JP2017119994A - 吊構造、吊装置、及び振れ止め装置 - Google Patents

吊構造、吊装置、及び振れ止め装置 Download PDF

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Abstract

【課題】より作業性に優れ、かつ、強度に優れた吊構造に関する技術を提供する。【解決手段】軸芯方向に沿って延びる溝部であって、該軸芯方向と直交する断面において該溝部内の空間よりも狭い開口部を有する溝部を持つ梁部材を、天井スラブから吊り下げる吊装置を含む吊構造であって、吊装置は、天井スラブに接続された棒状の吊部材と接続される吊装置の吊部材用接続部と、吊装置の吊部材用接続部と連なり下方に延びる吊装置の軸部と、吊装置の軸部と連なり梁部材を支持する吊装置の梁部材用支持部と、を備え、吊装置の梁部材用支持部は、吊装置の吊部材用接続部の直下に位置し、溝部内に挿入されて梁部材を支持する第1の吊装置の梁部材用支持部と、吊装置の吊部材用接続部の斜め下方、かつ、溝部上に位置し、溝部内をスライド自在な連結装置と連結されて梁部材を支持する第2の吊装置の梁部材用支持部とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、吊構造、吊装置、及び振れ止め装置の技術に関する。
梁や天井パネルによって構成される吊天井を吊ボルトを用いて天井スラブから吊り下げるいわゆるシステム天井に関する技術がある。例えば、特許文献1には、天井構造枠を吊り下げ支持する要所の吊ボルトの間にブレース材を斜めに取り付けることより構築される吊天井において、吊ボルトに取り付けられる取付部を上端側に備え、下部側に挟持部材の他方の枠挟み部とによって天井構造枠を枠組みする天井下地材、例えばメインバーまたはクロスバーを挟み込み吊持する一方の枠挟み部を備える金具本体を、パイプ材を用いて形成することが開示されている。
また、例えば、特許文献2には、溝部を持つ梁部材を、天井スラブから吊り下げる吊装置であって、第一軸部と、前記第一軸部の基端側に設けられ、前記天井スラブと接続する第一接続部と、前記第一軸部の先端側に設けられ、前記開口部から前記溝部内に挿入することで、前記溝部内のうち、前記開口部を基線とする一方側の溝部内と接触して該梁部材を支持する第一支持部と、を有する第一吊部材と、前記第一吊部材と着脱できる第二吊部材であって、前記第一吊部材の軸部と接する第二軸部と、前記第二軸部の先端側に設けられ、前記開口部から前記溝部内に挿入することで、前記溝部内のうち、前記開口部を基線とする他方側の溝部内と接触して該梁部材を支持する第二支持部と、を有する第二吊部材と、を備えることが開示されている。
特開2007−146584公報 特開2009−84858号公報
梁や天井パネルによって構成される吊天井を吊ボルトを用いて天井スラブから吊り下げるいわゆるシステム天井に関する技術がある。このようなシステム天井技術では、より作業性に優れ、かつ、強度に優れた技術開発が望まれている。
本発明は、上記の問題に鑑み、より作業性に優れ、かつ、強度に優れた吊構造に関する技術を提供することを課題とする。
本発明は、上述した課題を解決するため、以下の手段を採用する。すなわち、本発明は、軸芯方向に沿って延びる溝部であって、該軸芯方向と直交する断面において該溝部内の空間よりも狭い開口部を有する溝部を持つ梁部材を、天井スラブから吊り下げる吊装置を含む吊構造であって、前記吊装置は、前記天井スラブに接続された棒状の吊部材と接続される、吊装置の吊部材用接続部と、前記吊装置の吊部材用接続部と連なり下方に延びる吊装置の軸部と、前記吊装置の軸部と連なり前記梁部材を支持する、吊装置の梁部材用支持部と、を備え、前記吊装置の梁部材用支持部は、前記吊装置の吊部材用接続部の下方に位置し、前記溝部内に挿入されて前記梁部材を支持する第1の吊装置の梁部材用支持部と、前記吊装置の吊部材用接続部の斜め下方、かつ、前記溝部上に位置し、前記溝部内をスライド自在な連結装置と連結されて前記梁部材を支持する第2の吊装置の梁部材用支持部と
、を含む。
本発明に係る吊構造では、吊装置が第1の吊装置の梁部材用支持部と、第2の吊装置の梁部材用支持部とを含み、複数個所で梁部材を支持する。そのため、例えば、一カ所で梁部材を支持する吊装置と比較して、梁部材や吊構造を含むシステム天井の強度を向上することができる。第2の吊装置の梁部材用支持部の数は、特に限定されないが、第2の吊装置の梁部材用支持部は、例えば、第1の吊装置の梁部材用支持部を基準として溝部上の両側に2カ所設けるとよい。これによりシステム天井の強度をより向上することができる。また、吊装置は、複数個所で梁部材を支持するものの、第1の吊装置の梁部材用支持部は、溝部内に挿入するだけでよい。そのため、複数個所の全てをボルトやナット等で固定する場合と比較して、作業性を向上することができる。
一例として、連結装置は、断面において内壁で囲まれ一部に開口部を有する前記溝部内を、当該溝部内に沿って任意の位置に移動可能、且つ該位置に固定可能であり、吊装置又は振れ止め装置との連結を行う連結部を有するベース部材と、前記ベース部材とは分離可能に構成される可撓性部材からなる補助部材であって、前記溝部内で前記ベース部材を載置するとともに、前記溝部の内壁を付勢する本体部と、前記本体部の端部から伸びる腕部であって、前記開口部からその先端部が露出する腕部と、を含む補助部材と、を備えるものとすることができる。
本発明に係る連結装置は、ベース部材が溝部内を移動することで、連結装置自体が溝部に沿った任意の位置に移動可能となる。そして、可撓性部材からなる補助部材の本体部が溝部内に収容され、溝部の内壁を付勢することで、連結装置自体を該任意の位置で仮固定することができる。仮固定とは、手で持つなどの一定の力を加えることで連結装置が移動可能な状態である。本発明の固定には、この仮固定のほか、例えば、ねじなどの部材を用いて移動が制限される状態も含まれる。また、ベース部材と補助部材とを分離可能な別々の部材で構成することで、両者が分離した状態では、連結装置を溝部内でより円滑に移動することができる。また、本体部と腕部は可撓性部材からなる。可撓性部材とは、外力を加えることで撓む、薄板状の部材である。つまり、本発明に係る連結装置は、ベース部材を載置する本体部を薄板状の部材によって構成でき、更に腕部が本体部の端部から伸びていることから、ベース部材の収容スペースを十分に確保することができる。そのため、ベース部材を従来よりも厚くすることができ、ベース部材の強度を従来よりも向上することができる。また、腕部が本体部の端部から伸びていることから、本体部に載置されたベース部材の溝の長手方向への移動を規制することができる。更に、腕部は、その先端部が開口部から露出していることから、腕部の先端を摘むことで、補助部材を、溝部内から容易に取り出すことができる。また、ベース部材と補助部材とを分離可能な別々の部材で構成することで、ベース部材と補助部材とを別々に、溝部内に対して出し入れすることができる。そのため、従来よりも厚みが増したベース部材であっても、溝部内に容易に出し入れすることができる。つまり、本発明の連結装置は、溝部内への取り付け作業、溝部内から取り出し作業を容易に行うことができ、取り扱いも容易である。
ここで、本発明に係る吊構造は、前記梁部材の振れを抑制する振れ止め装置を更に含み、前記振れ止め装置は、前記吊部材と接続される、振れ止め装置の吊部材用接続部と、前記振れ止め装置の吊部材用接続部の側方に連なり、一端が前記吊部材の上部と接続されるブレース材の他端と接続される、振れ止め装置のブレース材用接続部と、前記振れ止め装置のブレース材用接続部と連なり下方に延びる、振れ止め装置の軸部と、前記振れ止め装置の軸部と連なり前記梁部材を支持する、振れ止め装置の梁部材用支持部と、を備えるものでもよい。
本発明に係る吊構造は、振れ止め装置を更に備えることで、システム天井の強度をより
向上することができる。
また、前記振れ止め装置は、前記吊装置と接続自在であり、前記振れ止め装置の吊部材用接続部は、前記吊装置の吊部材用接続部の移動を規制する、振れ止め装置の規制部を含むようにしてもよい。
吊装置と振れ止め装置は、別々に用いることができるが、振れ止め装置を吊装置と接続し、振れ止め装置の規制部で吊装置の移動を規制することで、一体化したユニットとなる。その結果、吊装置と振れ止め装置がより強固となり、システム天井の強度をより向上することができる。また、一体化することで、システム天井の美観が向上する。
また、前記振れ止め装置は、前記吊装置と接続自在であり、前記振れ止め装置の梁部材用支持部は、前記溝部上、かつ、前記第1の吊装置の梁部材用支持部を基準として、前記第2の吊装置の梁部材用支持部よりも外側で、前記溝部内をスライド自在な連結装置と連結されて前記梁部材を支持するようにしてもよい。
第2の吊装置の梁部材用支持部よりも外側で梁部材を支持することで、振れ止め装置の梁部材用支持部の間隔が十分に確保される。そのため、システム天井の強度をより向上することができる。第2の吊装置の梁部材用支持部よりも外側で梁部材を支持する態様には、振れ止め装置が吊装置と接続される場合と、振れ止め装置と吊装置が接続されていない場合とが含まれる。後者の場合における、前記第1の吊装置の梁部材用支持部を基準として、前記第2の吊装置の梁部材用支持部よりも外側とは、振れ止め装置が吊装置と接続されたと仮定した場合の仮想の位置である。振れ止め装置が吊装置と接続される場合、振れ止め装置の梁部材用支持部は、第2の吊装置の梁部材用支持部を挟み込むようにして梁部材を支持する。そのため、振れ止め装置と吊装置との一体性がより向上する。その結果、システム天井の強度をより向上することができる。
また、前記振れ止め装置のブレース材用接続部は、前記ブレース材と接続するための接続孔が複数形成された、前記軸芯方向と平行、かつ、垂直方向に延びる垂直板としてもよい。振れ止め装置のブレース材用接続部を垂直板、すなわちプレート状とすることで、ブレース材を面で支持することができる。そのため、点で支持する場合と比較して、振れ止め装置のブレース材用接続部とブレース材との接続部分の強度を向上することができる。また、垂直板に形成された複数の接続孔は、例えば、ブレース材の接続角度に応じて選択的に使用することができる。
また、前記梁部材は、当該梁部材の側面から上方に延び対向する梁部材の外壁と当該梁部材の上面によって形成される上方が開放された収容部を有し、前記吊装置は、当該吊装置の軸部の一部より下方が前記収容部に収容され、前記振れ止め装置は、当該振れ止め装置の軸部の一部より下方が前記収容部に収容されているようにしてもよい。これにより、吊装置と梁部材との接続部分や、振れ止め装置と吊装置との接続部分が収容部で覆われ、外部から視認し難くなる。その結果、システム天井の美観が向上する。
ここで、本発明は、上述した吊構造における吊装置として特定してもよい。例えば、本発明は、軸芯方向に沿って延びる溝部であって、該軸芯方向と直交する断面において該溝部内の空間よりも狭い開口部を有する溝部を持つ梁部材を、天井スラブから吊り下げる吊装置であって、前記天井スラブに接続された棒状の吊部材と接続される、吊装置の吊部材用接続部と、前記吊装置の吊部材用接続部と連なり下方に延びる吊装置の軸部と、前記吊装置の軸部と連なり前記梁部材を支持する、吊装置の梁部材用支持部と、を備え、前記吊装置の梁部材用支持部は、前記吊装置の吊部材用接続部の下方に位置し、前記溝部内に挿入されて前記梁部材を支持する第1の吊装置の梁部材用支持部と、前記吊装置の吊部材用
接続部の斜め下方、かつ、前記溝部上に位置し、前記溝部内をスライド自在な連結装置と連結されて前記梁部材を支持する第2の吊装置の梁部材用支持部と、を含む、吊装置である。
また、本発明は、上述した吊構造における振れ止め装置として特定してもよい。例えば、本発明は、軸芯方向に沿って延びる溝部であって、該軸芯方向と直交する断面において該溝部内の空間よりも狭い開口部を有する溝部を持つ梁部材を、天井スラブから吊り下げる吊装置で吊った際に、前記梁部材の振れを抑制する振れ止め装置であって、前記天井スラブに接続された棒状の吊部材と接続される、振れ止め装置の吊部材用接続部と、前記振れ止め装置の吊部材用接続部の側方に連なり、一端が前記吊部材の上部と接続されるブレース材の他端と接続される、振れ止め装置のブレース材用接続部と、前記振れ止め装置のブレース材用接続部と連なり下方に延びる、振れ止め装置の軸部と、前記振れ止め装置の軸部と連なり前記梁部材を支持する、振れ止め装置の梁部材用支持部と、を備える振れ止め装置である。
また、本発明は、上述した吊構造を含むシステム天井として特定してもよい。例えば、本発明は、天井スラブに接続された棒状の吊部材と、前記吊部材と接続され、梁部材を支持する吊装置と、が前記吊部材の上部と接続されるブレース材と、前記ブレース材の他端と接続され、前記梁部材を支持し、当該梁部材の振れを抑制する振れ止め装置と、前記吊装置及び振れ止め装置で支持され、天井の少なくとも一部を形成する梁部材と、を備えるシステム天井である。
本発明によれば、より作業性に優れ、かつ、強度に優れた吊構造に関する技術を提供することができる。
図1は、実施形態に係るシステム天井の斜視図を示す。 図2は、実施形態に係る梁部材を支持する吊装置を梁部材の側方から見た図を示す。 図3は、実施形態に係る梁部材を支持する吊装置を梁部材の軸方向から見た図を示す。 図4は、実施形態に係る吊装置を正面上方から見た斜視図を示す。 図5は、実施形態に係る吊装置を正面下方から見た斜視図を示す。 図6は、実施形態に係る吊装置を正面上方から見た分解斜視図を示す。 図7は、実施形態に係る吊装置を背面上方から見た斜視図を示す。 図8は、実施形態に係る吊装置の正面図を示す。 図9は、実施形態に係る吊装置の上面図を示す。 図10は、実施形態に係る吊装置の側面図を示す。 図11は、実施形態に係る吊装置の補助具の正面図を示す。 図12は、実施形態に係る吊装置の補助具の上面図を示す。 図13は、実施形態に係る吊装置の補助具の側面図(1)を示す。 図14は、実施形態に係る吊装置の補助具の側面図(2)を示す。 図15は、実施形態に係る梁部材と吊装置とを接続する連結部材を梁部材の軸方向から見た図を示す。 図16は、実施形態に係る連結部材の分解斜視図を示す。 図17は、実施形態に係る、接続状態にある吊装置と振れ止め装置を梁部材の側方から見た図を示す。 図18は、実施形態に係る、接続状態にある吊装置と振れ止め装置を梁部材の軸方向からから見た図を示す(1)。 図19は、実施形態に係る、接続状態にある吊装置と振れ止め装置を梁部材の軸方向からから見た図を示す(2)。 図20は、実施形態に係る、接続状態にある吊装置と振れ止め装置を正面上方から見た斜視図を示す。 図21は、実施形態に係る、接続状態にある吊装置と振れ止め装置を背面上方から見た斜視図を示す。 図22は、実施形態に係る、接続状態にある吊装置と振れ止め装置を正面下方から見た斜視図を示す。 図23は、実施形態に係る、吊装置と振れ止め装置の分解斜視図を示す。 図24は、図23の拡大斜視図を示す。 図25は、実施形態に係る触れ止め装置の正面図を示す。 図26は、実施形態に係る触れ止め装置の上面図を示す。 図27は、実施形態に係る触れ止め装置の側面図を示す。 図28は、実施形態に係る振れ止め装置を取り付ける状態を説明する図を示す。 図29は、実施形態に係るブレース取付部材の斜視図を示す。 図30は、他の実施形態に係るシステム天井の正面図を示す。
次に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下で説明する実施形態は本発明を実施するための例示であり、本発明は以下で説明する態様に限定されない。
<システム天井の概略構成>
図1は、実施形態に係るシステム天井の斜視図を示す。図1に示すように、実施形態に係るシステム天井1は、水平方向に延びる複数の梁部材2、梁部材2を天井スラブ3から吊り下げる吊部材4及び吊装置5、梁部材2の振れを抑制するブレース材6及び振れ止め装置7を備える。
図2は、実施形態に係る梁部材を支持する吊装置を梁部材の側方から見た図を示す。図3は、実施形態に係る梁部材を支持する吊装置を梁部材の軸方向から見た図を示す。
<吊部材>
まず、吊部材4、及び梁部材2について説明する。吊部材4は、天井スラブ3に予め固定されており、接続される吊装置5を介して梁部材2を支持する。吊部材4は、所謂吊りボルトと称される円形鋼棒によって構成されているが、例えば、矩形状など、他の断面形状の棒状部材でもよい。天井スラブ3は、換言すると上部フロアの床スラブである。吊部材4は、このような天井スラブ3に一端が埋め込まれることで固定されている。
<梁部材>
梁部材2は、その断面において均等に四分割された形状を有している。中心部21から四方に放射状に隔壁22が伸び、隔壁22の先端は、梁部材2の断面における正方形の頂点Pを形成している。一つの頂点Pから隣接する頂点Pに向かって、壁面23が延びている。一の頂点Pから延びる壁面23と、それに隣接する他の頂点Pから延びる壁面23は、両頂点Pの中間手前まで伸びており、両者は接触しない。従って、対向する壁面23、23同士の間、より詳細には、対向する壁面23、23の先端部分である蓋部26、26同士の間には、開口部24が形成される。また、一対の壁面23と隔壁22と中心部21とによって、溝部25が形成されている。これらの開口部24および溝部25は、梁部材2の軸芯方向にその全長にわたって伸びている。そして、開口部24は、溝部25内の空間よりも狭く形成されている。壁面23の先端部分である蓋部26は、溝部25内へ挿入
された、後述する吊装置の梁部材用支持部53や連結装置8が抜けるのを防止し、また、吊装置の梁部材用支持部53等によって支持される際の接触部分として機能する。
なお、本実施形態の梁部材2には、更に、梁部材2の断面の各頂点Pにおいて、各頂点Pから梁部材2の外方向に延出し、該頂点Pにつながる二つの壁面23にそれぞれ直交する二つの外壁27が設けられている。その結果、一つの頂点Pから延出する外壁27と、それに隣接する他の頂点Pから延出する外壁27は対向する。そして、この対向する外壁27と、これらとつながる一対の壁面23とによって、梁部材2の表面上に半閉空間である収容部28が形成される。収容部28は、吊装置5や振れ止め装置7の下部を覆う他、例えば照明器具のケーブルや情報機器のケーブル等を収納することができる。なお、収容部28にはカバーを設けてもよく、これにより美観を向上することができる。
<吊装置(単体)>
吊装置5について、上記図1から図3に加えて、図4から図14も交えて説明する。図4は、実施形態に係る吊装置を正面上方から見た斜視図を示す。図5は、実施形態に係る吊装置を正面下方から見た斜視図を示す。図6は、実施形態に係る吊装置を正面上方から見た分解斜視図を示す。図7は、実施形態に係る吊装置を背面上方から見た斜視図を示す。図8は、実施形態に係る吊装置の正面図を示す。図9は、実施形態に係る吊装置の上面図を示す。図10は、実施形態に係る吊装置の側面図を示す。図11は、実施形態に係る吊装置の補助具の正面図を示す。図12は、実施形態に係る吊装置の補助具の上面図を示す。図13は、実施形態に係る吊装置の補助具の側面図(図12の紙面左側から見た図)を示す。図14は、実施形態に係る吊装置の補助具の側面図(図12の紙面右側から見た図)を示す。
吊装置5は、天井スラブ3に接続された吊部材4と接続される、吊装置の吊部材用接続部51と、吊装置の吊部材用接続部51と連なり下方に延びる吊装置の軸部52と、吊装置の軸部52と連なり、梁部材2を支持する吊装置の梁部材用支持部53と、を備える。また、吊装置の梁部材用支持部53は、吊装置の吊部材用接続部51の直下に位置し、溝部25内に挿入されて梁部材2を支持する第1の吊装置の梁部材用支持部531と、吊装置の吊部材用接続部51の斜め下方、かつ、溝部25上に位置し、溝部25内をスライド自在な連結装置8と連結されて梁部材2を支持する第2の吊装置の梁部材用支持部532と、を含む。
吊装置の吊部材用接続部51は、水平な四角形の平板部材によって形成され、吊部材4が貫通するU字形の切り欠き511が形成されている。U字形の切り欠き511は、梁部材2の溝部25の真上に位置する。また、吊装置の吊部材用接続部51の4辺のうち、U字形の切り欠き511が形成される側の辺における、吊装置の軸部52と反対側の領域からは、下方に延びる片からなる吊装置の吊部材用接続部の垂下部512が連なっている。この吊装置の吊部材用接続部の垂下部512は、補助具の第2垂下部93、又は振れ止め装置の規制部75と接する。これにより、吊装置5は、補助具9や振れ止め装置7との相対的な移動が規制され、一体化する。
吊装置の軸部52は、平板部材が折り曲げられて形成されている。吊装置の軸部52は、上部、折り曲げ部、下部を含む。吊装置の吊部材用接続部51の1辺から連なる吊装置の軸部の上部521は、垂直板からなり、吊部材4と接続する際に用いるナットNT1と干渉しないように、外側(梁部材の外壁27側)に位置する。吊装置の軸部の上部521の下端には、水平坂からなる水平な折り曲げ部522が連なっている。更に、水平な折り曲げ部522には、吊装置の軸部の下部523が連なっている。吊装置の軸部の下部523は、吊装置の軸部の上部521と同じく垂直板であるが、吊装置の軸部の上部521よりも幅が広く形成されている。吊装置の軸部の下部523は、梁部材2の溝部25の真上
、換言すると、吊部材4の軸心の真下に位置する。これにより、吊装置5は、安定的に、梁部材2を支持することができる。
第1の吊装置の梁部材用支持部531は、吊装置の軸部の下部523に連なり、梁部材2の軸心方向(長手方向)と直交する方向に延びる2つの水平な小片からなる。2つの水平な小片からなる第1の吊装置の梁部材用支持部531は、梁部材2の溝部25内に収容され抜けないよう、相反する向きに形成されている。2つの水平な小片からなる第1の吊装置の梁部材用支持部531は、溝部25内に収容された際に、上面が蓋部26の下面と接する。
第2の吊装置の梁部材用支持部532は、吊装置の軸部の下部523のうち、第1の吊装置の梁部材用支持部531の外側に連なる2つの水平板からなる。2つの水平板からなる第2の吊装置の梁部材用支持部532は、溝部25の一部を形成する蓋部26の上面と接するよう、2つの水平な小片からなる第1の吊装置の梁部材用支持部531よりも高い位置に形成されている。また、2つの水平板からなる第2の吊装置の梁部材用支持部532には、連結装置8とねじN1を用いて固定する際にねじN1が貫通する水平板のねじ孔533が形成されている。
ここで、図15は、実施形態に係る梁部材と吊装置とを接続する連結部材を梁部材の軸方向から見た図を示す。図16は、実施形態に係る連結部材の分解斜視図を示す。吊装置5における、第2の吊装置の梁部材用支持部532、及び振れ止め装置7は、梁部材2の溝部25内をスライド自在な連結装置8の連結装置のねじ孔811と位置合わせをしてねじN1を螺合することで、吊部材4や振れ止め装置7を梁部材2に固定することが可能となる。
連結装置8は、ベース部材81と、補助部材82とを備える。ベース部材81は、平面視において四角形であり、中央にベース部材のねじ孔811が設けられている。ベース部材81の表面(溝部25の開口部24側の面)の端部(溝部25の幅方向の両端部)には、溝部25の長手方向に沿って、表面よりも一段低く形成された段付き部83が設けられている。二つのこの段付き部83の間隔は、梁部材2の開口部24の幅より若干小さく設計されている。各段付き部83には、開口部24を形成する蓋部26が係合する。これにより、ベース部材81が溝部25内において溝部25の幅方向へ移動するのが規制される。また、ベース部材81の裏面(溝部25の奥側の面)の端部(溝部25の幅方向の両端部)は、奥に向かって幅が狭くなる溝の形状と合うように面取り84がされている。
補助部材82は、溝部25内でベース部材81を載置する本体部821と、本体部821の端部から伸びる2本の腕部822を備える。補助部材82は、可撓性を有する板状の樹脂によって構成され、本体部821と腕部822は一体的に形成されている。本体部821は、溝部25の奥側に突出するように湾曲している。本体部821は、ベース部材81を載置できるよう、面積がベース部材81の表面積よりも大きく設計されている。本体部821の中央部、換言するとベース部材のねじ孔811に対応する位置には、ねじN1が貫通する本体部のねじ孔823が設けられている。本体部のねじ孔823は、複数設けてもよい。また、本体部821の一辺には周囲よりも開口部24側に厚く形成された肉厚部825が設けられている。この肉厚部825は、載置されるベース部材81の溝の幅方向への移動を規制すると共に、補助部材82を溝部25に取り付ける(収容する)際、補助部材82を押す領域として機能する。この肉厚部825を押すことで、補助部材82を溝部25に容易に取り付けることができる。また、肉厚部825は、腕部822を摘まんで溝部25から補助部材82を取り出す際に、支点としても機能する。つまり、肉厚部825が溝部25の内壁面と接して支点となり、腕部822を摘まんで溝部25から引き出すと、補助部材82の本体部821が溝部25から取り出される。
また、本体部821は、肉厚部825と他片の折曲部824が溝部25の内壁と接触し、溝部25の幅の外側に向けて、溝部25の内壁を夫々付勢する。これにより、補助部材82は、溝部25内で仮固定される。より具体的には、本体部821がベース部材81を載置しない状態(補助部材82のみが溝部25内に収容された状態)では、肉厚部825と折曲部824が溝部25の内壁のうち、溝部25の幅が一定の領域(垂直面)を、溝部25の幅の外側に向けて、溝部25の内壁を夫々付勢する。また、本体部821がベース部材81を載置した状態(補助部材82とベース部材81の双方が溝部25内に収容された状態)では、肉厚部825と折曲部824が溝部25の内壁のうち、溝部25の幅が徐々に狭くなる領域(斜面)を、溝部25の幅の外側に向けて、溝部25の内壁を夫々付勢する。なお、本体部821がベース部材81を載置した状態では、付勢する力の一部は、斜面に沿って溝部25の奥側にも発生することになる。
また、本体部821は、一辺側の長さが他辺側よりも短く形成されている。詳細には、本体部821では、肉厚部825が形成される一辺側の長さが、折曲部824が形成される他辺側の長さと比較して、腕部822の2本分短く形成されている。換言すると、本体部821の一辺側は、溝部25の長手方向の両側が切り欠かれている。このように一部に切欠きが形成されることで、付勢力が調整されている。
腕部822は、肉厚部825と反対側の他辺の両端部に設けられた折曲部824を介して、2か所設けられている。腕部822は、溝部25の奥側に突出するように湾曲している。また、腕部822の先端部には、本体部821側に膨らんだ腕部の肉厚部826が設けられている。腕部の肉厚部826は、開口部24から露出している。これにより、腕部の肉厚部826を摘まむことで、連結装置8を溝部25から容易に取り出すことができる。また、本体部821に載置されたベース部材81は、溝部25の長手方向の両側が2つの腕部822に挟まれており、溝部25の長手方向の移動が規制される。また、溝部25の幅方向の移動は、各段付き部83と開口部24を形成する蓋部26とが係合することで、規制される。また、溝部25の奥方向の移動は、ベース部材81と開口部24とにより、規制される。
折曲部824近傍における本体部821と腕部822との間には、空間が形成されている。この空間が形成されることで、腕部822が本体部821側に十分に撓むことができる。その結果、補助部材82を溝部25から容易に取り出すことができる。補助部材82の材質、厚み、本体部821の面積、本体部のねじ孔811の径、腕部822の厚み、幅などを適宜調整することで、付勢力を変更することができる。
連結装置8を溝部25へ取り付け、又は取り外す場合、梁部材2の端部から取り付け、又は取り外すことができる。また、連結装置8を梁部材2の溝部25の開口部24から取り付け、取り外してもよい。
<補助具>
補助具9は、吊装置5を単体で用いる場合に、吊装置の吊部材用接続部51と接続されて、吊部材4と吊装置5との固定を維持する。補助具9は、水平な四角形の平板部材によって形成され、吊部材4が貫通するU字形の切り欠き91が形成されている。補助具9に形成されたU字形の切り欠き91は、吊装置の吊部材用接続部51に形成されたU字形の切り欠き511と同形状であるがU字形の向きが異なっている。補助具9の4辺のうち、U字形の切り欠き91が形成される側の辺からは、下方に延びる2つの片からなる補助具の第1垂下部92,92が連なっている。この補助具の第1垂下部92,92は、吊装置の吊部材用接続部51の4辺のうち、U字形の切り欠き91が形成された辺と反対側の辺と接する。また、補助具9の4辺のうち、U字形の切り欠き91が形成される辺と反対側
の辺からは、下方に延びる片からなる補助具の第2垂下部93が連なっている。この補助具の第2垂下部93は、吊装置の吊部材用接続部51の4辺のうち、U字形の切り欠き511が形成された側の辺と接する。これにより吊部材4を吊装置5及び補助具9で挟み込むことができる。その結果、吊部材4の水平方向の移動が規制される。
吊部材4と、吊装置5及び補助具9との接続は、吊部材4の先端にワッシャWS1を介してナットNT1を螺合することで行われる。詳細には、例えば、補助具9の上側に1つのナットNT1を螺合し、吊装置5における、吊装置の吊部材用接続部51の下側に2つのナットNT1,NT1を螺合して、吊部材4と、吊装置5及び補助具9とを固定することができる。なお、下側に2つのナットNT1を配置することで、ナットNT1同士の締込み効果による緩みを抑制できる。
<振れ止め装置(吊装置と接続)>
振れ止め装置7は、吊装置5と接続して(一体化して)用いることができる。以下では、振れ止め装置7を吊装置5と接続して用いる場合を例に説明する。なお、振れ止め装置7は、単体、すなわち、吊装置5と接続せずに用いることもできる。
図17は、実施形態に係る、接続状態にある吊装置と振れ止め装置を梁部材の側方から見た図を示す。図18は、実施形態に係る、接続状態にある吊装置と振れ止め装置を梁部材の軸方向からから見た図を示す(1)。図19は、実施形態に係る、接続状態にある吊装置と振れ止め装置を梁部材の軸方向からから見た図を示す(2)。図20は、実施形態に係る、接続状態にある吊装置と振れ止め装置を正面上方から見た斜視図を示す。図21は、実施形態に係る、接続状態にある吊装置と振れ止め装置を背面上方から見た斜視図を示す。図22は、実施形態に係る、接続状態にある吊装置と振れ止め装置を正面下方から見た斜視図を示す。図23は、実施形態に係る、吊装置と振れ止め装置の分解斜視図を示す。図24は、図23の拡大斜視図を示す。図25は、実施形態に係る触れ止め装置の正面図を示す。図26は、実施形態に係る触れ止め装置の上面図を示す。図27は、実施形態に係る触れ止め装置の側面図を示す。
振れ止め装置7は、吊部材4と接続される振れ止め装置の吊部材用接続部71と、振れ止め装置の吊部材用接続部71の側方に連なり、一端が吊部材4の上部と接続されるブレース材6の他端と接続される振れ止め装置のブレース材用接続部72と、振れ止め装置のブレース材用接続部72と連なり下方に延びる振れ止め装置の軸部73と、振れ止め装置の軸部73と連なり、梁部材2を支持する振れ止め装置の梁部材用支持部74と、を備える。
振れ止め装置の吊部材用接続部71は、水平な四角形の平板部材によって形成され、吊部材4が貫通するU字形の切り欠き711が形成されている。U字形の切り欠き711は、梁部材2の溝部25の真上に位置する。振れ止め装置7に形成されたU字形の切り欠き711は、吊装置の吊部材用接続部51に形成されたU字形の切り欠き511と同形状であるがU字形の向きが異なっている。また、振れ止め装置の吊部材用接続部71の4辺のうち、U字形の切り欠き711が形成された辺からは、下方に延びる2つの片からなる振れ止め装置の吊部材用接続部の垂下部712,712が連なっている。この振れ止め装置の吊部材用接続部の垂下部712,712は、吊装置の吊部材用接続部51の4辺のうち、吊装置の軸部の上部521が連なる辺と反対側の辺と接する。
また、振れ止め装置の吊部材用接続部71は、吊装置の吊部材用接続部51の移動を規制する、振れ止め装置の規制部75を含む。振れ止め装置の規制部75は、梁部材2の軸心方向と直交する方向に垂直板からなる対向する規制部の側壁751,751と、この規制部の側壁751,751の奥側の端部に連なる、垂直板からなる規制部の奥壁752に
よって構成され、上面視U字形である。規制部の奥壁752は、梁部材2の外壁27とほぼ同一平面上に位置する。規制部の側壁751,751は、規制部の奥壁752、換言すると梁部材2の外壁27から、梁部材2の溝部25上方まで延びている。振れ止め装置の規制部75は、上下方向の中央付近に、上述した振れ止め装置の吊部材用接続部71が接続されている。規制部の奥壁752は、吊装置5を接続した際、吊装置5における、吊装置の軸部の上部521と奥側面と接する。吊部材用接続部の垂下部712,712と吊装置の軸部の上部521で吊装置の吊部材用接続部51で挟まれ、吊装置の吊部材用接続部51の梁部材2の軸心方向と直交する方向の移動が規制される。なお、本実施形態では、規制部の側壁751,751と吊装置の吊部材用接続部51との間に隙間が形成されているが、例えば、規制部の側壁751,751の間隔を狭め、規制部の側壁751,751と吊装置の吊部材用接続部51とを接するようにしてもよい。これにより、吊装置の吊部材用接続部51の梁部材2の軸心方向の移動も規制することができる。
振れ止め装置のブレース材用接続部72は、梁部材2の溝部25上方まで延びる規制部の側壁751,751の端部に連なる、梁部材2の軸心方向に延びる2つの垂直板によって形成されている。振れ止め装置のブレース材用接続部72は、梁部材2の溝部25の上方に位置する。垂直板からなる振れ止め装置のブレース材用接続部72には、ブレース材6をボルトとナットを用いて接続するための接続孔721が複数形成されている。この複数の接続孔721は、吊部材4の吊りピッチや吊り長さにより、ブレース材6の接続角度に変化が生じても選択的に使用することができる。
振れ止め装置の軸部73は、2つの垂直板からなる振れ止め装置のブレース材用接続部72の下方に連なり、梁部材2の外壁27の内側まで延びる振れ止め装置の軸部の水平部731と、振れ止め装置の軸部の水平部731に連なり、垂直板からなる振れ止め装置の軸部の垂直部732とを含む。振れ止め装置の軸部の垂直部732は、梁部材2の外壁27の内側面と接する位置にある。
振れ止め装置の梁部材用支持部74は、振れ止め装置の軸部の垂直部732の下端に連なり、梁部材2の軸心方向に長い、2つの長方形の水平板からなる。2つの長方形の水平板からなる振れ止め装置の梁部材用支持部74には、連結装置8とねじN1を用いて固定する際にねじN1が貫通する長方形の水平板のねじ孔741が形成されている。
図24に示すように、吊部材4と、吊装置5及び振れ止め装置7との接続は、吊部材4の先端にワッシャWS1を介してナットNT1を螺合することで行われる。詳細には、例えば、振れ止め装置の吊部材用接続部71の上側に1つのナットNT1を螺合し、吊装置5における、吊装置の吊部材用接続部51の下側に2つのナットNT1,NT1を螺合して、吊部材4と、吊装置5及び振れ止め装置7とを固定することができる。
ここで、図28は、実施形態に係る振れ止め装置を取り付ける状態を説明する図を示す。実施形態に係る振れ止め装置7は、吊装置5の設置後、梁部材2の上方から梁部材2に接続することができる。振れ止め装置7と梁部材2との接続は、上述した連結装置8を用いて行うことができる。
ブレース材6には、断面C形状のC形鋼材によって形成されている。なお、ブレース材6には、L形鋼材や、H形鋼材等を用いてもよい。ブレース材6は、45度前後となるように、一端(上部)が吊部材4の上部に引掛けられ、他端(下部)が振れ止め装置7における、に接続されている。先に、ブレース材の他端について説明すると、ブレース材6の他端には、ボルトを通すためのブレース材6の貫通孔(図示せず)が形成されている。この貫通孔と振れ止め装置のブレース材用接続部72に形成された接続孔721を位置合わせし、ブレース材6の他端が振れ止め装置のブレース材用接続部72にボルトとナットを
用いて接続される。
ここで、図29は、実施形態に係るブレース取付部材の斜視図を示す。ブレース取付部材61は、ブレース材6の一端に接続されたブレース取付部材の軸部611と、ブレース取付部材の軸部611に接続されたブレース取付部材のフック部62とを備える。ブレース取付部材の軸部611は、棒状部材からなり、ブレース材6の角度に応じて長さ調整されている。ブレース取付部材のフック部62は、吊部材4の上部に引掛けられる上側フック621と、上側フックよりも下方で吊部材4に引掛けられる下側フック622と、上側フック621と下側フック622とを連結するフックの連結部623によって構成されている。フックの連結部623には、ブレース取付部材の軸部611の先端が接続されている。上側フック621と下側フック622は、板状部材の一辺にL字形の切欠きが形成されることで構成されている。上側フック621と下側フック622は、垂直な吊部材4に引掛けられるよう、フックの連結部623側よりも、先端側の間隔が広くなるように、フックの連結部623に連なっている。
ここで、図30は、他の実施形態に係るシステム天井の正面図を示す。先に説明した実施形態では(例えば、図1参照)、1つの振れ止め装置7に対して、2本のブレース材6がV字形に接続されていた。これに対し、図30に示す例では、1つの振れ止め装置7に対して、1本のブレース材6が接続されている。ブレース材6は、ユニット天井の構成に応じて、適宜変更することができる。
<効果>
実施形態に係るシステム天井1では、吊装置5が、第1の吊装置の梁部材用支持部531と、第2の吊装置の梁部材用支持部532とを含み、吊装置5は、複数個所で梁部材2を支持する。そのため、例えば、一カ所で梁部材2を支持する吊装置と比較して、システム天井1の強度を向上することができる。本実施形態では、第2の吊装置の梁部材用支持部532が、第1の吊装置の梁部材用支持部531を基準として溝部25上の両側に2カ所設けられている。そのため、システム天井1の強度をより向上することができる。また、吊装置5は、複数個所で梁部材2を支持するものの、第1の吊装置の梁部材用支持部531は、溝部25内に挿入するだけでよい。そのため、複数個所の全てをボルトやナット等で固定する場合と比較して、作業性を向上することができる。
また、実施形態に係るシステム天井は、振れ止め装置7を更に備えることから、梁部材2の振れを抑制することができる。その結果、システム天井1の強度をより向上することができる。
また、振れ止め装置7を吊装置5と接続し、振れ止め装置の規制部75で吊装置5の移動を規制することで、一体化したユニットとなる。その結果、吊装置5と振れ止め装置7がより強固となり、その結果、システム天井1の強度をより向上することができる。
また、振れ止め装置7は、第2の吊装置の梁部材用支持部532よりも外側で梁部材2を支持することで、振れ止め装置の梁部材用支持部74の間隔が十分に確保される。そのため、システム天井1の強度をより向上することができる。また、吊装置の吊部材用接続部51、振れ止め装置の吊部材用接続部71、及び振れ止め装置のブレース材用接続部72は、何れも梁部材2の溝部25上方、すなわち梁部材2の軸心上に位置する。そのため、吊装置5は、安定的に梁部材2を支持することができ、また、振れ止め装置7は、安定的に梁部材2の振れを抑制できる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明に係る吊装置、振れ止め装置、吊構造、システム天井はこれらに限らず、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。
1・・・システム天井
2・・・梁部材
3・・・天井スラブ
4・・・吊部材
5・・・吊装置
6・・・ブレース材
7・・・振れ止め装置
8・・・連結装置
9・・・補助具

Claims (8)

  1. 軸芯方向に沿って延びる溝部であって、該軸芯方向と直交する断面において該溝部内の空間よりも狭い開口部を有する溝部を持つ梁部材を、天井スラブから吊り下げる吊装置を含む吊構造であって、
    前記吊装置は、
    前記天井スラブに接続された棒状の吊部材と接続される、吊装置の吊部材用接続部と、
    前記吊装置の吊部材用接続部と連なり下方に延びる吊装置の軸部と、
    前記吊装置の軸部と連なり前記梁部材を支持する、吊装置の梁部材用支持部と、を備え、
    前記吊装置の梁部材用支持部は、前記吊装置の吊部材用接続部の下方に位置し、前記溝部内に挿入されて前記梁部材を支持する第1の吊装置の梁部材用支持部と、前記吊装置の吊部材用接続部の斜め下方、かつ、前記溝部上に位置し、前記溝部内をスライド自在な連結装置と連結されて前記梁部材を支持する第2の吊装置の梁部材用支持部と、を含む、吊構造。
  2. 前記梁部材の振れを抑制する振れ止め装置を更に含み、
    前記振れ止め装置は、
    前記吊部材と接続される、振れ止め装置の吊部材用接続部と、
    前記振れ止め装置の吊部材用接続部の側方に連なり、一端が前記吊部材の上部と接続されるブレース材の他端と接続される、振れ止め装置のブレース材用接続部と、
    前記振れ止め装置のブレース材用接続部と連なり下方に延びる、振れ止め装置の軸部と、
    前記振れ止め装置の軸部と連なり前記梁部材を支持する、振れ止め装置の梁部材用支持部と、を備える、請求項1に記載の吊構造。
  3. 前記振れ止め装置は、前記吊装置と接続自在であり、
    前記振れ止め装置の吊部材用接続部は、前記吊装置の吊部材用接続部の移動を規制する、振れ止め装置の規制部を含む、請求項2に記載の吊構造。
  4. 前記振れ止め装置は、前記吊装置と接続自在であり、
    前記振れ止め装置の梁部材用支持部は、前記溝部上、かつ、前記第1の吊装置の梁部材用支持部を基準として、前記第2の吊装置の梁部材用支持部よりも外側で、前記溝部内をスライド自在な連結装置と連結されて前記梁部材を支持する、請求項2又は3に記載の吊構造。
  5. 前記振れ止め装置のブレース材用接続部は、前記ブレース材と接続するための接続孔が複数形成された、前記軸芯方向と平行、かつ、垂直方向に延びる垂直板からなる、請求項2から4の何れか1項に記載の吊構造。
  6. 前記梁部材は、当該梁部材の側面から上方に延び対向する梁部材の外壁と当該梁部材の上面によって形成される上方が開放された収容部を有し、
    前記吊装置は、当該吊装置の軸部の一部より下方が前記収容部に収容され、
    前記振れ止め装置は、当該振れ止め装置の軸部の一部より下方が前記収容部に収容されている、請求項2から5の何れか1項に記載の吊構造。
  7. 軸芯方向に沿って延びる溝部であって、該軸芯方向と直交する断面において該溝部内の空間よりも狭い開口部を有する溝部を持つ梁部材を、天井スラブから吊り下げる吊装置であって、
    前記天井スラブに接続された棒状の吊部材と接続される、吊装置の吊部材用接続部と、
    前記吊装置の吊部材用接続部と連なり下方に延びる吊装置の軸部と、
    前記吊装置の軸部と連なり前記梁部材を支持する、吊装置の梁部材用支持部と、を備え、
    前記吊装置の梁部材用支持部は、前記吊装置の吊部材用接続部の下方に位置し、前記溝部内に挿入されて前記梁部材を支持する第1の吊装置の梁部材用支持部と、前記吊装置の吊部材用接続部の斜め下方、かつ、前記溝部上に位置し、前記溝部内をスライド自在な連結装置と連結されて前記梁部材を支持する第2の吊装置の梁部材用支持部と、を含む、吊装置。
  8. 軸芯方向に沿って延びる溝部であって、該軸芯方向と直交する断面において該溝部内の空間よりも狭い開口部を有する溝部を持つ梁部材を、天井スラブから吊り下げる吊装置で吊った際に、前記梁部材の振れを抑制する振れ止め装置であって、
    前記天井スラブに接続された棒状の吊部材と接続される、振れ止め装置の吊部材用接続部と、
    前記振れ止め装置の吊部材用接続部の側方に連なり、一端が前記吊部材の上部と接続されるブレース材の他端と接続される、振れ止め装置のブレース材用接続部と、
    前記振れ止め装置のブレース材用接続部と連なり下方に延びる、振れ止め装置の軸部と、
    前記振れ止め装置の軸部と連なり前記梁部材を支持する、振れ止め装置の梁部材用支持部と、を備える、振れ止め装置。
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