JP2017122061A - 液体除菌剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】繊維製品等の対象物に優れた除菌効果を付与でき、更には菌由来の臭いを抑制することができ、処理後の前記対象物を衛生的に保たせることのできる、更には処理後の前記対象物からの臭いの発生を抑制することのできる、液体除菌剤組成物を提供する。【解決手段】炭素数12以上16以下の炭化水素基を1つ有するベンザルコニウム型の特定の第4級アンモニウム化合物(a1)、炭素数8以上12以下の炭化水素基を2つ有する特定の第4級アンモニウム化合物(a2)、オキシエチレン基の平均付加モル数が5以上15以下のポリオキシエチレンラウリルエーテル(b)、カルボン酸基を2つ以上4つ以下有する、酸型の分子量が500以下であるポリカルボン酸又はその塩(c)、及び水を含有し、質量比(a1)/(a2)が0.1以上10以下、(a1)と(a2)の合計含有量が0.01質量%以上2質量%以下、質量比[(a1)+(a2)]/(b)が2以上10以下、質量比(c)/(b)が1以上20以下、(c)成分の含有量が酸型に換算して0.1質量%以上5質量%以下である、液体除菌剤組成物。【選択図】なし
Description
本発明は、液体除菌剤組成物及びスプレー式液体除菌剤製品に関する。
洗濯習慣の変化により、着用した衣料はその都度洗濯することが一般的になっているが、スーツや制服、セーター等の衣料は一般家庭では洗濯が難しく、洗濯回数も一般の衣料に比べて格段に少ない。さらに、ジーパンや肌に直接触れていない衣類は着てもすぐに洗わないという洗濯習慣が増えている。また、絨毯、玄関マット、カーテン、ソファー等の繊維製品も同様に洗濯することが難しく、部分的な汚れに菌体が関与して、衛生面に問題がある。このように、繊維製品に生じる臭いと菌体との関係を考慮する上で、除菌は繊維製品の消臭を達成する上で重要な要点でもあり、消臭剤に除菌機能を持たせた技術が多く開示されている。
従来技術として、特許文献1には消臭基材及び炭素数12又は14のアルキル基とベンジル基を有する4級アンモニウム化合物を含有する液体消臭剤組成物が記載されている。
特許文献2には、ポリヒドロキシアミン化合物、第4級アンモニウム型抗菌剤、アミンオキシド及び非イオン界面活性剤を含有する消臭剤が記載されている。
特許文献3の実施例には、複数の第4級アンモニウム塩を用いる殺菌剤が記載されている。
特許文献4には、オクチルベンジルジメチルアンモニウム塩とジ長鎖アルキルジ短鎖アルキルカチオン塩との2種の第4級アンモニウム塩、ポリヒドロキシアミン化合物及びポリカルボン酸を含有する液体消臭除菌剤組成物が記載されている。
特許文献5には、ポリヒドロキシアミン化合物とクエン酸等の多価有機酸を含有する汗臭及びアルデヒド類に由来する複合臭に効果的な水性消臭剤組成物が記載されている。
特許文献2には、ポリヒドロキシアミン化合物、第4級アンモニウム型抗菌剤、アミンオキシド及び非イオン界面活性剤を含有する消臭剤が記載されている。
特許文献3の実施例には、複数の第4級アンモニウム塩を用いる殺菌剤が記載されている。
特許文献4には、オクチルベンジルジメチルアンモニウム塩とジ長鎖アルキルジ短鎖アルキルカチオン塩との2種の第4級アンモニウム塩、ポリヒドロキシアミン化合物及びポリカルボン酸を含有する液体消臭除菌剤組成物が記載されている。
特許文献5には、ポリヒドロキシアミン化合物とクエン酸等の多価有機酸を含有する汗臭及びアルデヒド類に由来する複合臭に効果的な水性消臭剤組成物が記載されている。
本発明は、繊維製品等の対象物に優れた除菌効果を付与でき、更には菌由来の臭いを抑制することができ、前記対象物を衛生的に保たせることができる、更には処理後の前記対象物からの臭いの発生が抑制された液体除菌剤組成物を提供する。
本発明は、下記一般式(1)で示される第4級アンモニウム化合物(a1)〔以下、(a1)成分という〕、下記一般式(2)で示される第4級アンモニウム化合物(a2)〔以下、(a2)成分という〕、オキシエチレン基の平均付加モル数が5以上15以下のポリオキシエチレンラウリルエーテル(b)〔以下、(b)成分という〕、カルボン酸基を2つ以上4つ以下有する、酸型の分子量が500以下であるポリカルボン酸又はその塩(c)〔以下、(c)成分という〕、及び水を含有する液体除菌剤組成物であって、
(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との質量比(a1)/(a2)が0.1以上10以下であり、
(a1)成分と(a2)成分の合計含有量が0.01質量%以上2質量%以下であり、
(a1)成分と(a2)成分の合計含有量と(b)成分の含有量との質量比[(a1)+(a2)]/(b)が2以上10以下であり、
酸型に換算した(c)成分の含有量と(b)成分の含有量との質量比(c)/(b)が1以上20以下であり、
(c)成分の含有量が酸型に換算して0.1質量%以上5質量%以下である、
液体除菌剤組成物に関する。
(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との質量比(a1)/(a2)が0.1以上10以下であり、
(a1)成分と(a2)成分の合計含有量が0.01質量%以上2質量%以下であり、
(a1)成分と(a2)成分の合計含有量と(b)成分の含有量との質量比[(a1)+(a2)]/(b)が2以上10以下であり、
酸型に換算した(c)成分の含有量と(b)成分の含有量との質量比(c)/(b)が1以上20以下であり、
(c)成分の含有量が酸型に換算して0.1質量%以上5質量%以下である、
液体除菌剤組成物に関する。
(式中、R1は炭素数12以上16以下の炭化水素基であり、R2、R3は、それぞれ、炭素数1以上3以下のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R4は炭素数1以上3以下のアルキレン基又はヒドロキシアルキレン基である。)
(式中、R5、R6は、それぞれ、炭素数8以上12以下の炭化水素基であり、R7、R8は、それぞれ、炭素数1以上3以下のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。)
また、本発明は、前記液体除菌剤組成物を、スプレイヤー付き容器に充填してなる、スプレー式液体除菌剤製品に関する。
本発明によれば、衣類等の繊維製品に付着させて用いる、例えば噴霧ないし塗布して用いることにより、十分な除菌効果が発現する液体除菌剤組成物、及びこれを用いたスプレー式液体除菌剤製品が提供される。
本発明の液体除菌剤組成物は、処理対象物に優れた除菌効果を付与でき、更には菌由来の臭いを抑制することができ、処理後の前記対象物を衛生的に保たせることができる、更には処理後の前記対象物からの臭いの発生を抑制することができる。
本発明の液体除菌剤組成物は、処理対象物に優れた除菌効果を付与でき、更には菌由来の臭いを抑制することができ、処理後の前記対象物を衛生的に保たせることができる、更には処理後の前記対象物からの臭いの発生を抑制することができる。
前記した特許文献4では、炭素数8の炭化水素基を有する特定の第4級アンモニウム化合物、炭素数8以上12以下の炭化水素基を有する特定の第4級アンモニウム化合物、特定のアミンオキシド、及び特定のポリカルボン酸又はその塩を所定条件で組み合わせることで、除菌効果と高い消臭性能を発現させている。
本発明では、(a1)成分と(a2)成分の特定2種の第4級アンモニウム塩と(b)成分の特定の非イオン界面活性剤と(c)成分の特定のポリカルボン酸又はその塩を所定条件で用いることにより、従来の技術よりも優れた除菌効果が得られるだけでなく、より広い範囲の第4級アンモニウム塩を使用できることを見出した。
本発明では、(a1)成分と(a2)成分の特定2種の第4級アンモニウム塩と(b)成分の特定の非イオン界面活性剤と(c)成分の特定のポリカルボン酸又はその塩を所定条件で用いることにより、従来の技術よりも優れた除菌効果が得られるだけでなく、より広い範囲の第4級アンモニウム塩を使用できることを見出した。
すなわち、本発明では、以下に説明する(a1)成分、(a2)成分、(b)成分及び(c)成分を所定条件で組み合わせることで、優れた除菌効果を有し、また菌由来の臭いを抑制することもできる液体除菌剤組成物が得られる。
<(a1)成分>
(a1)成分は、前記一般式(1)で表される第4級アンモニウム化合物である。
式(1)中、R1は、炭素数12以上16以下の炭化水素基である。R1の炭化水素基は、アルキル基又はアルケニル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。R1の炭素数は、12以上14以下が好ましい。R1は、好ましくは炭素数12以上16以下のアルキル基であり、より好ましくは炭素数12以上14以下のアルキル基であり、更に好ましくは炭素数12のアルキル基及び炭素数14のアルキル基から選ばれる1種以上のアルキル基であり、更により好ましくは炭素数12のアルキル基及び炭素数14のアルキル基から選ばれる1種以上の直鎖のアルキル基である。
また、式(1)中、R2、R3は、それぞれ、炭素数1以上3以下のアルキル基又は炭素数1以上3以下のヒドロキシアルキル基であり、好ましくはメチル基である。R4は、炭素数1以上3以下のアルキレン基又は炭素数1以上3以下のヒドロキシアルキレン基であり、好ましくはメチレン基である。
(a1)成分は、前記一般式(1)で表される第4級アンモニウム化合物である。
式(1)中、R1は、炭素数12以上16以下の炭化水素基である。R1の炭化水素基は、アルキル基又はアルケニル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。R1の炭素数は、12以上14以下が好ましい。R1は、好ましくは炭素数12以上16以下のアルキル基であり、より好ましくは炭素数12以上14以下のアルキル基であり、更に好ましくは炭素数12のアルキル基及び炭素数14のアルキル基から選ばれる1種以上のアルキル基であり、更により好ましくは炭素数12のアルキル基及び炭素数14のアルキル基から選ばれる1種以上の直鎖のアルキル基である。
また、式(1)中、R2、R3は、それぞれ、炭素数1以上3以下のアルキル基又は炭素数1以上3以下のヒドロキシアルキル基であり、好ましくはメチル基である。R4は、炭素数1以上3以下のアルキレン基又は炭素数1以上3以下のヒドロキシアルキレン基であり、好ましくはメチレン基である。
(a1)成分は、R1の炭素数が異なる化合物の混合物であってもよい。
(a1)成分中、R1が炭素数12の炭化水素基である化合物及びR1が炭素数14の炭化水素基である化合物の合計の割合は、好ましくは80質量%以上、より好ましくは85質量%以上、更に好ましくは90質量%以上、そして、好ましくは99質量%以下、より好ましくは98質量%以下、更に好ましくは97質量%以下である。
また、(a1)成分中、R1が炭素数12の炭化水素基である化合物の割合は、好ましくは40質量%以上、より好ましくは45質量%以上、更に好ましくは50質量%以上、そして、好ましくは85質量%以下、より好ましくは80質量%以下、更に好ましくは75質量%以下である。
(a1)成分中、R1が炭素数12の炭化水素基である化合物及びR1が炭素数14の炭化水素基である化合物の合計の割合は、好ましくは80質量%以上、より好ましくは85質量%以上、更に好ましくは90質量%以上、そして、好ましくは99質量%以下、より好ましくは98質量%以下、更に好ましくは97質量%以下である。
また、(a1)成分中、R1が炭素数12の炭化水素基である化合物の割合は、好ましくは40質量%以上、より好ましくは45質量%以上、更に好ましくは50質量%以上、そして、好ましくは85質量%以下、より好ましくは80質量%以下、更に好ましくは75質量%以下である。
<(a2)成分>
(a2)成分は、前記一般式(2)で表される第4級アンモニウム化合物である。式(2)中、R5、R6は、それぞれ、炭素数8以上12以下の炭化水素基であり、好ましくは炭素数10のアルキル基又は炭素数10のアルケニル基であり、より好ましくは直鎖の炭素数10のアルキル基である。また、R7、R8は、それぞれ、炭素数1以上3以下のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、好ましくはメチル基である。
(a2)成分は、前記一般式(2)で表される第4級アンモニウム化合物である。式(2)中、R5、R6は、それぞれ、炭素数8以上12以下の炭化水素基であり、好ましくは炭素数10のアルキル基又は炭素数10のアルケニル基であり、より好ましくは直鎖の炭素数10のアルキル基である。また、R7、R8は、それぞれ、炭素数1以上3以下のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、好ましくはメチル基である。
<(b)成分>
(b)成分は、オキシエチレン基の平均付加モル数が5以上15以下のポリオキシエチレンラウリルエーテルである。
平均付加モル数は、好ましくは6以上、より好ましくは7以上であり、そして好ましくは12以下、より好ましくは11以下である。
(b)成分は、オキシエチレン基の平均付加モル数が5以上15以下のポリオキシエチレンラウリルエーテルである。
平均付加モル数は、好ましくは6以上、より好ましくは7以上であり、そして好ましくは12以下、より好ましくは11以下である。
(b)成分は、通常、オキシエチレン基の付加モル数が異なる化合物の混合物として、製造、入手される。
本発明では、(b)成分中、オキシエチレン基の付加モル数が0モル以上4モル以下の化合物の割合は、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは30質量%以下である。オキシエチレン基の付加モル数の異なる化合物の測定は、液体クロマトグラフ法によって測定する。
本発明では、(b)成分中、オキシエチレン基の付加モル数が0モル以上4モル以下の化合物の割合は、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは30質量%以下である。オキシエチレン基の付加モル数の異なる化合物の測定は、液体クロマトグラフ法によって測定する。
<(c)成分>
(c)成分は、カルボン酸基を2つ以上4つ以下有する、酸型の分子量が500以下であるポリカルボン酸又はその塩である。
(c)成分は、カルボン酸基を2つ以上4つ以下有する、酸型の分子量が500以下であるポリカルボン酸又はその塩である。
(c)成分は、カルボン酸基を2つ以上4つ以下、好ましくは3つ有する。また、(d)成分の分子量は、本発明では酸型、且つ結晶水を持たない構造での分子量を指し、好ましくは400以下、より好ましくは300以下であり、好ましくは100以上、より好ましくは150以上である。
(c)成分としては、シュウ酸(分子量90.03)、マロン酸(分子量104.1)、コハク酸(分子量118.09)、ジグリコール酸(分子量134.0)、リンゴ酸(分子量134.09)、クエン酸(分子量192.12)、酒石酸(分子量150.09)、エチレンジアミン四酢酸(分子量292.24、EDTAという場合もある)、及びメチルグリシン二酢酸(分子量205.7、MGDAという場合もある)及びこれらの塩から選ばれる1種以上のポリカルボン酸又はその塩が挙げられる。塩はアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属が好ましく、アルカリ金属塩が好ましい。
(c)成分は、好ましくは、クエン酸、ジグリコール酸、コハク酸、リンゴ酸、及び酒石酸から選ばれる1種以上のポリカルボン酸又はその塩であり、より好ましくはクエン酸又はその塩である。ポリカルボン酸の塩は、好ましくはクエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸カルシウムが挙げられる。
<組成、その他の成分等>
本発明の液体除菌剤組成物は、除菌効果の増強の観点から、(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との質量比(a1)/(a2)が、0.1以上、好ましくは0.15以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.25以上、更により好ましくは0.5以上、そして10以下、好ましくは5以下、より好ましくは3.5以下、更に好ましくは2以下である。
本発明の液体除菌剤組成物は、除菌効果の増強の観点から、(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との質量比(a1)/(a2)が、0.1以上、好ましくは0.15以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.25以上、更により好ましくは0.5以上、そして10以下、好ましくは5以下、より好ましくは3.5以下、更に好ましくは2以下である。
本発明の液体除菌剤組成物は、除菌効果の観点から、(a1)成分と(a2)成分の合計含有量が、0.01質量%以上、好ましくは0.03質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、そして、2質量%以下、好ましくは1.5質量%以下、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下である。
本発明の液体除菌剤組成物では、(a1)成分と(a2)成分及び(b)成分を所定条件で併用することにより、(a1)成分と(a2)成分の除菌効果を増強することができる。本発明の液体除菌剤組成物は、(a1)成分と(a2)成分の合計含有量と(b)成分の含有量との質量比[(a1)+(a2)]/(b)が、(a1)成分と(a2)成分の除菌効果増強の観点から、2以上、好ましくは2.2以上、より好ましくは2.5以上、そして10以下、好ましくは8以下、より好ましくは7以下、更に好ましくは5以下である。
なお、[(a1)+(a2)]は、(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との合計含有量である。
なお、[(a1)+(a2)]は、(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との合計含有量である。
本発明の液体除菌剤組成物は、(b)成分と(c)成分を所定条件で併用することにより、(a1)成分と(a2)成分の除菌効果を増強することができる。本発明の液体除菌剤組成物は、酸型に換算した(c)成分の含有量と(b)成分の含有量との質量比(c)/(b)が、1以上、好ましくは1.5以上、より好ましくは2以上、更に好ましくは2.5以上、そして20以下、好ましくは15以下、より好ましくは10以下である。
本発明の液体除菌剤組成物は、除菌効果増強の観点から、(c)成分の含有量が、酸型に換算して、0.1質量%以上、好ましくは0.15質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、そして、5質量%以下、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である。
本発明の液体除菌剤組成物は、(a1)成分と(a2)成分の除菌効果増強の観点から、前記[(a1)+(a2)]/(b)及び前記(c)/(b)の質量比の範囲内で、(b)成分を、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上、更に好ましくは0.03質量%以上、より更に好ましくは0.05質量%以上、そして、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、より更に好ましくは0.5質量%以下、特に好ましくは0.3質量%以下、含有する。
本発明の液体除菌剤組成物は、(a1)成分及び(a2)成分以外の第4級アンモニウム塩を含有することもできるが、第4級アンモニウム塩の全量中、(a1)成分及び(a2)成分の合計の割合は、好ましく70質量%以上、より好ましくは75質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、そして、100質量%以下、好ましくは98質量%以下であり、100質量%であってもよい。
本発明の液体除菌剤組成物には、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、更に、溶剤、消臭剤、多価アルコール、他の界面活性剤、油剤、ゲル化剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、香料、色素、紫外線吸収剤等の他の成分を添加することができる。
これら成分のうち、その他界面活性剤であるアミンオキシド化合物(例えば後述する(d)成分)又はポリヒドロキシアミン化合物(例えば後述する(e)成分)は除菌効果を更に高めるだけでなく、緩衝能により酸臭やアミン臭等を消臭する機能を有することから、菌体由来の臭いのみならず、繊維製品に付着した汗臭、タバコ臭及び焼き肉臭等に対する消臭効果に優れた効果を発揮することから本発明の除菌剤組成物に含有することが好ましい。その他成分について以下に説明する。
<(d)成分>
本発明の液体除菌剤組成物は、(d)成分として、一般式(3)で表されるアミンオキサイド化合物及び下記一般式(4)で表されるアミンオキシド化合物から選ばれる1種以上の化合物を含有することができる。
本発明の液体除菌剤組成物は、(d)成分として、一般式(3)で表されるアミンオキサイド化合物及び下記一般式(4)で表されるアミンオキシド化合物から選ばれる1種以上の化合物を含有することができる。
(式中、R9は炭素数7以上22以下のアルキル基又はアルケニル基であり、R10は炭素数1以上22以下のアルキル基又は炭素数3以上22以下のアルケニル基、炭素数1以上3以下のヒドロキシアルキル基又はベンジル基であり、R11は炭素数1以上3以下のアルキル基、炭素数1以上3以下のヒドロキシアルキル基又はベンジル基であり、R12は炭素数1以上5以下のアルキレン基である。Yは−CONR13−、−NR13CO−、−COO−又は−OCO−である。ここで、R13は水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基である。)
式(3)又は(4)中、R9は炭素数7以上22以下のアルキル基又はアルケニル基、好ましくは炭素数7以上22以下の直鎖のアルキル基であり、好ましくは炭素数9以上、より好ましくは11以上、そして好ましくは18以下、より好ましくは16以下の直鎖のアルキル基である。
また、式(3)又は(4)中、R10は炭素数1以上22以下のアルキル基又は炭素数3以上22以下のアルケニル基、炭素数1以上3以下のヒドロキシアルキル基又はベンジル基であり、好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル基、より好ましくはメチル基である。
また、式(3)又は(4)中、R11は炭素数1以上3以下のアルキル基、炭素数1以上3以下のヒドロキシアルキル基又はベンジル基であり、好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル基、より好ましくはメチル基である。
式(3)の更により好ましい構造は、以下構造1又は2である。
・構造1:R9が炭素数12以上16以下の直鎖のアルキル基であって、R10及びR11は独立してメチル基又はヒドロキシエチル基、好ましくはR10及びR11両方がメチル基である化合物。
・構造2:R9及びR10が炭素数10以上16以下の直鎖のアルキル基であって、R11はメチル基又はヒドロキシエチル基、好ましくはR11がメチル基
である化合物。
・構造1:R9が炭素数12以上16以下の直鎖のアルキル基であって、R10及びR11は独立してメチル基又はヒドロキシエチル基、好ましくはR10及びR11両方がメチル基である化合物。
・構造2:R9及びR10が炭素数10以上16以下の直鎖のアルキル基であって、R11はメチル基又はヒドロキシエチル基、好ましくはR11がメチル基
である化合物。
また、式(4)中、R12は炭素数1以上5以下のアルキレン基であり、好ましくは炭素数1以上4以下のアルキレン基、より好ましくはエチレン基又はプロピレン基である。
また、式(4)中、Yは−CONR13−、−NR13CO−、−COO−又は−OCO−であり、好ましくは−CONR13−である。ここで、R13は水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基である。
式(4)の最も好ましい構造は、以下の構造3である。
・構造3:R9が炭素数9以上16以下の直鎖のアルキル基、好ましくは炭素数11の直鎖アルキル基であって、Yが−CONR13−であり、R13は水素原子であって、R12はプロピレン基であり、R10及びR11はメチル基である化合物。
・構造3:R9が炭素数9以上16以下の直鎖のアルキル基、好ましくは炭素数11の直鎖アルキル基であって、Yが−CONR13−であり、R13は水素原子であって、R12はプロピレン基であり、R10及びR11はメチル基である化合物。
本発明の液体除菌剤組成物は、(d)成分を、除菌及び消臭性能の観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、そして、泡立ち抑制などの噴霧特性の観点から、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下、含有する。
<(e)成分>
本発明の液体除菌剤組成物は、(e)成分として、下記一般式(5)で表されるポリヒドロキシアミン化合物及び/又はその塩を含有することが好ましい。
本発明の液体除菌剤組成物は、(e)成分として、下記一般式(5)で表されるポリヒドロキシアミン化合物及び/又はその塩を含有することが好ましい。
(式中、R13は、水素原子、炭素数1以上5以下のアルキル基、又は炭素数1以上5以下のヒドロキシアルキル基を表し、R14は、水素原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、又は炭素数1以上5以下のヒドロキシアルキル基を表し、R15及びR16は、炭素数1以上5以下のアルキレン基を表す。R15及びR16は、同一でも異なっていてもよい。)
一般式(5)において、R13は、消臭性能及び入手性の観点から、水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシメチル基、又は2−ヒドロキシエチル基が好ましく、水素原子、ヒドロキシメチル基、又は2−ヒドロキシエチル基がより好ましい。
一般式(5)において、R14は、消臭性能及び入手性の観点から、水素原子、炭素数1以上3以下のアルキル基、又は炭素数1以上3以下のヒドロキシエチル基が好ましく、水素原子がより好ましい。
一般式(5)中、R15、R16は、それぞれ、炭素数1以上5以下のアルキレン基を示す。炭素数1以上5以下のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロパン−1,2−ジイル基、テトラメチレン基等が好ましく、メチレン基がより好ましい。
(e)成分の具体例としては、例えば、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシエチル−1,3−プロパンジオール、4−アミノ−4−ヒドロキシプロピル−1,7−ヘプタンジオール、2−(N−エチル)アミノ−1,3−プロパンジオール、2−(N−エチル)アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−(N−デシル)アミノ−1,3−プロパンジオール、2−(N−デシル)アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール等、及びこれらを無機酸又は有機酸で中和した酸塩が挙げられる。酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、炭酸、炭素数1以上12以下の脂肪酸、炭素数1以上3以下のアルキル硫酸から選ばれる1種以上が好ましい。2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオールは、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンとも称される。
(e)成分は、消臭性能等の観点から、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシエチル−1,3−プロパンジオール、及びこれらと塩酸等の無機酸との塩から選ばれる1種以上がより好ましい。
本発明の液体除菌剤組成物は、(e)成分を、好ましくは0.02質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上、より更に好ましくは、0.1質量%以上、そして、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下、特に好ましくは1質量%以下、含有する。
<(f)成分>
本発明の液体除菌剤組成物は、組成物の安定性の観点から、(f)成分として、水溶性有機溶剤を含有することが好ましい。
本発明の液体除菌剤組成物は、組成物の安定性の観点から、(f)成分として、水溶性有機溶剤を含有することが好ましい。
(f)成分としては、具体的にはエタノール、イソプロパノール等の低級(炭素数2以上4以下)アルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール等の多価アルコール類(炭素数2以上12以下)、エチレングリコールやプロピレングリコールのモノエチル又はモノブチルエーテル、ジエチレングリコールやジプロピレングリコールのモノエチル又はモノブチルエーテル、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、フェノール性化合物のエチレンオキシド又はプロピレンオキシド付加物、炭素数5以上8以下のアルキル基を有するモノアルキルモノグリセリルエーテル等が挙げられる。エタノールは水の共沸化合物であり、併用することで水の揮発性を促進させることから、スプレー式液体除菌剤製品として用いる場合に好ましい。
本発明の液体除菌剤組成物は、(f)成分を、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、そして好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、含有する。
なお本発明において、有機溶剤についての「水溶性」とは、100gの20℃の脱イオン水に対して20g以上溶解することをいう。また本発明での「溶解」とは、分離や白濁が生じないことであり、具体的には、紫外可視分光光度計UV−2550(株式会社島津製作所製)を用いて、UV600nmの光透過率が85%以上のことをいう。
なお本発明において、有機溶剤についての「水溶性」とは、100gの20℃の脱イオン水に対して20g以上溶解することをいう。また本発明での「溶解」とは、分離や白濁が生じないことであり、具体的には、紫外可視分光光度計UV−2550(株式会社島津製作所製)を用いて、UV600nmの光透過率が85%以上のことをいう。
<(g)成分>
本発明の液体除菌剤組成物は、(g)成分として、香料を含有してもよい。
本発明の液体除菌剤組成物は、前記した(d)及び(e)成分の1種以上を併用することで菌由来の臭いだけでなく、繊維製品に付着する不快臭に対して消臭効果を発揮することができるが、香料成分によるマスキング効果を利用してもよく、香料成分によっては、そのものが消臭性能を有する基材も知られている。また本発明の液体除菌剤組成物は、賦香のために香料を含有してもよい。
本発明の液体除菌剤組成物は、(g)成分として、香料を含有してもよい。
本発明の液体除菌剤組成物は、前記した(d)及び(e)成分の1種以上を併用することで菌由来の臭いだけでなく、繊維製品に付着する不快臭に対して消臭効果を発揮することができるが、香料成分によるマスキング効果を利用してもよく、香料成分によっては、そのものが消臭性能を有する基材も知られている。また本発明の液体除菌剤組成物は、賦香のために香料を含有してもよい。
(g)成分である香料成分としては、例えば「香料と調香の基礎知識、中島基貴編著、産業図書株式会社発行、2005年4月20日 第4刷」に記載の香料及び特表平10−507793号公報記載の香料を使用することができる。また特開2014−213072に記載の賦香剤の技術を用いることができケイ酸エステル香料やマイクロカプセル香料もまた利用することができる。
本発明の液体所近在組成物は、(g)成分を、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.02質量%以上、そして前記組成物中に香料成分を安定に溶解させる目的から、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.2質量%以下、含有する。
<その他成分>
前記したように、油剤、ゲル化剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、色素、紫外線吸収剤、その他消臭基材を含有することができる。
油剤としては炭化水素や脂肪族アルコール、アルコールの脂肪酸エステルを挙げることができる。ゲル化剤としては、ポリアクリル酸又はその架橋物等の高分子化合物等を挙げることができる。
pH調整剤としては、塩酸などの無機酸や水酸化ナトリウム等のアルカリ剤や、を使用することができる。また、(c)成分のポリカルボン酸又はその塩がpHの調整に寄与してもよい。
酸化防止剤としてはBHT等の公知の芳香族化合物を挙げることができる。
防腐剤としては製品名プロキセルとして市販されているものを用いることができる。
色素としては組成物の着色剤を用いることができるが、本発明の液体除菌剤組成物は、繊維製品に直接付着して使用する、例えば塗布ないし噴霧して使用することから、処理対象品を着色させない基材が用いられる。
紫外線吸収剤としては公知の化合物を用いることができる。
前記したように、油剤、ゲル化剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、色素、紫外線吸収剤、その他消臭基材を含有することができる。
油剤としては炭化水素や脂肪族アルコール、アルコールの脂肪酸エステルを挙げることができる。ゲル化剤としては、ポリアクリル酸又はその架橋物等の高分子化合物等を挙げることができる。
pH調整剤としては、塩酸などの無機酸や水酸化ナトリウム等のアルカリ剤や、を使用することができる。また、(c)成分のポリカルボン酸又はその塩がpHの調整に寄与してもよい。
酸化防止剤としてはBHT等の公知の芳香族化合物を挙げることができる。
防腐剤としては製品名プロキセルとして市販されているものを用いることができる。
色素としては組成物の着色剤を用いることができるが、本発明の液体除菌剤組成物は、繊維製品に直接付着して使用する、例えば塗布ないし噴霧して使用することから、処理対象品を着色させない基材が用いられる。
紫外線吸収剤としては公知の化合物を用いることができる。
その他消臭基材としてはリン酸塩、シクロデキストリン等が挙げられるその他公知の消臭基材を用いることができる。アルカリ金属リン酸塩がより好ましい。アルカリ金属リン酸塩としては、リン酸2カリウムが挙げられる。
本発明の液体除菌剤組成物において、(a1)成分、(a2)成分、(b)成分、(c)成分及び任意成分以外の残部は水とすることができる。本発明の液体除菌剤組成物は、水を好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、そして、好ましくは99質量%以下、より好ましくは95質量%以下、含有する。組成物の調製に使用する水は重金属や硬度成分を除去した精製水が挙げられ、イオン交換水を使用することが好ましい。
本発明の液体除菌剤組成物のpHは、20℃で、5.0以上9.5以下であることが好ましく、液相安定性の観点から、pHは、より好ましくは6.0以上、更に好ましくは6.5以上であり、より好ましくは9.0以下、更に好ましくは8.5以下である。pHは、塩酸等の酸、又は水酸化ナトリウム等のアルカリを添加することにより調整することができる。
本発明の液体除菌剤組成物は、処理対象物、好ましくは衣類等の繊維製品に付着させて用いる、例えば噴霧ないし塗布、好ましくは噴霧して用いることができる。
<スプレー式液体除菌剤製品>
本発明により、本発明の液体除菌剤組成物を、スプレイヤー付き容器に充填してなる、スプレー式液体除菌剤製品が提供される。
本発明により、本発明の液体除菌剤組成物を、スプレイヤー付き容器に充填してなる、スプレー式液体除菌剤製品が提供される。
本発明のスプレー式液体除菌剤製品に用いる本発明の液体除菌剤組成物は、水を含有することが好ましい。
本発明のスプレー式液体除菌剤製品は、水を含有する本発明の液体除菌剤組成物を、スプレイヤー付き容器、好ましくはミスト式或いはトリガー式のスプレイヤー付き容器に充填してなり、一回の噴霧量が0.1ml以上1ml以下であるものが好ましい。
スプレイヤー付き容器としては、トリガー式のスプレイヤーを備えた容器が好ましく、スプレイヤーの噴霧方式は、直圧型あるいは蓄圧型を用いることができるが、液滴を均一に発生させ、噴霧後の液だれの少なさから蓄圧式を用いることが好ましい。
本発明で使用するスプレイヤー付き容器は、液体をポンプアップし液体を吐出する際に微粒子に噴霧することが出来るスプレイヤー部と、液体を充填する容器部から構成されるものが挙げられ、一般的に知れているものを使用することができる。該容器のスプレイヤー部としては、トリガー式のものが好ましく、1回のストロークで0.2g以上、好ましくは0.25g以上、そして、1.2g以下、好ましくは1.0g以下噴出するものが良好である。また、対象物から15cm離れた場所から噴霧したとき、1回のストロークで布に該液体除菌剤が付着する面積が、50cm2以上、好ましくは100cm2以上、そして、800cm2以下、好ましくは600cm2以下になる容器が好ましい。実開平4−37554号公報に開示されているような蓄圧式且つトリガー式のスプレイヤー付き容器を用いると良好である。容器部の容量は、使用用途や形態目的等によって好ましい容量が決められるが、通常は片手で保持可能な容量が好ましい。
本発明で使用するスプレイヤー付き容器は、液体をポンプアップし液体を吐出する際に微粒子に噴霧することが出来るスプレイヤー部と、液体を充填する容器部から構成されるものが挙げられ、一般的に知れているものを使用することができる。該容器のスプレイヤー部としては、トリガー式のものが好ましく、1回のストロークで0.2g以上、好ましくは0.25g以上、そして、1.2g以下、好ましくは1.0g以下噴出するものが良好である。また、対象物から15cm離れた場所から噴霧したとき、1回のストロークで布に該液体除菌剤が付着する面積が、50cm2以上、好ましくは100cm2以上、そして、800cm2以下、好ましくは600cm2以下になる容器が好ましい。実開平4−37554号公報に開示されているような蓄圧式且つトリガー式のスプレイヤー付き容器を用いると良好である。容器部の容量は、使用用途や形態目的等によって好ましい容量が決められるが、通常は片手で保持可能な容量が好ましい。
本発明のスプレー式液体除菌剤製品では、噴霧液滴の平均粒径を所望の範囲に調整する観点から、液体除菌剤組成物の20℃における粘度を、好ましくは15mPa・s以下、より好ましくは1mPa・s以上10mPa・s以下に調整することがより好ましい。
粘度は、東京計器株式会社製、B型粘度計(モデル形式BM)に、ローター番号No.1のローターを備え付けたものを準備し、試料をトールビーカーに充填し、20℃の恒温槽内にて20℃に調製し、恒温に調製された試料を粘度計にセットし、ローターの回転数を60r/minに設定し、回転を始めてから60秒後に測定した粘度である。
粘度は、東京計器株式会社製、B型粘度計(モデル形式BM)に、ローター番号No.1のローターを備え付けたものを準備し、試料をトールビーカーに充填し、20℃の恒温槽内にて20℃に調製し、恒温に調製された試料を粘度計にセットし、ローターの回転数を60r/minに設定し、回転を始めてから60秒後に測定した粘度である。
スプレイヤー付き容器は、本発明の液体除菌剤組成物の噴霧に用いる噴霧器を備えたものが好ましい。該噴霧器としては、噴射口から噴射方向に10cm離れた地点における噴霧液滴の平均粒径が10〜200μmとなり、噴射口から噴射方向に15cm離れた地点における粒径200μmを超える液滴の数が噴霧液滴の総数の1%以下となり、噴射口から噴射方向に10cm離れた地点における粒径10μm未満の液滴の数が噴霧液滴の総数の1%以下となる噴霧手段を備えたものが好ましい。噴霧液滴の粒子径分布は、例えば、レーザー回折式粒度分布計(日本電子株式会社製)により測定することができる。
好適なスプレー式液体除菌剤製品としては、水を含有する本発明の液体除菌剤組成物を手動トリガー型の噴霧器に充填したものが挙げられる。噴霧口径は、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.3mm以上、好ましくは0.7mm以下である。噴霧口の形状、材質等は特に限定されない。
本発明の液体除菌組成物は、洗浄しにくい処理対象物に適用して処理後の前記対象物を衛生的な状態に保たせることができる。また、本発明の液体除菌組成物は、洗浄しやすい処理対象物に適用して、処理後の前記対象物を衛生的な状態に保たせることができ、洗浄頻度を低減することができる。更には、本発明の液体除菌組成物は、処理対象物に適用して、前記対象物の臭いの発生を抑制することができる。
本発明の液体除菌組成物は、繊維製品用として好適である。本発明の液体除菌組成物の対象物としては、スーツ、セーター、スカート、コート等の衣類、カーテン等の布地、カーペット、ソファー、車の座席シート等の繊維製品が挙げられる。これらの繊維製品に本発明の液体除菌剤組成物を付着させることで、優れた除菌効果を発現させることができる。また(d)成分及び(e)成分から選ばれる1種以上の剤を併用することで、本発明の液体除菌組成物は消臭機能を強化した液体消臭除菌剤組成物として使用することもできる。
上記の通り、本発明は、(a1)成分、(a2)成分、(b)成分、及び(c)成分とその配合条件に除菌効果が向上することを見出したものである。
すなわち、本発明により、(a1)成分、(a2)成分及び水を含有する液体除菌剤組成物の除菌効果の増強方法であって、前記液体除菌剤組成物中の(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との質量比(a1)/(a2)を0.1以上10以下とし、前記液体除菌剤組成物中の(a1)成分と(a2)成分の合計含有量を0.01質量%以上2質量%以下とし、前記液体除菌剤組成物に、(b)成分及び(c)成分を、(a1)成分と(a2)成分の合計含有量と(b)成分の含有量との質量比[(a1)+(a2)]/(b)が2以上10以下、酸型に換算した(c)成分の含有量と(b)成分の含有量との質量比(c)/(b)が1以上20以下、(c)成分の含有量が酸型に換算して0.1質量%以上5質量%以下となるように添加する、除菌効果の増強方法が提供される。この除菌効果の増強方法における各成分の種類や質量比などの好ましい態様は、本発明の液体除菌組成物と同じである。また、本発明の液体除菌組成物における各成分の含有量は、添加量に置き換えてこの除菌効果の増強方法に適用することができる。
すなわち、本発明により、(a1)成分、(a2)成分及び水を含有する液体除菌剤組成物の除菌効果の増強方法であって、前記液体除菌剤組成物中の(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との質量比(a1)/(a2)を0.1以上10以下とし、前記液体除菌剤組成物中の(a1)成分と(a2)成分の合計含有量を0.01質量%以上2質量%以下とし、前記液体除菌剤組成物に、(b)成分及び(c)成分を、(a1)成分と(a2)成分の合計含有量と(b)成分の含有量との質量比[(a1)+(a2)]/(b)が2以上10以下、酸型に換算した(c)成分の含有量と(b)成分の含有量との質量比(c)/(b)が1以上20以下、(c)成分の含有量が酸型に換算して0.1質量%以上5質量%以下となるように添加する、除菌効果の増強方法が提供される。この除菌効果の増強方法における各成分の種類や質量比などの好ましい態様は、本発明の液体除菌組成物と同じである。また、本発明の液体除菌組成物における各成分の含有量は、添加量に置き換えてこの除菌効果の増強方法に適用することができる。
実施例1
<液体除菌剤組成物の調製>
表1に示す配合処方の液体除菌剤組成物である本発明品1〜10及び比較品1〜12を調製し、それらの除菌効果を下記の方法で評価した。評価結果を表1に示す。
表1中の配合成分は下記のとおりである。また、表1中の各成分の質量%は、有効分に基づく質量%である。
なお、表1では、便宜的に(a1’)成分を(a1)成分、(b’)成分を(b)成分、(c’)成分を(c)成分、とみなして、質量比(a1)/(a2)、(a1)成分と(a2)成分の合計含有量、質量比[(a1)+(a2)]/(b)及び質量比(c)/(b)の値を示した。
<液体除菌剤組成物の調製>
表1に示す配合処方の液体除菌剤組成物である本発明品1〜10及び比較品1〜12を調製し、それらの除菌効果を下記の方法で評価した。評価結果を表1に示す。
表1中の配合成分は下記のとおりである。また、表1中の各成分の質量%は、有効分に基づく質量%である。
なお、表1では、便宜的に(a1’)成分を(a1)成分、(b’)成分を(b)成分、(c’)成分を(c)成分、とみなして、質量比(a1)/(a2)、(a1)成分と(a2)成分の合計含有量、質量比[(a1)+(a2)]/(b)及び質量比(c)/(b)の値を示した。
<配合成分>
〔(a1)成分〕
・a1−1;塩化ベンザルコニウム
塩化n−ラウリルジメチルベンジルアンモニウム(一般式(1)中、R1が炭素数12の直鎖アルキル基、R2、R3がそれぞれ炭素数1のアルキル基、R4が炭素数1のアルキレン基である化合物(ラウリル体とする))、
塩化n−ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム(一般式(1)中、R1が炭素数14の直鎖アルキル基、R2、R3がそれぞれ炭素数1のアルキル基、R4が炭素数1のアルキレン基である化合物(ミリスチル体とする))、
塩化n−パルミチルジメチルベンジルアンモニウム(一般式(1)中、R1が炭素数16の直鎖アルキル基、R2、R3がそれぞれ炭素数1のアルキル基、R4が炭素数1のアルキレン基である化合物パルミチル体とする))
を、合計で100質量%、ラウリル体/ミリスチル体/パルミチル体=58/35/7(質量比)で含有する混合物
〔(a1’)成分〕
・a1’−1;塩化n−オクチルジメチルベンジルアンモニウム(一般式(1)中、R1が炭素数8の直鎖アルキル基、R2、R3がそれぞれ炭素数1のアルキル基、R4が炭素数1のアルキレン基である化合物)
〔(a2)成分〕
・a2−1;塩化ジデシルジメチルアンモニウム(一般式(2)中、R5、R6がそれぞれ炭素数10の直鎖アルキル基、R7、R8がそれぞれ炭素数1のアルキル基である化合物)
〔(a1)成分〕
・a1−1;塩化ベンザルコニウム
塩化n−ラウリルジメチルベンジルアンモニウム(一般式(1)中、R1が炭素数12の直鎖アルキル基、R2、R3がそれぞれ炭素数1のアルキル基、R4が炭素数1のアルキレン基である化合物(ラウリル体とする))、
塩化n−ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム(一般式(1)中、R1が炭素数14の直鎖アルキル基、R2、R3がそれぞれ炭素数1のアルキル基、R4が炭素数1のアルキレン基である化合物(ミリスチル体とする))、
塩化n−パルミチルジメチルベンジルアンモニウム(一般式(1)中、R1が炭素数16の直鎖アルキル基、R2、R3がそれぞれ炭素数1のアルキル基、R4が炭素数1のアルキレン基である化合物パルミチル体とする))
を、合計で100質量%、ラウリル体/ミリスチル体/パルミチル体=58/35/7(質量比)で含有する混合物
〔(a1’)成分〕
・a1’−1;塩化n−オクチルジメチルベンジルアンモニウム(一般式(1)中、R1が炭素数8の直鎖アルキル基、R2、R3がそれぞれ炭素数1のアルキル基、R4が炭素数1のアルキレン基である化合物)
〔(a2)成分〕
・a2−1;塩化ジデシルジメチルアンモニウム(一般式(2)中、R5、R6がそれぞれ炭素数10の直鎖アルキル基、R7、R8がそれぞれ炭素数1のアルキル基である化合物)
〔(b)成分〕
・b−1;オキシエチレンの平均付加モル数が9である、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキシド付加モル数が0〜4の化合物の割合が9.8質量%である。)
・b−2;オキシエチレンの平均付加モル数が12である、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキシド付加モル数が0〜4の化合物の割合が3.4質量%である。)
〔(b’)成分〕
・b’−1;オキシエチレンの平均付加モル数が4である、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキシド付加モル数が0〜4の化合物の割合が59.4質量%である。)
・b’−2;オキシエチレンの平均付加モル数が6である、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(エチレンオキシド付加モル数が0〜4の化合物の割合が26.9質量%である。)
・b−1;オキシエチレンの平均付加モル数が9である、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキシド付加モル数が0〜4の化合物の割合が9.8質量%である。)
・b−2;オキシエチレンの平均付加モル数が12である、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキシド付加モル数が0〜4の化合物の割合が3.4質量%である。)
〔(b’)成分〕
・b’−1;オキシエチレンの平均付加モル数が4である、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキシド付加モル数が0〜4の化合物の割合が59.4質量%である。)
・b’−2;オキシエチレンの平均付加モル数が6である、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(エチレンオキシド付加モル数が0〜4の化合物の割合が26.9質量%である。)
〔(c)成分〕
・c−1;クエン酸
・c−2;コハク酸
〔(c’)成分〕
・c’−1;乳酸
・c−1;クエン酸
・c−2;コハク酸
〔(c’)成分〕
・c’−1;乳酸
〔(d)成分〕
・d−1;ラウリルアミドプロピルアミン−N,N−ジメチル−N−オキサイド(ラウリン酸とN,N−ジメチル−1,3−ジアミノプロパンとのアミド化合物を過酸化水素と反応させて得られるもの。一般式(4)中、R9が炭素数11の直鎖のアルキル基、R10、R11がそれぞれ炭素数1のアルキル基、R12が炭素数3のアルキレン基、Yが−CONR13−、R13が水素原子である化合物。)
・d−1;ラウリルアミドプロピルアミン−N,N−ジメチル−N−オキサイド(ラウリン酸とN,N−ジメチル−1,3−ジアミノプロパンとのアミド化合物を過酸化水素と反応させて得られるもの。一般式(4)中、R9が炭素数11の直鎖のアルキル基、R10、R11がそれぞれ炭素数1のアルキル基、R12が炭素数3のアルキレン基、Yが−CONR13−、R13が水素原子である化合物。)
〔(e)成分〕
・e−1;トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(20℃で固体状、20℃の水100gに25g溶解)
〔(f)成分〕
・f−1;エタノール
〔(g)成分〕
・g−1:表2に記載の香料組成物
・e−1;トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(20℃で固体状、20℃の水100gに25g溶解)
〔(f)成分〕
・f−1;エタノール
〔(g)成分〕
・g−1:表2に記載の香料組成物
<除菌試験>
(1)菌液の調製
SCDLP寒天培地に生育させた黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC12732)を、滅菌処理(オートクレーブ:2atm、125℃/15min)した生理食塩水に分散させ、600nmにおける吸光度を0.1に合わせた菌液を調製した。
(1)菌液の調製
SCDLP寒天培地に生育させた黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC12732)を、滅菌処理(オートクレーブ:2atm、125℃/15min)した生理食塩水に分散させ、600nmにおける吸光度を0.1に合わせた菌液を調製した。
(2)評価方法
6cm×6cm角に裁断した綿メリヤス布((株)谷頭商店製)をオートクレーブにて滅菌処理(2atm、125℃/15min)したものを試験布とした。前記で調製した菌液200μLを試験布の中心に塗布し、30分乾燥させることで、菌試験布とした。塗布した菌液中の菌数を測定し、初期植え付け菌体数(A)とした。
この菌試験布に、表1の組成物240μLを植菌した布帛の部分に塗布し、30分乾燥させた後に40mLのLP希釈液が入った遠心チューブに入れ、ボルテックスミキサーにて1分間振とうを行い菌試験布から菌の抽出を行った。
抽出した菌液100μLを、SCDLP寒天培地に塗布し、37℃の恒温槽にて24時間保存し、保存後に生育している菌数のカウントを行い、24時間後の菌体数(B)とした。
6cm×6cm角に裁断した綿メリヤス布((株)谷頭商店製)をオートクレーブにて滅菌処理(2atm、125℃/15min)したものを試験布とした。前記で調製した菌液200μLを試験布の中心に塗布し、30分乾燥させることで、菌試験布とした。塗布した菌液中の菌数を測定し、初期植え付け菌体数(A)とした。
この菌試験布に、表1の組成物240μLを植菌した布帛の部分に塗布し、30分乾燥させた後に40mLのLP希釈液が入った遠心チューブに入れ、ボルテックスミキサーにて1分間振とうを行い菌試験布から菌の抽出を行った。
抽出した菌液100μLを、SCDLP寒天培地に塗布し、37℃の恒温槽にて24時間保存し、保存後に生育している菌数のカウントを行い、24時間後の菌体数(B)とした。
(3)除菌活性値
除菌活性値logCは下記の計算式にて数値化した。除菌効果としては、除菌活性値logCは2.0以上が好ましい。
logC=logA−logB
A:初期植え付け菌体数
B:24時間後の菌体数
除菌活性値logCは下記の計算式にて数値化した。除菌効果としては、除菌活性値logCは2.0以上が好ましい。
logC=logA−logB
A:初期植え付け菌体数
B:24時間後の菌体数
実施例2
表1の本発明品1〜10の液体除菌剤組成物を、一回のストロークで0.9g噴霧できる蓄圧タイプのスプレイヤー部と、300mlの液体を充填することができる容器部から構成されるスプレイヤー付き容器に充填することで、液体除菌剤物品を得ることができる。これら液体除菌剤物品を用いて、液体除菌剤組成物を、衣類やタオル等の繊維製品に噴霧することで、着用時又は使用後に細菌由来の臭いの発生を抑制することができる。
表1の本発明品1〜10の液体除菌剤組成物を、一回のストロークで0.9g噴霧できる蓄圧タイプのスプレイヤー部と、300mlの液体を充填することができる容器部から構成されるスプレイヤー付き容器に充填することで、液体除菌剤物品を得ることができる。これら液体除菌剤物品を用いて、液体除菌剤組成物を、衣類やタオル等の繊維製品に噴霧することで、着用時又は使用後に細菌由来の臭いの発生を抑制することができる。
Claims (3)
- 下記一般式(1)で示される第4級アンモニウム化合物(a1)〔以下、(a1)成分という〕、下記一般式(2)で示される第4級アンモニウム化合物(a2)〔以下、(a2)成分という〕、オキシエチレン基の平均付加モル数が5以上15以下のポリオキシエチレンラウリルエーテル(b)〔以下、(b)成分という〕、カルボン酸基を2つ以上4つ以下有する、酸型の分子量が500以下であるポリカルボン酸又はその塩(c)〔以下、(c)成分という〕、及び水を含有する液体除菌剤組成物であって、
(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との質量比(a1)/(a2)が0.1以上10以下であり、
(a1)成分と(a2)成分の合計含有量が0.01質量%以上2質量%以下であり、
(a1)成分と(a2)成分の合計含有量と(b)成分の含有量との質量比[(a1)+(a2)]/(b)が2以上10以下であり、
酸型に換算した(c)成分の含有量と(b)成分の含有量との質量比(c)/(b)が1以上20以下であり、
(c)成分の含有量が酸型に換算して0.1質量%以上5質量%以下である、
液体除菌剤組成物。
(式中、R1は炭素数12以上16以下の炭化水素基であり、R2、R3は、それぞれ、炭素数1以上3以下のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R4は炭素数1以上3以下のアルキレン基又はヒドロキシアルキレン基である。)
(式中、R5、R6は、それぞれ、炭素数8以上12以下の炭化水素基であり、R7、R8は、それぞれ、炭素数1以上3以下のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。) - (c)成分が、クエン酸、ジグリコール酸、コハク酸、リンゴ酸、及び酒石酸から選ばれる1種以上のポリカルボン酸又はその塩である、請求項1又は2記載の液体除菌剤組成物。
- 請求項1又は2に記載の液体除菌剤組成物を、スプレイヤー付き容器に充填してなる、スプレー式液体除菌剤製品。
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- 2016-01-06 JP JP2016000959A patent/JP2017122061A/ja active Pending
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