JP2017111611A - 硬貨識別収納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】投入された硬貨の種類の識別と、搬送中の硬貨を所定の収納庫へ収納するための位置検出とを一括して行うことにより、装置の小型化と低価格化を図ることを課題とする。【解決手段】投入された硬貨を所定の搬送路上を移動させる硬貨搬送部と、複数の硬貨の種類ごとに搬送路の異なる位置に配置された複数の収納庫と、収納庫の位置を含む搬送路を撮影する撮影部と、撮影された搬送路の画像データを利用して搬送路の所定の位置に搬送された硬貨の種類を識別する硬貨識別部と、撮影された搬送路の画像データを利用して種類が識別された硬貨の現在位置を検出する硬貨位置検出部と、検出された現在位置に基づいて識別された硬貨の種類に対応づけられた収納庫の位置に、投入硬貨が移動してきたことを確認した場合に、投入硬貨を、その硬貨の種類に対応づけられた収納庫に収納させる収納制御部とを備える。【選択図】図3

Description

この発明は、硬貨識別収納装置に関し、特に例えば、商品の購入のために投入された硬貨の種類を識別し、識別された硬貨を搬送してその種類ごとに異なる収納庫に収納する硬貨識別収納装置に関する。
従来から、日本国では1円や10円など6種類の硬貨が利用されており、自動販売機などでは、投入された硬貨の種類を、重量や大きさなどに基づいて識別している。
また、投入された硬貨が通過する特定の位置を撮影するカメラを設け、その位置にきた硬貨の画像データを撮影して、その画像データと予め記憶されている画像とを比較して、硬貨を識別するコイン識別装置も提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
さらに、硬貨の種類を識別した後、識別された硬貨を種類別にそれぞれ設けられた収納庫に収納させる。
このように硬貨を種類別に収納をするために、硬貨の搬送経路上に、各収納庫の直前の搬送路の位置に、その位置を通過する硬貨を検出するための通過センサー(例えば、赤外線を出射する発光部とその赤外線を受光する受光部からなる赤外線センサー)を、収納庫の数だけ配置したものが利用されている。
たとえば、硬貨の種類が100円と識別された後、その100円用の収納庫の直前の位置に配置された通過センサーによって硬貨の通過が検出された場合、搬送されてきた100円硬貨が100円用の収納庫に収納される。
特開平9−167270号公報 特開2014−2630号公報
しかし、従来のコイン識別装置では、カメラによって硬貨の画像を撮影することが可能であるが、カメラとは別に搬送中の硬貨の位置を検出するために、硬貨の収納庫の数に相当する個数の赤外線センサーを設ける必要がある。
また、カメラと複数の赤外線センサーは、一般的にCPUなどからなる制御ユニットに接続されるので、カメラと制御ユニットとを接続する配線や、複数の赤外線センサーと制御ユニットとを接続する配線を、装置内に引き回す必要がある。
したがって、複数の赤外線センサーを設ける位置や配線スペースを確保する必要があるため、装置の小型化が困難であり、多数の赤外線センサーや配線を設ける必要があるため、部品数が多く、製品価格を下げるのも難しく、製造工程も複雑になる。
そこで、この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、投入された硬貨を識別し、特定の収納庫へ収納する硬貨識別搬送装置の小型化と、製品価格の抑制および製造工程の簡易化を図ることを課題とする。
この発明は、投入された硬貨を所定の搬送路に導き前記搬送路上を移動させる硬貨搬送部と、複数の硬貨の種類ごとに前記搬送路の異なる位置に配置され、かつ硬貨の種類に予め対応づけられた複数の収納庫と、前記収納庫の位置を含む搬送路を撮影する撮影部と、前記撮影された搬送路の画像データを利用して、搬送路の所定の位置に搬送された硬貨の種類を識別する硬貨識別部と、前記撮影された搬送路の画像データを利用して、前記種類が識別された硬貨の現在位置を検出する硬貨位置検出部と、前記検出された硬貨の現在位置に基づいて、前記識別された硬貨の種類に対応づけられた収納庫の位置に、前記投入された硬貨が移動してきたことを確認した場合に、前記投入された硬貨を、その硬貨の種類に対応づけられた収納庫に収納させる収納制御部とを備えたことを特徴とする硬貨識別収納装置を提供するものである。
また、識別すべき複数の硬貨の基準画像を、硬貨の種類ごとに予め記憶した記憶部を備え、前記硬貨識別部は、前記撮影された搬送路の画像データから、前記搬送路の所定の位置に搬送された硬貨の画像を取得し、前記記憶部に予め記憶された硬貨の基準画像のうち、前記取得された硬貨の画像と一致可能な基準画像に対応する硬貨の種類を、前記搬送された硬貨の種類と判断することを特徴とする。
また、前記収納庫の上には、開閉可能な収納ふたが設けられ、前記収納制御部は、前記硬貨識別部によって種類が識別された硬貨を、その種類に対応づけられた第1収納庫に収納させる場合、前記第1収納庫の上に設けられた収納ふたを開放させることを特徴とする。
また、前記搬送路上であって前記各収納庫の位置よりも上流側の位置に、各収納庫に対応づけられた種類の硬貨の到着を判定するための複数の収納振分位置を設け、前記硬貨位置検出部が、前記搬送された硬貨の現在位置が前記収納振分位置のいずれかにあることを検出したとき、前記搬送された硬貨の種類が前記検出された収納振分位置に対応する第1収納庫の種類と一致する場合、前記収納制御部は、前記第1収納庫の上に設けられた収納ふたを開放させることを特徴とする。
また、前記搬送路に排出口を設け、前記硬貨識別部が、前記投入された硬貨の種類を識別できなかった場合、前記収納制御部は、種類が識別できなかった硬貨を、前記排出口から外部へ排出することを特徴とする。
また、前記撮影部は、1台のカメラからなり、前記硬貨の種類を識別する所定の位置と、前記複数の収納庫の位置とを含む搬送路を撮影することのできる位置に配置されることを特徴とする。
この発明によれば、撮影部によって撮影された搬送路の画像データを利用して、投入された硬貨の種類の識別と、種類が識別された硬貨の現在位置の検出とを行っているので、搬送中の硬貨の現在位置を検出するための位置検出センサーを設ける必要がなく、装置の小型化、装置の低価格化、および製造工程の簡易化を図ることができる。
この発明の硬貨識別搬送装置の一実施例の構成ブロック図である。 この発明の記憶部に記憶される情報の一実施例の説明図である。 この発明の硬貨の識別および搬送処理の一実施例の概略説明図である。 硬貨の搬送状態を撮影した画像データの一実施例の概略説明図である。 1つの硬貨が投入された場合の硬貨の搬送状態を撮影した画像データの説明図である。 1つの硬貨が投入された場合の硬貨の識別および搬送処理の一実施例の説明図である。 複数の硬貨が連続して投入された場合の硬貨の搬送状態を撮影した画像データの説明図である。 複数の硬貨が連続して投入された場合の硬貨の識別および搬送処理の一実施例の説明図である。 この発明の硬貨識別搬送装置における硬貨の搬送、識別および振分処理の一実施例のフローチャートである。 この発明の硬貨識別処理の一実施例のフローチャートである。 この発明の硬貨振分処理の一実施例のフローチャートである。 この発明の識別された硬貨の収納処理の一実施例のフローチャートである。
以下、図面を使用して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の実施例の記載によって、この発明が限定されるものではない。
この発明の硬貨識別搬送装置は、投入された硬貨を所定の搬送路に導き、投入された硬貨が搬送路上を移動しているときに、硬貨の種類を識別し、複数の硬貨の種類ごとに所定の間隔をあけて異なる位置に配置された複数の収納庫のうち、識別された硬貨の種類に予め対応づけられた収納庫に、投入された硬貨を収納させるものである。
以下のこの発明の実施例では、識別し収納する対象を、硬貨として説明する。ただし、後述するように、紙幣などを識別し収納する対象としてもよい。
また、以下の実施例では、主として、日本国内で流通している6種類の日本国の硬貨を識別する対象として説明する。ただし、これに限るものではなく、たとえば、他国の硬貨、特定の店舗でのみ利用されている硬貨を、識別する対象としてもよい。
<この発明の硬貨識別搬送装置の構成>
図1に、この発明の硬貨識別搬送装置(以下、単に、コイン識別装置とも呼ぶ)の一実施例の構成ブロック図を示す。
図1に示すように、この発明の硬貨識別搬送装置は、主として、制御部11、撮影部12、画像認識部13、硬貨識別部14、硬貨位置検出部15、硬貨到着判定部16、硬貨搬送部17、硬貨投入検出部18、収納制御部19、硬貨投入口21、収納ふた22、収納庫23、記憶部30を備える。
制御部11は、この発明のコイン識別装置の各種機能を実行させる部分であり、主として、CPU,ROM,RAM,I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータにより実現され、ROM等に格納されたプログラムに基づいて、CPUが、各種ハードウェアを有機的に動作させることによって、この発明の硬貨識別機能、硬貨搬送機能、硬貨振分機能などを実行する。なお、上記した画像認識部13、硬貨識別部14、硬貨位置検出部15、硬貨到着判定部16、収納制御部19は、主に、ソフトウェア的に特定の機能を実行する機能ブロックである。
撮影部12は、主として、収納庫の位置を含む搬送路を撮影するカメラである。また、後述するように、投入された硬貨の種類を識別する位置(硬貨識別位置)、識別された硬貨を振り分ける位置(収納振分位置)および各収納庫を上方から覆う各収納ふたの位置を含む領域(以下、撮影領域と呼ぶ)を、1台のカメラで撮影する。
カメラは複数台備えてもよいが、この発明では、装置の小型化と、製品価格などの抑制の観点から、1台のカメラで、上記撮影領域を撮影するものとする。カメラ12は、硬貨の種類を識別する所定の位置と、複数の収納庫の位置とを含む搬送路を撮影することのできる位置に配置される。1台のカメラで撮影された画像データを用いて、後述するように、硬貨の種類の識別と、搬送中の硬貨の現在位置の検出とを一括して行う。
また、搬送路のうち、比較的カメラに近い部分(たとえば、硬貨識別位置)から、比較的カメラから遠い部分(たとえば、収納振分位置)までを1台のカメラで撮影するため、できるだけ合焦範囲の広い(被写界深度が深い)広角レンズを持つカメラを用いることが好ましい。
また、カメラ12としては、所定の時間間隔(たとえば、100ミリ秒)で連続撮影が可能な静止画撮影用のカメラ、あるいは動画を撮影することが可能なビデオカメラを用いることが好ましい。
カメラ12で撮影された画像は、主として、固体撮影素子でデジタル化され、記憶部30に記憶され、画像認識部13で認識される。
カメラ12は、たとえば、図3に示すような位置に配置される。
図3は、硬貨の識別および搬送処理の一実施例の概略説明図であり、紙面の左右方向に長い硬貨搬送路52(以下、単に搬送路とも呼ぶ)を側面方向から見た図である。
図3において、硬貨51の搬送方向53は、紙面の右方向から左方向であるとし、図示した硬貨搬送路52には、右側から順に、硬貨識別位置32、排出口振分位置54b、排出口54、1円振分位置31a、1円収納庫23aが配置され、最も遠い下流側の位置には、500円振分位置31fと500円収納庫23fが配置されているものとする。
1円振分位置などの複数の収納振分位置31は、各収納庫23に対応づけられた種類の硬貨の到着を判定するための位置であり、搬送路上であって各収納庫23の位置よりも上流側の位置に設けられる。
また、各収納庫23の上には、収納制御部19によって与えられる所定の開閉信号に基づいて自動開閉が可能な収納ふた22が取り付けられている。
カメラ12は、図3に示した最も右側の硬貨識別位置32から、最も左側の500円収納庫23fまでの領域を撮影できるように、配置される。
図3では、カメラ12は、硬貨識別位置32よりも右側であって、硬貨搬送路52よりも高い位置に配置し、ななめ上方から、撮影領域を撮影する。
図3のように硬貨搬送路52が直線的なルートであったとすると、硬貨識別位置32から500円収納庫23fまでの距離は、たとえば、30cm程度である。
図示しない投入口から投入された硬貨は、搬送ベルトによって硬貨搬送路上を搬送され、まず、硬貨識別位置32を通過し、その後各硬貨の振分位置や収納庫上を通過していく。
後述する図4、図5および図7には、カメラ12で撮影した画像データの一実施例の概略説明図を示している。
たとえば、図4(a)には、100円硬貨が、硬貨識別位置32のところまで搬送されてきた状態の画像データを示している。
硬貨識別位置32は予め設定された固定位置であるとする。画像認識部13によって硬貨識別位置32に硬貨が来たことが認識されると、撮影された画像データの中からこの位置32の画像データ(以下、識別用画像と呼ぶ)を切り出し、識別用画像を利用して、硬貨識別部14によって、硬貨識別位置32に存在する硬貨の種類を識別する。
また、図5(a)には、識別された100円硬貨が、100円振分位置31eのところまで搬送されてきた状態の画像データを示している。
画像認識部13によって、図5(a)の画像データから100円振分位置31eに100円硬貨が来たことが認識されると、100円収納ふた22eが開放され、図5(b)に示すように、搬送されてきた100円硬貨が、収納庫23eの中に収納される。硬貨の搬送、識別、振分などの詳細な処理については、後述する。
画像認識部13は、カメラ12で撮影された画像を認識する部分であり、具体的には、撮影された画像データの中に含まれる硬貨の画像を切り出す部分である。
硬貨が搬送されていない場合は、撮影された画像データには搬送路と移動する搬送ベルトが撮っているだけであるが、投入された硬貨が円形であったとすると、硬貨の搬送中は、画像データの中に楕円形状の物体があることが認識される。
この楕円形状の物体が存在すると認識された部分領域の画像(識別用画像)が切り出される。
たとえば、搬送路の硬貨識別位置32に硬貨が来たときに、その硬貨識別位置32の識別用画像を切り出す。
硬貨識別部14は、カメラ12によって撮影された搬送路の画像データを利用して、搬送路の所定の位置に搬送された硬貨の種類を識別する部分である。特に、上記のように、画像認識部13によって切り出された硬貨識別位置32の識別用画像から、その識別用画像に含まれる硬貨の種類を識別する。
たとえば、撮影された搬送路の画像データから硬貨識別位置32に搬送された硬貨の画像を取得し、記憶部30に予め記憶された複数の硬貨の基準画像(硬貨判定情報33)のうち、取得された硬貨の画像と一致するものがあった場合は、取得された硬貨の画像と一致可能な基準画像に対応する硬貨の種類を、硬貨識別位置32に搬送された硬貨の種類と判断する。
硬貨位置検出部15は、カメラ12によって撮影された搬送路の画像データを利用して、硬貨識別部14によって種類が識別された硬貨の現在位置を検出する部分である。
搬送ベルトによって一定速度で硬貨が搬送されるとすると、硬貨識別位置32で種類が識別された後、種類が識別された硬貨が一定速度で搬送されていく画像データが、カメラ12によって撮影される。
図4に示すように、撮影された画像データにおいて、搬送路上の特定の固定点を原点(0,0)とするXY座標を設定し、画像データから移動する硬貨の現在位置を取得する。
硬貨はそれぞれ所定の大きさを有する楕円形の画像として認識されるので、たとえば、その楕円形画像の中心位置の座標を、硬貨の現在位置として取得する。
また、硬貨識別位置32や各収納振分位置31なども一定の大きさの領域を有するが、後述する図2(a),(b)に示すように、その領域の中心位置の座標を硬貨識別位置32や各収納振分位置31の代表座標として予め記憶しておく。
取得された硬貨の現在位置は、たとえば、図2(d)に示すように、硬貨の種類と、現在位置を示す座標とを対応づけて、投入硬貨情報35として、記憶部30に記憶する。
硬貨はほぼ一定速度で移動していくので、この投入硬貨情報35の現在位置の情報は、ほぼリアルタイムで更新されることが好ましい。
硬貨到着判定部16は、搬送されている硬貨が、所定の収納振分位置31に到着したか否かを判定する部分である。
硬貨の種類ごとの収納振分位置31を示す座標は、図2(a)に示すように、予め記憶しておく。
また、上記したように、投入された硬貨の種類とその現在位置とが対応づけられて、投入硬貨情報35としてリアルタイムで取得される。
そこで、投入された硬貨の現在位置の座標と、その投入された硬貨の種類に対応づけて予め記憶されていた収納振分位置の座標とを比較し、両座標がほぼ一致した場合に、投入された硬貨が、その硬貨を収納すべき収納庫の直前の収納振分位置に到着したと判定する。
たとえば、投入された硬貨が100円と識別された後、図2(d)に示すようなその100円の現在位置(x33,y33)が、図2(a)に示す100円に対応する振分位置(x5,y5)にほぼ一致した場合、その100円硬貨は、100円振分位置31eに到着したと判定する。
硬貨搬送部17は、投入された硬貨を所定の搬送路に導き、搬送路上を移動させる部分であり、搬送路には、たとえば、搬送ベルトが設置される。
搬送ベルトは、一定速度で、モータ等によって一方向に駆動され、搬送ベルト上に搭載された硬貨を、所定の搬送方向53に移動させる。
硬貨を搬送する搬送路は、硬貨識別位置32から最も遠い収納庫23fの位置までを一台のカメラ12で撮影するため、直線であることが好ましいが、必ずしも直線でなくてもよい。
一部に曲線部分を持つ搬送路であったとしても、蛇行する搬送路であったとしても、硬貨識別位置32から最も遠い収納庫23fの位置までの搬送路を含む空間領域を、一台のカメラ12で撮影できるような位置に、カメラ12を取り付ければよい。
硬貨投入検出部18は、硬貨投入口21から硬貨が投入されたことを検出する部分である。
硬貨投入口21は、自動販売機やPOS端末などに設けられているのと同様に、硬貨を入れる入口であり、硬貨投入口の直後に、硬貨投入口に投入された硬貨が通過したことを検出するためのスイッチあるいはセンサーを、硬貨投入検出部18として設ける。
たとえば、スイッチは、投入された硬貨が通過するときに接点が閉じるように配置すればよく、接点が閉じた場合に、硬貨が投入されたことを検出する。あるいは、センサーとしては、発光部および受光部からなる赤外線センサーを用い、投入された硬貨が発光部と受光部との間を通過するように赤外線センサーを配置し、発光部から受光部に向けて出射されている赤外線が、通過する硬貨によって遮光された場合に、硬貨が投入されたことを検出する。
収納制御部19は、搬送されてきた硬貨を、その硬貨の種類に対応した収納庫23に、収納させる部分であり、主として、収納ふた22を開閉させる部分である。
収納庫23は、図3などに示したように、複数の硬貨の種類ごとに硬貨搬送路52の異なる位置に、所定の間隔をあけて複数個配置され、各収納庫23は、硬貨の種類に予め対応づけられている。各収納庫23の上には、開閉可能な収納ふた22が設けられる。各収納庫23は、たとえば図3に示すように、6つの硬貨に対応づけて配置されている。
硬貨が投入されていないときなど、通常時は、すべての収納ふた22を閉鎖状態とし、搬送されてきた硬貨が、収納庫内に収納されないようにする。
また、収納制御部19は、硬貨位置検出部15によって検出された硬貨の現在位置に基づいて、識別された硬貨の種類に対応づけられた収納庫の位置に、投入された硬貨が移動してきたことを確認した場合に、投入された硬貨を、その硬貨の種類に対応づけられた収納庫に収納させる。
具体的には、硬貨識別部14によって種類が識別された硬貨を、その種類に対応づけられた収納庫23に収納させる場合、その収納庫23の上に設けられた収納ふた22を開放させる。
また、上記したように、各収納庫の位置よりも上流側の位置に、複数の収納振分位置31が設けられるが、硬貨位置検出部15が、搬送された硬貨の現在位置が、収納振分位置のいずれかにあることを検出したとき、搬送された硬貨の種類が、検出された収納振分位置31に対応する収納庫23の種類と一致する場合に、その収納庫23の上に設けられた収納ふた22を開放させる。
収納ふた22が開放された状態で、振分位置にあった硬貨がさらに搬送されると、その硬貨は収納ふた22が開いた位置の収納庫23に収納される。
また、硬貨の収納が終了すると、一定時間が経過した後に、収納ふた22を閉鎖する。
記憶部30は、この発明のコイン識別装置の各機能を実行するのに必要な情報や、プログラムを記憶する部分であり、主として、ROM,RAM,フラッシュメモリなどの半導体記憶素子、HDD,SSDなどの記憶装置、その他CD−ROMなどの記憶媒体が用いられる。
記憶部30には、たとえば、収納振分位置31、硬貨識別位置32、硬貨判定情報33、入力画像データ34、投入硬貨情報35などが記憶される。
収納振分位置31(以下、単に、振分位置とも呼ぶ)は、搬送されてきた硬貨を所定の収納庫に収納するか否かを判定するための位置であり、図3などに示すように、各収納庫の直前の位置に設けられる。
収納振分位置31は、識別対象の硬貨よりも大きな面積を持つ領域とし、硬貨が通過する搬送路上に予め設けるものとする。
また、各硬貨の種類ごとに、収納振分位置31は予め固定配置されており、その領域がたとえば円形であったとすると、図4に示したXY座標に対するその円の中心位置のXY座標で、各収納振分位置31を特定するものとする。
図2(a)に、収納振分位置31の一実施例の説明図を示す。
ここでは、6種類の硬貨の振分位置の座標と、排出口54の振分位置54bの座標とが、予め設定記憶されている。
たとえば、500円硬貨の振分位置の中心位置を示す座標は(x6,y6)であり、排出口の振分位置54bを示す座標は(x7,y7)に予め設定されている。
排出口54は、図3などに示すように搬送路に設けられ、種類が識別できなかった硬貨(たとえば、偽硬貨)を、外部へ排出するための開口である。排出口振分位置54bは、搬送されてきた硬貨を排出するか否かを判定するための位置である。
たとえば、投入された硬貨が、他国の硬貨や、特定の店舗でのみ利用される硬貨であったために、硬貨識別部14が、投入された硬貨の種類を識別できなかった場合、収納制御部19が、種類を識別できなかった硬貨を、排出口54から外部へ排出させる。
具体的には、排出口54の上の排出ふた54aを開放する。
この収納振分位置31は、投入硬貨情報35として記憶される投入硬貨の現在位置と比較される情報であり、硬貨が所定の振分位置へ到着したか否かの判断に用いられる。
硬貨識別位置32(以下、単に、識別位置とも呼ぶ)は、投入された硬貨の種類を識別するための位置であり、この位置に硬貨が搬送されてきたときの画像データを利用して、硬貨識別部14がその硬貨の種類を識別する。
硬貨識別位置32は、搬送路上に固定的に設けられ、たとえば、図3に示すような位置に予め設けられる。
硬貨識別位置32も、識別対象の硬貨よりも大きな面積を持つ領域とし、その領域がたとえば円形であったとすると、図4に示したXY座標系に対するその円の中心位置のXY座標で、その識別位置32を特定するものとする。
図2(b)および図4に示すように、硬貨識別位置32は、円の中心をAとすると、A(x0,y0)で表される。
硬貨判定情報33(以下、基準画像とも呼ぶ)は、識別すべき複数の硬貨の画像データを、硬貨の種類ごとに予め記憶したものであり、硬貨の種類を識別するために、入力画像データの比較画像として利用される情報である。
図2(c)に、硬貨判定情報33の一実施例を示す。
ここでは、6種類の硬貨について、それぞれ、基準画像となるファイルを記憶している。
たとえば、1円硬貨であれば、1円の表面の画像データと、1円の裏面の画像データを、基準画像ファイル(IMG001)として記憶する。
ただし、図3や図4などに示すように、カメラ12によって撮影される硬貨の画像は、ななめ上方から撮影される場合は、硬貨の表面および裏面を真上から撮影した画像とは厳密には異なる。
したがって基準画像33として記憶するファイルの中に、真上から撮影された表面と裏面の画像に加えて、あるいは、これらの画像に代えて、実際にカメラが配置されている位置のななめ上方から硬貨の表面と裏面とを撮影した画像を記憶してもよい。
また、基準画像33としては、このような6種類の硬貨だけでなく、利用される店舗や使用状況に応じて、他の硬貨(他国の硬貨、特定の店舗でのみ使用される専用硬貨など)の画像ファイルを記憶してもよい。
入力画像データ34は、カメラ12で撮影された画像データであり、たとえば、図4および図5に示したような画像データである。
上記したように、この入力画像データ34の中には、カメラ12に最も近い識別位置32から、カメラから最も遠い収納庫の位置までの空間が含まれている。
また、入力画像データ34は、所定時間間隔で連続撮影された静止画でもよく、あるいは、動画でもよい。
少なくとも、最初の硬貨が投入された後に、入力画像データ34の記憶を開始し、その後一定期間(たとえば、10秒間)が経過するまで、入力画像データ34を記憶しつづけるようにする。あるいは、硬貨の収納庫への収納が終了するまで、入力画像データ34を記憶する。
また、つり銭の支払処理のような特定のイベント処理が終了した後、記憶されていた入力画像データ34を消去してもよい。
投入硬貨情報35は、投入された各硬貨の種類と、搬送路上の硬貨の現在位置とを対応づけて記憶したものである。
種類は、上記した硬貨識別部14によって決定される。
また、現在位置は、カメラ12によって撮影された入力画像データ34を利用して、ほぼリアルタイムで、搬送路上の硬貨の位置を示す座標を算出して、その硬貨の種類と対応させて記憶させる。
図2(d)に、投入硬貨情報35の一実施例を示している。ここでは、4枚の硬貨が、「10円」、「10円」、「100円」、「5円」の順番に投入された場合を示しており、それぞれの硬貨の現在位置が、XY座標で記憶されている。
また、硬貨識別部14によって、投入された硬貨の種類を識別することができなかった場合は、投入硬貨情報35の種類として、たとえば「未定」や「偽硬貨」のような情報が記憶され、その硬貨の現在位置も記憶される。種類が「未定」の硬貨は、その現在位置が、排出口の振分位置(x7,y7)にほぼ一致した場合に、排出口54の上方の排出ふた54aが開かれて、排出口54から外部に排出される。
<硬貨の識別および振分処理>
ここでは、まず図3を用いて、硬貨の搬送、識別および振分処理の一実施例の概要について説明する。
図3(a)には、カメラ12で撮影される搬送路52の手前の位置(図の右端)に、投入された硬貨51が搬送されてきた状態を示している。
また、搬送路には、右側方向から順に、識別位置32、排出口振分位置54b、排出ふた54a、1円振分位置31a、1円収納庫の収納ふた22a、5円振分位置31b、5円収納庫の収納ふた22b、10円振分位置31c、10円収納庫の収納ふた22c、50円振分位置31d、50円収納庫の収納ふた22d、100円振分位置31e、100円収納庫の収納ふた22e、500円振分位置31f、500円収納庫の収納ふた22fが配置されているものとする。
さらに、排出ふた54aの下方には排出口54があり、各硬貨の収納ふたの下方には、それぞれ収納庫があるものとする。
図3(a)の搬送状態からさらに硬貨51が左方向に搬送されたとすると、図3(b)のような状態となる。
図3(b)は、識別位置32に、硬貨51が搬送された状態を示している。
この搬送状態において、カメラ12によって撮影された画像データを識別することにより、識別位置32に硬貨51が存在することが検出される。
このとき、識別位置32の領域の画像(識別用画像)を切り出して、硬貨識別部14が、硬貨判定情報33に含まれる基準画像ファイルを利用して、識別位置32にある硬貨51の種類を識別する。
たとえば、識別用画像から取得された硬貨の画像が、5円の基準画像に一致したとすると、投入された硬貨51は、5円であると識別される。
また、記憶部30の投入硬貨情報35に、識別された硬貨の種類と、現在位置の座標とが記憶される。
その後、さらに硬貨51が左方向に一定速度で搬送されたとすると、図3(c)のような状態となる。
図3(c)は、5円と識別された5円硬貨が、5円振分位置31bに搬送された状態を示している。硬貨51の搬送中も、画像データをほぼリアルタイムで取得することにより、現在位置の座標を更新する。
図3(c)の搬送状態において、カメラ12によって撮影された画像データを認識することによって、5円振分位置31bに到着した硬貨51は、5円硬貨であると判断される。
5円振分位置31bに到着した硬貨51は5円硬貨であるので、5円用の収納庫23bにこの5円硬貨を収納するために、この収納庫23bの上に取り付けられた収納ふた22bを開放する。
この後、5円硬貨51は、さらに左方向に搬送されるので、5円用の収納庫23bの中に落下して収納されることになる。
以上が、投入された硬貨の識別、搬送および振分処理の概要である。
これによれば、1台のカメラ12によって、図3(a)に示すように、硬貨の識別位置32と、各硬貨の振分位置とを含む画像データを撮影するので、各振分位置を硬貨が通過したことを検出するためのセンサーを、各振分位置にそれぞれ設ける必要はない。
したがって、位置検出用のセンサーを設けないので、従来の装置に比べて、低価格化を図ることができ、かつセンサーを配置するスペースと、センサーまでの配線も不要となるので、装置の小型化を図ることができる。
(第1実施例:1枚の投入硬貨の収納処理)
図4、図5および図6を用いて、100円硬貨が投入された場合に、その100円硬貨が100円用の収納庫に収納されるまでの一連の処理を説明する。
図4および図5には、時間が経過するごとに変化するカメラ12によって撮影された入力画像データを示している。
図6には、搬送路52を搬送される100円硬貨の搬送状態を示している。
図4(a)と図6(a)は、投入された100円硬貨が、識別位置32まで搬送されてきた状態を示している。
このとき、図4(a)に示すような画像データが撮影され、入力画像データ34として記憶される。
画像認識部13は、この入力画像データ34と、硬貨が投入されていない状態の画像データを比較することによって、図4(a)に示す搬送状態では、識別位置32に、硬貨51に相当するものが存在すると認識する。
そこで、画像認識部13は、入力画像データ34から、識別位置32の部分の画像(識別用画像)を切り出し、硬貨識別部14に与える。
硬貨識別部14は、取得した識別用画像の中の硬貨に相当する部分の画像(入力硬貨画像)と、記憶部30に予め記憶された基準画像33とを比較する。
入力硬貨画像が、記憶部30に記憶された基準画像ファイルのうち、100円の基準画像ファイルの画像とほぼ一致すると判断された場合、識別位置32に存在する硬貨の種類を100円と判断する。
これにより、投入された硬貨の種類が100円と判断されたので、投入硬貨情報35に、種類として「100円」を記憶させる。
また、100円硬貨は、現在、識別位置32にあるので、投入硬貨情報35の現在位置として、図2(b)に示した硬貨識別位置32の座標(x0,y0)を記憶させる。
この後、100円硬貨は、搬送ベルトによって、一定速度で、収納庫のある方向に向かって搬送される。
硬貨の搬送中も、カメラ12によって搬送路の画像データを常に入力しつづけ、識別された100円硬貨の現在位置を追跡する。
たとえば、図4(b)に示すように、識別された100円硬貨が、5円振分位置31bに到着した場合、硬貨位置検出部15が、図4(b)の搬送状態の入力画像データ34から、100円硬貨の現在位置を検出し、投入硬貨情報35として記憶されていた100円硬貨の現在位置に、5円振分位置31bに相当する座標値(x2,y2)を記憶させる。
このように、ほぼリアルタイムで取得される入力画像データ34から種類が識別された硬貨の現在位置が検出され、投入硬貨情報35に記憶されている100円硬貨に対応する現在位置の内容が、検出された新たな現在位置に更新される。
また、図4(b)の搬送状態では、5円振分位置31bに到着した硬貨は、5円ではなく、100円であるので、5円収納ふた22bは閉じたままとし、100円硬貨は、閉じられた5円収納ふた22bの上を通過していく。
この後、さらに100円硬貨が搬送されていくと、図5(a)および図6(b)に示すように、100円硬貨は、100円振分位置31eのところまで移動してくる。
このとき、投入硬貨情報35のうち、100円硬貨に対応する現在位置には、100円振分位置31eの座標(x5,y5)にほぼ一致する値が記憶される。
硬貨到着判定部16は、投入硬貨情報35をチェックし、投入された硬貨の種類に対応して記憶された現在位置が、図2(a)に示す収納振分位置31のうち、その硬貨の種類に対応して記憶されている振分位置に一致可能か否かを判定する。
投入された硬貨の種類が100円の場合、投入硬貨情報35の100円硬貨の現在位置が、収納振分位置31のうち、100円の振分位置(x5,y5)と比較され、一致可能か否かが判定される。
図5(a)および図6(b)の搬送状態の場合、搬送されてきた100円硬貨の現在位置は、100円の振分位置(x5,y5)とほぼ一致するので、100円硬貨は、100円振分位置31eに到着したと判定される。
100円硬貨が100円振分位置31eに到着したと判定された場合、ただちに、収納制御部19が、100円収納ふた22eを開放する。
その後、100円硬貨は一定速度で、搬送方向53に移動していくので、図5(b)および図6(c)に示すように、100円硬貨は、100円収納ふた22eのあった位置まで移動すると、100円収納庫23eの中に落下して収納される。
(第2実施例:複数枚の投入硬貨の収納処理)
ここでは、図7および図8を用いて、複数枚の硬貨が連続して投入された場合に、それらの硬貨が、それぞれ対応する収納庫に収納されるまでの一連の処理を説明する。
図7には、3枚の硬貨が投入された場合の入力画像データの一実施例を示している。
図8には、投入された3枚の硬貨の搬送状態の説明図を示している。
図7(a)は、図8(a)に示す搬送状態のときに、カメラ12によって撮影された入力画像データを示している。
図7(a)および図8(a)において、3枚の硬貨(100円、500円、1円)が、この順序で投入され、100円硬貨が100円振分位置31eまで移動し、500円硬貨が50円振分位置31d付近まで移動し、1円硬貨が識別位置32まで移動してきた搬送状態を示している。
このとき、カメラ12で撮影された入力画像データ34には、3枚の硬貨が撮影されている。
画像認識部13は、入力画像データ34と、硬貨が搬送されていない状態の画像とを比較することにより、3枚の硬貨が図7(a)に示すような位置にあることを認識する。
1枚の硬貨が識別位置32に存在することがわかるので、識別位置32の部分画像を切りとり、上記したように硬貨識別部14が、識別位置32にある硬貨の種類を識別する。
切り取った識別位置32の部分画像に含まれる硬貨の画像が、基準画像33のうち、1円の基準画像と一致すれば、その硬貨の種類を1円と識別し、投入硬貨情報35に、種類と現在位置を記憶する。
また、入力画像データ34aの100円振分位置31eまできた硬貨は、識別位置32を通過するときに、すでに100円硬貨と識別され、その種類と現在位置は、それぞれ、「100円」と(x5,y5)として、投入硬貨情報35に記憶されている。このとき、硬貨到着判定部16は、100円硬貨の現在位置が、収納振分位置31の100円の振分位置(x5,y5)と一致することを確認することによって、100円硬貨が、100円振分位置に到着したと判定する。
これにより、収納制御部19が、100円収納庫23eの上の収納ふた22eを開放する。
その後、100円硬貨が搬送方向53にさらに搬送されると、100円硬貨は、100円用の収納庫23eに落下して収納されることになる。
また、500円硬貨については、50円振分位置付近に存在するが、硬貨位置検出部15によって、現在位置として、50円振分位置付近の座標が、投入硬貨情報35の中の500円硬貨に対応する現在位置に記憶される。
図7(b)および図8(b)は、3枚の硬貨がさらに搬送され、1円硬貨が、1円振分位置31aまで移動した状態を示している。
このとき、100円硬貨は、すでに100円用の収納庫23eに収納され、500円硬貨は、500円振分位置よりも手前の100円収納庫の上の収納ふた22e付近まできたとする。
この搬送状態において、硬貨到着判定部16が、1円であると識別された硬貨が、1円振分位置31aに到着したことを確認すると、収納制御部19が、1円収納庫23aの上の収納ふた22aを開放する。
この後、1円硬貨が搬送方向53にさらに搬送されると、1円硬貨は、1円用の収納庫23aに落下して収納されることになる。
500円硬貨については、投入硬貨情報35の中の500円硬貨に対応する現在位置に、100円用の収納庫の収納ふた22e付近の座標が記憶される。
図8(c)は、500円硬貨が、500円振分位置31fまで移動してきた搬送状態を示している。
このとき、100円硬貨と1円硬貨は、すでにそれぞれ対応する収納庫(23e,23a)に収納されている。
この搬送状態において、硬貨位置検出部15によって、カメラ12によって撮影された入力画像データ34を利用して、500円硬貨の現在位置の座標が(x6,y6)であることが検出されると、この座標が、投入硬貨情報35の中の500円硬貨に対応する現在位置として記憶される。
硬貨到着判定部16が、投入硬貨情報35をチェックし、500円硬貨の現在位置が、収納振分位置31の中の500円に対応する振分位置(x6,y6)と一致することを確認したとすると、500円硬貨が500円振分位置31fに到着したと判定する。
これにより、収納制御部19が、500円用の収納庫23fの上の収納ふた22fを開放する。
この後、500円硬貨が搬送方向53にさらに搬送されると、500円硬貨は、500円用の収納庫23fに落下して収納される。
上記のように、3枚の硬貨が連続して投入された場合、1台のカメラ12によって撮影された入力画像データの中に、3枚の硬貨が含まれていたとしても、各硬貨が存在する位置の部分画像を取得して、硬貨の種類を識別し、さらに各硬貨の現在位置を認識し、硬貨の現在位置と、その硬貨の種類と対応づけて予め記憶された収納振分位置とを比較することによって、硬貨が、対応する振分位置のところに到着したことを判定することができる。
すなわち、入力画像データを利用することによって、硬貨の種類の識別と、硬貨の振分位置への到着の判定とを行うことができ、硬貨の通過位置を検出するためのセンサを設ける必要がない。
<硬貨の搬送識別振分処理のフロー>
図9、図10、図11および図12を利用して、この発明の硬貨識別収納装置の搬送処理等の一実施例を示す。
図9に、この発明の硬貨搬送識別振分処理の一実施例について、主要なフローチャートを示す。
ここでは、説明を容易なものとするために、1枚の硬貨が投入された場合の一連の処理のフローについて説明する。
複数枚の硬貨が連続して投入された場合は、硬貨投入検出処理、搬送処理、識別処理、振分処理などが、それぞれ時分割多重処理によって並行して実行される。
図9のステップS1において、制御部11は、カメラ12を起動させ、たとえば、図4に示すように、搬送路全体の画像の撮影を開始する。カメラ12によって撮影された画像データは、入力画像データ34として記憶される。
ステップS2において、硬貨識別位置を設定し、この位置座標を、硬貨識別位置32として、記憶部30に記憶する。
硬貨識別位置32の設定は、図示しない入力部を用いて、装置の出荷前に、担当者がその座標位置を入力してもよい。
あるいは、搬送路の硬貨識別位置とすべき領域に、所定のマーカを予め付加しておき、カメラで撮影された入力画像データを利用して、画像認識部13がマーカの位置を認識して、自動的に、硬貨識別位置32の座標を、記憶部30に設定記憶してもよい。
ステップS3において、各硬貨ごとの収納振分位置を設定し、この位置座標を、各硬貨の収納振分位置31として、記憶部30に記憶する。
収納振分位置31の設定も、装置の出荷前に、担当者がその座標位置を入力してもよい。
あるいは、各収納振分位置とすべき領域に、それぞれ所定のマーカを予め付加しておき、カメラで撮影された入力画像データを利用して、画像認識部13がマーカの位置を認識して、自動的に、各収納振分位置31の座標を、記憶部30に設定記憶してもよい。
なお、各硬貨を識別する基準画像となる図2(c)に示した硬貨判定情報33は、出荷前に記憶部30に予め記憶しておく。
また、上記のように、硬貨判定情報などの予め記憶しておくべき情報は、図示しない通信部を備えて、インターネットなどのネットワークを介して、予め設定されるべき情報を記憶したサーバなどから受信するようにしてもよい。
ステップS4において、硬貨投入検出部18が、硬貨投入検出処理を行う。
ここでは、硬貨投入口21に、硬貨が投入されたか否かをチェックする。
ステップS5において、硬貨が投入されたことを検出した場合はステップS6に進み、そうでない場合はステップS4に戻る。
ステップS6において、硬貨搬送部17が、投入された硬貨の搬送処理を開始する。
投入された硬貨は、所定の経路を通過して、搬送路の最初の地点まで導かれ、搬送ベルトに搭載されるものとする。
硬貨が搬送ベルトに搭載されたことを、たとえば、光学センサーによって検知した場合に、制御部11は、搬送ベルト17の動作を開始させる。
搬送ベルト17の動作は、ステップS7以下の処理を実行しているときも行われる。また、投入された硬貨が所定の収納庫に収納されるか、あるいは、排出口から排出された場合に、投入された硬貨についての一連の処理が終了したので、一定時間が経過した後に搬送ベルトの動作を停止させる。
ステップS7において、制御部11は、カメラ12によって撮影された画像データを入力し、入力画像データ34として記憶部30に記憶する。
ステップS8において、画像認識部13が、入力画像データ34を利用して、記憶部30に記憶された硬貨識別位置32に、硬貨が存在するか否かをチェックする。
硬貨が存在する場合はステップS9に進み、存在しない場合はステップS7へ戻る。
ただし、上記したように、硬貨の搬送処理は継続して行い、複数の硬貨が投入されている場合は、他の処理が並行して行われる場合もある。
ステップS9において、画像認識部13が、入力画像データ34から、硬貨識別位置32の画像を切り取り、識別用画像を取得する。
ステップS10において、硬貨識別部14が、硬貨識別処理を行う。
ここでは、硬貨識別位置32に存在する硬貨の種類を識別する。硬貨識別処理の詳細は、後述する図10のフローチャートに示す。
ステップS11において、硬貨位置検出部14によって検出された硬貨の現在位置の情報を用いて、硬貨到着判定部16が、硬貨振分処理を行う。
硬貨振分処理では、主として、種類が識別された後の硬貨を、所定の収納庫に収納する処理を行う。
硬貨振分処理の詳細は、後述する図11のフローチャートに示す。
ステップS12において、搬送処理を停止するタイミングを設定するためのタイマーTを初期設定し、起動させる。
ただし、投入された硬貨の振分処理を終了した後、すぐに搬送処理を停止させる場合は、タイマーTを設定するこのステップはなくてもよい。
ステップS13において、ステップS4と同様に、硬貨投入検出処理を行う。
ステップS14において、新たな硬貨の投入があった場合は、ステップS7に戻り、上記した識別および振分処理を繰り返す。
硬貨の投入がなかった場合は、ステップS15に進み、タイマーTの設定時間が経過したか否かをチェックする。
設定時間が経過していない場合は、ステップS13に戻る。設定時間が経過した場合は、ステップS16に進み、新たな硬貨の投入はないとみなし、硬貨搬送部17が、搬送ベルトの動作を止め、硬貨搬送処理を停止させる。その後、ステップS4に戻る。
(硬貨識別処理)
図10に、図9のステップS10に示した硬貨識別処理の一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、主として、硬貨識別位置32にある硬貨の種類の決定を行う。
ステップS21において、ステップS9において取得した硬貨識別位置32の識別用画像と、記憶部30に予め記憶されている硬貨ごとの基準画像33との比較を行う。
この比較では、たとえば、両画像に含まれる物体の形状、色、大きさ、模様などを調べて、一致度を算出し、一致度が所定のしきい値よりも大きいか否かをチェックする。
一致度が所定のしきい値よりも大きい場合は、取得した画像はその基準画像と一致すると判断し、投入された硬貨の種類を、一致する基準画像に対応づけられた種類に決定する。
ステップS22において、上記比較の結果、取得画像が、記憶部に記憶された基準画像33のうち、1円の基準画像と一致する場合は、ステップS23に進み、そうでない場合は、ステップS24に進む。
ステップS23において、投入硬貨情報35として、種類に、1円を示す情報を記憶し、現在位置に、硬貨識別位置32の座標(x0,y0)を記憶して、硬貨識別処理を終了する。
ステップS24において、取得画像が、5円の基準画像33と一致する場合はステップS25に進み、そうでない場合はステップS26に進む。
ステップS25において、投入硬貨情報35として、種類に、5円を示す情報を記憶し、現在位置に、硬貨識別位置32の座標(x0,y0)を記憶して、硬貨識別処理を終了する。
以下、ステップS26、S28、S30およびS32において、それぞれ、取得画像が、10円、50円、100円および500円の基準画像33と一致する場合は、ステップS27、S29、S31およびS33に進む。
これらのステップにおいて、投入硬貨情報35として、種類に、それぞれ10円、50円、100円および500円を示す情報を記憶し、現在位置に、硬貨識別位置32の座標(x0,y0)を記憶して、硬貨識別処理を終了する。
ステップS32において、取得画像が、500円の基準画像33と一致しなかった場合、ステップS34に進む。この場合、取得画像に含まれる硬貨は、予め識別可能な硬貨として設定されていた基準画像のいずれとも一致しなかったことになるので、投入された硬貨は、偽硬貨か、あるいは識別不能の硬貨(未定)として判定される。
ステップS34において、投入硬貨情報35として、種類に、偽硬貨(あるいは未定)を示す情報を記憶し、現在位置に、硬貨識別位置32の座標(x0,y0)を記憶して、硬貨識別処理を終了する。
以上のようにして、入力画像データ34を利用して、硬貨識別位置32に搬送されてきた硬貨の種類が識別され、その硬貨の現在位置が、硬貨識別位置(x0,y0)として記憶される。
(硬貨振分処理)
図11に、図9のステップS11に示した硬貨振分処理の一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、主として、識別された種類ごとに、投入された硬貨をその種類に対応した収納庫に収納する処理を行う。
ステップS41において、投入硬貨情報35に記憶されている情報の中の種類を読み出す。
投入硬貨情報35の中に、複数の投入硬貨情報が記憶されている場合は、記憶されている投入硬貨情報ごとに、ステップS41以下の処理を繰り返し行う。あるいは、投入された硬貨の種類ごとに、各硬貨が収納庫に収納されるまで、振分処理を並行して実行させる。
ステップS42において、読み出した種類が、偽硬貨(あるいは未定)の場合、ステップS43に進み、そうでない場合はステップS47に進む。
ステップS43において、カメラ12によって撮影された画像データを入力する。
偽硬貨として識別された硬貨は識別後も搬送されているので、投入硬貨情報35に記憶されていた現在位置よりも遠い位置に移動している。
そこで、新たに撮影された入力画像データ34から偽硬貨の最新の現在位置を取得する。取得した現在位置を、投入硬貨情報35の現在位置に上書きして記憶する。
ステップS44において、偽硬貨の取得した最新の現在位置と、収納振分位置31に予め記憶されている排出口振分位置54bとを比較する。
ステップS45において、偽硬貨が、排出口振分位置54bに到着したか否かをチェックする。
ここでは、偽硬貨の現在位置の座標が、排出口振分位置の座標とほぼ一致するのか否かをチェックし、両者がほぼ一致する場合は、偽硬貨が、排出口振分位置54bに到着したと判断する。
偽硬貨が、排出口振分位置54bに到着した場合はステップS46に進む。そうでない場合はステップS43に戻り、上記のような位置の比較処理を繰り返す。
ステップS46において、排出口の排出ふた54aを、一定時間Taだけ開放させる。
ここで、一定時間Taには、搬送中の偽硬貨が、排出口振分位置54bから排出ふた54aの位置まで搬送されるのにかかる時間よりも長い時間が設定されているものとする。
一定時間Taが経過するまでの間に、偽硬貨は、排出口54の位置まで移動させられ、排出口54に落下して、排出口54から排出される。
この一定時間が経過した後、排出口の排出ふた54aを閉じる。
ステップS46の後、処理を終了する。
ステップS47において、読み出した投入硬貨情報35の種類をチェックした結果、その種類が1円の場合、ステップS48に進み、そうでない場合はステップS49に進む。
ステップS48において、硬貨の種類を示す変数Xに、1を設定した後、ステップS59に進む。
ステップS59では、X円硬貨の収納処理を実行するが、X=1なので、この場合は、1円硬貨の収納処理を実行することになる。
X円硬貨の収納処理の詳細は、後述する図12に示す。
硬貨の種類を示す変数Xには、1の他に、5、10、50、100および500のいずれかが設定されるものとする。
ステップS49において、読み出した投入硬貨情報35の種類が5円の場合、ステップS50に進み、そうでない場合はステップS51に進む。
ステップS50において、硬貨の種類を示す変数Xに、5を設定した後、ステップS59に進む。この場合、ステップS59では、5円硬貨の収納処理を実行することになる。
また、ステップS51、S53、S55およびS57において、読み出した投入硬貨情報35の種類が、それぞれ、10円、50円、100円および500円であった場合、ステップS52、S54、S56およびS58に進み、変数Xに、それぞれ10、50、100および500を設定する。
ここで、読み出した種類に対応した数値が、硬貨の種類を示す変数Xに設定される。
変数Xを設定した後、ステップS59において、図12に示すX円硬貨の収納処理が実行される。
X円硬貨の収納処理では、カメラによって撮影した入力画像データ34を利用し、X円と識別された硬貨の現在位置がX円の収納振分位置にほぼ一致した場合に、X円の収納ふたを開放し、搬送されてきたX円硬貨を対応する収納庫に収納させる。
(X円硬貨の収納処理)
図12に、図11のステップS59に示したX円硬貨の収納処理の一実施例のフローチャートを示す。
ここで、X円の変数Xは、図11のフローチャートで設定された硬貨の種類を意味する。
ステップS71において、カメラ12で撮影された画像データを入力する。入力された画像データを利用して、X円硬貨の現在位置の座標を取得する。
ステップS72において、取得された現在位置と、記憶部30に予め記憶されているX円の収納振分位置31とを比較し、両位置がほぼ一致するか否かをチェックする。両位置がほぼ一致する場合は、X円硬貨がX円振分位置に到着したと判断する。
ステップS73において、X円硬貨がX円振分位置に到着したと判断された場合、ステップS74に進む。そうでない場合は、ステップS71に戻り、再度、X円硬貨の現在位置を新たに取得して、X円硬貨が、X円の収納振分位置31に到着したか否かをチェックする。
ステップS74において、X円硬貨を、対応する収納庫に収納する処理を行う。すなわち、X円振分位置の直後にあるX円収納ふたを開放する。たとえば、変数Xが100であれば、100円収納ふたを開放させる。
X円硬貨は、搬送ベルトによって搬送方向に搬送されているので、収納ふたが開けられた収納庫の中に落下して、収納されることになる。
ステップS75において、一定時間Tbが経過した後、X円収納ふたを閉鎖して、処理を終了する。
ここで、一定時間Tbには、X円硬貨が、X円の収納振分位置から収納ふたのところまで進行するのにかかる時間よりも長い時間が設定される。
以上の処理により、1台のカメラで、搬送中のX円硬貨の現在位置を常に取得するようにしているので、X円硬貨の現在位置が、X円硬貨の収納庫の直前にあるX円の収納振分位置にほぼ一致した場合に、X円硬貨の収納庫の上の収納ふたを開けることによって、搬送中のX円硬貨を、対応する収納庫に収納することができる。
<その他の実施形態>
(第3実施例:他の識別対象)
上記実施例では、日本国の6種類の硬貨を識別対象として説明したが、これに限るものではない。
たとえば、他国の硬貨、特定の店舗でのみ用いられる硬貨、遊戯コインなどを、識別対象としてもよい。
また、識別対象としては、硬貨のほかに、紙幣や商品券、チケットでもよく、カメラによって撮影された画像データによって種類を識別することのできる物体でもよい。また、この発明は、ある製品についての良品と不良品とを外観によって区別する装置にも利用でき、さらに、搬送される物体上のある特定の情報を読み取って仕分けする装置などに、この発明の装置を利用してもよい。
(第4実施例:他の搬送路)
上記実施例では、硬貨を搬送する搬送路として、直線的な搬送路について説明したが、1台のカメラで撮影される範囲内に、硬貨識別位置と、各収納庫と、各収納振分位置とが含まれていればよく、直線的なものに限るものではない。
直線的な搬送路の他に、たとえば、U字形状の搬送路、縦搬送路でもよい。
(第5実施例:他のカメラ配置)
上記実施例では、図3などに示すように、搬送路の上方に、カメラ12を配置して、所定の搬送路を撮影するものを説明したが、これに限るものではない。
硬貨識別位置と、各収納庫および収納振分位置を含む搬送路の範囲が撮影できるように、カメラを取り付ければよい。
カメラを取り付ける位置としては、たとえば、搬送路中央部、搬送路下部のような位置に取り付けてもよい。
11 制御部、 12 撮影部、 13 画像認識部、 14 硬貨識別部、 15 硬貨位置検出部、 16 硬貨到着判定部、 17 硬貨搬送部、 18 硬貨投入検出部、 19 収納制御部、 21 硬貨投入口、 22 収納ふた、 23 収納庫、 30 記憶部、 31 収納振分位置、 32 硬貨識別位置、 33 硬貨判定情報(基準画像)、 34 入力画像データ、 35 投入硬貨情報

Claims (6)

  1. 投入された硬貨を所定の搬送路に導き前記搬送路上を移動させる硬貨搬送部と、
    複数の硬貨の種類ごとに前記搬送路の異なる位置に配置され、かつ硬貨の種類に予め対応づけられた複数の収納庫と、
    前記収納庫の位置を含む搬送路を撮影する撮影部と、
    前記撮影された搬送路の画像データを利用して、搬送路の所定の位置に搬送された硬貨の種類を識別する硬貨識別部と、
    前記撮影された搬送路の画像データを利用して、前記種類が識別された硬貨の現在位置を検出する硬貨位置検出部と、
    前記検出された硬貨の現在位置に基づいて、前記識別された硬貨の種類に対応づけられた収納庫の位置に、前記投入された硬貨が移動してきたことを確認した場合に、前記投入された硬貨を、その硬貨の種類に対応づけられた収納庫に収納させる収納制御部とを備えたことを特徴とする硬貨識別収納装置。
  2. 識別すべき複数の硬貨の基準画像を、硬貨の種類ごとに予め記憶した記憶部を備え、
    前記硬貨識別部は、前記撮影された搬送路の画像データから、前記搬送路の所定の位置に搬送された硬貨の画像を取得し、前記記憶部に予め記憶された硬貨の基準画像のうち、前記取得された硬貨の画像と一致可能な基準画像に対応する硬貨の種類を、前記搬送された硬貨の種類と判断することを特徴とする請求項1に記載の硬貨識別収納装置。
  3. 前記収納庫の上には、開閉可能な収納ふたが設けられ、前記収納制御部は、前記硬貨識別部によって種類が識別された硬貨を、その種類に対応づけられた第1収納庫に収納させる場合、前記第1収納庫の上に設けられた収納ふたを開放させることを特徴とする請求項1に記載の硬貨識別収納装置。
  4. 前記搬送路上であって前記各収納庫の位置よりも上流側の位置に、各収納庫に対応づけられた種類の硬貨の到着を判定するための複数の収納振分位置を設け、前記硬貨位置検出部が、前記搬送された硬貨の現在位置が前記収納振分位置のいずれかにあることを検出したとき、前記搬送された硬貨の種類が前記検出された収納振分位置に対応する第1収納庫の種類と一致する場合、前記収納制御部は、前記第1収納庫の上に設けられた収納ふたを開放させることを特徴とする請求項3に記載の硬貨識別収納装置。
  5. 前記搬送路に排出口を設け、前記硬貨識別部が、前記投入された硬貨の種類を識別できなかった場合、前記収納制御部は、種類が識別できなかった硬貨を、前記排出口から外部へ排出することを特徴とする請求項1に記載の硬貨識別収納装置。
  6. 前記撮影部は、1台のカメラからなり、前記硬貨の種類を識別する所定の位置と、前記複数の収納庫の位置とを含む搬送路を撮影することのできる位置に配置されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の硬貨識別収納装置。
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