には、第2カレントミラー回路からのひとつのコピー電流IC4が流れる。第2トランジスタM2のドレインソース間電圧が、第1CTAT電圧VCTAT1である。
また第2CTAT回路60は、第1CTAT回路40と同様に構成することができ、NチャンネルMOSFETである第3トランジスタM3を含む。第3トランジスタM3のドレインソース間電圧が、第2CTAT電圧VCTAT2である。
第1PTAT回路30は、N個(Nは2以上の整数)のPTATユニットを含み、第2カレントミラー回路20からN個のコピー電流Iを受ける。図4には、N=2の場合が示される。各PTATユニット70_i(1≦1≦N)は、第1ノードP1、第2ノードP2、出力ノードPo、第4トランジスタM4、第5トランジスタM5を有する。第4トランジスタM4、第5トランジスタM5はNチャンネルMOSFETである。第1ノードP1には、第2カレントミラー回路20からひとつのコピー電流Iが入力される。第4トランジスタM4のゲートおよびドレインは、第1ノードP1と接続され、ソースが出力ノードPoと接続される。第5トランジスタM5のドレインは出力ノードPoと接続され、ゲートが第4トランジスタM4のゲートと接続され、ソースが第2ノードP2と接続される。i番目(2≦i≦N)のPTATユニット70_iの第2ノードP2は、(i−1)番目のPTATユニット70_(i−1)の出力ノードPoと接続される。第2PTAT回路50は第1PTAT回路30と同様に構成することができる。
以上が基準電圧源100の構成である。続いてその動作を説明する。図5は、基準電圧源100の等価回路図である。第1トランジスタM1は、強反転線形領域で動作し、それに流れる電流Iは式(1)で与えられる。
=μCOXβ(VREF−Vth)・VDS1
th:MOSFETのしきい値電圧
μ:移動度
OX:単位面積当たりの酸化膜容量
β:第1トランジスタM1のアスペクト比(チャネル長Lとチャネル幅Wの比W/L)
DS1:ドレインソース間電圧
第1カレントミラー回路10において、第1トランジスタM1のドレインソース間電圧VDS1は、トランジスタM11,M12のゲートソース間電圧の差分であり、A×PTATで表すことができる。Aは定数であり、PTATは絶対温度に比例する電圧(単位PTAT電圧と称する)であり、PTAT=f+g・Tで表される。Tは絶対温度である。
また、式(2)を得る。
REF=VCTAT1+VPTAT1 …(2)
CTAT1は、第2トランジスタM2のドレインソース間電圧VDS2であり、式(3)で表される。
CTAT1={(2・I)/(μCOX)}1/2+Vth…(3)
:第2トランジスタM2のアスペクト比(W/L)
ここでVPTAT1=B・PTATとする。式(1)〜(3)から、式(4)、(5)を得る。式(5)は、(VREF−Vth)を変数とする2次方程式と把握でき、これを(VREF−Vth)について解けば式(6)を得る。さらに式(6)から式(7)を得る。
Figure 2017126280
同様に、出力端子102の基準電圧VOUTに関して、式(8)が成り立つ。上述のように、PTAT=f+g・Tが成り立つ。またしきい値電圧Vthは、定数κを用いて、Vth=Vth0−κ・Tで表すことができる。これらを式(8)に代入すると、式(9)を得る。式(9)の電圧VOUTを温度Tに依存しない電圧とするためには、式(10)が成り立つように、基準電圧源100を設計すればよい。そのときの出力電圧VOUTは式(11)で表される。
Figure 2017126280
このように、図2の基準電圧源100によれば、電源電圧依存および温度依存の小さな基準電圧VOUTを得ることができる。そして第1トランジスタM1には、出力端子102の基準電圧VOUTではなく、第1PTAT回路30および第1CTAT回路40によって生成される電圧VREFがフィードバックされる。これにより出力端子102にノイズが混入したとしても、ノイズがフィードバックされないため、回路動作を安定化することができる。
なお、B≠Cであってもよいことから、第1PTAT回路30と第2PTAT回路50は、同一の構成であることを要しない。
続いて図4の回路構成に即して、基準電圧源100の各トランジスタの動作点と、パラメータκの関係を説明する。ここでは、第1PTAT回路30と第2PTAT回路50が同一構成を有し、対応する素子のアスペクト比も同一であり、第1CTAT回路40と第2CTAT回路60が同一構成を有し、対応する素子のアスペクト比も同一であるものとする。
第1カレントミラー回路10のトランジスタM11,M12は、サブスレッショルド飽和領域で動作する。それらのアスペクト比をK,Kとする。また第1トランジスタM1は、強反転線形領域で動作し、そのアスペクト比をKβとする。
第1トランジスタM1の電流Iは、式(12)で表される。
=βKβ(VGS−Vth)VDS …(12)
βは、電流利得係数であり、μCOXに対応する。
トランジスタM11およびM12は、サブスレッショルド領域で動作し、それらのドレイン電流は、式(13)で表される。
=KIexp{(VGS−Vth)/ηV} …(13)
=μCOX (η−1)
ηは、サブスレッショルドスロープ係数であり、Vは熱電圧である。
第2カレントミラー回路20によって、トランジスタM11,M12のドレイン電流は等しくIに保たれるとする。このとき式(14)を得る。VGS1、VGS2は、トランジスタM11,M12それぞれのゲートソース間電圧である。
exp{(VGS1−Vth)/ηV}=Kexp{(VGS2−Vth)/ηV} …(14)
式(14)を整理すると、式(15)を得る。
exp{(VGS1−Vth)/ηV}=Kexp{(VGS2−Vth)/ηV
GS1−VGS2=ηVln(K/K) …(15)
式(15)のゲート電圧の差分は、第1トランジスタM1のドレインソース間電圧VDSに相当する。
DS=ηVln(K/K
したがって第1トランジスタM1の電流Iは、これを式(13)に代入して、式(16)で表される。
=βKβ(VGS−Vth)ηVln(K/K) …(16)
第1トランジスタM1のゲートソース間電圧VGSは、基準電圧VREFであるから式(17)を得る。
=Kββ(VREF−Vth)ηVln(K/K) …(17)
第1PTAT回路30、第1CTAT回路40、第2PTAT回路50、第2CTAT回路60については、サブスレッショルド領域で動作してもよいし、強反転飽和領域で動作してもよい。
1. サブスレッショルド領域
サブスレッショルド領域においては、式(18)が成り立つ。式(18)をVREFについて解き、その温度微分がゼロとなるように式を整理すると、式(19)を得る。つまり式(19)を満たすように、各トランジスタのアスペクト比Kβ、K〜Kを定めれば、温度依存性を有しない基準電圧VREFを得ることができる。なお式(18),(19)の導出の過程については、特許文献1および非特許文献1に譲る。Vth4は、第4トランジスタM4のゲートソース間しきい値電圧を表す。
Figure 2017126280
2. 強反転飽和領域
強反転飽和領域において基準電圧VREFは、式(20)で表される。式(20)のIに、式(17)を代入すると、式(21)を得、さらに式(22)を得る。式(22)を温度Tで微分し、その式がゼロとなるように式を整理すると、式(23)を得る。つまり式(23)を満たすように、各トランジスタのアスペクト比Kβ、K〜Kを定めれば、温度依存性を有しない基準電圧VREFを得ることができる。
Figure 2017126280
第1PTAT回路30、第1CTAT回路40、第2PTAT回路50、第2CTAT回路60が強反転飽和領域で動作するように基準電圧源100を設計すると、それらがサブスレッショルド領域で動作する場合に比べて、ばらつきや誤差による精度の悪化を抑制できる。
(第2の実施の形態)
図6は、第2の実施の形態に係る基準電圧源100aの回路図である。基準電圧源100aは、第1カレントミラー回路10、第2カレントミラー回路20、第1PTAT回路30、第1CTAT回路40を備える。第1カレントミラー回路10、第2カレントミラー回路20、第1PTAT回路30、第1CTAT回路40の構成は、図4と同様である。
第2の実施の形態では、第1PTAT電圧VPTAT1と第1CTAT電圧VCTAT1の合計電圧が、基準電圧VOUT(=VREF)として出力端子102から出力される。また第1PTAT回路30の内部ノードの電圧であって、基準電圧VREFと等しい電圧VREF’が、第1トランジスタM1のゲートに入力される。
本実施の形態では、N番目(N=2)のPTATユニット70_2の第4トランジスタM4のゲートソース間電圧と、トランジスタM2のゲートソース間電圧が等しくなるように、各トランジスタの動作点が定められる。このとき第1CTAT回路40の第2トランジスタM2のゲートおよびドレインの電圧VREF’は、出力端子102の基準電圧VREFと等しくなる。
N番目(N=2)のPTATユニット70_2の第4トランジスタM4のゲートおよびドレインの電圧VREF’が、第1トランジスタM1のゲートに入力される。また第1CTAT回路40の第2トランジスタM2のゲートおよびドレインの電圧VREF’が基準電圧VOUT(=VREF)として出力端子102から出力される。
第2の実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様に、電源電圧依存および温度依存の小さな基準電圧VOUTを得ることができる。そして第1トランジスタM1には、出力端子102の基準電圧VREFではなく、第1PTAT回路30の内部で生成される、出力電圧VREFと等しい電圧VREF’がフィードバックされる。これにより出力端子102にノイズが混入したとしても、ノイズがフィードバックされないため、回路動作を安定化することができる。
第2の実施の形態では、第1PTAT回路30の内部ノードに、基準電圧VREFと等しい電圧VREF’を発生させるという拘束条件がひとつ増えるのと引き替えに、第2PTAT回路50および第2CTAT回路60が不要となるため、第1の実施の形態よりも回路面積を小さくできる。
(第3の実施の形態)
図7は、第3の実施の形態に係る基準電圧源100bの回路図である。この基準電圧源100bは、第1の実施の形態(図4)と第2の実施の形態(図6)の組み合わせと把握できる。すなわち、出力端子102は、図4と同様に第2CTAT回路60の出力ノード62から引き出されており、第1トランジスタM1のゲートには、第1PTAT回路30の内部電圧VREF’が帰還される。
第2の実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様に、電源電圧依存および温度依存の小さな基準電圧VOUTを得ることができる。そして第1トランジスタM1には、第2の実施の形態と同様に、出力端子102の基準電圧VREFではなく、第1PTAT回路30の内部電圧VREF’がフィードバックされる。これにより出力端子102にノイズが混入したとしても、ノイズがフィードバックされないため、回路動作を安定化することができる。
続いて基準電圧源100の用途を説明する。図8(a)〜(c)は、基準電圧源100を備える半導体装置200のブロック図である。図8(a)の半導体装置200aは、基準電圧源100に加えて、D/Aコンバータ202、A/Dコンバータ204の少なくとも一方を備える。D/Aコンバータ202は、デジタル信号DINをアナログ電圧VOUTに変換する。基準電圧源100が生成する基準電圧VREFは、D/Aコンバータ202の基準電圧端子に供給される。
A/Dコンバータ204は、アナログ電圧VINをデジタル信号DOUTに変換する。基準電圧VREFは、A/Dコンバータ204の基準電圧端子に供給される。たとえば半導体装置200aは、オーディオその他の用途向けのDSP(デジタル信号処理装置)、マイコン、ASIC(Application Specified IC)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などであってもよい。
図8(b)の半導体装置200bは、DC/DCコンバータ300の制御回路である。半導体装置200bは、エラーアンプ210、パルス変調器212、ドライバ214を含む。エラーアンプ210は、DC/DCコンバータ300の出力電圧に応じたフィードバック信号VFBと、基準電圧VREFの誤差を増幅する。パルス変調器212は、エラーアンプ210からの誤差電圧VERRに応じたデューティ比を有するパルス信号SPWMを生成する。ドライバ214は、パルス信号SPWMにもとづいてDC/DCコンバータ300のスイッチングトランジスタ302を駆動する。なおDC/DCコンバータ300は、降圧型、昇降圧型であってもよく、そのトポロジーは限定されない。また半導体装置200bは、ヒステリシス制御やボトム検出型のDC/DCコンバータの制御回路であってもよい。
図8(c)の半導体装置200cは、リニアレギュレータ回路である。基準電圧源100は、リニアレギュレータ回路310の基準電圧VREFを生成する。このように、基準電圧源100は、さまざまな半導体装置に使用することができる。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
実施の形態では、第2カレントミラー回路20のミラー比を1としたが本発明はそれには限定されず、任意の値とすることができ、トランジスタのアスペクト比Kβ,K〜Kを適切に定めればよい。
PチャンネルMOSFETとNチャンネルMOSFETを置き換えて、天地反転した構成も本発明の態様として有効である。
また図4、図6、図7の第1PTAT回路30(第2PTAT回路50)におけるPTATユニット70の段数Nは2に限定されず、3以上であってもよい。この段数は、所望の基準電圧VREFの電圧レベルに応じて、第1トランジスタM1が強反転線形領域で動作する範囲で定めればよい。
100…基準電圧源、102…出力端子、104…電源ライン、106…接地ライン、10…第1カレントミラー回路、20…第2カレントミラー回路、30…第1PTAT回路、32…出力ノード、34…基準ノード、40…第1CTAT回路、42…出力ノード、44…基準ノード、50…第2PTAT回路、52…出力ノード、54…基準ノード、60…第2CTAT回路、62…出力ノード、64…基準ノード、70…PTATユニット、M1…第1トランジスタ、M2…第2トランジスタ、M3…第3トランジスタ、M4…第4トランジスタ、M5…第5トランジスタ。

Claims (14)

  1. MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成され、基準電圧を生成する基準電圧源であって、
    ソース側の負荷として第1トランジスタを有するワイドラー型の第1カレントミラー回路と、
    前記第1カレントミラー回路の出力電流に比例する複数のコピー電流を生成し、前記複数のコピー電流のひとつを前記第1カレントミラー回路の入力側に供給する、第2カレントミラー回路と、
    前記第2カレントミラー回路が生成する前記複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、第1PTAT(Proportional To Absolute Temperature )電圧を生成する第1PTAT回路と、
    前記第2カレントミラー回路が生成する前記複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、第1CTAT(Complementary To Absolute Temperature)電圧を生成する第1CTAT回路と、
    前記第2カレントミラー回路が生成する前記複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、第2PTAT電圧を生成する第2PTAT回路と、
    前記第2カレントミラー回路が生成する前記複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、第2CTAT電圧を生成する第2CTAT回路と、
    を備え、
    前記第1PTAT電圧と前記第1CTAT電圧の合計電圧が前記第1トランジスタのゲートに入力され、
    前記第2PTAT電圧と前記第2CTAT電圧の合計電圧が、前記基準電圧として出力端子から出力されることを特徴とする基準電圧源。
  2. 前記第1CTAT回路は、ゲートとドレインが接続され、前記第2カレントミラー回路からのひとつのコピー電流が流れる第2トランジスタを含み、前記第2トランジスタのドレインソース間電圧が、前記第1CTAT電圧であり、
    前記第2CTAT回路は、ゲートとドレインが接続され、前記第2カレントミラー回路からのひとつのコピー電流が流れる第3トランジスタを含み、前記第3トランジスタのドレインソース間電圧が、前記第2CTAT電圧であることを特徴とする請求項1に記載の基準電圧源。
  3. 前記第1PTAT回路は、N個(Nは2以上の整数)のPTATユニットを含み、
    各PTATユニットは、
    前記第2カレントミラー回路からのひとつのコピー電流が入力される第1ノードと、
    第2ノードと、
    出力ノードと、
    ゲートおよびドレインが前記第1ノードと接続され、ソースが前記出力ノードと接続される第4トランジスタと、
    ドレインが前記出力ノードと接続され、ゲートが前記第4トランジスタのゲートと接続され、ソースが前記第2ノードと接続される第5トランジスタと、
    を含み、
    i番目(2≦i≦N)のPTATユニットの前記第2ノードは、(i−1)番目のPTATユニットの前記出力ノードと接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の基準電圧源。
  4. 前記第1PTAT回路、前記第1CTAT回路および前記第2PTAT回路、前記第2CTAT回路を構成するMOSFETは、強反転飽和領域で動作することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の基準電圧源。
  5. 前記第1PTAT回路、前記第1CTAT回路および前記第2PTAT回路、前記第2CTAT回路を構成するMOSFETは、サブスレッショルド領域で動作することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の基準電圧源。
  6. MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成され、基準電圧を生成する基準電圧源であって、
    ソース側の負荷として第1トランジスタを有するワイドラー型の第1カレントミラー回路と、
    前記第1カレントミラー回路の出力電流に比例する複数のコピー電流を生成し、前記複数のコピー電流のひとつを前記第1カレントミラー回路の入力側に供給する、第2カレントミラー回路と、
    前記第2カレントミラー回路が生成する前記複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、PTAT(Proportional To Absolute Temperature )電圧を生成するPTAT回路と、
    前記第2カレントミラー回路が生成する前記複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、CTAT(Complementary To Absolute Temperature)電圧を生成するCTAT回路と、
    を備え、
    前記第1PTAT電圧と前記第1CTAT電圧の合計電圧が、前記基準電圧として出力端子から出力され、
    前記PTAT回路の内部ノードの電圧であって、前記基準電圧と等しい電圧が、前記第1トランジスタのゲートに入力されることを特徴とする基準電圧源。
  7. 前記PTAT回路は、N個(Nは2以上の整数)のPTATユニットを含み、
    各PTATユニットは、
    前記第2カレントミラー回路からのひとつのコピー電流が入力される第1ノードと、
    第2ノードと、出力ノードと、
    ゲートおよびドレインが前記第1ノードと接続され、ソースが前記出力ノードと接続される第4トランジスタと、
    ドレインが前記出力ノードと接続され、ゲートが前記第4トランジスタのゲートと接続され、ソースが前記第2ノードと接続される第5トランジスタと、
    を含み、
    i番目(2≦i≦N)のPTATユニットの前記第2ノードは、(i−1)番目のPTATユニットの前記出力ノードと接続され、
    前記CTAT回路は、ゲートとドレインが接続され、ソースがN番目のPTATユニットの出力ノードと接続され、前記第2カレントミラー回路からのひとつのコピー電流が流れる第2トランジスタを含み、
    前記第2トランジスタのゲートおよびドレインの電圧が前記基準電圧として出力端子から出力され、
    前記N番目のPTATユニットの前記第4トランジスタのゲートおよびドレインが、前記PTAT回路の前記内部ノードであることを特徴とする請求項6に記載の基準電圧源。
  8. 前記PTAT回路および前記CTAT回路を構成するMOSFETは、強反転飽和領域で動作することを特徴とする請求項6または7に記載の基準電圧源。
  9. 前記PTAT回路および前記CTAT回路を構成するMOSFETは、サブスレッショルド領域で動作することを特徴とする請求項6または7に記載の基準電圧源。
  10. MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成され、基準電圧を生成する基準電圧源であって、
    ソース側の負荷として第1トランジスタを有するワイドラー型の第1カレントミラー回路と、
    前記第1カレントミラー回路の出力電流に比例する複数のコピー電流を生成し、前記複数のコピー電流のひとつを前記第1カレントミラー回路の入力側に供給する、第2カレントミラー回路と、
    前記第2カレントミラー回路が生成する前記複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、第1PTAT(Proportional To Absolute Temperature )電圧を生成する第1PTAT回路と、
    前記第2カレントミラー回路が生成する前記複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、第1CTAT(Complementary To Absolute Temperature)電圧を生成する第1CTAT回路と、
    前記第1PTAT回路と同じ構成を有し、前記第2カレントミラー回路が生成する前記複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、第2PTAT電圧を生成する第2PTAT回路と、
    前記第1CTAT回路と同じ構成を有し、前記第2カレントミラー回路が生成する前記複数のコピー電流の少なくともひとつを利用して、第2CTAT電圧を生成する第2CTAT回路と、
    を備え、
    前記第2PTAT電圧と前記第2CTAT電圧の合計電圧が、前記基準電圧として出力端子から出力され、
    前記第1PTAT回路の内部ノードの電圧であって、前記基準電圧と等しい電圧が、前記第1トランジスタのゲートに入力されることを特徴とする基準電圧源。
  11. 前記第1PTAT回路および前記第2PTAT回路はそれぞれ、N個(Nは2以上の整数)のPTATユニットを含み、
    各PTATユニットは、
    前記第2カレントミラー回路からのひとつのコピー電流が入力される第1ノードと、
    第2ノードと、出力ノードと、
    ゲートおよびドレインが前記第1ノードと接続され、ソースが前記出力ノードと接続される第4トランジスタと、
    ドレインが前記出力ノードと接続され、ゲートが前記第4トランジスタのゲートと接続され、ソースが前記第2ノードと接続される第5トランジスタと、
    を含み、
    i番目(2≦i≦N)のPTATユニットの前記第2ノードは、(i−1)番目のPTATユニットの前記出力ノードと接続され、
    前記第1CTAT回路は、ゲートとドレインが接続され、ソースが前記第1PTAT回路のN番目のPTATユニットの出力ノードと接続され、前記第2カレントミラー回路からのひとつのコピー電流が流れる第2トランジスタを含み、
    前記第2CTAT回路は、ゲートとドレインが接続され、ソースが前記第2PTAT回路のN番目のPTATユニットの出力ノードと接続され、前記第2カレントミラー回路からのひとつのコピー電流が流れる第3トランジスタを含み、
    前記第3トランジスタのゲートおよびドレインの電圧が前記基準電圧として出力端子から出力され、
    前記第1PTAT回路のN番目のPTATユニットの前記第4トランジスタのゲートおよびドレインが、前記第1PTAT回路の前記内部ノードであることを特徴とする請求項10に記載の基準電圧源。
  12. 前記第1PTAT回路、前記第1CTAT回路および前記第2PTAT回路、前記第2CTAT回路を構成するMOSFETは強反転飽和領域で動作することを特徴とする請求項10または11に記載の基準電圧源。
  13. 前記第1PTAT回路、前記第1CTAT回路および前記第2PTAT回路、前記第2CTAT回路を構成するMOSFETは、サブスレッショルド領域で動作することを特徴とする請求項10または11に記載の基準電圧源。
  14. 請求項1から13のいずれかに記載の基準電圧源を備えることを特徴とする半導体装置。
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