JP2017106180A - 作業車及びフロントローダ - Google Patents
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Abstract
Description
機体に着脱可能なフロントローダと、
前記フロントローダを前記機体に装着する装着機構と、が備えられており、
前記装着機構に、前記機体に設けられた被係合部材と、前記フロントローダに設けられ、前記被係合部材に係合可能な係合部材と、が備えられており、
前記装着機構は、前記係合部材が前記被係合部材に係合することにより、前記フロントローダを前記機体に装着することにある。
前記装着機構に、前記フロントローダに設けられ、前記被係合部材を支持可能な支持部材が備えられており、
前記係合部材は、前記被係合部材が前記支持部材に支持された状態で、前記被係合部材に係合すると好適である。
前記係合部材を前記被係合部材に係合する係合位置と前記被係合部材と係合しない非係合位置とに切替え操作する操作部材が備えられていると好適である。
前記フロントローダに、作業具を支持する左右一対のブームと、前記ブームの基端部を機体左右方向に延びる揺動軸心周りで揺動可能に支持すると共に前記機体に着脱可能に取り付けられる左右一対のサイドフレームと、が備えられており、
前記操作部材は、前記サイドフレームの内部に収容されており、オペレータが搭乗する運転部から人為操作可能であると好適である。
機体に着脱可能なフロントローダであって、
前記フロントローダを前記機体に装着する装着機構が備えられており、
前記装着機構に、前記機体側の被係合部材に係合可能な係合部材が備えられており、
前記装着機構は、前記係合部材が前記被係合部材に係合することにより、前記フロントローダを前記機体に装着することにある。
図1及び図2には、スタンド18付きのフロントローダ3を備えたトラクタ(本発明に係る「作業車」に相当)を示している。本トラクタには、機体フレーム1と、機体フレーム1を支持するホイール式の走行装置2と、が備えられている。走行装置2には、左右一対の前輪2Fと、左右一対の後輪2Bと、が備えられている。
フロントローダ3には、左右一対のブーム11と、左右一対のサイドフレーム12と、バケット13(本発明に係る「作業具」に相当)と、が備えられている。左右一対のブーム11は、それぞれ、ボンネット4の左側と右側から機体前方の位置まで延びている。左右一対のブーム11は、機体左右方向に延びる接続パイプ14によって接続されている。ブーム11は、サイドフレーム12の上端部に機体左右方向に延びる揺動軸心X1周りで揺動可能に支持されている。ブーム11とサイドフレーム12とに亘って、ブーム11を揺動駆動する油圧シリンダ15が設けられている。
図2及び図3に示すように、本トラクタには、フロントローダ3を着脱する際に、フロントローダ3を自立させるために、フロントローダ3を支持するスタンド18が備えられている。スタンド18は、フロントローダ3を支持する使用姿勢(図4参照)とブーム11の長手方向に沿う収納姿勢(図3参照)とに亘って、支軸16に揺動軸心X2周りで揺動可能に支持されている。すなわち、バケット13の揺動軸心X2とスタンド18の揺動軸心X2とは、同一の軸心上に設定されている。
ブーム11とスタンド体19とに亘ってリンク機構21が設けられている。リンク機構21は、機体左右方向において、ブーム11とスタンド体19との間に位置している。リンク機構21には、ブーム11側の第一リンク部材22と、スタンド体19側の第二リンク部材23と、が備えられている。第一リンク部材22と第二リンク部材23とは、連結軸24を介して相対揺動可能に連結されている。第二リンク部材23のうち第一リンク部材22側の端部には、連結軸24が挿通される長孔23aが形成されている。
スタンド18を収納姿勢に保持するロック状態と当該ロック状態を解除する解除状態とに切替え可能なスタンドロック機構25が設けられている。本実施形態では、スタンドロック機構25は、左側のスタンド体19と左側のブーム11とに亘って設けられている。スタンドロック機構25には、ピン26と、ピン26に係合可能なフック27と、が備えられている。ピン26は、左側のスタンド体19の遊端部に、機体横内方に突出する状態で設けられている。フック27は、左側のブーム11のうち機体横内側の側部に、ピン26に係合する係合位置とピン26と係合しない非係合位置とに亘って、機体左右方向に延びる揺動軸心X3周りで揺動可能に支持されている。フック27は、左側のブーム11の長手方向中間部に位置している。具体的には、フック27は、左側のブーム11のうち油圧シリンダ15が接続される箇所と接続パイプ14が接続される箇所との間に位置している。
運転部5から手動で操作可能に構成され、スタンドロック機構25をロック状態と解除状態とに切替え操作するスタンド操作レバー28が設けられている。スタンド操作レバー28は、フック27の係合位置に対応するロック位置と、フック27の非係合位置に対応する解除位置とに切替え可能であると共に、ロック位置と解除位置にそれぞれ位置保持可能である。スタンド操作レバー28は、左側のブーム11のうち機体横内側の側部に、機体左右方向に延びる揺動軸心X4周りで揺動可能に支持されている。スタンド操作レバー28は、左側のブーム11の遊端部に位置している。具体的には、スタンド操作レバー28は、前輪2Fの回転軸心よりも後側で前輪2Fの上方に位置している。
スタンドロック機構25とスタンド操作レバー28とを連動連係する連動機構29が設けられている。連動機構29は、左側のブーム11の機体横内側に位置している。連動機構29には、スタンド操作レバー28側の第一アーム30と、フック27側の第二アーム31と、第一アーム30と第二アーム31とに亘る連係ロッド32と、が備えられている。第一アーム30は、スタンド操作レバー28と一体的に揺動可能である。第二アーム31は、フック27と一体的に揺動可能である。
図4に示すように、フロントローダ3が機体に装着されていない状態において、フロントローダ3を自立させるべく、スタンド18が使用姿勢に切り替えられている。そして、機体を前進させると共に、機体側とフロントローダ3側とを油圧ホース(図示省略)によって接続して、フロントローダ3を取付フレーム1Aに装着することができる。なお、本トラクタには、フロントローダ3を機体に装着する左右一対の装着機構55が備えられているが、これについては、詳しくは後述する。
図9に示すように、左右一対のブーム11の遊端部には、バケット取付フレーム38が支軸16を介して機体左右方向に延びる揺動軸心X2周りで揺動可能に支持されている。ブーム11の遊端部には、支軸16が挿通されるボス部11aが設けられている。バケット取付フレーム38には、バケット13が着脱可能に取り付けられている。バケット取付フレーム38には、左右一対のフレーム本体39と、左右一対の連結部40と、が備えられている。
フレーム本体39の背部には、バケット13をバケット取付フレーム38に固定するロック状態と当該ロック状態を解除する解除状態とに切替え可能な左右一対のバケットロック機構41が設けられている。バケットロック機構41には、フレームボス部材42と、バケットロックピン43と、操作ハンドル44と、が備えられている。
図10から図12に示すように、フレームボス部材42は、ブーム11(ボス部11a)の機体横外端よりも機体横外側に位置する状態でフレーム本体39の背面に沿って縦方向に延びている。フレームボス部材42は、フレーム本体39に溶接固定されている。
バケットロックピン43は、ロック状態に対応するロック位置(図10の実線で示す位置)と解除状態に対応する解除位置(図10の二点鎖線で示す位置)とに亘ってフレームボス部材42にスライド可能に支持されている。フレーム本体39及びバケット13には、バケットロックピン43が挿通可能なロック孔39a、13a、13bが形成されている。
操作ハンドル44は、フレーム本体39側の支軸39bに揺動軸心Y1周りで揺動可能に支持されている。操作ハンドル44の一端部は、ストッパー46にボルト固定されている。操作ハンドル44の他端部には、持ち手44aが形成されている。
フレーム本体39には、バケット13の背面に沿って縦方向に延びる本体部39Aと、フレーム本体39の上端部に形成され、バケット13の背部のうち上部が取り付けられる上取付部39Bと、フレーム本体39の下端部に形成され、バケット13の背部のうち下部が取り付けられる下取付部39Cと、が備えられている。フレーム本体39には、上取付部39Bと下取付部39Cとに亘って縦方向に延びる縦板48が溶接固定されている。縦板48は、フレームボス部材42よりも機体横外側に位置している。
連結部40には、外側連結板35と、内側連結板36と、が備えられている。外側連結板35と内側連結板36とに亘って、ブーム11側のストッパー50に当接可能なストッパー51が設けられている。バケット13のダンプ動作中に、連結部40側のストッパー51がブーム11側のストッパー50に当接することにより、バケット13が最ダンプ位置に位置決めされる。
図10に示すように、操作ハンドル44を図10の実線で示す位置まで揺動操作すると、バケットロックピン43がフレームボス部材42に沿って下方に移動して、フレーム本体39側のロック孔39a、バケット13側のロック孔13a、13bに挿通される。その際、操作ハンドル44のうち第一当接部44bが縦板48に当接することにより、操作ハンドル44がそれ以上揺動しない。そして、操作ハンドル44がスプリング47の付勢力によって第一当接部44bが縦板48に当接する状態に保持される。こうして、バケットロック機構41をロック状態に切り替えることができる。
図13及び図14に示すように、装着機構55には、取付フレーム1Aに設けられた取付フレームボス部56(本発明に係る「被係合部材」に相当)と、サイドフレーム12に設けられ、取付フレームボス部56に係合可能なフック57(本発明に係る「係合部材」に相当)と、サイドフレーム12に設けられ、取付フレームボス部56を支持可能なストッパー58(本発明に係る「支持部材」に相当)と、が備えられている。
取付フレームボス部56は、取付フレーム1Aの上端部に取付フレーム1Aを機体左右方向に貫通する状態で設けられている。取付フレームボス部56の左端部と右端部は、それぞれ、取付フレーム1Aから左方と右方に突出している。
フック57は、取付フレームボス部56に係合する係合位置(図14の実線で示す位置)と取付フレームボス部56と係合しない非係合位置(図14の二点鎖線で示す位置)とに切替え可能である。フック57は、マウントピン33を介してサイドフレーム12に機体左右方向に延びる揺動軸心X5周りで揺動可能に支持されている。フック57は、サイドフレーム12の内部に収容されている。具体的には、フック57は、左右一対の側板12Aの間に配置されている。
ストッパー58には、左右一対のストッパー体58Aが備えられている。左右一対のストッパー体58Aは、それぞれ、左右一対の側板12Aの内側面に溶接固定されている。ストッパー58は、サイドフレーム12の下端部に設けられたピン59と接続板60によって接続されている。
運転部5から手動で操作可能に構成され、フック57を係合位置と非係合位置とに切替え操作するフック操作レバー63(本発明に係る「操作部材」に相当)がけられている。フック操作レバー63は、弾性変形可能な板状部材によって構成されている。フック操作レバー63は、接続体62に連結されている。フック操作レバー63は、サイドフレーム12の内部に収容されている。具体的には、フック操作レバー63は、左右一対の側板12Aの間に配置されている。
図16に示すように、マウントピン33のうちサイドフレーム12から機体横外方に突出する部分には、固定板65が溶接固定されている。固定板65がサイドフレーム12側の被固定板66にボルト67によって固定されることにより、マウントピン33の回り止め及び抜け止めがなされている。
図17に示すように、フロントローダ3がスタンド18に支持された状態(図4に示す状態)から、バケット13をダンプ動作させて、サイドフレーム12側のピン59を取付フレーム1A側の凹部69に嵌め込む。そうすると、図18に示すように、取付フレームボス部56がストッパー58のうち入口部58bに位置してフック57に接触することになって、フック57が係合位置から非係合位置側に揺動すると共に、フック操作レバー63が弾性変形しながらガイド溝64Aのうち斜めガイド部64c上の途中位置まで揺動することになる。
(1)上記実施形態では、本発明に係る「被係合部材」が取付フレームボス部56によって構成されているが、例えば、中実の丸棒部材によって構成されていてもよい。
5 運転部
11 ブーム
12 サイドフレーム
13 バケット(作業具)
55 装着機構
56 取付フレームボス部(被係合部材)
57 フック(係合部材)
58 ストッパー(支持部材)
63 フック操作レバー(操作部材)
X1 揺動軸心
Claims (5)
- 機体に着脱可能なフロントローダと、
前記フロントローダを前記機体に装着する装着機構と、が備えられており、
前記装着機構に、前記機体に設けられた被係合部材と、前記フロントローダに設けられ、前記被係合部材に係合可能な係合部材と、が備えられており、
前記装着機構は、前記係合部材が前記被係合部材に係合することにより、前記フロントローダを前記機体に装着する作業車。 - 前記装着機構に、前記フロントローダに設けられ、前記被係合部材を支持可能な支持部材が備えられており、
前記係合部材は、前記被係合部材が前記支持部材に支持された状態で、前記被係合部材に係合する請求項1に記載の作業車。 - 前記係合部材を前記被係合部材に係合する係合位置と前記被係合部材と係合しない非係合位置とに切替え操作する操作部材が備えられている請求項1又は2に記載の作業車。
- 前記フロントローダに、作業具を支持する左右一対のブームと、前記ブームの基端部を機体左右方向に延びる揺動軸心周りで揺動可能に支持すると共に前記機体に着脱可能に取り付けられる左右一対のサイドフレームと、が備えられており、
前記操作部材は、前記サイドフレームの内部に収容されており、オペレータが搭乗する運転部から人為操作可能である請求項3に記載の作業車。 - 機体に着脱可能なフロントローダであって、
前記フロントローダを前記機体に装着する装着機構が備えられており、
前記装着機構に、前記機体側の被係合部材に係合可能な係合部材が備えられており、
前記装着機構は、前記係合部材が前記被係合部材に係合することにより、前記フロントローダを前記機体に装着するフロントローダ。
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