JP2017108557A - ロータの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロータの製造コストの増加を抑制する。
【解決手段】ロータ製造方法は、予め定められた形状の電磁鋼板を形成する工程(S100)と、電磁鋼板を積層する工程(S102)と、磁石挿入孔の内周面に絶縁層を形成する工程(S104)と、ロータを加熱する工程(S106)と、磁石を挿入する工程(S108)と、磁石とロータコアとを固定する工程(S110)とを含む。
【選択図】図3
【解決手段】ロータ製造方法は、予め定められた形状の電磁鋼板を形成する工程(S100)と、電磁鋼板を積層する工程(S102)と、磁石挿入孔の内周面に絶縁層を形成する工程(S104)と、ロータを加熱する工程(S106)と、磁石を挿入する工程(S108)と、磁石とロータコアとを固定する工程(S110)とを含む。
【選択図】図3
Description
本発明は、ロータの製造方法に関し、特に、複数の電磁鋼板を積層して形成されるロータコアを有するロータの製造方法に関する。
特開2000−324736号公報(特許文献1)には、永久磁石の各々の表面に絶縁層が形成され、当該永久磁石を磁石挿入孔に挿入してロータコアに固定するモータが開示される。
磁石に絶縁層が形成される場合には、磁石の全体(6面)が覆われるように絶縁層が形成されることがコストや生産性等の観点から一般的であるが、不必要な面に対しても絶縁層が形成されることとなり、生産コストが増加する場合がある。永久磁石が挿入される磁石挿入孔側に絶縁層を設けることも考えられるが、ロータコアが複数の電磁鋼板を積層して形成される構成を有する場合に、絶縁層が磁石挿入孔にどのように設けられるかについては検討の余地がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、生産コストの増加を抑制したロータの製造方法を提供することである。
この発明のある局面に係るロータの製造方法は、複数の電磁鋼板を積層して磁石挿入孔が設けられたロータコアを形成する工程と、磁石挿入孔の内周面に熱硬化性粉体樹脂を付着させる工程と、熱硬化性粉体樹脂が硬化する温度になるようにロータコアを加熱する工程と、磁石挿入孔に磁石を挿入する工程と、ロータコアに磁石を固定する工程とを備える。
このようにすると、複数の電磁鋼板を積層して磁石挿入孔が設けられたロータコアが形成された後に、磁石挿入孔の内周面に熱硬化性粉体樹脂を付着させることができる。そのため、永久磁石に絶縁層を形成することなく、永久磁石とロータコアとの絶縁が可能となる。そのため、ロータにおいて不必要な箇所に絶縁層が形成されることを抑制することができる。
この発明によると、コストの増加を抑制したロータの製造方法を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則的に繰り返さないものとする。
図1は、本実施の形態に係るロータを備える回転電機100の概略構成を示す断面図である。図1に示すように、回転電機100は、回転中心線Oを中心に回転可能に支持された回転シャフト110と、この回転シャフト110に固設され、回転シャフト110と共に回転可能に設けられたロータ120と、このロータ120の周囲に設けられた環状のステータ140とを備える。回転電機100は、ロータ120に永久磁石123が埋設されたIPMモータ(Interior Permanent Magnet)である。回転電機100は、典型的には、ハイブリッド車両に搭載され、車輪を駆動する駆動源や、エンジンなどの動力によって電気を発電する発電機として機能する。また、回転電機100は、エンジンを備えずに電力のみで走行する電気自動車や、燃料を用いて電気エネルギを発生する燃料電池を車載電源として備える燃料電池車にも適用可能である。
ロータ120は、複数の電磁鋼板121を軸方向DR2に積層して構成されたロータコア125と、ロータコア125に形成された磁石挿入孔127内に挿入された永久磁石123と、ロータコア125の軸方向DR2の端面に設けられたエンドプレート122とを備える。磁石挿入孔127は、ロータコア125を軸方向DR2に貫通するように形成される。磁石挿入孔127の内周には、絶縁層126が形成される。永久磁石123は、絶縁層126との間に充填された樹脂等により構成される固定材124によって接着固定されている。
ステータ140は、環状に形成されており、ロータ120の周囲を取り囲むように環状に形成されたステータコア141と、ステータコア141に装着されたU相コイル180U,V相コイル180V,W相コイル180Wとを備える。ステータコア141は、複数の電磁鋼板300が軸方向DR2に積層されて構成されている。
ステータ140(ステータコア141)の軸方向端面177,178には、絶縁性のモールド樹脂172が形成されている。このモールド樹脂172は、たとえばBMC(Bulk Molding Compound)、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂や、PPS(Polyphenylene Sulfide)、PBT(Polybutylene Terephthalate)などの熱可塑性樹脂などを含んでいる。
ステータコア141は、環状に延びるヨーク部本体170と、ヨーク部本体170から突出する複数のステータティース171とを備える。ステータティース171は、ステータコア141のティース部を形成し、ヨーク部本体170の内周面から径方向DR3内方に向けて突出する。
図2は、図1に示すII−II線に沿った回転電機100の断面のうちのロータ120の断面の一部を示す図である。図2に示すように、磁石挿入孔127は、径方向について対称に設けられる第1挿入孔127aと、第2挿入孔127bとを含む。磁石挿入孔127は、周方向に沿って複数個設けられる。第1挿入孔127aおよび第2挿入孔127bは、いずれも略長方形状を有しており、内周側に凸となるV字状に配置される。
以上のような構成を有するロータ120の製造工程について図3に示すフローチャートに沿って説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100は、予め定められた形状の電磁鋼板121を形成する工程である。予め定められた形状の電磁鋼板121は、円盤形状の外縁部分を有し、周方向に沿って、磁石挿入孔127の断面形状と同形状の穴部が複数個形成される。電磁鋼板121は、たとえば、プレス成型等によって形成される。
S102は、複数枚の電磁鋼板121を積層してロータコア125を形成する工程である。この場合、電磁鋼板121の積層方向に電磁鋼板121に形成された穴部が配列するように電磁鋼板121が積層される。穴部が積層方向に配列することによって、磁石挿入孔127が形成される。
S104は、磁石挿入孔127の内周面に絶縁層126を形成する工程である。図4は、磁石挿入孔127の内周面に絶縁層126が形成された状態を示す。絶縁層126は、数μm〜10μm程度の薄膜であって、たとえば、熱硬化性粉体樹脂(たとえば、エポキシ樹脂等)がスプレー等を用いた静電塗装によって磁石挿入孔127の内周面に付着されることによって形成される。絶縁層126は、磁石挿入孔127の内周面全体に付着される。なお、ロータコア125のうちのエンドプレート122と対向するロータ端面等の塗装の必要ない部分は、塗装前に、治具やテープ等を用いてマスキングされることが望ましい。
S106は、熱硬化性粉体樹脂が硬化する温度(熱硬化性粉体樹脂がエポキシ樹脂の場合は、150℃から200℃程度)になるようにロータコア125を加熱する工程である。ロータコア125の加熱は熱硬化性粉体樹脂が硬化する程度の時間継続される。
S108は、ロータコア125の各磁石挿入孔127に永久磁石123を挿入する工程である。図5は、磁石挿入孔127に永久磁石123が挿入された状態を示す。このとき、ロータコア125と永久磁石123との相対位置がたとえば、治具等用いて固定される。
S110は、各磁石挿入孔127に挿入された永久磁石123をロータコア125に固定する工程である。永久磁石123は、たとえば、固定材を用いてロータコア125に固定される。たとえば、樹脂材料を固定材として永久磁石123をロータコア125に固定する。より具体的には、各磁石挿入孔127において永久磁石123と絶縁層126との間に樹脂材料を充填する。その後、再度ロータコア125を加熱して樹脂材料を硬化させる。樹脂材料が硬化することによって、永久磁石123がロータコア125に固定される。図6は、磁石挿入孔127に挿入された永久磁石123が固定材によってロータコア125に固定された状態を示す。
このような製造工程によれば、永久磁石123が磁石挿入孔127に挿入される前に絶縁層126が磁石挿入孔127の内周面に形成される。そのため、永久磁石123側に絶縁層を形成することなく、永久磁石123とロータコア125とを絶縁することが可能となる。
以上のようにして、本実施の形態に係るロータの製造方法によると、複数の電磁鋼板121を積層して磁石挿入孔127が設けられたロータコア125が形成された後に、磁石挿入孔127の内周面に熱硬化性粉体樹脂を付着させることによって、絶縁層126を形成することができる。そのため、永久磁石123側に絶縁層を形成することなく、永久磁石123とロータコア125との絶縁が可能となる。特に、永久磁石123に絶縁層が形成される場合には、めっき加工を施すなど、永久磁石123の全体(6面)が覆われるように絶縁層が形成されることがコストや生産性等の観点から一般的である。そのため、永久磁石123に絶縁層が形成される場合と比較して、磁石挿入孔127における挿入された永久磁石123に対向する4面に絶縁層を形成することにより永久磁石123とロータコア125との絶縁が可能となるため、ロータ120において不必要な箇所に絶縁層が形成されることを抑制することができる。したがって、コストの増加を抑制したロータの製造方法を提供することができる。
以下、変形例について記載する。
上述した実施の形態においては、磁石挿入孔127の第1挿入孔127aおよび第2挿入孔127bのいずれも略長方形状を有する場合を一例として説明したが、特に、このような形状に限定されるものではない。
上述した実施の形態においては、磁石挿入孔127の第1挿入孔127aおよび第2挿入孔127bのいずれも略長方形状を有する場合を一例として説明したが、特に、このような形状に限定されるものではない。
上述した実施の形態においては、磁石挿入孔127の第1挿入孔127aと第2挿入孔127bとは、V字状に配置されるものとして説明したが、特にこのような配置に限定されるものではない。たとえば、図2の紙面横方向に横並びに配置されるものであってもよい。
上述した実施の形態においては、各磁石挿入孔127に挿入される永久磁石123の数が1つであるものとして説明したが、たとえば、1つの磁石挿入孔に対して複数個の永久磁石が挿入される構成であってもよい。永久磁石に絶縁層を形成する場合には、1つの磁石挿入孔127に挿入される複数個の永久磁石の各々に対して絶縁処理をする必要がある。これに対して、磁石挿入孔127の内周面に絶縁層126が形成される場合には、磁石挿入孔127に複数の永久磁石を挿入した後に、挿入した複数の永久磁石をロータコア125に固定することにより、複数の永久磁石とロータコア125との絶縁が可能となるため、製造工程をより短縮化することが可能となる。
なお、上記した変形例は、その全部または一部を組み合わせて実施してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 回転電機、110 回転シャフト、120 ロータ、121,300 電磁鋼板、122 エンドプレート、123 永久磁石、124 固定材、125 ロータコア、126 絶縁層、127 磁石挿入孔、127a 第1挿入孔、127b 第2挿入孔、140 ステータ、141 ステータコア、170 ヨーク部本体、171 ステータティース、172 モールド樹脂、177,178 軸方向端面、180U,180V,180W コイル。
Claims (1)
- 複数の電磁鋼板を積層して磁石挿入孔が設けられたロータコアを形成する工程と、
前記磁石挿入孔の内周面に熱硬化性粉体樹脂を付着させる工程と、
前記熱硬化性粉体樹脂が硬化する温度になるように前記ロータコアを加熱する工程と、
前記磁石挿入孔に磁石を挿入する工程と、
前記ロータコアに前記磁石を固定する工程とを備えた、ロータの製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2015241134A JP2017108557A (ja) | 2015-12-10 | 2015-12-10 | ロータの製造方法 |
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2015
- 2015-12-10 JP JP2015241134A patent/JP2017108557A/ja active Pending
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