JP2017116592A - 画像形成装置、補正情報生成プログラム及び補正情報生成方法 - Google Patents

画像形成装置、補正情報生成プログラム及び補正情報生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】帯電分布に起因する電子写真の縦筋を補正するための好適な補正情報を作成すること。
【解決手段】画像形成装置は、画像読取制御部と、補正情報生成部とを有する。画像読取制御部は、疑似中間調画像で表されたパターンを含むチャートを読み取る画像読取部を制御する。補正情報生成部は、読み取り領域に対してパターンの位置がそれぞれ変更されたチャートを複数回読み取ることによって得られた複数の画像データに基づき、露光時の光量を補正するための補正情報を生成する。
【選択図】図12

Description

本発明は、画像形成装置、補正情報生成プログラム及び補正情報生成方法に関する。
近年、レーザビームプリンタやLED(Light Emitting Diode)プリンタ等の電子写真装置が広く利用されている。PC(Personal Computer)の普及に伴い、低コストのページプリンタが求められているのに対し、レーザビーム方式のプリンタは、LED方式のプリンタと比較して、簡単な構成で露光制御を実現できるため、より安価な電子写真装置を提供できる。また、高性能なPCの低価格化により、写真画像の処理が個人でも可能となっていることから、高解像度で写真画像をプリント可能なプリンタも求められている。
スキャナやデジタルカメラ等の入力装置で読み取った多値画像データを、プリンタやディスプレイ等の出力装置に出力する画像入出力システムが存在する。画像入出力システムにおいては、入力装置で読み取った多値(例えば、8ビット精度であれば256階調)の画像データを、出力装置が出力可能な階調数の画像データに変換し、疑似的に連続階調を表現する方法として、疑似中間調処理と呼ばれるものが存在する。疑似中間調処理によって高解像度化した結果、中間調処理画像では、濃度ムラが出現することがある。例えば、濃度ムラは、他に比べて薄く、白く抜けたように見える筋や、他に比べて濃く、線が描画されているように見える筋のことを指す。濃度ムラは電子写真の帯電分布に起因するものであり、帯電分布の状況に応じて生じる縦筋を補正するため、光量のFF制御が求められるようになった。
特許文献1(特開2007−118194号公報)では、各LEDの光量ばらつきを補正するためのLUT(Look Up Table)を用いて、LEDアレイ方式の各点灯素子の点灯量調整の精度を高める技術が開示されている。但し、帯電分布は気温や湿度、機器の経年劣化等の状況によって変化するため、LUTを用いた補正ではこれらの状況に応じて好適に光量を制御できるとは言い難い。帯電分布が気温や湿度、機器の経年劣化等の状況によって変化することから、縦筋を補正するための光量の補正テーブルを簡単に作成したいという要求がある。補正テーブルを作成するためには、テストパターンを含むチャートを読み取るときの姿勢が好ましいことが重要である。
特許文献2(特開2006−301079号公報)では、チャートの読み取りによって得られた画像データを回転させて姿勢を正す技術が開示されている。また、特許文献3(特許第4994203号公報)では、スキャナ機差の補正を適応するユーザの設定条件を広げることができ、読み取られた画像データや印刷物に好ましい色再現性を得るための技術が開示されている。
しかしながら、従来技術では、帯電分布に起因する電子写真の縦筋を補正するための好適な補正情報を作成することが困難であるという課題がある。一般に、読み取りの階調数が大きいほど、濃度ムラの影響を低減できることが知られている。但し、読み取りの階調数が大きい(例えば、16ビット)スキャナは広く普及しているわけではないため、読み取りの階調数が小さい(例えば、8ビット)スキャナであっても縦筋を補正するための補正テーブルを作成することが重要である。従来技術は、読み取りの階調数が小さいスキャナにおいて、好適な補正テーブルを作成することが困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、帯電分布に起因する電子写真の縦筋を補正するための好適な補正情報を作成することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、疑似中間調画像で表されたパターンを含むチャートを読み取る画像読取部を制御する画像読取制御部と、読み取り領域に対して前記パターンの位置がそれぞれ変更された前記チャートを複数回読み取ることによって得られた複数の画像データに基づき、露光時の光量を補正するための補正情報を生成する補正情報生成部とを有する。
本発明の一つの様態によれば、帯電分布に起因する電子写真の縦筋を補正するための好適な補正情報を作成することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置の外観構成の例を示す図である。 図2は、実施の形態1に係る読取部の構成例を示す図である。 図3は、実施の形態1に係る画像形成部の構成例を示す図である。 図4は、実施の形態1に係るチャートの例を示す図である。 図5は、実施の形態1に係るチャートの設置例を示す図である。 図6は、実施の形態1に係るチャートの設置例を示す図である。 図7は、実施の形態1に係るチャートの設置例を示す図である。 図8は、実施の形態1に係るチャートの設置例を示す図である。 図9は、実施の形態1に係るチャートの設置例を示す図である。 図10は、実施の形態1に係るチャートの設置例を示す図である。 図11は、実施の形態1に係る画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図12は、実施の形態1に係る画像形成装置の機能構成例を示すブロック図である。 図13は、実施の形態1に係る主走査方向の輝度の平均値算出の例を説明する図である。 図14は、実施の形態1に係る輝度変化の平均値の例を示す図である。 図15は、図14に示した輝度変化に対する中間調処理画像の例を示す図である。 図16は、実施の形態1に係る補正情報生成処理の流れの例を示すフローチャートである。 図17は、実施の形態2に係る複数色の疑似中間調画像で表されたパターンを含むチャートの例を示す図である。 図18は、実施の形態2に係る複数モードの疑似中間調画像で表されたパターンを含むチャートの例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る画像形成装置、補正情報生成プログラム及び補正情報生成方法の実施の形態を説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
[画像形成装置の外観構成]
図1を用いて、実施の形態1に係る画像形成装置の外観構成を説明する。図1は、実施の形態1に係る画像形成装置の外観構成の例を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、読取部201と、画像形成部202と、画像処理部203と、表示部204と、入力部205とを備える。読取部201は、原稿等の記録媒体の読み取り(スキャン)を実行する。画像形成部202は、印刷用紙等の記録媒体上に画像を形成する。画像処理部203は、各種の画像処理を実行する。なお、読取部201、画像形成部202及び画像処理部203による処理の詳細については後述する。
表示部204は、液晶パネルやタッチパネル等によって構成され、各種情報を表示出力する。例えば、表示部204は、チャートを読み取る際に推奨される読み取り回数や読み取り方法等を表示する。チャートの詳細については後述する。入力部205は、ハードキー等によって構成され、各種情報の入力を受け付ける。例えば、ユーザは、表示部204に表示された推奨の読み取り回数を確認したうえで、入力部205を操作して、チャートを読み取らせる際の読み取り回数を入力する。
[読取部の構成]
次に、図2を用いて、実施の形態1に係る読取部201の構成を説明する。図2は、実施の形態1に係る読取部201の構成例を示す図である。
図2に示すように、読取部201は、画像読取部301と、原稿台302と、自動原稿送り装置(ADF:Automatic Document Feeder)303と、第1の原稿走査体304と、第2の原稿走査体305と、光学レンズ306と、光電変換素子(CCD:Charge Coupled Device)307とを有する。
自動原稿送り装置303は、原稿台302の上面に、原稿台302に対して開閉可能な状態で支持され、原稿台302の上面に対して所定の位置関係を有して装着されている。自動原稿送り装置303は、原稿台302に対して、原稿を自動で配置させる動作を実施するものである。なお、本実施の形態では、自動原稿送り装置303を用いることなく、原稿を原稿台302に直接設置して、画像読取部301による読み取りを行なわせる。
画像読取部301は、原稿台302上に設置された原稿の画像情報を入力するために原稿台302の下方に配置されている。画像読取部301は、原稿台302の下面に沿って平行に往復移動する第1の原稿走査体304、第2の原稿走査体305、光学レンズ306及び光電変換素子307等を有する。
第1の原稿走査体304は、原稿の表面を露光する露光ランプと、原稿に対する露光による原稿からの反射光像を所定の方向に向かって偏向する第1のミラーとを有し、原稿台302の下面に対して一定の距離を保ちながら、所定の走査速度で平行に往復移動する。第2の原稿走査体305は、第1の原稿走査体304の第1ミラーによって偏向された原稿からの反射光像を、さらに所定の方向に向かって偏向する第2のミラー及び第3のミラーを有し、第1の原稿走査体304と一定の速度関係を保ちながら平行に往復移動する。
光学レンズ306は、第2の原稿走査体305の第3のミラーによって偏向された原稿からの反射光像を縮小し、縮小された光像を光電変換素子307上の所定位置に結像させる。光電変換素子307は、結像された光像を順次光電変換し、電気信号として出力する。
光電変換素子307は、原稿の表面上に存在する白黒画像やカラー画像を読み取り、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の各色成分に色分解したラインデータを出力する3ラインのカラーCCDのラインセンサである。光電変換素子307によってRGBの電気信号に変換された原稿の画像情報は、画像処理部203に対して送られる。
[画像形成部の構成]
次に、図3を用いて、実施の形態1に係る画像形成部202の構成を説明する。図3は、実施の形態1に係る画像形成部202の構成例を示す図である。なお、図3は、画像形成部202の電子写真による断面構成を表している。
画像形成部202は、複数の像形成体の周面上にそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各トナー像を形成し、これを中間転写体上に重ね合わせて転写(1次転写)したのちに、転写材に再転写(2次転写)する形成のカラー画像記録装置である。
ベルト状の中間転写体である転写ベルト14には、感光体ドラム10、帯電器11、露光光学系12及び現像器13と、クリーニング装置20とから構成される、CMYKの各画像形成ユニットであるユニット50Y、ユニット50M、ユニット50C及びユニット50Kが、転写ベルト14の回転方向の上流側から配置されている。各画像形成ユニットにおいて形成されたCMYKの各トナー像が、転写ベルト14の周面上に順次重ね合わせて転写(1次転写)されることで、カラートナーが重ね合わされて形成される。
各画像形成ユニットに対し、各々の露光光学系12は、縦筋を低減するための光量の補正テーブルを個別に保持し、主走査方向のアドレスに応じて補正テーブルを参照し、PWM(Pulse Width Modulation)を用いて光量を補正したうえで露光する。例えば、PWMは、ラスター光学系を用いた電子写真において主走査方向の1画素あたりの露光時間を分割するものである。
カラートナー像は、給紙カセット15よりタイミングローラ16を介して、給紙される記録紙Pの表面に転写器17のトナーとは反対極性をもった放電作用により、一括して転写(2次転写)される。そして、記録紙P上にイエロートナー像を最下層として、その上層にシアントナー像、マゼンタトナー像、ブラックトナー像を保持した状態で、定着装置18によってトナーが溶着されたあとに、水平方向に転じて装置上部のトレイ19に排出される。クリーニング装置21は、転写を終えた転写ベルト14の残留トナーを除去・清掃する。なお、図1では、読取部201と画像形成部202とが独立している場合を例示したが、読取部201と画像形成部202とが一体化された構成としても良い。
[チャートの設置]
次に、図4〜図10を用いて、実施の形態1に係るチャートの設置について説明する。
図4は、実施の形態1に係るチャートの例を示す図である。図4に示すように、チャート501は、画像形成部202によって出力可能な用紙サイズのうち、A3ワイドである13インチ×19.2インチ等の最大サイズの用紙(記録媒体)である。チャート501には、位置特定情報であるマーカ502a、マーカ502b、マーカ503a、マーカ503b、マーカ504a及びマーカ504bが含まれる。マーカ503a及びマーカ503bと、マーカ504a及びマーカ504bとに挟まれた領域には、CMYKの色のうち、何れかの1色で一様な疑似中間調画像で表されたパターン505が出力されている。位置特定情報である各マーカは、原稿台302上の読み取り領域におけるパターン505の位置を特定するための情報である。
図5〜図10は、実施の形態1に係るチャートの設置例を示す図である。例えば、図5に示すように、ユーザは、原稿台302の読み取り領域601にチャート501が収まるように設置する。本実施の形態では、チャート501の読み取りが複数回行なわれる。ユーザは、表示部204に表示された推奨される読み取り方法に従って、チャート501を複数回設置して読み取らせる。例えば、図6及び図7に示すように、ユーザは、チャート501に含まれる各マーカ及びパターン505が読み取り領域601に収まるように設置する。すなわち、各マーカ及びパターン505が読み取り領域601に収まっていれば、チャート501の一部が読み取り領域601に収まっていなくても良い。
例えば、図8に示すように、ユーザは、チャート501を180度回転させ、読み取り領域601に設置する。例えば、図9及び図10に示すように、ユーザは、各マーカが読み取り領域601に収まる範囲で、任意の角度だけ回転させて設置する。チャート501を読み取る回数は、表示部204にその推奨回数が表示されるが、画像形成装置100の性能等によって異なり、例えば、読み取りの階調数が大きいほど、チャート501を読み取る回数が少なくなる。
[画像形成装置のハードウェア構成]
次に、図11を用いて、実施の形態1に係る画像形成装置100のハードウェア構成を説明する。図11は、実施の形態1に係る画像形成装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図11に示すように、画像形成装置100は、CPU102と、RAM103と、ROM104と、外部I/F105と、表示I/F106と、操作I/F107とを有する。上記各部は、バス101を介して互いに接続される。
CPU102は、画像形成装置100全体の動作を制御する。CPU102は、ROM104等に記憶されたプログラムを、RAM103等を作業領域として実行することで、画像形成装置100全体の動作を制御する。ROM104は、画像形成装置100による処理を実現するためのプログラムを記憶する。RAM103は、ROM104等に格納されたプログラムの実行時の作業領域である。外部I/F105は、PC等の外部機器と接続するためのインタフェースである。表示I/F106は、CPU102による制御に従い表示部204を制御するインタフェースである。操作I/F107は、CPU102による制御に従い入力部205を制御するインタフェースである。
[画像形成装置の機能]
次に、図12を用いて、実施の形態1に係る画像形成装置100の機能について説明する。図12は、実施の形態1に係る画像形成装置100の機能構成例を示すブロック図である。
図12に示すように、画像形成装置100は、画像読取制御部110と、補正情報生成部120とを有する。上記各部は、ソフトウェア(プログラム)で実現されても良いし、ハードウェア回路で実現されても良い。なお、補正情報生成部120は、画像処理部203によって実行される機能の一例である。
画像読取制御部110は、画像読取部301を制御する。より具体的には、画像読取制御部110は、疑似中間調画像で表されたパターン505を含むチャートを読み取る画像読取部301を制御する。読み取り回数や読み取り方法については、上述した通りである。
補正情報生成部120は、読み取り領域601に対してパターン505の位置がそれぞれ変更されたチャート501を複数回読み取ることによって得られた複数の画像データに基づき、露光時の光量を補正するための補正情報を生成する。より具体的には、補正情報生成部120は、画像読取制御部110による制御に従い画像読取部301によって読み取られたチャート501の画像データに対し、位置特定情報である各マーカを検出する。例えば、各マーカは、OpenCV(Open Source Computer Vision Library)2.4にて実装されている関数「findChessboardCorners()」を使用して検出される。関数「findChessboardCorners()」を用いることで、マーカ502a、マーカ502b、マーカ503a、マーカ503b、マーカ504a及びマーカ504bの8箇所それぞれの画像データ中のアドレス(x,y)を求めることができる。ここで、xは、画像データの主走査方向のアドレスを示し、yは、画像データの副走査方向のアドレスを示す。
そして、補正情報生成部120は、各パターン505が合致するように複数の画像データを重畳する。例えば、画像データの重畳では、OpenCV2.4にて実装されている関数「FindExtrinsicCameraParams2()」を使用して、回転ベクトル及び並進ベクトルを求め、求めた回転ベクトル及び並進ベクトルを用いて、各パターン505が合致するように画像データを重畳する。以下、重畳した画像データを「重畳画像データ」と呼ぶ場合がある。画像形成装置100は、上記の処理を、入力された読み取り回数に達するまで繰り返し実行する。
続いて、補正情報生成部120は、重畳画像データにおいて、副走査方向の任意のアドレスにおける主走査方向の輝度の平均値を求め、求めた平均値と、主走査方向の輝度との差を補正値とした補正情報を生成する。図13は、実施の形態1に係る主走査方向の輝度の平均値算出の例を説明する図である。図13では、マーカ502a(マーカ502b)が配置されている場所を重畳画像データの上方とし、マーカ504a(マーカ504b)が配置されている場所を重畳画像データの下方とする。また、マーカ502aの右下の座標を座標1、マーカ503aの右上の座標を座標2、マーカ503bの右下の座標を座標3、マーカ504aの右上の座標を座標4、マーカ502bの左下の座標を座標5、マーカ503bの左上の座標を座標6、マーカ503bの左下の座標を座標7、マーカ504bの左上の座標を座標8とする。図13では、パターン505の図示を省略している。例えば、補正情報生成部120は、マーカ503aの座標3と、マーカ504aの座標4との間の副走査方向の任意のアドレスyにおける主走査方向の輝度の平均値を求める。なお、本実施の形態において、パターン505は、CMYKの色のうち、何れかの1色で一様な疑似中間調画像である。このため、補正情報生成部120は、マーカ503bの座標7と、マーカ504bの座標8との間の副走査方向の任意のアドレスyにおける主走査方向の輝度の平均値を求めるようにしても良い。
図14は、実施の形態1に係る輝度変化の平均値の例を示す図である。図14では、縦軸を輝度、横軸を主走査方向の位置として示す。また、図14では、実線は輝度を、破線は輝度変化の平均値として表している。補正情報生成部120は、マーカ503aの座標3と、マーカ504aの座標4との間における輝度(図14に示す実線)から、輝度変化の平均値(図14に示す破線)を求める。図14に示した例では、輝度変化の平均値よりも特に大きい値となっている箇所と、特に小さい値となっている箇所とが存在する。これらの箇所は、実際に縦筋として出現する可能性がある。
図15は、図14に示した輝度変化に対する中間調処理画像の例を示す図である。例えば、図15に示すように、図14に示した輝度変化を有する中間調処理画像1001には、輝度変化の平均値よりも特に大きい輝度値となっている箇所が縦筋1002として出現する。また、図14に示した輝度変化を有する中間調処理画像1001には、輝度変化の平均値よりも特に小さい輝度値となっている箇所が縦筋1003として出現する。例えば、輝度変化の平均値よりも特に大きい輝度値である縦筋1002は、薄く、白く抜けたように見えてしまう。また、例えば、輝度変化の平均値よりも特に小さい輝度値である縦筋1003は、濃く、ラインを描画したように見えてしまう。本実施の形態では、このような縦筋の出現を抑制するための補正情報を生成するものである。
主走査方向のアドレスxにおける補正情報(例えば、補正テーブル)は、(数1)によって求められる。例えば、補正情報生成部120は、求めた平均値「Ave」と、座標3と座標4との間の任意のアドレスyにおける各主走査方向のアドレスxの輝度「p(x)」との差を、各縦筋の出現を抑制するための露光時の光量の補正値「f(x)」として、補正情報を生成する。
f(x)=Ave−p(x) ・・・(数1)
[補正情報生成処理]
次に、図16を用いて、実施の形態1に係る補正情報生成処理の流れを説明する。図16は、実施の形態1に係る補正情報生成処理の流れの例を示すフローチャートである。
図16に示すように、画像形成装置100は、読み取り回数の入力を受け付ける(ステップS101)。例えば、ユーザは、画像形成装置100の読み取りの階調数等に応じて、表示部204に表示された推奨される読み取り回数を参照し、入力部205を操作して、読み取り回数を入力する。これにより、画像形成装置100は、読み取り回数の入力を受け付ける。また、ユーザは、表示部204に表示された推奨される読み取り方法を参照しながら、原稿台302上の読み取り領域601にチャート501を設置したうえで、入力部205に対して読み取りを開始する操作を行なう。
これにより、画像形成装置100は、読み取り開始のための操作を受け付けた場合に(ステップS102:Yes)、読み取り領域601に設置されたチャート501を読み取る(ステップS103)。画像形成装置100は、読み取り開始のための操作を受け付けていない場合に(ステップS102:No)、読み取り開始のための操作の受け付け待ちの状態となる。そして、画像形成装置100は、読み取ったチャート501に含まれるマーカを検出する(ステップS104)。続いて、画像形成装置100は、回転ベクトル及び並進ベクトルを求め(ステップS105)、求めた回転ベクトル及び並進ベクトルを用いて、各パターン505が合致するように画像データを重ね合わせ、重畳画像データを生成する(ステップS106)。
その後、画像形成装置100は、入力を受け付けた読み取り回数に達したか否かを判定する(ステップS107)。このとき、画像形成装置100は、読み取り回数に達した場合に(ステップS107:Yes)、重畳画像データにおいて、副走査方向の任意のアドレスにおける主走査方向の輝度の平均値を求める(ステップS108)。一方、画像形成装置100は、読み取り回数に達していない場合に(ステップS107:No)、ステップS102の処理に戻り、読み取り回数に達するまでステップS102〜ステップS106の処理を実行する。そして、画像形成装置100は、求めた平均値と、主走査方向の輝度との差を、縦筋の出現を抑制するための露光時の光量の補正値として補正情報を生成する(ステップS109)。
[実施の形態1による効果]
上述したように、画像形成装置100は、疑似中間調画像で表されたパターンを含むチャートを、読み取り領域に対してパターンの位置が変更されたうえで複数回読み取り、読み取りによって得られた複数の画像データに基づき、露光時の光量を補正するための補正情報を生成する。この結果、画像形成装置100は、帯電分布に起因する電子写真の縦筋を補正するための好適な補正情報を作成することができる。
例えば、読み取りの階調数が8ビットであるスキャナで得られる読み取りの階調数は8ビットである。このことから、本実施の形態では、上述したようなチャート501を、読み取り領域601に対するパターン505の位置を変更しながら複数回読み取り、読み取った画像データを重ね合わせることで、仮想的に読み取りの階調数を大きくすることができる。仮想的に読み取りの階調数を大きくしたうえで、補正情報を生成することができるため、例えば縦筋を補正するための好適な補正情報が得られる。読み取りの階調数が大きいほど読み取り回数は少なくても良く、例えば、読み取りの階調数が8ビットのスキャナであれば8回程度の読み取り回数、読み取りの階調数が10ビットのスキャナであれば6回程度の読み取り回数で、好適な補正情報を得られる。
(実施の形態2)
さて、これまで本発明に係る画像形成装置100の実施の形態について説明したが、上述した実施の形態以外にも種々の異なる形態にて実施されて良いものである。そこで、(1)チャート、(2)構成、(3)プログラム、について異なる実施の形態を説明する。
(1)チャート
上記実施の形態では、CMYKの色のうち、何れかの1色で一様な疑似中間調画像で表されたパターン505を含むチャート501をスキャンさせる場合を説明した。チャート501は、これに限られるものではなく、他の様々なパターン505を含んでいても良い。
図17は、実施の形態2に係る複数色の疑似中間調画像で表されたパターン505を含むチャート501の例を示す図である。例えば、図17に示すように、チャート501には、イエローの疑似中間調画像であるパターン1101、マゼンタの疑似中間調画像であるパターン1102、シアンの疑似中間調画像であるパターン1103、ブラックの疑似中間調画像であるパターン1104が含まれる。このように、パターン505に複数色の疑似中間調画像を含めることで、各色についての補正情報を一度に得られる。チャート501に含まれる各パターンは何画素か出力した時点で既知となるので、座標3と座標4との間の画像中のアドレス(x,y)から、各パターンの中央と推定されるアドレスyにおいて輝度の平均値を求めれば良い。複数色の疑似中間調画像を含むチャート501を利用することで、補正情報を生成するための作業時間を短縮することができる。
図18は、実施の形態2に係る複数モードの疑似中間調画像で表されたパターン505を含むチャート501の例を示す図である。例えば、図18に示すように、チャート501には、文字用及びグラフィックス用それぞれについて、CMYKの各色の疑似中間調画像が含まれる。図18では、文字用のシアンの疑似中間調画像を文字用C、文字用のマゼンタの疑似中間調画像を文字用M、文字用のイエローの疑似中間調画像を文字用Y、文字用のブラックの疑似中間調画像を文字用Kとして表している。同様に、図18では、グラフィックス用のシアンの疑似中間調画像をグラフィックス用C、グラフィックス用のマゼンタの疑似中間調画像をグラフィックス用M、グラフィックス用のイエローの疑似中間調画像をグラフィックス用Y、グラフィックス用のブラックの疑似中間調画像をグラフィックス用Kとして表している。複数モード及び複数色の疑似中間調画像を含むチャート501を利用することで、補正情報を生成するための作業時間を短縮することができる。
(2)構成
また、上記文書中や図面中等で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメタ等を含む情報は、特記する場合を除いて任意に変更することができる。また、図示した装置の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、装置の分散又は統合の具体的形態は、図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負担や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に、分散又は統合することができる。
例えば、読取部201と画像形成部202とは、別の筐体によって構成されていても良い。また、例えば、画像形成装置100に搭載された表示部204に、推奨される読み取り方法等を描画するのではなく、接続されるPC等の外部機器のディスプレイに表示させるようにしても良い。
(3)プログラム
また、画像形成装置100で実行される補正情報生成プログラムは、一つの様態として、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。また、画像形成装置100で実行される補正情報生成プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしても良い。また、画像形成装置100で実行される補正情報生成プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成しても良い。また、画像形成装置100で実行される補正情報生成プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成しても良い。
画像形成装置100で実行される補正情報生成プログラムは、上述した各部(画像読取制御部110、補正情報生成部120)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPUが記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、上記各部が主記憶装置上にロードされ、画像読取制御部110、補正情報生成部120が主記憶装置上に生成されるようになっている。
100 画像形成装置
110 画像読取制御部
120 補正情報生成部
特開2007−118194号公報 特開2006−301079号公報 特許第4994203号公報

Claims (8)

  1. 疑似中間調画像で表されたパターンを含むチャートを読み取る画像読取部を制御する画像読取制御部と、
    読み取り領域に対して前記パターンの位置がそれぞれ変更された前記チャートを複数回読み取ることによって得られた複数の画像データに基づき、露光時の光量を補正するための補正情報を生成する補正情報生成部と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記チャートは、前記読み取り領域における前記パターンの位置を特定するための位置特定情報を含み、
    前記補正情報生成部は、前記位置特定情報に基づき、各パターンが合致するように複数の前記画像データを重畳し、複数の前記画像データを重畳した重畳画像データに基づき、前記補正情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記補正情報生成部は、前記重畳画像データにおいて、副走査方向の任意のアドレスにおける主走査方向の輝度の平均値を求め、求めた前記平均値と、前記主走査方向の輝度との差を補正値とした前記補正情報を生成することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記パターンは、複数色の前記疑似中間調画像で表され、
    前記補正情報生成部は、各色の前記補正情報を生成することを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の画像形成装置。
  5. 前記パターンは、文字用及びグラフィックス用の少なくとも一つ以上のモードの前記疑似中間調画像で表され、
    前記補正情報生成部は、各モードの前記補正情報を生成することを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の画像形成装置。
  6. 読み取りの階調数が大きいほど、前記チャートを読み取る回数が少ないことを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の画像形成装置。
  7. 疑似中間調画像で表されたパターンを含むチャートを読み取る画像読取部を制御するステップと、
    読み取り領域に対して前記パターンの位置がそれぞれ変更された前記チャートを複数回読み取ることによって得られた複数の画像データに基づき、露光時の光量を補正するための補正情報を生成するステップと
    をコンピュータに実行させるための補正情報生成プログラム。
  8. 疑似中間調画像で表されたパターンを含むチャートを読み取る画像読取部を制御するステップと、
    読み取り領域に対して前記パターンの位置がそれぞれ変更された前記チャートを複数回読み取ることによって得られた複数の画像データに基づき、露光時の光量を補正するための補正情報を生成するステップと
    を含むことを特徴とする補正情報生成方法。
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