JP2017120006A - 仮設手摺 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の仮設手摺では、手摺本体を連続的に設ける場合、中間部の手摺支柱が重複する。また、多種多様な階段への汎用性や、取り付け取り外し作業の簡便性と確実性、用済み後におけるコンパクトな保管性や、持ち運びの利便性、異なる建築現場での再利用を考えた場合における課題を包含している。
【解決手段】(1)基台に鉛直支持され、支柱本体に桟受けソケットを嵌挿固定した支柱ユニットと、(2)管体を伸長・固定自在とする手摺本体の先後両端部に、固定用金具に対して折曲用金具を角度可変自在に枢設した連結金具ユニットを取り付け、前記折曲用金具に掛止部を有する揺動プレートを付勢支持してなる手摺ユニットとからなり、(3)前記揺動プレートの掛止部を、間隔を隔てて鉛直支持した支柱ユニットの桟受けソケットに付勢係合するように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、仮設手摺に関し、住宅や建屋等の建築物に設置された鋼製下地階段や、上層階の階段上り口や踊り場の周囲等に取り付けられ、建築工事の施工期間中における安心安全な階段の上り下りに供される。
近年、2階建て以上の住宅や建屋等の建築工事の初期段階、例えば、空木建ての段階で、工場生産された鋼製下地階段が組み込まれ、以後、この下地階段が建築・内装・電気工事や資材の搬入等に出入する工事関係者や作業者の上り下りに使用される。
ところが、設置された鋼製下地階段は、手摺がない状態であり、それが為、出入する工事関係者や作業者に対する安心安全な上り下りを確保せねばならない。
その為、従来、鉄骨階段や仮設階段を対象として、以下のような仮設手摺が提案されている。
登録実用新案第3005946号公報 特許第3290614号公報 実開平4−72132号公報
特許文献1の「鉄骨階段用仮設手摺」の場合は、伸長・固定自在な上下2段の手摺本体と、伸長・固定自在な手摺支柱の2本を枢設することで、異なる傾斜勾配の階段への適応性と、手摺高さを調整可能としている。
ところが、特許文献1の場合は、上下2段の手摺本体と手摺支柱の前後2本とで1セットであるため、手摺支柱を共用させることができない。
例えば、図1に示すように手摺支柱が3本以上となるような場合、最下段と最上段の手摺支柱を除き、中間部の手摺支柱が隣接して取り付けられることになり、結果的に、中間部の手摺支柱が重複することになる。
また、特許文献2の「階段用仮設手摺り体」の場合は、両端部の取付板に、内管と外管を伸長自在とする手摺本体が上下2段取り付けられ、取付板の上端部に設けたクランプを仮設の鋼管支柱にクランプするもので、特許文献1の場合と異なり、仮設階段の傾斜勾配が大小変化する場合に適応し難い。階段勾配が異なれば、それに合わせた手摺勾配のものが必要となる。この点、特許文献3の「鉄骨階段の手摺構造」の場合も同様である。
それ以外に関しては、特許文献1〜3に記載の仮設手摺では、多種多様な階段への汎用性や、取り付け取り外し作業の簡便性と確実性、用済み後におけるコンパクトな保管性や、持ち運びの利便性、異なる建築現場での再利用を考えた場合、種々の改善余地を包含している。
そこで、本発明では、前記のような課題や改善点を克服するために、仮設手摺の構成部材をユニット化することに着眼し、桟受けソケットを嵌挿固定した支柱ユニットと、伸長・固定自在とする手摺本体の先後両端部に連結金具ユニットを取り付け、当該連結金具ユニットの折曲用金具に、掛止部を有する揺動プレートを付勢支持した手摺ユニットとから構成し、これらの支柱ユニットと手摺ユニットを臨機応変に組み合わせることで、前記の諸課題を解決するものである。
本発明の仮設手摺Sとしては、請求項1に記載するように、
(1)基台Dに鉛直支持され、支柱本体4に桟受けソケットEを嵌挿固定した支柱ユニットPと、
(2)管体13、14を伸長・固定自在とする手摺本体の先後両端部に、固定用金具16に対して折曲用金具17を角度可変自在に枢設した連結金具ユニットRを取り付け、前記折曲用金具17に掛止部19aを有する揺動プレート19を付勢支持してなる手摺ユニットYとからなり、
(3)前記揺動プレート19の掛止部19aを、間隔を隔てて鉛直支持した支柱ユニットPの桟受けソケットEに付勢係合するように構成したことを特徴とする。
言い換えれば、請求項2に記載するように、間隔を隔てて鉛直支持した支柱4と、当該支柱4に伸長・固定自在な管体13、14を手摺本体として差し渡して連結する仮設手摺において、前記手摺本体の先後両端部に取り付ける固定用金具16に対して、折曲用金具17を角度可変自在に枢設し、当該折曲用金具17に掛止部19aを有する揺動プレート19を付勢支持し、当該揺動プレート19の掛止部19aを、前記支柱4に嵌挿固定した桟受けソケットEに付勢係合するように構成したことを特徴とする仮設手摺を提供する。
これにより、本発明の仮設手摺を住宅や建屋等の建築物に設置された鋼製下地階段に、簡易迅速且つ確実に組み立てることができ、建築工事の初期段階から仕上げ段階に至るまでの必要期間に渡って、建築・内装・電気工事等に出入する関係者や工事作業者に対する安全性を担保する。また、用済み後には、簡易迅速に仮設手摺の取り外し、撤去作業が行なえ、且つ、手摺ユニットと支柱ユニットを嵩張らせることなく、コンパクトに収納保管することができ、繰り返しの再利用にも即応することができる。
特に、仮設手摺を連続的に取り付ける場合、中間部の支柱ユニットを共用することができ、極めて効率的でもある。
請求項1又は2に記載の桟受けソケットEを、平面視して矩形枠状又は凸字枠状のいずれかに形成し、当該桟受けソケットEの2又は3方向にほぼ矩形状の開口部7a、7b、7cを形成する。
例えば、桟受けソケットEが平面視して矩形枠状である場合には、仮設手摺Sを長手方向へ直線的に取り付ける場合に用途が限定されるが、桟受けソケットEが平面視して凸字状の矩形枠である場合には、真直ぐに上り下りする階段部分に止まらず、途中の踊り場で階段が直角に折れ曲がるタイプである場合にも、仮設手摺を連続的に取り付けることができ、極めて有用である。
言い換えれば、本発明の仮設手摺は、鋼製下地階段が直階段(途中に踊り場を設けることもあるが、真直ぐに上り下りするタイプの階段であって、直線階段、直進階段ともいう)である場合に止まらず、折り返し階段(中間に踊り場が設けられ、折り返すタイプの階段であって、屈折階段ともいう)や、かね折れ階段(途中の踊り場で直角に曲がるタイプの階段であって、折れ階段、折れ曲がり階段ともいう)の場合であって、途中の踊り場で階段が直角に折れ曲がる部分にも、仮設手摺を連続的に効率よく取り付けることができる。
請求項1又は2に記載の桟受けソケットEを、支柱4に嵌め込んで嵌挿固定される相対的に大きい横長の矩形枠部5aと、その一方の長辺側に比較的小さく突出させた横長の矩形枠部5bとで形成し、前記矩形枠部5aの内壁部分に支柱4外周面との当接面を弧状内壁面6aとする突出部6を向かい合わせに形成する。
これにより、[0015]に記載するように、仮設手摺Sを真直ぐに上り下りする階段部分に止まらず、途中の踊り場で階段が直角に折れ曲がる箇所にも、連続的に取り付けることができる。
請求項1に記載の連結金具ユニットRを、平面コ字状に成形した基板部16aと軸受板部16bを備えた固定用金具16と、同じく平面コ字状に成形した縦長矩形形状の基板部17aと軸受板部17bを備えた折曲用金具17とを向かい合わせて嵌め込み、一方の固定用金具16に対して他方の折曲用金具17を角度可変自在に枢設し、前記基板部17aの内側に略L字板状の揺動プレート19を揺動自在に付勢支持する。
このように固定用金具16、折曲用金具17、揺動プレート19のプレス成型部品を連結金具ユニットRとしてユニット化しており、手摺本体への組み付けも簡便に行なうことができ、製品のコストダウンにも優れる。
請求項1又は2に記載の手摺本体を伸長・固定自在するに、内管14を嵌挿した外管13の先端部に組み込む手摺ユニットYのロック機構Lを、次のように構成してなる仮設手摺を提供する。
(1)外管13の先端部寄りの両側位置に穿設した通孔28に、底面が内管14の外周面に当接し、上半部が外管13の外周面から突出する程度の厚みの駒片29を嵌め込み、
(2)中央内壁面の両側位置に偏芯内壁面34を形成したロックグリップ27を、外管13の先端部に嵌め込み、前記駒片29をロックグリップ27の偏芯内壁面34に臨ませ、当該ロックグリップ27の開口側内壁面と外管13との間にリングスペーサー30を嵌挿し、前記ロックグリップ27の正逆回転により駒片29の表面と底面を弛緩状態にしたり、逆に、駒片29の表面と底面を圧接状態にすることにより、手摺本体の管体長を伸長・固定自在に構成する。
これにより手摺本体における管体の緊締操作、弛緩操作が簡便且つ確実に行なうことができ、頗る利便でもある。具体的には、ロックグリップ27を最大で90度程度の回転角度、即ち、ロックグリップ27の外周長の1/4程度の角度範囲を締め付け回転することで、内管14の伸長が抑止されることで、確実且つ簡便に固定ロックでき、それとは逆方向へロックグリップ27を緩めることで、直ちに外管11に対して内管12を摺動・伸長自在とすることができる。
この点、手摺本体の管体を蝶ボルトで固定する場合に比して、これらの操作性も格段に向上している。
本発明に係る仮設手摺を、直階段タイプの鋼製下地階段に取り付けた全体概要を示す斜視図である。 (A)は支柱ユニットの正面図、(B)は桟受けソケットの斜視図、(C)は桟受けソケット部分の横断平面図である。 (A)は手摺ユニットの平面図、(B)は正面図、(C)は手摺本体部の管体断面図である。 手摺本体の先後両端部に取り付ける連結金具ユニットの斜視図である。 連結金具ユニットの分解斜視図である。 (A)は手摺ユニットのロック機構を示す要部縦断面図、(B)はロックグリップの本体部を横断した要部横断面図である。 (A)はロック機構の構成部品を組み付ける過程を示す縦断面図、(B)はロックグリップ本体部の偏芯内壁面を示す縦断正面図である。 (A)はロックグリップが最も弛緩状態にあるときの要部縦断正面図、(B)はロックグリップを緊締状態としたときの要部縦断正面図である。 基台の第1実施例を示す斜視図であって、(A)には基台の表面側を、(B)には裏面側を示している。 桟受けソケットに嵌め込んだ手摺ユニットを示す平面図である。 仮設手摺の要部を示す側面図である。 (A)は揺動プレートの下端部が押し込まれた状態を示す図、(B)は桟受けソケットに落とし込まれた揺動プレートが付勢係合した状態を示す図である。 基台の第2実施例を示す斜視図であって、(A)には基台の表面側を、(B)には裏面側を示している。
以下、本発明に係る仮設手摺Sの実施形態を添付図面に従って説明する。
仮設手摺Sは、直階段(直線階段、直進階段とも称す)の場合には、図1に示すように鋼製下地階段Kの最下段から最上段の踏み板1の左右両側位置や、直階段の片側が壁面である場合(図示せず)には、壁面のない開放側の踏み板1の端部寄り位置に取り付けられる。図1において、2は鋼製下地階段Kの登り桁、3は前後に間隔を隔てて穿設した通孔であって、踏み板1の左右両側部に形成される。
尚、折り返し階段(屈折階段とも称す)タイプの鋼製下地階段の場合、通常、階段の片側に壁面が形成されることから、階下部の直進階段の左右両側位置と、その片側は踊り場の開放側にかけて、更には、踊り場から上部側の階上部の直進階段の解放側に取り付けられる。
本発明に係る仮設手摺Sの構成ユニットは、所定の構成部品を組み付けた支柱ユニットPと、それを鉛直支持するために、鋼製下地階段Kの踏み板1に取り付ける基台Dと、所定の構成部品が組み付けられ、且つ、間隔を隔てて隣り合う支柱ユニットPに差し渡して連結支持される手摺ユニットYとからなる。
支柱ユニットについて
先ず、支柱ユニットPの支柱本体4はアルミ製の中空パイプであって、図2(A)に示すように、その上端部寄りの所定位置と中間部寄りの所定位置に、図2(B)、(C)に示す形態の硬質合成樹脂製の桟受けソケットEが嵌め込まれて固定している。
桟受けソケットEは、支柱4に嵌挿固定される相対的に大きい横長の矩形枠部5aと、その一方の長辺側に比較的小さく突出させた横長の矩形枠部5bが、平面視して凸字状枠に一体成型され、その内、矩形枠部5aの内壁部分には、支柱4の外周面との当接面を弧状内壁面6aとする突出部6を向かい合わせて形成している。
この桟受けソケットEが、支柱4に嵌め込まれることにより、平面視して相互に直交する3方向にほぼ矩形状の開口部7a、7b、7cが形成される。
8は矩形枠部5bの壁面中央位置に形成した透孔、9は弧状内壁面6aのほぼ中央に穿設した通孔であって、これらの透孔8、通孔9を介して桟受けソケットEの一方と他方が支柱4に固着ビス10a、10bでカシメ固定される。11は支柱4の下端部寄りの位置に嵌め込まれたリング状ストッパーであって、固着ビス10cによりカシメ固定している。12は支柱4の上端部に嵌め込んだ合成樹脂製キャップである。
前記の場合、桟受けソケットEの3方向に開口部7a〜7cを形成することで、直階段のみならず、折り返し階段やかね折れ階段の場合にも対処できるようにしている。
それが直階段のみの部分であれば、前記した桟受けソケットEにおける矩形枠部5bを不要とする、即ち、矩形枠部5aの構成部分のみで対処することもできる。
手摺ユニットについて
図3(A)、(B)において、手摺本体となる伸長・固定自在な管体13、14は、共にアルミ製で、相対的に大径の外管13と、相対的に小径で当該外管13に伸長・摺動自在・固定自在に嵌め込まれた内管14とからなり、その内、内管14の内壁には、図3(C)や図8(a)、(b)に示すように、その三等分位置に凹状溝15aを備えた突条15を長手方向に条設している。また、外管13の後端部には、内管14と同一断面で長さの短い内管ピース14aが嵌め込まれ固着ビス10dでカシメ固定している。
連結金具ユニットについて
手摺ユニットYの先後両端部には、図3(A)、(B)や図4、図5に示す連結金具ユニットRが先後対称に取り付けられる。この連結金具ユニットRは、平面コ字状にプレス成型した基板部16aと軸受板部16bを備えた固定用金具16と、同じく平面コ字状にプレス成型した縦長矩形形状の基板部17aと軸受板部17bを備えた折曲用金具17とを向かい合わせて嵌め込み、軸ピン18によりカシメ固定することで、一方の固定用金具16に対して他方の折曲用金具17を角度可変自在に枢設している。
19は下端部に掛止部19aを形成すべく、略L字板状にプレス成型した揺動プレートであって、前記基板部17aの内側に重ね合わせて組み付けられる。20は揺動プレート19を揺動自在に付勢する捩りバネ、21は揺動プレート19と捩りバネ20等の支持軸であって、基板部17aの上端中央部の通孔22から差し込み、揺動プレート19の上端中央部の通孔23と、捩りバネ21のコイル中心を貫挿し、その先端部に座盤24をカシメ固定している。
25は揺動プレート19の中間付近に打ち抜き形成した突片であって、この突片25に捩りバネ20の一方の下端部を掛止し、捩りバネ20の他方は軸受板部17bの内壁面に付勢接触している。
26a〜26cは固定用金具16の基板部16aに穿設したビス孔であって、当該基板部16aの内側から皿ビス(図示せず)を内管14の先端部や、内管ピース14aの後端部に螺合固定する。即ち、先端部(図3の右側位置)の連結金具ユニットRの固定用金具16の基板部16aを内管14の先端部に押し当て、また、後端部(図3の左側位置)の連結金具ユニットRの固定用金具16の基板部16aを、外管13の後端部(図3の左側位置)に嵌挿固定した内管ピース14aに押し当て、それぞれの基板部16aのビス孔26a〜26cから内管14や内管ピース14aの凹状溝15aに皿ビス(図示せず)を捻じ込むことで固定する。
ロック機構について
次に、手摺ユニットYのロック機構Lを、図6〜図8に基づいて説明する。
ロック機構Lは、内管14を嵌挿した固定長の外管13の先端部(図3の中央付近)に組み込まれ、内管14を図3の右側方向へ引き出すことで、先後両端部の連結金具ユニットR間の管体長さを伸長したり、逆に、内管14を外管13に押し込んで連結金具ユニットR間の管体長を縮小、即ち、短くした上で、筒状のロックグリップ27を締着回転することで、管体長を所望の長さに固定支持する。
28は外管13の先端部寄りの部分に穿設した小判形状の通孔であって、この通孔28には、平面視して小判形状で、正面視して円弧状、即ち、表面側が外管13と同じ程度の曲率で、底面側が内管14と同じ程度の曲率に湾曲成型した合成樹脂製の駒片29が嵌め込まれ、当該駒片29の底面が内管14の外周面に当接し、その上半部が外管13の外周面から突出する程度の厚みに成型している。
30は外管13に嵌め込まれる合成樹脂製で、円環状のリングスペーサーであって、その外周面の両側位置に平面視して矩形状で、楔状縦断面の突起31を設けている。
外管13の先端部に嵌め込まれるロックグリップ27は、合成樹脂製であって、その筒表面に突条リブが横縞状に形成され、一方の開口部内周に鍔部32が形成され、他方の開口端寄り両側位置に平面矩形状の通孔33を穿設している。
ロックグリップ27のほぼ中央内壁面の両側位置には、図7(b)や図8(a)、(b)に示すように、グリップ中心から僅かに偏芯した位置を曲率中心とする偏芯内壁面34が対称的に形成され、ロックグリップ27の正逆回転により駒片29の表面と底面を弛緩状態にしたり、逆に、駒片29の表面と底面を圧接支持する曲率の内壁面34に偏芯形成している。
ロック機構Lの構成部品を組み込むには、予め、図7に示すように外管13の先端部からリングスペーサー30を嵌め込み、外管13に嵌挿した内管14にロックグリップ27を貫挿した上で、外管13の通孔28に駒片29を嵌め込む。
次いで、ロックグリップ27の開口端部を外筒13の先端部から嵌め込み、駒片29の表面をロックグリップ27の偏芯内壁面34に臨ませる。
最後に、リングスペーサー30の端縁部をロックグリップ27の開口端部に臨ませた上で、リングスペーサー30をロックグリップ27の内部へ強く押し込む。
すると、合成樹脂部材の若干の弾性力により、リングスペーサー30の突起31がロックグリップ27の通孔33に嵌まり込むことにより、ロックグリップ27とリングスペーサー30が一体化する。
その結果、組み込まれた駒片29がロックグリップ27から抜け落ちることなく、ロックグリップ27の偏芯内壁面34の位置に安定的に収容支持される。
そこで、外管13を片手で握り、他方の手でロックグリップ27を時計又は反時計のいずれか一方へ、図8(B)に示すように最大で90度程度の回転角度、即ち、ロックグリップ27の外周長の1/4程度の角度範囲を締付け回転すると、駒片29の表面部がロックグリップ27の偏芯内壁面34に摺動案内されて、その曲率半径の小さくなった肉厚部分に圧接され、他方、駒片29の底面部が内管14の外周面に圧接された状態となり、これにより内管14の摺動・伸長が抑止されることでロックされる。
それとは逆に、反対方向へロックグリップ27を回転操作すると、駒片29の表面部がロックグリップ27の偏芯内壁面34の曲率半径の小さい肉厚部分から、曲率半径の大きい薄肉部分に戻され、同時に、駒片29の底面部と内管14の外周面との圧接状態が解放されることで弛緩し、これにより外管11に対して内管12が摺動・伸長自在なフリー状態となる。
基台の第1実施例について
次に、支柱ユニットPを鉛直支持する基台Dの第1実施例を、図9に基づいて説明する。基台Dは、側面視してL字状に形成した取付板35と、支柱ユニットPの支柱4の下端部を嵌挿支持する平面U字状のパイプホルダー36等からなる。その内、取付板35は基板部35aと縦板部35bとからなり、縦板部35a内側の中央位置に立設した衝立板37と、その両側角部に形成した三角形状の隅板38により取付板35を補強している。
39は基板部35aの前後位置に穿設した長孔であって、当該長孔39から挿通した固定ボルト40を、鋼製下地階段Kの踏み板1の通孔3に螺合することで基台Dが固定される。パイプホルダー36は縦板部35bの外側中央位置に縦設固定され、当該パイプホルダー36に支柱ユニットPの支柱4の下端部を落とし込み、パイプホルダー36の側面に螺合した蝶ボルト41により支柱ユニットPが固定される。
而して、前記構成の基台D、支柱ユニットP、手摺ユニットYを、図1に示す直階段タイプの鋼製下地階段Kに取り付けるには、先ず、仮設手摺Sのベースとなる基台Dを最下段、中段部、最上段の踏み板1の左右両側位置に固定ボルト40により締着固定する。
そして、支柱ユニットPの支柱4の下端部を、基台Dのパイプホルダー36に挿し込み、仮設手摺Sが構築される方向、即ち、手摺ユニットYの取り付け方向を考えて、その線上に桟受けソケットEの開口部7a、7bを合わせた上で、蝶ボルト41を締め付けることで、支柱ユニットPを鉛直状態に保持する。
次に、手摺ユニットYのロック機構Lを解除することで、手摺ユニットYの管体長が長短変更調整自在にした状態で、また、手摺ユニットYの連結金具ユニットRの折曲用金具17を、図3(B)や図4に示すように下方へ適宜の角度折り曲げておく。
先ず、最下段の踏み板1に立ち上げた支柱ユニットPの中間部(又は上端部)の桟受けソケットEの開口部7bに、手摺ユニットYの後端部(図3の左側位置)の連結金具ユニットRの折曲用金具17の基板部17aを臨ませ、且つ、揺動プレート19の掛止部19aの先端を、捩りバネ20の付勢弾力に抗して図12(a)に示すような状態に指先で押し込みながら、基板部17aと揺動プレート19の下端部を矩形枠部5aの開口部7bに挿し込み、更に、下方へ落とし込む。
すると、捩りバネ20の付勢力により揺動プレート19が図12(B)に示すように揺動復帰し、その結果、揺動プレート19の掛止部19aが矩形枠部5aの下端縁に付勢係合する。
次いで、中段部の踏み板1に立ち上げた支柱ユニットYの中間部(又は上端部)の桟受けソケットEの開口部7aに、手摺ユニットYの先端部(図3の右側位置)の連結金具ユニットRの折曲用金具17の基板部17aを臨ませ、前記と同様に、揺動プレート19の掛止部19aの先端を、捩りバネ20の付勢弾力に抗して図12(a)に示すような状態に指先で押し込みながら、基板部17aと揺動プレート19の下端部を矩形枠部5aの開口部7aに挿し込み、更に、下方へ落とし込む。
すると、捩りバネ20の付勢力により揺動プレート19が図12(B)に示すように揺動復帰し、その結果、揺動プレート19の掛止部19aが矩形枠部5aの下端縁に付勢係合する。これにより、隣り合う支柱ユニットPに差し渡した手摺ユニットYが連結固定される。
更に、次の手摺ユニットYを、最下段と中段部に立ち上げた支柱ユニットPの上端部(又は中間部)の桟受けソケットE相互間に、前記と同様な手順で順次組み付ける。
尚、隣り合う支柱ユニットPの桟受けソケットE相互間に連結された上下2段の手摺ユニットYは、[0033]に記載するようにロックグリップ27を緊締方向へ1/4回転するだけで、手摺ユニットYの内管14がロックグリップ27に収容した駒片29により圧接状態となることでロックされる。
前記のような手順で手摺ユニットYの組み付け作業を、中段部と上段部の支柱ユニットPの中間部(又は上端部)の桟受けソケットEとの間で繰り返すことで、図1や図11に示すように仮設手摺Sが鋼製下地階段Kに連続的に組み付けられる。
前記した第1実施例の基台Dの場合は、鋼製下地階段Kの踏み板1の製造時に通孔2を穿設しておくことが好ましいが、鋼製下地階段Kを建屋の所定位置に組み込んだ後、ドリルにより後発的に穿設することでも良い。
尚、隣り合う支柱ユニットPの桟受けソケットEに付勢係合した手摺ユニットYを取り外す場合には、ロックグリップ27を弛緩方向へ回転することでロックを解除した上で、図12(B)のように桟受けユニットEに係合状態にある揺動プレート19の掛止部19aの下端部を、図12(A)に示すように指先で押し込み操作することで係合解除した上で、当該揺動プレート19を含む折曲用金具17全体を上方へ引き上げることにより、手摺ユニットYが取り外される。
基台の第2実施例について
次に、踏み板1に通孔3がない鋼製下地階段Kの場合には、図13に示すようなクランプ構造の基台D2を、踏み板1の端縁部に嵌め込んで固定することになる。そこで、第2実施例の基台D2を図13に基づいて説明する。
42は箱枠状の取付枠であって、その前後の側板部42aの上方位置に踏み板1の端縁部を嵌め込むスリット43を開口形成している。44は取付枠42の上板部42bの中央付近に貫挿したボルトであって、その下端部に円盤状のパッド盤45を取り付け、ボルト44の上端部に取り付けた蝶ナット46を正逆回転することで、パッド盤45が上下に昇降するようにしている。
尚、取付枠42の背面部に固定したパイプホルダー36と蝶ボルト41は、第1実施例と同様な構成であり、その説明は省略する。
前記した第1、第2実施例の基台D、D2以外の基台として、取付基板に円筒状のパイプホルダーを鉛直に立設固定し、当該ホルダーの側面3〜4方向に補強板を固定し、また、取付基板に第1実施例と同様な長孔39を穿設した第3実施例の基台(図示せず)に代替することもできる。このような基台であれば、パイプホルダーに支柱ユニットPの支柱4の下端部を嵌挿し、蝶ボルト41で固定することで、支柱ユニットPが鉛直支持される。
本発明は、直階段、折り返し階段、かね折れ階段等の仮設手摺として有用であるに止まらず、階段上方部の上り口の周囲や踊り場の周囲で安全性を確保せねばならないような場所における仮設防護柵としても有用である。
S 仮設手摺 K 鋼製下地階段 P 支柱ユニット
D、D2 基台 Y 手摺ユニット E 桟受けユニット
R 連結金具ユニット L ロック機構 W 壁面
1 踏み板 2 登り桁 3 通孔
4 支柱 5a、5b 矩形枠部 6 突出部
6a 弧状内壁面 7a、7b、7c 開口部 8 透孔
9 通孔 10a〜10d 固着ビス 11 ストッパー
12 キャップ 13 外管 14 内管
14a 内管ピース 15 突条 15a 凹条溝
16 固定用金具 17 折曲用金具 16a、17a 基板部
16b、17b 軸受板部 18 軸ピン
19 揺動プレート 19a 掛止部 20 捩りバネ
21 支持軸 22、23 通孔 24 座盤
25 突片 26a〜26c ビス孔 27 ロックグリップ
28 通孔 29 駒片 30 リングスペーサー
31 突起 32 鍔部 33 通孔
34 偏芯内壁面 35 取付板 35a 基板部
35b 縦板部 36 パイプホルダー 37 衝立板
38 隅板 39 長孔 40 固定ボルト
41 蝶ボルト 42 取付枠 42a 側板部
42b 上板部 43 開口部 44 ボルト
45 パッド盤 46 蝶ナット

Claims (7)

  1. (1)基台Dに鉛直支持され、支柱4に桟受けソケットEを嵌挿固定した支柱ユニットPと、
    (2)外管13に対して内管14を伸長・固定自在とする手摺本体の先後両端部に、固定用金具16に対して折曲用金具17を角度可変自在に枢設した連結金具ユニットRを取り付け、前記折曲用金具17に掛止部19aを有する揺動プレート19を付勢支持した手摺ユニットYとからなり、
    (3)前記揺動プレート19の掛止部19aを、間隔を隔てて鉛直支持した支柱ユニットPの桟受けソケットEに付勢係合するように構成したことを特徴とする仮設手摺。
  2. 間隔を隔てて鉛直支持した支柱4と、当該支柱4に伸長・固定自在な管体13、14を手摺本体として差し渡して連結する仮設手摺において、
    前記手摺本体の先後両端部に取り付ける固定用金具16に対して、折曲用金具17を角度可変自在に枢設し、当該折曲用金具17に掛止部19aを有する揺動プレート19を付勢支持し、当該揺動プレート19の掛止部19aを、前記支柱4に嵌挿固定した桟受けソケットEに付勢係合するように構成したことを特徴とする仮設手摺。
  3. 桟受けソケットEを、平面視して矩形枠状又は凸字枠状のいずれかに形成し、当該桟受けソケットEの2又は3方向にほぼ矩形状の開口部7a、7b、7cを形成してなる請求項1又は2に記載の仮設手摺。
  4. 桟受けソケットEを、支柱4に嵌め込んで嵌挿固定される相対的に大きい横長の矩形枠部5aと、その一方の長辺側に比較的小さく突出させた横長の矩形枠部5bとで形成し、前記矩形枠部5aの内壁部分に支柱4外周面との当接面を弧状内壁面6aとする突出部6を向かい合わせて形成してなる請求項1又は2に記載の仮設手摺。
  5. 連結金具ユニットRを、平面コ字状に成形した基板部16aと軸受板部16bを備えた固定用金具16と、同じく平面コ字状に成形した縦長矩形形状の基板部17aと軸受板部17bを備えた折曲用金具17とを向かい合わせて嵌め込み、一方の固定用金具16に対して他方の折曲用金具17を角度可変自在に枢設し、前記基板部17aの内側には、下端部に掛止部19aを形成した略L字板状の揺動プレート19を揺動自在に付勢支持してなる請求項1又は2に記載の仮設手摺。
  6. 内管14を嵌挿した外管13の先端部に組み込む手摺ユニットYのロック機構Lを、次のように構成してなる請求項1又は2に記載の仮設手摺。
    (1)外管13の先端部寄りの両側位置に穿設した通孔28に、底面が内管14の外周面に当接し、上半部が外管13の外周面から突出する程度の厚みの駒片29を嵌め込み、
    (2)中央内壁面の両側位置に偏芯内壁面34を形成したロックグリップ27を、外管13の先端部に嵌め込み、前記駒片29をロックグリップ27の偏芯内壁面34に臨ませ、当該ロックグリップ27の開口側内壁面と外管13との間にリングスペーサー30を嵌挿し、前記ロックグリップ27の正逆回転により駒片29の表面と底面を弛緩状態にしたり、逆に、駒片29の表面と底面を圧接状態にすることにより、手摺本体の管体長を伸長・固定自在に構成する。
  7. 外管13の先端部寄りに穿設した通孔28に嵌め込む合成樹脂製の駒片29が、平面視して小判形状で、その表面が外管13と同じ程度の曲率で、底面が内管14と同じ程度の曲率に湾曲成型してなる請求項6に記載の仮設手摺。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018235335A1 (ja) 2017-06-19 2018-12-27 株式会社ブリヂストン タイヤ
CN111851882A (zh) * 2020-05-07 2020-10-30 五冶集团上海有限公司 一种钢楼梯临时安全护栏的制作安装方法

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