JP2007311062A - 端子圧着装置 - Google Patents
端子圧着装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007311062A JP2007311062A JP2006136477A JP2006136477A JP2007311062A JP 2007311062 A JP2007311062 A JP 2007311062A JP 2006136477 A JP2006136477 A JP 2006136477A JP 2006136477 A JP2006136477 A JP 2006136477A JP 2007311062 A JP2007311062 A JP 2007311062A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crimping
- terminal
- die
- slide cutter
- downward
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
Abstract
【課題】例えば複合電線の各構成電線の皮剥端を圧着下型と圧着上型との間に挿入する際に、複合電線の外皮やシールドの皮剥部分を長くしなくても、複合電線の外皮やシールドがスライドカッタと干渉する事を防止できる端子圧着装置を提供する。
【解決手段】この端子圧着装置1では、保持部11bは上下動自在に配置されており、圧着上型9cが上死点と下死点との間の所定点まで下方移動したときに、スライドカッタ11aにより連鎖状端子3から端子3aが切断されてその端子3aが圧着下型9d上に配置されており、且つ圧着上型9cの前記下方移動に連動して保持部11bが下方移動され、その下方移動により圧着下型9dがより大きく露出する様にスライドカッタ11aが下方移動される。
【選択図】図1
【解決手段】この端子圧着装置1では、保持部11bは上下動自在に配置されており、圧着上型9cが上死点と下死点との間の所定点まで下方移動したときに、スライドカッタ11aにより連鎖状端子3から端子3aが切断されてその端子3aが圧着下型9d上に配置されており、且つ圧着上型9cの前記下方移動に連動して保持部11bが下方移動され、その下方移動により圧着下型9dがより大きく露出する様にスライドカッタ11aが下方移動される。
【選択図】図1
Description
本発明は、電線の皮剥端に端子を圧着する端子圧着装置に関する。
従来の端子圧着装置は、連鎖状端子を案内するガイド部と、固定配置された圧着下型と上下動可能に配置された圧着上型との間で狭圧することで、前記ガイド部を通じて供給される連鎖状端子の一の端子を電線の皮剥端に圧着する圧着機構と、前記圧着下型の前側に配置され、前記圧着上型の上下動と連動して前記一の端子を前記連鎖状端子から切断するスライドカッタと、前記スライドカッタを保持する保持部とを備えており、前記ガイド部および前記保持部は固定配置されている(特許文献1)。
そして、電線の皮剥端に端子を圧着するには、電線の皮剥端をスライドカッタ側から圧着下型と圧着上型との間に挿入配置させる。そしてこの状態で、圧着上型を下死点まで下方移動させることで、その下方移動に連動して、所定の搬送手段によりガイド部を通じて連鎖状端子が搬送されると共にその連鎖状端子の一の端子がスライドカッタにより切断されて圧着下型上に配置され、圧着上型と圧着下型とにより狭圧されて、電線の皮剥端に端子が圧着される。
複合電線(複数の電線をシールドや外被で束ねて構成された電線)の各構成電線の皮剥端の1つ1つに端子を圧着する場合は、複合電線の端部側のシールドや外被を皮剥して各構成電線の皮剥端を露出させて、それら各構成電線の1つ1つに対して上記の様にして端子を圧着している。
従来の端子圧着装置では、圧着下型の前側にスライドカッタが配置されているので、例えば複合電線の各構成電線の皮剥端に端子を圧着する際、複合電線のシールドや外被がスライドカッタと干渉して、構成電線の皮剥端を圧着下型上に挿入配置させ難いという欠点があった。
そのため、従来では、複合電線のシールドや外被の皮剥部分の長さを長くすることで、複合電線のシールドや外被がスライドカッタと干渉することを防止していた。
しかしながら、シールド皮剥部分を長くすると、そのシールド皮剥部分のシールド性能が低下するという欠点があった。
また、外被皮剥部分を長くすると、各構成電線の皮剥端に端子を圧着してそれら各端子をコネクタに挿入した後、その外被皮剥部分にテープやコルゲート等の保護部材を取り付ける必要があるという欠点があった。
また、複合電線がツイスト電線の場合は、外被皮剥部分を長くすると、その外被皮剥部分での各構成電線の撚り戻しも長くなり、その外被皮剥部分でのシールド性能が低下するという欠点があった。
そこで、この発明の課題は、例えば複合電線の各構成電線の皮剥端を圧着下型と圧着上型との間に挿入する際に、複合電線の外皮やシールドの皮剥部分を長くしなくても、複合電線の外皮やシールドがスライドカッタと干渉する事を防止できる端子圧着装置を提供することにある。
上記課題を解決する為に、請求項1に記載の発明は、連鎖状端子を案内するガイド部と、固定配置された圧着下型と上下動可能に配置された圧着上型との間で狭圧することで、前記ガイド部により案内される連鎖状端子の一の端子を電線の皮剥端に圧着する圧着機構と、前記圧着下型の前側に配置され、前記圧着上型の上下動と連動して、前記圧着下型上に配置された前記一の端子を前記連鎖状端子から切断するスライドカッタと、前記スライドカッタを保持する保持部と、を備え、前記ガイド部および前記保持部はそれぞれ上下動自在に配置されており、前記圧着上型が上死点と下死点との間の所定点まで下方移動したときに、前記一の端子が前記スライドカッタにより前記連鎖状端子から切断されて前記圧着下型上に配置されており且つ前記圧着上型の前記下方移動に連動して前記保持部が下方移動され、この下方移動により前記圧着下型がより大きく露出する様に前記スライドカッタが下方移動され、このスライドカッタの下方移動に合わせて前記ガイド部が下方移動されるものである。
請求項2に記載の発明は、前記圧着下型上に配置された前記一の端子を狭持する狭持手段を更に備えるものである。
請求項3に記載の発明は、前記電線の皮剥端の先端が配置すべき先端配置位置と、この先端配置位置から退避した退避位置との間で移動自在に配置され、前記圧着上型の上下動に連動して、前記圧着上型が上死点にあるときは、前記退避位置に退避移動され、前記圧着上型が前記所定点にあるときは、前記先端配置位置に移動される位置決めストッパを更に備えるものである。
請求項1に記載の発明によれば、保持部が上下動自在に配置されており、圧着上型が上死点と下死点との間の所定点まで下方移動したときに、一の端子がスライドカッタにより連鎖状端子から切断されて圧着下型上に配置されており且つ圧着上型の前記下方移動に連動して保持部が下方移動され、この下方移動により圧着下型がより大きく露出する様にスライドカッタが下方移動されるので、例えば複合電線の各構成電線の皮剥端に端子を圧着下型と圧着上型との間に挿入する際に、複合電線の外皮やシールドの皮剥部分を長くしなくても、複合電線の外皮やシールドがスライドカッタと干渉する事を防止できる。
その際、スライドカッタにより一の端子が連鎖状端子から切断された後に、圧着下型の上部が露出する様にスライドカッタが下方移動されるので、スライドカッタの切断動作を妨げること無く、圧着下型がより大きく露出する様にスライドカッタを下方移動させる事ができる。
また、ガイド部が上下動自在に配置されており、スライドカッタの下方移動に合わせてガイド部が下方移動されるので、ガイド部とスライドカッタとの間で大きな段差が生じる事を防止でき、これによりその段差により連鎖状端子が曲げられる事を防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、圧着下型上に配置された一の端子を狭持する狭持手段を更に備えるので、一の端子の位置ずれを防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、電線の皮剥端の先端が配置すべき先端配置位置に配置される位置決めストッパを更に備えるので、電線の皮剥端の先端が前記先端配置位置より奥に行き過ぎる事を防止できる。
また、位置決めストッパは、電線の皮剥端の先端が配置すべき先端配置位置と退避位置との間で移動自在に配置され、圧着上型の上下動に連動して、圧着上型が上死点にあるときは、前記退避位置に退避移動され、圧着上型が前記所定点にあるときは、前記先端配置位置に移動されるので、圧着下型上への端子の供給を妨げること無く、位置決めストッパを前記先端配置位置に配置させる事ができる。
この実施の形態に係る端子圧着装置1は、図1および図2の様に、連鎖状端子3を案内するガイド機構5と、ガイド機構5に沿って連鎖状端子3を搬送する搬送機構7と、ガイド機構5を通じて供給される連鎖状端子3の一の端子3aを所定の電線の皮剥端に圧着する圧着機構9と、前記一の端子3aを連鎖状端子3から切断する切断機構11と、それら各機構5,7,9,11が配設される台部13とを備える。
連鎖状端子3は、図3の様に、帯状の連鎖帯(キャリア)3bの片側に複数の端子3aが等間隔で並列状に連結されて形成されている。連鎖帯3bには、等間隔に係止孔3cが形成されている。各端子3aの基部(バレル)3dは、電線の皮剥端と圧着可能な様に断面略U字状に開放して形成されている。
ガイド機構5は、連鎖状端子3を案内するガイド部5aと、ガイド部5aを上下動自在に支持する支持部5bとを備える。
ガイド部5aは、例えば、その上面に連鎖状端子3が案内されるガイド溝5cが凹設され、その一端面にガイド溝5cの搬入口5dが設けられ、その他端面にガイド溝5cの搬出口5eが設けられた基板部5fと、その基板部5f上に配設され、連鎖状端子3の送り量の安定化を図るためのブレーキプレート5gとを備える。
支持部5bは、台部13上に立設された柱状部5hと、柱状部5hの外周に柱状部5hの柱軸方向(上下方向)に摺動自在に外嵌合する嵌合部5iと、嵌合部5iを上方に付勢するバネ等の付勢手段5kとを備えて構成されており、嵌合部5i上にガイド部5aが配設されている。
この様に構成されたガイド機構5では、嵌合部5iが、柱状部5hに沿って上下動可能で且つ付勢手段5kにより上からの押下に対して自律復帰可能に下方移動する様になっており、これにより、ガイド部5aが、上下動可能で且つ上からの押下に対して自律復帰可能に下方移動する様になっている。
搬送機構7は、連鎖状端子3の係止孔3cに係止する搬送爪7aと、ガイド部5aのガイド溝5cに対して並行となる様に台部13に対して固定されたガイドレール(不図示)と、搬送爪7aをガイド部5aの上方に配置する様に支持すると共に前記ガイドレールに摺動自在に取り付けられた摺動体7cと、摺動体7cを前記ガイドレールに沿って摺動させる駆動手段(例えばエア式のシリンダ)(不図示)とを備える。
この様に構成された搬送機構7では、前記駆動手段により摺動体7cがガイドレールに沿って圧着機構9側に摺動されると、摺動体7cに支持された搬送爪7aがガイド部5aのガイド溝5cに沿って圧着機構9側に移動され、その搬送爪7aによりガイド溝5c内に配置された連鎖状端子3が圧着機構9内に搬送される様になっている。
切断機構11は、圧着機構9の後述の圧着下型9dの前側において圧着下型9dの前面に沿って上下方向に摺動自在に配置されたスライドカッタ11aと、スライドカッタ11aを上下動自在に保持すると共に自身も上下動自在に台部13に配設された保持部11bとを備える。
スライドカッタ11aは、ブロック体状に形成されており、その後面には、連鎖状端子3の連鎖帯3bが挿通するスリット状の溝部11cが横方向に凹設されており、その上面には、圧着機構9の押下部9hの下端面が当接する当接面11dが形成されている。尚、スライドカッタ11aには、連鎖状端子3が、その端子3aが溝部11cから突出した状態で、その連鎖帯3bが溝部11c内を挿通する様にして通過する様になっている。
保持部11bは、スライドカッタ11aの両側に配置してスライドカッタ11aを上下動自在にガイドする左右一対の縦長のガイド部11kと、各ガイド部11kの中間部分間に跨設された連結部11eと、スライドカッタ11aを上方に付勢するバネ等の付勢手段11fと、付勢手段11fを支持する支持部11g(図2のみ図示、図1では便宜上不図示)とを備える。
支持部11gは、図2の様に、その上部が例えば連結部11eの前面に固定されており、その下部がスライドカッタ11aの下方に回り込む様に後方に屈曲されており、その屈曲部分とスライドカッタ11aの下面との間に付勢手段11fが配設されている。
各ガイド部11kの上端面11iは、圧着機構9の押下部9hの下端面が当接する当接面(以後、当接面11i)となっている。
この様に構成された保持部11bは、台部13に配設されたガイド部(不図示)により台部13に対して上下動自在に配置されており、各ガイド部11kの下面と台部13の間に配置されたバネ等の付勢手段11jにより上方に付勢されている。
この様に構成された切断機構11では、スライドカッタ11aの当接面11dが押下されると、スライドカッタ11aが圧着下型9dの前面に沿って下方に摺動して、スライドカッタ11aの溝部11cの開口部分のエッジと圧着下型9dの上端面のエッジとの間で、圧着下型9d上に供給された端子3aが連鎖状端子3の連鎖帯3bから切断される。また、保持部11bの当接面11cが押下されると、保持部11bが下方移動して、この下方移動によりスライドカッタ11aが下方移動して圧着下型9dの上部が(即ち圧着下型9dがより大きく)露出される様になっている。
圧着機構9は、図1、図2および図4の様に、台部13上に立設されたシャンクホルダ9aと、シャンクホルダ9aに上下動自在に保持されたシャンク9bと、シャンク9bの下部に配設された圧着上型(クリンパ)9cと、圧着上型9cに対向する様に台部13上に配設された圧着下型(アンビル)9dと、圧着下型9d上に供給された端子3aを狭持する狭持手段9eと、シャンクホルダ9aに配設され、電線の皮剥端の先端位置を位置決めする位置決めストッパ9fと、シャンク9b(即ち圧着上型9d)の上下動に連動して位置決めストッパ9fを配置移動させる駆動機構9gと、シャンク9bの上下動に連動して切断機構11を押下して作動させる第1の押下部9hと、シャンク9bの上下動に連動してガイド機構5のガイド部5aを押下する第2の押下部9iとを備えて主構成される。
ここでは、圧着上型9cは、上下動自在に備えられたシャンク9bに配設されることで、上下動自在に配置されている。また圧着下型9dは、台部13上に配設されることで、固定配置されている。
狭持手段(狭持部)9eは、圧着下型9dの後側に配置された端子配置台9j上に配置されており、左右一対の狭持部材9kと、各狭持部材9kを相互接近・離反駆動する駆動手段(例えばエア式のチャック)9mとを備える。
位置決めストッパ9fは、例えば、薄板状に形成されており、その一端側の上側部分が、シャンクホルダ9aに設けられた支持部9nの軸点Pで回動自在に軸支される様にしてシャンクホルダ9aに配設されている。
駆動機構9gは、シャンクホルダ9aの一側面に設けられた横孔9p内に挿通配置されたアーム部9qと、シャンク9bの一側面に設けられ、アーム部9qを横孔9pの孔方向(左右方向)に可動させるカム部材9rと、アーム部9qをシャンク9b側に付勢するバネ等の付勢手段9sとを備える。
アーム部9qは、例えば、その一端側9q−1が、シャンクホルダ9aの横孔9p内に挿通配置されてシャンクホルダ9a内に突出され、他方その他端側9q−2が、シャンクホルダ9aの外側から位置決めストッパ9fの一端面の下部の付近に延設される様にして形成されている(図5参照)。
カム部材9rは、垂直カム面9r−1と傾斜カム面9r−2とを有しており、シャンク9bの一側面に縦方向に凹設され且つシャンク9bの下面で開放した溝部内に配設されている。
付勢手段9sは、シャンクホルダ9aの一側面においてアーム部9qの外側に回り込む様に設けられた支持部9tと、アーム部9qとの間に配設されている。
この様に構成された駆動機構9gでは、シャンク9bが上死点にあるときは、図1の様に、付勢手段9sによりアーム部9qがシャンク9b側に移動され、この移動によりアーム部9qの他端部により位置決めストッパ9fの一端面の下部がシャンク9b側に押され、この押し動作により位置決めストッパ9fが軸点P回りに上方に回動されて退避位置に退避移動される様になっている。
そしてシャンク9bが上死点と下死点との間の所定点より下方に移動すると、図5の様に、アーム部9qの一端側9q−1がシャンク9bに配設されたカム部材9rの傾斜カム面9r−1に沿って外側に押し出されてアーム部9qが外側に移動され、この移動によりアーム部9rの他端側9q−2による位置決めストッパ9fへの押し動作が解除され、この解除により位置決めストッパ9fが自重で下方に回動して、位置決めストッパ9fが、端子配置台9j上における電線の皮剥端が配置すべき位置(先端配置位置)上に移動される様になっている。
第1の押下部9hは、切断機構11の保持部11bの各当接面11iを押下する左右一対の腕部9uを有しており、切断機構11の上方に配置する様にシャンク9bに配設されている。
一方の腕部9uの下端面は、その外側の面部9u−1が低く、その内側の面部9u−2が高くなった段差状になっており、シャンク9bの下方移動に連動して、その内側の面部9u−2でスライドカッタ11aの当接面11dを押下し、その外側の面部9u−1で保持部11bの一方の当接面11iを押下する様になっている。尚、他方の腕部9uは、その下端面で保持部11bの他方の当接面11iを押下する様になっている。
第2の押下部9iは、ガイド機構5のガイド部5aの上方に配置する様にシャンク9bに配設されており、シャンク9bの下方移動に連動して、ガイド部5aの上面を押下してガイド部5aを下方移動させる様になっている。
また、この圧着機構9では、シャンク9bが下死点まで下方移動すると、圧着上型9cと圧着下型9dとにより狭圧されることで、それらの間に配置された端子3aと電線の皮剥端とが圧着される様になっている。
次に、この端子圧着装置1の動作を説明する。
まずシャンク9b(即ち圧着上型9c)が上死点にある状態(図1)で、搬送機構7の搬送爪7aを圧着機構9側に移動させて、ガイド部5a上に配置されている連鎖状端子3を端子1つ分圧着機構9内に搬送させる。この搬送により、その連鎖状端子3が、その連鎖帯3bがスライドカッタ11aの溝部11c内に挿通配置し且つその先頭の端子3aが圧着下型9d上に配置する様にして圧着機構9内に供給される。その際、連鎖状端子3の先頭の端子3aが圧着下型9d上に配置されると、その端子3aの先端側は、圧着機構9の狭持手段9eの各狭持部材9k間に配置する様になっている(図4)。
そして、搬送機構7により連鎖状端子3が端子1つ分搬送されると、狭持手段9eにより圧着下型9d上に配置された端子3aの先端側が狭持されて、その端子3aが配置固定される。
そして、シャンク9bが上死点と下死点の間の第1の所定点まで下方に移動されると(図5)、シャンク9bの第1の押下部9hがスライドカッタ11aの当接面11dを押下し、この押下によりスライドカッタ11aが圧着下型9dの前面に沿って下方に摺動されて、スライドカッタ11aの溝部11cの開口部分のエッジと圧着下型9dの上端面のエッジとの間で、圧着下型9d上に配置された端子3aが連鎖状端子3の連鎖帯3bから切断される。
またこのシャンク9bの第1の所定点までの下方移動の際に、シャンク9bに配設されたカム部材9rによりアーム部9qが外側に移動され、この移動によりアーム部9rによる位置決めストッパ9fの一端面の下部への押し動作が解除され、この解除によりアーム部9qが、自重で下方に回動して、狭持手段9eにより狭持された端子3aの所定部位上に落ちて先端配置位置上に移動される。
そして、シャンク9bが更に下方の第2の所定点まで移動されると(図6)、シャンク9bの第1の押下部9hにより保持部11bの各当接面11iが押下されて保持部11bが下方移動され、この下方移動により圧着下型9dの上部が露出する様にスライドカッタ11aが下方移動される。そしてこれに併行して、シャンク9bの第2の押下部9iによりガイド部5aの上面が押下されて、ガイド部5aが、スライドカッタ11aの前記下方移動に連動する様にして下方移動される。尚、シャンク9bが第2の所定点まで移動した状態では、圧着下型9dと圧着上型9cとにより閉じた開口(即ち、電線端の挿入を案内する案内口)が形成される。
そして、電線の皮剥端を、前側(即ちスライドカッタ11a側)から圧着下型9dと圧着上型9cとにより形成された上記の閉じた開口内に挿入して、位置決めストッパ9fに当接する所まで挿入する。
尚、上記の様に、圧着下型9dと圧着上型9cとにより形成された閉じた開口内に端子の皮剥端を挿入することで、圧着する際、電線の導体部分が端子3aのバレル3dからはみ出すことを防止できる。
そしてこの電線の挿入状態で、シャンク9bが下死点まで下方移動されると、圧着下型9dと圧着上型9cとの間で、それらの間に配置された端子3aおよび上記の電線の皮剥端が相互に圧着される。
そして搬送機構7の搬送爪7aが元の位置に移動された後、シャンク9bが上方移動されて元の位置(上死点)に戻される。このシャンク9bの上死点への上方移動により、ガイド部5a、スライドカッタ11aおよび保持部11bは元の位置に自律復帰する。そして位置決めストッパ9fに関しては、シャンク9bが前記第2の所定点まで上方移動するまでは、先端配置位置(即ち端子の所定部位上)に配置されたままで、シャンク9bが前記第2の所定点を超えて上方移動されると、付勢手段9sによりアーム部9qがシャンク9b側に移動され、この移動によりアーム部9qの他端側9q−2により位置決めストッパ9fの一端面の下部がシャンク9b側に押され、この押し動作により位置決めストッパ9fが上方に回動されて元の退避位置に退避移動される。
尚、上記の様に、シャンク9bが下死点から元の位置(上死点)に戻される際、シャンク9bの上方移動に伴って(即ち圧着上型9cの上方移動に伴って)、位置決めストッパ9fが直ぐに元の退避位置に戻らずに、暫くの間、端子3a上に配置されたままでいることで、端子3aが圧着上型9cに食らい付く事が防止されている。
以上の様に構成された端子圧着装置1によれば、保持部11bが上下動自在に配置されており、圧着上型9cが上死点と下死点との間の所定点まで下方移動したときに、一の端子3aがスライドカッタ11aにより連鎖状端子3から切断されて圧着下型9d上に配置されており且つ圧着上型9cの当該下方移動に連動して保持部11bが下方移動され、この保持部11bの下方移動により圧着下型9dの上部が露出する様にスライドカッタ11aが下方移動されるので、例えば複合電線の各構成電線の皮剥端を圧着下型9dと圧着上型9cとの間に挿入する際に、複合電線の外皮やシールドの皮剥部分を長くしなくても、複合電線の外皮やシールドがスライドカッタ11aと干渉する事を防止できる。
その際、スライドカッタ11aにより一の端子3aが連鎖状端子3から切断された後に、圧着下型9dの上部が露出する様にスライドカッタ11aが下方移動されるので、スライドカッタ11aの切断動作を妨げること無く、圧着下型9dの上部が(即ち圧着下型9dがより大きく)露出する様にスライドカッタ11aを下方移動させる事ができる。
また、ガイド部5aが上下動自在に配置されており、スライドカッタ11aの下方移動に合わせてガイド部5aが下方移動されるので、ガイド部5aとスライドカッタ11aとの間で大きな段差が生じる事を防止でき、これによりその段差により連鎖状端子3が曲げられる事を防止できる。
また、圧着下型9d上に配置された一の端子3aを狭持する狭持手段9eを更に備えるので、前記一の端子3aの位置ずれを防止できる。
また、電線の皮剥端の先端が配置すべき先端配置位置に配置される位置決めストッパ9fを更に備えるので、電線の皮剥端の先端が前記先端配置位置より奥に行き過ぎる事を防止できる。
また、位置決めストッパ9fは、電線の皮剥端の先端が配置すべき先端配置位置と退避位置との間で可動可能に配置され、圧着上型9cの上下動に連動して可動され、圧着上型9cが上死点にあるときは、前記退避位置に退避され、圧着上型9cが上死点と下死点との間の前記所定点にあるときに、前記先端配置位置に配置されるので、圧着下型9d上への端子3aの供給を妨げること無く、位置決めストッパ9fを前記先端配置位置に配置させる事ができる。
1 端子圧着装置
3 連鎖状端子
3a 端子
5a ガイド部
5b 支持部
5h 柱状部
5i 嵌合部
7 搬送機構
7a 搬送爪
9 圧着機構
9a シャンクホルダ
9b シャンク
9c 圧着上型
9d 圧着下型
9e 狭持手段
9f 位置決めストッパ
11 切断機構
11a スライドカッタ
3 連鎖状端子
3a 端子
5a ガイド部
5b 支持部
5h 柱状部
5i 嵌合部
7 搬送機構
7a 搬送爪
9 圧着機構
9a シャンクホルダ
9b シャンク
9c 圧着上型
9d 圧着下型
9e 狭持手段
9f 位置決めストッパ
11 切断機構
11a スライドカッタ
Claims (3)
- 連鎖状端子を案内するガイド部と、
固定配置された圧着下型と上下動可能に配置された圧着上型との間で狭圧することで、前記ガイド部により案内される連鎖状端子の一の端子を電線の皮剥端に圧着する圧着機構と、
前記圧着下型の前側に配置され、前記圧着上型の上下動と連動して、前記圧着下型上に配置された前記一の端子を前記連鎖状端子から切断するスライドカッタと、
前記スライドカッタを保持する保持部と、
を備え、
前記ガイド部および前記保持部はそれぞれ上下動自在に配置されており、
前記圧着上型が上死点と下死点との間の所定点まで下方移動したときに、前記一の端子が前記スライドカッタにより前記連鎖状端子から切断されて前記圧着下型上に配置されており且つ前記圧着上型の前記下方移動に連動して前記保持部が下方移動され、この下方移動により前記圧着下型がより大きく露出する様に前記スライドカッタが下方移動され、このスライドカッタの下方移動に合わせて前記ガイド部が下方移動されることを特徴とする端子圧着装置。 - 前記圧着下型上に配置された前記一の端子を狭持する狭持手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の端子圧着装置。
- 前記電線の皮剥端の先端が配置すべき先端配置位置と、この先端配置位置から退避した退避位置との間で移動自在に配置され、前記圧着上型の上下動に連動して、前記圧着上型が上死点にあるときは、前記退避位置に退避移動され、前記圧着上型が前記所定点にあるときは、前記先端配置位置に移動される位置決めストッパを更に備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の端子圧着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006136477A JP2007311062A (ja) | 2006-05-16 | 2006-05-16 | 端子圧着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006136477A JP2007311062A (ja) | 2006-05-16 | 2006-05-16 | 端子圧着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007311062A true JP2007311062A (ja) | 2007-11-29 |
Family
ID=38843759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006136477A Pending JP2007311062A (ja) | 2006-05-16 | 2006-05-16 | 端子圧着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007311062A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012049068A (ja) * | 2010-08-30 | 2012-03-08 | Tekuma:Kk | 端子圧着装置およびワイヤーハーネスの製造方法 |
CN104037585A (zh) * | 2014-07-04 | 2014-09-10 | 中冶天工集团有限公司 | 大直径电缆接线端子压接施工方法 |
WO2018100985A1 (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-07 | 住友電装株式会社 | ツイスト電線セット用治具および端子圧着装置 |
WO2018100990A1 (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-07 | 住友電装株式会社 | 端子保持具、端子圧着装置および端子付きのツイスト電線の製造方法 |
CN110546825A (zh) * | 2017-04-25 | 2019-12-06 | 科迈士瑞士股份有限公司 | 用于将压接压力机的第一工具的压接器相对于压接压力机的第二工具的砧座对准的方法和压接压力机装置 |
EP4138234A1 (de) * | 2021-08-19 | 2023-02-22 | MD Elektronik GmbH | Verfahren und werkzeug zum abtrennen und fügen eines kontakts mit einer leitung |
-
2006
- 2006-05-16 JP JP2006136477A patent/JP2007311062A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012049068A (ja) * | 2010-08-30 | 2012-03-08 | Tekuma:Kk | 端子圧着装置およびワイヤーハーネスの製造方法 |
CN104037585A (zh) * | 2014-07-04 | 2014-09-10 | 中冶天工集团有限公司 | 大直径电缆接线端子压接施工方法 |
WO2018100985A1 (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-07 | 住友電装株式会社 | ツイスト電線セット用治具および端子圧着装置 |
WO2018100990A1 (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-07 | 住友電装株式会社 | 端子保持具、端子圧着装置および端子付きのツイスト電線の製造方法 |
CN109997284A (zh) * | 2016-11-29 | 2019-07-09 | 住友电装株式会社 | 端子保持件、端子压接装置及附带端子的绞合电线的制造方法 |
CN110024234A (zh) * | 2016-11-29 | 2019-07-16 | 住友电装株式会社 | 绞合电线固定用夹具及端子压接装置 |
CN109997284B (zh) * | 2016-11-29 | 2021-01-08 | 住友电装株式会社 | 端子保持件、端子压接装置及附带端子的绞合电线的制造方法 |
CN110024234B (zh) * | 2016-11-29 | 2021-05-07 | 住友电装株式会社 | 绞合电线固定用夹具及端子压接装置 |
CN110546825A (zh) * | 2017-04-25 | 2019-12-06 | 科迈士瑞士股份有限公司 | 用于将压接压力机的第一工具的压接器相对于压接压力机的第二工具的砧座对准的方法和压接压力机装置 |
US11329441B2 (en) | 2017-04-25 | 2022-05-10 | Komax Holding Ag | Method for aligning a crimper of a first tool of a crimping press relative to an anvil of a second tool of the crimping press |
EP4138234A1 (de) * | 2021-08-19 | 2023-02-22 | MD Elektronik GmbH | Verfahren und werkzeug zum abtrennen und fügen eines kontakts mit einer leitung |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5048885B1 (ja) | 端子挿入装置、ワイヤーハーネス製造装置、物品検出装置、及び、端子挿入方法、ワイヤーハーネス製造方法、物品検出方法 | |
US2765688A (en) | Work locating mechanism for connector crimping tools | |
JP2007311062A (ja) | 端子圧着装置 | |
EP2169771A1 (en) | A terminal fitting, a terminal fitting chain, a wire with a terminal fitting, a processing device therefor and a connecting method therefor | |
US20100071202A1 (en) | Cable-crimping tool for connectors | |
US9768575B2 (en) | Device for stripping a cable | |
JPWO2008087938A1 (ja) | 端子圧着方法、端子圧着装置及び端子圧着電線製造装置 | |
US3393438A (en) | Crimping tool | |
JP5174265B2 (ja) | 端子挿入装置、ワイヤーハーネス製造装置、物品検出装置、及び、端子挿入方法、ワイヤーハーネス製造方法、物品検出方法 | |
JP2009146840A (ja) | 端子圧着装置 | |
CN114784589A (zh) | 端子压接装置 | |
US5745982A (en) | Lifting device for a crimped wire assembly | |
JP2018185917A (ja) | 端子付電線の端子へのケース装着装置及び端子付電線の端子へのケース装着方法 | |
JP2007026968A (ja) | 端子圧着装置 | |
US3555672A (en) | High speed semiautomatic termination of coaxial cable | |
JP5557890B2 (ja) | 端子挿入装置、ワイヤーハーネス製造装置、物品検出装置、及び、端子挿入方法、ワイヤーハーネス製造方法、物品検出方法 | |
JP2004071237A (ja) | 電線の圧着装置 | |
JP4676452B2 (ja) | 端子付き電線の製造方法及び端子圧着部材 | |
JP3661855B2 (ja) | 電線の先端揃え機構付き電線圧接装置 | |
WO2013061633A1 (ja) | 端子圧着装置 | |
US5109590A (en) | Multi core cable stripping | |
WO2024057794A1 (ja) | 部材装着装置、電線加工装置、及び部材装着方法 | |
JP7060641B2 (ja) | 端子付き電線の製造装置及び端子付き電線の製造方法 | |
JP3527419B2 (ja) | 端子圧着機 | |
JP6678688B2 (ja) | 端子圧着装置、及び、端子圧着方法 |