以下、端末装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、識別情報を受け付け、画面サイズを取得し、当該画面サイズに対応した大きさのコードを生成し、出力する端末装置を含む情報システムについて説明する。
また、本実施の形態において、画面サイズに応じた表示方向(縦または横)を決定し、その方向でコードを出力する端末装置を含む情報システムについて説明する。なお、画面サイズに応じた表示方向とは、画面の形状に応じた表示方向ということも含む、とする。
さらに、本実施の形態において、コードの表示領域以外の領域に、コード以外の情報を表示制御する端末装置を含む情報システムについて説明する。
図1は、本実施の形態における情報システム1の概念図である。情報システム1は、サーバ装置11、および1または2以上の端末装置12を備える。サーバ装置11は、例えば、端末装置12に表示される情報を格納しているサーバである。サーバ装置11は、いわゆるクラウドサーバ等、その種類は問わない。端末装置12は、例えば、いわゆるスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等であり、その種類は問わない。
図2は、本実施の形態における情報システム1のブロック図である。
サーバ装置11は、サーバ格納部111、サーバ受信部112、サーバ処理部113、およびサーバ送信部114を備える。
端末装置12は、格納部121、受付部122、送信部123、受信部124、取得部125、生成部126、出力部127、および他情報出力部128を備える。
生成部126は、取得手段1261、および生成手段1262を備える。
出力部127は、決定手段1271、および出力手段1272を備える。
サーバ装置11を構成するサーバ格納部111は、各種の情報を格納し得る。各種の情報は、例えば、後述する識別情報、他情報等である。サーバ格納部111は、例えば、1または2以上のユーザ情報を格納し得る。ユーザ情報は、ユーザに関する情報であり、例えば、識別情報、ユーザの氏名、パスワード等を有する。
サーバ受信部112は、各種の情報や指示等を端末装置12から受信する。各種の情報や指示等は、例えば、ユーザID、識別情報、パスワード、識別情報の送信指示、会員証の表示許可指示等である。識別情報の送信指示は、識別情報を送信することの指示である。会員証の表示許可指示は、端末装置12での会員証の表示を許可することを求める指示であり、例えば、ユーザIDを有する。会員証の表示許可指示は、識別情報の送信指示の一種である、と考えても良い。
サーバ処理部113は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、会員証の表示許可指示に応じて、識別情報をサーバ格納部111から取得する処理である。各種の処理は、例えば、識別情報の送信指示に応じて、識別情報をサーバ格納部111から取得する処理である。
サーバ送信部114は、各種の情報を端末装置12に送信する。各種の情報は、例えば、サーバ処理部113が取得した識別情報である。
端末装置12を構成する格納部121は、各種の情報等を格納し得る。各種の情報等は、例えば、サイズ情報である。サイズ情報は、例えば、端末装置の画面のサイズ、または画面の解像度である。サイズ情報は、端末装置の画面のサイズと画面の解像度とを有する情報でも良い。また、各種の情報等は、例えば、サイズ情報とコードサイズ情報と出力方向の対応表である。対応表の詳細については、後述する。コードサイズ情報は、コードのサイズに関する情報である。コードサイズ情報は、例えば、バーコードを構成する太線のピクセル数、および細線のピクセル数である。コードサイズ情報は、例えば、コードの縦の長さと横の長さである。
受付部122は、情報を識別する識別情報を受け付ける。識別情報は、情報を識別する情報であれば、何でも良い。識別情報は、例えば、ユーザを識別するユーザ識別子、商品を識別する商品識別子、URLなどである。ユーザ識別子は、例えば、会員番号、ユーザIDなどである。識別情報は、例えば、数字列、文字列等であり、情報の種類は問わない。また、ここでの受け付けとは、通常、サーバ装置11からの受信である。ただし、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、他の処理部等からの受け渡し、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
送信部123は、各種の指示や情報等をサーバ装置11に送信する。各種の指示や情報等は、例えば、識別情報の送信指示である。
受信部124は、識別情報以外の他の情報である他情報を受信する。受信部124は、1または2以上の他情報を、通常、サーバ装置11から受信する。他情報は、例えば、広告情報、ニュースを示すニュース情報、デジタル会員証を構成するための情報等である。他情報は、例えば、静止画、動画、文字列、これらの結合した情報等であり、そのデータタイプは問わない。他情報は、例えば、1または2以上の属性値が付与されている。1または2以上の属性値は、例えば、サイズ情報、形状情報等である。なお、デジタル会員証を構成するための情報は、通常、画像であるが、XML、HTML等、そのデータ構造は問わない。
取得部125は、端末装置12のサイズ情報を取得する。取得部125は、通常、格納部121からサイズ情報を読み出す。なお、サイズ情報は、例えば、画面のインチ数、画面の縦のサイズと横のサイズ、画面の解像度、端末装置12を識別する端末装置識別子(例えば、端末装置12の品番など)等である。サイズ情報は、画面サイズに関する情報を取得する元になる情報(例えば、端末装置識別子など)でも良い。なお、サイズ情報を取得する技術は公知技術である。例えば、サイズ情報を取得する関数は、OSがライブラリとして提供している。
生成部126は、サイズ情報に応じてコードを生成する。サイズ情報に応じたコードとは、サイズ情報に対応するサイズのコードである。つまり、生成部126は、サイズ情報に対応するコードサイズ情報に応じたコードを生成する。生成部126は、例えば、画面の解像度と画面の実サイズ(例えば、画面の縦のサイズと横のサイズ)とを用いて、バーコードの太線のピクセル数と細線のピクセル数を決定し、当該ピクセル数に対応する太線および細線を有するバーコードであり、識別情報が埋め込まれたバーコードの画像を生成する。なお、このコードは、識別情報が読み取られ得るコードである。生成部126は、通常、コードの画像を生成する。このコードの画像は、識別情報が埋め込まれている画像である、と言える。また、このコードの画像は、例えば、サイズ情報に対応するサイズを有する画像である、と言える。また、ここで、コードとは、通常、バーコードであるが、QRコード等の他のコードでも良い。コードは、バーコードリーダー等のコード読み取り機により、識別情報が読み取られれば良い。さらに、識別情報とサイズ情報とを与えて、コードを生成する技術は公知技術である。
取得手段1261は、サイズ情報を用いて、サイズ情報に対応するコードサイズ情報を取得する。取得手段1261は、例えば、サイズ情報を用いて、バーコードの太線のピクセル数と細線のピクセル数を決定する。この場合、太線のピクセル数と細線のピクセル数がコードサイズ情報である。取得手段1261が取得するサイズは、例えば、コードの縦の長さと横の長さとを有する。ただし、サイズは、縦の長さと横の長さとのうち、どちらか一方の長さでも良い。取得手段1261は、例えば、サイズ情報とコードサイズ情報との対応表を参照し、サイズ情報に対応するコードサイズ情報を取得する。また、取得手段1261は、例えば、サイズ情報(例えば、解像度と画面の実サイズ)をパラメータとする演算式に、取得されたサイズ情報を代入し、当該演算式を実行することにより、コードサイズ情報を取得しても良い。なお、かかる場合、サイズ情報とコードサイズ情報との対応表、演算式は、格納部121に格納されている。
生成手段1262は、取得手段1261が取得したコードサイズ情報に応じたコードを生成する。このコードは、受付部122が受け付けた識別情報が読み取られ得るコードである。
出力部127は、生成部126が生成したコードを出力する。出力とは、通常、画面上への表示である。なお、コードを出力する領域は、第一領域と言っても良い。第一領域は、画面上の予め決められた位置でも良いが、サイズ情報に応じて、動的に決められても良い。第一領域は、会員証等の他情報の一部の領域でも良い。
決定手段1271は、サイズ情報に応じたコードの出力方向を決定する。決定手段1271は、例えば、サイズ情報に応じた出力方向であり、縦方向または横方向のいずれかを決定する。決定手段1271は、例えば、サイズ情報に応じた出力方向として、斜め方向(画面の対角線の方法)を決定しても良い。ここで、出力方向とは、画面に対するコードを出力する方向である。出力方向は、例えば、「縦」または「横」または「斜め」である。
出力手段1272は、決定手段1271が決定した出力方向に従って、コードを出力する。ここでの出力とは、通常、画面上への表示である。
他情報出力部128は、端末装置12の画面内の領域である第二領域に、コード以外の情報である他情報を出力する。第二領域は、出力部127がコードを出力する領域以外の領域であることは好適であるが、コードが出力される第一領域と重なっていても良いし、第一領域に含まれていても良い。なお、出力される他情報は、通常、受信部124が受信した他情報である。
他情報出力部128は、第二領域の属性に応じて、異なる情報を出力する。他情報出力部128は、通常、第二領域の属性に合致する情報を選択して、第二領域に出力する。ここでの第二領域の属性は、例えば、サイズ、形状(正方形、長方形、縦長、横長等)、領域数などである。
また、他情報出力部128は、コード以外の情報を出力する場合に、第二領域の属性に応じて、異なる表示態様で出力する。ここで、他情報出力部128は、通常、第二領域の属性に対応する表示態様でコード以外の情報を出力する。ここで、異なる表示態様とは、例えば、サイズが異なる、向きが異なる、背景色が異なる等である。
他情報出力部128は、他情報を拡大または縮小して出力することは好適である。他情報出力部128は、サイズ情報が示す画面サイズに適合するように、他情報を拡大または縮小して、出力することは好適である。つまり、他情報出力部128は、サイズ情報が示す画面サイズに適合するように、他情報を拡大または縮小して、出力し、出力手段1272は、生成されたコードを出力しても良い。コードは、出力後、コードリーダーにより読み取られるが、他情報は、通常、人が見るだけである。従って、他情報は、多少のぼやけ等があっても大きな問題ではない、と考えられる。
さらに、他情報出力部128は、例えば、会員証の画像を出力し、出力手段1272は、会員証の画像の一部として(会員証の画像の上に)、コードを出力しても良い。また、他情報出力部128は、例えば、会員証の画像を拡大または縮小して出力し、出力手段1272は、会員証の画像の一部として(会員証の画像の上に)、生成されたコードを出力しても良い。
サーバ格納部111、および格納部121は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
サーバ格納部111等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報がサーバ格納部111等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報がサーバ格納部111等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報がサーバ格納部111等で記憶されるようになってもよい。
サーバ受信部112、受付部122、および受信部124は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
サーバ処理部113、取得部125、生成部126、取得手段1261、生成手段1262、および決定手段1271は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。サーバ処理部113等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
サーバ送信部114、および送信部123は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
出力部127、出力手段1272、および他情報出力部128は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部127等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報システム1の動作について説明する。まず、サーバ装置11の動作の例について説明する。
サーバ装置11のサーバ受信部112は、識別情報の送信指示を端末装置12から受信する。次に、サーバ処理部113は、識別情報の送信指示に対応する識別情報をサーバ格納部111から取得する。そして、サーバ送信部114は、サーバ処理部113が取得した識別情報を端末装置12に送信する。なお、サーバ送信部114は、サーバ格納部111に格納されている他情報を端末装置12に送信しても良い。
次に、端末装置12の動作の例について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)端末装置12は、識別情報の送信指示を受け付けたか否かを判断する。識別情報の送信指示を受け付けた場合はステップS302に行き、識別情報の送信指示を受け付けない場合はステップS301に戻る。
(ステップS302)送信部123は、識別情報の送信指示をサーバ装置11に送信する。
(ステップS303)受付部122は、サーバ装置11から識別情報を受信したか否かを判断する。識別情報を受信した場合はステップS304に行き、受信しない場合はステップS303に戻る。
(ステップS304)受信部124は、サーバ装置11から他情報を受信したか否かを判断する。他情報を受信した場合はステップS306に行き、受信しない場合はステップS305に行く。
(ステップS305)受信部124は、タイムアウトか否かを判断する。タイムアウトであればステップS306に行き、タイムアウトでなければステップS304に戻る。
(ステップS306)取得部125は、格納部121からサイズ情報を読み出す。
(ステップS307)取得手段1261は、ステップS306で読み出したサイズ情報に対応するコードサイズ情報を取得する。
(ステップS308)生成手段1262は、ステップS307で決定されたコードサイズ情報に応じたコードであり、ステップS303で受信された識別情報が埋め込まれたコードを生成する。
(ステップS309)決定手段1271は、サイズ情報またはコードサイズ情報に応じた出力方向であり、縦方向または横方向のいずれかを決定する。
(ステップS310)出力手段1272は、ステップS309で決定された出力方向に従って、ステップS308で生成されたコードを画面上に表示する。
(ステップS311)他情報出力部128は、端末装置12の画面内に、他情報を表示すべき第二領域が存在するか否かを判断する。第二領域が存在する場合はステップS312に行き、第二領域が存在しない場合はステップS301に戻る。
(ステップS312)他情報出力部128は、受信された他情報が存在するか否かを判断する。他情報が存在する場合はステップS313に行き、他情報が存在しない場合はステップS301に戻る。
(ステップS313)他情報出力部128は、受信された他情報を出力する。ステップS301に戻る。なお、他情報出力部128は、第二領域の属性に応じて、受信された1または2以上の他情報を、1または2以上の第二領域に出力することは好適である。また、他情報出力部128は、第二領域の属性に応じた表示態様で、受信された1または2以上の他情報を、1または2以上の第二領域に出力することは好適である。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における情報システム1の具体的な動作について説明する。情報システム1の概念図は図1である。また、以下の具体例において、コードはバーコードである、とする。さらに、以下、5つの具体例について説明する。
具体例1は、サイズ情報管理表を参照し、サイズ情報からバーコードのサイズを決定する場合である。具体例2は、演算式にサイズ情報の全部または一部の情報を代入し、バーコードのサイズを決定する場合である。具体例3は、他情報も出力する場合であり、他情報が会員証を構成する情報である場合である。具体例4は、画面サイズが小さい時計型端末にバーコードのみを表示する例である。つまり、具体例4では、画面サイズが小さいため、他情報が表示できない場合である。具体例5は、2以上の他情報も出力する場合であり、一の他情報が会員証を構成する情報であり、他の他情報が広告情報である場合である。
(具体例1)
今、格納部121は、図4に示すサイズ情報管理表を保持している。サイズ情報管理表は、サイズ情報とバーコードのコードサイズ情報と出力方向の対応表である。また、サイズ情報管理表は、「ID」「サイズ情報」「コードサイズ情報」「出力方向」を有するレコードを1以上格納している。「ID」はレコードを識別する情報である。「サイズ情報」は「画面サイズ」「解像度」を有する。「画面サイズ」の「w1×h1」は幅「w1」、高さ「h1」の画面サイズであることを示す。「解像度」の「x1×y1」は「x1×y1」の解像度であることを示す。また、「コードサイズ情報」は「太線ピクセル数」「細線ピクセル数」を有する。「太線ピクセル数」はバーコードの太線のピクセル数、「細線ピクセル数」はバーコードの細線のピクセル数を示す。「出力方向」の「横」は横方向にバーコードを出力することを示し、「縦」は縦方向にバーコードを出力することを示す。
なお、サイズ情報管理表は、図5に示す表でも良い。かかる場合、「サイズ情報」の「w1×h1」は幅「w1」、高さ「h1」の画面サイズであることを示す。「コードサイズ情報」の「a1×b1」は、バーコードの幅が「a1」、バーコードの高さが「b1」であることを示す。「出力方向」の「横」は横方向にバーコードを出力することを示し、「縦」は縦方向にバーコードを出力することを示す。
また、サーバ装置11のサーバ格納部111は、図6に示す会員情報管理表を格納している、とする。会員情報管理表は、会員の情報を管理する表である。会員情報管理表は、「ID」「ユーザID」「パスワード」「識別情報」を有するレコードを1以上格納している。「ID」はレコードを識別する情報である。「ユーザID」はユーザを識別する情報であり、サーバ装置11へのログイン認証の際に使用される。「パスワード」は、「ユーザID」と共に、ログイン認証の際に使用される。「識別情報」は、ここでは会員番号である、とする。
かかる状況において、ユーザAは、自分のスマートフォンに、ユーザID「1234」とパスワード「abcd」とを有する識別情報の送信指示を入力した、とする。次に、送信部123は、識別情報の送信指示をサーバ装置11に送信する。なお、スマートフォンは、端末装置12の一種である。
次に、サーバ装置11のサーバ受信部112は、識別情報の送信指示を端末装置12から受信する。次に、サーバ処理部113は、識別情報の送信指示が有するユーザID「1234」とパスワード「abcd」と対になる識別情報「12345670」を会員情報管理表(図6)から取得する。そして、サーバ送信部114は、サーバ処理部113が取得した識別情報を端末装置12に送信する。
次に、端末装置12の受付部122は、サーバ装置11から識別情報「12345670」を受信する。また、受信部124は、サーバ装置11から他情報を受信しなかった、と判断する。
次に、取得部125は、格納部121から画面サイズ「w2×h2」、解像度「x2×y2」を読み出す。
次に、取得手段1261は、画面サイズ「w2×h2」、解像度「x2×y2」に対応するコードサイズ情報「a2,b2」をサイズ情報管理表(図4)から取得する。
次に、生成手段1262は、取得手段1261が取得したコードサイズ情報「a2,b2」に応じたバーコードであり、識別情報「12345670」が埋め込まれたバーコードを生成する。なお、コードサイズ情報「a2,b2」に応じたバーコードとは、太線のピクセル数「a2」、細線のピクセル数「b2」のバーコードである。また、かかる生成手段1262の処理は公知の処理であるので、詳細な説明を省略する。
次に、決定手段1271は、取得されたサイズ情報に対応する、ID「2」のレコードに含まれる出力方向「縦」をサイズ情報管理表(図4)から取得する。
次に、出力手段1272は、出力方向「縦」に従って、生成されたバーコードを画面上に表示する。かかる表示例は、図7である。
なお、他情報出力部128は、端末装置12の画面内に、第二領域が存在する、と判断する。画面上に空領域が存在するからである。また、他情報出力部128は、受信された他情報が存在しない、と判断する。他情報は受信されていないからである。そして、他情報は画面に表示されない。
(具体例2)
今、格納部121は、バーコードの太線のピクセル数(a)、および細線のピクセル数(b)を決定する演算式「a=f(w,h,x,y)」「b=g(w,h,x,y)」を格納している、とする。また、「f」「g」はw(画面の幅)、h(画面の高さ)、解像度(x×y)をパラメータとする関数である。ただし、「f」「g」はw、h、x、yのうちの一つから3つをパラメータとする関数でも良い。
また、サーバ装置11のサーバ格納部111は、図6に示す会員情報管理表を格納している、とする。
かかる状況において、ユーザAは、自分のスマートフォンに、ユーザID「1234」とパスワード「abcd」とを有する識別情報の送信指示を入力した、とする。次に、送信部123は、識別情報の送信指示をサーバ装置11に送信する。
次に、サーバ装置11のサーバ受信部112は、識別情報の送信指示を端末装置12から受信する。次に、サーバ処理部113は、識別情報の送信指示が有するユーザID「1234」とパスワード「abcd」と対になる識別情報「12345670」を会員情報管理表(図6)から取得する。そして、サーバ送信部114は、サーバ処理部113が取得した識別情報を端末装置12に送信する。
次に、端末装置12の受付部122は、サーバ装置11から識別情報「12345670」を受信する。また、受信部124は、サーバ装置11から他情報を受信しなかった、と判断する。
次に、取得部125は、格納部121からサイズ情報「w2×h2」「x2×y2」を読み出す。
次に、取得手段1261は、「f(w2,h2,x2,y2)」を実行し、「a2」を得た、とする。また、取得手段1261は、「g(w2,h2,x2,y2)」を実行し、「b2」を得た、とする。
次に、生成手段1262は、取得手段1261が取得したコードサイズ情報「a2,b2」に応じたバーコードであり、識別情報「12345670」が埋め込まれたバーコードを生成する。
次に、決定手段1271は、サイズ情報とバーコードのサイズから、出力方向を「縦」と決定する。横では、バーコードに全領域が表示されないからである。
次に、出力手段1272は、出力方向「縦」に従って、生成されたバーコードを画面上に表示する。かかる表示例は、図7である。
なお、他情報出力部128は、端末装置12の画面内に、第二領域が存在する、と判断する。また、他情報出力部128は、受信された他情報が存在しない、と判断する。そして、他情報は画面に表示されない。
(具体例3)
今、サーバ装置11のサーバ格納部111は、図8に示す会員証の画像を格納している、とする。また、端末装置12の格納部121は、図4に示すサイズ情報管理表を保持している。
かかる状況において、ユーザAは、自分のスマートフォンに、ユーザID「1234」とパスワード「abcd」とを有する会員証の送信指示を入力した、とする。次に、送信部123は、会員証の送信指示をサーバ装置11に送信する。
次に、サーバ装置11のサーバ受信部112は会員証の送信指示を端末装置12から受信する。次に、サーバ処理部113は、会員証の送信指示が有するユーザID「1234」とパスワード「abcd」と対になる識別情報「12345670」を会員情報管理表(図6)から取得する。そして、サーバ送信部114は、サーバ処理部113が取得した識別情報「12345670」を端末装置12に送信する。さらに、サーバ送信部114は、図8の会員証の画像を端末装置12に送信する、とする。
次に、端末装置12の受付部122は、サーバ装置11から識別情報「12345670」を受信する。また、受信部124は、サーバ装置11から図8の会員証の画像(他情報の一種)を受信する。
次に、取得部125は、格納部121からサイズ情報「w2×h2」「x2×y2」を読み出す。
次に、取得手段1261は、サイズ情報「w2×h2」「x2×y2」に対応するコードサイズ情報「a2,b2」をサイズ情報管理表(図4)から取得する。
次に、生成手段1262は、取得手段1261が取得したコードサイズ情報「a2,b2」に応じたバーコードであり、識別情報「12345670」が埋め込まれたバーコードを生成する。
次に、決定手段1271は、取得されたサイズ情報に対応する出力方向「縦」をサイズ情報管理表(図4)から取得する。
次に、出力手段1272は、出力方向「縦」に従って、生成されたバーコードを画面上に表示する。
また、他情報出力部128は、サイズ情報「w2×h2」「x2×y2」を用いて、端末装置12の画面全体に受信された図8の会員証の画像が表示されるように、図8の会員証の画像を拡大する。そして、他情報出力部128は、端末装置12の画面全体に、拡大した会員証の画像を縦方向に表示する。なお、他情報出力部128は、会員証の画像がバーコードの背景となるように、会員証の画像を出力する、とする。かかる出力例は、図8である。
なお、本具体例において、拡大した会員証の画像を表示後、バーコードが会員証内の予め決められた位置に表示されても良い。また、他情報出力部128は、拡大した会員証の画像とバーコードとを合成し、一の画像を構成し、当該構成した一の画像を出力しても良い。つまり、他情報とコードとの表示順序や表示アルゴリズムは問わない。
(具体例4)
今、サーバ装置11のサーバ格納部111は、図8に示す会員証の画像を格納している、とする。また、端末装置12の格納部121は、図4に示すサイズ情報管理表を保持している。
ユーザAは、自分のスマートウォッチ(時計型端末)に、ユーザID「1234」とパスワード「abcd」とを有する会員証の送信指示を入力した、とする。次に、送信部123は、会員証の送信指示をサーバ装置11に送信する。なお、スマートウォッチ(時計型端末)は、端末装置12の一例である。
次に、サーバ装置11のサーバ受信部112は会員証の送信指示を端末装置12から受信する。次に、サーバ処理部113は、会員証の送信指示が有するユーザID「1234」とパスワード「abcd」と対になる識別情報「12345670」を会員情報管理表(図6)から取得する。そして、サーバ送信部114は、サーバ処理部113が取得した識別情報「12345670」を端末装置12に送信する。さらに、サーバ送信部114は、図8の会員証の画像を端末装置12に送信する、とする。
次に、端末装置12の受付部122は、サーバ装置11から識別情報「12345670」を受信する。また、受信部124は、サーバ装置11から図8の会員証の画像を受信する。
次に、取得部125は、格納部121からサイズ情報「w3×h3」「x3×y3」を読み出す。
次に、取得手段1261は、サイズ情報「w3×h3」「x3×y3」に対応するコードサイズ情報「a3,b3」をサイズ情報管理表(図4)から取得する。
次に、生成手段1262は、取得手段1261が取得したサイズ「a3,b3」に応じたバーコードであり、識別情報「12345670」が埋め込まれたバーコードを生成する。
次に、決定手段1271は、サイズ情報「w3,h3」に対応する出力方向「横」をサイズ情報管理表(図4)から取得する。
次に、出力手段1272は、出力方向「横」に従って、生成されたバーコードを画面上に表示する。かかる表示例は、図9である。
次に、他情報出力部128は、端末装置12の画面内に、第二領域が存在しない、と判断する。つまり、他情報出力部128は、バーコードが表示された第一領域以外の領域が、他情報を表示するために必要な閾値以上の領域ではない(「第二領域が存在しない」ことと同意義である、とする)と判断する。そして、他情報出力部128は、会員証の画像を表示しない。
(具体例5)
今、サーバ装置11のサーバ格納部111は、図8に示す会員証の画像を格納している、とする。また、サーバ格納部111は、図10に示す広告情報管理表を格納している、とする。広告情報管理表は、「ID」「広告情報」「属性値」を有するレコードを1以上格納している。「属性値」は、ここでは形状であるが、他の種類の属性値(例えば、サイズ、色、広告情報のジャンル等)でも良い。
かかる状況において、ユーザAは、自分のスマートフォンに、ユーザID「1234」とパスワード「abcd」とを有する会員証の送信指示を入力した、とする。次に、送信部123は、会員証の送信指示をサーバ装置11に送信する。
次に、サーバ装置11のサーバ受信部112は会員証の送信指示を端末装置12から受信する。次に、サーバ処理部113は、会員証の送信指示が有するユーザID「1234」とパスワード「abcd」と対になる識別情報「12345670」を会員情報管理表(図6)から取得する。そして、サーバ送信部114は、サーバ処理部113が取得した識別情報「12345670」を端末装置12に送信する。また、サーバ送信部114は、図8の会員証の画像を端末装置12に送信する、とする。さらに、サーバ送信部114は、図10の広告情報管理表に格納されている1以上の広告情報と属性値との組(例えば、広告情報管理表のすべての組の情報)を、端末装置12に送信する、とする。
次に、端末装置12の受付部122は、サーバ装置11から識別情報「12345670」を受信する。また、受信部124は、サーバ装置11から図8の会員証の画像(他情報の一種)を受信する。さらに、受信部124は、1以上の広告情報と属性値との組を受信する。
次に、取得部125は、格納部121からサイズ情報「w2×h2」「x2×y2」を読み出す。
次に、取得手段1261は、サイズ情報「w2×h2」「x2×y2」に対応するバーコードサイズ「a2,b2」をサイズ情報管理表(図4)から取得する。
次に、生成手段1262は、取得手段1261が取得したサイズ「a2,b2」に応じたバーコードであり、識別情報「12345670」が埋め込まれたバーコードを生成する。
次に、決定手段1271は、サイズ情報「w2,h2」に対応する出力方向「縦」をサイズ情報管理表(図4)から取得する。
次に、出力手段1272は、出力方向「縦」に従って、生成されたバーコードを画面上に表示する。
また、他情報出力部128は、サイズ情報「w2×h2」「x2×y2」を用いて、端末装置12の画面全体に受信された図8の会員証の画像が表示されるように、図8の会員証の画像を拡大する。そして、他情報出力部128は、端末装置12の画面全体に、拡大した会員証の画像を縦方向に表示する。なお、他情報出力部128は、会員証の画像がバーコードの背景となるように、会員証の画像を出力する、とする。
また、他情報出力部128は、端末装置12の画面内に、第二領域が存在すると判断する。なお、第二領域は、ここでは、会員証の画像のうちの1001の領域である、とする。
次に、他情報出力部128は、受信された他情報が存在する、と判断した、とする。
次に、他情報出力部128は、第二領域の属性値「縦長」を取得する。なお、第二領域の属性値は、ここでは、領域の形状であり、「縦長」「横長」「正方形」のいずれかである、とする。
次に、他情報出力部128は、受信された広告情報の中から、第二領域の属性値「縦長」に対応する広告情報(本の画像)を取得する。そして、他情報出力部128は、当該広告情報を第二領域1001に表示する。かかる出力例は、図11である。
以上、本実施の形態によれば、読み取りが容易なコードを画面に表示できる。
また、本実施の形態によれば、端末装置の画面を有効に利用した鮮明なコードを表示し、かつコード以外の情報を表示できる結果、表示されたコードの読み取りが容易になり、かつ画面を有効活用できる。
なお、本実施の形態において、上記具体例におけるサイズ情報管理表が図5である場合、例えば、画面サイズが取得され、バーコードの大きさが、当該画面サイズに一致するサイズ情報と対になるコードサイズ情報に決定され、当該バーコードの大きさに対応する大きさのバーコードであり、識別情報が埋め込まれたバーコードが生成される。そして、出力方向が示す方向に、生成されたバーコードが出力される。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における端末装置12を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、情報を識別する識別情報を受け付ける受付部と、端末装置の画面のサイズ、画面の解像度のうち1以上の情報に関するサイズ情報を取得する取得部と、前記識別情報が読み取られ得るコードであり、前記サイズ情報に対応するサイズのコードを生成する生成部と、前記生成部が生成したコードを出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
また、上記プログラムにおいて、前記生成部は、前記サイズ情報を用いて、当該サイズ情報に対応するコードのサイズに関するコードサイズ情報を取得する取得手段と、前記取得手段が取得したコードサイズ情報に応じたコードを生成する生成手段とを具備するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記出力部は、前記サイズ情報に応じた出力方向であり、縦方向または横方向のいずれかを決定する決定手段と、前記出力方向に従って、前記コードを出力する出力手段とを具備するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、端末装置の画面内の領域である第二領域に、前記コード以外の情報である他情報を出力する他情報出力部として、さらにコンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記他情報出力部は、前記他情報を拡大または縮小して出力するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記他情報出力部は、前記第二領域の属性に応じて、異なる情報を出力するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記他情報出力部は、前記コード以外の情報を出力する場合に、前記第二領域の属性に応じて、異なる表示態様で出力するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
また、図12は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の端末装置12等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図12は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図13は、システム300のブロック図である。
図12において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブ3012を含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
図13において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012、MPU3013、CD−ROMドライブ3012とMPU3013とに接続されたバス3014、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017を含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の端末装置12等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の端末装置12等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。