JP2017112671A - 電動モータ - Google Patents

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英範 柄澤
Hidenori Karasawa
英範 柄澤
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Abstract

【課題】簡単な構成でステータとハウジングの抜け止めと回り止めとを同時に可能とし、コスト的にも優れた電動モータを提供する。【解決手段】外周に凹部を有する電磁鋼板のコアを軸方向に積層形成することで側面に溝43a,43bが形成されたステータ11と、内部に前記ステータ11が嵌め込まれる筒状のハウジング3を有する電動モータ1において、前記ステータ11は、軸方向中間位置において前記凹部を前記溝43a,43bの位相と異なるように前記電磁鋼板を積層することで当該中間位置に形成された、軸方向に所定の長さを有する固定孔42を有し、前記ハウジング3の側面に設けられた貫通孔41を通して前記固定孔42に挿入される固定部材40により、前記ステータ11が前記ハウジング3に固定されている。【選択図】図1

Description

この発明は、筒状のハウジング内にステータを収容して構成される電動モータに関する。
車両駆動装置などに使用される電動モータは、ステータをハウジング内に圧入支持する構成を採用している。
この構造において、単純な円筒形のハウジングにステータを圧入しただけでは、モータ駆動時の反力により、ハウジングとステータが相対的に回転してしまう可能性があるため、モータの回り止め機構が必要となる。また、ステータはモータの軸方向にも抜ける可能性があるため、ステータの抜け止め機構も必要となる。
これらのモータの回り止め及び抜け止めのための支持構造としては、特許文献1(特開2002−27688号公報)に、モータハウジング内側に凸部を、ステータに軸方向に伸びる凹部を設け、両者を嵌合させることで密封性を保ちつつ回り止め構造を実現した技術が開示されている。
また、特許文献2(特開2008−182776号公報)、特許文献3(特開2011−67056号公報)、特許文献4(特開平3−52548号公報)には、ステータ外周部に回転軸対称な位置に軸方向に伸びる凹溝を設け、回り止め部材をステータの凹溝に軸方向から入れることで、ステータの回り止めをしている構造について記載されている。さらに、特許文献5(特開2000−224797号公報)には、モータハウジングとステータの嵌合部の一部にそれぞれ凹部を設け、双方の凹部を跨いで配置されるキーを挿入し、ステータの回り止めをしている構造について、それぞれ記載されている。
さらに、特許文献6(特開2003−61278号公報)には、ステータの表面に回転軸に対して対称な位置に複数本の軸方向に伸びる凹溝を設け、モータハウジングとステータ間を樹脂でモールドして一体化することによって、モータをモータハウジングに支持させる構造について記載されている。
特開2002−27688号公報 特開2008−182776号公報 特開2011−67056号公報 特開平3−52548号公報 特開2002−27688号公報 特開2003−61278号公報
しかし、特許文献1の支持構造では、この構造においては抜け止めができず、別途抜け止めの構造が必要であり、円筒のケース内に凸部を設けるため、単なる円筒形状に加工するよりも加工が困難であり、製造コストが高くなる可能性がある。また、特許文献2〜5の構成では、軸方向に伸びる凹溝に対し、軸方向から周り止め部材を挿入して両者を係合させるため、モータの抜け止めについては実現できておらず、別途モータの抜け止めのための構成を必要とする。また、特許文献3の構成においては、回り止め部材をプレスなどの手段によって製作する必要があり、キーやピンなどに較べてコスト高になる。
さらに、特許文献6の構成では、樹脂をモールドして両者を支持するため、他の構成に較べてコスト高になる可能性がある。
そこで、この発明は、簡単な構成でステータとハウジングの抜け止めと回り止めとを同時に可能とし、コスト的にも優れた電動モータを提供しようとするものである。
上記の課題を解決するため、この発明は、外周に凹部を有する電磁鋼板のコアを軸方向に積層形成することで側面に溝が形成されたステータと、内部に前記ステータが嵌め込まれる筒状のハウジングを有する電動モータにおいて、
前記ステータは、軸方向中間位置において前記凹部を前記溝の位相と異なるように前記電磁鋼板を積層することで当該中間位置に形成された、軸方向に所定の長さを有する固定孔を有し、
前記ハウジングの側面に設けられた貫通孔を通して前記固定孔に挿入される固定部材により、前記ステータが前記ハウジングに固定されていることを特徴とする。
また、前記ハウジングは内周面に前記ステータの挿入側端部に連通する先端側溝と係合する案内リブを有し、前記ステータは、当該先端側溝より案内されて周方向に位置決めされて前記ハウジング内に嵌め込まれるようにしてもよい。
上記構成において、前記電磁鋼板のコアは、前記凹部を外周の複数箇所に設けてもよい。
また、電磁鋼板のコアは、磁極歯が設けられている位相に前記凹部を設けることによって、磁路の阻害を最小限に抑えることができる。
さらに、電磁鋼板のコアは、外周に凸部を備え、当該凸部により前記ステータの外周面に設けられたリブを、前記ステータを前記ハウジングに挿入するときの、周方向位置決めガイドとしてもよい。
また、前記ハウジングは、前記ステータの前記溝に対応する凹溝を備え、前記凹溝と前記溝の双方を跨ぐように挿入される前記ステータの周方向位置決め部材を備えることにより、ハウジングとステータの周方向位置合わせと回り止めを確実にすることができる。
この発明の電動モータは、電磁鋼板のコアを一部位相を変えて積層することで、軸方向に所定の長さを有する固定孔を形成し、当該固定孔にハウジング側面から固定部材を固定孔に挿入することによって、回り止め及び抜け止めを同時に実現することができる。このため、ステータやハウジングに追加加工が不要であり、回り止め及び抜け止めのための機構をそれぞれ設ける必要もないことから、安価に回り止め及び抜け止めをすることができる。
また、電磁鋼板のコアは、全て同じ形状に統一できるため、電磁鋼板のプレス型も一種類で良い。また、全て同じ形状の電磁鋼板を、位相を変えて積層するため、回り止め、抜け止めに使用する以外の凹部もステータ外周にできるため、その凹部をモータハウジングにステータを挿入する際のガイドとして使用することができる。
さらには、ハウジング側に凸部を設け、その凸部にステータの溝部を合わせてステータ挿入時のガイドとしたり、モータハウジング側にも凹部を設け、当該ステータとハウジングの凹部を跨ぐように挿入される周方向位置決め部材を用いることができる。その他、挿入時のガイドとして電磁鋼板の外周に凸部を設け、ステータの外周面にリブを形成してもよく、この場合は、先に挙げたリブに対し、ハウジング側に凹部を設ける。ハウジング側の凹部は、ハウジング側に凸部を設けるより加工が容易であり、製造時の煩雑性を軽減することができる。
本発明の第1実施形態の電動モータの構成を模式的に示す断面図である。 図1のII-II線における断面図である。 図1のIII-III線における断面図である。 図1の電動モータに用いられるステータの構成を模式的に示す斜視図である。 図4のステータに使用される電磁鋼板コアの構成を模式的に示す平面図である。 電磁鋼板コアの変形例の構成を模式的に示す平面図である。 図5の電磁鋼板コアを積層してステータを形成する工程について模式的に示す図であり、(a)は部分断面図、(b)は溝を正面視した図である。 図7に続くステータを形成する工程について模式的に示す図であり、(a)は部分断面図、(b)は溝を正面視した図である。 図8に続くステータを形成する工程について模式的に示す図であり、(a)は部分断面図、(b)は溝を正面視した図である。 図1の電動モータの組み立て工程図である。 図1の変形例にかかる電動モータの組み立て工程図であり、(a)破断面図(b)はB−B線における断面図である。 本発明の第2実施形態の電動モータの構成を示す図2に対応する図である。 図12の電動モータのステータに使用される電磁鋼板コアの構成を模式的に示す平面図である。 本発明の第3実施形態の電動モータの構成を模式的に示す図であり、(a)破断面図、(b)はC−C線における断面図である。 図14の電動モータの組み立て構成を示す図である。 固定部材としてボルトを使用した電動モータの模式的な構成を示す断面図である。 本発明に係る電動モータを使用した2モータ車両駆動装置の実施形態を示す横断平面図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図17は、本発明に係る電動モータを使用した2モータ車両駆動装置の実施形態を示す横断平面図である。以下、2モータ車両駆動装置Aに使用するモータ用ハウジングを例にして、この発明の実施形態を説明する。
2モータ車両駆動装置Aは、図17に示すように、2基の減速機2L、2Rを左右並列に収容する減速機ハウジング20を中央にし、その減速機ハウジング20の左右に2基の電動モータ1L、1Rのモータ用ハウジング3L、3Rを固定配置した構造である。
左右2基の電動モータ1L、1Rのモータ用ハウジング3L、3Rには、図17に示すように、冷却液を循環させる冷却流路4が周方向に形成されている。
モータ用ハウジング3L、3Rの冷却流路4のアウトボード側(車両の外側)の端部には、ラジエター(図示省略)から供給される冷却液を吸入する給入口5が設けられ、この給入口5とラジエターとは給入用配管7によって接続されている。
モータ用ハウジング3L、3Rの冷却流路4のインボード側(車両の中央側)の端部には、冷却流路4内を通過した冷却液を吐出する排出口6が設けられ、この排出口6とラジエターとが排出用配管8によって接続されている。
給入口5と給入用配管7との接続、あるいは排出口6と排出用配管8との接続には、ワンタッチで接続が可能なワンタッチ式の配管継手を使用すると便利である。
ラジエターによって冷却された冷却液は、給入用配管7、給入口5を経て冷却流路4に供給され、モータ用ハウジング3L、3Rの冷却流路4を通過してモータ用ハウジング3L、3Rを冷却した後に、排出口6から排出され、排出用配管8を通じてラジエターに戻されて循環使用される。
2モータ車両駆動装置Aにおける左右の電動モータ1L、1Rは、図17に示すように、モータ用ハウジング3L、3R内に収容されている。
モータ用ハウジング3L、3Rは、周方向に冷却液を流す冷却流路4を有する外側面が開口した円筒形のモータ用ハウジング本体3aL、3aRと、このモータ用ハウジング本体3aL、3aRの外側面を閉塞する外側壁3bL、3bRと、モータ用ハウジング本体3aL、3aRの内側には減速機2L、2Rと隔てる内側壁3cL、3cRからなる。モータ用ハウジング本体3aL、3aRの内側壁3cL、3cRには、モータ軸12aを引き出す開口部が設けられている。
電動モータ1L、1Rは、図17に示すように、モータ用ハウジング本体3aL、3aRの内周面にステータ11を設け、このステータ11の内周に間隔をおいてロータ12を設けたラジアルギャップタイプのものを使用している。図示していないが、アキシャルギャップタイプの電動モータを使用してもよい。
ロータ12は、モータ軸12aを中心部に有し、そのモータ軸12aはモータ用ハウジング本体3aL、3aRの内側壁3cL、3cRの開口部からそれぞれ減速機2L、2R側に引き出されている。モータ用ハウジング本体3aL、3aRの開口部とモータ軸12aとの間にはシール部材13が設けられている。
モータ軸12aは、モータ用ハウジング本体3aL、3aRの内側壁3cL、3cRと外側壁3bL、3bRとに転がり軸受14a、14bによって回転自在に支持されている(図17)。
左右並列に設けられた2基の減速機2L、2Rを収容する減速機ハウジング20は、中央ハウジング20aとこの中央ハウジング20aの両側面に固定される左右の側面ハウジング20bL、20bRの3ピース構造になっている。左右の側面ハウジング20bL、20bRは、おおよそ左右対象形状に形成されている。
減速機ハウジング20の側面ハウジング20bL、20bRのアウトボード側の側面と電動モータ1L、1Rのモータ用ハウジング本体3aL、3aRの内側壁3cL、3cRとを、複数のボルト29によって固定することにより、減速機ハウジング20の左右に2基の電動モータ1L、1Rが固定配置されている。
中央ハウジング20aには、中央に仕切り壁21が設けられている。減速機ハウジング20は、この仕切り壁21によって左右に2分割され、2基の減速機2L、2Rを収容する独立した左右の収容室22L、22Rが並列に設けられている。
減速機2L、2Rは、図17に示すように、左右対称形に設けられ、モータ軸12aから動力が伝達される入力歯車23aを有する入力軸23と、この入力歯車23aに噛み合う大径歯車24aと出力歯車25aに噛み合う小径歯車24bを有する中間軸24と、出力歯車25aを有する出力軸25とを備える平行歯車減速機である。
減速機2L、2Rの入力軸23の両端は、中央ハウジング20aの仕切り壁21の左右両面に形成したボス部27aと側面ハウジング20bL、20bRに形成したボス部27bに転がり軸受28a、28bを介して回転自在に支持されている。
入力軸23のアウトボード側の端部は、側面ハウジング20bL、20bRに設けた開口部から外側に引き出されており、開口部と入力軸23の外側端部との間にはシール部材31を設け、減速機2L、2Rに封入された潤滑油の漏洩を防止している。
入力軸23は、中空構造であり、この中空の入力軸23にモータ軸12aが挿入されている。入力軸23とモータ軸12aとは、スプライン結合されている。
中間軸24は、外周面に入力歯車23aに噛み合う大径歯車24aと出力歯車25aに噛み合う小径歯車24bを有する段付き歯車である。この中間軸24の両端は、中央ハウジング20aの仕切り壁21の両面に形成したボス部32と側面ハウジング20bL、20bRに形成したボス部33とに転がり軸受34a、34bを介して支持されている。
出力軸25は、大径の出力歯車25aを有し、中央ハウジング20aの仕切り壁21の両面に形成したボス部35と側面ハウジング20bL、20bRに形成したボス部36に転がり軸受37a、37bによって支持されている。
出力軸25のアウトボード側の端部は、側面ハウジング20bL、20bRに形成した開口部から減速機ハウジング20の外側に引き出され、引き出された出力軸25のアウトボード側の端部の外周面に、等速ジョイントの外輪部材15aがスプライン結合されている。
出力軸25に結合された等速ジョイントは、ドライブシャフト(図示省略)を介して駆動輪(図示省略)に接続される。
出力軸25のアウトボード側の端部と側面ハウジング20bL、20bRに形成した開口部との間には、シール部材39を設け、減速機2L、2Rに封入された潤滑油の漏洩を防止している。
(第1実施形態)
この発明の第1実施形態に係る電動モータを添付図面に基づいて説明する。図1ないし図5はこの発明の一実施形態にかかる電動モータ1(1L、1R)の構成を模式的に示したものである。本実施形態にかかる電動モータ1は、筒状のハウジング3(3L、3R)と、ハウジング3内に回り止めされつつ収容される筒状のステータ11と、ハウジング3内に回転自在とされてステータ内に挿通されるロータ12とを備えている。
ハウジング3とステータ11とは、ハウジング3の側面に設けられた貫通孔41を通して、ステータ11の側面に設けられた固定孔42に挿入される固定部材40によって固定される。固定孔42は、ステータ11に設けられ、周方向及び軸方向に側壁を有する凹孔であるため、外周方向から挿入された固定部材40によって、ステータ11の回転及びステータ11の軸方向への移動が防止され、ステータ11の回り止めと抜け止めを同時に実現することができる。
本実施形態では、図1から図3に示すように、ステータ11に設けられる固定孔42は、ステータ11の軸方向に所定の長さ寸法を有しているため、側面側から挿入された固定部材40によって、ハウジング3に対するステータ11の回り止めと抜け止めに加え、軸方向へのステータ11のガタツキを抑制することが可能である。
なお、固定部材40としては、ピンやキーなどステータ11の固定のために必要な強度を有する棒状の部材であれば、特にその形状や材質は限定されない。また、固定部材40を挿入した後の貫通孔41を密閉するために密封材40aを用いてもよい。
さらに、図16に示すように、ボルト40bなどのようにネジを有する固定部材を使用することもできる。この場合は、ハウジング3の貫通孔41に、当該ボルトに螺合する雌ネジ41aを設け、ワッシャー40cを使用して密封材とすることもできる。
ステータ11は、軟質磁性体からなり、図4に示すように外周面が断面円形の筒状で、内周面に内径側に突出する複数の磁極歯45が円周方向に並んで形成されている。各磁極歯45には、図示しないコイルが巻回されている。
また、ステータ11の外周面には、軸方向に伸びる溝43a,43bが設けられている。当該溝43a,43bは、固定孔42に対して中心対称の位置に設けられ、図1,図4に示すように中間部分で途切れるように構成される。
ステータ11は、図5に示すように薄い電磁鋼板で構成された電磁鋼板コア46を積層することにより構成されている。電磁鋼板コア46は環状に構成され、多数の磁極歯45が内側へ向けて伸び、当該磁極歯45の間に多数のスロット47が設けられている。
また、電磁鋼板コア46の外周46oには、凹部48が設けられている。また、凹部48の位置を磁極歯45に対応する位置に設けることにより、電磁鋼板コア46の肉厚が部分的に極端に薄くなることを防止し、磁路の阻害を最小限に抑えることができる。なお、凹部48は、本実施形態では、1つのみが設けられているが、例えば、図6に示すように、複数箇所に設けられていてもよい。
ステータ11は、上記のように板状の電磁鋼板コア46を積層することで形成されるが、図7に示すように、凹部48が同じ位相になるように積層することで先端側の溝43aを形成する。
また、図6に示すように、凹部48が複数箇所に設けられている構成の電磁鋼板コア46であれば、回転方向の磁気特性を均一化するために、1枚ずつ回転角度を変えて積層させることができる。このとき、電磁鋼板コア46の磁極歯45が重なるように積層することが必要であり、一例として図6に示す電磁鋼板コア46では、90度ずつ位相を異ならせて積層することができる。
また、図6の例では、電磁鋼板コア46は、磁極歯45が同位相となるように積層されたとき、各凹部48も同位相となるように、それぞれの凹部48を設ける位置を決定する。一例としては、各凹部48は、磁極歯45に対応して設けられることが好ましい。
上記のステータの形成工程において、途中からは図8に示すように、凹部48の位相が異なるように積層する。これにより、溝43aと別の位置に固定孔42が形成される。図6に示す本実施形態では、溝43aと固定孔42は、180度の位相差を有しているが、電磁鋼板コア46の磁極歯45が重なって積層されるような位相差であれば限定されるものではない。
また、固定孔42の軸方向長さは、一例として、固定部材40の軸方向寸法に対応するように構成することもできるが、これに限定されるものではない。例えば、固定部材40に対して長く構成された固定孔42であっても、固定孔42の先端側の壁が固定部材40に係止されることでステータ11の抜け止めは可能である。
固定孔42の軸方向長さが所定長さとなるように電磁鋼板コア46を積層した後、図9に示すように、電磁鋼板コア46を元の位相とし、凹部48を先端側の溝43aと同位相となるように積層する。固定孔42の軸方向長さは、図1に示すように、固定部材40の軸方向寸法に合わせることで、ステータ11の軸方向へのガタツキなどを抑えることができる。
凹部48を先端側の溝43aと同位相となるように積層することにより、後端側の溝43bが形成される。このように電磁鋼板コア46を積層することで、所定の軸方向寸法のステータ11が作成される。
図10に示すように、上記構成のステータ11は、ハウジングの片側に位置する開口からハウジング3に挿入される。このとき、固定孔42とハウジングの貫通孔41とが連通するように周方向の位置を合わせておく。
ステータ11をハウジング3の最奧まで挿入した後、固定部材40を貫通孔41及び固定孔42に挿入し、貫通孔41に密封材40aを充填する。上記の通り、固定孔42は、軸方向に所定の長さ寸法に設けられているため、周方向に伸びる固定部材40を外周側から挿入することで、ステータ11の回り止めと抜け止めを同時に行うことが可能である。
なお、図11に示すように、ハウジング3の内周面に案内リブ49を設け、先端側の溝43aに当該案内リブ49を嵌め合わすことにより、ステータ11の周方向の位置合わせを行うことができる。
(第2実施形態)
図12は、本発明の第2実施形態にかかる電動モータの構成を示す図であり、図2に対応する図である。図13は、第2実施形態にかかる電動モータのステータに使用される電磁鋼板コアの構成を模式的に示す平面図である。本実施形態にかかる電動モータ1は、図12,図13に示すように、電磁鋼板コアの外周46oに設けられた凸部51によって、ステータ11の外周面に、位置決めガイド50を形成したものである。また、ハウジング3の内周面には、位置決めガイド50に対応した位置に凹溝52を設け、ハウジング3へのステータ11挿入時の周方向位置合わせを行なうようにしたものである。
図13に示すように、凸部51は、凹部48に対して90度の位相を持つように2箇所に設けられる。これにより電磁鋼板コア46の積層時において、固定孔42形成のために180度の位相を持つように電磁鋼板コア46を積層した場合でも、凸部51の位相は変わらず、位置決めガイド50を軸方向全長にわたって連続して構成することができる。
なお、位置決めガイド50は、必ずしもステータ11の軸方向全長にわたって設けられる必要はない。すなわち、固定孔42形成のために変更する電磁鋼板コア46の位相差に応じた位置に位置決めガイド50が設けられた場合は、その位置にハウジングの凹溝52を設ければよい。
(第3実施形態)
図14は、本発明の第3実施形態にかかる電動モータの組み立て構成を示す図である。図15は、第3実施形態にかかる電動モータの構成を模式的に示す図であり、(a)破断面図、(b)はC−C線における断面図である。この実施形態にかかる電動モータ1は、ハウジング3の内周面にキー挿入溝53を設け、当該キー挿入溝53にキー54を挿入することで、ステータ11の回り止めを行なうものである。キー挿入溝53は、ステータ11に設けられた先端側の溝43aに対応する位置にハウジング3の軸方向全長にわたり設けられている。ハウジング3に挿入されたステータ11の先端側の溝43aに対向する位置には、当該キー挿入溝53と先端側の溝43aによって画定されるキー挿入領域が形成されるため、当該キー挿入領域にキー挿入溝53と先端側の溝43aを跨ぐようにキー54を配置する。
キー54をキー挿入溝53と先端側の溝43aに挿入するには、図15に示すように、ハウジング3へのステータ11の挿入に先立ち、キー挿入溝53にキー54を挿入し、その後、ステータ11の先端側の溝43aが当該キー54に嵌まるようにステータ11を挿入する。
このように、この実施形態では、ハウジングの内周壁に設けられたキー挿入溝53とステータ11の先端側の溝43aにキー54が挿入されて、ステータ11のハウジングに対する挿入方向が決定される。また、当該キー54は、固定孔42に挿入された固定部材40に加えて、ステータ11の回り止めを補強する。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明の電動モータ1は、自動車の車両駆動用モータなどに好適に使用され,簡単な構成で回り止め及び抜け止めを同時に実現することができる。
1、1L、1R :電動モータ
2、2L、2R :減速機
3、3L、3R :モータ用ハウジング
3aL、3aR :モータ用ハウジング本体
3bL、3bR :外側壁
3cL、3cR :内側壁
4 :冷却流路
5 :給入口
6 :排出口
7 :給入用配管
8 :排出用配管
11 :ステータ
12 :ロータ
12a :モータ軸
13 :シール部材
14a、14b :転がり軸受
15a :外輪部材
20 :減速機ハウジング
20a :中央ハウジング
20bL、20bR :側面ハウジング
21 :仕切り壁
22L、22R :収容室
23 :入力軸
23a :入力歯車
24 :中間軸
24a :大径歯車
24b :小径歯車
25 :出力軸
25a :出力歯車
27a、27b :ボス部
28a、28b :転がり軸受
29 :ボルト
31 :シール部材
32、33 :ボス部
34a、34b :転がり軸受
35、36 :ボス部
37a、37b :転がり軸受
39 :シール部材
40 :固定部材
40a :密封材
40b :ボルト
40c :ワッシャー
41 :貫通孔
42 :固定孔
43a,43b:溝
45 :磁極歯
46 :電磁鋼板コア
47 :スロット
48 :凹部
49 :案内リブ
50 :位置決めガイド
51 :凸部
52 :凹溝
53 :キー挿入溝
54 :キー
A :2モータ車両駆動装置

Claims (6)

  1. 外周に凹部を有する電磁鋼板のコアを軸方向に積層形成することで側面に溝が形成されたステータと、内部に前記ステータが嵌め込まれる筒状のハウジングを有する電動モータにおいて、
    前記ステータは、軸方向中間位置において前記凹部を前記溝の位相と異なるように前記電磁鋼板を積層することで当該中間位置に形成された、軸方向に所定の長さを有する固定孔を有し、
    前記ハウジングの側面に設けられた貫通孔を通して前記固定孔に挿入される固定部材により、前記ステータが前記ハウジングに固定されていることを特徴とする、電動モータ。
  2. 前記ハウジングは内周面に前記ステータの挿入側端部に連通する先端側溝と係合する案内リブを有し、前記ステータは、当該先端側溝より案内されて周方向に位置決めされて前記ハウジング内に嵌め込まれることを特徴とする、請求項1に記載の電動モータ。
  3. 前記電磁鋼板のコアは、前記凹部を外周の複数箇所に有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の電動モータ。
  4. 前記電磁鋼板のコアは、磁極歯が設けられている位置に対応して前記凹部が設けられていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1つに記載の電動モータ。
  5. 電磁鋼板のコアは、外周に凸部を備え、当該凸部により前記ステータの外周面に設けられたリブを、前記ステータを前記ハウジングに挿入するときの周方向位置決めガイドとすることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1つに記載の電動モータ。
  6. 前記ハウジングは、前記ステータの前記溝に対応する凹溝を備え、前記凹溝と前記溝の双方を跨ぐように挿入される前記ステータの周方向位置決め部材を備えることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1つに記載の電動モータ。
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