JP2017116813A - 光コネクタ用分解治具および光コネクタ - Google Patents

光コネクタ用分解治具および光コネクタ Download PDF

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鎌田 勉
Tsutomu Kamata
勉 鎌田
大塚 健一郎
Kenichiro Otsuka
健一郎 大塚
元佳 木村
Genka Kimura
元佳 木村
宣直 沖
Nobunao Oki
宣直 沖
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【課題】低コストで作製可能であって、光コネクタを容易に分解することができる光コネクタ用分解治具および当該光コネクタ用分解治具により分解可能な光コネクタを提供する。【解決手段】光コネクタ用分解治具100は、コネクタ受け部110と、コネクタ受け部110との間で光コネクタを挟み込むための蓋部120とを備えている。コネクタ受け部110は、光コネクタ用ハウジングが載置される第一の底面部111を有し、第一の底面部111において蓋部120と対向する面に、光コネクタのインナーハウジングに設けられた開口部の一方に係合可能な第二の凸部113が設けられ、蓋部120においてコネクタ受け部110と対向する面に、インナーハウジングの開口部の他方に係合可能な第三の凸部123が設けられている。コネクタ受け部110と蓋部120とは、第二の凸部113と第三の凸部123とが対向すべく折りたたみ可能に結合されている。【選択図】図3

Description

本発明は、光コネクタを分解する際に用いられる光コネクタ用分解治具および当該光コネクタ用分解治具により分解可能な光コネクタに関する。
従来、光伝送装置などの光ファイバ入出力部において、光ファイバケーブルの接続や切り離しを容易化できる一括接続可能な光ファイバコネクタ(以下、光コネクタ)が開発され、実用化されている。例えば、多心光ファイバを保持・固定するMT(Mechanically Transferable)フェルールを備え、スライドロック機構により光アダプタに着脱可能とされた光コネクタ(いわゆるMPO(Multiple fiber Push On)コネクタ)が知られている。
このような光コネクタにおいて、フェルールの先端面(特に光ファイバ端面が配置された光接続部)に傷がついていた場合には、ハウジングからフェルールを取り外して光接続部を再研磨するために、フェルールとハウジングとの係止状態を解除できる構造であることが好ましい。また、特許文献1に記載のように、光コネクタには、極性の識別および誤嵌合防止のための極性キーが設けられており、極性を変更するためにフェルールの天地の向きを変えてハウジングに再保持させたいという要求もある。
特許文献2には、光コネクタを挿入可能なコネクタ収容部を有し、当該コネクタ収容部に光コネクタを挿入して光コネクタの貫通穴にピンを挿入することで、光コネクタハウジングとストッパとの係止状態を解除する光コネクタ用フェルール脱着治具が開示されている。
また、特許文献3、4には、分解可能な光コネクタおよび当該光コネクタを分解するための分解治具が開示されており、特許文献5には現場組立型コネクタ用のクサビおよび当該クサビの挿入解除方法が開示されている。
特表2013−540289号公報 特開2012−18284号公報 特開2005−292643号公報 特開2009−115863号公報 特開2007−121794号公報
特許文献2〜4で開示された治具は、ピン移動規制部材や光コネクタ受けスライド機構などを備えたものであるため、その構造が複雑であって作製にコストがかかる。また、特許文献5に開示されたコネクタ用クサビは、現場組立型の光コネクタにおいて、フェルール収容部に形成される溝を押し広げて当該溝から光ファイバ心線を挿入するための治具であって、光コネクタを分解するためのものではない。
本発明は、低コストで作製可能であって、光コネクタを容易に分解することができる光コネクタ用分解治具および当該光コネクタ用分解治具により分解可能な光コネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の光コネクタ用分解治具は、
光ファイバを保持したフェルールと、前記光ファイバが挿入されるとともに前記フェルールの後端側に配置されたリアハウジングと、前記フェルールを収容し前記リアハウジングと係合可能なインナーハウジングとを備えた光コネクタを分解するための光コネクタ用分解治具において、前記光コネクタは、前記リアハウジングの対向する2つの外面にそれぞれ設けられた第一の凸部と前記インナーハウジングの対向する2つの内面にそれぞれ設けられた開口部とが脱着可能に係合するものであって、
前記光コネクタ用分解治具は、コネクタ受け部と、前記コネクタ受け部との間で前記光コネクタを挟み込むための蓋部とを備え、
前記コネクタ受け部は、前記光コネクタが載置される第一の底面部を有し、
前記第一の底面部において前記蓋部と対向する面に、前記開口部の一方に係合可能な第二の凸部が設けられ、
前記蓋部において前記コネクタ受け部と対向する面に、前記開口部の他方に係合可能な第三の凸部が設けられ、
前記コネクタ受け部と前記蓋部とは、前記第二の凸部と前記第三の凸部とが対向すべく折りたたみ可能に結合されている。
また、上記の目的を達成するために、本発明の光コネクタは、
光ファイバを保持したフェルールと、
前記光ファイバが挿入されるとともに当該フェルールの後端側に配置されたリアハウジングと、
前記フェルールを収容し前記リアハウジングと係合可能なインナーハウジングと、
前記リアハウジングおよび前記インナーハウジングを収容するアウターハウジングと、を備えた光コネクタであって、
前記リアハウジングの対向する2つの外面には第一の凸部がそれぞれ設けられ、
前記インナーハウジングの対向する2つの内面には、前記第一の凸部と脱着可能に係合される開口部がそれぞれ設けられ、
前記光コネクタの組立時には、前記第一の凸部および前記開口部が前記アウターハウジングから露出されている。
本発明によれば、低コストで作製可能であって、光コネクタを容易に分解することができる光コネクタ用分解治具および当該光コネクタ用分解治具により分解可能な光コネクタを提供することができる。
(a)本発明に係る光コネクタ用分解治具によって分解可能な光コネクタの斜視図であり、(b)は当該光コネクタの上面図である。 図1の光コネクタのII−II線断面図である。 本実施形態に係る光コネクタ用分解治具を示す斜視図である。 図3の光コネクタ用分解治具の上面図である。 図3の光コネクタ用分解治具を構成するコネクタ受け部の側面図である。 (a)、(b)は、光コネクタ用分解治具を用いて、光コネクタからフェルール等を取り外す工程を示す図である。 光コネクタ用分解治具に光コネクタが収容された状態の上面図である。 (a)はコネクタ受け部に光コネクタが収容され、蓋部により挟み込まれる前の状態を示す図7のA−A線断面図であり、(b)は(a)の状態を示す図7のB−B線断面図である。 (a)はコネクタ受け部に光コネクタが収容され、蓋部により挟み込まれた状態を示す図7のA−A線断面図であり、(b)は(a)の状態を示す図7のB−B線断面図である。 本発明に係る光コネクタの変形例を示す斜視図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明の実施形態に係る光コネクタ用分解治具は、
(1)光ファイバを保持したフェルールと、前記光ファイバが挿入されるとともに前記フェルールの後端側に配置されたリアハウジングと、前記フェルールを収容し前記リアハウジングと係合可能なインナーハウジングとを備えた光コネクタを分解するための光コネクタ用分解治具において、前記光コネクタは、前記リアハウジングの対向する2つの外面にそれぞれ設けられた第一の凸部と前記インナーハウジングの対向する2つの内面にそれぞれ設けられた開口部とが脱着可能に係合するものであって、
前記光コネクタ用分解治具は、コネクタ受け部と、前記コネクタ受け部との間で前記光コネクタを挟み込むための蓋部とを備え、
前記コネクタ受け部は、前記光コネクタが載置される第一の底面部を有し、
前記第一の底面部において前記蓋部と対向する面に、前記開口部の一方に係合可能な第二の凸部が設けられ、
前記蓋部において前記コネクタ受け部と対向する面に、前記開口部の他方に係合可能な第三の凸部が設けられ、
前記コネクタ受け部と前記蓋部とは、前記第二の凸部と前記第三の凸部とが対向すべく折りたたみ可能に結合されている。
この構成によれば、低コストで作製可能であって、光コネクタを容易に分解することができる、光コネクタ用分解治具を提供することができる。
(2)前記コネクタ受け部と前記蓋部とは、紐状部材で結合されていることが好ましい。
この構成によれば、コネクタ受け部と蓋部とを容易に折りたたむことができ、取扱い性に優れている。
(3)前記コネクタ受け部は、前記第一の底面部から立ち上がる第一の側面部を有し、
前記光コネクタ用分解治具の折りたたみ時には前記第一の側面部と前記蓋部とが結合されていることが好ましい。
(4)前記蓋部は、前記第三の凸部が設けられる第二の底面部と、前記第二の底面部から立ち上がる第二の側面部とを備え、
前記第二の側面部は、前記コネクタ受け部の前記第一の側面部と係合可能であることが好ましい。
これらの構成によれば、コネクタ受け部に対する蓋部の位置決めを容易に行うことができる。
(5)前記第二の側面部は、前記第二の底面部の対向する2つの周縁部から立ち上がる一対のものであって、
前記第二の底面部において前記第三の凸部が設けられている面には、前記面から遠ざかるにつれて各第二の側面部に向けて徐々にその幅が狭くなる一対の斜面部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、光コネクタをコネクタ受け部と蓋部とで挟み込む際に、光コネクタ用分解治具に対する光コネクタの位置決めを容易に行うことができる。
また、本願発明の実施形態に係る光コネクタは、
(6)光ファイバを保持したフェルールと、
前記光ファイバが挿入されるとともに当該フェルールの後端側に配置されたリアハウジングと、
前記フェルールを収容し前記リアハウジングと係合可能なインナーハウジングと、
前記リアハウジングおよび前記インナーハウジングを収容するアウターハウジングと、を備えた光コネクタであって、
前記リアハウジングの対向する2つの外面には第一の凸部がそれぞれ設けられ、
前記インナーハウジングの対向する2つの内面には、前記第一の凸部と脱着可能に係合される開口部がそれぞれ設けられ、
前記光コネクタの組立時には、前記第一の凸部および前記開口部が前記アウターハウジングから露出されている。
この構成によれば、低コストで作製可能な光コネクタ用分解治具により容易に分解可能な光コネクタを提供することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態に係る光コネクタ1を示す斜視図である。図2は、光コネクタ1の縦断面図である(ファイバコードは不図示)。光コネクタ1は、外部の光アダプタに接続されるコネクタであって、例えばMPOコネクタである。
図1および図2に示されるように、光コネクタ1は、光コネクタ1の一端に位置する矩形状のフェルール2と、フェルール2を覆うインナーハウジング3と、インナーハウジング3の一部を覆う第一アウターハウジング4および第二アウターハウジング5と、インナーハウジング3に接続されたブーツ6とを外観構成として具備している。また、光コネクタ1の内部には、リアハウジング8およびフェルールバネ9等が設けられている。
以下では、説明の便宜上、「前」、「後」、「上」、「下」、「左」及び「右」と方向を定めて説明を行う。インナーハウジング3とブーツ6との接続方向を前後方向、すなわち、ブーツ6からインナーハウジング3を見た方向を前、その反対方向を後とする。また、フェルール2の前面の長手方向を左右方向、フェルール2の前面の短手方向を上下方向とする。これらの方向は単に説明の便宜上のものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
フェルール2は、後方側に拡張部2aを備えた箱状体である。フェルール2の内部には、前後方向に延びる複数のファイバ孔(不図示)が形成されており、各ファイバ孔には、ブーツ6後方から挿入されるファイバコード10を構成する光ファイバがそれぞれ挿入される。フェルール2は、拡張部2aにより、インナーハウジング3への収容時に前方への移動が規制される。また、フェルール2とリアハウジング8との間には、フェルール2を前方に付勢するフェルールバネ9が設けられている。
インナーハウジング3は、その上面側の外面において長手方向に沿った段部3aを備えた段付き角筒状で形成されている。段部3aは、極性識別のための極性キーとして機能するものである。インナーハウジング3の内部には、フェルール2、フェルールバネ9およびリアハウジング8が収容されている。インナーハウジング3の内面は段付き状となっており、当該段付き部にはフェルールバネ9によって前方に付勢されたフェルール2の拡張部2aの前端が当接されている。インナーハウジング3は、その上面および下面の後方側に、リアハウジング8のラッチ8b,8c(後述)が係合される上下一対の開口部3b,3cを有している。
第一アウターハウジング4は、筒状体であり、インナーハウジング3の外側において前後方向に移動自在に取り付けられている。第一アウターハウジング4の後部には、後方に所定の長さで延在し、第二アウターハウジング5に係合される4個の爪部4aが設けられている。
第二アウターハウジング5は、第一アウターハウジング4とは別体の筒状体であって、第一アウターハウジング4の後方において第一アウターハウジング4に対して前後方向に移動自在に取り付けられている。第二アウターハウジング5には、インナーハウジング3の後部、リアハウジング8およびブーツ6の前端部が収容される。第二アウターハウジング5は、その前端から所定の長さで後方に延在し、第一アウターハウジング4の爪部4aが係合される4個のスリット5aを備えている。このスリット5aに爪部4aが係合することにより、第二アウターハウジング5と第一アウターハウジング4とが前後方向に所定距離以上離れないようになっている。また、第二アウターハウジング5は、ブーツ6の前端部が入り込む切り欠き部5bを備えている。切り欠き部5bは、例えば上下一対に設けられている。切り欠き部5bは第二アウターハウジング5の後端面から前方側に切り欠かれて形成されており、切り欠き部5bにおいてインナーハウジング3の上下一対の開口部3b,3cが露出している。なお、第二アウターハウジング5の内面には、インナーハウジング3の後端に当接する段差部(不図示)が設けられており、第二アウターハウジング5を前方に移動させて段差部の前面がインナーハウジング3の後端に当接することにより、第二アウターハウジング5とインナーハウジング3はともに前進するように構成されている。
リアハウジング8は、インナーハウジング3の後側に挿入される部材であって、後方側に拡張部8aを備えた筒状体である。リアハウジング8の上面および下面の後方には、外側に突出する一対のラッチ8b,8c(第一の凸部の一例)が設けられている。一対のラッチ8b,8cは、インナーハウジング3の上下一対の開口部3b,3cにそれぞれ対応する位置に配置されている。リアハウジング8は、拡張部8aの前端がインナーハウジング3の後端に当接するとともに、ラッチ8b,8cがインナーハウジング3の開口部3b,3cとそれぞれ係合することで、インナーハウジング3と係合されている(係止状態となっている)。
ブーツ6は、ファイバコード10に急激な曲げが生じないようにファイバコード10を保護する部材であって、前後方向に延在する筒状を呈している。ブーツ6は、リアハウジング8の拡張部8aを収容している。ブーツ6の後部側は、後方に向かうに従って徐々に縮径されている。
このような光コネクタ1は、第二アウターハウジング5を前後方向に移動させるだけで、光アダプタに対する光コネクタ1の着脱を行うことができるように構成されているものである。なお、光コネクタ1の光アダプタに対する着脱操作の詳細については、本願出願人が先に出願した特願2014−225363に記載されているため、ここではその詳細な説明は省略する。
以上のように、光コネクタ1は、ファイバコード10の一端を保持・固定するフェルール2と、フェルール2を保持するインナーハウジング3と、インナーハウジング3の外周で前後に移動可能に配設される第一アウターハウジング4および第二アウターハウジング5と、ラッチ8b,8cがインナーハウジング3の開口部3b,3cに係合されることによりインナーハウジング3と係止されてフェルール2が前方に押圧された状態を保持するリアハウジング8と、を備えている。
以下、本実施形態に係る光コネクタ用分解治具について詳細に説明する。
図3は、光コネクタ用分解治具100を示す斜視図である。図4は光コネクタ用分解治具100の上面図である。図5は、光コネクタ用分解治具100を構成するコネクタ受け部110の側面図である。
本実施形態に係る光コネクタ用分解治具100は、一旦組み立てられた光コネクタ1からフェルール2等を取り外す際に用いられる。すなわち、光コネクタ用分解治具100は、光コネクタ1を安定した状態で保持するとともに、インナーハウジング3とリアハウジング8の係止状態をワンタッチで解除することで光コネクタ1を分解するものである。
図3に示すように、光コネクタ用分解治具100は、光コネクタ1を保持するコネクタ受け部110と、当該コネクタ受け部と結合された蓋部120と、コネクタ受け部110と蓋部120とを結合する紐状部材130とを備えている。コネクタ受け部110、蓋部120、紐状部材130からなる光コネクタ用分解治具100は、例えば、ポリオキシメチレン(ポリアセタール)樹脂(POM)や、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)等の樹脂材料が一体成形されることにより作製される。
コネクタ受け部110は、光コネクタ1のインナーハウジング3、第一および第二アウターハウジング4,5が載置される底面部111(第一の底面部)と、底面部111の幅方向における両端部から立ち上がる一対の側面部112とを有している。図4に示すように、底面部111は、光コネクタ1のインナーハウジング3、第一および第二アウターハウジング4,5に合わせた形状となるようにその前方部が後方部よりも狭い幅を有している。これにより、コネクタ受け部110に光コネクタ1を収容する際に光コネクタ1の位置決めを行うことができる。底面部111において、蓋部120との係合時に当該蓋部120と対向する面(図3の上側の面)111aには、光コネクタ1のインナーハウジング3の上下一対の開口部3b,3cの一方と係合可能な凸部113(第二の凸部の一例)が設けられている。
各側面部112は、図3および図5に示されるように、蓋部120と係合する第一壁部114と、当該第一壁部114よりも低い第二壁部115と、第一壁部114と第二壁部115とをつなぐ斜面状の斜壁部116とを備えている。第一壁部114の上面には凹部117が形成されている。光コネクタ1がコネクタ受け部110に収容される際には、底面部111と第一壁部114とで第二アウターハウジング5を収容し、底面部111と斜壁部116とで第一アウターハウジング4を収容し、底面部111と第二壁部115とでインナーハウジング3の露出部を収容することとなる。インナーハウジング3の露出部が収容される第二壁部115が第一壁部114よりも低くなっているため、光コネクタ1を安定して保持できる一方、光コネクタ1からフェルール2等を取り外した後でコネクタ受け部110からハウジング3〜5を容易に取り外すことができる。また、コネクタ受け部110の前端部において一対の第二壁部115の間には、インナーハウジング3の外面に形成された段部3aを収容可能な切り欠き部118が形成されている。これにより、コネクタ受け部110は、光コネクタ1が上下いずれの向きであっても適切に収容することができる。
蓋部120は、コネクタ受け部110との係合時に当該コネクタ受け部110の底面部111と対向する底面部121(第二の底面部)と、底面部121の幅方向における両端部から立ち上がる一対の側面部122とを有している。底面部121において、コネクタ受け部110の底面部111と対向する面(図3の上側の面)121aには、光コネクタ1のインナーハウジング3の上下一対の開口部3b,3cの他方と係合可能な凸部123(第三の凸部の一例)が設けられている。各側面部122は、コネクタ受け部110の凹部117と係合可能な凸状に形成されている。底面部121の面121aには、面121aから遠ざかるにつれて各側面部122に向けて徐々にその幅が狭くなる一対の斜面部124が設けられている。
紐状部材130は、コネクタ受け部110と蓋部120とを結合する屈曲性を備えた細長状の部材である。これにより、コネクタ受け部110と蓋部120とは、凸部113と凸部123とが対向するように折りたたみ可能となっている。
図6〜図9は、本実施形態の光コネクタ用分解治具100を用いて、光コネクタ1からフェルール2等を取り外す工程を示す図である。
まず、図6(a)に示すように、光コネクタ用分解治具100のコネクタ受け部110に光コネクタ1を収容する。コネクタ受け部110の内面部は光コネクタ1(ハウジング3〜5)の外形とほぼ同じであるため、光コネクタ1はコネクタ受け部110により安定した状態で保持される。
次に、図6(b)、図7および図8(a),(b)に示すように、紐状部材130を屈曲させて、蓋部120をコネクタ受け部110と対向させて光コネクタ1を挟み込むようにする。このとき、凸状に形成された蓋部120の側面部122が、コネクタ受け部110の凹部117と係合されるとともに、図9(a),(b)に示すように、蓋部120に形成された一対の斜面部124により、光コネクタ1の幅方向の中心がコネクタ受け部110および蓋部120の幅方向の中心と合うように光コネクタ1が中心側に寄せられる。そして、光コネクタ1のインナーハウジング3の一方の開口部3cにコネクタ受け部110の凸部113が係合されるとともに、インナーハウジング3の他方の開口部3bに蓋部120の凸部123が係合される。これにより、インナーハウジング3の開口部3b,3cに係合されていたリアハウジング8のラッチ8b,8cが押し戻され、ラッチ8b,8cと開口部3b,3cとの係止状態が解除される(図9(a),(b)参照)。
その後、ファイバコード10あるいはファイバコード10が挿通されたブーツ6を後方に引き抜くことで、フェルール2等をインナーハウジング3から取り外すことができる。フェルール2等をインナーハウジング3から取り外した後は、必要に応じて、フェルール2の先端面を再研磨したり、フェルール2の向きを変えたりしてから、再びフェルール2をインナーハウジング3へ収容することとなる。
以上説明したように、本実施形態に係る光コネクタ用分解治具100は、コネクタ受け部110と、コネクタ受け部110との間で光コネクタ1を挟み込むための蓋部120とを備え、コネクタ受け部110は、光コネクタ1のハウジング3〜5が載置される底面部111を有し、底面部111において蓋部120と対向する面111aに、インナーハウジング3の開口部3b,3cの一方に係合可能な凸部113が設けられ、蓋部120においてコネクタ受け部110と対向する面121aに、インナーハウジング3の開口部3b,3cの他方に係合可能な凸部123が設けられ、コネクタ受け部110と蓋部120とは、凸部113と凸部123とが対向すべく折りたたみ可能に結合されている。これにより、コネクタ受け部110に光コネクタ1を載置してから、コネクタ受け部110と蓋部120とで光コネクタ1を挟み込むように分解治具100を折りたたむことで、インナーハウジング3とリアハウジング8の係止状態をワンタッチで解除し、フェルール2等をインナーハウジング3から容易に取り外すことができる。また、光コネクタ用分解治具100は、例えば樹脂材料により一体成形されているため低コストで作製可能であり、持ち運びしやすい。このように、本実施形態に係る光コネクタ用分解治具100は、光接続工事等が行われる現場での作業性の向上とコスト削減を達成することができる。
また、コネクタ受け部110と蓋部120とは、紐状部材130で結合されているため、コネクタ受け部110と蓋部120とを容易に折りたたむことができ、取扱い性に非常に優れている。
また、コネクタ受け部110は凹部117を備えた側面部112を有し、蓋部120は凸状の側面部122を有し、光コネクタ用分解治具100の折りたたみ時にはコネクタ受け部110の凹部117と蓋部120の側面部122とが係合される。これにより、コネクタ受け部110に対する蓋部120の前後方向の位置決めを容易に行うことができる。
また、蓋部120の底面121aには、当該底面121aから遠ざかるにつれて側面部122に向けて徐々にその幅が狭くなる一対の斜面部124が設けられている。これにより、光コネクタ1をコネクタ受け部110と蓋部120とで挟み込むだけで、光コネクタ用分解治具100に対する光コネクタ1の位置決めを容易に行うことができる。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
上記実施の形態においては、インナーハウジング3の上面および下面に開口部3b,3cが設けられ、当該開口部3b,3cに係合可能なラッチ8b,8cがリアハウジング8の上面および下面に設けられているが、当該開口部およびラッチの配置はこの例に限られない。例えば、インナーハウジングの側面およびリアハウジングの側面に開口部およびラッチがそれぞれ設けられていても良い。この場合、光コネクタ用分解治具は、コネクタ受け部および蓋部の底面部がインナーハウジングおよび第一アウターハウジング、第二アウターハウジングの各側面と当接する形状となるように成型される。
また、上記実施の形態においては、コネクタ受け部110、蓋部120、紐状部材130からなる光コネクタ用分解治具100は、樹脂材料が一体成形されることにより作製されるが、この例に限られない。例えば、コネクタ受け部と蓋部とを別体で作製し、これらをバネなどの弾性体により折りたたみ可能に結合してもよい。
また、上記実施の形態においては、光コネクタ1は、第一アウターハウジング4と、第一アウターハウジング4と別体で設けられた第二アウターハウジング5とを備えているが、この例に限られない。例えば、図10に示すように、光コネクタ20は、インナーハウジング3の周囲に配置される単一のアウターハウジング24を備えていても良い。アウターハウジング24は、その後端側に上下一対の切欠き部24bを備えており、当該切欠き部24bからインナーハウジング3の開口部3bが露出している。この例においても、コネクタ受け部110に光コネクタ20を載置して、コネクタ受け部110と蓋部120とで光コネクタ20を挟み込むように分解治具100を折りたたむことで、インナーハウジング3の開口部3bとリアハウジング8のラッチ8bとの係止状態をワンタッチで解除し、フェルール2等をインナーハウジング3から容易に取り外すことができる。
1:光コネクタ
2:フェルール
3:インナーハウジング
3a:段部
3b,3c:開口部
4:第一アウターハウジング
5:第二アウターハウジング
5b:切り欠き部
6:ブーツ
8:リアハウジング
8b,8c:ラッチ(第一の凸部)
9:フェルールバネ
100:光コネクタ用分解治具
110:コネクタ受け部
111:底面部
112:側面部
113:凸部(第二の凸部)
114:第一壁部
115:第二壁部
116:斜壁部
117:凹部
120:蓋部
121:底面部
122:側面部
123:凸部(第三の凸部)
124:斜面部
130:紐状部材

Claims (6)

  1. 光ファイバを保持したフェルールと、前記光ファイバが挿入されるとともに前記フェルールの後端側に配置されたリアハウジングと、前記フェルールを収容し前記リアハウジングと係合可能なインナーハウジングとを備えた光コネクタを分解するための光コネクタ用分解治具において、前記光コネクタは、前記リアハウジングの対向する2つの外面にそれぞれ設けられた第一の凸部と前記インナーハウジングの対向する2つの内面にそれぞれ設けられた開口部とが脱着可能に係合するものであって、
    前記光コネクタ用分解治具は、コネクタ受け部と、前記コネクタ受け部との間で前記光コネクタを挟み込むための蓋部とを備え、
    前記コネクタ受け部は、前記光コネクタが載置される第一の底面部を有し、
    前記第一の底面部において前記蓋部と対向する面に、前記開口部の一方に係合可能な第二の凸部が設けられ、
    前記蓋部において前記コネクタ受け部と対向する面に、前記開口部の他方に係合可能な第三の凸部が設けられ、
    前記コネクタ受け部と前記蓋部とは、前記第二の凸部と前記第三の凸部とが対向すべく折りたたみ可能に結合されている、光コネクタ用分解治具。
  2. 前記コネクタ受け部と前記蓋部とは、紐状部材で結合されている、請求項1に記載の光コネクタ用分解治具。
  3. 前記コネクタ受け部は、前記第一の底面部から立ち上がる第一の側面部を有し、
    前記光コネクタ用分解治具の折りたたみ時には前記第一の側面部と前記蓋部とが結合されている、請求項1または請求項2に記載の光コネクタ用分解治具。
  4. 前記蓋部は、前記第三の凸部が設けられる第二の底面部と、前記第二の底面部から立ち上がる第二の側面部とを備え、
    前記第二の側面部は、前記コネクタ受け部の前記第一の側面部と係合可能である、請求項3に記載の光コネクタ用分解治具。
  5. 前記第二の側面部は、前記第二の底面部の対向する2つの周縁部から立ち上がる一対のものであって、
    前記第二の底面部において前記第三の凸部が設けられている面には、前記面から遠ざかるにつれて各第二の側面部に向けて徐々にその幅が狭くなる一対の斜面部が設けられている、請求項4に記載の光コネクタ用分解治具。
  6. 光ファイバを保持したフェルールと、
    前記光ファイバが挿入されるとともに当該フェルールの後端側に配置されたリアハウジングと、
    前記フェルールを収容し前記リアハウジングと係合可能なインナーハウジングと、
    前記リアハウジングおよび前記インナーハウジングを収容するアウターハウジングと、を備えた光コネクタであって、
    前記リアハウジングの対向する2つの外面には第一の凸部がそれぞれ設けられ、
    前記インナーハウジングの対向する2つの内面には、前記第一の凸部と脱着可能に係合される開口部がそれぞれ設けられ、
    前記光コネクタの組立時には、前記第一の凸部および前記開口部が前記アウターハウジングから露出されている、光コネクタ。
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