JP2017120445A - マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器 - Google Patents

マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】レンズ層のクラックを防止し光利用効率を向上できるマイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、およびこれを備えた電気光学装置、電子機器を提供する。
【解決手段】マイクロレンズアレイ基板10は、X方向、X方向と交差するY方向、X方向およびY方向と交差するW方向に配列された凹部11bが一面11aに形成され、光透過性を有する基板11と、基板11の一面11aに凹部11bを埋め込むように形成され、光透過性を有し、基板11とは異なる屈折率を有するレンズ層12とを備え、レンズ層12には、平面視で、X方向、Y方向、およびW方向のうちのW方向において隣り合う凹部11b同士の間に貫通孔13が設けられ、少なくともX方向およびY方向の一方において隣り合う凹部11b同士の間ではレンズ層12が連続していることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器に関する。
素子基板と対向基板との間に電気光学物質(例えば、液晶など)を備えた電気光学装置が知られている。電気光学装置として、例えば、プロジェクターの液晶ライトバルブとして用いられる液晶装置などを挙げることができる。このような液晶装置においては、高い光利用効率を実現することが求められている。
そこで、例えば、液晶装置の素子基板および対向基板の少なくとも一方にマイクロレンズアレイ基板を備えることにより、液晶装置に入射した光を収束し、液晶装置の実質的な開口率の向上を図る構成が知られている。マイクロレンズアレイ基板は、表面に複数の凹部が形成された石英などからなる基材(基板)と、基材を覆い凹部を埋め込むように形成され基材と異なる屈折率を有するレンズ層とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−118324号公報
ところで、マイクロレンズアレイ基板を備える素子基板では、マイクロレンズアレイ基板を形成した後にTFT素子を形成する場合、TFT素子を形成する工程における高温加熱処理時にマイクロレンズアレイ基板が高温加熱や冷却などの温度変化に晒される。そうすると、基材とレンズ層との熱膨張係数の違いやレンズ層の組成変化などに起因して、レンズ層に応力がかかり、レンズ層にクラックが入ってしまうという課題があった。
これに対して、特許文献1に記載の液晶表示素子(電気光学装置)のように、マイクロレンズアレイ基板のレンズ層をレンズ同士の間で分断することにより、レンズ層にかかる応力を分散して緩和する構成が提案されている。しかしながら、特許文献1に記載の液晶表示素子の構成によれば、隣り合うレンズ同士が間隔を空けて配置されているため、レンズ同士の間に入射する光はレンズで集光されず、光利用効率が低下するおそれがあるという課題がある。したがって、レンズ層のクラックを防止でき、かつ、光利用効率を向上できるマイクロレンズアレイ基板が求められている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るマイクロレンズアレイ基板は、第1方向、前記第1方向と交差する第2方向、前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向に配列された凹部が一面に形成され、光透過性を有する基板と、前記基板の前記一面に前記凹部を埋め込むとともに前記凹部が形成された領域を覆うように形成され、光透過性を有し、前記基板とは異なる屈折率を有するレンズ層と、を備え、前記レンズ層には、平面視で、前記第1方向、前記第2方向、および前記第3方向のうちの前記第3方向において隣り合う前記凹部同士の間に不連続部分が設けられ、少なくとも前記第1方向および前記第2方向の一方において隣り合う前記凹部同士の間では前記レンズ層が連続していることを特徴とする。
本適用例の構成によれば、基板の凹部を埋め込むとともに凹部が形成された領域を覆うように形成されたレンズ層における、第1方向、第2方向、および第3方向のうちの第3方向において隣り合う凹部同士の間に不連続部分が設けられているので、レンズ層にかかる応力が分散される。また、不連続部分が設けられた分だけレンズ層全体の体積が小さくなるので、レンズ層にかかる応力が緩和される。一方、少なくとも第1方向および第2方向の一方において隣り合う凹部同士の間ではレンズ層が連続しており、マイクロレンズ同士の間に入射する光はマイクロレンズで集光されて利用されるので、マイクロレンズ同士の間が間隔を空けて配置されている場合に比べて、光利用効率が向上する。これにより、レンズ層のクラックが抑えられ、かつ、光利用効率が向上するマイクロレンズアレイ基板を提供することができる。
[適用例2]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板であって、前記凹部は、前記第1方向および前記第2方向に沿って格子状に区画されており、前記第3方向は前記格子の交点同士を対角に結ぶ方向であり、前記不連続部分は、前記格子の前記交点に対応する位置に設けられていることが好ましい。
本適用例の構成によれば、凹部が第1方向および第2方向に沿って格子状に区画され、レンズ層の不連続部分が格子の交点に対応する位置に設けられているので、格子の交点同士を対角に結ぶ方向である第3方向において隣り合うマイクロレンズ同士で、レンズ層にかかる応力を分散できる。また、格子の交点に対応する位置以外ではレンズ層が連続しているので、光利用効率を向上させることができる。
[適用例3]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板であって、前記レンズ層の前記基板と反対側に前記画素毎に設けられ、チャネル領域を有するトランジスターと、前記レンズ層と前記トランジスターとの間に、平面視で前記トランジスターの少なくとも前記チャネル領域と重なるように設けられた遮光層と、を備え、前記不連続部分は、平面視で前記遮光層と重なる領域に設けられていることが好ましい。
本適用例の構成によれば、マイクロレンズアレイ基板が画素毎に設けられたトランジスターを備えているので、この基板は、マイクロレンズアレイ基板を備えた素子基板であると言い換えることができる。このような素子基板において、遮光が必要なトランジスターのチャネル領域と重なる領域に遮光層が設けられ、レンズ層の遮光層と重なる領域に不連続部分が設けられているので、利用されない光をより一層少なくすることができる。
[適用例4]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板であって、前記レンズ層は、前記不連続部分として、前記基板に到達する貫通孔を有していることが好ましい。
本適用例の構成によれば、基板に到達する貫通孔によりレンズ層にかかる応力を分散できる。また、貫通孔が設けられた分だけレンズ層全体の体積が小さくなるので、レンズ層にかかる応力を緩和できる。
[適用例5]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板であって、前記レンズ層は、平面視で前記第1方向および前記第2方向の少なくとも一方向に沿って前記凹部同士の間に形成され、前記第3方向において隣り合う前記凹部同士の間で前記基板に到達する深さを有する溝部を備え、前記不連続部分は、前記溝部における前記基板に到達する部分であることが好ましい。
本適用例の構成によれば、溝部における基板に到達する深さを有する部分でレンズ層にかかる応力を分散できる。また、溝部が設けられた分だけレンズ層全体の体積が小さくなるので、レンズ層にかかる応力を緩和できる。レンズ層は、基板に到達する部分以外では溝部が形成された部分でも連続しているので、溝部に入射する光も有効利用することができる。
[適用例6]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板であって、前記レンズ層の前記不連続部分を埋め込むように形成され、光透過性を有し、前記レンズ層と略同一の屈折率を有し、前記レンズ層よりも高い耐熱性を有する透明層を備えていることが好ましい。
本適用例の構成によれば、レンズ層の不連続部分を埋め込むように透明層が形成されているため、不連続部分によるレンズ層の表面の段差が緩和される。これにより、レンズ層の上層に遮光層や配線を形成する場合に、遮光層や配線を安定した状態で形成することができる。また、透明層は、光透過性を有しており、レンズ層と略同一の屈折率を有しているため、不連続部分の界面での光の不要な反射や散乱が抑えられるので、入射する光の透過率の低下を抑えることができる。さらに、透明層は、レンズ層よりも高い耐熱性を有しているので、マイクロレンズアレイ基板が高温加熱や冷却などの温度変化に晒された場合でも、レンズ層のクラックをより抑えることができる。
[適用例7]本適用例に係る電気光学装置は、上記適用例のマイクロレンズアレイ基板を備えていることを特徴とする。
本適用例の構成によれば、レンズ層のクラックが抑えられ、かつ、光利用効率が向上するマイクロレンズアレイ基板を備えているので、品質が高く明るい電気光学装置を提供することができる。
[適用例8]本適用例に係る電子機器は、上記適用例の電気光学装置を備えていることを特徴とする。
本適用例の構成によれば、品質が高く明るい電気光学装置を備えた電子機器を提供することができる。
[適用例9]本適用例に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法は、光透過性を有する基板の一面に、第1方向と、前記第1方向と交差する第2方向と、に沿って格子状に区画された凹部を形成する工程と、前記基板の前記一面に、前記凹部を埋め込むとともに前記凹部が形成された領域を覆うように、光透過性を有し、前記基板とは異なる屈折率を有するレンズ層を形成するレンズ層形成工程と、前記レンズ層の一部を除去して、平面視で前記格子状に区画された領域の4隅と重なる位置に、前記基板が露出する部分を形成する除去工程と、を備えていることを特徴とする。
本適用例の製造方法によれば、基板の一面に格子状に区画された凹部を形成し、基板の一面に凹部を埋め込むとともに凹部が形成された領域を覆うようにレンズ層を形成した後、レンズ層の一部を除去して格子状に区画された領域の4隅と重なる位置に基板が露出する部分を形成する。そのため、レンズ層のうち、基板が露出する部分は不連続部分となるので、レンズ層にかかる応力が分散される。また、除去した分だけレンズ層全体の体積が小さくなるので、レンズ層にかかる応力が緩和される。一方、格子状に区画された領域の4隅に対応する位置以外ではレンズ層が連続しており、マイクロレンズ同士の間に入射する光はマイクロレンズで集光されて利用されるので、光利用効率を向上させることができる。これにより、レンズ層のクラックが抑えられ、かつ、光利用効率が向上するマイクロレンズアレイ基板を製造することができる。
[適用例10]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、前記レンズ層形成工程と前記除去工程との間に、前記レンズ層上に遮光層を形成する遮光層形成工程を備え、前記遮光層形成工程では、平面視で前記凹部同士の境界と重なる位置に、格子状の遮光層を形成し、前記除去工程では、前記レンズ層のうち前記遮光層に覆われていない部分を、前記遮光層側から厚さ方向に、前記レンズ層における前記遮光層に覆われた部分との境界で前記基板が露出するまで除去することが好ましい。
本適用例の製造方法によれば、レンズ層を形成し、レンズ層上に格子状の遮光層を形成した後、遮光層に覆われていない部分を遮光層側から厚さ方向に除去するので、遮光層をエッチング用マスクとして利用し、レンズ層をエッチングすることができる。そのため、レンズ層のエッチング用マスクを不要にできるので、そのエッチング用マスクを形成するためのフォトリソ工程を削減できる。また、遮光層をエッチング用マスクとしてレンズ層をエッチングすることで、基板が露出するレンズ層の不連続部分およびマイクロレンズの遮光層に対する位置ズレが抑えられる。そのため、マイクロレンズと遮光層との相互の位置ズレに起因する光利用率の低下を抑えることができる。
[適用例11]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、前記除去工程の後に、前記レンズ層の前記除去した部分を埋め込むように透明層を形成する工程を備え、前記透明層は、光透過性を有し、前記レンズ層と略同一の屈折率を有し、前記レンズ層よりも高い耐熱性を有することが好ましい。
本適用例の製造方法によれば、レンズ層の不連続部分を埋め込むように透明層を形成するため、不連続部分によるレンズ層の表面の段差が緩和されるので、レンズ層の上層に遮光層や配線を形成する場合に、遮光層や配線を安定した状態で形成することができる。また、透明層は、光透過性を有しており、レンズ層と略同一の屈折率を有しているため、不連続部分の界面における光の不要な反射や散乱が抑えられるので、入射する光の透過率の低下を抑えることができる。さらに、透明層は、レンズ層よりも高い耐熱性を有しているので、マイクロレンズアレイ基板が高温加熱や冷却などの温度変化に晒された場合でも、レンズ層のクラックをより抑えることができる。
第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略平面図。 第1の実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図。 第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略断面図。 第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略平面図。 第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略断面図。 第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図。 第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図。 第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図。 第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図。 第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略平面図。 第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略断面図。 第3の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略平面図。 第3の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略断面図。 第3の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図。 第4の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略平面図。 第5の実施形態に係る電子機器としてのプロジェクターの構成を示す概略図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大、縮小、あるいは誇張して表示している。また、説明に必要な構成要素以外は図示を省略する場合がある。
なお、以下の形態において、例えば「基板上に」と記載された場合、基板の上に接するように配置される場合、または基板の上に他の構成物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接するように配置され、一部が他の構成物を介して配置される場合を表すものとする。
(第1の実施形態)
<電気光学装置>
ここでは、電気光学装置として、薄膜トランジスター(Thin Film Transistor;TFT)を画素のスイッチング素子として備えたアクティブマトリックス型の液晶装置を例に挙げて説明する。この液晶装置は、例えば、後述する投射型表示装置(プロジェクター)の光変調素子(液晶ライトバルブ)として好適に用いることができるものである。
まず、第1の実施形態に係る電気光学装置としての液晶装置について、図1、図2、および図3を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略平面図である。図2は、第1の実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図である。図3は、第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略断面図である。詳しくは、図3は、図1のA−A’線に沿った概略断面図である。
図1および図3に示すように、第1の実施形態に係る液晶装置1は、対向配置された素子基板20および対向基板30と、素子基板20と対向基板30との間に配置された液晶層40とを有する。図1に示すように、素子基板20は対向基板30よりも一回り大きく、両基板は、額縁状に配置されたシール材42を介して接合されている。
液晶層40は、素子基板20と対向基板30とシール材42とによって囲まれた空間に封入された、正または負の誘電異方性を有する液晶で構成されている。シール材42は、例えば熱硬化性または紫外線硬化性のエポキシ樹脂などの接着剤からなる。シール材42には、素子基板20と対向基板30との間隔を一定に保持するためのスペーサー(図示省略)が混入されている。
額縁状に配置されたシール材42の内側には、額縁状の周縁部を有する遮光層22(26、32)が設けられている。遮光層22(26、32)は、例えば遮光性の金属あるいは金属酸化物などからなる。遮光層22(26、32)の内側は、複数の画素Pが配列された表示領域Eとなっている。画素Pは、例えば、略矩形状を有し、マトリックス状に配列されている。遮光層22(26、32)は、表示領域Eにおいて、複数の画素Pを平面的に区画するように、例えば格子状に設けられている(図4参照)。
素子基板20の1辺部のシール材42の外側には、1辺部に沿ってデータ線駆動回路51および複数の外部接続端子54が設けられている。また、その1辺部に対向する他の1辺部に沿ったシール材42の内側には、検査回路53が設けられている。さらに、これらの2辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿ったシール材42の内側には、走査線駆動回路52が設けられている。
検査回路53が設けられた1辺部のシール材42の内側には、2つの走査線駆動回路52を繋ぐ複数の配線55が設けられている。これらデータ線駆動回路51、走査線駆動回路52に繋がる配線は、複数の外部接続端子54に接続されている。また、対向基板30の角部には、素子基板20と対向基板30との間で電気的導通をとるための上下導通部56が設けられている。なお、検査回路53の配置はこれに限定されず、データ線駆動回路51と表示領域Eとの間のシール材42の内側に沿った位置に設けてもよい。
以下の説明では、データ線駆動回路51が設けられた1辺部に沿った方向を第1方向としてのX方向とし、この1辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿った方向を第2方向としてのY方向とする。X方向は、図1のA−A’線に沿った方向である。また、X方向およびY方向と直交し図1における上方に向かう方向をZ方向とする。なお、本明細書では、液晶装置1の対向基板30側表面の法線方向(Z方向)から見ることを「平面視」という。
図2に示すように、表示領域Eには、走査線2とデータ線3とが互いに交差するように形成され、走査線2とデータ線3との交差に対応して画素Pが設けられている。画素Pのそれぞれには、画素電極28と、スイッチング素子としてのTFT24(Thin Film Transistor:薄膜トランジスター)とが設けられている。
TFT24のソース電極(図示しない)は、データ線駆動回路51から延在するデータ線3に電気的に接続されている。データ線3には、データ線駆動回路51(図1参照)から画像信号(データ信号)S1、S2、…、Snが線順次で供給される。TFT24のゲート電極(図示しない)は、走査線駆動回路52から延在する走査線2の一部である。走査線2には、走査線駆動回路52から走査信号G1、G2、…、Gmが線順次で供給される。TFT24のドレイン電極(図示しない)は、画素電極28に電気的に接続されている。
画像信号S1、S2、…、Snは、TFT24を一定期間だけオン状態とすることにより、データ線3を介して画素電極28に所定のタイミングで書き込まれる。このようにして画素電極28を介して液晶層40に書き込まれた所定レベルの画像信号は、対向基板30に設けられた共通電極34(図3参照)との間に形成される液晶容量で一定期間保持される。
なお、保持された画像信号S1、S2、…、Snがリークするのを防止するため、走査線2に沿って形成された容量線4と画素電極28との間に蓄積容量5が形成され、液晶容量と並列に配置されている。このように、各画素Pの液晶に電圧信号が印加されると、印加された電圧レベルにより液晶の配向状態が変化する。これにより、液晶層40(図3参照)に入射した光が変調されて階調表示が可能となる。
液晶層40を構成する液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。例えば、ノーマリーホワイトモードの場合、各画素Pの単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少する。ノーマリーブラックモードの場合、各画素Pの単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加し、全体として液晶装置1からは画像信号に応じたコントラストをもつ光が射出される。
図3に示すように、素子基板20は、マイクロレンズアレイ基板10と、パス層21と、遮光層22と、絶縁層23と、TFT24と、絶縁層25と、遮光層26と、絶縁層27と、画素電極28と、配向膜29とを備えている。
マイクロレンズアレイ基板10は、基板11とレンズ層12とを備えている。基板11は、液晶層40側の一面11aに形成された複数の凹部11bを有している。各凹部11bは、各画素Pに対応して設けられている。凹部11bは、その底部に向かって先細りとなる曲面状に形成されている。基板11は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料からなる。
レンズ層12は、基板11の一面11aを覆うとともに凹部11bを埋め込むように形成されている。レンズ層12は、光透過性を有し、基板11とは異なる屈折率を有する材料からなる。より具体的には、レンズ層12は、基板よりも光屈折率の高い無機材料からなる。このような無機材料としては、例えばSiON、AlOなどが挙げられる。
レンズ層12で凹部11bを埋め込むことにより、凸状のマイクロレンズMLが構成される。したがって、各マイクロレンズMLは、各画素Pに対応して設けられている。また、複数のマイクロレンズMLによりマイクロレンズアレイMLAが構成される。レンズ層12は、マイクロレンズアレイMLAが構成される領域よりも外側には設けられていないことが好ましい。すなわち、レンズ層12は、基板11の一面11aのうち、凹部11bが形成された領域のみに設けられていることが好ましい。
なお、レンズ層12には、所定の方向(W方向)に沿ったマイクロレンズML同士の間に不連続部分としての貫通孔13が設けられている(図4参照)。貫通孔13の配置や形状などのマイクロレンズアレイ基板10の詳細については後述する。
パス層21は、マイクロレンズアレイ基板10を覆うように設けられている。パス層21は、例えば、基板11とほぼ同じ屈折率を有する無機材料からなる。パス層21は、マイクロレンズアレイ基板10の表面を平坦化するとともに、マイクロレンズMLから遮光層22までの距離を所望の値に合わせる機能を有する。したがって、パス層21の層厚は、光の波長に応じたマイクロレンズMLの焦点距離などの光学条件に基づいて適宜設定される。
遮光層22は、パス層21上に設けられている。遮光層22は、上層の遮光層26に平面視で重なるように格子状に形成されている(図4参照)。遮光層22および遮光層26は、素子基板20の厚さ方向(Z方向)において、TFT24を間に挟むように配置されている。遮光層22は、TFT24の少なくともチャネル領域と平面視で重なっている。遮光層22および遮光層26が設けられていることにより、TFT24への光の入射が抑制される。遮光層22に囲まれた領域(開口部22a内)、および、遮光層26に囲まれた領域(開口部26a内)は、光が透過する領域となる。
絶縁層23は、パス層21と遮光層22とを覆うように設けられている。絶縁層23は、例えば、SiO2などの無機材料からなる。
TFT24は、絶縁層23上に設けられている。TFT24は、画素電極28を駆動するスイッチング素子である。TFT24は、図示しない半導体層、ゲート電極、ソース電極、およびドレイン電極で構成されている。半導体層には、ソース領域、チャネル領域、およびドレイン領域が形成されている。チャネル領域とソース領域、又は、チャネル領域とドレイン領域との界面にはLDD(Lightly Doped Drain)領域が形成されていてもよい。
ゲート電極は、素子基板20において平面視で半導体層のチャネル領域と重なる領域に絶縁層25の一部(ゲート絶縁膜)を介して形成されている。図示を省略するが、ゲート電極は、下層側に配置された走査線2(図2参照)にコンタクトホールを介して電気的に接続されており、走査信号が印加されることによってTFT24をオン/オフ制御している。
絶縁層25は、絶縁層23とTFT24とを覆うように設けられている。絶縁層25は、例えば、SiO2などの無機材料からなる。絶縁層25は、TFT24の半導体層とゲート電極との間を絶縁するゲート絶縁膜を含む。絶縁層25により、TFT24によって生ずる表面の凹凸が緩和される。絶縁層25上には、遮光層26が設けられている。そして、絶縁層25と遮光層26とを覆うように、無機材料からなる絶縁層27が設けられている。
画素電極28は、絶縁層27上に、画素Pに対応して設けられている。画素電極28は、遮光層22の開口部22aおよび遮光層26の開口部26aに平面視で重なる領域に配置されている。画素電極28は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明導電膜からなる。配向膜29は、画素電極28を覆うように設けられている。
なお、TFT24と、TFT24に電気信号を供給する電極や配線など(図示しない)とは、平面視で遮光層22および遮光層26に重なる領域に設けられている。これらの電極や配線などが遮光層22および遮光層26を兼ねる構成であってもよい。
対向基板30は、基板31と、遮光層32と、保護層33と、共通電極34と、配向膜35とを備えている。基板31は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料からなる。遮光層32は、素子基板の遮光層22および遮光層26に平面視で重なるように格子状に形成されている。遮光層32に囲まれた領域(開口部32a内)は、光が透過する領域となる。
保護層33は、基板31と遮光層32とを覆うように設けられている。共通電極34は、保護層33を覆うように設けられている。共通電極34は、複数の画素Pに跨って形成されている。共通電極34は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明導電膜からなる。配向膜35は、共通電極34を覆うように設けられている。
なお、保護層33は共通電極34の液晶層40に面する表面が平坦となるように、遮光層32を覆うものであって、必須な構成要素ではなく、例えば、導電性の遮光層32を直接覆うように共通電極34を形成してもよい。液晶層40は、素子基板20側の配向膜29と対向基板30側の配向膜35との間に封入されている。
第1の実施形態に係る液晶装置1では、光は、マイクロレンズMLを備える素子基板20(基板11)側から入射し、マイクロレンズMLによって集光される。例えば、基板11側から凸状のマイクロレンズMLに入射する光のうち、画素Pの平面的な中心を通過する光軸に沿って入射した入射光L1は、マイクロレンズMLをそのまま直進し、液晶層40を通過して対向基板30側に射出される。
入射光L1よりも外側の平面視で遮光層22と重なる領域からマイクロレンズMLの周縁部に入射した入射光L2は、仮にそのまま直進した場合、破線で示すように遮光層22で遮光されてしまうが、基板11とレンズ層12との間の光屈折率の差により、画素Pの平面的な中心側へ屈折する。液晶装置1では、このように直進した場合に遮光層22で遮光されてしまう入射光L2も、マイクロレンズMLの集光作用により遮光層22の開口部22a内に入射させて液晶層40を通過させることができる。この結果、対向基板30側から射出される光の量を多くできるので、光の利用効率を高めることができる。
<マイクロレンズアレイ基板>
続いて、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10について、さらに、図4および図5を参照して説明する。図4は、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略平面図である。図5は、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略断面図である。詳しくは、図5(a)は図4のA−A’線に沿った概略断面図であり、図5(b)は図4のB−B’線に沿った概略断面図である。なお、図4のA−A’線に沿った断面は、図1のA−A’線(X方向)に沿った断面に相当する。
図4では、平面視におけるマイクロレンズMLと遮光層22との位置関係がわかるように、マイクロレンズアレイ基板10上に、輪郭を破線で示し領域にハッチングを施した遮光層22を重ねて表示している。図4に示すように、遮光層22は、X方向(第1方向)とY方向(第2方向)とに沿った格子状に設けられており、略矩形状の開口部22aを有している。画素Pは、遮光層22によって格子状に区画され、X方向とY方向とに沿ったマトリックス状に配列されている。
図4において、A−A’線は、X方向に沿って、画素Pの領域の平面的な中心位置を結んだ線である。B−B’線は、遮光層22の格子の交点同士を対角に結ぶ線である。B−B’線は、対角に位置する画素Pの領域の平面的な中心位置を結んだ線でもある。B−B’線に沿った方向を、第3方向としてのW方向とする。W方向は、X方向およびY方向と交差する方向である。
基板11の凹部11bは、画素Pに対応して格子状に区画されている。凹部11bは、その底部に向かって同心円状に先細りとなる曲面状に形成されている。したがって、凹部11bの底部の位置は、画素Pの領域の平面的な中心位置とほぼ一致する。マイクロレンズMLは、画素Pの配列に対応してマトリックス状に配列されている。遮光層22は、マトリックス状に配列されたマイクロレンズML同士の境界と平面視で重なっている。
レンズ層12には、平面視で遮光層22の格子の交点と重なる位置に、基板11に到達する貫通孔13が設けられている。したがって、貫通孔13は、各マイクロレンズMLの4隅に対応する位置に配置されている。また、貫通孔13は、W方向において隣り合うマイクロレンズML同士の間(凹部11b同士の間)に設けられている。貫通孔13ではレンズ層12に入射する光が集光されず利用されないので、貫通孔13が遮光層22と重なって設けられていることで、遮光層22と重ならない場合に比べて、マイクロレンズアレイ基板10全体において利用されない光を少なくすることができる。
平面視における貫通孔13の形状は、例えば円形である。平面視における貫通孔13の形状は、矩形や多角形など他の形状であってもよい。平面視における貫通孔13の大きさは、遮光層22と平面視で重なる領域以下であることが好ましい。このようにすることで、利用されない光をより少なくすることができるとともに、貫通孔13に起因する段差が画素Pの領域に反映されないようにすることができる。
図5(a)に示すように、A−A’線方向においては、隣り合う凹部11b同士が結合しており、レンズ層12に貫通孔13が設けられていないので、マイクロレンズMLは連続して形成されている。A−A’線方向において隣り合うマイクロレンズML同士の境界におけるレンズ層12の厚さをD3とする。なお、図示しないが、Y方向に沿って画素Pの領域の平面的な中心位置を結ぶ方向においても同様に、マイクロレンズMLは連続して形成されており、隣り合うマイクロレンズML同士の境界におけるレンズ層12の厚さはD3となる。
図5(b)に示すように、B−B’線方向においては、レンズ層12の隣り合うマイクロレンズML同士の間に、基板11に到達する貫通孔13が設けられており、隣り合うマイクロレンズML同士が分断されている。B−B’線方向は対角線に沿った方向であるため、隣り合うマイクロレンズML同士の平面的な中心間の距離がA−A’線方向と比べて長く、マイクロレンズML同士の境界におけるレンズ層12の厚さは薄くなっている。したがって、レンズ層12に貫通孔13を形成する前の状態でのマイクロレンズML同士の境界におけるレンズ層12の厚さをD2とすると、厚さD2は厚さD3よりも薄く(小さく)、例えば、厚さD2は厚さD3の1/2よりも薄い(小さい)。また、レンズ層12の表面からの貫通孔13の深さをD1とすると、貫通孔13の深さD1は、厚さD2よりも深い(大きい)。
第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10では、B−B’線方向(W方向)において、隣り合うマイクロレンズML同士の間に貫通孔13が設けられ、レンズ層12が分断されている。そのため、例えば、上層にTFT24を形成する工程などにおいて高温加熱や冷却などの温度変化に晒されても、貫通孔13によりレンズ層12にかかる応力が分散されるので、マイクロレンズアレイ基板10の反りを低減できる。
ここで、特許文献1に記載の液晶表示素子(液晶装置)は、マイクロレンズアレイ基板のレンズ層をレンズ同士の間で分断することにより、レンズ層にかかる応力を分散して緩和する構成を有している。しかしながら、特許文献1に記載の液晶表示素子の構成によれば、X方向、Y方向、およびW方向において隣り合うレンズ同士が間隔を空けて配置されているため、レンズ同士の間に入射する光はレンズで集光されず、光利用効率が低下するおそれがあるという課題がある。
これに対して、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10では、A−A’線方向(X方向およびY方向)において隣り合うマイクロレンズML同士の間でレンズ層12が分断されず連続している。そのため、A−A’線方向において隣り合うマイクロレンズML同士の間に入射する光はマイクロレンズMLで集光されて利用されるので、マイクロレンズML同士の間が間隔を空けて配置されている場合に比べて、光利用効率が向上する。これにより、レンズ層12のクラックが抑えられ、かつ、光利用効率が向上するマイクロレンズアレイ基板10を提供することができる。
なお、レンズ層12は、基板11の一面11a(図3参照)のうち、マイクロレンズアレイMLAが配置された領域、すなわち、凹部11bが形成された領域のみに設けられていることが好ましい。マイクロレンズアレイMLAが配置された領域の外側にレンズ層12が設けられていないと、レンズ層12全体の体積をより小さくできるので、レンズ層12にかかる応力をより緩和することができる。また、マイクロレンズアレイMLAが配置された領域の外側にレンズ層12があると、この部分でレンズ層12に生じたクラックがマイクロレンズアレイMLAが配置された領域まで及んでしまう場合があるが、レンズ層12をマイクロレンズアレイMLAが配置された領域のみに設けることで、このようなクラックの発生を回避することができる。
<マイクロレンズアレイ基板の製造方法>
次に、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10の製造方法について、図6、図7、図8、および図9を参照して説明する。図6、図7、図8、および図9は、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図である。詳しくは、図6、図7、図8、および図9の各図は、図4のB−B’線に沿った概略断面図である。ただし、図8(c)のみ、図4のA−A’線に沿った概略断面図である。
なお、図示しないが、マイクロレンズアレイ基板10の製造工程では、マイクロレンズアレイ基板10を複数枚取りできる大型の基板(マザー基板)で加工が行われ、最終的にそのマザー基板を切断して個片化することにより、複数のマイクロレンズアレイ基板10が得られる。したがって、以下に説明する各工程では個片化する前のマザー基板の状態で加工が行われるが、ここでは、マザー基板の中の個別のマイクロレンズアレイ基板10に対する加工について説明する。
まず、図6(a)に示すように、石英などからなる光透過性を有する基板11の一面11aに、高温ポリシリコン膜71を形成する。次に、図6(b)に示すように、高温ポリシリコン膜71上にレジスト層72を塗布する。次に、図6(c)に示すように、レジスト層72を、例えばフォトリソ法によりパターニングし、開口部72aを形成する。なお、図示を省略するが、開口部72aは、後の工程で形成する凹部11bに対応して、平面視でマトリックス状に配列される。
次に、図6(d)に示すように、レジスト層72をエッチング用マスクとして高温ポリシリコン膜71をドライエッチング処理し、高温ポリシリコン膜71に開口部71aを形成する。開口部71aは、平面視でレジスト層72の開口部72aと同じ形状に形成される。その後、図7(a)に示すように、レジスト層72を剥離する。
次に、図7(b)に示すように、高温ポリシリコン膜71上から基板11に対して、エッチング液を用いたウエットエッチングなどの等方性エッチング処理を行う。この工程では、基板11の一面11a側から開口部71aを中心として断面視で略半球状の領域が除去されて、凹部11bが形成される。凹部11bは、平面視で、開口部71aを中心とする同心円状に形成される。
図7(c)に示すように、隣り合う凹部11b同士の境界が基板11の一面11aより低くなるまでウエットエッチング処理を行い、高温ポリシリコン膜71を除去する。なお、この工程においては、図7(b)に示すような隣り合う凹部11b同士の間に間隔が空いている状態で一旦エッチングを止め、高温ポリシリコン膜71を除去した後に再度ウエットエッチング処理を行うこととしてもよい。
これにより、断面視では曲面状であり、平面視では同心円状の凹部11bが大きくなる。この結果、実線で示すB−B’線方向における凹部11bの底部に対する凹部11b同士の境界の高さは、破線で示すA−A’線方向における凹部11bの底部に対する凹部11b同士の境界の高さよりも高くなる。
次に、図8(a)に示すように、基板11に形成された凹部11bを埋め込むように、光透過性を有し、基板11よりも高い屈折率を有する無機材料からなるレンズ層12aを形成する(レンズ層形成工程)。レンズ層12aは、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて形成することができる。レンズ層12aの表面には、凹部11bの底部と境界部との段差が反映される。
次に、図8(b)に示すように、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理などを用いて、レンズ層12aの表面の平坦化処理を行う。レンズ層12aの平坦化処理後の残厚、すなわちレンズ層12の層厚は、形成されるマイクロレンズMLの焦点距離などの光学条件に基づいて適宜設定される。
ここでは、B−B’線に沿ったマイクロレンズML同士の境界におけるレンズ層12の厚さがD2となる。また、図8(c)に示すように、A−A’線に沿ったマイクロレンズML同士の境界におけるレンズ層12の厚さがD3となる。B−B’線方向における凹部11b同士の境界の高さは、A−A’線方向における凹部11b同士の境界の高さよりも高いので、D2<D3となる。
次に、図9(a)に示すように、レンズ層12の表面に、レジスト層73を形成する。そして、レジスト層73を、例えばフォトリソ法によりパターニングし、開口部73aを形成する。なお、図示を省略するが、開口部73aは、後の工程で形成する貫通孔13に対応して、例えば、凹部11bの4隅の位置に平面視で円形状に形成される。
次に、図9(b)に示すように、レジスト層73上からレンズ層12に対して、異方性エッチング処理を行う(除去工程)。除去工程では、例えばドライエッチングにより、レンズ層12の表面からの深さが基板11に到達するD1となるまでエッチング処理を行う。レンズ層12をエッチングする深さD1は、上述の通り、D2<D1である。これにより、貫通孔13が形成されて、マイクロレンズアレイ基板10が完成する。
この後マイクロレンズアレイ基板10を備えた素子基板20を製造する場合は、マイクロレンズアレイ基板10上に、パス層21、遮光層22、絶縁層23、TFT24を順に形成する。
なお、除去工程では、レンズ層12のうち、マイクロレンズアレイMLAが配置された領域より外側の部分も一緒に除去することが好ましい。マザー基板の状態において複数のマイクロレンズアレイ基板10同士の間でレンズ層12が連続していると、マザー基板上の一部に応力が集中してクラックが発生する恐れがある。また、マザー基板上の一部に発生したクラックが、複数のマイクロレンズアレイ基板10に及んでしまう場合があり得る。
除去工程でマイクロレンズアレイMLAが配置された領域より外側のレンズ層12を除去することにより、マザー基板の中でマイクロレンズアレイ基板10毎にレンズ層12が分断されるので、応力の集中が緩和される。また、マイクロレンズアレイ基板10同士の間でレンズ層12が分断されるので、マザー基板上の一部にクラックが発生した場合でも、複数のマイクロレンズアレイ基板10に及んでしまうことを防止できる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)マイクロレンズアレイ基板10では、基板11の凹部11bを埋め込むとともに凹部11bが形成された領域を覆うように形成されたレンズ層12における、X方向およびY方向(A−A’線)、およびW方向(B−B’線方向)のうちのW方向において隣り合う凹部11b同士の間に、基板11に到達する貫通孔13が設けられている。そのため、W方向(B−B’線方向)においては、隣り合う凹部11b同士(マイクロレンズML同士)の間でレンズ層12が貫通孔13により分断されているので、レンズ層12にかかる応力が分散される。また、貫通孔13が設けられた分だけレンズ層12全体の体積が小さくなるので、レンズ層12にかかる応力が緩和される。一方、X方向およびY方向(A−A’線)において隣り合う凹部11b同士の間ではレンズ層12が連続しており、マイクロレンズML同士の間に入射する光はマイクロレンズMLで集光されて利用されるので、マイクロレンズML同士の間が間隔を空けて配置されている場合に比べて、光利用効率が向上する。これにより、レンズ層12のクラックが抑えられ、かつ、光利用効率が向上するマイクロレンズアレイ基板10を提供することができる。
(2)基板11の凹部11bがX方向およびY方向に沿って格子状に区画され、レンズ層12の貫通孔13が格子の交点に対応する位置に設けられているので、格子の交点同士を対角に結ぶ方向であるW方向(B−B’線方向)において隣り合うマイクロレンズML同士で、レンズ層12にかかる応力を分散できる。また、格子の交点に対応する位置以外ではレンズ層12が連続しているので、光利用効率を向上させることができる。
(3)画素P毎に設けられたTFT24とマイクロレンズアレイ基板10とを備えている素子基板20において、遮光が必要なTFT24のチャネル領域と重なる領域に遮光層22が設けられ、レンズ層12の遮光層22なる領域に貫通孔13が設けられているので、利用されない光をより一層少なくすることができる。
(4)液晶装置1は、レンズ層12のクラックが抑えられ、かつ、光利用効率が向上するマイクロレンズアレイ基板10を備えているので、品質が高く明るい液晶装置1を提供することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態以降の液晶装置では、マイクロレンズアレイ基板の構成が異なるが、他の構成はほぼ同じであるので、マイクロレンズアレイ基板の構成および製造方法を説明し、液晶装置の他の部分の説明を省略する。
<マイクロレンズアレイ基板>
第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を説明する。図10は、第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略平面図である。図11は、第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略断面図である。詳しくは、図11(a)は図10のA−A’線(X方向)に沿った概略断面図であり、図11(b)は図10のB−B’線(W方向)に沿った概略断面図である。
第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10Aは、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10に対して、不連続部分を含む溝部14が設けられている点が異なっているが、その他の構成はほぼ同じである。なお、第1の実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図10に示すように、第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10Aでは、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10と同様に、マイクロレンズMLが画素Pの配列に対応してマトリックス状に配列されている。マイクロレンズアレイ基板10Aのレンズ層12には、溝部14が設けられている。
溝部14は、平面視で遮光層22と重なるように、X方向およびY方向に沿った格子状に設けられている。すなわち、溝部14は、X方向およびY方向において隣り合うマイクロレンズML同士の間(凹部11b同士の間)に配置されている。
溝部14のX方向とY方向との交点15は、遮光層22の格子の交点と重なっており、マイクロレンズMLの4隅に位置している。したがって、溝部14の交点15は、B−B’線方向において隣り合うマイクロレンズML同士の間(凹部11b同士の間)に配置されている。
なお、溝部14のX方向およびY方向における幅は、遮光層22の幅以下であることが好ましい。そうすることで、溝部14において入射する光が利用されない交点15を、遮光層22の領域内に配置することができる。また、溝部14に起因する段差が画素Pの領域に反映されないようにすることができる。
図11(a)に示すように、溝部14は、A−A’線方向において隣り合うマイクロレンズML同士の間(凹部11b同士の間)に設けられている。溝部14のレンズ層12の表面からの深さをD4とすると、深さD4は、A−A’線方向において隣り合うマイクロレンズML同士の境界におけるレンズ層12の厚さD3よりも浅い(小さい)。
したがって、A−A’線方向において隣り合うマイクロレンズML同士の間では、溝部14は基板11に到達しておらず、レンズ層12は分断されていない。そのため、A−A’線方向においては、レンズ層12に溝部14があっても、入射する光を集光して利用することができる。
図11(b)に示すように、B−B’線方向において隣り合うマイクロレンズML同士の間(凹部11b同士の間)には、上述の通り溝部14のX方向とY方向との交点15が位置している。溝部14の深さD4は、交点15においても同じである。溝部14の深さD4は、B−B’線方向において隣り合うマイクロレンズML同士の境界におけるレンズ層12の厚さD2よりも深い(大きい)。すなわち、溝部14の深さD4は、D2<D4<D3である。
したがって、B−B’線方向において隣り合うマイクロレンズML同士の間では、交点15で溝部14が基板11に到達しており、レンズ層12が分断されている。すなわち、A−A’線方向(X方向)においては隣り合うマイクロレンズML同士が結合しており、B−B’線方向(W方向)においては隣り合うマイクロレンズML同士が分断されている。これにより、第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10Aにおいても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
<マイクロレンズアレイ基板の製造方法>
図示を省略するが、溝部14は、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法に対して、除去工程において、平面視で格子状にレンズ層12を異方性エッチングすることで形成できる。第1の実施形態で説明したように、A−A’線方向とB−B’線方向とで、隣り合うマイクロレンズML同士の境界におけるレンズ層12の厚さが異なるので、レンズ層12をエッチングする深さD4を、例えば、図11(a)に示す深さD3よりも浅く(小さく)、かつ、図11(b)に示す深さD2よりも深く(大きく)することで、交点15において基板11に到達する溝部14を形成できる。なお、第2の実施形態では、レジスト層74に形成する開口部74a(図9(a))は、溝部14に対応した形状となる。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)マイクロレンズアレイ基板10Aでは、レンズ層12においてX方向およびY方向に沿って格子状に設けられた溝部14が、交点15で基板11に到達している。そのため、レンズ層12がW方向において交点15で分断されているので、W方向(B−B’線方向)においてレンズ層12にかかる応力が分散される。また、溝部14が設けられた分だけレンズ層12全体の体積が小さくなるので、レンズ層12にかかる応力が緩和される。一方、X方向およびY方向(A−A’線方向)において隣り合う凹部11b同士(マイクロレンズML同士)の間ではレンズ層12が連続しており、マイクロレンズML同士の間に入射する光はマイクロレンズMLで集光されて利用されるので、マイクロレンズML同士の間が間隔を空けて配置されている場合に比べて、光利用効率が向上する。これにより、第1の実施形態と同様に、レンズ層12のクラックが抑えられ、かつ、光利用効率が向上するマイクロレンズアレイ基板10Aを提供することができる。
(2)溝部14が平面視で遮光層22と重なるように格子状に設けられているので、基板11に到達しており入射する光が利用されない交点15の部分も、入射する光を遮光する遮光層22と重なる領域に配置される。これにより、溝部14が遮光層22と重ならない領域に設けられている場合に比べて、マイクロレンズアレイ基板10A全体において利用されない光をより少なくできるので、光利用効率をより向上させることができる。
なお、溝部14の形状は、上述の格子状の形状に限定されず、例えば、X方向またはY方向のいずれか一方向のみに沿って形成されていてもよい。また、溝部14の形状は、格子状のX方向およびY方向における交点同士の間で分断された形状、すなわち、平面視で+形状で各マイクロレンズMLの4隅(B−B’線方向において隣り合うマイクロレンズML同士の間)に形成されていてもよい。
(第3の実施形態)
<マイクロレンズアレイ基板>
次に、第3の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を説明する。図12は、第3の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略平面図である。図13は、第3の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略断面図である。詳しくは、図13(a)は図12のA−A’線(X方向)に沿った概略断面図であり、図13(b)は図12のB−B’線(W方向)に沿った概略断面図である。
第3の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10Bは、上記実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10,10Aに対して、レンズ層12において厚さ方向に不連続部分が設けられている点が異なっているが、その他の構成はほぼ同じである。なお、上記実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図12に示すように、第3の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10Bでは、上記実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10,10Aと同様に、マイクロレンズMLが画素Pの配列に対応してマトリックス状に配列されている。マイクロレンズアレイ基板10Bでは、レンズ層12において、平面視で遮光層22と重なる格子状の部分を隔壁として、遮光層22の開口部22aと重なる領域に凹部16が設けられている。そして、凹部16の4隅の角部16aにおいて、レンズ層12が不連続となる分断部17となっている。
図13(a)に示すように、凹部16は、遮光層22の開口部22a内のレンズ層12に、基板11の凹部11bに対応して設けられている。換言すれば、レンズ層12のうち遮光層22と重なる部分が、凹部16を区画する隔壁となっている。凹部16のレンズ層12の表面からの深さをD5とすると、深さD5は、A−A’線方向において隣り合うマイクロレンズML同士の境界におけるレンズ層12の厚さD7よりも浅い(小さい)。したがって、凹部16の底部は、A−A’線方向(において、基板11には到達していない。
図13(b)に示すように、凹部16のレンズ層12の表面からの深さD5は、B−B’線方向において隣り合うマイクロレンズML同士の境界におけるレンズ層12の厚さD6よりも深い(大きい)。すなわち、凹部16の深さD5は、D6<D5<D7である。そして、凹部16の底部は、4隅の角部16aにおいて基板11に到達し、基板11に食い込むように形成されている。したがって、レンズ層12の隔壁のうち、B−B’線方向において隣り合うマイクロレンズML同士の境界に位置する部分は、角部16aにおいてレンズ層12と分断され分断部17となっている。
このように、レンズ層12は、A−A’線方向において隣り合うマイクロレンズML同士で連続しているが、B−B’線方向においては4隅の角部16aにおいて分断されている。すなわち、A−A’線方向(X方向)においては隣り合うマイクロレンズML同士が結合しており、B−B’線方向(W方向)においては隣り合うマイクロレンズML同士が分断されている。したがって、第3の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10Bにおいても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
<マイクロレンズアレイ基板の製造方法>
次に、第3の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10Bの製造方法について、図14を参照して説明する。図14は、第3の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図である。詳しくは、図14の各図は、図12のB−B’線に沿った概略断面図である。
第3の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10Bの製造方法は、第1の実施形態に対して、図8(b)に示すレンズ層12の表面の平坦化処理後の工程が異なる。第3の実施形態では、図14(a)に示すように、平坦化処理後のレンズ層12の表面に、TFT24に電気信号を供給する電極や配線など(図示しない)と、遮光層22とを形成する(遮光層形成工程)。以下の説明では、電極や配線などと遮光層22とを含めて、遮光層22という。
なお、マイクロレンズアレイ基板10Bでは、レンズ層12上に遮光層22が設けられるため、レンズ層12がパス層21(図3参照)の機能を兼ねることとなる。したがって、レンズ層12の表面の平坦化処理後のレンズ層12の層厚によって、マイクロレンズMLと遮光層22との厚さ方向(Z方向)の位置関係が決まる。
遮光層形成工程に続いて、図14(a)に示すように、遮光層22上に形成したレジスト層75により、遮光層22をパターニングする。レジスト層75は、平面視で格子状であり、矩形状の開口部75aが形成されている。レジスト層75の開口部75aと重なる部分が、遮光層22の開口部22aとなる。次に、図14(b)に示すように、レジスト層75を除去する。
次に、図14(c)に示すように、遮光層22をマスクとして、レンズ層12を異方性エッチングする(除去工程)。除去工程では、遮光層22をマスクとして利用するため、レンズ層12をエッチングするためのエッチング用マスクを不要にできるので、そのエッチング用マスクを形成するためのフォトリソ工程を削減できる。また、遮光層22をマスクとしてレンズ層12をエッチングすることで、マイクロレンズアレイと遮光層22との平面的な位置ズレが抑えられるので、相互の位置ズレに起因する光利用率の低下が抑えられる。
図14(c)に示す除去工程において、レンズ層12のうち遮光層22に覆われていない部分、すなわち開口部22a内の部分を、遮光層22側から厚さ方向に除去して凹部16を形成する。このとき、レンズ層12における遮光層22に覆われた部分(分断部)17と開口部22a内の部分との境界、すなわち凹部16の角部16aで基板11が露出する深さD5までエッチングを行う。これにより、凹部16が形成されて、マイクロレンズアレイ基板10Bが完成する。
この後マイクロレンズアレイ基板10Bを備えた素子基板20を製造する場合は、マイクロレンズアレイ基板10Bおよび遮光層上に絶縁層23を形成して表面の段差を緩和し、絶縁層23上にTFT24を形成する。なお、除去工程の後で、例えば、凹部16を埋め込む埋め込み層を設けることにより、凹部16や遮光層22によるマイクロレンズアレイ基板10B(レンズ層12)表面の段差を緩和してもよい。
第3の実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)マイクロレンズアレイ基板10Bでは、レンズ層12に設けられた凹部16の4隅の角部16aでW方向(B−B’線方向)においてレンズ層12が分断されているので、W方向においてレンズ層12にかかる応力が分散される。また、凹部16が設けられた分だけレンズ層12全体の体積が小さくなるので、レンズ層12にかかる応力が緩和される。一方、X方向およびY方向(A−A’線方向)において隣り合う凹部11b同士(マイクロレンズML同士)の間ではレンズ層12が連続しており、マイクロレンズML同士の間に入射する光はマイクロレンズMLで集光されて利用されるので、マイクロレンズML同士の間が間隔を空けて配置されている場合に比べて、光利用効率が向上する。これにより、上記実施形態と同様に、レンズ層12のクラックが抑えられ、かつ、光利用効率が向上するマイクロレンズアレイ基板10Bを提供することができる。
(2)レンズ層12を形成し、レンズ層12上に遮光層22を形成した後、遮光層22に覆われていない部分を遮光層22側から厚さ方向に除去するので、遮光層22をエッチング用マスクとして利用し、レンズ層12をエッチングすることができる。そのため、レンズ層12のエッチング用マスクを不要にできるので、そのエッチング用マスクを形成するためのフォトリソ工程を削減できる。また、遮光層22をエッチング用マスクとしてレンズ層12をエッチングすることで、基板11が露出する凹部16の角部16a、およびマイクロレンズMLの遮光層22に対する位置ズレが抑えられる。そのため、マイクロレンズMLと遮光層22との相互の位置ズレに起因する光利用率の低下を抑えることができる。
(3)平坦化処理後のレンズ層12の層厚によってマイクロレンズMLと遮光層22との厚さ方向(Z方向)の位置関係が決まるので、平坦化処理の際にレンズ層12の層厚を制御することにより、マイクロレンズMLの焦点距離などの光学条件を合わせ込むことが可能となる。
(第4の実施形態)
<マイクロレンズアレイ基板>
次に、第4の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を説明する。図15は、第4の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略平面図である。詳しくは、図15(a)は図5のA−A’線(X方向)に沿った概略断面図であり、図15(b)は図5のB−B’線(W方向)に沿った概略断面図である。
第4の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10Cは、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10に対して、レンズ層12上に透明層18が設けられている点が異なっているが、その他の構成はほぼ同じである。なお、第1の実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図15(a)および(b)に示すように、第4の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10Cでは、レンズ層12上に、少なくとも貫通孔13を埋め込むように形成された透明層18が設けられている。透明層18は、例えば、レンズ層12のマイクロレンズMLが配列された領域を覆うように設けられている。透明層18が設けられたことにより、レンズ層12に設けられた貫通孔13による段差が緩和される。
透明層18は、光透過性を有し、レンズ層12と略同一の屈折率を有する。そして、透明層18は、レンズ層12よりも高い耐熱性を有する。透明層18の材料としては、例えば、SiONやSiNなどの無機材料を用いることができる。
<マイクロレンズアレイ基板の製造方法>
第4の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10Cの製造方法は、第1の実施形態における除去工程の後に、透明層18を形成する工程を備えている。図示を省略するが、透明層18を形成する工程では、例えばCVD法を用いて、レンズ層12に設けられた貫通孔13を埋め込むように透明層18を形成する。また、透明層18を形成する工程では、レンズ層12を形成する工程よりも高い温度でレンズ層12上に透明層18を形成する。
第4の実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)レンズ層12の貫通孔13を埋め込むように透明層18が形成されているため、貫通孔13によるレンズ層12の表面の段差が緩和される。これにより、マイクロレンズアレイ基板10Cの上層に遮光層22や配線を形成する場合に、遮光層22や配線を安定した状態で形成することができる。
(2)透明層18は、光透過性を有しており、レンズ層12と略同一の屈折率を有しているため、貫通孔13の界面における光の不要な反射や散乱が抑えられるので、マイクロレンズアレイ基板10Cに入射する光の透過率の低下を抑えることができる。
(3)透明層18は、レンズ層12よりも高い耐熱性を有しているので、マイクロレンズアレイ基板10Cが高温加熱や冷却などの温度変化に晒された場合でも、レンズ層12のクラックをより抑えることができる。
(第5の実施形態)
<電子機器>
次に、第5の実施形態に係る電子機器について図16を参照して説明する。図16は、第5の実施形態に係る電子機器としてのプロジェクターの構成を示す概略図である。
図16に示すように、第5の実施形態に係る電子機器としてのプロジェクター(投射型表示装置)100は、偏光照明装置110と、光分離素子としての2つのダイクロイックミラー104,105と、3つの反射ミラー106,107,108と、5つのリレーレンズ111,112,113,114,115と、3つの液晶ライトバルブ121,122,123と、光合成素子としてのクロスダイクロイックプリズム116と、投射レンズ117とを備えている。
偏光照明装置110は、例えば超高圧水銀灯やハロゲンランプなどの白色光源からなる光源としてのランプユニット101と、インテグレーターレンズ102と、偏光変換素子103とを備えている。ランプユニット101と、インテグレーターレンズ102と、偏光変換素子103とは、システム光軸Lに沿って配置されている。
ダイクロイックミラー104は、偏光照明装置110から射出された偏光光束のうち、赤色光(R)を反射させ、緑色光(G)と青色光(B)とを透過させる。もう1つのダイクロイックミラー105は、ダイクロイックミラー104を透過した緑色光(G)を反射させ、青色光(B)を透過させる。
ダイクロイックミラー104で反射した赤色光(R)は、反射ミラー106で反射した後にリレーレンズ115を経由して液晶ライトバルブ121に入射する。ダイクロイックミラー105で反射した緑色光(G)は、リレーレンズ114を経由して液晶ライトバルブ122に入射する。ダイクロイックミラー105を透過した青色光(B)は、3つのリレーレンズ111,112,113と2つの反射ミラー107,108とで構成される導光系を経由して液晶ライトバルブ123に入射する。
光変調素子としての透過型の液晶ライトバルブ121,122,123は、クロスダイクロイックプリズム116の色光ごとの入射面に対してそれぞれ対向配置されている。液晶ライトバルブ121,122,123に入射した色光は、映像情報(映像信号)に基づいて変調され、クロスダイクロイックプリズム116に向けて射出される。
クロスダイクロイックプリズム116は、4つの直角プリズムが貼り合わされて構成されており、その内面には赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が合成される。合成された光は、投射光学系である投射レンズ117によってスクリーン130上に投射され、画像が拡大されて表示される。
液晶ライトバルブ121は、上述した各実施形態のマイクロレンズアレイ基板10,10A,10B,10Cを有する液晶装置1が適用されたものである。液晶ライトバルブ121は、色光の入射側と射出側とにおいてクロスニコルに配置された一対の偏光素子の間に隙間を置いて配置されている。他の液晶ライトバルブ122,123も同様である。
第5の実施形態に係るプロジェクター100の構成によれば、複数の画素Pが高精細に配置されていても、入射した色光を効率よく利用可能なマイクロレンズアレイ基板10,10A,10B,10Cを有する液晶装置1を備えているので、品質が高く明るいプロジェクター100を提供することができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形及び応用が可能である。変形例としては、例えば、以下のようなものが考えられる。
(変形例1)
第4の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10Cは、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10のレンズ層12の貫通孔13を埋め込むように透明層18が設けられた構成であったが、本発明はこのような形態に限定されない。第2の実施形態、第3の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10A,10Bのレンズ層12の溝部14や凹部16を埋め込むように透明層18が設けられた構成としてもよい。このような構成においても、第4の実施形態と同様の効果が得られる。
(変形例2)
上述した各実施形態では、液晶装置1において、マイクロレンズアレイ基板10,10A,10B,10Cを素子基板20に備えていたが、本発明はこのような形態に限定されない。例えば、マイクロレンズアレイ基板10,10A,10B,10Cを対向基板30に備えた構成としてもよい。また、マイクロレンズアレイ基板10,10A,10B,10Cを素子基板20および対向基板30の双方に備えた構成としてもよい。なお、マイクロレンズアレイ基板10,10A,10B,10Cを対向基板30に備える場合は、貫通孔13などの基板11に到達する不連続部分は、遮光層32(図3参照)と平面的に重なる位置に配置される。
(変形例3)
上述した実施形態では、マイクロレンズアレイ基板10,10A,10B,10Cのレンズ層12に設けられた、貫通孔13などの基板11に到達する不連続部分が、W方向(B−B’線方向)に隣り合うマイクロレンズML同士の間毎に設けられた構成であったが、本発明はこのような形態に限定されない。貫通孔13などの不連続部分は、例えば、W方向(B−B’線方向)に隣り合うマイクロレンズML同士の間の一つ置きや2つ置きに設けられていてもよい。
(変形例4)
上述した実施形態では、マイクロレンズML(基板11の凹部11b)が断面視で略半球状などの曲面形状を有していたが、本発明はこのような形態に限定されない。マイクロレンズML(基板11の凹部11b)が断面視で、例えばV字状など他の形状を有していてもよい。
(変形例5)
上述した実施形態では、マイクロレンズアレイ基板10,10A,10B,10Cにおいて、一つのマイクロレンズMLが一つの画素Pに対応して設けられた構成であったが、本発明はこのような形態に限定されない。例えば、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3つの画素Pが画像を形成する際の一つの単位となる場合などに、一つのマイクロレンズMLが赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3つの画素Pに対応して設けられた構成としてもよい。
(変形例6)
上述した実施形態では、マイクロレンズアレイ基板10,10A,10B,10Cにおいて、マイクロレンズアレイML(基板11の凹部11b)がマトリックス状に配列された構成であったが、本発明はこのような形態に限定されない。マイクロレンズアレイMLの配列は、画素Pの配列に対応して、例えば、ハニカム状の配列など異なる配列であってもよい。
(変形例7)
上述した実施形態の液晶装置1を適用可能な電子機器は、プロジェクター100に限定されない。液晶装置1は、例えば、投射型のHUD(ヘッドアップディスプレイ)や直視型のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)、または電子ブック、パーソナルコンピューター、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダー型あるいはモニター直視型のビデオレコーダー、カーナビゲーションシステム、電子手帳、POSなどの情報端末機器の表示部として好適に用いることができる。
1…液晶装置(電気光学装置)、10,10A,10B,10C…マイクロレンズアレイ基板、11…基板、11a…一面、11b…凹部、12…レンズ層、13…貫通孔、14…溝部、16…凹部、18…透明層、22…遮光層、24…TFT(トランジスター)、100…プロジェクター(電子機器)、ML…マイクロレンズ、P…画素。

Claims (11)

  1. 第1方向、前記第1方向と交差する第2方向、前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向に配列された凹部が一面に形成され、光透過性を有する基板と、
    前記基板の前記一面に前記凹部を埋め込むとともに前記凹部が形成された領域を覆うように形成され、光透過性を有し、前記基板とは異なる屈折率を有するレンズ層と、を備え、
    前記レンズ層には、平面視で、前記第1方向、前記第2方向、および前記第3方向のうちの前記第3方向において隣り合う前記凹部同士の間に不連続部分が設けられ、少なくとも前記第1方向および前記第2方向の一方において隣り合う前記凹部同士の間では前記レンズ層が連続していることを特徴とするマイクロレンズアレイ基板。
  2. 請求項1に記載のマイクロレンズアレイ基板であって、
    前記凹部は、前記第1方向および前記第2方向に沿って格子状に区画されており、
    前記第3方向は前記格子の交点同士を対角に結ぶ方向であり、
    前記不連続部分は、前記格子の前記交点に対応する位置に設けられていることを特徴とするマイクロレンズアレイ基板。
  3. 請求項1または2に記載のマイクロレンズアレイ基板であって、
    前記レンズ層の前記基板と反対側に前記画素毎に設けられ、チャネル領域を有するトランジスターと、
    前記レンズ層と前記トランジスターとの間に、平面視で前記トランジスターの少なくとも前記チャネル領域と重なるように設けられた遮光層と、を備え、
    前記不連続部分は、平面視で前記遮光層と重なる領域に設けられていることを特徴とするマイクロレンズアレイ基板。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイ基板であって、
    前記レンズ層は、前記不連続部分として、前記基板に到達する貫通孔を有していることを特徴とするマイクロレンズアレイ基板。
  5. 請求項1から3のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイ基板であって、
    前記レンズ層は、平面視で前記第1方向および前記第2方向の少なくとも一方向に沿って前記凹部同士の間に形成され、前記第3方向において隣り合う前記凹部同士の間で前記基板に到達する深さを有する溝部を備え、
    前記不連続部分は、前記溝部における前記基板に到達する部分であることを特徴とするマイクロレンズアレイ基板。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイ基板であって、
    前記レンズ層の前記不連続部分を埋め込むように形成され、光透過性を有し、前記レンズ層と略同一の屈折率を有し、前記レンズ層よりも高い耐熱性を有する透明層を備えていることを特徴とするマイクロレンズアレイ基板。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイ基板を備えていることを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項7に記載の電気光学装置を備えていることを特徴とする電子機器。
  9. 光透過性を有する基板の一面に、第1方向と、前記第1方向と交差する第2方向と、に沿って格子状に区画された凹部を形成する工程と、
    前記基板の前記一面に、前記凹部を埋め込むとともに前記凹部が形成された領域を覆うように、光透過性を有し、前記基板とは異なる屈折率を有するレンズ層を形成するレンズ層形成工程と、
    前記レンズ層の一部を除去して、平面視で前記格子状に区画された領域の4隅と重なる位置に、前記基板が露出する部分を形成する除去工程と、を備えていることを特徴とするマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
  10. 請求項9に記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、
    前記レンズ層形成工程と前記除去工程との間に、前記レンズ層上に遮光層を形成する遮光層形成工程を備え、
    前記遮光層形成工程では、平面視で前記凹部同士の境界と重なる位置に、格子状の遮光層を形成し、
    前記除去工程では、前記レンズ層のうち前記遮光層に覆われていない部分を、前記遮光層側から厚さ方向に、前記レンズ層における前記遮光層に覆われた部分との境界で前記基板が露出するまで除去することを特徴とするマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
  11. 請求項9または10に記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法であって、
    前記除去工程の後に、前記レンズ層の前記除去した部分を埋め込むように透明層を形成する工程を備え、
    前記透明層は、光透過性を有し、前記レンズ層と略同一の屈折率を有し、前記レンズ層よりも高い耐熱性を有することを特徴とするマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
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