JP2017120062A - 可変圧縮比内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つのピストン機構が設けられた可変長コンロッドを備えた可変圧縮比内燃機関において、油圧供給源の負荷を軽減する。【解決手段】可変圧縮比内燃機関1は、コンロッド本体31と、コンロッド本体に回動可能に取り付けられた偏心部材32と、油圧シリンダ33a及び油圧ピストン33bを有する一つのピストン機構33と、作動油を貯留可能な貯留室34と、貯留室から油圧シリンダに作動油を供給することを許可し且つ油圧シリンダから貯留室に作動油を排出することを禁止する第一状態と、貯留室から油圧シリンダに作動油を供給することを禁止し且つ油圧シリンダから貯留室に作動油を排出することを許可する第二状態との間で切り換えられるように構成された流れ方向切換機構35と、貯留室に貯留される作動油を流れ方向切換機構に向かって押圧する押圧機構37とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比内燃機関に関する。
従来から、内燃機関の機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構を備えた内燃機関が知られている。このような可変圧縮比機構としては様々なものが提案されているが、そのうちの一つとして内燃機関で用いられるコンロッドの有効長さを変化させるものが挙げられる(例えば、特許文献1、2)。ここで、コンロッドの有効長さとは、クランクピンを受容するクランク受容開口の中心とピストンピンを受容するピストンピン受容開口の中心との間の長さを意味する。したがって、コンロッドの有効長さが長くなるとピストンが圧縮上死点にあるときの燃焼室容積が小さくなり、よって機械圧縮比が増大する。一方、コンロッドの有効長さが短くなるとピストンが圧縮上死点にあるときの燃焼室容積が大きくなり、よって機械圧縮比が低下する。
有効長さを変更可能な可変長コンロッドとしては、コンロッド本体の小径端部に、コンロッド本体に対して回動可能な偏心部材(偏心アームや偏心スリーブ)を設けたものが知られている(例えば、特許文献1、2)。偏心部材はピストンピンを受容するピストンピン受容開口を有し、このピストンピン受容開口は偏心部材の回動軸線に対して偏心して設けられる。このような可変長コンロッドでは、偏心部材の回動位置を変更すると、これに伴ってコンロッドの有効長さを変化させることができる。
特許文献1に記載の可変長コンロッドは、偏心部材を回動させるように構成された二つのピストン機構を備える。この場合、偏心部材を回動させるときに作動油は二つの油圧シリンダ間で移動するため、コンロッド本体の外部の油圧供給源の負荷は比較的低い。しかしながら、二つのピストン機構を備えた可変長コンロッドでは、コンロッドの部品点数が多くなり、製造コストが増大する。また、二つのピストン機構によってコンロッドの総重量が大きくなる。一方、特許文献2に記載の可変長コンロッドは、偏心部材を回動させるように構成された一つのピストン機構を備える。
国際公開第2014/019683号 国際公開第2015/082722号
しかしながら、この場合、油圧シリンダの数が一つであるため、一方の油圧シリンダから排出される作動油を他方の油圧シリンダに移動させることができない。したがって、油圧シリンダ間で作動油を移動させることができないため、油圧シリンダに作動油を供給するために常にコンロッド本体の外部の油圧供給源から作動油を供給する必要がある。この結果、油圧供給源の負荷が増大する。
そこで、上記課題に鑑みて、本発明の目的は、一つのピストン機構が設けられた可変長コンロッドを備えた可変圧縮比内燃機関において、油圧供給源の負荷を軽減することにある。
上記課題を解決するために、第1の発明では、クランクピンを受容するクランク受容開口が設けられたコンロッド本体と、ピストンピンを受容するピストンピン受容開口が設けられると共に、該ピストンピン受容開口の中心と前記クランク受容開口の中心との間の長さを変化させるように前記コンロッド本体に回動可能に取り付けられた偏心部材と、前記コンロッド本体に形成されると共に作動油が供給される油圧シリンダと、該油圧シリンダ内で摺動し且つ前記偏心部材と連動する油圧ピストンとを有する一つのピストン機構と、作動油を貯留可能な貯留室と、前記コンロッド本体内に配置される流れ方向切換機構であって、前記貯留室から該流れ方向切換機構を介して前記油圧シリンダに作動油を供給することを許可し且つ前記油圧シリンダから該流れ方向切換機構を介して前記貯留室に作動油を排出することを禁止する第一状態と、前記貯留室から該流れ方向切換機構を介して前記油圧シリンダに作動油を供給することを禁止し且つ前記油圧シリンダから該流れ方向切換機構を介して前記貯留室に作動油を排出することを許可する第二状態との間で切り換えられるように構成された流れ方向切換機構と、前記貯留室に貯留される作動油を前記流れ方向切換機構に向かって押圧する押圧機構とを備える、可変圧縮比内燃機関が提供される。
第2の発明では、第1の発明において、前記可変圧縮比内燃機関は、前記偏心部材と前記油圧ピストンとを連結する連結部材を更に備え、前記偏心部材は、前記ピストンピン受容開口の軸線が該偏心部材の回動軸線から第1の方向に偏心するように構成され、前記連結部材は前記コンロッド本体の軸線に対して前記第1の方向側において前記偏心部材に連結されている。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、前記貯留室は前記コンロッド本体に形成されている。
第4の発明では、第1〜第3のいずれか一つの発明において、前記押圧機構は押圧バネ及び押圧ピンを有し、該押圧バネは該押圧ピンを介して作動油を押圧する。
第5の発明では、第1〜第4のいずれか一つの発明において、前記貯留室及び押圧機構は、該貯留室の最大貯留容積が前記油圧ピストンの行程容積と等しくなるように構成されている。
第6の発明では、第1〜第5のいずれか一つの発明において、前記可変圧縮比内燃機関は、前記コンロッド本体の外部から供給される油圧によって前記偏心部材の一方への回動の停止位置を二段階に切り換えるように構成された停止装置を更に備える。
本発明によれば、一つのピストン機構が設けられた可変長コンロッドを備えた可変圧縮比内燃機関において、油圧供給源の負荷を軽減することができる。
図1は、第一実施形態に係る可変圧縮比内燃機関の概略的な側面断面図である。 図2は、第一実施形態に係る可変長コンロッドを概略的に示す斜視図である。 図3は、第一実施形態に係る可変長コンロッドを概略的に示す側面断面図である。 図4は、コンロッド本体の小径端部近傍の概略的な分解斜視図である。 図5は、コンロッド本体の小径端部近傍の概略的な分解斜視図である。 図6は、流れ方向切換機構が設けられた領域を拡大したコンロッドの側面断面図である。 図7は、図6のA−A線及びB−B線に沿ったコンロッドの断面図である。 図8は、切換ピン等に中程度の油圧が供給されているときの可変長コンロッドの動作を説明するための概略図である。 図9は、切換ピン等に高い油圧が供給されているときの可変長コンロッドの動作を説明するための概略図である。 図10は、切換ピンに低い油圧が供給されているときの可変長コンロッドの動作を説明するための概略図である。 図11は、第一実施形態に係る可変長コンロッドを概略的に示す側面断面図である。 図12は、第二実施形態に係る可変長コンロッドを概略的に示す斜視図である。 図13は、第二実施形態に係る可変長コンロッドを概略的に示す側面断面図である。 図14は、流れ方向切換機構が設けられた領域を拡大したコンロッドの側面断面図である。 図15は、図14のC−C線及びD−D線に沿ったコンロッドの断面図である。 図16は、図13のE−E線に沿ったコンロッド及びクランクシャフトの断面図である。 図17は、図13のF−F線に沿ったコンロッド及びクランクシャフトの断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
<第一実施形態>
最初に、図1〜図11を参照して、本発明の第一実施形態に係る可変長コンロッドについて説明する。
<可変圧縮比内燃機関>
図1は、本発明の第一実施形態に係る可変圧縮比内燃機関の概略的な側面断面図を示す。図1を参照すると、1は内燃機関を示している。内燃機関1は、クランクケース2、シリンダブロック3、シリンダヘッド4、ピストン5、可変長コンロッド6、燃焼室7、燃焼室7の頂面中央部に配置された点火プラグ8、吸気弁9、吸気カムシャフト10、吸気ポート11、排気弁12、排気カムシャフト13及び排気ポート14を備える。
可変長コンロッド6は、その小径端部においてピストンピン21によりピストン5に連結されると共に、その大径端部においてクランクシャフトのクランクピン22に連結される。可変長コンロッド6は、後述するように、ピストンピン21の軸線からクランクピン22の軸線までの距離、すなわち有効長さを変更することができる。
可変長コンロッド6の有効長さが長くなると、クランクピン22からピストンピン21までの長さが長くなるため、図中に実線で示したようにピストン5が上死点にあるときの燃焼室7の容積が小さくなる。一方、可変長コンロッド6の有効長さが変化しても、ピストン5がシリンダ内を往復動するストローク長さは変化しない。したがって、このとき、内燃機関1における機械圧縮比が大きくなる。
一方、可変長コンロッド6の有効長さが短くなると、クランクピン22からピストンピン21までの長さが短くなるため、図中に破線で示したようにピストン5が上死点にあるときの燃焼室7内の容積が大きくなる。しかしながら、上述したように、ピストン5のストローク長さは一定である。したがって、このとき、内燃機関1における機械圧縮比が小さくなる。
<可変長コンロッドの構成>
図2は、第一実施形態に係る可変長コンロッド6を概略的に示す斜視図であり、図3は、第一実施形態に係る可変長コンロッド6を概略的に示す側面断面図である。図2及び図3に示したように、可変長コンロッド6は、コンロッド本体31と、コンロッド本体31に回動可能に取り付けられた偏心部材32と、コンロッド本体31に設けられたピストン機構33、貯留室34及び押圧機構37と、ピストン機構33と貯留室34との間の作動油の流れ方向の切換を行う流れ方向切換機構35と、偏心部材32の一方への回動の停止位置を二段階に切り換える停止装置36とを備える。なお、可変長コンロッド6は一つのピストン機構33を備える。
<コンロッド本体>
まず、コンロッド本体31について説明する。コンロッド本体31には、クランクシャフトのクランクピン22を受容するクランク受容開口41と、後述する偏心部材32のスリーブを受容するスリーブ受容開口42とが設けられている。クランク受容開口41はスリーブ受容開口42よりも大きいことから、クランク受容開口41が設けられている側のコンロッド本体31の端部を大径端部31aと称し、スリーブ受容開口42が設けられている側のコンロッド本体31の端部を小径端部31bと称する。
なお、本明細書では、クランク受容開口41の中心軸線(すなわち、クランク受容開口41に受容されるクランクピン22の軸線)と、スリーブ受容開口42の中心軸線(すなわち、スリーブ受容開口42に受容されるスリーブの軸線)との間で延びる線X(図3)、すなわちコンロッド本体31の中央を通る線をコンロッド6及びコンロッド本体31の軸線Xと称す。コンロッド本体31の大径端部31aと小径端部31bとはコンロッド6の軸線X方向において反対側に位置する。
また、コンロッド6の軸線Xに対して垂直であってクランク受容開口41の中心軸線に垂直な方向におけるコンロッド6の長さをコンロッド6の幅と称する。加えて、クランク受容開口41の中心軸線に平行な方向におけるコンロッド6の長さをコンロッド6の厚さと称する。図2及び図3からわかるように、コンロッド本体31の幅は、ピストン機構33及び貯留室34が設けられている領域を除いて、大径端部31aと小径端部31bとの間の中間部分で最も細い。また、大径端部31aの幅は小径端部31bの幅よりも広い。一方、コンロッド本体31の厚さは、ピストン機構33及び貯留室34が設けられている領域を除いてほぼ一定の厚さとされる。
<偏心部材>
次に、偏心部材32について説明する。図4及び図5は、コンロッド本体31の小径端部31b近傍の概略斜視図である。図4及び図5では、偏心部材32は、分解された状態で示されている。図2〜図5を参照すると、偏心部材32は、コンロッド本体31に形成されたスリーブ受容開口42内に受容される円筒状のスリーブ32aと、スリーブ32aからコンロッド本体31の幅方向において一方の方向に延びる一対の第1アーム32bと、スリーブ32aからコンロッド本体31の幅方向において他方の方向(上記一方の方向とは概して反対方向)に延びる一対の第2アーム32cとを具備する。スリーブ32aはスリーブ受容開口42内で回動可能であるため、偏心部材32はコンロッド本体31の小径端部31bにおいてコンロッド本体31に対して回動可能に取り付けられることになる。偏心部材32の回動軸線はスリーブ受容開口42の中心軸線と一致する。
第2アーム32cのスリーブ32a側(すなわち、第1アーム側)とは反対側の端部は、コンロッド本体31の大径端部31aに向かうように屈曲している。特に、本実施形態では、第2アーム32cのスリーブ32a側とは反対側の端部はスリーブ32aの接線方向に延びるように形成される。
また、偏心部材32のスリーブ32aには、ピストンピン21を受容するためのピストンピン受容開口32dが設けられている。このピストンピン受容開口32dは円筒状に形成されている。円筒状のピストンピン受容開口32dは、その軸線がスリーブ32aの円筒状外形の中央軸線と平行ではあるが、同軸にはならないように形成される。したがって、ピストンピン受容開口32dの中心は、スリーブ32aの円筒状外形の中心、すなわち偏心部材32の回動軸線から偏心している。
特に、本実施形態では、スリーブ32aのピストンピン受容開口32dの中心がスリーブ32aの円筒状外形の中心から第1アーム32b側へ偏心している。このため、偏心部材32が回動すると、スリーブ受容開口42内でのピストンピン受容開口32dの位置が変化する。スリーブ受容開口42内においてピストンピン受容開口32dの位置が大径端部31a側にあるときには、コンロッド6の有効長さが短くなる。逆に、スリーブ受容開口42内においてピストンピン受容開口32dの位置が大径端部31a側とは反対側にあるときには、コンロッド6の有効長さが長くなる。したがって、本実施形態によれば、偏心部材32を回動させることによって、コンロッド6の有効長さが変化する。すなわち、偏心部材32は、コンロッド6の有効長さを変化させるように、コンロッド本体31の小径端部31bに回動可能に取り付けられている。
<ピストン機構>
次に、図3を参照して、ピストン機構33について説明する。ピストン機構33は、コンロッド本体31に形成された油圧シリンダ33aと、油圧シリンダ33a内で摺動する油圧ピストン33bと、油圧シリンダ33a内に供給される作動油をシールするオイルシール33cとを有する。油圧シリンダ33aは、そのほとんど又はその全てがコンロッド6の軸線Xに対して第1アーム32b側に配置される。また、油圧シリンダ33aは、小径端部31bに近づくほどコンロッド本体31の幅方向外側に突出するように軸線Xに対して或る程度の角度だけ傾斜して配置される。また、油圧シリンダ33aは、ピストン連通油路55を介して流れ方向切換機構35と連通する。なお、図3では、図3に示した断面以外の断面に形成された油路も参考のために破線で示されている。
油圧ピストン33bは、ピンによって連結部材45に回転可能に連結される。偏心部材32の第1アーム32bは、スリーブ32aに結合されている側とは反対側の端部において、ピンによって連結部材45に回転可能に連結される。したがって、油圧ピストン33bは、連結部材45により偏心部材32の第1アーム32bに連結され、偏心部材32と連動する。オイルシール33cは、リング形状を有し、油圧ピストン33bの下端部の周囲に取り付けられる。
<貯留室及び押圧機構>
次に、図3を参照して、貯留室34及び押圧機構37について説明する。貯留室34は、コンロッド本体31に形成され、作動油を貯留可能である。貯留室34は、その全てがコンロッド6の軸線Xに対して第2アーム32c側に配置される。貯留室34はコンロッド本体31の小径端部31b側において開いており且つコンロッド本体31の大径端部31a側において閉じている。また、貯留室34は、小径端部31bに近づくほどコンロッド本体31の幅方向外側に突出するように軸線Xに対して或る程度の角度だけ傾斜して配置される。貯留室34は油圧シリンダ33aの突出方向とは反対の方向に突出する。また、貯留室34は、貯留室連通油路56を介して流れ方向切換機構35と連通する。
押圧機構37は、貯留室34内に配置され、貯留室34に貯留される作動油を流れ方向切換機構35に向かって押圧する。押圧機構37は、押圧ピン37aと、押圧ピン37aを介して作動油を押圧する押圧バネ37bと、押圧バネ37bを支持するバネ支持部材37cとを有する。押圧ピン37aは、円筒形状を有し、貯留室34内で摺動する。押圧ピン37aは、偏心部材32に連結されていないため、偏心部材32から独立して移動可能である。
押圧バネ37bは、例えばコイルバネであり、押圧ピン37aの摺動位置に関わらず押圧ピン37aを流れ方向切換機構35に向かって押圧するように構成される。バネ支持部材37cは、例えばCリング、Eリング等のスナップリングであり、貯留室34に形成された円周溝に配置される。
なお、油圧シリンダ33aがコンロッド6の軸線Xに対して第2アーム32c側に配置され、貯留室34がコンロッド6の軸線Xに対して第1アーム32b側に配置されてもよい。この場合、油圧ピストン33bは、連結部材45により偏心部材32の第2アーム32cに連結され、偏心部材32と連動する。
<流れ方向切換機構>
次に、図6及び図7を参照して、流れ方向切換機構35の構成について説明する。図6は、流れ方向切換機構35が設けられた領域を拡大したコンロッド6の側面断面図である。なお、図6では、図6に示した断面以外の断面に形成された油路も参考のために破線で示されている。流れ方向切換機構35はコンロッド本体31内に配置される。また、流れ方向切換機構35は、貯留室34から流れ方向切換機構35を介して油圧シリンダ33aに作動油を供給することを許可し且つ油圧シリンダ33aから流れ方向切換機構35を介して貯留室34に作動油を排出することを禁止する第一状態と、貯留室34から流れ方向切換機構35を介して油圧シリンダ33aに作動油を供給することを禁止し且つ油圧シリンダ33aから流れ方向切換機構35を介して貯留室34に作動油を排出することを許可する第二状態との間で切り換えられるように構成される。
流れ方向切換機構35は、図6に示したように、二つのスプール弁71、72と、一つの逆止弁63とを備える。スプール弁71、72及び逆止弁63はコンロッド本体31内に配置される。より具体的には、スプール弁71、72及び逆止弁63は、コンロッド本体31の軸線X方向において、油圧シリンダ33aとクランク受容開口41との間に配置される。また、逆止弁63は、コンロッド本体31の軸線X方向において、スプール弁71、72よりもクランク受容開口41側に配置される。
さらに、二つのスプール弁71、72は、コンロッド本体31の軸線Xに対して両側に設けられると共に逆止弁63は、軸線X上に設けられる。これにより、コンロッド本体31内にスプール弁71、72及び逆止弁63を設けることによってコンロッド本体31の左右の重量バランスが低下することを抑制することができる。
図7(A)は、図6のA−A線に沿ったコンロッド6の断面図であり、図7(B)は、図6のB−B線に沿ったコンロッド6の断面図である。図7(A)に示すように、スプール弁71、72はそれぞれ切換ピン61、62を有する。二つの切換ピン61、62は、それぞれ円筒状のピン収容空間64、65内に収容される。本実施形態では、ピン収容空間64、65は、その軸線がクランク受容開口41の中心軸線と平行に延びるように形成される。切換ピン61、62は、ピン収容空間64、65内でピン収容空間64、65が延びる方向に摺動可能である。すなわち、切換ピン61、62は、その作動方向がクランク受容開口41の中心軸線に平行になるようにコンロッド本体31内に配置されている。
また、二つのピン収容空間64、65のうち第1切換ピン61を収容する第1ピン収容空間64は、図7(A)に示したように、コンロッド本体31の一方の側面に対して開いていると共にコンロッド本体31の他方の側面に対して閉じているピン収容穴として形成される。加えて、二つのピン収容空間64、65のうち第2切換ピン62を収容する第2ピン収容空間65は、図7(A)に示したように、コンロッド本体31の上記他方の側面に対して開いていると共に上記一方の側面に対して閉じているピン収容穴として形成される。
第1切換ピン61は、その周方向に延びる二つの円周溝61a、61bを有する。これら円周溝61a、61bは、第1切換ピン61内に形成された連通路61cによって互いに連通せしめられる。
第1スプール弁71は、第1付勢バネ67と、第1付勢バネ67を支持する第1支持部材76とを更に有する。第1付勢バネ67は第1ピン収容空間64内に収容される。第1支持部材76は、例えばCリング、Eリング等のスナップリングであり、第1ピン収容空間64に形成された円周溝に配置される。第1切換ピン61は第1付勢バネ67によってクランク受容開口41の中心軸線と平行な方向に付勢される。図7(A)に示した例では、第1切換ピン61は、第1ピン収容空間64の閉じた端部に向かって付勢されている。
第2切換ピン62は、その周方向に延びる二つの円周溝62a、62bを有する。円周溝62a、62bは、第2切換ピン62内に形成された連通路62cによって互いに連通せしめられる。
第2スプール弁72は、第2付勢バネ68と、第2付勢バネ68を支持する第2支持部材77とを更に有する。第2付勢バネ68は第2ピン収容空間65内に収容される。第2支持部材77は、例えばCリング、Eリング等のスナップリングであり、第2ピン収容空間65に形成された円周溝に配置される。第2切換ピン62は第2付勢バネ68によってクランク受容開口41の中心軸線と平行な方向に付勢される。図7(A)に示した例では、第2切換ピン62は、第2ピン収容空間65の閉じた端部に向かって付勢されている。
この結果、第2切換ピン62は、第1切換ピン61とは逆向きに付勢されている。このため、本実施形態では、第1切換ピン及び第2切換ピン62に油圧が供給されたときの第1切換ピン61と第2切換ピン62との作動方向は互いに逆向きとなる。
逆止弁63は、円筒状の逆止弁収容空間66内に収容される。本実施形態では、逆止弁収容空間66も、クランク受容開口41の中心軸線と平行に延びるように形成される。逆止弁63は、逆止弁収容空間66内で逆止弁収容空間66が延びる方向に摺動可能である。したがって、逆止弁63は、その作動方向がクランク受容開口41の中心軸線に平行になるようにコンロッド本体31内に配置されている。また、逆止弁収容空間66は、コンロッド本体31の一方の側面に対して開いていると共にコンロッド本体31の他方の側面に対して閉じている逆止弁収容穴として形成される。逆止弁収容空間66の開いた端部はシール材74によって閉じられる。逆止弁63は、一次側(図7(B)において上側)から二次側(図7(B)において下側)への流れを許可するが、二次側から一次側への流れを禁止するように構成される。
第1切換ピン61を収容する第1ピン収容空間64は、二つの空間連通油路51、52を介して逆止弁収容空間66に連通せしめられる。一方の第1空間連通油路51は、図7(A)に示したように、コンロッド本体31の厚さ方向において中央よりも一方の側面側(図7(B)において下側)において、第1ピン収容空間64及び逆止弁収容空間66の二次側に連通せしめられる。他方の第2空間連通油路52は、コンロッド本体31の厚さ方向において中央よりも他方の側面側(図7(B)において上側)において、第1ピン収容空間64及び逆止弁収容空間66の一次側に連通せしめられる。第1ピン収容空間64が連通する油路は、第1ピン収容空間64内での第1切換ピン61の摺動によって第1空間連通油路51と第2空間連通油路52との間で切り換えられる。
また、第1ピン収容空間64はピストン連通油路55を介して油圧シリンダ33aに連通せしめられる。図7(A)に示したように、ピストン連通油路55は、コンロッド本体31の厚さ方向中央付近において、第1ピン収容空間64に連通せしめられる。また、ピストン連通油路55は、第1空間連通油路51とピストン連通油路55との間のコンロッド本体厚さ方向の間隔及び第2空間連通油路52とピストン連通油路55との間のコンロッド本体厚さ方向の間隔が、円周溝61a、61b間のコンロッド本体厚さ方向の間隔と等しくなるように配置される。
第2切換ピン62を収容する第2ピン収容空間65は、二つの空間連通油路53、54を介して逆止弁収容空間66に連通せしめられる。一方の第3空間連通油路53は、図7(A)に示したように、コンロッド本体31の厚さ方向において中央よりも一方の側面側(図7(B)において下側)において、第2ピン収容空間65及び逆止弁収容空間66の二次側に連通せしめられる。他方の第4空間連通油路54は、コンロッド本体31の厚さ方向において中央よりも他方の側面側(図7(B)において上側)において、第2ピン収容空間65及び逆止弁収容空間66の一次側に連通せしめられる。第2ピン収容空間65が連通する油路は、第2ピン収容空間65内での第2切換ピン62の摺動によって第3空間連通油路53と第4空間連通油路54との間で切り換えられる。
また、第2ピン収容空間65は貯留室連通油路56を介して貯留室34に連通せしめられる。図7(A)に示したように、貯留室連通油路56は、コンロッド本体31の厚さ方向中央付近において、第2ピン収容空間65に連通せしめられる。また、貯留室連通油路56は、第3空間連通油路53と貯留室連通油路56との間のコンロッド本体厚さ方向の間隔及び第4空間連通油路54と貯留室連通油路56との間のコンロッド本体厚さ方向の間隔が、円周溝62a、62b間のコンロッド本体厚さ方向の間隔と等しくなるように配置される。
連通油路51〜56は、クランク受容開口41からドリル等によって切削加工を行うことによって形成される。したがって、連通油路51〜56のクランク受容開口41側には、これら連通油路51〜56と同軸の延長油路51a〜56aが形成される。換言すると、連通油路51〜56は、それぞれ、その延長線上にクランク受容開口41が位置するように形成される。これら延長油路51a〜56aは、例えば、ベアリングメタル80によって閉じられる。このため、ベアリングメタル80を用いてコンロッド6をクランクピン22に組み付けるだけで、これら延長油路51a〜56aを閉じるための加工を別途することなくこれら延長油路51a〜56aを閉じることができる。
また、図6及び図7に示したように、コンロッド本体31内には、第1切換ピン61に油圧を供給するための第1制御用油路57と、第2切換ピン62に油圧を供給するための第2制御用油路58とが形成される。第1制御用油路57は、第1付勢バネ67が設けられた端部とは反対側の端部において第1ピン収容空間64に連通せしめられる。第2制御用油路58は、第2付勢バネ68が設けられた端部とは反対側の端部において第2ピン収容空間65に連通せしめられる。これら制御用油路57、58は、クランク受容開口41に連通するように形成されると共に、クランクピン22内に形成された油路(図示せず)を介して外部の油圧供給源に連通される。
外部の油圧供給源から油圧が供給されていないときには、第1切換ピン61及び第2切換ピン62はそれぞれ第1付勢バネ67及び第2付勢バネ68に付勢されて、図7(A)に示したように、ピン収容空間64、65内の閉じられた端部側に位置することになる。一方、外部の油圧供給源から油圧が供給されているときには、第1切換ピン61及び第2切換ピン62はそれぞれ第1付勢バネ67及び第2付勢バネ68による付勢に抗して移動せしめられ、それぞれピン収容空間64、65内の開かれた端部側に位置することになる。
さらに、コンロッド本体31内には、逆止弁63が収容された逆止弁収容空間66のうち逆止弁63の一次側に作動油を補充するための補充用油路60が形成される。補充用油路60の一方の端部は、逆止弁63の一次側において逆止弁収容空間66に連通せしめられる。補充用油路60の他方の端部は、クランク受容開口41に連通せしめられる。また、ベアリングメタル80には、補充用油路60に合わせて貫通穴80aが形成されている。補充用油路60は、貫通穴80a及びクランクピン22内に形成された油路(図示せず)を介して油圧供給源に連通される。したがって、補充用油路60により、逆止弁63の一次側は、常時又はクランクシャフトの回転に合わせて定期的に油圧供給源に連通している。
<停止装置>
次に、図3及び図7を参照して、停止装置36について説明する。停止装置36は、コンロッド本体31の外部から供給される油圧によって偏心部材32の一方への回動(図3における時計回りの回動)の停止位置を二段階に切り換えるように構成されている。
停止装置36は、コンロッド本体31内に形成された停止シリンダ81と、この停止シリンダ81内で摺動可能である停止部材82とを具備する。図3に示した例では、停止シリンダ81及び停止部材82は、その軸線がコンロッド本体31の幅方向に延びるように配置される。しかしながら、これら停止シリンダ81及び停止部材82は、コンロッド本体31の幅方向に対して多少の角度を持って配置されてもよい。
停止部材82は、偏心部材32の第2アーム32c側においてコンロッド本体31から少なくとも部分的に突出した突出位置と、コンロッド本体31内に(すなわち、停止シリンダ81内に)少なくともそのほとんどが収容された引込み位置との間で摺動可能である。停止部材82は、突出位置及び引込み位置の両方の位置において偏心部材32の第2アーム32cに当接するように配置される。
停止装置36は、停止部材82を引込み位置へと付勢する第4付勢バネ83を具備する。また、停止装置36の停止シリンダ81は、油圧供給油路59を介して、第2ピン収容空間65に連通せしめられる。油圧供給油路59は、図7(A)に示したように、第2ピン収容空間65に第2制御用油路58が連結されている側の端部において、第2ピン収容空間65に連通せしめられる。油圧供給油路59は、外部の油圧供給源から供給された油圧によって第2切換ピン62が移動すると、第2ピン収容空間65と連通する。このことによって、外部の油圧供給源から第2ピン収容空間65及び油圧供給油路59を介して停止シリンダ81に作動油が供給される。なお、油圧供給油路59も、クランク受容開口41からドリル等によって切削加工を行うことで形成される。したがって、油圧供給油路59のクランク受容開口41側には、油圧供給油路59と同軸の延長油路59aが形成される。図6に示したように、延長油路59aはベアリングメタル80によって閉じられる。
このように構成された停止装置36では、油圧供給油路59を介して停止シリンダ81に所定以上の高い油圧が供給されていないときには、第4付勢バネ83の作用により停止部材82が引込み位置に引き込まれる。一方、油圧供給油路59を介して停止シリンダ81に所定以上の高い油圧が供給されているときには、停止シリンダ81に供給された作動油の作用により、停止部材82が突出位置に移動せしめられる。
<可変長コンロッドの動作>
次に、図8〜図11を参照して、可変長コンロッド6の動作について説明する。図8は、切換ピン61、62及び停止部材82に中程度の油圧が供給されているときの可変長コンロッド6の動作を説明するための概略図である。図9は、切換ピン61、62及び停止部材82に高い油圧が供給されているときの可変長コンロッド6の動作を説明するための概略図である。図10は、切換ピン61、62に低い油圧が供給されているときの可変長コンロッド6の動作を説明するための概略図である。図11は、第一実施形態に係る可変長コンロッド6を概略的に示す断面側面図である。図11(A)は、流れ方向切換機構35が第一状態にあり且つ停止部材82が引込み位置にある状態を示している。図11(B)は、流れ方向切換機構35が第一状態にあり且つ停止部材82が突出位置にある状態を示している。図11(C)は、流れ方向切換機構35が第二状態にあり且つ停止部材82が引込み位置にある状態を示している。
内燃機関1は油圧供給源75及び電子制御ユニット(ECU)40を更に備える。油圧供給源75は第1制御用油路57を介して第1切換ピン61に油圧を供給し且つ第2制御用油路58を介して第2切換ピン62及び停止部材82に油圧を供給する。油圧供給源75は、コンロッド本体31の外部に配置され、ECU40によって制御される。したがって、ECU40は、油圧供給源75によって第1切換ピン61、第2切換ピン62及び停止部材82に供給される油圧を制御することができる。なお、本実施形態では、流れ方向切換機構35の第1切換ピン61、第2切換ピン62及び停止部材82には同一の油圧供給源75から作動油が供給される。
ここで、第1切換ピン61及び第2切換ピン62の作動位置が切り換わる作動油の圧力、すなわち流れ方向切換機構35が第一状態と第二状態との間で切り換わる作動油の圧力を第一閾値とする。この第一閾値は、切換ピン61、62の断面積(又はピン収容空間64、65の断面積)及び付勢バネ67、68の弾性係数等に応じて変わる。同様に、停止部材82の作動位置が突出位置と引込み位置との間で切り換わる圧力を第二閾値とする。この第二閾値は、停止部材82の断面積(又は停止シリンダ81の断面積)及び第4付勢バネ83の弾性係数等に応じて変わる。本実施形態では、第一閾値は、第二閾値よりも小さい値とされる。したがって、油圧供給源75から供給される作動油の圧力を上昇させていくと、最初に第1切換ピン61及び第2切換ピン62の作動位置が切り換わり、流れ方向切換機構35が第二状態から第一状態に変化する。その後、油圧供給源75から供給される作動油の圧力を更に上昇させていくと、停止部材82が引込み位置から突出位置へと移動する。
また、本実施形態では、内燃機関1は油圧切換機構90を更に備える。油圧切換機構90は油圧供給源75と制御用油路57、58との間に配置される。油圧切換機構90は、油圧供給源75に連通する三方弁91と、三方弁91に連通する三つの油路92〜94とを備える。三方弁91はECU40によって制御される。
三つの油路92〜94には、それぞれリリーフ弁が設けられており、これらリリーフ弁の解放圧は互いに異なるものとなっている。図8〜図10に示した例では、油路92に設けられたリリーフ弁の解放圧P1、油路93に設けられたリリーフ弁の解放圧P2、油路94に設けられたリリーフ弁の解放圧P3の順に解放圧が低くなる(P1>P2>P3)。加えて、油路92と油路93との間には油路93内の圧力が高くなると解放されるリリーフ弁が設けられ、油路93と油路94との間には油路94内の圧力が高くなると解放されるリリーフ弁が設けられる。これら油路間に設けられたリリーフ弁の解放圧P4は油路94に設けられたリリーフ弁の解放圧P3よりも低く設定される。加えて、油路92が制御用油路57、58に連通する。
このように構成された油圧切換機構90では、三方弁91により油圧供給源75が油路93に連通しているときに制御用油路57、58に供給される油圧は中程度となる。本実施形態では、このときの油圧は第一閾値よりも高く第二閾値よりも低い圧力とされる。このときの油圧が第一閾値よりも高いため、図8に示したように、切換ピン61、62は、それぞれ、付勢バネ67、68による付勢に抗して移動した第一位置に位置する。この結果、第1切換ピン61の連通路61cによりピストン連通油路55と第1空間連通油路51とが連通せしめられ、第2切換ピン62の連通路62cにより貯留室連通油路56と第4空間連通油路54とが連通せしめられる。したがって、油圧シリンダ33aが逆止弁63の二次側に接続され、貯留室34が逆止弁63の一次側に接続される。
ここで、逆止弁63は、第2空間連通油路52及び第4空間連通油路54が連通する一次側から第1空間連通油路51及び第3空間連通油路53が連通する二次側への作動油の流れは許可するが、その逆の流れは禁止するように構成される。したがって、図8に示した状態では、第4空間連通油路54から第1空間連通油路51へは作動油が流れるが、その逆には作動油が流れない。
この結果、図8示した状態では、貯留室34内の作動油は、貯留室連通油路56、第4空間連通油路54、第1空間連通油路51、ピストン連通油路55の順に油路を通って油圧シリンダ33aに供給される。しかしながら、油圧シリンダ33a内の作動油は、貯留室34に排出されることができない。したがって、油圧供給源75から第一閾値以上の油圧が供給されているときには、流れ方向切換機構35は、貯留室34から流れ方向切換機構35を介して油圧シリンダ33aに作動油を供給することを許可し且つ油圧シリンダ33aから流れ方向切換機構35を介して貯留室34に作動油を排出することを禁止する第一状態にあるといえる。
このとき、コンロッド6の移動に伴って押圧ピン37aに作用する慣性力及び押圧バネ37bの付勢力によって貯留室34から油圧シリンダ33aに作動油が供給され、油圧ピストン33bが上昇する。また、このときの油圧が第二閾値よりも低いため、図8に示したように停止部材82は引込み位置に配置される。この結果、図11(A)に示したように、偏心部材32は図中の矢印の方向に最も回動された位置まで回動せしめられる。これにより、ピストンピン受容開口32dの位置は最も上昇する。したがって、クランク受容開口41の中心とピストンピン受容開口32dの中心との間の長さ、すなわちコンロッド6の有効長さが最も長くなり、図中のL1となる。なお、偏心部材32の図11(A)中の矢印方向の回動は、偏心部材32の第2アーム32cの屈曲した端部が、引込み位置に配置された停止部材82に当接することによって停止せしめられる。
また、図11(A)に示した状態において、押圧ピン37aは押圧バネ37bの付勢力によって貯留室連通油路56側の貯留室34の端部に当接して貯留室連通油路56を閉塞する。このため、図11(A)に示すように貯留室34に作動油が貯留されていない場合であっても、コンロッド本体31の外部の空気が貯留室34を通って流れ方向切換機構35に流入することを抑制することができる。
一方、図9に示したように、油圧切換機構90において三方弁91により油圧供給源75が油路92に連通しているときに制御用油路57、58に供給される油圧は高くなる。本実施形態では、このときの油圧は第二閾値よりも高い圧力とされる。したがって、このときの油圧が第一閾値よりも高いため、図8に示した状態と同様に、切換ピン61、62は、それぞれ、付勢バネ67、68による付勢に抗して移動した第一位置に位置する。
この結果、流れ方向切換機構35は第一状態にあり、油圧ピストン33bが上昇する。また、このときの油圧が第二閾値よりも高いため、図9に示したように停止部材82は突出位置に配置される。この結果、図11(B)に矢印で示した方向への偏心部材32の回動角度は、図11(A)に示した状態よりも僅かに小さくなる。これにより、ピストンピン受容開口32dの位置は最も上昇した位置よりも下降せしめられる。したがって、図11(A)に示した状態よりも、コンロッド6の有効長さが短くなり、図中のL2となる。なお、偏心部材32の図11(B)中の矢印方向の回動は、偏心部材32の第2アーム32cの屈曲した端部が、突出位置に配置された停止部材82に当接することによって停止せしめられる。
図11(A)及び図11(B)に示した状態において、内燃機関1のシリンダ内でピストン5が往復動してピストンピン21に下向きの慣性力が作用すると、油圧ピストン33bが下降しようとする。また、燃焼室7内で混合気の燃焼が起きてピストン5に下向きの爆発力が作用したときにも、油圧ピストン33bが下降しようとする。しかしながら、流れ方向切換機構35により油圧シリンダ33aから作動油が排出されることが禁止されているため、作動油は油圧シリンダ33a内に保持される。この結果、油圧ピストン33bの位置、ひいては偏心部材32の回動位置が保持される。
他方、図10に示したように、油圧切換機構90において三方弁91により油圧供給源75が油路94に連通しているときに制御用油路57、58に供給される油圧は低くなる。本実施形態では、このときの油圧は第一閾値よりも低い圧力とされる。したがって、このときの油圧が第一閾値よりも低いため、図10に示したように、切換ピン61、62は、それぞれ、付勢バネ67、68によって付勢された第二位置に位置する。この結果、第1切換ピン61の連通路61cにより、ピストン機構33に連通するピストン連通油路55と第2空間連通油路52とが連通せしめられる。加えて、第2切換ピン62の連通路62cにより、貯留室34に連通する貯留室連通油路56と第3空間連通油路53とが連通せしめられる。したがって、油圧シリンダ33aが逆止弁63の一次側に接続され、貯留室34が逆止弁63の二次側に接続される。
上述した逆止弁63の作用により、図10に示した状態では、油圧シリンダ33a内の作動油は、ピストン連通油路55、第2空間連通油路52、第3空間連通油路53、貯留室連通油路56の順に油路を通って貯留室34に排出される。しかしながら、貯留室34内の作動油は、油圧シリンダ33aに供給されることができない。したがって、油圧供給源75から第一閾値未満の油圧が供給されているときには、流れ方向切換機構35は、貯留室34から流れ方向切換機構35を介して油圧シリンダ33aに作動油を供給することを禁止し且つ油圧シリンダ33aから流れ方向切換機構35を介して貯留室34に作動油を排出することを許可する第二状態にあるといえる。
このとき、コンロッド6の移動に伴って油圧ピストン33bに作用する慣性力及び燃焼室7における混合気の燃焼によって油圧ピストン33bに作用する爆発力によって油圧シリンダ33aから貯留室34へ作動油が排出され、油圧ピストン33bが下降する。また、このとき、停止部材82に油圧が供給されないため、図10に示したように停止部材82は引込み位置に配置される。この結果、図11(C)に示したように、偏心部材32は、図中の矢印の方向に最も回動された位置まで回動せしめられる。これにより、ピストンピン受容開口32dの位置は最も下降する。したがって、コンロッド6の有効長さが最も短くなり、図中のL3となる。なお、このとき、偏心部材32の図11(C)中の矢印方向の回動は、油圧ピストン33bが油圧シリンダ33aの底部に当接することによって停止せしめられる。
図11(C)に示した状態において、内燃機関1のシリンダ内でピストン5が往復動してピストンピン21に上向きの慣性力が作用すると、油圧ピストン33bは上昇しようとする。しかしながら、流れ方向切換機構35により貯留室34から油圧シリンダ33aへの作動油の流れが禁止されているため、油圧シリンダ33aには作動油が供給されない。このため、油圧シリンダ33a内には負圧が発生し、この負圧によって油圧ピストン33bの位置、ひいては偏心部材32の回動位置が保持される。
また、本実施形態では、偏心部材32は、ピストンピン受容開口32dの軸線が偏心部材32の回動軸線から第1の方向(第1アーム32b側)に偏心するように構成されている。さらに、連結部材45はコンロッド本体31の軸線に対して上記第1の方向側において偏心部材32に連結されている。このため、混合気の燃焼による爆発力は、連結部材45及び油圧ピストン33bを圧縮する方向に作用する。この場合、図11(A)及び図11(B)に示した状態において爆発力に抗して偏心部材32の回動位置を保持するために、油圧シリンダ33aに供給された油圧を用いることができる。一方、図11(C)に示した状態において、爆発力よりもはるかに小さい慣性力に抗して偏心部材32の回動位置を保持するために、油圧よりも小さい負圧が用いられる。この結果、一つのピストン機構33を備えた可変長コンロッド6において、爆発力及び慣性力による偏心部材32の誤作動を抑制することができる。また、典型的には、連結部材45及び油圧ピストン33bのような部品を構成する材料では、引張強度よりも圧縮強度の方が大きい。このため、本実施形態によれば、爆発力の作用による連結部材45及び油圧ピストン33bの変形を抑制することができる。
また、本実施形態では、油圧シリンダ33aから排出された作動油は貯留室34に貯留され、貯留された作動油は貯留室34から油圧シリンダ33aに供給される。換言すれば、作動油は油圧シリンダ33aと貯留室34との間を行き来する。このため、オイルシール33c等から作動油が漏れた場合に補充用油路60から供給される補充油を除いて、油圧供給源75から油圧シリンダ33aに作動油を供給する必要がない。したがって、油圧供給源75の負荷を軽減することができる。
また、本実施形態では、貯留室34はコンロッド本体31に形成されている。この結果、油圧シリンダ33aと貯留室34との間の油路を短くすることができるため、偏心部材32の回動速度、ひいては内燃機関1の機械圧縮比の切替速度を速くすることができる。さらに、本実施形態では、貯留室34及び押圧機構37は、貯留室34の最大貯留容積が油圧ピストン33bの行程容積以上となるように構成されている。このことによって、油圧シリンダ33aから排出される作動油の全てを貯留室34に貯留することができる。したがって、油圧シリンダ33a内の作動油をコンロッド本体31の外部に排出する必要がない。また、好ましくは、貯留室34及び押圧機構37は、貯留室34の最大貯留容積が油圧ピストン33bの行程容積と等しくなるように構成される。このことによって、貯留室34の容積の増加、ひいてはコンロッド6の総重量の増加を抑制することができる。
また、本実施形態では、押圧バネ37bは、その付勢力が、押圧ピン37aの摺動位置に関わらず、補充用油路60から供給される補充油によって押圧ピン37aに作用する油圧以上となるように構成されている。また、押圧バネ37bは、その付勢力が、押圧ピン37aの摺動位置に関わらず、コンロッド本体31の移動に伴って押圧ピン37aに作用する慣性力以上となるように構成されている。したがって、本実施形態では、補充油の油圧又は慣性力による押圧ピン37aの誤作動を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、油圧によって停止装置36を制御することによってコンロッド6の有効長さをL1、L2及びL3の三段階で変更することができ、よって内燃機関1の機械圧縮比を三段階で変更することができる。
<第二実施形態>
次に、図12〜図17を参照して、本発明の第二実施形態に係る可変長コンロッド6’について説明する。第二実施形態に係る可変長コンロッド6’の構成及び動作は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係る可変長コンロッド6の構成及び動作と同様である。
<可変長コンロッドの構成>
図12は、第二実施形態に係る可変長コンロッド6’を概略的に示す斜視図である。図13は、第二実施形態に係る可変長コンロッド6’を概略的に示す側面断面図である。図14は、流れ方向切換機構35が設けられた領域を拡大したコンロッド6’の側面断面図である。図15(A)は、図14のC−C線に沿ったコンロッド6’の断面図である。図15(B)は、図14のD−D線に沿ったコンロッド6’の断面図である。図16は、図13のE−E線に沿ったコンロッド6’及びクランクシャフトの断面図である。図17は、図13のF−F線に沿ったコンロッド6’ 及びクランクシャフトの断面図である。
第二実施形態では、可変長コンロッド6’は、コンロッド本体31と、コンロッド本体31に回動可能に取り付けられた偏心部材32と、コンロッド本体31に設けられたピストン機構33と、クランクシャフトのクランクピン22に設けられた貯留室34及び押圧機構37と、ピストン機構33と貯留室34との間の作動油の流れ方向の切換を行う流れ方向切換機構35と、偏心部材32の一方への回動の停止位置を二段階に切り換える停止装置36とを備える。なお、可変長コンロッド6’は一つのピストン機構33を備える。第二実施形態では、コンロッド本体31の外部、具体的にはクランクピン22に貯留室34及び押圧機構37を設けることによって、油圧供給源75の負荷を低減しつつ、コンロッド6’の総重量の増加を抑制することができる。
<貯留室及び押圧機構>
以下、図13〜図17を参照して、貯留室34及び押圧機構37について説明する。貯留室34は、クランクピン22に形成され、作動油を貯留可能である。貯留室34は、その軸線がクランク受容開口41の中心軸線と平行に延びるように形成される。また、貯留室34は一方の端部において開いており且つ他方の端部において閉じている。
押圧機構37は、貯留室34内に配置され、貯留室34に貯留される作動油を流れ方向切換機構35に向かって押圧する。押圧機構37は、押圧ピン37aと、押圧ピン37aを介して作動油を押圧する押圧バネ37bと、押圧バネ37bを支持するバネ支持部材37cとを有する。押圧ピン37aは、円筒形状を有し、貯留室34内で摺動する。摺動方向はクランク受容開口41の中心軸線と平行である。押圧バネ37bは、例えばコイルバネであり、押圧ピン37aの摺動位置に関わらず押圧ピン37aを流れ方向切換機構35に向かって押圧するように構成される。バネ支持部材37cは、例えばCリング、Eリング等のスナップリングであり、貯留室34に形成された円周溝に配置される。
以下に説明するように、貯留室34は、コンロッド本体31に形成された第1貯留室連通油路56’と、クランクピン22に形成された第2貯留室連通油路23とを介して流れ方向切換機構35と連通する。図15(A)に示したように、第1貯留室連通油路56’は、コンロッド本体31の厚さ方向中央付近において、第2ピン収容空間65に連通せしめられる。また、第1貯留室連通油路56’は、第3空間連通油路53と第1貯留室連通油路56’との間のコンロッド本体厚さ方向の間隔及び第4空間連通油路54と第1貯留室連通油路56’との間のコンロッド本体厚さ方向の間隔が、第2切換ピン62の円周溝62a、62b間のコンロッド本体厚さ方向の間隔と等しくなるように配置される。この結果、第2ピン収容空間65内での第2切換ピン62の摺動によって第1貯留室連通油路56’が連通する油路が第3空間連通油路53と第4空間連通油路54との間で切り換えられる。なお、第1貯留室連通油路56’は、クランク受容開口41からドリル等によって切削加工を行うことによって形成される。
図14、図15(A)及び図16からわかるように、第2ピン収容空間65は第1貯留室連通油路56’を介してベアリングメタル80の内面側に設けられた周方向溝80bに連通せしめられる。周方向溝80bはベアリングメタル80の全周に亘って形成されている。図17に示したように、周方向溝80bは、クランクピン22に形成された第2貯留室連通油路23に連通せしめられ、第2貯留室連通油路23は貯留室34に連通せしめられる。したがって、貯留室34は第1貯留室連通油路56’及び第2貯留室連通油路23を介して流れ方向切換機構35と連通する。
第二実施形態における可変長コンロッド6’の動作は、貯留室連通油路56の代わりに第1貯留室連通油路56’及び第2貯留室連通油路23が用いられる点を除いて、図8〜図10に示した第1実施形態における可変長コンロッド6の動作と同様である。
以上、本発明に係る好適な実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。例えば、可変長コンロッド6、6’は停止装置36を備えていなくてもよい。この場合、可変長コンロッド6、6’の有効長さ、ひいては内燃機関1の機械圧縮比は二段階に変更される。
なお、本明細書において、油圧ピストン33bの上昇とは、油圧ピストン33bがコンロッド本体31の小径端部31bに近づくように移動することを意味し、油圧ピストン33bの下降とは、油圧ピストン33bが小径端部31bから離れるように移動することを意味する。
1 内燃機関
6、6’ コンロッド
21 ピストンピン
22 クランクピン
31 コンロッド本体
32 偏心部材
33 ピストン機構
33a 油圧シリンダ
33b 油圧ピストン
34 貯留室
35 流れ方向切換機構
37 押圧機構
37a 押圧ピン
37b 押圧バネ
61 第1切換ピン
62 第2切換ピン
63 逆止弁

Claims (6)

  1. クランクピンを受容するクランク受容開口が設けられたコンロッド本体と、
    ピストンピンを受容するピストンピン受容開口が設けられると共に、該ピストンピン受容開口の中心と前記クランク受容開口の中心との間の長さを変化させるように前記コンロッド本体に回動可能に取り付けられた偏心部材と、
    前記コンロッド本体に形成されると共に作動油が供給される油圧シリンダと、該油圧シリンダ内で摺動し且つ前記偏心部材と連動する油圧ピストンとを有する一つのピストン機構と、
    作動油を貯留可能な貯留室と、
    前記コンロッド本体内に配置される流れ方向切換機構であって、前記貯留室から該流れ方向切換機構を介して前記油圧シリンダに作動油を供給することを許可し且つ前記油圧シリンダから該流れ方向切換機構を介して前記貯留室に作動油を排出することを禁止する第一状態と、前記貯留室から該流れ方向切換機構を介して前記油圧シリンダに作動油を供給することを禁止し且つ前記油圧シリンダから該流れ方向切換機構を介して前記貯留室に作動油を排出することを許可する第二状態との間で切り換えられるように構成された流れ方向切換機構と、
    前記貯留室に貯留される作動油を前記流れ方向切換機構に向かって押圧する押圧機構と
    を備える、可変圧縮比内燃機関。
  2. 前記偏心部材と前記油圧ピストンとを連結する連結部材を更に備え、
    前記偏心部材は、前記ピストンピン受容開口の軸線が該偏心部材の回動軸線から第1の方向に偏心するように構成され、前記連結部材は前記コンロッド本体の軸線に対して前記第1の方向側において前記偏心部材に連結されている、請求項1に記載の可変圧縮比内燃機関。
  3. 前記貯留室は前記コンロッド本体に形成されている、請求項1又は2に記載の可変圧縮比内燃機関。
  4. 前記押圧機構は押圧バネ及び押圧ピンを有し、該押圧バネは該押圧ピンを介して作動油を押圧する、請求項1から3のいずれか1項に記載の可変圧縮比内燃機関。
  5. 前記貯留室及び押圧機構は、該貯留室の最大貯留容積が前記油圧ピストンの行程容積と等しくなるように構成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の可変圧縮比内燃機関。
  6. 前記コンロッド本体の外部から供給される油圧によって前記偏心部材の一方への回動の停止位置を二段階に切り換えるように構成された停止装置を更に備える、請求項1から5のいずれか1項に記載の可変圧縮比内燃機関。
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