JP2017121591A - 塗装装置 - Google Patents

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Tetsushi Ogawa
哲史 小川
賢二 内藤
Kenji Naito
賢二 内藤
博仁 黒瀬
Hirohito Kurose
博仁 黒瀬
浩史 國塩
Hiroshi Kunishio
浩史 國塩
幸大 山本
Yukihiro Yamamoto
幸大 山本
真作 井川
Shinsaku Igawa
真作 井川
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Takumi Sato
工 佐藤
将樹 尾高
Masaki Odaka
将樹 尾高
陽介 浜谷
Yosuke Hamaya
陽介 浜谷
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友広 下家
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Abstract

【課題】容易に塗装作業の準備及び塗装作業を行うことを可能にする塗装装置を提供する。【解決手段】鉄塔のような構造物の高所を塗装する塗装装置1は、塗料Pを供給するために充填される塗料容器2と、塗料容器2に接続されて塗料Pを供給するチューブ3と、供給された塗料Pを構造物に塗布する刷毛4とを備えている。塗料容器2は、塗料容器本体21と、塗料容器蓋22とを備え、アーム部材23及び吊り下げ金具24を用いて吊り下げられた重量物25により、塗料容器蓋22を介して充填された塗料Pが加圧される。刷毛4は、塗料吐出装置47を備え、この塗料吐出装置47を構造物に対して傾斜させて押圧すると、加圧された塗料Pが毛束43へ浸出する。これにより、容易に塗装作業の準備及び塗装作業を行うことを可能にする。【選択図】 図1

Description

この発明は、鉄塔等の構造物の高所を塗装するために使用される塗装装置に関する。
例えば、鉄塔のような構造物に配線された送電線には、常時電流が流されている。また、このような構造物は巨大であるので、鉄塔は、一度建設されると簡単に建て替えることは出来ないものである。そのため、この鉄塔のような部材に使用される鋼材の腐食等を防止して耐久性を維持するため、鉄塔には塗装が施されるのが一般的である。
このような鉄塔の高所を塗装する場合、塗料の飛沫が飛散すると周囲の住宅等に被害が及ぶことになり、場合によっては高額の賠償金を支払う必要があることから、これを防止する必要がある。そのため、塗料を刷毛に含ませ、できるだけ余分な塗料を落として塗装が行われるが、刷毛に含ませる塗料を少なくすると何度も塗料を刷毛に含ませることになり、作業者の熟練度により作業時間に差異が生じている。また、鉄塔の高所を塗装する場合、足場の悪い鉄塔を登り、鉄塔をネット等で覆ってから作業を行う必要があり、実際の塗装作業が行える時間は限られるため、効率的に作業を行う必要がある。
そこで、塗料を充填させる塗料タンクにチューブを介して刷毛に接続し、塗料タンクから刷毛へ連続的に塗料を供給することが出来る塗装装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この塗装装置は、作業者が塗料タンクを背負い、この塗料タンクに設けられたチューブポンプにより塗料を刷毛へ供給するものである。
特開2002−233810号公報
しかしながら、特許文献1に記載の塗装装置は重いものであり、背中に長時間背負って作業するのは作業者への身体的負担が大きく、背中に背負った塗料タンクが鉄塔の鋼材等に衝突するおそれもあった。また、チューブポンプを使用しているので機構が複雑であり、塗装作業を行うための準備に時間がかかっていた。
そこでこの発明は、作業者への身体的負担が軽く、容易に塗装作業の準備及び塗装作業を行うことを可能にする塗装装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、構造物の高所を塗装するための塗装装置であって、塗料が充填される塗料容器と、前記塗料容器を重量物の自重により加圧する加圧手段と、前記塗料容器から前記塗料が供給されて塗装を行う塗装手段と、を備え、前記塗料は、前記加圧手段の加圧により前記塗料容器から押し出されて前記塗装手段へ供給され、前記塗装手段は、前記塗料を吐出する塗料吐出装置を備え、前記塗料吐出装置は、前記塗装手段が前記構造物に対して傾斜した方向に押圧された場合に前記塗料を吐出し、吐出された前記塗料が前記塗装手段に浸出することにより塗装が行われる、ことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の塗装装置において、前記塗装手段は、塗料を塗布するための刷毛であり、前記塗料吐出装置は、前記塗料を吐出するための筒状の開口部を覆う蓋と、前記蓋を前記開口部に押圧させるためのばね状部材と、前記蓋の前記開口部側とは反対側に設けられた棒状突起と、を備え、前記刷毛の毛束内に設けられ、前記棒状突起が前記構造物に対して傾斜した方向に押圧されると、前記蓋が前記開口部から離隔して前記塗料が吐出される、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の塗装装置において、前記塗装手段は、塗料を塗布するための刷毛であり、前記塗料吐出装置は、前記塗料を流すために前記刷毛の毛束方向に設けられた筒状部材に形成された切込み部と、前記筒状部材の先端を垂体状に形成して頂点部に設けられた棒状突起と、を備え、前記刷毛の毛束内に設けられ、前記棒状突起が前記構造物に対して傾斜した方向に押圧されると、前記切込み部が開いて前記塗料が吐出される、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1に記載の塗装装置において、前記塗装手段は、塗料を塗布するための刷毛であり、前記塗料吐出装置は、前記塗料を流すために前記刷毛の毛束方向に対して垂直方向に設けられた筒状部材に形成された切込み部と、前記筒状部材に対して垂直に設けられた棒状突起と、を備え、前記刷毛の毛束内に設けられ、前記棒状突起が前記構造物に対して傾斜した方向に押圧されると、前記切欠き部が開いて前記塗料が吐出される、ことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の塗装装置において、前記加圧手段は、前記塗料容器の蓋に設けられた棒状のアーム部材に、前記重量物が吊り下げられて設けられている、ことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の塗装装置において、前記加圧手段は、前記塗料容器の蓋に前記重量物が載置されて設けられている、ことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の塗装装置において、前記塗料容器には、前記構造物に係止可能な係止部材が設けられている、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、この塗装装置に備えられた加圧手段は、塗料容器を重量物の自重により加圧するので、塗装装置の機構が単純になるので容易に塗装作業の準備をすることが出来る。また、この塗装装置は、加圧手段と塗装手段とを備え、塗装手段には塗料を吐出する塗料吐出装置が備えられ、塗装手段が構造物に対して傾斜した方向に押圧された場合に塗料を吐出し、吐出された塗料が塗装手段に浸出することにより塗装が行われるので、容易に塗装作業を行うことを可能にする。
請求項2の発明によれば、塗装手段である刷毛の毛束内に設けられた塗料吐出装置は、塗料を吐出するための筒状の開口部を覆う蓋と、蓋を開口部に押圧させるためのばね状部材と、蓋の開口部側とは反対側に設けられた棒状突起と、を備えたことにより、刷毛を構造物に対して傾斜した方向に押圧すると塗料が毛束内に吐出されるので、容易に塗装作業を行うことが出来る。
請求項3の発明によれば、塗装手段である刷毛の毛束内に設けられた塗料吐出装置は、塗料を流すために刷毛の毛束方向に設けられた筒状部材に形成された切込み部と、筒状部材の先端を垂体状に形成して頂点部に設けられた棒状突起とを備えたことにより、刷毛を構造物に対して傾斜した方向に押圧すると塗料が毛束内に吐出されるので、容易に塗装作業を行うことが出来る。
請求項4の発明によれば、塗装手段である刷毛の毛束内に設けられた塗料吐出装置は、塗料を流すために刷毛の毛束方向に対して垂直方向に設けられた筒状部材に形成された切込み部と、筒状部材に対して垂直に設けられた棒状突起とを備えたことにより、刷毛を構造物に対して傾斜した方向に押圧すると塗料が毛束内に吐出されるので、容易に塗装作業を行うことが出来る。
請求項5の発明によれば、加圧手段は、塗料容器の蓋に設けられた棒状のアーム部材に重量物が吊り下げられて設けられているため、塗装装置の機構が単純になるので、容易に塗装作業の準備をすることが可能になる。
請求項6の発明によれば、加圧手段は、塗料容器の蓋に重量物が載置されて設けられているため、塗装装置の機構が単純になるので、容易に塗装作業の準備をすることが可能になる。
請求項7の発明によれば、塗料容器には、構造物に係止可能な係止部材が設けられているため、鉄塔等の構造物に塗料容器を係止することが可能になるので、作業者への身体的負担を軽くすることが出来る。
この発明の実施の形態1に係る塗装装置1の概略を示す斜視図である。 図1の塗装装置1において塗料容器蓋22が加圧された状態を示す斜視図である。 図1の係止部材26が鉄塔Tに係止された状態を示す拡大断面図である。 図1の塗料容器2の内部構造を示す断面図である。 図1の刷毛4を示す図であり、刷毛4の外観を示す側面図(a)、及び刷毛4の内部構造を示す断面図(b)である。 図5の塗料吐出装置47を示す図であり、塗料吐出装置47の外観を示す斜視図(a)、及び塗料吐出装置47の蓋47bが開いた状態を示す斜視図(b)である。 この発明の実施の形態2に係る塗料吐出装置47Aを示す正面図である。 この発明の実施の形態3に係る塗料吐出装置47Bを示す正面図である。 この発明の実施の形態4に係る係止部材26及び補助部材26aが鉄塔に係止された状態を示す拡大断面図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1ないし図4は、この発明の実施の形態1に係る塗装装置1を示している。図1は、塗装装置1の概略を示す斜視図であり、図2は、図1の塗装装置1において塗料容器蓋22が加圧された状態を示す斜視図であり、図3は、図1の係止部材26が鉄塔Tに係止された状態を示す拡大断面図であり、さらに、図4は、図1の塗料容器2の内部構造を示す断面図である。この塗装装置1は、送電線を配線するための、例えば後述する鉄塔Tのような構造物の高所を塗装するために使用される装置であり、図1及び図2に示すように、主として塗料容器2と、チューブ3と、刷毛(塗装手段)4とにより構成されている。
塗料容器2は、例えば鉄塔Tを塗装するための、後述する塗料Pが充填されてチューブ3を介して刷毛4へ塗料Pを供給するための容器であり、主として塗料容器本体21と、塗料容器蓋22と、アーム部材(加圧手段)23と、吊り下げ金具(加圧手段)24と、重量物(加圧手段)25と、係止部材26と、図4に示す塗料充填袋27とを備えている。
塗料容器本体21は、塗料Pが充填された塗料充填袋27を収容する、略直方体で上部が開口するように形成された容器である。塗料容器蓋22は、塗料容器本体21の開口された上部を覆い、塗料容器本体21に充填された塗料Pを加圧するための蓋である。この塗料容器蓋22は、塗料容器本体21の開口された上部に嵌合するように略長方形の板状に形成されている。また、塗料容器蓋22には、チューブ3を通すためのチューブ貫通部22aが設けられている。塗料容器本体21及び塗料容器蓋22は、例えば、ステンレスやアルミ等の金属により形成されている。
アーム部材23は、塗料容器蓋22の上部に形成されて重量物25の荷重を塗料容器蓋22へ伝達するための部材であり、棒状部材23a,23b,23cにより構成されている。棒状部材23aは、吊り下げ金具24を両端に吊り下げるために塗料容器蓋22と平行に設けられた細板状の部材であり、両端が上方に屈折するように屈折部23d,23eが形成されている。棒状部材23b,23cは、塗料容器蓋22と棒状部材23aとを接続するための細板状の部材であり、棒状部材23aから垂直に塗料容器蓋22の方向へ延設されている。棒状部材23a,23b,23cは、例えば、ステンレス等の金属により形成されている。
吊り下げ金具24は、棒状部材23aから塗料容器本体21の下方に延びて重量物25を吊り下げるための、例えば金属製の棒状部材であり、屈折部23d,23eから下方に伸びて塗料容器本体21の下面を通るように略コの字形状に形成されている。重量物25は、塗料容器蓋22を加圧するためのものであり、例えば、金属製の円柱状の部材により形成されている。なお、重量物25は塗料容器蓋22に対して所定の圧力を加えることが可能な重量物であればよく、例えば、鉄塔Tの建設等に使用されるような資材であっても良い。この重量物25には、吊り下げ金具24と連結するための連結具25aが設けられている。連結具25aは、例えば、2枚の細長い布を数箇所縫い合わせて鎖状に形成したものであり、塗装作業を行う場所に合わせて連結位置を調整できるようになっている。なお、この連結具25aは、金属製のチェーン等であっても良い。
上記のアーム部材23、吊り下げ金具24、及び重量物25により、塗料容器2の加圧手段が構成されている。
係止部材26は、例えば、鉄塔Tに塗料容器2を係止するための部材であり、例えば2つの部材が塗料容器本体21の開口付近から延設されて略L字型に屈折するように、塗料容器本体21と同じステンレス等の金属により形成されている。この係止部材26は、図3に示すように、塗料容器本体21と略L字型の屈折面の間に、断面略L字型の鉄塔Tの部材を嵌合するように係止するように形成されている。図4に示す塗料充填袋27は、塗料Pが充填され、塗料容器本体21内に収容される袋であり、塗料容器蓋22が載置されて重量物25により加圧されたときに均等に加圧されるように形成されている。この塗料充填袋27は、例えばビニル製の袋である。
チューブ3は、塗料充填袋27に接続され、塗料容器蓋22が重量物25により加圧されると塗料Pを刷毛4へ供給するための管状部材であり、例えば、ゴム材やビニル材等により形成されている。刷毛4は、塗料充填袋27からチューブ3を経由して供給された塗料Pを、例えば鉄塔Tに塗布するためのものである。
図5は、図1の刷毛4の外観を示す側面図(a)、及び刷毛4の内部構造を示す断面図(b)である。この刷毛4は、主として把持部41と、流量調整部42と、毛束43とから構成され、その内部には、把持部塗料流路44と、流量調整弁45と、先端塗料流路46と、塗料吐出装置47とを備えている。
把持部41は、刷毛4を使用して塗装を行う際に手で把持する箇所であり、例えば、プラスチックや木により細長い板状に形成され、先端部分が毛束43を固定するために直線状に形成されている。流量調整部42は、把持部塗料流路44を流れる塗料Pの流量を調整するためのネジ状の部材であり、把持部41の長手方向略中央箇所に設けられている。毛束43は、塗料を含ませて塗装を行うためのものであり、数本の毛を束ねて把持部41の先端側に固定して設けられている。
把持部塗料流路44は、把持部41の内部に管状に設けられた塗料Pを流すための孔であり、一端がチューブ3に接続されている。流量調整弁45は、流量調整部42の内部に設けられた把持部塗料流路44における塗料Pの流量を調整するための装置であり、流量調整部42のネジ部分の回転により調節されるように構成されている。なお、この流量調整部42及び流量調整弁45により、把持部塗料流路44内の塗料Pの流れを停止することも可能である。先端塗料流路46は、把持部41の先端側内部に管状に設けられた塗料Pを流すための孔であり、把持部塗料流路44から例えば3つに分岐するように延設されて形成されている。
塗料吐出装置47は、先端塗料流路46から流された塗料Pを毛束43へ含ませるための装置であり、塗装を行う際に、毛束43を塗装対象である鉄塔Tのような構造物に対して傾斜させて押圧すると、塗料吐出装置47の先端が傾斜し、塗料Pが毛束43へ浸出するように構成されている。
図6は、図5の塗料吐出装置47の外観を示す斜視図(a)、及び塗料吐出装置47の蓋47bが開いた状態を示す斜視図(b)である。この塗料吐出装置47は、主として棒状突起47aと、蓋部(蓋)47bと、ばね状部材47cとを備えている。
棒状突起47aは、塗料吐出装置47を鉄塔Tに対して傾斜させて押圧すると蓋部47bが開きやすくなるようにするための突起であり、例えば、プラスチック樹脂等により形成されている。蓋部47bは、塗料吐出装置47から塗料Pを浸出させない時に先端塗料流路46を封止するための蓋であり、例えば、プラスチック樹脂等により形成されている。ばね状部材47cは、蓋部47bを先端塗料流路46に押圧するための部材であり、例えば、金属等の弾性を有する部材により形成されている。このばね状部材47cが有する弾性力により、図6(a)に示すように、蓋部47bが先端塗料流路46を封止している。このばね状部材47cが有する弾性力に反して棒状突起47aを鉄塔Tに対して傾斜させて押圧すると、図6(b)に示すように、蓋部47bが開いて塗料Pが毛束43へ浸出するようになっている。
次に、このような塗装装置1の使用例等について、以下に説明する。
まず、図4に示すように、塗料Pが塗料充填袋27に充填され、塗料充填袋27が塗料容器本体21の中に収容される。この塗料充填袋27の上から、塗料容器蓋22が載置される。このとき、塗料充填袋27に接続されているチューブ3は、チューブ貫通部22aに通され、刷毛4に接続されている。図1に示すように、吊り下げ金具24に重量物25を吊り下げると、重量物25の荷重が吊り下げ金具24、アーム部材23を介して塗料容器蓋22へ伝達される。この状態で、塗装装置1を鉄塔Tのような構造物の塗装する場所に持ち運び、図3に示すように、係止部材26をその付近の鉄塔Tに係止する。重量物25は、連結具25aにより吊り下げ金具24に吊り下げられるが、鉄塔Tの位置等により、鎖状の連結具25aの連結位置を調節することが可能である。
図5に示す刷毛4には、塗料容器蓋22の加圧により、チューブ3を経由して塗料Pが送られている。この加圧により、塗料容器蓋22は塗料容器本体21の内部に沈下して図2に示す状態になる。このとき、刷毛4を使用する前の状態では、流量調整部42が締められて流量調整弁45から先には塗料Pが送られていない状態になっているので、流量調整部42を緩めて塗料Pを送る。これにより、塗料Pは塗料吐出装置47まで送られる。この状態で、毛束43を鉄塔Tの塗装する箇所に対して傾斜させて押圧すると、図6(b)に示すように、棒状突起47aが鉄塔Tに対して傾斜させて押圧され、蓋部47bが開いて塗料Pが毛束43へ浸出する。これにより、鉄塔Tに対して塗装することが出来る。
塗装する箇所を移動する場合、または塗装を終了する場合、流量調整部42を締めて塗装装置1を持ち運ぶ。これにより、余分な塗料Pが漏れるのを防止することが出来る。
なお、この発明の実施の形態1では、重量物25を塗料容器本体21の下面の吊り下げ金具24に吊り下げる構成としたが、塗料容器蓋22に載置する構成にしても良い。これにより、鉄塔Tの塗装する箇所によっては重量物25を吊り下げることが出来ない場合であっても、この発明を適用することが出来る。
このように、この塗装装置1によれば、重量物25の自重により塗料容器蓋22から塗料充填袋27を加圧し、チューブ3を経由して塗料Pを刷毛4へ送るので、塗装装置1の機構を単純にすることが可能になるため、塗装作業の準備を容易にすることが出来る。また、塗料Pが送られた刷毛4において、毛束43を鉄塔Tの塗装する箇所に対して傾斜させて押圧すると、棒状突起47aが鉄塔Tに対して傾斜させて押圧され、蓋部47bが開いて塗料Pが毛束43へ浸出するので、塗装作業を容易にすることが出来る。さらに、係止部材26によって塗料容器2が鉄塔Tに係止されるので、作業者への身体的負担を軽くすることが可能になる。
(実施の形態2)
図7は、この発明の実施の形態2に係る塗装装置における塗料吐出装置47Aを示す正面図である。この発明の実施の形態2に係る塗料吐出装置47Aは、発明の実施の形態1に係る塗料吐出装置47と比較すると、蓋部47b及びばね状部材47cを備えず、毛束43の方向に設けられた先端塗料流路(筒状部材)46の側面に切込み部47dが形成されている点において、発明の実施の形態1と異なる。この切込み部47dは、棒状突起47aが垂直になっている場合は閉止されていて塗料Pが浸出されることはないが、棒状突起47aが鉄塔Tに対して傾斜させて押圧されると、隙間が発生してそこから塗料Pが浸出されるように形成されている。その他の構成については、発明の実施の形態1と同様である。
このように、この塗料吐出装置47Aによれば、塗料Pが送られた刷毛4において、毛束43を鉄塔Tの塗装する箇所に対して傾斜させて押圧すると、棒状突起47aが鉄塔Tに対して傾斜させて押圧され、切込み部47dに隙間が発生して塗料Pが毛束43へ浸出するので、塗装作業を容易にすることが出来る。
(実施の形態3)
図8は、この発明の実施の形態3に係る塗装装置における塗料吐出装置47Bを示す正面図である。この発明の実施の形態3に係る塗料吐出装置47Bは、発明の実施の形態1に係る塗料吐出装置47と比較すると、蓋部47b及びばね状部材47cを備えず、毛束43の方向に対して垂直方向に設けられた先端塗料流路(筒状部材)46の側面に切込み部47eが形成され、この先端塗料流路46から垂直方向下方に棒状突起47aが設けられている点において、発明の実施の形態1と異なる。この切込み部47eは、棒状突起47aが垂直になっている場合は閉止されていて塗料Pが浸出されることはないが、棒状突起47aが鉄塔Tに対して傾斜させて押圧されると、隙間が発生してそこから塗料Pが浸出されるように形成されている。その他の構成については、発明の実施の形態1と同様である。
このように、この塗料吐出装置47Bによれば、塗料Pが送られた刷毛4において、毛束43を鉄塔Tの塗装する箇所に対して傾斜させて押圧すると、棒状突起47aが鉄塔Tに対して傾斜させて押圧され、切込み部47eに隙間が発生して塗料Pが毛束43へ浸出するので、塗装作業を容易にすることが出来る。
(実施の形態4)
図9は、この発明の実施の形態4に係る係止部材26及び補助部材26aが鉄塔に係止された状態を示す拡大断面図である。この発明の実施の形態4に係る係止部材26及び補助部材26aは、発明の実施の形態1に係る係止部材26と比較すると、係止部材26は同様の部材であるが、補助部材26aが新たに設けられている点において、発明の実施の形態1と異なる。この補助部材26aは、断面略S字型に形成され、一方の凹部が係止部材26を嵌合し、他方の凹部が断面略逆L字型の鉄塔Tの部材を嵌合するように設けられている。その他の構成については、発明の実施の形態1と同様である。
このように、この補助部材26aによれば、鉄塔Tに塗料容器2を係止する際に、鉄塔Tの部材が断面略逆L字型の鉄塔Tの部材に係止する必要がある場合であっても、係止することが可能になる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上述した実施の形態では、塗装の対象となる構造物として鉄塔を例として説明したが、建造物等、他の構造物であっても良い。
また、上述した実施の形態では、塗装手段として刷毛を例として説明したが、スポンジローラ等の他の塗装手段を用いても良い。この場合、ローラの軸部分に塗料吐出装置を設けることで、同様の効果が得られる。
1 塗装装置
2 塗料容器
3 チューブ
4 刷毛(塗装手段)
21 塗料容器本体
22 塗料容器蓋
22a チューブ貫通部
23 アーム部材(加圧手段)
23a,23b,23c 棒状部材
24 吊り下げ金具(加圧手段)
25 重量物(加圧手段)
25a 連結具
26 係止部材
26a 補助部材
27 塗料充填袋
41 把持部
42 流量調整部
43 毛束
44 把持部塗料流路
45 流量調整弁
46 先端塗料流路(筒状部材)
47,47A,47B 塗料吐出装置
47a 棒状突起
47b 蓋部(蓋)
47c ばね状部材
47d,47e 切込み部
P 塗料

Claims (7)

  1. 構造物の高所を塗装するための塗装装置であって、
    塗料が充填される塗料容器と、
    前記塗料容器を重量物の自重により加圧する加圧手段と、
    前記塗料容器から前記塗料が供給されて塗装を行う塗装手段と、を備え、
    前記塗料は、前記加圧手段の加圧により前記塗料容器から押し出されて前記塗装手段へ供給され、
    前記塗装手段は、前記塗料を吐出する塗料吐出装置を備え、
    前記塗料吐出装置は、前記塗装手段が前記構造物に対して傾斜した方向に押圧された場合に前記塗料を吐出し、吐出された前記塗料が前記塗装手段に浸出することにより塗装が行われる、
    ことを特徴とする塗装装置。
  2. 前記塗装手段は、塗料を塗布するための刷毛であり、
    前記塗料吐出装置は、
    前記塗料を吐出するための筒状の開口部を覆う蓋と、
    前記蓋を前記開口部に押圧させるためのばね状部材と、
    前記蓋の前記開口部側とは反対側に設けられた棒状突起と、を備え、前記刷毛の毛束内に設けられ、
    前記棒状突起が前記構造物に対して傾斜した方向に押圧されると、前記蓋が前記開口部から離隔して前記塗料が吐出される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の塗装装置。
  3. 前記塗装手段は、塗料を塗布するための刷毛であり、
    前記塗料吐出装置は、
    前記塗料を流すために前記刷毛の毛束方向に設けられた筒状部材に形成された切込み部と、
    前記筒状部材の先端を垂体状に形成して頂点部に設けられた棒状突起と、を備え、前記刷毛の毛束内に設けられ、
    前記棒状突起が前記構造物に対して傾斜した方向に押圧されると、前記切込み部が開いて前記塗料が吐出される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の塗装装置。
  4. 前記塗装手段は、塗料を塗布するための刷毛であり、
    前記塗料吐出装置は、
    前記塗料を流すために前記刷毛の毛束方向に対して垂直方向に設けられた筒状部材に形成された切込み部と、
    前記筒状部材に対して垂直に設けられた棒状突起と、を備え、前記刷毛の毛束内に設けられ、
    前記棒状突起が前記構造物に対して傾斜した方向に押圧されると、前記切欠き部が開いて前記塗料が吐出される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の塗装装置。
  5. 前記加圧手段は、前記塗料容器の蓋に設けられた棒状のアーム部材に、前記重量物が吊り下げられて設けられている、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の塗装装置。
  6. 前記加圧手段は、前記塗料容器の蓋に前記重量物が載置されて設けられている、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の塗装装置。
  7. 前記塗料容器には、前記構造物に係止可能な係止部材が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の塗装装置。
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