JP2017121593A - 排気処理装置及び排気処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】予熱器でのエネルギー消費量が抑制された排気処理装置を提供する。
【解決手段】排気処理装置40は、外部装置から導入された排気を予熱する予熱器42と、触媒反応により排気の少なくとも一部を分解する触媒反応槽43と、予熱器42を制御する制御部45と、を備え、触媒反応槽43を通過した後の排気の温度を検出する温度検出器46を有し、制御部45は、温度検出器46によって検出された排気の温度に基づいて、予熱器42を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、有機溶剤等を含む排気を処理するための排気処理装置及び排気処理方法に関する。
例えば特許文献1に示すように、オフセット印刷機等の印刷機では、紙等のウェブを給送する給送装置、ウェブへの印刷を行う印刷装置、ウェブへ印刷されたインク等を乾燥させる乾燥装置、冷却装置及び折り機がこの順で並べられている。給送装置から繰り出されるウェブは、印刷装置で印刷を施された後、乾燥装置で熱風を用いて乾燥させられる。乾燥に使用された熱風からなる排気には、印刷されたウェブから蒸発したインク溶剤やその他添加剤、用紙のコート剤などに由来する有害な揮発性有機溶剤等が多量に含まれており、これらの有機溶剤成分を含む高温の排気をそのまま廃棄することはできない。そこで、乾燥に使用された排気をファンにて排気処理装置に送り込み、当該排気処理装置内で排気の浄化(脱臭)を行っている。
排気処理装置に送られた排気は、白金等の触媒による触媒反応に必要な温度まで予熱器にて予熱された後、触媒反応による酸化、分解を経て浄化される。触媒から出た排気は、熱交換器にて予熱器に向かっていく途中の排気に熱を戻した後、大気に放出される。
排気が触媒を通過する際、触媒反応による反応熱が生じ、これにより触媒及び当該触媒を通過した排気が高温になる。触媒から出た排気の温度が所定温度を越えると、触媒から熱交換器に流入した高温の排気により、乾燥装置から排出され予熱器に向かう途中の排気が触媒反応に必要な温度まで加熱される。これにより、予熱器において排気を予熱しなくても排気と触媒との反応熱のみで触媒反応が進行するようになることから、この現象は自燃と呼ばれる。触媒として白金触媒を用いる場合、自燃状態に入るためのこの所定温度は例えば480℃である。
排気処理装置を効率よく運転させるべく、特許文献1に記載の排気処理装置は、印刷装置における印刷インキ持出データに基づいて排気の供給量を調整し、印刷インキ持出速度が高いと排気の供給流量を大きくし、印刷インキ持出速度が低いと排気の供給流量を小さくし、印刷インキ持出速度に応じて排気の供給流量を増減して排気の浄化処理速度を制御している。これにより、特許文献1に記載の排気処理装置では、排気の処理中、常に自燃の状態が保たれるように制御される。
特許第5057896号公報
触媒として白金触媒を用いる場合、触媒反応を生じさせるために必要な温度すなわち触媒反応温度は、例えば280℃〜350℃である。ここで、触媒を用いた従来の排気処理装置では、触媒反応温度範囲の上限近傍の温度、例えば白金触媒では350℃、で排気の処理を行っていた。この場合、乾燥装置等の外部装置から導入された排気は、予熱器において、触媒での処理温度である350℃まで加熱(予熱)する必要がある。
予熱器は、ガス、石油、電気のようなエネルギーを使用するため、予熱器の出力は、排気処理装置全体のエネルギー効率に大きく影響を及ぼす。したがって、排気処理装置全体のエネルギー効率を高めるためには、予熱器の出力を抑制する制御が望まれる。そこで、本件発明者らは、有効な触媒反応温度の範囲内で予熱器での予熱温度を低減し、これにより予熱器におけるエネルギー消費量を削減することを検討している。例えば触媒として白金触媒を用いる場合、予熱器での予熱温度を一例として300℃とすることを検討している。
一般に、排気に含まれる有機溶剤等の濃度が高いほど、触媒で生じる単位時間当たりの反応熱は大きくなり、排気に含まれる有機溶剤等の濃度が低いほど、触媒で生じる単位時間当たりの反応熱は小さくなる。ここで、予熱器での予熱温度が350℃である場合について検討する。排気中に含まれる有機溶剤等の濃度が低い場合は、予熱器で350℃まで加熱しても、触媒で生じる反応熱が小さいことから触媒通過後の排気の温度は所定温度(例えば480℃)に到達せず自燃状態には入らない。一方、排気中に含まれる有機溶剤等の濃度が高い場合は、予熱器で350℃まで加熱すると、触媒で生じる反応熱が大きいことから触媒通過後の排気の温度が所定温度に到達し自燃状態に入る。自燃状態に入った後は、予熱器による加熱を停止しても触媒反応が生じ続ける。したがって、排気中に含まれる有機溶剤等の濃度が高い場合には、予熱器におけるエネルギー消費量を大きく削減することができる。
これに対して、予熱器での予熱温度を低減した場合、例えば予熱器での予熱温度を350℃から300℃に低減した場合、予熱温度を低減した分、予熱器におけるエネルギー消費量を削減することができる。しかしながら、排気中に含まれる有機溶剤等の濃度が高い場合であっても、予熱器での予熱温度が低いことから触媒通過後の排気の温度が所定温度に到達せず、自燃状態に入らないことが考えられる。この場合、予熱器におけるエネルギー消費量の削減効果が十分に得られなくなる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、予熱器でのエネルギー消費量が抑制された排気処理装置を提供することを目的とする。
本発明による排気処理装置は、
外部装置から導入された排気を予熱する予熱器と、触媒反応により前記排気の少なくとも一部を分解する触媒反応槽と、前記予熱器を制御する制御部と、を備え、
前記触媒反応槽を通過した後の前記排気の温度を検出する温度検出器を有し、
前記制御部は、前記温度検出器によって検出された前記排気の温度に基づいて、前記予熱器を制御する。
本発明による排気処理装置において、前記予熱器は、前記排気の予熱温度を、第1の温度Tと、前記第1の温度Tよりも高い第2の温度Tとに設定可能であり、前記制御部は、前記予熱温度が前記第1の温度Tに設定されており、且つ、前記温度検出器によって検出された前記排気の温度T、第1の温度T、第2の温度T、自燃温度Tが以下の関係を満たすときに、前記予熱温度を前記第2の温度Tに設定してもよい。
+(T−T)≧T
本発明による排気処理装置において、前記予熱器は、前記排気の予熱温度を、第1の温度と、前記第1の温度よりも高い第2の温度とに設定可能であり、前記制御部は、前記温度検出器によって検出された前記排気の温度が所定温度未満である場合に、前記排気の予熱温度を前記第1の温度に設定し、前記温度検出器によって検出された前記排気の温度が前記所定温度以上である場合に、前記排気の予熱温度を前記第2の温度に設定してもよい。
本発明による排気処理装置において、前記外部装置から導入された前記排気と、前記触媒反応槽を通過した後の前記排気との間で熱交換を行う熱交換器をさらに有してもよい。
本発明による排気処理方法は、
外部装置から導入された排気を予熱器で予熱する予熱工程と、触媒反応により前記排気の少なくとも一部を分解する排気分解工程と、を備え、
前記排気分解工程で分解された後の前記排気の温度に基づいて、前記予熱器を制御する。
本発明による排気処理方法において、前記予熱器は、前記排気の予熱温度を、第1の温度Tと、前記第1の温度Tよりも高い第2の温度Tとに設定可能であり、
前記予熱温度が前記第1の温度Tに設定されており、且つ、前記排気分解工程で分解された後の前記排気の温度T、第1の温度T、第2の温度T、自燃温度Tが以下の関係を満たすときに、前記予熱温度を前記第2の温度Tに設定してもよい。
+(T−T)≧T
本発明による排気処理方法において、前記予熱器は、前記排気の予熱温度を、第1の温度と、前記第1の温度よりも高い第2の温度とに設定可能であり、
前記排気分解工程で分解された後の前記排気の温度が所定温度未満である場合に、前記排気の予熱温度を前記第1の温度に設定し、
前記排気分解工程で分解された後の前記排気の温度が前記所定温度以上である場合に、前記排気の予熱温度を前記第2の温度に設定してもよい。
本発明による排気処理方法において、前記外部装置から導入された前記排気と、前記排気分解工程で分解された後の前記排気との間で熱交換を行う熱交換工程をさらに有してもよい。
本発明によれば、予熱器でのエネルギー消費量が抑制された排気処理装置を提供することができる。
図1は、印刷機の一例を示す概略図である。 図2は、図1の印刷機に組み込まれた排気処理装置の一実施の形態を示す概略図である。 図3は、単位時間あたりに触媒反応槽で処理される有機溶剤等の量が多い場合における、予熱温度及び自燃温度と、触媒反応に起因する反応熱による排気の温度変化量との関係を説明するグラフである。 図4は、単位時間あたりに触媒反応槽で処理される有機溶剤等の量が少ない場合における、予熱温度及び自燃温度と、触媒反応に起因する反応熱による排気の温度変化量との関係を説明するグラフである。 図5は、図2の排気処理装置の制御の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1〜図5は、本発明による一実施の形態を説明するための図である。このうち図1は、一実施の形態の排気処理装置40が組み込まれた印刷機100の一例を示す概略図である。本実施の形態では、以下、印刷機100としてオフセット印刷機を例に挙げて説明するが、これに限られることはなく、グラビア印刷機等の他の装置を用いることもできる。
図1に示すように、本実施の形態による印刷機100は、ウェブW(被印刷物)を給送する給送装置10と、給送装置10から巻き出されたウェブWに複数の色のインクを用いてオフセット印刷を行う印刷装置20と、熱風を使ってウェブWに印刷されたインクを乾燥させる乾燥装置30と、インクが乾燥されたウェブWを冷却する冷却装置60と、冷却装置60で冷却されたウェブWに対して折り加工を行う折り機70と、を備えている。
図1に示された印刷機100で用いられるウェブWは、例えば、紙、プラスチック、金属等のシート(フィルム、箔)である。図示された例では、長尺状のウェブWがロール状に巻回されて原反ロールをなしている。原反ロールは、その中心部に給送装置10の給送軸が挿通されることにより、給送装置10に対して取り付けられる。給送装置10は、例えば原反ロールが取り付けられた給送軸を回転させることにより、原反ロールからウェブWを繰り出す(給送する)ことが可能に構成されている。そのため、給送装置10の給送軸は、モータ等の駆動源と接続されてもよい。
印刷装置20は、ウェブWへの印刷を行う各色分(図1では4色分)の印刷部21(21a〜21d)を有している。各印刷部21a〜21dは、表面印刷部26,27及び裏面印刷部28,29を有し、その間をウェブWが搬送されることによってウェブWの表裏両面に各色の印刷が施される。表面印刷部26,27は、版胴26と、この版胴26に下方で隣接されたブランケット胴27とを有する。また、裏面印刷部28,29は、版胴28と、この版胴28に上方で隣接されたブランケット胴29とを有する。なお、印刷部21a〜21dで用いられる4色のインクは、例えば、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックからなっている。
図2に示すように、乾燥装置30は、印刷装置20で印刷されたウェブWが搬入される搬入口31aと、インクの乾燥されたウェブWが搬出される搬出口31bと、を有する筐体31を備える。この筐体31内には、ウェブWの上面と下面の各々に熱風を吹き付ける複数のノズル(図示せず)を備えた熱風吹き付け部32が設けられている。この熱風吹き付け部32には、バーナー等で加熱された熱風が供給される。また、筐体31内には、筐体31の外方から流入した空気をバーナーに送る送気ファン(図示せず)が設けられている。なお、複数のノズルは均一な間隔で千鳥状に配列されている。複数のノズルから吹き付けられる熱風によって、ウェブWに印刷されたインクが乾燥される。筐体31内には、筐体31内の温度を測定するための温度計(図示せず)が設けられている。なお、熱風吹き付け部32のノズルからウェブWに吹き付けられる熱風の温度は例えば170℃程度である。
乾燥装置30には、乾燥装置30で発生したインク溶剤を含む排気を浄化処理する排気処理装置40がダクト50を介して連結されている。この排気処理装置40は、インク溶剤を酸化させることにより除去し、清浄化するためのものである。なお、このように排気の清浄化を行うのは、乾燥装置30で発生した排気が、有害なインク溶剤等を多量に含んでいるためである。つまり、乾燥装置30から排出される排気に含まれるインク溶剤は有害であることから、乾燥装置30から排出される排気をそのまま大気中に放出することができず、排気処理装置40でインク溶剤を酸化させて除去する必要がある。
冷却装置60は、ウェブWに印刷されたインクを完全に固着させるためのものである。冷却装置60では、クーリングローラ61によってウェブWが搬送されることにより、ウェブWが冷却されインクが固着される。これによりインクの表面強度を向上させ、その後の搬送ローラ等による搬送におけるインクのこすれを防ぐことができる。クーリングローラ61の内部には冷却水が流されており、冷却水の温度はウェブWの冷却のために一定温度以下になるように制御される。
冷却装置60でインクが固着されたウェブWは、折り機70で折り丁にしたうえでスタッカバンドラに搬送され、背切り、突揃え、結束等が行なわれる。
次に、排気処理装置40について、図2を参照しながら詳細に説明する。図示された排気処理装置40は、筐体41と、外部装置(乾燥装置30)から導入され後述の熱交換器44で加熱された排気Eを予熱する予熱器42と、予熱器42で予熱された又は熱交換器44で加熱された排気Eの少なくとも一部を触媒反応により分解する触媒反応槽43と、外部装置から導入された排気Eと触媒反応槽43を通過した後の排気Eとの間で熱交換を行う熱交換器44と、予熱器42を制御する制御部45と、触媒反応槽43を通過した後の排気Eの温度Tを検出する温度検出器46と、熱交換後の排気Eを排気処理装置40外へ排出するブロワ47と、を有する。図示された例では、予熱器42、触媒反応槽43、熱交換器44、温度検出器46及びブロワ47は、いずれも筐体41内に設けられている。なお、制御部45も筐体41内に設けられてもよい。
予熱器42は、外部装置から導入され熱交換器44で加熱された排気Eを予熱するものであり、例えば、ガス、石油、電気等をエネルギー源とするバーナー等で構成される。なお、図2に示された例では、乾燥装置30が外部装置をなしている。予熱器42は、排気Eを触媒反応槽43における触媒反応に必要な温度まで加熱する。図示された例では、予熱器42は、排気Eの予熱温度を、第1の温度Tと、第1の温度Tよりも高い第2の温度Tとに設定可能に構成されている。なお、予熱温度は、第1の温度T及び第2の温度Tの2段階に設定可能に構成されるものに限られず、3段階以上の温度に設定可能に構成されてもよい。予熱器42における排気Eの予熱温度は、制御部45からの信号に基づいて設定される。
触媒反応槽43は、予熱器42で予熱された又は熱交換器44で加熱された排気Eの少なくとも一部を触媒反応により分解処理し清浄化する。触媒反応槽43は、例えば、白金を塗布した白金触媒反応槽等である。触媒反応槽43を通過した排気Eは熱交換器44に送られる。触媒反応槽43が白金触媒反応槽である場合、触媒反応を生じさせるために必要な温度すなわち触媒反応温度は、例えば280℃〜350℃である。なお、排気Eが触媒を通過する際、触媒反応による反応熱が生じ、これにより触媒及び当該触媒を通過した排気Eが高温になる。排気Eに含まれる有機溶剤等の濃度が高いほど、触媒で生じる単位時間当たりの反応熱は大きくなり、排気Eに含まれる有機溶剤等の濃度が低いほど、触媒で生じる単位時間当たりの反応熱は小さくなる。
熱交換器44は、外部装置(図2では乾燥装置30)から導入された排気Eと、触媒反応槽43を通過した後の排気Eと、の間で熱交換を行う。ここで、触媒反応槽43を通過する際に触媒反応による反応熱で高温になった排気Eから、乾燥装置30から導入された排気Eへ熱が移動する。これにより、触媒反応槽43を通過してきた排気Eは冷却されてブロワ47へ向かい、乾燥装置30から導入された排気Eは、加熱されて予熱器42へ向かう。ここで、定常運転時における、触媒反応槽43から熱交換器44へ流入する排気Eの温度Tと、熱交換器44において排気Eとの熱交換で加熱されて予熱器42へ向かう排気Eの温度とは、熱交換器44の機種や個体ごとに一定の関係を有している。したがって、使用する熱交換器44について、定常運転時における、当該熱交換器44へ流入する高温気体の温度と、熱交換器44において熱交換により加熱される低温気体の加熱後の温度との関係を試験により確認しておくことで、これらの温度間の関係を用いて、触媒反応槽43から熱交換器44へ流入する排気Eの温度Tから、排気Eとの熱交換で加熱されて予熱器42へ向かう排気Eの温度を推定することができる。
温度検出器46は、例えば熱電対等の温度センサで構成され、触媒反応槽43を通過した後の排気Eの温度Tを検出する。検出された排気Eの温度Tは、制御部45へ送られる。
制御部45は、温度検出器46から受け取った排気Eの温度Tに基づいて、予熱器42を制御する。図2に示された例では、制御部45は、温度検出器46から受け取った排気Eの温度Tに基づいて、予熱器42における予熱開始、予熱停止及び予熱温度の設定(変更)を行う。具体的には、制御部45が予熱器42に対して予熱開始、予熱停止及び予熱温度の設定(変更)のための信号を送り、予熱器42がこの信号に基づいて予熱開始、予熱停止及び予熱温度の設定(変更)を行う。なお、図示された例では、制御部45は筐体41外に設けられているが、これに限られず、制御部45は筐体41内に設けられてもよいし、予熱器42と一体化されて設けられてもよい。また、制御部45は予熱器42のみを制御するものに限られず、制御部45が排気処理装置40全体の各機器を制御するようにしてもよい。さらに、制御部45が印刷機100全体の各機器を制御するようにしてもよい。
ブロワ47は、触媒反応槽43で清浄化され、熱交換器44で熱交換した後の排気Eを排気処理装置40外へ排出する(図2の排気E)。このとき、ブロワ47で排気Eが吸引されることにより、排気E〜Eがそれぞれその移動経路内でブロワ47に向けて吸引される。したがって、図2の実線矢印で示されているように、乾燥装置30からの排気が、ダクト50を経て、熱交換器44、予熱器42、触媒反応槽43、熱交換器44を順に移動することになる。すなわち、図示された例では、ブロワ47は、熱交換器44で熱交換した後の排気Eを排気処理装置40外へ排出する機能のみならず、乾燥装置30からの排気を排気処理装置40内へ引き込む機能をも有している。単位時間あたりに排気処理装置40に送られる有機溶剤等を含む排気の量はブロワ47の回転数で決定され、ブロワ47の回転数が高くなるほど多量の排気が外部装置から排気処理装置40内に送り込まれる。
上述のように、触媒反応槽43では触媒反応に起因する反応熱が生じ、触媒自体の温度が上昇する。単位時間あたりに触媒反応槽43で処理される有機溶剤等の量が多い場合、触媒が過熱して触媒が劣化する限界温度(触媒劣化温度)に近づく場合がある。この場合、ブロワ47の回転数を上昇し、単位時間あたりに排気処理装置40内に送り込まれる排気の量を増加させる。単位時間あたりに乾燥装置30内で発生する有機溶剤等の量が同じである場合、単位時間あたりに排気処理装置40内に送り込まれる排気の量が増加すると、単位排気量(体積)あたりに含まれる有機溶剤等の含有量は低減する。すなわち、乾燥装置30から排気処理装置40内に送り込まれる排気内の有機溶剤等の濃度が低減する。これにより、触媒反応槽43における反応熱の生成を抑制し、触媒の温度を低下させることができる。例えば、温度検出器46で検出された触媒反応槽43を通過した後の排気Eの温度Tが触媒劣化温度未満の所定温度に達したら、ブロワ47の回転数を増加するようにすることができる。
なお、ブロワ47は、熱交換器44の後に設けられるものに限られない。ブロワ47は、例えば乾燥装置30と熱交換器44との間、熱交換器44と予熱器42との間、予熱器42と触媒反応槽43との間、触媒反応槽43と熱交換器44との間等、任意の場所に設けることができる。また、ブロワ47は、乾燥装置30からの排気の移動経路上の複数の箇所に設けてもよい。
本実施の形態の印刷機100を用いた印刷方法について説明する。
まず、給送装置10からウェブWが巻き出され、印刷装置20の各印刷部21a〜21dの表面印刷部26,27及び裏面印刷部28,29によって、ウェブWの表裏面に例えば4色のインクで印刷される(図1参照)。なお、ウェブWの表裏面に印刷が施されることに限られることはなく、ウェブWの表面又は裏面のいずれかのみに印刷が施されてもよい。また、4色のインクで印刷されることに限られることはなく、例えば、いずれか1色、いずれか2色、又は、いずれか3色のインクでウェブWに印刷が施されてもよい。
上述のように4色のインクが印刷されたウェブWは、乾燥装置30の筐体31の搬入口31aから搬入され、筐体31の中で各インクが乾燥される(図2参照)。この乾燥装置30では、熱風吹き付け部32の各ノズル(図示せず)からウェブWの表裏面に例えば170℃程度の熱風が吹き付けられることで、ウェブWのインクが乾燥される。
乾燥装置30でインクが乾燥されたウェブWは、冷却装置60のクーリングローラ61により搬送され(図1参照)、これにより、印刷されたインクがウェブWに完全に固着される。このように冷却装置60で冷却されたウェブWは、折り機70で折り丁にされ、スタッカバンドラに搬送され、スタッカバンドラにおいて背切り、突揃え、結束等が行われる。
次に、図3〜図5を参照して、本実施の形態の排気処理装置40における排気処理方法について詳細に説明する。
乾燥装置30でウェブWに吹き付けられた熱風には、ウェブW上に印刷されたインクから蒸発したインク溶剤やその他添加剤、用紙のコート剤などに由来する有害な揮発性有機溶剤等が多量に含まれている。そこで、乾燥装置30からの、これらの揮発性有機溶剤等を含む排気を、ダクト50を介して排気処理装置40へ送り込み、排気処理装置40内で清浄化してから大気中に排出する。
乾燥装置30(外部装置)から導入された排気Eは、熱交換器44で加熱されて予熱器42へ向かう。熱交換器44における熱交換工程については後述する。
<予熱工程>
予熱器42において、熱交換器44から導入された排気Eが予熱される。予熱器42は、例えばガス、石油、電気等をエネルギー源とするバーナー等で構成される。排気Eは、予熱器42において触媒反応槽43における触媒反応に必要な温度まで加熱される。図示された例では、予熱器42は、排気Eの予熱温度を、第1の温度Tと、第1の温度Tよりも高い第2の温度Tとに設定可能に構成されている。予熱器42における排気Eの予熱温度は、制御部45からの信号に基づいて設定される。予熱器42で予熱された排気Eは、触媒反応槽43へ送られる。
<排気分解工程>
予熱器42で予熱された排気Eは、触媒反応槽43で、その少なくとも一部が触媒反応により分解処理され清浄化される。触媒反応槽43は、例えば、白金を塗布した白金触媒反応槽等である。触媒反応槽43が白金触媒反応槽である場合、触媒反応を生じさせるために必要な温度すなわち触媒反応温度は、例えば280℃〜350℃である。なお、排気Eが触媒を通過する際、触媒反応による反応熱が生じ、これにより触媒及び当該触媒を通過した排気Eが高温になる。排気Eに含まれる有機溶剤等の濃度が高いほど、触媒で生じる単位時間当たりの反応熱は大きくなり、排気Eに含まれる有機溶剤等の濃度が低いほど、触媒で生じる単位時間当たりの反応熱は小さくなる。触媒反応槽43を通過した排気Eは熱交換器44に送られる。
触媒反応槽43と熱交換器44との間には温度検出器46が設けられており、この温度検出器46により、触媒反応槽43を通過した後の排気Eの温度Tが検出される。本実施の形態では、制御部45が、この温度検出器46によって検出された排気Eの温度Tに基づいて、予熱器42を制御している。制御部45による具体的な制御方法については後述する。
<熱交換工程>
触媒反応槽43で清浄化された排気Eは、熱交換器44において、乾燥装置30から導入された排気Eとの間で熱交換される。この際、触媒反応槽43を通過して触媒反応による反応熱で高温になった排気Eから、乾燥装置30から導入された排気Eへ熱が移動する。これにより、触媒反応槽43を通過してきた排気Eは冷却され、乾燥装置30から導入された排気Eは加熱される。排気Eは、その後予熱器42へ向かう。
定常運転時における、触媒反応槽43から熱交換器44へ流入する排気Eの温度Tと、熱交換器44において排気Eとの熱交換で加熱されて予熱器42へ向かう排気Eの温度とは、熱交換器44の機種や個体ごとに一定の関係を有している。したがって、使用する熱交換器44について、定常運転時における、当該熱交換器44へ流入する高温気体の温度と、熱交換器44において熱交換により加熱される低温気体の加熱後の温度との関係を試験により確認しておくことで、これらの温度間の関係を用いて、触媒反応槽43から熱交換器44へ流入する排気Eの温度Tから、排気Eとの熱交換で加熱されて予熱器42へ向かう排気Eの温度を推定することができる。
図3及び図4は、予熱温度(T,T)及び自燃温度Tと、触媒反応に起因する反応熱による排気の温度変化量ΔTとの関係を説明するための図である。とりわけ図3は、単位時間あたりに触媒反応槽43で処理される有機溶剤等の量が多い場合、図4は、単位時間あたりに触媒反応槽43で処理される有機溶剤等の量が少ない場合を示している。ここで、自燃温度Tとは、外部装置から導入された排気Eの温度が、予熱器42による予熱によらず、熱交換器44での触媒反応槽43を通過した後の排気Eとの熱交換による温度上昇だけで触媒反応温度に到達するようになる、排気Eの温度Tのことである。すなわち、熱交換器44での触媒反応槽43を通過した後の排気Eの温度Tが自燃温度T以上(T≧T)であるときに、外部装置から導入された排気Eの温度が、熱交換器44での排気Eとの熱交換による温度上昇だけで触媒反応温度に到達するようになる。また、触媒反応に起因する反応熱による排気の温度変化量ΔTとは、触媒反応槽43を通過する間の触媒反応に起因する反応熱による排気の温度上昇量であり、触媒反応槽43を通過した後の排気Eの温度Tと予熱温度(T,T)との差で表すことができる。すなわち、予熱温度が第1の温度Tに設定されているときの温度変化量ΔTは(T−T)で表され、予熱温度が第2の温度Tに設定されているときの温度変化量ΔTは(T−T)で表される。言い換えると、予熱温度が第1の温度Tに設定されているときの触媒反応槽43を通過した後の排気Eの温度Tは(T+ΔT)で表され、予熱温度が第2の温度Tに設定されているときの排気Eの温度Tは(T+ΔT)で表される。
単位時間あたりに触媒反応槽43で処理される有機溶剤等の量が多い場合、触媒で生じる単位時間当たりの反応熱が大きくなる。したがって、この場合、図3に示されているように、触媒反応に起因する反応熱による排気の温度変化量ΔTは、単位時間あたりに触媒反応槽43で処理される有機溶剤等の量が少ない場合(図4参照)の温度変化量ΔTと比較して大きくなる。図3に示された例において、予熱温度が第1の温度Tに設定されている場合、触媒反応槽43を通過した後の排気Eの温度Tは、自燃温度Tに達していない。
ここで、自燃温度Tと触媒反応槽43を通過した後の排気Eの温度Tの差(T−T)が、第2の温度Tと第1の温度Tとの差(T−T)以下である場合、すなわち
−T≧T−T ・・・(式1)
を満たす場合、言い換えると、
+(T−T)≧T ・・・(式2)
を満たす場合、予熱器42での予熱温度を第1の温度Tから第2の温度Tに変更すると、触媒反応槽43を通過した後の排気Eの温度Tは、自燃温度Tに達する。したがって、予熱器42での予熱温度が第1の温度Tに設定されており、且つ、触媒反応槽43を通過した後の(温度検出器46によって検出された)排気Eの温度T、第1の温度T、第2の温度T、自燃温度Tが上記(式1)又は(式2)を満たすとき、予熱温度を第1の温度Tから第2の温度Tに変更することで、排気Eの温度Tが自燃温度Tに達し自燃状態に入る。
一方、単位時間あたりに触媒反応槽43で処理される有機溶剤等の量が少ない場合、触媒で生じる単位時間当たりの反応熱は小さくなる。したがって、この場合、図4に示されているように、触媒反応に起因する反応熱による排気の温度変化量ΔTは、単位時間あたりに触媒反応槽43で処理される有機溶剤等の量が大きい場合(図3参照)の温度変化量ΔTと比較して小さくなる。図4に示された例において、予熱温度が第1の温度Tに設定されている場合、触媒反応槽43を通過した後の排気Eの温度Tは、自燃温度Tに達していない。
図4に示された例では、触媒反応槽43を通過した後の(温度検出器46によって検出された)排気Eの温度T、第1の温度T、第2の温度T、自燃温度Tは上記(式1)、(式2)のいずれも満たさない。この場合、予熱温度を第1の温度Tから第2の温度Tに変更しても、排気Eの温度Tは自燃温度Tに達せず、自燃状態に入ることはない。
次に、図5を参照して、排気処理装置40の制御の一例について説明する。図5は、排気処理装置40の制御の一例を示すフローチャートである。
まず、排気処理装置40の運転開始時に、制御部45は、予熱器42における排気の予熱温度を、第1の温度T及び第1の温度Tよりも高い第2の温度Tのうち、相対的に低温である第1の温度Tに設定する(S1)。一例として、第1の温度Tを300℃、第2の温度Tを350℃とし、予熱温度を第1の温度Tである300℃に設定する。
運転開始後、温度検出器46で触媒反応槽43を通過した後の排気Eの温度Tを検出する(S2)。温度検出器46で検出された温度Tは制御部45へ送られる。排気処理装置40の運転中はリアルタイムで温度検出器46により温度Tを検出し続ける。例えば、温度検出器46は所定の時間間隔で温度Tを検出し、検出された温度Tを制御部45へその都度送る。
制御部45は、温度検出器46によって検出された排気Eの温度T、第1の温度T、第2の温度T、自燃温度Tが、
+(T−T)≧T ・・・(式2)
を満たすか否かを判断する(S3)。触媒として白金触媒を用いる場合、自燃温度Tは一例として480℃である。上記(式2)を満たしていない場合(S3でNOの場合)はS2に戻り、次に測定された温度Tを用いて、上記(式2)を満たすか否かが判断される。
温度検出器46によって検出された排気Eの温度T、第1の温度T、第2の温度T、自燃温度Tが、上記(式2)を満たす場合(S3でYESの場合)、制御部45は、予熱器42における排気の予熱温度を第1の温度T(300℃)よりも高い第2の温度T(350℃)に変更する(S4)。
その後、制御部45は、所定時間内に触媒反応槽43における触媒反応が自燃状態に入ったか否かを判断する(S5)。所定時間が経過しても触媒反応槽43における触媒反応が自燃状態に入っていないと判断された場合(S5でNOの場合)はS1に戻り、予熱器42における排気の予熱温度を、再度第1の温度Tに設定する。
所定時間内に触媒反応槽43における触媒反応が自燃状態に入ったと判断された場合(S5でYESの場合)は、制御部45は、予熱器42における排気の予熱を停止する(S6)。これにより、予熱器42での、ガス、石油、電気のようなエネルギーの使用をカットすることができる。
その後、制御部45は、自燃状態が維持されているかを判断する(S7)。自燃状態が維持されていると判断された場合(S7でYESの場合)は、引き続き自燃状態が維持されているかを監視し続ける。自燃状態が維持されていないと判断された場合(S7でNOの場合)は、予熱器42における排気の予熱を再開し(S8)、S5に戻って、所定時間内に触媒反応槽43における触媒反応が自燃状態に入ったか否かを再度判断する。
上記特許文献1に示されているような従来技術においては、触媒反応槽における触媒反応が常に自燃状態に入るように制御されていた。ここで、単位時間あたりに触媒反応槽で処理される有機溶剤等の量は、排気処理装置の運転中にも変化する。例えば、ウェブ上に印刷されたインクの面積や厚み、印刷速度等によって、単位時間あたりに乾燥装置内で蒸発する有機溶剤等の量は変化し、これにより単位時間あたりに触媒反応槽で処理される有機溶剤等の量も変化する。従来技術では、単位時間あたりに触媒反応槽で処理される有機溶剤等の量が多い場合には、触媒反応に起因する反応熱が多くなることから、乾燥装置から導入され熱交換器を通過した排気の温度が高くなり、この排気を少ない予熱で触媒反応を生じさせるために必要な温度すなわち触媒反応温度に加熱することができる。しかしながら、単位時間あたりに触媒反応槽で処理される有機溶剤等の量が少ない場合には、触媒反応に起因する反応熱が少なくなることから、印刷装置から導入され熱交換器を通過した排気の温度が十分に高くならず、この排気を触媒反応温度まで加熱するために、予熱器において大量のエネルギーを消費していた。したがって、十分なエネルギー消費量の抑制効果が得られなかった。
これに対して、本実施の形態では、制御部45が、温度検出器46によって検出された触媒反応槽43を通過した後の排気Eの温度Tに基づいて、予熱器42を制御する。とりわけ、本実施の形態では、予熱器42は、排気Eの予熱温度を、第1の温度Tと、第1の温度Tよりも高い第2の温度Tとに設定可能であり、制御部45は、予熱温度が第1の温度Tに設定されており、且つ、温度検出器46によって検出された排気Eの温度T、第1の温度T、第2の温度T、自燃温度Tが、
+(T−T)≧T ・・・(式2)
の関係を満たすときに、予熱温度を第2の温度Tに設定する。
したがって、単位時間あたりに触媒反応槽43で処理される有機溶剤等の量が少ない場合には、予熱器42での予熱温度を相対的に低い第1の温度Tに設定することで、予熱器42におけるエネルギー消費量を抑制することができる。また、単位時間あたりに触媒反応槽43で処理される有機溶剤等の量が多い場合には、予熱器42での予熱温度を相対的に高い第2の温度Tに設定することで、触媒反応槽43における触媒反応が自燃状態に入るようにし、これにより予熱器42での予熱を停止して、予熱器42におけるエネルギー消費量を抑制することができる。すなわち、本実施の形態では、単位時間あたりに触媒反応槽43で処理される有機溶剤等の量が少ない場合であっても多い場合であっても、予熱器42におけるエネルギー消費量を効果的に抑制することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。
上述した実施の形態では、予熱温度が第1の温度Tに設定されており、且つ、温度検出器46によって検出された排気Eの温度T、第1の温度T、第2の温度T、自燃温度Tが(式2)の関係を満たすときに、予熱温度を第2の温度Tに設定するようにしたが、これに限られない。
(式2)から、以下の(式3)が導かれる。
≧T−(T−T) ・・・(式3)
したがって、制御部45は、排気Eの温度T、第1の温度T、第2の温度T、自燃温度Tが(式3)の関係を満たさないときに、排気Eの予熱温度を第1の温度Tに設定し、排気Eの温度T、第1の温度T、第2の温度T、自燃温度Tが(式3)の関係を満たすときに、排気Eの予熱温度を第2の温度Tに設定するようにしてもよい。
すなわち、制御部45は、温度検出器46によって検出された排気Eの温度Tが所定温度未満である場合に、排気Eの予熱温度を第1の温度Tに設定し、温度検出器46によって検出された排気Eの温度Tが所定温度以上である場合に、排気Eの予熱温度を第1の温度Tよりも高い第2の温度Tに設定するようにしてもよい。
10 給送装置
20 印刷装置
21 印刷部
30 乾燥装置
31 筐体
31a 搬入口
31b 搬出口
32 熱風吹き付け部
40 排気処理装置
41 筐体
42 予熱器
43 触媒反応槽
44 熱交換器
45 制御部
46 温度検出器
47 ブロワ
50 ダクト
60 冷却装置
70 折り機
100 印刷機
W ウェブ

Claims (8)

  1. 外部装置から導入された排気を予熱する予熱器と、触媒反応により前記排気の少なくとも一部を分解する触媒反応槽と、前記予熱器を制御する制御部と、を備えた排気処理装置であって、
    前記触媒反応槽を通過した後の前記排気の温度を検出する温度検出器を有し、
    前記制御部は、前記温度検出器によって検出された前記排気の温度に基づいて、前記予熱器を制御する、排気処理装置。
  2. 前記予熱器は、前記排気の予熱温度を、第1の温度Tと、前記第1の温度Tよりも高い第2の温度Tとに設定可能であり、
    前記制御部は、前記予熱温度が前記第1の温度Tに設定されており、且つ、前記温度検出器によって検出された前記排気の温度T、第1の温度T、第2の温度T、自燃温度Tが以下の関係を満たすときに、前記予熱温度を前記第2の温度Tに設定する、請求項1に記載の排気処理装置。
    +(T−T)≧T
  3. 前記予熱器は、前記排気の予熱温度を、第1の温度と、前記第1の温度よりも高い第2の温度とに設定可能であり、
    前記制御部は、
    前記温度検出器によって検出された前記排気の温度が所定温度未満である場合に、前記排気の予熱温度を前記第1の温度に設定し、
    前記温度検出器によって検出された前記排気の温度が前記所定温度以上である場合に、前記排気の予熱温度を前記第2の温度に設定する、請求項1に記載の排気処理装置。
  4. 前記外部装置から導入された前記排気と、前記触媒反応槽を通過した後の前記排気との間で熱交換を行う熱交換器をさらに有する、請求項1〜3のいずれかに記載の排気処理装置。
  5. 外部装置から導入された排気を予熱器で予熱する予熱工程と、触媒反応により前記排気の少なくとも一部を分解する排気分解工程と、を備え、
    前記排気分解工程で分解された後の前記排気の温度に基づいて、前記予熱器を制御する、排気処理方法。
  6. 前記予熱器は、前記排気の予熱温度を、第1の温度Tと、前記第1の温度Tよりも高い第2の温度Tとに設定可能であり、
    前記予熱温度が前記第1の温度Tに設定されており、且つ、前記排気分解工程で分解された後の前記排気の温度T、第1の温度T、第2の温度T、自燃温度Tが以下の関係を満たすときに、前記予熱温度を前記第2の温度Tに設定する、請求項5に記載の排気処理装置。
    +(T−T)≧T
  7. 前記予熱器は、前記排気の予熱温度を、第1の温度と、前記第1の温度よりも高い第2の温度とに設定可能であり、
    前記排気分解工程で分解された後の前記排気の温度が所定温度未満である場合に、前記排気の予熱温度を前記第1の温度に設定し、
    前記排気分解工程で分解された後の前記排気の温度が前記所定温度以上である場合に、前記排気の予熱温度を前記第2の温度に設定する、請求項5に記載の排気処理方法。
  8. 前記外部装置から導入された前記排気と、前記排気分解工程で分解された後の前記排気との間で熱交換を行う熱交換工程をさらに有する、請求項5〜7のいずれかに記載の排気処理方法。
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