JP2017112175A - 太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】規定値以上の沿面距離を確保しながら、意匠性の低下を抑制する技術を提供する。
【解決手段】太陽電池モジュール100には、複数の太陽電池セル10が互いに電気的に接続されている。ダミー部材30は、複数の太陽電池セル10に電気的に非接続である。また、ダミー部材30は、太陽電池セル10の外観を有している。ダミー部材30と、本太陽電池モジュール100の第1縁部60、第2縁部62との間の沿面距離は、規定値よりも短い。
【選択図】図1
【解決手段】太陽電池モジュール100には、複数の太陽電池セル10が互いに電気的に接続されている。ダミー部材30は、複数の太陽電池セル10に電気的に非接続である。また、ダミー部材30は、太陽電池セル10の外観を有している。ダミー部材30と、本太陽電池モジュール100の第1縁部60、第2縁部62との間の沿面距離は、規定値よりも短い。
【選択図】図1
Description
本発明は、太陽電池モジュール、特に複数の太陽電池セルを備える太陽電池モジュールに関する。
太陽電池モジュールの平面形状は、一般的に正方形、長方形等の略四角形である。一方、住宅用屋根を正面から見た場合の面形状は、正方形、長方形等の略四角形だけではなく、三角形、台形等のようにさまざまである。このような形状の屋根に略四角形の太陽電池モジュールを設置すると、空白部が生じて、美観上好ましくない。これに対応するために、複数の太陽電池セルを含み、かつ略三角形の平面形状を有する太陽電池モジュールが形成される(例えば、特許文献1参照)。
略三角形の平面形状を有する太陽電池モジュールであっても、略四角形の太陽電池セルが使用される。また、太陽電池モジュールの発電量を増加するために、太陽電池モジュールには、なるべく多くの太陽電池セルを搭載することが望ましい。一方、太陽電池モジュールの縁部と、太陽電池セルとの間の絶縁を確保するために、それらの間の沿面距離には規定値以上であることが要求される。しかしながら、太陽電池モジュールの平面形状が略四角形よりも略三角形である場合において、沿面距離が短くなりやすい。その結果、略三角形の平面形状を有する太陽電池モジュールに搭載される太陽電池セルの数が少なくなり、太陽電池セルが配置されていない部分が目立つことによって、太陽電池モジュールの意匠性が低下する。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、規定値以上の沿面距離を確保しながら、意匠性の低下を抑制する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の太陽電池モジュールは、太陽電池モジュールであって、互いに電気的に接続された複数の太陽電池セルと、複数の太陽電池セルに電気的に非接続であり、かつ太陽電池セルの外観を有したダミー部材とを備える。複数の太陽電池セルのそれぞれと、本太陽電池モジュールの縁部との間の沿面距離は、規定値以上であり、ダミー部材と、本太陽電池モジュールの縁部との間の沿面距離は、規定値よりも短い。
本発明によれば、規定値以上の沿面距離を確保しながら、意匠性の低下を抑制できる。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、複数の太陽電池セルが配置された太陽電池モジュールに関する。各太陽電池セルの平面形状は、四角形等の矩形状、あるいは四角形の角を落とした八角形である。一方、太陽電池モジュールの平面形状は、太陽電池セルの平面形状とは異なった形状、例えば、四角形ではない三角形や五角形の形状である。このような形状の違いがある状況下において、太陽電池モジュールの縁部と太陽電池セルとの間の沿面距離を規定値以上にする場合、太陽電池モジュールの縁部からある程度離れても太陽電池セルが配置されない部分が生じる。このような部分は、外部から見ても明らかであり、これによって、太陽電池モジュールの意匠性が低下する。
これに対応するために、本実施例に係る太陽電池モジュールでは、そのような部分にダミー部材を配置する。ダミー部材とは、太陽電池セルの外観を有しているが、太陽電池セルに電気的に接続していない部材である。例えば、ダミー部材は、太陽電池セルと同様に形成されるが、配線材が太陽電池セルに接続されていない。このような、ダミー部材と、太陽電池モジュールの縁部との間の沿面距離は既定値より短くてもかまわない。一方、ダミー部材は、外部から見ると太陽電池セルに見えるので、太陽電池モジュールの意匠性の低下が抑制される。なお、以下の説明において、「平行」は、完全な平行だけではなく、誤差の範囲で平行からずれている場合も含むものとする。また、「略」は、おおよその範囲で同一であるという意味である。
図1は、本発明の実施例に係る太陽電池モジュール100の受光面側からの平面図である。図2は、太陽電池モジュール100の裏面側からの平面図である。図1に示すように、x軸、y軸、z軸からなる直角座標系が規定される。x軸、y軸は、太陽電池モジュール100の平面内において互いに直交する。z軸は、x軸およびy軸に垂直であり、太陽電池モジュール100の厚み方向に延びる。また、x軸、y軸、z軸のそれぞれの正の方向は、図1における矢印の方向に規定され、負の方向は、矢印と逆向きの方向に規定される。太陽電池モジュール100を形成する2つの主表面であって、かつx−y平面に平行な2つの主表面のうち、z軸の正方向側に配置される主平面が受光面であり、z軸の負方向側に配置される主平面が裏面である。以下では、z軸の正方向側を「受光面側」とよび、z軸の負方向側を「裏面側」とよぶ。
太陽電池モジュール100は、x軸方向に延びる第1縁部60、第1縁部60のx軸の正方向側端からy軸の負方向に延びる第2縁部62、第2縁部62のy軸の負方向側端からx軸の負方向に延びる第3縁部64を含む。また、太陽電池モジュール100は、第1縁部60のx軸の負方向側端からy軸の負方向に延びる第5縁部68、第5縁部68のy軸の負方向側端と第3縁部64のx軸の負方向側端とを結ぶ第4縁部66も含む。そのため、太陽電池モジュール100は、第1縁部60、第2縁部62、第3縁部64、第4縁部66、第5縁部68で囲まれた五角形の形状を有する。ここで、第3縁部64、第5縁部68は、第1縁部60、第2縁部62、第4縁部66と比較して短い。また、第1縁部60と第2縁部62とは略直交する。さらに、第1縁部60と第2縁部62とは、同一の長さであってもよく、第3縁部64と第5縁部68も、同一の長さであってもよい。なお、太陽電池モジュール100は、五角形以外の形状、例えば三角形であってもよい。
太陽電池モジュール100は、太陽電池セル10と総称される第11太陽電池セル10aa、・・・、第65太陽電池セル10fe、第1種配線材14、第3種配線材16、ストリング端配線材18、取出し配線材20、ダミー部材30、第2種配線材32を含む。複数の太陽電池セル10のそれぞれは、入射する光を吸収して光起電力を発生する。太陽電池セル10は、例えば、結晶系シリコン、ガリウム砒素(GaAs)またはインジウム燐(InP)等の半導体材料によって形成される。太陽電池セル10の構造は、特に限定されないが、ここでは、一例として、結晶シリコンとアモルファスシリコンとが積層されているとする。また、太陽電池セル10は、x−y平面において、八角形の形状を有するが、四角形の形状を有してもよい。図1、図2では省略しているが、各太陽電池セル10の受光面および裏面には、互いに平行にx軸方向に延びる複数のフィンガー電極と、複数のフィンガー電極に直交するようにy軸方向に延びる複数、例えば3本のバスバー電極とが備えられる。バスバー電極は、複数のフィンガー電極のそれぞれを接続する。
複数の太陽電池セル10は、x−y平面上にマトリクス状かつ階段状に配列される。ここでは、x軸方向に6つの太陽電池セル10が並べられる。また、x軸の負方向から正方向に向かって、y軸方向には、1つの太陽電池セル10、2つの太陽電池セル10、3つの太陽電池セル10、4つの太陽電池セル10、5つの太陽電池セル10、5つの太陽電池セル10が並べられる。つまり、x軸の負方向から正方向に向かう方向において、y軸方向に並べられる太陽電池セル10の数が増加する。なお、x軸方向に並べられる太陽電池セル10の数と、y軸方向に並べられる太陽電池セル10の数は、これに限定されない。y軸方向に並んで配置される2つ以上の太陽電池セル10は、第1種配線材14によって直列に接続され、1つのストリング12が形成される。
例えば、第21太陽電池セル10ba、第22太陽電池セル10bbが接続されることによって、第2ストリング12bが形成され、第61太陽電池セル10faから第65太陽電池セル10feが接続されることによって、第6ストリング12fが形成される。他のストリング12、例えば、第3ストリング12cから第5ストリング12eも同様に形成される。なお、第11太陽電池セル10aaは、y軸方向において他の太陽電池セル10に接続されないが、便宜上、第11太陽電池セル10aaによって第1ストリング12aが形成されるとする。その結果、6つのストリング12がx軸方向に平行に並べられる。このように複数の太陽電池セル10は、平行に配置される複数のストリング12に分類され、複数のストリング12のそれぞれに含まれる太陽電池セル10の数は、1から5であるように複数種類である。
ストリング12を形成するために、第1種配線材14は、隣接した太陽電池セル10のうちの一方の受光面側のバスバー電極と、他方の裏面側のバスバー電極とを接続する。例えば、隣接した第61太陽電池セル10faと第62太陽電池セル10fbとを接続するための3つの第1種配線材14は、第61太陽電池セル10faの裏面側のバスバー電極と第62太陽電池セル10fbの受光面側のバスバー電極とを電気的に接続する。第1種配線材14とバスバー電極の接続には樹脂が使用される。この樹脂は導電性、非導電性いずれでもよい。後者の場合は第1種配線材14とバスバー電極とが直接接続されることで電気的に接続される。また、樹脂ではなくハンダでもよい。
第1非発電領域22と第2非発電領域24は、y軸方向において、複数の太陽電池セル10を挟むように配置される。具体的には、第1非発電領域22は、複数の太陽電池セル10よりもy軸の正方向側に配置され、第2非発電領域24は、各ストリング12よりもy軸の負方向側に配置される。第1非発電領域22は、y軸方向よりもx軸方向に長い四角形状を有し、太陽電池セル10を含まない。第2非発電領域24は、x軸方向の辺とy軸方向との辺が直交した直角三角形が、複数接続された形状を有する。その際、複数の直角三角形の斜辺が一直線になるような接続がなされている。第2非発電領域24にも太陽電池セル10は含まれない。
第1非発電領域22には、2つの第3種配線材16が配置される。第3種配線材16は、x軸方向に延びて、ストリング端配線材18を介して介して互いに隣接する2つのストリング12に電気的に接続される。例えば、第2ストリング12bの第1非発電領域22側に位置する第21太陽電池セル10baと、第3ストリング12cの第1非発電領域22側に位置する第31太陽電池セル10caは、ストリング端配線材18を介して第3種配線材16に電気的に接続される。
一方、隣接した2つのストリング12をy軸の負方向側において電気的に接続するためにも第3種配線材16が使用される。例えば、第3ストリング12cの第33太陽電池セル10ccと、第4ストリング12dの第44太陽電池セル10ddは、ストリング端配線材18を介して第3種配線材16に接続される。ここでの第3種配線材16は、第3ストリング12cでの太陽電池セル10の数と、第4ストリング12dでの太陽電池セル10の数との違いに対応するように、2回直角に折れ曲がったクランク形状を有する。なお、第5ストリング12eでの太陽電池セル10の数と、第6ストリング12fでの太陽電池セル10の数は同一であるので、これらのy軸の負方向側に配置されるストリング端配線材18は、x軸方向に一直線に延びる。
第1非発電領域22には、2つの取出し配線材20も配置される。1つ目の取出し配線材20は、x軸の負方向側端において、第11太陽電池セル10aaにストリング端配線材18を介して接続され、x軸の正方向側に延びる。一方、2つ目の取出し配線材20は、x軸の正方向側端において、第61太陽電池セル10faにストリング端配線材18を介して接続され、x軸の負方向側に延びる。
太陽電池モジュール100においては、異なった導電性部分間の絶縁を確保するために、絶縁物の表面に沿った最短距離である沿面距離が規定値以上あることが要求される。規定値は、例えば、「JIS C 8992−1:2010(IEC 61730−1:2004)」に示されており、システム最大電圧が「601〜1000V」である場合、「8.4mm」とされる。そのため、第1縁部60から第5縁部68と、太陽電池セル10、第1種配線材14、第3種配線材16、ストリング端配線材18、第1縁部60との間の沿面距離が規定値以上にされる。
例えば、第1縁部60と取出し配線材20との沿面距離「a」、第2縁部62と太陽電池セル10との沿面距離「b」、第3縁部64と第3種配線材16との沿面距離「c」は、いずれも規定値以上にされる。また、第4縁部66と第3種配線材16との沿面距離「d」、第5縁部68と太陽電池セル10との沿面距離「e」も、規定値以上にされる。
第11太陽電池セル10aaから第61太陽電池セル10faの「6つ」の太陽電池セル10は、x軸方向において、第2縁部62と第5縁部68との規定値以上の沿面距離を確保しながら、第1縁部60の間に並べられる。一方、第61太陽電池セル10faから第65太陽電池セル10feの「5つ」の太陽電池セル10は、y軸方向において、第1縁部60と第3縁部64との規定値以上の沿面距離を確保しながら、第2縁部62から第1非発電領域22を除いた長さの間に並べられる。ここで、第65太陽電池セル10feのy軸の負方向側に、太陽電池セル10を仮に配置させると、当該太陽電池セル10に接続された第3種配線材16と第3縁部64との間の沿面距離は規定値より小さくなってしまう。
沿面距離が既定値より小さくなることを避けるために、第65太陽電池セル10feのy軸の負方向側に、ダミー部材30が配置される。ダミー部材30は、複数の太陽電池セル10に電気的に非接続であり、かつ太陽電池セル10の外観を有する。複数の太陽電池セル10に電気的に非接続であるので、ダミー部材30の表面には、第1種配線材14が配置されずに、複数の太陽電池セル10と電気的に非接続である第2種配線材32が配置される。第2種配線材32は、第1種配線材14と同様の材料によって構成されるが、ダミー部材30の表面内にのみ配置される。ダミー部材30は、太陽電池セル10と同様に形成されてもよいが、太陽電池セル10と異なって形成されてもよい。例えば、ダミー部材30は、ウエハのみで構成されもよい。ダミー部材30は、太陽電池セル10に電気的に接続されていないので、ダミー部材30と第3縁部64との間の沿面距離「f」は、規定値より短くてもかまわない。
このように、ダミー部材30は、第6ストリング12f、つまり最も多くの太陽電池セル10を含んだストリング12の一端側に配置される。一端側とは、y軸の負方向側である。ダミー部材30に隣接した第65太陽電池セル10feと、ダミー部材30との間には、第3種配線材16が配置される。この第3種配線材16は、x軸方向に直線上に延びており、第65太陽電池セル10feが含まれた第6ストリング12fと、第6ストリング12fに隣接した第5ストリング12eとを電気的に接続する。ダミー部材30は、固定部材26によって第3種配線材16に固定される。固定部材26は、絶縁性を有し、かつ接着可能な部材である。なお、第2非発電領域24の部分に、太陽電池セル10の表面と同様の色を有したシートが配置されてもよい。
図3は、太陽電池モジュール100のy軸に沿った断面図であり、図1のA−A’断面図である。太陽電池モジュール100は、太陽電池セル10と総称される第61太陽電池セル10fa、第62太陽電池セル10fb、第63太陽電池セル10fc、第64太陽電池セル10fd、第65太陽電池セル10fe、第1種配線材14、第3種配線材16、ストリング端配線材18、取出し配線材20、ダミー部材30、第2種配線材32、第1保護部材40、第1封止部材42、第2封止部材44、第2保護部材46、端子ボックス48を含む。図4の上側が受光面側に相当し、下側が裏面側に相当する。
第1保護部材40は、太陽電池モジュール100の受光面側に配置されており、太陽電池モジュール100の表面を保護する。第1保護部材40には、透光性および遮水性を有するガラス、透光性プラスチック等が使用され、五角形状に形成される。第1封止部材42は、第1保護部材40の裏面側に積層される。第1封止部材42は、第1保護部材40と太陽電池セル10との間に配置されて、これらを接着する。第1封止部材42として、例えば、ポリオレフィン、EVA、PVB(ポリビニルブチラール)、ポリイミド等の樹脂フィルムのような熱可塑性樹脂が使用される。なお、熱硬化性樹脂が使用されてもよい。第1封止部材42は、透光性を有するとともに、第1保護部材40におけるx−y平面と略同一寸法の面を有するシート材によって形成される。
第2封止部材44は、第1封止部材42の裏面側に積層される。第2封止部材44は、第1封止部材42との間で、複数の太陽電池セル10、第1種配線材14、ダミー部材30等を封止する。第2封止部材44は、第1封止部材42と同様のものを用いることができる。また、ラミネート・キュア工程における加熱によって、第2封止部材44は第1封止部材42と一体化されていてもよい。
第2保護部材46は、第2封止部材44の裏面側に積層される。第2保護部材46は、バックシートとして太陽電池モジュール100の裏面側を保護する。第2保護部材46としては、PET(ポリエチレンテレフタラート)等の樹脂フィルム、Al箔を樹脂フィルムで挟んだ構造を有する積層フィルムなどが使用される。第2保護部材46には、z軸方向に貫通した開口部(図示せず)が設けられる。
端子ボックス48は、直方体状に形成され、第2保護部材46の開口部(図示せず)を覆うように、第2保護部材46の裏面側から、シリコーンなどの接着剤を使用して接着される。取出し配線材20は、端子ボックス48に格納されているバイパスダイオード(不図示)に導かれている。太陽電池モジュール100の周囲には、Alフレーム枠が取り付けられてもよい。なお、前述のごとく、第2非発電領域24の部分にシートを配置させる場合、当該シートは、第1封止部材42と第2封止部材44との間に配置される。
図4は、太陽電池モジュール100の比較対象となる太陽電池モジュール200の受光面側からの平面図である。太陽電池モジュール200は、太陽電池モジュール100と比較してダミー部材30を含まない。それ以外の太陽電池モジュール200の構成は、太陽電池モジュール100と同様である。太陽電池モジュール100においてダミー部材30が配置されていた部分には、何も配置されないので、この部分は、外部から見ても明らかになる。そのため、太陽電池モジュール200の意匠性が低下する。
これまで、太陽電池モジュール100は五角形状を有していたが、平面形状はこれに限定されない。以下では、別の形状を有する場合を説明する。図5は、本発明の実施例に係る別の太陽電池モジュール300の受光面側からの平面図である。太陽電池モジュール300は、x軸方向に延びる第1縁部70、第1縁部70のx軸の正方向側端からy軸の負方向に延びる第2縁部72を含む。また、太陽電池モジュール100は、第2縁部72のy軸の負方向側端からx軸の負方向に延びる第3縁部74、第3縁部74および第1縁部70のx軸の負方向側端を結ぶ第4縁部76を含む。そのため、太陽電池モジュール300は、第1縁部70、第2縁部72、第3縁部74、第4縁部76で囲まれた四角形の形状を有する。ここで、第1縁部70と第3縁部74とは、同一の長さであり、第2縁部72と第4縁部76も、同一の長さである。また、第1縁部70、第3縁部74は、第2縁部72、第4縁部76と比較して短い。さらに、第1縁部70と第2縁部72とは略直交する。
太陽電池モジュール100は、太陽電池セル10と総称される第11太陽電池セル10aa、・・・、第45太陽電池セル10de、第1種配線材14、第3種配線材16、ストリング端配線材18、取出し配線材20、ダミー部材30、第2種配線材32を含む。複数の太陽電池セル10は、x−y平面上にマトリクス状に配列される。ここでは、x軸方向に4つの太陽電池セル10が並べられ、y軸方向に5つの太陽電池セル10が並べられる。y軸方向に並んで配置される5つの太陽電池セル10は、第1種配線材14によって直列に接続され、1つのストリング12が形成される。そのため、第1ストリング12aから第4ストリング12dの4つのストリング12がx軸方向に平行に並べられる。ここでは、各ストリング12のy軸の負方向側に、ダミー部材30が配置される。そのため、4つのダミー部材30が配置される。ダミー部材30に関してはこれまでと同様であり、固定部材26(図示せず)によって第3種配線材16に固定されてもよい。
以下では、太陽電池モジュール100の製造方法について説明する。まず、z軸の正方向から負方向に向かって、第1保護部材40、第1封止部材42、太陽電池セル10およびダミー部材30、第2封止部材44、第2保護部材46が順に重ね合わせられることによって、積層体が生成される。
これに続いて、積層体に対して、ラミネート・キュア工程がなされる。この工程では、積層体を減圧下で加圧することによって、積層体から空気を抜き、加熱して、積層体を一体化する。前述のごとく、ラミネート・キュア工程における真空ラミネートでは、温度が前述のごとく、50〜140℃程度に設定される。さらに、第2保護部材46に対して、端子ボックス48が接着剤にて取り付けられる。
本発明の実施例によれば、太陽電池モジュール100の縁部と太陽電池セル10との間の沿面距離が規定値よりも短くなる場合に、太陽電池セル10の代わりにダミー部材30を配置させるので、規定値以上の沿面距離を確保しながら、意匠性の低下を抑制できる。また、ダミー部材30は、太陽電池セル10に電気的に非接続であるので、沿面距離が規定値以上であるという制約に関係なくできる。また、ダミー部材30は、太陽電池セル10の外観を有しているので、太陽電池セル10が配置されている場合と同様の意匠性を提供できる。また、ダミー部材30の表面には、複数の太陽電池セル10と電気的に非接続である第2種配線材32が配置されるので、太陽電池セル10の外観に近づけることができる。
また、ダミー部材30をストリング12の一端側に配置させるので、太陽電池モジュール100の縁部との沿面距離が短くなる部分に使用できる。また、複数のストリング12のそれぞれに含まれる太陽電池セル10の数が複数種類であるので、四角形状以外の平面形状を有した太陽電池モジュール100に使用できる。また、最も多くの太陽電池セル10を含んだストリング12の一端側にダミー部材30を配置させるので、太陽電池モジュール100の縁部との沿面距離が短くなる部分に使用できる。また、絶縁性の固定部材26によってダミー部材30を第3種配線材16に固定させるので、ダミー部材30の位置が変化することを抑制できる。
本実施例の概要は、次の通りである。本発明のある態様の太陽電池モジュール100は、太陽電池モジュール100であって、互いに電気的に接続された複数の太陽電池セル10と、複数の太陽電池セル10に電気的に非接続であり、かつ太陽電池セル10の外観を有したダミー部材30とを備える。複数の太陽電池セル10のそれぞれと、本太陽電池モジュール100の縁部との間の沿面距離は、規定値以上であり、ダミー部材30と、本太陽電池モジュール100の縁部との間の沿面距離は、規定値よりも短い。
複数の太陽電池セル10のうち、隣接した2つの太陽電池セル10のそれぞれの表面には、当該2つの太陽電池セル10を電気的に接続するための第1種配線材14が配置され、ダミー部材30の表面には、複数の太陽電池セル10と電気的に非接続である第2種配線材32が配置されてもよい。
複数の太陽電池セル10は、平行に配置される複数のストリング12に分類され、ダミー部材30は、ストリング12の一端側に配置されてもよい。
複数のストリング12のそれぞれに含まれる太陽電池セル10の数は、複数種類であり、ダミー部材30は、最も多くの太陽電池セル10を含んだストリング12の一端側に配置されてもよい。
ダミー部材30に隣接した太陽電池セル10と、ダミー部材30との間には、当該太陽電池セル10が含まれたストリング12と、当該ストリング12に隣接したストリング12とを電気的に接続するための第3種配線材16が配置され、ダミー部材30は、絶縁性の固定部材26によって第3種配線材16に固定されてもよい。
以上、本発明について実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
10 太陽電池セル、 12 ストリング、 14 第1種配線材、 16 第3種配線材、 18 ストリング端配線材、 20 取出し配線材、 22 第1非発電領域、 24 第2非発電領域、 26 固定部材、 30 ダミー部材、 32 第2種配線材、 40 第1保護部材、 42 第1封止部材、 44 第2封止部材、 46 第2保護部材、 48 端子ボックス、 60 第1縁部(縁部)、 62 第2縁部(縁部)、 64 第3縁部(縁部)、 66 第4縁部(縁部)、 68 第5縁部(縁部)、 100 太陽電池モジュール。
Claims (5)
- 太陽電池モジュールであって、
互いに電気的に接続された複数の太陽電池セルと、
前記複数の太陽電池セルに電気的に非接続であり、かつ太陽電池セルの外観を有したダミー部材とを備え、
前記複数の太陽電池セルのそれぞれと、本太陽電池モジュールの縁部との間の沿面距離は、規定値以上であり、
前記ダミー部材と、本太陽電池モジュールの縁部との間の沿面距離は、規定値よりも短いことを特徴とする太陽電池モジュール。 - 前記複数の太陽電池セルのうち、隣接した2つの太陽電池セルのそれぞれの表面には、当該2つの太陽電池セルを電気的に接続するための第1種配線材が配置され、
前記ダミー部材の表面には、前記複数の太陽電池セルと電気的に非接続である第2種配線材が配置されることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。 - 前記複数の太陽電池セルは、平行に配置される複数のストリングに分類され、
前記ダミー部材は、ストリングの一端側に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽電池モジュール。 - 前記複数のストリングのそれぞれに含まれる太陽電池セルの数は、複数種類であり、
前記ダミー部材は、最も多くの太陽電池セルを含んだストリングの一端側に配置されることを特徴とする請求項3に記載の太陽電池モジュール。 - 前記ダミー部材に隣接した太陽電池セルと、前記ダミー部材との間には、当該太陽電池セルが含まれたストリングと、当該ストリングに隣接したストリングとを電気的に接続するための第3種配線材が配置され、
前記ダミー部材は、絶縁性の固定部材によって前記第3種配線材に固定されることを特徴とする請求項3または4に記載の太陽電池モジュール。
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2015
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