JP2017112970A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行車輪の接地部に泥土が溜まることを可及的に防止することのできる作業車両を提供すること。【解決手段】対地作業装置4を取付可能な走行車体2と、走行車体2に取付けられ、管材により環状に形成されたリム部410と、リム部410を被覆するタイヤ部420とを有する走行車輪10とを備える。走行車輪10のタイヤ部420は、複数のラグ431,432が形成された接地部440と、接地部440に連続して形成され、接地圧が最小となるタイヤ幅最大部450とを有し、タイヤ幅最大部450の位置とリム部410の管中心Qの位置とが走行車輪10の径方向において略一致するとともに、接地部440における各ラグ430の裾部からタイヤ幅最大部450にかけて、急勾配の泥排出面500が形成される。【選択図】図6A

Description

本発明は、圃場で作業を行いながら走行する作業車両に関する。
従来、圃場等で所定の作業を行いながら走行する作業車両として、走行輪による泥土の持ち上げを防止するために、ホイルキャップを装着したものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2005−170246号公報
しかしながら、上記作業車両をはじめ、従来の作業車両では、泥濘地を走行することが多いにも拘わらず、走行車輪の接地部に形成されたラグ間に泥土が溜まることについては考慮されていない。そのため、旋回時にスリップしたり、直進安定性が低下したりするおそれがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、走行車輪の接地部に泥土が溜まることを可及的に防止することのできる作業車両を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1の発明は、対地作業装置(4)を取付可能な走行車体(2)と、前記走行車体(2)に取付けられ、管材により環状に形成されたリム部(410)と、当該リム部(410)を被覆するタイヤ部(420)とを有する走行車輪(10)とを備え、前記走行車輪(10)の前記タイヤ部(420)は、複数のラグ(431,432)が形成された接地部(440)と、当該接地部(440)に連続して形成され、接地圧が最小となるタイヤ幅最大部(450)とを有し、前記タイヤ幅最大部(450)の位置と前記リム部(410)の管中心(Q)の位置とが前記走行車輪(10)の径方向において略一致するとともに、前記接地部(440)における各前記ラグ(431)の裾部から前記タイヤ幅最大部(450)にかけて、急勾配の泥排出面(500)が形成されることを特徴とする作業車両とした。
また、請求項2に記載の発明は、前記泥排出面(500)と前記リム部(410)の外周面との距離(D)は、10〜15mmの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の作業車両とした。
また、請求項3に記載の発明は、前記接地部(440)は、当該接地部(440)の中心線に沿って形成される複数の第1の凸部(431)と、各前記第1の凸部(431)に直交し、当該第1の凸部(431)からタイヤ部(420)の幅方向へ延在する第2の凸部(432)とを有するラグパターン(430)を有し、当該ラグパターン(430)が、前記第2の凸部(432)の延在方向が互い違いになるようにタイヤ部(420)の周方向に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の作業車両とした。
また、請求項4に記載の発明は、前記走行車体(2)は、前記走行車輪(10)を介して接地面(700)からの衝撃を干渉するサスペンション部(460)を備え、前記タイヤ部(420)は、硬度が60度以上の硬質ゴムにより形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業車両とした。
また、請求項5に記載の発明は、前記走行車輪(10)は、前記リム部(410)と、車軸(470)に取付けられるフランジ部(480)とを連結するスポーク(490)とを備え、前記スポーク(490)の端部は、前記リム部(410)および前記フランジ部(480)の接合面形状に合わせたカット部(491)を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業車両とした。
また、請求項6に記載の発明は、前記走行車輪(10)に動力を伝達する走行伝動装置(10a)と、前記走行伝動装置(10a)から突出する車軸(470)に圃場の夾雑物が巻きつくことを防止する巻き付き防止部(600)とをさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の作業車両とした。
また、請求項7に記載の発明は、前記巻き付き防止部(600)は、前記走行伝動装置(10a)が備える車軸ケース(101)に取付けられた軸受カバー(102)、または前記フランジ部(480)のいずれかに、夾雑物巻き付き防止片(610)が着脱自在に取付けられて構成されることを特徴とする請求項6に記載の作業車両とした。
また、請求項8に記載の発明は、前記巻き付き防止部(600)は、前記車軸(470)を覆うカバー体(630)が前記フランジ部(480)に取付けられて構成されることを特徴とする請求項6または7に記載の作業車両とした。
また、請求項9に記載の発明は、前記巻き付き防止部(600)は、夾雑物を誘導して溜め込む小径部(641)が、前記走行伝動装置(10a)が備える車軸ケース(101)に取付けられた軸受カバー(102)と前記フランジ部(480)との間に位置する前記車軸(470)上に設けられて構成されることを特徴とする請求項6に記載の作業車両とした。
また、請求項10に記載の発明は、前記巻き付き防止部(600)は、前記走行車輪(10)を前記車軸(470)に前記フランジ部(480)を介して取り付けるボルト(650)が、前記走行伝動装置(10a)側に所定長さ突出されて構成されることを特徴とする請求項6に記載の作業車両とした。
また、請求項11に記載の発明は、前記巻き付き防止部(600)は、前記車軸(470)の端部に設けた車輪取付板(475)の裏面側に形成した第1ボス部(476)と、前記走行伝動装置(10a)が備える軸受カバー(102)が有する車軸突出部に形成された第2ボス部(103)とが突き合わせられるとともに、前記第1ボス部(476)および前記第2ボス部(103)のいずれかの端縁が鋭利な刃状に形成されて構成されることを特徴とする請求項6に記載の作業車両とした。
また、請求項12に記載の発明は、前記巻き付き防止部(600)は、前記車軸(470)の一部であって、前記走行伝動装置(10a)が備える車軸ケース(101)に取付けられた軸受カバー(102)に近接した位置に、ラジアル方向に突出させた凸部(670)が形成されて構成されることを特徴とする請求項6に記載の作業車両とした。
請求項1に記載の作業車両によれば、走行車輪(10)の接地部(440)に泥土が溜まることを可及的に防止することのでき、旋回性能の低下や直進性が不安定になることを防止することができる。
請求項2に記載の作業車両によれば、タイヤ部(420)の材料を減じることができるため、請求項1の発明の効果に加えて、コスト削減を図ることができる。
請求項3に記載の作業車両によれば、走行車輪(10)が左右共通で使用できるようになり、請求項1または2の発明の効果に加えて、部品点数の削減によってコスト削減が図れるとともに、ラグ先端部の接地面積が増加するため圧力集中が緩和され、耐久性の向上を図ることができる。
請求項4に記載の作業車両によれば、請求項1〜3のいずれか1項の発明の効果に加えて、タイヤ部(420)が摩耗しにくくなり、クッション性を大きく損なうことなくタイヤ部(420)の耐久性を向上させることができる。
請求項5に記載の作業車両によれば、請求項1から4のいずれか1項の発明の効果に加えて、車輪の横倒れに対する強度向上を図ることができる。また、例えば、リム部(410)の径が拡大した車輪であっても、リム部(410)に対してスポーク(490)がずれることなく溶接することが容易となる。
請求項6に記載の作業車両によれば、請求項5の発明の効果に加えて、車軸(470)に夾雑物が巻き付くことを防止でき、例えば、夾雑物に起因する、車軸(470)やオイルシールなどの損傷を防止することができる。
請求項7に記載の作業車両では、請求項6の発明の効果に加えて、簡単な構成なので低コストで十分な効果を生起することができる。
請求項8に記載の作業車両では、請求項6または7の発明の効果に加えて、夾雑物の量が多い場合であってもより効果的に車軸(470)への巻き付きを防止することができる。
請求項9に記載の作業車両では、請求項6の発明の効果に加えて、例えばオイルシールなどに接近しないように夾雑物を小径部(641)に誘導することができる。
請求項10に記載の作業車両では、請求項6の発明の効果に加えて、より簡単な構成となり、低コストで十分な効果を生起することができる。
請求項11に記載の作業車両では、請求項6の発明の効果に加えて、例えば夾雑物が入り込んできても裁断することができるため、夾雑物が巻き付き難くなり、例えばオイルシールなどが夾雑物に起因して損傷することを防止できる。
請求項12に記載の作業車両では、請求項6の発明の効果に加えて、夾雑物が車軸(470)に巻き付いたとしても、例えばオイルシールの位置までは達しにくくなるため、オイルシールが夾雑物に起因して損傷することを防止できる。
図1は、苗移植機の側面図である。 図2は、苗移植機の平面図である。 図3は、前輪の取付構造を示す説明図である。 図4は、前輪の外観を示す説明図である。 図5は、前輪のタイヤ部を示す説明図である。 図6Aは、前輪のタイヤ構造を示す説明図である。 図6Bは、前輪のスポークとフランジ部との接続状態を示す説明図である。 図7Aは、巻き付き防止部の一例を示す説明図である。 図7Bは、図7Aに示す巻き付き防止部を構成する巻付防止片の説明図である。 図8は、巻き付き防止部の一例を示す説明図である。 図9は、図8に示す巻き付き防止部を構成するカバー体の説明図である。 図10は、夾雑物を誘導して溜め込む小径部を有する巻き付き防止部の一例を示す説明図である。 図11は、図10に示す巻き付き防止部を構成するスペーサの説明図である。 図12は、夾雑物を誘導して溜め込む小径部を有する巻き付き防止部の他の例を示す説明図である。 図13は、巻き付き防止部の一例を示す説明図である。 図14Aは、巻き付き防止部の一例を示す説明図である。 図14Bは、図14Aに示す巻き付き防止部を構成する巻付防止部材の説明図である。 図15は、刃部を有する巻き付き防止部の一例を示す説明図である。 図16は、刃部を有する巻き付き防止部の他の例を示す説明図である。 図17Aは、巻き付き防止部の一例を示す説明図である。 図17Bは、図17Aに示す巻き付き防止部を構成する凸部の説明図である。
以下に、本発明の実施形態に係る作業車両について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、作業車両全体を指す場合に機体と記す場合がある。また、実施形態中、前後、左右の方向を規定するに際し、操縦座席からみて走行車体の走行方向を基準とする。また、実施形態によってこの発明が限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。さらに、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能且つ容易なもの、或いは実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
本実施形態では、作業車両を、乗用型の苗移植機として説明する。図1は、苗移植機の側面図、図2は、苗移植機の平面図である。実施形態に係る苗移植機は、8条植えの構成であるが、本構成と異なる植付条数の苗移植機としても構わない。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る苗移植機は、走行車体2の後側に昇降リンク機構3を介して、圃場に苗を植え付ける苗植付部4を対地作業装置として昇降可能に設けている。昇降リンク機構3は、上側リンク26と下側リンク27とにより平行リンクが構成されており、昇降シリンダ25の伸縮により上下回動する。
走行車体2は、機体略中央に配置されたメインフレーム15と、このメインフレーム15の上に搭載されたエンジン30と、エンジン30の動力を、走行車輪である前輪10および後輪11と、苗植付部4とに伝える動力伝達機構とを備える。本実施形態に係る苗移植機では、動力源であるエンジン30にはディーゼル機関やガソリン機関等の熱機関が用いられ、発生した動力は、走行車体2を前進や後進させるために用いるのみでなく、苗植付部4を駆動させるためにも使用される。
また、動力伝達機構は、ミッションケース13と、エンジン30から供給される駆動力をミッションケース13に出力する油圧式の無段変速装置14などを備える。この無段変速装置14は、いわゆるHST(Hydro Static Transmission)と呼ばれる静油圧式の無段変速機である。
メインフレーム15には、作業者が搭乗するフロアステップ33が設けられる。図2に示すように、フロアステップ33は、一部格子状に形成されており、フロアステップ33を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下する構成となっている。また、フロアステップ33の左右両側には、左右の延長ステップ34,34が各々配置される。そして、フロアステップ33の後方にはリヤステップ330が、延長ステップ34の後方には延長リヤステップ340が延設される。
走行車体2の前側上部には、図1および図2に示すように、機体各部の操作を行う操縦パネル38を上部に備えるボンネット39が設けられる。ボンネット39には、機体を操舵するハンドル35、無段変速装置14や苗植付部4を操作する変速操作レバー36、走行車体2の走行伝動を切り替える副変速切替装置(図示省略)を操作する副変速操作レバー37などが設けられる。前側には、開閉可能なフロントカバー40を設けるとともに、フロントカバー40の内部に、燃料タンクやバッテリ、ハンドル35の操舵に左右の前輪10,10及び左右の前輪伝動ケース10a,10aの下部側を回動させる連動機構(図示省略)が設けられる。また、操縦パネル38には、図示しない制御装置を介して所定の動作制御を行わせる制御スイッチ48や設定ダイヤル49が設けられる。
ボンネット39よりも機体後側で、且つエンジン30の上方位置には、エンジン30の上部及び側部を覆うエンジンカバー30aが設けられており、エンジンカバー30aの上部に作業者が着座する操縦座席41が設けられる。そして、操縦座席41の前方下部には作業者が足で操作する各種のペダル装置43aが配設される。
さらに、操縦座席41の後側であって、メインフレーム15の後端側には施肥装置5が搭載される。なお、苗移植機でない場合、作業装置としては、種子を供給する播種装置などを備えるものがある。施肥装置5の駆動力は、左右の後輪伝動ケース11aの左右一側から施肥装置5に臨むように設けられる施肥伝動機構(不図示)によって伝達される。なお、左右の後輪伝動ケース11aからそれぞれ外向きに突出する左右の後車軸11bに後輪11は各々取り付けられる。
かかる施肥装置5は、肥料を貯留する施肥ホッパ70を苗植付部4の作業条数と同数(本実施形態では8条分)に仕切っている。なお、8条分の施肥ホッパ70は左右方向に長く、肥料の投入や着脱の利便性が低下するので、内部を4条に仕切ったものを左右に2つ並べる構成としてもよい。
施肥ホッパ70の下部には、肥料を設定量ずつ供給する繰出装置71が1条毎に設けられ、かかる繰出装置71の下方に肥料を移動させる搬送風が通過する通風ダクト72が機体左右方向に設けられる。そして、各繰出装置71の下方位置に苗植付部4の苗植付位置の近傍に肥料を案内する施肥ホース73が設けられる。また、通風ダクト72の機体一側端部には、ブロア用電動モータ76によって作動して搬送風を発生するブロア74が設けられる。
ミッションケース13の前側には、走行伝動装置である左右の前輪伝動ケース10a,10aに伝動する前側伝動シャフト(図示省略)が設けられる。一方、ミッションケース13の後部には、図2に示すように、左右の後輪伝動ケース11a,11aに伝動する左右のドライブシャフト42,42が設けられる。左右の後輪伝動ケース11a,11aは、それぞれ、図2に示すように、後部フレーム22の端部に支持されている。なお、後部フレーム22には、左右方向に所定の間隔をあけて左右のリンク支持フレーム23,23(図1)が突設される。かかるリンク支持フレーム23,23は、重量物である苗植付部4を昇降自在に支持する昇降リンク機構3の一端を回動自在に連結している。
また、図1及び図2で示すように、走行車体2の前側で且つ左右両側には、苗枠支柱51に複数の予備苗載せ台52を上下方向に間隔を空けて配置する予備苗枠50を各々設け、苗植付部4に補充する苗や肥料袋等の作業資材を載置可能としている。
また、昇降リンク機構3の後端部には、圃場に植え付ける苗を積載する苗タンク53を、左右方向に摺動させる摺動機構(図示省略)とともに装着している。かかる苗タンク53は、上下方向に長い苗仕切フェンス54を左右方向に所定間隔を空けて各々配置し、苗タンク53の下方には、積載された苗を掻き取って圃場に植え付ける苗植付装置55が配置されている。
苗植付装置55は、苗仕切フェンス54により区切った植付作業条数と同数、すなわち、本願では8条同時に植え付けるものであり、植付伝動ケース56を苗タンク53の下方に間隔を空けて4つ配置し、植付伝動ケース56の左右両側に回転しながら苗を取って圃場に植え付ける植付ロータリ57,57を各々装着している。
なお、植付伝動ケース56の内部には、左右の植付ロータリ57,57への伝動を入切する植付部分条クラッチ(不図示)が各々設けられており、操縦パネル38に設ける部分条入切スイッチ59の操作により、2条毎に入切操作可能としている。
また、図1、図2に示すように、苗植付部4の下方には、圃場面に接地して滑走するセンターフロート62Cと左右2つずつのサイドフロート62L,62Rが設けられる。センターフロート62Cには、当該センターフロート62Cの回動角度を検知する回動ポテンショメータ(不図示)を設け、この回動ポテンショメータの回動角度が所定角度以上変化すると圃場の深さが変化したと判断し、制御装置が昇降シリンダ25を伸縮させて昇降リンク機構3を上下回動させ、苗植付部4の上下高さ、即ち作業位置を圃場の深さに対応させる。
センターフロート62Cと左右のサイドフロート62L,62Rよりも機体前側には、圃場面の凹凸を整地する整地ロータ63(図1)が設けられる。整地ロータ63の駆動力は、図1に示すように、左右他側の後輪伝動ケース11aからロータ伝動シャフト63aを介して得ることができる。
さらに、図1に示すように、苗植付部4の左右両側には、左右いずれか一方が圃場面に接地して、次の作業条での走行の目安とする溝を形成する線引マーカ65,65が各々設けられる。左右の線引マーカ65,65は、左右一側が接地すると左右他側は上方に離間し、旋回時に苗植付部4を上昇させたときには左右両方とも上方に離間するとともに、旋回後に苗植付部4が下降すると、左右一側が上方に離間して左右他側が接地する。
なお、圃場の土質によっては、左右の線引きマーカ65により形成したガイド線がすぐに埋もれてしまい、直進の目安が消えてしまうことがある。そこで、走行車体2の前側左右にサイドマーカ19を設けている。ガイド線が消えてしまうような場合、左右のサイドマーカ19を機体外側方向に移動させ、植え付けられた苗の上方にサイドマーカ19を位置させることで、前の作業の苗の植え付けに合わせた植付作業が可能になる。
また、図1、図2に示すように、走行車体2の左右中央部で且つボンネット39の前方には、上下方向に長いセンターマスコット66が設けられる。センターマスコット66を左右の線引マーカ65,65が圃場に形成した溝に合わせることにより、直前の作業条の作業位置に合わせた走行が可能になり、作業精度の向上や、非作業位置の発生の防止が図られる。
ここで、本実施形態における走行車輪のうち、前輪10の構成について、以下により具体的に説明する。図3は、前輪10の取付構造を示す説明図、図4は、前輪10の外観を示す説明図である。また、図5は、前輪10のタイヤ部を示す説明図、図6Aは、前輪10の内部構造を示す説明図である。
図3に示すように、前輪10は、前輪伝動ケース10aの下部に位置する車軸ケース101内に回転自在に軸支された車軸470に、フランジ部480を介してボルトなどで連結される。すなわち、車軸470の端部に設けられた車輪取付板475とフランジ部480とを突き合わせ、両者をボルトなどで連結している。なお、車輪取付板475とフランジ部480とには、図4に示すように、複数のボルト挿通孔651が設けられている。
また、前輪伝動ケース10aの上部側には、キングピンやスプリングなどを有するサスペンション部460が収納される。したがって、走行車体2は、接地面700からの衝撃がある程度緩衝される。
図3および図4に示すように、前輪10は、金属パイプ材により環状に形成されたリム部410と、このリム部410を被覆する硬質ゴム製のタイヤ部420とを有する。かかるタイヤ部420は、複数のラグパターン430が形成された接地部440と、この接地部440に連続して形成され、接地部440の中で接地圧が最小となるタイヤ幅最大部450とを有する。
また、前輪10は、図3、図4および図6A(a)に示すように、フランジ部480とリム部410とを連結する複数(ここでは3本)のスポーク490を備える。スポーク490の下端部には、旋回方向および旋回方向に直交する方向に対する強度を向上させるための補強プレート485を設けている。補強プレート485には、図示するように、スポーク490をフランジ部480に溶接する際の作業用孔486が形成される。この作業用孔486が設けられるため、補強プレート485の軽量化も実現される。
タイヤ部420に形成されたラグパターン430は、互いに直交状態に連接された第1の凸部である中央ラグ431と、この中央ラグ431からタイヤ部420の幅方向へ延在する第2の凸部である側部ラグ432とを有する。すなわち、接地部440の中心線に沿って形成される複数の中央ラグ431と、各前記中央ラグ431に直交し、当該中央ラグ431からタイヤ部420の幅方向へ延在する側部ラグ432とを有する。そして、かかるラグパターン430が、側部ラグ432の延在方向が互い違いになるようにして、タイヤ部420の周方向に形成される。
ラグパターン430を構成する中央ラグ431と側部ラグ432とについて、より具体的に説明すると、図4および図5に示すように、接地部440の幅方向の中央部に形成される中央ラグ431は、その先端部が幅広であり、周方向に一定間隔で所定数形成されるのに対し、側部ラグ432は、中央ラグ431よりも先端部が幅細で、中央ラグ431から一つ置きに左右方向に形成される。
すなわち、本実施形態では、タイヤ部420には36個のラグパターンが形成されており、中央ラグ431は、前輪10の中心から10度毎に36個形成され、左右の側部ラグ432が、前輪10の中心から20度毎にそれぞれ18個ずつ形成される。
かかる構成としたことにより、これまで、左右それぞれ別に用意されていた前輪10を左右共通で使用できるようになり、部品点数の削減によってコスト削減が図れる。また、中央ラグ431のラグ先端部の接地面積が増加するため、圧力集中が緩和され、耐久性の向上を図ることもできる。
さらに、タイヤ部420を形成する硬質ゴムの硬度を、従来55度程度であったものを本実施形態では60度としている。このように、硬質ゴムの硬度を60度以上とすることにより、タイヤ部420が摩耗しにくくなり、より耐久性が向上するとともに、サスペンション部460を備えているためクッション性を大きく損なうこともない。
本実施形態に係る苗移植機は、上述した構成からなる前輪10を備えており、ラグパターン430を構成する中央ラグ431と左右の側部ラグ432とにより、圃場内の泥濘状の土壌からなる接地面700を掻いて走行する。
かかる構成において、本実施形態に係る前輪10では、図6A(a)に示すように、接地圧が最小となるタイヤ幅最大部450の位置と、リム部410の管中心Qの位置とを、前輪10の径方向において略一致させている。そして、さらに、接地部440における各中央ラグ431の裾部からタイヤ幅最大部450にかけて、急勾配の泥排出面500を形成している。
すなわち、本実施形態に係る苗移植機は、走行に際し、左右の側部ラグ432が交互に土を掻くため、前輪10の接地面積が減少して泥土は比較的に付着しにくくなるが、仮に接地部440に泥が付着しても、泥排出面500から泥を速やかに排出しやすくなっている。したがって、接地部440に泥土が溜まることを可及的に防止することのできるため、旋回性能の低下や直進性が不安定になることを防止することができる。
しかも、タイヤ幅最大部450がリム部410の管中心Qの位置と略同位置になっているため、泥排出面500の長さも大きくなり、泥が溜まったとしても排出を促される距離がながくなり、排出効率を高めることができる。また、かかる構成としたため、タイヤ部420の側面と泥との接触面積が増え、土壌を効率的に掻くことが可能となる。
なお、泥排出面500の勾配としては、図6Aに示すように、その傾斜面角度θ(水平面からの角度とする)が50度<θ<65度の範囲に設定するとよい。
図6A(b)は、前輪のタイヤ構造の比較例を示す。図示するように、比較例に係る構造では、中央ラグ431Aの裾部からタイヤ幅最大部450Aにかけて形成される傾斜面500Aが比較的に緩いため(傾斜角40度前後)、接地部440Aで泥を抱いてしまい、泥溜まりが生じることがあった。そのため、旋回性能が低下したり、直進性が不安定になったりするおそれがある。また、スポーク部490Aの端部には、溶接による組み付け性能向上を目的として窄み部490Bが形成されている。なお、図6A(b)において、符号420Aはタイヤ部、符号430Aはラグパターン、符号432Aは側部ラグ、符号480Aはフランジ部を示す。
また、図6A(a)に示すように、本実施形態に係る前輪10は、泥排出面500とリム部410の外周面との距離Dが、10〜15mmの範囲となるようにしている。換言すれば、本実施形態では、リム部410を構成する金属製パイプの管径を比較例に示すリム部410Aの管径よりも大きくしている。すなわち、リム部410の管半径R(図6A(a))を、比較例に係るリム部410Aの管半径R0(図6A(b))よりも大きくしている。その結果、比較例に係る傾斜面500Aとリム部410Aの外周面との距離D0は、本実施形態に係るタイヤ構造よりも肉厚となっている。
ところで、管径(パイプの口径)を広くしたリム部410を有する本実施形態に係る前輪10は、リム部410がタイヤ部420の中で占める割合を略50%としてる。したがって、本実施形態によれば、タイヤ部420の材料である硬質ゴムの使用量を減じることができ、コスト削減を図ることができる。
図6Bは、前輪10のスポーク490とフランジ部480との接続状態を示す説明図である。図示するように、スポーク490のフランジ部側端部は、フランジ部480の周面形状、すなわち円弧形状に合わせたカット部491を有する。したがって、スポーク490の旋回方向への強度が向上するとともに、前輪10の横倒れに対する強度向上をも図ることができる。
また、また、前輪10を他機種と共用する場合など、フランジ部480に対するオフセット量が増加しても、前述したように、スポーク490の下端部には補強プレート485を設けているため、強度が低下するおそれがない。
なお、本実施形態では、スポーク490のリム部側端部についても、リム部410の周面形状、すなわち円弧形状に合わせたカット面が形成されるように、切削方向を指定している。したがって、例えば本実施形態のように、リム部410の径が比較的に拡大された車輪であっても、リム部410に対してスポーク490がずれることなく、容易かつ確実に溶接することができる。このように、本実施形態に係る前輪10は、スポーク490の両端にカット部491を設けるとともに、スポーク490の下端部には補強プレート485を設けているため、十分な強度を有する走行車輪となっている。
次に、前輪10が備える巻き付き防止部600について、図7A〜図17Bを参照しながら説明する。図7Aは、巻き付き防止部600の一例を示す説明図、図7Bは、図7Aに示す巻き付き防止部600を構成する巻付防止片610の説明図である。
巻き付き防止部600は、前輪伝動ケース10aから突出する車軸470に圃場の夾雑物が巻きつくと、想定外の負荷が車軸470に加わり損傷させるおそれがあるため、それを防止するために設けられるもので、以下に示すように種々の構成が考えられる。
先ず、第1の巻き付き防止部600について説明する。第1の巻き付き防止部600は、図7Aに示すように、前輪伝動ケース10aが備える車軸ケース101に取付けられた軸受カバー102に、図7Bに示す夾雑物巻き付き防止片610が取付ボルト620により着脱自在に取付けられた構成である。
夾雑物巻き付き防止片610は、金属製もしくは樹脂製のプレートを、図7Aおよび図7Bに示すように、側面視略L字状に形成したもので、取付孔613が形成された取付片612と、これに直交方向に延在して、前輪10のフランジ部480側に突出する巻付防止片611とを有する。なお、ここでは、夾雑物巻き付き防止片610を軸受カバー102に取付けた構成としたが、例えば、フランジ部480に取付けて、巻付防止片611を軸受カバー102側に突出させた構成とすることもできる。
かかる構成により、夾雑物は車軸470に至る前に夾雑物巻き付き防止片610に巻き付くことになり、車軸470に夾雑物が巻き付くことを防止でき、例えば、夾雑物に起因する、車軸470やオイルシール部105などの損傷を防止することができる。しかも、構成が簡単なため、低コストで十分な効果を生起することができるなど、費用対効果が高い。
次に、第2の巻き付き防止部600について説明する。図8は、巻き付き防止部600の一例を示す説明図、図9は、図8に示す巻き付き防止部600を構成するカバー体630の説明図である。
図8に示すように、第2の巻き付き防止部600は、フランジ部480に取付けられたカバー体630を備え、このカバー体630が車軸470を覆うようにして夾雑物が車軸470に巻き付くことを防止している。
カバー体630は、図9(a)に示すように、正面視では矩形形状をしており、図9(b)に示すように、帯状のプレートを左右から同方向へ折り返し、左右の折り返し部632,632の先端間に所定の空間632aを形成している。底面部631には、図9(a)に示すように、折り返し部632,632の先端間の距離と略同径の車軸挿通孔631aが形成されるとともに、図9(c)に示すように、本カバー体630をフランジ部480に取付けるボルトを挿通する4つのボルト挿通孔631bが形成される。
実質的に、夾雑物の巻き付きを防止する機能を果たす左右の折り返し部632,632は、所定の角度で折り返されており、藁などの夾雑物は、車軸470に巻き付くことなく折り返し部632,632によって軸受カバー102側へ案内される。
したがって、カバー体630を用いれば、例えば夾雑物の量が多い場合であっても、効果的に車軸470への巻き付きを防止することができる。
次に、第3の巻き付き防止部600について説明する。図10は、夾雑物を誘導して溜め込む小径部を有する巻き付き防止部600の一例を示す説明図、図11は、図10に示す巻き付き防止部600を構成するスペーサの説明図である。また、図12は、夾雑物を誘導して溜め込む小径部を有する巻き付き防止部の他の例を示す説明図である。
図10に示すように、第3の巻き付き防止部600は、夾雑物を誘導して溜め込む小径部641が、車軸ケース101に取付けられた軸受カバー102とフランジ部480との間に位置する車軸470上に設けられて構成される。
図10に示した例では、第3の巻き付き防止部600の小径部641は、車軸470を囲繞するように取付けられるスペーサ体640に形成される。すなわち、図11に示すように、スペーサ体640は、2つの構成片642a,642aが付き合わされて二つ割り可能に構成されており、2つの構成片642a,642aで車軸470を抱くようにして取付けられる。
構成片642a,642aには、周面に小径部641がそれぞれ形成されており、車軸470に取付けた状態では、かかる小径部641に夾雑物を誘導することができる。したがって、夾雑物が車軸470へ巻き付いても除去し易くなるとともに、オイルシール105などに接近させることもないのでオイルシール105の損傷を防止できる。また、かかるスペーサ体640は、例えば、樹脂などにより低コストで形成することができ、高い費用対効果が見込まれる。
ところで、小径部641を有する巻き付き防止部600の変形例として、図12に示す構成とすることもできる。すなわち、スペーサ体640などの別体を用いるのではなく、予め、車軸470に直接小径部641を形成しておくものである。
かかる構成であっても、夾雑物が車軸470を小径部641に誘導することになり、夾雑物が車軸470への巻き付いても除去し易くなるとともに、オイルシール105などに接近させることがないのでオイルシール105の損傷を防止できる。
次に、第4の巻き付き防止部600について説明する。図13は、巻き付き防止部600の一例を示す説明図である。図13に示すように、第2の巻き付き防止部600は、前輪10をフランジ部480を介して車軸470に取り付ける長尺のボルト650により構成される。すなわち、通常用いられるものよりも長いボルト650が、前輪伝動ケース10a側に所定長さ突出され、突出部分に夾雑物を巻き付かせて車軸470へ夾雑物が巻き付くことを防止している。
この第4の巻き付き防止部600は、極めて単純な低コストで実現できる構成でありながら、所望する効果を十分に生起することができる。
次に、第5の巻き付き防止部600について説明する。図14Aは、巻き付き防止部600の一例を示す説明図、図14Bは、図14Aに示す巻き付き防止部600を構成する巻付防止部材の説明図である。
図14Aに示すように、第5の巻き付き防止部600は、第4の巻き付き防止部600同様に、前輪10をフランジ部480を介して車軸470に取り付けるボルト650が用いられている。ここでは、図14Bに示すように、ボルト650に螺合するナット660に、鉤状に折曲形成した巻付防止ピン670を、例えば溶接などにより接合して構成している。この場合であっても、簡単な構成で低コストでありながら十分な効果を生起することができる。
次に、第6の巻き付き防止部600について説明する。図15は、刃部を有する巻き付き防止部の一例を示す説明図である。
図15に示すように、第6の巻き付き防止部600は、車軸470の端部に設けた車輪取付板475の裏面側に形成した第1ボス部476と、前輪伝動ケース10aが備える軸受カバー102が有する車軸突出部に形成された第2ボス部103とが突き合わせられて構成される。そして、第1ボス部476および第2ボス部103のいずれか一方の端縁が鋭利な刃状に形成される。
かかる構成とすることにより、夾雑物が入り込んできても裁断されて短くなるため、夾雑物は車軸470に巻き付き難くなる。したがって、車軸470に巻き付いた夾雑物に起因して、オイルシール105が損傷することを防止できる。
なお、ここでは、第1ボス部476の端縁が内側と外側とに二股に分かれ、両者間の凹部に第2ボス部103が入り込んだ構成となっており、第1ボス部476の内と外の2つの縁部のうち、第2ボス部103に対峙した部分に刃部660を形成した。しかし、第1ボス部476の内と外の2つの縁部のうち、第2ボス部103に対峙するいずれか一方に刃部660が設けられる構成であってもよい。
また、図16は、刃部を有する巻き付き防止部の他の例を示す説明図である。図示するように、ここでは、第1ボス部476ではなく、第2ボス部103の端縁に刃部660を形成している。かかる構成であっても、入り込んだ夾雑物は裁断されて短くなるため、上述した効果を同様に生起することができる。
次に、第7の巻き付き防止部600について説明する。図17Aは、巻き付き防止部600の一例を示す説明図、図17Bは、図17Aに示す巻き付き防止部600を構成する凸部の説明図である。
図17Aに示すように、第7の巻き付き防止部600は、車軸470の一部であって、前輪伝動ケース10aが備える車軸ケース101に取付けられた軸受カバー102に近接した位置に、ラジアル方向に突出させた凸部670が形成されて構成される。
かかる構成とすることにより、たとえ夾雑物が車軸470に巻き付いたとしても、凸部670の存在によって、夾雑物はオイルシール105の位置までは達しにくくなるため、オイルシール105が夾雑物に起因して損傷することを防止できる。
図17Bに示すように、この例においては、凸部670は周方向に所定間隔をあけて6個設けられているが、設置数などについては適宜決定することができる。また、凸部670の高さも適宜決定して構わない。
複数の構成からなる巻き付き防止部600について説明してきたが、各構成を単独で実施するのみならず、それぞれの構成を適宜組み合わせて実施することもできる。
上述してきた実施形態を通して、以下の苗移植機が作業車両として実現する。
(1)対地作業装置である苗植付部4を取付可能な走行車体2と、走行車体2に取付けられ、管材により環状に形成されたリム部410と、当該リム部410を被覆するタイヤ部420とを有する前輪10とを備え、前輪10のタイヤ部420は、複数のラグ(中央ラグ431、側部ラグ432)が形成された接地部440と、当該接地部440に連続して形成され、接地圧が最小となるタイヤ幅最大部450とを有し、タイヤ幅最大部450の位置とリム部410の管中心Qの位置とが前輪10の径方向において略一致するとともに、接地部440における各中央ラグ431の裾部からタイヤ幅最大部450にかけて、急勾配の泥排出面500が形成される苗移植機。
(2)上記(1)において、泥排出面500とリム部410の外周面との距離Dは、10〜15mmの範囲にある苗移植機。
(3)上記(1)または(2)において、接地部440の中心線に沿って形成される複数の中央ラグ431と、各中央ラグ431からタイヤ部420の幅方向へ延在する側部ラグ432とを有するラグパターン430を有し、当該ラグパターン430が、側部ラグ432の延在方向が互い違いになるようにタイヤ部420の周方向に形成される苗移植機。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかにおいて、走行車体2は、前輪10を介して接地面700からの衝撃を干渉するサスペンション部460を備え、タイヤ部420は、硬度が60度以上の硬質ゴムにより形成される苗移植機。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかにおいて、前輪10は、リム部410と、車軸470に取付けられるフランジ部480とを連結するスポーク490とを備え、スポーク490の端部は、リム部410およびフランジ部480の接合面形状に合わせたカット部491を有する苗移植機。
(6)上記(5)において、前輪10に動力を伝達する前輪伝動ケース10aと、前輪伝動ケース10aから突出する車軸470に圃場の夾雑物が巻きつくことを防止する巻き付き防止部600とをさらに備える苗移植機。
(7)上記(6)において、巻き付き防止部600は、前輪伝動ケース10aが備える車軸ケース101に取付けられた軸受カバー102、またはフランジ部480のいずれかに、夾雑物巻き付き防止片610が着脱自在に取付けられて構成される苗移植機。
(8)上記(6)または(7)において、巻き付き防止部600は、車軸470を覆うカバー体630がフランジ部480に取付けられて構成される苗移植機。
(9)上記(6)において、巻き付き防止部600は、夾雑物を誘導して溜め込む小径部641が、前輪伝動ケース10aが備える車軸ケース101に取付けられた軸受カバー102とフランジ部480との間に位置する車軸470上に設けられて構成される苗移植機。
(10)上記(6)において、巻き付き防止部600は、前輪10を車軸470にフランジ部480を介して取り付けるボルト650が、前輪伝動ケース10a側に所定長さ突出されて構成される苗移植機。
(11)上記(6)において、巻き付き防止部600は、車軸470の端部に設けた車輪取付板475の裏面側に形成した第1ボス部476と、前輪伝動ケース10aが備える軸受カバー102が有する車軸突出部に形成された第2ボス部103とが突き合わせられるとともに、第1ボス部476および第2ボス部103のいずれかの端縁が鋭利な刃状に形成されて構成される苗移植機。
(12)上記(6)において、巻き付き防止部600は、車軸470の一部であって、前輪伝動ケース10aが備える車軸ケース101に取付けられた軸受カバー102に近接した位置に、ラジアル方向に突出させた凸部670が形成されて構成される苗移植機。
上述してきた各実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。各実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、表示要素などのスペック(構造、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質など)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、上述した実施形態では、走行車輪を前輪10として説明したが、タイヤサイズや後輪伝動ケース11aなどの構成に対応させて適用すれば、走行車輪は後輪泥排出促進機能や夾雑物の車軸巻付防止機能を後輪11へ適用することもできる。
2 走行車体
4 苗植付部(作業装置)
10 前輪(走行車輪)
10a 前輪伝動ケース
101 車軸ケース
102 軸受カバー
103 第2ボス部
410 リム部
420 タイヤ部
430 ラグパターン
431 中央ラグ(第1の凸部)
432 側部ラグ(第2の凸部)
440 接地部
450 タイヤ幅最大部
460 サスペンション部
470 車軸
476 第1ボス部
480 フランジ部
491 カット部
500 泥排出面
600 巻き付き防止部
610 夾雑物巻き付き防止片
641 小径部
670 凸部

Claims (12)

  1. 対地作業装置を取付可能な走行車体と、
    前記走行車体に取付けられ、管材により環状に形成されたリム部と、当該リム部を被覆するタイヤ部とを有する走行車輪と、
    を備え、
    前記走行車輪の前記タイヤ部は、
    複数のラグが形成された接地部と、当該接地部に連続して形成され、接地圧が最小となるタイヤ幅最大部とを有し、
    前記タイヤ幅最大部の位置と前記リム部の管中心の位置とが前記走行車輪の径方向において略一致するとともに、前記接地部における各前記ラグの裾部から前記タイヤ幅最大部にかけて、急勾配の泥排出面が形成される
    ことを特徴とする作業車両。
  2. 前記泥排出面と前記リム部の外周面との距離は、10〜15mmの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記接地部は、
    当該接地部の中心線に沿って形成される複数の第1の凸部と、各前記第1の凸部に直交し、当該第1の凸部からタイヤ部の幅方向へ延在する第2の凸部とを有するラグパターンを有し、当該ラグパターンが、前記第2の凸部の延在方向が互い違いになるようにタイヤ部の周方向に形成される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の作業車両。
  4. 前記走行車体は、
    前記走行車輪を介して接地面からの衝撃を干渉するサスペンション部を備え、
    前記タイヤ部は、硬度が60度以上の硬質ゴムにより形成される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業車両。
  5. 前記走行車輪は、前記リム部と、車軸に取付けられるフランジ部とを連結するスポークとを備え、
    前記スポークの端部は、前記リム部および前記フランジ部の接合面形状に合わせたカット部を有する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業車両。
  6. 前記走行車輪に動力を伝達する走行伝動装置と、
    前記走行伝動装置から突出する車軸に圃場の夾雑物が巻きつくことを防止する巻き付き防止部と、
    をさらに備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の作業車両。
  7. 前記巻き付き防止部は、
    前記走行伝動装置が備える車軸ケースに取付けられた軸受カバー、または前記フランジ部のいずれかに、夾雑物巻き付き防止片が着脱自在に取付けられて構成される
    ことを特徴とする請求項6に記載の作業車両。
  8. 前記巻き付き防止部は、
    前記車軸を覆うカバー体が前記フランジ部に取付けられて構成される
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の作業車両。
  9. 前記巻き付き防止部は、
    夾雑物を誘導して溜め込む小径部が、前記走行伝動装置が備える車軸ケースに取付けられた軸受カバーと前記フランジ部との間に位置する前記車軸上に設けられて構成される
    ことを特徴とする請求項6に記載の作業車両。
  10. 前記巻き付き防止部は、
    前記走行車輪を前記車軸に前記フランジ部を介して取り付けるボルトが、前記走行伝動装置側に所定長さ突出されて構成される
    ことを特徴とする請求項6に記載の作業車両。
  11. 前記巻き付き防止部は、
    前記車軸の端部に設けた車輪取付板の裏面側に形成した第1ボス部と、前記走行伝動装置が備える軸受カバーが有する車軸突出部に形成された第2ボス部とが突き合わせられるとともに、前記第1ボス部および前記第2ボス部のいずれかの端縁が鋭利な刃状に形成されて構成される
    ことを特徴とする請求項6に記載の作業車両。
  12. 前記巻き付き防止部は、
    前記車軸の一部であって、前記走行伝動装置が備える車軸ケースに取付けられた軸受カバーに近接した位置に、ラジアル方向に突出させた凸部が形成されて構成される
    ことを特徴とする請求項6に記載の作業車両。
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