JP2017119455A - レーシングカート用タイヤ - Google Patents

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【課題】 バックリングを抑えてアブレージョン摩耗を減じるとともに、グリップ性能を向上させる。【解決手段】 バイアス構造のカーカス6を具えたレーシングカート用タイヤ1において、トレッド部2は、タイヤ軸方向一方側となる第1のショルダー領域YS1に、クラウン領域YCに配されるトレッドゴムG0より高モジュラスのゴムからなる横剛性補強部材9を具え、かつタイヤ軸方向他方側となる第2のショルダー領域YS2に、クラウン領域YCに配されるトレッドゴムG0より低モジュラスのゴムからなる接地性向上部材10を具える。【選択図】図1

Description

本発明は、バックリングを抑えてアブレージョン摩耗を減じるとともに、グリップ性能を向上させうるレーシングカート用タイヤに関する。
バイアス構造のレーシングカート用タイヤでは、トレッド部のうち車体内側のショルダー領域に、ささくれ状のアブレージョン摩耗が生じやすいという問題がある。その理由として、
(1)レーシングカートでは、車体の荷重によって駆動シャフトがたわむため、駆動シャフトの両端部に装着されるレーシングカート用タイヤは、実質的に下開きで傾斜するネガティブキャンバー状態となること;及び
(2)バイアス構造のタイヤの場合、トレッド部を拘束するベルト層が配されないため、トレッド部は比較的柔軟であり剛性が低いことが挙げられる。
そして図7に誇張して示すように、旋回時のコーナリングフォースcfの作用と前記ネガティブキャンバーθの作用とにより、剛性が低いトレッド部、特に車体内側のショルダー領域YSiに、旋回半径内側にたわむバックリングaが発生し、接地圧が局部的に高くなる。その結果、この車体内側のショルダー領域YSiに、ささくれ状のアブレージョン摩耗が生じやすくなる。
そのため、下記の特許文献1では、車体内側のショルダー領域YSiのみに、例えば高モジュラスゴムからなる横剛性補強部材を配することを提案している。しかし、上記提案のタイヤでは、バックリングが抑えられるとはいえ、車体外側のショルダー領域YSo、特には、旋回時に旋回半径外側となるタイヤにおける車体外側のショルダー領域YSoが、路面から浮き傾向となって接地圧が不十分となり、グリップ性能が低下するという問題が残されている。
特開2011−136654号公報
そこで本発明は、バックリングを抑えてアブレージョン摩耗を減じながら、クリップ性能を向上させうるレーシングカート用タイヤを提供することを課題としている。
本発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至る2枚のカーカスプライからなるバイアス構造のカーカスを具えたレーシングカート用タイヤであって、
前記トレッド部を、タイヤ軸方向両側のショルダー領域と、このショルダー領域間のクラウン領域とに仮想区分したとき、
前記トレッド部は、タイヤ軸方向一方側となる第1のショルダー領域に、前記クラウン領域に配されるトレッドゴムより高モジュラスのゴムからなりトレッド部の横剛性を高める横剛性補強部材を具え、かつタイヤ軸方向他方側となる第2のショルダー領域に、前記クラウン領域に配されるトレッドゴムより低モジュラスのゴムからなり接地性を高める接地性向上部材を具えたことを特徴としている。
本発明に係るレーシングカート用タイヤでは、前記横剛性補強部材は、前記カーカスプライに隣接しかつ前記トレッド部の表面に露出しないことが好ましい。
本発明に係るレーシングカート用タイヤでは、前記接地性向上部材は、前記カーカスより半径方向外側に配されることが好ましい。
本発明に係るレーシングカート用タイヤでは、前記横剛性補強部材は、100%モジュラスが0.6〜4.0MPaであることが好ましい。
本発明に係るレーシングカート用タイヤでは、前記接地性向上部材は、100%モジュラスが0.1〜2.0MPaであることが好ましい。
本発明に係るレーシングカート用タイヤでは、前記横剛性補強部材は、そのタイヤ軸方向内端部からタイヤ軸方向外端部に向かって厚さが漸増することが好ましい。
本発明に係るレーシングカート用タイヤでは、前記接地性向上部材は、そのタイヤ軸方向内端部の端面が、タイヤ軸方向内側に向かって半径方向外側に傾斜することが好ましい。
前記「100%モジュラス」は、JISK6251に記載の試験方法に準拠して測定した値である。
本発明のレーシングカート用タイヤは、第1のショルダー領域に横剛性補強部材を具え、かつ第2のショルダー領域に接地性向上部材を具える。従って、第1のショルダー領域を車体内側に向けてタイヤを装着することで、車体内側となる第1のショルダー領域の横剛性を、高モジュラスの横剛性補強部材によって高めることができ、バックリングを抑えてアブレージョン摩耗を減じうる。
他方、車体外側となる第2のショルダー領域では、接地圧が小である。しかし、この車体外側となる第2のショルダー領域に、低モジュラスの接地性向上部材を配することにより、特に旋回半径外側となるタイヤにおいて、路面との接地性を改善することができ、バックリングを抑制しながら、グリップ性能を向上することができる。
本発明のレーシングカート用タイヤの一実施例を示す断面図である。 トレッド部の第1のショルダー領域を拡大して示す断面図である。 トレッド部の第2のショルダー領域を拡大して示す断面図である。 接地性向上部材の他の例を示す断面図である。 接地性向上部材のさらに他の例を示す断面図である。 横剛性補強部材の他の例を示す断面図である。 バックリングを説明するタイヤの概念図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のレーシングカート用タイヤ(以下、単に「タイヤ」という場合がある。)1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るバイアス構造のカーカス6を具える。
このタイヤ1は、カーカス6の半径方向外側に、所謂ブレーカ層及びバンド層などのトレッド補強コード層を具えておらず、カーカス6の半径方向外側に、トレッドゴムGが隣接する。なお前記タイヤ1の外径は、例えば350mm以下と小である。
前記カーカス6は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るトロイド状の本体部6aの両端に、前記ビードコア5の回りで折り返される折返し部6bを具える。またカーカス6は、カーカスコードをタイヤ赤道Cに対して25〜38度の角度で配列させた2枚のカーカスプライ6A、6Bから形成される。カーカスプライ6A、6Bは、各カーカスコードがプライ間相互で交差するように、コードの傾斜の向きを違えて配される。これによりサイドウォール部3の横剛性が高められ、高い旋回性能を発揮できる。カーカスコードとして、例えば、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレンナフタレート(PEN)、レーヨン、アラミドなどの有機繊維コードが適宜採用しうる。
前記ビード部4には、カーカス6の前記本体部6aと折返し部6bとの間を通って、ビードコア5からタイヤ半径方向外側に先細状にのびるビード補強用のビードエーペックスゴム8が配される。
次に、トレッド部2を、タイヤ軸方向両側のショルダー領域YSと、このショルダー領域間のクラウン領域YCとに仮想区分したとき、トレッド部2は、タイヤ軸方向一方側となる第1のショルダー領域YS1に、横剛性補強部材9を具えるとともに、タイヤ軸方向他方側となる第2のショルダー領域YS2に、接地性向上部材10を具える。
前記タイヤ1は、車体への装着の向きが指定されており、第1のショルダー領域YS1が車体内側、前記第2のショルダー領域YS2が車体外側となるように装着される。この装着の向きは、例えばサイドウォール部3等のタイヤ外表面に表示される。
図1〜5の第1実施形態では、前記横剛性補強部材9および接地性向上部材10は、トレッドゴムGの一部を構成している。詳しくは、トレッドゴムGは、前記横剛性補強部材9をなす第1のゴム部G1と、接地性向上部材10をなす第2のゴム部G2と、残部である主トレッドゴム部G0とから構成される。
前記主トレッドゴム部G0は、例えば100%モジュラスM0が0.5〜3.0MPaのゴムからなり、少なくとも前記クラウン領域YCの全域に配される。
これに対して、前記横剛性補強部材9は、第1のショルダー領域YS1に配される。図2に示すように、横剛性補強部材9は、そのタイヤ軸方向外端部9Eoが、タイヤ軸方向一方側(本例では車体内側)となる第1のトレッド接地端TE1より外側に位置し、この外端部9Eoからタイヤ軸方向内側にのびる。前記第1のトレッド接地端TE1から、横剛性補強部材9のタイヤ軸方向内端部9Eiまでのタイヤ軸方向距離L1は、トレッド巾TWの10〜30%であるのが好ましい。特には、前記距離L1の下限値は、トレッド巾TWの15%以上、上限値は20%以下がより好ましい。なお前記「トレッド巾TW」は、リム組みしかつ内圧100kPaを充填したタイヤに、荷重0.5kNを負荷してキャンバー角0度で平面に接地させた時のトレッド接地端TE、TE間のタイヤ軸方向の距離を意味する。
前記横剛性補強部材9は、クラウン領域YCに配される前記主トレッドゴム部G0よりも高モジュラスのゴムからなり、前記第1のショルダー領域YS1における横剛性を高める。これにより、バックリングを抑えてアブレージョン摩耗を減じうる。
上記効果のために、横剛性補強部材9の100%モジュラスM1は、0.6〜4.0MPaの範囲が好ましい。特には、100%モジュラスM1の下限値は1.3MPa以上、上限値は3.0MPa以下がさらに好ましい。また100%モジュラスM1は、前記100%モジュラスM0の1.2〜1.5倍であるのも好ましい。特には、100%モジュラスM1の下限値は、100%モジュラスM0の1.3倍以上、上限値は1.4倍以下がさらに好ましい。
100%モジュラスM1が、4.0MPaを超える場合、或いは100%モジュラスM0の1.5倍を超える場合、横剛性が過度に高まり、路面追従性が悪化してグリップ性能の低下を招く。またレーシングカートではディファレンシャル装置を具えていないため、横剛性の過度の増加により操縦安定性(旋回性)の低下も招く。また前記距離L1がトレッド巾TWの30%を超える場合にも、横剛性が過度に高まり、路面追従性が悪化してグリップ性能や操縦安定性(旋回性)の低下を招く。逆に100%モジュラスM1が、0.6MPaを下回る場合、或いは100%モジュラスM0の1.2倍を下回る場合、横剛性の増加が不十分となってバックリングを十分に抑えることが難しくなる。なお前記距離L1がトレッド巾TWの10%を下回る場合には、横剛性の増加が局部的となってバックリングの抑制効果の低下を招く。
また横剛性補強部材9は、本例の如く、カーカス6に接しかつトレッド部2の表面2S(「トレッド面2S」という場合がある。)に露出しないことが好ましい。一般に、高モジュラスのゴムは粘弾性特性が低いため、もしトレッド面2Sに露出した場合、グリップ性能の向上に不利を招く。
また横剛性補強部材9は、本例の如く、前記内端部9Eiから外端部9Eoに向かって厚さが漸増することが好ましい。これにより、より変形しやすい第1のトレッド接地端TE1に向かって横剛性を滑らかに増加させるため、グリップ性能や操縦安定性(旋回性)への悪影響を抑えながら、バックリングの抑制効果を高めることができる。
このとき、横剛性補強部材9の前記内端部9Eiにおける厚さW2は、トレッドゴムGの全厚さWの5%〜30%が好ましく、また横剛性補強部材9の前記外端部9Eoにおける厚さW1は、前記厚さW2より大かつトレッドゴムGの全厚さWの20〜100%が好ましい。厚さW2が全厚さWの5%を下回る場合、及び厚さW1が全厚さWの20%を下回る場合、バックリングの抑制効果が不十分となる。逆に、厚さW2が全厚さWの30%を超えると、剛性段差が大きくなって、この部分で偏摩耗を招く傾向となる。このような観点から、厚さW2の下限は、全厚さWの10%以上、上限は20%以下がより好ましい。また厚さW1の下限は、全厚さWの40%以上、上限は80%以下がより好ましい。前記厚さW2とW1との比W2/W1は0.5倍以下が好ましい。なお前記厚さW1は、外端部9Eoにおける最大の厚さである。トレッドゴムGの全厚さWは、トレッド接地端TE、TE間では略一定である。しかし、比W1/W、W2/Wにおける全厚さWは、厳密には、厚さW1、W2を測定した位置における全厚さWとする。
図3に示すように、接地性向上部材10は、第2のショルダー領域YS2に配される。この接地性向上部材10は、そのタイヤ軸方向外端部10Eoが、タイヤ軸方向他方側(本例では車体外側)となる第2のトレッド接地端TE2より外側に位置し、この外端部10Eoからタイヤ軸方向内側にのびる。前記第2のトレッド接地端TE2から、接地性向上部材10のタイヤ軸方向内端部10Eiまでのタイヤ軸方向距離L2は、トレッド巾TWの5〜40%であるのが好ましい。特には、前記距離L2の下限値は、トレッド巾TWの15%以上、上限値は35%以下がより好ましい。
前記接地性向上部材10は、主トレッドゴム部G0よりも低モジュラスのゴムからなり、前記第2のショルダー領域YS2における接地性を高め、特に旋回時のグリップ性能を向上させることができる。
上記効果のために、接地性向上部材10の100%モジュラスM2は、0.1〜2.0MPaの範囲が好ましい。特には、100%モジュラスM2の下限値は0.7MPa以上、上限値は1.0MPa以下がさらに好ましい。また100%モジュラスM2は、前記100%モジュラスM0の0.5〜0.9倍であるのも好ましい。特には、100%モジュラスM2の下限値は、100%モジュラスM0の0.7倍以上、上限値は0.8倍以下がさらに好ましい。
100%モジュラスM2が、2.0MPaを超える場合、或いは100%モジュラスM0の0.9倍を超える場合、接地性が充分に改善されず、旋回時のグリップ性能の向上効果が不十分となる。また前記距離L2がトレッド巾TWの5%を下回る場合にも、グリップ性能の向上効果が不十分となる。逆に100%モジュラスM2が、0.1MPaを下回る場合、或いは100%モジュラスM0の0.5倍を下回る場合、必要な剛性が確保できずに応答性などが減じ、操縦安定性(旋回性)の低下を招く。なお前記距離L2がトレッド巾TWの40%を超える場合にも、必要な剛性が確保できず操縦安定性(旋回性)の低下を招く。
接地性向上部材10は、カーカス6より半径方向外側に配される。このとき、接地性向上部材10は、トレッド面2Sに露出していても、また露出しなくても良い。何れの場合にも、第2のショルダー領域YS2の剛性を減じることができ、接地性を改善させることができる。
また接地性向上部材10では、前記外端部10Eoからタイヤ軸方向内側に向かって実質的に一定の厚さW3でのびることが、接地性の改善には好ましい。しかし、その内端部10Eiでは厚さが漸減するのが、剛性段差を減じてこの部分で偏摩耗を抑える上で好ましい。この場合、前記内端部10Eiの端面EiSが、タイヤ軸方向内側に向かって半径方向外側に傾斜するのが好ましい。これは、内端部10Eiの剣先状部分が、その半径方向内側に配されるモジュラスが相対的に高い主トレッドゴム部G0で支えられるため、力が作用した際の内端部10Eiでの急激な変形を防止することができ、操縦安定性の低下を抑制しうる。なお前記端面EiSのタイヤ軸方向長さΔLは、距離L2より小かつトレッド巾TWの15%以下が好ましい。
なお接地性向上部材10の前記厚さW3は、主トレッドゴム部G0の前記全厚さWの10%〜100%の範囲、さらは50〜100%の範囲が好ましい。
図4、5に、接地性向上部材10の他の実施例を示す。図4において、接地性向上部材10は、その厚さW3がトレッドゴムGの全厚さWよりも小であり、トレッド面2Sに露出して配される。図5において、接地性向上部材10は、その厚さW3がトレッドゴムGの全厚さWよりも小であり、トレッド面2Sには露出しないで配される。
図6に、横剛性補強部材9の他の実施例を示す。図6において、横剛性補強部材9はゴムシート状をなし、カーカスプライ6A、6B間に配される。なお、図示しないが、横剛性補強部材9は、カーカス6の半径方向内側で、該カーカス6に隣接させても良い。この場合にも、第1のショルダー領域YS1における横剛性を高めて、バックリングを抑えうる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
(1) 表1の仕様に基づき、横剛性補強部材及び接地性向上部材をトレッド部に具えるリヤ用のレーシングカート用タイヤ(タイヤサイズ:11×6.50−5)を試作し、それらの横グリップ性能、操縦安定性、及び耐アブレージョン摩耗性についてテストした。また、比較のために、横剛性補強部材及び接地性向上部材を設けないタイヤ(比較例1)、横剛性補強部材のみを設けたタイヤ(比較例2)を試作し、同様にテストした。
共通仕様は以下のとおりである。
トレッド巾TW:180mm
カーカス
カーカスコード材料:ポリエステル
カーカスコード構成:1670(dtex/2)
カーカスコードの打ち込み本数であるエンズ:50(本/5cm)
カーカスコードのタイヤ赤道Cに対する角度:±32度
テスト方法は、次の通りである。
<操縦安定性>
試作タイヤをリム(6.5)、内圧(80kPa)の条件にて、排気量125ccのレーシングカートの後輪に装着し、コース長734mのサーキットコース(ドライアスファルト路面)を実車走行し、ドライバーの官能評価により、旋回時の応答性(切り替えし操作等における応答遅れを含む)、トラクション等含めた総合的なタイヤの特性を、比較例1を3点とする5点法にて評価した。値の大きい方が優れている。なお前輪には、それぞれタイヤサイズ(10×4.50−5)の市販のタイヤをリム(4.5)、内圧(80kPa)の条件にて装着している。
<横グリップ性能>
上記サーキットコースを実車走行したときの、サイドグリップに関する特性(応答性は含まれない)を、ドライバーの官能評価により、比較例1を3点とする5点法にて評価した。値の大きい方が優れている。
<耐アブレージョン摩耗性>
サーキットコースを10周した後、リヤタイヤに対し、車体内側のショルダー領域(第1のショルダー領域)におけるアブレージョン摩耗の発生状況を、目視確認した。評価は、比較例1を3点とする5点法によって評価した。値の大きい方が優れている。
Figure 2017119455
表1に示すように、実施例1では、アブレージョン摩耗を減じながらグリップ性能を向上させうるのが確認できる。
(2)表2に基づいて、横剛性補強部材、及び接地性向上部の100%モジュラスM1、M2、距離L1、L2、厚さW1、W2、W3を変化させてリヤ用のレーシングカート用タイヤ(タイヤサイズ:11×6.50−5)を試作した。なお100%モジュラスM1は、100%モジュラスM0より大の範囲で、また100%モジュラスM2は、100%モジュラスM0より小の範囲で変化させている。そして、それらの横グリップ性能、操縦安定性、及び耐アブレージョン摩耗性について、同様にテストした。
Figure 2017119455
1 レーシングカート用タイヤ
2 トレッド部
2S トレッド部の表面
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6A、6B カーカスプライ
9 横剛性補強部材
9Ei 横剛性補強部材の内端部
9Eo 横剛性補強部材の外端部
10 接地性向上部材
10Ei 接地性向上部材の内端部
EiS 端面
YC クラウン領域
YS1 第1のショルダー領域
YS2 第2のショルダー領域

Claims (7)

  1. トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至る2枚のカーカスプライからなるバイアス構造のカーカスを具えたレーシングカート用タイヤであって、
    前記トレッド部を、タイヤ軸方向両側のショルダー領域と、このショルダー領域間のクラウン領域とに仮想区分したとき、
    前記トレッド部は、タイヤ軸方向一方側となる第1のショルダー領域に、前記クラウン領域に配されるトレッドゴムより高モジュラスのゴムからなりトレッド部の横剛性を高める横剛性補強部材を具え、かつタイヤ軸方向他方側となる第2のショルダー領域に、前記クラウン領域に配されるトレッドゴムより低モジュラスのゴムからなり接地性を高める接地性向上部材を具えたことを特徴とするレーシングカート用タイヤ。
  2. 前記横剛性補強部材は、前記カーカスプライに隣接しかつ前記トレッド部の表面に露出しないことを特徴とする請求項1記載のレーシングカート用タイヤ。
  3. 前記接地性向上部材は、前記カーカスより半径方向外側に配されることを特徴とする請求項1又は2記載のレーシングカート用タイヤ。
  4. 前記横剛性補強部材は、100%モジュラスが0.6〜4.0MPaであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のレーシングカート用タイヤ。
  5. 前記接地性向上部材は、100%モジュラスが0.1〜2.0MPaであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のレーシングカート用タイヤ。
  6. 前記横剛性補強部材は、そのタイヤ軸方向内端部からタイヤ軸方向外端部に向かって厚さが漸増することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のレーシングカート用タイヤ。
  7. 前記接地性向上部材は、そのタイヤ軸方向内端部の端面が、タイヤ軸方向内側に向かって半径方向外側に傾斜することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のレーシングカート用タイヤ。
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EP3922485A1 (en) * 2020-06-12 2021-12-15 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Tire for kart

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