JP2017111227A - 画像形成装置 - Google Patents

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山下 昌秀
Masahide Yamashita
昌秀 山下
卓也 菅沼
Takuya Suganuma
卓也 菅沼
宏樹 山村
Hiroki Yamamura
宏樹 山村
隆 美才治
Takashi Bisaiji
隆 美才治
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Abstract

【課題】ボソツキ画像や細線再現性の低い画像などが形成されてしまうことなく、像担持体に担持されたトナー像が記録媒体上に良好に転写される、画像形成装置を提供する。【解決手段】感光体ドラム5(像担持体)との間に転写ニップNを形成する転写搬送ベルト7aと、転写ニップNにおいて転写搬送ベルト7aを介して感光体ドラム5に当接する転写バイアスローラ7b(転写バイアス印加部材)と、パルス電圧に直流電圧が重畳された重畳電圧を転写バイアスとして転写バイアスローラ7bに向けて出力する電源30と、転写バイアスローラ7bに対して上流側の位置で転写搬送ベルト7aを介して感光体ドラム5に対向するように配設された転写アース部材7c(転写アース部材)と、が設けられている。【選択図】図2

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置では、感光体ドラム(像担持体)との間に転写ニップを形成して、記録媒体(用紙)を搬送しながら感光体ドラム(感光体)に担持されたトナー像を、記録媒体に直接的に転写する転写搬送ベルト(転写ベルト)を用いる技術が広く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、特許文献2〜5等には、感光体ドラムから中間転写ベルトに1次転写されたトナー像を記録媒体(用紙)に2次転写する中間転写方式のものであって、2次転写工程時に2次転写ローラに印可する2次転写バイアスとして交流電圧に直流電圧を重畳したものを用いる技術が開示されている(例えば、特許文献2〜5参照。)。このような技術は、表面性が悪くて凹凸が大きな記録媒体に対して、中間転写ベルト上に担持されたトナー像を良好に2次転写することを目的としたものである。
特に、特許文献5の図20等には、中間転写方式のものであって、2次転写工程時に2次転写ローラに印可する2次転写バイアスとして矩形波のパルス電圧に直流電圧を重畳したものを用いる技術が開示されている。また、特許文献5の図44等には、転写搬送ベルトを用いた直接転写方式の構成も開示されている。
上述した転写搬送ベルトを用いた画像形成装置は、像担持体(感光体ドラム)に担持されたトナー像が記録媒体上に良好に転写されずに、ボソツキ画像や細線再現性の低い画像などが形成されてしまうことがあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ボソツキ画像や細線再現性の低い画像などが形成されてしまうことなく、像担持体に担持されたトナー像が記録媒体上に良好に転写される、画像形成装置を提供することにある。
この発明における画像形成装置は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体との間に記録媒体が搬送される転写ニップを形成して、記録媒体の搬送方向に沿う方向に走行する転写搬送ベルトと、前記転写ニップにおいて前記転写搬送ベルトを介して前記像担持体に当接又は対向する転写バイアス印加部材と、周期的に繰り返すパルス電圧に直流電圧が重畳された重畳電圧を、前記像担持体上のトナー像を前記転写ニップで記録媒体へ転写するための転写バイアスとして、前記転写バイアス印加部材に向けて出力する電源と、前記転写バイアス印加部材に対して前記転写搬送ベルトの走行方向上流側の位置で前記転写搬送ベルトを介して前記像担持体に対向又は当接するように配設されて、接地された転写アース部材と、を備えたものである。
本発明によれば、ボソツキ画像や細線再現性の低い画像などが形成されてしまうことなく、像担持体に担持されたトナー像が記録媒体上に良好に転写される、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部を示す図である。 転写ニップの近傍を示す拡大図である。 転写用電源から出力される転写バイアスにおいてパルス電圧と直流電圧とを別々に示したグラフである。 転写用電源から出力される転写バイアスであってパルス電圧と直流電圧とが重畳された状態を示したグラフである。 別の形態としての、転写ニップの近傍を示す拡大図である。 実施例1〜14と比較例とについて、実験条件と実験結果とを示す表図である。 変形例1としての、作像部を示す図である。 変形例2としての、画像形成装置の要部を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上に形成された潜像を現像してトナー像(画像)を形成する現像装置、5はトナー像を担持する像担持体としての感光体ドラム、6は感光体ドラム5の表面を帯電する帯電装置(帯電ローラ)、7は記録媒体Pを搬送しながら感光体ドラム5上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写するための転写搬送ベルトユニット(転写搬送手段)、8は感光体ドラム5上に残留した未転写トナーを除去するクリーニング装置、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部、12は記録媒体P(用紙)が収納された給紙部(給紙カセット)、20は記録媒体Pにおいてトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、45は転写搬送ベルトユニット7(転写ニップ)に向けて記録媒体Pを搬送するタイミングローラ(レジストローラ)、を示す。
図1及び図2を参照して、画像形成装置1における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込装置)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいた露光光L(レーザ光)が、感光体ドラム5上に向けて発せられる。
一方、像担持体としての感光体ドラム5は図中の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、転写搬送ベルトユニット7との対向位置(転写ニップ)で、タイミングローラ45により搬送された記録媒体P上に転写される。
詳しくは、感光体ドラム5は、図2の矢印方向(時計方向)に回転している。そして、まず、感光体ドラム5の表面は、帯電装置6との対向位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム5上には、帯電電位が形成される。
その後、帯電された感光体ドラム5の表面は、露光光Lの照射位置に達する。そして、感光体ドラム5の表面に、原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、静電潜像が形成された感光体ドラム5の表面は、現像装置4(現像ローラ4a)との対向位置に達する。そして、現像装置4(現像ローラ4a)から感光体ドラム5上にトナーが供給されて、感光体ドラム5上の潜像が現像される(現像工程である。)。
なお、現像装置4は、現像ローラ4a、ドクターブレード4b、2つの搬送スクリュ4c等で構成されている。そして、現像装置4内で2つの搬送スクリュ4cによって撹拌・混合された2成分現像剤(主として、トナーとキャリアとで構成されている。)が、図2の反時計方向に回転する現像ローラ4a上に担持されて、ドクターブレード4bによって適量化される。その後、現像ローラ4a上の現像剤中のトナーが、感光体ドラム5との対向位置で潜像に付着してトナー像が形成されることになる。
その後、現像工程後の感光体ドラム5の表面は、転写搬送ベルト7a(転写搬送ベルトユニット7)との当接位置(転写ニップ)に達する。そして、転写ニップの位置で、記録媒体P上に、感光体ドラム5上に形成されたトナー像が転写される(転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム5の表面は、クリーニング装置8(クリーニングブレード8a)との対向位置に達する。そして、感光体ドラム5上に残存する未転写トナーがクリーニングブレード8aによって機械的に除去されて、クリーニング装置8内に回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム5の表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム5における一連の作像プロセスが終了する。
なお、本実施の形態では、クリーニング装置8の内部に回収された未転写トナーが、搬送コイル8bによってクリーニング装置8の外部に搬送されて、その後にリサイクル搬送部9(搬送コイルが内設されている。)によって現像装置4の内部に向けてリサイクルトナーとして搬送される。
一方、感光体ドラム5と転写搬送ベルト7aとが当接する転写ニップの位置に搬送される記録媒体Pは、次のように動作する。
まず、給紙部12に収納された記録媒体Pの最上方の1枚が、給紙ローラによって、複数の搬送ローラ対が設置された搬送経路に向けて給送される。その後、記録媒体Pは、タイミングローラ45の位置に達する。そして、タイミングローラ45の位置に達した記録媒体Pは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写搬送ベルト7aによって破線矢印方向に搬送されながら転写ニップN(図3をも参照できる。)に向けて搬送される。
そして、転写工程後の記録媒体Pは、転写ニップの位置を通過した後に、さらに転写搬送ベルト7aによって搬送されて転写搬送ベルトユニット7を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した記録媒体P(未定着画像が担持された記録媒体Pである。)は、定着ローラ21(熱源としてのヒータが内設されている。)と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによってトナー像(画像)が定着される。トナー像が定着された記録媒体Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(定着ニップである。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、本実施の形態における画像形成装置1において、特徴的な構成・動作ついて詳述する。
先に図1及び図2を用いて説明したように、本実施の形態における画像形成装置1には、記録媒体Pを所定の搬送方向(図2の破線矢印方向である。)に搬送しながら感光体ドラム5上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写するための転写搬送ベルトユニット7(転写搬送手段)が設けられている。
図2を参照して、転写搬送ベルトユニット7は、転写搬送ベルト7a(ベルト部材)、駆動ローラ7d、従動ローラ7e、転写バイアス印加部材としての転写バイアスローラ7b、転写アース部材としての転写アースローラ7c、等で構成されている。また、駆動ローラ7dには不図示の駆動モータが接続されていて、転写バイアスローラ7b(転写バイアス印加部材)には電源30(転写用電源)が接続されていて、転写アースローラ7c(転写アース部材)は不図示の金属フレーム(転写搬送ベルトユニット7の筐体である。)に接続され接地(アース)されている。
転写搬送ベルト7aは、感光体ドラム5(像担持体)との間に記録媒体Pが搬送される転写ニップを形成して、記録媒体Pの搬送方向に沿う方向(図2の実線矢印方向であって反時計方向である。)に走行する。
詳しくは、転写搬送ベルト7aは、駆動ローラ7dと従動ローラ7eとによって張架・支持されていて、不図示の駆動モータによって駆動ローラ7dが図2の反時計方向に回転駆動されることで図2の矢印方向に走行する。転写搬送ベルト7aとしては、公知のものを用いることができて、例えば、PVDF(ポリフッ化ビニルデン)等を単層又は複数層に構成して、カーボンブラック等の導電性材料を分散させたものを用いることができる。転写搬送ベルト7aは、体積抵抗率が1010〜1012Ωcm程度に、ベルト裏面側の表面抵抗率が1012〜1014Ω/□程度に、厚さが100μm程度に設定されている。
また、転写搬送ベルト7aは、感光体ドラム5に当接して転写ニップNを形成している。なお、転写搬送ベルト7aは、図3に示すように、その一部が感光体ドラム5に巻き付くように当接していて、この当接部分(巻き付き部分)を本願では「転写ニップN」として定義する。
転写バイアス印加部材としての転写バイアスローラ7bは、転写ニップNにおいて転写搬送ベルト7aを介して感光体ドラム5(像担持体)に当接するように配設されている。すなわち、転写バイアスローラ7bと感光体ドラム5との間に転写搬送ベルト7aが所定の圧力で挟まれていることになる。
特に、本実施の形態において、転写バイアスローラ7b(転写バイアス印加部材)は、図3に示すように、転写ニップNにおける走行方向下流側(転写搬送ベルト7aの走行方向下流側である。)の位置N2で転写搬送ベルト7aを介して感光体ドラム5に当接するように配設されている。すなわち、転写ニップNのうち、上流側の部分N1は転写バイアスローラ7bが当接しておらず、下流側の部分N2にのみ転写バイアスローラ7bが当接していることになる。
転写バイアスローラ7bとしては、芯金上に弾性導電層が形成された公知のものを用いることができる。本実施の形態において、転写バイアスローラ7bを積極的に回転駆動させる構成にはなっていないが、転写バイアスローラ7bは、転写搬送ベルト7aとの摩擦抵抗によって図2、図3の反時計方向に従動回転することになる。
そして、このように構成された転写バイアスローラ7bに、電源30から、所定の転写バイアスが印加されることになる。
電源30(転写用電源)は、周期的に繰り返すパルス電圧(図4を参照できる。)に直流電圧Vc(図4を参照できる。)が重畳された重畳電圧(図5を参照できる。)を、感光体ドラム5上のトナー像を転写ニップNで記録媒体Pへ転写するための転写バイアスとして、転写バイアスローラ7bに向けて出力するものである。
具体的に、本実施の形態において、電源30は、図4に示すようなプラス極性の矩形波のパルス電圧とマイナス極性の直流電圧Vcと、を図5に示すように重畳させて重畳電圧を出力している。図4に示すように、本実施の形態において、パルス電圧は、ピーク電圧Vp(最大電圧)が1000V、最小電圧が0V、繰り返し周期Tが0.001sec(秒)、印加時間幅τが0.0006sec、デューティτ/Tが0.6に設定されていて、直流電圧Vcは−300Vに設定されている。その結果、図5に示すように、ピーク電圧Vp+Vc(最大電圧)が700V、最小電圧Vcが−300V、繰り返し周期Tが0.001sec、印加時間幅τが0.0006sec、デューティτ/Tが0.6に設定された重畳電圧が、電源30から転写バイアスローラ7bに印加されることになる。
転写アース部材としての転写アースローラ7cは、転写バイアスローラ7b(転写バイアス印加部材)に対して転写搬送ベルト7aの走行方向上流側の位置で、転写搬送ベルト7aを介して感光体ドラム5(像担持体)に微小な隙間をあけて対向するように配設されている。すなわち、転写アースローラ7cは、転写ニップNに近い位置であって、転写ニップNの上流側の位置において、転写搬送ベルト7aの内周面に当接するように配設されている。
転写アースローラ7cとしては、金属材料からなる無垢のローラ部材を用いることもできるし、芯金上に弾性導電層が形成されたローラ部材を用いることもできる。本実施の形態において、転写アースローラ7cを積極的に回転駆動させる構成にはなっていないが、転写アースローラ7cは、転写搬送ベルト7aとの摩擦抵抗によって図2、図3の反時計方向に従動回転するか、ほとんど摩擦抵抗が生じずに非回転で停止した状態になるかする。
そして、このように構成された転写アースローラ7cは、先に説明したように接地(アース)されている。
このように、本実施の形態では、転写ニップNを形成する転写搬送ベルト7aに内接するように転写バイアスローラ7bと転写アースローラ7cとを設けて、転写バイアスとして重畳電圧(振動バイアス)が印加される転写バイアスローラ7bの上流側に、接地された転写アースローラ7cを配置している。
これにより、転写ニップNの入口側(上流側)では、比較的低めの転写電界が形成されることになる。特に、転写ニップNに対して近傍の上流側に転写アースローラ7cを配置することで、ニップ入口側において記録媒体P(転写搬送ベルト7a)と感光体ドラム5との間に形成される空隙で、トナーが振動(双方の部材5、Pの間を往復移動する現象である。)しにくくなる。そのため、転写ニップNに向けて感光体ドラム5上のトナー像と記録媒体Pとがタイミングを合わせて移動してくる過程において、トナー像が記録媒体Pに転写されるときの画像乱れを抑制することができる。すなわち、記録媒体P上に転写されるトナー像にチリなどが生じにくくなり、細線再現性の高い画像が形成されることになる。
そして、転写ニップNでトナー像が記録媒体Pに転写されることになる。このとき、転写ニップNの出口側(下流側)において転写バイアスローラ7bが当接する部分N2では、記録媒体P上のトナー像(転写像)に対して、無限遠を0ボルトとした振動電界が掛かるために、そのトナー像に緩やかな振動(トナー像振動)が生じて、記録媒体P上においてトナー粒子の配置の均一化が図られることになる。すなわち、転写ニップNにおいて入口側の電界ピークが出口側のものよりも小さくなって、記録媒体P上に転写されるトナー像にボソツキ画像が形成される不具合が軽減されることになる。
特に、記録媒体P(用紙)として表面性が悪くて凹凸の大きな記録媒体Pが用いられる場合であっても、記録媒体Pの繊維の凹部(くぼみ)に入り転写バイアスローラ7bに近づいたトナーに対する電界の方が、記録媒体Pの繊維の凸部に転写されて転写バイアスローラ7bから遠くにあるトナーに対する電界よりも強くなるため、凹部に位置するトナーの再配置による均一化の効果が大きくなり、目視による画像としてのボソツキ感が軽減されることになる。
このような効果は、転写ニップNを形成する転写搬送ベルト7aに内接するように転写バイアスローラ7bと転写アースローラ7cとを設けて、転写バイアスとして重畳電圧(振動バイアス)が印加される転写バイアスローラ7bの上流側に、接地された転写アースローラ7cを配置する構成であれば、例えば、図6(A)〜(D)のような形態であっても、ある程度は発揮されることになる。しかし、上述したような効果が確実に発揮されるためには、図3に示すように、転写バイアスローラ7bが、転写ニップNにおける下流側の位置N2で転写搬送ベルト7aを介して感光体ドラム5に当接するように配設されていて、さらに、転写アースローラ7cが、転写ニップNに対して上流側の位置で転写搬送ベルト7aに内接するとともに転写搬送ベルト7aを介して感光体ドラム5に微小な隙間をあけて対向するように配設されていることが重要になる。
具体的に、図6(A)に示すように、図3のものとは異なり、転写バイアスローラ7bが、転写ニップNにおけるほぼ全域にわたって転写搬送ベルト7aを介して感光体ドラム5に当接するように配設されている場合には、細線再現性の高い画像が形成されるものの、図3のものに比べてボソツキ画像が生じやすくなってしまう。
また、図6(B)に示すように、図3のものとは異なり、転写バイアスローラ7bが、転写ニップNにおける上流側の位置N1で転写搬送ベルト7aを介して感光体ドラム5に当接するように配設されている場合にも、細線再現性の高い画像が形成されるものの、図3のものに比べてボソツキ画像が生じやすくなってしまう。
また、図6(C)に示すように、図3のものとは異なり、転写アースローラ7cが、転写ニップNの位置で転写搬送ベルト7aを介して感光体ドラム5に当接するように配設されている場合には、ボソツキ画像が生じにくくなるものの、図3のものに比べて細線再現性の低い画像が形成されやすくなってしまう。
また、図6(D)に示すように、図3のものとは異なり、転写バイアスローラ7bが、転写ニップNに対して下流側の位置で転写搬送ベルト7aに内接するとともに転写搬送ベルト7aを介して感光体ドラム5に微小な隙間をあけて対向するように配設されている場合には、図3のものに比べてボソツキ画像が生じやすくなるとともに、図3のものに比べて転写アースローラ7cが転写バイアスローラ7bから離れ過ぎてしまって細線再現性も低下してしやすくなってしまう。
ここで、図4を参照して、本実施の形態において、電源30(転写用電源)は、パルス電圧が矩形波であって、パルス電圧のピーク値をVp(V)として、直流電圧をVc(V)として、パルス電圧の繰り返し周期をT(sec)として、パルス電圧の印加時間幅をτ(sec)としたときに、
(条件1)VpとVcとは互いに異なる極性であり、|Vp|>|Vc|
(条件2)|τ×Vp|>|T×Vc|
(条件3)τ/T≦0.9
なる3つの条件を満たすように転写バイアスを出力する。
上記(条件1)のように、パルス電圧のピーク値Vp(プラス極性である。)と直流電圧Vc(マイナス極性である。)とを互いに異なる極性として、ピーク値Vpの絶対値が直流電圧Vcの絶対値よりも大きくなるように設定することで、図5に示すように、転写バイアス(重畳電圧)の最大電圧Vp+Vc(プラス極性である。)と最小電圧Vc(マイナス極性である。)とが互いに異なる極性になる。これにより、転写ニップNにおいて、トナーを逆転写方向(感光体ドラム5側である。)に引き寄せる電界を確実に形成することができる。
また、上記(条件2)のように、τ×Vpの絶対値がT×Vcの絶対値よりも大きくなるように設定することにより、図5において電圧が0となる横軸の上下で印加される電力をみたときに、トナー転写方向(横軸に対して上側である。)の方がトナー逆転写方向(横軸に対して下側である。)より大きくなることになる。すなわち、転写ニップNにおいて、トナーを逆転写方向(感光体ドラム5側である。)に引き寄せる電界よりも、トナーを転写方向(記録媒体P側である。)に移動させる電界の方が大きくなる。
また、上記(条件3)のように、τ/Tが0.9以下となるように設定することにより、表面性が悪くて凹凸の大きな記録媒体Pが通紙される場合であっても、トナーを逆転写方向(感光体ドラム5側である。)に引き寄せる電界が形成される時間が短くなり過ぎることなく、適正なトナー粒子の振動運動を発生させることができる。
このように、本実施の形態では、3つの条件を満足するような転写バイアスを転写バイアスローラ7bに印加しているため、表面性が悪くて凹凸が大きな記録媒体Pに対しても、ボソツキ画像や細線再現性の低い画像などが形成されてしまうことなく、感光体ドラム5に担持されたトナー像を記録媒体P上に良好に転写することができる。
また、このような効果をさらに確実に発揮させるために、本実施の形態において、電源30は、τ/T>0.5なる条件を満たすように転写バイアスを出力している。
また、電源30は、感光体ドラム5の転写ニップNにおける線速度をv(mm/sec)としたときに、v×T≦0.2なる条件を満たすように転写バイアスを出力している。
さらに、電源30は、転写ニップNにおける転写搬送ベルト7aの走行方向に沿った転写ニップ幅をd(mm)としたときに、d≧v×T×10なる条件を満たすように転写バイアスを出力している。
これらの効果については、次に述べる図7に示す実験結果からも確認することができる。
図7は、本願発明者がおこなった実験であって、実施例1〜14と比較例とについて、実験条件と実験結果とを示す表図である。
図7における、各変数Vp、Vc、T、τ、v、dは、上述した本実施の形態のものと同様である。また、画像形成装置1の転写バイアスローラ7bへの転写バイアスの印加は、外部電源から所定のタイミングでおこなった。また、転写画像を評価するために用いた記録媒体Pとしては、標準的な表面性を有する用紙1として「リコーマイペーパー(リコー社製)」を使用して、表面性の低い用紙2として「high white紙(日本製紙社製)」を使用して、さらに表面性が低い用紙3として「歌柏70g紙(安興紙業社製)」を使用した。また画像形成装置1としては、リコー社製モノクロ複合機である「imagio MP 1601 SP」を、線速100mm/secに固定して、各条件の転写バイアスを所定の転写タイミングで外部電源から印加できるように改造して、本実施の形態のものと同様に、図2、図3に示す転写搬送ベルトユニット7が設置されたものに改造したものを用いた。なお、転写ニップNにおける転写搬送ベルト7aの転写ニップ幅dは5mmに設定した。
そして、このような画像形成装置を用いて、図7に示す実施例1〜14と比較例とについて、それぞれ、上述した3種類の記録媒体P(用紙1〜3)を通紙して、それらの記録媒体Pにそれぞれ形成された画像について、「ボソツキ」と「細線再現性」とを評価した。
図7における「ボソツキ」において、
◎:極めて優れている(全面にわたって画像部のボソツキがまったく感知できないレベル)
○:優れている(全面にわたって画像部のボソツキがほとんど感知できないレベル)
△:実用上問題ないレベル(○と並べてみるとわずかに画像部のボソツキが感知できるレベル)
×:使用不可(単独で明らかに画像部のボソツキが感知できるレベル)
である。
また、図7における「細線再現性」において、
◎:極めて優れている(全面にわたって細線部の細りや太りがまったく感知できないレベル)
○:優れている(全面にわたって細線部の細りや太りがほとんど感知できないレベル)
△:実用上問題ないレベル(○と並べてみるとわずかに細線部の細りや太りが感知できるレベル)
×:使用不可(単独で明らかに細線部の細りや太りが感知できるレベル)
である。
以下、実施例1〜実施例14、比較例について説明する。
<実施例1〜4>
パルス電圧Vpを1800V、直流電圧Vcを−400V、パルス電圧の印加周期Tを0.001secに固定して、パルス電圧の印加時間幅τを可変しながら、上記手順により画像評価をおこなった。転写バイアスの印加条件や画像品質の評価結果は図7に示す通りである。
用紙1に対しては、何れの条件でも充分な転写品質を確認することができた。用紙2、用紙3に対しては、τ/Tが0.5を下回るところから、実用上は問題ないが、若干の転写品質の低下が認められた。
<実施例5〜7>
パルス電圧Vpを1500V、直流電圧Vcを−300Vとしたこと以外は、実施例1〜3と同様にして画像評価をおこなった。転写バイアスの印加条件や画像品質の評価結果は図7に示す通りである。
これらの条件においても、用紙1に対しては、何れの条件でも充分な転写品質を確認することができた。用紙2、用紙3に対しては、τ/Tが0.5を下回るところから、実用上は問題ないが、若干の転写品質の低下が認められた。
<実施例12>
パルス電圧Vpと直流電圧Vcとが同極性である場合(条件1の否定である。)の影響を確認するため、パルス電圧Vpを1200V、直流電圧Vcを200Vとしたこと以外は実施例1のものと同様にして画像評価をおこなった。転写バイアスの印加条件や画像品質の評価結果は図7に示す通りである。
用紙1に対しては、若干の転写品質の低下はあるものの、実用上問題のない範囲であった。用紙2、用紙3に対しては、ボソツキや細線の再現性がやや低下したものの、実用で許容できる画像品質であった。
<実施例13>
τ×Vpの絶対値が、T×Vcの絶対値よりも小さい場合(条件2の否定である。)の影響を確認するため、パルス電圧の印加時間幅τをさらに小さくしたこと以外は実施例1のものと同様にして画像評価をおこなった。転写バイアスの印加条件や画像品質の評価結果は図7に示す通りである。
用紙1、用紙2に対しては、若干の転写品質の低下はあるものの、実用上問題のない範囲であった。用紙3に対しては、ボソツキや細線の再現性がやや低下したものの、実用で許容できる画像品質であった。
<実施例14>
τ/Tが0.9を超えた場合(条件3の否定である。)の影響を確認するため、パルス電圧の印加時間幅τをさらに大きくしたこと以外は実施例1のものと同様にして画像評価をおこなった。転写バイアスの印加条件や画像品質の評価結果は図7に示す通りである。
用紙1に対しては全く問題なく、また用紙2に対しては、若干の転写品質の低下はあるものの実用上問題のない範囲であった。用紙3に対しては、ボソツキや細線の再現性がやや低下したものの、実用で許容できる画像品質であった。
<比較例>
転写バイアスの印加位置の影響を確認するため、転写アースローラの接地線を外して、転写バイアスローラの電圧印加端子に結線して、両ローラに同じ転写バイアスが掛かるようにして、実施例1のものと同じ条件で画像評価をおこなった。転写バイアスの印加条件や画像品質の評価結果は図7に示す通りである。
何れの用紙1〜3に対しても、若干のボソツキの低下が確認された。また、何れの用紙1〜3に対しても、像の太りが生じて細線の再現性が著しく低下して、実用に適さない画像品質であった。
<実施例8、実施例9>
パルス電圧の印加周期Tと線速vとの積(v×T)が画質に影響することを確認するため、パルス電圧の印加周期Tを可変したこと以外は実施例1のものと同様にして画像評価をおこなった。転写バイアスの印加条件や画像品質の評価結果は図7に示す通りである。
v×Tが0.2を超えた場合でも画像のボソツキは充分に抑制されていたが、用紙2、用紙3において転写ニップ内でのトナー再配置の機会が低下することによる影響と考えられる細線再現性に僅かな劣化が認められた。これより、v×Tは0.2以下であることが好ましいことが示された。
<実施例10、実施例11>
転写ニップ幅dとv×Tの比(d/v×T)による画質への影響を確認するため、転写搬送ベルトの押圧力を軽減することにより、実施例10では転写ニップ幅dを1.0mmに調整して、実施例11では転写ニップ幅dを0.9mmに調整して、実施例1のものと同様の画像評価をおこなった。転写バイアスの印加条件や画像品質の評価結果は図7に示す通りである。
d/(v×T)が小さくなるにつれて、用紙2や用紙3において徐々にボソツキや細線再現性の劣化が認められ、d/(v×T)が10以上であることが好ましいことが示された。
これらの実施例1〜14、比較例やそれらの対比から、先に説明した種々の条件による効果を確認することができた。
ここで、図8は、変形例1としての、作像部を示す図である。
変形例1では、図8に示すように、接地された転写アースローラ7c(転写アース部材)の代わりに、第2電源31に接続された転写補助バイアス印加部材としての転写補助バイアスローラ7fが設置されている。
転写補助バイアスローラ7f(転写補助バイアス印加部材)は、転写バイアスローラ7b(転写バイアス印加部材)に対して転写搬送ベルト7aの走行方向上流側の位置で転写搬送ベルト7aを介して感光体ドラム5に僅かな隙間をあけて対向(又は、当接)するように配設されている。
また、第2電源31は、周期的に繰り返すパルス電圧に直流電圧が重畳された重畳電圧であって、当該パルス電圧のピーク電圧Vp´と当該直流電圧Vc´とを加算した値の絶対値(|Vp´+Vc´|)が、転写バイアスにおけるパルス電圧のピーク電圧Vpと直流電圧Vcとを加算した値の絶対値(|Vp+Vc|)に比べて小さくなる重畳電圧を、転写補助バイアスローラ7fに向けて出力するものである。すなわち、転写補助バイアスローラ7fには、転写バイアスローラ7bに比べて、電力の小さな重畳電圧が印加されることになる。
このような場合であっても、転写ニップNの入口側(上流側)では、比較的低めの転写電界が形成されて、転写ニップNに向けて感光体ドラム5上のトナー像と記録媒体Pとが移動してくる過程において、トナー像が記録媒体Pに転写されるときの画像乱れを抑制することができる。すなわち、記録媒体P上に転写されるトナー像にチリなどが生じにくくなり、細線再現性の高い画像が形成されることになる。特に、転写補助バイアスローラ7fに印加される重畳電圧が小さく接地された状態に近いものであるほど、このような効果が発揮されることになる。そして、本実施の形態のものと同様に、ボソツキ画像や細線再現性の低い画像などが形成されてしまうことなく、感光体ドラム5に担持されたトナー像が記録媒体P上に良好に転写されることになる。
なお、図8の例では、電源30と第2電源31とをそれぞれ独立した電源としたが、電源30と第2電源31とを1つの電源として、その電源からそれぞれのローラ7b、7fに分岐する印加経路のうち転写補助バイアスローラ7f側の印加経路に所定の大きさの抵抗を設置することにより、転写バイアスローラ7bに印加される重畳電圧よりも転写補助バイアスローラ7fに印加される重畳電圧が小さくなるように構成することもできる。
また、図9は、変形例2としての、カラー画像形成装置の要部を示す図である。
変形例2では、図9に示すように、転写搬送ベルト7aを用いた直接転写方式の画像形成装置に対してではなくて、転写搬送ベルト7a(2次転写搬送ベルト)を用いた中間転写方式の画像形成装置に対して本発明を適用している。すなわち、変形例2において、転写搬送ベルト7aは、像担持体としての中間転写ベルト51との間に記録媒体Pが搬送される転写ニップ(2次転写ニップ)を形成している。
詳しくは、図9に示すように、作像部50は、複数色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックである。)に対応した複数の感光体ドラム5Y、5C、5M、5K、像担持体としての中間転写ベルト51、中間転写ベルト51と複数の感光体ドラム5Y、5C、5M、5Kとの間にそれぞれ1次転写ニップを形成するための複数の1次転写ローラ53Y、53C、53M、53K、中間転写ベルト51に内接して中間転写ベルト51を介して転写搬送ベルト7aに当接して2次転写ニップを形成する2次転写対向ローラ52、転写搬送ベルトユニット7、等で構成されている。また、図9に示す作像部50が設置されたカラー画像形成装置は、作像部50以外の構成が、図1に示すモノクロ画像形成装置とほぼ同様に構成されている。
そして、複数の感光体ドラム5Y、5C、5M、5K、でそれぞれ形成されたトナー像が中間転写ベルト51上に重ねて1次転写されて、中間転写ベルト51上に担持されたカラーのトナー像が、転写搬送ベルト7aに当接する転写ニップ(2次転写ニップ)の位置で、記録媒体P上に転写(2次転写)されることになる。
このように構成されたカラー画像形成装置においても、転写搬送ベルトユニット7を本実施の形態のもの(又は、変形例1のもの)と同様に構成することによって、本実施の形態のものと同様に、ボソツキ画像や細線再現性の低い画像などが形成されてしまうことなく、像担持体(中間転写ベルト51)に担持されたトナー像が記録媒体P上に良好に転写(2次転写)されることになる。
以上説明したように、本実施の形態においては、感光体ドラム5(像担持体)との間に転写ニップNを形成する転写搬送ベルト7aと、転写ニップNにおいて転写搬送ベルト7aを介して感光体ドラム5に当接(又は、対向)する転写バイアスローラ7b(転写バイアス印加部材)と、パルス電圧に直流電圧が重畳された重畳電圧を転写バイアスとして転写バイアスローラ7bに向けて出力する電源30と、転写バイアスローラ7bに対して上流側の位置で転写搬送ベルト7aを介して感光体ドラム5に対向(又は、当接)するように配設された転写アースローラ7c(転写アース部材)と、が設けられている。
これにより、ボソツキ画像や細線再現性の低い画像などが形成されてしまうことなく、感光体ドラム5に担持されたトナー像を記録媒体P上に良好に転写させることができる。
なお、本実施の形態では、転写バイアス印加部材としてローラ状の転写バイアスローラ7bを用いて、転写アース部材としてローラ状の転写アースローラ7cを用いた。また、変形例1では、転写補助バイアス印加部材としてローラ状の転写補助バイアスローラ7fを用いた。
しかし、転写バイアス印加部材や転写アース部材や転写補助バイアス印加部材は、それぞれ、ローラ状のものに限定されることなく、例えば、パッド状のものや、ブラシ状のものを用いることもできる。
そして、そのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、図4に示すように、パルス電圧として、その波形が矩形のものを用いたが、パルス電圧の波形は完全に矩形のものに限定されない。例えば、図4を参照して、0ボルトから1000ボルトへと電圧が立ち上がるまでに、及び、1000ボルトから0ボルトへと電圧が立ち下がるまでに、それぞれ、若干の時間を要する波形(略台形状の波形である。)であってもよい。また、若干の丸みを帯びた波形(略太鼓状の波形である。)であってもよい。このような略矩形の波形のものも、本願において「パルス電圧」に含まれるものとする。
そして、そのような略矩形のパルス電圧を矩形のパルス電圧の代わりに用いた場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
5 感光体ドラム(像担持体)、
7 転写搬送ベルトユニット(転写搬送手段)、
7a 転写搬送ベルト、
7b 転写バイアスローラ(転写バイアス印加部材)、
7c 転写アースローラ(転写アース部材)、
7d 駆動ローラ、 7e 従動ローラ、
7f 転写補助バイアスローラ(転写補助バイアス部材)、
30 電源(転写用電源)、
31 第2電源、
P 記録媒体(用紙)。
特開平11−296003号公報 特開2006−267486号公報 特開2012−63746号公報 特許第5489556号公報 特開2013−127592号公報

Claims (7)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体との間に記録媒体が搬送される転写ニップを形成して、記録媒体の搬送方向に沿う方向に走行する転写搬送ベルトと、
    前記転写ニップにおいて前記転写搬送ベルトを介して前記像担持体に当接又は対向する転写バイアス印加部材と、
    周期的に繰り返すパルス電圧に直流電圧が重畳された重畳電圧を、前記像担持体上のトナー像を前記転写ニップで記録媒体へ転写するための転写バイアスとして、前記転写バイアス印加部材に向けて出力する電源と、
    前記転写バイアス印加部材に対して前記転写搬送ベルトの走行方向上流側の位置で前記転写搬送ベルトを介して前記像担持体に対向又は当接するように配設されて、接地された転写アース部材と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体との間に記録媒体が搬送される転写ニップを形成して、記録媒体の搬送方向に沿う方向に走行する転写搬送ベルトと、
    前記転写ニップにおいて前記転写搬送ベルトを介して前記像担持体に当接又は対向する転写バイアス印加部材と、
    周期的に繰り返すパルス電圧に直流電圧が重畳された重畳電圧を、前記像担持体上のトナー像を前記転写ニップで記録媒体へ転写するための転写バイアスとして、前記転写バイアス印加部材に向けて出力する電源と、
    前記転写バイアス印加部材に対して前記転写搬送ベルトの走行方向上流側の位置で前記転写搬送ベルトを介して前記像担持体に対向又は当接するように配設された転写補助バイアス印加部材と、
    周期的に繰り返すパルス電圧に直流電圧が重畳された重畳電圧であって、当該パルス電圧のピーク電圧と当該直流電圧とを加算した値の絶対値が前記転写バイアスにおける前記パルス電圧のピーク電圧と前記直流電圧とを加算した値の絶対値に比べて小さくなる重畳電圧を、前記転写補助バイアス印加部材に向けて出力する第2電源と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記転写バイアス印加部材は、前記転写ニップにおける走行方向下流側の位置で前記転写搬送ベルトを介して前記像担持体に当接するように配設されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記電源は、
    前記パルス電圧が矩形波であって、
    前記パルス電圧のピーク値をVp(V)として、前記直流電圧をVc(V)として、前記パルス電圧の繰り返し周期をT(sec)として、前記パルス電圧の印加時間幅をτ(sec)としたときに、
    (条件1)VpとVcとは互いに異なる極性であり、|Vp|>|Vc|
    (条件2)|τ×Vp|>|T×Vc|
    (条件3)τ/T≦0.9
    なる3つの条件を満たすように前記転写バイアスを出力することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記電源は、τ/T>0.5なる条件を満たすように前記転写バイアスを出力することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記電源は、前記像担持体の前記転写ニップにおける線速度をv(mm/sec)としたときに、v×T≦0.2なる条件を満たすように前記転写バイアスを出力することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記電源は、前記転写ニップにおける前記転写搬送ベルトの走行方向に沿った転写ニップ幅をd(mm)としたときに、d≧v×T×10なる条件を満たすように前記転写バイアスを出力することを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
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