JP2017109149A - 撹拌翼固定構造、及び撹拌翼固定方法 - Google Patents

撹拌翼固定構造、及び撹拌翼固定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撹拌翼を回転軸の所望の位置に容易に、かつ確実に固定する。【解決手段】撹拌翼10を回転軸2に取り付ける撹拌翼固定構造100であって、撹拌翼のボス部11の外周面11aに設けられる突起部13に嵌合可能な溝部111が頂部側に形成され、突起部と溝部を嵌合させて撹拌翼を支持しながら固定する第1の軸固定部110と、回転軸の外径と略同一の内径を有する軸孔部が回転軸に嵌合可能に構成され、第1の軸固定部を底面側から支持しながら第1の軸固定部を介して撹拌翼を回転軸に固定する第2の軸固定部120と、を備え、第1の軸固定部の内周面側に内壁傾斜面が設けられ、第2の軸固定部の外周面側に内壁傾斜面と当接する外壁傾斜面120cと、外壁傾斜面の下端側にフランジ部121が設けられ、第1の軸固定部の底面110bとフランジ部は、双方の距離を調整可能な連結部材122、123を介して接合される。【選択図】図2

Description

本発明は、溶融撹拌槽に備わる撹拌翼を回転軸に固定するための撹拌翼固定構造、及び撹拌翼固定方法に関する。
非鉄金属における湿式精錬法では、乾式製錬から産出されたニッケルマット及び低品位ラテライト鉱石から硫酸浸出によって産出されたニッケル・コバルト混合硫化物(以下MSという場合がある。)を原料とし、原料中に含有するニッケル、コバルト、銅等の金属の大部分を塩素浸出法によって溶液とし、最終的に電解採取法によって電気ニッケルが製造されている。
かかる製法における原料のMSには、硫黄が多く含まれているので、湿式精錬法における塩素浸出工程の残渣として硫黄が分離、回収されている。残渣として得られた硫黄は、溶融撹拌槽内で140℃程度に昇温されてから、撹拌されることにより、温度や粘度などのバラツキが少ない一様な溶融状態で一時的に貯留される。その後、製品形状であるタブレット状に成型するために、溶融撹拌槽が備わる成形装置に移送される。
残渣は、生産量や原料事情等により、その見掛け比重が変動することがあり、当該残渣の比重が小さい場合には、溶融撹拌槽内の液面に浮遊して、溶融層に取り込まれ難くなる。このため、溶融撹拌槽内の硫黄が一様な溶融状態になり難い状態か、一様な溶融状態になるまでに長い時間を要する状態となるため、溶融撹拌槽の操業効率が低下する。このような場合、試験装置では、撹拌翼の設置高さを溶融層の浅い位置に変更することによって、撹拌翼を溶融層表面に近づけて、溶融層表面を波立たせて浮遊している残渣を取り込み易くするようにしている。
また、操業設備としての溶融撹拌槽で使用される撹拌翼は、操業中の脱落を回避するために、設計上の取付け位置において回転軸とボスにキーを嵌合するためのキー溝を施して撹拌翼を固定するか、または溶接等の方法により回転軸に動かせない状態で撹拌翼を固定することが一般的に行われている。撹拌翼を所定の位置に取り付けて固定する際に、取付け位置を可変とする技術として、例えば、特許文献1には、撹拌翼を固定する範囲の回転軸にキー溝が設けられ、撹拌翼のボス部にキー溝と対向させてテーパーキーを嵌合するためのキー溝が設けられた撹拌翼の取付け構造が開示されている。
実開平05−044227号公報
しかしながら、溶融した硫黄は、特に腐食性が強いため、回転軸には、ライニングを施した鋼材が使用されており、ライニングを施した鋼材に特許文献1に記載したようなキー溝を施すことが困難であった。仮に鋼材にキー溝を施すことが実現されても、キー溝の使用によってライニングが損傷して、回転軸の腐食が進行してしまう問題があった。このため、撹拌翼は、回転軸に溶接固定されているものが多いのが実情であり、溶融撹拌槽で使用する撹拌翼の取付け位置変更が困難なものとなっていた。すなわち、前述したように、撹拌翼の設置高さを変更する要請があることから、撹拌翼を回転軸に取り付ける際に、ライニングを施した鋼材からなる回転軸にキー溝を施さずに、撹拌翼を回転軸の所望の位置に容易に、かつ、確実に固定できることが望まれる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、撹拌翼を回転軸の所望の位置に容易に、かつ、確実に固定することの可能な、新規かつ改良された撹拌翼固定構造、及び撹拌翼固定方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、ボス部の外周面に撹拌羽根部が立設される撹拌翼を回転軸に取り付ける撹拌翼固定構造であって、前記ボス部の前記外周面に少なくとも1つ設けられる突起部に嵌合可能な溝部が頂部側に形成され、該突起部と該溝部を嵌合させて前記撹拌翼を支持しながら固定する第1の軸固定部と、前記回転軸の外径と略同一の内径を有する軸孔部が該回転軸に嵌合可能に構成され、前記第1の軸固定部を底面側から支持しながら該第1の軸固定部を介して前記撹拌翼を前記回転軸に固定する第2の軸固定部と、を備え、前記第1の軸固定部の内周面側には、頂部側に向けて縮径するように形成される内壁傾斜面が設けられ、前記第2の軸固定部の外周面側には、頂部側に向けて縮径するように形成されて前記内壁傾斜面と当接する外壁傾斜面と、該外壁傾斜面の下端側から外向きに延在するフランジ部が設けられ、前記第1の軸固定部の底面と前記フランジ部は、該底面と該フランジ部との距離を調整可能な連結部材を介して接合されることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、撹拌翼を回転軸に取り付ける際に、回転軸へのキー溝の形成や溶接をすることなく、確実に撹拌翼を回転軸の所望の位置に固定することができる。
このとき、本発明の一態様では、前記第2の軸固定部の前記フランジ部には、ボルト孔が設けられ、前記第1の軸固定部の前記底面には、前記ボルト孔に対向する位置に雌ねじ孔が設けられ、前記連結部材となるボルト及びナットを介して、前記第1の軸固定部の前記底面に設けられる前記雌ねじ孔と前記第2の軸固定部の前記フランジ部の前記ボルト孔を連結して、前記底面と前記フランジ部との距離を調整しながら、前記第1の軸固定部と前記第2の軸固定部を接合することとしてもよい。
このようにすれば、第1の軸固定部の内壁傾斜面と第2の軸固定部の外壁傾斜面とが接した状態から更に距離が近づく方向にナットを締め込むことによって、第2の軸固定部を移動させながら、その外壁傾斜面が第1の軸固定部の内壁傾斜面に押圧されるので、第2の軸固定部の軸孔部が絞り込まれて、第2の軸固定部が回転軸に強固に固定されるようになる。
また、本発明の一態様では、前記内壁傾斜面の傾斜角と前記外壁傾斜面の傾斜角は、略同一の大きさであり、かつ、前記外壁傾斜面の長さは、少なくとも前記内壁傾斜面の長さ以上であることとしてもよい。
このようにすれば、第1の軸固定部を回転軸に取り付けてから当該第1の軸固定部を底面側から支持するように第2の軸固定部を取り付けることによって、第2の軸固定部の軸孔部が第1の軸固定部で締め付けられるので、第1の軸固定部及び第2の軸固定部を介して、撹拌翼を回転軸により強固に固定できるようになる。
また、本発明の一態様では、前記ボス部は、前記回転軸の中心線を含み、前記突起部の重心を通過する面で2つに分割され、連結部材を介して前記突起部が接合されることとしてもよい。
このようにすれば、撹拌翼を回転軸の端部から通す必要がなくなるので、取り付け作業や交換作業が容易になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の軸固定部及び前記第2の軸固定部の少なくとも何れか一方は、回転軸の中心線を含む面で2つに分割され、連結部材を介して接合可能な構成となっていることとしてもよい。
このようにすれば、第1の軸固定部及び第2の軸固定部を回転軸の端部から通す必要がなくなるので、取り付け作業や交換作業が容易になる。
また、本発明の他の態様は、ボス部の外周面に撹拌羽根部が立設される撹拌翼を回転軸に取り付ける撹拌翼固定方法であって、前記ボス部を前記回転軸に取り付けて、該回転軸の所定の位置に前記ボス部を介して前記撹拌翼を仮固定する工程と、前記ボス部の前記外周面に少なくとも1つ設けられる突起部に嵌合可能な溝部が頂部側に形成され、かつ、頂部側に向けて縮径するように形成される内壁傾斜面が内周面側に設けられる第1の軸固定部を前記回転軸に取り付けて、前記溝部を前記突起部と嵌合させて前記撹拌翼を該第1の軸固定部で支持しながら固定する工程と、前記回転軸の外径と略同一の内径を有する軸孔部が該回転軸に嵌合可能に構成され、かつ、頂部側に向けて縮径するように形成されて前記内壁傾斜面と当接する外壁傾斜面が外周面側に設けられる第2の軸固定部を前記回転軸に取り付けて、前記内壁傾斜面と前記外壁傾斜面とを嵌合させて前記第1の軸固定部を底面側から支持しながら該第1の軸固定部を介して前記撹拌翼を前記回転軸に固定する工程と、前記第2の軸固定部の前記外壁傾斜面の下端側から外向きに延在するフランジ部と前記第1の軸固定部の底面との距離を調整可能な連結部材を介して接合する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の他の態様によれば、撹拌翼を回転軸に取り付けて固定する際に、回転軸へのキー溝の形成や溶接をすることなく、確実に撹拌翼を回転軸の所望の位置により強固に固定することができる。
このとき、本発明の他の態様では、前記第1の軸固定部は、前記回転軸の中心線を含む面で2つに分割され、連結部材を介して接合可能な構成となっており、前記第2の軸固定部の前記フランジ部と前記第1の軸固定部の前記底面とを前記連結部材を介して接合した後に、前記第1の軸固定部の前記連結部材による接合強度を増大させる工程を更に含むこととしてもよい。
このように、第2の軸固定部と第1の軸固定部とを接合してから、連結部材の接合強度を高めることによって、分割された第1の軸固定部の内壁傾斜面がより強固に絞られるようになるので、当該第1の軸固定部の内壁傾斜面に外壁傾斜面面が当接する第2の軸固定部の軸孔部が更に絞られて、撹拌翼をより強固に回転軸に固定することができる。
以上説明したように本発明によれば、撹拌翼を回転軸に取り付ける際に、回転軸へのキー溝の形成や溶接をすることなく、確実に撹拌翼を回転軸の所望の位置に強固に固定することができる。
本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造が適用される溶融撹拌槽の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造で撹拌翼が回転軸に取り付けられた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造の概略構成を示す斜視図である。 図3のA−A断面図である。 本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定方法の概略を示すフロー図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
まず、本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造が適用される溶融撹拌槽の概略について、図面を使用しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造が適用される溶融撹拌槽の概略構成図である。
本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造100が適用される溶融撹拌槽1には、図1に示すように、回転軸2に例えば3つの撹拌翼10、20、30が固定して取り付けられている。回転軸2に取り付けられた撹拌翼10、20、30は、回転軸2の駆動源となるモーター3の駆動によって回転駆動して、溶融撹拌槽内の溶融硫黄からなる溶融層(溶液)4の上層、中層、及び下層をそれぞれ撹拌する。撹拌された溶融硫黄は、オーバーフローにより不図示の槽に流出される。
これらの撹拌翼10、20、30のうち、溶融層4の中層及び下層を撹拌する撹拌翼20、30は、溶接によって回転軸2に固定されている。これに対して、溶融層4の上層を撹拌するために、液面4aの近くに取り付けられる撹拌翼10は、本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造100によって、固定されている。
回転軸2に取り付けられる撹拌翼10、20、30のうち、撹拌翼10は、溶融層4の液面4aに近づけて、溶融層4の液面4aを波立たせて、浮遊している残渣を取り込み易くするために、溶融層4の浅い位置に取り付けられる必要がある。このため、本実施形態では、撹拌翼10を液面4aの近くに設置するために、回転軸2の所望の高さ位置に撹拌翼10を固定可能とする撹拌翼固定構造100を用いて、当該撹拌翼10を回転軸3に取り付けている。
なお、本実施形態では、溶融層4の上層を撹拌する撹拌翼10のみ本実施形態に係る撹拌翼固定構造100で回転軸2に固定されているが、撹拌翼20、30も所望の高さ位置に確実に固定するために、本実施形態に係る撹拌翼固定構造100で回転軸2に取り付けるようにしてもよい。
次に、本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造の構成について、図面を使用しながら説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造で撹拌翼が回転軸に取り付けられた状態を示す斜視図であり、図3は、本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造の概略構成を示す斜視図であり、図4は、図3のA−A断面図であり、図5は、本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造の分解斜視図である。
本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造100は、撹拌翼10を回転軸2に取り付けて固定する際に使用される。本実施形態の撹拌翼固定構造100は、図2に示すように、撹拌翼10を支持しながら固定する第1の軸固定部110と、第1の軸固定部110を底面側から支持しながら当該第1の軸固定部110を介して撹拌翼10を回転軸2に固定する第2の軸固定部120とを備える。すなわち、本実施形態では、第1の軸固定部110と第2の軸固定部120を使用することによって、撹拌羽根部12とボス部11からなる撹拌翼10を回転軸2の所望の高さ位置に固定する。
本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造100で回転軸2に固定される撹拌翼10は、略円筒形のボス部11の外周面11cに1対の撹拌羽根部12が立設される構成となっている。撹拌羽根部12は、ボス部11の外周面11cに溶接か一体成型によって固定される。
ボス部11の外周面11cには、図2に示すように、1対すなわち2つの突起部13が互いに対向する位置に設けられている。各突起部13は、フランジ状に形成されており、その下端部13bがボス部11の底面11bより突出した構造となっており、当該突起部13の下端部13bが後述する第1の軸固定部110の頂部側に形成される溝部111に嵌合されている。また、ボス部11の外周面11cにおける撹拌羽根部12と突起部13との間には、撹拌翼10を回転軸2に取り付ける際に使用する仮止め用ボルト16が設けられている。なお、突起部13の個数は、2つに限定されず、ボス部11の外周面11cに少なくとも1つ設けられていればよい。
本実施形態では、ボス部11は、図3に示すように、回転軸2の中心線を含み、突起部13の重心を通過する面で2つに分割され、ボルト14とナット15からなる連結部材を介して当該突起部13が接合される構成となっている。すなわち、ボス部11は、回転軸2の中心線を含み、突起部13の重心を通過する面を介して対称な2つのパーツからなる構成となっている。
また、ボルト14の下側には、座金17が設けられ、座金17の外側の角部は、折り曲げられてボルト14の回転止め機能を有する係止部17aが形成されている。なお、ボス部11を接合する連結部材は、突起部13のそれぞれをボルト14とナット15で固定する態様に限定されず、例えば、一方の突起部13をボルト締めで接合し、他方の突起部13を蝶番状の治具で連結させる態様としても良い。
このように、ボス部11を2つに分割される構成とすることによって、撹拌翼10を回転軸2に取り付ける際に、撹拌翼10を回転軸2の端部から通す必要がなくなるので、他の撹拌翼20、30(図1参照)が溶接等で固定されていることに影響されず、取り付け作業や交換作業が容易になる。
第1の軸固定部110は、ボス部11の外周面11cに設けられる突起部13に嵌合可能な溝部111がその頂部110a側に形成され、突起部13と溝部111を嵌合させることによって撹拌翼10を支持しながら固定する機能を有する。溝部111は、図5に示すように、第1の軸固定部110の頂部110aにおけるボス部11に備わる2つの突起部13に対向する位置に2つ設けられ、当該突起部13にそれぞれ嵌合可能になっているので、撹拌翼10の空転を未然に防げるようになる。なお、撹拌翼10の回転方向によっては、撹拌翼10が浮き上がる力が作用する場合があり、そのような場合には、撹拌翼10の自重との差分の力に耐えられる不図示のボルト等の連結部材で撹拌翼10と第1の軸固定部110とを連結するようにしてもよい。
本実施形態では、第1の軸固定部110の内周面側には、図4に示すように、頂部110a側に向けて縮径するように形成されるテーパー状の内壁傾斜面110dが設けられている。当該内壁傾斜面110dは、後述するように、第2の軸固定部120の外周面側に設けられるテーパー状の外壁傾斜面120cと当接する。第1の軸固定部110の外周面110cには、図5に示すように、第1の軸固定部110を回転軸2に取り付ける際に使用する仮止め用ボルト115が設けられている。
また、本実施形態では、第1の軸固定部110は、図3に示すように、回転軸2の中心線を含む面で2つに分割され、ボルト113とナット114からなる連結部材を介して第1の軸固定部110の端部側に設けられるフランジ部112が接合される構成となっている。すなわち、第1の軸固定部110は、回転軸2の中心線を含み、フランジ部112の重心を通過する面を介して対称な2つのパーツからなる構成となっている。また、当該フランジ部112は、ボス部11の突起部13の突出向きに対して、直交する方向に突き出す構成となっている。
ボルト113の下側には、座金117が設けられ、座金117の外側の角部は、折り曲げられてボルト113の回転止め機能を有する係止部117aが形成されている。なお、第1の軸固定部110を接合する連結部材は、フランジ部112のそれぞれをボルト113とナット114で固定する態様に限定されず、例えば、一方のフランジ部112をボルト締めで接合し、他方のフランジ部112を蝶番状の治具で連結させる態様としても良い。
このように、第1の軸固定部110を2つに分割される構成とすることによって、撹拌翼10を回転軸2に取り付ける際に、第1の軸固定部110を回転軸2の端部から通す必要がなくなるので、他の撹拌翼20、30(図1参照)が溶接等で固定されていることに影響されず、取り付け作業や交換作業が容易になる。
第2の軸固定部120は、回転軸2の外径と略同一の内径を有する軸孔部120dが回転軸2に嵌合可能に構成され、第1の軸固定部110を底面110b側から支持しながら当該第1の軸固定部110を介して撹拌翼10を回転軸2に固定する機能を有する。本実施形態では、図4に示すように、第2の軸固定部120の外周面側には、頂部120a側に向けて縮径するように形成される外壁傾斜面120cと、当該外壁傾斜面120cの下端側から外向きに延在するフランジ部121が設けられる。外壁傾斜面120cは、第1の軸固定部110の内周面側に設けられるテーパー状の内壁傾斜面110dと当接する。
本実施形態では、第2の軸固定部120は、図3に示すように、回転軸2の中心線を含む面、すなわち、第1の軸固定部110のフランジ部112の突出向きに対して、直交する方向に展開される面で2つに分割され、不図示の蝶番状の治具等からなる連結部材を介して接合される構成となっている。すなわち、第2の軸固定部120は、回転軸2の中心線を含む面を介して対称な2つのパーツからなる構成となっている。このように、第2の軸固定部120を2つに分割される構成とすることによって、撹拌翼10を回転軸2に取り付ける際に、第2の軸固定部120を回転軸2の端部から通す必要がなくなるので、他の撹拌翼20、30(図1参照)が溶接等で固定されていることに影響されることがなくなり、取り付け作業や交換作業が容易になる。
また、本実施形態では、第1の軸固定部110の底面110bと第2の軸固定部120のフランジ部121は、連結部材を介して接合されることを特徴とする。具体的には、図4に示すように、第2の軸固定部120のフランジ部121には、ボルト孔124が設けられ、第1の軸固定部110の底面110bには、当該ボルト孔124に対向する位置に雌ねじ孔116が設けられている。そして、連結部材となるボルト122及びナット123、125を介して、第1の軸固定部110の底面110bに設けられる雌ねじ孔116と第2の軸固定部120のフランジ部121のボルト孔124を連結している。
本実施形態では、第1の軸固定部110の底面110bに設けられた雌ねじ孔116にねじ込まれたボルト122を上側のナット125で固定しており、第2の軸固定部120のフランジ部121に設けられたボルト孔124にねじ込まれたボルト122を下側のナット123で固定している。そして、下側のナット123を上下方向に移動させることによって、第2の軸固定部120を上下方向に移動させて第1の軸固定部110の底面110bと第2の軸固定部120のフランジ部121との距離を調整しながら、第1の軸固定部110と第2の軸固定部120を接合するようになっている。
このようにすれば、第1の軸固定部110の内壁傾斜面110dと第2の軸固定部120の外壁傾斜面120cが接した状態から更に距離が近づく方向に第2の軸固定部120を移動させるように、下側のナット123をボルト122に沿って移動させるので、第2の軸固定部120の外壁傾斜面120cが第1の軸固定部110の内壁傾斜面110dに押圧されるようになる。このため、第2の軸固定部120の軸孔部120dが絞り込まれて、当該軸孔部120dが回転軸2をより加圧した状態で把持するようになるので、第2の軸固定部120が回転軸2に強固に固定されるようになる。
すなわち、本実施形態では、第1の軸固定部110と第2の軸固定部120は、ボルト122とナット123、125により上下高さ位置を調整可能に接続されている。そして、下側のナット123の位置調整を行って、第1の軸固定部110の内壁傾斜面110dに対して第2の軸固定部120の外壁傾斜面120cを上下方向にスライドさせることによって、第2の軸固定部120の中央に設けられる軸孔部120dの内径を可変させるので、回転軸4を強固に把持し、回転軸2に対する位置決め固定を可能としている。
第1の軸固定部110の内壁傾斜面110dに対して第2の軸固定部120の外壁傾斜面120cをスライドさせて、第2の軸固定部120の軸孔部120dを絞り込んで、その内径を可変させるには、内壁傾斜面110dの傾斜角と外壁傾斜面120cの傾斜角は、略同一の大きさであり、かつ、外壁傾斜面120cの長さは、少なくとも内壁傾斜面110dの長さ以上であることが好ましい。このように、第1の軸固定部110の内壁傾斜面110dと第2の軸固定部120の外壁傾斜面120cを設けることによって、第1の軸固定部110を回転軸2に取り付けてから、当該第1の軸固定部110を底面側から支持するように第2の軸固定部120を取り付ける際に、第2の軸固定部120の軸孔部120dが第1の軸固定部110で締め付けられる。
特に、外壁傾斜面120cの長さを内壁傾斜面110dの長さより大きくすることによって、第2の軸固定部120を第1の軸固定部110に押し込むストロークを確保できる。このため、第2の軸固定部120を第1の軸固定部110の内壁傾斜面110dに向けて楔のように押し込むことによって、第1の軸固定部110及び第2の軸固定部120を介して、撹拌翼10を回転軸2により強固に固定できるようになる。なお、ここで言及する内壁傾斜面110d及び外壁傾斜面120cの傾斜角とは、水平面(図4に示すX軸方向)に対する傾斜角の大きさを言うものとする。また、内壁傾斜面110dと外壁傾斜面120cの傾斜角に関して「略同一」とは、完全に同一な角度から0〜5度程度の微量な差分を有する角度の範囲を言うものとする。
本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造100をこのような構成とすることによって、撹拌翼固定構造100で撹拌翼10を回転軸2に固定する際に、撹拌翼10の突起部13を第1の軸固定部110の溝部111に嵌合させて、撹拌翼10が空転しないように、撹拌翼10を第1の軸固定部110に支持・固定する。そして、撹拌翼10を支持・固定する第1の軸固定部110の内壁傾斜面110dに向けて、外壁傾斜面120cが設けられる第2の軸固定部120を連結部材となるボルト122とナット123、125を介して、楔のようにねじ込むことによって、第2の軸固定部120の軸孔部120dが絞り込まれるので、第2の軸固定部120が回転軸2に強固に固定されるようになる。このため、第2の軸固定部120に支持・固定される第1の軸固定部110を介して、撹拌翼10が回転軸2に確実に固定されるようになる。
このような撹拌翼固定構造100を用いることによって、撹拌翼10を回転軸2に固定する際に、溶接作業や、回転軸にキー溝を施す作業をすることなく、撹拌翼10の空転や脱落を未然に防ぎながら取り付けることができる。また、回転軸2への撹拌翼10の取り付け位置を所望の高さ位置に可変とすることができる。すなわち、回転軸2の所望の高さ位置に撹拌翼10を容易に、かつ、強固に固定することができる。
また、本実施形態では、撹拌翼10、第1の軸固定部110、及び第2の軸固定部120を2つに分割可能な構成としているので、撹拌翼10、第1の軸固定部110、及び第2の軸固定部120を回転軸2に取り付ける際に、撹拌翼10、第1の軸固定部110、及び第2の軸固定部120を回転軸2の端部から通す必要がなくなる。このため、他の撹拌翼20、30(図1参照)が溶接等で固定されていることに影響されず、一体成型されている場合のように、交換するために切断等の作業をする必要がなくなるので、取り付け作業や交換作業が容易になり、コスト的にも有利となる。なお、本実施形態では、撹拌翼10、第1の軸固定部110、及び第2の軸固定部120を2つに分割可能な構成としているが、構成パーツ数は、2つに限定されず、例えば、3つ以上のパーツに分割する構成としてもよい。
次に、本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定方法の概略について、図面を使用しながら説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定方法の概略を示すフロー図である。
本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定方法は、撹拌翼固定構造100を用いて撹拌翼10を回転軸2の所望の高さ位置に取り付けて固定する。本実施形態では、ボス部11の外周面11cに撹拌羽根部12が立設される撹拌翼10を回転軸2に取り付ける際に、まず、ボス部11を回転軸2に取り付けて、当該回転軸2の所定の位置にボス部11を介して撹拌翼10を仮固定する(工程S11)。このとき、ボス部11に設けられている仮止め用ボルト16(図2参照)を用いて、回転軸2に撹拌翼10のボス部11を仮固定する。なお、当該仮止め用ボルト16は、撹拌翼10の自重との差分の力に耐えられる強度を有することが好ましい。
回転軸2に撹拌翼10を仮固定したら、次に、回転軸2に第1の軸固定部110を取り付ける(工程S12)。本実施形態では、第1の軸固定部110の頂部側には、撹拌翼10のボス部11に設けられる突起部13に嵌合可能な溝部111が形成されているので、当該溝部111にボス部11の突起部13を嵌合させることによって、第1の軸固定部110で撹拌翼10を支持しながら固定する。また、撹拌翼10を支持・固定した第1の軸固定部110は、次工程S13で第1の軸固定部110を底面側から第2の軸固定部120を回転軸2に取り付けるまでの間、仮止め用ボルト115をねじ込んで、仮止め用ボルト115の先端を回転軸2に当接させることによって、仮固定される。
回転軸2に第1の軸固定部110を取り付けたら、次に、回転軸2に第2の軸固定部120を取り付ける(工程S13)。本実施形態では、回転軸2の外径と略同一の内径を有する軸孔部120dが回転軸2に嵌合可能に構成され、かつ、第1の軸固定部110の内壁傾斜面110dと当接する外壁傾斜面120cが外周面側に設けられる第2の軸固定部120を回転軸2に取り付ける。そして、内壁傾斜面110dと外壁傾斜面120cとを嵌合させて第1の軸固定部110を底面側から支持しながら、第1の軸固定部110を介して撹拌翼10を回転軸2に固定する。
回転軸2に第2の軸固定部120を取り付けたら、次に、第2の軸固定部120の外壁傾斜面120cの下端側から外向きに延在するフランジ部121と第1の軸固定部110の底面110bとの距離を調整可能な連結部材を介して接合する(工程S14)。本実施形態では、ボルト122とナット123、125を連結部材として、第2の軸固定部120のフランジ部121と第1の軸固定部110の底面110bとの距離を調整しながら接合している。
このため、第1の軸固定部110の底面110bの雌ねじ孔116にねじ込まれたボルト122に対して、下側のナット123を上向きに移動させることによって、第2の軸固定部120の外壁傾斜面120cが第1の軸固定部110の内壁傾斜面110dに向けて、楔のようにねじ込まれるので、第2の軸固定部120の軸孔部120dが絞り込まれる。これによって、第2の軸固定部120が回転軸2により強固に固定されるようになる。
その後、第1の軸固定部110の連結部材となるボルト113とナット114による接合強度を増大させる(工程S15)。具体的には、第1の軸固定部110に第2の軸固定部120を近づける方向にボルト締めをした後に、更に、2つの部材が連結部材を介して接合して構成される第1の軸固定部110を一体とするためのボルト締めを増し締めする。
このようにボルトを増し締めすることによって、分割された第1の軸固定部110の内壁傾斜面110dがより強固に絞られるようになる。このため、当該第1の軸固定部110の内壁傾斜面110dに外壁傾斜面面120cが当接する第2の軸固定部120の軸孔部120dが更に絞られて、撹拌翼10をより強固に回転軸2の所望の高さ位置により確実に固定することができる。
また、本実施形態では、前述したように、回転軸2の上方から撹拌翼10、第1の軸固定部110、第2の軸固定部120の順に組み立てることにより、撹拌翼10は、自重で第1の軸固定部110側に押し付けられるので、同様に撹拌翼10の突起部13も溝部111に押し付けられて嵌合される。このため、撹拌翼10が回転軸2から外れることや、空転するリスクが低減される。なお、撹拌翼10、第1の軸固定部110、及び第2の軸固定部120の材質として、鋼材、ライニングを施した鋼材、チタン材、耐食性のオーステナイト系ステンレス材等を使用することができる。
さらに、本実施形態では、前述したように、撹拌翼10、第1の軸固定部110、及び第2の軸固定部120は、2つに分割可能な構成であり、撹拌翼10と第1の軸固定部110の分割面が互いに直交し、かつ、第1の軸固定部110と第2の軸固定部120の分割面が互いに直交するように、回転軸2に取り付けられている。このように、撹拌翼10、第1の軸固定部110、及び第2の軸固定部120の分割面がそれぞれ互いに直交するように、取り付けることによって、これら撹拌翼10、第1の軸固定部110、及び第2の軸固定部120を回転軸2に取り付ける際に加わる圧力を分散させることができる。
上述したように、本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定方法は、撹拌翼10を回転軸2に取付ける際に、溶接することなく、回転軸2にキー溝を施さず、撹拌翼10の空転や脱落が無く取り付けられ、しかも、回転軸2への撹拌翼10の取付け位置を所望の高さ位置に変えられるので、その工業的価値は極めて大きい。
次に、本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造及び撹拌翼固定方法について実施例により詳しく説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造及び撹拌翼固定方法に係る試験条件として、本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造を適用した実施例と、当該撹拌翼固定構造を適用しない比較例を所定の期間、操業させた後における撹拌翼の不具合の有無をモーター負荷の変動に基づいて確認した。
実施例及び比較例において、撹拌翼、第1の軸固定部、及び第2の軸固定部は、それぞれ2分割のタイプのものを使用し、回転軸の径が154.4mm(150.0mmφの鋼棒に腐食防止のためのライニング溶射材料であるサーフェロイの厚みが1mm以上)のものを共通して使用した。一方、比較例では、第1の軸固定部の内壁面がテーパーの無い部材を使用し、回転軸への固定は、第1の軸固定部を一体化するためのボルト締めで兼用して、第2の軸固定部を使用しなかった。
実施例では、本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造を適用した撹拌装置を使用して、溶融撹拌槽で18カ月操業したが、撹拌翼の脱落、空転等の不具合は、特に観察されなかった。これに対して、比較例では、本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造を適用せずに、溶融撹拌槽で操業したが、1カ月後にモーターの負荷が急激に低下し、撹拌翼の脱落あるいは空転の兆候が観察された。このため、操業を停止し、撹拌翼を確認したところ、撹拌翼が所定の位置から脱落していた。これらの実施例及び比較例から、本発明の一実施形態に係る撹拌翼固定構造を用いて撹拌翼を回転軸に固定することによって、撹拌翼の脱落、空転等の不具合を解消されることが分かった。
なお、上記のように本発明の各実施形態及び各実施例について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは、当業者には、容易に理解できるであろう。従って、このような変形例は、全て本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、撹拌翼及び撹拌翼固定構造の構成、動作も本発明の各実施形態及び各実施例で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
1 混合撹拌層、2 回転軸、3 モーター、4 溶融層、10 撹拌翼、11 ボス部、11c 外周面、12 撹拌羽根部、13 突起部、14 ボルト(連結部材)、15 ナット(連結部材)、16 仮止め用ボルト、17 座金、17a 係止部、100 撹拌翼固定構造、110 第1の軸固定部、110a (第1の軸固定部の)頂部、110b (第1の軸固定部の)底面、110c (第1の軸固定部の)外周面、110d 内壁傾斜面、111 溝部、112 フランジ部、113 ボルト(連結部材)、114 ナット(連結部材)、115 仮止め用ボルト、116 雌ねじ孔、117 座金、117a 係止部、120 第2の軸固定部、120a (第2の軸固定部の)頂部、120b (第2の軸固定部の)底面、120c 外壁傾斜面、120d 軸孔部、121 フランジ部、122 ボルト(連結部材)、123 ナット(連結部材)、124 ボルト孔、125 ナット(連結部材)、S11 撹拌翼を回転軸に固定する工程、S12 第1の軸固定部を回転軸に取り付ける工程、S13 第2の軸固定部を回転軸に取り付ける工程、S14 第1の軸固定部と第2の軸固定部を接合する工程、S15 第1の軸固定部の連結部材による接合強度を増大させる工程

Claims (7)

  1. ボス部の外周面に撹拌羽根部が立設される撹拌翼を回転軸に取り付ける撹拌翼固定構造であって、
    前記ボス部の前記外周面に少なくとも1つ設けられる突起部に嵌合可能な溝部が頂部側に形成され、該突起部と該溝部を嵌合させて前記撹拌翼を支持しながら固定する第1の軸固定部と、
    前記回転軸の外径と略同一の内径を有する軸孔部が該回転軸に嵌合可能に構成され、前記第1の軸固定部を底面側から支持しながら該第1の軸固定部を介して前記撹拌翼を前記回転軸に固定する第2の軸固定部と、を備え、
    前記第1の軸固定部の内周面側には、頂部側に向けて縮径するように形成される内壁傾斜面が設けられ、
    前記第2の軸固定部の外周面側には、頂部側に向けて縮径するように形成されて前記内壁傾斜面と当接する外壁傾斜面と、該外壁傾斜面の下端側から外向きに延在するフランジ部が設けられ、
    前記第1の軸固定部の底面と前記フランジ部は、該底面と該フランジ部との距離を調整可能な連結部材を介して接合されることを特徴とする撹拌翼固定構造。
  2. 前記第2の軸固定部の前記フランジ部には、ボルト孔が設けられ、
    前記第1の軸固定部の前記底面には、前記ボルト孔に対向する位置に雌ねじ孔が設けられ、
    前記連結部材となるボルト及びナットを介して、前記第1の軸固定部の前記底面に設けられる前記雌ねじ孔と前記第2の軸固定部の前記フランジ部の前記ボルト孔を連結して、前記底面と前記フランジ部との距離を調整しながら、前記第1の軸固定部と前記第2の軸固定部を接合することを特徴とする請求項1に記載の撹拌翼固定構造。
  3. 前記内壁傾斜面の傾斜角と前記外壁傾斜面の傾斜角は、略同一の大きさであり、かつ、前記外壁傾斜面の長さは、少なくとも前記内壁傾斜面の長さ以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撹拌翼固定構造。
  4. 前記ボス部は、前記回転軸の中心線を含み、前記突起部の重心を通過する面で2つに分割され、連結部材を介して前記突起部が接合されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の撹拌翼固定構造。
  5. 前記第1の軸固定部及び前記第2の軸固定部の少なくとも何れか一方は、前記回転軸の中心線を含む面で2つに分割され、連結部材を介して接合可能な構成となっていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撹拌翼固定構造。
  6. ボス部の外周面に撹拌羽根部が立設される撹拌翼を回転軸に取り付ける撹拌翼固定方法であって、
    前記ボス部を前記回転軸に取り付けて、該回転軸の所定の位置に前記ボス部を介して前記撹拌翼を仮固定する工程と、
    前記ボス部の前記外周面に少なくとも1つ設けられる突起部に嵌合可能な溝部が頂部側に形成され、かつ、頂部側に向けて縮径するように形成される内壁傾斜面が内周面側に設けられる第1の軸固定部を前記回転軸に取り付けて、前記溝部を前記突起部と嵌合させて該第1の軸固定部で前記撹拌翼を支持しながら固定する工程と、
    前記回転軸の外径と略同一の内径を有する軸孔部が該回転軸に嵌合可能に構成され、かつ、頂部側に向けて縮径するように形成されて前記内壁傾斜面と当接する外壁傾斜面が外周面側に設けられる第2の軸固定部を前記回転軸に取り付けて、前記内壁傾斜面と前記外壁傾斜面とを嵌合させて前記第1の軸固定部を底面側から支持しながら該第1の軸固定部を介して前記撹拌翼を前記回転軸に固定する工程と、
    前記第2の軸固定部の前記外壁傾斜面の下端側から外向きに延在するフランジ部と前記第1の軸固定部の底面との距離を調整可能な連結部材を介して接合する工程と、を含むことを特徴とする撹拌翼固定方法。
  7. 前記第1の軸固定部は、前記回転軸の中心線を含む面で2つに分割され、連結部材を介して接合可能な構成となっており、
    前記第2の軸固定部の前記フランジ部と前記第1の軸固定部の前記底面とを前記連結部材を介して接合した後に、前記第1の軸固定部の前記連結部材による接合強度を増大させる工程を更に含むことを特徴とする請求項6に記載の撹拌翼固定方法。
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