JP2017107773A - 密閉型電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】材料歩留まりと電池容器の角部の強度の問題を解消できるとともに、高い生産性で、電池容器の短側面に安全弁および注液口の少なくとも一方を有する密閉型電池を製造可能な方法を提供する。【解決手段】ここに開示される密閉型電池の製造方法は、矩形状の底面と一対の短側面と一対の長側面と底面に対向する開口部とを有する有底角型の電池容器を作製する工程S10、および電池容器を用いて密閉型電池を構築する工程S20を含む。上記工程S10は、矩形状の底面と、底面に連なり且つ底面からそれぞれ折れ曲がった一対の長側面とから構成される第1の部材を、一枚の第1の平板から形成すること、および一対の短側面のそれぞれを構成する第2および第3の平板を準備し、第2および第3の平板をそれぞれ第1の部材に一方向から溶接することを含む。第2および第3の平板の少なくとも一方は、安全弁および注液口の少なくともいずれかを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、密閉型電池の製造方法に関する。
近年、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池その他の種類の密閉型電池は、車両搭載用電源あるいはパソコンや携帯端末等の電源として重要性が高まっている。特に、軽量で高エネルギー密度が得られるリチウムイオン二次電池を構成する密閉型電池は、車両搭載用の高出力電源として好ましく用いられている。
密閉型電池の典型的なものは、電極体が電池容器に収容された構造を有する。電池容器には、強度および軽量化の両立の観点から、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属製の容器が用いられることが多い。車両の駆動用高出力電源に用いられるような特に大型の密閉型電池を製造する場合には、短側面と長側面とを有する有底角型の電池容器が用いられることが多い。電池容器の製造方法の一つとして、いわゆる深絞り成型がある。しかしながら、例えば車両の駆動用高出力電源に用いられるような特に大型の電池容器を製造する場合には、深絞り成型では肉厚のばらつきが大きくなりやすいという問題がある。
このような深絞り成型の問題を解決するために、金属製の平板を折曲して電池容器を形成することが提案されている。例えば、特許文献1には、容器の展開形状となっている一枚の金属製の平板を折曲して、前記容器の形状とする折曲工程、および前記折曲工程により突き合わせ状態、または重ね合わせ状態となった前記平板の部分を溶接により接合する溶接工程を実施することにより、電池容器を製造することが提案されている。
また、特許文献2には、第1のステンレス板を断面L字状に、第2のステンレス板を断面コ字状に折り曲げた後、第1のステンレス板および第2のステンレス板を向かい合わせ、第1のステンレス板と第2のステンレス板の端部同士をレーザ溶接することにより、電池容器を製造することが提案されている。
特開2013−8665号公報 特開2002−198011号公報
特許文献1に記載の方法において、容器の展開形状となっている一枚の金属製の平板を準備するためには、一枚の金属製の原板から容器の展開形状の平板を切り取る必要があり、このとき、金属製の原板に廃棄する部分が存在する。このため、特許文献1に記載の方法には、材料歩留まりが悪いという問題がある。また、密閉型電池は、電池容器の封口板において通常、安全弁や注液口を備える。密閉型電池が捲回電極体を備える場合には、電池容器の短側面において安全弁や注液口を備えた方が、電極体から発生したガスの速やかな排出や、電解液の電極体内部への速やかな浸透の面から有利であると考えられる。特許文献1に記載の方法では、短側面において溶接が行われるため、電池容器の短側面に安全弁や注液口を設けることは困難である。
特許文献2に記載の方法においては、第1のステンレス板と第2のステンレス板の端部同士をレーザ溶接する際に、二方向から溶接が行われる角部が存在する。角部において二方向からレーザを照射して溶接が行われると、角部の強度が弱くなるという問題がある。また、特許文献2に記載の方法においては、ステンレス板の折曲により短側面が形成されるが、折曲後の短側面に安全弁や注液口を設けることは、生産面において望ましくない。また、折曲前に安全弁や注液口を予め設けて、折曲により短側面を形成する場合、安全弁や注液口の形状によっては、安全弁や注液口が折曲操作の妨げとなり得る。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点を解消することを目的とする。すなわち、材料歩留まりと電池容器の角部の強度の問題を解消できるとともに、高い生産性で、電池容器の短側面に安全弁および注液口の少なくとも一方を有する密閉型電池を製造可能な方法を提供することを目的とする。
ここで開示される密閉型電池の製造方法は、矩形状の底面と、相互に対向する一対の短側面と、相互に対向する一対の長側面と、該底面に対向する開口部とを有する有底角型の電池容器を作製する工程、および前記電池容器を用いて、前記電池容器に電極体が収容された密閉型電池を構築する工程を包含する。前記電池容器を作製する工程は、前記矩形状の底面と、該底面に連なり且つ該底面からそれぞれ折れ曲がった相互に対向する一対の長側面とから構成される第1の部材を、準備した一枚の第1の平板から形成すること;および相互に対向する一対の短側面のそれぞれを構成する第2の平板および第3の平板を準備し、これら第2の平板および第3の平板をそれぞれ前記第1の部材に一方向から溶接することにより、前記有底角型の電池容器を形成すること、ここで、前記第2の平板および前記第3の平板の少なくとも一方が、安全弁および注液口の少なくともいずれかを有する;を包含する。
このような構成によれば、電池容器の製造に用いられるのは、基本的に方形状の3枚の平板であるため、3枚の平板を切り出す金属製の原板において、廃棄する部分をなくすことができ、材料歩留まりについての問題を解消することができる。また、第2の平板と第1の部材との溶接および第3の平板と第1の部材との溶接をそれぞれ、一方向から行うことができるため、二方向から溶接が行われる場合に起こり得る電池容器の角部の強度低下の問題も解消することができる。また、折曲が行われない第2の平板および第3の平板の少なくとも一方が安全弁および注液口の少なくともいずれかを有するため、容易に生産性よく、短側面に安全弁や注液口が設けられた電池容器を得ることができる。よって、このような構成によれば、材料歩留まりと電池容器の角部の強度の問題を解消できるとともに、高い生産性で、電池容器の短側面に安全弁および注液口の少なくとも一方を有する密閉型電池を製造することができる。
本発明の一実施形態に係る密閉型電池の製造方法の工程を示すフローチャートである。 (a)は、一実施形態に係る密閉型電池の製造方法の電池容器作製工程における第1の平板の準備および折曲操作を模式的に示す図であり、(b)は、当該電池容器作製工程における第2および第3の平板の準備および第1の平板への溶接までの操作を模式的に示す図であり、(c)は、当該電池容器作製工程を経て得られる有底角型の電池容器を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る密閉型電池の製造方法により得られる密閉型電池の一例を模式的に示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明による実施の形態のいくつかを説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(例えば、本発明を特徴付けない密閉型電池の一般的な構成および製造プロセス)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。また、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。
図1は、本実施形態に係る密閉型電池の製造方法の工程の概略を示すフローチャートである。本実施形態に係る製造方法は、矩形状(長方形状)の底面と、相互に対向する一対の短側面と、相互に対向する一対の長側面と、該底面に対向する開口部とを有する有底角型の電池容器を作製する工程(電池容器作製工程)S10と、上記電池容器を用いて、上記電池容器に電極体が収容された密閉型電池を構築する工程(密閉型電池構築工程)S20とを包含する。電池容器作製工程S10は、上記矩形状の底面と、該底面に連なり且つ該底面からそれぞれ折れ曲がった相互に対向する一対の長側面とから構成される第1の部材を、準備した一枚の第1の平板から形成すること;および相互に対向する一対の短側面のそれぞれを構成する第2の平板および第3の平板を準備し、これら第2の平板および第3の平板をそれぞれ上記第1の部材に一方向から溶接することにより、有底角型の電池容器を形成すること、ここで、第2の平板および第3の平板の少なくとも一方が、安全弁および注液口の少なくともいずれかを有する;を包含する。
図2を用いて本実施形態に係る密閉型電池の製造方法の電池容器作製工程S10を詳細に説明する。図2(a)〜(c)は、電池容器作製工程S10を模式的に示すものである。当該工程S10で作製される電池容器10は、上面に開口部18を有する有底角型の電池容器である。電池容器10は、矩形状の底面14と、当該底面14に連なり且つ該底面14から垂直に折れ曲がった相互に対向する一対の長側面12と、該長側面12および底面14に対してそれぞれ垂直な状態に配置された相互に対向する一対の短側面16とを有する。なお、長側面12とは、矩形状の底面14の長辺を一辺として有する側面のことをいい、短側面16とは、矩形状の底面14の短辺を一辺として有する側面のことをいう。
図2(a)に示すように、一枚の第1の平板20を準備する。この第1の平板20から、電池容器10の一対の長側面12および底面14が形成される。したがって、第1の平板20の大きさは、電池容器10の一対の長側面12および底面14の寸法に従い決定される。第1の平板20は通常、方形状(典型的には矩形状)である。第1の平板20は、アルミニウム製、アルミニウム合金製、ステンレス鋼製などの金属製であることが好ましい。
第1の平板20において、電池容器10の一対の長側面12となる部分および底面14となる部分をそれぞれ定め、折り曲げ部分(即ち折り目となる部分)を決定する。一対の長側面12は通常、互いに同じ大きさである。図2(a)では、折り曲げ部分(折り目部分)は、破線で示されている。2本の破線間の部分が、底面14となる部分である。1本の破線から図面の水平方向の端部(即ち開口部の周縁(長辺部)を構成する端部)までの部分が、一対の長側面12となる部分である。この折り目に沿って、図2(a)の矢印方向に第1の平板20を折り曲げる。折り曲げは、典型的には、底面14から一対の長側面12が垂直に立ち上がるように、一対の長側面12と底面14との角度が90°となるように行われる。このようにして一対の長側面12と底面14とから構成される第1の部材が形成される。
図2(b)に示すように、一対の第2の平板30および第3の平板40を準備する。これら第2の平板30および第3の平板40から、電池容器10の一対の短側面16が形成される。したがって、第2の平板30および第3の平板40の大きさは、電池容器10の一対の短側面16の寸法に従い決定される。第2の平板30および第3の平板40は通常、方形状(典型的には矩形状)である。第2の平板30および第3の平板40は、通常、互いに同じ大きさである。第2の平板30および第3の平板40は、アルミニウム製、アルミニウム合金製、ステンレス鋼製などの金属製であることが好ましい。
ここで、第2の平板30および第3の平板40の少なくとも一方が、安全弁32および注液口34の少なくともいずれかを有する。安全弁32は、密閉型電池の内圧が所定レベル以上に上昇した場合に開弁して該内圧を開放するように設計されている。注液口34は、非水電解液を注入可能な寸法と形状を有する。図2では、第2の平板30が、安全弁32および注液口34の両方を有している。しかしながら、第2の平板30が、安全弁32および注液口34の一方のみを有していてもよい。また、第2の平板30が、安全弁32を有し、且つ第3の平板40が注液口34を有していてもよい。
第2の平板30および第3の平板40の厚さ、材質等は、第1の平板20と同じであっても異なっていてもよい。例えば、電池容器作製工程S10の実施が容易になることから、第1の平板20を曲げ性の良いA1050アルミニウムから形成し、第2の平板30および第3の平板40を溶接性の良い、A3003アルミニウム合金またはA5052アルミニウム合金から形成してもよい。ガス発生等による長側面12における電池容器10の膨らみを防止する観点から、第1の平板20の厚さを、第2の平板30および第3の平板40の厚さよりも大きくしてもよい。あるいは、電極体に捲回電極体を用いる場合には、捲回電極体で高温ガスが発生した際には、高温ガスは最初に短側面16に衝突する。短側面16を強化する、あるいは熱容量を大きくして高温ガスによる温度上昇を抑制する観点から、第2の平板30および第3の平板40の厚さを、第1の平板20の厚さよりも大きくしてもよい。
かかる一対の第2の平板30および第3の平板40を、それぞれ、第1の部材(折り曲げられた第1の平板)20の一対の長側面12の端部および底面14の端部に配置する。これにより、底面14の対向面(電池使用時には、通常、電池の上面となる。以下、かかる対向面を「上面」という。)に開口部18を有する有底の直方体が得られる。
そして、図2(b)に示すように、第2の平板30および第3の平板40を、所定の位置に配置した後、これら第2の平板30および第3の平板40を、それぞれ、第1の部材20に溶接する操作が行われる。溶接は、例えばレーザ溶接等により行われる。溶接は、例えば、一対の短側面16に垂直な方向(即ち、外部から短側面16の外表面に向かう方向)から行う。即ち、第2の平板30と第1の部材20との溶接、および第3の平板40と第1の部材20との溶接は、それぞれ、一方向(典型的には、外部から第2の平板30および第3の平板40の外表面に対して垂直な方向)からレーザ光を照射することにより行われる。
以上のようにして第1の平板20から第1の部材を形成し、さらに当該第1の部材20に第2の平板30および第3の平板40を溶接することにより、図2(c)に示すような、上面に開口部18を有する有底角型の電池容器10が製造される。
なお、図2では、底面14に対して、一対の長側面12および一対の短側面16が垂直になっている。しかしながら、一対の長側面12および一対の短側面16は、底面14に対して垂直でなくてもよい。
上記のとおり、かかる電池容器10の製造に用いられるのは、基本的に方形状(典型的には矩形状)の3枚の平板(第1の平板20、第2の平板30および第3の平板40)であるため、3枚の平板(第1の平板20、第2の平板30および第3の平板40)を切り出す金属製の原板において、廃棄する部分をなくすことができ、材料歩留まりについての問題を解消することができる。
また、第2の平板30と第1の部材(折り曲げられた第1の平板)20との溶接、および第3の平板40と第1の部材20との溶接をそれぞれ、一方向から行うことができるため、二方向から溶接が行われる場合に起こり得る電池容器の角部の強度低下の問題も解消することができる。
また、折曲が行われない第2の平板30および第3の平板40の少なくとも一方が、安全弁32および注液口34の少なくともいずれかを有するため、容易に生産性よく、短側面16に安全弁32や注液口34が設けられた電池容器10を得ることができる。
また、折り曲げ箇所が2箇所であるため、電池容器10の生産性が、より多くの折り曲げ箇所(折り曲げ回数)を必要とする先行技術(特許文献1および2に記載の技術)と比べて向上している。
また、深絞り成型で作製される電池容器の材質よりも、強度の高い材質を用いて電池容器10を作製することができる。
次に密閉型電池構築工程S20について説明する。当該密閉型電池構築工程S20は、公知方法に準じて行うことができる。図3に、電池容器作製工程で作製した電池容器10を用いて密閉型電池(非水電解質二次電池)100を構成した例を示す。密閉型電池100は、例えばリチウムイオン二次電池である。なお、「二次電池」とは、繰り返し充放電可能な蓄電デバイス一般をいい、いわゆる蓄電池ならびに電気二重層キャパシタ等の蓄電素子を包含する用語である。また、「リチウムイオン二次電池」とは、電荷担体としてリチウムイオンを利用し、正負極間におけるリチウムイオンに伴う電荷の移動により充放電が実現される二次電池をいう。
密閉型電池構築工程S20において、例えば、まず、扁平形状の捲回電極体50を常法に従い用意する。捲回電極体50は、例えば、正極シート、負極シートおよびセパレータを積層し、捲回した後、側面方向から押しつぶして拉げさせることによって作製することができる。このとき、捲回電極体50の捲回軸方向(図3の矢印の方向)の両端部に、正極シート露出部52と負極シート露出部54とが形成されるようにする。
次に、封口板60を用意する。封口板60は、電池容器10の開口部18を塞ぐ寸法を有する。封口板60は、アルミニウム製、アルミニウム合金製、ステンレス鋼製などの金属製であることが好ましい。
封口板60に、正極内部端子72、正極外部端子74およびボルト76を取り付けると共に、負極内部端子82、負極外部端子84およびボルト86を取り付ける。次に、正極内部端子72と正極シート露出部52とを溶接する。これにより、正極シート露出部52は、正極内部端子72と接続され、正極外部端子74を介してボルト76に電気的に接続される。一方で、負極内部端子82と負極シート露出部54とを溶接する。これにより、負極シート露出部54は、負極内部端子82と接続され、負極外部端子84を介してボルト86に電気的に接続される。
次に、捲回電極体50を、電池容器10に対し、その捲回軸方向が直方体形状の電池容器10の短側面16に直交する方向となるように収容し、封口板60と電池容器10とを封止する。封止は、レーザ溶接等により行うことができる。その後、注液口34より、非水電解液を注入し、注液口34を封止する。
以上のようにして密閉型電池100を製造することができる。図3では、密閉型電池100の短側面16には、安全弁32が設けられている。したがって、図3のように、捲回電極体50を用いた場合には、捲回電極体50に異常が生じてガスが急激に発生した際に、安全弁32より当該ガスを速やかに排出することができる。また、密閉型電池100の短側面16には、注液口34が設けられている。したがって、図3のように、捲回電極体50を用いた場合には、注液口34より非水電解液を、短側面16に対向している捲回電極体50の開口端面に向けて注入できるため、非水電解液を捲回電極体50の内部に速やかに浸透させることができる。よって、本実施形態では、電極体として積層型電極体を用いることもできるが、図3のように捲回電極体50を用いることの意義が大きい。
密閉型電池100は、各種用途に利用可能であり、特に大型電池として利用することが有利である。好適な用途としては、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)等の車両に搭載される駆動用電源などが挙げられる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
10 電池容器
12 長側面
14 底面
16 短側面
18 開口部
20 第1の平板(第1の部材)
30 第2の平板
32 安全弁
34 注液口
40 第3の平板
50 捲回電極体
60 封口板
72 正極内部端子
74 正極外部端子
76 ボルト
82 負極内部端子
84 負極外部端子
86 ボルト
100 密閉型電池

Claims (1)

  1. 矩形状の底面と、相互に対向する一対の短側面と、相互に対向する一対の長側面と、該底面に対向する開口部とを有する有底角型の電池容器を作製する工程、および
    前記電池容器を用いて、前記電池容器に電極体が収容された密閉型電池を構築する工程
    を包含する、密閉型電池の製造方法であって、
    前記電池容器を作製する工程が、
    前記矩形状の底面と、該底面に連なり且つ該底面からそれぞれ折れ曲がった相互に対向する一対の長側面とから構成される第1の部材を、準備した一枚の第1の平板から形成すること;および
    相互に対向する一対の短側面のそれぞれを構成する第2の平板および第3の平板を準備し、これら第2の平板および第3の平板をそれぞれ前記第1の部材に一方向から溶接することにより、前記有底角型の電池容器を形成すること、ここで、前記第2の平板および前記第3の平板の少なくとも一方が、安全弁および注液口の少なくともいずれかを有する;
    を包含する、密閉型電池の製造方法。
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