JP2017121618A - 鉄さび風模様塗膜の形成方法及び、その塗膜の形成された物品 - Google Patents

鉄さび風模様塗膜の形成方法及び、その塗膜の形成された物品 Download PDF

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義信 坊上
成信 坊上
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成信 坊上
大輔 坊上
Daisuke Bojo
大輔 坊上
孝則 谷口
Takanori Taniguchi
孝則 谷口
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Abstract

【課題】 近年、様々な分野でビンテージ風な古びた感じをもつ材料を好む傾向がでてきており、その中でも、鉄さび風な雰囲気を持った材料で加工しやすく、軽量で使いやすい材料が要望されていた。その要望に応える材料を提供できるようにするものである。
【解決手段】 被塗装物に複数種類の塗料を使い、重ね塗りをするか、粉末固形物を使うか、あるいは被塗装物に研磨材でキズを入れ、その凸凹を利用して鉄さび風模様塗膜を形成する方法を開発した。
【選択図】図1

Description

本発明は塗膜形成に関するものであり、被塗装物に鉄さび風模様塗膜を形成させる方法である。
従来は被塗装物に鉄さび風模様塗膜を形成させ、商用で大量生産する塗装技術はなかった。
建築や土木あるいは家具・室内装飾等の分野では多岐に渡り様々な材料が使用されている。近年その一部では、ビンテージ風な古びた感じをもつ材料を好む傾向がでてきている。その中でも鉄さび風な雰囲気を持ち、加工しやすく、軽量で、耐蝕性、耐候性、耐久性に富み、かつ経済性をもつ材料が要望されていたが、それに応える材料はなかなか無かった。本発明はこの課題を解決するためになされたものである。
前項で説明した課題を解決するため、以下に述べる1)〜5)の方法で課題を解決する手段を発明した。
1) 茶色系の塗料に粉末固形物(5mm径以下)を、1種類以上重量比20:0.1〜2の割合で混合した塗料組成物を被塗装物に塗装し、凸凹感を出し乾燥させた後、黒鉄色の塗料を塗装し乾燥させる。乾燥後、研磨材を使い下地色(茶色)が軽く見えるまで削り、鉄さび感を出す。仕上げに無色系の塗料に銀色系の塗料を重量比10:0〜1の割合で混ぜたもので表面コートすることで鉄さび風模様塗膜を形成する方法。
2) 銀色系の塗料を被塗装物にスプレー塗装し、次に半乾燥状態で黒鉄色の塗料をスプレー塗装する。乾燥後、研磨材で銀色系の塗料が見える程度にキズ・剥ぎ加工をする。次に茶色系の塗料を布に付け、キズに染み込ませる様に塗り込んだ後、布で余分な塗料を拭き取ることで鉄さび風模様塗膜を形成する方法。
3) 塗装前に被塗装物に研磨材でスジ目を入れ、茶色系の塗料に粉末固形物(3mm径以下)を1種類以上、重量比20:0.1〜2の割合で混合した塗料組成物を塗り込むことで凸凹部を作る。乾燥後、銀色系の塗料をスプレー塗装する。半乾燥状態で、黒鉄色の塗料をスプレー塗装する。全体が乾燥した後、凸凹部をワイヤーブラシで削り、鉄さび感を出す。次に塗装前につけたスジ目に沿って研磨材で銀色系の塗料が見える程度に研磨する。最後に無色系の塗料で表面コートすることで鉄さび風模様塗膜を形成する方法。
4) 黒鉄色の塗料(1)を被塗装物にスプレー塗装し、半乾燥後に黒鉄色の艶有り塗料(2)をスプレー塗装する。乾燥後、研磨材で黒鉄色の塗料(1)が見える程度に削る。最後に茶色系の塗料を霧状に塗装し鉄さび風模様塗膜を形成する方法。
5) 茶色系の塗料を被塗装物にスプレー塗装し乾燥させる。次に、黄色系、茶色系、カーキ色系塗料の順にスポンジで叩くように塗り込み、古いさび感を出す。最後に無色系の塗料で表面コートすることで鉄さび風模様塗膜を形成する方法。
1)〜5)に使用できる塗料とは、ウレタン塗料、又はラッカー塗料、又は水性塗料である。ただし、複数の塗料を使う場合は、最初に使った塗料と同種類の塗料を使用する。ウレタン塗料とは、ウレタン塗料:硬化剤:シンナーをそれぞれ重量比2:0.1〜1.2:0.3〜3の割合で混合したものを言い、使用する。ラッカー塗料及び水性塗料はそのまま使用する。1)又は3)に使用できる粉末固形物とは、混合する塗料中に固体で存在し、かつ同塗料で着色される粉末固形物であり、樹脂粉、塗料粉、木粉、石粉、金属粉、穀物粉等である。使用できる被塗装物は、使う塗料が適正に塗布できる材料であれば何でもよく、プラスチック材、木材、石材、金属材、ガラス材、タイル材等、多岐に渡る。又、被塗装物の形状、大きさ、長さは塗装できる形状、大きさ、長さであれば特に限定する必要はない。
被塗装材に鉄さび風模様塗膜を形成することにより、ビンテージ風な古びた材料として元の素材とは異なった材料のように使え、かつ元の素材の持つ、加工性の良さ、軽量、耐蝕性、耐候性、耐久性も生かされた新たな材料として使用できる。しかも、使用目的に合理的な材料を選択することにより、経済的にも優れた材料を提供できる。
本発明の実施例1の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明すれば、図1中
茶色のウレタンエナメル塗料2(サンヨーペイント株式会社製)に、粉末固形物としてウレタン塗料の粉末3(5mm径以下)を重量比20:1の割合で混合した塗料組成物を、被塗装材としてポリ塩化ビニール製の板1に塗装し、凸凹感を出し、乾燥させた後、黒鉄色のウレタンエナメル塗料4(関西ペイント株式会社製)をスプレー塗装し乾燥させる。乾燥後、スチールケンマロン(♯120番)で下地色(茶色)が軽く見えるまで削り、鉄さび感を出す。仕上げにウレタンフラット70%艶消しクリヤー塗料(九州塗料工業株式会社製)に銀色ウレタンエナメル塗料(カシュー株式会社製)を重量比10:0.1で混合したもの5をスプレー塗装し表面コートする。
ただし、ここで使用する茶色のウレタンエナメル塗料2及び、黒鉄色のウレタンエナメル塗料4及び、ウレタンフラット70%艶消しクリヤー塗料は、硬化剤及びシンナーを重量比2:1:2で混合して使用する。
被塗装材としてラジアータパイン材(木材)を使い、クロームシルバー色のラッカー塗料(カシュー株式会社製)をスプレー塗装する。半乾燥状態で黒鉄色のラッカー塗料(カシュー株式会社製)をスプレー塗装する。充分に乾燥した後、サンドペーパー(♯150番)で、クロームシルバー色が見える程度にキズ・剥ぎ加工をする。次にステインブラウン色ラッカー染料(サンヨーペイント株式会社製)を布に付け、キズ部分に染み込ませる様に塗り込んだ後、布で余分なラッカー染料を拭き取り仕上げる。
塗装前にサンドペーパー(♯150番)でスジ目を入れたポリ塩化ビニール製パイプに、茶色のウレタンエナメル塗料(サンヨーペイント株式会社製)にウレタン塗料の粉末(3mm径以下)を重量比20:1の割合で混ぜた塗料組成物を刷毛で塗り込むことで凸凹部を作る。乾燥後、クロームシルバー色のウレタンエナメル塗料(カシュー株式会社製)をスプレー塗装する。半乾燥状態で黒鉄色ウレタンエナメル塗料(関西ペイント株式会社製)をスプレー塗装する。全体が乾燥した後、凸凹部分をワイヤーブラシで削り、鉄さび感を出す。次に、塗装前につけたスジ目に沿って、サンドペーパー(♯150番)でクロームシルバー色が見える程度に研磨する。最後にウレタンフラット70%艶消し塗料(九州塗料工業株式会社製)で、スプレー塗装し表面コートする。
ただし、ここで使用する茶色のウレタンエナメル塗料は、硬化剤及びシンナーを重量比2:0.2:2で混合して使用し、クロームシルバー色のウレタンエナメル塗料及び、黒鉄色のウレタンエナメル塗料及び、ウレタンフラット70%艶消し塗料は、硬化剤及びシンナーを重量比2:1:2で混合して使用する。
黒鉄色のウレタンエナメル塗料(1)(関西ペイント株式会社製)を、被塗装材である石材に塗装する。半乾燥後、黒鉄色の艶有りウレタン塗料(2)(関西ペイント株式会社製)をスプレー塗装する。全体が乾燥した後、スチールケンマロン(♯120番)で、黒鉄色のウレタン塗料(1)が見える程度に削る。最後に茶色のウレタンエナメル塗料(サンヨーペイント株式会社製)を霧状にスプレー塗装し仕上げる。
ただし、ここで使用する黒鉄色のウレタンエナメル塗料(1)及び、茶色のウレタンエナメル塗料は、硬化剤及びシンナーを重量比2:1:0.5で混合して使用し、黒鉄色の艶有りウレタン塗料(2)は、硬化剤及びシンナーを重量比2:1:2で混合して使用する。
被塗装物であるタイル材に、茶色の水性塗料(株式会社アサヒペン製)を塗装し、乾燥させる。次に、黄色、赤茶、カーキ色の順に水性塗料(株式会社アサヒペン製)をスポンジで叩く様に塗り込み、古いさび感を出す。最後に水性フラットクリヤー200%艶消し塗料でスプレー塗装し表面コートする。
1 被塗装物
2 茶色塗料
3 粉末固形物
4 黒鉄色塗料
5 銀色塗料含むフラットクリヤー塗料

Claims (7)

  1. 茶色系の塗料に粉末固形物(5mm径以下)を、1種類以上重量比20:0.1〜2の割合で混合した塗料組成物を被塗装物に塗装し、凸凹感を出し乾燥させた後、黒鉄色の塗料を塗装し乾燥させる。乾燥後、研磨材を使い下地色(茶色)が軽く見えるまで削り、鉄さび感を出す。仕上げに無色系の塗料に銀色系の塗料を重量比10:0〜1の割合で混ぜたもので表面コートすることを特徴とする鉄さび風模様塗膜形成方法。
  2. 銀色系の塗料を被塗装物にスプレー塗装し、次に半乾燥状態で黒鉄色の塗料をスプレー塗装する。乾燥後、研磨材で銀色系の塗料が見える程度にキズ・剥ぎ加工をする。
    次に茶色系の塗料を布に付け、キズ部分に染み込ませる様に塗り込んだ後、布で余分な塗料を拭き取ることを特徴とする鉄さび風模様塗膜形成方法。
  3. 塗装前に被塗装物に研磨材でスジ目を入れ、茶色系の塗料に粉末固形物(3mm径以下)を1種類以上、重量比20:0.1〜2の割合で混合した塗料組成物を塗り込むことで凸凹部を作る。乾燥後、銀色系の塗料をスプレー塗装する。半乾燥状態で黒鉄色の塗料をスプレー塗装する。全体が乾燥後、凸凹部をワイヤーブラシで削り、鉄さび感を出す。
    次に塗装前につけたスジ目に沿って研磨材で銀色系の塗料が見える程度に研磨する。
    最後に無色系の塗料で表面コートすることを特徴とする鉄さび風模様塗膜形成方法。
  4. 黒鉄色の塗料(1)を被塗装物にスプレー塗装し、半乾燥後に黒鉄色の艶有り塗料(2)をスプレー塗装する。乾燥後、研磨材で黒鉄色の塗料(1)が見える程度に削る。
    最後に茶色系の塗料を霧状に塗装し表面のさび感を出すことを特徴とする鉄さび風模様塗膜形成方法。
  5. 茶色系の塗料を被塗装物にスプレー塗装し乾燥させる。次に、黄色系、茶色系、カーキ色系塗料の順にスポンジで叩くように塗り込み、古いさび感を出す。最後に無色系の塗料で表面コートすることを特徴とする鉄さび風模様塗膜形成方法。
  6. 請求項1〜請求項5において塗料とは、ウレタン塗料、又はラッカー塗料、又は水性塗料のいずれかである。ただし、複数の塗料を使う場合は、最初に使った塗料と同種類の塗料を使用する。ウレタン塗料とは、ウレタン塗料:硬化剤:シンナーをそれぞれ重量比2:0.1〜1.2:0.3〜3の割合で混合したものを言い、使用する。
    ラッカー塗料、及び水性塗料はそのまま使用する。
    請求項1又は請求項3に使用できる粉末固形物とは、混合する塗料中に固体で存在し、かつ同塗料で着色される粉末固形物であり、樹脂粉、塗料粉、木粉、石粉、金属粉、穀物粉等であることを特徴とする鉄さび風模様塗膜形成方法。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかの塗膜形成方法で鉄さび風模様塗膜の形成された物品。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115555231A (zh) * 2022-09-13 2023-01-03 宋世雄 一种将漆面做旧、做锈的涂装工艺及工艺品

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