JP2017124636A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドのノズル開口面を綺麗にすると共にノズルからのインク吐出不良の発生を抑制すること。【解決手段】ヘッド、液体を貯留する貯留部、貯留部からヘッドへ液体を供給する第1流路、及び、ヘッドから貯留部へ液体を還流する第2流路を備える循環流路と、循環ポンプと、ワイピング部と、を備える液体吐出装置におけるヘッドのクリーニング方法であって、循環流路を流れる液体の単位時間当たりの流量を、記録媒体に液体を吐出する時よりも多い第1流量にする第1工程と、第1工程の後に、ワイピング部がワイピング処理を行う第2工程と、第2工程の後に、循環流路を流れる液体の単位時間当たりの流量を第1流量よりも少ない第2流量にする第3工程と、を有することを特徴とするヘッドのクリーニング方法である。【選択図】図5

Description

本発明は、ヘッドのクリーニング方法、及び、液体吐出装置に関する。
液体吐出装置の一例として、ヘッドに設けられたノズルからインク(液体)を吐出するインクジェットプリンター(以下、プリンター)が知られている。プリンターでは、ヘッドのノズル開口面にインクやゴミが付着するため、それらをワイパーでノズル開口面から払拭するワイピング処理が定期的に行われる。ワイピング処理時のインク消費量を抑えつつ、ノズル開口面に付着したゴミを拭き取り易くするために、インク供給路内のインクを加圧してノズル開口面にインクを溢れ出させた後に、インクの加圧を停止してワイピング処理を行う方法が提案されている(特許文献1を参照)。
特開2011−5672号公報
ワイピング処理時にはワイパーに付着したインクに導かれてノズル内のインクがワイパーに引き出されることがある。上記特許文献1では、インク供給路内のインクの加圧を停止した状態でワイピング処理を行うため、ワイパーによりノズル内のインクが引き出されても、ノズル内にインクを補充することができない。その結果、ノズル内に気泡が残留し、吐出不良が発生してしまう。
そこで、本発明では、ヘッドのノズル開口面を綺麗にすると共に、ノズルからのインク吐出不良の発生を抑制することを目的とする。
前記課題を解決する為の主たる発明は、記録媒体に液体を吐出するノズルが設けられたヘッド、前記液体を貯留する貯留部、前記貯留部から前記ヘッドへ前記液体を供給する第1流路、及び、前記ヘッドから前記貯留部へ前記液体を還流する第2流路を備える循環流路と、前記循環流路内の前記液体を循環させるポンプと、前記ヘッドのノズル開口面に当接した状態で前記ヘッドに対して相対移動することにより前記ノズル開口面に付着した異物を払拭するワイピング処理を行うワイピング部と、を備える液体吐出装置におけるヘッドのクリーニング方法であって、前記循環流路を流れる前記液体の単位時間当たりの流量を、前記記録媒体に液体を吐出する時よりも多い第1流量にする第1工程と、前記第1工程の後に、前記ワイピング部が前記ワイピング処理を行う第2工程と、前記第2工程の後に、前記循環流路を流れる前記液体の単位時間当たりの流量を前記第1流量よりも少ない第2流量にする第3工程と、を有することを特徴とするヘッドのクリーニング方法である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
図1Aは印刷システムの全体構成を示すブロック図であり、図1Bはプリンターの概略断面図である。 プリンターの概略上面図である。 プリンターにおけるインク循環システムの説明図である。 比較例のワイピング処理の説明図である。 実施例1におけるヘッドのクリーニング方法のフローである。 図6A及び図6Bは実施例1におけるヘッドのクリーニング方法を説明する図である。 実施例2におけるヘッドのクリーニング方法のフローである。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
記録媒体に液体を吐出するノズルが設けられたヘッド、前記液体を貯留する貯留部、前記貯留部から前記ヘッドへ前記液体を供給する第1流路、及び、前記ヘッドから前記貯留部へ前記液体を還流する第2流路を備える循環流路と、前記循環流路内の前記液体を循環させるポンプと、前記ヘッドのノズル開口面に当接した状態で前記ヘッドに対して相対移動することにより前記ノズル開口面に付着した異物を払拭するワイピング処理を行うワイピング部と、を備える液体吐出装置におけるヘッドのクリーニング方法であって、前記循環流路を流れる前記液体の単位時間当たりの流量を、前記記録媒体に液体を吐出する時よりも多い第1流量にする第1工程と、前記第1工程の後に、前記ワイピング部が前記ワイピング処理を行う第2工程と、前記第2工程の後に、前記循環流路を流れる前記液体の単位時間当たりの流量を前記第1流量よりも少ない第2流量にする第3工程と、を有することを特徴とするヘッドのクリーニング方法である。
このようなヘッドのクリーニング方法によれば、ノズル内に液体を充填し、且つ、ノズルに形成された液体のメニスカスを記録媒体への液体吐出時における適正な状態にしてクリーニング処理を終了することができる。
かかるヘッドのクリーニング方法であって、前記第2工程では、前記ノズルに形成された前記液体のメニスカスを前記ノズル開口面よりも前記ヘッドの外側に突出させた状態にし、前記第3工程では、前記メニスカスを前記ノズル開口面よりも前記ヘッドの内側に引き込んだ状態にすること、を特徴とするヘッドのクリーニング方法である。
このようなヘッドのクリーニング方法によれば、ノズル内に液体を充填し、且つ、ノズルに形成された液体のメニスカスを記録媒体への液体吐出時における適正な状態にしてクリーニング処理を終了することができる。
かかるヘッドのクリーニング方法であって、前記記録媒体に前記液体を吐出する時に前記循環流路を流れる前記液体の単位時間当たりの流量と前記第2流量とを等しくすること、を特徴とするヘッドのクリーニング方法である。
このようなヘッドのクリーニング方法によれば、第3工程の直後に、記録媒体への液体吐出動作を開始することができる。
かかるヘッドのクリーニング方法であって、前記第1工程では、前記ポンプによる前記液体の送り量を第1送り量にすることで、前記循環流路を流れる前記液体の単位時間当たりの流量を前記第1流量にし、前記第3工程では、前記ポンプによる前記液体の送り量を前記第1送り量よりも少ない第2送り量にすること、を特徴とするヘッドのクリーニング方法である。
このようなヘッドのクリーニング方法によれば、第3工程にて循環流路を流れる液体の単位時間当たりの流量を第1流量よりも少ない第2流量にすることができる。
かかるヘッドのクリーニング方法であって、前記液体吐出装置は、前記貯留部内の圧力を調整する圧力調整部を備え、前記第1工程では、前記圧力調整部が前記貯留部内の圧力を第1圧力にすることで、前記循環流路を流れる前記液体の単位時間当たりの流量を前記第1流量にし、前記第3工程では、前記圧力調整部が前記貯留部内の圧力を前記第1圧力よりも低い第2圧力にすること、を特徴とするヘッドのクリーニング方法である。
このようなヘッドのクリーニング方法によれば、第3工程にて循環流路を流れる液体の単位時間当たりの流量を第1流量よりも少ない第2流量にすることができる。
また、記録媒体に液体を吐出するノズルが設けられたヘッド、前記液体を貯留する貯留部、前記貯留部から前記ヘッドへ前記液体を供給する第1流路、及び、前記ヘッドから前記貯留部へ前記液体を還流する第2流路を備える循環流路と、前記循環流路内の前記液体を循環させるポンプと、前記ヘッドのノズル開口面に当接した状態で前記ヘッドに対して相対移動することにより前記ノズル開口面に付着した異物を払拭するワイピング処理を行うワイピング部と、前記循環流路を流れる前記液体の単位時間当たりの流量を、前記記録媒体に液体を吐出する時よりも多い第1流量にし、その後に前記ワイピング部に前記ワイピング処理を行わせ、その後に前記循環流路を流れる前記液体の単位時間当たりの流量を前記第1流量よりも少ない第2流量にする制御部と、を有することを特徴とする液体吐出装置である。
このような液体吐出装置によれば、ノズル内に液体を充填し、且つ、ノズルに形成された液体のメニスカスを記録媒体への液体吐出時における適正な状態にしてクリーニング処理を終了することができる。
===印刷システム===
以下、液体吐出装置をインクジェットプリンター(以下、プリンター)とし、プリンターにコンピューターが接続された印刷システムを例に挙げて、実施形態を説明する。
図1Aは、印刷システムの全体構成を示すブロック図であり、図1Bは、プリンター1の概略断面図である。図2は、プリンター1の概略上面図である。図3は、プリンター1におけるインク循環システムの説明図である。プリンター1はコンピューター80と通信可能に接続されており、コンピューター80内にインストールされているプリンタードライバーが、プリンター1に画像を印刷させるための印刷データを作成し、プリンター1に出力する。プリンター1は、コントローラー10と、給送ユニット20と、搬送ユニット30と、印刷ユニット40と、メンテナンスユニット50と、巻取りユニット60と、検出器群70と、を有する。
プリンター1内のコントローラー10は、プリンター1における全体的な制御を行うためのものである。インターフェース部11は、外部装置または内部装置として設けられたコンピューター80との間でデータの送受信を行う。CPU12は、プリンター1の全体的な制御を行うための演算処理装置であり、ユニット制御回路14を介して各ユニットを制御する。メモリー13は、CPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。検出器群70によってプリンター1内の状況が監視され、コントローラー10は検出器群70からの検出結果に基づき制御を行う。
給送ユニット20は、ロール状に巻かれた連続する用紙(以下、連続紙)を回転可能に支持すると共に回転により連続紙Sを繰り出す巻軸21と、巻軸21から繰り出された連続紙Sを巻き掛けて上流側搬送ローラー対31に導く中継ローラー22と、を有する。なお、プリンター1が画像を印刷する記録媒体は連続紙Sに限らず、カット紙でもよいし、また、布やフィルム等でもよい。
搬送ユニット30は、連続紙Sを巻き掛けて送る複数の中継ローラー32,33と、印刷領域よりも搬送方向の上流側に配設された上流側搬送ローラー対31と、印刷領域よりも搬送方向の下流側に配設された下流側搬送ローラー対34と、を有する。上流側搬送ローラー対31及び下流側搬送ローラー対34は、それぞれ、モーター(不図示)に連結されて駆動回転する駆動ローラー31a,34aと、駆動ローラーの回転に伴って回転する従動ローラー31b,34bと、を有する。そして、上流側搬送ローラー対31及び下流側搬送ローラー対34がそれぞれ連続紙Sを挟持した状態で駆動ローラー31a,34aが駆動回転することにより連続紙Sに搬送力が付与される。
印刷ユニット40は、インクの色毎に設けられたヘッドユニット41と、印刷領域にて連続紙Sを印刷面の反対側面から支持するプラテン42と、を有する。本実施形態のプリンター1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクを吐出可能とし、図1Bに示すように、4個のヘッドユニット41が搬送方向に並んでいる。各ヘッドユニット41では、図2に示すように、複数の短尺のヘッド43(1)〜43(4)が、連続紙Sの搬送方向と交差する幅方向に並んでいる。各ヘッド43における連続紙Sとの対向面(下面)では、インクを吐出する多数のノズルNz(例えば、径が20〜22μm程度のノズル)が幅方向に所定の間隔おきに並んでいる。なお、図2では、ヘッドユニット41を上から見たときの短尺ヘッド43及びノズルNzの位置を仮想的に示す。そして、幅方向に並ぶヘッドの端部ノズルNzの位置が一部重複しており、ヘッドユニット41の下面では、連続紙Sの幅長さ以上に亘って、ノズルNzが幅方向に所定の間隔おきに並んでいる。よって、ヘッドユニット41の下を停まることなく搬送される連続紙Sに対してノズルNzからインクを吐出させることで、連続紙Sに2次元の画像が印刷される。
また、図3に示すように、各ヘッド43には、複数のノズルNzと、ノズルNz毎に設けられた複数のピエゾ素子(不図示)と、ノズルNz毎に設けられ且つ各ノズルNzと連通する複数のインク室431と、複数のインク室431に連通する共通インク室432と、が設けられている。そして、ピエゾ素子に電圧をかけてインク室431を膨張・収縮させることによりノズルNzからインクが吐出される。但し、インクの吐出方式はこれに限らず、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させてその気泡によってノズルからインクを吐出させるサーマル方式でもよい。
なお、本実施形態ではヘッドユニット41に属するヘッド43の数を4個としているが、これに限らない。また、幅方向を回転軸として回転する回転ドラムをプラテンとし、回転ドラムに連続紙Sを巻き掛けて搬送しつつヘッドからインクを吐出するプリンターでもよい。この場合、回転ドラムの円弧形状の外周面に沿ってヘッドが傾斜して配置される。また、ヘッド43が吐出するインクが、例えば、紫外線を照射することで硬化するUVインクである場合には、ヘッドユニット41の間や搬送方向の下流側に紫外線を照射する照射器を設ける。
メンテナンスユニット50は、ヘッド43にインクを供給したり、ヘッド43のクリーニングを行ったりするものであり、図2や図3に示すように、ヘッド43に密着するキャップ51と、インク受け部52と、圧力調整装置53と、インクを貯留するインクタンク54(貯留部に相当)と、インクタンク54からヘッド43へインクを供給する往路チューブ55a(第1流路に相当)と、ヘッド43からインクタンク54へインクを還流する復路チューブ55b(第2流路に相当)と、ワイピング部56と、循環ポンプPと、を有する。キャップ51やインク受け部52等は連続紙Sが搬送される領域よりも幅方向奥側の非印刷領域に設けられ、ヘッドユニット41は幅方向に移動可能な構成となっている。なお、図2,図3に示す構成はインクの色に関係なく共通の構成であるため、説明を共通にする。
キャップ51は、弾性部材等で形成された直方体の部材であり、ヘッド43毎に設けられている。そして、ヘッドユニット41におけるヘッド43(1)〜43(4)の配置に応じて、キャップ51(1)〜51(4)も幅方向に並んでいる。よって、ヘッドユニット41が幅方向の奥側に移動するとヘッド43とキャップ51が対向し、ヘッドユニット41が下降すると(又はキャップ51が上昇すると)、ヘッド43のノズル開口面にキャップ51が密着し、ノズルNzを封止することができる。インク受け部52は、ヘッド43のクリーニング時にノズルNzから吐出されたインクを受けるためのものである。
往路チューブ55aの一端はインクタンク54に繋がれ他端はヘッド43に繋がれており、復路チューブ55bの一端はヘッド43に繋がれ他端はインクタンク54に繋がれており、ヘッド43、インクタンク54、往路チューブ55a、及び、復路チューブ55bによって循環流路が形成されている。往路チューブ55aの途中には循環流路内のインクを循環させる循環ポンプP(ポンプに相当)が設けられ、循環ポンプPの駆動により、インクタンク54,往路チューブ55a,ヘッド43,復路チューブ55b,インクタンク54の順にインクが循環されると共に、インクタンク54内のインクがヘッド43に供給される。インクを循環させることで、沈降し易い色材を含有するインクを攪拌してインクの濃度を均一にしたり、循環流路の途中に設けられた不図示のヒーターや脱気装置によりインクの温度を一定に保ったりインクから気泡を除いたりすることができる。なお、インクタンク54をサブタンクとし、インクタンク54よりも上流側のタンク(インクカートリッジ等)からインクタンク54にインクを供給する構成としてもよい。また、復路チューブ55bに循環ポンプPを設けてもよい。
本実施形態では、循環ポンプPをギヤポンプとし、循環ポンプPが順方向に回転することで、インクタンク54から往路チューブ55aを介してヘッド43にインクが送られる。但し、循環ポンプPをギヤポンプとするに限らず、例えば、チューブポンプ等にしてもよい。また、循環ポンプPの回転数は可変であり、循環ポンプPの回転数を調整することで、循環ポンプPによる単位時間当たりのインクの移送量(送り量)を複数段階に変えることができる。
圧力調整装置53(圧力調整部に相当)は、インクタンク54内の圧力を調整するためのものである。圧力調整装置53は、インクタンク54の空気層に端部が設けられた空気チューブ53aを介して、インクタンク54から空気を抜き出してインクタンク54内の圧力を減圧したり、インクタンク54に空気を供給してインクタンク54内の圧力を加圧したりする。また、圧力調整装置53はインクタンク54内の圧力を複数段階に変えることができる。
巻取りユニット60は、下流側搬送ローラー対34から送られた連続紙Sを巻き掛けて送る中継ローラー61と、中継ローラー61から送られた連続紙Sを巻取る巻取り駆動軸62と、を有する。巻取り駆動軸62の回転駆動に伴って印刷済みの連続紙Sはロール状に順次巻き取られる。
===ヘッド43のクリーニング方法===
ノズルNzからインクが吐出される際には、メインのインク滴と共に微小なインク滴が発生し、その微小なインク滴がミストとして舞い上がり、ヘッド43のノズル開口面に付着する。また、ヘッド43のノズル開口面には、インクだけでなく、埃や紙粉等も付着する。これらの異物をヘッド43のノズル開口面に付着させたまま放置し堆積させてしまうと、ノズルNzが塞がれ、ノズルNzからのインク吐出が阻害されてしまう。例えば、ノズルNzから規定量のインクが吐出されなかったり、ノズルNzから吐出されたインクの飛翔方向がずれたりする。その結果、印刷画像の画質が劣化してしまう。
そこで、本実施形態のプリンター1は、ヘッド43のクリーニング方法として、ワイピング部56による「ワイピング処理」を定期的に行う。後述の図6に示すように、ワイピング部56は、弾性部材や布、フェルト等で形成された板状の部材であるワイパー561と、ヘッド43に対してワイパー561を搬送方向に移動させる移動機構562とを有する。そして、プリンター1内のコントローラー10(制御部に相当)が、ヘッド43のノズル開口面43aにワイパー561の先端部を当接させた状態で、ヘッド43に対してワイパー561を搬送方向に移動させることにより、ヘッド43のノズル開口面43aに付着したインク等の異物を払拭するワイピング処理を行わせる。
なお、本実施形態では、図2に示すように、1つのヘッドユニット41に対してワイパー561が1つ設けられ、ワイパー561の幅方向の長さが、ヘッドユニット41にて幅方向に並ぶ4個のヘッド43の合計長さ以上となっている。よって、ワイパー561は、搬送方向に1回移動するだけで、ヘッドユニット41に属する4個のヘッド43の全ノズル開口面を拭くことができる。但し、これに限らず、ヘッド43毎にワイパー561を設けてもよいし、4つのヘッドユニット41に対して1つのワイパー561を設けるだけでもよい。また、ワイパー561に対してヘッドユニット41を搬送方向に移動させてもよいし、両者561,41を移動させてもよい。
<<比較例>>
図4は、比較例のワイピング処理の説明図である。連続紙Sへの画像印刷時、ノズルNzに形成されるインクのメニスカス(ノズルNzから露出しているインクの自由表面)は、ヘッド43の内側に引き込まれた凹状となっている。メニスカスが凹状態であるとピエゾ素子を用いてインクの吐出を制御する際に、適切に吐出、非吐出を制御することが可能である。そのため、画像印刷時には、ノズルNzに形成されるメニスカスが凹状態となるように、ノズルNz内のインクを加圧しない。具体的には、循環ポンプPを低速回転させて(単位時間当たりの回転数をN0として)、循環ポンプPによる単位時間当たりのインクの移送量を比較的に少ない量(q0)にし、また、圧力調整装置53によるインクタンク54の加圧をオフにして、インクタンク54内の圧力を比較的に低い値(P0)にする。そうして、循環流路(往路チューブ55aや復路チューブ55b、ヘッド43)を流れるインクの単位時間当たりの流量(Q0)が少ない「低速循環」の状態にする。
比較例では、画像印刷時と同じ低速循環の状態で、ワイピング処理を行う。即ち、ノズルNz内のインクを加圧しない状態で、ワイピング処理を行う。但し、ワイピング処理時には、ワイパー561に付着しているインクに導かれてノズルNz内のインクがワイパー561により引き出されることがある。そのため、循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量が少なく、ノズルNz内のインクが加圧されていないと、ノズルNz内のインクがワイパー561により引き出されても、ノズルNz内にインクが補充されず、ノズルNz内に気泡が残留してしまう。そうすると、画像印刷時にノズルNzからインクが吐出されずに吐出不良が発生し、印刷画像の画質が劣化してしまう。
そこで、本実施形態では、ワイピング処理により、ヘッド43のノズル開口面43aからインク等の異物を除去して綺麗にすると共に、ノズルNzからのインク吐出不良の発生を抑制することを目的とする。
<<実施例1>>
図5は、実施例1におけるヘッド43のクリーニング方法のフローであり、図6A及び図6Bは、実施例1におけるヘッド43のクリーニング方法を説明する図である。前述のように、画像印刷時には、循環ポンプPが低速回転し(回転数N0)、循環ポンプPによる単位時間当たりのインクの移送量(q0)が少なく、圧力調整装置53によるインクタンク54の加圧をオフした状態(インクタンク54内の圧力がP0の状態)となっている。そのため、画像印刷時は、循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量(Q0)が少ない「低速循環」の状態となっている(S001)。
コントローラー10は、前回のヘッド43のクリーニング処理から所定時間が経過すると、画像の印刷を一時中断させ、又は、実行中の印刷ジョブを終了させた後に、ヘッドユニット41に属するヘッド43がキャップ51と対向するように、ヘッドユニット41を奥側に移動させる(S002)。なお、所定時間毎にクリーニング処理を実行するに限らず、例えば、所定長さの連続紙Sに画像を印刷する毎にクリーニング処理を実行してもよいし、ユーザーからの指示によりクリーニング処理を実行してもよい。また、4つのヘッドユニット41に対して同時にクリーニング処理を実行してもよいし、ヘッドユニット41毎に順にクリーニング処理を実行してもよいし、使用中のヘッドユニット41に対してだけクリーニング処理を実行してもよい。
次に、コントローラー10は、ヘッドユニット41を下降させて、ヘッド43のノズル開口面にキャップ51を密着させて、ノズルNzを封止する(S003)。そして、コントローラー10は、圧力調整装置53によるインクタンク54の加圧はオフにしたままで、循環ポンプPの回転数を低速回転(N0)から高速回転(N1)に切替え(N0<N1)、循環ポンプPによる単位時間当たりのインクの移送量(q1,第1送り量に相当)を画像印刷時の移送量(q0)よりも増やす(q0<q1)。そうして、コントローラー10は、循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量(Q1,第1流量に相当)が低速循環時の流量(Q0)よりも多い「高速循環」の状態に切替える(S004,第1工程に相当)。例えば、高速循環時に循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量(Q1)を低速循環時の流量(Q0)の2倍にする。
ところで、ヘッド43のノズル開口面43aにインク等の異物が付着するだけでなく、使用頻度の低いノズルNz内のインクが増粘して目詰まりしたり、ヘッド43内のインクに気泡や増粘インクが混入したりすることによっても、ノズルNzに吐出不良が発生してしまう。そのため、上記のように循環流路内のインクを高速で循環させることにより、ヘッド43や往路チューブ55a,復路チューブ55b内のインクに混入している気泡や増粘インクが正常なインクと共にインクタンク54に送られる。インクタンク54では、気泡がインクの液面で弾けて消滅したり、増粘インクが沈降して往路チューブ55aからヘッド43へ供給され難くなったりする。よって、ノズルNzの吐出不良が解消される。
次に、コントローラー10は、循環ポンプPの回転数を高速回転(N1)にしたままで、圧力調整装置53によるインクタンク54の加圧をオンにして、インクタンク54内の圧力(P0+α)を画像印刷時の圧力(P0)よりも高くする(S005)。そうすると、循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量(Q2)が、S004の時(Q1)よりも更に増える(Q1<Q2)。よって、循環流路内(ヘッド43内)のインクに掛かる圧力がS004の時よりも更に高まる。その状態で、コントローラー10は、ヘッドユニット41を上昇させて、ヘッド43からキャップ51を離間させる(S006)。そうすると、ヘッド43内のインクは強く加圧されているため、ノズルNzから正常なインクと共に増粘インクや気泡が排出される。この処理によっても、ノズルNzの吐出不良が解消される。
その後、コントローラー10は、循環ポンプPの回転数を高速回転(N1)にしたままで、圧力調整装置53によるインクタンク54の加圧をオフにする(S007)。そうすると、循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量(Q1)が、S005の時(Q2)よりは少ないが、画像印刷時の流量(Q0)よりも多くなる。よって、ヘッド43内のインクに掛かる圧力が画像印刷時よりも高くなり、図6Aに示すように、ノズルNzからのインク吐出は停止するが、ノズルNzに形成されたメニスカスがヘッド43のノズル開口面43aよりもヘッド43の外側に突出した凸状態となる。
その状態で、コントローラー10は、ワイパー561の先端をヘッド43のノズル開口面43aに当接させながら、ヘッド43(ヘッドユニット41)に対してワイパー561を搬送方向の上流側から下流側へ移動させて、ワイピング処理を行わせる(S008,第2工程に相当)。なお、回転ドラムをプラテンとし、回転ドラムの円弧形状の外周面に沿ってヘッドが傾斜している場合には、重力方向における上側から下側に向かってワイパー561を移動させるとよい。そうすることで、気泡や増粘インクのノズルNzへの逆流を抑制することができる。
このように、実施例1では、循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量(Q1)を画像印刷時(Q0)よりも多くし、ノズルNzに形成されたメニスカスが凸状態となる程にノズルNz内(ヘッド43内)のインクを加圧した状態で、ワイピング処理する。そうすることで、ワイパー561によりノズルNz内のインクが持っていかれたとしても、ノズルNz内にインクを補充することができ、ノズルNz内に気泡が残留してしまうことを防止できる。つまり、ノズルNz内にインクが充填されている状態でワイピング処理を終了することができる。
なお、圧力調整装置53によるインクタンク54の加圧をオフにした後の所定時間内にヘッド43からキャップ51を離間させてもよい。その場合にも、インクタンク54内を加圧していた時の残圧によりノズルNzから増粘インクや気泡を排出することができる。
次に、コントローラー10は、圧力調整装置53によるインクタンク54の加圧をオフにしたまま、循環ポンプPの回転数を高速回転(N1)から低速回転(N0)に切替え、循環ポンプPによる単位時間当たりのインクの移送量(q0,第2送り量に相当)を画像印刷時と同じ移送量にする。そうして、コントローラー10は、循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量(Q0,第2流量に相当)が高速循環時の流量(Q1)よりも少ない「低速循環」の状態に切替える(S009,第3工程に相当)。その結果、ヘッド43内(循環流路内)のインクに掛かる圧力が低くなり、図6Bに示すように、ノズルNzに形成されたメニスカスがヘッド43のノズル開口面43aよりもヘッド43の内側に引き込んだ凹状態となる。つまり、ノズルNzに形成されたメニスカスを画像印刷時における適正な状態に戻して、クリーニング処理を終了することができる。
最後に、コントローラー10は、ワイパー561に対してヘッドユニット41を上昇させ、更に、ヘッドユニット41がプラテン42上の連続紙Sと対向するように、ヘッドユニット41を幅方向の手前側に移動させる(S010)。こうしてヘッド43のクリーニング処理が終了し、コントローラー10は画像の印刷を再開させる。この時、ノズルNzに形成されたメニスカスは、凹状態であるため、ピエゾ素子を用いて適切にインクの吐出、非吐出を制御することができ、印刷画像の画質劣化を抑制することができる。
以上のように、実施例1では、循環ポンプPによるインクの移送量を増やすことで(q0→q1)、循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量を画像印刷時に比べて増やして(Q0→Q1)、ワイピング処理を実行する。そうすることで、ノズルNz内(ヘッド43内)のインクを加圧した状態でワイピング処理することができ、ワイパー561によりノズルNz内のインクが持っていかれても、ノズルNz内にインク室431からインクが補充されることによりノズルNz内にインクを充填した状態でワイピング処理を終了することができる。特に、ノズルNzに形成されたメニスカスがヘッド43のノズル開口面43aよりもヘッド43の外側に突出する程にノズルNz内(ヘッド43内)のインクを加圧した状態でワイピングすることで、より確実にノズルNz内にインクを補充することができる。
また、実施例1では、ワイピング処理後に、循環ポンプPによるインクの移送量を減らす(q1→q0)。そうすることで、循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量(Q0)をワイピング処理時の流量(Q1)よりも少なくすることができ、ノズルNzに形成されたメニスカスを画像印刷時における適正な状態、即ち、メニスカスをヘッド43のノズル開口面43aよりもヘッド43の内側に引き込んだ状態にすることができる。つまり、ノズルNzを、適切にインクを吐出可能な状態にして、クリーニング処理を終了することができる。
また、ワイピング処理後に循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量を、画像印刷時に循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量(Q0)と等しくする。そうすることで、ヘッド43のクリーニング処理の終了直後に、印刷動作を開始することができる。即ち、ワイピング処理後の処理S009が印刷の準備動作に相当する。但し、これに限らず、ワイピング処理後に循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量が高速循環時よりも少なければ、画像印刷時の流量と異ならせてもよい。
なお、ワイピング処理後に、循環ポンプPの回転数を高速回転から低速回転に切替えるに限らず、循環ポンプPの回転数を高速回転から低速回転に切替えた後の所定時間内にワイピング処理するようにしてもよい。その場合にも、高速循環時の残圧により、循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量が画像印刷時よりも多い状態で、ワイピング処理することができる。即ち、ノズルNz内(ヘッド43内)のインクを加圧した状態でワイピング処理することができる。ゆえに、ワイパー561によりノズルNz内のインクが持っていかれても、ノズルNz内にインク室431からインクが補充されることによりノズルNz内にインクを充填した状態でワイピング処理を終了することができる。
また、ヘッド43にキャップ51を密着させて、インクタンク54内の加圧をオンにした後に、ヘッド43からキャップ51を離間させてノズルNzから増粘インクや気泡を排出する処理を実施しなくてもよく、高速循環にした状態でワイピング処理するだけでもよい。また、ヘッド43にキャップ51を密着させた状態で循環ポンプPを高速回転した後に、圧力調整装置53によりインクタンク54内の加圧をオンにするに限らず、循環ポンプPの回転数を更に上げることにより、循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量を増やしてもよい。その場合にも、ヘッド43からキャップ51を離間させた後に、ノズルNzから増粘インクや気泡を排出することができる。
<<実施例2>>
図7は、実施例2におけるヘッド43のクリーニング方法のフローである。実施例2では、循環ポンプPの回転数、即ち、循環ポンプPによる単位時間当たりのインクの移送量を一定とし、圧力調整装置53がインクタンク54内の圧力を調整することにより、ノズルNzからのインク吐出やメニスカスの状態を制御する。画像印刷時の条件は実施例1と同じとする。即ち、循環ポンプPが低速回転し(N0)、循環ポンプPによる単位時間当たりのインクの移送量(q0)が少なく、圧力調整装置53によるインクタンク54の加圧をオフにした状態(インクタンク54内の圧力がP0の状態)とし、循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量(Q0)が少ない低速循環の状態であるとする(S101)。まず、ヘッド43のクリーニングのため、コントローラー10は、ヘッドユニット41を移動させ(S102)、ヘッド43にキャップ51を密着させる(S103)。
次に、コントローラー10は、圧力調整装置53により、インクタンク54内の圧力を、画像印刷時の圧力(P0)よりも高い「第1加圧力(P1,第1圧力に相当)」にする(P1>P0)。そうすることで、循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量(Q1)が低速循環時の流量(Q0)よりも多い「高速循環」の状態となる(S104,第1工程に相当)。よって、循環流路内の気泡や増粘インクをインクタンク54に流すことができる。その後、コントローラー10は、圧力調整装置53により、インクタンク54内の圧力を、S104の時よりも更に高い「第2加圧力(P2,第2圧力に相当)」にする(P2>P1)。そうすることで、循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量(Q2)がS104の時の流量(Q1)よりも更に増える(Q1<Q2)。その状態で、コントローラー10は、ヘッド43からキャップ51を離間させる(S106)。そうすると、ヘッド43内のインクは強く加圧されているため、ノズルNzから増粘インクや気泡を排出することができる。
その後、コントローラー10は、圧力調整装置53により、インクタンク54の圧力を、S105の時よりも低く、且つ、高速循環への切替え時(S104の時)と同じ圧力である「第1加圧力(P1)」に戻す(S107)。そうすると、循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量(Q1)がS105の時(Q2)よりは少ないが画像印刷時の流量(Q0)よりも多くなり、ヘッド43内のインクに掛かる圧力が画像印刷時よりも高くなる。よって、ノズルNzからのインク吐出は停止するが、ノズルNzに形成されたメニスカスが凸状態となる(図6A)。その状態で、コントローラー10はワイパー561にワイピング処理を行わせる(S108,第2工程に相当)。そうすることで、ワイパー561によりノズルNz内のインクが持っていかれたとしても、ノズルNz内にインク室431からインクが補充されることによりノズルNz内にインクを補充することができ、ノズルNz内にインクが充填されている状態でワイピング処理を終了することができる。
次に、コントローラー10は、圧力調整装置53によるインクタンク54の加圧をオフにして、インクタンク54内の圧力を、S104の時の第1加圧力(P1)よりも低い画像印刷時の圧力(P0,第2圧力に相当)に戻す。そうして、コントローラー10は、循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量(Q0)を高速循環時の流量(Q1)よりも少ない低速循環の状態に戻す(S109,第3工程に相当)。最後に、コントローラー10は、ヘッドユニット41を移動させ(S110)、画像の印刷を再開させる。この時、ノズルNzに形成されたメニスカスは凹状態であるため、ピエゾ素子を用いて適切にインクの吐出、非吐出を制御することができる。
なお、圧力調整装置53によるインタンク54の加圧をオフにした後の所定時間内にワイピング処理してもよい。その場合にも、インクタンク54加圧時の残圧により、循環流路を流れるインクの単位時間当たりの流量が画像印刷時よりも多い状態で、ワイピング処理することができ、ノズルNz内にインクを充填した状態でワイピング処理を終了することができる。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
上記の実施形態では、記録媒体の幅方向以上の長さに亘ってノズルNzが並んだ固定されたヘッドユニット41の下を、停まることなく搬送される記録媒体に対して、ヘッドユニット41からインクを吐出することにより、2次元の画像を印刷するプリンター1を例に挙げているが、これに限らない。例えば、印刷領域に位置する記録媒体に対して1個又は複数のヘッドがX方向に移動しながらインクを吐出すると共にY方向に移動することで2次元の画像を印刷する動作と、記録媒体をX方向に搬送して新たな記録媒体の部位を印刷領域に供給する動作とが、繰り返されるプリンターでもよい。また、例えば、1個又は複数のヘッドがノズル列方向と交差する方向(記録媒体の幅方向)に移動しながらインクを吐出する動作と、ノズル列方向(記録媒体が連続媒体の場合には媒体が連続する方向)に媒体が搬送される搬送動作とが、繰り返されるプリンターでもよい。また、例えば、1個又は複数のヘッドに対してX方向に移動する記録媒体にインクを吐出する動作と、ヘッドに対してY方向に記録媒体が移動する動作とが、繰り返されるプリンターでもよい。
上記の実施形態では、液体吐出装置として、インクジェットプリンターを例に挙げているが、これに限らない。例えば、カラーフィルター製造装置、ディスプレイ製造装置、半導体製造装置、及び、DNAチップ製造装置などの液体吐出装置でもよい。
1 プリンター、10 コントローラー、11 インターフェース部、12 CPU、13 メモリー、14 ユニット制御回路、20 給送ユニット、21 巻軸、22 中継ローラー、30 搬送ユニット、31 上流側搬送ローラー対、32 中継ローラー、33 中継ローラー、34 下流側搬送ローラー対、40 印刷ユニット、41 ヘッドユニット、42 プラテン、43 ヘッド、50 メンテナンスユニット、51 キャップ、52 インク受け部、53 圧力調整装置、54 インクタンク、55 循環チューブ、56 ワイピング部、561 ワイパー、562 移動機構、P 循環ポンプ、60 巻取りユニット、61 中継ローラー、62 巻取り駆動軸、70 検出器群、80 コンピューター。

Claims (6)

  1. 記録媒体に液体を吐出するノズルが設けられたヘッド、前記液体を貯留する貯留部、前記貯留部から前記ヘッドへ前記液体を供給する第1流路、及び、前記ヘッドから前記貯留部へ前記液体を還流する第2流路を備える循環流路と、
    前記循環流路内の前記液体を循環させるポンプと、
    前記ヘッドのノズル開口面に当接した状態で前記ヘッドに対して相対移動することにより前記ノズル開口面に付着した異物を払拭するワイピング処理を行うワイピング部と、を備える液体吐出装置におけるヘッドのクリーニング方法であって、
    前記循環流路を流れる前記液体の単位時間当たりの流量を、前記記録媒体に液体を吐出する時よりも多い第1流量にする第1工程と、
    前記第1工程の後に、前記ワイピング部が前記ワイピング処理を行う第2工程と、
    前記第2工程の後に、前記循環流路を流れる前記液体の単位時間当たりの流量を前記第1流量よりも少ない第2流量にする第3工程と、を有することを特徴とするヘッドのクリーニング方法。
  2. 請求項1に記載のヘッドのクリーニング方法であって、
    前記第2工程では、前記ノズルに形成された前記液体のメニスカスを前記ノズル開口面よりも前記ヘッドの外側に突出させた状態にし、
    前記第3工程では、前記メニスカスを前記ノズル開口面よりも前記ヘッドの内側に引き込んだ状態にすること、を特徴とするヘッドのクリーニング方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のヘッドのクリーニング方法であって、
    前記記録媒体に前記液体を吐出する時に前記循環流路を流れる前記液体の単位時間当たりの流量と前記第2流量とを等しくすること、を特徴とするヘッドのクリーニング方法。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載のヘッドのクリーニング方法であって、
    前記第1工程では、前記ポンプによる前記液体の送り量を第1送り量にすることで、前記循環流路を流れる前記液体の単位時間当たりの流量を前記第1流量にし、
    前記第3工程では、前記ポンプによる前記液体の送り量を前記第1送り量よりも少ない第2送り量にすること、を特徴とするヘッドのクリーニング方法。
  5. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載のヘッドのクリーニング方法であって、
    前記液体吐出装置は、前記貯留部内の圧力を調整する圧力調整部を備え、
    前記第1工程では、前記圧力調整部が前記貯留部内の圧力を第1圧力にすることで、前記循環流路を流れる前記液体の単位時間当たりの流量を前記第1流量にし、
    前記第3工程では、前記圧力調整部が前記貯留部内の圧力を前記第1圧力よりも低い第2圧力にすること、を特徴とするヘッドのクリーニング方法。
  6. 記録媒体に液体を吐出するノズルが設けられたヘッド、前記液体を貯留する貯留部、前記貯留部から前記ヘッドへ前記液体を供給する第1流路、及び、前記ヘッドから前記貯留部へ前記液体を還流する第2流路を備える循環流路と、
    前記循環流路内の前記液体を循環させるポンプと、
    前記ヘッドのノズル開口面に当接した状態で前記ヘッドに対して相対移動することにより前記ノズル開口面に付着した異物を払拭するワイピング処理を行うワイピング部と、
    前記循環流路を流れる前記液体の単位時間当たりの流量を、前記記録媒体に液体を吐出する時よりも多い第1流量にし、その後に前記ワイピング部に前記ワイピング処理を行わせ、その後に前記循環流路を流れる前記液体の単位時間当たりの流量を前記第1流量よりも少ない第2流量にする制御部と、を有することを特徴とする液体吐出装置。
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