以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、複数のユーザが使用するシステムにおいて、自分専用の操作対象の集合を有するマイメニューを容易に構成できる情報システムについて説明する。なお、複数のユーザが使用するシステムにおいて、各ユーザが使用する端末等が異なっても良いことは言うまでもない。
また、本実施の形態において、マイメニューを構成する操作対象は、顧客の選択により決定される情報システムについて説明する。
また、本実施の形態において、メニュー情報から共通メニューとマイメニュー選択画面が構成される情報システムについて説明する。
さらに、本実施の形態において、共通UIを構成する操作対象の中で、マイメニューに登録された操作対象は、他の操作対象と比較して、視覚的に異なる態様で表示される情報システムについて説明する。
図1は、本実施の形態における情報システムの概念図である。情報システムは、情報処理装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。情報処理装置1は、いわゆるサーバ装置である。情報処理装置1は、クラウドサーバ等、その種類は問わない。端末装置2は、いわゆるパーソナルコンピュータ、ノートパソコン、タブレット端末、スマートフォン、携帯端末等であり、その種類は問わない。
図2は、本実施の形態における情報システムのブロック図である。情報システムを構成する情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。
格納部11は、UI情報格納部111を備える。
受付部12は、ユーザ識別子受付部121、および選択指示受付部122を備える。
処理部13は、画面情報取得部131、個別UI情報取得部132、個別UI情報蓄積部133、および選択画面情報取得部134を備える。
出力部14は、画面情報出力部141、および選択画面情報出力部142を備える。
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
情報処理装置1を構成する格納部11は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、後述する共通UI情報、個別UI情報等である。
UI情報格納部111には、共通UI情報、および1または2以上の個別UI情報が格納される。共通UI情報とは、複数のユーザに対して共通のUI情報であり、N(Nは2以上の自然数)個の操作対象を有するUI情報である。UI情報とは、UIを構成する情報である。UI情報は、例えば、HTML、XML、プログラム等により記述される。但し、UI情報のデータ構造、実現手段等は問わない。また、共通UI情報は、共通UIを構成するUI情報である。共通UIとは、複数のユーザに対して共通のユーザインターフェイスである。共通UIとは、複数のユーザに対して共通の画面である、と言っても良い。なお、UIとはユーザインターフェイスであり、狭くは画面と言っても良い。
また、個別UI情報は、ユーザごとに設定されるUIである個別UIを構成する情報である。個別UI情報は、共通UI情報に含まれるNの操作対象のうちの一部の操作対象を有する情報であり、個別UIを構成する情報である。個別UI情報は、ユーザを識別するユーザ識別子と対にして格納される。個別UI情報は、個別UIを構成するすべての情報を有する必要はなく、例えば、共通UIとの差分の情報でも良い。
なお、操作対象を有する情報とは、操作対象を構成する情報を有する情報と同意義である。また、操作対象とは、ユーザによる操作の対象であり、例えば、ボタン、メニュー項目などである。操作対象が操作された場合、通常、当該操作対象に対応する動作が実行される。
個別UI情報は、1以上の操作対象を有する2以上のグループを特定する2以上のグループ情報を含んでも良い。つまり、個別UI情報に含まれる2以上の操作対象は、2以上のグループに分類されていても良い。
また、UI情報格納部111は、一つの共通UI情報を格納していることは好適である。ただし、ユーザ識別子と対にして共通UI情報と個別UI情報とが格納されていても良い。
受付部12は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報とは、例えば、アクセス指示、マイメニュー指示、選択画面の送信指示、後述する選択指示等である。アクセス指示とは、情報処理装置1へのアクセスの指示である。端末装置2からのアクセス指示により、画面情報が当該端末装置2に送信される。マイメニュー指示とは、個別UI情報を用いて構成される画面情報を要求する指示である。個別UI情報を用いて構成される画面情報に対応する画面をマイメニューという。マイメニューは、各ユーザ固有の画面である。選択画面の送信指示は、選択画面情報の送信を要求する指示である。
なお、ここでの受け付けとは、通常、端末装置2からの受信である。ただし、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
ユーザ識別子受付部121は、ユーザ識別子を受け付ける。ユーザ識別子受付部121は、通常、端末装置2からユーザ識別子を受信する。
選択指示受付部122は、共通UI情報に含まれるN個の操作対象のうち、1以上の操作対象に対する選択指示を受け付ける。なお、選択指示により指示された操作対象は、個別UI情報に含まれることになる。操作対象が個別UI情報に含まれることは、個別UIに操作対象が含まれることと同意義である。
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、後述する画面情報取得部131、個別UI情報取得部132、個別UI情報蓄積部133、または選択画面情報取得部134が行う処理である。
画面情報取得部131は、ユーザ識別子受付部121が受け付けたユーザ識別子と対応付いている個別UI情報と、共通UI情報とを用いて、共通UIと個別UIとを有する画面を構成する画面情報を取得する。画面情報取得部131が共通UIの画面を構成する画面情報を取得するタイミングと、個別UIの画面を構成する画面情報を取得するタイミングとは、同じでなくても良い。つまり、画面情報取得部131が、共通UI情報および個別UI情報を取得するタイミングは問わない。なお、画面情報とは、画面を構成する情報であり、上述したUI情報と同じである、と考えても良い。
さらに詳細には、画面情報取得部131は、ユーザ識別子受付部121が受け付けたユーザ識別子と対になる個別UI情報をUI情報格納部111から取得する。次に、画面情報取得部131は、共通UI情報をUI情報格納部111から取得する。そして、画面情報取得部131は、取得した個別UI情報、共通UI情報を用いて、出力される画面を構成する画面情報を構成する。
画面情報取得部131は、共通UI情報を用いて共通UIを構成する際に、共通UI情報に含まれる操作対象のうち、個別UI情報に含まれる操作対象と個別UI情報に含まれない操作対象とを視覚的に異なる態様で表示されるように共通UIを構成することは好適である。つまり、共通UIの画面が出力される場合に、個別UI情報に含まれる操作対象と個別UI情報に含まれない操作対象とを視覚的に異なる態様で表示されるように、共通UIの画面が出力されることは好適である。
画面情報取得部131は、個別UI情報と共通UI情報とを用いて、共通UIと、1以上の操作対象を有する2以上のグループに区分された個別UIとを有する画面を構成する画面情報を取得しても良い。つまり、画面情報取得部131は、個別UIを構成する2以上の操作対象がグループに区分されるように、画面情報を構成しても良い。なお、個別UIの中の操作対象が属するグループを識別するグループ識別子は、通常、個別UI情報が有する。
なお、視覚的に異なる態様で表示されることは、通常、操作対象の属性値が異なることである。ここで、属性値は、例えば、操作対象の背景色、形状、文字のフォント、サイズなどである。つまり、例えば、共通UIの画面の中の、個別UIを構成する操作対象の背景色などの属性値が、個別UIを構成しない操作対象の背景色などの属性値と異なる。
個別UI情報取得部132は、選択指示に対する1または2以上の操作対象を用いて、個別UI情報を取得する。個別UI情報取得部132は、選択指示に対する1または2以上の操作対象が含まれる個別UI情報を構成する。
個別UI情報蓄積部133は、個別UI情報取得部132が取得した個別UI情報をUI情報格納部111に蓄積する。
選択画面情報取得部134は、選択指示を受け付ける選択画面を構成する選択画面情報を取得する。なお、選択画面情報取得部134は、UI情報格納部111に予め格納されている選択画面情報を取得しても良い。また、選択画面情報取得部134は、共通UI情報から、選択画面情報を構成しても良い。
また、選択画面情報は、個別UI情報を構成する操作対象を選択するための画面である。選択画面情報は、操作対象を構成する情報である操作対象情報の中の、説明情報を含むことは好適である。選択画面情報は、メニューの階層構造を示す情報を含むことは好適である。説明情報とは、操作対象に関する情報であり、例えば、操作対象の意味、操作対象が選択された際の動作を説明する情報等である。
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、画面情報である。画面情報は、例えば、選択画面情報、共通UI情報、個別UI情報である。また、ここでの出力とは、通常、端末装置2への送信である。ただし、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどの概念であっても良い。
画面情報出力部141は、画面情報を出力する。ここでの出力とは、通常、端末装置2への送信である。画面情報は、例えば、共通UI情報を用いて構成される画面情報である。また、画面情報は、例えば、個別UI情報を用いて構成される画面情報である。
選択画面情報出力部142は、選択画面情報を出力する。ここでの出力とは、通常、端末装置2への送信である。画面情報出力部141が画面情報を出力した結果、画面情報に対応する画面が表示される。
端末装置2を構成する端末格納部21は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子である。
端末受付部22は、指示や情報等を受け付ける。指示や情報等とは、例えば、操作対象への操作、選択指示等である。操作対象への操作は、操作対象を識別する操作対象識別子を有する。
また、ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線または無線の通信手段を用いた受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
また、指示や情報等の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部22は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、端末受付部22が受け付けた指示や情報等を、情報処理装置1に送信するデータ構造にすること等である。
端末送信部24は、端末処理部23が構成した指示や情報等を情報処理装置1に送信する。
端末受信部25は、各種の情報を情報処理装置1から受信する。各種の情報とは、例えば、画面情報等である。
端末出力部26は、各種の情報等を出力する。各種の情報等とは、例えば、画面である。画面は、例えば、共有UIの画面、個別UIの画面、選択画面等である。
また、ここで出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
格納部11、UI情報格納部111、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
受付部12、ユーザ識別子受付部121、選択指示受付部122、および端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
処理部13、画面情報取得部131、個別UI情報取得部132、個別UI情報蓄積部133、選択画面情報取得部134、および端末処理部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部14、画面情報出力部141、選択画面情報出力部142、および端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報システムの動作について説明する。まず、情報処理装置1の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)受付部12は、アクセス指示を端末装置2から受信したか否かを判断する。アクセス指示を受信した場合はステップS302に行き、受信しない場合はステップS305に行く。
(ステップS302)処理部13は、ステップS301で受信されたアクセス指示が有するユーザ識別子を格納部11に一時蓄積する。
(ステップS303)画面情報取得部131は、アクセス指示に対応する画面を構成する画面情報をUI情報格納部111から取得する。なお、例えば、画面情報取得部131は、アプリケーションのトップ画面の画面情報をUI情報格納部111から取得する。アプリケーションのトップ画面は、通常、共通UIの画面である。なお、アクセス指示に対応する画面は、前回のアクセス時に、アプリケーションが閉じられた画面でも良いし、個別UI情報により構成されるマイメニューでも良い。また、画面情報取得部131は、アクセス指示が有するユーザ識別子に対応する個別UI情報と、共通UI情報とを取得しても良い。
(ステップS304)画面情報出力部141は、ステップS303で取得した画面情報を端末装置2に送信する。
(ステップS305)受付部12は、マイメニュー指示を端末装置2から受信したか否かを判断する。マイメニュー指示を受信した場合はステップS306に行き、マイメニュー指示を受信しなかった場合はステップS310に行く。
(ステップS306)個別UI情報取得部132は、一時蓄積されているユーザ識別子、またはマイメニュー指示に含まれるユーザ識別子を取得する。
(ステップS307)個別UI情報取得部132は、取得したユーザ識別子と対になる個別UI情報をUI情報格納部111から取得する。
(ステップS308)処理部13は、ステップS306で取得された個別UI情報を用いて、マイメニューの画面情報を構成する。なお、個別UI情報とマイメニューの画面情報とは同じでも良い。かかる場合、処理部13は、例えば、個別UI情報を送信できるデータ構造に変更する。
(ステップS309)画面情報出力部141は、ステップS308で構成した画面情報を端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
(ステップS310)受付部12は、選択画面の送信指示を端末装置2から受信したか否かを判断する。選択画面の送信指示を受信した場合はステップS311に行き、選択画面の送信指示を受信しなかった場合はステップS313に行く。
(ステップS311)選択画面情報取得部134は、選択画面情報をUI情報格納部111から取得する。選択画面情報取得部134は、UI情報格納部111の共通UI情報を取得し、当該共通UI情報から選択画面情報を構成する等しても良い。
(ステップS312)選択画面情報出力部142は、ステップS311で取得された選択画面情報を端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
(ステップS313)受付部12は、選択指示を端末装置2から受信したか否かを判断する。選択指示を受信した場合はステップS314に行き、選択指示を受信しなかった場合はステップS316に行く。
(ステップS314)個別UI情報取得部132は、選択指示に対応する操作対象を用いて、個別UI情報を取得する。例えば、個別UI情報取得部132は、選択指示に対応する操作対象の識別子を取得する。
(ステップS315)個別UI情報蓄積部133は、ステップS314で取得された個別UI情報を、ユーザ識別子に対応付けてUI情報格納部111に蓄積する。ステップS301に戻る。なお、ユーザ識別子は、選択指示に含まれていても良いし、格納部11に一時的に格納されていても良い。また、個別UI情報取得部132は、選択指示に対応する操作対象に関する情報(操作対象を識別する識別子など)のみを、ユーザ識別子に対応付けてUI情報格納部111に蓄積する等しても良い。かかる場合も、個別UI情報をUI情報格納部111に蓄積する処理である。つまり、個別UI情報を蓄積する処理は、個別UI情報の一部のみを蓄積する処理も含む。
(ステップS316)受付部12は、その他の指示やデータ等を端末装置2から受信したか否かを判断する。その他の指示やデータ等を受信した場合はステップS317に行き、その他の指示やデータ等を受信しなかった場合はステップS301に戻る。
(ステップS317)処理部13等は、ステップS316で受信されたその他の指示やデータ等に応じた処理を行う。ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、端末装置2の動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)端末受付部22は、指示やデータ等を受け付けたか否かを判断する。指示やデータ等を受け付け場合はステップS402に行き、指示やデータ等を受け付けない場合はステップS404に行く。
(ステップS402)端末処理部23は、ステップS401で受け付けられた指示やデータ等を用いて、送信する指示やデータ等を構成する。
(ステップS403)端末送信部24は、ステップS402で構成された指示やデータ等を情報処理装置1に送信する。ステップS401に戻る。
(ステップS404)端末受信部25は、情報処理装置1から画面情報を受信したか否かを判断する。画面情報を受信した場合はステップS405に行き、画面情報を受信しなかった場合はステップS407に行く。
(ステップS405)端末処理部23は、ステップS404で受信された画面情報を用いて、出力する画面を構成する。
(ステップS406)端末出力部26は、画面を出力する。ステップS401に戻る。なお、出力する画面は、ステップS405で構成された画面またはステップS408で構成された画面である。
(ステップS407)端末受信部25は、情報処理装置1からデータを受信したか否かを判断する。データを受信した場合はステップS408に行き、データを受信しなかった場合はステップS401に戻る。
(ステップS408)端末処理部23は、ステップS407で受信されたデータを含む画面であり、出力する画面を構成する。ステップS406に行く。
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における情報システムの具体的な動作について説明する。情報システムの概念図は図1である。
今、格納部11は、図5に示すユーザ情報管理表を格納している。ユーザ情報管理表は、情報処理装置1にアクセスできるユーザのユーザ情報を管理する表である。ユーザ情報管理表は、「ユーザ識別子」「パスワード」等を有する1または2以上のユーザ情報を格納している。
また、UI情報格納部111は、図6に示す操作対象情報管理表を格納している。操作対象情報管理表は、操作対象の情報である操作対象情報を管理している。操作対象情報は、「ID」「文字列」「図柄」「動作情報」「親操作対象」「説明情報」を有する。「ID」は操作対象を識別する操作対象識別子である。なお、ここでは、操作対象は、例えば、ボタンである。「文字列」はボタンに対応する文字列であり、通常、ボタンの表面に表示される文字列である。「図柄」はボタンの図柄である。ここでは、「図柄」は文字列も含んでいるが、「図柄」は文字列を含まなくても良い。そして、ボタンの情報の構成時、または表示時に、「図柄」の上に「文字列」を配置して、表示されるボタンを構成しても良い。「動作情報」はボタンが押下された場合に、実行される動作を示す。動作情報「jump マイメニュー」は、「マイメニュー」で識別される画面にジャンプすることを示す。動作情報「jump panel2」は、「panel2」で識別される画面にジャンプすることを示す。「親操作対象」は、操作対象の親の操作対象を識別する情報である。「説明情報」は、ボタンについての説明であり、例えば、ボタンの意味、ボタンが選択された場合に実行される処理内容等である。
また、UI情報格納部111は、図7に示すパネル情報管理表を格納している。パネル情報管理表は、パネル(画面と言っても良い)の定義情報を管理している。パネル情報管理表は、パネルに配置される操作対象の情報を管理する。パネル情報管理表は、「パネル識別子」「操作対象識別子」「位置情報」「サイズ情報」を有する1以上のパネル情報を格納している。「パネル識別子」はパネルを識別する情報である。「操作対象識別子」は、パネル内に存在する1以上の操作対象の識別子である。「位置情報」は操作対象のパネル内での配置位置を示す情報である。「サイズ情報」は操作対象のパネル内でのサイズを示す情報である。サイズ情報が「1」である場合は、操作対象の「図柄」のサイズで、操作対象が縮小または拡大されずに、配置されることを示す。また、サイズ情報が「0.5」である場合は、操作対象の「図柄」のサイズと比較して、横幅が1/2に縮小され、配置されることを示す。
また、UI情報格納部111は、図8に示す個別UI情報管理表を格納している。個別UI情報管理表は、ユーザ毎の個別UIを管理する表である。なお、ここでは、個別UIをマイメニューと言う。個別UI情報管理表は、「ユーザ識別子」「操作対象識別子」「位置情報」「サイズ情報」を有する個別UI情報を管理している。「位置情報」はマイメニュー内でのボタンの位置を示す情報である。「サイズ情報」はマイメニュー内でのボタンのサイズを示す情報である。
なお、図6、図7の表が、共通UI情報の例である。また、図8の表の各レコードが個別UI情報の例である。なお、個別UI情報は、図6の操作対象情報の実体を有しても良い。
かかる状況において、ユーザ識別子「u01」で識別されるユーザがユーザ識別子「u01」を含むアクセス指示を端末装置2に入力した、とする。
次に、端末受付部22は、アクセス指示を受け付ける。そして、端末処理部23は、送信するアクセス指示(例えば、「login u01,abcd」)を構成する。そして、端末送信部24は、構成されたアクセス指示を情報処理装置1に送信する。
次に、情報処理装置1の受付部12は、アクセス指示「login u01,abcd」を端末装置2から受信する。
次に、処理部13は、アクセス指示からユーザ識別子「u01」、パスワード「abcd」を取得し、認証処理を行い、認証許可の認証結果を得る。そして、処理部13は、ユーザ識別子「u01」を格納部11に一時蓄積する。
次に、画面情報取得部131は、アクセス指示に対応する画面(ここでは、トップ画面であるpanel1)を構成する画面情報を図7のパネル管理表、図6の操作対象管理表から取得する。つまり、画面情報取得部131は、図7のパネル管理表から、パネル識別子「panel1」を含むパネル情報を取得する。次に、画面情報取得部131は、当該パネル情報が含む操作対象識別子「1」「2」・・・「7」等で識別される操作対象情報を図6の操作対象管理表から取得する。次に、画面情報取得部131は、取得した情報を用いて、画面を構成する画面情報を構成する。なお、画面情報は、例えば、HTML、XML等である。
次に、画面情報出力部141は、取得された画面情報を端末装置2に送信する。
次に、端末受信部25は、情報処理装置1から画面情報を受信する。そして、端末処理部23は、受信された画面情報を用いて、出力する画面を構成する。次に、端末出力部26は、画面を出力する。かかる画面出力例は、図9である。
次に、ユーザは、図9の画面の901のボタン「マイメニュー」を押下した、とする。すると、端末受付部22は、マイメニュー指示を受け付ける。そして、端末処理部23は、送信するマイメニュー指示を構成する。そして、端末送信部24は、構成されたマイメニュー指示を情報処理装置1に送信する。なお、マイメニュー指示は、例えば、ユーザ識別子「u01」を有する。
次に、情報処理装置1の受付部12は、マイメニュー指示を端末装置2から受信する。
そして、個別UI情報取得部132は、一時蓄積されているユーザ識別子「u01」、またはマイメニュー指示に含まれるユーザ識別子「u01」を取得する。次に、個別UI情報取得部132は、ユーザ識別子「u01」と対になる個別UI情報を個別UI情報管理表(図8)から取得する。また、個別UI情報取得部132は、ユーザ識別子「u01」と対になる個別UI情報(操作対象識別子「51」「52」「53」等を含む)を、個別UI情報管理表(図8)から取得する。次に、個別UI情報取得部132は、個別UI情報が有する操作対象識別子「51」「52」「53」等で識別される操作対象情報を操作対象情報管理表(図6)から取得する。
次に、処理部13は、個別UI情報取得部132が取得した個別UI情報および4つの操作対象情報を用いて、マイメニューの画面情報を構成する。
次に、画面情報出力部141は、構成されマイメニューの画面情報を端末装置2に送信する。
次に、端末受信部25は、情報処理装置1から画面情報を受信する。そして、端末処理部23は、受信された画面情報を用いて、出力する画面を構成する。次に、端末出力部26は、画面を出力する。かかる画面出力例は、図10である。
また、ユーザは、図10の画面の1001「日常」ボタンを押下した、とする。すると、ユーザは、「日常」ボタンの押下を受け付ける。
次に、端末処理部23は、「日常」ボタンの押下の情報から、「日常」ボタンに対応する画面情報の送信指示を構成する。そして、端末送信部24は、当該画面情報の送信指示を情報処理装置1に送信する。
次に、情報処理装置1の受付部12は、画面情報の送信指示を受信する。そして、画面情報取得部131は、画面情報の送信指示に対応する「jump panel3」を、操作対象情報管理表(図6)から取得する。そして、画面情報取得部131は、「panel3」に対応する操作対象情報等をパネル情報管理表(図7)から取得する。そして、画面情報取得部131は、取得した操作対象情報等を用いて、「日常」ボタンに対応する画面情報を構成する。その際、画面情報取得部131は、ユーザ識別子「U01」と対になる個別UI情報が有する操作対象識別子「51」「52」「53」等を取得し、当該操作対象識別子で識別される操作対象と、それ以外の操作対象とを、視覚的に異なる態様で表示されるように、画面情報を構成する。
次に、画面情報出力部141は、構成された画面情報を端末装置2に送信する。
次に、端末装置2bの端末送信部24は、「日常」ボタンに対応する画面情報を受信する。次に、端末処理部23は、受信された画面情報を用いて、出力する画面を構成する。そして、端末出力部26は、画面を出力する。かかる画面出力例は、図11である。図11において、1101はマイメニュー(個別UI)に含まれるボタンであることを示す、1102はマイメニュー(個別UI)に含まれないボタンであることを示す。
また、ユーザ識別子「u02」で識別されるユーザの端末装置2において、図9の画面が表示されている、とする。かかる、図9の画面において、本ユーザは、ボタン902を押下した、とする。すると、端末装置2の端末受付部22は、選択画面の送信指示を受け付ける。次に、端末処理部23は、送信する選択画面の送信指示を構成する。そして、端末送信部24は、構成された選択画面の送信指示を情報処理装置1に送信する。
次に、情報処理装置1の受付部12は、選択画面の送信指示を端末装置2から受信する。選択画面情報取得部134は、選択画面情報をUI情報格納部111から取得する。なお、選択画面情報取得部134は、操作対象情報管理表(図6)の操作対象情報を用いて、選択画面情報を構成することは好適である。つまり、選択画面情報取得部134は、操作対象情報管理表(図6)の操作対象情報の「親操作対象」を用いて、同一の親操作対象を有する2以上の操作対象をグループ化し、かつ操作対象ごとに、「文字列」と「説明情報」を用いて、操作対象を選択可能なボタンを構成する。また、選択画面情報取得部134は、当該ユーザ識別子「u02」と対になるマイメニューを構成する操作対象識別子を個別UI情報管理表(図8)から取得する。そして、選択画面情報取得部134は、現在、マイメニューを構成する操作対象と、マイメニューを構成しない操作対象とを視覚的に区別可能なように、選択画面情報を構成する。
また、選択画面情報取得部134は、以下のようにして、選択画面情報を構成しても良い。つまり、選択画面情報取得部134は、マイメニューに登録可能な操作対象をすべて含んだ選択画面情報をUI情報格納部111から取得する。そして、選択画面情報取得部134は、当該ユーザ識別子「u02」と対になるマイメニューを構成する操作対象識別子を個別UI情報管理表(図8)から取得する。次に、選択画面情報取得部134は、現在、マイメニューを構成する操作対象と、マイメニューを構成しない操作対象とを視覚的に区別可能なように、取得した選択画面情報に、変更を加える。
次に、選択画面情報出力部142は、取得された選択画面情報を端末装置2に送信する。
次に、端末装置2の端末受信部25は、情報処理装置1から選択画面情報を受信する。次に、端末処理部23は、受信された選択画面情報を用いて、出力する選択画面を構成する。そして、端末出力部26は、選択画面を出力する。選択画面の例は、図12である。なお、図12において、1201等の項目の太枠は、1201等がマイメニューを構成する操作対象であることを示す。図12において、1202等の項目は、細枠であるので、マイメニューを構成しない操作対象である。
次に、ユーザは、図12の選択画面から、1203の「仕訳伝票入力」を選択した、とする。また、ユーザは、図12の選択画面から、1201の「取引キーワードから入力」の選択を外す指示を入力した、とする。すると、端末受付部22は、かかる指示を受け付ける。次に、端末処理部23は、受け付けられた指示を用いて、送信する指示を構成する。そして、端末送信部24は、構成された指示を情報処理装置1に送信する。なお、送信された指示は、選択指示であり、操作対象「仕訳伝票入力」の選択指示、操作対象「取引キーワードから入力」を選択から外す指示である。なお、選択指示は、選択された操作対象の操作対象識別子を含む。また、ここでは、選択指示は、選択を外された操作対象の操作対象識別子を含む。
次に、情報処理装置1の受付部12は、選択指示を端末装置2から受信する。
次に、個別UI情報取得部132は、選択指示に対応する操作対象を用いて、個別UI情報を取得する。つまり、個別UI情報取得部132は、ユーザ識別子「u02」に対応する操作対象識別子として、操作対象「仕訳伝票入力」の操作対象識別子を加え、操作対象「取引キーワードから入力」の操作対象識別子を削除するための情報を取得する。
次に、個別UI情報蓄積部133は、操作対象「仕訳伝票入力」の操作対象識別子を、ユーザ識別子「u02」に対応付けて、個別UI情報管理表(図8)に蓄積する。また、個別UI情報蓄積部133は、ユーザ識別子「u01」に対応付付いている操作対象識別子から、操作対象「取引キーワードから入力」の操作対象識別子を削除する。
なお、ユーザ識別子「u02」で識別されるユーザのマイメニューのイメージは、図13である。
以上、本実施の形態によれば、複数のユーザが使用するシステムにおいて、全ユーザに共通の共通メニューとともに、自分専用の操作対象の集合を有するマイメニューを容易に構成できる。
また、本実施の形態によれば、複数のユーザが使用するシステムにおいて、共通のユーザインターフェイスを使用している場合に、マイメニューに存在する操作対象と、マイメニューに存在しない操作対象とを容易に判断でき、マイメニューの利用を促進できる。
なお、本実施の形態において、情報処理装置1は、スタンドアロンの装置でも良い。かかる場合、受付部12は、通常、ユーザからの指示等を受け付ける。また、出力部14は、通常、画面等を表示する。
また、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムにおいて、記録媒体は、複数のユーザに対して共通であり、N(Nは2以上の自然数)個の操作対象を有する共通UIを構成する共通UI情報が格納され、かつ、ユーザごとに設定され、前記Nの操作対象の一部の操作対象を有する個別UIを構成する2以上の個別UI情報が、ユーザを識別するユーザ識別子と対にして格納されるUI情報格納部を具備し、コンピュータを、ユーザ識別子を受け付けるユーザ識別子受付部と、前記ユーザ識別子受付部が受け付けたユーザ識別子と対応付いている個別UI情報と、前記共通UI情報とを用いて、共通UIと個別UIとを有する画面を構成する画面情報を取得する画面情報取得部と、前記画面情報を出力する画面情報出力部として機能させるためのプログラム、である。
また、上記プログラムにおいて、前記UI情報格納部は、一つの共通UI情報を格納していることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記共通UI情報に含まれるN個の操作対象のうち、1以上の操作対象に対する選択指示を受け付ける選択指示受付部と、前記選択指示に対する1以上の操作対象を用いて、個別UI情報を取得する個別UI情報取得部と、前記個別UI情報取得部が取得した個別UI情報を前記UI情報格納部に蓄積する個別UI情報蓄積部として、コンピュータをさらに機能させるプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記共通UI情報を用いて、個別UI情報を構成する操作対象を選択するための画面であり、前記選択指示を受け付ける選択画面を構成する選択画面情報を取得する選択画面情報取得部と、前記選択画面情報を出力する選択画面情報出力部として、コンピュータをさらに機能させるプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記画面情報取得部は、前記共通UI情報を用いた共通UIを構成する際に、前記共通UI情報に含まれる操作対象のうち、前記個別UI情報に含まれる操作対象と前記個別UI情報に含まれない操作対象とを視覚的に異なる態様で表示されるように共通UIを構成するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記個別UI情報は、1以上の操作対象を有する2以上のグループを特定する2以上のグループ情報を含み、前記画面情報取得部は、前記個別UI情報と前記共通UI情報とを用いて、前記共通UIと、1以上の操作対象を有する2以上のグループに区分された個別UIとを有する画面を構成する画面情報を取得するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
また、図14は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図14は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図15は、システム300のブロック図である。
図14において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブ3012を含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
図15において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、MPU3013、CD−ROMドライブ3012に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。