JP2017118914A - スクイジーおよびその部品 - Google Patents
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Abstract
Description
この発明の実施の形態1を説明する。この実施の形態は、在来のスクイジーに、この発明によるウォッシャー取付部品を取り付けて、ウォッシャーを着脱可能にしたこの発明によるスクイジーを構成したものである。はじめに、この実施の形態で使用する在来のスクイジーを図2、図3A、図3Bを参照して説明する。図2は在来のスクイジー10の構成部品を示す。図2ではETTORE社製「Master Squeegee」のハンドルとバックプレートを使用した場合を示しているが、他社製品にも同様の形態のものがある。スクイジー10は金属製のハンドル(把持具)12と、金属製のバックプレート(裏板)14と、金属製のチャンネル(横棒)16と、2本のねじ18と、2個のナット20と、チャンネル16にその長さ方向に沿って装着されたラバー(長尺のゴム等の弾性板)22とで構成される。なお、スクイジー10およびその構成部品について、それぞれの両面側のうち、スクイジー10で窓ガラスを掻く(水切りをする)ときに窓ガラスに対面する側を「腹側」とし、その反対側を「背側」とする。また、スクイジー10の前後方向(すなわちハンドル12の軸方向)について、チャンネル16が配置される側を「前端側」とし、その反対側(把持部12bの末端側)を「後端側」とする。ハンドル12は前端側のハンドルヘッド12aと後端側の把持部12bを有する。把持部12bは握って作業をしやすいように、軸に直交する断面が円形に形成されている。ハンドルヘッド12aは把持部12bの前端に連続して、前端側に向けて扇状に拡げられて、扁平幅広形状に形成されている。ハンドルヘッド12aには、その左右2箇所に、凹部12dがそれぞれ形成されている。各凹部12dの中央にはねじ通し穴12cが形成されている。バックプレート14は、ハンドルヘッド12aの裏面側(腹側)の凹所12eに収容される大きさの扇状に形成されている。バックプレート14には、ハンドルヘッド12aの2個のねじ通し穴12cに対面する2箇所に、ねじ通し穴14aがそれぞれ形成されている。ハンドルヘッド12aの腹側の凹所12eにバックプレート14を収容し、ハンドルヘッド12aとバックプレート14の間の前端部にチャンネル16を挟み込み、2本のねじ18をハンドル12の背側からねじ通し穴12c,14aに順次差し込み、バックプレート14の腹側に突出したねじ18の端部にそれぞれナット20をねじ込んで締め付けることにより、ハンドル12とバックプレート14は相互に連結され、かつハンドルヘッド12aとバックプレート14の間の前端部にチャンネル16が挟持されて、ハンドル12とバックプレート14とチャンネル16は組み立てられて分解可能に一体化される。図3A、図3Bはこのようにして組み立てられたスクイジー10を背側および腹側から見た状態をそれぞれ示す。ラバー22の前縁部22aは窓ガラス表面から洗浄液を掻き落とせるようにチャンネル16の前縁部16aから少し突出している。スクイジー10の、把持部12bよりも前端側の、チャンネル16を除く部分をスクイジーヘッド10aというものとする。
実施の形態1ではウォッシャー取付部品24をスクイジー10の背側に取り付けたが、スクイジー10の腹側に取り付けることもできる。ウォッシャー取付部品24をスクイジー10の腹側に取り付けた状態を図11A(背側から見た状態)、図11B(腹側から見た状態)に示す。このウォッシャー取付部品付きスクイジー10-2を構成するのに使用する部品は実施の形態1で使用したものと同じである。図11A、図11Bのウォッシャー取付部品付きスクイジー10-2を組み立てる手順は次のとおりである。ハンドルヘッド12aの腹側の凹所12eにバックプレート14を収容する。ハンドルヘッド12aとバックプレート14の間の前端部にチャンネル16を挟み込む。ここまでは、図2の在来のスクイジー10を組み立てる手順と同じである。次に、ウォッシャー取付部品24を、その面28Bをスクイジーヘッド10aの腹側に当接させて、スクイジーヘッド10aの腹側に載置する。2本のねじ26をスクイジーヘッド10aの背側からねじ通し穴12c,14aに順次差し込み、ウォッシャー取付部品24の雌ねじ付きリベット30にねじ込んで締め付ける。これにより、ハンドル12とバックプレート14とウォッシャー取付部品24とは相互に連結され、かつハンドルヘッド12aとバックプレート14の間の前端部にチャンネル16が挟持される。このようにして、ウォッシャー取付部品24とハンドル12とバックプレート14とチャンネル16は図11A、図11Bのように組み立てられて分解可能に一体化される。これにより、ウォッシャー取付部品24をスクイジーヘッド10aに取り付けたウォッシャー取付部品付きスクイジー10-2が構成される。このとき、ウォッシャー取付部品24の長手方向の両側箇所は、スクイジーヘッド10aの、ハンドルヘッド12aとバックプレート14が存在する領域よりも左右両側方に張り出して左右の張り出し部24c,24cを構成する。張り出し部24c,24cはスクイジーヘッド10aの一部を構成する。左右の張り出し部24c,24cは、スクイジーヘッド10aの、ハンドルヘッド12aとバックプレート14が重なり合う領域の外に配置されている。張り出し部24c,24cには、ウォッシャー取付部を構成する雌ねじ無しリベット32,32がウォッシャー取付部品付きスクイジー10-2の背側に突出した状態でそれぞれ配置されている。なお、ウォッシャー取付部品付きスクイジー10-2は、このままウォッシャー34を取り付けずに、スクイジー単体具として窓ガラスの水切りに使用することができる。このときウォッシャー取付部品24は水切り作業の邪魔になるものではない。
この発明の実施の形態2を説明する。この実施の形態は、在来のスクイジーに、この発明による別のウォッシャー取付部品を取り付けて、ウォッシャーを着脱可能にしたこの発明による別のスクイジーを構成したものである。実施の形態1と共通する部分には、実施の形態1で使用したものと同じ符号を用いる。図14は、図2の在来のスクイジー10に取り付けて使用されるウォッシャー取付部品60を示す。ウォッシャー取付部品60はハンドルヘッド12aとバックプレート14の間に挟み付けてスクイジー10に取り付けられる。スクイジー10に対するウォッシャー取付部品60の取り付けには、図2の2本のねじ18と2個のナット20をそのまま使うことができる。ウォッシャー取付部品60は、ウォッシャー取付部品本体部を構成するプレート62に、2個のねじ通し穴64,64を開設し、別の位置に2個の中空の(つまり貫通穴を有する)雌ねじ無しリベット66,66を取り付けて構成されている。プレート62は、例えば、長さが11cm、幅が2cm、厚さが2mm程度のアルミ等の金属板(平板)で構成される。ねじ通し穴64,64はプレート62の長手方向の中央位置を挟んで等間隔の位置に配置されている。これらねじ通し穴64,64はスクイジー取付部を構成するもので、図2の2本のねじ18の軸部が挿通される。したがって、ねじ通し穴64,64の軸間距離は、ハンドルヘッド12aの2個のねじ通し穴12c,12cの軸間距離およびバックプレート14の2個のねじ通し穴14a,14aの軸間距離にそれぞれ等しい。雌ねじ無しリベット66,66はウォッシャー取付部を構成するもので、プレート62の長手方向の中央位置を挟んで等間隔の位置(プレート62の長手方向の中央位置からの距離が、ねじ通し穴64,64よりも遠い、プレート62の長手方向の両端に近い位置)に配置されている。雌ねじ無しリベット66,66の外径はウォッシャー34の雌ねじ付きリベット48(図6)の外径と等しい。また、2個の雌ねじ無しリベット66,66の軸間距離は、ウォッシャー取付部品60をスクイジー10に取り付ける位置で、雌ねじ無しリベット66,66がハンドルヘッド12aを跨いでハンドルヘッド12aの左右両側方に配置されるような距離に設定されている。この軸間距離は2個の雌ねじ付きリベット48,48の軸間距離に等しい。プレート62の板厚方向の両面62A,62Bのうち、雌ねじ無しリベット66が突出する側の面を「面62B」といい、反対側の面を「面62A」というものとする。この実施の形態のウォッシャー取付部品60は、面62Aをスクイジー10の腹側に向け、面62Bをスクイジー10の背側に向けてスクイジー10に取り付けるものとして設計されている。プレート62の、スクイジー10の後端側に位置する辺の中央部は、バックプレート14を配置するのに邪魔にならないように、切欠68が形成されている。
この発明の実施の形態3を説明する。この実施の形態は、独立したウォッシャー取付部品を使用するのに代えて、スクイジーのハンドルを構成する部品自体にウォッシャー取付部を構成したものである。実施の形態1または2と共通する部分には、実施の形態1または2で使用したものと同じ符号を用いる。図18は実施の形態3によるスクイジー70とウォッシャー34(含浸体は図示せず)を組み合わせたコンビスクイジーの構成部品を示す。ウォッシャー34の構成は図5〜図7のウォッシャー34と同じである。ただし、図18のウォッシャー34の長さは、図5〜図7(実施の形態1)のウォッシャー34よりも短く、図16〜図17(実施の形態2)のウォッシャー34の長さと同じである。ウォッシャー34をスクイジー70に取り付けるための手回し式ねじ40も、実施の形態1,2で使用した手回し式ねじ40と同じである。スクイジー70については、バックプレート14、ラバー22が装着されたチャンネル16、ナット20が、図2のスクイジー10の各対応するものと同じである。ただし、チャンネル16の長さは図2(実施の形態1)のチャンネル16よりも短く、図15〜図17(実施の形態2)のチャンネル16の長さと同じである。ハンドル74は実施の形態3に独自のものである。この独自のハンドル74を使用するのに伴い、スクイジー70を組み付けるためのねじ76は図2のねじ18よりも軸が長いものが使用される。
この発明の実施の形態4を説明する。この実施の形態は、独立したウォッシャー取付部品を使用するのに代えて、スクイジーのバックプレートを構成する部品自体にウォッシャー取付部を構成したものである。実施の形態1または2または3と共通する部分には、実施の形態1または2または3で使用したものと同じ符号を用いる。図23は実施の形態4によるスクイジー82とウォッシャー34(含浸体は図示せず)を組み合わせたコンビスクイジーの構成部品を示す。ウォッシャー34の構成は図5〜図7(実施の形態1)のウォッシャー34と同じである。ただし、図23のウォッシャー34の長さは、図5〜図7(実施の形態1)のウォッシャー34よりも短く、図16〜図17(実施の形態2)、図21〜図22(実施の形態3)のウォッシャー34の長さと同じである。ウォッシャー34をスクイジー82に取り付けるための手回し式ねじ40も、実施の形態1,2,3で使用した手回し式ねじ40と同じである。スクイジー82については、ハンドル12、ラバー22が装着されたチャンネル16、ねじ18、ナット20が、図2のスクイジー10の各対応するものと同じである。ただし、チャンネル16の長さは図2(実施の形態1)のチャンネル16よりも短く、図15〜図17(実施の形態2)のチャンネル16および図20〜図22(実施の形態3)のチャンネル16の長さと同じである。バックプレート84は実施の形態4に独自のものである。
図10A、図10Bのコンビスクイジー53の変形例を図30に示す。このコンビスクイジー53’は、図10A、図10Bのコンビスクイジー53のスクイジー10-1とウォッシャー34の間の距離を調整可能にしたものである。図30は、コンビスクイジー53について図29に示した端面(図10AのII−II矢視端面)と同じ矢視位置におけるコンビスクイジー53’の端面を示す。図29と図30を対比してわかるように、コンビスクイジー53’は、コンビスクイジー53の手回し式ねじ40に代えて、長尺のねじ92、蝶ナット94、コイルばね96を配置している。ねじ92はウォッシャー34の雌ねじ付きリベット48に基端側からねじ込まれて固定されている。ねじ92の軸部は雌ねじ付きリベット48の先端から長く突出している。ねじ92の突出した軸部は、ウォッシャー取付部品24の雌ねじ無しリベット32を挿通してプレート28の面28A側に突出している。この面28A側に突出したねじ92の軸部に蝶ナット94がねじ込まれている。ウォッシャー34の支持台42のベース部42aとウォッシャー取付部品24との間には、ねじ92および雌ねじ付きリベット48および雌ねじ無しリベット32を包囲して、ねじ92と同軸に、コイルばね96が圧縮状態に挟み込まれている。以上の構成により、左右の蝶ナット94,94を均等に回すと、コイルばね96は伸縮して、支持台42のベース部42aとウォッシャー取付部品24は、平行状態を保って、両者間の距離が変化し、その結果スクイジー10-1とウォッシャー34の間の距離が調整される。このようにして、コンビスクイジー53’の使用者は、スクイジー10-1とウォッシャー34の間の距離を自分の使いやすい状態に調整して、ウォッシャー34によるウォッシングとスクイジー10-1による水切りを同時に行う使用モードを使うことができる。コイルばね96に強いばねを使えば、ガラス面を押す強さに関わらずスクイジー10-1とウォッシャー34の間の距離を、調整した距離に保ってウォッシングを行うことができる。逆に、コイルばね96に弱いばねを使えば、ガラス面を押す強さに応じてスクイジー10-1とウォッシャー34の間の距離を微妙に変化させながらウォッシングを行うといった使い方も可能となる。
Claims (10)
- 前端側にハンドルヘッドおよび後端側に把持部を有するハンドルと、前記ハンドルヘッドの腹側に取り付けられるバックプレートを有し、前記ハンドルヘッドと前記バックプレートの間に、ラバーを保持したチャンネルを挟持するスクイジーにおいて、
前記スクイジーの、前記把持部よりも前端側の、前記チャンネルを除く部分をスクイジーヘッドというものとして、
前記スクイジーは、前記ハンドルヘッドに前記バックプレートを取り付けた状態で前記スクイジーヘッドにウォッシャーを取り付け可能にする、ウォッシャー取付部を有し、
前記ウォッシャー取付部は、前記スクイジーヘッドの、前記ハンドルヘッドと前記バックプレートが重なり合う領域を外れた領域に配置されている、
そのようなスクイジー。 - 前記ウォッシャー取付部は、前記ウォッシャーを前記スクイジーヘッドに取り付けるためのねじを挿通させるねじ通し穴、または該ねじをねじ込むねじ穴を有する請求項1に記載のスクイジー。
- 請求項1または2に記載のスクイジーの前記ウォッシャー取付部を有するウォッシャー取付部品であって、
前記ウォッシャー取付部品は前記スクイジーヘッドに取り付けられて該スクイジーヘッドの一部を構成するものである、
そのようなウォッシャー取付部品。 - 前記ウォッシャー取付部品は、前記ウォッシャー取付部のほか、該ウォッシャー取付部品を前記スクイジーヘッドに取り付けることを可能にするスクイジー取付部を有し、
前記ウォッシャー取付部は、前記ウォッシャー取付部品を前記スクイジー取付部にて前記スクイジーヘッドに取り付けた状態で、該ウォッシャー取付部品に前記ウォッシャーを取り付けることを可能にするものである、
請求項3に記載のウォッシャー取付部品。 - 前記ウォッシャー取付部品は、該ウォッシャー取付部品が前記スクイジーヘッドに取り付けられた状態で、前記ハンドルヘッドおよび前記バックプレートの左右両側方に張り出した領域を構成する左右の張り出し部を有し、
前記左右の張り出し部は前記ウォッシャー取付部を有する
請求項3または4に記載のウォッシャー取付部品。 - 前記ウォッシャー取付部品は、前記ハンドルヘッドに前記バックプレートを取り付けるのに伴い前記スクイジーに取り付けられる構造を有する、
請求項3から5のいずれか1つに記載のウォッシャー取付部品。 - 前記ウォッシャー取付部品は、前記ハンドルヘッドの背側すなわち該ヘッド部の前記バックプレートに対向する面とは反対の面側、または前記ハンドルヘッドと前記バックプレートの間、または前記バックプレートの腹側すなわち該バックプレートの前記ハンドルヘッドに対向する面とは反対の面側に配置された状態で、前記スクイジーに取り付けられるものである、
請求項3から6のいずれか1つに記載のウォッシャー取付部品。 - 請求項1または2に記載のスクイジーの前記ハンドルであって、
該ハンドルは前記ウォッシャー取付部を有する、
そのようなハンドル。 - 請求項1または2に記載のスクイジーの前記バックプレートであって、
該バックプレートは前記ウォッシャー取付部を有する、
そのようなバックプレート。 - スクイジーに取り付けられて、該スクイジーにウォッシャーを取り付け可能にするウォッシャー取付部品であって、該ウォッシャー取付部品は、
該ウォッシャー取付部品に前記ウォッシャーが取り付けられていない状態で、該ウォッシャー取付部品を前記スクイジーに取り付けることを可能にするスクイジー取付部と、
該ウォッシャー取付部品を前記スクイジー取付部にて前記スクイジーに取り付けた状態で、該ウォッシャー取付部品に前記ウォッシャーを取り付けることを可能にするウォッシャー取付部を有する、
そのようなウォッシャー取付部品。
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