JP2017126166A - アクセス制御装置、画像処理装置、複合機、アクセス制御方法及び画像処理方法 - Google Patents

アクセス制御装置、画像処理装置、複合機、アクセス制御方法及び画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】データを記憶する記憶部が、記憶部にアクセスするCPU等の制御部と異なるクロックで動作することがある装置において、制御部によるアクセスを高速化する。【解決手段】第1のクロックで動作する第1の画像処理部と、前記第1のクロックと異なるクロックである第2のクロックで動作する第2の画像処理部との双方の画像処理部に接続された記憶部へのアクセスを制御するアクセス制御装置であって、前記第1の画像処理部による前記記憶部へのアクセスが発生する場合には、前記記憶部に動作クロックとして前記第1のクロックを供給し、前記第2の画像処理部による前記記憶部へのアクセスが発生する場合には、前記記憶部に動作クロックとして前記第2のクロックを供給するクロック切替手段を備えることを特徴とするアクセス制御装置。【選択図】図1

Description

本発明は、記憶部へのアクセスに関する制御を行うための、アクセス制御装置、画像処理装置、複合機、アクセス制御方法及び画像処理方法に関する。
データが格納された記憶部の動作クロックと、かかる記憶部のデータにアクセスするCPU等の動作クロックが異なっており、両クロックが非同期の関係となる場合がある。この点についてマルチファンクション複合機を例にとって説明する。
マルチファンクション複合機は、一般的に、原稿画像をスキャンするスキャナ、スキャナ画像処理を行うSCU(Scanner Control Unit)、後半画像処理を行うICU(Image Control Unit)、及び画像データ等を記憶するSRAM(Static Random Access Memory)等といった各部を含んでいる。
そして、かかるスキャナにより原稿画像をスキャンして取得した画像データに対して、SCUが、ブレの補正であるラインギャップ補正や、輝度ムラの補正であるシェーディング補正等のスキャナ画像処理を行う。そして、スキャナ画像処理後の画像データを、画質を向上させる中間画像処理とプリンタエンジン特性に適した画像処理を行う後半画像処理を行うICUへ転送する。そして、ICUがこれらの処理を行った後に、印刷処理が行なわれる。
ここで、SCUにてSRAMに格納された画像データについて所定の処理等を行なうことを目的として、CPUが、かかるSRAMの画像データ等にアクセスすることがある。
この点、SCUにおける画像処理で使用するSRAM及びSRAMインターフェース(以下、インターフェースを、適宜「IF」と表記する)は、SCUの画像処理部のクロックと同様のクロックにて動作するクロックドメインである。
一方で、CPUからのアクセスは、CPU IF用のクロックで動作する回路というクロックドメインを介して行なわれる、
つまり、CPUからSRAMへのアクセスは、非同期関係にあるクロックをまたぐ(CDC:clock domain crossing)アクセスになる。
このような非同期関係にあるクロックをまたぐアクセスの場合、受け側のクロックで動作する2段のフリップフロップで構成されたシンクロナイザを、送り側と受け側の間に挿入する必要がある。
この点について図1を暗唱して説明する。図1を参照すると、CPU IF91とSRAM IF93の間にシンクロナイザ92が挿入されている。
ここで、CPU IF91には、一つのフリップフロップが含まれる。そして、かかるフリップフロップには、CPUによる動作に応じたクロック(図中では、「CPUCLK」と表記する。)が与えられる。また、CPU IF91にはSRAMにアクセスを行なうCPU(図示を省略する。)が接続され、データ(図中では、「CPUDATA」と表記する)が入力される。
かかるCPUDATAは、シンクロナイザ92に含まれる2つのフリップフロップ及びSRAM IF93に含まれる1つのフリップフロップを介してSRAM IF93に接続されたSRAM(図示を省略する。)に到達する。これら3つのフリップフロップには、SRAMやSCUの画像処理部による動作に応じたクロック(図中では、「IMAGECLK」と表記する。)が与えられる。
なお、これは、CPUが送り側、SRAMが受け側となっている経路についての図であり、SRAMが送り側、CPUが受け側となっている経路にも同じようにシンクロナイザ92が挿入される。
非同期関係のクロックをまたぐ信号は、Setup/Hold時間が保証されておらず、メタ・ステーブル状態の発生や不定データの伝搬を防ぐためにこのようなシンクロナイザ92を挿入する回路構成を取る。
しかし、このようにしてシンクロナイザ92を挿入した場合、アクセスのサイクルが増加し、CPUからのアクセス時間が延びるという問題が発生する。この問題について図2を参照して説明する。ここで、図2は、ハンドシェークでクロックドメイン間(回路領域)のデータ転送を行う場合についての図である。
図2に記載のように、CPUCLK(ソース側のクロック)ドメインからのREQ信号をIMAGECLK(デスティネーション側のクロック)ドメインで2回ラッチしてから、ACK信号をIMAGECLK側で生成し、ACK信号をCPUCLKで2回ラッチしてから、REQ信号を立ち下げ、再度、IMAGECLKで2回ラッチしてから、ACKを立ち下げ、ACK信号をCPUCLKで2回ラッチして、ようやく1回のハンドシェーク成立することになる。
そのため、このようなシンクロナイザを挿入するという回路構成ではCPUからのアクセスには時間がかかってしまうという結果になっていた。
このように、画像処理装置内での各部において動作クロックが相違することに関する技術の一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の技術では、CPUや、複数のASIC(application specific integrated circuit)等の、各機能モジュールの動作クロックとして、それぞれ異なるクロックが入力されることが記載されている。
特開2009−71720号公報
上述したように、一つのSRAMに、異なるクロックで動作する画像処理部及びCPUがアクセルする場合には、シンクロナイザを挿入する必要が生じる。この点、特許文献1に記載の技術でも、CPUの動作クロックとスキャナやプロッタの動作クロックが相違する場合には、シンクロナイザとして複数段のフリップフロップを挿入し、CPUのクロックに応じてラッチをして通信を行なうことが記載されている。また、特許文献1には、エンジン部外に設けられたメモリに画像データを格納及び読み出しを行なうことが記載されているが、かかるメモリとのクロックの相違については、そもそも考慮されていない。つまり、特許文献1には、シンクロナイザを利用する方法しか開示されていない。
そこで、本発明は、データを記憶する記憶部が、記憶部にアクセスするCPU等の制御部と異なるクロックで動作することがある装置において、制御部によるアクセスを高速化することが可能な、アクセス制御装置、画像処理装置、複合機、アクセス制御方法及び画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点によれば、第1のクロックで動作する第1の画像処理部と、前記第1のクロックと異なるクロックである第2のクロックで動作する第2の画像処理部との双方の画像処理部に接続された記憶部へのアクセスを制御するアクセス制御装置であって、前記第1の画像処理部による前記記憶部へのアクセスが発生する場合には、前記記憶部に動作クロックとして前記第1のクロックを供給し、前記第2の画像処理部による前記記憶部へのアクセスが発生する場合には、前記記憶部に動作クロックとして前記第2のクロックを供給するクロック切替手段を備えることを特徴とするアクセス制御装置が提供される。
本発明の第2の観点によれば、上記本発明の第1の観点により提供されるアクセス制御装置と、前記第1の画像処理部と、前記第2の画像処理部とを備えた画像処理装置であって、前記第1の画像処理部及び前記第2の画像処理部の何れか一方が、第1の画像処理を行い、該処理により得られた画像データを前記記憶部に格納し、前記第1の画像処理部及び前記第2の画像処理部の何れか他方が、前記記憶部に格納された前記画像データを読み出して、該読み出した画像データに基づいて第2の画像処理を行なうことを特徴とする画像処理装置が提供される。
本発明の第3の観点によれば、上記本発明の第2の観点により提供される画像処理装置を備えることを特徴とする複合機が提供される。
本発明の第4の観点によれば、第1のクロックで動作する第1の画像処理部と、前記第1のクロックと異なるクロックである第2のクロックで動作する第2の画像処理部との双方の画像処理部に接続された記憶部へのアクセスを制御するアクセス制御方法であって、前記第1の画像処理部による前記記憶部へのアクセスが発生する場合には、前記記憶部に動作クロックとして前記第1のクロックを供給し、前記第2の画像処理部による前記記憶部へのアクセスが発生する場合には、前記記憶部に動作クロックとして前記第2のクロックを供給するクロック切替ステップを行なうことを特徴とするアクセス制御方法が提供される。
本発明の第5の観点によれば、第1のクロックで動作する第1の画像処理部と、前記第1のクロックと異なるクロックである第2のクロックで動作する第2の画像処理部との双方の画像処理部に接続された記憶部へのアクセスを制御するアクセス制御装置とを備えた画像処理装置が行なう画像処理方法であって、前記第1の画像処理部及び前記第2の画像処理部の何れか一方が、第1の画像処理を行い、該処理により得られた画像データを前記記憶部に格納し、前記第1の画像処理部及び前記第2の画像処理部の何れか他方が、前記記憶部に格納された前記画像データを読み出して、該読み出した画像データに基づいて第2の画像処理を行なう画像処理ステップと、前記第1の画像処理部による前記記憶部へのアクセスが発生する場合には、前記記憶部に動作クロックとして前記第1のクロックを供給し、前記第2の画像処理部による前記記憶部へのアクセスが発生する場合には、前記記憶部に動作クロックとして前記第2のクロックを供給するクロック切替ステップと、を行なうことを特徴とするアクセス制御方法が提供される。
本発明によれば、データを記憶する記憶部が、記憶部にアクセスするCPU等の制御部と異なるクロックで動作することがある装置において、制御部によるアクセスを高速化することが可能となる。
シンクロナイザを挿入する構成を表すブロック図である。 ハンドシェークでクロックドメイン間のデータ転送を行う場合について表すタイミングチャートである。 本発明の各実施形態の基本的構成を表すブロック図である。 本発明の各実施形態におけるクロックドメインについて表す図(1/2)である。 本発明の各実施形態におけるクロックドメインについて表す図(2/2)である。 本発明の各実施形態の基本的構成の詳細を表す回路図である。 本発明の各実施形態の基本的動作を表すフローチャートである。 本発明の各実施形態におけるクロックの切り替えについて表す図(1/2)である。 本発明の各実施形態におけるクロックの切り替えについて表す図(2/2)である。 本発明の第3の実施形態の基本的構成を表すブロック図である。 本発明の第4の実施形態の基本的構成を表すブロック図である。 本発明の第4の実施形態の基本的構成を表す斜視図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
まず、図3を参照すると、本実施形態は、ASIC10、CPU20及び画像取得部30を含む。ここで、本実施形態は、例えば、複合機内部のSCU、画像データ等を記憶するSRAM及びこれらに働きかけるCPUにより実現される。
ASIC10は、画像処理部11、SRAM IF12、CPU IF13及びSRAM14を含む。
画像処理部11は、画像処理を行なう部分であり、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサのラインギャップ補正、シェーディング補正などの画像処理を行う。処理対象の画像データは、画像取得部30より入力される。そして、画像処理後の画像データは、SRAM IF12を介してSRAM14に記録する。また、再度の画像処理を行なう場合は、SRAM14に記録された画像データを読み出す。
SRAM IF12は、CPU IF13や画像処理部11からの要求を受け、SRAM14にリード・ライトアクセスを行うインターフェースとなる回路である。
ここで、本実施形態では、画像処理部11がSRAM14にリード・ライトアクセスをするのに適した動作クロックである「画像処理用クロック」と、CPU20がSRAM14へリード・ライトアクセスするのに適した動作クロックである「CPU IF用クロック」の双方が存在する。そして、詳細は後述するが、SRAM IF12の動作クロックは、画像処理部11による画像処理が行なわれていないIDLE状態であればCPU IF用クロックとなり、画像処理部11が実際に画像処理を行っている状態であれば画像処理用クロックとなる。つまり、SRAM IF12の動作クロックは、状況に応じて切り換わる。
CPU IF13は、CPU20からのSRAM14へのアクセス要求を受け、SRAM IF12を介してSRAM14へのリード・ライトアクセスを行うインターフェースとなる回路である。CPU IF13の動作クロックは、CPU IF用クロックとなる。
SRAM14は、シェーディングデータ等の画像処理で使用するデータを格納するためのSRAMである。SRAM14の動作クロックは、画像処理部11による画像処理が行なわれていないIDLE状態であればCPU IF用クロックとなり、画像処理部11が実際に画像処理を行っている画像処理状態であれば画像処理用クロックとなる。つまり、SRAM14の動作クロックは、CPU IF13の動作クロック同様に、状況に応じて切り換わる。
CPU20は、SRAM14へのリード・ライトアクセス及びスキャナ画像転送における画像サイズなどの設定及び制御を行う部分である。CPU20は、CPU IF用クロックによりCPU IF13及びSRAM IF12を介してSRAM14へリード・ライトアクセスを行なう。また、CPU20は、画像処理部11の動作を管理している。つまり、画像処理部11に画像処理を開始させたり、画像処理部11の画像処理の終了を検知したりすることが可能である。そして、かかる管理を行なうために、CPU20は画像処理部11との間で通信を行なうことが可能である。なお、CPU20と画像処理部11間での通信のための信号線の図示は省略する。
画像取得部30は、画像データを取得する部分であり、複合機のスキャナに含まれるCCDと、このCCDが紙媒体等からスキャンした画像の信号を増幅した後、A/D変換をしてデジタル信号に変換してから画像データを生成するAFD(Analog Front End)等を含む。画像取得部30が生成した画像データは画像処理部11に出力される。
以上、本実施形態に含まれる各部について説明した。次に、本実施形態の詳細な動作について説明するにあたって、前提となる動作クロックの切り替えについて説明をする。
[背景技術]の欄や[発明が解決すべき課題]の欄で説明したように、一般的な技術では、CPUからSRAMへのアクセス時、SRAM及びSRAM IFが、CPUがCPU IFを介してアクセスするクロックとは異なるクロックで動作していた。そのため、シンクロナイザが必要となり、低速なアクセスとなってしまっていた。
そこで、本実施形態では、SRAM及びSRAM IFの動作クロックを画像処理実行時とCPUアクセス時で切り換え、CPUアクセス時にはSRAM及びSRAM IFの動作クロックをCPUアクセスのクロックドメインにする。これにより、異なるクロックドメインをまたぐ際に必要となるシンクロナイザを不要となると共に、CPUアクセスを高速化することを可能とする。
この点について図4及び図5を参照して、本実施形態に含まれる各部の構成に沿って具体的に説明する。図4及び図5は、本実施形態に含まれる各部の動作クロックが何れの動作クロックであるのか、すなわち、各部が何れのクロックドメインに属するのかを表す図である。
まず、図4を参照すると、画像処理部11側には、上述した画像処理用クロックが供給されている。そして、画像処理部11、SRAM IF12及びSRAM14は、この画像処理用クロックを動作クロックとして動作する。つまり、この場合画像処理部11、SRAM IF12及びSRAM14は、画像処理用クロックドメインに属する。なお、図4及び図5では、画像処理用クロックの供給源の図示を省略する。
一方で、CPU IF13側には、上述したCPU IF用クロックが供給されている。そして、CPU IF13は、このCPU IF用クロックを動作クロックとして動作する。つまり、この場合CPU IF13は、CPU IF用クロックドメインに属する。なお、図4及び図5では、CPU IFクロックの供給源の図示を省略する。
ここで、図4の左上に図示されているように、画像処理部11とCPU20の動作クロックの違い等に起因して、これら画像処理用クロックと、CPU IF用クロックは非同期の関係にある。つまり、これら2つのクロックは相違している。
そのため、この状態のまま画像処理部11が、SRAM IF12を介してSRAM14にアクセスする分には問題はないが、この状態のままCPU20がCPU IF13及びSRAM IF12を介してSRAM14へのアクセスを行なうためには、CPU IF13及びSRAM IF12の間にシンクロナイザを挿入する必要が生じてくる。
そこで、本実施形態では、画像処理部11がSRAM IF12を介してSRAM14にアクセスする際には図4のように画像処理部11、SRAM IF12及びSRAM14を、画像処理用クロックを動作クロックとして動作させる。一方で、CPU20がCPU IF13及びSRAM IF12を介してSRAM14へのアクセスを行なう場合には、図5に表すように、CPU IF13のみならず、SRAM IF12及びSRAM14もCPU IF用クロックを動作クロックとして動作させる。
このようにすることにより、CPU IF13とSRAM IF12の間にシンクロナイザを挿入する必要が無くなると共に、CPU20によるSRAM14へのアクセスを高速化することを可能とする。
次に、このような動作クロックの切り替えを実現するためのASIC10のより具体的な構成について図6を参照して説明をする。
図6を参照すると、ASIC10は上述したように、画像処理部11、SRAM IF12、CPU IF13及びSRAM14を含む。
そして、SRAM IF12は内部に、セレクタ群1、FF群2、FF3、セレクタ4及びセレクタ5を含む。
セレクタ群1は、画像処理部11やCPU IF13がSRAMアクセス時に出力する信号の経路の数に応じたセレクタ群である。そして、本実施形態では、画像処理部11やCPU IF13がSRAMアクセス時に5つの経路で信号が出力されるものとする。そのため、セレクタ群1には5つのセレクタが含まれる。これら出力する信号は、例えば、チップセレクト、アドレス、ライトデータ、ライトイネーブル及びリードイネーブルの信号であるものとする。更に、これら5つのセレクタはそれぞれがマルチプレクサにより実現される。
これら、5つのセレクタ各々の選択番号「1」に対応する入力端子には、画像処理部11の出力端子が接続される。また、5つのセレクタの選択番号「0」に対応する入力端子には、CPU IF13の出力端子が接続される。
そして、セレクタ群1は、画像処理部11が出力する「0」か「1」を表すセレクタ制御信号をセレクタ群1内のセレクタそれぞれが中継することにより各セレクタの選択信号端子にて受信し、受信したセレクタ制御信号に対応する入力端子から入力された信号を後述のFF群2に出力する。
FF群2は、セレクタ群1それぞれに1対1で対応したフリップフロップ群である。今回は、FF群2に5つのセレクタが含まれるため、フリップフロップの数も5つとなる。FF群2は、後述のセレクタ5が選択して出力したクロックを、クロック入力端子にて受信し、受信したクロックを動作クロックとして動作する。そして、FF群2は、セレクタ群1から入力された信号を、セレクタ5から入力された動作クロックに応じたタイミングでラッチしてSRAM14に対して出力する。
SRAM14は、後述のセレクタ5が選択して出力したクロックをクロック入力端子にて受信し、受信したクロックを動作クロックとして動作する。そして、SRAM14は、FF群2から入力された信号に基づいて、指定されたチップ上の指定されたアドレス上に、ライトデータの書き込み又はリードデータの読み出しを行なう。また、SRAM14は、リードデータの読み出しを行った場合には、読み出したリードデータをFF3に対して出力する。
FF3は、後述のセレクタ5が選択して出力したクロックをクロック入力端子にて受信し、受信したクロックを動作クロックとして動作する。そして、FF3は、SRAM14から入力された信号を、セレクタ5から入力された動作クロックに応じたタイミングでラッチしてセレクタ4に対して出力する。
セレクタ4は、FF3から入力された信号を出力するセレクタであり、デマルチプレクサにより実現される。セレクタ4の選択番号「1」に対応する出力端子には、画像処理部11の入力端子が接続される。また、セレクタ4の選択番号「0」に対応する出力端子には、CPU IF13の入力端子が接続される。そして、セレクタ群1は、画像処理部11が出力する「0」か「1」を表すセレクタ制御信号を受信し、受信したセレクタ制御信号に応じた出力端子から、FF3から入力された信号を出力する。
セレクタ5は、各部に供給する動作クロックを選択するためのセレクタである。セレクタ5の選択番号「1」に対応する入力端子には、画像処理用クロック源41が接続される。つまり、セレクタ5の選択番号「1」に対応する入力端子には、画像処理用クロック源41が出力する画像処理用クロックが入力される。また、セレクタ5の選択番号「0」に対応する入力端子には、CPU IF用クロック源42が接続される。つまり、セレクタ5の選択番号「0」に対応する入力端子には、CPU IF用クロック源42が出力するCPU IF用クロックが入力される。
そして、セレクタ5は、画像処理部11が出力する「0」か「1」を表すセレクタ制御信号を、セレクタ群1を介して選択信号端子にて受信し、受信したセレクタ制御信号に応じた入力端子から入力されたクロックを、FF群2、セレクタ4及びSRAM14のクロック入力端子に対して出力する。
画像処理用クロック源41は画像処理用クロックの供給源であり、画像処理部11のクロック入力端子、及びセレクタ5の選択番号「1」に対応する入力端子に画像処理用クロックを供給する。
CPU IF用クロック源42はCPU IFクロックの供給源であり、CPU IF13のクロック入力端子、及びセレクタ5の選択番号「0」に対応する入力端子にCPU IFクロックを供給する。
画像処理部11は、画像処理用クロック源41から供給される画像処理用クロックを動作クロックとして動作する。画像処理部11は5つの出力端子から上述したSRAM14にアクセスするための5つの信号を出力する。また、画像処理部11は、セレクタ4が出力するSRAM14からのリードデータを入力端子で受信する。更に、画像処理部11は、セレクタ制御信号をASIC10に含まれる各セレクタに対して出力する。
ここで、画像処理部11自身が画像処理を行なっている間は、セレクタ制御信号として画像処理部11が各種画像処理モードにあることを表す信号である「1」を出力する。一方で、画像処理部11自身が画像処理を行なっていない間は、セレクタ制御信号として画像処理部11がIDOLモードにあることを表す信号である「0」を出力する。ASIC10に含まれる各セレクタは、かかるセレクタ制御信号に応じて入力又は出力する端子を選択する。
CPU IF13は、CPU IF用クロック源42から供給されるCPU IFクロックを動作クロックとして動作する。CPU IF13は5つの出力端子から上述したSRAM14にアクセスするための5つの信号を出力する。また、CPU IF13は、セレクタ4が出力するSRAM14からのリードデータを入力端子で受信する。更に、CPU IF13は、画像処理部11と通信を行なうことが可能である。そして、かかる通信を利用してCPU20は、画像処理部11の動作を管理する。つまり、画像処理部11に画像処理を開始させたり、画像処理部11の画像処理の終了を検知したりすることが可能である。なお、CPU20と画像処理部11の通信は、CPU IF13を経由しない経路で行なうようにしても良い。
次に、図7のフローチャートを参照して、本実施形態の動作について説明をする。
まず、SRAM14へのアクセスを要する処理が発生した場合に、CPU20と画像処理部11の何れがSRAM14にアクセスをするのかをCPU20が判定する(ステップS101)。
ここで、CPU20がSRAM14にアクセスするのであれば(ステップS101においてYes)、ステップS103に進む。一方で、CPU20がSRAM14にアクセスするのではなく、画像処理部11がSRAM14にアクセスするのであれば(ステップS101においてNo)、ステップS113に進む。
まず、ステップS103に進んだ場合について説明する。この場合、CPU20はCPU IF13を介して画像処理部11と通信を行い、画像処理部11の動作モードを「IDOL」に設定する(ステップS103)。
すると、画像処理部11は、セレクタ制御信号をIDOLモードに対応する「0」にして、かかるセレクタ制御信号をSRAM IF12に含まれる各セレクタに対して出力をする(ステップS105)。
これに伴い、セレクタ5が、SRAM IF12に含まれる各フリップフロップ及びSRAM14に対して供給するクロックがCPU IF用クロックとなる(ステップS107)。そのため、以後、SRAM IF12に含まれる各フリップフロップ及びSRAM14は、CPU IF用クロックを動作クロックとして動作を行なう。かかる状態について図8を参照して説明する。図8では、SRAM IF12内のセレクタに選択されていない信号の信号線については破線で表記する。一方で、SRAM IF12内のセレクタに選択されている信号の信号線及びセレクタ制御信号を伝達するための信号線については実線で表記する。
図8に表わされるように、セレクタ制御信号は「0」となり、CPU IF13に接続された信号線が選択されることとなる。また、各フリップフロップ、CPU IF13及びSRAM14は、CPU IF用クロックを動作クロックとして動作することとなる。
次に、CPU20は、CPU IF13及びSRAM IF12を介してSRAM14にリードアクセスやライトアクセスを行なう(ステップS109)。この点、上述したようにCPU IF13は、CPU IF用クロックを動作クロックとして動作している。また、ステップS107の処理によりSRAM IF12に含まれる各フリップフロップ及びSRAM14も、CPU IF用クロックを動作クロックとして動作をしている。つまり、CPU20からSRAM14への経路及びSRAM14の全てが、CPU IF用クロックにて動作することとなり、図5を参照して説明した状態となる。そのため、CPU IF13とSRAM IF12の間に、シンクロナイザを設ける必要がなくなり、CPU20は高速にSRAM14にアクセスすることが可能となる。
その後、所定の処理が終了し、CPU20によるSRAM14へのアクセスが完了するまで待機をし(ステップS111においてNo)、アクセスが完了したならば(ステップS111においてYes)今回の処理は終了となる。
次に、ステップS113に進んだ場合について説明する。この場合、CPU20はCPU IF13を介して画像処理部11と通信を行い、画像処理部11の動作モードを「各種画像処理モード」に設定する(ステップS113)。
すると、画像処理部11は、セレクタ制御信号を各種画像処理モードに対応する「1」にして、かかるセレクタ制御信号をSRAM IF12に含まれる各セレクタに対して出力をする(ステップS115)。
これに伴い、セレクタ5が、SRAM IF12に含まれる各フリップフロップ及びSRAM14に対して供給するクロックが画像処理用クロックとなる(ステップS117)。そのため、以後、SRAM IF12に含まれる各フリップフロップ及びSRAM14は、画像処理用クロックを動作クロックとして動作を行なう。かかる状態について図9を参照して説明する。図9でも図8同様に、SRAM IF12内のセレクタに選択されていない信号の信号線については破線で表記する。一方で、SRAM IF12内のセレクタに選択されている信号の信号線及びセレクタ制御信号を伝達するための信号線については実線で表記する。
図8に表わされるように、セレクタ制御信号は「1」となり、画像処理部11に接続された信号線が選択されることとなる。また、各フリップフロップ、CPU IF13及びSRAM14は、画像処理用クロックを動作クロックとして動作することとなる。
次に、画像処理部11は、SRAM IF12を介してSRAM14にリードアクセスやライトアクセスを行なう(ステップS119)。この点、上述したように画像処理部11は、画像処理用クロックを動作クロックとして動作している。また、ステップS117の処理によりSRAM IF12に含まれる各フリップフロップ及びSRAM14も、画像処理用クロックを動作クロックとして動作をしている。つまり、画像処理部11からSRAM14への経路及びSRAM14の全てが、画像処理用クロックにて動作することとなり、図4を参照して説明した状態となる。そのため、画像処理部11は、同一のクロックに基づいてSRAM14にアクセスすることが可能となる。なお、各部が同一のクロックに基づいていることから当然画像処理部11とSRAM IF12間にシンクロナイザを挿入する必要はない。
その後、所定の処理が終了し、画像処理部11によるSRAM14へのアクセスが完了するまで待機をし(ステップS121においてNo)、アクセスが完了したならば(ステップS121においてYes)今回の処理は終了となる。今回は、所定の処理をページ単位で行なうことを想定しているため、図7に記載のように、1ページ分の処理が完了したならば、SRAM14へのアクセスが完了したと判定する(ステップS121においてYes)。
以上説明した動作により、CPU20がSRAM14にアクセスする場合と、画像処理部11がSRAM14にアクセスする場合とで、SRAM IF12及びSRAM14の動作クロックを切り換えることができることから、本実施形態は、シンクロナイザを不要とし、何れの場合であっても高速にアクセスすることが可能となる、という効果を奏する。
<第2の実施形態>
次に、図10を参照して、上述した第1の実施形態を変形した、第2の実施形態について説明をする。
図10を参照すると、図3を参照した第1の実施形態と異なり、本実施形態のASIC10にはマイコン50が接続される。また、マイコン50と通信可能に外部SRAM60が接続される点でも異なる。また、マイコン50は、CPU20、BUSコントローラ51及びDMAコントローラ52を含む。なお、ASIC10及び画像取得部30については、基本的に第1の実施形態の構成と同等の構成であるので、重複する説明を省略する。
マイコン50は、CPU20の制御により動作するマイクロコンピュータであり、図示しているBUSコントローラ51やDMAコントローラ52のような周辺回路を含む。
BUSコントローラ51は、マイコン50内の各部と外部とを接続するバスであり、マイコン50の動作クロックである所定のクロック(例えば、マイコン50のベースクロック)にて動作している。
DMAコントローラ52は、DMA(Direct Memory Access)機能を実現する部分である。DMAコントローラ52は、SRAM14と外部SRAM60の相手でのデータ転送を、CPU20を介すること無く行なう。
外部SRAM60は、DMAコントローラ52がアクセス可能なSRAMであり、マイコン50やASIC10の外部に設置される。
本実施形態では、このような構成を取ることにより、例えば、SRAM14に格納されている画像データ等をDMAコントローラ52が、BUSコントローラ51、CPU IF13及びSRAM IF12を介して取得することができる。そして、DMAコントローラ52が、取得した画像データ等を、BUSコントローラ51を介して外部SRAM60に格納することができる。すなわち、画像データを転送することができる。
この点、DMAコントローラ52によるSRAM14へのアクセスは、BUSコントローラ51を介したものとなる。そのため、かかるアクセスは、マイコン50の動作クロックである所定のクロックにより行なわれることとなる。そこで、本実施形態では、CPU IF用クロック源42が、CPU IF13及びSRAM14に対して供給するCPU IF用クロックを、この所定のクロックとする。
そして、ステップS101において、CPU20がSRAM14にアクセスするのではない場合に、「DMAコントローラ52よりSRAM14へ対してアクセスする?」という判定を更に行い、ここでYesと判定された場合には、ステップS103乃至ステップS107と同様の処理を行なう。更に、ステップS109のようにCPU20がSRAM14にアクセスをするのではなく、DMAコントローラ52が、BUSコントローラ51、CPU IF13及びSRAM IF12を介してSRAM14へアクセスを行なう。この場合、アクセスを行なう経路内の各部は、同一のクロックで動作する。そのため、本実施形態においてもシンクロナイザを挿入することなく、DMAコントローラ52がSRAM14へアクセスを行なうことが可能となる。
そして、ステップS111と同様に、「DMAコントローラ52がアクセスを完了?」という判定を行い、アクセスが完了するまで待機し、アクセスが完了すると本処理を終了する。
以上説明した本実施形態では、DMAコントローラ52により、SRAM14と外部SRAM60間でデータを転送することができる。また、この転送において、シンクロナイザ等を不要し、高速なアクセスを実現することも可能となる。
<第3の実施形態>
次に、上述した第1の実施形態を更に変形した第3の実施形態について説明をする。本実施形態の基本的な構成及び基本的な動作は、上述した第1の実施形態と同様なので、詳細な説明を省略する。
本実施形態では、画像処理部11とCPU20が協働してシェーディング補正処理を行なう。この点について説明をする。
上述したように、画像処理部11は画像取得部30から入力された画像データに対してシェーディング補正を行なう。ここで、画像処理部11は、シェーディング補正を行う場合、画像取得部30に含まれるCCDにて、複合機内部等に用意されている白板を読み込むことにより、シェーディング補正用のデータを生成する。そして、画像処理部11は、生成したシェーディング補正用の画像データを、SRAM14へ格納をする。なお格納を行なうための画像処理部11、SRAM IF12及びSRAM14の動作については、ステップS113乃至ステップS121として説明した通りである。
ここで、白板に汚れがある場合、CCDがこの汚れをスキャンしてしまうことから、画像処理部11により生成される補正用データは不正な値となってしまう。つまり、SRAM14に格納される補正用データが不正な値となってしまう。
その後、この補正用データの不正な値を修正することなく、そのまま原稿をスキャンしてしまうと、不正な値に基づいてシェーディング補正が行なわれることから、シェーディング補正を正しく行なうことはできず、結果として出力画像不良が発生してしまう。従って、画像をスキャンする前に、SRAM14に格納されているシェーディング補正用データが不正なデータになっていないか、チェックする必要がある。具体的には、SRAM14に格納されているシェーディング補正用データが、基準値に収まる値になっているならば正常であり、基準値に収まる値となっていなければ不正であると判断する。
そして、かかるシェーディング補正用データのチェックを行なうために、CPU20が、SRAM14から補正データを読み出す。
この点、読み出しは、ライン単位で行われる。そして、一つのラインであっても通常RGBの各色それぞれについて行なわれる。そのため、CPU20によるSRAM14へのアクセスは少なくない。例えば、標準的な画素数である、外部SRAM600dpi(dots per inch)であるならば、例えば、1つのラインについて例えば7500回程度のアクセスが生じる。
かかるシェーディング補正用データのチェック処理を、[背景技術]の欄で説明したシンクロナイザを利用する技術で実現すると、アクセスが低速であることから多くの処理時間を要することとなる。
しかしながら、本実施形態であれば、第1の実施形態と同様に、CPU20によるSRAM14へのアクセス時には、SRAM IF12及びSRAM14の動作クロックを切り換えることにより、高速アクセスを実現することから、シンクロナイザを利用する場合に比べて、処理時間を大幅に短縮することが可能となる。
また、シンクロナイザによる処理については、外部から干渉をすることができないことから、シンクロナイザによる処理のために要する時間を予測することができない、というデメリットも生じる。つまり、シンクロナイザを挿入してしまうと、処理に要する時間が処理の度にバラついてしまう。
しかしながら、本実施形態であれば、シンクロナイザを要さないことから、このようなデメリットは生じず、処理に要する時間を一律に予測することも可能となる。
つまり、本実施形態において、シェーディング補正用データのチェック処理を行なうことにより、より高速に、且つ、一律の時間で処理を実行することが可能となるという効果を奏する。
なお、上記のシェーディング補正用データのチェック処理は、印刷の度に行っても良いが、装置起動時や、ジョブ開始時に一回行なうようにすると良い。
なお、本実施形態は、画像処理部11とCPU20が協働して行なう処理を、シェーディング補正用データのチェック処理に限定する趣旨のものではない。例えば、用紙を読み取ったときに、画像処理部11が読み取られた画像を画像データとしてSRAM14に格納し、CPU20が、かかる画像データをSRAM14から読み取って、解析することにより用紙のエッジを検知して、用紙のサイズ検出する処理等を行なうようにしても良い。
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態について説明をする。本実施形態は、上述した各実施形態の何れかにおけるASIC10及びCPU20を搭載した複合機の実施形態である。本実施形態では、上述したASIC10及びCPU20による画像処理を施した画像データを紙媒体等に印刷をする。
図11は、本実施形態の複合機である複合機300の構成例を示すブロック図である。図12は複合機の構成を示す斜視図である。なお、図12の複合機300の外観は特開2015−43629号公報の画像形成装置100の外観と同様である。
複合機300は、図11に示すように、送受信部301、制御部302、操作部303、スキャナ部304、記憶部305、給紙部306、プリンタ部307、及び排紙部308を含んでいる。
ここで、制御部302は複合機300全体の動きを制御する、また、制御部302には、上述した各実施形態における、CPU20及びASIC10が含まれる。また、第3の実施形態を複合機300に搭載するならば、更に、マイコン50と外部SRAM60が含まれる。なお、ASIC10や外部SRAM60が記憶部305に含まれるようにしても良い。加えて、制御部302には、ICU等も含まれる。
そして、CPU20は上述した処理に加えて、もっぱらスキャナ部304全体の制御を行なう。
なお、スキャナ部304の一部又は全部は画像取得部30に相当する。
図12に示すように、スキャナ部304は、複合機300の本体上部に搭載されて原稿の画像情報を読取る。スキャナ部304は、ガラス板で形成された原稿載置台に原稿を載せ、原稿載置台下で、ライン状の光源とミラーを有する走査系を走査させて原稿に光を照射し、原稿からの反射光をミラーで反射させ、結像光学系を介して電荷結合素子に反射光を結像させて原稿の画像を読み取り、原稿の画像データを出力する。
操作部303は、複合機300の本体上部の操作側(前面側)に設けられ、タッチパネルディスプレイ310と表示操作部320とを備えている。タッチパネルディスプレイ310は、液晶パネル等で構成された表示パネル、表示パネルに重ねて配置されたユーザの指で押圧された位置を検出するタッチパネルとで構成される。表示操作部320は、表示灯と、電源キーと、省エネルギーキーと、動作モードを選択するホーム画面ヘタッチパネルディスプレイ310の表示画面を戻すためのホームキーとで構成される。複合機300は、このような構成の表示操作部320を備えるものに限定されず、タッチパネルディスプレイ310のみを備えるものであってもよい。タッチパネルディスプレイ310の画面は表示操作部320の電源キーを押すと、コピー、ファクシミリ、スキャンサービスの選択画面等になり、ユーザからの選択に応じた処理を行なう。
給紙部306は、用紙カセット306−1に収納された記録用紙、または手差トレイ306−2に載置された記録用紙を1枚ずつ引出してプリンタ部307へ送り出す。
プリンタ部307は、複合機300に入力される画像データに基づき画像の形成を行う。プリンタ部307は、スキャナ部304から読み取られた画像データ若しくは記憶部305に記憶された画像データを記録用紙に形成(印刷)することができる。
プリンタ部307では、感光体ドラムの表面を帯電させ、画像データの画像に対応して感光体ドラム表面を露光して静電潜像を形成する。その後、感光体ドラムの静電潜像を現像して、トナー像を形成する。このトナー像を記録用紙に転写し、加熱して記録用紙に定着する。カラー画像を印刷する場合には、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の各色のトナーを用いて各色ごとに設けられた感光体ドラムにトナー像を形成し、中間転写ベルトに各色のトナー像を順次転写して重ね合わせてカラーのトナー画像を形成し、このトナー画像を記録媒体となる記録用紙に転写し、加熱して記録用紙に定着する。
排紙部108は、プリンタ部307により画像が形成された記録用紙を排出する。
記憶部305は、制御部302がCPUで構成される場合に演算および処理の結果を一時的に記憶するワーキングメモリとしての機能と、画像データを記憶するフレームメモリとしての機能とを有する。そして、複合機300外部から端末コンピュータやサーバーなどによって複合機300に入力された画像データやスキャナ部304により読み取られた原稿の画像データなどを記憶する。
送受信部301は、外部のサーバー、端末コンピュータ等と接続されて通信を可能にする。具体的には、送受信部301には、画像データの送受信用に公衆回線が接続され、図示しないネットワークインターフェイスには、ネットワーク回線が接続されている。
本実施形態では、このようにCPU20やASIC10等を搭載して複合機を実現することから、CPU20やASIC10等が画像処理を施したデータを利用して紙媒体等への印刷を行なうことが可能となる。
また、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、上述した各実施形態の構成の一部又は全部を他の実施形態の構成の一部又は全部と組み合わせるようにしても良い。
また、他にも例えば、画像処理部11がセレクタ制御信号を出力するのではなく、CPU20がCPU IF13を利用してセレクタ制御信号を出力するようにしても良い。
なお、上記の各実施形態は、それぞれが、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記の各実施形態により行なわれるアクセス制御方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
以上説明した本発明の実施形態は、以下に示すような種々の効果を奏する。
第1の効果は、異なるクロックのクロックドメインをまたぐ際に発生するクロックサイクルが無くなり、CPUからのアクセスを高速化できることである。
その理由は、画像処理回路とCPUからのアクセスをインターフェースする回路のクロックドメインが非同期関係にあり、画像処理で使用するSRAMに対して、CPUからリードまたはライトアクセスを行う際に、画像処理回路がアイドルであれば、SRAM及びSRAMへのアクセスをインターフェースする回路のクロックドメインをCPUからのアクセスをインターフェースする回路のクロックドメインに変更してアクセスを行うからである。
第2の効果はWAIT信号を使用せずにCPUからSRAMへアクセスすることから、余分なWAITサイクルが挿入されないことである。この点についてより詳細に説明する。
CPUとCPU IFとのクロックが相違する場合に、クロックの相違に対応するためにCPUを待機(WAIT)させることが考えられる。ここで、CPUをプログラマブルにWAITさせることができるが、プログラマブルに挿入できるWAITサイクル数は決まっている。それにも関わらず、プログラマブルWAITサイクル数以上のWAITサイクルが必要な場合は、画像処理部からCPUに対してWAIT信号を出力させるような処理が必要となるという問題が生じる。
また、この時、内部で非同期クロックドメインをまたぐ際に発生するクロックサイクル数は一定ではないので、アクセスサイクル数が変動する。更に、WAIT信号は一般的にオープンドレインの信号であり、立ち上がりがなまる傾向があり、これもアクセスサイクル数を変動させる要因になる。
そのため、挿入されるWAITサイクル数が増加することがある。このような状況に対応するために上記のWAIT信号を出力させるような処理が必要となる。
しかし、本発明の実施形態では、WAIT信号を使用する必要がないので、上述のように余分なWAITサイクルが挿入されないという効果を奏する。
WAIT信号を使用する必要がない理由は、本発明の実施形態ではクロック切り替えを行なうからである。
第3の効果は一回のCPUアクセスに要するサイクル数を最適に調整し、アクセス時間を短縮することができることである。
その理由は、クロック切り替えを行なうことにより、CPUのクロックと同じクロックドメインでSRAMにアクセスするので、CPUのアクセスサイクルは最短3サイクルでアクセスも行うことができる回路を実現できるからである。
第4の効果は画像1ライン全データなど大量のアクセスを行っても、トータルのアクセス時間の変動しないことである。
その理由は、クロックが非同期の場合はどうしても1回1回のアクセスサイクルに変動があるので、トータルのアクセス時間も変動してしまうが、本発明の実施形態では、クロックが同期していることから、トータルのアクセス時間は変動しないからである。
第5の効果はクロック切り換えにより、DMAによるSRAMをアクセスでも転送時間を短縮することが可能となることである。
その理由は、上述の第3の実施形態のように、CPUではなくDMAを使用しても同じように一回一回のアクセスサイクルが少なくなるので、処理時間を短縮することができるからである。
本発明は、動作クロックの異なる複数の部分が、1つの記憶部にアクセスするような構成の装置におけるアクセス制御に好適である。
1 セレクタ群
2 FF群
3 FF
4、5 セレクタ
10 ASIC
11 画像処理部
12 SRAM IF
13 CPU IF
14 SRAM
20 CPU
30 画像取得部
41 画像処理用クロック源
42 CPU IF用クロック源
50 マイコン
51 BUSコントローラ
60 外部SRAM
300 複合機
301 送受信部
302 制御部
303 操作部
304 スキャナ部
305 記憶部
306 給紙部
307 プリンタ部
308 排紙部

Claims (13)

  1. 第1のクロックで動作する第1の画像処理部と、前記第1のクロックと異なるクロックである第2のクロックで動作する第2の画像処理部との双方の画像処理部に接続された記憶部へのアクセスを制御するアクセス制御装置であって、
    前記第1の画像処理部による前記記憶部へのアクセスが発生する場合には、前記記憶部に動作クロックとして前記第1のクロックを供給し、前記第2の画像処理部による前記記憶部へのアクセスが発生する場合には、前記記憶部に動作クロックとして前記第2のクロックを供給するクロック切替手段を備えることを特徴とするアクセス制御装置。
  2. 前記第1の画像処理部及び前記第2の画像処理部は少なくとも一部が共通する経路にて前記記憶部にアクセスし、
    前記クロック切替手段は、前記少なくとも一部が共通する経路の動作クロックとして、前記記憶部に供給中の動作クロックと同一のクロックを供給することを特徴とする請求項1に記載のアクセス制御装置。
  3. 前記少なくとも一部が共通する経路として、前記第1の画像処理部に対応する入力信号及び前記第2の画像処理部に対応する入力信号の何れかを出力する第1のセレクタを更に備え、
    前記第1のセレクタが出力する信号の入力元を切り換えることにより、前記第1の画像処理部及び前記第2の画像処理部の何れか一方の入力信号を前記記憶部に出力することを特徴とする請求項2に記載のアクセス制御装置。
  4. 前記少なくとも一部が共通する経路として、前記記憶部が出力する信号を、第1の画像処理部に対応する出力先及び前記第2の制御に対応する出力先の何れかに出力する第2のセレクタを更に備え、
    前記第2のセレクタが出力する信号の出力先を切り換えることにより、前記第1の画像処理部及び前記第2の画像処理部の何れか一方に対応する出力先に前記記憶部が出力する信号を出力することを特徴とする請求項2又は3に記載のアクセス制御装置。
  5. 前記第1のクロックを前記第1の画像処理部に動作クロックを供給するクロック源から取得すること、及び、前記第2のクロックを前記第2の画像処理部に動作クロックを供給するクロック源から取得することの何れか又は双方を行なうことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のアクセス制御装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載のアクセス制御装置と、前記第1の画像処理部と、前記第2の画像処理部とを備えた画像処理装置であって、
    前記第1の画像処理部及び前記第2の画像処理部の何れか一方が、第1の画像処理を行い、該処理により得られた画像データを前記記憶部に格納し、
    前記第1の画像処理部及び前記第2の画像処理部の何れか他方が、前記記憶部に格納された前記画像データを読み出して、該読み出した画像データに基づいて第2の画像処理を行なうことを特徴とする画像処理装置。
  7. 前記第2の画像処理部は、前記第1の画像処理部の指示を契機として前記記憶部へのアクセスを伴う処理を開始すると共に、該処理の終了を前記第1の画像処理部に通知する部分であり、
    前記第1の画像処理部は、前記指示を行ったこと及び前記通知を受信したことに基づいて、前記第2の処理部による前記記憶部へのアクセスと、自第1の画像処理部による前記記憶部へのアクセスを同時に発生させないことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1の画像処理部及び前記第2の画像処理部の何れか又は双方は、自画像処理部が前記記憶部へのアクセスを伴う処理を実行中であるか否かを表す信号を出力し、
    前記アクセス制御装置は、前記自画像処理部が前記記憶部へのアクセスを伴う処理を実行中であるか否かを表す信号を受信し、該受信した信号に基づいて前記第1の画像処理部及び前記第2の画像処理部の何れが前記記憶部にアクセス中であるかを判定することを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理装置。
  9. 前記記憶部に接続され第3のクロックで動作するデータ転送部と、前記データ転送部と接続された転送用記憶部を更に備え、
    前記データ転送部は、前記記憶部と前期転送用記憶部間でのデータ転送を行い、
    前記アクセス制御装置は、前記データ転送のために前記データ転送部による前記記憶部へのアクセスが発生する場合には、前記記憶部に供給する動作クロックを前記第3のクロックすることを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記第1の制御部は、画像データに対してシェーディング補正を行なうための補正用データを生成する処理をし、該処理により得られた前記補正用データを前記記憶部に格納し、
    前記第2の画像処理部は、前記記憶部に格納された前記補正用データを読み出して、該読み出した補正用データが不正なデータとなっていないか否かを判定する処理を行なうことを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項に記載の画像処理装置。
  11. 請求項6乃至10の何れか1項に記載の画像処理装置を備えることを特徴とする複合機。
  12. 第1のクロックで動作する第1の画像処理部と、前記第1のクロックと異なるクロックである第2のクロックで動作する第2の画像処理部との双方の画像処理部に接続された記憶部へのアクセスを制御するアクセス制御方法であって、
    前記第1の画像処理部による前記記憶部へのアクセスが発生する場合には、前記記憶部に動作クロックとして前記第1のクロックを供給し、前記第2の画像処理部による前記記憶部へのアクセスが発生する場合には、前記記憶部に動作クロックとして前記第2のクロックを供給するクロック切替ステップを行なうことを特徴とするアクセス制御方法。
  13. 第1のクロックで動作する第1の画像処理部と、前記第1のクロックと異なるクロックである第2のクロックで動作する第2の画像処理部との双方の画像処理部に接続された記憶部へのアクセスを制御するアクセス制御装置とを備えた画像処理装置が行なう画像処理方法であって、
    前記第1の画像処理部及び前記第2の画像処理部の何れか一方が、第1の画像処理を行い、該処理により得られた画像データを前記記憶部に格納し、
    前記第1の画像処理部及び前記第2の画像処理部の何れか他方が、前記記憶部に格納された前記画像データを読み出して、該読み出した画像データに基づいて第2の画像処理を行なう画像処理ステップと、
    前記第1の画像処理部による前記記憶部へのアクセスが発生する場合には、前記記憶部に動作クロックとして前記第1のクロックを供給し、前記第2の画像処理部による前記記憶部へのアクセスが発生する場合には、前記記憶部に動作クロックとして前記第2のクロックを供給するクロック切替ステップと、
    を行なうことを特徴とするアクセス制御方法。
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