JP2017117535A - 電極組立体の製造方法及び電極組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層されたタブの溶接に必要なエネルギーを低減することが可能な電極組立体の製造方法及び電極組立体を提供する。【解決手段】電極組立体の製造方法は、タブ積層体25と、タブ積層体25上に配置された保護板27とを準備する工程と、タブ積層体25の端面25a,25bにエネルギービームBを照射することによって溶接部Wを形成する工程と、を含む。準備する工程では、保護板27は、積層方向から見たときに、タブ積層体25の端面25a,25bから内側に位置する第1の平面S1内に配置される第1の部分27a,27bと、第1の平面S1よりも内側に位置する第2の平面S2内に配置される第2の部分27cとを含み、保護板27は、第1の平面S1に占める第1の部分27a,27bの面積の割合が第2の平面S2に占める第2の部分27cの部分の面積の割合よりも小さい、断面形状を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、電極組立体の製造方法及び電極組立体に関する。
リチウムイオン電池等の蓄電装置は、複数の電極が積層された電極組立体を備える。各電極はタブを有しており、電極組立体を製造する際には、積層された電極のタブが溶接される。溶接は、積層された状態のタブの端面にエネルギービームを照射することによって行われる。(例えば特許文献1参照)。
特開2002−313309号公報
溶接の際には、積層されたタブ上に導電部材が配置された状態でタブの端面にエネルギービームが照射され、その際タブの端面とともに導電部材の一部が加熱される。この場合、タブの端面の溶接に用いられるべきエネルギーの一部が導電部材の一部を加熱するために用いられてしまうので、溶接に必要なエネルギーが増大してしまう。
本発明の一側面は、積層されたタブの溶接に必要なエネルギーを低減することが可能な電極組立体の製造方法及び電極組立体を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る電極組立体の製造方法は、タブをそれぞれ含む複数の電極を有する電極組立体の製造方法であって、積層された複数のタブを有するタブ積層体と、タブ積層体上に配置された導電部材とを準備する工程と、タブ積層体の積層方向に沿って延在するタブ積層体の端面にエネルギービームを照射することによって、タブ積層体の端面から内側に溶接部を形成する工程と、を含み、準備する工程では、導電部材は、タブ積層体の積層方向から見たときに、タブ積層体の積層方向に対して直交する平面において、タブ積層体の端面から内側に位置する第1の平面内に配置される第1の部分と、第1の平面よりも内側に位置する第2の平面内に配置される第2の部分とを含み、導電部材は、第1の平面に占める第1の部分の面積の割合が第2の平面に占める第2の部分の面積の割合よりも小さい、タブ積層体の積層方向に対して直交する断面形状を有する。
上記電極組立体の製造方法では、タブ積層体上に導電部材が配置された状態でタブ積層体の端面にエネルギービームが照射され、タブ積層体の端面から内側に溶接部が形成される。このようにして溶接部を形成すると、タブ積層体の端面の溶接に用いられるべきエネルギーの一部が、導電部材の一部を加熱するために用いられてしまう。上記電極組立体の製造方法では、導電部材が、タブ積層体の積層方向から見たときに、タブ積層体の積層方向に直交する平面であってタブ積層体の端面から内側に位置する第1の平面内に配置される第1の部分と、第1の平面よりも内側に位置する第2の平面内に配置される第2の部分とを含むので、導電部材のうちの第1の部分が加熱されることとなる。ここで、タブ積層体の積層方向から見たときに、導電部材は、第1の平面に占める第1の部分の面積の割合が第2の平面に占める第2の部分の面積の割合よりも小さい、タブ積層体の積層方向に対して直交する断面形状を有する。そのため、例えば導電部材が、第1の平面に占める第1の部分の面積の割合と、第2の平面に占める第2の部分の面積の割合とが同じ断面形状のみを有する場合よりも、第1の部分(つまり導電部材の一部)を加熱するために用いられるエネルギーを低減することができる。よって、積層されたタブの溶接に必要なエネルギーを低減することが可能になる。
準備する工程では、第1の部分が切り欠き部を有することによって、第1の平面に占める第1の部分の面積の割合が、第2の平面に占める第2の部分の面積の割合よりも小さくなっていてもよい。例えばこのようにして、導電部材での第1の平面に占める第1の部分の面積の割合を、第2の平面に占める第2の部分の面積の割合よりも小さくすることができる。
準備する工程では、導電部材は板形状を有し、第1の部分の少なくとも一部の厚さが第2の部分の厚さよりも小さいことによって、第1の平面に占める第1の部分の面積の割合が、第2の平面に占める第2の部分の面積の割合よりも小さくなっていてもよい。例えばこのようにして、導電部材での第1の平面に占める第1の部分の面積の割合を、第2の平面に占める第2の部分の面積の割合よりも小さくすることもできる。
準備する工程では、タブ積層体の積層方向から見たときに、導電部材の第1の部分の先端は、タブ積層体の端面に位置しており、タブ積層体に接触していてもよい。これにより、タブ積層体の端面で積層方向において各タブに荷重が掛かった状態で溶接部を形成することができる。
本発明の一側面に係る電極組立体は、タブをそれぞれ含む複数の電極を有する電極組立体であって、積層された複数のタブを有するタブ積層体と、タブ積層体の積層方向においてタブ積層体上に配置された導電部材と、を備え、タブ積層体は、タブ積層体の積層方向に沿って延在するタブ積層体の端面から内側に位置する溶接部を有し、導電部材は、タブ積層体の積層方向から見たときに、タブ積層体の積層方向に直交する平面において、タブ積層体の端面から内側に位置する第1の平面内に配置される第1の部分と、第1の平面よりも内側に位置する第2の平面内に配置される第2の部分とを含み、導電部材は、第1の平面に占める第1の部分の面積の割合が第2の平面に占める第2の部分の面積の割合よりも小さい、タブ積層体の積層方向に対して直交する断面形状を有する。
上記電極組立体は、タブ積層体の端面から内側に溶接部が形成されたものであるが、タブ積層体上に配置された導電部材は、第1の平面に占める第1の部分の面積の割合が第2の平面に占める第2の部分の面積の割合よりも小さい、タブ積層体の積層方向に対して直交する断面形状を有する。そのため、例えば上述のようにエネルギービームの照射によって溶接部を形成する場合、溶接に必要なエネルギーを低減することができる。
電極組立体では、第1の部分が切り欠き部を有することによって、第1の平面に占める第1の部分の面積の割合が、第2の平面に占める第2の部分の面積の割合よりも小さくなっていてもよい。
本発明の一側面によれば、積層されたタブの溶接に必要なエネルギーを低減することが可能な電極組立体の製造方法及び電極組立体が提供される。
実施形態に係る電極組立体を備える蓄電装置の分解斜視図である。 図1のII−II線に沿った蓄電装置の断面図である。 実施形態に係る電極組立体の斜視図である。 図3の電極組立体の一部を模式的に示す図である。 図4のV−V線に沿った電極組立体の断面図である。 図4のVI−VI線に沿った電極組立体の断面図である。 図4のVII―VII線に沿った電極組立体の断面図である。 実施形態に係る電極組立体の製造方法の一工程を示す図である。 第1変形例に係る電極組立体の一部を模式的に示す図である。 図9のX―X線に沿った電極組立体の断面図である。 第2変形例に係る電極組立体の一部を模式的に示す図である。 図11のXII―XII線に沿った電極組立体の断面図である。 第3変形例に係る電極組立体の一部を模式的に示す図である。 図13のXIV―XIV線に沿った電極組立体の断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。図面には、必要に応じてXYZ直交座標系が示されている。Z軸方向は例えば鉛直方向、X軸方向及びY軸方向は例えば水平方向である。
図1は、第1実施形態に係る電極組立体を備える蓄電装置の分解斜視図である。図2は、図1のII−II線に沿った蓄電装置の断面図である。図1及び図2に示される蓄電装置1は、例えばリチウムイオン二次電池といった非水電解質二次電池又は電気二重層キャパシタである。
図1及び図2に示されるように、蓄電装置1は、例えば略直方体形状をなす中空のケース2と、ケース2内に収容された電極組立体3とを備えている。ケース2は、例えばアルミニウム等の金属によって形成されている。ケース2は、一方側において開口した本体部2aと、本体部2aの開口を塞ぐ蓋部2bとを有している。ケース2の内壁面上には、絶縁フィルム(図示せず)が設けられる。ケース2の内部には、例えば非水系(有機溶媒系)の電解液が注液されている。電極組立体3では、後述する正極11の正極活物質層15、負極12の負極活物質層18、及びセパレータ13が多孔質をなしており、その空孔内に、電解液が含浸されている。ケース2の蓋部2bには、正極端子5と負極端子6とが互いに離間して配置されている。正極端子5は、絶縁リング7を介してケース2に固定され、負極端子6は、絶縁リング8を介してケース2に固定されている。
電極組立体3は、積層型の電極組立体である。電極組立体3は、複数の正極11(電極)と、複数の負極12(電極)と、正極11と負極12との間に配置された袋状のセパレータ13とによって構成されている。セパレータ13内には、例えば正極11が収容されている。セパレータ13内に正極11が収容された状態で、複数の正極11と複数の負極12とがセパレータ13を介して交互に積層されている。
正極11は、例えばアルミニウム箔からなる金属箔14と、金属箔14の両面に形成された正極活物質層15と、を有している。正極11の金属箔14は、矩形状の本体14aと、本体14aの一端から突出する矩形状のタブ14bと、を含む。正極活物質層15は、正極活物質とバインダとを含んで形成されている多孔質の層である。正極活物質層15は、本体14aの両面において、少なくとも本体14aの中央部分に正極活物質が担持されて形成されている。
正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウム、硫黄等が挙げられる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つと、リチウムとが含まれる。ここでは、一例として、タブ14bには、正極活物質が担持されていない。ただし、タブ14bにおける本体14a側の基端部分には、活物質が担持されている場合もある。
タブ14bは、本体14aの上縁部から上方に延び、集電板16を介して正極端子5に接続されている。集電板16はタブ14bと正極端子5との間に配置されている。集電板16は、例えば、正極11の金属箔14と同一の材料から矩形平板状に構成される。積層された複数のタブ14bは、集電板16と、集電板16よりも薄い保護板23(導電部材)との間に配置される(図3参照)。保護板23は、例えば、正極11の金属箔14と同一の材料から矩形平板状に構成される。
負極12は、例えば銅箔からなる金属箔17と、金属箔17の両面に形成された負極活物質層18と、を有している。負極12の金属箔17は、正極11の金属箔14と同様に、矩形状の本体17aと、本体17aの一端部から突出する矩形状のタブ17bと、を含む。負極活物質層18は、本体17aの両面において、少なくとも本体17aの中央部分に負極活物質が担持されて形成されている。負極活物質層18は、負極活物質とバインダとを含んで形成されている多孔質の層である。
負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物、ホウ素添加炭素等が挙げられる。ここでは、一例として、タブ17bには、負極活物質が担持されていない。ただし、タブ17bにおける本体17a側の基端部分には、活物質が担持されている場合もある。
タブ17bは、本体17aの上縁部から上方に延び、集電板19を介して負極端子6に接続されている。集電板19はタブ17bと負極端子6との間に配置されている。集電板19は、例えば、負極12の金属箔17と同一の材料から矩形平板状に構成される。積層された複数のタブ17bは、集電板19と、集電板19よりも薄い保護板27(導電部材)との間に配置される(図3参照)。保護板27は、例えば、負極12の金属箔17と同一の材料から矩形平板状に構成される。
セパレータ13は、正極11を収容している。セパレータ13は、正極11及び負極12の積層方向からみて矩形状である。セパレータ13は、例えば、一対の長尺シート状のセパレータ部材を互いに溶着して袋状に形成される。セパレータ13の材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。
図3は、実施形態に係る電極組立体の斜視図である。電極組立体3は、セパレータ13を介して互いに積層された複数の正極11及び複数の負極12を含む。複数の正極11のそれぞれは、XY平面に延在する本体14aと、本体14aの一端からX軸方向に突出するタブ14bとを含む。複数の負極12のそれぞれは、XY平面に延在する本体17aと、本体17aの一端からX軸方向に突出するタブ17bとを含む。タブ14b,17bは、互いに積層されてタブ積層体21,25をそれぞれ構成する。すなわち、電極組立体3は、Z軸方向に積層された複数のタブ14bを有するタブ積層体21と、Z軸方向に積層された複数のタブ17bを有するタブ積層体25とを備える。タブ積層体21,25は、Y軸方向において、互いに離間して配列される。
タブ積層体21は、タブ積層体21の積層方向(Z軸方向)に沿って延在するタブ積層体21の端面21a,21b,21cを備える。端面21a,21bは、タブ積層体21を挟む面であり、端面21cは端面21a,21bを繋ぐ面である。すなわち、端面21a,21bは、タブ積層体21を挟んで互いに反対側に配置されている。また、端面21a,21bは、XZ平面に沿う面である。また、端面21cは、タブ積層体21の先端に向かうにつれてタブ積層体21の厚さが小さくなるようにXY平面に対して傾斜した面である。
タブ積層体21は、Z軸方向において、集電板16と保護板23との間に配置される。すなわち、集電板16は、Z軸方向においてタブ積層体21上に配置される。保護板23は、集電板16とはタブ積層体21を挟んで反対側に、タブ積層体21上に配置される。保護板23は、集電板16と接触しておらず、保護板23と集電板16とは、タブ積層体21を積層方向に挟んで離間している。タブ積層体21は保護板23よりも厚く、集電板16は保護板23よりも厚い。
集電板16のY軸方向における長さは、タブ積層体21のY軸方向における長さ(端面21a,21b間の距離)よりも大きくなっている。Y軸方向において、集電板16のY軸方向における外側端部の位置は、本体14aのY軸方向における端部の位置と一致している。保護板23のY軸方向における長さは、タブ積層体21のY軸方向における長さと略同じである。
タブ積層体21は、タブ積層体21の端面21a,21bからそれぞれ内側に位置する溶接部Wを有する。溶接部Wは、端面21a,21bに隣接する集電板16及び保護板23の内部まで延びている。端面21a,21bにおいて、溶接部WのX軸方向における長さは、保護板23のX軸方向における長さと略等しいか、又は保護板23のX軸方向における長さよりも短いことが好ましい。これにより、タブ積層体21のタブ14bがX軸方向において位置ずれした場合(例えば公差による位置ずれがある場合)であっても安定して溶接部Wを形成することができる。なお、溶接部WのX軸方向における長さが保護板23のX軸方向における長さと略等しい場合、位置ずれにより溶接部WがX軸方向において保護板23の外側にはみ出す可能性がある。また、溶接部WのX軸方向における長さが保護板23のX軸方向における長さよりも長い場合、溶接部WがX軸方向において保護板23の外側にはみ出す。それらの場合であっても、溶接部Wを形成することは可能である。
同様に、タブ積層体25は、タブ積層体25の積層方向(Z軸方向)に沿って延在するタブ積層体25の端面25a,25b,25cを備える。端面25a,25bは、タブ積層体25を挟む面であり、端面25cは端面25a,25bを繋ぐ面である。すなわち、端面25a,25bは、タブ積層体25を挟んで互いに反対側に配置されている。また、端面25a,25bは、XZ平面に沿う面である。また、端面25cは、タブ積層体25の先端に向かうにつれてタブ積層体25の厚さが小さくなるように、XY平面に対して傾斜した面である。
タブ積層体25は、Z軸方向において、集電板19と保護板27との間に配置される。Z軸方向において、集電板19は、タブ積層体25上に配置される。保護板27は、集電板19とはタブ積層体25を挟んで反対側に、タブ積層体25上に配置される。保護板27は、集電板19と接触しておらず、保護板27と29とは、タブ積層体25を積層方向に挟んで離間している。タブ積層体25は保護板27よりも厚く、集電板19は保護板27よりも厚い。
集電板19のY軸方向における長さは、タブ積層体25のY軸方向における長さ(端面25a、25b間の距離)よりも大きくなっている。Y軸方向において、集電板19のY軸方向における外側端部の位置は、本体17aのY軸方向における端部の位置と一致している。保護板27のY軸方向における長さは、タブ積層体25のY軸方向における長さと略同じである。
タブ積層体25は、タブ積層体25の端面25a,25bからそれぞれ内側に位置する溶接部Wを有する。タブ積層体25の端面25bは、タブ積層体21の端面21bと対向している。よって、タブ積層体21,25の端面21a,21b,25a,25bは、Y軸方向に沿って配列される。溶接部Wは、端面25a,25bに隣接する集電板19及び保護板27の内部まで延びている。端面25a,25bにおいて、溶接部WのX軸方向における長さは、保護板27のX軸方向における長さと略等しいか、又は保護板27のX軸方向における長さよりも短いことが好ましい。これにより、タブ積層体25のタブ17bがX軸方向において位置ずれした場合(例えば公差による位置ずれがある場合)であっても安定して溶接部Wを形成することができる。なお、溶接部WのX軸方向における長さが保護板27のX軸方向における長さと略等しい場合、位置ずれにより溶接部WがX軸方向において保護板27の外側にはみ出す可能性がある。また、溶接部WのX軸方向における長さが保護板27のX軸方向における長さよりも長い場合、溶接部WがX軸方向において保護板27の外側にはみ出す。それらの場合であっても、溶接部Wを形成することは可能である。
本実施形態の一つの特徴は、保護板23,27の形状にある。ここでは、保護板27の形状の例について図4〜図7を参照して詳述する。保護板23の形状については、保護板27の形状と同様に説明できるので、詳細な説明は省略する。
図4は、図3の電極組立体の一部を模式的に示す図であり、タブ積層体25の周辺の拡大図である。図5は、図4のV−V線に沿った断面図である。図6は、図4のVI−VI線に沿った断面図である。図7は、図4のVII−VII線に沿った断面図である。図7は、タブ積層体21,25の積層方向に対して直交する平面を示す図でもある。上述のとおり、タブ積層体25上には保護板27が配置されている。本実施形態では、保護板27は、第1の部分27a,27bと、第2の部分27cとを含む。
第1の部分27a,27bは、タブ積層体25の積層方向(Z軸方向)から見たときに、積層方向に対して直交する平面において、タブ積層体25の端面25a,25bから内側に位置する第1の平面S1内にそれぞれ配置される。第1の平面S1は、例えば矩形状である。X軸方向における第1の平面S1の長さは、X軸方向における保護板27の長さと等しいかそれよりも短い。Y軸方向における第1の平面S1の長さは、Y軸方向における保護板27の長さよりも短くてよい。Y軸方向において、第1の平面S1の縁は端面25a,25bと一致していてもよい。
第2の部分27cは、タブ積層体25の積層方向(Z軸方向)から見たときに、積層方向に対して直交する平面において、第1の平面S1,S1よりも内側に位置する第2の平面S2内に配置される。第2の平面S2は、例えば矩形状である。X軸方向における第2の平面S2の長さは、X軸方向における保護板27の長さと等しいかそれよりも短い。Y軸方向における第2の平面S2の長さは、Y軸方向における保護板27の長さよりも短くてよい。
X軸方向における第1の平面S1の長さと、X軸方向における第2の平面S2の長さとは、等しくてもよいし異なっていてもよい。Y軸方向における第1の平面S1の長さと、Y軸方向における第2の平面S2の長さは、等しくてもよいし異なっていてもよい。X軸方向およびY軸方向における第1の平面S1の長さと第2の平面S2の長さとがいずれも等しい場合には、第1の平面S1の面積と第2の平面S2の面積は等しくなる。
本実施形態では、タブ積層体25の積層方向に対して直交する平面において、保護板27が、第1の平面S1に占める第1の部分27aの面積の割合が第2の平面S2に占める第1の部分27bの面積の割合よりも小さい、断面形状を有する。保護板27は、タブ積層体25の積層方向における少なくとも一つの箇所において、上記の断面形状を有していればよい。
具体的に、図4及び図7に示される例では、保護板27の第1の部分27aは、切り欠き部Cを有する。そのような保護板27は、たとえば平板に対して打ち抜き加工を行うことによって得ることができる。加工には、パンチ加工、プレス加工等が用いられてよい。この例では、第1の部分27aは、複数の切り欠き部Cを有している。各切り欠き部Cは、X軸方向において間隔を空けて形成されている。切り欠き部Cは、例えばZ軸方向から見たときに矩形形状を有しており、Y軸方向から見たときにも矩形形状を有している。第1の部分27aは、櫛歯形状を有しているとも言える。第1の部分27aが切り欠き部Cを有することによって、第1の部分27aが切り欠き部Cを有さない場合よりも、第1の平面S1に占める第1の部分27aの面積の割合を小さくすることができる。第1の部分27aと同様に、第1の部分27bも、切り欠き部Cを有する。よって、第1の部分27bが切り欠き部Cを有さない場合よりも、第2の平面S2に占める第1の部分27bの面積の割合を小さくすることができる。なお、この例では、第1の部分27aにおける切り欠き部CのZ軸方向における長さは、第1の部分27aにおける他の部分の長さと同じである。すなわち、電極組立体3を平面視したとき(Z軸負方向に見たとき)に、切り欠き部Cが位置している部分において、タブ積層体25の表面が露出している。ただし、切り欠き部CのZ軸方向における長さが、他の部分の長さよりも短くてもよい。その場合には、電極組立体3を平面視したときに、切り欠き部Cがある部分において、タブ積層体25の表面は露出していない。すなわち、第1の部分27aは、切り欠き部Cが位置する部分においても、タブ積層体の表面を覆っている。
第2の部分27cは、切り欠き部Cを有さない。このため、第1の部分27a,27bが切り欠き部Cを有することによって、第1の平面S1に占める第1の部分27a,27bの面積の割合が、第2の平面S2に占める第2の部分27cの面積の割合よりも小さくなる。
また、タブ積層体25の積層方向(Z軸方向)から見たときに、Y軸方向における第1の部分27a,27bの先端は、タブ積層体25の端面25a,25bにそれぞれ位置しており、かつ、タブ積層体25に接触している。
図5に示される断面図は、タブ積層体25上に配置された保護板27の第1の部分27aのうち切り欠き部Cが設けられていない部分における断面図である。図5に示されるように、溶接部Wは、タブ積層体25の端面25a,25bから内側に位置している。端面25a,25bから内側に向かう溶接部Wの長さ(溶接深さ)は、保護板27側から集電板19側に向かうにつれて大きくなっている。溶接部Wは、後述するエネルギービームB(図8参照)の照射により、エネルギービームBの周囲に形成される溶融池の形状に応じた形状とされる。溶融池は、例えば、エネルギービームBの照射方向において、エネルギービームBの照射対象物の表面から内側に向けて先細るように形成される。図5に示される溶接部Wの形状は、Z軸正方向を上方向とすると、タブ積層体25の斜め上方向からエネルギービームBが照射された場合の形状である。溶接部Wは集電板19にも形成される。また、溶接部Wは、保護板27の第1の部分27a,27bにも形成される。
図6に示される断面図は、タブ積層体25上に配置された保護板27の第1の部分27aのうち切り欠き部Cが設けられている部分における断面図である。この部分においても、溶接部Wは、タブ積層体25の端面25a,端面25bから内側に位置している。さらに、溶接部Wは、集電板19にも位置している。図6に示される例では、端面25a,25bから内側に形成される溶接部Wの溶接深さは、前述の図5に示される溶接部Wの溶接深さよりも大きくなっている。これは、図6に示される部分には保護板27の第1の部分27aが存在しないので、エネルギービームBの照射により与えられるエネルギーの多くが端面25a,25bの加熱に用いられるためである。これにより、タブ積層体25の端面25a,25bをより確実に溶接することができる。なお、図6に示される例では、集電板19に形成される溶接部Wも、前述の図5に示される溶接部Wよりも大きくなっている。
以上では、図4〜7を参照して、タブ積層体25の端面25a,25bから内側に位置する溶接部Wについて説明した。このことはタブ積層体21の端面21a,21bから内側に位置する溶接部Wについても同様であるので、これについては説明を省略する。
図8は、実施形態に係る電極組立体の製造方法の一工程を示す図である。図3に示される電極組立体3は、例えば以下の方法により製造される。
(タブ積層体の準備工程)
まず、複数のタブ積層体21,25を準備する。図8(A)はX軸方向から見たタブ積層体21,25を模式的に示す図であり、図8(B)はY軸方向から見たタブ積層体25を模式的に示す図である。例えば、まず、集電板16,19上にそれぞれタブ14b,17bを積層することによりタブ積層体21,25を形成する。その後、タブ積層体21,25上にそれぞれ保護板23,27を載置する。タブ積層体21,25は、例えば治具により保護板23,27を介して押圧されるが、押圧されなくてもよい。
(溶接部の形成工程)
次に、タブ積層体25の端面25aにエネルギービームBを照射する。エネルギービームBは、照射装置30からタブ積層体25の端面25aに向けて照射される。照射装置30は、例えばレンズ及びガルバノミラーを含むスキャナヘッドである。スキャナヘッドにはファイバを介してビーム発生装置が接続される。照射装置30は、例えばプリズム等の屈折式又は回折光学素子(DOE:Diffractive optical element)等の回折系の光学系から構成されてもよい。エネルギービームBは、例えばレーザービーム又は電子ビームである。エネルギービームBの照射は、ノズル32から供給される不活性ガスGの雰囲気中で行われる。
エネルギービームBは、例えば治具により集電板19及び保護板27を介してタブ積層体25をZ軸方向に押圧した状態でタブ積層体25の端面25aに照射される。先に説明したように、Y軸方向における第1の部分27a,27bの先端は、タブ積層体25の端面25a,25bにそれぞれ位置しており、かつ、タブ積層体25に接触している。これにより、タブ積層体21,25では、端面21a,21b,25a,25bにおいて、タブ14b,17bに荷重が掛かった状態とされる。つまり、タブ積層体25の端面25aへのエネルギービームBの照射は、端面25aにおいてタブ17bに荷重が掛かった状態で行われる。
エネルギービームBは、タブ積層体25の端面25aにおいて、Z軸方向に交差する方向(X軸方向)に沿って走査される。実施形態では、エネルギービームBをZ軸方向に変位させながらX軸方向に沿って走査する。例えば、エネルギービームBをZ軸方向に往復変位(ウォブリング)させながらX軸方向に沿って走査する。エネルギービームBの照射スポットのZ軸方向における変位量は、タブ積層体25の厚さよりも大きい。エネルギービームBの照射スポットは、タブ積層体25の端面25aにおいて、X軸方向に沿った軸線上の位置P1から位置P2まで移動する。例えば、位置P1,P2は、Z軸方向においてタブ積層体25の端面25aの中心に位置する。エネルギービームBは、例えば、タブ積層体25の端面25aにおいてX軸方向に沿って中心点を移動させ、当該中心点を中心にXZ平面においてエネルギービームBの照射スポットを回転させながら走査される。回転の直径がタブ積層体25の厚さよりも大きいと、タブ積層体25の端面25aとともに、集電板19及び保護板27の第1の部分27aを溶接できるため好ましい。また、タブ積層体25の端面25aのうちの保護板27側の部分にエネルギービームBを照射し、集電板19側の残部にはエネルギービームBを照射しなくてもよい。この場合、タブ積層体25の端面25aのうちの集電板19側の残部には溶接部Wが形成されない。しかし、タブ積層体25の端面25aの内側において溶接部WがエネルギービームBの照射方向に延びることによって、タブ積層体25の内部において、溶接部Wがタブ積層体25の厚さ方向に延在することになる。溶接部Wを集電板19まで到達させることによって、複数のタブ17b及び集電板19を溶接することができる。
上述のようにエネルギービームBを照射することによって、先に図5及び図6を参照して説明したように、タブ積層体25の端面25aから内側に溶接部Wが形成される。
続いて、タブ積層体21の端面21bにもエネルギービームBを照射し、端面21bから内側に溶接部Wを形成する。同様に、タブ積層体25の端面25b、タブ積層体21の21aにもエネルギービームBを照射し、端面25b,21aから内側に溶接部Wを形成する。
上記工程を経ることによって、電極組立体3が製造される。その後、タブ積層体21,25を折り曲げた電極組立体3をケース2に収容し、蓄電装置1を製造することができる。
以上説明したように、実施形態の電極組立体の製造方法では、タブ積層体21,25上に保護板23,27が配置された状態でタブ積層体21,25の端面21a,21b,25a,25bにエネルギービームBが照射され、タブ積層体21,25の端面21a,21b,25a,25bから内側に溶接部Wが形成される。このようにして溶接部Wを形成すると、タブ積層体21,25の端面21a,21b,25a,25bの溶接に用いられるべきエネルギーの一部が、保護板23,27の一部を加熱するために用いられてしまう。ここで、実施形態の電極組立体の製造方法では、保護板23,27が、タブ積層体21,25の積層方向(Z軸方向)から見たときに、タブ積層体25の積層方向に対して直交する平面においてタブ積層体21,25の端面21a,21b,25a,25bから内側に位置する第1の平面S1内に配置される第1の部分(27a,27b等)と、第1の平面S1よりも内側に位置する第2の平面S2内に配置される第2の部分(27c等)とを含むので、保護板23,27のうちの第1の部分が加熱されることとなる。ここで、タブ積層体21,25の積層方向から見たときに、保護板23,27は、第1の平面S1に占める第1の部分の面積の割合が第2の平面S2に占める第2の部分の面積の割合よりも小さい、断面形状を有する。そのため、例えば保護板23,27が、第1の平面S1に占める第1の部分の面積の割合と、第2の平面S2に占める第2の部分の面積の割合とが同じ断面形状のみを有する場合(例えばタブ積層体21,25の積層方向におけるいずれの箇所においても各割合が同じ断面形状を有する場合)よりも、第1の部分(つまり保護板23,27の一部)を加熱するために用いられるエネルギーを低減することができる。よって、タブ積層体21,25の溶接に必要なエネルギーを低減することが可能になる。
例えば、保護板23,27が第1の部分を有さず、第1の平面S1に占める第1の部分の面積の割合と、第2の平面S2に占める第2の部分の面積の割合とが、タブ積層体21,25の積層方向におけるいずれの箇所においても同じである場合について説明する。この場合、照射されたエネルギービームBのエネルギーの一部が保護板23,27の加熱に用いられた場合でも溶接部Wの溶接深さを確保するために、エネルギービームBの出力を大きめに設定することが考えられる。そのような出力の大きなエネルギービームBを照射するときは、例えば集電板16,19が過度に加熱して貫通したり歪ませたりしないような設計がなされる。一方、実施形態に係る電極組立体の製造方法によれば、溶接に必要なエネルギーを低減することができるので、エネルギービームBの出力を小さめに設定することができる。よって、設計の自由度が向上する。また、エネルギービームBの出力を小さくすることができるので、エネルギービームの照射に必要な設備に係る費用を低減することができる。
また、タブ積層体の準備工程では、第1の部分(27a,27b等)が切り欠き部Cを有していてもよい。このようにして、保護板23,27での第1の平面S1に占める第1の部分の面積の割合を、第2の平面S2に占める第2の部分の面積の割合よりも小さくすることができる。
また、タブ積層体の準備工程では、タブ積層体21,25の積層方向から見たときに、保護板23,27の第1の部分(27a,27b等)の先端は、Y軸方向におけるタブ積層体21,25の端面に位置しており、タブ積層体21,25に接触している。これにより、タブ積層体21,25の端面21a,21b,25a,25bで積層方向(Z軸方向)において各タブ14b,17bに荷重が掛かった状態で溶接部Wを形成することができる。
また、先に図3〜図5を参照して説明した電極組立体3は、タブ積層体21,25の端面21a,21b,25a,25bから内側の部分とともに保護板23,27の第1の部分(27a,27b等)にも溶接部Wが形成されたものであるが、保護板23,27は、第1の平面S1に占める第1の部分の面積の割合が第2の平面S2に占める第2の部分の面積の割合よりも小さい、断面形状を有する。そのため、例えば上述のようにエネルギービームBの照射によって溶接部Wを形成する場合、溶接に必要なエネルギーを低減することができる。
具体的には、電極組立体3では、第1の部分(27a,27b等)が切り欠き部Cを有することによって、第1の平面S1に占める第1の部分の面積の割合が、第2の平面S2における第2の部分の面積の占める割合よりも小さくなっている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(第1変形例)
例えば上記実施形態では、切り欠き部CがZ軸方向から見たときに矩形形状を有しており、Y軸方向から見たときにも矩形形状を有している例について説明したが、電極組立体において、切り欠き部Cが別の形状を有していてもよい。図9は、そのような変形例に係る電極組立体の一部を模式的に示す図である。図10は、図9のX−X線に沿った電極組立体の断面図である。図10は、タブ積層体21,25の積層方向に対して直交する平面を示す図でもある。この例では、タブ積層体25上に配置された保護板37は、第1の部分37a,37bと、第2の部分37cとを含み、第1の部分37a,37bが、切り欠き部Cを有している。第1の部分37a,37bが有する切り欠き部Cは、Z軸方向から見たときに三角形状を有しており、Y軸方向から見たときにも三角形状を有している。
図9及び図10に示される構成においても、第1の平面S1に占める第1の部分37a,37bの面積の割合は、第2の平面S2に占める第1の部分37bの面積の割合よりも小さい。よって、タブ積層体25の溶接に必要なエネルギーを低減することができる。タブ積層体21についても同様である。
(第2変形例)
また、電極組立体においては、保護板が切り欠き部を有していなくてもよい。例えば、保護板の第1の部分の少なくとも一部の厚さが第2の部分の厚さよりも小さいことによって、第1の平面に占める第1の部分の面積の割合を、第2の平面に占める第2の部分の面積の割合よりも小さくすることもできる。図11は、そのような変形例に係る電極組立体の一部を模式的に示す図である。図12は、図11のXII−XII線に沿った電極組立体の断面図である。図12は、タブ積層体21,25の積層方向に対して直交する平面を示す図でもある。この例では、タブ積層体25上に配置された保護板47は、第1の部分47a,47bと、第2の部分47cとを含む。第1の部分47a,47bは、Y軸方向における端部47a1,47b1と、端部47a1,47b1よりも内側に位置する他の部分47a2,47b2とを有する。第1の部分47a,47bにおいて、端部47a1,47b1の厚さ(Z軸方向の長さ)は、他の部分47a2,47b2の厚さよりも小さくなっている。他の部分47a2,47b2の厚さは、第2の部分47cの厚さと同じであってもよい。
図11及び図12に示される構成においても、タブ積層体25の積層方向において端部47a1,47b1が位置していない箇所における保護板47の断面形状は、第1の平面S1に占める第1の部分47a,47bの面積の割合が第2の平面S2に占める第2の部分47cの占める割合よりも小さい。よって、タブ積層体25の溶接に必要なエネルギーを低減することができる。タブ積層体21についても同様である。
(第3変形例)
あるいは、図13に示される構成が採用されてもよい。この例では、タブ積層体25上に配置された保護板57は、第1の部分57a,57bと、第1の部分57bとを含む。第1の部分57a,57bの厚さは、Y軸方向において外側に向かうにつれて徐々に小さくなっている。
図14は、図13のXIV―XIV線に沿った電極組立体の断面図である。図14は、タブ積層体21,25の積層方向に対して直交する平面を示す図でもある。図13及び図14に示される構成においても、保護板57は、第1の平面S1に占める第1の部分57a,57bの面積の割合が第2の平面S2に占める第2の部分57cの面積の割合よりも小さい、断面形状を有する。よって、タブ積層体25の溶接に必要なエネルギーを低減することができる。タブ積層体21についても同様である。
以上説明した実施形態は、例えば以下のように説明することもできる。すなわち、実施形態に係る電極組立体の製造方法は、タブをそれぞれ含む複数の電極を有する電極組立体の製造方法であって、積層された複数の前記タブを有するタブ積層体と、前記タブ積層体上に配置された導電部材とを準備する工程と、前記タブ積層体の積層方向に沿って延在する前記タブ積層体の端面にエネルギービームを照射することによって、前記タブ積層体の前記端面から内側に溶接部を形成する工程と、を含み、前記準備する工程では、前記導電部材は、前記タブ積層体の端面に沿った第1の断面(たとえば端面に平行な平面)を含む第1の部分および前記タブ積層体の端面に沿った第2の断面(たとえば端面に平行な平面)を含む第2の部分を含み、前記第1の部分よりも前記第2の部分は内側に位置し、前記導電部材は、前記第1の断面の断面積が前記第2の断面の断面積よりも小さい断面形状を有する。
上記電極組立体の製造方法では、導電部材は、タブ積層体の端面に沿った第1の断面を含む第1の部分およびタブ積層体の端面に沿った第2の断面を含む第2の部分を含み、第1の部分より第2の部分は内側に位置するため、導電部材のうちの第1の部分が加熱されることとなる。ここで、第1の断面の断面積は第2の断面の断面積よりも小さい断面形状を有する。そのため、例えば導電部材が、第1の断面の断面積と第2の断面の断面積とが同じ断面形状を有する場合よりも、第1の部分(つまり導電部材の一部)を加熱するために用いられるエネルギーを低減することができる。よって、積層されたタブの溶接に必要なエネルギーを低減することが可能になる。
また、実施形態に係る電極組立体は、タブをそれぞれ含む複数の電極を有する電極組立体であって、積層された複数の前記タブを有するタブ積層体と、前記タブ積層体の積層方向において前記タブ積層体上に配置された導電部材と、を備え、前記タブ積層体は、前記タブ積層体の積層方向に沿って延在する前記タブ積層体の端面から内側に位置する溶接部を有し、前記導電部材は、前記タブ積層体の端面に沿った第1の断面(たとえば端面に平行な平面)を含む第1の部分および前記タブ積層体の端面に沿った第2の断面(たとえば端面に平行な平面)を含む第2の部分を含み、前記第1の部分よりも第2の部分は内側に位置し、前記導電部材は、前記第1の断面の断面積が前記第2の断面の断面積よりも小さい断面形状を有する、ということもできる。
上記電極組立体は、タブ積層体の端面から内側に溶接部が形成されたものであるが、タブ積層体上に配置された導電部材は、第1の断面の断面積が第2の断面の断面積よりも小さい断面形状を有する。そのため、例えば上述のようにエネルギービームの照射によって溶接部を形成する場合、溶接に必要なエネルギーを低減することができる。
3…電極組立体、14b,17b…タブ、21,25…タブ積層体、21a,21b,21c,25a,25b,25c…端面、23,27,37,47,57…保護板(導電部材)、27a,27b,37a,37b,47a,47b,57a,57b…第1の部分、27c,37c,47c,57c…第2の部分、C…切り欠き部、W…溶接部、S1…第1の平面、S2…第2の平面。

Claims (6)

  1. タブをそれぞれ含む複数の電極を有する電極組立体の製造方法であって、
    積層された複数の前記タブを有するタブ積層体と、前記タブ積層体上に配置された導電部材とを準備する工程と、
    前記タブ積層体の積層方向に沿って延在する前記タブ積層体の端面にエネルギービームを照射することによって、前記タブ積層体の前記端面から内側に溶接部を形成する工程と、
    を含み、
    前記準備する工程では、前記導電部材は、前記タブ積層体の積層方向から見たときに、前記タブ積層体の前記積層方向に対して直交する平面において、前記タブ積層体の前記端面から内側に位置する第1の平面内に配置される第1の部分と、前記第1の平面よりも内側に位置する第2の平面内に配置される第2の部分とを含み、
    前記導電部材は、前記第1の平面に占める前記第1の部分の面積の割合が前記第2の平面に占める前記第2の部分の面積の割合よりも小さい、前記タブ積層体の前記積層方向に対して直交する断面形状を有する、電極組立体の製造方法。
  2. 前記準備する工程では、前記第1の部分が切り欠き部を有することによって、前記第1の平面に占める前記第1の部分の面積の割合が、前記第2の平面に占める前記第2の部分の面積の割合よりも小さくなっている、
    請求項1に記載の電極組立体の製造方法。
  3. 前記準備する工程では、前記導電部材は板形状を有し、前記第1の部分の少なくとも一部の厚さが前記第2の部分の厚さよりも小さいことによって、前記第1の平面に占める前記第1の部分の面積の割合が、前記第2の平面に占める前記第2の部分の面積の割合よりも小さくなっている、請求項1又は2に記載の電極組立体の製造方法。
  4. 前記準備する工程では、前記タブ積層体の積層方向から見たときに、前記導電部材の前記第1の部分の先端は、前記タブ積層体の前記端面に位置しており、前記タブ積層体に接触している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電極組立体の製造方法。
  5. タブをそれぞれ含む複数の電極を有する電極組立体であって、
    積層された複数の前記タブを有するタブ積層体と、
    前記タブ積層体の積層方向において前記タブ積層体上に配置された導電部材と、
    を備え、
    前記タブ積層体は、前記タブ積層体の積層方向に沿って延在する前記タブ積層体の端面から内側に位置する溶接部を有し、
    前記導電部材は、前記タブ積層体の積層方向から見たときに、前記タブ積層体の前記積層方向に直交する平面において、前記タブ積層体の前記端面から内側に位置する第1の平面内に配置される第1の部分と、前記第1の平面よりも内側に位置する第2の平面内に配置される第2の部分とを含み、
    前記導電部材は、前記第1の平面に占める前記第1の部分の面積の割合が前記第2の平面に占める前記第2の部分の面積の割合よりも小さい、前記タブ積層体の前記積層方向に対して直交する断面形状を有する、電極組立体。
  6. 前記第1の部分が切り欠き部を有することによって、前記第1の平面に占める前記第1の部分の面積の割合が、前記第2の平面に占める前記第2の部分の面積の割合よりも小さくなっている、請求項5に記載の電極組立体。
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