JP2017119159A - 音源装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被験者から検出された生体情報を取得する取得部210と、取得された生体情報から、当該被験者の心体状態を推定する推定部230と、推定される心体状態から特定されるモードに応じたパラメータを出力する音源制御部240と、パラメータで指定される第1音信号を出力する第1の音源部と、パラメータで指定され、前記第1音信号とは異なる第2音信号を出力する第2の音源部と、を具備する。
【選択図】図2
Description
この構成において、波形データの所定速度での再生による可聴音と、波形データの高速再生による非可聴音とを混合して発生させるので、ハイパーソニック効果によるヒーリング効果が期待できる。
また、本発明において、前記複数の音源部のうち、少なくとも1つは、出力する音信号の振幅またはピッチに揺らぎを与える態様が好ましい。このように振幅またはピッチに揺らぎを与えることで、さらに飽きのこない、耳につかないようにすることができる。なお、このような揺らぎの程度については、取得した生体情報に応じて規定するようにしても良い。
なお、本発明は、音源装置のみならず、コンピュータを当該音源装置として機能させるプログラムとして概念することが可能である。
図1は、実施形態に係る音源装置20を含むシステム1の全体的な構成を示す図である。図に示されるように、システム1は、センサ11、12、13と音源装置20とスピーカ51、52とを含んだ構成である。このシステム1は、ベッド5の上で仰向けの姿勢をとっている被験者Eに対し、スピーカ51、52から発せられる音を聴かせる、もしくは、感じさせることによって例えば睡眠を改善しようとするものである。
なお、センサ11は、図では被験者Eの額に1箇所のみとなっているが、複数箇所に設けられる場合もある。また、センサ11、12、13の検出信号は、図では便宜的に有線で音源装置20に伝送される構成を示しているが、無線で伝送される構成でも良い。心拍がセンサ11で検出可能な場合には、センサ12を省略しても良い。
一方、設定部220は、各種設定をするためのものであり、具体的には音源装置20によって何の改善を図るのか、という目的を設定する。この目的としては、後述するように様々なものに設定可能であるが、ここでは「睡眠の改善」という目的が設定される、として説明する。また、設定部220では、目的のほか、起床時刻が設定される。
また、推定部230は、推定した心体状態から制御モードを特定して、当該制御モードの情報を音源制御部240に供給する。本実施形態において制御モードには、「リラックス」、「入眠」、「快眠」、「アンビエント」、「起床」、「MUTE」の6モードが想定されている。なお、推定した心体状態に対して、いかなる制御モードが特定されるかについては後述する。
「○」に付随するパラメータのうち、バイノーラルビートについては、レフトの信号とライトの信号との周波数差の範囲を指定し、自然音および音楽についてのテンポ制御は、被験者Eの心拍数(回/分)よりも、出力する音をどれだけ低いテンポに設定するかを指定する。例えば「−3」であれば、被験者Eの心拍数よりも3だけ低いテンポでの再生を指定し、「2倍」であれば、被験者Eの心拍数の2倍のテンポでの再生を指定する。また、自然音および音楽についての拍子は、再生する音の拍子を指定する。音量については、出力する音の大きさを指定する。
ミキサ451は、音源部410、420、430、440のそれぞれから出力されるレフト(L)の信号を混合(加算)し、同様に、ミキサ452は、各音源部のそれぞれから出力されるライト(R)の信号を混合する。
D/A変換器261は、ミキサ451によって混合されたレフト(L)の信号をアナログに変換して出力し、同様に、D/A変換器262は、ミキサ452によって混合されたライト(R)の信号をアナログに変換して出力する。
ここで、可聴音から非可聴音までを、周波数が例えば20Hz〜96kHzの範囲にわたって発生させるには、単純には、サンプリング周波数を192kHzで録音したデータを再生することで可能ではある。ただし、膨大な記憶容量が必要となるだけでなく、既存の録音物の最高周波数は24(20)kHz程度までであるので、流用できず、新たに録音し直す必要がある、という問題がある。このような問題を解決するために、本実施形態において音源部410は、次のように構成される。
第1再生部412は、波形メモリ411からデータを1倍速、すなわち録音時のサンプリング周波数にしたがって読み出して出力する。このため、第1再生部412によって読み出されたデータは、D/A変換器261、262でアナログに変換したときに20Hz〜24kHzの周波数帯域を有することになる。
第2再生部413は、波形メモリ411からデータを4倍速で読み出して出力する。このため、4倍速で読み出されたデータは、アナログに変換したときに80Hz〜96kHzの周波数帯域を有することになる。この周波数帯域のうち、おおよそ20kHz以下の成分は不要なので、HPF414によってカットされる。1/fフィルタ415は、20kHz以下がカットされたスペクトル成分が1/fとなるように、振幅を調整する。
なお、既存の録音物を高周波の非可聴帯域にまで拡張させるには、歪みを利用したり、変換テーブルを用いたりする手法が考えられる。また、録音物ではなく、FM音源などのシンセサイザ音源によって非可聴帯域とともに可聴帯域の信号を生成しても良い。
脳波は、1〜40Hz程度の低い周波数成分を有する。このような周波数は、人の耳では直接的にはほとんど聴こえないが、両耳の一方に例えば100Hz、他方に110Hzの周波数差を持たせたステレオサウンドを与えると、この差である10Hzが脳内で認識されて、脳波が当該周波数差に同調しようとする。この周波数差を与えるのがバイノーラルビートであり、周波数差を例えばα波の周波数にすると、脳波が当該周波数差に近づくといわれているので、リラックス状態になることが期待できる。
波形メモリ421は、周波数差を与える前の基礎信号となる波形データを記憶する。発振器451には、音源制御部240から、目標となる周波数差を示すパラメータが供給される。発振器451は、当該パラメータで示される周波数差に応じた波形の正弦波を発振する。
L再生部471は、波形メモリ421から波形データを、発振器451による正弦波の信号レベルに応じたピッチで再生する一方、R再生部472は、当該正弦波を反転した信号レベルに応じたピッチで波形データを読み出して再生する。
この図において(a)は、発振器451による正弦波であり、振幅中心V(+)が基準レベルVcよりも正側にdだけオフセットされている。L再生部471は、基準レベルVcと当該正弦波のレベルとの差の分だけ、波形データの再生ピッチを進める。(b)は、発振器451による正弦波を、基準レベルVcを中心にレベルを反転した波形であり、その振幅中心V(-)が基準レベルVcよりも負側にdだけオフセットされている。R再生部472は、基準レベルVcと当該反転正弦波のレベルとの差の分だけ、波形データの再生ピッチを遅らせる。
なお、波形メモリ421から波形データを読み出すのではなく、単一周波数、例えば100Hzのトーン信号を出力するとともに、このトーン信号の周波数を正弦波のレベルに応じた分だけ上げる一方、反転正弦波のレベルに応じた分だけ下げる構成でも良い。また、当該正弦波の周波数は適宜設定されても良いし、正弦波に限られず、例えば三角波であっても良い。L再生部471またはR再生部472の一方の読出ピッチを固定とし、他方の読出ピッチを2倍振幅の正弦波の信号レベルに応じて変動させても良い。
そこで、本実施形態では、スピーカ51、52を用いる場合のためにクロストークキャンセラ475が設けられる。詳細には、クロストークキャンセラ475は、被験者Eが図1に示されるようにベッド5で仰向けの姿勢をとったときに、被験者Eの左耳に到達する音のうち、スピーカ52から発せられたライト(R)の音を相殺させる成分を、L再生部471から読み出された波形データに加算する。同様に、クロストークキャンセラ475は、右耳に到達する音のうち、スピーカ51から発せられたレフト(L)の音を相殺させる成分を、R再生部472から読み出された波形データに加算する。
なお、被験者Eがヘッドフォン(図示省略)を装着する場合には、L再生部471によって読み出された波形データと、R再生部472によって読み出された波形データとを、図6において※で示されるように、クロストークキャンセラ475をバイパスさせて出力すれば良い。
そこで、本実施形態では、読出部432は、次のように波形データを読み出す構成となっている。すなわち、読出部432は、第1に、読出開始から読出終了までの読出区間を複数に分けて、波形データを読み出す。このときに、当該読出区間の位置および時間長をランダムに設定する。読出部432は、第2に、読出区間同士の繋ぎ目が重複するように読み出すとともに、ある読出区間の終了時にフェードアウト、次の読出区間の開始時にフェードインさせる。読出部432は、第3に、読出区間ごとに読み出した波形データに異なる係数を内部で乗算して出力する。読出部432は、第4に、再生ピッチが1/fで揺らぐように波形データを読み出す。
フェードイン・フェードアウトにより、読出区間同士の繋ぎ目における不自然さが軽減され、また、音量および再生ピッチが揺らぐので、単純な繰り返し再生と比較して、飽きる、不自然さが耳につく、などの感じを被験者Eに与えてしまうことが抑えられる。
なお、読出部432は、ランダムに限られず、たとえ規則的な読み出しであっても良い。規則的であっても、規則パターンの周期が長ければ、被験者Eに規則性を感じさせないで済むからである。
なお、音源部430で再生される音には、音楽などを含む場合があるので、厳密な意味での自然音ではないが、音源部440と区別する意味で自然音を再生する、という表現を用いる。
このように波形データの振幅が心拍に応じたエンベロープで制御されると、波形データが持つ音楽性が失われるものの、被験者Eが自己の心拍を感じやすくなるので、睡眠に入りやすくなると考えられる。
また、例えばMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データを再生する構成や、FM音源等のシンセサイザ音源を用いる構成でも良い。このような構成においても、心拍や呼吸のテンポで音を再生しつつ、振幅やテンポ、音色を1/fで揺らぎを与える構成が好ましい。MIDIデータは、波形データと比較してデータ量が少ないので、多くの曲を格納して、ランダムに選択することできる。このため、同じ音ばかりで飽きてしまうことがないという効果が容易に得られることになる。また、FM音源は、音色を微妙に変化させることが容易であるので、さらに飽きにくい音を生成することができる。
なお、音源部440において読出部442は、テンポが1/fで揺らぐように波形データを読み出しても良いし、音量が1/fで揺らぐように、読み出した波形データに係数を内部で乗算して出力しても良い。また、音源部440の読出部442を、音源部430の読出部432と同様に、読出開始から読出終了までの読出区間を複数に分けるとともに、当該読出区間の位置および時間長をランダムに設定して、波形データを読み出す構成としても良い。
なお、音源部430における乗算器439の出力および音源部440における乗算器447の出力については、読み出しから、レフト(L)およびライト(R)について2チャンネル分処理する構成としても良いし、図示省略したパンニング回路によってレフト(L)およびライト(R)に振り分ける構成であっても良い。
音源装置20において設定部220に目的として「睡眠の改善」が設定されると、推定部230は、現時点が制御タイミングであるか否かを判別する(ステップSa11)。本実施形態において以降の動作を所定の時間間隔で繰り返し実行する。この間隔が例えば5分間であれば、推定部230は前回の実行時から5分間経過したか否かを判別する。当該判別結果が「No」であれば、処理手順がステップSa11に戻る。このため、前回の実行時から所定の時間が経過するまで、以降の処理が実行されることはない。
制御モードが「リラックス」に設定されると、音源制御部240は、図3に示される制御テーブルを参照して、「リラックス」に対応する制御パターンで音源40を制御する。詳細には、音源制御部240は、音源部410、420、440をアクティブとし、音源部430をノンアクティブとする。これにより、ハイパーソニック、バイノーラルビートおよび音楽の合成音がスピーカ51、52から出力される。
一方、音楽は、被験者Eからセンサ12、13で検出された心拍数よりも「3」だけ低いテンポ(周波数でいえば0.05Hz)で音楽が再生される。例えば、心拍数が1分間あたり60回であれば、テンポはそれよりも「3」だけ低い「57」に設定されて音楽が再生される。また、このとき再生する音楽は4拍子で再生され、音量は「中」に設定される。したがって、再生された音楽のテンポに心拍数が近づくように導かれるので、リラックスした状態に移行することが期待できる。
なお、心拍に対して呼吸の周期が変化するので(あるいは逆に、呼吸に同期して心拍の周期が変化するので)、呼吸のリズムになるように再生する音楽を例えば4拍子に設定すると、よりリラックスした状態に移行することが期待できる。
本実施形態では、推定した心体状態が「覚醒」に至る場合としては、「興奮」から移行する場合と、後述するように「レム睡眠」から移行する場合との2通りを想定し、各場合のそれぞれに対して制御モードを異ならせている。このため、ステップSa17では、どちらの場合であるのかを判別するようにしている。
一方、心体状態が「興奮」から「覚醒」に移行した場合であれば(ステップSa17の判別結果が「Yes」であれば)、推定部230は、音源制御部240の制御モードを「入眠」に設定する(ステップSa18)。
また、バイノーラルビートは、制御テーブルにしたがってレフト(L)とライト(R)との周波数差が4〜7Hzで変化するように制御される。この周波数差は脳波におけるθ波とほぼ同じなので、より深い眠りへ移行することが期待できる。
一方、「リラックス」から「入眠」に制御モードが変わると、音楽から自然音に切り替わる。このときの自然音は、被験者Eの心拍数よりも「3」だけ低いテンポで再生される。例えば、制御モードが「リラックス」に設定されていたときよりもさらに心拍数が低下して57回であれば、テンポはそれよりも「3」だけ低い「54」で再生される。また、このときの音は4拍子で再生され、音量は睡眠への移行に支障しないように「小」に設定される。
このようなハイパーソニック、バイノーラルビートおよび自然音の合成音を聞いた被験者Eは、やがて心体状態が「覚醒」から、睡眠初期の状態である「浅い眠り」に移行する、と考えられる。なお、ステップSa18の後、処理手順は、ステップSa11に戻る。
これらのうち、ハイパーソニックは、制御モードの「リラックス」および「入眠」と同様である。
一方、自然音は、被験者Eの心拍数よりも「2」だけ低いテンポで再生される。例えば、制御モードが「入眠」に設定されていたときよりもさらに心拍数が低下して56回であれば、テンポはそれよりも「2」だけ低い「54」で再生される。
被験者Eは、すでに眠りに落ちた状態にあると考えられるが、このようなハイパーソニックおよび自然音の合成音を聴くことによって、「浅い眠り」から、より深い睡眠状態である「深い眠り」に移行する、と考えられる。なお、ステップSa20の後、処理手順は、ステップSa11に戻る。
起床時間前であれば(ステップSa24の判別結果が「No」であれば)、音源制御部240は、制御モードを再び「入眠」に設定する(ステップSa18)。一方、起床時間に至っていれば(ステップSa24の判別結果が「Yes」であれば)、音源制御部240は、制御モードを「起床」に設定する(ステップSa25)。
一方、心体状態が「興奮」、「覚醒」、「浅い眠り」、「深い眠り」、「レム睡眠」のいずれでもない場合(ステップSa23の判別結果が「No」である場合)、本実施形態において想定していない状態にある、と考えられる。このため、例えばエラー表示などの処理を実行し(ステップSa26)、処理手順をステップSa11に戻す。なお、処理手順をステップSa11に戻すのではなく、音源装置20の動作を強制終了させても良い。
この図において、△は、上述したフローチャートにおいてステップSa11の判別結果が「Yes」となる制御タイミングを示している。
まず、被験者Eは、時刻t0で音源装置20を始動させるとともに、ベッド5の上で仰向けとなる。当所、被験者Eは活動状態であるので、推定部230によって、心体状態が「興奮」であると推定される(ステップSa14の判別結果が「Yes」)。このため、制御モードが「リラックス」に設定されるので(ステップSa15)、ハイパーソニックの効果が与えられるとともに、周波数差が7〜14Hzで変化するバイノーラルビートと、被験者Eで検出された心拍数よりも若干低いテンポで再生される音楽とによって、当該被験者Eの心体状態は、「興奮」から、落ち着いた状態である「覚醒」に移行する。具体的には、センサ出力の移動平均である心拍数や呼吸などの生体状態(実線)は、当該生体状態よりも低めの目標値(破線)に徐々に近づく。
時刻t2において、推定部230によって心体状態が「浅い眠り」であると推定される(ステップSa19の判別結果が「Yes」)。このため、制御モードが「快眠」に設定されるので(ステップSa20)、ハイパーソニックの効果と、さらに低いテンポで再生される自然音とによって、当該被験者Eは深い眠りに陥る。このとき、生体状態はほぼ最低目標値に接近している。
ところで、ヒトは、眠っているときに、ノンレム睡眠とレム睡眠とを1〜2時間程度の周期で交互に繰り返すことが知られている。このため、ハイパーソニックの効果によってノンレム睡眠が継続されないので、被験者Eはやがてレム睡眠に移行する。このため、生体状態が上昇傾向になる。
起床時刻前の時刻t4において心体状態が「レム睡眠」にあると推定されたとき(ステップSa23)、制御モードが再び「入眠」に設定されるので(ステップSa18)、ハイパーソニックの効果と、バイノーラルビートと、心拍数よりもさらに低いテンポで再生される自然音とによって、当該被験者Eの生体状態が、再び目標値に向かって低下することになる。
こうして、被験者Eは、ノンレム睡眠とレム睡眠とを交互に繰り返す一方、音源装置20は、ノンレム睡眠のうち、「浅い眠り」であればハイパーソニックと自然音とを再生することによって睡眠が深くなるように被験者Eを誘導し、「深い眠り」であれば、ハイパーソニックによってその眠りが継続するように、リラックスを図り、レム睡眠であれば、ハイパーソニックとバイノーラルビートと自然音とを再生することによって再び眠りへと誘う。
なお、図13においては、ノンレム睡眠とレム睡眠との繰り返しは省略している。
なお、被験者Eが目覚めると、時刻t5において心体状態が「覚醒」であると推定される(ステップSa16の判別結果が「Yes」、ステップSa17の判別結果が「No」)。このため、制御モードが「MUTE」に設定されるので(ステップSa26)、再生音が停止することになる。
また、制御モードが「リラックス」、「入眠」、「快眠」に設定されたときに、音源部410、420、430、440のうちの複数がアクティブにされるとともに、アクティブにされた音源部の出力が合成される。このため、単純に音楽などを単体で聴かせるよりも、飽きのこない、耳につかないなどの効果を与えることができる。
音源部410は、既存の録音物を流用でき、さらに、波形メモリ411の記憶容量を抑えた上で、ハイパーソニックによるヒーリング効果を被験者Eに与えることができる。
例えば、予め被験者Eの睡眠時の脳波、脈波、呼吸等を検出して睡眠状態を推定するとともに、簡易センサ(例えば体動を検出する加速度センサ)でも同時に検出することで、睡眠状態と簡易センサの検出結果を対応付けて記憶しておく。そして、実際に「睡眠の改善」をする場合に、被験者Eに簡易センサだけを装着して、当該簡易センサで検出して得られた検出結果に基づいて、記憶されている睡眠状態の対応付けから睡眠状態を推定し、その推定された睡眠状態に応じて音源部410、420、430、440を制御しても良い。この際に、睡眠状態と簡易センサの検出結果の対応付けについては、被験者Eではなく、多くの被験者の平均的な検出結果を用いても良い。
Claims (7)
- 被験者から検出された生体情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された生体情報から、当該被験者の心体状態を推定する推定部と、
前記推定される心体状態から特定されるモードに応じたパラメータを出力する音源制御部と、
前記パラメータで指定される第1音信号を出力する第1の音源部と、
前記パラメータで指定され、前記第1音信号とは異なる第2音信号を出力する第2の音源部と、
を具備することを特徴とする音源装置。 - 前記音源制御部は、
前記推定される心体状態に基づいて、前記第1の音源部および前記第2の音源部の各々をアクティブまたはノンアクティブに設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の音源装置。 - 前記第1の音源部および前記第2の音源部のひとつは、可聴周波数成分よりも高周波数の非可聴周波数成分を少なくとも含む音を出力する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の音源装置。 - 前記第1の音源部および前記第2の音源部のひとつは、バイノーラルビートを出力する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の音源装置。 - 前記第1の音源部および前記第2の音源部のひとつは、自然音を出力する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の音源装置。 - 前記第1の音源部および前記第2の音源部のひとつは、音楽を出力する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の音源装置。 - コンピュータを、
被験者から検出された生体情報を取得する取得部、
前記取得部により取得された生体情報から、当該被験者の心体状態を推定する推定部、
前記推定される心体状態から特定されるモードに応じたパラメータを出力する音源制御部、
前記パラメータで指定される第1音信号を出力する第1の音源部、および、
前記パラメータで指定され、前記第1音信号とは異なる第2音信号を出力する第2の音源部、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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