JP2017124162A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】普通電動役物内に振分手段を備え、遊技状態に応じて第1始動口と第2始動口との入球に偏りを持たせることで、遊技に対する興趣を高めた弾球遊技機の提供を目的とする。【解決手段】大当り図柄の種類に応じて大当り遊技終了後に普通電動役物の開放パターンが異なる第1開放延長状態か第2開放延長状態かを行い、普通電動役物に入球した遊技球を第1始動口と第2始動口とに振り分ける振分部材を備え、普通電動役物の開放パターンと振分部材の作動との組合せによって普通電動役物に入球した遊技球のいずれかの始動口への入球率を偏らせる。【選択図】図24

Description

本発明は、始動口に遊技球が入球したことに起因して大入賞口を開放する大当り遊技を行うパチンコ遊技機に関するものである。
従来の弾球遊技機では、複数の特別図柄を備えた場合、第1始動口への入球に基づいて第1特別図柄の当否判定を行い、第2始動口への入球に基づいて第2特別図柄の当否判定を行う構成が一般的である。また、第1始動口への入球に起因して抽出した乱数を当否判定を行うまで第1保留記憶として保留記憶し、第2始動口への入球に起因して抽出した乱数を当否判定を行うまで第2保留記憶として保留記憶し、それぞれの保留記憶の上限数を所定数(例えば4個)として最高8個まで記憶可能な構成とし、遊技領域から取り込んだ遊技球を搖動部材によって第1始動口と第2始動口とに交互に振分ける振分手段(所謂8チャッカー)を備えたものがある<特許文献1>。
特開2012−161534号公報
しかしながら、特許文献1の発明では、交互に振分けが行われるために第1始動口と第2始動口とへの入球に偏りを持たせることができず、入球率が常時一定の入球装置では遊技状態の変化に応じた入球率を変化させることもできないため、弾球遊技機の興趣を高めるには不十分であるという課題がある。
そこで本発明は、普通電動役物内に振分手段を備え、遊技状態に応じて第1始動口と第2始動口との入球に偏りを持たせることで、遊技に対する興趣を高めた弾球遊技機の提供を目的とする。
請求項1記載の弾球遊技機は、
普図始動口への入球に起因した当否判定の結果を示し、所定時間の変動表示後に確定表示する普通図柄と、
第1始動口への入球に起因した当否判定の結果を示し、所定時間の変動表示後に確定表示する第1特別図柄と、
第2始動口への入球に起因した当否判定の結果を示し、所定時間の変動表示後に確定表示する第2特別図柄と、を備え、
前記普通図柄が当り図柄で確定表示すると該当り図柄に応じた開放パターンで普通電動役物の開放を伴う当り遊技を実行する当り実行手段と、
前記第1特別図柄又は前記第2特別図柄が大当り図柄で確定表示すると大入賞口の開放を伴う大当り遊技を実行する大当り実行手段と、
前記大当り遊技の終了後に、前記当り遊技時における前記普通電動役物の開放時間を通常遊技状態時よりも延長又は/及び開放回数を増加した開放延長状態とする開放延長手段を備えた弾球遊技機であって、
前記第1始動口を備え、第1作動口へと入球した遊技球の自重によって入球不能な閉鎖状態から入球可能な開放状態へと変位し、所定数の遊技球が入球すると前記閉鎖状態に変位する第1非電動役物と、
前記第2始動口を備え、第2作動口へと入球した遊技球の自重によって入球不能な閉鎖状態から入球可能な開放状態へと変位し、所定数の遊技球が入球すると前記閉鎖状態に変位する第2非電動役物と、
前記当り遊技の実行からの前記普通電動役物への入球数が予め定められた固定値に達すると、前記普通電動役物に入球した遊技球を、前記普通電動役物内に設けられた前記第1作動口及び前記第2作動口のいずれかへと振り分ける振分手段と、を設け、
前記普図始動口、前記普通電動役物、前記第1非電動役物、前記第2非電動役物及び前記大入賞口を遊技領域の同一流下経路上に配置し、
前記開放延長状態には、前記大当り図柄の種類に基づき実行される第1開放延長状態及び第2開放延長状態があり、
前記第1開放延長状態では前記普通電動役物に入球した遊技球が前記振分手段によって前記第1作動口にしか振り分けられない確率が高い前記開放パターンを選択し、
前記第2開放延長状態では前記普通電動役物に入球した遊技球が前記振分手段によって前記第2作動口にも振り分けられる確率が高い前記開放パターンを選択する
ことを特徴とする弾球遊技機である。
第1非電動役物及び第2非電動役物は、規則的には第2種非電動役物に相当し、この第2種非電動役物は、大入賞口以外の入賞口の入口を開き、又は拡大するもので、遊技球が当該入賞口以外の特定の入賞口に入賞し、又は特定のゲートを通過した場合に、電動役物(大入賞口及び普通電動役物等)以外の役物を作動(開放)するものをいう。
第1特別図柄と第2特別図柄とで、第2特別図柄の優先変動とした場合、第2非電動役物を第1非電動役物よりも流下経路の上流に配置する構成が好適であり、この構成により第1始動口に比べて第2始動口への入球が早くなり、初当り直後に第1特別図柄が変動してしまう可能性を抑えることができる。なお、第1特別図柄と第2特別図柄とが同時に変動可能な構成である場合には配置は逆に配置しても何ら差支えない。
第1開放延長状態及び第2開放延長状態は、大当り図柄の種類に基づいて選択されるが、大当り遊技の発生契機となった第1始動口又は第2始動口への入球時の遊技状態まで参照して選択する構成としてもよい。また、普通電動役物は、普通図柄の当り図柄に応じた開放パターンで当り遊技を行うが、開放延長状態以外では当り図柄を表示しても当り遊技を行わない構成としてもよく、当り図柄を表示しない(当らない)構成としてもよい。
遊技状態(第1開放延長状態又は第2開放延長状態等)に拘らず、普通電動役物の当り遊技時には振分手段の動作契機(大入賞口への入球数)を予め定められた固定値としているが、開放延長状態の違い(第1又は第2)により動作契機を異ならせる構成としてもよい。
請求項1記載の弾球遊技機によれば、第1開放延長状態及び第2開放延長状態における振分手段の動作契機となる入球数を固定値としながらも、大当り遊技の契機となった大当り図柄の種類によって第1開放延長状態及び第2開放延長状態を行うことで普通電動役物の開放パターンを異ならせ、第1開放延長状態及び第2開放延長状態における振分手段の動作契機を前記当り遊技の実行からの普通電動役物への入球数とし、普通電動役物の開放パターンによって振分手段による第2作動口への入球率を異ならせることで、第1作動口への入球によって第1非電動役物が開放して第1始動口への入球が、第2作動口への入球によって第2非電動役物が開放して第2始動口への入球がそれぞれ可能になり、第1開放延長状態と第2開放延長状態とで有利度を変化させることができ、遊技に対する興趣を高めることができる。
実施例1における遊技盤1の正面図。 実施例1における振分部101の構成を示す図。 実施例1における遊技機の電気的構成を示すブロック図。 実施例1における各種設定を示す図表。 実施例1における普通電動役物100と振分部材34の作動内容を示すタイミングチャート1。 実施例1における普通電動役物100と振分部材34の作動内容を示すタイミングチャート2。 主制御装置80が実行するメインルーチンの概要を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する始動入賞処理を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する当否判定処理を示すフローチャート1。 主制御装置80が実行する当否判定処理を示すフローチャート2。 主制御装置80が実行する当否判定処理を示すフローチャート3。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート1。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート2。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート3。 主制御装置80が実行する特別遊技処理を示すフローチャート4。 実施例2における遊技盤1の正面図。 実施例2における振分部101の構成を示す図。 実施例2における遊技機の電気的構成を示すブロック図。 実施例2における各種設定を示す図表。 実施例3における各種設定を示す図表。 実施例3における普通電動役物100と振分部材34の作動内容を示すタイミングチャート1。 実施例3における普通電動役物100と振分部材34の作動内容を示すタイミングチャート2。 実施例3における普通電動役物100と振分部材34の作動内容を示すタイミングチャート3。 実施例4における遊技盤1の正面図。 実施例4における振分部101の構成を示す図。 実施例4における遊技機の電気的構成を示すブロック図。 実施例4における各種設定を示す図表。 実施例4における普通電動役物100と振分部材34の作動内容を示すタイミングチャート1。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
図1は、実施例1における遊技盤1の正面図である。図1に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が、遊技球の流下経路により第1遊技領域3aと第2遊技領域3bとに分けられており、ほぼ中央部に配置されたセンターケース5の左側が所定の発射強度未満で発射された場合に遊技球が流下するのが第1遊技領域3aとなり、センターケース5の右側が所定の発射強度以上で発射された場合に遊技球が流下するのが第2遊技領域3bとなる。従って、図に示したA部まで到達した遊技球は、第2遊技領域3b(センターケース5の右側)に至り、Aに到達しない遊技球が第1遊技領域3a(センターケース5の左側)を流下することになる。また、この第1遊技領域3a,第2遊技領域3bには複数の遊技釘が植設されている。
センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6の画面を臨ませる窓等を備えている。センターケースの直下には、常時入球率が変化しない第1始動口A11が設置されている。この第1始動口A11には、センターケース5の形状と植設された遊技釘の配列によって、第1遊技領域3aを流下した遊技球のみが入球可能となっている。第1始動口A11の左方には、常時入球率の変化しない3個の普通入賞口31,32,33が設置されている。
センターケース5に向かって右側方の第2遊技領域3bには、普通図柄作動ゲート17(本発明の普図始動口に相当)が設置され、普通図柄作動ゲート17の下には、センターケース5右側面と一体化し片羽根が開閉動作を行う大入賞口14が設置されている。
大入賞口14の下には、内部に振分部101を備えた普通電動役物100(本発明の普通電動役物に相当)が設置され、普通電動役物100に入賞した遊技球は、振分部101内の振分部材34(本発明の振分手段に相当)によって第1始動口B111と第2始動口12とのいずれかに振り分けられる構成となっている。この振分部101の構成及び作用については、図2を用いて後述する。
遊技領域3の右下(第2遊技領域3bの下)には、第1始動口A11、第1始動口B111への入球に起因して変動する第1特別図柄(本発明の第1特別図柄に相当、以下第1特図、とも呼称する)を表示する7セグメントの第1特図表示装置9と、第2始動口12への入球に起因して変動する第2特別図柄(本発明の第2特別図柄に相当、以下第2特図、とも呼称する)を表示する7セグメントの第2特図表示装置10と、第1始動口A11、第1始動口B111への入球に起因して記憶される第1保留記憶の数を表示する4個のLEDからなる第1特図保留数表示装置18と、第2始動口12への入球に起因して記憶される第2保留記憶の数を表示する4個のLEDからなる第2特図保留数表示装置19と、普通図柄作動ゲート17への入球に起因して変動する普通図柄(本発明の普通図柄に相当)を表示する2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。この位置に各種表示装置を配置したことにより、遊技者が表示内容を確実に視認することは困難となり、遊技中の遊技者はセンターケース5の窓部にあたる演出図柄表示装置6の表示内容(特図の変動に対応した擬似図柄の演出態様、及び各特図の保留記憶数表示)に注目して遊技を行う。
上記のように遊技盤1を構成することによって、第1遊技領域3aに遊技球を流下させた場合に限り遊技球が第1始動口A11へ入球(第1始動口Aスイッチ11a(図3参照)が遊技球を検出)し、第1特別図柄表示装置9において第1特別図柄が変動を開始し、所定時間後に停止する。第2遊技領域3bに遊技球を流下させると、普通図柄作動ゲート17に遊技球が入球(普通図柄作動スイッチ17a(図3参照)が遊技球を検出)し、普通図柄表示装置7で普通図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普通図柄の態様に応じて、後述する普電役物ソレノイド100b(図3参照)を駆動させる。
普電役物ソレノイド100bの駆動により普通電動役物100が作動し、該普通電動役物100に入球した遊技球が振分部101に進入すると、進入した遊技球が後述する振分部材34によって第1始動口B111、若しくは第2始動口12に振り分けられる。第1始動口B111に遊技球が入球(第1始動口Bスイッチ111a(図3参照)が遊技球を検出)すると、第1特別図柄表示装置9において第1特別図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止し、第2始動口12に遊技球が入球(第2始動口スイッチ12a(図3参照)が遊技球を検出)すると、第2特別図柄表示装置10において第2特別図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止する。
第1特図、又は第2特図の変動中は、演出図柄表示装置6において各々の特別図柄の変動に対応した演出態様を表示する。また、第1特図と第2特図は、同時に変動することはなく、第1始動口と第2始動口への入球順に関係なく、第2特図の変動(当否判定)を優先して実施する。具体的には、第1特図の保留記憶がある場合、第2特図の変動が停止し、且つ、第2特別図柄保留記憶が無い状態となって、第1特別図柄保留記憶分の変動を古い順に開始する。
第1特図、又は第2特図が大当り図柄を確定表示すると、後述する大入賞口ソレノイド14b(図3参照)が駆動する。大入賞口ソレノイド14bが駆動すると、ほぼ同期して大入賞口14の片羽根部材が開放し、大入賞口14への遊技球の入球(カウントスイッチ14a(図3参照)が遊技球を検出)が可能となる大当り遊技(特別遊技ともいう)を開始する。
次に、図2を用いて、実施例1における振分部101の構成について説明する。図2は、振分部101の構成を説明するための概略正面図であって、内部構造が判り易いように、前方手前側から所定位置にて切断した断面図となっている。
振分部101は、遊技盤1の表側面に該振分部101を取り付けるための取付基板101bと、該取付基板101bの前方に図示断面異型状で且つ内部に遊技球の振分け可能な空間が形成されたハウジングとしてなるハウジング部材101cと、で構成される。
取付基板101bは、皿ビスを前方から挿入して遊技盤1に螺着可能な4箇所のビス孔が穿設されてなる。なお、図2に示すハウジング部材101cは、上述したように内部構成が判り易い状態で図示するため、ハウジング部材101cの最も前方の位置に設けられて遊技球が外部へ流出することを防止するハウジング蓋体(図示しない)を、便宜上、取り外した状態で図示している。ハウジング部材101cの上部には、普通電動役物100に入球した遊技球が進入可能に上方に向かって入球口101aが開設されている。また、ハウジング部材101cの下部両側にはそれぞれ、左に第1始動口B111と右に第2始動口12が配設されている。
ハウジング部材101cの略中央には、左右対称に形成され且つ中央の支軸34aにて左右に揺動(回動)可能に枢設されてなる振分部材34(本発明の振分手段に相当)を備える。この振分部材34の揺動(回動)は、振分部材ソレノイド34bの駆動により行われ、振分部材ソレノイド34bは毎回の普通図柄当り時に一定の駆動を行う。本実施例における普通図柄当り時の具体的な駆動内容は、図5,6を用いて後述する。
振分部材ソレノイド34bが駆動しなければ、振分部材34は正面からみて右側に傾斜した状態で停止し(図2(a)参照)、振分部材ソレノイド34bが駆動すると、振分部材34は正面からみて左側に傾斜した状態で停止する(図2(b)参照)。振分部材34が右側に傾斜している期間は(振分部材ソレノイド34bが駆動していない状態)、図2(a)に示すように、普通電動役物100に入球した遊技球は第1始動口B111に振り分けられ、振分部材34が左側に傾斜している期間は(振分部材ソレノイド34bが駆動状態)、図2(b)に示すように、普通電動役物100に入球した遊技球は第2始動口12に振り分けられる構成となっている。
続いて、図3に実施例1におけるパチンコ機の電気配線を示すブロック図を示し説明する。図3には煩雑になる電源の供給系統に関する記載は行わないが、電源が必要な制御装置若しくはアクチュエータ類には、電源装置(図示せず)から直接的又は間接的に供給される構成となっている。
パチンコ機の電気的構成は、図3のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口A11に入球した遊技球を検出する第1始動口Aスイッチ11a、第1始動口B111に入球した遊技球を検出する第1始動口Bスイッチ111a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ111a、普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するカウントスイッチ14a、普通入賞口31,32,33に入球した遊技球を検出する普通入賞口スイッチ31a等の検出信号が遊技盤中継端子板74を介して入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄保留数表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、普通電動役物ソレノイド(図3では普電役物SOLと表記)100bを制御することで普通電動役物100の開閉を制御し、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、振分部材ソレノイド34bを制御することで振分部材34の傾斜停止状態を制御する。主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールコンピュータに送られる。
払出制御装置81は、主制御装置80と双方向通信が可能に構成され、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を駆動させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット24(プリペイドカードユニット)と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。なお本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射できないようになっている。尚、払出制御装置81と発射制御装置84とは払出制御装置81から発射制御装置84への一方向通信回路として構成されている。
サブ統合制御装置83は、CPU、ROM、RAM等の電気部品を備え、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が主制御装置80からの入力及び遊技ボタン67の入力に基づいて生成したものとがある)に基づく制御を行い、擬似図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面6aに表示させる。尚、サブ統合制御装置83と主制御装置80とは間に演出中継端子板65を介した主制御装置80からサブ統合制御装置83への一方向通信回路として構成され、サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とはサブ統合制御装置83から演出図柄制御装置82への一方向通信回路として構成されている。
サブ統合制御装置83には、音量調節83a、遊技者が操作可能な遊技ボタンの操作を検出する遊技ボタンスイッチ67aなどの操作信号が入力される。そしてサブ統合制御装置83は、スピーカ66を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ26の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置82へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様を指示するコマンドを送信する。演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置6のLCDパネルの表示を制御する。
次に、図4に示した図表を用いて、実施例1における大当り確率等の各種設定内容を説明する。本実施形態におけるパチンコ機は確率変動機として構成され、第1始動口A11、第1始動口B111、及び第2始動口12への遊技球入球に基づく当否判定は、通常確率状態(低確率)と、該通常確率状態に比べて大当りとなる確率が高い高確率状態とのいずれかの遊技状態で実施される。本実施例では通常確率状態の当否判定確率が1/300、高確率状態が1/50に設定されている。
また、第1特図が大当りした場合は、大入賞口14が8ラウンド(詳しくは9カウント、若しくは29.0秒間の開放動作を8回)の大当り遊技を行い、第2特図が大当りした場合は、大入賞口14が15ラウンド(9カウント、若しくは29.0秒間の開放動作を15回)の大当り遊技を行う。これにより、遊技者には第2特図(第2始動口12への入球)が有利となる(第1始動口への入球に起因して生起する大当りよりも第2始動口への入球に起因して生起する大当りの方が、遊技者の獲得可能な遊技価値が高ければよく、仮に第1始動口への入球に起因して生起する大当りの中に、第2始動口への入球に起因して生起する大当りよりも遊技価値が高いものが含まれていたとしても、第2始動口への入球に起因して生起する大当りの平均遊技価値が第1始動口への入球に起因して生起する大当りの平均遊技価値よりも高く設定してあればよい)。
また、第1特図、又は第2特図が大当りした場合は、第1特別図柄表示装置9、又は第2特別図柄表示装置10に確定表示を行った大当り図柄の種類に基づいて、大当り遊技終了後から高確率状態に移行する。第1特図が大当りした場合は、1/2(詳しくは、10種類の大当り図柄のうち5種類の確変図柄で大当りした場合)の割合で大当り遊技終了後に高確率状態に移行し、第2特図が大当りした場合は、4/5(詳しくは、10種類の大当り図柄のうち8種類の確変図柄で大当りした場合)の割合で大当り遊技終了後に高確率状態に移行する。なお、第1特図と第2特図とは、大入賞口14が短時間の開放動作を行う小当りを備え、どちらの特図も小当り確率は通常確率状態と高確率状態とで同一の1/300となり、当選すると大入賞口14が1.6秒間作動する。
また、大当り遊技終了後は、第1特別図柄表示装置9、又は第2特別図柄表示装置10に確定表示を行った大当り図柄の種類に基づいて、特図及び普通図柄(普図とも記載)の変動時間(変動開始から結果が表示されるまでの時間)が短縮される時短状態と、該時短状態になると作動する普通電動役物100の開放延長機能を備えている(本発明の開放延長手段に相当)。時短状態では、特図の変動時間が短縮されることで、単位時間当たりの当否判定回数が増加するとともに、普通図柄表示装置7に表示される普図の変動時間の短縮も行われ、この普図の変動時間を短縮させることで、一定時間内で普図の確定表示を通常開放状態よりも多数回行う。従って、一定時間内での普図が当りとなる回数が増大し、これにより普通電動役物100の当り動作回数も増大する。また、時短状態と通常開放状態とで普図の当選確率を同じ(例えば、普図の当選確率を99/100)にしてもよいが、その際には、普図の変動時間を大きく異ならせる必要がある(例えば、時短状態では0.6秒、通常開放状態では60秒)。上記した普図の変動時間に差を設けると共に、時短状態と通常開放状態とで普図の当選確率を大きく異ならせることも考えられる(例えば、時短状態における普図の当選確率を99/100とし、通常開放状態における普図の当選確率を1/100)
時短状態では開放延長機能が作動することにより普通電動役物100の開放時間が通常開放状態よりも長くなり、1回の普図当りに応じた普通電動役物100作動時の入球が通常開放状態に比べ容易となる(通常開放状態時0.2秒1回、第1開放延長状態時2.000秒1回、第2開放延長状態0.025秒、3.000秒の計2回)。このように普通電動役物100への入球が容易となることにより、特図の変動表示回数が更に増大されるとともに、普通電動役物100への入球で得る賞球により、遊技者の持ち玉が減り難くなり、遊技者は有利な遊技を行うことができる。
また、本実施例のパチンコ遊技機は、大当り図柄の種類に基づいて、1回の普図当りに応じた普通電動役物100の開放パターンが異なる2種類の開放延長状態を備えている。
詳しくは、第1特図の場合、大当り図柄が高確率状態には移行しない通常図柄Aなら(第1特図の大当り図柄中25%の割合)、大当り遊技終了後に特図が30回の変動を行うか、若しくは開放延長中に大当りが生起するまで第1開放延長状態を実施し、通常図柄Bなら(第1特図の大当り図柄中25%の割合)、大当り遊技終了後に特図が30回の変動を行うまで、若しくは開放延長中に大当りが生起するまで第2開放延長状態を実施する。第1特図の大当り図柄が確変図柄なら(第1特図の大当り図柄中50%の割合)次回の大当りまで(特図が10000回変動するまで)、第2開放延長状態を実施する。
第2特図の場合、大当り図柄が高確率状態に移行しない通常図柄なら(第2特図の大当り図柄中20%の割合)、大当り遊技終了後に特図が30回の変動を行うか、若しくは開放延長中に大当りが生起するまで第2開放延長状態を実施し、確変図柄なら(第2特図の大当り図柄中80%の割合)次回の大当りまで(特図が10000回変動するまで)、第2開放延長状態を実施する。なお、本実施例では第1特図と第2特図とで確変付与率が異なる仕様としたが、第2開放延長となる割合が異なっていれば確変付与率を同一としてもよい。また、本実施例では第2特別図柄が通常図柄で大当りした場合は全て第2開放延長状態を実施する構成としたが、第1特別図柄の場合と同様に、大当り図柄の種類に応じて第1開放延長状態と第2開放延長状態とのいずれかを実施する構成としてもよい。
開放延長状態では、第1開放延長状態、第2開放延長状態ともに普通図柄の変動時間は0.6秒、普通図柄の確定表示時間も0.6秒となる。また、普通電動役物100作動時は、遊技状態に拘わらず規定数(4個)の遊技球が入球すると開放を終了する。
次に、図5,6に示したタイミングチャートを用いて、実施例1における普図当り時の普通電動役物100の作動内容と振分部材34の作動内容とを説明する。振分部材34は、普通電動役物100が当り動作を行わない通常の状態では、図5の上段のタイミングチャートで示すように停止状態(右傾斜、図2(a)参照)となり、第1始動口111に遊技球を振り分ける状態を常に維持している。
普通電動役物100の当り遊技を契機に開始する振分部材34の作動内容は、図5の中段のタイミングチャートに示すように、普通電動役物100の開放動作開始時から0.024秒間駆動してから2.476秒間停止状態に戻り、さらに3.000秒間駆動した後停止状態に戻る。また、振分部材34は、このような基本の作動内容に対し、普通電動役物100の開放動作終了後、又は規定数の遊技球の入球後から0.200秒後には停止状態に戻る構成となっている。
図5の下段のタイミングチャートは、通常開放状態において普図が当った場合の普通電動役物100の作動内容と振分部材34の作動内容を示している。この場合、普通電動役物100は、0.200秒の開放動作1回となるため、振分部材34は普通電動役物100の開放動作の開始と同時に0.024秒間駆動した後0.376秒後には普通電動役物100の開放動作終了から0.200秒となるため、普通電動役物100の開放動作の開始と同時に0.024秒駆動した後は停止状態を保持することになる。従って、通常開放状態時に普通電動役物100に遊技球が入球すると、そのすべてが第1始動口111に誘導される。
なお、通常開放状態においても、普図の当り図柄の種類に応じて普通電動役物100の開放パターンを複数備える構成としてもよく、低い確率で普通電動役物100がロング開放(例えば、3.000秒)を行う構成が考えられる。その場合も、振分部材34は図5の中段で示した作動内容を実施するため、通常開放状態にロング開放を行った場合は第2始動口12に振り分けられる。
本実施例では、通常開放状態においても普図の当り時には普通電動役物100が作動する構成としたが、通常開放状態では普図の抽選テーブルに当り値を設けない構成や、当選しても無効とする構成など普通電動役物100が当り遊技を行わない構成としてもよい(通常開放状態では、遊技球を第1遊技領域3aに流下させる遊技が推奨されており、通常開放状態において推奨されない第2遊技領域3bを流下させる遊技を行う意味合いを無くすため)。
図6の上段のタイミングチャートは、第1開放延長状態における普通電動役物100の開放パターンを示し、第1開放延長状態では、普図の1回の当りに対して普通電動役物100が2.000秒の開放を1回行う。振分部材34は、普通電動役物100の開放動作終了から0.200秒後には停止状態となるため(振分部材34は遊技状態の違いに拘わらず、普通電動役物100の開放動作開始を契機に同一動作を行う)、普通電動役物100の開放動作開始から0.024秒駆動した後は駆動状態には変位せず停止状態を保持することになる。従って、第1開放延長状態では普通電動役物100が2.000秒間開放すると3又は4個の遊技球の入球が見込めるが、すべてが第1始動口B111に振り分けられる。
図6の下段のタイミングチャートは、第2開放延長状態における普通電動役物100の開放パターンを示し、第2開放延長状態では、普図の1回の当りに対して普通電動役物100が作動開始時から0.024秒間開放してから2.476秒間閉鎖し、さらに3.000秒間開放して開放パターンを終了する。この開放パターンは、振分部材34の作動内容(駆動タイミング)と同一内容となり、普通電動役物100の3.000秒の開放期間中は振分部材34は駆動中(左傾斜、図2(b)参照)であるため、普通電動役物100に入球した遊技球は第2始動口12に振り分けられる。稀に最初の0.024秒の開放で入球することがあるが、その場合以外は1回目の変動は第2特図で行うことが可能となる。
従って、普通電動役物100が当り動作を行う場合の振分部材34は、作動開始契機と作動内容とを遊技状態の違いに拘わらず同一としながらも、第1開放延長状態と第2開放延長状態とで異なる普通電動役物100の開放パターンとの組合せにより遊技者の有利度が変化する構成となっている。
次に、図7を用いて主制御装置80が実行する「メインルーチン」を説明する。「メインルーチン」はマイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、ほとんどが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
S10が否定判定、即ち、正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば、前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(初期乱数更新処理(S80))に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理(S20)、大当り決定用乱数更新処理(S25)、大当り図柄決定用乱数1更新処理(S30)、大当り図柄決定用乱数2更新処理(S35)、小当り図柄決定用乱数更新処理(S40)、当り決定用乱数更新処理(S45)、リーチ判定用乱数更新処理(S50)、変動パターン決定用乱数更新処理(S55)が行われる。なお、小当り図柄決定用乱数は大当り図柄決定用乱数を流用して用いる構成としてもよい。
続く入賞確認処理(S60)では、第1始動口A11、第1始動口B111、第2始動口12、普通図柄作動ゲート17、大入賞口14、及び普通入賞口への入球、及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。続いて、当否判定処理(S65)、画像出力処理等の各出力処理(S70)、不正監視処理(S75)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S80)をループ処理する。
次に図8に示したフローチャートを用いて、主制御装置80が実行する始動入賞処理を説明する。始動入賞処理は、第1始動口A11、第1始動口B111、第2始動口12に遊技球が入球したとき、又は普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過したときに取得する当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置80に格納(記憶)する処理(第1保留記憶手段、第2保留記憶手段)となる。また本処理では、記憶した乱数が予め設定された値か否かを、後述する当否判定処理を実施する以前に判定する先読判定処理(先読判定手段)を行う。
また、始動入賞処理では、第1始動口A11、第1始動口B111、第2始動口12への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理を行う。以後、第1始動口A11、第1始動口B111、に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第1保留記憶、第2始動口12に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第2保留記憶、普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過したときに格納される保留記憶を普図保留記憶として説明する。
また、本実施形態においては、普通図柄保留数表示装置8、第1特図保留数表示装置18、第2特図保留数表示装置19による各々の点灯数の最大個数、即ち、最大保留記憶数は4個となっているが、これに限るわけではなく、例えばそれぞれの最大記憶個数が8個であってもよい。また、それぞれの保留記憶数が0であっても、第1始動口A11、第1始動口B111、第2始動口12に遊技球が入賞したとき、又は普通図柄作動ゲート17に遊技球が入球したときに取得される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に主制御装置80に格納される。
本処理を開始すると、第1始動口Aスイッチ11aが遊技球を検出したか否か判定する(S100)。否定判定なら(S100:no)S130に進み、肯定判定なら(S100:yes)、主制御装置80に格納されている第1保留記憶の数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S105)。否定判定なら(S105:no)S130に進み、肯定判定であれば(S105:yes)、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、小当り図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数を第1保留記憶として記憶し、第1保留記憶の数を示す第1保留記憶カウンタに1を加算する(S110)。
S110に続いては、記憶した第1保留記憶の先読判定を行う(S115)(先読判定手段)。具体的には、大当り判定用乱数の値が大当りを生起させる値か否かを確認し、大当り値なら大当り図柄の種類を確認する。大当り判定がハズレなら、小当りを生起する値か否かを確認し、ハズレならリーチ決定用乱数がスーパーリーチとなる値か否かを確認する。スーパーリーチでなければ、リーチとなる値か否かを確認し、変動パターン決定用乱数の値から変動時間を確認する。上記判定を行うことによって、保留記憶した乱数が、遊技者が大当りの期待が持てる特定の値か否か(はずれでも大当りを期待させる演出が可能か否か)を確認する。
なお、本実施例では、先読判定として図柄情報、変動パターン情報を判定する構成としたが、いずれかのみを判定しても良い。また、当否だけを判定する構成でも良い。当否だけならば情報としては軽いため保留数指示コマンドに当否の情報を含めて送信する構成も可能となる。また、ハズレ図柄を複数備え、選択されたハズレ図柄によって変動内容を指定する構成も考えられる。この場合、ハズレ図柄によりリーチ演出を行うか否か、特定の演出を行うか否かを指定することができるようになるため、図柄を判定するだけで当選したか否か、ハズレの場合でもリーチ演出するのか否かなどが判明するため、それに応じて先読み演出することが可能となる。
続いて、S115の判定結果に基づいて第1先読判定コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し(S120)(先読判定結果送信手段)、S110で加算した第1保留記憶カウンタの値を示す第1保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S125)。なお、先読判定コマンドの内容を保留数指示コマンドと統合して送信する構成としてもよい。
S125の処理、又はS100、S105の否定判定(S100:no、S105:no)に続いては、第1始動口Bスイッチ111aの検出に基づいて、上述したS100からS125と同様の処理(S130からS155)を行い、続いて、第2始動口スイッチ12aの検出に基づいて、上述したS100からS125と同様の処理(S160からS185)を行う。
続いて、普通図柄作動スイッチ17aが遊技球を検出したか否か判定する(S190)。否定判定なら(S190:no)リターンに抜け、肯定判定なら(S190:yes)、主制御装置80に格納されている普図保留記憶数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S193)。否定判定なら(S193:no)リターンに抜け、肯定判定であれば(S193:yes)、抽出した当り判定用乱数と当り図柄決定用乱数とを普図保留記憶として記憶し、普図保留記憶数を示す普図保留記憶カウンタに1を加算し(S195)、加算した普図保留記憶カウンタの値を示す普図保留記憶数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S197)、リターンする。
サブ統合制御装置83は第1及び第2保留記憶数指示コマンドを受信すると、受信したコマンドが示す保留記憶数に応じて演出図柄表示装置6上で表示する保留図柄の数を変化させる指示信号を演出図柄制御装置82に送信する。また、本実施例では、演出図柄表示装置6上では普通図柄の保留記憶数表示は行わないが、普図保留記憶数指示コマンドの受信に応じて表示する構成としてもよいし、普図保留記憶数指示コマンド自体を送信しない構成としてもよい。
また、普図の保留記憶数表示をする場合は、普図の先読み判定を備えて先読み演出することも考えられる。例えば普図の当りとして比較して開放時間の長い当り遊技と短い当り遊技を備え、長い当り遊技が行なわれる当りがある場合に保留図柄を変化させて長い当りを期待させることができる。
次に、図9から図11に示したフローチャートを用いて主制御装置80が実行する当否判定処理を説明する。本処理は、第1保留記憶と第2保留記憶の当否判定及び該当否判定の結果に応じた第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示時間選択、確定図柄選択、大当り遊技の内容設定、大当り遊技終了後の遊技状態設定(本発明の第1開放延長状態、第2開放延長状態の設定)を行う処理となる。従って本処理は、本発明の開放延長手段を含む処理となる。
本処理を開始すると、条件装置が作動中、即ち大当り遊技中か否かを判定し(S300)、肯定判定なら(S300:yes)、リターンし、大当り遊技中でなければ(S300:no)、第1又は第2特図が変動中か否かを判定し(S305)、変動中でなければ(305:no)、第1又は第2特図の確定図柄表示中であるか否か判定し(S310)、確定表示中でなければ(S310:no)、第2保留記憶が有るか否か判定し(S315)、否定判定なら(S315:no)、第1保留記憶が有るか否か判定し(S320)、否定判定なら(S320:no)リターンし、S315、又はS320が肯定判定なら(S315:yes,S320:yes)、S325に進む。このS315とS320の判定順序により、第2保留記憶が優先的に当否判定を実施する。
S325では、時短フラグが0か否か判定する(S325)。時短フラグは、主制御装置80が記憶する値であり、値が1なら特別図柄と普通図柄の変動時間が短縮され、尚且つ普通電動役物100の開放延長機能が作動する時短状態で、且つ上述した普通電動役物100が0.200秒の開放を実施する第1開放延長状態であることを、値が2なら同様に時短状態で、且つ普通電動役物100が0.024秒と3.000秒の開放を実施する第2開放延長状態であることを、値が0なら通常開放状態(非時短状態、非開放延長状態)であることを判断する。S325が否定判定、即ち、時短状態及び開放延長状態なら(S325:no)、時短状態中の処理を行うが、時短状態では、当否判定結果に応じて選択する変動パターンの選択テーブルが異なるだけとなり従来技術と何ら変わらないため、説明は割愛する。
S325が肯定判定、即ち、通常開放状態なら(S325:yes)、保留記憶のシフト処理を行う(S330)。これにより最も古い(保留記憶されてから最も時間が経過している)第1又は第2保留記憶を当否判定の対象とするとともに、該当する保留記憶を示す保留記憶カウンタから1を減算する。
続く、大当り判定用乱数比較処理では、特図当否判定の対象とした保留記憶の大当り判定用乱数と予め設定された当否判定テーブルとを比較して、大当り判定用乱数の値が当否判定テーブル内の判定値と一致するか比較する(S335)。当否判定テーブルは通常確率(低確率1/300)用と高確率用(1/50)の2種類のテーブルが設定してあり、当否判定時の遊技状態が通常確率状態(低確率)であれば通常確率用の当否判定テーブルを用いて比較し、高確率状態であれば高確率用の当否判定テーブルを用いて比較する。
続くS340では、S335の結果が大当り(判定値と同一)であるか否か判定する。肯定判定なら(S340:yes)、図柄モード設定処理を行う(S345)。図柄モード設定処理では、判定対象となる第1又は第2保留記憶の大当り図柄決定用乱数1に基づいて、大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態(高確率又は通常確率、第1開放延長状態又は第2開放延長状態)を決定する図柄モードを設定する(本発明の開放延長手段に相当)。
続いて、設定した図柄モードの種類と大当り図柄決定用乱数2に基づいて大当り図柄選択処理を行う(S350)。これは、図柄モードの設定によって決定した大当り遊技の種類を大当り図柄によって報知するために、図柄モードの種類毎に設定された図柄郡の中から確定表示する大当り図柄を決定する処理となる。
次にS345で設定した図柄モードに基づいてモードバッファ設定処理を行う(S355)。モードバッファは当否判定時に確定した大当り遊技終了後の遊技状態の内容を、該遊技状態を設定する大当り遊技終了時まで記憶する装置である(大当り遊技中は遊技状態を設定する確変フラグ、時短フラグをクリアする必要があるため)。モードバッファとしては、具体的な遊技内容は記憶せず、具体的な遊技内容に対応した値を記憶する構成となっている。
次に、S345で設定した図柄モードに基づいて大当り遊技の内容となる大入賞口14の開放パターン設定処理を行い(S360)、当否判定の対象とした第1又は第2保留記憶のリーチ決定用乱数および変動パターン決定用乱数に基づいて、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10、及び演出図柄表示装置6に表示する図柄の変動時間となる変動パターンを選択する変動パターン選択処理を行う(S365)。
続いて、選択した大当り図柄および変動パターンの情報を、変動指示コマンドとしてサブ統合制御装置83へ送信する(S370)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づいて、演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、第1又は第2特別図柄の大当り図柄及び変動パターンの情報に基づいた擬似図柄の演出変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S340が否定判定、即ちハズレなら(S340:no)、S335の比較処理の結果が小当りであるか否か判定し(S375)、肯定判定なら(S375:yes)、特図の種類、遊技状態、及び小当り図柄決定用乱数に基づいて小当り図柄を選択し(S380)、続いて小当り遊技の開放パターン設定処理を行い(S360)、小当り図柄に対応する前述した変動パターン選択処理を行い(S365)、小当り図柄および変動パターンの情報となる変動指示コマンドをサブ統合制御装置83へ送信する(S370)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、小当り図柄および変動パターンの情報に基づいた第1又は第2特図に対応した演出図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は、第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S375が否定判定なら(S375:no)、ハズレ図柄を選択し(S385)、続いてハズレ図柄に対応する変動パターン設定処理を行い(S365)、ハズレに関する図柄及び変動パターンの情報となる変動指示コマンドをサブ統合制御装置83へ送信する(S370)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、ハズレ図柄および変動パターンの情報に基づいた擬似図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
次に、S305が肯定判定、即ち、特別図柄の変動中であれば(S305:yes)、図10のフローチャートに進み、特別図柄の変動時間(S365で選択された変動パターンに基づく)が経過したか否か判定する(S400)。否定判定なら(S400:no)リターンし、肯定判断なら(S400:yes)、確定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御してS350,S380又はS385で選択した確定図柄を確定表示させる(S405)。確定コマンドを受信したサブ統合制御装置83は演出図柄制御装置82に予め選択されていた擬似図柄を確定表示させる指示信号を送信し、演出図柄制御装置82は、その信号に応じて演出図柄表示装置6を制御して擬似図柄を確定表示させる。これにより、第1又は第2特別図柄と擬似図柄の変動の開始と終了とが同じタイミングになる(同期する)。
S405に続いては、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10で確定表示させた第1又は第2特別図柄が大当り図柄か否か判定し(S410)、肯定判定なら(S410:yes)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行い(S415)、確変フラグが1か否か(高確率状態か否か)判定し(S420)、肯定判定なら(S420:yes)、確変フラグに0をセットし(S425)、S425、又はS420の否定判定(S420:no)に続いては、時短フラグが0よりも大きいか否か判定し(S430)、肯定判定なら(S430:yes)、時短フラグに0をセットし(S435)、S435、又はS430の否定判定(S430:no)に続いては、条件装置作動開始処理(S440)と、役物連続作動装置作動開始処理(S445)とを行うことで大当りを開始し、大当り開始演出指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S450)。
一方、S410が否定判定、即ち、確定図柄が大当りでなければ(S410:no)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行い(S460)、確変フラグが1か否か判定し(S465)、肯定判定なら(S465:yes)、確変カウンタからデクリメントし(S470)、確変カウンタが0か否か判定し(S475)、肯定判定なら(S475:yes)、確変フラグに0をセットする(S480)。続いて、S480、又はS465,S475が否定判定なら(S465:no,S475:no)、時短フラグが0よりも大きいか否か判定し(S485)、肯定判定なら(S485:yes)、時短カウンタからデクリメントし(S490)、時短カウンタが0か否か判定し(S495)、肯定判定なら(S495:yes)、時短フラグに0をセットする(S500)。S465からS500によって、特別図柄が当否判定に応じたハズレ確定表示を行うごとに、高確率状態を規制する確変カウンタと時短(開放延長)状態を規制する時短カウンタとが計数され、これらのカウンタが所定値に至ることで遊技状態が変化(時短(開放延長)状態が終了し、通常状態(通常確変状態で、且つ、通常開放状態)に移行)する。
続いて、S500、又はS485,S495が否定判定なら(S485:no,S495:no)、確定表示された特別図柄が小当り図柄か否かを判断し(S505)、肯定判定なら(S505:yes)、小当り遊技の作動開始を行う処理を行い(S510)、S450,S510、又はS505の否定判定(S505:no)に続いては、上記処理の結果に基づく遊技状態を示す状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S455)リターンする。
図9に戻り、S310が肯定判定、即ち、確定図柄の表示中なら(S310:yes)、図11のフローチャートに進み、確定図柄表示時間が経過したか否か判定し(S550)、否定判定なら(S550:no)リターンし、肯定判定なら(S550:yes)、確定図柄表示終了処理(S555)を行い、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御して特別図柄の確定表示を終了させ、サブ統合制御装置83に疑似図柄の確定表示を終了させる指示を行う。
次に、図12から図15を用いて、主制御装置80が実行する特別遊技処理を説明する。本処理は、図9の当否判定処理時に設定された開放パターンに基づいて、大入賞口14の開閉を制御すると共に、当否判定処理時に設定された大当り遊技終了後の遊技状態に基づいて、大当り遊技終了時に確変フラグ、確変カウンタ、時短フラグ及び時短カウンタをセットする処理となり、本発明の大当り実行手段に相当すると共に開放延長手段を含む処理となる。
本処理を開始すると、大当りフラグに基づいて条件装置が未作動か否かを判定する(S600)。肯定判定、即ち、大当り中でなければ(S600:yes)、小当り遊技として大入賞口14が作動中か否かを判定する(S605)。S605が否定判定なら(S605:no)リターンし、肯定判定なら(S605:yes)、小当り開始インターバル中であるか否かを判定し(S610)、肯定判定なら(S610:yes)、小当り開始インターバル時間が経過したか否かを判定し(S615)、否定判定なら(S615:no)リターンし、肯定判定なら(S615:yes)、小当り遊技として大入賞口14を開放するとともに、サブ統合制御装置83に小当り演出指示コマンドを送信し(S620)リターンする。
S610が否定判定なら(S610:no)、小当り動作中か否かを判定し(S625)、肯定判定なら(S625:yes)、カウントスイッチ14aが遊技球を検出したか否か判定し(S630)、肯定判定なら(S630:yes)、当該小当り遊技時の大入賞口14への遊技球の入球数が9個未満か否か判定する(S635)。S630が否定判定(S630:no)、又はS635が肯定判定(S635:yes)なら、大入賞口14の小当り遊技の開放時間が経過したか否か判定し(S640)、否定判定なら(S640:no)リターンする。
S635が否定判定(S635:no)、又はS640が肯定判定(S640:yes)なら、小当り遊技を行う大入賞口14の閉鎖処理を行い(S645)、続いて小当り終了演出処理を行い(S650)リターンする。
S625が否定判定で小当り遊技中ではないなら(S625:no)、小当り終了演出の時間が経過したか否かを判定し(S655)、否定判定なら(S655:no)リターンし、肯定判定なら(S655:yes)、小当り遊技終了処理を行ない(S660)リターンに抜ける。
S600が否定判定、即ち大当りフラグが立っていれば(S600:no)、図13のフローチャートに進み、大入賞口14が閉鎖中か否か判定し(S700)、肯定判定なら(S700:yes)、大当り遊技の開始演出中か否か判定する(S705)。S705が肯定判定なら(S705:yes)、大当り遊技の開始演出時間が経過したか否かを判定し(S710)、否定判定なら(S710:no)リターンし、肯定判定なら(S710:yes)、大入賞口14の開放処理を行うとともに、サブ統合制御装置83に大入賞口開放演出を指示するコマンドを送信し(S715)リターンする。
S705が否定判定なら(S705:no)、即ち、大当り遊技の開始演出中ではないなら、ラウンド間インターバル中か否か判定し(S720)、否定判定なら(S720:no)、大当り遊技の終了演出中か否か判定し(S730)、否定判定なら(S730:no)、大当り開始演出処理を行いサブ統合制御装置83に大当り開始演出を指示するコマンドを送信し(S735)リターンする。
S735で主制御装置80がサブ統合制御装置83に大当り開始演出指示コマンドを送信すると、該コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、パチンコ機に設けられたランプ、LEDを大当り遊技演出用に激しく発光させ、大当り遊技用の音をスピーカから出力させる。また、サブ統合制御装置83は、演出図柄制御装置82に信号を送信し、演出図柄表示装置6において大当り開始演出を表示させる。
S720が肯定判定、即ち、ラウンド間インターバル中なら(S720:yes)、インターバル時間が経過したか否か判定し(S725)、否定判定なら(S725:no)リターンし、肯定判定なら(S725:yes)、大入賞口14の開放処理を行い(S715)リターンする。
S700が否定判定、即ち、大入賞口14が開放中なら(S700:no)、図14のフローチャートに進み、カウントスイッチ14aが遊技球を検出したか否か判定し(S800)、肯定判定なら(S800:yes)、当該開放のカウントスイッチ14aの検出数が9個未満か否か判定する(S805)。S800の否定判定、又はS805が肯定判定(S800:no、S805:yes)なら、大入賞口14の開放時間が経過したか否か判定し(S810)、否定判定なら(S810:no)リターンし、S805が否定判定(S805:no)、又はS810が肯定判定なら(S810:yes)、大入賞口14の閉鎖処理を行い(S815)、終了した大入賞口14のラウンド遊技が最終ラウンドか否か判定する(S820)。
S820が肯定判定なら(S820:yes)、大当り終了演出処理を行い、サブ統合制御装置83に大当り終了演出を指示するコマンドを送信し(S825)リターンする。S820が否定判定なら(S820:no)、ラウンド遊技間インターバル処理を行い、サブ統合制御装置83にインターバル演出を開始する指示信号を送信し(S830)リターンする。
図13に戻り、S730が肯定判定、即ち、大当り終了演出中なら(S730:yes)、図15のフローチャートに進み、大当り終了演出時間が経過したか否か判定する(S900)。S900が否定判定なら(S900:no)リターンに抜け、S900が肯定判定なら(S900:yes)、役物連続作動装置の停止処理(S905)と条件装置の作動停止処理(S910)を行って大当り遊技を終了し、図9のS355で設定したモードバッファを参照して(S915)、確変フラグ(S920)、確変カウンタ(S925)、時短フラグ(S930)、時短カウンタ(S935)を設定し、設定した時短フラグの値に応じて普通電動役物100の開放パターンを設定し(S940)、モードバッファをクリアし(S945)、サブ統合制御装置83に終了コマンドと(S950)、設定した確変フラグと時短フラグに基づく状態指定コマンドを送信し(S955)、大当りフラグに0をセットして(S860)リターンする。
以上が実施例1の説明となる。実施例1では、第1開放延長よりも第2開放延長の有利度を高く(第2特図の変動により価値の高い大当り遊技が生起させることが容易になる)したうえで、遊技状態の違い(第1開放延長状態、第2開放延長状態、通常開放状態)に拘わらず、普通電動役物100が当り遊技を行う場合の振分部材34の作動を一定としながらも、普通電動役物100の開放パターンを異ならせることで振分部材34との動作の組合せの違いによって第1始動口B111と第2始動口12への入球率を偏らせる構成となり、この構成により遊技状態毎に遊技者の有利度を変化させ、遊技に対する興趣を高めている。
次に、実施例2を説明する。特別に説明のない部分については実施例1と共通内容であり重複する説明は割愛する。
実施例1のパチンコ遊技機では、振分部101の内部に第1始動口B111と第2始動口12とを設け、普通電動役物100に入球した遊技球を振分部材34により第1始動口B111と第2始動口12とに振り分けたが、実施例2では、振分部101の内部に作動口103(実施例1の第1始動口B111の位置)と第2始動口12とを設け、作動口103に遊技球が入球すると、当該遊技球の自重により非電動役物となる機械式チューリップ役物105が開放し、該機械式チューリップ役物105に第1始動口B111を備える構成とした。
以下、図を用いて実施例1と異なる点について説明する。図16は、実施例2における遊技盤1の正面図である。実施例1と異なるのは、実施例1と同位置に配置された振分部101の左下に第1始動口B111となる機械式チューリップ105が配置され、振分部101内に機械式チューリップ105を開放させる作動口103を備えた点となる。なお機械式チューリップ105は、閉鎖状態のときは遊技球の入球が不可となり、開放状態で遊技球が2個入球すると、当該入球した遊技球の自重によって閉鎖状態に戻る(規定入賞数2個)。
図17は、実施例2における振分部101の構成を示す図となり、その構造は実施例1と同一としながら、振分部材34の振り分け先を作動口103と第2始動口12とにしている。具体的には、ハウジング部材101cの下部左に作動口103を配設し(実施例1では第1始動口B111を配設)、右に実施例1と同様に第2始動口12を配設した。
従って、振分部材ソレノイド34bが駆動しない停止状態では、振分部材34は実施例1と同様に正面からみて右側に傾斜した状態で停止するが、この状態で停止している期間は、図17(a)に示すように、普通電動役物100に入球した遊技球は作動口103に振り分けられ、作動口103に遊技球が入球すると、該遊技球の自重により第1機械式チューリップ(非電動役物)105が開放し第1始動口B111への入球が可能となる。振分部材ソレノイド34bが駆動し、振分部材34が正面からみて左側に傾斜した状態で停止する期間は、実施例1と同様に、普通電動役物100に入球した遊技球は第2始動口12に振り分けられる。
図18は、実施例2におけるパチンコ機の電気配線を示すブロック図となり、実施例1のブロック図と比較して、作動口103に入球した遊技球を検出する作動口スイッチ103aが、遊技盤中継端子板74を介して主制御装置80に追加接続されている。
以上が実施例2の説明となる。実施例2でも、第1開放延長よりも第2開放延長の有利度を高く(第2特図の変動により価値の高い大当り遊技が生起させることが容易になる)したうえで、遊技状態の違い(第1開放延長状態、第2開放延長状態、通常開放状態)に拘わらず、普通電動役物100が当り遊技を行う場合の振分部材34の作動を一定としながらも、普通電動役物100の開放パターンを異ならせることで振分部材34との動作の組合せによって作動口103と第2始動口12への入球率を偏らせ、作動口103への入球によって機械式チューリップ105が開放して第1始動口B111への入球が可能となり、第1開放延長状態と第2開放延長状態とで1個の遊技球が普通電動役物100へ入球した際の価値を変化させると共に、有利度を変化させることができ、遊技に対する興趣を高めている。
次に、実施例3を説明する。特別に説明のない部分については実施例1、2と共通内容であり重複する説明は割愛する。
実施例3では、遊技盤1、及び振分部101の構成を実施例2と同じとしながら、普通電動役物100の当り遊技時の振分部材34の作動契機が異なる構成となり、具体的には、普図当り遊技時の普通電動役物100への入球数によって振分部材34が右傾斜から左傾斜に変位(駆動)する構成となる。なお、本実施例では、普通電動役物100開放時の規定数が3個となっている。
実施例3における普図当り時の普通電動役物100の作動内容と振分部材34の作動内容とを、図21,22,23に示したタイミングチャートを用いて説明する。振分部材34は、普通電動役物100が当り動作を行わない状態では、作動口103に遊技球を振り分ける状態を常に維持している(振分部材ソレノイド34b停止状態)。
本実施例における振分部材34の作動契機は、遊技状態に拘わらず、当り遊技時の普通電動役物100への遊技球の入球となり、普通電動役物100に遊技球が入球しなければ振分部材34は作動しない。
詳しくは、図21の下段のタイミングチャート(通常時、普通電動役物100が0.200秒1回開放)に示すように、普通電動役物100の当り動作時に、振分部材34の停止状態(右傾斜状態)によって作動口103に入球した遊技球を作動口スイッチ103aが1個検出すると、振分部材34が駆動状態(左傾斜状態)に変位し、以降に入球した遊技球を第2始動口12に振り分ける構成となっている。
また、駆動状態に変位している振分部材34は、遊技状態に拘わらず、普通電動役物100の開放動作終了時、又は規定数の入球検出時から0.200秒後に停止状態に変位する(元の状態に戻る)。従って、普通電動役物100が0.200秒の開放を1回行う通常開放状態での普図当り時には、複数の遊技球の入球は見込めず、作動口103入球から機械式チューリップ(非電動役物)105の開放によってほぼ第1始動口B111への入球のみが可能となる。
図22のタイミングチャートは、実施例3における第1開放延長状態の普通電動役物100の開放パターンを示している。本実施例の第1開放延長状態では、普図の1回の当りに対して普通電動役物100が0.600秒の開放を1回行う。また、第1開放延長状態においても、振分部材34は、作動口スイッチ103aが遊技球を1個検出すると停止状態から駆動状態に変位する。
この場合も駆動状態に変位した振分部材34は、普通電動役物100の開放動作終了時、又は規定数(実施例3では3個)の入球検出時から0.200秒後に停止状態に変位する(元の状態に戻る)。従って、第1開放延長状態では普通電動役物100が0.600秒間の開放を行うことによって、基本的には1個しか遊技球は入球しないため機械式チューリップ105の開放による第1始動口B111への入球のみで遊技を進行するが、稀に2個入賞した場合は第2始動口12に遊技球が振り分けられる。
図23のタイミングチャートは、実施例3における第2開放延長状態の普通電動役物100の開放パターンを示している。本実施例の第2開放延長状態では、普図の1回の当りに対して普通電動役物100が5.000秒の開放を1回行う。また、第2開放延長状態においても、振分部材34は、作動口スイッチ103aが遊技球を1個検出すると停止状態から駆動状態に変位する。
従って、複数の遊技球の入球が見込める普通電動役物100の5.000秒の開放では、1個目に入球した遊技球は作動口103へ入球し、該入球に応じた機械式チューリップ(非電動役物)105の開放によって第1始動口B111への容易な入賞が可能となり、2個目,3個目に入球した遊技球は第2始動口12に振り分けられるが、本実施例の普通電動役物100の規定入賞数が3個であるため、普通電動役物100への3個目の入球となる遊技球を第2始動口スイッチ12aが検出した時点で、普通電動役物100の開放は終了し、その0.200秒後に振分部材34は駆動状態から停止状態に変位する(元の状態に戻る)。
なお、第1始動口B111となる機械式チューリップ(非電動役物)105の規定入賞数が2個であるため、開放した普通電動役物100に3個の遊技球が入球して開放を終了した場合、第1始動口B111と第2始動口12にはそれぞれ2個の入賞が見込める。
以上が実施例3の説明となる。本実施例でも、第1開放延長よりも第2開放延長の有利度を高く(第2特図の変動により価値の高い大当り遊技が生起させることが容易になる)したうえで、第1開放延長状態と第2開放延長状態とで普通電動役物100の開放パターンを異ならせながら、振分部材34の作動契機を普通電動役物100への所定数(1個)の遊技球の入球とすることで、第1開放延長状態と第2開放延長状態とで第2始動口12への入球率に差を持たせた構成となっている。この構成により、どちらの開放延長状態でも作動口103への入球による機械式チューリップ(非電動役物)105の開放によって第1始動口B111に入賞が可能な状態となるが、第2始動口12への入賞は第1開放延長状態と第2開放延長状態とで普通電動役物100の入球率が変化するため、遊技者の有利度も遊技状態に応じて変化し、遊技に対する興趣を高めている。
次に、実施例4を説明する。特別に説明のない部分については実施例1、2、3と共通内容であり重複する説明は割愛する。
実施例3のパチンコ遊技機では、振分部101の内部に作動口103と第2始動口12とを設け、普通電動役物100に入球した遊技球を振分部材34によって作動口103と第2始動口12とに振り分けたが、実施例4では、振分部101の内部に第1作動口103(本発明の第1作動口に相当)と第2作動口104(本発明の第2作動口に相当)とを設け、第1作動口103に遊技球が入球すると、当該遊技球の自重により非電動役物となる第1機械式チューリップ役物105(本発明の第1非電動役物に相当)が開放し、第2作動口104に遊技球が入球すると、当該遊技球の自重により非電動役物となる第2機械式チューリップ役物106(本発明の第2非電動役物に相当)が開放し、第1機械式チューリップ105を第1始動口B111、第2機械式チューリップ106を第2始動口12とする構成とした。なお、振分部材34の作動契機は、実施例3と同様に普通電動役物100への1個の遊技球の入球としている。
以下に、実施例3と異なる点について説明する。図24は、実施例4における遊技盤1の正面図である。実施例3(実施例2を援用)と異なるのは、実施例3と同位置に配置された振分部101の左下に第2始動口12となる第2機械式チューリップ106(本発明の第2非電動役物に相当)が配置され、その左下に第1始動口B111となる第1機械式チューリップ105(本発明の第1非電動役物に相当)が配置され、振分部101内は、左側に第1機械式チューリップ105を開放させる第1作動口103を、右側に第2機械式チューリップ106を開放させる第2作動口104を配設した。なお第1機械式チューリップ105、第2機械式チューリップ106ともに、閉鎖状態のときは遊技球の入球が不可となり、開放状態で遊技球が2個入球すると、当該入球した遊技球の自重によって閉鎖状態に戻る(規定入賞数2個)。
図25は、実施例4における振分部101の構成を示す図となり、構造自体は実施例1と同一としながら、振分部材34の振り分け先を第1作動口103と第2作動口104とにしている。具体的には、ハウジング部材101cの下部左に第1作動口103を配設し、右に第2作動口104を配設した。
従って、振分部材ソレノイド34bが駆動しない停止状態では、振分部材34は正面からみて右側に傾斜した状態で停止するが、この状態で停止している期間は、図25(a)に示すように、普通電動役物100に入球した遊技球は第1作動口103に振り分けられ、第1作動口103に遊技球が入球すると、該遊技球の自重により第1機械式チューリップ(第1非電動役物)105が開放し(図24,25の矢印X)第1始動口B111への入球が可能となる。振分部材ソレノイド34bが駆動し、振分部材34が正面からみて左側に傾斜した状態で停止する期間は、普通電動役物100に入球した遊技球は第2作動口104に振り分けられ、第2作動口104に遊技球が入球すると、該遊技球の自重により第2機械式チューリップ(第2非電動役物)106が開放し(図24,25の矢印Y)第2始動口12への入球が可能となる。
なお、本実施例では、振分部材34の振り分け先を第1作動口103と第2作動口104とし、普通電動役物100への1個の入球(詳しくは第1作動口スイッチ103aが1個の遊技球を検出)で振分部材34が停止状態から駆動状態に変位する。この変位により、それぞれの作動口に1個ずつの遊技球が入球すれば、各作動口に対応した非電動役物が開放状態に変位するため、普通電動役物100開放時の規定数を2個(2個目は第2作動口スイッチ104aの1個目の検出)とした。
図26は、実施例4におけるパチンコ機の電気配線を示すブロック図となり、実施例1のブロック図に対して、第1作動口103に入球した遊技球を検出する第1作動口スイッチ103aと、第2作動口104に入球した遊技球を検出する第2作動口スイッチ104aとを、遊技盤中継端子板74を介して主制御装置80に追加接続している。
実施例4における普図当り時の普通電動役物100の作動内容と振分部材34の作動内容とは、実施例3に対して普通電動役物100の規定入賞数が3個から2個に変更した点と、振分部材34の停止状態での振り分け先が作動口103から第1作動口103、駆動状態での振り分け先が第2始動口12から第2作動口104に変更した点となる。
通常開放状態、及び第1開放延長状態での普図当り時の普通電動役物100の作動内容と振分部材34の作動内容とは、遊技球入球時の振分部材34の振り分け先が、第1機械式チューリップ105を開放させる第1作動口103(結果的に第1始動口B111への入球を可能とする点で実施例3と同様)となる点が異なるのみで、複数の遊技球の入球が見込めないためタイミングチャートとしては実施例3と同様となるため説明は援用とする。
図28のタイミングチャートに示すように、本実施例の第2開放延長状態でも、普図の1回の当りに対して普通電動役物100が5.000秒の開放を1回行う。また、振分部材34は、第1作動口スイッチ103aが遊技球を1個検出すると停止状態から駆動状態に変位する。
従って、複数の遊技球の入球が見込める普通電動役物100の5.000秒の開放では、1個目に入球した遊技球は第1作動口103へ入球し、該入球に応じた第1機械式チューリップ(第1非電動役物)105の開放によって第1始動口B111への容易な入賞が可能となる。2個目に入球した遊技球は第2作動口104へ入球し、該入球に応じた第2機械式チューリップ(第2非電動役物)106の開放によって第2始動口12への容易な入賞が可能となる。また、本実施例の普通電動役物100の規定入賞数が2個であるため、普通電動役物100への2個目入球となる遊技球を第2作動口スイッチ104aが検出した時点で普通電動役物100の開放動作が終了し、その時点から0.200秒後に振分部材34は駆動状態から停止状態に変位する(元の状態に戻る)。但し、遊技球が連なって普通電動役物100に入球した場合、第1作動口103に2個の遊技球が振り分けられる場合もあるため、第2作動口104が1個の遊技球を検出するまで普通電動役物100の開放と振分部材34の駆動状態とを継続する構成(第2作動口スイッチ104aが1個の遊技球を検出した時点で普通電動役物100の開放を終了し、その時点から0.200秒後に振分部材34の駆動を終了する)も考えられる。
なお、普通電動役物100は2個の遊技球が入球するとその開放動作を終了するが、第1始動口B111となる第1機械式チューリップ(第1非電動役物)105と第2始動口12となる第2機械式チューリップ(第2非電動役物)106とのそれぞれの規定入賞数はどちらも2個であるため、第2開放延長状態で普通電動役物100が1回の開放動作を行った場合、第1始動口B111と第2始動口12にはそれぞれ2個の入賞が見込める。
以上が実施例4の説明となる。本実施例でも、第1開放延長よりも第2開放延長の有利度を高く(第2特図の変動により価値の高い大当り遊技が生起させることが容易になる)したうえで、第1開放延長状態と第2開放延長状態とで普通電動役物100の開放パターンを異ならせながら、振分部材34の作動契機を普通電動役物100への1個の遊技球の入球とすることで、第1開放延長状態と第2開放延長状態とで第2作動口104への入球率に差を持たせた構成となっている。この構成により、どちらの開放延長状態でも第1作動口103への入球による第1機械式チューリップ(第1非電動役物)105の開放によって第1始動口B111に入賞が可能な状態となるが、第2始動口12への入賞が可能となる第2機械式チューリップ(第2非電動役物)106を開放させるための第2作動口104への入球率は、第1開放延長状態と第2開放延長状態とで変化し、遊技者の有利度も遊技状態に応じて変化することで遊技に対する興趣を高めている。
以下に変形例を説明する。実施例3の変形例として、次の構成が考えられる。振分部材34は、当り遊技以外では作動口103に遊技球を振り分ける右傾斜で停止状態にあり、普図当りに応じて普通電動役物100が開放するのと同時に駆動状態に変位し、当該当り遊技時の入球を第2始動口スイッチ12aが2個検出すると、再び停止状態に変位する構成としてもよい。
なお。上記した構成とした場合、第1開放延長状態と第2開放延長状態との普通電動役物100の開放パターンは以下のようにするのが望ましい。第1開放延長状態での普通電動役物100の開放パターンは5.000秒間の開放を1回行うものとし、遊技球を普通に発射していれば3個の入賞が見込めるため、第2始動口12に2個、作動口103に1個の遊技球が入球する。但し、遊技者の技術介入(単発打ちや止め打ちで、第2始動口12にしか入球させない)によって作動口103への入球確率を下げるようにすることもできる。この開放パターンでは、遊技者にとって時間効率は悪いが、第2始動口12を主体として入賞させることが可能となる。
第2開放延長状態での普通電動役物100の開放パターンは1.000秒間の開放を1回行うものとし、基本的には1又は2個しか入賞しないので第2始動口12にしか入球しない。ただし、稀ではあるが3個入賞することもあるので作動口103にも入球してしまう。これにより、遊技者が技術介入を行わなくても第2始動口12を主体として入賞させることが可能となる。そのため、時間効率の良し悪しと技術介入の必要性の有無によって第1開放延長状態よりも第2開放延長状態を有利度が高くすることができる。
実施例4の変形例としては、次の構成が考えられる。振分部材34は、当り遊技以外では第1作動口103に遊技球を振り分ける右傾斜で停止状態にあり、普図当りに応じて普通電動役物100が開放するのと同時に駆動状態に変位し、当該当り遊技時の入球を第2作動口104aが1個検出すると、再び停止状態に変位する構成としてもよい。
なお。上記した構成とした場合、第1開放延長状態と第2開放延長状態との普通電動役物100の開放パターンは以下のようにするのが望ましい。第1開放延長状態での普通電動役物100の開放パターンは5.000秒間の開放を1回行うものとし、普通に遊技球を発射していれば2個の入賞が見込めるため、第2作動口104に1個、第1作動口103に1個の遊技球が入球する。但し、遊技者の技術介入(単発打ちや止め打ちで、第2作動口104にしか入球させない)によって第1作動口103への入球確率を下げるようにすることもできる。この開放パターンでは、遊技者にとって時間効率は悪いが、第2作動口104を主体として入賞させることが可能となる。
第2開放延長状態での普通電動役物100の開放パターンは0.500秒間の開放を1回行うものとし、基本的には1個しか入賞しないので第2作動口104にしか入球しない。ただし、稀ではあるが普通電動役物100に2個入賞することもあるので、1個は第1作動口103にも入球してしまう。これにより、遊技者が技術介入を行わなくても第2始動口12を主体として入賞させることが可能となる。そのため、実施例3の変形例と同様に、時間効率の良し悪しと技術介入の必要性の有無によって第1開放延長状態よりも第2開放延長状態を有利度が高くすることができる。
以上のように、本発明の弾球遊技機によれば、大当り遊技終了後に普通電動役物の開放パターンが異なる第1開放延長状態又は第2開放延長状態に移行し、普通電動役物内に入球した遊技球を振分装置の作動と該普通電動役物の開放パターンとの組合せに応じて、普通電動役物内のいずれかの始動口、又は始動口となる非電動役物を開放させる作動口に振り分けることで従来にない斬新な遊技性を発揮する。従って普通電動役物内に遊技球の振分装置と、普通電動役物の開放パターンが異なる複数の開放延長状態とを備えた弾球遊技機に適用することができる。
1 遊技盤
3a 第1遊技領域
3b 第2遊技領域
6 演出図柄表示装置
11 第1始動口A
12 第2始動口
14 第1大入賞口
17 普通図柄作動ゲート
34 振分部材
80 主制御装置
82 演出図柄制御装置
83 サブ統合制御装置
100 普通電動役物
101 振分部
103 第1作動口
104 第2作動口
105 第1機械式チューリップ役物
106 第2機械式チューリップ役物
111 第1始動口B

Claims (1)

  1. 普図始動口への入球に起因した当否判定の結果を示し、所定時間の変動表示後に確定表示する普通図柄と、
    第1始動口への入球に起因した当否判定の結果を示し、所定時間の変動表示後に確定表示する第1特別図柄と、
    第2始動口への入球に起因した当否判定の結果を示し、所定時間の変動表示後に確定表示する第2特別図柄と、を備え、
    前記普通図柄が当り図柄で確定表示すると該当り図柄に応じた開放パターンで普通電動役物の開放を伴う当り遊技を実行する当り実行手段と、
    前記第1特別図柄又は前記第2特別図柄が大当り図柄で確定表示すると大入賞口の開放を伴う大当り遊技を実行する大当り実行手段と、
    前記大当り遊技の終了後に、前記当り遊技時における前記普通電動役物の開放時間を通常遊技状態時よりも延長又は/及び開放回数を増加した開放延長状態とする開放延長手段を備えた弾球遊技機であって、
    前記第1始動口を備え、第1作動口へと入球した遊技球の自重によって入球不能な閉鎖状態から入球可能な開放状態へと変位し、所定数の遊技球が入球すると前記閉鎖状態に変位する第1非電動役物と、
    前記第2始動口を備え、第2作動口へと入球した遊技球の自重によって入球不能な閉鎖状態から入球可能な開放状態へと変位し、所定数の遊技球が入球すると前記閉鎖状態に変位する第2非電動役物と、
    前記当り遊技の実行からの前記普通電動役物への入球数が予め定められた固定値に達すると、前記普通電動役物に入球した遊技球を、前記普通電動役物内に設けられた前記第1作動口及び前記第2作動口のいずれかへと振り分ける振分手段と、を設け、
    前記普図始動口、前記普通電動役物、前記第1非電動役物、前記第2非電動役物及び前記大入賞口を遊技領域の同一流下経路上に配置し、
    前記開放延長状態には、前記大当り図柄の種類に基づき実行される第1開放延長状態及び第2開放延長状態があり、
    前記第1開放延長状態では前記普通電動役物に入球した遊技球が前記振分手段によって前記第1作動口にしか振り分けられない確率が高い前記開放パターンを選択し、
    前記第2開放延長状態では前記普通電動役物に入球した遊技球が前記振分手段によって前記第2作動口にも振り分けられる確率が高い前記開放パターンを選択する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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