JP2017108569A - 配線部材および配線ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】電線が傷付けられることを防止できるとともに、配線スペースにおける部品の位置を容易に調整できる、配線部材およびそれを用いた配線ユニットを提供する。
【解決手段】本発明に係る配線部材14は、複数の端子26,26…を有する中継コネクタ16と複数の端子26,26…のそれぞれに電気的かつ物理的に接続された複数の電線22,22…とを有するワイヤーハーネス12を配線スペースRにおいて支持するものであり、中継コネクタ16を支持するための第1支持部34と、複数の電線22,22…を支持するための第2支持部36とを備えている。第1支持部34および第2支持部36は、ゴム弾性を有する材料で一体的に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気配線に用いられるワイヤーハーネスを配線スペースにおいて支持するための配線部材およびそれを用いた配線ユニットに関する。
自動車の無断変速機(Continuously Variable Transmission:CVT)などの複数の電気部品を備える装置では、各電気部品に対する電力供給や信号伝達のためにワイヤーハーネスが用いられることがある。ワイヤーハーネスは、複数の電線および複数のコネクタを有する集合部品であり、装置本体の周囲に設けられた配線スペースに配置される。そのため、ワイヤーハーネスを構成する電線が浮き上がると、その電線が他の自動車部品などと緩衝して断線するおそれがある。そこで、従来では、特許文献1に記載されているように、金属製の保持プレート(すなわち配線部材)に対して結束バンドを用いて電線を固定するようにしていた。
特開2014−199071号
特許文献1に記載された従来の保持プレートは金属で形成されていたので、保持プレートの側端部などで電線が傷付けられるおそれがあった。また、保持プレートを配線スペースに固定した状態では、保持プレートで支持された部品の位置を調整することが困難であった。
本発明は、上記問題に対処するためになされたものであり、電線が傷付けられることを防止できるとともに、配線スペースで支持された部品の位置を容易に調整できる、配線部材およびそれを用いた配線ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る配線部材の特徴は、複数の端子を有する中継コネクタと前記複数の端子のそれぞれに電気的かつ物理的に接続された複数の電線とを有するワイヤーハーネスを配線スペースにおいて支持するための配線部材であって、前記中継コネクタを支持するための第1支持部と、前記複数の電線を支持するための第2支持部とを備え、前記第1支持部および前記第2支持部は、ゴム弾性を有する材料で一体的に形成されていることにある。
この構成によれば、第1支持部および第2支持部がゴム弾性を有する材料で一体的に形成されているので、第1支持部および第2支持部で電線が傷付けられることを防止できる。また、第1支持部および第2支持部を曲げたり伸ばしたりすることができるので、配線部材を配線スペースに固定した後でも、中継コネクタおよび電線の配線スペースにおける位置を容易に調整できる。
本発明の他の特徴は、前記中継コネクタは、複数の爪部を有しており、前記第1支持部には、前記複数の爪部のそれぞれに対応する複数の取付孔が形成されており、前記複数の爪部が前記複数の取付孔に挿し込まれることにある。
この構成によれば、第1支持部がゴム弾性を有する材料で形成されているので、中継コネクタの爪部を第1支持部の取付孔に挿し込み易い。また、中継コネクタを第1支持部に取り付けるための取付具が不要なため、部品点数を少なくすることができる。
本発明の他の特徴は、前記第1支持部および前記第2支持部の少なくとも一方には、固定具が挿通される固定孔を有する固定部がゴム弾性を有する材料で一体的に設けられていることにある。
この構成によれば、固定孔に挿通された固定具により、配線部材を簡単に固定できる。また、固定部はゴム弾性を有する材料で形成されているので、固定孔の内周部に環状のカラーを後付けにより取り付け易い。
本発明の他の特徴は、前記第2支持部は、前記複数の電線を収容する溝部を有していることにある。
この構成によれば、複数の電線を溝部に収容できるので、各電線を保護できるとともに、各電線が第2支持部から離脱することを抑制できる。
本発明の他の特徴は、前記溝部には、前記第2支持部から外側に引き出される前記複数の電線の少なくとも1本を通すための窓部が設けられていることにある。
この構成によれば、第2支持部から引き出された電線が窓部に配置されるので、電線を引き出す位置の変動を防止できる。
本発明の他の特徴は、前記第2支持部には、前記複数の電線の少なくとも1本を覆う離脱防止部がゴム弾性を有する材料で一体的に設けられていることにある。
この構成によれば、電線を離脱防止部で覆うことができるので、電線が第2支持部から離脱し難い。また、離脱防止部は、第2支持部に対して一体的に設けられているので、部品点数を少なくすることができる。
本発明の他の特徴は、前記離脱防止部は、その一端が前記第2支持部の幅方向一方側部に連結された帯状部と、前記帯状部の他端に設けられた第1接続片と、前記第2支持部の幅方向他方側部に設けられ、前記第1接続片が着脱可能に接続される第2接続片とを有していることにある。
この構成によれば、第2支持部に電線を装着するとき、第1接続片を第2接続片から離脱させて帯状部を退避させることができるので、電線を容易に装着できる。
本発明の他の特徴は、前記離脱防止部は、前記第2支持部から引き出された前記複数の電線の少なくとも1本が通される引出孔と、前記引出孔を径方向に開放する窓部とを有していることにある。
この構成によれば、第2支持部から引き出された電線が引出孔に通されるので、電線を引き出す位置の変動を防止できる。また、電線を引出孔に通す際には、引出孔の外部にある電線を窓部に通して引出孔の内部に移動させることができる。
上記目的を達成するため、本発明に係る配線ユニットの特徴は、複数の端子を有する中継コネクタと前記複数の端子のそれぞれに電気的かつ物理的に接続された複数の電線とを有するワイヤーハーネスと、上記のいずれかの配線部材とを備えることにある。
この構成によれば、第1支持部および第2支持部がゴム弾性を有する材料で一体的に形成されているので、第1支持部および第2支持部で電線が傷付けられることを防止できる。また、第1支持部および第2支持部を曲げたり伸ばしたりすることができるので、配線部材を配線スペースに固定した後でも、中継コネクタおよび電線の配線スペースにおける位置を容易に調整できる。
本発明の一実施形態に係る配線ユニットの構成を示す斜視図である。 第1支持部に対する中継コネクタの取付構造を示す図であり、(A)は中継コネクタの一部を省略した正面図、(B)は底面図である。 本発明の一実施形態に係る配線部材の構成を示す斜視図である。 第1離脱防止部の構成を示す斜視図である。 第2離脱防止部の構成を示す斜視図である。 他の実施形態に係る配線部材の構成を示す斜視図である。
以下、本発明に係る配線ユニットおよび配線部材について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る配線ユニット10の構成を示す斜視図である。図2は、配線部材14に対する中継コネクタ16の取付構造を示す図であり、(A)は中継コネクタ16の一部を省略した正面図、(B)は底面図である。図3は、本発明の一実施形態に係る配線部材14の構成を示す斜視図である。
(配線ユニット10の構成)
図1に示すように、配線ユニット10は、ワイヤーハーネス12と配線部材14とを備えており、使用時には、自動車の無断変速機(Continuously Variable Transmission:CVT)の周囲に設けられた配線スペースRにボルト等の固定具(図示省略)を用いて固定される。以下には、無断変速機、ワイヤーハーネス12および配線部材14の各構成をこの順に説明する。なお、無断変速機については、既存のものがそのまま使用されるため、図示を省略している。
(無断変速機の構成)
無断変速機は、2つのプーリーと、2つのプーリー間に巻き掛けられた環状のベルトと、油圧装置と、制御装置とを備えている。各プーリーは、円錐状の2枚のディスクを組み合わせることによって構成されている。油圧装置は、各プーリーのディスクを軸方向に移動させるための油圧シリンダーと、油圧シリンダーに対応して設けられた弁と、弁を操作するためのソレノイドとを有している。ソレノイドで弁を開放すると、油圧シリンダーが動作してディスクが軸方向に移動され、ディスク間の間隔が変動してプーリーの直径が変動する。制御装置はCPU(中央演算処理装置)を有しており、各種のセンサーから与えられた信号に基づいて、プーリーの直径が最適値に近づくように油圧装置を制御する。
(ワイヤーハーネス12の構成)
図1に示すように、ワイヤーハーネス12は、後述する配線部材14の長さ方向一方端部に配置される中継コネクタ16と、配線部材14の長さ方向他方端部に配置される端部コネクタ18と、中継コネクタ16と端部コネクタ18との間に配置される複数の中間コネクタ20a〜20hと、複数の電線22,22…とを有している。
図1に示す中継コネクタ16は、無断変速機の制御装置(図示省略)に電気的かつ物理的に接続されるものである。図2(A),(B)に示すように、中継コネクタ16は、円筒状(図1)の本体部24と、本体部24の内部に設けられた複数の端子26,26…と、本体部24の下面24aに設けられた複数(本実施形態では4つ)の爪部28,28…とを有している。各爪部28,28…は、互いに平行となるように下方に延びて形成されている。各爪部28,28…の先端部(下端部)には、配線部材14の下面14aに引っ掛けられる突起状の引っ掛け部28aが形成されている。本実施形態では、2つの爪部28,28…が1組となっており、各組30,30…の各爪部28,28は、引っ掛け部28a,28aどうしが対向するように配置されている。
図1に示す端部コネクタ18は、無断変速機の外部に設けられた電気部品(図示省略)に電気的かつ物理的に接続されるものである。図1に示す各中間コネクタ20a〜20hは、無断変速機の内部に設けられたソレノイド、回転速度センサーおよび油温センサーなど(図示省略)に電気的かつ物理的に接続されるものである。
図1に示すように、各電線22,22…は、導電性金属線を絶縁性樹脂で被覆したものであり、電線束Gを構成するように束ねられている。各電線22,22…の一方端部は、中継コネクタ16の複数の端子26のそれぞれに電気的かつ物理的に接続されている。各電線22,22…の他方端部は、端部コネクタ18、複数の中間コネクタ20a〜20hのいずれか1つ、他の電気部品などに電気的かつ物理的に接続されている。
図1に示すように、複数の中間コネクタ20a〜20hのそれぞれに接続される電線22,22…および他の電気部品に接続される電線22,22…は、電線束Gから分岐されており、電線束Gを構成する電線22,22…の数は、端部コネクタ18に近づくほど少なくなっている。例えば、1本の電線が端部コネクタ18に接続される場合、後述する配線部材14は、中継コネクタ16の近傍において複数の電線22,22…を支持し、端部コネクタ18の近傍において1本の電線22を支持することになる。なお、少なくとも1本の電線22は、変速動作に関するデータを記憶するROM(記憶装置)に電気的かつ物理的に接続されていてもよい。
(配線部材14の構成)
図1に示すように、配線部材14は、ワイヤーハーネス12を配線スペースRにおいて支持するものであり、中継コネクタ16を支持するための第1支持部34と、複数の電線22,22…を支持するための第2支持部36とを備えている。第1支持部34および第2支持部36を含む配線部材14の全体は、後述するカラー42,82を除いて、ゴムやエラストマーなどのゴム弾性を有する材料で一体的に形成されている。
図3に示すように、第1支持部34は、図2(A),(B)に示す中継コネクタ16の本体部24が載置される板状に形成されている。第1支持部34には、図2(A),(B)に示す複数の爪部28のそれぞれに対応する複数の取付孔38が形成されている。図2(B)に示すように、中継コネクタ16を第1支持部34に取り付ける際には、複数の爪部28,28…のそれぞれが対応する取付孔38に挿し込まれ、各引っ掛け部28a,28a…が配線部材14(すなわち第1支持部34)の下面14aに対向するように配置される。したがって、中継コネクタ16を第1支持部34から引き離そうとすると、各引っ掛け部28a,28a…が配線部材14(すなわち第1支持部34)の下面14aに当接する。
図3に示すように、第1支持部34には、ボルト等の固定具(図示省略)が挿通される固定孔40aを有する固定部40がゴムやエラストマーなどのゴム弾性を有する材料で一体的に設けられている。固定孔40aの内周部には、金属からなる環状のカラー42が後付で嵌合されている。本実施形態の固定孔40aは円形に形成されており、カラー42は円環状に形成されている。
図3に示すように、第2支持部36は、4つの直線部37a〜37dを有している。第1直線部37aと第2直線部37bとは、平面視で直角に曲がる第1曲がり部C1を介して連結されており、第2直線部37bと第3直線部37cとは、平面視で直角に曲がる第2曲がり部C2を介して連結されている。第3直線部37cが第2直線部37bから延びる方向は、第1直線部37aが第2直線部37bから延びる方向に対して反対方向になっている。これにより、第2支持部36の長さ方向中央部には、逆Z字状の部分が構成されている。第3直線部37cと第4直線部37dとは、平面視で鈍角(本実施形態では約110度)に曲がる第3曲がり部C3を介して連結されている。第4直線部37dが第3直線部37cから延びる方向は、第2直線部37bが第3直線部37cから延びる方向に対して反対方向になっている。なお、直接部の数や曲がり部の角度は、配線スペースR(図1)に沿うように適宜変更されてもよい
図3に示すように、第2支持部36は、図1に示す複数の電線22,22…を下方から支持する細長い板状の底板部46を有しており、この底板部46によって4つの直線部37a〜37dの各底部が構成されている。底板部46の幅方向一方側縁には第1側壁部48が全長にわたって連続的に設けられている。底板部46の幅方向他方側縁には第2側壁部50が間欠的に設けられている。底板部46と第1側壁部48と第2側壁部50によって複数の電線22,22…(図1)を収容する溝部54が構成されている。溝部54における第2側壁部50を欠いた部分には、第2支持部36から外側に引き出される少なくとも1本の電線22,22…(図1)を通すための少なくとも1つ(本実施形態では5つ)の窓部52,52…が設けられている。
図3に示すように、第2支持部36には、第2支持部36で支持された複数の電線22,22…(図1)の少なくとも1本を覆う少なくとも1つ(本実施形態では4つ)の第1離脱防止部60a〜60dが、ゴム弾性を有する材料で一体的に設けられている。本実施形態では、第1直線部37aに2つの第1離脱防止部60a,60bが設けられており、第3直線部37cに1つの第1離脱防止部60cが設けられており、第4直線部37dに1つの第1離脱防止部60dが設けられている。なお、第1離脱防止部60a〜60dの数や位置は、第2支持部36の長さや形状などに応じて適宜変更されてもよい。各第1離脱防止部60a〜60dの構成はほぼ同じであるため、以下では、1つの第1離脱防止部60aに着目してその構成を説明する。
図4は、第1離脱防止部60aの構成を示す斜視図である。図4に示すように、第1離脱防止部60aは、その一端62aが第2支持部36の幅方向一方側部36aに連結された帯状部62と、帯状部62の他端62bに設けられた第1接続片64とを有している。第1接続片64の幅は、帯状部62の幅よりも広くされており、第1接続片64の幅方向両端部64aは、帯状部62の幅方向両側縁から突出している。また、第1離脱防止部60aは、第2支持部36の幅方向他方側部36bに設けられ、第1接続片64が着脱可能に接続される第2接続片66を有している。第2接続片66は、第2側壁部50から側方に突出するように設けられており、第2接続片66には、帯状部62および第1接続片64が挿し込まれる貫通孔66aが形成されている。貫通孔66aの幅は、第1接続片64の幅よりも狭くされている。
帯状部62および第1接続片64が貫通孔66aに上方から挿し込まれたとき、第1接続片64の幅方向両端部64aは、第2接続片66の下面に対向するように配置される。したがって、帯状部62および第1接続片64を貫通孔66aから引き抜こうとすると、第1接続片64の幅方向両端部64aが第2接続片66の下面に当接する。貫通孔66aの幅は、第1接続片64の幅よりも狭くされているので、第1接続片64を貫通孔66aに貫通させる際には、第1接続片64が圧縮または変形される。
図3に示すように、第2支持部36には、第2支持部36で支持された複数の電線22,22…(図1)の少なくとも1本を覆う少なくとも1つ(本実施形態では4つ)の第2離脱防止部70a〜70dがゴム弾性を有する材料で一体的に設けられている。本実施形態では、第1直線部37aに1つの第2離脱防止部70aが設けられており、第4直線部37dに3つの第2離脱防止部70b〜70dが並べて設けられている。なお、第2離脱防止部70a〜70dの数や位置は、第2支持部36の長さや形状などに応じて適宜変更されてもよい。各第2離脱防止部70a〜70dの構成はほぼ同じであるため、以下では、1つの第2離脱防止部70bに着目してその構成を説明する。
図5は、第2離脱防止部70b〜70dの構成を示す斜視図である。図5に示すように、第2離脱防止部70bは、その一端72aが第2支持部36の幅方向一方側部36aに固定された板状の離脱防止片72と、第2支持部36から引き出された少なくとも1本の電線22,22…(図1)が通される引出孔74と、引出孔74を径方向に開放する切欠部76とを有している。本実施形態では、離脱防止片72の一端72aが第1側壁部48の上端48aに連結されており、離脱防止片72の他端72bは自由端となっている。離脱防止片72の他端72bと第2側壁部50の上端50aとの間隔は、1本の電線22(図1)の直径よりも狭くされている。引出孔74は、離脱防止片72を上下方向に貫通するように形成されており、切欠部76は、離脱防止片72の他端72bから引出孔74の内面に至るように形成されている。切欠部76の幅は、1本の電線22(図1)の直径よりも狭くされている。
図5に示すように、第2支持部36における第2離脱防止部70bの近傍に位置する部分には、ボルト等の固定具(図示省略)が挿通される固定孔80aを有する固定部80がゴムやエラストマーなどのゴム弾性を有する材料で一体的に設けられている。固定孔80aの内周部には、金属からなる環状のカラー82が後付で嵌合されている。本実施形態では、固定部80が第2支持部36の底板部46から側方に延びる板状に形成されている。また、固定孔80aが円形に形成されており、カラー82が円環状に形成されている。なお、固定部80の数や位置は適宜変更されてもよい。
図1に示すように、配線部材14にワイヤーハーネス12を装着した状態において、複数の電線22,22…は溝部54の内部に収容される。複数の電線22,22…の一部は、電線束Gから側方に分岐され、窓部52,52…を通して第2支持部36から外側に引き出される。複数の電線22,22…の他の一部は、電線束Gから上方に分岐され、第2離脱防止部70a〜70dの各引出孔74(図5)を通して第2支持部36から外側に引き出される。溝部54の内部に収容された各電線22,22…は、第1離脱防止部60a〜60dの帯状部62(図4)や第2離脱防止部70a〜70dの離脱防止片72(図5)で覆われるので、各電線22,22…は第2支持部36から離脱し難い。
(本実施形態の効果)
本実施形態によれば、上記構成により以下の各効果を奏することができる。すなわち、図1に示す配線部材14の第1支持部34および第2支持部36は、ゴム弾性を有する材料で一体的に形成されているので、第1支持部34および第2支持部36で電線22,22…が傷付けられることを防止できる。また、第1支持部34および第2支持部36を曲げたり伸ばしたりすることができるので、配線部材14を配線スペースRに固定した後でも、中継コネクタ16および電線22,22…の配線スペースRにおける位置を容易に調整できる。さらに、図2(B)に示す中継コネクタ16の爪部28を第1支持部34の取付孔38に挿し込み易い。
図2(B)に示すように、中継コネクタ16の爪部28を第1支持部34の取付孔38に挿し込むだけで、中継コネクタ16を第1支持部34に取り付けることができるので、別部品となる取付具は不要であり、部品点数を少なくすることができる。
図3に示すように、第2支持部36には、曲がり部C1〜C3が設けられているので、各曲がり部C1〜C3において第2支持部36を容易に変形させることができ、配線スペースRが狭い場合でも配線ユニット10を容易に設置できる。
図3に示すように、第1支持部34および第2支持部36には、固定孔40a,80aを有する固定部40,80が設けられているので、固定孔40a,80aに挿通された固定具(図示省略)で配線部材14を簡単に固定できる。固定部40,80はゴム弾性を有する材料で形成されているので、固定孔40a,80aの内周部に環状のカラーを嵌合し易い。
図1に示すように、複数の電線22,22…を溝部54に収容できるので、各電線22,22…を保護できるとともに、各電線22,22…が第2支持部36から離脱することを抑制できる。また、第2支持部36から引き出された電線22,22…が窓部52,52…に配置されるので、電線22,22…を引き出す位置の変動を防止できる。
図1に示すように、電線22,22…を第1離脱防止部60a〜60dおよび第2離脱防止部70a〜70dで覆うことができるので、電線22,22…が第2支持部36から離脱し難い。また、これらの離脱防止部は、第2支持部36に対して一体的に設けられているので、部品点数を少なくすることができる。
図4中の二点鎖線に示すように、第1離脱防止部60aの第1接続片64を第2接続片66から離脱させることによって、帯状部62を退避させることができるので、第2支持部36に対して電線22,22…(図1)を容易に装着できる(他の第1離脱防止部60b〜60dにおいて同じ)。
図5に示すように、第2離脱防止部70bは、第2支持部36から引き出された電線22,22…が通される引出孔74を有しているので、引出孔74によって電線22,22…を引き出す位置の変動を防止できる。また、引出孔74は、切欠部76によって径方向に開放されているので、引出孔74の外部にある電線22,22…を切欠部76に通して引出孔74の内部に移動させることができる(他の第2離脱防止部70a,70c,70dにおいて同じ)。
(変形例)
なお、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されず、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、引出孔74および切欠部76を有する第2離脱防止部70a〜70d(図5)が第2支持部36に設けられているが、電線22,22…を分岐させない箇所では、引出孔74および切欠部76を有しない片持ちの離脱防止部(図示省略)が設けられてもよい。
図3に示すように、上記実施形態では、固定部40および80が、第1支持部34および第2支持部36のそれぞれに設けられているが、固定部は第1支持部34および第2支持部36の一方にだけ設けられてもよい。
図1に示すように、上記実施形態では、配線ユニット10(配線部材14を含む)が自動車の無断変速機に用いられているが、配線ユニットは、複数の電気部品の相互間での配線を必要とする他の装置に用いられてもよい。
図6は、他の実施形態に係る配線部材90の構成を示す斜視図である。なお、図6では、配線部材90の一部の構成だけを示しており、第1支持部などの構成は省略している。図6に示すように、他の実施形態に係る配線部材90では、第2支持部92に対して、複数の電線(図示省略)の少なくとも1本を覆う第3離脱防止部94がゴム弾性を有する材料で一体的に設けられている。第3離脱防止部94は、その一端96aが第2支持部92の幅方向一方側部92aに連結された板状の第1離脱防止片96と、その一端98aが第2支持部92の幅方向他方側部92bに連結された板状の第2離脱防止片98とを有している。第1離脱防止片96の他端96bと第2離脱防止片98の他端98bとの隙間の幅は、1本の電線(図示省略)の直径よりも狭くされている。この配線部材90においても、第3離脱防止部94によって第2支持部92からの電線(図示省略)の離脱を防止できる。
R…配線スペース、10…配線ユニット、12…ワイヤーハーネス、14…配線部材、
16…中継コネクタ、22…電線、26…端子、34…第1支持部、36…第2支持部

Claims (9)

  1. 複数の端子を有する中継コネクタと前記複数の端子のそれぞれに電気的かつ物理的に接続された複数の電線とを有するワイヤーハーネスを配線スペースにおいて支持するための配線部材であって、
    前記中継コネクタを支持するための第1支持部と、
    前記複数の電線を支持するための第2支持部とを備え、
    前記第1支持部および前記第2支持部は、ゴム弾性を有する材料で一体的に形成されている、配線部材。
  2. 前記中継コネクタは、複数の爪部を有しており、
    前記第1支持部には、前記複数の爪部のそれぞれに対応する複数の取付孔が形成されており、
    前記複数の爪部が前記複数の取付孔に挿し込まれる、請求項1に記載の配線部材。
  3. 前記第1支持部および前記第2支持部の少なくとも一方には、固定具が挿通される固定孔を有する固定部がゴム弾性を有する材料で一体的に設けられている、請求項1または2に記載の配線部材。
  4. 前記第2支持部は、前記複数の電線を収容する溝部を有している、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の配線部材。
  5. 前記溝部には、前記第2支持部から外側に引き出される前記複数の電線の少なくとも1本を通すための窓部が設けられている、請求項4に記載の配線部材。
  6. 前記第2支持部には、前記複数の電線の少なくとも1本を覆う離脱防止部がゴム弾性を有する材料で一体的に設けられている、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の配線部材。
  7. 前記離脱防止部は、その一端が前記第2支持部の幅方向一方側部に連結された帯状部と、前記帯状部の他端に設けられた第1接続片と、前記第2支持部の幅方向他方側部に設けられ、前記第1接続片が着脱可能に接続される第2接続片とを有している、請求項6に記載の配線部材。
  8. 前記離脱防止部は、前記第2支持部から引き出された前記複数の電線の少なくとも1本が通される引出孔と、前記引出孔を径方向に開放する窓部とを有している、請求項6に記載の配線部材。
  9. 複数の端子を有する中継コネクタと前記複数の端子のそれぞれに電気的かつ物理的に接続された複数の電線とを有するワイヤーハーネスと、
    請求項1ないし8のいずれか1項に記載の配線部材とを備える、配線ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107221819A (zh) * 2017-07-31 2017-09-29 江苏吉恩利电子科技有限公司 一种变速箱控制器连接线束

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