JP2017110818A - 天井埋込型空気調和機 - Google Patents

天井埋込型空気調和機 Download PDF

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康之 桑木
Yasuyuki Kuwaki
康之 桑木
小川 修
Osamu Ogawa
修 小川
欣公 田積
Yoshitaka Tazumi
欣公 田積
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Abstract

【課題】ユーザーが要望するエリアごとの温度分布を迅速に達成できる個別温度制御空調を実現することにより、ユーザーが要求するエリアに必要な温度空間を提供する。
【解決手段】一端が開口された室内機本体ケーシング1と、前記室内機本体ケーシング1の天板2の略中央に配置された送風機3と、前記送風機3の吸込み側開口と合わせるように略中央に配置された中央部開口7と、前記中央部開口7の外周側に配置された複数の外周部開口8を有する化粧パネル6と、前記送風機3の周囲に前記送風機3を囲むように配置された熱交換器4と、前記熱交換器4の下部を覆うドレンパン5と、前記熱交換器4の外周側と前記室内機本体ケーシング1内部の空間を区画する仕切板10と、前記仕切板10で区画された複数の風路11a、11b、11c、11dと、を有することで、エリアごとの温度分布を安定的に維持し、快適性を向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気を吸い込む開口と、空気を吹き出す複数の開口を有する天井埋込型空気調和機に関するものである。
天井埋込型空気調和機とは、室内空気の温度、湿度、清浄度の少なくとも何れかひとつを調整するための空気調整用機器を備えた装置を意味する。
図13は、従来の天井埋込型空気調和機の基本的な構造を分解図として説明する斜視図であり、図14は、熱交換器冷媒入口側から冷媒出口側に向かって発生する、フィン通過後の空気温度のばらつきの関係を示した図である。
天井埋込型空気調和機は、下部が開いた室内機本体ケーシング1の天板2の略中央に、回転軸が略鉛直方向下向きとなるように送風機3が吊るされており、送風機3の周囲に送風機3を囲むように配置され、下部をドレンパン5で覆われた熱交換器4と、化粧パネル6に少なくとも略2方向の外周側に設けられた外周部開口8から構成される。
そして送風機3を所定の回転方向に回転させると、化粧パネル6の中央部開口7から吸い込まれた空気は送風機3の下部開口に吸い込まれ、送風機3の任意数の翼で昇圧された空気が熱交換器4に送風され、熱交換器4を通過し、熱交換した後に化粧パネル6の外周部開口8から室内空間に吹き出される。
このとき化粧パネル6の複数の外周部開口8から室内空間に吹き出される空気の温度は、熱交換器4の内部の圧力損失や、相変化により、図12に示すようにフィン通過後の空気温度にばらつきが生じるため、それぞれの開口で異なることになる。これが室内空間の予期せぬ温度ムラを引き起こす要因となっていた。
この問題に対して、輻射温度センサの検知情報に基づいた気流制御等により、室内空間の温度ムラを改善する特許が考案されている(特許文献1参照)。
特開2010−8004号公報
ところで、空気調和の本来の目的は快適性の向上であり、室内空間の温度ムラを改善することが必ずしも快適性の向上につながるとは限らない。人が快適と感じる温度には個人差があるため、真の快適空間を創造するには、ユーザーの要望に応じてエリアごとに個別に温度制御を行うことが望ましい。
しかしながら、上述した特許文献に示される従来の天井埋込型空気調和機では、各方向に対応した吹出し温度は、ある平均吹出し温度が設定されている場合には一意に決定され制御出来ず、このため部屋全体の平均温度の設定値に基づいて熱交換器の平均温度を制御した場合、エリアごとに適切な吹出し温度を制御出来ず、ユーザーが要求する必要な温度空間を提供するには限界がある。
本発明の目的は、化粧パネルの開口ごとに異なる吹出し空気の温度を積極的に利用し、ユーザーが要望するエリアごとの温度分布を迅速に達成できる個別温度制御空調を実現することにより、ユーザーが要求するエリアに必要な温度空間を提供することである。
本発明に係る天井埋込型空気調和機は、熱交換器から化粧パネルの開口に至るまでの風路を仕切板により複数の風路に区画することで、化粧パネルの開口ごとに異なる温度の空気を吹出させるとともに、その吹出し方向を調整することで、ユーザーが要望するエリアごとの温度分布を迅速に達成するものである。
これによって、特定のエリアに適切な吹出し温度の空気を供給することができ、ユーザーが要求する必要な温度空間を提供することが可能となる。
本発明の天井埋込型空気調和機においては、化粧パネルの開口から吹出す空気の温度幅を広げ、任意の方向に任意の温度の空気を吹出すことにより、エリアごとに適切な吹出し温度を制御することで、室内空間のあらゆるエリアの快適性を向上することができる。
本発明に係る実施の形態1における天井埋込型空気調和機の構造を分解図 本発明に係る実施の形態2における天井埋込型空気調和機の構造を分解図 本発明に係る実施の形態2における外周部開口の一例を示す図 本発明に係る実施の形態2における回転吹出口の一例を示す図 本発明に係る実施の形態3における天井埋込型空気調和機の構造を分解図 本発明に係る実施の形態3における天井埋込型空気調和機の風路構成を説明する断面図 本発明に係る実施の形態4におけるフィン形状の一例を示す図 本発明に係る実施の形態4におけるフィン形状と熱伝達率の関係を示す図 本発明に係る実施の形態4におけるフィン形状とフィン通過後の空気温度の関係を示す図 本発明に係る実施の形態5における冷媒配管経路が形成された熱交換器の一例を示す図 本発明に係る実施の形態5における混合冷媒を使用した冷凍サイクルにおけるPh線図 本発明に係る実施の形態5におけるフィン形状とフィン通過後の空気温度の関係を示す図 従来の天井埋込型空気調和機の基本的な構造を分解図として説明する斜視図 熱交換器冷媒入口-出口間におけるフィン通過後の空気温度のばらつきの関係を示す図
第1の発明は、熱交換器4の外周側において仕切板10で区画された複数の風路11が設けられ、各風路において空気調和された温度帯の異なる空気を混合することなく、化粧パネル6に配置された外周部開口8に導き、さらに外周部開口8から吹き出す空気の方向を調整することにより、ユーザーが要求するエリアに必要な温度空間を提供する。
第2の発明は、化粧パネル12の外周側に配置される少なくとも1つ以上の開口を回動可能とし、ユーザーが指定する任意の温度の空気を、任意の方向に吹き出す回転吹出口16を備えた空気調和機を形成し、ユーザーが要求するエリアに、より高い空間精度で快適
温度空間を提供する。
第3の発明は、ユーザーが指定する任意の温度の空気を、任意の方向に吹き出す回転吹出口16と、室内空間の平均温度を安定的に維持するための全体空調を担う均一な温度の空気を吹き出す外周部開口14との双方を備えた空気調和機を形成し、部屋全体の平均温度の設定状況を維持しながら、特定のエリアに適切な吹出し温度の空気を供給し、ユーザーが要求するエリアに、より高い温度精度で快適温度空間を提供する。
第4の発明は、風路11ごとに異なる仕様のフィンを配置した熱交換器4を備えた空気調和機を形成し、ユーザーが指定する任意の温度の空気の温度領域を広げ、ユーザーが要求するエリアに、より広い温度制御幅で快適温度空間を提供する。
第5の発明は、風路11を段階的に通過するように冷媒経路が形成された熱交換器4を備えた空気調和機を形成し、ユーザーが指定する任意の温度の空気の温度領域を広げ、ユーザーが要求するエリアに、より広い温度制御幅で快適温度空間を提供する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における天井埋込型空気調和機の構造を分解図として説明する斜視図である。なお、図1に示した天井埋込型空気調和機である室内ユニット100は、本発明に係る天井埋込型空気調和機の一例を示すものであり、当該の室内ユニット100は、このような天井埋込型空気調和機に限定されるものではない。
図1において、室内ユニット100は、室内機本体ケーシング1と、天板2と、送風機3と、熱交換器4と、ドレンパン5と、化粧パネル6と、中央部開口7と、外周部開口8と、吸込みグリル9と、仕切板10と、風路11a、11b、11c、11dと、を備える。
一端が開口された室内機本体ケーシング1の天板2の略中央に送風機3が配置され、送風機3の吸込み側開口と合わせるように略中央に化粧パネル6の中央部開口7が配置される。化粧パネル6には、中央部開口7の外周側に配置された複数の外周部開口8が配置される。送風機3の周囲に送風機3を囲むように熱交換器4が配置され、熱交換器4の下部を覆うようにドレンパン5が配置される。熱交換器4の外周側には、仕切板10で区画された複数の風路11a、11b、11c、11dが構成される。
以上のように構成された天井埋込型空気調和機について、以下その動作、作用を説明する。
ここでは仕切板10により、風路が4つに区画された天井埋込型空気調和機について、その動作、作用を説明する。
まず、送風機3を所定の回転方向に回転させると、化粧パネル6の中央部開口7から吸い込まれた空気は送風機3の下部開口に吸い込まれ、送風機3の任意数の翼で昇圧された空気が熱交換器4に送風され、熱交換器4を通過する。このとき熱交換器4を通過する空気の温度は、熱交換器4の内部の圧力損失や、相変化によりばらつきが生じる。
仕切板10は、熱交換器4を通過する空気が、化粧パネル6の外周部開口8に至るまでに混合さないように、風路11を風路11a〜風路11dの4つの風路に区画し、化粧パ
ネル6の外周部開口8から吹き出す空気の温度がそれぞれ異なる室内機を形成する。
そして、これらの温度帯の異なる空気を、必要に応じて任意の方向に吹き出すことにより、ユーザーが要望するエリアごとの温度分布を達成できる個別温度制御空調を実現することができる。
なお、ここでは、風路が4つに区画された天井埋込型空気調和機について、その動作、作用を説明したが、風路11の区画数を増やしたり、外周部開口8の数を増やすことにより、吹出し温度の選択幅が広がるとともに、吹出し方向の自由度をさらに向上させることができる。
また仕切板が2枚のみの構成では、1つの風路の空気のみの温度に着目して、熱交換器温度の制御を行い、その他の風路の空気は混合されて、均一な温度の空気として吹出す、天井埋込型空気調和機を形成することができる。
以上の構成により、気流を極端に変動させることなく、ユーザーが要望する個別温度制御空調を実現し、室内空間の快適性を向上させることができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明に係る実施の形態2における天井埋込型空気調和機の構造を分解図として説明する斜視図である。また、図3は、本発明に係る実施の形態2における外周部開口の一例であり、図4は、本発明に係る実施の形態2における回転吹出口の一例である。
図2において、室内ユニット101は、室内機本体ケーシング1と、天板2と、送風機3と、熱交換器4と、ドレンパン5と、吸込みグリル9と、仕切板10と、風路11a、11b、11c、11dと、回転吹出用化粧パネル12と、中央部開口13と、外周部開口14aと、回転吹出パネル15と、回転吹出口16aと、回転吹出パネル駆動部17と、を備える。
回転吹出用化粧パネル12には、中央部開口13と、複数の外周部開口8との間に、回転吹出パネル15が配置される。また回転吹出パネル15は、回転吹出口16aを有し、回転吹出パネル駆動部17と組み合わされて回転機構を形成する。
また、その他の構成については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
以上のように構成された天井埋込型空気調和機について、以下その動作、作用を説明する。実施の形態1と同様に、送風機3を所定の回転方向に回転させると、化粧パネル6の中央部開口7から吸い込まれた空気は送風機3の下部開口に吸い込まれ、送風機3の任意数の翼で昇圧された空気が熱交換器4に送風され、回転吹出用化粧パネル12の外周部開口14aから異なる温度の空気を吹き出す室内機が形成される。
また、回転吹出パネル15は、組み合わされた回転吹出パネル駆動部17により、回転運動を行う。その際に、風路11aから風路11dの中から、回転吹出口16aから吹き出したい空気の温度に最も近い温度の空気をもつ風路11と、回転吹出口16aとの回転角が一致するように回転運動を行う。これにより要求された温度の空気が、回転吹出パネル15に設けられた回転吹出口16aより吹き出される。
なお、回転吹出口16aより吹き出す空気の量は、回転吹出用化粧パネル12の外周部開口14の開度と、回転吹出パネル15に設けられた回転吹出口16aの開度を調整することにより、制御することができる。
また、外周部開口14aを、図3のような、開口面積の小さい、簡素化された外周部開口14bにすれば、回転吹出口16aより、ユーザーが要望するエリアに吹き出す空気の量を、増大させることができるとともに、設計の自由度を向上させたり、コストの低減を図ることができる。
また、図4のように、外周部開口14aを省略し、回転吹出パネル15に、回転吹出口16aの他に、より開口面積の小さい複数の回転吹出口16bを配置することでも、同様の効果が得られる。
以上の構成により、ユーザーが要望するエリアに吹き出す空気の温度と、風量を自在に調整することができる個別温度制御空調を実現し、室内空間の快適性を向上させることができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明に係る実施の形態3における天井埋込型空気調和機の構造を分解図として説明する斜視図であり、図6は本発明に係る実施の形態3における天井埋込型空気調和機の風路構成を説明する断面図である。
図5において、室内ユニット102は、室内機本体ケーシング1と、天板2と、送風機3と、熱交換器4と、ドレンパン5と、吸込みグリル9と、仕切板10と、風路11a、11b、11c、11dと、回転吹出用化粧パネル12と、中央部開口13と、外周部開口14と、回転吹出パネル18と、回転吹出口19と、混合空間連通孔20と、回転吹出パネル駆動部21と、を備える。
図6において、回転吹出パネル18は、底面に回転吹出口19と、外周側面に混合空間連通孔20を備え、熱交換器4の外周を覆うように配置される。熱交換器4に具備された仕切板10は、回転吹出パネル18に内包される形で設置され、回転吹出パネル18の内部空間の風路11を複数の風路11a、11b、11c、11dに区画する。混合空間連通孔20は、底部に回転吹出口19を有しない部分の外周側面に配置され、回転吹出パネル18の外周側と、室内機本体ケーシング1の内部との間に設けられた混合空間22と、風路11を連通する。また回転吹出パネル駆動部21は、回転吹出パネル18と組み合わされて回転機構を形成する。
また、その他の構成については、実施の形態2と同様であるため、説明を省略する。
以上のように構成された天井埋込型空気調和機について、以下その動作、作用を説明する。まず、回転吹出パネル18は、その内周面が仕切板10と接するように配置され、組み合わされた回転吹出パネル駆動部21により、回転運動を行う。その際に、風路11aから風路11dの中から、回転吹出口19から吹き出したい空気の温度に最も近い温度の空気が流れ込む風路11と、回転吹出パネル18の下面に設けられた回転吹出口19との回転角を合わせることにより、回転吹出口19から吹き出したい温度の空気を吹き出す。
また、回転吹出口19から吹き出したい温度とは異なる温度をもつ空気は、回転吹出パネル18の外周側面に設けられた混合空間連通孔20を経て、混合空間22に流れ込んだのちに混合され、均一な温度の空気となり、外周部開口14から吹き出される。
以上の構成により、室内空間の平均温度を安定的に維持するための全体空調を担う均一な温度の空気を吹き出す開口と、ユーザーが要望するエリアごとの温度分布を迅速に達成できる個別温度制御空調を担う任意の温度の空気を吹き出す開口の双方を備えた天井埋込
型空気調和機が形成され、室内空間の快適性を向上させることができる。
(実施の形態4)
図7は、本発明に係る実施の形態4におけるフィン形状の一例である。また図8は、本発明に係る実施の形態4におけるフィン形状と熱伝達率の関係を表したグラフである。
具体的には、図7では4つの風路にプレートフィン4a、ワッフルフィン4b、スリットフィン4c、マルチスリットフィン4dを配置した天井埋込型空気調和機を、図8ではプレートフィン4aを基準とした場合の熱伝達率の比を表している。
ここで、一般的なスリットフィンが配置された4方向カセット型室内機において、R410Aの蒸発温度を7℃、吸込空気温度を27℃とした場合の出口空気温度は約10.5
℃となり、上記条件における熱通過率を算出すると、59.5W/m2・Kとなる。
次に、図7に示す4種のフィンを各風路前に配置し、各フィンを通過する空気の風量が等しいと仮定して、図8に示す熱伝達率の比を適用すると、各フィンを通過した後の空気の温度は、図9のようになる。
このように、風路11aから風路11dそれぞれに異なる仕様のフィン4aから4dを備えた熱交換器を搭載することにより、ユーザーが選択した任意の開口から吹き出す空気の温度幅を、より広げることが可能となる。すなわち、任意の開口から吹き出す空気の温度の選択幅を広げることができる。
なお、上記では風路を4つに区画して、フィンピッチが等しい場合について、各フィンを通過した後の空気の温度を具体的に示したが、風路の区画数もしくはフィン形状、フィンピッチ、段ピッチ等の熱交換器仕様を変更することにより、選択する温度幅は自在に変更することが可能である。
また、蒸発温度、吹き出し風量等を制御することによっても、ユーザーが選択した任意の開口から吹き出す空気の温度を調整することが可能である。
以上の構成により、ユーザーが指定する任意の温度の空気の温度領域を広げ、より広い温度制御幅で個別温度制御空調を実現し、室内空間の快適性を向上させることができる。
(実施の形態5)
図10は、本発明に係る実施の形態5における冷媒配管経路が形成された熱交換器の一例である。図10において、熱交換器4は、複数の風路11a、11b、11c、11dごとに配置される異なる仕様のフィンであるプレートフィン4aと、ワッフルフィン4bと、スリットフィン4cと、マルチスリットフィン4cと、を備える。
ここで、冷媒入口管23と接続された配管は、マルチスリットフィン4dに配置される全ての配管を通過した後に、スリットフィン4cの入口管と接続されるような配管経路を形成する。次にスリットフィン4cの入口管は、スリットフィン4cに配置される全ての配管を通過した後に、ワッフルフィン4bの入口管と接続されるような配管経路を形成する。またワッフルフィン4b、プレートフィン4aについても、同様の配管経路を形成し、最終的にプレートフィン4aの出口管と、冷媒出口管24が接続されるような構成とする。
また、その他の構成については、実施の形態4と同様であるため、説明を省略する。
以上のような冷媒配管経路が形成された熱交換器を搭載した天井埋込型空気調和機について、以下その動作、作用を説明する。図11は、本発明に係る実施の形態1〜5における混合冷媒を使用した冷凍サイクルにおけるPh線図である。ここではCO2とR32が、質量パーセントで50:50に混合された混合冷媒を一例として示している。
図11に示すように、このような混合冷媒では、2相領域において、等温線が水平でないために、蒸発温度に温度勾配が生じる。また上記の混合組成の冷媒の場合、蒸発圧力を2.2MPaとした際の蒸発器入口温度は1℃となり、蒸発器出口温度は13℃となる。
ここで、実施の形態4と同様に、一般的な4方向カセット型の天井埋込型空気調和機において、図7に示す4種のフィンを各風路前に配置し、各フィンを通過する空気の風量が等しいと仮定して、上記の混合冷媒を、蒸発圧力2.2MPa(平均蒸発温度7℃)で蒸
発させて、27℃の吸込空気を熱交換器に通過させた場合、各フィンを通過した後の空気の温度は、図12のようになる。
このように、風路ごとに異なる仕様のフィンを備えた熱交換器に、前述した冷媒配管経路を形成し、蒸発温度に温度勾配を生じる混合冷媒を流入させることにより、ユーザーが選択した任意の開口から吹き出す空気の温度幅を、さらに広げることが可能となる。すなわち、任意の開口から吹き出す空気の温度の選択幅を大幅に広げることができる。
なお、この空気の温度についても、実施の形態4と同様に、蒸発温度、吹き出し風量等を制御することにより、自在に調整することが可能である。
以上の構成により、ユーザーが指定する任意の温度の空気の温度領域をより広げることができ、さらに広い温度制御幅で個別温度制御空調を実現し、室内空間の快適性を向上させることができる。
本発明に係る吹出し方向の調整が可能な、異なる温度の空気を吹出す開口を備えた天井埋込型空気調和機は、ユーザーが要望するエリアごとの温度分布を迅速に達成できる個別温度制御空調を実現し、より快適性を向上する空気調和機に用いるのに最適である。
1 室内機本体ケーシング
2 天板
3 送風機
4 熱交換器
5 ドレンパン
6 化粧パネル
7 中央部開口
8 外周部開口
9 吸込みグリル
10 仕切板
11 風路
11a 風路a
11b 風路b
11c 風路c
11d 風路d
12 回転吹出用化粧パネル
13 中央部開口
14a 外周部開口
14b 外周部開口
15 回転吹出パネル
16a 回転吹出口
16b 回転吹出口
17 回転吹出パネル駆動部
18 回転吹出パネル
19 回転吹出口
20 混合空間連通孔
21 回転吹出パネル駆動部
22 混合空間
23 冷媒入口管
24 冷媒出口管
100 室内ユニット
101 室内ユニット
102 室内ユニット

Claims (5)

  1. 一端が開口された室内機本体ケーシングと、
    前記室内機本体ケーシングの天板の略中央に配置された送風機と、
    前記送風機の吸込み側開口と合わせるように略中央に配置された中央部開口と、
    前記中央部開口の外周側に配置された複数の外周部開口を有する化粧パネルと、
    前記送風機の周囲に前記送風機を囲むように配置された熱交換器と、
    前記熱交換器の下部を覆うドレンパンと、
    前記熱交換器の外周側と前記室内機本体ケーシング内部の空間を区画する仕切板と、
    前記仕切板で区画された複数の風路と、
    を有することを特徴とする天井埋込型空気調和機。
  2. 前記室内機本体ケーシング内に回動機構と、前記化粧パネルに少なくとも一つの開口を備えた回転吹出パネルと、を有することを特徴とする請求項1に記載の天井埋込型空気調和機。
  3. 前記室内機本体ケーシング内に混合空間と、前記混合空間と任意の風路とを連通させる連通機構と、を有することを特徴とする請求項1または2に記載の天井埋込型空気調和機。
  4. 前記風路ごとに異なる仕様のフィンを備えた熱交換器を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の天井埋込型空気調和機。
  5. 前記風路を段階的に通過するように冷媒経路が形成された前記熱交換器を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の天井埋込型空気調和機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3812664A4 (en) * 2018-05-31 2022-03-09 Fujitsu General Limited AIR CONDITIONING EMBEDDED IN A ROOM CEILING

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