JP2013190013A - 真空断熱パネルの製造方法、真空断熱パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】発泡体材料が複数のワークに連続して注入されても、フクレが形成されるのが抑えられる真空断熱パネルの製造方法、およびその真空断熱パネルを提供する。
【解決手段】表面材12が設けられた枠材11内に真空断熱材14が配置されたワーク10が、表面材12を下にした状態で搬送方向に複数並設されて搬送されながら、注入装置2により発泡体材料15aが上方より連続して注入され、貼付装置3により枠材11の上面に裏面材13が貼付され、加熱装置4により加熱されて発泡体15が内部に充填され、切断装置5により不要部分9が切断されることで製造される真空断熱パネル1の製造方法である。ワーク10の枠材11の上面の注入装置2のノズル22の下方に対応する部分に、下方に凹む溝16が形成される。製造された真空断熱パネル1は、溝16の内面と裏面材13との間に発泡体15を有する。
【選択図】図1
【解決手段】表面材12が設けられた枠材11内に真空断熱材14が配置されたワーク10が、表面材12を下にした状態で搬送方向に複数並設されて搬送されながら、注入装置2により発泡体材料15aが上方より連続して注入され、貼付装置3により枠材11の上面に裏面材13が貼付され、加熱装置4により加熱されて発泡体15が内部に充填され、切断装置5により不要部分9が切断されることで製造される真空断熱パネル1の製造方法である。ワーク10の枠材11の上面の注入装置2のノズル22の下方に対応する部分に、下方に凹む溝16が形成される。製造された真空断熱パネル1は、溝16の内面と裏面材13との間に発泡体15を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、枠材、表面材および裏面材を備え、内部に真空断熱材が設けられるとともに、その残りの空間に発泡体が充填されてなる真空断熱パネルの製造方法、およびその真空断熱パネルに関するものである。
真空断熱パネル1は、図2に示すように、枠材11(前側枠11a、後側枠11b、幅側枠11c)、表面材12および裏面材13を備え、枠材11と表面材12と裏面材13とに囲まれる空間に真空断熱材14が設けられ、その残りの空間に発泡体15が充填されたものである(例えば特許文献1参照)。この真空断熱パネル1は、従来、枠材11に表面材12が設けられ、枠材11内に真空断熱材14が配置されてなるワーク10が、各種工程を経て製造されていた。
従来の真空断熱パネルの製造方法においては、ワーク10は、図10(a)に示すように、表面材12を下にした状態で搬送装置の搬送ベルトB1に載置されて搬送されるもので、複数のワーク10が搬送方向に並設されていた。そして、図9に示すように、搬送ベルトB1により一連のワーク10が搬送されながら、注入装置2により発泡体材料15aが上方より複数のワーク10に連続して注入される。次に、貼付装置3により枠材11の上面に裏面材13が貼付される。次に、加熱装置4により発泡体材料15aが加熱されて発泡体15が内部に充填される(図10(b)参照)。そして、切断装置5により隣接するワーク10が切り離されて、真空断熱パネル1が製造されていた。
この従来の真空断熱パネルの製造方法にあっては、注入装置2により発泡体材料15aが複数のワーク10に連続して注入されるため、枠材11の上面に発泡体材料15aが載置される。これが、加熱装置4により加熱されて発泡すると、図11に示すようなフクレ60が形成されてしまうものであった。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、発泡体材料が複数のワークに連続して注入されても、フクレが形成されるのが抑えられる真空断熱パネルの製造方法、およびその真空断熱パネルを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、本発明に係る真空断熱パネルの製造方法は、以下のようなものである。
表面材が設けられた枠材内に真空断熱材が配置されてなるワークが前記表面材を下にした状態で搬送装置により搬送されながら、注入装置により発泡体材料が上方より前記ワークに注入され、貼付装置により前記枠材の上面に裏面材が貼付され、加熱装置により前記発泡体材料が加熱されて前記発泡体材料が発泡して発泡体が内部に充填され、切断装置により不要部分が切断されることで製造される真空断熱パネルの製造方法であって、前記ワークは搬送方向に複数並設され、前記枠材の上面の前記注入装置のノズルの下方に対応する部分に下方に凹む溝が形成され、前記注入装置は、前記ノズルから複数の前記ワークに連続して前記発泡体材料を注入することを特徴とする。
また、搬送方向に隣接する前記ワークの前記枠材の互いに隣接する側の部分にそれぞれ、上下にずれて位置し平面視で重なる重なり部が設けられることが好ましい。
また、搬送方向に隣接する前記ワークの前記枠材の互いに隣接する側の部分にそれぞれ、上下に同じ位置に突合せ部が設けられ、前記両突合せ部に跨るように発泡体受けシートが設けられることが好ましい。
また、本発明に係る真空断熱パネルは、以下のようなものである。
上記のいずれかの製造方法により製造され、前記枠材の前記溝の内面と前記裏面材との間に前記発泡体を有することを特徴とする。
本発明の真空断熱パネルの製造方法にあっては、発泡体材料が複数のワークに連続して注入されても、フクレが形成されるのが抑えられる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
真空断熱パネル1は、図2に示すように、枠材11、表面材12および裏面材13、真空断熱材14を備えたものである。枠材11は、前側枠11aと、後側枠11bと、幅側枠11cとからなる正面視略矩形状をしたものである。なお、枠材11は、後述する搬送装置により、平面視において略矩形状となる状態で搬送される。便宜上、搬送時に、搬送方向の前側に位置する部分を前側枠11aとし、搬送方向と直交する方向(幅方向とする)の両側に位置する部分を幅側枠11cとし、搬送方向の後側に位置する部分を後側枠11bとする。また、表面材12と裏面材13の表裏も便宜的な呼称であり、逆でもよい。
枠材11の両面(搬送状態における上下面)には、表面材12と裏面材13とが設けられる。便宜上、枠材11の搬送状態における下面に設けられる方を表面材12とし、上面に設けられる方を裏面材13とする。
また、枠材11に囲まれ且つ枠材11の厚み内に位置する空間(内部空間)には、真空断熱材14および発泡体15が設けられる。真空断熱材14は、内部空間に位置するように表面材12に貼付される。また発泡体15は、真空断熱材14が位置する部分を除く内部空間内に充填される。
真空断熱パネル1は、枠材11に表面材12が設けられ、枠材11の内部空間に真空断熱材14が配置された状態で発泡体材料15aが注入され、枠材11の上面に表面材12が貼付され、発泡体15が内部空間(但し真空断熱材14が設けられている部分を除く)に充填されて製造される。以下に、本発明の製造方法の詳細について説明する。
本発明の製造方法の工程は、ワーク作成工程、ワーク設置工程、発泡体材料注入工程、裏面材貼付工程、加熱工程、切断工程からなる。また本発明の製造方法において用いられる製造装置は、図1に示すように、搬送装置と、発泡体材料15aの注入装置2と、裏面材13の貼付装置3と、加熱装置4と、切断装置5と、を備えている。
搬送装置は、例えば、図示しないが、プーリと、プーリに掛け回される搬送ベルトBと、駆動プーリを駆動するモータ等の駆動手段と、を備えたベルトコンベア装置が挙げられる。また、他の搬送装置としては、例えば、図示しないが、搬送方向に並設されるローラと、ローラを駆動するモータ等の駆動手段と、を備えたローラ装置が挙げられる。このように、搬送装置としては、既存の搬送装置が適宜使用可能であり、特に限定されない。この搬送装置は、発泡体材料注入工程以降の工程か、あるいは全工程において、ワーク10(加工対象となる中間生成物)の搬送に用いられる。
ワーク作成工程では、発泡体材料注入工程に供給されるワーク10を作成する工程である。ワーク作成工程にて作成されるワーク10は、図3に示すように、略矩形状をした枠材11に表面材12が設けられ、枠材11内に真空断熱材14が配置されたものである。
枠材11は、金属、木質材、合成樹脂等により好適に形成されるが、特に限定されない。表面材12は、金属、窯業系、木質材、石膏ボード、合成樹脂等により好適に形成されるが、特に限定されない。表面材12は、枠材11の平面視略矩形状をした外郭と略同形状に形成され、接着や溶着により貼付される。なお、表面材12は、枠材11の外郭と略同形状に形成されなくてもよく、タッカー等の他の手段により枠材11に貼付されてもよい。真空断熱材14は、本実施形態では表面材12に接着により貼付されるが、他の手段で貼付されてもよいし、載置されるだけでもよい。
ワーク作成工程で作成されるワーク10は、前側枠11aと後側枠11bの上面の所定の位置に、搬送方向に貫通し下方に凹む所定の幅W、所定の深さHの溝16が設けられる。本実施形態では、前側枠11aと後側枠11bの中央部に溝16が設けられている。
また本実施形態では、枠材11に重なり部が設けられるもので、図3に示すように、前側枠11aから前方へ向けて前重なり部17が設けられ、後側枠11bから後方へ向けて後重なり部18が設けられる。前重なり部17と後重なり部18とは、上下にずれた位置に形成される。なお、前重なり部17と後重なり部18のいずれが上(下)でもよく、本実施形態では、前重なり部17が上側に位置する重なり部となり、後重なり部18が下側に位置する重なり部となる。上側の重なり部には、幅方向において、前側枠11aと後側枠11bの溝16に対応する位置に、前側枠11aと後側枠11bの溝16と同様の所定の幅W、所定の深さHの溝16が形成される。また、本実施形態のように、上側の重なり部の先端から下方に向けて縦片19が形成され、下側の重なり部の先端から上方に向けて縦片19が形成され、重なり部17、18全体が略L字状の鉤状となってもよい。なお、上側の重なり部には、溝16は形成されていなくてもよい。
このワーク作成工程は、自動化された工程でもよいし、人手による工程でもよいし、一部が自動化され残りが人手による工程でもよい。自動化される場合には、枠材11の形成装置、表面材12の枠材11への貼付装置、真空断熱材14の表面材12への貼付装置または載置装置が用いられる。これらの装置は、既存の装置、産業用ロボット等により適宜構成可能である。
ワーク作成工程で作成されたワーク10は、ワーク設置工程において、図1に示すように、搬送装置の搬送ベルトB上に設置される。ワーク設置工程では、ワーク10は、幅方向において、溝16の位置が後述するノズル22の位置と略同じとなるように(図3(b)参照)、搬送ベルトBの幅方向における所定の位置に設置される。さらに、ワーク10は、前後に隣接するワーク10の前重なり部17と後重なり部18とが上下に(すなわち平面視で)重なるように搬送ベルトB上に設置される。また、縦片19が形成され重なり部全体が略L字の鉤状となっている場合には、前後に隣接するワーク10の重なり部が互いに噛み合う状態で搬送ベルトBに設置されることで連結され、前後に離間するのが防止される。
このワーク設置工程もワーク作成工程と同様に、人手による工程でもよいし、自動化された工程でもよく、既存の装置や産業用ロボットが適宜利用可能である。
搬送装置に設置されたワーク10は、搬送路の途中に設置されている発泡体材料15aの注入装置2へと搬送され、発泡体材料注入工程が行われる。
発泡体材料15aの注入装置2は、図4に示すように、タンクのような材料貯留部21と、材料貯留部21の内部と連通するノズル22と、材料押出し手段(不図示)と、を備えている。材料貯留部21は、材料の種類毎に複数設けられてもよく、各材料貯留部21は、内部の材料がノズル22へと送られる。ノズル22は、材料貯留部21から送られてくる材料を吐出するもので、複数の材料が送られる場合には、内部で材料が混合され発泡体材料15aが生成される。材料押出し手段は、ノズル22から材料を吐出させるもので、材料貯留部21をシリンダー状として、ピストンをモータ等の駆動手段により駆動するようにしてもよい。また、材料押出し手段として前記のような構成を特に設けず、材料が自重でノズル22から吐出するようにしてもよい。
発泡体材料注入工程では、ワーク10の所定の幅方向位置にノズル22から発泡体材料15aを吐出する。ノズル22は、ワーク10の上方(詳しくは前側枠11aと後側枠11bの溝16の上方)に位置しており、枠材11の内部空間に発泡体材料15aが注入される。本実施形態では、図4に示すように、搬送ベルトBに載置されたワーク10の幅方向の略中央部の上方に一つのノズル22が設けられている。ノズル22から吐出される単位時間当たりの吐出量は、一ワーク10の内部空間がノズル22の下方を通過する時間内に、該ワーク10の内部空間に所定量が吐出されるように設定される。なお、前記所定量として、発泡体材料15aが発泡した時に内部空間(但し真空断熱材14が設けられている部分を除く)に充填される量に設定される。
ノズル22からは、搬送装置により前後に連続して搬送される一連のワーク10に対して、連続的に発泡体材料15aが吐出され、ワーク10毎に吐出の開始/停止は行われない。このため、発泡体材料15aは、ワーク10の内部空間だけでなく、前後に隣接するワーク10の内部空間の間、すなわち、前側枠11aと後側枠11bの上面および上側の重なり部の上面にも発泡体材料15aが吐出される。本実施形態では、前側枠11aと後側枠11bの上面および上側の重なり部の上面のノズル22の下方となる位置に溝16が形成されているため、前側枠11aと後側枠11bの上面および上側の重なり部の上面に吐出された発泡体材料15aは、溝16に収容される。溝16の所定の幅W、所定の深さHは、前側枠11aと後側枠11bと重なり部がノズル22の下方を通過する間にその上面に吐出される発泡体材料15aの量を基に設定される。
発泡体材料15aが注入されたワーク10は、ノズル22の搬送方向下流側に設置される裏面材13の貼付装置3による裏面材貼付工程にて、裏面材13が貼付される。裏面材13の貼付装置3は、本実施形態では、図1に示すように、芯材に裏面材13が巻き付けられてなる回転自在なドラム31と、ドラム31の駆動手段(不図示)と、裏面材13を枠材11の上面に被せるための引張りローラ32と、を備えたものであるが、特にこれに限定されず、既存の装置が適宜利用である。
裏面材貼付工程では、前後に連続して搬送される一連のワーク10に対して、連続的に裏面材13が貼付される。裏面材13は、本実施形態ではクラフト紙や合成樹脂からなるシートからなるが、特にこれらに限定されない。
裏面材13が貼付されたワーク10は、裏面材13の貼付装置3の搬送方向下流側に設置される加熱装置4にて、加熱工程が行われる。加熱装置4は、図1に示すように、内部に加熱手段(不図示)を有する加熱室41を備えた加熱炉であり、加熱室41の入口42および出口43を介して加熱室41を貫通するように搬送ベルトBが挿通される。そして、搬送ベルトBに搬送されるワーク10が、加熱室41内にて加熱手段により加熱される。さらに本実施形態では、ワーク10を載置した搬送ベルトBを上下から押さえベルトで押さえる押さえベルトコンベア装置44が設けられている。
加熱工程では、前後に連続して搬送される一連のワーク10を押さえベルトで押さえながら加熱し、発泡体材料15aを発泡、膨張、硬化させる。本実施形態では、前側枠11aと後側枠11bとに溝16が形成されているため、発泡体材料15aの発泡により排出される空気の逃がし孔を枠材11や裏面材13に形成する必要がない。また、発泡体材料15aが発泡して、枠材11の内部空間の容積を超える体積にまで膨張しても、溝16を介して外部に発泡体15が逃げることができる。
発泡体材料15aが発泡し発泡体15となったワーク10は、加熱装置4の搬送方向下流側に設置される切断装置5にて、切断工程が行われる。切断装置5は、図1に示すように、回転刃51を備えるカッター装置と、ワーク10の搬送速度と同期してカッター装置を移動させる移動装置(不図示)を備えたものであるが、これらは既存の装置が好適に利用され、特に限定されない。
切断工程では、前後に連続して搬送される一連のワーク10から、各ワーク10を切り出すもので、搬送方向と直交する方向に一連のワーク10を切断する。本実施形態では、前後に隣接するワーク10間において、その間に位置する重なり部の前後が切断され、不要部分9となった重なり部全体が切除される。なお、切断工程は、ワーク10が搬送装置により搬送されながら行われなくてもよい。
上記本発明の真空断熱パネル1の製造方法においては、枠材11の上面のノズル22に対応する部分に、下方に凹む溝16が形成されている。このため、ノズル22から複数のワーク10に連続して発泡体材料15aが注入されても、発泡体材料15aが枠材11の溝16以外の上面に載置されず溝16内に収容され、裏面材13は枠材11の溝16以外の上面に面一に貼付される。これにより、図5に示すように、加熱装置4により加熱されて発泡体材料15aが発泡しても、内部空間に充填しきれなかった発泡体15の余剰分6が溝16内(溝16の内面と裏面材13とで囲まれる空間内)に収まり、図11に示すようなフクレ60が形成されるのが抑えられる。
また、従来の製造方法においては、重なり部が形成されていないため、図9に示すように、複数のワーク10間に隙間Sが形成されていた。このため、ノズル22から複数のワーク10に連続して発泡体材料15aが注入されると、ワーク10間の隙間Sの搬送ベルトB1上に発泡体材料15aがこぼれて付着してしまっていた。このため、切断装置5により一連のワーク10を切断する際に、発泡体15bが付着した搬送ベルトB2も一緒に切断されていて、搬送ベルトB1は使い捨てとなって、コストが嵩んでいた。
これに対し、本発明の真空断熱パネル1の製造方法においては、重なり部が設けられているため、搬送ベルトB上に発泡体材料15aがこぼれることがなく、ワーク10と一緒に搬送ベルトBが切断される必要がない。これにより、搬送ベルトBが使い捨てとならず、コストが抑えられる。
次に、他の実施形態について、図6に基づいて説明する。なお、図1乃至図5に示す実施形態と同じ部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。
この実施形態においては、溝16およびノズル22の数が異なるものである。図6に示すように、幅方向に二つのノズル22が設置され、これに対応するように二条の溝16が形成されている。なお、溝16およびノズル22の数は二つに限定されず、三つ、四つ以上であってもよい。これにより、ノズル22からの単位時間当たりの吐出量が多い場合でも対処可能となる。
次に、更に他の実施形態について、図7に基づいて説明する。なお、図1乃至図5に示す実施形態と同じ部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。
この実施形態においては、溝16およびノズル22の幅が異なるものである。図7に示すように、吐出口が幅方向に長いノズル22が設置され、これに対応するように溝16の幅Wが広く形成されている。これにより、ノズル22からの単位時間当たりの吐出量が多い場合でも対処可能となる。
次に、更に他の実施形態について、図8に基づいて説明する。なお、図1乃至図5に示す実施形態と同じ部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。
この実施形態においては、枠材11に重なり部が設けられておらず、その代わりに、突合せ部7が設けられている。突合せ部7は、前側枠11aから前方へ向けて設けられ、後側枠11bから後方へ向けて設けられ、本実施形態では上面に溝16を備えている。突合せ部7は、上下にずれておらず、また、幅はノズル22および溝16の幅よりも広く形成されている。また本実施形態では、突合せ部7の上面は前側枠11aおよび後側枠11bの上面と面一となっているが、面一となっていなくてもよい。
そして、ワーク設置工程において搬送装置の搬送ベルトB上に設置された状態で、搬送方向に隣接するワーク10の突合せ部7に跨るように、発泡体受けシート8が設けられる。本実施形態では、発泡体受けシート8は粘着テープからなる。発泡体受けシート8が設けられる際、隣接するワーク10間には隙間がないようにすることが好ましい。
発泡体受けシート8は、ワーク10が搬送ベルトB上に設置された後に設けられてもよく、ワーク10が搬送ベルトB上に設置される前に設けられてもよい。この発泡体受けシート8が設けられる工程は、人手による工程でもよいし、自動化された工程でもよく、既存の装置や産業用ロボットが適宜利用可能である。
切断工程で、前後に隣接するワーク10間において、その間に位置する突合せ部7の前後が切断され、不要部分である突合せ部7全体が切除される。なお、切断工程は、ワーク10が搬送装置により搬送されながら行われなくてもよい。
これにより、搬送ベルトB上に発泡体材料15aがこぼれることがなく、ワーク10と一緒に搬送ベルトBが切断される必要がない。これにより、搬送ベルトBが使い捨てとならず、コストが抑えられる。
1 真空断熱パネル
10 ワーク
11 枠材
12 表面材
13 裏面材
14 真空断熱材
15 発泡体
15a 発泡体材料
16 溝
17 前重なり部
18 後重なり部
19 縦片
2 注入装置
22 ノズル
3 裏面材の貼付装置
4 加熱装置
5 切断装置
6 発泡体の余剰分
60 フクレ
7 突合せ部
8 発泡体受けシート
9 不要部分
10 ワーク
11 枠材
12 表面材
13 裏面材
14 真空断熱材
15 発泡体
15a 発泡体材料
16 溝
17 前重なり部
18 後重なり部
19 縦片
2 注入装置
22 ノズル
3 裏面材の貼付装置
4 加熱装置
5 切断装置
6 発泡体の余剰分
60 フクレ
7 突合せ部
8 発泡体受けシート
9 不要部分
Claims (4)
- 表面材が設けられた枠材内に真空断熱材が配置されてなるワークが前記表面材を下にした状態で搬送装置により搬送されながら、注入装置により発泡体材料が上方より前記ワークに注入され、貼付装置により前記枠材の上面に裏面材が貼付され、加熱装置により前記発泡体材料が加熱されて前記発泡体材料が発泡して発泡体が内部に充填され、切断装置により不要部分が切断されることで製造される真空断熱パネルの製造方法であって、前記ワークは搬送方向に複数並設され、前記枠材の上面の前記注入装置のノズルの下方に対応する部分に下方に凹む溝が形成され、前記注入装置は、前記ノズルから複数の前記ワークに連続して前記発泡体材料を注入することを特徴とする真空断熱パネルの製造方法。
- 搬送方向に隣接する前記ワークの前記枠材の互いに隣接する側の部分にそれぞれ、上下にずれて位置し平面視で重なる重なり部が設けられることを特徴とする請求項1記載の真空断熱パネルの製造方法。
- 搬送方向に隣接する前記ワークの前記枠材の互いに隣接する側の部分にそれぞれ、上下に同じ位置に突合せ部が設けられ、前記両突合せ部に跨るように発泡体受けシートが設けられることを特徴とする請求項1記載の真空断熱パネルの製造方法。
- 前記請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の製造方法により製造され、前記枠材の前記溝の内面と前記裏面材との間に前記発泡体を有することを特徴とする真空断熱パネル。
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- 2012-03-13 JP JP2012055816A patent/JP2013190013A/ja active Pending
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