JP2017115687A - 圧縮機の逆止弁 - Google Patents

圧縮機の逆止弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2017115687A
JP2017115687A JP2015251878A JP2015251878A JP2017115687A JP 2017115687 A JP2017115687 A JP 2017115687A JP 2015251878 A JP2015251878 A JP 2015251878A JP 2015251878 A JP2015251878 A JP 2015251878A JP 2017115687 A JP2017115687 A JP 2017115687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral wall
valve
wall portion
valve seat
check valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015251878A
Other languages
English (en)
Inventor
和宏 堀田
Kazuhiro Hotta
和宏 堀田
紀一 出戸
Kiichi Ideto
紀一 出戸
翼 三ツ井
Tsubasa Mitsui
翼 三ツ井
佐藤 真一
Shinichi Sato
真一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2015251878A priority Critical patent/JP2017115687A/ja
Publication of JP2017115687A publication Critical patent/JP2017115687A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Compressor (AREA)
  • Valve Housings (AREA)
  • Check Valves (AREA)

Abstract

【課題】軸方向における寸法を短くすることが可能な構造を備えた圧縮機の逆止弁を提供する。【解決手段】逆止弁10の弁座部材11は、冷媒通路の内壁面に固定される周壁部11wと、周壁部の内側に位置する弁孔11hと、弁孔の下流側に形成された弁座11sとを有する。弁座部材の周壁部11wは、内側周壁部11mと、冷媒通路の内壁面に固定される外側周壁部11nと、接続部11tとを含む。内側周壁部、接続部および外側周壁部は、断面視でU字状の凹所を形成しており、凹所の内側に、弁ハウジング13の開口端13tが固定支持されている。【選択図】図2

Description

本発明は、圧縮機の逆止弁に関する。
圧縮機は、冷媒通路内を流れる冷媒が逆流することを防止するために、逆止弁を備えている。特開2003−074728号公報(特許文献1)に開示された逆止弁は、冷媒通路の内壁面に固定される筒状の弁座部材(ハウジング)と、弁座部材の下流側の端部に嵌合する有底筒状の弁ハウジング(ボデー)と、弁ハウジングの内側に配置された有底筒状の弁体とを備えている。
特開2003−074728号公報
特開2003−074728号公報(特許文献1)に開示された逆止弁においては、弁座部材が単純な筒状の形状を有していることに起因して、逆止弁の全体の軸方向における寸法(高さ寸法)を短くすることが難しくなっている。
本発明は、軸方向における寸法を短くすることが可能な構造を備えた圧縮機の逆止弁を提供することを目的とする。
本発明に基づく圧縮機の逆止弁は、冷媒が通過する冷媒通路内に設けられる圧縮機の逆止弁であって、上記冷媒通路の内壁面に固定される周壁部と、上記周壁部の内側に位置する弁孔と、上記弁孔の下流側に形成された弁座と、を有する弁座部材と、上記弁座に接離する弁体と、上記弁体が上記弁座に接近する方向に上記弁体を付勢する付勢部材と、上記弁体および上記付勢部材を内側に収容する弁ハウジングと、を備え、上記弁座部材の上記周壁部は、内部を冷媒が通る内側周壁部と、上記冷媒通路の内壁面に固定される外側周壁部と、上記内側周壁部と上記外側周壁部とを接続する接続部と、を含み、上記内側周壁部、上記接続部および上記外側周壁部は、断面視でU字状の凹所を形成しており、上記凹所の内側に、上記弁ハウジングの開口端が固定支持されている。
好ましくは、上記外側周壁部の下流側における端部と、上記弁ハウジングに設けられた連通窓の上流側における端部とは、上記弁体の移動方向において同じ位置に設けられている。
好ましくは、上記弁座部材の上記周壁部は、上流側周壁部をさらに含み、上記上流側周壁部は、上記外側周壁部の上流側に連設され、上記弁ハウジングの上記開口端よりも上流側に位置している。
上記の構成によれば、内側周壁部、外側周壁部および接続部によって弁座部材(周壁部)と弁ハウジングとの間の嵌合構造が実現され、外側周壁部によって弁座部材は冷媒通路の内壁面に固定される。したがって、弁座部材を冷媒通路の内壁面に固定するために必要な外側周壁部の寸法を確保しつつ、弁座部材と弁ハウジングとの相対的な位置関係がより近くなるように設定することで、逆止弁全体としての寸法を短くすることが可能である。
実施の形態1における逆止弁を備えた圧縮機を示す断面図である。 実施の形態1における逆止弁を示す断面図である。 比較例における逆止弁を示す断面図である。 実施の形態2における逆止弁を示す断面図である。 実施の形態3における逆止弁を示す断面図である。 実施の形態4における逆止弁を示す断面図である。 実施の形態5における逆止弁を示す断面図である。 図7におけるVIII−VIII線に沿った断面図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
(圧縮機100)
図1は、容量可変型の斜板式圧縮機100(以下、圧縮機100という)を示す断面図である。本実施の形態の逆止弁10は、この圧縮機100に備えられる(詳細は後述する)。なお、以下に開示する逆止弁に関する内容は、スクロール型、ベーン型、又はルーツ式の圧縮機にも適用可能である。
圧縮機100は、シリンダブロック1、フロントハウジング3およびリヤハウジング5を備える。シリンダブロック1の内側には、複数のシリンダボア1aおよびクランク室9が形成される。シリンダブロック1およびフロントハウジング3は、軸孔1h,3hをそれぞれ有する。軸孔1h,3hは、軸封装置9aおよび軸受装置9b,9cを介して駆動軸6を支持する。フロントハウジング3には、軸受装置3bを介してプーリ6mが設けられる。プーリ6mは駆動軸6に固定され、駆動ベルト6nが巻き掛けられる。
クランク室9内には、ラグプレート9fおよび斜板7が設けられる。ラグプレート9fとフロントハウジング3との間には、軸受装置9d,9eが設けられる。ラグプレート9fと斜板7との間には、傾角縮小バネ8aが設けられる。ラグプレート9fと斜板7とは、リンク機構7cによって接続される。駆動軸6には、サークリップ6aが固定される。サークリップ6aと斜板7との間には、復帰バネ8bが設けられる。複数のシリンダボア1a内には、ピストン1bが一つずつ収納される。各ピストン1bと斜板7との間には、一対のシュー7a,7bが設けられる。
シリンダブロック1とリヤハウジング5との間には、弁ユニット1dが設けられる。各シリンダボア1aは、ピストン1bと弁ユニット1dとの間に圧縮室1cを形成する。リヤハウジング5内には、吸入室5aと吐出室5bとが設けられる。クランク室9と吸入室5aとは、通路4aによって接続される。クランク室9と吐出室5bとは、通路4b,4cによって接続される。リヤハウジング5内の容量制御弁2は、検圧通路4dにより検圧される冷媒ガスの流量差圧等に基づいて、通路4b,4cを開閉する。
吐出室5b内の高圧の冷媒ガスは、通路4b,4cを介してクランク室9に供給される。クランク室9内の圧力が所望の値に調整されることで、斜板7の傾角が変化し、所望の吐出容量に変更される。リヤハウジング5内には、吐出通路5c(冷媒通路)が形成される。吐出通路5cは、逆止弁10を介して吐出室5bに連通し、リヤハウジング5の後面に開口する(開口部5f)。吐出通路5cは、大径穴部5dおよび小径穴部5eを有する。大径穴部5d内に、次述する逆止弁10が配設される。
(逆止弁10)
図2は、実施の形態1における逆止弁10を示す断面図である。同図内では、吐出室5bと吐出通路5cとを区画するように、逆止弁10がリヤハウジング5(冷媒通路の内壁面)に固定されている様子が示されている。吐出室5bと吐出通路5c(大径穴部5d)との間には、段部5gが設けられている。逆止弁10は、吐出室5bの側から段部5gの位置に向かって圧入するようにして、リヤハウジング5(冷媒通路の内壁面)に固定される。逆止弁10は、図示しないサークリップ等を用いて抜け止めされていても構わない。本実施の形態の逆止弁10は、弁座部材11、弁体12、弁ハウジング13、およびバネ14(付勢部材)を備える。
(弁座部材11)
弁座部材11は、全体として中空環状の形状を有しており、弁孔11hを内側に形成している。本実施の形態の弁座部材11は、全体として軸方向の周りに回転対称となるように形成されており、弁孔11hと、弁孔11hの周囲に位置する周壁部11wと、弁孔11hの下流側に形成された弁座11sとを有している。
弁座部材11の周壁部11wは、リヤハウジング5(吐出室5b)の内壁面に、圧入により固定される。具体的には、周壁部11wは、内側周壁部11m、外側周壁部11n、および接続部11tを含む。
内側周壁部11mは、環状の部材を軸方向に延在させた形状を有する。内側周壁部11mは、弁孔11hを内側に形成しており、内部を冷媒が通る。弁座11sは、軸方向における内側周壁部11mの下流側の端面により形成される。外側周壁部11nも、環状の部材を軸方向に延在させた形状を有する。外側周壁部11nは、弁座部材11のうちの、リヤハウジング5(吐出室5b)の内壁面に固定される部位である。
外側周壁部11nの内径は、内側周壁部11mの外径よりも大きい。外側周壁部11nは、内側周壁部11mの外側に位置し、外側周壁部11nと内側周壁部11mとは同心状に配置されている。接続部11tは、内側周壁部11mの上流側の端部と、外側周壁部11nの上流側の端部とを接続している。内側周壁部11m、接続部11tおよび外側周壁部11nは、断面視でU字状を呈する凹所(詳細は後述)を形成している。
外側周壁部11nの下流側における端部11kは、弁ハウジング13に設けられた連通窓15の上流側における端部15t(後述する)よりも、弁体12の移動方向において上流側(閉弁側)の位置となるように設けられている。図6を参照して詳細は後述するが、外側周壁部11nの下流側における端部11kと、弁ハウジング13に設けられた連通窓15の上流側における端部15tとは、弁体12の移動方向において同じ位置に設けられていても構わない(図6参照)。
(弁ハウジング13)
弁ハウジング13は、弁座部材11と同軸状に配置される。弁ハウジング13の上流側の端部(開口端13t)が弁座部材11の周壁部11wに嵌合することにより、弁ハウジング13は弁座部材11に固定支持されている。具体的には、弁ハウジング13は、開口端13t、周壁13wおよび底部13bを有し、全体として有底筒状に形成される。
周壁13wは、円筒形状を有する。底部13bは、周壁13wのうちの弁座部材11が位置している側とは反対側の端部に設けられる。周壁13wの内周面13sは、弁体12の外周面12gに摺接することで、弁体12を案内する。周壁13wには、開弁時に冷媒通路の一部をなす複数の連通窓15が形成される。連通窓15は、略三角形状に形成され、上流側における端部15tと、下流側における端部15bとを有している。
弁ハウジング13内に配置される弁体12と、弁ハウジング13(周壁13wおよび底部13b)とに囲まれた空間には、弁室16が形成される。弁室16は、弁ハウジング13内の弁体12よりも底部13bの側に形成された空間である。弁室16内に、弁体12を閉弁方向(弁座部材11の弁座11sに接近する方向)に付勢するバネ14が収容される。
(弁体12)
弁体12は、弁ハウジング13内に配置され、弁座部材11と離接する方向に移動する。弁体12は、円筒部12tおよび円盤部12pを含む。円盤部12pのうちの上流側の表面は、当接面12s(シール面)を形成している。弁体12が弁座部材11に着座した際、当接面12sは、弁座11sに当接することで弁孔11hを閉じる。連通窓15を通じた冷媒の連通も遮断される。弁体12が移動している際、弁体12(円筒部12t)の外周面12gは、弁ハウジング13(周壁13w)の内周面13sに摺接する。
(弁座部材11および弁ハウジング13)
ここで、弁座部材11および弁ハウジング13が逆止弁10として互いに組み付けられた状態においては、弁座部材11の内側周壁部11mは、弁ハウジング13の開口端13tの径方向の内側に位置し、弁座部材11の外側周壁部11nは、弁ハウジング13の開口端13tの径方向の外側に位置する。内側周壁部11m、接続部11tおよび外側周壁部11nは、外側周壁部11nの内周面と、内側周壁部11mの外周面と、接続部11tとの間に、弁ハウジング13の開口端13tを受け入れるための凹所(隙間)を形成している。この凹所は、断面視でU字状を呈しており、凹所の内側に開口端13tが嵌め込まれることで、弁ハウジング13は弁座部材11に固定支持されている。
実施の形態1における逆止弁10の作用および効果を説明するために、便宜上、弁座部材11の外側周壁部11nの軸方向における寸法をL1とし、逆止弁10の全体としての同方向における寸法をL2とする。この寸法L1は、弁座部材11をリヤハウジング5(冷媒通路)の内壁面に所定強度で圧入固定するために必要な寸法であるとする。以下、比較例における逆止弁10Zと対比しつつ、実施の形態1における逆止弁10の作用および効果について説明する。
(比較例)
図3は、比較例における逆止弁10Zを示す断面図である。逆止弁10Zは、弁座部材11の外側周壁部11nが、弁ハウジング13の開口端13tの径方向外側に位置していないという点において、実施の形態1における逆止弁10と相違している。逆止弁10Zにおいても、弁座部材11をリヤハウジング5(冷媒通路)の内壁面に所定強度で圧入固定するためには、外側周壁部11nは、寸法L1を有している必要がある。
当該構成では、弁座部材11が軸方向に長く延びた形状を有しており、外側周壁部11nの下流側には隙間SSが形成されている。この隙間SSは、弁座部材11をリヤハウジング5(冷媒通路)の内壁面に固定するための強度を向上させるといった機能を発揮することもなく、弁ハウジング13を弁座部材11に固定するための強度を向上させるといった機能を発揮することもなく、特段活用されていない。逆止弁10Zの全体としての同方向における寸法をL3とすると、逆止弁10Zの弁座部材11が軸方向に長く延びた形状を有している分だけ、寸法L3は寸法L2(図2)よりも長くなる。
(実施の形態1における作用および効果)
図2を再び参照して、上記の比較例における逆止弁10Zに対して、実施の形態1における逆止弁10は、上記の隙間SS(図3)に対応するスペースに外側周壁部11nを配置することで省スペース化が図られている。逆止弁10Zと同様に、弁座部材11をリヤハウジング5(冷媒通路)の内壁面に所定強度で圧入固定するための寸法として、外側周壁部11nは寸法L1を有している。
逆止弁10においては、内側周壁部11m、外側周壁部11n、および接続部11tによって弁座部材11(周壁部11w)と弁ハウジング13との間の嵌合構造が実現され、さらに、外側周壁部11nによって弁座部材11は冷媒通路の内壁面に所定強度で固定されることができる。弁座部材11を冷媒通路の内壁面に固定するために必要な外側周壁部11nの寸法(たとえば寸法L1)を確保しつつ、弁座部材11と弁ハウジング13との相対的な位置関係がより近くなるように外側周壁部11nの位置、大きさおよび形状などを設定することで、逆止弁10全体としての寸法をより短くすることが可能である。
[実施の形態2]
図4に示す逆止弁10Aのように、弁座部材11の外側周壁部11nに凹部11dを設け、凹部11d内にOリング11rを嵌め込んでも構わない。当該構成によっても、弁座部材11の内側周壁部11mは、弁ハウジング13の開口端13tの径方向の内側に位置し、弁座部材11の外側周壁部11nは、弁ハウジング13の開口端13tの径方向の外側に位置しており、上述の実施の形態1と同様の作用および効果が得られる。
[実施の形態3]
図5に示す逆止弁10Bのように、外側周壁部11nの下流側における端部11kと、弁ハウジング13に設けられた連通窓15の上流側における端部15tとは、弁体12の移動方向において同じ位置に設けられていてもよい。当該構成によれば、上記の比較例における隙間SSに相当するスペースが少なくなるため(あるいはなくなるため)、逆止弁の全体としての軸方向における寸法をより短くすることができる(寸法L2a>寸法L2)。
[実施の形態4]
図6に示す逆止弁10Cのように、弁座部材11の周壁部11wは、上流側周壁部11qをさらに含んでいてもよい。上流側周壁部11qは、外側周壁部11nの上流側に連設され、弁ハウジング13の開口端13tよりも上流側に位置している。
本実施の形態においても、内側周壁部11m、接続部11tおよび外側周壁部11nは、外側周壁部11nの内周面と、内側周壁部11mの外周面と、接続部11tとの間に、弁ハウジング13の開口端13tを受け入れるための凹所(隙間)を形成している。この凹所も、断面視でU字状を呈しており、凹所の内側に開口端13tが嵌め込まれることで、弁ハウジング13は弁座部材11に固定支持されている。
上流側周壁部11qが弁座部材11に設けられていない場合に比べて、上流側周壁部11qを備えた弁座部材11は、圧入に寄与する弁座部材11の外周面の面積が大きくなるため、冷媒通路の内壁面により強固に固定されることが可能である。
[実施の形態5]
(圧縮機101)
上述の各実施の形態における逆止弁に関する内容は、ベーン型の圧縮機にも適用可能である。また、上述の各実施の形態は、吐出通路(冷媒通路)に設けられた逆止弁に基づいて説明した。上述の各実施の形態で開示した内容は、吸入通路(冷媒通路)に設けられた逆止弁にも適用可能である。以下、これらの内容に基づく実施の形態5について説明する。図7は、実施の形態5における圧縮機101を示す断面図である。図8は、図7におけるVIII−VIII線に沿った断面図である。本実施の形態の圧縮機101は、ベーン型圧縮機である。
図7に示すように、圧縮機101のハウジング1kは、円筒状のリヤハウジング5(シェル)と、リヤハウジング5の前端面に接合されたフロントハウジング3とから形成される。リヤハウジング5は、周壁5hを有する(図8も参照)。フロントハウジング3は、筒状のシリンダブロック1を有する。シリンダブロック1は、フロントハウジング3に一体化され、リヤハウジング5内に収容される。
シリンダブロック1の後端面には、サイドプレート5sが接合される。フロントハウジング3およびサイドプレート5sは、回転軸6gを回転可能に支持している。回転軸6gは、シリンダブロック1内を貫通している。回転軸6gとフロントハウジング3との間には、リップシール型の軸封装置9aが設けられる。軸封装置9aは、回転軸6gの周面に沿った冷媒ガスの洩れを防止する。
シリンダブロック1内には、円筒状の形状を有するロータ8rが設けられる。ロータ8rは、回転軸6gに一体回転可能に止着される。ロータ8rの前端面は、フロントハウジング3の端面と対向し、ロータ8rの後端面は、サイドプレート5sの端面に対向している。
図8に示すように、シリンダブロック1の内周面は、楕円状に形成される。シリンダブロック1内に、ロータ8rが設けられる。ロータ8rの外周面には、複数のベーン溝8tが放射状に延びるように形成される。複数のベーン溝8tの各々には、ベーン9tが出没可能に収容される。複数のベーン溝8tの各々には、図示しない潤滑油が供給される。
回転軸6gの回転に伴い、ロータ8rが回転する。ベーン9tの先端面がシリンダブロック1の内周面に接触すると、ロータ8rの外周面と、シリンダブロック1の内壁と、隣り合う一対のベーン9tと、フロントハウジング3(図7)と、サイドプレート5s(図7)との間に、複数の圧縮室9rが区画される。ロータ8rの回転方向に関して、圧縮室9rが容積を拡大する行程が吸入行程となり、圧縮室9rが容積を減少する行程が圧縮行程となる。
図7および図8に示すように、シリンダブロック1の外周面には、シリンダブロック1の周方向における全周に亘って凹部1pが形成される。凹部1pおよびリヤハウジング5の内周面によって、吸入ポート5pに連通する吸入室5aが区画される。シリンダブロック1は、リヤハウジング5の内周面と協働し、リヤハウジング5(シェル)内に吸入室5aを区画する。
図8に示すように、吸入室5aは、シリンダブロック1とリヤハウジング5との間に形成され、周方向に延在する。リヤハウジング5の周壁5hの内周面のうち、吸入ポート5pが開口している部分は、円弧状の形状を有する。吸入ポート5pは、冷媒が通過する冷媒通路を形成しており、吸入ポート5p内には、冷媒の逆流を防止する逆止弁10が設けられる。
回転軸6gの径方向において、吸入室5aおよび吸入ポート5pは、圧縮室9rに重なるように配置される。シリンダブロック1には、吸入室5aに連通する一対の吸入口5r(図8)が形成される。吸入行程の際、圧縮室9rと吸入室5aとは、吸入口5rを介して連通する。
図7に示すように、シリンダブロック1の外周面には、凹部1qが凹設される。凹部1qおよびリヤハウジング5の内周面によって、吐出室5bが区画される。吐出室5bは、径方向におけるシリンダブロック1とリヤハウジング5との間に位置している。シリンダブロック1には、圧縮室9rと吐出室5bとを連通する吐出口(図示せず)が形成される。この吐出口は、凹部1qに取り付けられた吐出弁(図示せず)によって開閉する。圧縮室9rで圧縮された冷媒ガスは、吐出弁を押し退け、吐出口を介して吐出室5bへ吐出される。
リヤハウジング5の周壁5hには、吐出ポート7pが形成される。吐出ポート7pには、ジョイント部7jが連設される。ジョイント部7jには、圧縮機101の外部(たとえば外部冷媒回路のコンデンサ)に向けて延びる吐出配管7tが接続される。リヤハウジング5の後側には、サイドプレート5sによって吐出領域7vが区画形成される。吐出領域7v内には、油分離器7eが配設される。油分離器7eは、有底円筒状のケース7fを有し、ケース7fの開口側には円筒状の油分離筒7gが嵌合固定される。
ケース7fの下部には、油通路7hが形成される。油通路7hは、ケース7f内と吐出領域7vの底部側とを連通する。サイドプレート5sおよびケース7fには、連通路7dが形成される。連通路7dは、吐出室5bとケース7f内とを連通する。サイドプレート5sには、油供給通路7kが形成される。油供給通路7kは、吐出領域7vの底部側に貯留された潤滑油をベーン溝8tに導く。
(逆止弁10)
図7および図8を参照して、上述のとおり、吸入ポート5pは、リヤハウジング5(シェル)の周壁5hを貫通するように設けられ、吸入ポート5pの外側部分にはジョイント部5jが連設される。ジョイント部5jには、吸入配管5tが接続される。図示しないエバポレータから吸入配管5tを介して、吸入ポート5p内に冷媒ガスが流れ込む。吸入ポート5pは、冷媒が通過する冷媒通路を形成している。吸入ポート5p内には、逆止弁10が設けられる。
(作用および効果)
本実施の形態における圧縮機101においても、上述の実施の形態1における逆止弁10と同様な構成を有する逆止弁10が用いられている。したがって、弁座部材11(図2参照)を冷媒通路(吸入ポート5p)の内壁面に固定するために必要な外側周壁部11nの寸法を確保しつつ、逆止弁10全体としての軸方向における寸法をより短くすることが可能となっている。
本実施の形態における圧縮機101は、ベーン型の圧縮機であり、吸入口5rの径方向における内側にシリンダブロック1が配置されているというハウジング構造を有している。このようなハウジング構造を採用する場合には、シリンダブロック1と逆止弁10との干渉を避けるためのスペースが必要となる。たとえば、逆止弁10が吸入室5a内に突出する(はみ出る)ような構造が採用される場合には、圧縮機101の組み付けが複雑になり、生産性の低下を招きかねない。これに対して本実施の形態においては、軸方向における長さが短い逆止弁10が採用されており、逆止弁10が吸入室5a内に突出する(はみ出る)ようなことはなく、組み付け性や、圧縮機101の径方向における小型化を達成することが可能となっている。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 シリンダブロック、1a シリンダボア、1b ピストン、1c,9r 圧縮室、1d 弁ユニット、1h,3h 軸孔、1k ハウジング、1p,1q,11d 凹部、2 容量制御弁、3 フロントハウジング、3b,9b,9c,9d,9e 軸受装置、4a,4b,4c 通路、4d 検圧通路、5 リヤハウジング、5a 吸入室、5b 吐出室、5c 吐出通路、5d 大径穴部、5e 小径穴部、5f 開口部、5g 段部、5h,13w 周壁、5j,7j ジョイント部、5p 吸入ポート、5r 吸入口、5s サイドプレート、5t 吸入配管、6 駆動軸、6a サークリップ、6g 回転軸、6m プーリ、6n 駆動ベルト、7 斜板、7a,7b シュー、7c リンク機構、7d 連通路、7e 油分離器、7f ケース、7g 油分離筒、7h 油通路、7k 油供給通路、7p 吐出ポート、7t 吐出配管、7v 吐出領域、8a 傾角縮小バネ、8b 復帰バネ、8r ロータ、8t ベーン溝、9 クランク室、9a 軸封装置、9f ラグプレート、9t ベーン、10,10A,10B,10C,10Z 逆止弁、11 弁座部材、11h 弁孔、11k,15b,15t 端部、11m 内側周壁部、11n 外側周壁部、11q 上流側周壁部、11r リング、11s 弁座、11t 接続部、11w 周壁部、12 弁体、12g 外周面、12p 円盤部、12s 当接面、12t 円筒部、13 弁ハウジング、13b 底部、13s 内周面、13t 開口端、14 バネ、15 連通窓、16 弁室、100,101 圧縮機、L1,L2a,L2,L3 寸法、SS 隙間。

Claims (3)

  1. 冷媒が通過する冷媒通路内に設けられる圧縮機の逆止弁であって、
    前記冷媒通路の内壁面に固定される周壁部と、前記周壁部の内側に位置する弁孔と、前記弁孔の下流側に形成された弁座と、を有する弁座部材と、
    前記弁座に接離する弁体と、
    前記弁体が前記弁座に接近する方向に前記弁体を付勢する付勢部材と、
    前記弁体および前記付勢部材を内側に収容する弁ハウジングと、を備え、
    前記弁座部材の前記周壁部は、内部を冷媒が通る内側周壁部と、前記冷媒通路の内壁面に固定される外側周壁部と、前記内側周壁部と前記外側周壁部とを接続する接続部と、を含み、
    前記内側周壁部、前記接続部および前記外側周壁部は、断面視でU字状の凹所を形成しており、
    前記凹所の内側に、前記弁ハウジングの開口端が固定支持されている、
    圧縮機の逆止弁。
  2. 前記外側周壁部の下流側における端部と、前記弁ハウジングに設けられた連通窓の上流側における端部とは、前記弁体の移動方向において同じ位置に設けられている、
    請求項1に記載の圧縮機の逆止弁。
  3. 前記弁座部材の前記周壁部は、上流側周壁部をさらに含み、
    前記上流側周壁部は、前記外側周壁部の上流側に連設され、前記弁ハウジングの前記開口端よりも上流側に位置している、
    請求項1または2に記載の圧縮機の逆止弁。
JP2015251878A 2015-12-24 2015-12-24 圧縮機の逆止弁 Pending JP2017115687A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015251878A JP2017115687A (ja) 2015-12-24 2015-12-24 圧縮機の逆止弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015251878A JP2017115687A (ja) 2015-12-24 2015-12-24 圧縮機の逆止弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017115687A true JP2017115687A (ja) 2017-06-29

Family

ID=59233931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015251878A Pending JP2017115687A (ja) 2015-12-24 2015-12-24 圧縮機の逆止弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017115687A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023074389A1 (ja) * 2021-10-28 2023-05-04 ダイキン工業株式会社 スクロール圧縮機及び冷凍装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023074389A1 (ja) * 2021-10-28 2023-05-04 ダイキン工業株式会社 スクロール圧縮機及び冷凍装置
JP7277848B1 (ja) 2021-10-28 2023-05-19 ダイキン工業株式会社 スクロール圧縮機及び冷凍装置
JP2023074470A (ja) * 2021-10-28 2023-05-29 ダイキン工業株式会社 スクロール圧縮機及び冷凍装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101473348B1 (ko) 셧다운 밸브를 가진 압축기
US7429167B2 (en) Scroll machine having a discharge valve assembly
US9127677B2 (en) Compressor with capacity modulation and variable volume ratio
JP3874300B2 (ja) ベーンポンプ
JP5116546B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP5216397B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP2005042675A (ja) 可変容量形ポンプ
KR20110135988A (ko) 용량 조절 어셈블리를 가진 압축기
JP5659964B2 (ja) ベーン型圧縮機
JP2017115687A (ja) 圧縮機の逆止弁
US8915724B2 (en) Scroll compressor with control valve for controlling cooling capacity based on speed and centrifugal force
JP2007032517A (ja) 可変容量ベーンポンプ
US9651036B2 (en) Swash plate type variable displacement compressor
JP2009114943A (ja) スクロール型流体機械
JP2008184926A (ja) 往復動圧縮機
JP5583492B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
US10746175B2 (en) Scroll compressor with suction pipe improvements
US20020051721A1 (en) Vane pump
JP6424813B2 (ja) 圧縮機の逆止弁
JP2009209820A (ja) スクロール圧縮機
JP2011099388A (ja) バキュームポンプ
JP2009264161A (ja) ベーンロータリ型圧縮機
JP6421747B2 (ja) 圧縮機
JP4043233B2 (ja) 気体圧縮機
JP5162233B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ