JP2017106186A - 車路を有する建築構造物の増築方法 - Google Patents

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伸之 有山
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隆則 伊坂
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Abstract

【課題】既存部分と増築部分の動線を短縮可能な、車路を有する建築構造物の増築方法を提供する。
【解決手段】車路2を有する建築構造物1の増築方法であって、既存の建築構造物1の外周の一部1aには、該外周1aに沿って車路2が設置されており、該車路2の外側には、該車路2に沿って前記既存の建築構造物1を支持する柱梁架構が設置されており、前記既存の建築構造物1の、前記車路2を挟んだ反対側に、第2の建築構造物51を増築すること、前記既存の建築構造物1と、前記第2の建築構造物51を連結すること、を含む、車路2を有する建築構造物1の増築方法を提供する。
【選択図】図8

Description

本発明は、車路を有する建築構造物の増築方法に関するものである。
既存の建築構造物に対して、新たに建築構造物を増築したり、規模の大きな建物では予算や土地の取得状況に応じて工事を1期、2期と分けて、一部分を先行して構築し、後から増築して完成させることが、広く行われている。
特許文献1には、図13に示されるような増築方法が開示されている。特許文献1に記載の方法においては、まず、既存の免震建物102に隣接する免震装置セット用基礎118に免震装置120を設置する。そして、免震装置120上に第1建物基礎122を設置し、この第1建物基礎122上に第1上部躯体124を施工して既存の免震建物102と独立した増築免震建物126を構築する。更に、既存の免震建物102の建物基礎108と第1建物基礎122との間を第2建物基礎128で連結し、第2建物基礎128上に第2上部躯体130を施工し、且つこの第2上部躯体130を既存の免震建物102の上部躯体110及び増築免震建物126の第1上部躯体124に一体化する。
ここで、増築対象となる既存の建築構造物が、物流センターや工場等である場合を考える。物流センターや工場等は、車路を有していることが多い。図1に、このような建築構造物1の、1階の平面図を示す。建築構造物1は、図1における上、左、下、右の各方向の各々に、柱、梁や壁等により形成されている外周1a、1b、1c、1dを備えている。建築構造物1の大部分は倉庫または作業場4となっている。
建築構造物1は車路2を備えており、車路2は、外側の側辺2aが図1において上方に位置する外周1aに沿うように設置されている。車路2の内側の側辺2cと作業場4の間には、車路2に沿って、車路2から侵入した車両に対する荷物の積載、荷卸を行うためのトラックバース3が設置されている。車路2の両端には、車両を車路2から2階以上の上階層の車路に導くランプウェイ5が接続されている。
このような車路を有する建築構造物に対しても、上記の特許文献1に開示されている方法によって増築を行うことは、基本的には可能である。この場合には、増築部分を既存の建築構造物に接続して増築するのが一般である。
特許第3816183号公報
上記のように、特許文献1に記載の増築方法等を適用して、増築部分を既存の建築構造物に接続して増築すると、増築部分と車路2との往来には既存の建築構造物1を通過する必要があるため、車路2と増築部分間の動線が長くなり、使い勝手が悪くなる。
増築部分と車路間の動線を短くするために、増築部分に対して、増築部分専用に新たに第2の車路を設置してもよいが、土地の利用効率が悪くなる。
上記の課題に対する、有効適切な方法は提案されていない。
本発明が解決しようとする課題は、車路と増築部分の動線を短縮可能な、車路を有する建築構造物の増築方法を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。すなわち、本発明による車路を有する建築構造物の増築方法は、既存の建築構造物の外周の一部には、該外周に沿って車路が設置されており、該車路の外側には、該車路に沿って前記既存の建築構造物を支持する柱梁架構が設置されており、前記既存の建築構造物の、前記車路を挟んだ反対側に、第2の建築構造物を増築すること、前記既存の建築構造物と、前記第2の建築構造物を連結すること、を含む。
このような構成によれば、増築部分に相当する第2の建築構造物は、既存の建築構造物の、車路を挟んだ反対側に増築されて連結されるため、第2の建築構造物と既存の車路間の車両の通行が容易に可能となる。したがって、車路と増築部分の間の動線を短く確保することができる。
また、第2の建築構造物は、既存の建築構造物の、車路を挟んだ反対側に増築されて連結されるため、第2の建築構造物に対して新たに車路を設置することなく、既存の車路を第2の建築構造物で共用することが可能である。すなわち、土地を効率的に利用可能である。
本発明の一態様においては、前記車路の外側の前記柱梁架構に対してブレースが設置されており、建築構造物の増築方法は、前記既存の建築構造物と前記第2の建築構造物の連結後に前記ブレースを撤去すること、撤去された前記ブレースを前記第2の建築構造物のブレースとして使用すること、を含む。
特に物流センターや工場においては、倉庫や作業場4に大きな空間が必要とされる一方で窓などの開口が少ないため、鉄骨ブレースが重要な耐震要素として、建築構造物1の外周に多く設置されており、これが、増築部分に相当する第2の建築構造物と既存の建築構造物間の往来の障害となる。しかし、上記のような構成によれば、車路の外側、すなわち図1に示される外周1aに位置する柱梁架構に設置された、第2の建築構造物への車両の通行の障害となるブレースを撤去するため、第2の建築構造物と既存の車路間の車両の通行が更に容易に可能となる。したがって、車路と第2の建築構造物の間の動線を更に短く確保することができる。
また、ブレースの撤去は、第2の建築構造物を既存の建築構造物に連結した後に行うため、第2の建築構造物の建築工事中や、第2の建築構造物と既存の建築構造物の連結工事中においても、ブレースは既存の建築構造物に設置された状態となっている。したがって、地震が発生した場合の、既存の建築構造物への影響を低減することが可能である。
また、撤去したブレースを第2の建築構造物のブレースとして使用するため、鋼材費を低減することが可能である。
本発明の一態様においては、ブレースがブレース接合部材によって前記柱梁架構に接合されており、前記ブレース接合部材は、前記ブレースの延在する方向に突出する仕口部と、前記柱梁架構の接合対象物の表面に平行に設置される固定板部を備えており、前記ブレースは、前記仕口部の先端に接合されており、前記固定板部は、前記接合対象物の表面にボルトで接合されており、建築構造物の増築方法は、前記ブレースとともに前記ブレース接合部材を撤去すること、を含む。
このような構成によれば、ブレースはブレース接合部材に接続されており、また、ブレース接合部材は、接合対象物の表面に平行に設置される固定板部によって、ボルトで取り付けられている。したがって、ブレースの撤去の際に、ブレース接合部材を取り外すことが容易に可能である。また、ブレース接合部材の撤去後においても、接合対象物の表面から突出するような残存物が残らないため、ブレース接合部材の設置されていた部分の外観の改善や、当該部分を跨ぐ移動を容易にするためのあと施工を必要としない。以上の理由により、施工コストを低減することが可能である。
本発明の一態様においては、前記既存の建築構造物の、前記車路の外側に位置する柱には、前記第2の建築構造物に向かって突出するように仕口部材が接合されており、前記既存の建築構造物の、前記車路の外側に位置するスラブは、前記第2の建築構造物に向かって突出する突出部を有しており、前記既存の建築構造物と前記第2の建築構造物を連結する際には、前記第2の建築構造物の梁を前記仕口部材に接合し、前記第2の建築構造物のスラブを前記突出部に接合する。
このような構成によれば、予め既存の建築構造物に、第2の建築構造物との接続のために仕口部材やスラブの突出部を設けているため、既存の建築構造物と第2の建築構造物の接続が容易である。したがって、施工を容易に行うことが可能である。
本発明の一態様においては、前記既存の建築構造物は、地面より下方に、基礎と、該基礎上に設置された免震装置を備えており、前記車路の外側は、地面が掘削されて、前記基礎の外周から外側上方に、地面に向かって漸次立ち上がる法面となっており、前記第2の建築構造物を増築する際には、前記法面を更に掘削して前記既存の建築構造物の基礎と同じ高さ位置に第2の建築構造物の基礎を構築し、前記第2の建築構造物の基礎の上に免震装置を設置し、前記既存の建築構造物と前記第2の建築構造物を連結する際には、前記既存の建築構造物と、前記第2の建築構造物の各々の前記基礎を連結する。
このような構成によれば、地面より下方に、基礎上に位置している免震ピットは、通常の建築構造物であれば土圧を受けるための免震擁壁が必要になるところ、基礎の外周から外側上方に、地面に向かって漸次立ち上がる法面となっているため、土圧がかからない構造となっている。したがって、擁壁は不要となり、塀やネットフェンスなどの簡易な構造で代用することができる。これにより、施工コストを低減することができる。
また、第2の建築構造物の増築において、基礎を施工する際には、地面より深く切削された法面を更に切削すればよいため、第2の建築構造物の施工を容易に行うことが可能である。
また、既存の建築構造物と第2の建築構造物を連結する際には、既存の建築構造物と、第2の建築構造物の各々の基礎を連結するため、既存の建築構造物と第2の建築構造物で一体となった免震ピット空間を構築することが可能となる。したがって、連結後の免震装置のメンテナンスを容易に行うことが可能である。
本発明によれば、車路と増築部分の動線を短縮可能な、車路を有する建築構造物の増築方法を提供することが可能となる。
本発明の実施形態として示した建築構造物の増築方法の増築対象となる建築構造物の平面図である。 上記増築対象となる建築構造物の側面図である。 上記増築対象となる建築構造物の側面図である。 上記増築対象となる建築構造物におけるブレースの接合構造を示す説明図である。 上記増築対象となる建築構造物におけるブレースの接合構造を示す説明図である。 上記増築対象となる建築構造物の拡大平面図である。 上記増築対象となる建築構造物の拡大側面図である。 本発明の実施形態として示した建築構造物の増築方法によって増築された建築構造物の平面図である。 本発明の実施形態として示した建築構造物の増築方法を示す側面図である。 本発明の実施形態として示した建築構造物の増築方法を示す側面図である。 本発明の実施形態として示した建築構造物の増築方法を示す側面図である。 ブレースの接合構造を示す側面図である。 従来の建築構造物の増築方法の説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1から図3を用いて、本発明の実施形態として示した建築構造物の増築方法の増築対象となる、既存の建築構造物1を説明する。図1は、既存の建築構造物1の1階の平面図である。図2、図3は、それぞれ、図1の既存の建築構造物1の、図1における上方向及び右方向からの側面図である。
本実施形態においては、既存の建築構造物1は物流センターであるが、工場等、他の用途として使用される建築構造物であってもよい。既存の建築構造物1は、図1に示される上、左、下、右の各方面の各々に、柱、梁や壁等により形成されている外周1a、1b、1c、1dを備えている。既存の建築構造物1は、図2、3に示されるように、4階建てであり、各階が図1に示される1階と略同様な間取りを有している。各階の大部分は倉庫4となっている。図1に示される倉庫4の内部は、実際には必要に応じて間仕切りで区切られている。
既存の建築構造物1の各階は、それぞれ車路2を有しており、車路2の両端には、上下階間の車路2を互いに接続するランプウェイ5が接続されている。これらのランプウェイ5と車路2を介して、各階に設置された倉庫4の近くまで車両が進入可能となっている。
車路2は、既存の建築構造物1の外周の一部に、外周に沿って設置されている。本実施形態においては、車路2は、車路2の外側の側辺2aが図1において上方に位置する外周1aに沿って設置されている。車路2の内側の側辺2cと倉庫4の間には、車路2に沿って、車路2から進入した車両に対する荷物の積載、荷卸を行うためのトラックバース3が設置されている。倉庫4はトラックバース3に向けて、図示しない荷物の搬入、搬出口を有しており、シャッターによって開閉可能となっている。図3に示されるように、車路2とトラックバース3のスラブは、倉庫4のスラブよりも低い位置に形成されている。
既存の建築構造物1は、図3に示されるように、地面Gより下方に、改良された地盤9上に設置された直接基礎(基礎)8と、直接基礎8上に設置された免震装置12を備えている。より具体的には、免震装置12は直接基礎8上に設置された下部フーチング14上に設置されている。免震装置12の上には上部フーチング13が形成されており、上部フーチング13上に設置された柱6、及び、柱6や上部フーチング13間を接続する梁7によって、既存の建築構造物1の柱梁架構が形成されている。
本実施形態においては、柱6は鉄筋コンクリートによって、また、梁7はH型鋼、すなわち鉄骨によって形成されている。図1に示される、車路2の位置する外周1aにおいては、柱梁架構は車路2の外側に、車路2の外側の側辺2aに沿って設置されている。車路2の外側に位置する柱梁架構は壁を有さず、したがって、車路2は外方に向けて開放されている。
図8を用いて後述するように、増築される第2の建築構造物51は、既存の建築構造物1の車路2を挟んだ反対側、すなわち、図1において上に位置する外周1aの外側に施工されて、既存の建築構造物1と第2の建築構造物51は連結される。既存の建築構造物1と第2の建築構造物51の連結を容易にするために、また、連結後に完成された建築構造物50の運用を容易にするために、既存の建築構造物1は、外周1aに位置する部分において、以下に説明するような、ブレースと柱梁架構との接合構造、及び、第2の建築構造物51との連結に備えた構造を備えている。
まず、図1に示される既存の建築構造物1の外周1aに位置するブレースと柱梁架構との接合構造に関して説明する。既存の建築構造物1は物流センターであるため、倉庫4として大きな空間が必要とされる一方で、窓などの開口が多く設置されなくともよい。したがって、図2、3に示されるように、ブレース10が、既存の建築構造物1を支える重要な耐震要素として、既存の建築構造物1の外周1a、1b、1c、1dに多く設置されている。
既存の建築構造物1は、第2の建築構造物が増築、連結される前においては、一つの独立した建物となっており、物流センターとして運用されている。したがって、増築前の建築構造物1においては、一つの独立した建物としての構造に対して最適となるように、ブレース10が設置されている。
ブレース10は、図2に示されるように、2本が組となり、柱梁架構に対して斜めになるように、なおかつ、2本の各々の下端が互いに対向して接合されている。これにより、2本のブレース10は略V字形状をなしている。上記のように、車路2の外側に位置する柱梁架構は壁を有さず、車路2は外方に向けて開放されているため、特に多くのブレース10が、車路2の位置する外周1aの柱梁架構に対して設置されている。本実施形態においては、ブレース10はH型鋼である。
以下に図4、5を用いて説明するように、車路2の外側の柱梁架構に対して、ブレース10はブレース接合部材20、30によって接合されている。図4(a)は図2のA矢視部分の拡大図であり、ブレース10の上端の、柱6及び梁7との接合構造を説明するものである。図4(b)は図4(a)のD−D´断面図である。ブレース10の上端は、ブレース上部接合部材20によって、柱6及び梁7に接合されている。
ブレース上部接合部材20は、仕口部20aと、柱梁架構の接合対象物の表面に平行に設置される固定板部20b、20cを備えている。ブレース上部接合部材20は、略矩形形状の鋼板からなる、本体板部20dを備えている。本体板部20dの頂点の一つ20eは内角が直角となっており、この頂点20eを形成する2つの端辺に、各端辺に対して垂直になるように2枚の鋼板が、それぞれ柱固定板部20b、梁固定板部20cとして接合されている。
ブレース上部接合部材20は、柱6と梁7との接合部に対して接合される。ブレース上部接合部材20が接合される柱6には、鋼板22が、柱6の表面6aと鋼板22の表面22bが連続して鉛直平面内に位置するように設置されている。柱6の孔22aに対応する位置には、袋ナット23が、袋ナット23の雌ネジ孔が孔22aを介して外部に連通するように設置されている。
ブレース上部接合部材20は、柱6と梁7との接合部に対して、柱6と梁7により形成される内角に本体板部20dの直角の頂点20eが位置して、柱固定板部20bの外側表面20sが柱6に設置された鋼板22の表面22bに、また、梁固定板部20cの外側表面20tが梁7の下側フランジの下面7aに、それぞれ接するように設置されている。
柱固定板部20b及び梁固定板部20cは、接合対象物の表面にボルト21で接合されている。すなわち、柱固定板部20bは、柱固定板部20bの内側表面20uから、柱固定板部20bに開設された孔20w、鋼板22の孔22a、及び袋ナット23の雌ネジ孔を挿通するように、ボルト21によって固定されている。また、梁固定板部20cは、梁固定板部20cの内側表面20vから、梁固定板部20cに開設された孔20xと、梁7の下フランジに開設された孔7cを挿通するように、ボルト21によって固定されている。
ブレース上部接合部材20の仕口部20aは、上記のようにブレース上部接合部材20が柱6と梁7との接合部に対して固定された時に、ブレース10の延在する方向Vに突出するように形成されている。仕口部20aの先端20rは、ブレース10の断面形状と同じ形状を有するように、すなわちH型に形成されている。ブレース10の上端は、仕口部20aの先端20rの先端に接合されている。
図5(a)は図2のB矢視部分の拡大図であり、ブレース10の下端の、梁7との接合構造を説明するものである。図5(b)は図5(a)の側面図である。ブレース10の下端は、ブレース下部接合部材30によって、梁7に接合されている。
ブレース下部接合部材30は、2つの仕口部30aと、柱梁架構の接合対象物の表面に平行に設置される梁上部固定板部(固定板部)30bを備えている。ブレース下部接合部材30は、略矩形形状の鋼板からなる、本体板部30dを備えている。本体板部30dの一端辺30eには、端辺30eに対して垂直になるように、鋼板である梁上部固定板部30bが接合されている。
ブレース下部接合部材30は、梁7の上部と、梁7上に構築された床スラブ(スラブ)11に対して接合される。ブレース下部接合部材30が接合される床スラブ11には、鋼板32が、床スラブ11の上面11bと鋼板32の表面32bが連続して水平平面内に位置するように設置されている。鋼板32には孔32aが開設されており、床スラブ11の孔32aに対応する位置には、袋ナット33が、袋ナット33の雌ネジ孔が孔32aを介して外部に連通するように設置されている。
H型鋼である梁7の上部フランジの上面7dと、鋼板32の下面32cの間には、これら上面7dと下面32cに垂直になるように、支持鋼板34が溶接により接合された状態で、床スラブ11内に埋設されている。支持鋼板34により、ブレース10からブレース下部接合部材30と鋼板32を介して伝達された力が、確実に梁7に伝達される。
ブレース下部接合部材30は、梁上部固定板部30bの下側表面30sが、梁7上の床スラブ11に設置された鋼板32の表面32bに接するように設置されている。梁上部固定板部30bは、接合対象物の表面にボルト31で接合されている。すなわち、梁上部固定板部30bは、梁上部固定板部30bの上側表面30uから、梁上部固定板部30bに開設された孔30w、鋼板32の孔32a、及び袋ナット33の雌ネジ孔を挿通するように、ボルト31によって固定されている。
ブレース下部接合部材30の2つの仕口部30aは、上記のようにブレース下部接合部材30が梁7に接合された鋼板32の表面32bに対して固定された時に、ブレース10の延在する方向V、Wに突出するように、形成されている。上記のように、2本のブレース10の下端は互いに対向して接合されて、略V字形状をなすように設置されている。したがって、2つの仕口部30aは、梁7を含む鉛直平面内を、上方かつ互いに反対側の水平方向である方向V、Wに向けて、それぞれ突出するように形成されている。仕口部30aの先端30rは、ブレース10の断面形状と同じ形状を有するように、すなわちH型に形成されている。ブレース10の下端は、仕口部30aの先端30rの先端に接合されている。
次に、既存の建築構造物1の、第2の建築構造物51との連結に備えた構造に関して説明する。図6は、図1のE矢視部の拡大図である。図8を用いて後述するように、第2の建築構造物51は、既存の建築構造物1の、車路2を挟んだ反対側に施工される。この、車路2の位置する外周1aに位置する部分に、既存の建築構造物1と第2の建築構造物51の連結を容易にするために、仕口部材40、及び、床スラブの突出部41が備えられている。
図7は、図6のF−F´断面図であり、図3のH矢視部の拡大図である。図7において、第2の建築構造物は、既存の建築構造物1の右方向に増築される。仕口部材40は、この第2の建築構造物が増築される方向に向かって、柱6及び上部フーチング13から突出するように接合されている。本実施形態においては、仕口部材40はH型鋼である。また、床スラブ11の突出部41は、同様に第2の建築構造物が増築される方向に向かって突出するように形成されている。
車路2の外側、すなわち直接基礎8の外側外周には、外周に沿って側溝42が設置されており、側溝42の更に外方は、地面Gが掘削されて、直接基礎8の外周から外側上方に、地面Gに向かって漸次立ち上がる法面G1となっている。直接基礎8の上面と、床スラブ11の突出部41の間には、ネットフェンス43が接合されている。
上記したような既存の建築構造物1に対し、第2の建築構造物が増築されて、既存の建築構造物1に連結される。図8は、第2の建築構造物51が増築、連結された、建築構造物50の平面図である。第2の建築構造物51は、既存の建築構造物1の、車路2を挟んだ反対側に増築されている。第2の建築構造物51は、既存の建築構造物1の車路2に面するトラックバース53を備えており、トラックバース53の車路2と反対側には、倉庫54が設置されている。第2の建築構造物51が運用される際には、既存の建築構造物1の車路2を第2の建築構造物51の車路として共用する。
次に、既存の建築構造物1の増築方法を、図9から図11を用いて説明する。
まず、図9に示すように、既存の建築構造物1の、車路2を挟んだ反対側に、第2の建築構造物51を増築する。より詳細には、図7に示される法面G1を掘削して平坦面G2とし、平坦面G2に対して、既存の建築構造物1の直接基礎8と同じ高さ位置に、第2の建築構造物51の直接基礎(基礎)52を構築する。直接基礎52の上には、下部フーチング55を介して、免震装置64を設置する。免震装置64の上には上部フーチング56を設置し、以降既存の建築構造物1と同様に、柱57、及び、柱57や上部フーチング56を接続する梁58による柱梁架構を構築する。
第2の建築構造物51の、既存の建築構造物1に面する柱57及び上部フーチング56には、既存の建築構造物1に向かって突出するように仕口部材60が接合されている。また、第2の建築構造物51の床スラブ(スラブ)59は、既存の建築構造物1に向かって突出する突出部61を有している。第2の建築構造物51の各階の天井高は、既存の建築構造物1と同じになるように、第2の建築構造物51を施工する。これにより、既存の建築構造物1の各階の仕口部材40及び床スラブ11の突出部41は、第2の建築構造物51の各階の仕口部材60及び床スラブ59の突出部61と同じ高さに位置している。
第2の建築構造物51が施工された後に、既存の建築構造物1の側溝42は撤去する。
次に、既存の建築構造物1と、第2の建築構造物51を連結する。連結においては、まず、既存の建築構造物1のネットフェンス43を撤去し、既存の建築構造物1と第2の建築構造物51の直接基礎8、52間の地面G2を掘削して、図10に示されるように、直接基礎8、52を連結し、連結基礎70を構築する。
更に、第2の建築構造物51の仕口部材60と既存の建築構造物1の仕口部材40間を、図11に示されるように連結梁71で接合することで、第2の建築構造物51の梁を既存の建築構造物1の仕口部材40に接合する。また、第2の建築構造物51の床スラブ59の突出部61と既存の建築構造物1の床スラブ11の突出部41間を連結スラブ72で接合することで、第2の建築構造物51の床スラブ59を既存の建築構造物1の突出部41に接合する。
最後に、図2に示される、建築構造物1の車路2の位置する外周1aに設置されているブレース10を撤去する。ブレース10の撤去とともに、図4、5に示される、ブレース10を柱梁架構に接合するブレース上部接合部材20、ブレース下部接合部材30を撤去する。
撤去されたブレース10は、第2の建築構造物51のブレースとして使用する。
次に、上記の実施形態として示した、建築構造物の増築方法の作用、効果について説明する。
上記のような建築構造物の増築方法においては、図8に示されるように、増築部分に相当する第2の建築構造物51は、既存の建築構造物1の、車路2を挟んだ反対側に増築されて連結されるため、第2の建築構造物51と既存の車路2間の車両の通行が容易に可能となる。したがって、第2の建築構造物51に対して新たに車路を設置することなく、既存の車路2を第2の建築構造物51で共用することが可能である。すなわち、土地の利用効率を悪くすることなく、車路2と第2の建築構造物51の間の動線を短く確保することができる。
このとき、車路2の外側、すなわち外周1aに位置する柱梁架構に設置された、第2の建築構造物51への車両の通行の障害となるブレース10を撤去するため、第2の建築構造物51と既存の車路2間の車両の通行が更に容易に可能となる。したがって、車路2と第2の建築構造物51の間の動線を更に短く確保することができる。
また、ブレースの撤去は、第2の建築構造物51を既存の建築構造物1に連結した後に行うため、第2の建築構造物51の建築工事中や、第2の建築構造物51と既存の建築構造物1の連結工事中においても、ブレースは既存の建築構造物1に設置された状態となっている。したがって、地震が発生した場合の、既存の建築構造物1への影響を低減することが可能である。
また、既存の建築構造物1においては、車路2が外方に向けて開放されるように施工されているので、既存の建築構造物1と第2の建築構造物51の往来を容易にするために、第2の建築構造物51の位置する外周の、壁等の構成要素を、撤去する必要がない。したがって、施工工数を低減可能である。
また、図4、5に示されるように、ブレース10はブレース接合部材20、30に接続されており、また、ブレース接合部材20、30は、接合対象物6、7の表面に平行に設置される固定板部20b、20c、30bによって、ボルト21、31で取り付けられている。したがって、ブレース10の撤去の際に、ブレース接合部材20、30を取り外すことが容易に可能である。また、ブレース接合部材20、30の撤去後において、接合対象物6、7の表面に新たに露出するのは鋼板22、32や梁7のフランジ表面であり、接合対象物6、7の表面から突出するような残存物が残らないため、ブレース接合部材20、30の設置されていた部分の外観の改善や、当該部分を跨ぐ移動を容易にするためのあと施工を必要としない。以上の理由により、施工コストを低減することが可能である。
また、撤去したブレースを第2の建築構造物51のブレースとして使用するため、鋼材費を低減することが可能である。
また、図7に示されるように、予め既存の建築構造物1に、第2の建築構造物51との接続のために仕口部材40やスラブの突出部41を設けているため、既存の建築構造物1と第2の建築構造物51の接続が容易である。したがって、施工を容易に行うことが可能である。
また、図7に示されるように、増築前の既存の建築構造物1においては、地面Gより下方に、直接基礎8上に位置している免震ピットは、通常の建築構造物であれば土圧を受けるための免震擁壁が必要になるところ、直接基礎8の外周から外側上方に、地面に向かって漸次立ち上がる法面G1となっているため、土圧がかからない構造となっている。したがって、擁壁は不要となり、塀やネットフェンス43などの簡易な構造で代用することができる。これにより、施工コストを低減することができる。
また、第2の建築構造物51の増築において、直接基礎8を施工する際には、地面Gより深く切削された法面G1を更に切削すればよいため、第2の建築構造物51の施工を容易に行うことが可能である。
また、既存の建築構造物1と第2の建築構造物51を連結する際には、図10に示されるように、既存の建築構造物1と、第2の建築構造物51の各々の基礎を連結するため、既存の建築構造物1と第2の建築構造物51で一体となった免震ピット空間を構築することが可能となり、したがって、連結後の免震装置12、64のメンテナンスを容易に行うことが可能である。
なお、本発明の建築構造物の増築方法は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において他の様々な変形例が考えられる。
例えば、上記の実施形態において、既存の建築構造物1は物流センターであったが、車路を有するものであれば、上記のように工場であってもよいし、他の用途で使用される建築構造物であってよい。
また、上記の実施形態において、柱は鉄筋コンクリートによって、また、梁はH型鋼によって形成されているものとしたが、梁を鉄筋コンクリートで形成してもよいし、柱、梁を鉄骨鉄筋コンクリート、コンクリート充填鋼管や、T型鋼等の他の形状の鉄骨が使用されていてもよい。図12に、梁として鉄筋コンクリートを使用した場合の、ブレース下部接合部材30と梁7との接合構造を示す。本接合構造は、図5に示した梁が鉄骨の場合とは、ブレース下部接合部材30の載置される鋼板32が、図5に示される支持鋼板34によって鉄骨に接合されていない点を除き、同じ構成を有している。
また、上記の実施形態において、ブレースはH型鋼としたが、柱や梁と同様、他の形状、材質を有するものであってもよい。
また、既存の建築構造物1の外周1aから撤去したブレースは、第2の建築構造物51のどの部分に使用されても構わない。しかしながら、第2の建築構造物51の、図8に示される既存の建築構造物1の外周1aとは反対側の外周2aは、外周1aと同じ方向に延在する外周であるため外周1aと柱スパンが同じである場合が多い。したがって、ブレース10は、外周1aと直交して隣接する外周2b、2cよりも、外周1aとは反対側の外周2aへ移設した方が、ブレース10の加工作業を必要とせず、施工コストを低減することが可能である。
また、撤去されたブレース接合部材も、ブレースとともに、第2の建築構造物51に移設して再利用しても構わない。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
1 既存の建築構造物
1a 外周
1b 外周
1c 外周
1d 外周
2 車路
3 トラックバース
4 倉庫
5 ランプウェイ
6 柱
7 梁
8 直接基礎(基礎)
10 ブレース
11 床スラブ(スラブ)
12 免震装置
20 ブレース上部接合部材(ブレース接合部材)
20a 仕口部
20b 柱固定板部(固定板部)
20c 梁固定板部(固定板部)
21 ボルト
30 ブレース下部接合部材(ブレース接合部材)
30a 仕口部
30b 梁上部固定板部(固定板部)
31 ボルト
40 仕口部材
41 突出部
51 第2の建築構造物
52 基礎
53 トラックバース
54 倉庫
57 柱
58 梁
59 床スラブ
60 仕口部材
61 突出部
64 免震装置
G1 法面

Claims (5)

  1. 車路を有する建築構造物の増築方法であって、
    既存の建築構造物の外周の一部には、該外周に沿って車路が設置されており、該車路の外側には、該車路に沿って前記既存の建築構造物を支持する柱梁架構が設置されており、
    前記既存の建築構造物の、前記車路を挟んだ反対側に、第2の建築構造物を増築すること、
    前記既存の建築構造物と、前記第2の建築構造物を連結すること、
    を含む、車路を有する建築構造物の増築方法。
  2. 前記車路の外側の前記柱梁架構に対してブレースが設置されており、
    前記既存の建築構造物と前記第2の建築構造物の連結後に前記ブレースを撤去すること、
    撤去された前記ブレースを前記第2の建築構造物のブレースとして使用すること、
    を含む、請求項1に記載の車路を有する建築構造物の増築方法。
  3. ブレースがブレース接合部材によって前記柱梁架構に接合されており、
    前記ブレース接合部材は、前記ブレースの延在する方向に突出する仕口部と、前記柱梁架構の接合対象物の表面に平行に設置される固定板部を備えており、
    前記ブレースは、前記仕口部の先端に接合されており、
    前記固定板部は、前記接合対象物の表面にボルトで接合されており、
    前記ブレースとともに前記ブレース接合部材を撤去すること、
    を含む、請求項1に記載の車路を有する建築構造物の増築方法。
  4. 前記既存の建築構造物の、前記車路の外側に位置する柱には、前記第2の建築構造物に向かって突出するように仕口部材が接合されており、
    前記既存の建築構造物の、前記車路の外側に位置するスラブは、前記第2の建築構造物に向かって突出する突出部を有しており、
    前記既存の建築構造物と前記第2の建築構造物を連結する際には、前記第2の建築構造物の梁を前記仕口部材に接合し、前記第2の建築構造物のスラブを前記突出部に接合する、請求項1から3のいずれか一項に記載の車路を有する建築構造物の増築方法。
  5. 前記既存の建築構造物は、地面より下方に、基礎と、該基礎上に設置された免震装置を備えており、
    前記車路の外側は、地面が掘削されて、前記基礎の外周から外側上方に、地面に向かって漸次立ち上がる法面となっており、
    前記第2の建築構造物を増築する際には、前記法面を更に掘削して前記既存の建築構造物の基礎と同じ高さ位置に第2の建築構造物の基礎を構築し、前記第2の建築構造物の基礎の上に免震装置を設置し、
    前記既存の建築構造物と前記第2の建築構造物を連結する際には、前記既存の建築構造物と、前記第2の建築構造物の各々の前記基礎を連結する、請求項1から4のいずれか一項に記載の車路を有する建築構造物の増築方法。
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