JP2017007998A - 除菌用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】細菌、真菌、ウイルス等に対して優れた除菌性を有し、特に抵抗性の強いクロストリジウム・ディフィシル、バチルス・サブチリス等の芽胞菌に対しても除菌効果に優れているとともに、除菌剤を基材シートに含浸させた際に、基材シート内に濃度勾配がなく、経時的に変色なく良好な使用感を有する除菌用シートを提供する。
【解決手段】本発明の除菌用シートは、液体の保持が可能な基材シートに対して水性除菌剤が含浸された除菌用シートにおいて、前記水性除菌剤は、(A)成分としてカチオン系除菌剤、(B)成分としてアルカノールアミン類を含有しており、前記基材シートの一部が再生繊維、合成系繊維、天然繊維より選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする。
【選択図】なし
【解決手段】本発明の除菌用シートは、液体の保持が可能な基材シートに対して水性除菌剤が含浸された除菌用シートにおいて、前記水性除菌剤は、(A)成分としてカチオン系除菌剤、(B)成分としてアルカノールアミン類を含有しており、前記基材シートの一部が再生繊維、合成系繊維、天然繊維より選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
本発明は、一般細菌に対する除菌性だけではなく、芽胞菌に対する除菌性にも優れ、かつ、除菌剤を基材シートに含浸させた際に、基材シート内に濃度勾配がなく、経時的に変色がみられず、使用感が良好である除菌用シートに関するものである。
除菌剤等を含有する水溶液を不織布に含浸させた所謂ウエットシート(除菌用シート)という形態は、簡便で使いやすく、使い捨てできるため、常に清潔なものを使用できることから、家庭用だけではなく、食品工場、厨房、医療設備等の設備、器具などでも使用されている。
特許文献1には、塩化ベンザルコニウム等のカチオン界面活性剤と、グリコール系溶剤を含む中性の水溶液を不織布に含浸させたウエットシートが開示されている。
特許文献2には、パラオキシ安息香酸エステルと、アルコールとからなる液状消毒剤を除菌シート製品として提供できることが開示されている。
特許文献3には、カチオン性ポリマー除菌剤を特定の割合でアルコール類に組み合わせた薬液を含浸させた拭取り用シートが開示されている。
しかしながら、これらの除菌用シートでは、物理的、化学的な因子に対する抵抗性の高い芽胞菌に対する芽胞には除菌効果が低く、芽胞菌は食品工場、医療現場等でしばしば問題となる。除菌及び洗浄が不十分な場合、残存した芽胞菌が食品、人体に混入し、食品腐敗及び食中毒を引き起こすことが問題となる。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、一般細菌に対する除菌性だけではなく、除菌剤に対して強い抵抗性を示す芽胞菌、特に、クロストリジウム・ディフィシル、バチルス・サブチリスの芽胞に対する除菌性を有し、基材シートに含浸させた際に、基材シート内に濃度勾配がなく、経時的に変色がみられず、使用感が良好である除菌用シートを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明者は鋭意検討した結果、カチオン系除菌剤、アルカノールアミン類を含む水性除菌剤が含浸された除菌用シートが、従来の除菌用シートが有していた問題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、
(1)液体の保持が可能な基材シートに対して水性除菌剤が含浸された除菌用シートにおいて、前記水性除菌剤は、(A)成分としてカチオン系除菌剤、(B)成分としてアルカノールアミン類を含有しており、前記基材シートの一部が再生繊維、合成系繊維、天然繊維より選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする除菌用シート、
(2)(A)成分と(B)成分の質量比が、(A)/(B)=0.05〜20であることを特徴とする上記(1)の除菌用シート、
(3)(A)カチオン系除菌剤が、ジデシルジメチルアンモニウム塩、ジオクチルジメチルアンモニウム塩、オクチルデシルジメチルアンモニウム塩、ココアルキルジメチルベンジルアンモニウム塩およびベンジルジメチルオキソエチルアンモニウム塩より選ばれた少なくとも1種であり、
(B)アルカノールアミン類が、モノエタノールアミンであることを特徴とする上記(1)又は(2)のいずれかの除菌用シート、
(4)前記水性除菌剤が、(C)成分として無機アルカリ剤を含有する上記(1)〜(3)のいずれかに記載の除菌用シート、
(5)前記水性除菌剤に、更に、有機溶媒、(A)成分以外の界面活性剤、錯化合物、芳香剤および色素からなる群より選択される一以上の補助剤を含有することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の除菌用シート、
(6)前記基材シートの一部が、再生繊維からなることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の除菌用シート。
(7)前記基材シートの一部がレーヨンからなることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載の除菌用シート、
(8)ヒトの皮膚表面を除く表面消毒、機器消毒もしくは洗濯物の消毒、またはトイレやベッド周りにおける除菌・除ウイルスのために使用されることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載の除菌用シート、
(9)クロストリジウム・ディフィシルまたはバチルス・サブチルスに対する芽胞除菌用であることを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれかに記載の除菌用シート、
を要旨とするものである。
(1)液体の保持が可能な基材シートに対して水性除菌剤が含浸された除菌用シートにおいて、前記水性除菌剤は、(A)成分としてカチオン系除菌剤、(B)成分としてアルカノールアミン類を含有しており、前記基材シートの一部が再生繊維、合成系繊維、天然繊維より選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする除菌用シート、
(2)(A)成分と(B)成分の質量比が、(A)/(B)=0.05〜20であることを特徴とする上記(1)の除菌用シート、
(3)(A)カチオン系除菌剤が、ジデシルジメチルアンモニウム塩、ジオクチルジメチルアンモニウム塩、オクチルデシルジメチルアンモニウム塩、ココアルキルジメチルベンジルアンモニウム塩およびベンジルジメチルオキソエチルアンモニウム塩より選ばれた少なくとも1種であり、
(B)アルカノールアミン類が、モノエタノールアミンであることを特徴とする上記(1)又は(2)のいずれかの除菌用シート、
(4)前記水性除菌剤が、(C)成分として無機アルカリ剤を含有する上記(1)〜(3)のいずれかに記載の除菌用シート、
(5)前記水性除菌剤に、更に、有機溶媒、(A)成分以外の界面活性剤、錯化合物、芳香剤および色素からなる群より選択される一以上の補助剤を含有することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の除菌用シート、
(6)前記基材シートの一部が、再生繊維からなることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の除菌用シート。
(7)前記基材シートの一部がレーヨンからなることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載の除菌用シート、
(8)ヒトの皮膚表面を除く表面消毒、機器消毒もしくは洗濯物の消毒、またはトイレやベッド周りにおける除菌・除ウイルスのために使用されることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載の除菌用シート、
(9)クロストリジウム・ディフィシルまたはバチルス・サブチルスに対する芽胞除菌用であることを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれかに記載の除菌用シート、
を要旨とするものである。
本発明の除菌用シートは、細菌、真菌、ウイルス等に対して優れた除菌性を有し、特に抵抗性の強いクロストリジウム・ディフィシル、バチルス・サブチリス等の芽胞菌に対しても除菌性に優れ、除菌剤を基材シートに含浸させた際に、基材シート内に濃度勾配がなく、経時的に変色がみられず、良好な使用感を有する等の効果を奏する。
本発明は、(A)成分としてカチオン系除菌剤、(B)成分としてアルカノールアミン類を含有する水性除菌剤が基材シートに含浸されてなる除菌用シートであり、基材シートの一部が再生セルロースで構成する除菌用シートである。
本発明の水性除菌剤において、(A)成分のカチオン系除菌剤としては、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジデシルジメチルアンモニウムアジペート、ジデシルジメチルアンモニウムグルコネート、ジデシルモノメチルハイドロキシエチルアンモニウムクロライド、ジデシルモノメチルハイドロキシエチルアンモニウムアジペート、ジデシルモノメチルハイドロキシエチルアンモニウムグルコネート、ジデシルモノメチルハイドロキシエチルアンモニウムスルホネート、ジデシルジメチルアンモニウムプロピオネート、ジデシルジメチルアンモニウムメトサルフェート、1,4−ビス(3,3’−(1−デシルピリジニウム)メチルオキシ)ブタンジブロマイド、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)、アルキルジメチルハイドロキシエチルアンモニウムクロライド、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート、セチルピリジニウムクロライド、アルキルジメチルエチルベンジルアンモニウムクロライド、デシルイソノニルジメチルアンモニウムクロライド、ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド、オクチルデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジデシルメチルポリオキシエチレンアンモニウムプロピオネート、ジメチルジ(デシノイルオキシエチル)アンモニウムクロライド、ココアルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ベンジルジメチルオキソエチルアンモニウムクロライドおよびベンゼトニウムクロライド等の第四級アンモニウム塩、ポリヘキサメチレンビグアナイドハイドロクロライド、ポリヘキサメチレングアニジンホスフェート、ポリヘキサメチレングアニジンクロライド、グルコン酸クロルヘキシジン等のグアニジン系カチオン界面活性剤、ヘキサデシルトリブチルフォスフォニウムブロマイド、アルキルジアミン又はその塩等が挙げられ、なかでも、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド、オクチルデシルメチルアンモニウムクロライド、ココアルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライドおよびベンジルジメチルオキソエチルアンモニウムクロライドが好ましい。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせても良い。(A)成分の水性除菌剤中の割合は、0.06〜1.2質量%であることが好ましく、0.04〜0.8質量%であることがより好ましい。(A)成分の割合が0.06質量%未満であると、芽胞及び一般細菌に対する除菌性が低下する場合があり、1.2質量%を超えると、泡立ちが多く使用感が低下する場合がある。
本発明の水性除菌剤において、(B)成分のアルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、3−アミノ−1−プロパノール等が挙げられ、なかでも、モノエタノールアミンが好ましい。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせても良い。(B)成分の水性除菌剤中の割合は、0.06〜1.2質量%であることが好ましく、0.04〜0.8質量%であることがより好ましい。(B)成分の割合が0.06質量%未満であると、芽胞及び一般細菌に対する除菌性が低下する場合があり、1.2質量%を超えると、芽胞に対する除菌性が低下する場合がある。
本発明の水性除菌剤は、(A)成分と(B)成分との質量比は、(A)/(B)=0.05〜20が好ましいが、(A)/(B)=0.1〜10がより好ましく、(A)/(B)=0.5〜5が更に好ましい。(A)成分、(B)成分を質量比で、(A)/(B)=0.05〜20となる割合で含有すると相乗効果によって、芽胞に対する除菌性が高まる。(A)/(B)が0.05を下回ると芽胞に対する除菌性が低下する場合があり、20を超えても芽胞に対する除菌性が得られない場合がある。
本発明の除菌用シートに用いる水性除菌剤には、更に(C)成分として無機アルカリ剤が配合されていることが好ましい。無機アルカリ剤としては、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせても良い。上記無機アルカリ剤のなかでも、特に、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムが好ましい。
本発明の除菌用シートに用いる水性除菌剤は、更に当該技術分野で通常使用される成分を含有していてもよい。このような成分としては、例えば、有機溶媒、(A)成分以外の界面活性剤、錯化合物、芳香剤、色素等が挙げられる。これらの水性除菌剤中の割合は0.001〜10質量%が好ましいが、0.1〜5質量%がより好ましい。
上記有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、アセトン、ヘキサン、アセトニトリル、トルエン等が挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせても良い。
有機溶媒は溶液状態における液安定性の向上の点で、水性除菌剤中に0.001〜5質量%配合することが好ましく、0.01〜3質量%配合することがより好ましい。
有機溶媒は溶液状態における液安定性の向上の点で、水性除菌剤中に0.001〜5質量%配合することが好ましく、0.01〜3質量%配合することがより好ましい。
上記(A)成分以外の界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの付加形態は、ランダム状、ブロック状の何れでもよい。)、ポリエチレングリコールプロピレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、脂肪酸モノエタノールアミド又はそのエチレンオキサイド付加物、脂肪酸−N−メチルモノエタノールアミド又はそのエチレンオキサイド付加物、脂肪酸ジエタノールアミド又はそのエチレンオキサイド付加物、ショ糖脂肪酸エステル、アルキル(ポリ)グリセリンエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸メチルエステルエトキシレート、N−長鎖アルキルジメチルアミンオキサイド、ポリオキシアルキレンスチレン化フェニルエーテル、高級脂肪酸又はその塩、高級アルコール硫酸エステル又はその塩、硫化オレフィン又はその塩、高級アルキルスルホン酸又はその塩、α−オレフィンスルホン酸又はその塩、硫酸化脂肪酸又はその塩、スルホン化脂肪酸又はその塩、リン酸エステル又はその塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル又はその塩、グリセライド硫酸エステル又はその塩、脂肪酸エステルのスルホン酸又はその塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩、アシル化ペプチド、脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物の硫酸エステル又はその塩、スルホコハク酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキルナフタレンスルホン酸又はその塩、アルキルベンゾイミダゾールスルホン酸又はその塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸又はその塩、N−アシル−N−メチルタウリン又はその塩、N−アシルグルタミン酸又はその塩、アシルオキシエタンスルホン酸又はその塩、アルコキシエタンスルホン酸又はその塩、N−アシル−β−アラニン又はその塩、N−アシル−N−カルボキシエチルタウリン又はその塩、N−アシル−N−カルボキシメチルグリシン又はその塩、アシル乳酸又はその塩、N−アシルサルコシン又はその塩、アルキル又はアルケニルアミノカルボキシメチル硫酸又はその塩、高級アルキルアミンの低級脂肪酸又はその塩等が挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせても良い。
(A)成分以外の界面活性剤は洗浄性向上の点で、水性除菌剤中に0.001〜5質量%配合することが好ましく、0.01〜3質量%配合することがより好ましい。
(A)成分以外の界面活性剤は洗浄性向上の点で、水性除菌剤中に0.001〜5質量%配合することが好ましく、0.01〜3質量%配合することがより好ましい。
上記錯化合物としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ジエチレントリアミノ五酢酸(DTPA)、トリエチレンテトラアミン六酢酸(TTHA)、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸(HIDA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、グルタミン酸二酢酸(GLDA)、アスパラギン酸二酢酸(ASDA)、β-アラニン二酢酸(ADA)、セリン二酢酸(SDA)、グリシン、アラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸や、グルコール酸、乳酸、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、リンゴ酸や、これらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩等が挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせても良い。
錯化合物は洗浄性向上の点で、水性除菌剤中に0.01〜10質量%配合することが好ましく、0.03〜5質量%配合することがより好ましい。
錯化合物は洗浄性向上の点で、水性除菌剤中に0.01〜10質量%配合することが好ましく、0.03〜5質量%配合することがより好ましい。
上記芳香剤としては、従来公知の芳香剤を特に制限なく用いることができ、例えば、ペパーミントオイル等の天然物から抽出した天然香料、リモネン等の合成した合成香料、二種以上の公知香料を適宜の割合で混合して得られる香料等が挙げられる。
芳香成分としては、従来公知の各種の芳香剤や芳香を有する天然物等に含有されるものを特に制限なく用いることができ、例えば、天然香料としては、アニス油、バジル油、ベルガモット油、シダー油、クローブ油、コリアンダー油、ユーカリ油、フェンネル油、ガルバヌム油、ゼラニウム油、ジャスミンアブソリュート、ラバンジン油、ラベンダー油、レモングラス油、レモン油、ラベンダースパイク油、ネロリ油、オークモスアブソリュート、パチョリ油、ぺチグレン油、パイン油、ローズ油、ローズマリー油、クラリーセージ油、サンダルウッド油、タイム油、トンカアブソリュート、チュベローズアブソリュート、ベチバー油、イランイラン油、ペパーミント油、しょう脳油、芳油、ペリラ油、スペアミント油、スターアニス油、ライム油、オコチア油、テレピン油、ナツメグ油、シトロネラ油、ボアドローズ油、カナンガ油、カルダモン油、カシア油、オレンジ油、マンダリン油、タンジェリン油、ベイ油、エレミ油、ヒバ油、桧油、グレープフルーツ油、ゆず油等が挙げられる。
合成香料としては、炭化水素類(α−ピネン、リモネン、カンフェン、p−シメン、フェンチェン、オシメン及びグアイエン等)、アルコール類(リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、ネロール、メントール、ボルネオール、ベンジルアルコール、アニスアルコール、ネロリドール、オイゲノール、α−フェニルエチルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、ロジノール、アンブリノール、ミルセノール、テトラヒドロリナロール、ターピネオール、セドロール、1−オクタノール、3−オクタノール、9−デセノール、10−ウンデセノール、ジヒドロカルベオール、プレノール、エチルリナロール、3−ヘプタノール、ベンジルオイゲノール、2−エチルヘキサノール、3−ヘキセノール、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール、4−イソプロピルシクロヘキサノール、P−イソプロピルシクロヘキセンメタノール、1−ノナノール、2−ノナノール、P−イソプロピルシクロヘキサノール、2−メチル−3−ブテン−2−オール、2−ヘキセノール、1−ノネン−3−オール、3−メチル−1−ベンタノール、2,6−ジメチル−ヘプタノール及び3,4,5,6,6−ペンタメチル−2−ヘプタノール等)、アルデヒド類(n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、ヘプチルアルデヒド、n−ノニルアルデヒド、ノナジエナール、シトラール、シトロネラール、ベンズアルデヒド、シンナミックアルデヒド、ヘリオトロピン、ワニリン、トリプラール、2−ドデセナール、2,5,6−トリメチル−4−ヘプタナール、トリメチルウンデセナール、2−デセナール、p−トリルアルデヒド、アセトアルデヒドジエチルアセタール、n−オクタナール、n−デカナール、p−イソプロピルフェニルアセトアルデヒド、オクタナールジメチルアセタール、n−ノナナール、ウンデカナール、10−ウンデセナール、フェニルプロピオンアルデヒド、3−ヘキセナール、2−ウンデセナール及びp−メチルヒドラトロパアルデヒド等)、ケトン類(メチルアミルケトン、メチルノニルケトン、ジアセチル、アセチルプロピオニル、アセチルブチリル、カルボン、メントン、樟脳、アセトフェノン、p−メチルアセトフェノン、イオノン、ジヒドロカルボン及び2−ウンデカノン等)、ラクトン又はオキシド類(アミルブチロラクトン、メチルフェニルグリシド酸エチル、γ−ノニルラクトン、クマリン、シネオール、ジャスミンラクトン、メチルr−デカラクトン、2,2,6−トリメチル−6−ビニルテトラヒドロピラン及び5−イソプロペロル−2−メチル−2−ビニルテトラヒドロフラン等)、エーテル類(1,8−シネオール、ローズオキサイド、セドロールメチルエーテル(セドランバー)、p−クレジルメチルエーテル、イソアミルフェニルエチルエーテル、4−フェニル−2,4,6−トリメチル−1,3−ジオキサン、アネトール等が挙げられる。エステル類(メチルフォーメート、イソプロピルフォーメート、リナリールフォーメート、エチルアセテート、オクチルアセテート、メンチルアセテート、ベンジルアセテート、シンナミルアセテート、プロピオン酸ブチル、酢酸イソアミル、イソ酪酸イソプロピル、イソ吉草酸グラニル、カプロン酸アリル、ヘプチル酸ブチル、カプリル酸オクチル、ヘプチンカルボン酸メチル、ペラハゴン酸エチル、オクチンカルボン酸メチル、カプリン酸イソアシル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸エチル、安息香酸エチル、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸ブチル、桂皮酸メチル、桂皮酸シンナミル、サルチル酸メチル、アニス酸エチル、アンスラニル酸メチル、エチルピルベート、エチルα−ブチルブチレート、酢酸デシル及びギ酸プロピル等)等が挙げられる。
芳香成分としては、従来公知の各種の芳香剤や芳香を有する天然物等に含有されるものを特に制限なく用いることができ、例えば、天然香料としては、アニス油、バジル油、ベルガモット油、シダー油、クローブ油、コリアンダー油、ユーカリ油、フェンネル油、ガルバヌム油、ゼラニウム油、ジャスミンアブソリュート、ラバンジン油、ラベンダー油、レモングラス油、レモン油、ラベンダースパイク油、ネロリ油、オークモスアブソリュート、パチョリ油、ぺチグレン油、パイン油、ローズ油、ローズマリー油、クラリーセージ油、サンダルウッド油、タイム油、トンカアブソリュート、チュベローズアブソリュート、ベチバー油、イランイラン油、ペパーミント油、しょう脳油、芳油、ペリラ油、スペアミント油、スターアニス油、ライム油、オコチア油、テレピン油、ナツメグ油、シトロネラ油、ボアドローズ油、カナンガ油、カルダモン油、カシア油、オレンジ油、マンダリン油、タンジェリン油、ベイ油、エレミ油、ヒバ油、桧油、グレープフルーツ油、ゆず油等が挙げられる。
合成香料としては、炭化水素類(α−ピネン、リモネン、カンフェン、p−シメン、フェンチェン、オシメン及びグアイエン等)、アルコール類(リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、ネロール、メントール、ボルネオール、ベンジルアルコール、アニスアルコール、ネロリドール、オイゲノール、α−フェニルエチルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、ロジノール、アンブリノール、ミルセノール、テトラヒドロリナロール、ターピネオール、セドロール、1−オクタノール、3−オクタノール、9−デセノール、10−ウンデセノール、ジヒドロカルベオール、プレノール、エチルリナロール、3−ヘプタノール、ベンジルオイゲノール、2−エチルヘキサノール、3−ヘキセノール、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール、4−イソプロピルシクロヘキサノール、P−イソプロピルシクロヘキセンメタノール、1−ノナノール、2−ノナノール、P−イソプロピルシクロヘキサノール、2−メチル−3−ブテン−2−オール、2−ヘキセノール、1−ノネン−3−オール、3−メチル−1−ベンタノール、2,6−ジメチル−ヘプタノール及び3,4,5,6,6−ペンタメチル−2−ヘプタノール等)、アルデヒド類(n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、ヘプチルアルデヒド、n−ノニルアルデヒド、ノナジエナール、シトラール、シトロネラール、ベンズアルデヒド、シンナミックアルデヒド、ヘリオトロピン、ワニリン、トリプラール、2−ドデセナール、2,5,6−トリメチル−4−ヘプタナール、トリメチルウンデセナール、2−デセナール、p−トリルアルデヒド、アセトアルデヒドジエチルアセタール、n−オクタナール、n−デカナール、p−イソプロピルフェニルアセトアルデヒド、オクタナールジメチルアセタール、n−ノナナール、ウンデカナール、10−ウンデセナール、フェニルプロピオンアルデヒド、3−ヘキセナール、2−ウンデセナール及びp−メチルヒドラトロパアルデヒド等)、ケトン類(メチルアミルケトン、メチルノニルケトン、ジアセチル、アセチルプロピオニル、アセチルブチリル、カルボン、メントン、樟脳、アセトフェノン、p−メチルアセトフェノン、イオノン、ジヒドロカルボン及び2−ウンデカノン等)、ラクトン又はオキシド類(アミルブチロラクトン、メチルフェニルグリシド酸エチル、γ−ノニルラクトン、クマリン、シネオール、ジャスミンラクトン、メチルr−デカラクトン、2,2,6−トリメチル−6−ビニルテトラヒドロピラン及び5−イソプロペロル−2−メチル−2−ビニルテトラヒドロフラン等)、エーテル類(1,8−シネオール、ローズオキサイド、セドロールメチルエーテル(セドランバー)、p−クレジルメチルエーテル、イソアミルフェニルエチルエーテル、4−フェニル−2,4,6−トリメチル−1,3−ジオキサン、アネトール等が挙げられる。エステル類(メチルフォーメート、イソプロピルフォーメート、リナリールフォーメート、エチルアセテート、オクチルアセテート、メンチルアセテート、ベンジルアセテート、シンナミルアセテート、プロピオン酸ブチル、酢酸イソアミル、イソ酪酸イソプロピル、イソ吉草酸グラニル、カプロン酸アリル、ヘプチル酸ブチル、カプリル酸オクチル、ヘプチンカルボン酸メチル、ペラハゴン酸エチル、オクチンカルボン酸メチル、カプリン酸イソアシル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸エチル、安息香酸エチル、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸ブチル、桂皮酸メチル、桂皮酸シンナミル、サルチル酸メチル、アニス酸エチル、アンスラニル酸メチル、エチルピルベート、エチルα−ブチルブチレート、酢酸デシル及びギ酸プロピル等)等が挙げられる。
上記色素としては、天然系色素、合成系色素、これらの2種以上の混合物などを挙げることができる。天然系色素としては、具体的には、例えば、アカキャベツ色素(紫赤色)、アカダイコン色素(赤橙〜赤紫色)、ムラサキイモ色素(紫赤色)、ビートレッド(赤色)、アルカネット色素(赤〜赤紫色)、コチニール色素(黄橙〜紫色)、ラック色素(赤橙〜紫色)、ベニバナ赤色素(赤色)、アカネ色素(黄橙〜赤紫色)、クチナシ赤色素(赤色)、ベニコウジ色素(赤色)、トウガラシ色素(黄〜赤橙色)、アナトー色素(黄〜赤橙色)、クチナシ黄色素(黄色)、ベニバナ黄色素(黄色)、ウコン色素(黄色)、マリーゴールド色素(黄色)、カラメル色素(暗褐〜黒色)、コウリャン色素(赤褐〜暗褐色)、タマネギ色素(褐色)、シアナット色素(褐色)、ペカンナッツ色素(褐色)、チコリ色素(赤褐〜褐色)、カカオ色素(赤褐〜褐色)、クロロフィル(緑色)、クチナシ青色素(青色)、スピルリナ色素(青色)などを挙げることができる。
合成系色素としては、具体的には、例えば、赤色1号、赤色2号、赤色3号、赤色4号、赤色5号、赤色101号、赤色102号、赤色103号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、橙色1号、橙色2号、黄色1号、黄色2号、黄色3号、黄色4号、黄色5号、緑色1号、緑色2号、緑色3号、青色1号、青色2号、紫色1号、食用混合色素等を挙げることができる。
合成系色素としては、具体的には、例えば、赤色1号、赤色2号、赤色3号、赤色4号、赤色5号、赤色101号、赤色102号、赤色103号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、橙色1号、橙色2号、黄色1号、黄色2号、黄色3号、黄色4号、黄色5号、緑色1号、緑色2号、緑色3号、青色1号、青色2号、紫色1号、食用混合色素等を挙げることができる。
前記水性除菌剤を含浸させるために用いられる基材シートとしては、その一部が再生セルロース繊維で構成されるが、好ましくはレーヨン、ポリノジック、キュプラ、リヨセル、アセテートであり、より好ましくはレーヨンである。基材シートに再生セルロース繊維を用いると、基材シートに含浸させた際に、基材シート内に濃度勾配がなく、均一な濃度の除菌シートとなる。除菌剤の濃度勾配があると、濃度の薄いシート部分に黒カビが発生するため、好ましくない。
基材シートの再生セルロース繊維の割合としては、10%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましい。
基材シートの再生セルロース繊維の割合としては、10%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましい。
本発明の除菌用シートは、強力な除菌性を有し、芽胞菌に対する除菌性に優れるため、芽胞を含む菌類・微生物の汚染・混入が問題となる幅広い分野(食品分野、醸造分野、医療分野、農業分野など)での除菌に有用である。特に、医療分野での硬質表面の除菌に好適に用いることができる。
本発明の除菌用シートは種々の用途で適用可能であり、例えば、ヒトの皮膚表面を除く表面消毒、機器消毒もしくは洗濯物の消毒、またはトイレやベッド周りにおける除菌・除ウイルスに好適である。
以下、本発明を実施例と比較例により具体的に説明する。実施例、比較例において配合に用いた各成分を下記に示す。なお、アルキルの後の括弧内はアルキル基の炭素数を、EOはエチレンオキサイドの略、POはプロピレンオキサイドの略であり、その後の数字はそれぞれEO、POの平均付加モル数を表す。尚、表中における実施例および比較例の配合の数値は純分の質量%を表す。
(A)成分
A−1:ジデシルジメチルアンモニウムクロライド
A−2:ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド
A−3:オクチルデシルジメチルアンモニウムクロライド
A−4:ココアルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド
A−5:ベンジルジメチルオキソエチルアンモニウムクロライド
(A)成分
A−1:ジデシルジメチルアンモニウムクロライド
A−2:ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド
A−3:オクチルデシルジメチルアンモニウムクロライド
A−4:ココアルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド
A−5:ベンジルジメチルオキソエチルアンモニウムクロライド
(B)成分
B−1:モノエタノールアミン
B−2:ジエタノールアミン
B−3:トリエタノールアミン
B−4:3−アミノ−1−プロパノール
B−1:モノエタノールアミン
B−2:ジエタノールアミン
B−3:トリエタノールアミン
B−4:3−アミノ−1−プロパノール
(C)成分
C−1:炭酸カリウム
C−2:メタ珪酸ナトリウム
C−1:炭酸カリウム
C−2:メタ珪酸ナトリウム
その他の成分
有機溶媒:イソプロピルアルコール
(A)成分以外の界面活性剤(1):獣脂脂肪アルコールエトキシレートEO25モル付加物、商品名:Genapol T250、純分100%、クラリアントジャパン社
(A)成分以外の界面活性剤(2):第二級アルカンスルホン酸ナトリウム、商品名:HOSTAPUR SAS30(純分30%)、クラリアントジャパン社
(A)成分以外の界面活性剤(3):アルキルアルコールエトキシレート(アルキル基の炭素数が9〜11、EO6モル付加物)、商品名:JCTエトキシレート91−6(純分100%)、ジャパンケムテック株式会社
(A)成分以外の界面活性剤(4):オクチルジメチルアミンオキサイド、商品名:ゲナミノックスOC(純分30%)、グローバル・アミンズ・ジャパン株式会社
錯化合物(1):メチルグリシン二酢酸三ナトリウム
錯化合物(2):二トリロ三酢酸三ナトリウム
錯化合物(3):エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム
芳香剤:メントール
色素:黄色4号
水:イオン交換水
有機溶媒:イソプロピルアルコール
(A)成分以外の界面活性剤(1):獣脂脂肪アルコールエトキシレートEO25モル付加物、商品名:Genapol T250、純分100%、クラリアントジャパン社
(A)成分以外の界面活性剤(2):第二級アルカンスルホン酸ナトリウム、商品名:HOSTAPUR SAS30(純分30%)、クラリアントジャパン社
(A)成分以外の界面活性剤(3):アルキルアルコールエトキシレート(アルキル基の炭素数が9〜11、EO6モル付加物)、商品名:JCTエトキシレート91−6(純分100%)、ジャパンケムテック株式会社
(A)成分以外の界面活性剤(4):オクチルジメチルアミンオキサイド、商品名:ゲナミノックスOC(純分30%)、グローバル・アミンズ・ジャパン株式会社
錯化合物(1):メチルグリシン二酢酸三ナトリウム
錯化合物(2):二トリロ三酢酸三ナトリウム
錯化合物(3):エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム
芳香剤:メントール
色素:黄色4号
水:イオン交換水
実施例1〜7、比較例1〜6
表1〜2に示す配合に基づき水性除菌剤を調製した。水性除菌剤の一般細菌及び芽胞菌に対する除菌性、除ウイルス性、洗浄性を評価した結果を表1〜2にあわせて示す。尚、表中における実施例および比較例の配合の数値は純分の質量%を表す。
表1〜2に示す配合に基づき水性除菌剤を調製した。水性除菌剤の一般細菌及び芽胞菌に対する除菌性、除ウイルス性、洗浄性を評価した結果を表1〜2にあわせて示す。尚、表中における実施例および比較例の配合の数値は純分の質量%を表す。
実施例8〜14、比較例7〜13
表3〜4に示す配合に基づき水性除菌剤を調製した。水性除菌剤の一般細菌及び芽胞菌に対する除菌性、除ウイルス性、洗浄性を評価した結果を表3〜4にあわせて示す。尚、表中における実施例および比較例の配合の数値は純分の質量%を表す。
表3〜4に示す配合に基づき水性除菌剤を調製した。水性除菌剤の一般細菌及び芽胞菌に対する除菌性、除ウイルス性、洗浄性を評価した結果を表3〜4にあわせて示す。尚、表中における実施例および比較例の配合の数値は純分の質量%を表す。
実施例15〜32、比較例14〜20
表5〜6に示す各素材を組み合わせて作製された不織布に実施例1に記載の水性除菌剤を含浸させて、薬剤の偏在・不織布の薬剤耐性・使用感・被清掃素材の磨耗について評価した結果を表5〜6に合わせて示す。
表5〜6に示す各素材を組み合わせて作製された不織布に実施例1に記載の水性除菌剤を含浸させて、薬剤の偏在・不織布の薬剤耐性・使用感・被清掃素材の磨耗について評価した結果を表5〜6に合わせて示す。
実施例33〜39、比較例21〜27
表7〜8に示す配合に基づき水性除菌剤を調製し、レーヨン80%、ポリプロピレン20%にて作製された不織布に含浸させて、ウェットシートによる芽胞菌および一般細菌の除菌性、除ウイルス性について評価した結果を表7〜8に合わせて示す。
表7〜8に示す配合に基づき水性除菌剤を調製し、レーヨン80%、ポリプロピレン20%にて作製された不織布に含浸させて、ウェットシートによる芽胞菌および一般細菌の除菌性、除ウイルス性について評価した結果を表7〜8に合わせて示す。
(1)除菌性及び除ウイルス性試験
(a)除菌(一般細菌及び芽胞菌)性試験
試験方法:
一般細菌については供試菌株をSCDブイヨン培地で培養し菌液とした。芽胞菌については供試菌株をSCD寒天培地(日水製薬品)に塗抹し、37℃で培養し、培養後、顕微鏡観察にて芽胞が十分に形成されていることを確認した。平板培地上に滅菌済み純水を10mL入れ、コロニーを掻き取り懸濁液を収集した。収集した懸濁液に、10000rpmで、4℃、15分間の条件で遠心洗浄を3回実施し、遠心後、滅菌済み純水を適量加え、2.0〜9.0×108CFU/mL程度になるように菌数を調製し、ウォーターバスにて80℃、15分間の加熱処理をして菌液とした。
各供試水性除菌剤10mLに、各供試菌液0.1mLを添加し、25℃にて15分間接触させた後、滅菌中和溶液を加えよく攪拌した。 一般細菌として、Pseudomonas aeruginosa NBRC13736(108CFU/mLレベル)、Staphylococcus aureus NBRC13276(108CFU/mLレベル)、Escherichia coli ATCC11229(108CFU/mLレベル)、Alcaligenes faecalis NBRC14479(108CFU/mLレベル)、Serratia marcescens NBRC12648(108CFU/mLレベル)、芽胞菌としてBacillus subtilis NBRC3134(108CFU/mLレベル)及びClostridium difficile ATCC9689(108CFU/mLレベル)を用いた。
この1mLをSCD寒天培地で混釈培養し生菌数を確認し、下記の基準で評価した。
評価基準:
1点:供試菌のLog reductionが5以上の菌数減少
2点:供試菌のLog reductionが4以上、5未満の菌数減少
3点:供試菌のLog reductionが4未満の菌数減少
として上記各菌種について菌数減少を点数で評価し、菌数減少の点数の平均値を求め、以下の基準で除菌性を評価した。
○:平均値が1点以上、1.5点未満。
△:平均値が1.5点以上、2.5点未満。
×:平均値が2.5点以上。
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
(b)除ウイルス性試験
試験方法:
試験管に0.9mLの各供試除菌剤とそれぞれ108TCID50/mLとなるように調整したウイルス液0.1mLを加え、ミキサーで混合し、室温で所定の時間作用させた。作用後0.1mLをサンプリングし、9.9mLの作用停止液(2%チオ硫酸ナトリウム、0.2%レシチン及び1.5%ポリソルベート80を含む細胞増殖液)で100倍に希釈して、ウイルスに対する試験品の作用を停止させた。これをウイルス感染価測定用資料原液として感染価の測定に用いた。作用時間のうち0秒及び60秒作用の対照は、試験品を作用させる代わりにPBSを用いた。ウイルスとして、ネコカリシウイルス、マウスノロウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、アデノウイルス、AIDSウイルス、インフルエンザウイルスを用いた。
ウイルス感染価測定用資料原液をPBSで10段階希釈した後、感染価測定用試料原液または希釈ウイルス液50μLとウシ胎仔血清(FBS)を5%添加したDulbecco’s modified Eagle’s Medium(DMEM)に懸濁した細胞を96ウェルプレートに植え込んだ。その後、炭酸ガスふ卵器において37℃、5%CO2の条件で4日間培養した。培養後、倒立顕微鏡下でウイルスの増殖によるCPEを観察してReed−Muench法を用いてウイルス感染価(TCID50/mL)を求め、下記の基準で評価した。
評価基準:
1点:ウイルス感染価のLog reductionが5以上の減少
2点:ウイルス感染価のLog reductionが4以上、5未満の減少
3点:ウイルス感染価のLog reductionが4未満の減少
として上記各ウイルスについてウイルス感染価の減少を点数で評価し平均値を求め、以下の基準で除ウイルス性を評価した。
○:平均値が1点以上、1.5点未満。
△:平均値が1.5点以上、2.5点未満。
×:平均値が2.5点以上。
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
(a)除菌(一般細菌及び芽胞菌)性試験
試験方法:
一般細菌については供試菌株をSCDブイヨン培地で培養し菌液とした。芽胞菌については供試菌株をSCD寒天培地(日水製薬品)に塗抹し、37℃で培養し、培養後、顕微鏡観察にて芽胞が十分に形成されていることを確認した。平板培地上に滅菌済み純水を10mL入れ、コロニーを掻き取り懸濁液を収集した。収集した懸濁液に、10000rpmで、4℃、15分間の条件で遠心洗浄を3回実施し、遠心後、滅菌済み純水を適量加え、2.0〜9.0×108CFU/mL程度になるように菌数を調製し、ウォーターバスにて80℃、15分間の加熱処理をして菌液とした。
各供試水性除菌剤10mLに、各供試菌液0.1mLを添加し、25℃にて15分間接触させた後、滅菌中和溶液を加えよく攪拌した。 一般細菌として、Pseudomonas aeruginosa NBRC13736(108CFU/mLレベル)、Staphylococcus aureus NBRC13276(108CFU/mLレベル)、Escherichia coli ATCC11229(108CFU/mLレベル)、Alcaligenes faecalis NBRC14479(108CFU/mLレベル)、Serratia marcescens NBRC12648(108CFU/mLレベル)、芽胞菌としてBacillus subtilis NBRC3134(108CFU/mLレベル)及びClostridium difficile ATCC9689(108CFU/mLレベル)を用いた。
この1mLをSCD寒天培地で混釈培養し生菌数を確認し、下記の基準で評価した。
評価基準:
1点:供試菌のLog reductionが5以上の菌数減少
2点:供試菌のLog reductionが4以上、5未満の菌数減少
3点:供試菌のLog reductionが4未満の菌数減少
として上記各菌種について菌数減少を点数で評価し、菌数減少の点数の平均値を求め、以下の基準で除菌性を評価した。
○:平均値が1点以上、1.5点未満。
△:平均値が1.5点以上、2.5点未満。
×:平均値が2.5点以上。
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
(b)除ウイルス性試験
試験方法:
試験管に0.9mLの各供試除菌剤とそれぞれ108TCID50/mLとなるように調整したウイルス液0.1mLを加え、ミキサーで混合し、室温で所定の時間作用させた。作用後0.1mLをサンプリングし、9.9mLの作用停止液(2%チオ硫酸ナトリウム、0.2%レシチン及び1.5%ポリソルベート80を含む細胞増殖液)で100倍に希釈して、ウイルスに対する試験品の作用を停止させた。これをウイルス感染価測定用資料原液として感染価の測定に用いた。作用時間のうち0秒及び60秒作用の対照は、試験品を作用させる代わりにPBSを用いた。ウイルスとして、ネコカリシウイルス、マウスノロウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、アデノウイルス、AIDSウイルス、インフルエンザウイルスを用いた。
ウイルス感染価測定用資料原液をPBSで10段階希釈した後、感染価測定用試料原液または希釈ウイルス液50μLとウシ胎仔血清(FBS)を5%添加したDulbecco’s modified Eagle’s Medium(DMEM)に懸濁した細胞を96ウェルプレートに植え込んだ。その後、炭酸ガスふ卵器において37℃、5%CO2の条件で4日間培養した。培養後、倒立顕微鏡下でウイルスの増殖によるCPEを観察してReed−Muench法を用いてウイルス感染価(TCID50/mL)を求め、下記の基準で評価した。
評価基準:
1点:ウイルス感染価のLog reductionが5以上の減少
2点:ウイルス感染価のLog reductionが4以上、5未満の減少
3点:ウイルス感染価のLog reductionが4未満の減少
として上記各ウイルスについてウイルス感染価の減少を点数で評価し平均値を求め、以下の基準で除ウイルス性を評価した。
○:平均値が1点以上、1.5点未満。
△:平均値が1.5点以上、2.5点未満。
×:平均値が2.5点以上。
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
(2)洗浄性試験
試験方法:
ステンレス片に油(牛脂10g、大豆油10g、モノオレイン酸グリセリド0.25g、オイルレッド0.1gをクロロホルム60mLに溶解したもの)を塗布し、25℃で2時間乾燥させたものを試験片とし質量を測定した。この試験片を炭酸カルシウム換算で75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]の硬水で、各水性除菌剤を適宜希釈した除菌洗浄液200mLに浸漬し、5分間放置した後、イオン交換水ですすぎ、自然乾燥させた後、質量を測定した。非加熱油汚れの洗浄率を洗浄前後の試験片の質量変化により算出し、次の尺度で示した。
評価基準:
◎:洗浄率80%以上。
○:洗浄率60%以上、80%未満。
△:洗浄率40%以上、60%未満。
×:洗浄率40%未満。
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
試験方法:
ステンレス片に油(牛脂10g、大豆油10g、モノオレイン酸グリセリド0.25g、オイルレッド0.1gをクロロホルム60mLに溶解したもの)を塗布し、25℃で2時間乾燥させたものを試験片とし質量を測定した。この試験片を炭酸カルシウム換算で75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]の硬水で、各水性除菌剤を適宜希釈した除菌洗浄液200mLに浸漬し、5分間放置した後、イオン交換水ですすぎ、自然乾燥させた後、質量を測定した。非加熱油汚れの洗浄率を洗浄前後の試験片の質量変化により算出し、次の尺度で示した。
評価基準:
◎:洗浄率80%以上。
○:洗浄率60%以上、80%未満。
△:洗浄率40%以上、60%未満。
×:洗浄率40%未満。
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
(3)薬剤の偏在に関する評価試験
試験方法:
各種素材からなるロールタイプの不織布(200mm×250mm×300mm)を容量3Lのポリプロピレン製の袋に入れて、実施例1に記載の水性除菌剤溶液2Lを含浸させ、室温にて24時間保存した後、ロールを縦半分に裁断し、中心部分まで薬液が染み込んでいるかを目視によって観察した。
評価基準:
◎:全体にまんべんなく薬液が染み込んでいる。
○:ほとんど全体的に薬液が染み込んでいる。
△:一部染み込んでいない部分がある。
×:いたるところに染み込んでいない部分がある。
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
試験方法:
各種素材からなるロールタイプの不織布(200mm×250mm×300mm)を容量3Lのポリプロピレン製の袋に入れて、実施例1に記載の水性除菌剤溶液2Lを含浸させ、室温にて24時間保存した後、ロールを縦半分に裁断し、中心部分まで薬液が染み込んでいるかを目視によって観察した。
評価基準:
◎:全体にまんべんなく薬液が染み込んでいる。
○:ほとんど全体的に薬液が染み込んでいる。
△:一部染み込んでいない部分がある。
×:いたるところに染み込んでいない部分がある。
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
(4)不織布の薬剤耐性に関する評価試験
試験方法:
各種素材からなる不織布(200mm×250mm)を10枚用い、実施例1に記載の水性除菌剤200mLに含浸させ、40℃で1週間保存した後、不織布の外観変化を目視によって観察した。
評価基準:
◎:変色や劣化が発生していない。
○:薄い変色や軽微な劣化が発生している。
△:部分的に濃い変色や強い劣化が発生している。
×:全体的に濃い変色や強い劣化が発生している。
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
試験方法:
各種素材からなる不織布(200mm×250mm)を10枚用い、実施例1に記載の水性除菌剤200mLに含浸させ、40℃で1週間保存した後、不織布の外観変化を目視によって観察した。
評価基準:
◎:変色や劣化が発生していない。
○:薄い変色や軽微な劣化が発生している。
△:部分的に濃い変色や強い劣化が発生している。
×:全体的に濃い変色や強い劣化が発生している。
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
(5)使用感に関する評価試験
試験方法:
各種素材からなる不織布(200mm×250mm)を10枚用い、実施例1に記載の水性除菌剤200mLに含浸させ、十分に薬液が行き渡ったことを確認した後、薬液が染み込んだ不織布を1枚取り出し、清浄なステンレス表面を約30センチメートル四方に渡って、上下5回左右5回ふき取りを行い、泡立ちやべたつき水っぽさやごわごわ感などの観点から官能試験によって使用感を確認した。また、パネラーは無作為に選定し、それぞれのサンプルにつきn=10とした。評価結果の解析には統計処理を行い、最も評価が多い項目を評価結果として採用した。
評価基準:
◎:泡立ち・べたつき・水っぽさ・ごわごわ感がなく、使用感が非常に良い。
○:泡立ち・べたつき・水っぽさ・ごわごわ感がなく、使用感が良い。
△:やや泡立ち・べたつき・水っぽさ・ごわごわ感がある。
×:泡立ち・べたつき・水っぽさ・ごわごわ感が非常に強く使用感が悪い。
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
試験方法:
各種素材からなる不織布(200mm×250mm)を10枚用い、実施例1に記載の水性除菌剤200mLに含浸させ、十分に薬液が行き渡ったことを確認した後、薬液が染み込んだ不織布を1枚取り出し、清浄なステンレス表面を約30センチメートル四方に渡って、上下5回左右5回ふき取りを行い、泡立ちやべたつき水っぽさやごわごわ感などの観点から官能試験によって使用感を確認した。また、パネラーは無作為に選定し、それぞれのサンプルにつきn=10とした。評価結果の解析には統計処理を行い、最も評価が多い項目を評価結果として採用した。
評価基準:
◎:泡立ち・べたつき・水っぽさ・ごわごわ感がなく、使用感が非常に良い。
○:泡立ち・べたつき・水っぽさ・ごわごわ感がなく、使用感が良い。
△:やや泡立ち・べたつき・水っぽさ・ごわごわ感がある。
×:泡立ち・べたつき・水っぽさ・ごわごわ感が非常に強く使用感が悪い。
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
(6)被清掃素材の磨耗に関する評価試験
試験方法:
各種素材からなる不織布(200mm×250mm)を10枚用い、実施例1に記載の水性除菌剤200mLに含浸させ、十分に薬液が行き渡ったことを確認した後、薬液が染み込んだ不織布を1枚取り出し、清浄なステンレス表面を約30センチメートル四方に渡って、上下5回左右5回ふき取りを行った。その後、ステンレス表面に発生した傷について目視によって観察した。
評価基準:
◎:傷が見られない。
○:部分的にやや浅い傷が見られる。
△:部分的に深い傷が見られる。
×:全体的に深い傷が見られる。
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
試験方法:
各種素材からなる不織布(200mm×250mm)を10枚用い、実施例1に記載の水性除菌剤200mLに含浸させ、十分に薬液が行き渡ったことを確認した後、薬液が染み込んだ不織布を1枚取り出し、清浄なステンレス表面を約30センチメートル四方に渡って、上下5回左右5回ふき取りを行った。その後、ステンレス表面に発生した傷について目視によって観察した。
評価基準:
◎:傷が見られない。
○:部分的にやや浅い傷が見られる。
△:部分的に深い傷が見られる。
×:全体的に深い傷が見られる。
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
(7)ウェットシートによる除菌性及び除ウイルス性試験
(a)ウェットシートによる一般細菌及び芽胞菌に対する除菌性試験
試験方法:
除菌性試験で用いたものと同じ菌種の一般細菌と芽胞菌を同様に培養し、ステンレス板に菌液50μLを直径約1.5cmの円形に広げ、室温で10分放置後、各ウェットシートを用いて上下に5回清拭した。清拭操作は5名が実施した。実施者には、全ての清拭操作を同様に行うように指示した。清拭直後のステンレス板の残存性菌数をスタンプ法にて測定した。スタンプ法には日水製薬製フードスタンプを使用した。37℃、24時間培養を行い、生成したコロニー数を計測した。この計測結果に基づいて、摂取した菌数に対する除菌された菌の割合(除菌率%)を求めた。
評価基準:
1点:供試菌の除菌率が75%以上
2点:供試菌の除菌率が50%以上、75%未満
3点:供試菌の除菌率が25%以上、50%未満
4点:供試菌の除菌率が25%未満
として上記各菌種について除菌率を点数で評価し、除菌率の点数の平均値を求め、以下の基準でウエットシートによる除菌性を評価した。
◎:平均値が1点以上、1.5点未満。
○:平均値が1.5点以上、2.5点未満。
△:平均値が2.5点以上、3.5点未満。
×:平均値が3.5点以上。
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
(b)ウェットシートによるウイルスに対する除ウイルス性試験
試験方法:
除ウイルス性試験で用いたものと同じウイルスをステンレス板に50μL直径約1.5cmの円形に広げ、室温で10分放置後、各ウェットシートを用いて上下に5回清拭した。清拭操作は5名が実施した。実施者には、全ての清拭操作を同様に行うように指示した。清拭直後のステンレス板のウイルス感染価数を(1)(b)除ウイルス性試験と同様の方法で測定した。この結果に基づいて、得られた感染価数から下記の基準で評価した。
評価基準:
1点:ウイルス感染価のLog reductionが5以上の減少
2点:ウイルス感染価のLog reductionが4以上、5未満の減少
3点:ウイルス感染価のLog reductionが4未満の減少
として上記各ウイルスについてウイルス感染価の減少を点数で評価し平均値を求め、以下の基準で除ウイルス性を評価した。
○:平均値が1点以上、1.5点未満。
△:平均値が1.5点以上、2.5点未満。
×:平均値が2.5点以上。
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
(a)ウェットシートによる一般細菌及び芽胞菌に対する除菌性試験
試験方法:
除菌性試験で用いたものと同じ菌種の一般細菌と芽胞菌を同様に培養し、ステンレス板に菌液50μLを直径約1.5cmの円形に広げ、室温で10分放置後、各ウェットシートを用いて上下に5回清拭した。清拭操作は5名が実施した。実施者には、全ての清拭操作を同様に行うように指示した。清拭直後のステンレス板の残存性菌数をスタンプ法にて測定した。スタンプ法には日水製薬製フードスタンプを使用した。37℃、24時間培養を行い、生成したコロニー数を計測した。この計測結果に基づいて、摂取した菌数に対する除菌された菌の割合(除菌率%)を求めた。
評価基準:
1点:供試菌の除菌率が75%以上
2点:供試菌の除菌率が50%以上、75%未満
3点:供試菌の除菌率が25%以上、50%未満
4点:供試菌の除菌率が25%未満
として上記各菌種について除菌率を点数で評価し、除菌率の点数の平均値を求め、以下の基準でウエットシートによる除菌性を評価した。
◎:平均値が1点以上、1.5点未満。
○:平均値が1.5点以上、2.5点未満。
△:平均値が2.5点以上、3.5点未満。
×:平均値が3.5点以上。
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
(b)ウェットシートによるウイルスに対する除ウイルス性試験
試験方法:
除ウイルス性試験で用いたものと同じウイルスをステンレス板に50μL直径約1.5cmの円形に広げ、室温で10分放置後、各ウェットシートを用いて上下に5回清拭した。清拭操作は5名が実施した。実施者には、全ての清拭操作を同様に行うように指示した。清拭直後のステンレス板のウイルス感染価数を(1)(b)除ウイルス性試験と同様の方法で測定した。この結果に基づいて、得られた感染価数から下記の基準で評価した。
評価基準:
1点:ウイルス感染価のLog reductionが5以上の減少
2点:ウイルス感染価のLog reductionが4以上、5未満の減少
3点:ウイルス感染価のLog reductionが4未満の減少
として上記各ウイルスについてウイルス感染価の減少を点数で評価し平均値を求め、以下の基準で除ウイルス性を評価した。
○:平均値が1点以上、1.5点未満。
△:平均値が1.5点以上、2.5点未満。
×:平均値が2.5点以上。
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
Claims (9)
- 液体の保持が可能な基材シートに対して水性除菌剤が含浸された除菌用シートにおいて、前記水性除菌剤は、(A)成分としてカチオン系除菌剤、(B)成分としてアルカノールアミン類を含有しており、前記基材シートの一部が再生繊維、合成系繊維、天然繊維より選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする除菌用シート。
- (A)成分と(B)成分の質量比が、(A)/(B)=0.05〜20であることを特徴とする請求項1に記載の除菌用シート。
- (A)カチオン系除菌剤が、ジデシルジメチルアンモニウム塩、ジオクチルジメチルアンモニウム塩、オクチルデシルジメチルアンモニウム塩、ココアルキルジメチルベンジルアンモニウム塩およびベンジルジメチルオキソエチルアンモニウム塩より選ばれた少なくとも1種であり、
(B)アルカノールアミン類が、モノエタノールアミンであることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の除菌用シート。 - 前記水性除菌剤が、(C)成分として無機アルカリ剤を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の除菌用シート。
- 前記水性除菌剤に、更に、有機溶媒、(A)成分以外の界面活性剤、錯化合物、芳香剤および色素からなる群より選択される一以上の補助剤を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の除菌用シート。
- 前記基材シートの一部が、再生繊維からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の除菌用シート。
- 前記基材シートの一部が、レーヨンからなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の除菌用シート。
- ヒトの皮膚表面を除く表面消毒、機器消毒もしくは洗濯物の消毒、またはトイレやベッド周りにおける除菌・除ウイルスのために使用されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の除菌用シート。
- クロストリジウム・ディフィシルまたはバチルス・サブチルスに対する芽胞除菌用であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の除菌用シート。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015127632A JP2017007998A (ja) | 2015-06-25 | 2015-06-25 | 除菌用シート |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018127401A (ja) * | 2017-02-06 | 2018-08-16 | 大日本除蟲菊株式会社 | ウイルス不活性化組成物 |
JP2019112342A (ja) * | 2017-12-22 | 2019-07-11 | 株式会社Adeka | 清掃用シート |
-
2015
- 2015-06-25 JP JP2015127632A patent/JP2017007998A/ja active Pending
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