JP2017112323A - ノイズ対策部品 - Google Patents

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    • H01F17/06Fixed inductances of the signal type  with magnetic core with core substantially closed in itself, e.g. toroid
    • H01F2017/065Core mounted around conductor to absorb noise, e.g. EMI filter

Abstract

【課題】電力用又は通信用の導体とコア部が接触しないノイズ対策部品を提供すること。【解決手段】ノイズ対策部品1は、コア部3と、絶縁部5とを備える。コア部3は、磁性材料によって構成され、貫通孔7を有する形状とされる。絶縁部5は、電気絶縁性のある材料によって構成され、導体が貫通孔7に挿し込まれた際に導体とコア部3の間に介在することにより、導体とコア部3を電気的に絶縁可能に構成される。絶縁部の少なくとも一部は、エラストマー材料によって構成されたエラストマー部11とされる。導体が貫通孔7に挿し込まれた際、エラストマー部11は弾性変形して導体に圧力を加えることにより、コア部3が自重で導体に沿ってずり落ちるのを抑制する。【選択図】図1

Description

本開示は、電力用又は通信用の導体に装着されるノイズ対策部品に関する。
電力用又は通信用の導体に装着されるノイズ対策部品として、フェライトコア(以下、コア部とも称する。)を内包するエラストマー部を備えたノイズ対策部品が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このノイズ対策部品の場合、コア部の内周側に通される導体(特許文献1でいうリード。)に対してエラストマー部が加圧状態で接触することにより、導体に沿って磁性体が自重でずり落ちるのを抑制することができる。
特開2012−104556号公報
ところで、上記特許文献1に記載の技術の場合、コア部の内周面の一端付近において、コア部の外面がエラストマー部の外面に達している箇所がある。この箇所は、金型内にコア部が設置された際に、コア部が金型に対して直に接している箇所に相当する。このような箇所では、エラストマー部による被覆が途切れることがあり、その場合、ごく僅かとはいえ、コア部の外面がエラストマー部の外部に露出する。
そのため、このような箇所において電力用又は通信用の導体がコア部に接触すると、導体がコア部に電気的に接続される可能性があり、導体とコア部との間に高度な電気絶縁性が要求される場合には、そのような要求に応えることが難しいという課題があった。
また、電力用又は通信用の導体がコア部に対して直に接触する状態にあると、導体とコア部との間にエラストマー部が介在している場合に比べ、導体やコア部が摩耗しやすくなる。特に外部からの振動が伝わるような環境では、導体やコア部の摩耗が進みやすい、という問題がある。
さらに、電力用又は通信用の導体がコア部に対して直に接触する状態にあると、導体とコア部との間にエラストマー部が介在している場合に比べ、導体からコア部へ熱が伝わりやすくなり、コア部のインピーダンス特性が変化することがある。特に、大電流が流れる電力用の導体の場合には、導体が発熱して高温になることもあるため、そのような熱がコア部に伝わると、ノイズ対策部品の性能が低下する等の影響が出るおそれがあった。
以上のような事情から、電力用又は通信用の導体とコア部が接触しないノイズ対策部品を提供することが望ましい。
以下に説明するノイズ対策部品は、磁性材料によって構成され、貫通孔を有する形状とされたコア部と、電気絶縁性のある材料によって構成され、電力用又は通信用の導体が貫通孔に挿し込まれた際に、導体とコア部の間に介在することにより、導体とコア部を電気的に絶縁可能な絶縁部とを備え、絶縁部の少なくとも一部は、エラストマー材料によって構成されたエラストマー部とされていて、導体が貫通孔に挿し込まれた際には、エラストマー部が弾性変形して導体に圧力を加えることにより、コア部が自重で導体に沿ってずり落ちるのを抑制可能に構成されている。
本開示のノイズ対策部材は、電力用又は通信用の導体の外周に装着されて、導体に流れるノイズ電流ないしはサージ電流を減衰させる部材である。すなわち、本開示でいうノイズ対策はサージ対策を含む概念であり、本開示のノイズ対策部材は、サージ対策をも含むノイズ対策を実施可能な部材である。電力用又は通信用の導体は、電力ケーブルや通信ケーブルなどの各種電線、電子部品が有するリード、バスバー等である。
このように構成されたノイズ対策部品によれば、電力用又は通信用の導体がコア部の貫通孔に挿し込まれた際には、絶縁部が導体とコア部の間に介在することにより、導体とコア部が互いに接触しないように隔離する。そのため、導体とコア部が接触し得る箇所においてコア部が外部に露出していた従来品とは異なり、導体とコア部が電気的に接続されることがない。
また、導体とコア部との間に絶縁部が介在することにより、導体とコア部が直に接触するのを防ぐため、導体やコア部の摩耗を抑制することができる。したがって、例えば外部からの振動が伝わるような環境でノイズ対策部品が使用されたとしても、導体とコア部が接触し得る箇所においてコア部が外部に露出していた従来品とは異なり、導体やコア部が摩耗するのを抑制することができる。
さらに、導体とコア部との間に絶縁部が介在することにより、導体とコア部が直に接触するのを防ぐため、導体からコア部へ熱が伝わるのを抑制することもできる。したがって、導体からコア部へ直に熱が伝わる構造になっている場合に比べ、コア部のインピーダンス特性が変化するのを抑制でき、ノイズ対策部品の性能低下を抑制することができる。
また、絶縁部の少なくとも一部はエラストマー部とされ、導体が貫通孔に挿し込まれた際には、エラストマー部が弾性変形して導体に圧力を加える状態で接触することにより、コア部が自重で導体に沿ってずり落ちるのを抑制する。そのため、ノイズ対策部品を導体に装着した後、その導体を有する電子部品又は電気部品を電子回路基板等に実装する際に、ノイズ対策部品が導体から脱落するのを抑制できる。したがって、導体から脱落しやすいコアを使用する場合に比べ、良好な作業性を確保することができる。さらに、上述のようなエラストマー部を備えていると、外部から振動が伝わった場合に振動を吸収することができる。あるいは、外部から衝撃が加わった場合に衝撃を緩和することができる。
図1Aは第一実施形態のノイズ対策部品を右上前方から見た斜視図である。図1Bは第一実施形態のノイズ対策部品を右下前方から見た斜視図である。図1Cは第一実施形態のノイズ対策部品のコア部と他の部分との位置関係を示す斜視図である。図1Dは第一実施形態のノイズ対策部品の筒状部と他の部分との位置関係を示す斜視図である。 図2Aは第一実施形態のノイズ対策部品の平面図である。図2Bは第一実施形態のノイズ対策部品の正面図である。図2Cは第一実施形態のノイズ対策部品の右側面図である。図2Dは第一実施形態のノイズ対策部品の底面図である。図2Eは図2B中にIIE−IIE線で示した切断箇所における断面図である。図2Fは図2C中にIIF−IIF線で示した切断箇所における断面図である。 図3Aは金型と金型に入れられる前の筒状部を右側面側から見た縦断面図である。図3Bは金型と金型に入れられる前の筒状部を正面側から見た縦断面図である。図3Cは金型と金型に入れられた後の筒状部を右側面側から見た縦断面図である。図3Dは金型と金型に入れられた後の筒状部を正面側から見た縦断面図である。 図4Aは金型及び筒状部と金型に入れられる前のコア部を右側面側から見た縦断面図である。図4Bは金型及び筒状部と金型に入れられる前のコア部を正面側から見た縦断面図である。図4Cは金型及び筒状部と金型に入れられた後のコア部を右側面側から見た縦断面図である。図4Dは金型及び筒状部と金型に入れられた後のコア部を正面側から見た縦断面図である。 図5Aは金型が閉じられた状態を右側面側から見た縦断面図である。図5Bは金型が閉じられた状態を正面側から見た縦断面図である。図5Cは金型内にエラストマー材料が充填された状態を右側面側から見た縦断面図である。図5Dは金型内にエラストマー材料が充填された状態を正面側から見た縦断面図である。 図6Aは導体に取り付けられた状態を正面側から見た縦断面図である。図6Bは導体に取り付けられた状態を右側面側から見た縦断面図である。 図7Aは第二実施形態のノイズ対策部品を右上前方から見た斜視図である。図7Bは第二実施形態のノイズ対策部品を右下前方から見た斜視図である。図7Cは第二実施形態のノイズ対策部品を右下前方から見た斜視図であり、コア部の位置を併記した斜視図である。図7Dは第二実施形態のノイズ対策部品のコア部と他の部分との位置関係を示す斜視図である。 図8Aは第二実施形態のノイズ対策部品の平面図である。図8Bは第二実施形態のノイズ対策部品の正面図である。図8Cは第二実施形態のノイズ対策部品の右側面図である。図8Dは第二実施形態のノイズ対策部品の底面図である。図8Eは図8B中にVIIIE−VIIIE線で示した切断箇所における断面図である。図8Fは図8C中にVIIIF−VIIIF線で示した切断箇所における断面図である。 図9Aは金型が閉じられた状態を右側面側から見た縦断面図である。図9Bは金型内にエラストマー材料が充填された状態を右側面側から見た縦断面図である。 図10Aは第三実施形態のノイズ対策部品を右上前方から見た斜視図であり、コア部の位置を併記した斜視図である。図10Bは第三実施形態のノイズ対策部品のコア部と他の部分との位置関係を示す斜視図である。 図11Aは第三実施形態のノイズ対策部品の平面図である。図11Bは第三実施形態のノイズ対策部品の正面図である。図11Cは第三実施形態のノイズ対策部品の右側面図である。図11Dは第三実施形態のノイズ対策部品の底面図である。 図12Aは図11C中にXIIA−XIIA線で示した切断箇所における断面図である。図12Bは図11B中にXIIB−XIIB線で示した切断箇所における断面図である。図12Cは図11B中にXIIC−XIIC線で示した切断箇所における断面図である。 図13Aは金型が閉じられた状態を正面側から見た縦断面図である。図13Bは金型が閉じられた状態を右側面側から見た縦断面図である。図13Cは金型内にエラストマー材料が充填された状態を正面側から見た縦断面図である。図13Dは金型内にエラストマー材料が充填された状態を右側面側から見た縦断面図である。 図14Aは第四実施形態のノイズ対策部品を右上前方から見た斜視図である。図14Bは第四実施形態のノイズ対策部品を右下前方から見た斜視図であり、コア部及び筒状部の位置を併記した斜視図である。図14Cは第四実施形態のノイズ対策部品のコア部と他の部分との位置関係を示す斜視図である。図14Dは第四実施形態のノイズ対策部品の筒状部と他の部分との位置関係を示す斜視図である。
次に、上述のノイズ対策部品について、例示的な実施形態を挙げて説明する。
(1)第一実施形態
図1Aから図1Dまでの各図,及び図2Aから図2Fまでの各図に示すように、第一実施形態のノイズ対策部品1は、コア部3と、絶縁部5とを備える。なお、本実施形態の場合、ノイズ対策部品1の左側面図は右側面図と同一に表れる。ノイズ対策部品1の背面図は正面図と同一に表れる。また、以下の説明においては、必要に応じて、図中に併記した前後左右上下の各方向を利用して説明を行う。
これらの各方向は、ノイズ対策部品1の六面図において、正面図に表れる箇所が向けられる方向を前、背面図に表れる箇所が向けられる方向を後、左側面図に表れる箇所が向けられる方向を左、右側面図に表れる箇所が向けられる方向を右、平面図に表れる箇所が向けられる方向を上、底面図に表れる箇所が向けられる方向を下、と規定した相対的な方向である。ただし、これらの各方向は、ノイズ対策部品1を構成する各部の相対的な位置関係を簡潔に説明するために規定した方向に過ぎない。したがって、ノイズ対策部品1の使用時等に、ノイズ対策部品1をどのような方向に向けて設置するかは任意である。
コア部3は、磁性材料によって構成されている。本実施形態の場合、磁性材料としてはマンガン亜鉛フェライトが使用されている。コア部3は、略円筒形に構成され、貫通孔7を有する形状とされている。貫通孔7は、コア部3を図中でいう上下方向に貫通している。
絶縁部5は、電気絶縁性のある材料によって構成されている。より詳しくは、絶縁部5は、エラストマー部11と、筒状部13とを有する。エラストマー部11は、エラストマー材料によって構成されている。本実施形態の場合、エラストマー材料としては合成ゴムが使用されている。エラストマー部11は、全体的な形状が略円柱状に成形され、その外周面には円周方向に延びる溝15が設けられている。
また、エラストマー部11には、エラストマー部11の上面と下面との間を上下方向に貫通する通路17が設けられている。この通路17の上下方向に直交する断面の形状は、図2A及び図2Dに表れるように、左右方向寸法が前後方向寸法よりも長い扁平な形状とされている。通路17の内面には、一対の突起21が設けられている。一方の突起21は、後方に向けられた面から後方に向かって突出し、他方の突起21は、前方に向けられた面から前方に向かって突出している。通路17の下端は、図2E及び図2Fに表れるように、下端に近づくほど通路17の左右方向寸法及び前後方向寸法が拡大する形状にされている。
さらに、エラストマー部11の下面において、通路17を挟んで前後方向両側となる位置には、凹部23が設けられている。この凹部23は、通路17から離れた位置に設けられている。また、この凹部23の内側に入り込んだ箇所においては、図2D及び図2Eに表れるように、コア部3の表面がエラストマー部11の外部に露出する状態にある。
筒状部13は、電気絶縁性のある樹脂フィルムによって構成された筒状体からなる。本実施形態の場合、筒状部13は、ポリイミド製フィルムによって構成されたチューブ(すなわち、ポリイミドチューブ。)によって構成されている。筒状部13は、貫通孔7の貫通方向について貫通孔7を貫通する位置に配置されている。本実施形態の場合、筒状部13は、エラストマー部11の内部に埋め込まれた構造とされている。筒状部13の上端は、図2E及び図2Fに表れるように、コア部3の上端よりも上方へ突出し、筒状部13の下端は、コア部3の下端よりも下方へ突出している。これにより、少なくともコア部3の内周面と通路17との間には、確実に筒状部13が存在するように構成されている。
以上のようなノイズ対策部品1は、以下のような手順で製造することができる。まず、図3A及び図3Bに示すように、第一金型301と第二金型302が所定位置に組み合わせられた状態において、筒状部13が金型内に入れられる。このとき、筒状部13は、図3C及び図3Dに示すように、通路17を形成するための通路形成用突出部31に嵌め込まれる。これにより、筒状部13は、金型内で倒れたり傾いたりすることなく所期の位置に保持される。通路形成用突出部31の下端は、図3B及び図3Dに表れるように、下端に近づくほど左右方向寸法が拡大する形状にされている。そのため、筒状部13の下端は、所定の位置において通路形成用突出部31に接触し、その位置において支持される。
続いて、図4A及び図4Bに示すように、コア部3が金型内に入れられる。このとき、コア部3は、図4C及び図4Dに示すように、筒状部13の外周側に嵌め込まれる。これにより、コア部3は、金型内で倒れたり傾いたりすることなく所期の位置に保持される。また、コア部3の下端は、凹部23を形成するための凹部形成用突出部33に接触する。これにより、コア部3は、凹部形成用突出部33によって支持される状態になる。
続いて、図5A及び図5Bに示すように、第三金型303が所定位置に組み合わせられ、これにより金型が閉じられる。この状態において、金型内にエラストマー材料が射出されて、図5C及び図5Dに示すように、エラストマー部11が成形される。なお、エラストマー部11の成形後は金型が開かれて、ノイズ対策部品1が金型から取り出される。
以上のようなノイズ対策部品1は、図6A及び図6Bに示すように、例えば電子部品35が備えるリード37(本明細書でいう通信用の導体の一例に相当。)に取り付けられることにより、リード37に流れるノイズ電流ないしはサージ電流を減衰させる。
ノイズ対策部品1をリード37に取り付ける際には、エラストマー部11が有する通路17にリード37が挿し込まれる。通路17は、筒状部13の内周側を貫通する位置にあり、リード37を通路17に挿し込むと、リード37を筒状部13の内周側に挿し込むことにもなる。また、通路17及び筒状部13は、コア部3が有する貫通孔7の内周側を貫通する位置にあり、リード37を通路17に挿し込むと、リード37をコア部3が有する貫通孔7の内周側に挿し込むことにもなる。
リード37が通路17に挿し込まれた際には、通路17内にある突起21がリード37に接触し、エラストマー部11が弾性変形する。そのため、エラストマー部11は、リード37に圧力を加え、これにより、コア部3が自重でリード37に沿ってずり落ちるのを抑制することができる。すなわち、上述のような突起21が設けられることにより、通路17の断面積は一定でない状態にあるので、通路17の断面積が狭くなる箇所において、リード37がエラストマー部11にグリップされ、コア部3のずり落ちが抑制される。
したがって、ノイズ対策部品1をリード37に装着した後、そのリード37を有する電子部品35を電子回路基板等に実装する際に、ノイズ対策部品1がリード37から脱落するのを抑制できる。よって、リード37から脱落しやすいコアを使用する場合に比べ、良好な作業性を確保することができる。また、上述のようなエラストマー部11を備えていると、外部から振動が伝わった場合に振動を吸収することができる。あるいは、外部から衝撃が加わった場合に衝撃を緩和することができる。
また、エラストマー部11及び筒状部13は、絶縁部5を構成しており、リード37が貫通孔7に挿し込まれた際には、絶縁部5がリード37とコア部3の間に介在することにより、リード37とコア部3を電気的に絶縁する。そのため、リード37とコア部3が接触し得る箇所においてコア部3が外部に露出していた従来品とは異なり、リード37とコア部3が電気的に接続されることがない。
また、リード37とコア部3との間に絶縁部5が介在することにより、リード37とコア部3が直に接触するのを防ぐため、リード37やコア部3の摩耗を抑制することができる。したがって、例えば外部からの振動が伝わるような環境でノイズ対策部品1が使用されたとしても、リード37とコア部3が接触し得る箇所においてコア部3が外部に露出していた従来品とは異なり、リード37やコア部3が摩耗するのを抑制することができる。
さらに、リード37とコア部3との間に絶縁部5が介在することにより、リード37とコア部3が直に接触するのを防ぐため、リード37からコア部3へ熱が伝わるのを抑制することもできる。したがって、リード37からコア部3へ直に熱が伝わる構造になっている場合に比べ、コア部3のインピーダンス特性が変化するのを抑制でき、ノイズ対策部品1の性能低下を抑制することができる。
また、上記ノイズ対策部品1の場合、絶縁部5が上述のような筒状部13を備えているので、エラストマー部11の摩耗が進んだ場合でも、筒状部13で摩耗を抑制することができる。そのため、エラストマー部11単独で絶縁部5が構成されている場合に比べ、絶縁部5の機械的強度を高めることができ、高い電気絶縁性を確保することができる。
また、上記ノイズ対策部品1の場合、エラストマー部11は、リード37が通される箇所から離れた位置に凹部23を有し、凹部23の内側に入り込んだ箇所において、コア部3の表面が外部に露出している。そのため、仮に何らかの物体がノイズ対策部品1に接触したとしても、その物体が外部に露出したコア部3の表面に接触する可能性を低めることができ、そのような物体とコア部3が電気的に接続されるのを抑制できる。また、このような凹部23は、リード37が通される箇所から離れた位置に設けられているので、リード37が凹部23の内側に入り込んで外部に露出したコア部3の表面に接触する可能性を低めることができ、リード37とコア部3が電気的に接続されるのを抑制できる。
また、上述のような凹部23が設けられていれば、コア部3の表面が外部に露出する箇所を利用して、金型の内面をコア部3に接触させることができる。そのため、コア部3と金型の相対位置を容易に位置決めできる。したがって、コア部3と絶縁部5の相対位置を設計通りの位置関係にすることができ、絶縁部5の成形時にコア部3が絶縁部5に対して偏った位置へずれたり傾いたりしやすい場合に比べ、絶縁部5による絶縁性能を設計通りに発揮させることができる。また、エラストマー部11の成形後には、凹部23内を見ることにより、コア部3が内包されているか否かを事後的に確認することができる。したがって、ノイズ対策部品1の検品作業を容易に実施することができる。
(2)第二実施形態
次に、第二実施形態について説明する。なお、第二実施形態以降の実施形態は、第一実施形態と機能的に共通する箇所が多いので、第一実施形態との相違点を中心に詳述し、第一実施形態と機能的に共通する箇所に関しては、第一実施形態と同じ符号を付すことにして、その詳細な説明を省略する。
図7Aから図7Dまでの各図,及び図8Aから図8Fまでの各図に示すように、第二実施形態のノイズ対策部品41は、コア部3と、絶縁部5とを備える。ただし、第二実施形態の絶縁部5は、エラストマー部11単独で構成されており、第一実施形態において説明した筒状部13が省かれている。なお、本実施形態の場合、ノイズ対策部品41の左側面図は右側面図と同一に表れる。ノイズ対策部品41の背面図は正面図と同一に表れる。
また、第二実施形態においても、エラストマー部11の下面には、凹部23が設けられているが、凹部23の形状と数が第一実施形態とは相違する。具体的には、第二実施形態においては、エラストマー部11の下面に三つの凹部23が設けられている。
さらに、第二実施形態おいて、コア部3の下面には、三つの位置決め部43が設けられている。各位置決め部43は、それぞれが円柱状に凹んだ有底穴である。これら三つの位置決め部43は、図8Dに表れるように、下方から見ると、ちょうど三つの凹部23に重なる位置にあり、かつ、三つの凹部23よりも一回り大きい直径にされている。第二実施形態においても、凹部23の内側に入り込んだ箇所においてコア部3の表面が外部に露出しているが、その露出箇所は、上述の位置決め部43の内底面となっている。
以上のような第二実施形態のノイズ対策部品41も、図9A及び図9Bに示すように、第一実施形態の場合と類似の金型を利用して製造することができる。コア部3が金型内に配置された際には、図9Aに示すように、コア部3の下端では、三つの位置決め部43の内底面が凹部形成用突出部33に接触する。これにより、コア部3は、凹部形成用突出部33によって支持されるとともに、水平方向への変位が規制される状態になる。そのため、図9Bに示すように、金型内にエラストマー材料が射出された際に、エラストマー材料からコア部3に対して圧力が作用しても、コア部3は所期の位置に保持されて、設計通りの位置に組み込まれる。
したがって、エラストマー部11の成形時にコア部3が傾いたり偏ったりする可能性を低減できるので、絶縁部5の肉厚が過小になる箇所ができにくく、絶縁部5による絶縁性能を設計通りに発揮させることができる。また、金型内でコア部3を支持する都合上、コア部3と金型との接触箇所には、コア部3が外部に露出する箇所やエラストマー部11が薄肉になる箇所ができるが、そのような箇所は、凹部23の内側に入り込んだ箇所にあり、通路17からは離れた箇所にある。したがって、通路17に通される導体や何らかの物体が、コア部3に接触する可能性を低くすることができる。
なお、リードに流れるノイズ電流ないしはサージ電流を減衰させる点、エラストマー部11の弾性力を利用してリードに対する取り付けができる点、エラストマー部11で振動を吸収したり衝撃を緩和したりすることができる点、エラストマー部11でリードからコア部3に伝わる熱を抑制できる点などは、第一実施形態と同様である。
(3)第三実施形態
次に、第三実施形態について説明する。図10Aから図10Bまでの各図,図11Aから図11Dまでの各図,及び,図12Aから図12Cまでの各図に示すように、第三実施形態で例示するノイズ対策部品51は、その形状及び寸法が、第一実施形態及び第二実施形態とは相違する。より詳しくは、第三実施形態で例示するノイズ対策部品51は、電力用の導体であるバスバーに取り付けることを想定した形状及び寸法で設計されている。
また、第三実施形態で例示するノイズ対策部品51は、コア部3と、絶縁部5とを備える。ただし、第三実施形態の絶縁部5は、エラストマー部11単独で構成され、第一実施形態において説明した筒状部13が省かれている。すなわち、構造的には、第一実施形態で例示した筒状部13が省かれている点で、第二実施形態と類似の構成になっている。なお、本実施形態の場合、ノイズ対策部品51の左側面図は右側面図と同一に表れる。ノイズ対策部品51の背面図は正面図と同一に表れる。
また、第三実施形態においても、エラストマー部11には、凹部23が設けられているが、凹部23の形状と数が第一実施形態及び第二実施形態とは相違する。具体的には、第三実施形態においては、エラストマー部11の上下方向中央よりも下側となる箇所には四つの凹部23が設けられている。これら四つの凹部23は、凹部23の内側に入り込んだ箇所においてコア部3の表面が外部に露出している凹部23である。また、エラストマー部11の上下方向中央よりも上側となる箇所には、六つの副凹部53が設けられている。これら六つの副凹部53は、副凹部53の内側に入り込んだ箇所においてコア部3の表面が外部に露出する可能性がある凹部23である。ただし、副凹部53の内側においてコア部3の表面が外部に露出するか否かは、コア部3が公差の範囲内でどの程度傾いたかによって変わるので不定である。
以上のような第三実施形態のノイズ対策部品51も、図13Aから図13Dまでの各図に示すように、第一実施形態及び第二実施形態の場合と類似の金型を利用して製造することができる。コア部3が金型内に配置された際には、図13A及び図13Bに示すように、コア部3は、凹部形成用突出部33に接触する。これにより、コア部3は、凹部形成用突出部33によって支持されるとともに、水平方向への変位が規制される状態になる。そのため、図13C及び図13Dに示すように、金型内にエラストマー材料が射出された際に、エラストマー材料からコア部3に対して圧力が作用しても、コア部3は所期の位置に保持されて、設計通りの位置に組み込まれる。また、コア部3が僅かに傾いたとしても、その場合は、コア部3が副凹部形成用突出部55に接触するため、その傾きは公差の範囲内(すなわち、許容される範囲内。)に収まる。
したがって、エラストマー部11の成形時にコア部3が傾いたり偏ったりする可能性を低減できるので、絶縁部5の肉厚が過小になる箇所ができにくく、絶縁部5による絶縁性能を設計通りに発揮させることができる。また、金型内でコア部3を支持する都合上、コア部3と金型との接触箇所には、コア部3が外部に露出する箇所やエラストマー部11が薄肉になる箇所ができるが、そのような箇所は、凹部23又は副凹部53の内側に入り込んだ箇所にあり、通路17からは離れた箇所にある。したがって、通路17に通されるバスバーや何らかの物体が、コア部3に接触する可能性を低くすることができる。
なお、導体に流れるノイズ電流ないしはサージ電流を減衰させる点、エラストマー部11の弾性力を利用して導体に対する取り付けができる点、エラストマー部11で振動を吸収したり衝撃を緩和したりすることができる点、エラストマー部11で導体からコア部3に伝わる熱を抑制できる点などは、第一実施形態及び第二実施形態と同様である。
(4)第四実施形態
次に、第四実施形態について説明する。図14Aから図14Dまでの各図に示すように、第四実施形態で例示するノイズ対策部品61は、第二実施形態で例示したノイズ対策部品41に対して、更に第一実施形態で例示した筒状部13を付加したものである。このような構成を採用すれば、筒状部13の作用により、第一実施形態と同じ程度まで絶縁部5の絶縁性能を向上させることができ、エラストマー部11の摩耗対策を行うことができる。また、第二実施形態と同様の位置決め部43がコア部3の下面に設けられているので、エラストマー部11の成形時にコア部3が傾いたり偏ったりする可能性を低減でき、絶縁部5による絶縁性能を設計通りに発揮させることができる。
なお、リードに流れるノイズ電流ないしはサージ電流を減衰させる点、エラストマー部11の弾性力を利用してリードに対する取り付けができる点、エラストマー部11で振動を吸収したり衝撃を緩和したりすることができる点、エラストマー部11でリードからコア部3に伝わる熱を抑制できる点などは、第一実施形態及び第二実施形態と同様である。
(5)その他の実施形態
以上、ノイズ対策部品61について、例示的な実施形態を挙げて説明したが、上述の実施形態は本開示の一態様として例示されるものに過ぎない。すなわち、本開示は、上述の例示的な実施形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な形態で実施することができる。
例えば、上記第一実施形態及び第四実施形態では、筒状部13を構成するために、あらかじめ筒状に成形されたポリイミドチューブを利用していたが、これに限らない。ポリイミドチューブ以外の例としては、ポリイミドシートを丸めて筒状にして用いてもよい。シートを丸めて筒状にする場合は、円周方向の両端が重なるように丸めてもよく、これにより、外周面全周にわたって隙間がない筒状体を構成することができる。ただし、実害のない範囲で多少の隙間ができてもかまわないのであれば、円周方向の両端が重なっていなくてもよい。
あらかじめ筒状に成形されたポリイミドチューブであれば、特に工夫しなくても、単独で金型内に配置することができる。一方、ポリイミドシートを丸めて筒状にする場合は、丸めて筒状にしてから円周方向の両端を接着又は溶着等の手法で接合してもよい。あるいは、金型内にコア部3を先に配置しておいて、丸めて筒状にしたポリイミドシートをコア部3の貫通孔7に挿し込んでもよい。この場合、筒状にされたポリイミドシートは、径が拡大する方向へ自ら拡がろうとするので、これにより、コア部3の内周面に押し付けられ、その状態で保持される。したがって、このような手法を利用すれば、ポリイミドシートを事前にチューブ状に加工しておくことは必須ではない。
また、円筒部を構成する樹脂材料は、ポリイミドに限定されない。ポリイミド以外のフィルムとしては、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)フィルム等が好適である。
上記実施形態では、エラストマー部11を構成するエラストマー材料の例として、合成ゴムを例示したが、他のエラストマー材料でもよく、熱可塑性エラストマー及び熱硬化性エラストマー(例えば、合成ゴムや天然ゴム。)、どちらも利用できる。熱可塑性エラストマーの具体例としては、例えば、オレフィン系、スチレン系、エステル系、アミド系、ウレタン系などの各種熱可塑性エラストマーを挙げることができ、更に、これら各種熱可塑性エラストマーの水添、その他による変性物などを挙げることができる。熱硬化性エラストマーの具体例としては、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム等を挙げることができる。
また、上記実施形態の場合、筒状部13は、エラストマー部11の内部に埋め込まれた構造とされていたが、筒状部13が、エラストマー部11の内部に埋め込まれるか否かは任意である。筒状部13をエラストマー部11の内部に埋め込まない場合、筒状部13は、エラストマー部11の内周側に配置されていればよい。この場合、筒状部13の内周面によって通路17が構成されることになる。
また、上記実施形態では、コア部3を構成する磁性材料の例としてマンガン亜鉛フェライトを例示したが、他の磁性材料でもよい。他の磁性材料としては、例えば、鉄アルミケイ素合金(センダスト(登録商標))、ニッケル鉄合金(パーマロイ)、コバルト鉄合金、鉄ケイ素ホウ素系合金、各種フェライト系磁性材料、アモルファス系磁性材料などを挙げることができる。フェライト系磁性材料としては、上述のマンガン亜鉛フェライトの他には、ニッケル亜鉛フェライト、マグネシウム亜鉛フェライト、銅亜鉛フェライト、磁鉄鉱等のスピネル型結晶構造を有するスピネルフェライト、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト等の六方晶フェライト、イットリウム鉄ガーネットなどのガーネットフェライト等を挙げることができる。アモルファス系磁性材料としては、鉄合金系、コバルト合金系、ニッケル合金系、これらの混合合金系アモルファスなどが挙げられる。
(6)補足
なお、以上説明した例示的な実施形態から明らかなように、本開示のノイズ対策部品は、更に以下に挙げるような構成を備えていてもよい。
まず、本開示のノイズ対策部品において、絶縁部は、電気絶縁性のある樹脂フィルムによって構成された筒状体からなる筒状部を有し、筒状部は、貫通孔の貫通方向について貫通孔を貫通する位置に配置されて、筒状部の内周側に導体を挿し込み可能に構成されていてもよい。
このように構成されたノイズ対策部品によれば、絶縁部が上述のような筒状部を備えている。そのため、筒状部で摩耗を抑制することができ、エラストマー部単独で絶縁部が構成されている場合に比べ、絶縁部の機械的強度を高めることができる。したがって、高い電気絶縁性を確保することができる。
なお、以上のようなノイズ対策部品において、筒状部を構成する電気絶縁性のある樹脂フィルムとしては、例えば、ポリイミドフィルム等を用いることができる。このような樹脂フィルムは、あらかじめ筒状に成形されているものを用いてもよいし、シート状に成形されているものを丸めて筒状にして用いてもよい。シートを丸めて筒状にする場合は、円周方向の両端が重なるように丸めてもよく、これにより、外周面全周にわたって隙間がない筒状体を構成することができる。あらかじめ筒状に成形されていれば、単独で金型内に配置することができる。シートを丸めて筒状にする場合は、丸めて筒状にしてから円周方向の両端を接着又は溶着等の手法で接合してもよいし、丸めて筒状にしてからコア部の貫通孔に挿し込むことにより、筒状にされた状態をコア部の内周面で維持するようにしてもよい。
また、本開示のノイズ対策部品において、エラストマー部は、導体が通される箇所から離れた位置に凹部を有し、凹部の内側に入り込んだ箇所において、コア部の表面が外部に露出していてもよい。
このように構成されたノイズ対策部品によれば、凹部の内側に入り込んだ箇所においてコア部の表面が外部に露出している。そのため、仮に何らかの物体がノイズ対策部品に接触したとしても、その物体が外部に露出したコア部の表面に接触する可能性を低めることができ、そのような物体とコア部が電気的に接続されるのを抑制できる。また、このような凹部は、導体が通される箇所から離れた位置に設けられているので、導体が凹部の内側に入り込んで外部に露出したコア部の表面に接触する可能性を低めることができ、導体とコア部が電気的に接続されるのを抑制できる。
ちなみに、上述のような導体や何らかの物体がコア部の表面に接触するのを防ぐには、コア部の表面を完全にエラストマー部で覆い隠すという構成も考え得る。ただし、その場合、エラストマー部を金型内で成形するには、コア部の表面を完全に金型の内面から離す必要があり、また、エラストマー部を金型内で成形する際には、適切な手法でコア部を支持する必要がある。その点、上述のような凹部が設けられていれば、コア部の表面が外部に露出する箇所を利用して、金型の内面をコア部に接触させることができるので、コア部と金型の相対位置を容易に位置決めできる。したがって、コア部とエラストマー部の相対位置も設計通りの位置関係にすることができ、エラストマー部の成形時にコア部がエラストマー部に対して偏った位置へずれたり傾いたりしやすい場合に比べ、エラストマー部による絶縁性能を設計通りに発揮させることができる。
また、本開示のノイズ対策部品において、コア部には、エラストマー部を成形するための金型内にコア部が配置された際に金型に接触する位置決め部が設けられ、当該位置決め部を金型に接触させることによってコア部と金型の相対位置を位置決め可能に構成され、当該位置決め部が凹部の内側に入り込んだ箇所において外部に露出してもよい。
このように構成されたノイズ対策部品によれば、コア部に設けられた位置決め部が、凹部の内側に入り込んだ箇所において外部に露出している。そのため、コア部の表面が外部に露出する箇所を利用して、金型の内面をコア部に接触させるに当たっては、位置決め部と金型を接触させてコア部と金型の相対位置を位置決めできる。したがって、このような位置決め部及び凹部を設ければ、コア部とエラストマー部の相対位置を容易に設計通りの位置関係にすることができ、エラストマー部による絶縁性能を設計通りに発揮させることができる。
1,41,51,61…ノイズ対策部品、3…コア部、5…絶縁部、7…貫通孔、11…エラストマー部、13…筒状部、15…溝、17…通路、21…突起、23…凹部、301…第一金型、302…第二金型、303…第三金型、31…通路形成用突出部、33…凹部形成用突出部、35…電子部品、37…リード、43…位置決め部、53…副凹部、55…副凹部形成用突出部。

Claims (4)

  1. 磁性材料によって構成され、貫通孔を有する形状とされたコア部と、
    電気絶縁性のある材料によって構成され、電力用又は通信用の導体が前記貫通孔に挿し込まれた際に、前記導体と前記コア部の間に介在することにより、前記導体と前記コア部を電気的に絶縁可能な絶縁部と
    を備え、
    前記絶縁部の少なくとも一部は、エラストマー材料によって構成されたエラストマー部とされていて、前記導体が前記貫通孔に挿し込まれた際には、前記エラストマー部が弾性変形して前記導体に圧力を加えることにより、前記コア部が自重で前記導体に沿ってずり落ちるのを抑制可能に構成されている
    ノイズ対策部品。
  2. 請求項1に記載のノイズ対策部品であって、
    前記絶縁部は、電気絶縁性のある樹脂フィルムによって構成された筒状体からなる筒状部を有し、
    前記筒状部は、前記貫通孔の貫通方向について前記貫通孔を貫通する位置に配置されて、前記筒状部の内周側に前記導体を挿し込み可能に構成されている
    ノイズ対策部品。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のノイズ対策部品であって、
    前記エラストマー部は、前記導体が通される箇所から離れた位置に凹部を有し、
    前記凹部の内側に入り込んだ箇所において、前記コア部の表面が外部に露出している
    ノイズ対策部品。
  4. 請求項3に記載のノイズ対策部品であって、
    前記コア部には、前記エラストマー部を成形するための金型内にコア部が配置された際に前記金型に接触する位置決め部が設けられ、当該位置決め部を前記金型に接触させることによって前記コア部と前記金型の相対位置を位置決め可能に構成され、当該位置決め部が前記凹部の内側に入り込んだ箇所において外部に露出している
    ノイズ対策部品。
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