初めに、図1を用いて一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。
上述の通り、異なる重量の物品を梱包する場合に、効率的に物品の正誤を確認することに貢献する出荷管理装置が望まれる。
そこで、図1に示す出荷管理装置1000を提供する。出荷管理装置1000は、データベース1001と、重量取得部1002と、制御部1003とを含んで構成される。
データベース1001は、2以上の標準重量値1011を格納する。重量取得部1002は、重量測定値を取得する。制御部1003は、重量取得部1002が取得する重量測定値に基づいて、判断対象重量値を推定する。そして、制御部1003は、判断対象重量値と標準重量値1011との差分値を算出する。具体的には、制御部1003は、推定した判断対象重量値と、データベース1001に格納される各標準重量値1011との差分値を算出する。そして、制御部1003は、所定の条件を満たす差分値になる、標準重量値1011が、データベース1001に格納されているか否かに基づいて、物品の正誤を判断する。
例えば、2種類以上の物品に関して、データベース1001は、各種類の物品の平均重量、又は仕様上の重量等を、標準重量値1011として格納する。そして、重量取得部1002は、判断対象物を含む、1又は2以上の物品の重量値を、重量測定値として取得したとする。その場合、制御部1003は、重量測定値に基づいて、判断対象物の重量値を、判断対象重量値として算出する。例えば、重量取得部1002が、判断対象物と、既知の重量の物品との重量値を、重量測定値として取得した場合、制御部1003は、重量測定値から当該既知の重量値を引き、判断対象重量値を算出しても良い。
そして、制御部1003は、算出した判断対象重量値(判断対象物の重量値に相当)と、データベース1001が格納する標準重量値(判断対象物における、仕様上の重量等)1011とを比較する。そして、制御部1003は、比較結果に基づいて、判断対象物の重量(即ち、判断対象重量値)が、予め登録された重量(即ち、標準重量値1011)に相当するか否かを判断する。
その結果、判断対象物の重量値が、予め登録された重量値に相当する場合には、判断対象物は正しい物品である、と制御部1003は判断する。一方、判断対象物の重量値が、予め登録された重量値に相当しない場合には、判断対象物は誤った物品である、と制御部1003は判断する。
従って、出荷管理装置1000を用いることで、異なる重量の物品を梱包する場合であっても、作業者は、物品の重量値を測定すれば、物品の正誤を判断できる。従って、出荷管理装置1000は、異なる重量の物品を梱包する場合に、効率的に物品の正誤を確認することに貢献する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
物品を収納する容器は、段ボール箱等であっても良い。または、物品を収納する容器は、袋状の容器であっても良い。物品を収納する容器は、物品を収納可能な容器であれば、その形状、材質等は問わない。なお、以下の説明では、物品を収納する容器を、梱包箱と呼ぶ。ただし、これは、物品を収納する容器を、箱状に限定する趣旨ではない。
なお、以下の説明では、梱包箱に収納された物品を収納物と呼ぶ。収納物は、梱包箱に収納された物品であれば、判断対象物であるか否かは問わないものとする。また、判断対象物の運送中のずれや損傷を防ぐために、収納物は、仕切り板、小分け袋、緩衝材等を含んでも良い。
また、本実施形態における説明においては、2種類以上の重量の物品に関して、夫々、物品の種類毎に、1個の物品を収納する場合について説明する。各種類の物品毎に、1又は2以上の個数の物品を収納する場合については、他の実施形態として説明する。また、以下の説明において、収納予定の物品が、梱包箱に過不足なく収納された状態を、「収納完了」と呼ぶ。
図2は、本実施形態に係る出荷管理システム1の全体構成を示す図である。図2に示す通り、出荷管理システム1は、出荷管理装置10と、重量測定器20とを含んで構成される。
重量測定器20は、物品の重量値を測定する。本実施形態に係る出荷管理システム1においては、重量測定器20は、梱包箱101に収納前に、判断対象物100の重量値を測定する。以下の説明では、重量測定器20が測定する物品の重量値を、重量測定値と呼ぶ。
出荷管理装置10は、梱包箱への判断対象物100の収納の是非を判断する。具体的には、出荷管理装置10は、重量測定器20から重量測定値を取得する。そして、出荷管理装置10は、重量測定値に基づいて、梱包箱への判断対象物100の収納の是非を判断する。
図3は、本実施形態に係る出荷管理装置10の内部構成の一例を示すブロック図である。出荷管理装置10は、インタフェース11と、制御部12と、記憶部13とを含んで構成される。インタフェース11は、重量取得部14を含んで構成される。記憶部13はデータベース15を含んで構成される。さらに、出荷管理装置10は、判断結果等を表示する表示部30と接続しても良い。図3は、本実施形態に係る出荷管理装置10の一例であり、出荷管理装置10の構成を図3に示す構成に限定する趣旨ではない。
出荷管理装置10は、プログラムからの命令を呼び出し、呼び出された命令に基づいて処理を行うコンピュータである。
インタフェース11は、出荷管理装置10と、接続する機器間における、情報の入出力を制御する。以下の説明では、インタフェース11のうち、重量測定値を取得するユニットを、重量取得部14と呼ぶ。具体的には、重量取得部14は、重量測定器20から重量測定値を取得し、重量測定値を、制御部12に渡す。ここで、本実施形態に係る重量取得部14は、判断対象物の重量値を、重量測定値として取得する。より具体的には、重量取得部14は、重量測定器20の出力値を監視するとともに、重量測定器20が測定する判断対象物の重量値を、重量測定値として取得する。
表示部30は、液晶パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル等を含んで構成され、作業者が視認できるように、情報を表示する。
制御部12は、出荷管理装置10の全体を制御すると共に、図3に示す各部を制御する。例えば、制御部12は、CPU(Central Processing Unit)を用いて実現できる。そして、制御部12は、出荷管理装置10に搭載されたコンピュータに、そのハードウェアを用いて出荷管理装置10の処理を実行させるコンピュータプログラムにより実現しても良い。制御部12の処理の詳細については、後述する。
記憶部13は、磁気ディスク装置や光ディスク装置、半導体メモリ、等によって実現される。なお、半導体メモリは、例えば、SSD(Solid State Drive)であり、フラッシュメモリを使用したものでも良く、DRAM(Dynamic Random Access Memory)を含んでも良い。
データベース15は、2以上の標準とする標準重量値を格納する。以下の説明では、データベース15に格納される、標準とする重量値を、標準重量値と呼ぶ。具体的には、本実施形態に係るデータベース15は、2種類以上の判断対象物に関して、各判断対象物に対応する標準重量値を格納する。
例えば、2以上の同一の物品の重量値を測定し、測定した重量値の統計値(平均値、中央値、最頻値等)を、標準重量値として、データベース15に予め格納しても良い。または、物品の重量値を含む仕様が既知である場合には、仕様上の重量値を、標準重量値として、データベース15に格納しても良い。
ここで、データベース15は、物品の種類を識別する情報(以下、種類識別情報と呼ぶ)と、当該各種類の物品の標準重量値とを対応付けた情報を格納しても良い。ここで、種類識別情報とは、物品の種類を識別するための情報であれば良く、物品の種類の名称、物品の種類を識別するID(Identification)等であっても良く、その詳細は問わない。以下の説明では、データベース15に格納される、当該各種類の判断対象物の標準重量値を含む情報を、登録物品情報と呼ぶ。
例えば、作業者は、種類識別情報、及び当該各種類の物品の標準重量値とを、キーボード等(図示せず)を用いて、入力しても良い。または、出荷管理装置10は、物品に関する情報を入力するためのGUI(Graphical User Interface)を提供しても良い。作業者が情報を入力する方法は各種あるが、その詳細は問わない。
出荷管理装置10は、種類識別情報と、当該各種類の物品の標準重量値とを取得する。そして、制御部12は、種類識別情報と、当該各種類の物品の標準重量値とを対応付けた情報を、登録物品情報として生成する。そして、制御部12は、生成した登録物品情報を、データベース15に格納する。
そして、制御部12は、データベース15に登録物品情報を格納後に、作業者の入力操作等に基づいて、判断対象物の種類識別情報を取得したとする。その場合、制御部12は、種類識別情報をキーとして、登録物品情報から、判断対象物に対応する標準重量値を抽出する。そして、制御部12は、抽出した2以上の標準重量値を含む情報を、参照物品情報として生成する。制御部12は、生成した参照物品情報を、データベース15に格納する。
例えば、制御部12は、抽出した2以上の標準重量値の組み合わせを、参照物品情報として生成しても良い。または、制御部12は、取得した種類識別情報に対応する標準重量値を、登録物品情報から抽出し、種類識別情報と、対応する標準重量値とを対応付けた情報を、参照物品情報として生成しても良い。
図4は、本実施形態に係る登録物品情報の一例を示す図である。具体的には、図4は、登録物品情報として、種類識別情報「ハードディスク 型番A」、「交換バッテリ 型番B」、「ケーブル 型番C」と、各種類の物品の標準重量値とを対応付けた情報を、テーブル形式で示す図である。
図5は、本実施形態に係る参照物品情報の一例を示す図である。具体的には、図5に示す登録物品情報に基づいて生成された、参照物品情報の一例を示す図である。例えば、作業者が、収納予定の物品の種類として、「ハードディスク 型番A」、及び「交換バッテリ 型番B」を指定したとする。その場合、制御部12は、図4に示す登録物品情報から、「ハードディスク 型番A」及び「交換バッテリ 型番B」に対応する標準重量値を抽出し、参照物品情報を生成する。
例えば、制御部12は、図5(a)に示すように、インデックスと、抽出した標準重量値とを対応付けた情報を、参照物品情報として生成しても良い。または、制御部12は、図5(b)に示すように、指定された物品の種類識別情報と、抽出した標準重量値とを対応付けた情報を、参照物品情報として生成しても良い。なお、図4、図5は、登録物品情報、及び参照物品情報を、テーブル形式で示すが、これは、登録物品情報、及び参照物品情報のデータ形式を、テーブル形式に限定する趣旨ではない。また、以下の説明においても、同様に、テーブル形式の図を参照するが、同様に、データ形式を、テーブル形式に限定する趣旨ではない。
以下、制御部12の処理について、詳細に説明する。
制御部12は、重量取得部14から重量測定値を取得した場合、取得した重量測定値に基づいて、判断対象重量値を推定する。ここで、判断対象重量値とは、判断対象の重量値を意味する。
具体的には、本実施形態に係る制御部12は、重量取得部14が取得する重量測定値を、判断対象重量値として推定する。上述の通り、重量取得部14は、判断対象物の重量値を、重量測定値として取得するので、制御部12は、判断対象物の重量値を、判断対象重量値として推定する。
そして、制御部12は、判断対象重量値と各標準重量値との差分値を算出する。具体的には、制御部12は、判断対象重量値と、参照物品情報に含まれる各標準重量値との差分値を算出する。
そして、制御部12は、所定の条件を満たす差分値になる、標準重量値が、データベース15に格納されているか否かを判断する。つまり、所定の条件を満たす差分値になる、標準重量値が、データベース15に格納されている場合、判断対象の種類の物品が、データベース15に登録されている、と制御部12は判断する。一方、所定の条件を満たす差分値になる、標準重量値が、データベース15に格納されていない場合、判断対象の種類の物品が、データベース15に登録されていない、と制御部12は判断する。
具体的には、算出した差分値が0である場合には、判断対象物が、データベース15に登録されている、と制御部12は判断する。または、算出した差分値が所定の範囲内である場合、判断対象物が、データベース15に登録されている、と制御部12は判断しても良い。そして、判断対象物が、データベース15に登録されている場合、制御部12は、当該物品が確認済みであることを示す情報として、参照物品情報において、当該物品の種類に、所定のフラグを立てる。
そして、制御部12は、判断対象の種類の物品が、データベース15に登録されている、と判断した場合、判断対象物は収納予定の物品である、と判断する。一方、制御部12は、判断対象の種類の物品が、データベース15に登録されていないと判断した場合、判断対象物は収納予定の物品ではない、と判断する。
そして、制御部12は、判断結果を出力する。例えば、制御部12は、判断結果を表示部30に表示、印刷等しても良い。または、制御部12は、光、音等を用いて、判断結果を報知しても良い。あるいは、制御部12は、所定の端末等へ判断結果を送信する処理を実行しても良い。
次に、図6を参照しながら、本実施形態に係る出荷管理装置10の動作について詳細に説明する。
まず、データベース15は、2以上の種類の物品に関して、各種類の物品の標準重量値とを対応付けた、登録物品情報を格納しているものとする。その状態において、判断対象物の収納前に、作業者は、収納予定の物品の種類を入力する。その場合、制御部12は、入力された判断対象物の種類を取得する。そして、制御部12は、データベース15から、判断対象物の標準重量値を取得する(ステップS1)。つまり、出荷管理装置10は、データベース15から、梱包箱に収納予定の物品の標準重量値を抽出する。
具体的には、制御部12は、データベース15に格納される登録物品情報から、入力された判断対象物の種類をキーとして、標準重量値を抽出する。そして、制御部12は、抽出した標準重量値を含む、参照物品情報を生成する。制御部12は、抽出した2以上の標準重量値の組み合わせを、参照物品情報として生成しても良い。または、制御部12は、判断対象物の種類識別情報と、当該種類に対応する標準重量値とを対応付けた情報を、参照物品情報として生成しても良い。
そして、制御部12は、重量取得部14を介して、重量測定値を取得する処理を開始する。そして、作業者は、重量測定器20に、判断対象物を1個載せ置く。重量測定器20に、判断対象物が載せ置かれると、重量測定値が変化する(ステップA1)。重量取得部14は、重量測定器20から重量測定値を取得する(ステップS2)。
ステップS3において、重量測定値が、データベース15から抽出した標準重量値のいずれかと一致(近似)するか否かを、制御部12は判断する。具体的には、重量測定値が、生成した参照物品情報に含まれる標準重量値と一致するか否かを、制御部12は判断する。または、重量測定値と、生成した参照物品情報に含まれる標準重量値との差分値が、所定の範囲内であるか否かを、制御部12は判断する。なお、判断基準は、実施状況、実施環境等に応じて、適宜、作業者が設定可能であるものとする。以下の説明では、重量測定値と、標準重量値との差分値が、所定の範囲内であることを、「当該重量測定値と当該標準重量値とが近似する」とも表現する。
重量測定値が、データベース15から抽出した標準重量値のいずれかと一致(近似)しない場合(ステップS3のNo分岐)には、制御部12は、重量測定器20に載せ置かれた物品が、収納予定の物品ではないことを報知する(ステップS4)。
一方、重量測定値が、データベース15から抽出した標準重量値のいずれかと一致(近似)する場合(ステップS3のYes分岐)には、制御部12は、重量測定器20に載せ置かれた物品が、収納予定の物品であることを報知する。そして、ステップS5に遷移する。重量測定器20に載せ置かれた物品が、収納予定の物品である、と出荷管理装置10が判断した場合に、作業者は、重量測定器20に載せ置かれた物品を、梱包箱に収納しても良い。
ステップS5において、抽出した標準重量値のうち、重量測定値と一致(近似)しない標準重量値が存在するか否かを、制御部12は判断する。
抽出した標準重量値のうち、重量測定値と一致(近似)しない標準重量値が、存在する場合(ステップS5のYes分岐)には、ステップS2に戻り、処理を継続する。作業者は、当該指示に基づいて、次の判断対象物(未確認である判断対象物)を、重量測定器20に載せ置く。
一方、抽出した標準重量値のうち、重量測定値と一致(近似)しない標準重量値が、存在しない場合(ステップS5のNo分岐)には、収納予定の物品に関して、確認完了した、と制御部12は判断する(ステップS6)。そして、制御部12は、収納予定の物品に関して、確認完了した場合、データベース15に格納される参照物品情報を削除しても良い。
以上のように、本実施形態に係る出荷管理装置10においては、作業者は、梱包箱への判断対象物の収納前に、重量測定器20を用いて、判断対象物の重量値を測定すれば良く、作業者が煩雑な確認作業を行う必要がない。従って、本実施形態に係る出荷管理装置10は、異なる重量の物品を梱包する場合に、効率的に物品の正誤を確認することに貢献する。さらに、本実施形態に係る出荷管理装置10は、判断対象物の確認時間を低減することに貢献する。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
本実施形態は、物品の種類毎に、1又は2以上の判断対象物を収納する場合において、判断対象物の重量及び個数を確認する形態である。なお、本実施形態における説明では、上記の実施形態と重複する部分の説明は省略する。さらに、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の作用効果についても、その説明を省略する。また、他の実施形態についても、同様に、重複する構成要素、作用効果については、説明を省略する。
本実施形態に係る出荷管理システム1の全体構成は、図2に示す通りである。本実施形態に係る出荷管理装置10の内部構成は、図3に示す通りである。
制御部12は、データベース15に登録物品情報を格納後に、判断対象物の種類識別情報と、当該種類の判断対象物の個数とを取得したとする。その場合、本実施形態に係る制御部12は、判断対象物の種類識別情報をキーとして、登録物品情報から、判断対象物に対応する標準重量値を抽出する。
そして、制御部12は、判断対象物の個数と、当該各判断対象物に対応する標準重量値とを対応付けた情報を、参照物品情報として生成する。または、本実施形態に係る制御部12は、判断対象物の種類識別情報と、物品の種類毎の判断対象物の個数と、当該種類に対応する標準重量値とを対応付けた情報を、参照物品情報として生成しても良い。そして、制御部12は、生成した参照物品情報を、データベース15に格納する。
そして、制御部12は、判断対象重量値と各標準重量値との差分値を算出する。ここで、本実施形態に係る制御部12は、第1の実施形態と同様に、判断対象物の重量値を、判断対象重量値として推定するものとする。そして、第1の実施形態と同様に、算出した所定の条件を満たす差分値になる、標準重量値が、データベース15に格納されているか否かを、制御部12は判断する。
さらに、本実施形態に係る制御部12は、算出した所定の条件を満たす差分値になる、標準重量値が、データベース15に格納されている場合であるとともに、重量測定値の変化量が所定の第1の閾値を越える場合、確認済みの物品の個数が1個増加したと判断する。そして、確認済みの物品の個数が、所定の第2の閾値と一致するか否かを、制御部12は判断する。そして、確認済みの物品の個数が、所定の第2の閾値と一致する場合、制御部12は、収納予定の物品に関して、確認完了したと判断する。なお、制御部12は、参照物品情報に含まれる、物品の個数の和を、第2の閾値として予め決定しておくものとする。
例えば、重量測定値が0の状態から、所定の値(上記の第1の閾値)を越える状態に遷移した場合、梱包箱に収納前に、所定の重量値を越える物品を、重量測定器20が測定したことを意味する。または、重量測定値が所定の値(上記の第1の閾値)から、0の状態に遷移したとする。その場合、重量測定器20は、所定の重量値を越える物品を、梱包箱に収納前に測定し、重量測定器20の測定対象から取り除いたことを意味する。
ここで、例えば、制御部12は、参照物品情報に含まれる標準重量値のうち、最小の値を、第1の閾値として予め決定しても良い。または、作業者が第1の閾値を、出荷管理装置に入力し、制御部12は、作業者の入力操作に基づいて、第1の閾値を決定しても良い。第1の閾値は、出荷管理装置10の実施状況、実施環境に応じて、適宜決定可能であり、その決定方法について詳細は問わない。
そして、制御部12は、確認済みの物品の個数が1個増加した、と判断した場合には、参照物品情報において、当該判断対象物の種類に、所定のフラグを立てる。つまり、制御部12は、確認済みの物品の個数が1個増加した、と判断した場合には、当該物品が確認済みであることを示す情報を、参照物品情報に付加する。
図7は、本実施形態に係る参照物品情報の一例を示す図である。図7は、図4に示す登録物品情報に基づいて生成された、参照物品情報の一例を示す図である。例えば、作業者が、収納予定の物品の種類として、「ハードディスク 型番A」、及び「交換バッテリ 型番B」を指定し、各種類の判断対象物の個数として、2個を指定したする。その場合、制御部12は、図4に示す登録物品情報から、「ハードディスク 型番A」、及び「交換バッテリ 型番B」に対応する標準重量値を抽出し、各種類の判断対象物の個数を2個として、図7(a)、又は図7(b)に示すように、参照物品情報を生成する。図7(a)、図7(b)と、図5(a)、図5(b)との相違点は、図7(a)、図7(b)に示す参照物品情報は「個数」を含む点である。
次に、図8を参照しながら、本実施形態に係る出荷管理装置10の動作について詳細に説明する。なお、図8に示すステップS101〜S104までの処理は、図6に示すステップS1〜S4までの処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ここで、重量測定値は、データベース15から抽出した標準重量値のいずれかと一致(近似)する(ステップS103のYes分岐)とする。その場合、重量測定値の変化量は、所定の第1の閾値を越えるか否かを、制御部12は判断する(ステップS105)。
重量測定値の変化量が所定の第1の閾値を越える場合(ステップS105のYes分岐)には、確認済みの物品の個数が1個増加した、と制御部12は判断する(ステップS106)。
ステップS107において、確認済みの物品の個数が、所定の第2の閾値と一致するか否かを、制御部12は判断する。具体的には、確認済みの物品の個数が、参照物品情報に含まれる、物品の個数の和と一致するか否かを、制御部12は判断しても良い。
確認済みの物品の個数が所定の第2の閾値と一致する場合(ステップS107のYes分岐)には、収納予定の物品に関して、確認完了した、と制御部12は判断する。そして、制御部12は、収納予定の物品に関して、確認完了した場合、データベース15に格納される参照物品情報を削除する。
一方、確認済みの物品の個数が、所定の第2の閾値と一致しない場合(ステップS107のNo分岐)には、ステップS102に戻り、処理を継続する。
以上のように、本実施形態に係る出荷管理装置10は、物品の重量、及び個数に基づいて、当該物品に関する、確認を実行する。従って、本実施形態に係る出荷管理装置10は、第1の実施形態に係る出荷管理装置10と同様の効果を奏すると共に、物品に関して、より一層、確実に確認をすることに貢献する。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
本実施形態は、重量測定器に2以上の物品を載せ置いた後、いずれか一の物品を梱包箱に収納する場合において、重量測定値の減少量に基づいて、収納された物品の重量値を推定する形態である。
本実施形態に係る出荷管理システム1の全体構成は、図2に示す通りである。第1の実施形態に係る出荷管理システム1と、本実施形態に係る出荷管理システム1との相違点は、本実施形態に係る出荷管理システム1は、梱包箱に収納前に、重量測定器20に、2以上の物品を載せ置く点である。具体的には、本実施形態に係る出荷管理システム1においては、種類の異なる物品毎に、夫々、別の重量測定器20に載せ置かれているものとする。作業者は、重量測定器20に載せ置かれた物品のうち、いずれか一の物品を、梱包箱に収納する。
本実施形態に係る出荷管理装置10の内部構成は、図3に示す通りである。
本実施形態に係る重量取得部14は、第1の重量測定値、及び第2の重量測定値を取得する。ここで、第1の重量測定値は、いずれか一の物品を収納前における、梱包箱の重量測定値に相当するものとする。また、第2の重量測定値は、当該梱包箱に、いずれか一の判断対象物を収納後における、梱包箱の重量測定値に相当するものとする。
作業者が、重量測定器20に載せ置かれた物品を、梱包箱に収納すると、梱包箱に収納前の重量測定値に対して、収納された物品の重量値に相当する値が減少する。そこで、制御部12は、第1の重量測定値と、第2の重量測定値との差分値を、判断対象物の重量(即ち、判断対象重量値)として算出する。ここで、制御部12は、第2の重量測定値が、第1の重量測定値より小さい場合に、第1の重量測定値と、第2の重量測定値との差分値を算出するものとする。なお、以降の処理は、上記の実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上のように、本実施形態に係る出荷管理システム1は、重量測定値の減少量に基づいて、判断対象物の重量値を推定する。本実施形態に係る出荷管理システム1においては、作業者は、物品毎の重量値を測定せず、判断対象物を梱包箱に収納すれば良い。従って、本実施形態に係る出荷管理システム1は、より一層、作業者の負担を軽減することに貢献する。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
本実施形態は、2以上の物品の重量値の和に基づいて、物品の重量値を確認する形態である。
本実施形態に係る出荷管理システム1の全体構成は、図2に示す通りである。本実施形態に係る出荷管理装置10の内部構成は、図3に示す通りである。なお、以下の説明では、2以上の判断対象物の組み合わせを、「1セットの判断対象物」とも呼ぶ。
制御部12は、判断対象物の種類識別情報と、当該種類の判断対象物の個数とを取得したとする。そして、判断対象物の種類識別情報と、当該種類の判断対象物の個数とに基づいて、参照物品情報を生成したとする。その場合、本実施形態に係る制御部12は、生成した参照物品情報を構成する判断対象物が、1セットの判断対象物であると判断する。
そして、制御部12は、1セットの判断対象物を構成する、物品の総個数を算出する。具体的には、制御部12は、参照物品情報に含まれる判断対象物の個数の総和を、収納予定の物品の総個数として算出する。そして、制御部12は、収納予定の物品の総個数を、参照物品情報に付加する。
さらに、制御部12は、1セットの判断対象物を構成する、物品の総重量値を算出する。具体的には、制御部12は、参照物品情報に含まれる判断対象物の標準重量値の総和を、収納予定の物品の総重量値として算出する。そして、制御部12は、収納予定の物品の総重量値を、参照物品情報に付加する。
制御部12が、収納予定の物品の総個数と、総重量値とを、参照物品情報に付加したとする。その場合、作業者は、1セットの判断対象物に含まれる物品のうち、いずれか一の物品を、重量測定器20に載せ置き、順に梱包箱に収納する。
制御部12は、重量測定値の変化量に基づいて、重量測定器20における物品の追加、又は除去を判断する。そして、制御部12は、判断対象物の重量測定値を足し合わせ、判断対象物の重量測定値の総和を算出する。
さらに、制御部12は、重量測定値の変化量に基づいて、梱包箱に収納された物品の個数を推定する。制御部12は、梱包箱に収納された物品の個数が、収納予定の物品の総個数と一致した場合、収納完了と判断する。
そして、制御部12は収納完了と判断した場合、算出した判断対象物の重量測定値の総和を、判断対象重量値として推定する。制御部12は、データベース15に格納される、判断対象物の総重量値と、推定した判断対象重量値とを比較し、収納予定の物品が収納されたか否かを判断する。具体的には、推定した判断対象重量値と、データベース15に格納される、判断対象物の総重量値とが一致、又は近似する場合、収納予定の物品が収納完了した、と制御部12は判断する。
以上のように、本実施形態に係る出荷管理装置10は、1セットの判断対象物の重量値を算出し、収納予定の物品が収納完了したか否かを判断する。そのため、本実施形態に係る出荷管理装置10においては、重量値の比較処理の実行回数が低減される。従って、本実施形態に係る出荷管理装置10は、上記の実施形態に係る出荷管理装置10と同様の効果を奏すると共に、より一層、計算負荷を軽減し、より一層、容易に、収納完了を確認することに貢献する。
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
本実施形態は、物品の収納前後における、梱包箱の重量変化に基づいて、収納予定の物品が梱包箱に収納されたか否かを判断する形態である。
図9は、本実施形態に係る出荷管理システム1aの全体構成の一例を示す図である。図9に示す出荷管理システム1aと、図2に示す出荷管理システム1との相違点は、図9に示す出荷管理システム1aにおいては、重量測定器20は、収納物102が収納された梱包箱101の重量値を測定する点である。
本実施形態に係る出荷管理装置10の内部構成は、図3に示す通りである。
本実施形態に係る重量取得部14は、第1の重量測定値、及び第2の重量測定値を取得する。ここで、第1の重量測定値は、梱包箱に、いずれか一の物品を収納前における、当該梱包箱の重量値に相当するものとする。また、第2の重量測定値は、当該梱包箱に、いずれか一の物品を収納後における、当該梱包箱の重量値に相当するものとする。
具体的には、まず、作業者は、判断対象物が未収納である梱包箱を、重量測定器20に載せ置く。そして、重量取得部14は、判断対象物が未収納である梱包箱の重量値を、第1の重量測定値(初期状態)として取得する。そして、制御部12は、取得した第1の重量測定値を、記憶部13に記憶させる。ここで、梱包箱には、判断対象物以外の仕切り板、小分け袋、緩衝材等が収納されていても良いものとする。
そして、重量取得部14は、重量測定器20の出力値を監視する。そして、重量測定値の変化量が、上記第1の閾値を越えた場合、本実施形態に制御部12は、梱包箱に物品が収納されたと判断する。そして、制御部12は、変化前の重量測定値を、第1の重量測定値として、記憶部13に記憶させる。さらに、制御部12は、変化後の重量測定値を、第2の重量測定値として、記憶部13に記憶させる。
そして、制御部12は、第1の重量測定値と、第2の重量測定値との差分値を、判断対象重量値として算出する。具体的には、制御部12は、第2の重量測定値が、第1の重量測定値より大きい場合に、第1の重量測定値と、第2の重量測定値との差分値を、判断対象重量値として算出する。そのため、判断対象物の収納後における、梱包箱の重量の変化量は、当該判断対象物の重量値に相当する。そして、制御部12は、算出した判断対象重量値に基づいて、収納された物品に関して、梱包箱への収納可否を判断する。なお、以降の処理は、上記の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
具体的には、作業者は、判断対象物を未収納である状態における、梱包箱の重量値を測定後に、当該梱包箱に、判断対象物を収納する。梱包箱に判断対象物が収納されると、梱包箱の総重量値は増加する。そのため、梱包箱の総重量の変化量は、梱包箱に収納された判断対象物の重量値に相当する。従って、出荷管理装置10は、梱包箱の総重量の変化量に基づいて収納された物品に関して、梱包箱への収納可否を判断する。
以上のように、本実施形態に係る出荷管理装置10は、判断対象物を収納後における、梱包箱の重量の変化量を算出する。そして、本実施形態に係る出荷管理装置10は、梱包箱の重量の変化量に基づいて、収納された物品に関して、梱包箱への収納可否を判断する。そのため、本実施形態に係る出荷管理システム1aにおいては、作業者は、物品毎の重量値を測定せず、判断対象物を梱包箱に収納すれば良い。従って、本実施形態に係る出荷管理システム1aは、より一層、作業者の負担を軽減することに貢献する。
[第6の実施形態]
次に、第6の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
本実施形態は、物品を収納完了後における、梱包箱の重量値に基づいて、収納予定の物品を収納完了したか否かを判断する形態である。
本実施形態に係る出荷管理システム1aの全体構成は、図9に示す通りである。本実施形態に係る出荷管理装置10の内部構成は、図3に示す通りである。
本実施形態に係るデータベース15は、2以上の判断対象物の重量値の和を、標準重量値の総和として格納する。具体的には、制御部12は、参照物品情報に含まれる、物品の種類毎に、物品の個数と、当該物品の標準重量値との積を算出する。制御部12は、算出した積の総和を、判断対象の標準重量値として算出し、算出した標準重量値を、対応する参照物品情報に付加する。本実施形態に係る制御部12は、参照物品情報に付加した、当該標準重量値に基づいて、収納予定の物品が収納されたか否かを判断する。
本実施形態に係る重量取得部14は、第1の重量測定値、及び第2の重量測定値を取得する。本実施形態に係る制御部12は、第1の重量測定値と、第2の重量測定値との差分値を、判断対象重量値として推定する。
ここで、本実施形態に係る第1の重量測定値は、梱包箱に判断対象物を収納前における、当該梱包箱の重量値に相当するものとする。また、本実施形態に係る第2の重量測定値は、梱包箱に2以上の判断対象物を収納後における、当該梱包箱の重量値と収納物の重量値との和に相当するものとする。具体的には、本実施形態に係る第2の重量測定値は、梱包箱に全ての判断対象物を収納後における、梱包箱の重量値と収納物の重量値との和に相当するものとする。
制御部12は、第1の重量測定値と、第2の重量測定値との差分値を、判断対象重量値として算出する。つまり、本実施形態に係る制御部12は、判断対象物を梱包箱に収納完了後において、収納された判断対象物の総重量値を、判断対象重量値として算出する。
そして、制御部12は、算出した判断対象重量値と、各物品の標準重量値の和とに基づいて、収納予定の物品が収納されたか否かを判断する。つまり、制御部12は、収納完了後における収納物の重量値の総和と、収納予定の物品の標準重量値の総和とに基づいて、収納予定の物品が収納されたか否かを判断する。
次に、図10を参照しながら、本実施形態に係る出荷管理装置10の動作について詳細に説明する。
まず、作業者は、判断対象物を未収納である梱包箱を、重量測定器20に載せ置く。そして、重量取得部14は、判断対象物を未収納である状態における、梱包箱の重量値を取得する。制御部12は、重量取得部14が取得した梱包箱の重量値を、第1の重量測定値として、記憶部13に記憶させる。
ステップS201において、制御部12は、データベースから、判断対象物の標準重量値を抽出する。図10に示すステップS201は、図6に示すステップS1と同様であるため、詳細な説明を省略する。ただし、本実施形態に係る制御部12は、作業者の操作に基づいて、物品の各種類に対応する、物品の個数を取得するものとする。そして、本実施形態に係る制御部12は、判断対象物の各種類に対応する、判断対象物の個数と、当該種類に対応する標準重量値とを対応付けた情報を、参照物品情報として生成するものとする。
ステップS202において、制御部12は、判断対象物の標準重量値の総和を算出する。具体的には、制御部12は、参照物品情報に含まれる、物品の種類毎に、物品の個数と、当該物品の標準重量値との積を算出する。そして、制御部12は、算出した積の総和を、標準重量値の総和として算出する。
そして、作業者は、重量測定器20に、判断対象物を1個載せ置く。重量測定器20に、判断対象物が載せ置かれると、重量測定値が変化する(ステップA201)。
ステップS203において、重量測定値の変化量が所定の条件を満たす場合には、収納された物品の個数が増加した、と制御部12は判断する。ステップS204において、収納予定の物品の個数と、収納された物品の個数とが一致するか否かを、制御部12は判断する。収納予定の物品の個数と、収納された物品の個数とが一致する場合(ステップS204のYes分岐)には、ステップS205に遷移する。一方、収納予定の物品の個数と、収納された物品の個数とが一致しない場合(ステップS204のNo分岐)には、ステップS203に戻り、処理を継続する。
ステップS205において、制御部12は、測定重量値と、収納前における梱包箱の重量値との差分を、判断対象重量値として算出する。つまり、制御部12は、収納予定の個数の物品が収納された、梱包箱の重量測定値と、判断対象物を収納前の梱包箱の重量測定値との差分を、判断対象の重量値として算出する。
ステップS206において、算出した標準重量値の総和から、判断対象重量値を引き、差分値が0(0付近含む)であるか否かを、制御部12は判断する。ここで、本書において、「0付近」とは、標準重量値の総和と、重量測定値との差分値が、0を基準として所定の範囲であることを意味するものとする。
つまり、制御部12は、参照物品情報に含まれる、判断対象物の標準重量値の総和と、収納された、判断対象物の重量値の総和との差分値を算出する。そして、判断対象物の標準重量値の総和と、収納された判断対象物の重量測定値の総和とが一致、又は近似するか否かを、制御部12は判断する。
算出した差分値が0(0付近含む)である場合(ステップS206のYes分岐)には、収納予定の物品を収納完了した、と制御部12は判断する(ステップS207)。一方、算出した差分値が0(0付近含む)ではない場合(ステップS206のNo分岐)には、制御部12は、収納予定の判断対象物を未収納であることを報知する(ステップS208)。
[変形例1]
本実施形態の変形例1として、データベース15は、1セットの判断対象物の標準重量値を、登録物品情報として格納しても良い。ここで、1セットの判断対象物の標準重量値とは、当該1セットの判断対象物を構成する、2以上の物品の標準重量値の総和を意味する。具体的には、データベース15は、1セットの判断対象物を識別する情報(以下、物品セット識別情報と呼ぶ。)と、1セットの判断対象物の標準重量値とを対応付けた情報を、登録物品情報として格納しても良い。
そして、制御部12は、物品セット識別情報を取得した場合、登録物品情報から、対応する、1セットの判断対象物の標準重量値を抽出しても良い。そして、制御部12は、抽出した1セットの判断対象物の標準重量値を、標準重量値の総和として決定しても良い。なお、本変形例においては、制御部12は、収納物の個数を判断する処理を除外し、収納された判断対象物の重量値の総和と、標準重量値の総和とに基づいて、収納完了したか否かを判断する。
図11は、1セットの判断対象物の標準重量値を含む、登録物品情報の一例である。例えば、データベース15が、図11に示す登録物品情報を格納するとする。その場合に、制御部12が物品セット識別情報として「セット名A」、を取得したとする。その場合、制御部12は、図11に示す登録物品情報から、「セット名A」に対応する標準重量値「5kg」を抽出する。そして、制御部12は、抽出した標準重量値「5kg」を、標準重量値の総和として決定しても良い。
以上のように、本実施形態に係る出荷管理装置10は、物品を収納完了後における、梱包箱の重量値に基づいて、収納予定の物品を収納完了したか否かを判断する。そのため、本実施形態に係る出荷管理システム1aにおいては、作業者は、物品毎の重量値を測定せず、物品を梱包箱に収納すれば良い。従って、本実施形態に係る出荷管理システム1aは、より一層、作業者の負担を軽減することに貢献する。
[第7の実施形態]
次に、第7の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
本実施形態は、梱包箱内における収納物の高さをさらに考慮して、物品の収納が完了したか否かを判断する形態である。
図12は、本実施形態に係る出荷管理システム1bの全体構成の一例を示す図である。図12に示す出荷管理システム1bと、図2に示す出荷管理システム1との相違点は、図12に示す出荷管理システム1bは、距離センサ40を含んで構成される点である。
距離センサ40は、梱包箱101の開口部上方に配置され、梱包箱101に収納された収納物の上面までの距離を測定する。具体的には、距離センサ40は、光ビーム、音波等を、出射波41として出射し、対象物(以下、距離測定対象物と呼ぶ)で反射した反射波42を受信する。
なお、図12においては、1つの距離センサ40を示すが、距離センサ40を1つに限定する趣旨ではない。出荷管理システム1bは、梱包箱101の開口部上方に、夫々異なる位置に配置される、2以上の距離センサ40を含んで構成されても良い。
例えば、距離センサ40は、反射型光学距離センサ、反射型光電センサでも良い。または、距離センサは、音波型距離センサでも良い。なお、音波型距離センサは、音波を出射し、出射した時点から、距離測定対象物に反射され戻ってきた時点との時間差と、空気中の音速とに基づいて、距離測定対象物との距離を測定する。
出荷管理装置10aは、重量測定器20、及び距離センサ40と接続し、重量測定値、及び距離センサ40の出力値を取得する。以下、距離センサ40の出力値を、距離測定値と呼ぶ。
図13は、本実施形態に係る出荷管理装置10aの内部構成の一例を示す図である。図13に示す出荷管理装置10aと、図3に示す出荷管理装置10との相違点は、図13に示す出荷管理装置10aは、距離取得部16を備える点である。
本実施形態に係る記憶部13は、梱包箱の底面から、距離センサ40までの距離をさらに記憶する。
距離取得部16は、距離センサ40から距離測定値を取得する。そして、距離取得部16は、取得した距離測定値を、制御部12に渡す。なお、出荷管理システム1bが、2以上の距離センサ40を含んで構成される場合、距離取得部16は、各距離センサ40から距離測定値を取得する。
本実施形態に係るデータベース15は、梱包箱の形状情報と、判断対象物の形状情報とをさらに格納する。ここで、形状情報とは、物品の体積、及び/又は大きさを示す情報を意味する。
具体的には、作業者が梱包箱の形状情報を入力した場合、本実施形態に係る制御部12は、データベース15に、1又は2以上の梱包箱の形状情報を、登録物品情報として格納する。
さらに、本実施形態に係るデータベース15は、種類識別情報と、各種類の物品の標準重量値と、各種類の物品の形状情報とを対応付けた情報を、登録物品情報として格納する。例えば、出荷管理装置10aは、2以上の同一の物品の体積、及び/又は大きさを測定し、測定した体積等の統計値(平均値、中央値、最頻値等)を、物品の形状情報として、データベース15に格納しても良い。または、出荷管理装置10aは、物品の仕様上の形状情報が既知である場合には、仕様上の形状情報をデータベース15に格納しても良い。
さらに、制御部12は、作業対象の梱包箱を識別する情報を取得した場合、梱包箱を識別する情報をキーとして、登録物品情報として、作業対象の梱包箱の形状情報を抽出し、参照形状情報として、データベース15に格納する。
そして、制御部12は、抽出した梱包箱の形状情報に基づいて、梱包箱の容積を算出する。制御部12は、算出した梱包箱の容積を、参照形状情報に付加し、データベース15に格納する。または、梱包箱の形状情報は、梱包箱の容積に関する情報を含んで構成されても良い。
さらに、制御部12は、収納予定の物品の種類識別情報を取得した場合、取得した種類識別情報をキーとして、登録物品情報から、判断対象物に対応する標準重量値と、形状情報とを抽出する。そして、制御部12は、抽出した2以上の標準重量値を含む情報を、参照物品情報として、データベース15に格納する。
そして、制御部12は、収納予定の物品を収納完了後における、梱包箱に収納された収納物の体積と、梱包箱の容積との比を、充填率として算出する。具体的には、制御部12は、収納予定の物品の体積の総和と、梱包箱の容積との比を、充填率として算出する。そして、制御部12は、梱包箱の容積と、梱包箱の底面積と、充填率とに基づいて、収納予定の物品を収納完了後における、梱包箱内の収納高さを、第2の収納高さとして算出する。
そして、制御部12は、収納作業が終了したと判断したとする。梱包箱内の収納高さを算出する。具体的には、制御部12は、距離測定値と、梱包箱底面から距離センサまでの距離とに基づいて、梱包箱内の収納高さを、第1の収納高さとして算出する。そして、制御部12は、第1の収納高さと、第2の収納高さとの比較結果に基づいて、収納完了したか否かを判断する。
より具体的には、制御部12は、距離取得部60が取得する、距離センサ40から収納物上面までの距離と、記憶部13が記憶する、梱包箱底面から距離センサ40までの距離とに基づいて、第1の収納高さとして算出する。より具体的には、制御部12は、梱包箱底面から距離センサ40までの距離から、距離センサ40から収納物上面までの距離との差分値を、梱包箱内の収納高さ(第1の収納高さ)として算出する。
そして、制御部12は、算出した梱包箱の収納高さ(第1の収納高さ)と、収納予定の物品を収納完了後における、梱包箱内の収納高さ(第2の収納高さ)とを比較する。制御部12は、第1の収納高さと、第2の収納高さとが一致する場合、収納予定の物品を、梱包箱に収納完了したと判断する。または、第1の収納高さと、第2の収納高さとの差分が所定の範囲内である場合、梱包箱に収納予定の物品を収納完了した、と制御部12は判断しても良い。
なお、出荷管理システム1bが、2以上の距離センサ40を含んで構成される場合、制御部12は、各距離センサ40を用いて算出した、梱包箱の収納高さの平均値を算出しても良い。そして、制御部12は、梱包箱の収納高さの平均値を、第1の収納高さとして算出しても良い。
さらに、収納予定の物品の個数と、収納された物品の個数とが一致するか否かを、制御部12は判断しても良い。その場合、収納予定の物品の個数と、収納された物品の個数とが一致する場合、制御部12は、距離測定値と、梱包箱底面から距離センサまでの距離とに基づいて、梱包箱内の収納高さを、第1の収納高さとして算出する。そして、制御部12は、第1の収納高さと、所定の第2の収納高さとの比較結果に基づいて、収納完了したか否かを判断する。
図14は、本実施形態に係る登録物品情報の一例を示す図である。図14に示す登録物品情報と、図4に示す登録物品情報との相違点は、図14に示す登録物品情報は、「体積」を含む点である。
図15は、本実施形態に係る参照物品情報の一例を示す図である。具体的には、図15は、図14に示す登録物品情報に基づいて生成された、参照物品情報の一例を示す図である。図15(a)、図15(b)と、図7(a)、図7(b)との相違点は、図15(a)、図15(b)に示す参照物品情報は「体積」を含む点である。
次に、図16を参照しながら、本実施形態に係る出荷管理装置10aの動作について詳細に説明する。
まず、データベースは、梱包箱の種類識別情報と、梱包箱の形状情報とを対応付けた情報を格納しているものとする。さらに、データベース15は、種類識別情報と、当該各種類の物品の標準重量値と、当該各種類の物品の形状情報とを対応付けた情報を、登録物品情報として格納しているものとする。
その状態において、判断対象物の収納前に、作業者は梱包箱の種類、及び判断対象物の種類を入力する。その場合、制御部12は、データベース15から、データベース15から梱包箱の形状情報と、収納予定の物品の形状情報とを抽出する(ステップS301)。
ステップS302において、制御部12は、収納予定の物品の体積と、梱包箱の底面積とに基づいて、収納完了後における収納高さ(第2の収納高さ)を算出する。
ステップS303において、収納予定の物品の個数と、収納された物品の個数とが一致するか否かを、制御部12は判断する。具体的には、上記実施形態と同様に、制御部12は、重量測定値に基づいて、収納された物品の個数を算出する。収納予定の物品の個数と、収納された物品の個数とが一致する場合(ステップS303のYes分岐)には、制御部12は、ステップS304に遷移する。一方、収納予定の物品の個数と、収納された物品の個数とが一致しない場合(ステップS303のNo分岐)には、重量測定値に基づいて、判断対象物が梱包箱に収納された、と制御部12が判断した場合に、ステップS303の処理を繰り返す。
ステップS304において、距離取得部16は、距離センサ40から梱包箱内の収納物上面までの距離に相当する、距離測定値を取得する。
ステップS305において、距離測定値と、梱包箱底面から距離センサまでの距離とに基づいて収納物の収納高さを算出する。
ステップS306において、収納完了後における収納高さと、収納物の収納高さとの差分が所定の範囲内であるか否かを、制御部12は判断する。収納完了後における収納高さと、収納物の収納高さとの差分が所定の範囲内である場合(ステップS306のYes分岐)には、収納予定の物品を収納完了した、と制御部12は判断する(ステップS307)。一方、収納完了後における収納高さと、収納物の収納高さとの差分が所定の範囲内ではない場合(ステップS306のNo分岐)には、制御部12は、収納予定の物品を未収納であることを報知する(ステップS308)。
なお、図16においては、図示しないが、出荷管理装置10aは、距離測定値に基づいて、収納完了したか否かを判断するとともに、上記実施形態と同様に、重量値に基づいて、判断対象物を確認する処理を実行することは勿論である。
[変形例1]
現実的には、梱包物に隙間なく物品を詰めることは困難である。そこで、本実施形態の変形例1として、距離測定値に基づいて算出した、第1の収納高さに、所定の割合増やした高さと、第2の収納高さとを比較しても良い。つまり、制御部12は、算出した第1の収納高さと、所定のオフセット値との和が、第2の収納高さに対して所定の範囲内である場合、収納完了と判断しても良い。ここで、オフセット値は、前記第1の収納高さに対して、所定の割合の高さである。さらに、制御部12は、当該オフセット値を、所定の幅を持たせて決定しても良い。例えば、制御部12は、梱包箱の種類、梱包箱の形状情報、判断対象物の種類、判断対象物の形状情報等に応じて、上記のオフセット値を変更しても良い。
[変形例2]
本実施形態の変形例2として、重量測定器は、収納物を含む梱包箱の重量値を測定しても良い。図17は、本変形例に係る出荷管理システム1cの全体構成の一例を示す図である。なお、重量測定器20が、収納物102を含む梱包箱101の重量値を測定する形態については、上記の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
以上のように、本実施形態に係る出荷管理装置10aは、距離センサ40が測定する距離測定値に基づいて、梱包箱内の収納物の高さを算出する。そして、本実施形態に係る出荷管理装置10aは、算出した収納物の高さに基づいて、収納予定の物品を収納完了したか否かを判断する。さらに、本実施形態に係る出荷管理装置10aは、重量値に基づいて、梱包箱内の収納物が、収納予定の物品であるか否かを確認する。従って、本実施形態に係る出荷管理装置10aは、上記の実施形態と同様の効果を奏すると共に、収納された判断対象物に関する判断結果の正確さを向上させることに貢献する。
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)第1の視点に係る出荷管理装置の通りである。
(付記2)前記データベースは、判断対象物の重量値に対応する、前記標準重量値を格納し、前記重量取得部は、判断対象物の重量値を、前記重量測定値として取得し、前記制御部は、前記重量取得部が取得する前記重量測定値を、前記判断対象重量値として推定する、付記1に記載の出荷管理装置。
(付記3)前記データベースは、判断対象物の重量値に対応する、前記標準重量値を格納し、前記重量取得部は、第1の前記重量測定値、及び第2の前記重量測定値を取得し、前記制御部は、前記第1の重量測定値と、前記第2の重量測定値との差分値を、前記判断対象重量値として算出し、前記第1の重量測定値は、梱包箱に、前記判断対象物のうちいずれか一の物品を収納前における、当該梱包箱の重量値に相当し、前記第2の重量測定値は、当該梱包箱に、前記いずれか一の物品を収納後における、当該梱包箱の重量値に相当する、付記1又は2に記載の出荷管理装置。
(付記4)前記データベースは、2以上の判断対象物に関して、重量値の和を、標準重量値として格納し、前記重量取得部は、第1の前記重量測定値、及び第2の前記重量測定値を取得し、前記制御部は、前記第1の重量測定値と、前記第2の重量測定値との差分値を、前記判断対象重量値として算出し、前記第1の重量測定値は、梱包箱に、前記2以上の判断対象物を収納前における、当該梱包箱の重量値に相当し、前記第2の重量測定値は、当該梱包箱に前記2以上の判断対象物を収納後における、当該梱包箱の重量値と収納物の重量値との和に相当する、付記1又は2に記載の出荷管理装置。
(付記5)上記第2の視点に係る出荷管理システムの通りである。
(付記6)前記データベースは、判断対象物の重量値に対応する、前記標準重量値を格納し、前記重量取得部は、前記重量測定器の出力値を監視するとともに、前記重量測定器が測定する判断対象物の重量値を、前記重量測定値として取得し、前記制御部は、前記重量取得部が取得する前記重量測定値に基づいて、前記判断対象重量値を推定し、前記所定の条件を満たす前記差分値になる、前記標準重量値が、前記データベースに格納されている場合であるとともに、前記重量測定器の出力値の変化量が所定の第1の閾値を越える場合、確認済みの物品の個数が1個増加したと判断し、確認済みの物品の個数が所定の第2の閾値と一致するか否かを判断する、付記5に記載の出荷管理システム。
(付記7)前記出荷管理システムは、前記梱包箱の開口部上方に配置され、前記梱包箱に収納された収納物の上面までの距離を測定する、距離センサをさらに備え、前記データベースは、前記梱包箱の形状情報と、判断対象物の形状情報とをさらに格納し、前記制御部は、梱包予定の判断対象物を収納完了後における、前記梱包箱内の収納高さを、前記第2の収納高さとして算出し、前記距離センサの出力値と、梱包箱底面から距離センサまでの距離とに基づいて、前記梱包箱内の収納高さを、第1の収納高さとして算出し、前記第1の収納高さと、前記第2の収納高さとの比較結果に基づいて、収納完了したか否かを判断する、付記5又は6に記載の出荷管理システム。
(付記8)前記制御部は、前記第1の収納高さと、所定のオフセット値との和が、前記第2の収納高さに対して所定の範囲内である場合、収納完了と判断し、前記オフセット値は、前記第1の収納高さに対して、所定の割合の高さである、請求項7に記載の出荷管理システム。
(付記9)前記制御部は、前記梱包箱に収納された判断対象物の体積と、前記梱包箱の容積との比を、充填率として算出し、前記梱包箱の容積と、前記梱包箱の底面積と、前記充填率と、に基づいて、収納予定の物品を収納完了後における、前記梱包箱内の収納高さを、前記第2の収納高さとして算出する、付記7又は8に記載の出荷管理システム。
(付記10)上記第3の視点に係る出荷管理方法の通りである。
(付記11)前記データベースは、判断対象物の重量値に対応する、前記標準重量値を格納し、前記重量測定値を取得する工程において、判断対象物の重量値を、前記重量測定値として取得し、前記判断対象重量値を推定する工程において、前記重量測定値を、前記判断対象重量値として推定する、付記10に記載の出荷管理方法。
(付記12)前記データベースは、判断対象物の重量値に対応する、前記標準重量値を格納し、前記重量測定値を取得する工程において、第1の前記重量測定値、及び第2の前記重量測定値を取得し、前記判断対象重量値を推定する工程において、前記第1の重量測定値と、前記第2の重量測定値との差分値を、前記判断対象重量値として算出し、前記第1の重量測定値は、梱包箱に、前記判断対象物のうちいずれか一の物品を収納前における、当該梱包箱の重量値に相当し、前記第2の重量測定値は、当該梱包箱に、前記いずれか一の物品を収納後における、当該梱包箱の重量値に相当する、付記10又は11に記載の出荷管理方法。
(付記13)前記データベースは、2以上の判断対象物に関して、重量値の和を、標準重量値として格納し、前記第1の重量測定値は、梱包箱に、前記2以上の判断対象物を収納前における、当該梱包箱の重量値に相当し、前記第2の重量測定値は、当該梱包箱に前記2以上の判断対象物を収納後における、当該梱包箱の重量値と収納物の重量値との和に相当する、付記12に記載の出荷管理方法。
(付記14)前記データベースは、判断対象物の重量値に対応する、前記標準重量値を格納し、前記出荷管理装置は、前記所定の条件を満たす前記差分値になる、前記標準重量値が、前記データベースに格納されている場合であるとともに、前記重量測定器の出力値の変化量が所定の第1の閾値を越える場合、確認済みの物品の個数が1個増加したと判断する工程と、確認済みの物品の個数が所定の第2の閾値と一致するか否かを判断する工程と、をさらに含む付記11乃至13のいずれか一に記載の出荷管理方法。
(付記15)前記出荷管理装置は、前記梱包箱の開口部上方に配置され、前記梱包箱に収納された収納物の上面までの距離を測定する、距離センサと接続し、前記データベースは、前記梱包箱の形状情報と、判断対象物の形状情報とをさらに格納し、前記出荷管理装置は、梱包予定の判断対象物を収納完了後における、前記梱包箱内の収納高さを、前記第2の収納高さとして算出する工程と、前記距離センサの出力値と、梱包箱底面から距離センサまでの距離とに基づいて、前記梱包箱内の収納高さを、第1の収納高さとして算出する工程と、前記第1の収納高さと、前記第2の収納高さとの比較結果に基づいて、収納完了したか否かを判断する工程と、をさらに含む付記10乃至14のいずれか一に記載の出荷管理方法。
(付記16)前記収納完了したか否かを判断する工程において、前記第1の収納高さと、所定のオフセット値との和が、前記第2の収納高さに対して所定の範囲内である場合、収納完了と判断し、前記オフセット値は、前記第1の収納高さに対して、所定の割合の高さである、付記15に記載の出荷管理方法。
(付記17)前記出荷管理装置は、前記梱包箱に収納された判断対象物の体積と、前記梱包箱の容積との比を、充填率として算出する工程と、前記梱包箱の容積と、前記梱包箱の底面積と、前記充填率と、に基づいて、収納予定の物品を収納完了後における、前記梱包箱内の収納高さを、前記第2の収納高さとして算出する工程と、をさらに含む付記15又は16に記載の出荷管理方法。
(付記18)上記第4の視点に係るプログラムの通りである。
上記の付記18に示す形態は、付記10に示す形態と同様に、付記11乃至17に示す形態に展開することが可能である
なお、引用した上記の特許文献の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した個数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の個数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。