JP2017117527A - レドックスフロー電池を搭載した電動車両、およびレドックスフロー電池の電解液交換装置 - Google Patents

レドックスフロー電池を搭載した電動車両、およびレドックスフロー電池の電解液交換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】レドックスフロー電池に用いる酸化剤などの粉末状物質の供給が容易な電動車両を提供する。
【解決手段】電動車両駆動用の電動モータに電力を供給可能なRF電池を搭載した電動車両であって、正極側電解液室および極側電解液室を含む電池セルと、前記正極側電解液室の出口から入口へ前記正極側電解液が循環されて流通するための循環流路の一部、または、前記負極側電解液室の出口から入口へ前記負極側電解液が循環されて流通するための循環流路の一部を形成する配管と、前記配管の所定の位置に設けられた接続アダプタと、前記正極側電解液または前記負極側電解液に添加される酸化剤あるいは還元剤となる粉末状物質を収容し、前記接続アダプタに取り付けられることで前記粉末状物質を前記配管に供給することが可能なカートリッジと、を備え、前記カートリッジと前記配管とによって電解液の前記循環流路が形成される。
【選択図】 図1

Description

本開示は、レドックスフロー電池を搭載した電動車両に関する。
電力貯蔵用の二次電池として、酸化還元反応の前後で活物質をイオンの状態としたまま、そのイオンの価数を変化させることにより充放電を行うレドックスフロー電池が知られている。このレドックスフロー電池は、不活性電極が内蔵されて充放電が行われる電池セルと、水溶液性電解液となる正極の電解液と負極の電解液の各々を別々に貯蔵するための2つの外部タンクとが分離して設けられる二次電池であり、電解液に価数の異なる金属イオンが用いられる。電解液としては、例えば鉄(Fe2+/Fe3+)−クロム(Cr3+/Cr2+)系やバナジウム(V3+/V2+,VO2+/VO )系が知られている。そして、外部タンクの電解液の貯蔵量を増大させることで(すなわち、タンク容量を増大させることで)電池容量を増大させることが可能であることから、現在は電力貯蔵用として用いられるのが一般的である。しかし、レドックスフロー電池は構造が単純でありサイクル寿命が長いという利点を有していることから、車両などの乗物の駆動源として利用することが考えられている(例えば、特許文献1〜2)。
特に、特許文献2には、電気自動車などへの適用に適したものとして、リチウムセミレドックスフロー電池が開示されている。このセミレドックスフロー電池は、リチウム負極/有機電解液を収容する負極側電解液室/固体電解質分離膜/イオン性活物質(Mn+/M(n−1)+)を含む水溶性電解液を収容する正極側電解液室/正極集電体から構成される電池本体(電池セル)と、当該水溶性電解液(正極側電解液)を収容する貯蔵タンクと、電池本体の正極側電解液室と貯蔵タンクとを開閉自在のバルブを介して連結する循環路とを有している。また、水溶性電解液を貯蔵するタンクに酸化剤((NHの粉末)を添加することで、放電時に生成したM(n−1)+をMn+に戻し、Mn+の再生を行っている。これによって、電解液に水溶性電解液のみを使用した一般的なレドックスフロー電池の有する、電池電圧が低いという欠点や、放電後の充電に時間がかかるという課題を解決し、大容量で、放電後の速やかなMn+の再生が可能な電池が得られるとされている。
その他、レドックスフロー電池の電解液に粉末状物質を投入するものとして、特許文献3がある。特許文献3には、レドックスフロー電池の正極側電解液と負極電解液の充電状態にアンバランスが生じたときに、負極電解液に含有する負極活物質を酸化させるための粉末状の酸化剤を負極用タンク内の電解液に導入することで、精度良く効率的にリバランスすることが開示されている。
特開2014−127263号公報 特開2013−26142号公報 特開2014−137946号公報
特に、特許文献2のレドックスフロー電池は、酸化剤の粉末を投入することで電池の充電が可能であるため、電池の放電をいったん止めて充電を行う必要がなく、電池の放電と充電を並行に行うことができるという利点も有する。ただし、レドックスフロー電池を搭載した電動車両の具体的な形態についての検討が必要である。そこで、酸化剤の投入によって充電が可能とされたレドックスフロー電池(セミレドックスフロー電池)を搭載した車両を具体的に検討すると、電池の充電に用いられる上記の酸化剤の粉末は車両の運転に伴って徐々に消耗するため、酸化剤を補充する必要がある。例えば、インフラとして車両の外部に酸化剤などの粉末状物質を準備しておくことで、車両の走行中に消耗した酸化剤の補充を可能とすることが考えられる。しかしながら、酸化剤などの粉末状物質を車両へ投入する際に飛散する可能性や、車両に塩が付着することで車体の錆の原因となる可能性がある。また、電解液と化学反応した酸化剤はMn+の再生能力を失うと共に、この化学反応による生成物が電解液で飽和状態に達した場合には、酸化剤を補充しても充電がなされないという課題がある。また、電動車両への酸化剤の具体的な投入方法についても、検討が必要である。
また、特許文献2のセミレドックスフロー電池では、通常のレドックスフロー電池が備える正極の電解液の貯蔵タンクはない。このため、貯蔵タンクの重量や設置スペースという点で、車両への搭載に適している。しかしながら、負極の電解液の貯蔵タンクが存在しており、レドックスフロー電池のさらなる小型化、軽量化が望まれる。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、レドックスフロー電池に用いる酸化剤などの粉末状物質の供給が容易な電動車両を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るレドックスフロー電池を搭載した電動車両は、
電動車両駆動用の電動モータに電力を供給可能なレドックスフロー電池を搭載した電動車両であって、
正極電極および正極側電解液を収容する正極側電解液室、および、負極電極および負極側電解液を収容する負極側電解液室を含む電池セルと、
前記正極側電解液室の出口から入口へ前記正極側電解液が循環されて流通するための循環流路の一部、または、前記負極側電解液室の出口から入口へ前記負極側電解液が循環されて流通するための循環流路の一部を形成する配管と、
前記配管の所定の位置に設けられた接続アダプタと、
前記正極側電解液または前記負極側電解液に添加される酸化剤あるいは還元剤となる粉末状物質を収容し、前記接続アダプタに取り付けられることで前記粉末状物質を前記配管に供給することが可能なカートリッジと、を備え、
前記カートリッジと前記配管とによって、前記正極側電解液または前記負極側電解液となる電解液の前記循環流路が形成される。
上記(1)の構成によれば、酸化剤あるいは還元剤となる粉末状物質はカートリッジに収容されている。また、この粉末状物質を収容したカートリッジが電動車両に設けられた接続アダプタに取り付けられることで、レドックスフロー電池の電解液に粉末状物質が添加(供給)される。つまり、カートリッジを電動車両の接続アダプタへ着脱することによって、粉末状物質の供給や補充が可能であり、粉末状物質を車両へ投入する際の飛散や、飛散した粉末状物質や、その化学反応によって生成される塩が車体へ付着することを防止することができ、粉末状物質の供給が容易な電動車両を提供することができる。また、酸化剤や還元剤は粉末状(固体)とすることで高密度化されており、このような高密度な粉末状物質が電解液に添加されることで、急速な充電を図ることができると共に、車両全体の重量や設置スペースの低減を図ることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記配管は、前記正極側電解液室または前記負極側電解液室の出口に一方の端部が接続される流出側配管、および、前記正極側電解液室または前記負極側電解液室の入口に一方の端部が接続される流入側配管、を含み、
前記接続アダプタは、前記流出側配管の前記一方の端部とは異なる他の端部および前記流入側配管の前記一方の端部とは異なる他の端部が所定の位置に配置されており、
前記カートリッジは、
前記粉末状物質を収容するための粉末収容室と、
前記流出側配管における前記他の端部に接続される入口管、前記流入側配管における前記他の端部に接続される出口管、前記入口管と前記出口管とを連結する継手管を有する配管接続部と、
前記粉末収容室に収容された前記粉末状物質を前記継手管から供給するための粉末フィーダと、を含む。
上記(2)の構成によれば、正極側電解液室や負極側電解液室となる電解液室から排出される電解液は、流出側配管を通過した後に、カートリッジに設けられた入口管、継手管、出口管を順次通過し、流入側配管を通って電解液室に流入する。また、このように継手管を流れる電解液に対して粉末状物質が直接供給される。このため、正極側電解液や負極側電解液の少なくとも一方の電解液を貯蔵するための貯蔵タンクを不要とすることができる。これによって、車両全体の重量増加を抑制すると共に、電動車両が小型であってもレドックスフロー電池を搭載することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記レドックスフロー電池は複数の前記電池セルを含んでおり、
前記カートリッジは、複数の前記配管接続部および前記粉末フィーダと、少なくとも1つの前記粉末収容室とを有しており、
前記配管接続部および前記粉末フィーダは、前記複数の電池セルの各々に対して設けられる前記配管にそれぞれ設けられており、
前記粉末収容室の各々には前記粉末フィーダの複数が接続される。
上記(3)の構成によれば、カートリッジに設けられる粉末収容室に複数の粉末フィーダが接続されることで、複数の電池セルで粉末状物質が共有される。つまり、電池セルおよび配管毎に粉末収容室が設けられている場合には、複数の粉末収容室のうちの1つの粉末状物質がなくなるとカートリッジを交換する必要が生じるが、複数の粉末フィーダが粉末収容室を共有することで、カートリッジの交換の頻度を低減することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(2)〜(3)の構成において、
前記粉末フィーダから前記継手管に供給される前記粉末状物質の量を制御する粉末供給量制御ユニットと、
前記レドックスフロー電池の出力電圧値を検出可能な電圧検出手段と、をさらに備え、
前記粉末供給量制御ユニットは、要求電圧値が前記出力電圧値よりも大きい場合には前記粉末状物質の供給量を増加させ、要求電圧値が前記出力電圧値よりも小さい場合には前記粉末状物質の供給量を減少させるように、前記粉末フィーダを制御する。
上記(4)の構成によれば、粉末状物質の供給量を制御することによって、レドックスフロー電池の発電電圧を制御することができ、電動車両の電力需要の増減に適切に対応することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(4)の構成において、
前記循環流路を流れる前記電解液を前記電池セルに向けて吐出する車両側ポンプを、さらに備え、
前記車両側ポンプは、前記循環流路における前記カートリッジの上流の前記配管に設置される。
上記(5)の構成によれば、カートリッジから供給された粉末状物質が電解液に溶解していく。この際、電解液に溶解した粉末状物質が飽和状態に達するなど、カートリッジから循環流路に供給される粉末状物質が溶け残るような場合があったとしても、車両側ポンプはカートリッジの上流にあり、溶け残った粉末状物質によって車両側ポンプが詰まるような事態を防止することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の構成において、
前記レドックスフロー電池の出力電流値を検出する電流値検出手段と、
前記車両側ポンプによって吐出される前記電解液の流量を制御する流量制御ユニットと、をさらに備え、
前記流量制御ユニットは、要求電流値が前記電流値よりも大きい場合には前記電解液の流量を増加させ、前記要求電流値が前記電流値よりも小さい場合には前記電解液の流量を減少させるように、前記車両側ポンプを制御する。
上記(6)の構成によれば、車両側ポンプからの電解液の吐出量を制御することで、循環流路を流れる電解液の流量が制御される。つまり、循環流路を流れる電解液の流量によって、単位時間に流れる活物質の量(イオンの量)を制御することで、レドックスフロー電池の出力電流値を制御でき、電動車両の電力需要の増減に適切に対応することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(2)〜(6)の構成において、
前記循環流路を開閉する開閉バルブを、さらに備え、
前記開閉バルブは、前記流出側配管または前記流入側配管の少なくとも一方に配設される。
上記(7)の構成によれば、カートリッジの交換時などに電解液が配管(流入側配管や流出側配管)の端部から漏れることを防止することができる。
(8)本発明の少なくとも一実施形態に係るレドックスフロー電池の電解液交換装置は、
上記(1)または上記(7)に記載のレドックスフロー電池を搭載した電動車両に搭載されるレドックスフロー電池の電解液交換装置であって、
前記電動車両の外部に設けられた、前記電動車両に供給するための供給電解液を保持するための給液タンクと、
前記電動車両の外部に設けられた、前記電動車両から排出される排出電解液を保持するための廃液タンクと、
前記電動車両の前記配管と前記給液タンクの側とを接続するための供給側カプラ、および、前記電動車両の前記配管と前記廃液タンクの側とを接続する排出側カプラを有するカプラを含むプラグと、
前記電動車両の外部に設けられた、前記給液タンクに保持された前記供給電解液を前記供給側カプラに向けて吐出する車外ポンプと、を備える。
上記(8)の構成によれば、電解液交換装置によって、電動車両の内部の電解液を交換することで、電動車両に搭載されたレドックスフロー電池を容易に再生することができる。例えば、粉末状物質が添加されることで、レドックスフロー電池の電解液が飽和し、粉末状物質が電解液に溶解しないような状態になった場合であっても、電解液交換装置により電池セルの電解液を交換することで、レドックスフロー電池を容易に再生することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)の構成において、
前記配管は、前記正極側電解液室または前記負極側電解液室の出口に一方の端部が接続される流出側配管、および、前記正極側電解液室または前記負極側電解液室の入口に一方の端部が接続される流入側配管、を含み、
前記接続アダプタは、前記流出側配管の前記一方の端部とは異なる他の端部および前記流入側配管の前記一方の端部とは異なる他の端部が所定の位置に配置されており、
前記供給側カプラと前記接続アダプタに配置された前記流入側配管の前記他の端部とが着脱可能であると共に、前記排出側カプラと前記接続アダプタに配置された前記流出側配管の前記他の端部とが着脱可能であることにより、前記カプラは、前記電動車両に設けられた前記接続アダプタに着脱可能に構成される。
上記(9)の構成によれば、電解液の交換に取り付けられるプラグは、カートリッジの着脱が可能な電動車両の接続アダプタに、カートリッジに代えて取り付けることが可能に構成される。このため、プラグが取り付けのための部材を電動車両に別途設けることを回避することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(8)〜(9)の構成において、
前記プラグは、
前記供給側カプラからの前記供給電解液の供給開始を指示するための操作レバーを、さらに含み、
前記プラグが前記接続アダプタに取り付けられた状態において、前記操作レバーの位置が、前記供給電解液の供給を開始する開始位置にある場合には前記車外ポンプを駆動させ、前記操作レバーが前記停止位置にある場合には前記車外ポンプの駆動を停止させる。
上記(10)の構成によれば、車外ポンプの起動がプラグの操作レバーに連動するため、個別に車外ポンプの起動や停止を行う必要がなく、電解液の交換作業を容易に行うことができる。また、必要な場合にのみ車外ポンプを駆動するので、無駄な電力を浪費することなく、電解液の交換に要するコストを低減することができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(10)の構成において、
前記プラグが前記接続アダプタに取り付けられた状態において、前記操作レバーの位置が、前記供給電解液の供給を開始する開始位置にある場合には前記車両側ポンプを駆動させ、前記操作レバーが停止位置にある場合には前記車両側ポンプの駆動を停止させる。
上記(11)の構成によれば、車外ポンプの起動、停止と共に、車両側ポンプの起動、停止も操作レバーの操作に連動して制御される。このように、車外ポンプと車両側ポンプの両方により電池セルの電解液室へ供給電解液の供給を行うことで、電解液の交換作業を迅速に行うことができる。また、車両側ポンプの起動および停止もプラグの操作レバーに連動するため、個別に車両側ポンプの起動や停止を行う必要がなく、電解液の交換作業を容易に行うことができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(8)〜(11)の構成において、
前記流出側配管または前記流入側配管の少なくとも一方に設けられ、前記電解液中に溶解している前記粉末状物質の濃度を検出する電解液濃度検出手段と、
前記濃度と所定の閾値との比較に基づいて、前記電解液中に溶解している前記粉末状物質Sの飽和状態あるいは飽和予兆状態を判定する飽和状態判定部と、を備える。
上記(12)の構成によれば、電解液に溶解している粉末状物質の飽和状態が監視されるので、電解液の状態を適切に管理することができる。また、電解液に溶解している粉末状物質の飽和状態が報知される場合には、運転手などのユーザに対して電解液4の交換時期を認識させることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、レドックスフロー電池に用いる酸化剤などの粉末状物質の供給が容易な電動車両が提供される。
本発明の一実施形態に係るレドックスフロー電池を搭載した電動車両を模式的に示す図であり、接続アダプタにカートリッジが接続される。 本発明の一実施形態に係るレドックスフロー電池を搭載した電動車両を模式的に示す図であり、接続アダプタにプラグが接続される。 本発明の一実施形態に係るレドックスフロー電池を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る接続アダプタとカートリッジとの接続を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る電子制御装置(ECU)の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る粉末状物質の供給量の制御フローを示す図である。 本発明の一実施形態に係る電解質の流量の制御フローを示す図である。 本発明の一実施形態に係る接続アダプタとプラグの接続を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る電解液の交換時の動作に対応した車両側の制御フローを示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1〜図2は、本発明の一実施形態に係るレドックスフロー電池2を搭載した電動車両1を模式的に示す図である。図3は、本発明の一実施形態に係るレドックスフロー電池を模式的に示す図である。また、図4は、本発明の一実施形態に係る接続アダプタ6とカートリッジ7との接続を模式的に示す図である。図1〜図2に示されるように、電動車両1は、電池セル2Cと、配管5と、接続アダプタ6と、接続アダプタ6に取り付けられるカートリッジ7と、を備える。レドックスフロー電池2(以下、適宜、RF電池2という)は、電動車両駆動用の電動モータ11に電力を供給可能な電池である。後述するように、電動車両1の接続アダプタ6に取り付けられるカートリッジ7と配管5とによって、電池セル2Cの電解液4が循環される循環流路Pが形成されており、電池セル2Cと循環流路Pとを備えるレドックスフロー電池2が構成される。
電動車両1は、RF電池2の電力で電動モータ11が作動することによって走行するとともに、電動モータ11の回生発電によりRF電池2を充電しながら走行する電気自動車である。図1に例示される実施形態では、RF電池2は電動車両1の床下に搭載されているが、これには限定されず任意の位置に設置して良い。また、電動車両1には電動モータ11の動力源としてRF電池2のみが搭載されている場合が例示されているが、この他にも例えばリチウムイオン二次電池やリチウムイオンポリマー二次電池等の走行用バッテリが搭載されていてもよく、走行用バッテリを外部充電可能な構成とされていてもよい。なお、RF電池2は、電気自動車である電動車両1に搭載されるものに限られず、例えばハイブリッド車や電車等の車両や船舶、航空機、ロケット等の乗物全般や、携帯電話機、携帯ゲーム機等のモバイル機器など、移動し得る物体及び移動され得る物体に接続されても良い。
また、電動車両1は、図1〜図2に示されるように、電動モータ11とRF電池2とを接続する給電回路12と、インバータ13と、電子制御装置8(Electronic Control Unit,以下、ECU4という)とを備えている。インバータ13は給電回路12上に設けられており、インバータ13よりもRF電池2側の給電回路12上で授受される電流は直流電流であり、インバータ13よりも電動モータ11側の給電回路12上で授受される電流は交流電流となっている。つまり、インバータ13はこれらの電流の直流、交流の変換を実施する。
ECU8は、後述するように、RF電池2の出力電圧や出力電流の制御などを行う電子制御装置であり、車載ネットワーク14(CANやLIN)などを介して、接続アダプタ6や、車両側ポンプ22(後述)や電解液濃度検出手段18(後述)、循環流路Pを流れる電解液4の流量を検出可能な流量検出手段16などに接続される。ECU8は、各種演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータの記憶されたROM、CPUでの演算結果等が一時的に記憶されるRAM、外部との間で信号を入出力するための入出力ポート等を備えたコンピュータである。なお、このECU8は、専用の電子制御装置であっても良いし、電動車両1が備える既存の電子制御装置であっても良い。例えば、ECU8は、電池セル2C毎に電池状態を管理するバッテリ管理ユニット(BMU)であっても良い。BMUは、各々の電池セル2Cの電池状態を管理するバッテリ管理ユニットであり、少なくとも1つの電池セル2Cにより構成される電池モジュールの電池状態(電圧、電流、温度など)を監視するセルモニタユニット(CMU)と車載ネットワーク14などにより相互に接続される。あるいは、例えばECU8は、電動車両1に搭載された様々な補機類に接続され、車両全体を統合制御する車両統合制御ユニット(EV−ECU)や、インバータ13に接続されたインバータ13の出力を制御するモータ制御ユニット(MCU)であっても良い。MCUは、インバータ13と一体に設けられたり、車載ネットワーク14を介してインバータ13と接続されており、例えば、アクセル開度に応じて、要求される走行出力を算出し、この走行出力を得るべく電動モータ11を動作させるようにインバータ13の出力を制御する。
電池セル2Cは、図3に示されるように、正極電極31pおよび正極側電解液4pを収容する正極側電解液室3p、および、負極電極31nおよび負極側電解液4nを収容する負極側電解液室3nを含む。つまり、電池セル2Cは、電気エネルギーと化学エネルギーとの変換に用いられる要素(発電部)であり、内部が隔膜33により二つの空間(正極側電解液室3pおよび負極側電解液室3n)に仕切られている。そして、この二つの空間の各々には、電極31としての正極電極31pあるいは負極電極31nのどちらか一方が配置される。図1〜3に示される実施形態では、Li+の移動を選択的に許容することが可能な隔膜33によって、正極側電解液室3pと負極側電解液室3nとは隔てられている。また、負極側電解液室3nは、負極電極31nとしてのLi金属が収容されると共に、負極側電解液4nとしての非プロトン性電解質により満たされている。一方、正極側電解液室3pは、集電体としてのTiメッシュ、および、電解質と正極活物質の両者の役割を果たすFeClの水溶液が正極側電解液4pとして収容されている。なお、正極側電解液4pはFeClに限定されず、例えば、Cr3+/Cr2+、V3+/V2+、VO /VO2+のうちの一種類のイオン対を含む水溶液であっても良い。
そして、電池セル2Cの正極電極31p及び負極電極31nのそれぞれには導線(給電回路12など)が接続され、導線の先には例えば電気負荷が接続されることになる。図1〜3に示される実施形態では、正極電極31p及び負極電極31nには上述した給電回路12が接続されており、給電回路12の先には電動モータ11が接続されている。また、図1〜3に示される実施形態では、RF電池2は複数の電池セル2Cを備えており(図1〜図3では6つ)、6つの電池セル2C(2Ca、2Cb、2Cc、2Cd、2Ce、2Cf)が、この順番で導線によって直列に接続されている。そして、複数の電池セル2Cの各々においては、正極側電解液室3pにのみに、正極側電解液4pの循環流路Pを形成する配管5(後述)が接続されることで、セミレドックスフロー電池が構成されている。なお、電池セル2Cの数はこの実施形態には限定されず、RF電池2を構成する電池セル2Cの数は1以上であれば良い。
配管5は、図1〜図4に示されるように、正極側電解液室3pの出口35から入口36へ正極側電解液4pが循環されて流通するための循環流路Pの一部、または、負極側電解液室3nの出口35から入口36へ負極側電解液4nが循環されて流通するための循環流路Pの一部を形成する。より詳細には、配管5は、正極側電解液室3pまたは負極側電解液室3nの出口35に一方の端部51cが接続される流出側配管51、および、正極側電解液室3pまたは負極側電解液室3nの入口36に一方の端部52cが接続される流入側配管52を有している。図1〜図4の実施形態では、図示されるように、正極側電解液室3pの出口35から入口36へ正極側電解液4pが循環されて流通するための循環流路Pの一部を形成する配管5のみを備えている。また、配管5は、正極側電解液室3pの出口35に一方の端部51cが接続される流出側配管51と、正極側電解液室3pの入口36に一方の端部52cが接続される流入側配管52とで構成されている。そして、流出側配管51と流入側配管52とで形成される配管5と、後述するカートリッジ7とによって、正極側電解液4pとなる電解液4の循環流路Pが形成されており、配管5とカートリッジ7(後述)の内部を電解液4が流通する。
接続アダプタ6は、後述するカートリッジ7を電動車両1に取り付けるための要素(部材)であり、配管5の所定の位置に設けられる。図4に示されるように、接続アダプタ6は配管配列部61を備えており、配管配列部61において、流出側配管51の上記の一方の端部51c(電池セル2Cに接続される端部)とは異なる他の端部51sおよび流入側配管52の一方の端部51c(電池セル2Cに接続される端部)とは異なる他の端部52sが所定の位置に配置される。図1〜図4に示される実施形態では、接続アダプタ6は、配管配列部61の周囲の縁から垂直方向に向かって伸びるガイド部62を備えている。そして、後述するカートリッジ7の接続アダプタ6への取り付け(設置)あるいは取り外しのために、カートリッジ7を接続アダプタ6に挿抜する際には、ガイド部62は、接続アダプタ6の配管配列部61に配列された配管5の端部(流出側配管51の端部51sおよび流入側配管52の端部52s)の各々とカートリッジ7(後述)との接続が適切に行われるようにカートリッジ7を案内(ガイド)すると共に、カートリッジ7を抜く際に、配管配列部61に配列された配管5の端部の軸方向に沿って抜くことが可能となるように案内(ガイド)する。
また、図1〜図4に示される実施形態では、接続アダプタ6は、電動車両1が備える上述のECU8と電気的に接続されたコネクタ64を備えている。そして、カートリッジ7が接続アダプタ6に取り付けられた際に、接続アダプタ6のコネクタ64は、カートリッジ7側のコネクタ74と電気的に接続される。これによって、ECU8側からカートリッジ7側の制御が可能となり、後述するような、ECU8によるカートリッジ7側の制御を可能としている。また、図1〜図4に示される実施形態では、接続アダプタ6は、電動車両1の車体の側面に設けられている。ただし、この実施形態には限定されず、例えば、他の幾つかの実施形態では、接続アダプタ6は、電動車両1の車体の底部に設けられても良いし、あるいは、車室内に設けられていても良い。
カートリッジ7は、正極側電解液4pまたは負極側電解液4nに添加される酸化剤あるいは還元剤となる粉末状物質Sを収容し、接続アダプタ6に取り付けられることで粉末状物質Sを配管5に供給することが可能な装置である。図1〜図4に示される実施形態では、カートリッジ7は、正極側電解液4pに添加される酸化剤となる粉末状物質Sを収容している。より詳細には、カートリッジ7は配管接続部72を備えている。この配管接続部72は、カートリッジ7が接続アダプタ6に取り付けられる時に、接続アダプタ6の配管配列部61に対面する。そして、配管接続部72は、接続アダプタ6に配列された配管5の端部(流出側配管51の端部51sおよび流入側配管52の端部52s)の各々に接続されることで、カートリッジ7に収容されている粉末状物質Sを配管5に供給することが可能となっている。この粉末状物質Sは、図1〜図4に示される実施形態では、固体粉末状の(NHである。そして、(NHは、正極側電解液4p(FeCl)と反応し、2Fe2++S 2−→2Fe3++2SO 2−の化学反応により、Fe2+を酸化してFe3+に戻すことができ、走行中であっても、電池セル2Cの充電を行うことが可能となる。
上述した構成を備える電動車両1において、運転時には、電動車両1に設けられた接続アダプタ6にカートリッジ7が取り付けられる。そして、カートリッジ7に収容された粉末状物質Sは、適宜のタイミングで配管5へ供給される。例えば、RF電池2の出力電圧や電動モータ11への入力電圧などに基づいてRF電池2の充電量(SOC)を検出(推測)可能な指標を監視し、RF電池2の充電量(上記の指標)が所定の閾値以下の場合に適量の粉末状物質Sを配管5に供給しても良い。あるいは、RF電池2の充電量(上記の指標)の減少速度に基づいて、適量の粉末状物質Sを配管5に供給しても良い。配管5を流れる電解液4や粉末状物質Sのイオン濃度に基づいて、粉末状物質Sの供給量および供給タイミングが制御されても良い。これらの組み合わせに基づいて、適量の粉末状物質Sを配管5に供給しても良い。このようにして粉末状物質Sが配管5に供給された結果、カートリッジ7に収容された粉末状物質Sがなくなった場合には、電動車両1から使用済みのカートリッジ7を取り外し、粉末状物質Sが充填された新たなカートリッジ7と交換される。このため、充電のために電動車両1を停止させ、時間をかけてRF電池2を充電することなく、カートリッジ7の交換によってRF電池2の充電が可能となる。なお、カートリッジ7に収容された粉末状物質Sがなくなったか否かは、カートリッジ7から配管5に供給された粉末状物質Sの積算量やカートリッジ7の重量を例えばECU8が監視し、この監視結果に基づいて判定しても良い。
上記の構成によれば、酸化剤あるいは還元剤となる粉末状物質Sはカートリッジ7に収容されている。また、この粉末状物質Sを収容したカートリッジ7が電動車両1に設けられた接続アダプタ6に取り付けられることで、レドックスフロー電池2の電解液4に粉末状物質Sが添加(供給)される。つまり、カートリッジ7を電動車両1の接続アダプタ6へ着脱することによって、粉末状物質Sの供給や補充が可能であり、粉末状物質Sを車両へ投入する際の飛散や、飛散した粉末状物質Sや、その化学反応によって生成される塩が車体へ付着することを防止することができ、粉末状物質Sの供給が容易な電動車両1を提供することができる。また、酸化剤や還元剤は粉末状(固体)とすることで高密度化されており、このような高密度な粉末状物質Sが電解液4に添加されることで、急速な充電を図ることができると共に、車両全体の重量や設置スペースの低減を図ることができる。
また、幾つかの実施形態では、図4に示されるように、カートリッジ7は、粉末状物質Sを収容するための粉末収容室71と、流出側配管51における他の端部51sに接続される入口管72u、流入側配管52における他の端部52sに接続される出口管72d、入口管72uと出口管72dとを連結する継手管72mを有する配管接続部72と、粉末収容室71に収容された粉末状物質Sを継手管72mから供給するための粉末フィーダ73と、を含む。上記の入口管72u、継手管72m、出口管72dは、1つの電池セル2Cに設けられる1つの配管5に対して設けられる。すなわち、各々の電池セル2C毎に設けられた流出側配管51と流入側配管52とが、入口管72uと継手管72mと出口管72dとによって形成される流路によって接続される。つまり、カートリッジ7と配管5とによって、正極側電解液4pまたは負極側電解液4nとなる電解液4の循環流路Pが形成される。
また、カートリッジ7において、粉末収容室71と配管接続部72とが分離されており、粉末フィーダ73を介して粉末収容室71から配管接続部72に粉末状物質Sが供給されることで、配管接続部72から粉末収容室71への電解液4の逆流が防止されるように構成される。幾つかの実施形態では、粉末フィーダ73は、粉末状物質Sの供給を重力により落下するように構成されている。この際、接続アダプタ6は、配管配列部61から電動車両1の上方に向けてガイド部62が伸びるように、電動車両1に設置されている。言い換えると、接続アダプタ6は、配管配列部61は流出側配管51の端部51sおよび流入側配管52の端部52sの各々の開口が上方を向くように、電動車両1に設置されている。また、カートリッジ7は、接続アダプタ6に取り付けられた際には、配管接続部72の入口管72uおよび出口管72dの開口が電動車両1の下方を向くように構成されている。そして、継手管72mなどを流れる電解液4は、継手管72mの断面一杯とならないような量が流れるように調整(液面調整)されることで、重力によって、継手管72mを流れる電解液4が粉末収容室71に逆流されるのが防止されている。例えば、後述する開閉バルブ19(19a、19b)によって流量が調整されていても良いし、後述する車両側ポンプ22により流量が調整されていても良い。また、粉末フィーダ73は、粉末状物質Sが配管5に投入される時に開き、投入しない場合には閉じている開閉弁をさらに有していても良い。この開閉弁は、開状態(例えば、全開)と閉状態(例えば、全閉)との2つの状態のみで開度を可能なものであっても良いし、全開状態と全閉状態との間で開度を調整可能なものであっても良い。
他の幾つかの実施形態では、粉末フィーダ73は、継手管72mを流れる電解液4が粉末収容室71に逆流するのを防止する逆止弁であっても良い。その他の幾つかの実施形態では、例えば配管接続部72や配管5のどこかに、配管接続部72への電解液4の出入りを遮断するための1以上の開閉弁を設けることで、電解液4が粉末収容室71に逆流するのを防止しても良い。この場合には、まず開閉弁を閉弁することで配管接続部72への電解液4の出入りを遮断し、粉末フィーダ73側に残っている電解液4を例えば車両側ポンプ22などによって排出する。そして、電解液4が排出された空間に粉末収容室71から粉末状物質Sを供給した後、開閉弁を開弁することで電解液4の循環を再開しても良い。上述した実施形態を組み合わせても良い。
上記の構成によれば、正極側電解液室3pや負極側電解液室3nとなる電解液室3から排出される電解液4は、流出側配管51を通過した後に、カートリッジ7に設けられた入口管72u、継手管72m、出口管72dを順次通過し、流入側配管52を通って電解液室3に流入する。また、このように継手管72mを流れる電解液4に対して粉末状物質Sが直接供給される。このため、正極側電解液4pや負極側電解液4nの少なくとも一方の電解液4を貯蔵するための貯蔵タンクを不要とすることができる。これによって、車両全体の重量増加を抑制すると共に、電動車両1が小型であってもレドックスフロー電池2を搭載することができる。
図1〜図4に示される実施形態では、図示されるように、レドックスフロー電池2は複数の電池セル2Cを含んでいる(図1〜図4では6つ)。また、カートリッジ7は、複数の配管接続部72および粉末フィーダ73と、1つの粉末収容室71とを有している。そして、配管接続部72および粉末フィーダ73は、複数の電池セル2Cの各々に対して設けられる配管5にそれぞれ設けられており、粉末収容室71の各々には粉末フィーダ73の複数が接続される。なお、カートリッジ7は、少なくとも1つの粉末収容室71を有していれば良く、2以上の複数の粉末収容室71を有しても良い。この場合には、電池セル2C毎に設けられた複数の配管5の各々は、複数の粉末収容室71のうちの少なくとも1つに接続される。
上記の構成によれば、カートリッジ7に設けられる粉末収容室71に複数の粉末フィーダ73が接続されることで、複数の電池セル2Cで粉末状物質Sが共有される。つまり、電池セル2Cおよび配管5毎に粉末収容室71が設けられている場合には、複数の粉末収容室71のうちの1つの粉末状物質Sがなくなるとカートリッジ7を交換する必要が生じるが、複数の粉末フィーダ73が粉末収容室71を共有することで、カートリッジ7の交換の頻度を低減することができる。
また、幾つかの実施形態では、図5〜図6に示されるように、電動車両1は、粉末フィーダ73から継手管72mに供給される粉末状物質Sの量を制御する粉末供給量制御ユニット81と、レドックスフロー電池2の出力電圧値Vを検出可能な電圧検出手段15と、をさらに備える。そして、粉末供給量制御ユニット81は、要求電圧値Vdが出力電圧値Vよりも大きい場合には粉末状物質Sの供給量を増加させ、要求電圧値Vdが出力電圧値Vよりも小さい場合には粉末状物質Sの供給量を減少させるように、粉末フィーダ73を制御する。つまり、ネルンスト式から、電池セル2Cによる出力電圧は、電解液4に含まれる活物質の濃度(イオン濃度)に依存する。この性質を利用すれば、カートリッジ7から配管5へ供給される粉末状物質Sの供給量を制御することで、電解液4の活物質の濃度を制御し、電池セル2Cの出力電圧を制御することが可能となる。図5は、本発明の一実施形態に係る電子制御装置(ECU8)の構成を示す図である。図5に示されるように、ECU8が粉末供給量制御ユニット81を備えており、ソフトウェアなどによって実現されたECU8の一つの機能部として粉末供給量制御ユニット81が構成されている。ここで、上記の要求電圧値Vdは、RF電池2から出力される電圧値の所望の値であり、例えば、アクセル開度や車速などに基づいて要求電圧値Vdは算出される。
図1〜図5に示される実施形態では、粉末供給量制御ユニット81は、正極側電解液4pに含まれるFe3+の濃度を増減するために、カートリッジ7(粉末収容室71)から配管5へ供給される粉末状物質Sの供給量を制御する。具体的には、図5に示されるように、ECU8は、RF電池2の出力電圧を検出可能な電圧計などの電圧検出手段15に接続されており、全ての電池セル2Cによって出力される合計の電圧値(出力電圧値V)を監視している。また、粉末フィーダ73は、上述したように、粉末収容室71と配管接続部72との連通状態を全開状態と全閉状態との間で制御することが可能に構成されている。そして、ECU8は、接続アダプタ6のコネクタ64とカートリッジ7のコネクタ74との接続を介して、粉末フィーダ73に粉末状物質Sの供給量を制御することが可能となっている(図4参照)。このような構成によって、粉末供給量制御ユニット81は、電圧検出手段15によって検出される出力電圧値Vと、要求電圧値Vdとを比較し、その比較結果に基づいて、粉末フィーダ73を介して配管5に供給される粉末状物質Sの供給量を制御する(図6参照)。なお、電圧検出手段15は電池セル2C毎に設けられても良く、粉末供給量制御ユニット81に全ての検出値が入力されても良い。
図6は、本発明の一実施形態に係る粉末状物質の供給量の制御フローを示す図である。図6のステップS61において要求電圧値Vdを取得し、また、ステップS62においてRF電池2の出力電圧値Vを取得する。そして、ステップS63において、要求電圧値Vdと出力電圧値Vとを比較した結果、要求電圧値Vdが出力電圧値Vよりも大きい場合には、ステップS64において、粉末フィーダ73による粉末収容室71と配管接続部72との連通状態がより広がるように、粉末フィーダ73を開側に制御することで粉末状物質Sの配管5への供給量を増加させる。これによって、電解液4に含まれる活物質(Fe3+)の量をより増加させることができるので、電池セル2Cの出力電圧をより高くすることができる。逆に、ステップS63において、要求電圧値Vdと出力電圧値Vとを比較した結果、要求電圧値Vdが出力電圧値Vよりも小さい場合には、ステップS65において、粉末フィーダ73による粉末収容室71と配管接続部72との連通状態がより狭まるように、粉末フィーダ73を閉側に制御することで粉末状物質Sの配管5への供給量を減少させる。これによって、電解液4に含まれる活物質(Fe3+)の量をより減少させることができるので、電池セル2Cの出力電圧値Vをより低くすることができる。
上記の構成によれば、粉末状物質Sの供給量を制御することによって、レドックスフロー電池2の出力電圧値Vを制御することができ、電動車両1の電力需要の増減に適切に対応することができる。
また、幾つかの実施形態では、図1〜図4に示されるように、電動車両1は、循環流路Pを流れる電解液4を電池セル2Cに向けて吐出する車両側ポンプ22を、さらに備える。そして、車両側ポンプ22は、循環流路Pにおけるカートリッジ7の上流の配管5に設置される。RF電池2は、通常、電解液室3(正極側電解液室3pや負極側電解液室3nなど)の出口35から入口36へ電解液4を循環させるためのポンプ(車両側ポンプ22)を備えている。図1〜図4に示される実施形態では、図示されるように、車両側ポンプ22は、流出側配管51に設けられている。車両側ポンプ22は、例えば、供給電力によってポンプの回転数を制御し、ポンプの吐出量を制御可能な電動ポンプであっても良い。また、車両側ポンプ22は、電池セル2C毎に設けられる配管5毎に設けられている。
上記の構成によれば、カートリッジ7から供給された粉末状物質Sが電解液4に溶解していく。この際、電解液4に溶解した粉末状物質Sが飽和状態に達するなど、カートリッジ7から循環流路Pに供給される粉末状物質Sが溶け残るような場合があったとしても、車両側ポンプ22はカートリッジ7の上流にあり、溶け残った粉末状物質Sによって車両側ポンプ22が詰まるような事態を防止することができる。
また、幾つかの実施形態では、図5、図7に示されるように、電動車両1は、レドックスフロー電池2の出力電流値Iを検出する電流値検出手段17と、車両側ポンプ22によって吐出される電解液4の流量を制御する流量制御ユニット82と、をさらに備える。そして、流量制御ユニット82は、要求電流値Idが出力電流値Iよりも大きい場合には電解液4の流量を増加させ、要求電流値Idが出力電流値Iよりも小さい場合には電解液4の流量を減少させるように、車両側ポンプ22を制御する。つまり、電池セル2Cの電流値は、単位時間に循環流路Pの断面を通過する活物質(イオン)の数に比例する。このため、車両側ポンプ22によって吐出される電解液4の流量を多くすれば、単位時間に循環流路Pの断面を通過するイオン数が増加するのでRF電池2の出力電流値Iを増加させることができ、逆に、車両側ポンプ22によって吐出される電解液4の流量を少なくすれば、単位時間に循環流路Pの断面を通過するイオン数が減少するので出力電流値Iは減少させることができる。これを利用して、流量制御ユニット82は、配管5を流れるイオンの数を制御することで、電池セル2Cの電流値を制御することが可能となる。図5に示されるように、ECU8が流量制御ユニット82を備えており、ソフトウェアなどによって実現されたECU8の一つの機能部として流量制御ユニット82が構成されている。ここで、上記の要求電流値Idは、RF電池2から出力される電流値の所望の値であり、例えば、アクセル開度や車速などに基づいて要求電流値Idは算出される。
図1〜図7に示される実施形態では、流量制御ユニット82は、単位時間に循環流路Pの断面を通過する正極側電解液4pに含まれるFe3+の数を増やすために、車両側ポンプ22から吐出される電解液4の流量を制御している。具体的には、図5に示されるように、ECU8は、RF電池2の出力電流を検出可能な電流計などの電流値検出手段17に接続されており、全ての電池セル2Cによって出力される合計の電流値(出力電流値I)を監視している。また、ECU8は、例えば電動ポンプなどの車両側ポンプ22に接続されており、車両側ポンプ22の回転数を制御することが可能となっている。そして、流量制御ユニット82は、電流値検出手段17によって検出される出力電流値Iと、要求電流値Idとを比較し、その比較結果に基づいて、車両側ポンプ22の回転数を制御するなどすることで、車両側ポンプ22によって吐出される電解液4の流量を制御する(図7参照)。
図7は、本発明の一実施形態に係る電解液4の流量の制御フローを示す図である。図7のステップS71において要求電流値Idを取得し、また、ステップS72においてレドックスフロー電池2の出力電流値Iを取得する。そして、ステップS73において、要求電流値Idと出力電流値Iとを比較した結果、要求電流値Idが出力電流値Iよりも大きい場合には、ステップS74において、車両側ポンプ22の回転数をより高回転側に制御するなどすることで、車両側ポンプ22からの電解液4の吐出量を増加させる。これによって、単位時間あたりに循環流路Pの断面を通過するイオンの数をより増加させることができ、電池セル2Cの出力電流値Iをより大きくすることができる。逆に、ステップS73において、要求電流値Idと出力電流値Iとを比較した結果、要求電流値Idが出力電流値Iよりも小さい場合には、ステップS75において、車両側ポンプ22の回転数をより低回転側に制御するなどすることで、車両側ポンプ22からの電解液4の吐出量を減少させる。これによって、単位時間あたりに循環流路Pの断面を通過するイオンの数をより減少させることができ、電池セル2Cの電流値をより小さくすることができる。
上記の構成によれば、車両側ポンプ22からの電解液4の吐出量を制御することで、循環流路Pを流れる電解液4の流量が制御される。つまり、循環流路Pを流れる電解液4の流量によって、単位時間に流れる活物質の量(Fe3+などのイオンの量)を制御することで、レドックスフロー電池2の出力電流値Iを制御でき、電動車両1の電力需要の増減に適切に対応することができる。
また、幾つかの実施形態では、図3に示されるように、電動車両1は、循環流路Pを開閉する開閉バルブ19を、さらに備え、開閉バルブ19は、流出側配管51または流入側配管52の少なくとも一方に配設される。図1〜図3に示される実施形態では、電動車両1は、流出側配管51に設けられた第1開閉バルブ19aと、流入側配管52に設けられた第2開閉バルブ19bと、を備えている。幾つかの実施形態では、ECU8は、接続アダプタ6にカートリッジ7が接続されたことを検知すると、開閉バルブ19(第1開閉バルブ19a、第2開閉バルブ19b)を開くように制御する。例えば、カートリッジ7やプラグ93(後述)が接続アダプタ6に取り付けられた際に、接続アダプタ6のコネクタ64とカートリッジ7のコネクタ74とが接続される。このコネクタを介した電気的な接続を検知することにより、ECU8はカートリッジ7などが接続アダプタ6に取り付けられたことを検知し、ECU8のバルブ開閉制御部83が開閉バルブ19(第1開閉バルブ19a、第2開閉バルブ19b)を開くよう制御しても良い。あるいは、例えば、電動車両1は、カートリッジ7および接続アダプタ6が不用意に操作されたり、電動車両1の外部に露出したり、しないように保護するためのカバー蓋(不図示)を備えると共に、ECU8は、このカバー蓋の開閉を監視していても良い。そして、カートリッジ7が接続アダプタ6に取り付けられていること、および、このカバー蓋が閉じられたことがECU8によって検知されると、開閉バルブ19を開くよう制御しても良い。これによって、電解液4が循環流路Pを循環して流れることが可能となる。
逆に、ECU8は、接続アダプタ6からカートリッジ7が取り外されることが推測される場合には、開閉バルブ19(第1開閉バルブ19a、第2開閉バルブ19b)を全閉状態とするように制御する。例えば、上述のカバー蓋(不図示)が開けられたことをECU8が検知すると、接続アダプタ6からカートリッジ7が取り外されることが推測されるものとして、ECU8は開閉バルブ19を全閉するよう制御しても良い。なお、ECU8は、循環流路Pにおける電解液4の循環が開閉バルブ19の全閉により停止されたことを流量検出手段16を用いて確認した後に、例えば接続アダプタ6とカートリッジ7との接続のロックを解除するなどすることにより、接続アダプタ6からカートリッジ7を取り外すことが可能となるように制御しても良い。
上記の構成によれば、カートリッジ7の交換時などに電解液4が配管5の端部(流出側配管51の端部51sや流入側配管52の端部52s)から漏れることを防止することができる。
次に、電池セル2Cの電解液4を交換するためのレドックスフロー電池2の電解液交換装置9について説明する。電池セル2Cの電解液4は、カートリッジ7から供給される粉末状物質Sの総量が増大するのに伴って、粉末状物質Sがこれ以上溶けることができない飽和状態に達する。そして、電解液4が飽和状態に達すると、飽和状態に達した使用済みの電解液4の少なくとも一部(望ましくは全部)を、粉末状物質Sが飽和状態に達していない新しい電解液4と交換する必要がある。これによって、粉末状物質SによるRF電池2の充電が再度可能となる。電解液交換装置9は、このような場合に用いられる装置であり、電動車両1に搭載されるレドックスフロー電池2の電解液4を交換することが可能となっている。
詳述すると、電解液交換装置9は、図2、図8に示されるように、電動車両1の外部に設けられた、電動車両1に供給するための供給電解液46を保持するための給液タンク91と、電動車両1の外部に設けられた、電動車両1から排出される排出電解液47を保持するための廃液タンク92と、電動車両1の流入側配管52と給液タンク91の側とを接続するための供給側カプラ93u、および、電動車両1の流出側配管51と廃液タンク92の側とを接続する排出側カプラ93dを有するカプラ93cを含むプラグ93と、電動車両1の外部に設けられた、給液タンク91に保持された供給電解液46を供給側カプラ93uに向けて吐出する車外ポンプ95と、を備える。つまり、プラグ93は、カートリッジ7の代わりに、カートリッジ7と同様に、接続アダプタ6に接続可能に構成されており、プラグ93のカプラ93cが、接続アダプタ6の配管配列部61に配列された配管5の端部(流出側配管51の端部51sおよび流入側配管52の端部52s)の各々と接続される。また、プラグ93は、接続アダプタ6のガイド部62にガイドされながら取り付けられるよう構成されても良い。
図8は、本発明の一実施形態に係る接続アダプタ6とプラグ93の接続を模式的に示す図である。図8に示されるように、プラグ93のカプラ93cは、供給側カプラ93uと排出側カプラ93dを有している。そして、供給側カプラ93uは、一方の端部93usが流入側配管52の端部52sに接続され、他方の端部93utが、ホースなどで構成される給液流路97を介して給液タンク91に接続される。これによって、給液タンク91に収容されている新しい電解液4(供給電解液46)を流入側配管52に供給するための流路を形成している。また、排出側カプラ93dは、一方の端部93dsが流出側配管51の端部51sに接続され、他方の端部93dtが、ホースなどの廃液流路98を介して廃液タンク92に接続される。これによって、流出側配管51を通って流れ出る電解液4(排出電解液47)を廃液タンク92に導くための流路を形成している。
また、図2に示されるように、供給側カプラ93uと給液タンク91との間には、上記の車外ポンプ95が設置されている。車外ポンプ95は、例えば、供給電力によってポンプの回転数を制御し、ポンプの吐出量を制御可能な電動ポンプであっても良い。そして、車外ポンプ95によって、給液タンク91の供給電解液46が流入側配管52に供給されると、流入側配管52を通って供給電解液46は電池セル2Cに供給される。また、電池セル2Cに供給された供給電解液46によって押し出されるようにして、交換対象となる電池セル2Cにあった電解液4(排出電解液47)が流出側配管51に排出される。この押し出された電解液4は、流出側配管51を通って排出側カプラ93dに到達し、その廃液流路98を通って廃液タンク92に収容される。
上記の構成によれば、電解液交換装置9によって、電動車両1の内部の電解液4を交換することで、電動車両1に搭載されたレドックスフロー電池2を容易に再生することができる。例えば、粉末状物質Sが添加されることで、レドックスフロー電池2の電解液4が飽和し、粉末状物質Sが電解液4に溶解しないような状態になったとしても、電解液交換装置9により電池セル2Cの電解液4を交換することで、レドックスフロー電池2を容易に再生することができる。
また、図2、図8に示される実施形態では、上述したように、カプラ93cは、電動車両1に設けられた接続アダプタ6に着脱可能に構成される。より詳細には、供給側カプラ93uと接続アダプタ6に配置された流入側配管52の他の端部52sとが着脱可能であると共に、排出側カプラ93dと接続アダプタ6に配置された流出側配管51の他の端部51sとが着脱可能となっている。これによって、電解液4の交換に取り付けられるプラグ93は、カートリッジ7の着脱が可能な電動車両1の接続アダプタ6に、カートリッジ7に代えて取り付けることが可能に構成される。このため、プラグ93が取り付けのための部材を電動車両1に別途設けることけることを回避することができる。
また、幾つかの実施形態では、プラグ93は、供給側カプラ93uからの供給電解液46の供給開始を指示するための操作レバー96(不図示)を、さらに含む。そして、図9に示されるように、プラグ93が接続アダプタ6に取り付けられた状態において、操作レバー96の位置が、供給電解液46の供給を開始する開始位置Lo(不図示)にある場合には車外ポンプ95を駆動させ、操作レバー96が停止位置Lc(不図示)にある場合には車外ポンプ95の駆動を停止させる。図9は、本発明の一実施形態に係る電解液の交換時の動作に対応した車両側の制御フローを示す図である。なお、図9のステップS91の前には、車外ポンプ95や車両側ポンプ22は稼働しておらず、また、操作レバー96は停止位置Lcにあるものとする。図9のステップS91において、カートリッジ7が交換のために接続アダプタ6から取り外される。ステップS92では、プラグ93が接続アダプタ6に取り付けられる。これによって、プラグ93が有するコネクタ94が接続アダプタ6のコネクタ64に接続され、ECU8は、プラグ93の操作レバー96の現在の状態が開始位置Loと停止位置Lcのいずれにあるか検知できるようになる。そして、ステップS93において、停止位置Lcにあった操作レバー96が例えば引かれるなどして操作され、開始位置Loにセットされる。すると、ステップS94において、操作レバー96が開始位置LoにセットされたことをECU8が検知し、車外ポンプ95を駆動させる。これによって、給液タンク91から供給電解液46が流入側配管52に供給される。なお、幾つかの実施形態では、操作レバー96が開始位置Loにセットされると、プラグ93は接続アダプタ6に固定されるようになっていても良い。つまり、プラグ93の接続アダプタ6からの挿抜は、操作レバー96が停止位置Lcにある場合にのみ可能となっていても良い。
その後、電池セル2Cの電解液4の交換が完了すると、ステップS96において、操作レバー96は停止位置Lcに戻される。ステップS97において、操作レバー96が停止位置Lcにあることを検知したECU8は、車外ポンプ95の駆動を停止させる。また、操作レバー96が停止位置Lcにセットされることで、プラグ93と接続アダプタ6との固定が解除され、プラグ93を接続アダプタ6から取り外すことが可能となっても良い。そして、ステップS97において、カートリッジ7が接続アダプタ6に取り付けられる。ステップS98において、カートリッジ7が接続アダプタ6に取り付けられたことをECU8は検知し、配管5およびカートリッジ7の内部などのエア抜きを行う。
上記の構成によれば、車外ポンプ95の起動がプラグ93の操作レバー96に連動するため、個別に車外ポンプ95の起動や停止を行う必要がなく、電解液4の交換作業を容易に行うことができる。また、必要な場合にのみ車外ポンプ95を駆動するので、無駄な電力を浪費することなく、電解液4の交換に要するコストを低減することができる。
図9に示される実施形態では、操作レバー96の操作に連動して車外ポンプ95の駆動および停止が制御される。他の幾つかの実施形態では、車外ポンプ95の起動、停止と共に、車両側ポンプ22の起動、停止も操作レバー96の操作に連動して制御される。すなわち、プラグ93が接続アダプタ6に取り付けられた状態において、前記操作レバー96の位置が、供給電解液46の供給を開始する開始位置Loにある場合には車両側ポンプ22を駆動させ、操作レバー96が停止位置Lcにある場合には車両側ポンプ22の駆動を停止させる。このように、車外ポンプ95と車両側ポンプ22の両方により電池セル2Cの電解液室3へ供給電解液46の供給を行うことで、電解液4の交換作業を迅速に行うことができる。また、車両側ポンプ22の起動および停止もプラグ93の操作レバー96に連動するため、個別に車両側ポンプ22の起動や停止を行う必要がなく、電解液4の交換作業を容易に行うことができる。
また、幾つかの実施形態では、図1〜図5に示されるように、電動車両1は、流出側配管51または流入側配管52の少なくとも一方に設けられ、電解液4中に溶解している粉末状物質Sの濃度を検出する電解液濃度検出手段18と、電解液4中に溶解している粉末状物質Sの濃度と所定の閾値との比較に基づいて、電解液4中に溶解している粉末状物質Sの飽和状態あるいは飽和予兆状態を判定する飽和状態判定部85と、を備える。図1〜図5に示される実施形態では、電池セル2C毎に設けられる流入側配管52の各々に電解液濃度検出手段18に設置されており、電解液濃度検出手段18によって正極側電解液4pに溶解しているイオン濃度(例えば、S 2−の濃度やNHイオンの濃度、Fe2+など)を検出することで、電解液4に溶解している粉末状物質Sの濃度を検出している。
また、図5に示されるように、ECU8が飽和状態判定部85を備えており、ソフトウェアなどによって実現されたECU8の一つの機能部として飽和状態判定部85が構成されている。そして、飽和状態判定部85は電解液濃度検出手段18に接続されており、飽和状態判定部85は、電解液濃度検出手段18の検出結果に基づいて上述の飽和状態あるいは飽和予兆状態を判定している。ここでいう飽和状態とは、電解液4に溶解しているイオンの濃度が飽和限界値に達した状態であり、粉末状物質Sを配管5に供給しても電解液4にそれ以上溶解しない状態である。また、飽和予兆状態とは、電解液4に溶解しているイオンの濃度が飽和限界値よりも所定値低い濃度に達した状態であり、飽和状態となるのが予兆(推定)される状態である。
幾つかの実施形態では、飽和状態判定部85は、電解液濃度検出手段18の検出対象となるイオンの濃度の検出結果が、この検出対象となるイオンの飽和限界値よりも所定値低い濃度(所定の閾値)に達したか否かを判定する。この所定値は0以上であっても良く、所定値が0の場合には飽和状態を判定することが可能となり、所定値が0よりも大きい場合には飽和予兆状態を判定することが可能となる。例えば、電解液濃度検出手段18によって電解液4に溶解しているS 2−の濃度を検出している場合には、その検出結果が飽和限界値よりも所定値低い濃度に達したと判定されると、飽和状態判定部85がその旨を電動車両1の内部に報知しても良い。
他の幾つかの実施形態では、電解液濃度検出手段18によって電解液4に溶解しているFe2+の濃度が検出されており、粉末状物質Sが配管5に供給されているにもかかわらず、飽和限界値(所定の閾値)に達したFe2+の濃度に変化がない場合には飽和状態を判定する。飽和状態が判定された場合には、その旨が電動車両1の内部に報知されても良い。
図1〜図5に示される実施形態では、電解液濃度検出手段18は流入側配管52に設けられている。他の幾つかの実施形態では、電解液濃度検出手段18は流入側配管52と流出側配管51の少なくとの一方に設けられても良い。電解液濃度検出手段18が流出側配管51に設けられることによっても、上述の方法と同様に、電解液4に溶解しているイオン濃度を検出することができる。なお、飽和状態判定部85の判定に用いられる所定値は0以上であっても良い。
上記の構成によれば、電解液4に溶解している粉末状物質Sの飽和状態が監視されるので、電解液4の状態を適切に管理することができる。また、電解液4に溶解している粉末状物質Sの飽和状態が報知される場合には、運転手などのユーザに対して電解液4の交換時期を認識させることができる。
なお、電解液濃度検出手段18による検出結果は、ECU8による、粉末フィーダ73の制御に用いられても良い。これによって、ECU8は、カートリッジ7から配管5への粉末状物質Sの供給量や供給タイミングを制御することが可能となる。例えば、カートリッジ7を接続アダプタ6に取り付けた際に、電解液4中に溶解している粉末状物質Sの濃度が予め設定されたデフォルト値となるよう、粉末状物質Sの供給量を制御しても良い。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した実施形態では、RF電池2は正極側電解液室3pの循環流路Pのみ備えているが、他の幾つかの実施形態では、負極側電解液室3nの循環流路Pのみ備えていても良い。あるいは、その他の幾つかの実施形態では、RF電池2は、正極側電解液室3pの循環流路Pおよび負極側電解液室3nの循環流路Pの両方を備えていても良い。この場合には、電動車両1は、正極側電解液室3pの循環流路Pおよび負極側電解液室3nの循環流路Pの各々に対するカートリッジ7および接続アダプタ6をそれぞれ別体で備えても良い。または、正極側電解液室3pの循環流路Pおよび負極側電解液室3nの循環流路Pの各々のための接続アダプタ6の両方の配管配列部61に対してガイド部62が形成されており、正極側電解液室3pおよび負極側電解液室3nのためのカートリッジが一体化された状態で接続アダプタ6に挿抜可能に構成されても良いし、それぞれのカートリッジ7が個別に接続アダプタ6に挿抜可能に構成されても良い。
1 電動車両
11 モータ
12 給電回路
13 インバータ
14 車載ネットワーク
15 電圧検出手段
16 流量検出手段
17 電流値検出手段
18 電解液濃度検出手段
19 開閉バルブ
19a 第1開閉バルブ
19b 第2開閉バルブ
2 レドックスフロー電池(RF電池)
2C 電池セル
22 車両側ポンプ
3 電解液室
3n 負極側電解液室
3p 正極側電解液室
31 電極
31n 負極電極
31p 正極電極
33 隔膜
35 出口
36 入口
4 電解液
4n 負極側電解液
4p 正極側電解液
46 供給電解液
47 排出電解液
5 配管
51 流出側配管
51c 端部(電池セル側)
51s 端部(接続アダプタ側)
52 流入側配管
52c 端部(電池セル側)
52s 端部(接続アダプタ側)
6 接続アダプタ
61 配管配列部
62 ガイド部
64 コネクタ
7 カートリッジ
71 粉末収容室
72 配管接続部
72d 出口管
72m 継手管
72u 入口管
73 粉末フィーダ
74 コネクタ
8 ECU
81 粉末供給量制御ユニット
82 流量制御ユニット
83 バルブ開閉制御部
85 飽和状態判定部
9 電解液交換装置
91 給液タンク
92 廃液タンク
93 プラグ
93c カプラ
93d 排出側カプラ
93ds 端部(接続アダプタ側)
93dt 端部(廃液タンク側)
93u 供給側カプラ
93us 端部(接続アダプタ側)
93ut 端部(給液タンク側)
94 コネクタ
95 車外ポンプ
96 操作レバー
97 給液流路
98 廃液流路
P 循環流路
S 粉末状物質
I 電流値
Id 要求電流値
V 電圧値
Vd 要求電圧値
Lo 操作レバーの開始位置
Ls 操作レバーの停止位置

Claims (12)

  1. 電動車両駆動用の電動モータに電力を供給可能なレドックスフロー電池を搭載した電動車両であって、
    正極電極および正極側電解液を収容する正極側電解液室、および、負極電極および負極側電解液を収容する負極側電解液室を含む電池セルと、
    前記正極側電解液室の出口から入口へ前記正極側電解液が循環されて流通するための循環流路の一部、または、前記負極側電解液室の出口から入口へ前記負極側電解液が循環されて流通するための循環流路の一部を形成する配管と、
    前記配管の所定の位置に設けられた接続アダプタと、
    前記正極側電解液または前記負極側電解液に添加される酸化剤あるいは還元剤となる粉末状物質を収容し、前記接続アダプタに取り付けられることで前記粉末状物質を前記配管に供給することが可能なカートリッジと、を備え、
    前記カートリッジと前記配管とによって、前記正極側電解液または前記負極側電解液となる電解液の前記循環流路が形成されることを特徴とするレドックスフロー電池を搭載した電動車両。
  2. 前記配管は、前記正極側電解液室または前記負極側電解液室の出口に一方の端部が接続される流出側配管、および、前記正極側電解液室または前記負極側電解液室の入口に一方の端部が接続される流入側配管、を含み、
    前記接続アダプタは、前記流出側配管の前記一方の端部とは異なる他の端部および前記流入側配管の前記一方の端部とは異なる他の端部が所定の位置に配置されており、
    前記カートリッジは、
    前記粉末状物質を収容するための粉末収容室と、
    前記流出側配管における前記他の端部に接続される入口管、前記流入側配管における前記他の端部に接続される出口管、前記入口管と前記出口管とを連結する継手管を有する配管接続部と、
    前記粉末収容室に収容された前記粉末状物質を前記継手管から供給するための粉末フィーダと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のレドックスフロー電池を搭載した電動車両。
  3. 前記レドックスフロー電池は複数の前記電池セルを含んでおり、
    前記カートリッジは、複数の前記配管接続部および前記粉末フィーダと、少なくとも1つの前記粉末収容室とを有しており、
    前記配管接続部および前記粉末フィーダは、前記複数の電池セルの各々に対して設けられる前記配管にそれぞれ設けられており、
    前記粉末収容室の各々には前記粉末フィーダの複数が接続されることを特徴とする請求項2に記載のレドックスフロー電池を搭載した電動車両。
  4. 前記粉末フィーダから前記継手管に供給される前記粉末状物質の量を制御する粉末供給量制御ユニットと、
    前記レドックスフロー電池の出力電圧値を検出可能な電圧検出手段と、をさらに備え、
    前記粉末供給量制御ユニットは、要求電圧値が前記出力電圧値よりも大きい場合には前記粉末状物質の供給量を増加させ、要求電圧値が前記出力電圧値よりも小さい場合には前記粉末状物質の供給量を減少させるように、前記粉末フィーダを制御することを特徴とする請求項2または3に記載のレドックスフロー電池を搭載した電動車両。
  5. 前記循環流路を流れる前記電解液を前記電池セルに向けて吐出する車両側ポンプを、さらに備え、
    前記車両側ポンプは、前記循環流路における前記カートリッジの上流の前記配管に設置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池を搭載した電動車両。
  6. 前記レドックスフロー電池の出力電流値を検出する電流値検出手段と、
    前記車両側ポンプによって吐出される前記電解液の流量を制御する流量制御ユニットと、をさらに備え、
    前記流量制御ユニットは、要求電流値が前記電流値よりも大きい場合には前記電解液の流量を増加させ、前記要求電流値が前記電流値よりも小さい場合には前記電解液の流量を減少させるように、前記車両側ポンプを制御することを特徴とする請求項5に記載のレドックスフロー電池を搭載した電動車両。
  7. 前記循環流路を開閉する開閉バルブを、さらに備え、
    前記開閉バルブは、前記流出側配管または前記流入側配管の少なくとも一方に配設されることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池を搭載した電動車両。
  8. 請求項1または請求項7に記載のレドックスフロー電池を搭載した電動車両に搭載されるレドックスフロー電池の電解液交換装置であって、
    前記電動車両の外部に設けられた、前記電動車両に供給するための供給電解液を保持するための給液タンクと、
    前記電動車両の外部に設けられた、前記電動車両から排出される排出電解液を保持するための廃液タンクと、
    前記電動車両の前記配管と前記給液タンクの側とを接続するための供給側カプラ、および、前記電動車両の前記配管と前記廃液タンクの側とを接続する排出側カプラを有するカプラを含むプラグと、
    前記電動車両の外部に設けられた、前記給液タンクに保持された前記供給電解液を前記供給側カプラに向けて吐出する車外ポンプと、を備えることを特徴とするレドックスフロー電池の電解液交換装置。
  9. 前記配管は、前記正極側電解液室または前記負極側電解液室の出口に一方の端部が接続される流出側配管、および、前記正極側電解液室または前記負極側電解液室の入口に一方の端部が接続される流入側配管、を含み、
    前記接続アダプタは、前記流出側配管の前記一方の端部とは異なる他の端部および前記流入側配管の前記一方の端部とは異なる他の端部が所定の位置に配置されており、
    前記供給側カプラと前記接続アダプタに配置された前記流入側配管の前記他の端部とが着脱可能であると共に、前記排出側カプラと前記接続アダプタに配置された前記流出側配管の前記他の端部とが着脱可能であることにより、前記カプラは、前記電動車両に設けられた前記接続アダプタに着脱可能に構成されることを特徴とする請求項8に記載のレドックスフロー電池の電解液交換装置。
  10. 前記プラグは、
    前記供給側カプラからの前記供給電解液の供給開始を指示するための操作レバーを、さらに含み、
    前記プラグが前記接続アダプタに取り付けられた状態において、前記操作レバーの位置が、前記供給電解液の供給を開始する開始位置にある場合には前記車外ポンプを駆動させ、前記操作レバーが前記停止位置にある場合には前記車外ポンプの駆動を停止させることを特徴とする請求項8または9に記載のレドックスフロー電池の電解液交換装置。
  11. 前記プラグが前記接続アダプタに取り付けられた状態において、前記操作レバーの位置が、前記供給電解液の供給を開始する開始位置にある場合には前記車両側ポンプを駆動させ、前記操作レバーが停止位置にある場合には前記車両側ポンプの駆動を停止させることを特徴とする請求項10に記載のレドックスフロー電池の電解液交換装置。
  12. 前記流出側配管または前記流入側配管の少なくとも一方に設けられ、前記電解液中に溶解している前記粉末状物質の濃度を検出する電解液濃度検出手段と、
    前記濃度と所定の閾値との比較に基づいて、電解液に溶解している粉末状物質Sの飽和状態あるいは飽和予兆状態を判定する飽和状態判定部と、を備えることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池の電解液交換装置。
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