JP2017106166A - 断熱パネルの製造方法および断熱パネル - Google Patents

断熱パネルの製造方法および断熱パネル Download PDF

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Abstract

【課題】断熱パネルの裏面材の表面に生じる発泡性断熱材に起因する凹凸を少なくすることができる断熱パネルの製造方法およびその断熱パネルを提供する。【解決手段】本断熱パネルの製造方法は、真空断熱材14を表面材11の幅方向の中央部に備えたパネル基礎部20を、発泡性断熱材の注入機31に対して相対移動させながら、発泡性断熱材16をパネル基礎部20に上面側より充填するようにした製造方法である。パネル基礎部20は真空断熱材14の幅方向に直交する方向の端部に隣接する端部パネル15を備え、かつ、端部パネル15は少なくともパネル基礎部20の幅方向に直交する方向の両端部に配されており、真空断熱材14および端部パネル15の厚み、幅寸法を略同一となっている。【選択図】図1

Description

本発明は、真空断熱材を表面材の幅方向の中央部に備えたパネル基礎部を発泡性断熱材の注入機に対して相対移動させながら、発泡性断熱材をパネル基礎部の上面側より充填するようにした断熱パネルの製造方法およびその断熱パネルに関する。
従来のこの種の断熱パネルとして、製造の際の搬送方向(断熱パネルの長手方向)における真空断熱材の両端側に、幅方向に切断することが可能な端部パネルを備えたものが提案されている(特許文献1参照)。
この端部パネルは、パネル基礎部の長手方向の端部に、発泡性断熱材を収容させるための空間ができるように予め設けられている。このようにスペースを設けて端部パネルを配置することで、断熱パネルの長手方向の端部において、その空間に充填される発泡性断熱材により表面材が接着され、それにより端部における剥がれを防止できるようになっている。
ようするに、この種の断熱パネルには、幅方向の中央部では、長手方向の全長において、真空断熱材と発泡性断熱材が積層された部位と、端部パネルと発泡性断熱材が積層された部位と、発泡性断熱材のみの層との3種の層構造が形成されている。
特開2013−83388号公報
このように、断熱パネルが上記のように長手方向に沿って複数の異なる層構造が配されていれば、発泡性断熱材の上面に裏面材が取り付けられたのちに、裏面材の表面に、異なる層構造に起因して凹凸が生じるおそれがある。特に、発泡性断熱材のみによる層構造の部位は厚みが変化しやすく、凹んだり、膨れたりするおそれがある。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、断熱パネルの裏面材の表面に生じる発泡性断熱材に起因する凹凸を少なくすることができる断熱パネルの製造方法およびその断熱パネルを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の断熱パネルの製造方法は、真空断熱材を表面材の幅方向の中央部に備えたパネル基礎部を、発泡性断熱材の注入機に対して相対移動させながら、発泡性断熱材をパネル基礎部に上面側より充填するようにした断熱パネルの製造方法であって、パネル基礎部は真空断熱材の幅方向に直交する方向の端部に隣接する端部パネルを備え、かつ、端部パネルは少なくともパネル基礎部の幅方向に直交する方向の両端部に配されており、真空断熱材および端部パネルの厚み、幅寸法を略同一としたことを特徴とする。
また、本発明の断熱パネルは、真空断熱材を表面材の幅方向の中央部に備えたパネル基礎部と、パネル基礎部の上面側および幅方向の側方に充填された発泡性断熱材と、発泡性断熱材の上面側に配された裏面材とを有した断熱パネルであって、パネル基礎部は真空断熱材の幅方向に直交する方向の端部に隣接する端部パネルを備え、かつ、端部パネルは少なくともパネル基礎部の幅方向に直交する方向の両端部に配されており、真空断熱材および端部パネルの厚み、幅寸法が略同一とされることを特徴とする。
本発明の断熱パネルの製造方法によれば、上述したような手順になっているため、断熱パネルの裏面材の表面に生じる、発泡性断熱材に起因する凹凸を少なくすることができる。
また、本発明の断熱パネルによれば、上述したような構成になっているため、断熱パネルの長手方向に沿って裏面材の表面に生じる、発泡性断熱材に起因する凹凸を少なくすることができる。
(a)は本発明の一実施形態に係る断熱パネルの要部(製造前のパネル基礎部)の斜視図、(b)は拡大部分縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る断熱パネルの製造方法の模式説明図である。 (a)は図2に示した製造設備の幅方向の拡大縦断面図、(b)は他の例を示す製造設備の幅方向の拡大縦断面図である。 (a)は断熱パネルの平面図、(b)は(a)のA−A線に対応した断面図、(c)は(a)のB−B線に対応した断面図である。 本発明の他の実施形態に係る断熱パネルの製造方法の模式説明図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面にもとづいて説明する。
まず、以下に説明する断熱パネルの製造方法の2つの実施形態の共通的な基本事項について説明する。
本断熱パネルの製造方法は、真空断熱材14を表面材11の幅方向の中央部に備えたパネル基礎部20を、発泡性断熱材の注入機31(以下、たんに注入機31と記載する)に対して相対移動させながら、発泡性断熱材16をパネル基礎部20に上面側より充填するようにした製造方法である。パネル基礎部20は真空断熱材14の幅方向に直交する方向の端部に隣接する端部パネル15を備えている。なおかつ、端部パネル15は少なくともパネル基礎部20の幅方向に直交する方向の両端部に配されており、真空断熱材14および端部パネル15の厚み、幅寸法が略同一とされる(以上、図1〜図4および図5参照)。
ついで、図1〜図4に示した実施形態に係る断熱パネルの製造方法の詳細について説明する。
この製造方法によって製される断熱パネル10は、住宅などの床や壁、天井などに取り付けて使用する長方形の平板状のものである。断熱パネル10は、上述したように、表面材11と裏面材12との間に真空断熱材14および端部パネル15が配され、真空断熱材14および端部パネル15の上方を含む周囲等には発泡性断熱材16が充填された構造となっている。
なお、本断熱パネルの製造方法においては、表面材11を下側に配して製造するものであり、断熱パネル10は上部に裏面材12が配されるように製造されるようになっているため、本明細書では、この上下関係を基準として上、下を規定している。
本断熱パネルの製造方法では、図1に示したパネル基礎部20が用いられる。本実施形態では、図2に示すように、このパネル基礎部20を搬送装置30(ベルトコンベア)で搬送しながら断熱パネル10を製造する方法を採用している。
この製造方法では、断熱パネル10の通常の使用時とは天地を逆にして、つまり表面材11を下にして、その上に真空断熱材14および端部パネル15を配した状態のパネル基礎部20を搬送装置30で搬送するようになっている。
パネル基礎部20は、図1に示すように平面外形が長方形状をなしており、外形をなす表面材11の短手方向(幅方向)の両端部には表面側に突出した枠部13が設けられている。表面材11の上面側の枠部13間には、幅方向に並んだ列ブロック25が配されている。列ブロック25のそれぞれは、2つの同一長方形状の真空断熱材14と、3つの端部パネル15とを1列に交互に並べてなる。
列ブロック25間、つまり幅方向に並んだ真空断熱材14間には表面材11の長手方向の端部から他の端部まで連通した空間が形成され、それぞれの列ブロック25の幅方向の外側にも表面材11の長手方向の端部から他の端部まで通じる空間が設けられている。ようするに、4つの真空断熱材14はいずれも、表面材11の4つの端縁に接することなく、幅方向の中央部にそれぞれが接触しないように配されている。
列ブロック25内の2つの真空断熱材14の間には断熱材料よりなる端部パネル15が配され、列ブロック25内の各真空断熱材14の長手方向の両外側にも端部パネル15が配されている。これらの3つの端部パネル15は真空断熱材14と隣接するように配されており、かつ、両端側の端部パネル15は表面材11の端部の端面にいたるまで隙間なく配されている。
これらの列ブロック25は、長手方向の端部から他の端部にいたるまで、高さは一定であり、幅方向の両側端面はほとんど段差のない面とされる。つまり、列ブロック25内の真空断熱材14および端部パネル15の厚み寸法は略同一とされ、それらの幅寸法も略同一とされる。なお、真空断熱材14および端部パネル15の長手方向の長さ寸法については、相互の関係はない。
また、2列の列ブロック25において、真空断熱材14、端部パネル15についての位置関係は相互に同じとされる。なお、列ブロック25内における両端の端部パネル15は、図1の例のように同長さ寸法、同形状とすることが望ましいが、これには限定されない。また、列ブロック25内の2つの真空断熱材14間に配した端部パネル15は、図1の例のように、両端に配したものの約2倍とすることが望ましいが、これには限定されない。
ついで、各部材の材質等を含めさらに詳細に説明する。
表面材11としては、木材や石膏、樹脂などを材料とした板材を使用できる。また、枠部13としては木材や硬質ウレタン等の断熱性樹脂を材料とした角棒体を使用でき、その高さ寸法を真空断熱材14、端部パネル15の厚さ寸法よりも大きくすることが望ましい。
真空断熱材14としては、芯材をガスバリア性の包装材で外装して真空吸引することにより形成されたものなどを使用できる。特に本実施形態の例では、厚み寸法を枠部13の高さ寸法よりも小さくし、平面視形状を略矩形とした薄型のパネル体を用いている。
端部パネル15としては、上述したように断熱材料で形成されていることが望ましく、特に後述する発泡性断熱材16と同じ材質の材料で形成されていることが望ましい。たとえば、硬質発泡ウレタン、発泡ポリエチレンなどを用いて製されたものを好適に使用することができる。また、端部パネル15としてグラスウールを材料としたものを用いてもよい。
また、図1(b)の拡大部分縦断面図に示したように、端部パネル15には厚み方向に連通した開口孔15aを有している。図1(a)で梨地状に示したように微小な開口孔15aが多数形成されていることが望ましい。この開口孔15aは、断熱パネル10の製造過程において注入する発泡性断熱材16の液状材料16aを上から下へと浸透させるための孔である。
このようなパネル基礎部20は、トレイ21(図3参照)の凹部21aに収容された状態で搬送装置30を用いて搬送される。トレイ21は、パネル基礎部20を載置、収容できる凹部21aを有した平面視矩形の幅広凹溝体形状をなしており、幅方向の両端に形成された壁部21b、21bの上端には外方に向けて延びる取っ手片21c、21cが形成されている。
こうしてパネル基礎部20はトレイ21に収容された状態で、発泡性断熱材16を注入するための搬送装置30へ搬入され、搬送装置30上を搬送されながら、その搬送工程において発泡性断熱材注入工程および裏面材装着工程が順次実行される。なお、以下のように製造する前に、パネル基礎部20自体を搬送装置30上において生成する製造方法としてもよい。
搬送装置30は、図2に示すようなベルトコンベアで構成されている。搬送装置30の上流部には搬入口30aがあり、中流部には発泡性断熱材16の液状材料16aをノズル31aより注入できるようにした発泡性断熱材の注入機31が配置されている。その注入機31の下流側には、充填された発泡性断熱材16の上面に貼着する裏面材12を、搬送するコンベア上に送り込むローラ装置32が配置されている。さらにその下流側には、他のコンベア装置で構成された厚み規制装置33が搬送装置30に沿って上方に並設されている。なお、搬送装置30として、ベルトコンベアに代えて多数のローラを一列に配置したローラコンベアを用いてもよい。
また、搬送装置30上を搬送されるトレイ21は、移動方向のトレイ21の先尾端から発泡性断熱材16が流出することを考慮すれば、図2の例のように、複数のものを隙間なく連続的に配置して搬送されるようにすることが望ましい。つまり、トレイ21を隙間なく並べることで、発泡性断熱材16の注入を中断したり、注入量をコントロールしたりすることなく、注入量を一定とした連続的な運転を実行することができる。
発泡性断熱材の注入機31には、発泡性断熱材16の発泡前の液状材料16aが収容されており、コンベア上を搬送されるトレイ21(パネル基礎部20の凹所)に対して、液状材料16aをノズル31aから注入できるようになっている。なお、この注入機31はパネル基礎部20の長手方向を横切るように幅方向に移動する構成ともなっているが、これについては図3の説明において後述する。
発泡性断熱材16としては、硬質発泡ウレタンや発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレンなどの各種フォーム系(発泡系)のものが用いられる。注入の際には、発泡性断熱材16は発泡前の液状材料16aとして準備されている。
発泡性断熱材の注入機31のノズル31aからは、トレイ21の先端から尾端まで液状材料16aが噴出される。その液状材料16aは注入されてから時間経過により、トレイ21内に載置してあるパネル基礎部20の枠部13間の凹所で徐々に発泡する。そして、その発泡性断熱材16は、パネル基礎部20の内底面、枠部13の内壁、真空断熱材14および端部パネル15の外表面に密着していく。
この発泡過程においては、発泡性断熱材16が液状であるため種々の方向に流れようとする。しかし、移動方向へ向かう液状材料16aは、隣接するトレイ21に流れるため搬送装置30から流出することはない。また、液状材料16aは幅方向へも流れようとするが、枠部13、13が堰として作用するため、外方に流れ出すことはない。このように連続注入をすることによって、発泡性断熱材16を無駄なく利用でき、効率のよい製造を行える。
液状材料16aは、パネル基礎部20の幅方向の中央部に配した2つの列ブロック25(真空断熱材14や端部パネル15)の間、列ブロック25の幅方向の外側に充填され、さらに2つの列ブロック25の上にも充填されていく。
端部パネル15には上下に連通した多数の開口孔15aが形成されているため、液状材料16aは端部パネル15の上面より開口孔15aに入りこみ下面に到達する。そして、液状材料16aは開口孔15aを通って下面に浸透していき、表面材11の表面に到達する。さらに、液状材料16aは端部パネル15と表面材11との間にもわずかに入り込む。
つぎに、発泡性断熱材16の発泡過程において、ローラ装置32からシート状の裏面材12が引き出され、発泡性断熱材16が充填されたパネル基礎部20の上面に、厚み規制装置33の押圧により貼着される。また、それと同時に断熱パネル10の厚みを規制して一定の厚みとする。この押圧の際に、余分な発泡性断熱材16がトレイ21の端部より排出される。
そして、発泡性断熱材16の液状材料16aは、発泡していきながら徐々に固化していくと同時に、真空断熱材14、端部パネル15、表面材11に対して発泡性断熱材16自身が接着された状態となる。また、端部パネル15の開口孔15aを通って表面材11の表面にたどり着いた発泡性断熱材16も表面材11と接着された状態で固化する。こうして、端部パネル15は表面材11の表面に固着される。
このようにして、発泡性断熱材16が充填され、裏面材12が貼着された、一定の厚みの断熱パネル10は、トレイ21に収容された状態で搬出口30bより搬出され、次の工程へ搬送されていく。
そして、このように製造された連続した断熱パネル10は、切断工程においてトレイ21ごとに分離される。さらに、トレイ21(パネル基礎部20)ごとに分離された断熱パネル10は、さらなる分割を必要とする場合については分割工程を実行する。
分割工程としては、後述するように、発泡性断熱材が充填された後に、真空断熱材14間の部位(中央の端部パネル15)をパネル基礎部20の幅方向に沿って切断する工程を含む。また、そのような工程は切断工程に含むものとしてもよい。たとえば、裏面材12が取り付けられた断熱パネル10からトレイ21を取り外し、そのように連続的につながった断熱パネル10を端部パネル15の位置で分割するようにしてもよい。この分割工程については、図4の説明とともに後述する。
つぎに、図3を参照しながら、パネル基礎部20の幅方向における注入機31による発泡性断熱材16の注入態様について説明する。図3(a)は本実施形態で使用される態様であり、図3(b)は他の態様である。図3(a)(b)はいずれも、トレイ21に載せられたパネル基礎部20を幅方向に切断した場合の縦断面図である。
本実施形態では、図3(a)に示すように、1つの注入機31が幅方向に移動自在となっている。すなわち、パネル基礎部20は注入機31に対して幅方向にも相対移動する。
注入機31は、CPUなどで構成された制御部(不図示)により制御され、幅方向に移動しながら、ノズル31aより噴出する液状材料16aの量を位置によって異ならせるようにしている。
より具体的には、注入機31は、列ブロック25を構成する真空断熱材14および端部パネル15の上には少なめの液状材料16aを注入する一方、列ブロック25間および列ブロック25の外側には多めの液状材料16aを注入する。このようにして、発泡性断熱材16の充填量をパネル基礎部20の幅方向において異ならせている。ようするに注入機31は、幅方向において列ブロック25が存在する部位と、存在しない部位とを判別して、つまり発泡性断熱材16の充填空間の深さ寸法の差を考慮して、充填量を異ならせるようにしている。この判別は、予め幅方向の位置を特定してなすものでもよいし、深さをセンサーで計測して行うものでもよい。
このように、幅方向において充填量を可変としているため、幅方向の部位ごとの発泡性断熱材16の必要量に応じた適正な液状材料16aを充填することができ。その結果、断熱パネル10の裏面材12の表面における幅方向での凹凸の発生を少なくすることができる。
また、図3(b)に示したように、幅方向に沿って複数の注入機31を配してもよい。このようにすることで、図3(a)と同様に、幅方向の中間位置および両端位置の部位に、列ブロック25の上面側へ充填する発泡性断熱材16よりも多く充填することができ、幅方向においてバランスよく発泡性断熱材16を充填することができる。
つぎに、1つのパネル基礎部20に対応して切断成形された断熱パネル10について、図4(a)〜(b)にもとづいて説明する。
図4(a)に示すように、この断熱パネル10は図1(a)に示したパネル基礎部20を1つ含んでいる。つまり、断熱パネル10は、端部パネル15、真空断熱材14、端部パネル15、真空断熱材14、端部パネル15が順に並べられた列ブロック25を2つ備えている。
列ブロック25は、断熱パネル10の長手方向の端部から他の端部まで幅寸法が略同一であり、かつ短手方向の両側端面に段差がほとんどないから、図4(b)(c)に示したように、縦断面視では部材に関係なく形状、位置ともに相互に略同一である。また、図4(b)(c)に例示したように、列ブロック25の高さは長手方向の全長において一定である。
このように、断熱パネル10の内部では、長手方向の全長において、平面視で長方形状の列ブロック25が形成され、その列ブロック25が一定の高さとなっている。そのため、少なくとも列ブロック25の全長については、発泡性断熱材16の充填量を均一とする限りは、上側に配した裏面材12の表面に凹凸ができる可能性は低い。
さらに、上述したように、幅方向については発泡性断熱材16の充填量を部位ごとに異ならせているため、列ブロック25の上方の薄い空間に必要以上に多くの発泡性断熱材16を充填することを回避することができる。そのため、断熱パネル10の幅方向における裏面材12の表面の凹凸もできにくい。
本実施形態の断熱パネル10は列ブロック25を2つ含み、その間には発泡性断熱材16のみを配する部位が形成されているが、この部位にも凹凸ができる可能性は低い。このように、複数の列ブロック25を間隔を空けて配した場合でも幅方向の発泡性断熱材16の充填量をコントロールすれば凹凸を少なくできるので、3以上の列ブロック25を有した断熱パネルを形成して、その後に切断するようにしてもよい。
また、この断熱パネル10は幅方向に沿って切断することもできる。具体的には、端部パネル15が配された位置で切断でき、たとえば図4(a)における長手方向の2点鎖線で示した中間位置で切断することで、断熱パネル10を半分ずつに分割することができる。また、断熱パネル10の長手方向の端部を、端部パネル15が配された範囲内で切り落とすこともできる。上述したように、連続的につながった断熱パネル10に対して、パネル基礎部20間の切断と、図4(a)の2点鎖線での切断とを連続的に行う分割工程を実施するようにしてもよい。
このように、端部パネル15が少なくとも長手方向の両端部に配されているため、真空断熱材14を傷つけることなく、端部パネル15の配されている範囲内で分割などを目的とした切断をすることができる。
また、端部パネル15は、上述したように多数の開口孔15aを通った発泡性断熱材16により、下面の略全体が表面材11に固着されている。そのため、端部パネル15が配されている範囲内で切断した場合でも、端部パネル15と表面材11との固着状態は保持される。したがって、端部パネル15が配された部位を切断する限りは、その切断端部で表面材11が剥がれるおそれはほとんどない。
以上のように、本断熱パネルの製造方法により製造された断熱パネル10によれば上述したような効果が奏せられる。このような構成の断熱パネル10は上述した製造方法に限られず、他の製造方法により製造されたものでも上記と同様の効果が奏せられる。ようするに断熱パネル10は次に説明するような構成であればよい。
断熱パネル10は、真空断熱材14を表面材11の幅方向の中央部に備えたパネル基礎部20と、パネル基礎部20の上面側および幅方向の側方に充填された発泡性断熱材16と、発泡性断熱材16の上面側に配された裏面材12とを有している。パネル基礎部20は真空断熱材14の幅方向に直交する方向の端部に隣接する端部パネル15を備えている。なおかつ、端部パネル15は少なくともパネル基礎部20の幅方向に直交する方向の両端部に配されており、真空断熱材14および端部パネル15の厚み、幅寸法は略同一とされる。
つぎに、断熱パネルの製造方法の他の実施形態について、図5を参照しながら説明する。なお、この製造方法で用いられるパネル基礎部20は図1に示したものと同形状のものである。また、パネル基礎部20の構成については、図1と同一の符号を付して、その説明は割愛する。
この製造方法では、搬送装置30(図2参照)を利用せず、発泡性断熱材の注入機31がパネル基礎部20の幅方向に移動しながら発泡性断熱材16の液状材料16a(図5では不図示。図3参照)を注入するようになっている。つまり、パネル基礎部20は注入機31に対して、幅方向に沿って相対移動する。なお、この製造方法では、パネル基礎部20は作業台35に載せられて発泡性断熱材16の注入が行われる。
図5に示した注入機31は、パネル基礎部20の長手方向の全長に対応した長さであり、その下面には複数のノズル31a(本図では不図示。図3参照)が配されている。注入機31は、パネル基礎部20の幅方向に移動しながらパネル基礎部20の上面に発泡性断熱材16を充填する構成となっている。
この注入機31も、図2、図3に示したものと同様に、パネル基礎部20の幅方向において、発泡性断熱材16の充填量を異ならせるようになっている。具体的には、列ブロック25の存在しない部位には、列ブロック25の上面への充填量よりも多くの発泡性断熱材16を充填できるようになっている。
図5に示した製造方法では、さらに、断熱パネル10の長手方向の両端部を成形するために長手方向の両端にも枠部を設けるか、あるいは枠部を設けず、両端側にはみ出した発泡性断熱材16を切断することが望ましい。また、はみ出た発泡性断熱材16を切断する場合には、端部パネル15の一部を含めて切断、除去してもよい。端部パネル15の一部を切断しても、端部パネル15はその下面のほぼ全体が表面材11に固着されているので、切断後に表面材11が剥がれるおそれはない。
以上の2つの実施形態では、2つの列ブロック25を含んだ断熱パネル10を例示したが、1つの列ブロック25のみを含んだものであってもよいし、上述したように、3以上の列ブロック25を並べたものであってもよい。
また以上の2つの実施形態では、列ブロック25内に2つの真空断熱材14を有したものを例示したが、3以上の真空断熱材14を含んだものでもよい。その場合においても、真空断熱材14間には端部パネル15が配される。よって、真空断熱材15間の端部パネル15の範囲内で幅方向に沿って切断することで、断熱パネル10を複数に分割することができる。また、真空断熱材14を1つだけ備えた列ブロック25であってもよい。その場合は、幅方向に沿って切断、分割することはできないが、断熱パネル10の両端部に配された端部パネル15の範囲内で、端部の一部を除去するような切断は可能である。
10 断熱パネル
11 表面材
12 裏面材
14 真空断熱材
15 端部パネル
15a 開口孔
16 発泡性断熱材
16a 液状材料
20 パネル基礎部
25 列ブロック
31 発泡性断熱材の注入機



Claims (8)

  1. 真空断熱材を表面材の幅方向の中央部に備えたパネル基礎部を、発泡性断熱材の注入機に対して相対移動させながら、前記発泡性断熱材を前記パネル基礎部に上面側より充填するようにした断熱パネルの製造方法であって、
    前記パネル基礎部は前記真空断熱材の幅方向に直交する方向の端部に隣接する端部パネルを備え、かつ、該端部パネルは少なくとも前記パネル基礎部の前記幅方向に直交する方向の両端部に配されており、
    前記真空断熱材および前記端部パネルの厚み、幅寸法を略同一としたことを特徴とする断熱パネルの製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記端部パネルは厚み方向に連通した開口孔を有していることを特徴とする断熱パネルの製造方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記発泡性断熱材を充填した後、充填した前記発泡性断熱材の上に裏面材を取り付け、上方より押圧して厚みを規制するようにしたことを特徴とする断熱パネルの製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記発泡性断熱材の充填量を前記パネル基礎部の幅方向において異ならせていることを特徴とする断熱パネルの製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記パネル基礎部は複数の前記真空断熱材を備えており、
    前記発泡性断熱材が充填された後に、前記真空断熱材間の部位を、前記パネル基礎部の幅方向に沿って切断する分割工程をさらに実行することを特徴とする断熱パネルの製造方法。
  6. 真空断熱材を表面材の幅方向の中央部に備えたパネル基礎部と、該パネル基礎部の上面側および幅方向の側方に充填された発泡性断熱材と、該発泡性断熱材の上面側に配された裏面材とを有した断熱パネルであって、
    前記パネル基礎部は前記真空断熱材の前記幅方向に直交する方向の端部に隣接する端部パネルを備え、かつ、該端部パネルは少なくとも前記パネル基礎部の前記幅方向に直交する方向の両端部に配されており、
    前記真空断熱材および前記端部パネルの厚み、幅寸法が略同一とされることを特徴とする断熱パネル。
  7. 請求項6において、
    前記端部パネルは厚み方向に連通した開口孔を有していることを特徴とする断熱パネル。
  8. 請求項6または7において、
    前記パネル基礎部は、長手方向に沿って複数の前記真空断熱材を備えていることを特徴とする断熱パネル。


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