JP2017116908A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。ここに示した画像形成装置は、画像形成装置本体としての装置本体100と、装置本体100の下部に配置され装置本体100を載せる給紙テーブル200とから構成されている。
画像形成動作を行うときは、公知のコンピュータとしてのパソコンからの画像情報に基づいて、画像形成動作が行われる。以下、「画像形成」と同意義で「印刷」という用語も用いる。パソコンの操作部で設定されているモード設定に従い、フルカラーモード又は白黒モードで画像形成動作を開始する。
図2に示すように、定着装置25は、所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融する定着部材である定着ベルト26と、定着ベルトに圧接して用紙Sが搬送される定着ニップ部を形成する加圧部材である加圧ローラ27を有している。定着ベルト26は、PI(ポリイミド)樹脂からなる層厚90μmのベース層上に、シリコーンゴムなどの弾性層、離型層が順次積層された多層構造の無端ベルトである。定着ベルトの弾性層は、層厚が200μm程度であって、シリコーンゴム、フッ素ゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性材料で形成されている。定着ベルトの離型層は、層厚が20μm程度であって、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)等で形成されている。定着ベルトの表層に離型層を設けることにより、トナー(トナー像)に対する離型性(剥離性)が確保され、トナー像を有する用紙を良好に定着し、且つ用紙を定着ベルト26から良好に分離することができる。
図示のように、定着装置の使用履歴に依存して、すなわち定着装置が長く使用され劣化するほど、光沢残像レベルが悪化する。具体的には、ニップ内剪断力が小さい定着ローラ駆動では、定着装置が新品か経時劣化しているかにかかわらず厚い普通紙(厚紙)やコート紙の光沢残像レベルは良好だが、薄い普通紙(薄紙)の光沢残像レベルは悪いとの結果が得られた。また、ニップ内剪断力が大きい加圧ローラ駆動では、定着装置が新品の時は紙種にかかわらず光沢残像レベルが良好だが、定着装置が経時劣化するに連れて光沢残像レベルが悪化する傾向が見られた。そのため、光沢残像を発生させないためには、用紙情報(紙種)や定着装置の使用履歴に応じて駆動入力源を切り替えることが必要である。また、従来のように、定着ローラと加圧ローラの定着ニップ部で生じる剪断力の大きさを変えると、その分の剪断力は定着ローラ又は加圧ローラにかかることになるため、定着装置の寿命が短くなってしまう。ここで、薄紙の坪量は128g/m2未満、厚紙の坪量は128g/m2以上であるが、坪量の境界値は定着装置の構成等により異なるため、この値に限られない。
上図から分かるように、ニップ内剪断力の大きな加圧ローラ駆動では、定着装置が経時劣化すると光沢残像レベルが許容できないレベルに低下する。一方で、定着ローラ駆動では、定着装置が経時劣化しても光沢残像レベルは悪化しない。ただし、定着ローラ駆動では剪断力が定着ローラ芯金部に生じるため、定着装置(定着ローラ)が傷みやすく、その寿命が短くなる。そこで、光沢残像レベルを一定以上に維持しつつ、定着装置の寿命を伸ばすために、加圧ローラ駆動時の光沢残像レベルが許容範囲内から範囲外に移行する境界部である通紙枚数Aまでは加圧ローラ駆動を行い、通紙枚数A以降では加圧ローラ駆動から定着ローラ駆動へと変更する。
図5(b)に示すように、定着ローラ29に駆動力を与えて定着装置25を駆動させると、定着ニップ部で生じる剪断力は小さくなる。これは、被駆動部材である加圧ローラ27の変形量が小さいため、加圧ローラ27を回転する際の負荷は回転負荷のみとなるためである。言い換えれば、加圧ローラ27は殆ど変形せず、ウェブ以外ほぼ無負荷のため、定着ローラ29のゴム圧縮負荷と定着ローラ駆動力は定着ローラ29の芯金29aの界面にかかるからである。
そこで、これらを踏まえて定着装置を以下のように構成した。
この定着装置25は、定着ローラ29、加圧ローラ27、定着ローラ29及び定着ベルト26を駆動させる第1駆動入力源である第1モータ101、加圧ローラ27を駆動させる第2駆動入力源である第2モータ102、第1駆動入力源、第2駆動入力源をそれぞれ切り替える切り替え部材である第1トルクリミッタ103、第2トルクリミッタ104などを有する。第1軸105を介して第1モータ101が、表面に厚いゴムを備えた定着ローラ29に接続されており、第1モータ101と定着ローラ29の間には第1トルクリミッタ103が接続している。同様に、第2軸106を介して第2モータ102が、表面のゴム厚が小さく剛体に近い加圧ローラ27に接続されており、第2モータ102と加圧ローラ27の間には第2トルクリミッタ104が接続している。
本実施形態では、定着装置25はローラ−ローラ構成の定着装置であるが、ベルト−ローラ構成等の別構成の定着装置であってもよく、別の定着器構成でも同様の効果が得られる。
この定着装置25は、定着ローラ29、加圧ローラ27、定着ローラ29及び定着ベルト26又は加圧ローラ27を駆動させる1つの駆動入力源であるモータ101、第1ギア108、第2ギア109、第3ギア110、モータ101の駆動伝達を切り替える切り替え手段としての可動ギア111などを有する。定着ローラ29、加圧ローラ27、モータ101はそれぞれ、第1ギア108、第2ギア109、第3ギア110を備えた第1軸105、第2軸106、第3軸107を有している。切り替え手段は、前記制御部及び可動ギア111を有する。
このように駆動入力源を切り替えることで剪断力を変化させ、外部からの負荷なしに光沢残像を抑制しつつ低トルクを実現することができる。また、光沢残像レベルに応じて、すなわち用紙情報(紙種)や定着装置の使用履歴に依存して、駆動入力源を切り替えて定着ニップ部で生じる剪断力を変化させることにより、光沢残像による画像不良の発生の低減と定着装置の長寿命化を両立することができる。
27 加圧ローラ(加圧部材)
31 加熱ローラ(加熱手段)
101 第1モータ(第1駆動入力源)
102 第2モータ(第2駆動入力源)
103 第1トルクリミッタ(切り替え手段)
104 第2トルクリミッタ(切り替え手段)
111 可動ギア(切り替え手段)
S (記録媒体)
Claims (14)
- 所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融する定着部材と、
前記定着部材に圧接して記録媒体が搬送される定着ニップ部を形成する加圧部材と、
前記定着部材を加熱する加熱手段と、
前記定着部材を駆動させる第1駆動入力源と、
前記加圧部材を駆動させる第2駆動入力源と、
前記第1駆動入力源と前記第2駆動入力源の駆動を切り替える切り替え手段と、
を有する定着装置において、
前記切り替え手段は、記録媒体が定着ニップ部で受ける剪断力が変えられるように、前記第1駆動入力源による前記定着部材の駆動と、前記第2駆動入力源による前記加圧部材の駆動を切り替える、ことを特徴とする定着装置。 - 所定方向に走行してトナー像を加熱・溶融する定着部材と、
前記定着部材に圧接して記録媒体が搬送される定着ニップ部を形成する加圧部材と、
前記定着部材を加熱する加熱手段と、
前記定着部材又は前記加圧部材を駆動させる1つの駆動入力源と、
前記駆動入力源の駆動伝達を切り替える切り替え手段と、
を有する定着装置において、
前記切り替え手段は、記録媒体が定着ニップ部で受ける剪断力が変えられるように、前記駆動入力源による前記定着部材の駆動と、前記駆動入力源による前記加圧部材の駆動を切り替える、ことを特徴とする定着装置。 - 前記切り替え手段は、前記第1駆動入力源と前記定着部材の間に接続した第1トルクリミッタ、及び、前記第2駆動入力源と前記加圧部材の間に接続した第2トルクリミッタを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記切り替え手段は、前記定着部材の第1ギアと前記駆動入力源の第3ギアの間、又は、前記加圧部材の第2ギアと前記駆動入力源の前記第3ギアの間に移動できる可動ギアである、ことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
- 定着装置の情報、定着ニップ部に搬送される記録媒体の情報、サービス対応情報、画像パターン情報、環境温度及び/又は環境湿度に応じて、前記切り替え手段による駆動の切り替えが行われる、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の定着装置。
- 前記定着装置の情報が定着装置の使用履歴である、ことを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
- 前記定着装置の使用履歴は、定着ニップ部を通過した記録媒体の枚数、及び/又は、前記定着部材又は前記加圧部材の走行距離である、ことを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
- 前記記録媒体の情報が記録媒体の坪量である、ことを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
- 前記記録媒体の情報が記録媒体の種類である、ことを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
- 前記記録媒体の情報が記録媒体の剛度である、ことを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
- 前記サービス対応情報が線速である、ことを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
- 所定値以上の坪量を有する記録媒体の定着時には、前記定着部材又は前記加圧部材である被駆動部材を回転させるのに必要な負荷が大きくなるように、また所定値未満の坪量を有する記録媒体の定着時には、前記被駆動部材を回転させるのに必要な負荷が小さくなるように、前記切り替え手段により前記定着部材と前記加圧部材の駆動が切り替えられる、ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の定着装置。
- 前記第1駆動入力源と前記第2駆動入力源のうちの一方が駆動している場合、前記第2トルクリミッタ及び前記第1トルクリミッタによって、駆動していない他方の駆動入力源は定着装置に回転負荷を与えない、ことを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
- 請求項1〜13のいずれか一項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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