JP2017112223A - レーザー穴あけ方法 - Google Patents

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弘紀 青砥
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弘紀 青砥
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誠司 四家
茂 堀江
Shigeru Horie
茂 堀江
恵一 長谷部
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恵一 長谷部
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Abstract

【課題】良質な小径穴を加工することが可能なレーザー穴あけ方法を提供する。【解決手段】プリント配線板用積層板が有する、厚みが0.15mm以下の、樹脂層部分のレーザー穴あけ方法であって、レーザーのパルス幅が50psec以下である、レーザー穴あけ方法である。レーザーの波長が、400nm以上600nm以下であってもよい。レーザーの波長が、400nm以上600nm以下であることが好ましい。また、レーザーのパルス幅が5psec以下であることが好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザー穴あけ方法に関し、特に、厚みが0.15mm以下のプリント配線板用積層板のレーザー穴あけ方法に関する。
近年の情報通信分野において用いられる電子機器において、データ通信の高速化及び大容量化が急激に進められている。したがって、そのような電子機器において、高性能データ処理を実現するための高い周波数特性(高性能化)を実現するための配線多層化を両立したプリント配線基板が要求されている。
プリント配線板の穴あけに用いられるレーザーとして、特に炭酸ガスレーザー(COレーザー)及び紫外レーザー(UVレーザー)が知られている。一般には、加工コストの観点からCOレーザーが多く用いられる。しかしながら、小径穴の加工を実施する際、COレーザーによる加工では、穴径が50μm程度以下になると加工が困難である。
このような課題に対し、特許文献1では、絶縁層と導体層とが交互に積層された多層プリント配線基板の穴形成箇所に対して、所定の大きさに集光した紫外線レーザを所定の繰り返し周波数で照射して所定の直径の穴をあけることを特徴とする多層プリント配線基板の穴あけ加工方法が開示されている。
特開2004−031500号公報
しかしながら、UVレーザーによってガラスクロス繊維入り材料を加工しようとすると、穴側壁の樹脂がえぐられて樽形状になったり、ガラスクロス繊維が穴内部に残存し、穴内部に突き出したような形状(以下、ガラスクロス繊維の突き出しと呼ぶ。)に仕上がったりするなど、穴の品質が低下してしまう。このような影響を抑えようとすると、加工速度が低下し、生産性が悪くなる。
更に、UVレーザーは装置のレンズ等の保守部品の耐久性にも問題があり、それにより生産性が低下しまう。
本発明は、そのような課題に鑑みてなされたものであり、良質な小径穴を加工することが可能なレーザー穴あけ方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係るレーザー穴あけ方法は、プリント配線板用積層板が有する、厚みが0.15mm以下の、樹脂層部分のレーザー穴あけ方法であって、レーザーのパルス幅が50psec以下である。
レーザーの波長が、400nm以上600nm以下であることが好ましい。
レーザーのパルス幅が5psec以下であることが好ましい。
プリント配線板用積層板が有する、厚みが0.03mm以下の、樹脂層部分のレーザー穴あけ方法であって、レーザーの総エネルギーが20μJから80μJであることが好ましい。
プリント配線板用積層板は、少なくとも片面に、金属または樹脂シートを含む保護層が設けられることが好ましい。
本発明によると、プリント配線板用積層板の樹脂層に良質な小径穴を加工することが可能なレーザー穴あけ方法を提供することができる。
本発明によるレーザー穴あけ方に適用されるプリント配線板用積層板の断面図である。 本発明によるレーザー穴あけ方法を用いた実施例及び比較例についてまとめた図である。 単一のパルスレーザーについて、横軸を時間、縦軸を光の出力とした模式図である。 実施例1の穴あけ条件によって得られた穴を示す図面代用写真である。 実施例2の穴あけ条件によって得られた穴を示す図面代用写真である。 比較例1の穴あけ条件によって得られた穴を示す図面代用写真である。 比較例2の穴あけ条件によって得られた穴を示す図面代用写真である。 比較例3の穴あけ条件によって得られた穴を示す図面代用写真である。
以下、本発明によるレーザー穴あけ方法について、実施例及び比較例を参照して説明する。先ず、以下で説明する実施例及び比較例において用いたプリント配線板用積層板の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明によるプリント配線板用積層板の穴あけ加工方法で用いるプリント配線板用積層板100を説明する断面図である。図1(a)は、穴あけ加工前のプリント配線板用積層板であり、図1(b)は、本発明によるレーザー穴あけ方法によって穴あけ加工を行った後のプリント配線板用積層板である。
プリント配線板用積層板100は、少なくともコア基板102を含む。コア基板102は、絶縁基板104及び導電層106を有しており、絶縁基板104には、例えばガラスクロス入りプリプレグが含まれていてもよい。また、絶縁基板104の表裏両面にはそれぞれ導電層106が配置されている。
また、プリント配線板用積層板は、少なくとも片面に、金属または樹脂シートを含む保護層が設けられてもよい。
本実施形態において用いる絶縁基板104は、熱硬化性樹脂と、無機充填材と、ガラスクロスとを含む。
本発明で用いられる熱硬化性樹脂は、プリント配線板材料に使用される熱硬化性樹脂の非ハロゲン化合物であれば特に限定されない。具体例としては、シアン酸エステル化合物、エポキシ樹脂、マレイミド化合物、ポリイミド樹脂、2重結合付加ポリフェニレンエーテル樹脂などの非ハロゲン化合物が挙げられ、1種もしくは2種以上を組み合わせて使用することも可能である。好ましい熱硬化性樹脂としては、シアン酸エステル化合物(a)、エポキシ樹脂(b)が挙げられる。
本発明で好適に使用されるシアン酸エステル化合物(a)は、1分子中に2個以上のシアネート基を有する非ハロゲン化合物であれば特に限定されない。具体例としては、ビスフェノールA型シアン酸エステル化合物、フェノールノボラック型シアン酸エステル化合物、ビスフェノールE型シアン酸エステル化合物、ナフタレン骨格含有シアン酸エステル化合物、ビフェニル骨格含有シアン酸エステル化合物など挙げられ、1種もしくは2種以上を組み合わせて使用することも可能である。より好適なものとしては、2, 2-ビス(4-シアナトフェニル)プロパン、ビス(3, 5-ジメチル-4-シアナトフェニル)メタン、フェノールノボラック型のシアン酸エステル化合物、ナフトールアラルキル型のシアン酸エステル化合物が挙げられる。
本発明において好適に使用されるエポキシ樹脂(b)は、1分子中に2個以上のエポキシ基を有する非ハロゲン化合物であれば特に限定されない。具体例としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェノール型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、多官能フェノール型エポキシ樹脂、ナフタレン骨格含有エポキシ樹脂、ビフェニル骨格含有エポキシ樹脂、リン含有エポキシ樹脂など挙げられ、1種もしくは2種以上を組み合わせて使用することも可能である。より好適なものとしては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ナフトールアラルキル型エポキシ樹脂、3官能フェノール型エポキシ樹脂が挙げられる。
無機充填材としては、シリカ、窒化ホウ素、ワラストナイト、タルク、カオリン、クレー、マイカ、アルミナ、ジルコニア、チタニア、酸化マグネシウム等の金属酸化物、窒化物、珪化物、硼化物等を用いることができる。絶縁基板104に無機充填材を添加することで、プリント配線板用積層板の熱膨張係数の低減や剛性を向上させることができる。特に、シリカや窒化ホウ素のような低誘電率の無機充填材を添加することで、絶縁基板104を低誘電率化させることができる。
以下で説明する実施例及び比較例においては、絶縁基板104の厚さは0.1mmとした。
以下で説明する実施例及び比較例においては、絶縁基板の両面に配置された導電層は銅(Cu)であり、Cuの厚さは3μmとした。
コア基板102の表裏面の少なくとも一方には、樹脂110を含む樹脂層108が設けられていてもよい。樹脂層108は、外側の表面に配置される導電層112を更に含んでもよい。このとき、樹脂110と導電層112を含めて樹脂層108と呼ぶことにする。
以下で説明する実施例及び比較例においては、樹脂層108が有する樹脂110の厚さは、30μmとした。
以下で説明する実施例及び比較例においては、樹脂層108が有する導電層112は銅(Cu)であり、Cuの厚さは3μmである。
樹脂層108は、導電層112を有さない場合と、有する場合がある。本明細書においては、導電層112を有さない場合の樹脂層108をFRS(Film Resin Sheet)と呼び、導電層(Cu)を有する場合の樹脂層108をCRS(Cuppper Resin Sheet)と呼ぶ。図1に示したプリント配線板用積層板100はCRSを有する場合を例示している。
本発明によるレーザー穴あけ方法は、プリント配線板用積層板100に含まれる樹脂層108の穴あけ方法である。樹脂層108とは、プリント配線板用積層板100において、コア基板102を含まない部分であるとも言える。コア基板102の絶縁基板104がガラスクロス入りプリプレグを含む場合、樹脂層108とは、プリント配線板用積層板100において、ガラスクロス入りプリプレグを含まない部分とも言える。
プリント配線用積層板を形成する際、上層に形成する配線との電気的接続を行うために、コア基板102が有する導電層106を露出させるための穴あけ加工を行う場合がある。この場合、導電層112及び樹脂110をレーザー加工により除去しつつ、導電層106は貫通させないように穴の加工を行う。このようにして形成されるホールをブラインドビアホール(BVH)という。本発明によるレーザー穴あけ方法は、ブラインドビアホールを形成する際に好適な技術であり、特に樹脂層108の厚さが0.15mm以下である場合に適している。ここで樹脂層108とは、FRS及びCRSの場合を含む。
本発明においては、レーザーのパルス幅、波長、及び総エネルギー量を規定することによって、プリント配線板用積層板100が有する、厚みが0.15mm以下の、樹脂層108部分のレーザー穴あけ方法を提供する。本発明によれば、導電層106を貫通させず、穴径が50μm程度以下であり、良質なVBHを加工することができる。詳細は後述するが、レーザーの総エネルギー量とは、一回のレーザー穴あけにおいて、プリント配線板用積層板に投入される総エネルギー量に相当する。
以下、本発明によるレーザー穴あけ方法を用いた実施例及び比較例について図2を用いて詳細に説明する。図2は、本発明によるレーザー穴あけ方法を用いた実施例及び比較例の結果についてまとめた図である。
以下で説明する実施例及び比較例においては、COレーザー又はNd:YAG(Neodymium:Yttrium Aluminum Garnet)レーザーを用いた。COレーザーの波長は10.6μmである。Nd:YAGレーザーについては、第2次高調波及び第3次高調波を用いた。Nd:YAGレーザーの第2次高調波の波長は532nm、第3次高調波の波長は355nmである。
以下で説明する実施例及び比較例においては、上記レーザーのパルス幅について条件を振った。ここで、図2の表中に示した「パルス幅」、「パルスエネルギー」、及び「パルス周波数」について説明する。図3を用いて、レーザー発振条件について説明する。図3は、単一のパルスレーザーについて、横軸を時間、縦軸を光の出力とした模式図である。本明細書におけるパルス幅とは、単一のパルスレーザーについて、当該曲線の半値幅と定義する。つまり、パルス幅は時間の次元を有し、どの程度の時間だけ光を出すかを意味する時間的な幅である。
パルス周波数とは、単一のパルスレーザーが単位時間あたりに発せられる回数である。
パルスエネルギーとは、単一のパルスレーザーが有するエネルギーである。パルスエネルギーは、単一のパルスレーザーについて光の出力を時間について積分した値に相当する。つまり、パルスエネルギーが同じであれば、パルス幅が短いほど光のピーク出力が高いため、深い穴を加工し易くなる。
以下で説明する実施例及び比較例においては、レーザー穴あけの加工方法として、トレパニング又はパンチングを用いた。総エネルギー量の説明をする前に、これらの加工方法について説明する。
トレパニングとは、ある形状を有する穴の輪郭に沿ってエネルギーを投入することによって穴あけを行う加工法である。つまり、ある形状を有する穴の輪郭を切断して加工する。トレパニングは、ビーム径より大きな穴を加工する際に好適に用いられる。
トレパニングにおいて、一周あたりのショット数とは、トレパニングによる単一の穴の加工において、一周のスキャンの間にプリント配線板用積層板に単一のパルスレーザーが照射される回数である。
トレパニングにおいて、周回数とは、トレパニングによる単一の穴の加工において、穴の輪郭に沿ってスキャンする周回数である。
パンチングとは、同一箇所にパルスレーザーを複数回重ねて照射する加工法である。特に、深い穴を加工する際に好適に用いられる。
パンチングにおいて、ショット数とは、パンチングによる単一の穴の加工において、プリント配線板用積層板に照射されるパルスレーザーの回数である。
総エネルギー量とは、一回のレーザー穴あけにおいて、プリント配線板用積層板に投入された総エネルギー量に相当する。
トレパニングを用いた加工における総エネルギー量は、上記の条件から、以下の式を用いて算出することができる。
総エネルギー量=パルスエネルギー×周回数×一周あたりのショット数
パンチングを用いた加工における総エネルギー量は、上記の条件から、以下の式を用いて算出することができる。
総エネルギー量=パルスエネルギー×ショット数
尚、以下で説明する実施例及び比較例においては、Nd:YAGレーザーを用いる場合はトレパニングを用い、COレーザーを用いる場合はパンチングを用いて加工を行った。
以下、本発明によるレーザー穴あけ方法を用いた実施例及び比較例について図2を用いて詳細に説明する。但し、本発明のレーザー穴あけ方法は、以下に示す実施形態及び実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。
[パルス幅]
実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2に着目し、レーザーの好ましいパルス幅について説明する。実施例1及び実施例2は、比較例1及び比較例2に比べてパルス幅が短い。実施例1及び実施例2でのパルス幅は、全て35psecである。比較例1及び比較例2は、共に40nsecである。
図4は、実施例1の穴あけ条件によって得られた穴を示す図面代用写真、図5は、実施例2の穴あけ条件によって得られた穴を示す図面代用写真、図6は、比較例1の穴あけ条件によって得られた穴を示す図面代用写真、図7は、比較例2の穴あけ条件によって得られた穴を示す図面代用写真である。実施例1及び実施例2では良質な穴が得られている。一方、比較例1及び比較例2では良質な穴は得られなかった。
レーザーのパルス幅が、熱が拡散する時間に比べて短いほど、熱影響が広がる前に加工を終えることができる。つまり、パルス幅がpsecオーダーのレーザーによる加工は、nsecオーダーのような比較的長いパルス幅を持つレーザーに比べ、材料を瞬時に蒸発させることにより材料の溶融領域が拡大することを抑制し、精密な加工が可能となる。
レーザーのパルス幅がnsecオーダー以上の場合、レーザーのパルス幅が、熱が拡散する時間に比べて長いために、加工中に穴の周辺に熱影響が広がってしまう。その結果、穴側壁の樹脂がえぐられて樽形状になるなど、穴の品質が低下してしまう。
以上を考慮すると、厚みが0.15mm以下のプリント配線板用積層板のレーザー穴あけ方法においては、レーザーのパルス幅が50psec以下であることが好ましい。レーザーのパルス幅は5psec以下であれば更に良質な穴を加工することができるため、更に好ましい。
[総エネルギー量]
実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2に着目して、好ましい総エネルギー量について説明する。実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2では、プリント配線板用積層板が有する樹脂層部分の厚さは30μmである。樹脂層は、実施例1、比較例1がFRSであり、実施例2、比較例2がCRSである。いずれもトレパニングによる加工であり、総エネルギー量を算出すると、実施例1では30μJ、実施例2では60μJ、比較例1、比較例2では90μJである。実施例1、実施例2ともに良質な穴が得られているが、比較例1及び比較例2では良質な穴が得られなかった。
以上は、プリント配線板用積層板が有する樹脂層部分の厚みが30μmの場合の実施例であった。これらを考慮すると、プリント配線板用積層板が有する、厚みが0.03mm以下の、樹脂層部分のレーザー穴あけ方法においては、レーザーの総エネルギー量が20μJ以上80μJ以下の間であれば穴の加工が可能である。このとき、レーザーの総エネルギー量が30μJ以上60μJ以下であれば、更に好ましい。
[レーザー波長]
実施例1、実施例2、比較例1、比較例2及び比較例3に着目して、好ましいレーザーの波長について説明する。実施例1及び実施例2は、Nd:YAGレーザーの第2高調波を用いており、レーザーの波長は532nmである。一方、比較例1及び比較例2では、Nd:YAGレーザーの第3高調波を用いており、レーザーの波長は355nmである。
比較例1及び比較例2では良質な穴が得られていない。比較例1においては、図6の図面代用写真に示すようにコア基板の導電層を貫通し、比較例2においては、図7の図面代用写真に示すようにコア基板の導電層がえぐられている。
355nmの波長は、紫外領域である。レーザーの波長が400nmよりも短くなると、レーザー発振器自体の光学系にも影響を及ぼし、レンズ等の保守部品の劣化を促進する傾向がある。それにより生産性が低下しまう。
また、比較例3はCOレーザーを用いている点で他の実施例及び比較例と異なっている。図8は、比較例3の穴あけ条件によって得られた穴を示す図面代用写真である。比較例3では、穴の質としては良質なものが得られたが、仕上がりの穴径は63μmとなった。COレーザーを用いる場合、穴径が20μm程度以下の小径の穴を加工することが困難である。そこで、Nd:YAGレーザーを用いれば穴径が20μm程度以下の穴を加工することができる。特に、波長が532nmであるNd:YAGレーザーの第2高調波を用いれば良質な穴を加工することができる。
以上を考慮すると、プリント配線板用積層板が有する、厚みが0.15mm以下の、樹脂層部分のレーザー穴あけ方法においては、レーザーの波長が400nm以上600nm以下であることが好ましい。レーザーの波長がこの範囲内であれば、良質な穴を加工することができる。
以上、本発明によるプリント配線板用積層板が有する、厚みが0.15mm以下の、樹脂層部分のレーザー穴あけ方法について説明した。本発明によると、導電層を貫通させず、樹脂層部分のみに良質な小径穴を加工することが可能なレーザー穴あけ方法を提供することができる。尚、本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
100:プリント配線板用積層板
102:コア基板
104:絶縁基板
106:導電層
108:樹脂層
110:樹脂
112:導電層
114:穴

Claims (5)

  1. プリント配線板用積層板が有する、厚みが0.15mm以下の、樹脂層部分のレーザー穴あけ方法であって、前記レーザーのパルス幅が50psec以下である、レーザー穴あけ方法。
  2. 前記レーザーの波長が、400nm以上600nm以下であることを特徴とする請求項1に記載のレーザー穴あけ方法。
  3. 前記レーザーのパルス幅が5psec以下であることを特徴とする請求項1に記載のレーザー穴あけ方法。
  4. 前記プリント配線板用積層板が有する前記樹脂層部分の厚みが0.03mm以下であり、且つレーザーの総エネルギーが20μJ以上80μJ以下である、請求項1に記載のレーザー穴あけ方法。
  5. 前記プリント配線板用積層板は、少なくとも片面に、金属または樹脂シートを含む保護層が設けられた前記プリント配線板用積層板であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載のレーザー穴あけ方法。
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