JP2017111939A - 端子圧着機、端子圧着アプリケータ及び端子圧着電線の製造方法 - Google Patents

端子圧着機、端子圧着アプリケータ及び端子圧着電線の製造方法 Download PDF

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一男 海老原
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Abstract

【課題】 端子送り終わり位置調整において、「送り不足」や「送り過ぎ」のない「適性送り」の調整を容易かつ合理化に行える端子圧着機等を提供する。【解決手段】 端子圧着機1は、連鎖端子CTを送る端子送り機構20や、端子Tを皮むき電線端部に圧着するクリンパー157、クリンパー駆動手段141を備える。端子送り機構20は、端子送りツメ211を回動可能に保持するツメホルダー29・27と、ツメホルダー29・27を端子送り方向に進退させるツメ送り部材21を備える。さらに、ツメ送り部材21に対してツメホルダー29を上流方向に付勢するホルダー付勢部材31と、ツメ送り部材21に対してツメホルダー29を下流方向に押して位置調整するマイクロメータ25を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、皮むきした電線端部に端子を圧着するために用いる端子圧着機等に関する。特には、端子送り機構による端子送り終わり位置(圧着位置)の調整機構に改良を加え、「送り不足」や「送り過ぎ」のない「適性送り」を実現する調整を容易かつ合理化に行える端子圧着機等に関する。
被覆を剥いた電線の端部に端子を圧着する端子圧着機は、自動車用や電気機器用などのワイヤーハーネスを製造する工程で広く用いられている。端子圧着機においては、多数の端子を帯状に配列した連鎖端子(端子帯ともいう、図3参照)を送りながら、その端子を圧着機の中で位置決めし、別途自動あるいは手動で供給する皮むき電線の端部に圧着する。
ここで、連鎖端子の概要を説明する。図3は、連鎖端子の一例(オープンバレル・サイドフィード型)の構造を示す斜視図である。連鎖端子CTは、多数の端子TをキャリアTCで繋いだものである。各々の個別の端子Tは、キャリアTC側から、バレル部Tbとコネクタ部Tkからなる。この端子Tはオープンバレル型であって、バレル部Tbは上開きのU字型をしている(クローズドバレル型の場合は円筒形)。
バレル部Tbは、皮むき電線の端部が圧着される(カシメ付けられる)部位であり、電線被覆端部に圧着されるインスバレル部TbIと、皮むきされた芯線に圧着されるワイヤーバレルTbW部を有する。コネクタ部Tkは、端子Tの接続される相手方のコネクタ(図示されず)と連結される部分である(メス型とオス型がある)。
キャリアTCは、帯状の板であり、多数の端子Tを、所定のピッチで並んだ状態で繋ぐものである。バレル部TbとキャリアTCとは、タブTtで接続されている(このタブTtは圧着時に切断される)。連続式の圧着機においては、後述するように、キャリアTCを、後述する端子送り機構により長手方向に進めて、端子Tを次々と圧着機に送る。そして、端子Tを圧着機の中で位置決めし(図4参照)、別途自動あるいは手動で供給する皮むき電線の端部に圧着する。
キャリアTCには、端子送り機構の送りツメ(図4を参照しつつ後述)の掛かる長方形のスロット孔TChが、所定のピッチで開けられている(丸い孔TCh´は端子Tのセンターに開いているパイロットホールである)。連鎖端子CTは、代表的には、燐青銅やアルミニウムなどの薄板(厚さ例0.2mm)をプレス加工したものである。
次に、図4を参照しつつ、現在用いられている一般的な端子圧着機・アプリケータの例として、特許第4212687号のものの全体的構成及び端子送り機構を説明する。なお、「アプリケータ」とは、電線・端子の種類・サイズ毎に、圧着工具(クリンパー・アンビル)や端子送り機構の所定の形式・寸法のものを組み立てたセットであって、電線・端子の種類・サイズ変え時にアプリケータ一式を短時間で交換できるようにしたものである。
本明細書添付の各図において、「上下方向」は端子圧着工具であるクリンパーの上下移動方向を指す。なお、本明細書中において「上」・「下」という文言は、一般的な機械配置の場合に沿った表現としたものであり、地球重力の方向の上・下に限定されない。「左右方向」あるいは「上流・下流」は、端子送り方向あるいはその逆方向を指す。「奥手前方向」は、端子や電線の軸方向(長手方向)を指し、「奥(先ともいう)」は皮むき電線の先端(芯線)の方向であり、「手前(元ともいう)」はその逆方向である。圧着機の操作者・観察者が立つのは、圧着機の手前側である。
この圧着機100・アプリケータAPは以下の主要部からなる。なお、図4中において、実線で示す部分がアプリケータAPであり、二点鎖線で示す部分はアプリケータAP以外の圧着機の構成部分である。
アプリケータ本体ホルダー11;
下記の端子送り機構や、クリンパー・シャンク昇降機構を搭載する構造体である。
端子送り機構200;
図の下側において左(上流)方向から送り込まれる連鎖端子CT(詳細図3参照)を、下流に送る機構である。同機構200は、連鎖端子をガイドする端子送りガイド213や、連鎖端子を送る端子送りツメ211を有する。この送りツメ211は、実線と想像線で示すように、左右に揺動しつつ、その先端211b(図の右下)が連鎖端子キャリアのツメ係合孔TCh(図3も参照)に係合して、連鎖端子CTを図4の右方向(下流)に送る。
送られた端子は、端子送りガイド213を出たところで、クリンパー157(上下昇降上型)とアンビル119(固定下型)との間で、皮むき電線(図示されず)の外周部にカシメ付けられる(圧着される)。なお、圧着直前に、各々の端子(個別端子T)は、連鎖端子CTのキャリアTCから切り離され(タブTtをスライドカッター121で切断)、切り離し後のキャリアは、図4の右(下流)側のキャリアガイド219を通って排出される。
クリンパー・シャンク昇降機構;
端子圧着の上側移動工具であるクリンパー157は、その上につながるシャンク141によって上下に駆動される。シャンク141は、その上に連結されたラムボルト102によって上下に駆動される。ラムボルト141は、圧着機100のラム昇降機構101により昇降される。ラム昇降機構101は、油圧式や機械式、サーボプレス式など各種のものがある。
アプリケータ搭載台;
アプリケータAPの最下部はベースプレート113となっており、アプリケータAPの一式(全体)がこのベースプレート113上に載っている。このベースプレート113は、圧着機本体のアプリケータ搭載部114上に搭載・固定される。アプリケータは、電線・端子の種類・サイズ毎に違うものが用いられるので、電線・端子の種類・サイズ変え時にアプリケータを交換する。
次に、図4の端子圧着機100・アプリケータAPにおける端子送り機構200の各部の概要を説明する。送りツメ211は、そのツメ先端211bを端子キャリアTCのスロット孔TCh(図3も参照)に掛けて、連鎖端子CTを下流(図の右)に送るものである。
送りツメ211は、ツメホルダーB209に揺動自在に支持されている。ツメホルダーB209は、ツメホルダーA207に奥手前方向に位置調整可能に取り付けられている。ツメホルダーA207は、フィードカム201に左右方向に位置調整可能に取り付けられている。フィードカム201は、上端部の回転中心201RCの周りに回動自在に支持されている。フィードカム201のカム溝201fには、カムフォロア203が嵌合している。カムフォロア203はシャンク141に駆動されて上下し、カム溝201f内を転動する。
このカムフォロア203の上下動に伴い、フィードカム201の下部は左右方向に揺動する。このフィードカム201揺動に伴って、フィードカム201に両ツメホルダー209・207を介して支持されている送りツメ211も、左右に動く。送りツメ211は、フィードカム201に対して、ツメスプリング204により、ツメ先端211bが下方向を向くように付勢されている。なお、ツメ先端211bは、ガイド213の底部のテーパ面213tや、連鎖端子CTの滑るプレート215の上面215bに当たって、送りツメ211の姿勢が定まる。
図4において、連鎖端子CTの個別端子T1〜T7などが示されている。また、実線で描かれている送りツメ211は、最も下流(右)に揺動したもの(揺動の前進端)であり、想像線で描いているものが最も上流(左)に揺動したもの(揺動の後端)である。図の最も右側の端子T1は、送り方向の最も下流の位置(「送り終わり位置」)にある。この「送り終わり位置」は、圧着位置センターCLに一致することが基本である。「送り終わり位置」は、送りツメ211の先端211b最下流位置(揺動の前進端)から所定の寸法を加えた寸法となるので、結局、送りツメ先端211bの前進端によって「送り終わり位置」が規定される。
送りツメ先端211bの前進端の調整は、ツメホルダーA207のフィードカム201に対する固定位置を変えることにより行う。ツメホルダーA207は、奥手前方向には固定ネジ255によりフィードカム201に固定されている。ツメホルダーA207の固定ネジ255の貫通孔207bは長孔となっている。ツメホルダーA207には、左右方向に延びる雌ネジ孔(図示されず)が形成されており、同雌ネジ孔には、左右方向に延びるアジャストスクリュー205が螺合している。
アジャストスクリュー205は、フィードカム201に対して、固定プレート251を介して回動可能・左右方向移動不能に取り付けられている。そして、固定ネジ255を少し緩めて、アジャストスクリュー205のツマミ205bを回すと、長孔207bの範囲で、ツメホルダーA207を左右方向に位置調整できる。
アジャストスクリュー205による端子Tの送り終わり位置調整は、一般的には以下の三段階の作業により行う。
まず、これからの圧着作業に使用する連鎖端子CTを手で持ってガイド213に通す。このとき、連鎖端子CTの送りブレーキレバー217は緩め、クリンパー157・シャンク141は最上昇位置(上死点)にしておく。そして、圧着機を何回かストロークさせて、連鎖端子キャリアTCのスロット孔TChに、送りツメ211の先端211bが入ることを確認して、連鎖端子CTの最先端の端子T1を、アンビル119の上に位置させる。ここから、アジャストスクリュー205を回して、最先端の端子T1の位置をアンビル119の中心に合わせる。
次に、電線を端子内に挿入しない状態で端子を潰す空打ちにより、端子Tの潰れ形態を確認する。左右(端子送り上流下流)のバレルTbの潰れ具合を見て、均等となるようにアジャストスクリュー205を調整する(図5参照)。最後に、実際に電線を端子Tに入れて圧着し、圧着部の形態を見て最終調整・確認する。
図5は、端子Tを電線端部の皮を剥いた芯線WCに圧着した(カシメ付けた)状態を模式的に示す正面断面図である。図(A)は端子送り不足状態であり、(B)は端子送り過ぎ状態であり、(C)は端子送り良好状態である。図中で太い実線で略ハート型で示されているのが端子のワイヤーバレルTbWである。ワイヤーバレルTbWの略ハート型の内側には、芯線WCの断面が存在するが、具体的な形態の図示は省略してある。
端子送り不足状態(A)では、端子ワイヤーバレルTbWは、圧着機センターラインCL(アンビル119・クリンパー157のCL)よりも上流側にずれた位置である。そしてバレルの上流(左)側部分BLに、圧着時にクリンパー157が先に当たり、上流(左)側部分BLが時計回りに周りこむように余計に変形する(潰される)。そして、上流(左)側部分BLの先端Leは、下流(右)側部分BRの先端Reよりも、下に織り込まれる。この状態では、上流(左)側部分BLの先端Leの下方の芯線WCに断線の可能性が生じ、下流(右)側部分BRは芯線WCとの圧着力不足→→電線引き抜き力不足の可能性が生じる。
端子送り過ぎ状態(B)では、上流(左)と下流(右)との関係が逆になるが、やはり芯線WCの断線の可能性や、電線引き抜き力不足の可能性が高まる。良好な送り状態(C)では、左右の部分BL・BRが均等に変形し、芯線断線や、電線引き抜き力不足のおそれはない。
本発明の実施形態の圧着機と全体的には類似する圧着機の先行技術文献(特許文献1)を以下に提示する。
特許第4212687号
本発明は、端子送り機構における端子送り終わり位置(圧着位置)の調整機構に改良を加え、「送り不足」や「送り過ぎ」のない「適性送り」の調整を容易かつ合理化に行える端子圧着機等を提供することを目的とする。
この「課題を解決するための手段」の項、及び、「特許請求の範囲」においては、添付図各部の参照符号を括弧書きして示すが、これは単に参考のためであって、権利範囲を添付図のものに限定するものではない。
本発明の圧着機(1)は、 多数の個別の端子(T)が繋がれた連鎖端子(CT)を送る端子送り機構(20)と、 前記端子(T)のバレル部(Tb)を前記皮むき電線端部に圧着するクリンパー(157)及びアンビル(119)と、 前記クリンパー(157)を駆動するクリンパー駆動手段(141・101)と、を備え、 端子(T)を皮むき電線の端部に圧着する端子圧着機であって、 前記端子送り機構(20)が、 端子送りツメ(211)と、 該端子送りツメ(211)を回動可能に保持するツメホルダー(29・27)と、 該ツメホルダー(29・27)を、端子送り方向に進退させるツメ送り部材(21)と、 該ツメ送り部材(21)に対して前記ツメホルダー(29・27)を端子送り方向に位置調整する表示付き位置決め部材(25)と、を備えることを特徴とする。
本発明の圧着機においては、前記該ツメ送り部材(21)に対して前記ツメホルダー(29・27)を端子送りの一方向に付勢するホルダー付勢部材(31)をさらに備え、 前記表示付き位置決め部材(25)が、前記ツメ送り部材(21)に対して前記ツメホルダー(29・27)を端子送りの他の方向に押して位置調整するものとできる。また、本発明の圧着機においては、 前記表示付き決め部材(25)が、マイクロメータであることが好ましい。マイクロメータは、位置表示機能、微小位置決め機能、強度に優れる標準品を容易に入手できる。
本発明の端子圧着電線の製造方法は、被覆の剥ぎ取られた電線端部に、前記の端子圧着機を用い、端子送り終わり位置(圧着位置)の調整を行なったうえで端子を圧着することを特徴とする。
本発明によれば、表示付き位置決め部材(25)によって、ツメホルダー(27)及び送りツメ(211)の位置を細かい単位で、数値的に位置決めできる。また、ツメホルダー(27)を上流・下流の両側から押した状態で位置決めできるので、位置決め機構にバックラッシュがない。これにより、送りツメ(211)の位置決め、すなわち端子の送り終わり位置(圧着位置)の位置調整状態を正確に数値管理することができるので、連鎖端子CTの種類替え時の端子送り終わり位置調整や、端子送り機構の分解組立時の復元も容易になる。
本発明の実施形態(サイドフィード型端子送り機構)に係る端子圧着機の主要部の構成を示す正面図である。 図1の端子圧着機(アプリケータ)のツメホルダー27・29周りの構成を示す斜視図である。 連鎖端子の一例(オープンバレル・サイドフィード型)の構造を示す斜視図である。 本実施形態と全体的には類似する端子圧着機及びアプリケータ(特許第4212687号)の概要を示す正面図である。 端子Tを電線端部の皮を剥いた芯線WCに圧着した(カシメ付けた)状態を模式的に示す正面断面図である。 本発明の他の実施形態に係る端子圧着機(エンドフィード型)の主要部の構成を示す側面図である。
CT;連鎖端子、T;端子、TC;キャリア、TCh;ツメ係合孔、Tt;タブ、Tb;バレル部、
TbI;インスバレル部、TbW;芯線バレル部、Tk;端子コネクタ部、
BL;バレルの上流側部分、BR; 下流側部分、Le;上流側部分先端、Re;下流側部分
W;電線、WI;インス部、WC;露出芯線
1;端子圧着機、AP;アプリケータ、11;アプリケータ本体ホルダー、
18;アーム、19;回動ピン、20;端子送り機構
21;フィードカム、21f;カム溝、21RC;回動中心、21s;スライド溝
21x;右下の側壁、21y;左側壁、23;カムフォロア
25;マイクロメータ、25b;先端、25d;繰出棒、25h;先円筒部、25m;ねじクランプ
25r;目盛り付きの調整ツマミ、
26;マイクロメータ固定ブラケット、26b;根元部、26f;張出部、
26h;マイクロメータ固定孔、26k;すり割り、
27;ツメホルダーA、27b;長孔、27d;メネジ、27f;右側壁、27h;突出し部
28;スプリング保持ブラケット、28f;スプリング保持穴
29;ツメホルダーB、31;ホルダースプリング
55;固定ネジ
100;圧着機、101;ラム昇降機構、102;ラムボルト、
111;ホルダー、113;ベースプレート、114;アプリケータ搭載部
119;アンビル(固定下型)、121;スライドカッター、
141;シャンク、157;クリンパー(上下昇降上型)、
200;端子送り機構、201;フィードカム、201f;カム溝
203;カムフォロア、204;ツメスプリング、205;アジャストスクリュー、205b;ツマミ
207;ツメホルダーA、207b;貫通孔、209;ツメホルダーB
211;送りツメ、211b;ツメ先端、
213;ガイド、213t;テーパ面、215;ガイドプレート、215;上面、219;キャリアガイド
217;送りブレーキレバー、251;固定プレート、255;固定ネジ
以下、本発明の端子圧着機の実施形態を、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は圧着機主要部の構成を示す正面図であり、図2はツメホルダー27・29周りの構成を示す斜視図である。図1・図2において、図4と同じ符号で示されている部分は、本質的には同様の部分・部材を指す。それらの部分についての説明は、改めて行わない。各図において矢印で示す各方向の意味も、図3や図4と同じ意味である。
本発明の特徴部分は、ツメホルダーA27のフィードカム21に対する左右方向位置調整機構(端子送り終わり位置(圧着位置)の調整機構)であり、同機構は以下の主要部材・部品からなる。
ツメホルダーA27;ツメホルダーB29を介して送りツメ211を支持する。フィードカム21に対しては左右方向に位置調整(スライド)可能である(固定ネジ55を締めればスライド不能になる)。
ホルダースプリング31;ツメホルダーA27をフィードカム(ツメ送り部材)21に対して上流側(一方向)に付勢する部材である。
スプリング保持ブラケット28;ホルダースプリング31を、ツメホルダーA27を上流側に付勢させながら、左右方向に伸縮自在に保持する部材である。
マイクロメータ固定ブラケット26;マイクロメータ25をフィードカム21に固定する部材である。
マイクロメータ25;フィードカム21に対してツメホルダーA27を端子送りの下流側(他の方向)に押して位置調整する表示付き位置決め部材である。
以下、各主要部材の構成を詳細に説明する。
ツメホルダーA27
図2に最も分かり易く示すように、全体として、上下左右面において略正方形状をしており、奥手前方向にある厚さを有するブロック状のものである。奥側の面に、やや部厚い突き出し部27hが形成されており、同部27hは、フィードカム21の下部に左右方向に延びる溝21sにスライド可能に嵌合している。
ツメホルダーA27の上下中央部には、左右方向に延び、奥手前方向に貫通する長孔27bが形成されている。この長孔27bには、図1に示すように、ツメホルダーA27をフィードカム21に固定する固定ネジ55が入る。ただし、長孔27bの左右方向幅から固定ネジ55の径を引いた分だけ、ツメホルダーA27をフィードカム21に対して左右方向位置調整可能である。長孔27bの中の下面には、ツメホルダーB29をツメホルダーA27に固定する固定ネジ(図示されず)の螺合するメネジ27dが見えている。
フィードカム21
フィードカム21の全体形状は、上下に延びる長方形状の板であり、上部の回動中心ピン19を回動中心21RCとして、左右方向に揺動する。フィードカム21には、上下左右面において上下あるいは斜め方向に延びるカム溝21fが形成されている。このカム溝21fには、カムフォロア23が嵌合(転動)している。カムフォロア23は、アーム18を介してシャンク141によって上下駆動される。このカムフォロア23の上下動に応じて、フィードカム21が左右に揺動する。これらの点は、図4の圧着機におけるのと基本的に同じであるが、前述のツメホルダーA27がスライドする溝21sや、後述する各ブラケット28・26の取付部を有することが異なっている。
スプリング保持ブラケット28
同ブラケット28は、略四角形の厚い板状のものであって、フィードカム21の右下の側壁21x(少し左側に掘り込まれている)に、ネジ(図示されず)で止められている。スプリング保持ブラケット28は、フィードカム21から手前側に張り出しており、張り出している部分の中央部にスプリング保持穴28fが掘り込まれている。スプリング保持穴28fは、左右方向に延びる円筒形の穴であって、右側が底になっている。このスプリング保持穴28fに、ホルダースプリング31の右端部が収容されている。
ホルダースプリング31
ホルダースプリング31は、スプリング保持ブラケット28とツメホルダーA27の右側壁27fとの間に、押し勝手で挟まれている。ツメホルダーA27は、右側からホルダースプリング31に押され、左側からマイクロメータ25の繰出棒25dの先端25bに押されて位置決めされる。ホルダースプリング31は、ツメホルダーA27の位置決め機構のガタ(バックラッシュ)を取る作用もある。そして、位置決めされた後は、前述の固定ネジ55によって、ツメホルダーA27がフィードカム21に固定される。
マイクロメータ固定ブラケット26
同ブラケット26は、平面形状が略L字型の部材である。その奥側の根元部26bにおいて、ネジ(図示されず)で、フィードカム21左側壁21yに固定されている。根元部26bから手前側には、略正方形厚板状の張出部26fが、手前側に張り出している。張出部26fの中央部には、左右に貫通するマイクロメータ固定孔26hが形成されている。同孔26hには、マイクロメータ25の先円筒部25h(図1参照)が、嵌合固定されている。マイクロメータ固定孔26hの手前側には、ブラケット26にすり割り26kが入っており、孔26gから差し込まれるネジ(図示されず)によってすり割り26kを閉じることにより、マイクロメータ25をマイクロメータ固定ブラケット26に強力に固定している。
マイクロメータ25
この実施形態では、ツメホルダーA27を位置決めする「表示付き位置決め部材」としてマイクロメータ25を用いている。マイクロメータ25は、先端25bでツメホルダーA27を押す繰出棒25dや、上述の先円筒部25hなどを有する本体や、目盛り付きの調整ツマミ25rなどを有する。マイクロメータ25の符号25mは、繰出棒25dを固定(ロック)するねじクランプである。この例のマイクロメータ25の調整ストロークは15mmであり、表示目盛りの最小単位は、0.01mmである。
この実施形態においては、ツメホルダーの位置を細かい単位で、数値的に決定・管理できる。また、ツメホルダーを上流・下流の両側から押した状態で位置決めできるので、位置決め機構にバックラッシュがない。そのため、送りツメ211の位置決め、すなわち端子の送り終わり位置の調整状態を数値管理することができる。そのため、連鎖端子CTの種類替えや、端子送り機構の分解組立時の復元も容易になる。
図1・2の実施形態では、端子送り上流側にマイクロメータ25を配置して、マイクロメータ25でツメホルダーA27を下流側に押し、ホルダースプリング31をその反対側に配置しているが、マイクロメータ25のスピンドル(繰出棒25d)を直接ツメホルダーA27に固定してもよい。この場合、ホルダースプリング31やスプリング保持ブラケット28を省略することもできる。
図6は、本発明の他の実施形態に係る端子圧着機(エンドフィード型)の主要部の構成を示す側面図である。この図において、図1・図2の符号数字に300足した数字で示されている部位・部品は、図1・図2の実施形態と同様の部位・部品である。このように、連鎖端子CTを端子Tの長手方向に沿って送る(圧着機の奥側から手前側に送る)エンドフィード型の端子圧着機にも、本発明の端子送りの位置調整機構を組み込むことができる。
なお、図6の例では、ツメホルダー327は一個ものであるが、これは、奥手前方向(端子送り上下流方向)の直角方向への位置調整が不要なためである。また、送りツメ511の先端511bは、端子Tのインスバレル部TbIの奥側の壁を押しているが、ワイヤーバレルTbWの奥側の壁を押すようにしてもよい。
さらに、クローズドバレル形式の端子や、フィードカム形式でないエアシリンダ送りなどの端子圧着機・アプリケータにおいても、本発明の端子送りの位置調整機構を適用できる。

Claims (5)

  1. 多数の個別の端子(T)が繋がれた連鎖端子(CT)を送る端子送り機構(20)と、
    前記端子(T)のバレル部(Tb)を前記皮むき電線端部に圧着するクリンパー(157)及びアンビル(119)と、
    前記クリンパー(157)を駆動するクリンパー駆動手段(141・101)と、を備え、
    端子(T)を皮むき電線の端部に圧着する端子圧着機であって、
    前記端子送り機構(20)が、
    端子送りツメ(211)と、
    該端子送りツメ(211)を回動可能に保持するツメホルダー(29・27)と、
    該ツメホルダー(29・27)を、端子送り方向に進退させるツメ送り部材(21)と、
    該ツメ送り部材(21)に対して前記ツメホルダー(29・27)を端子送り方向に位置調整する表示付き位置決め部材(25)と、
    を備えることを特徴とする端子圧着機。
  2. さらに、前記該ツメ送り部材(21)に対して前記ツメホルダー(29・27)を端子送りの一方向に付勢するホルダー付勢部材(31)を備え、
    前記表示付き位置決め部材(25)が、前記ツメ送り部材(21)に対して前記ツメホルダー(29・27)を端子送りの他の方向に押して位置調整するものであることを特徴とする請求項1記載の端子圧着機。
  3. 前記表示付き決め部材(25)が、マイクロメータであることを特徴とする請求項1又は2記載の端子圧着機。
  4. 多数の個別の端子(T)が繋がれた連鎖端子(CT)を送る端子送り機構(20)と、
    前記端子(T)のバレル部(Tb)を前記皮むき電線の端部に圧着するクリンパー(157)及びアンビル(119)と、を備え、
    端子(T)を皮むき電線の端部(WI・WC)に圧着するためのアプリケータであって、
    前記端子送り機構(20)が、
    端子送りツメ(211)と、
    該端子送りツメ(211)を回動可能に保持するツメホルダー(29・27)と、
    該ツメホルダー(29・27)を、端子送り方向に進退させるツメ送り部材(21)と、
    該ツメ送り部材(21)に対して前記ツメホルダー(29・27)を端子送り方向に位置調整する表示付き位置決め部材(25)と、
    を備えることを特徴とする端子圧着機用アプリケータ。
  5. 被覆の剥ぎ取られた電線端部に、請求項1、2又は3記載の端子圧着機を用いて、端子送り終わり位置の調整を行ったうえで端子を圧着することを特徴とする端子圧着電線の製造方法。
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