以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図10は、本実施形態の画像形成装置及び画像形成制御方法の第1実施例を示す図であり、図1は、本実施形態の画像形成装置及び画像形成制御方法の第1実施例を適用した画像形成装置1の要部概略構成図である。
図1において、画像形成装置1は、コントローラボード(制御部)10、操作部20、作像部(画像形成部)30及び電源部40等を備えている。
電源部40は、図示しないが、AC(交流)100V等の商用の外部電源電力が、電源コード及びプラグを通して供給される。電源部40は、該外部電源電力から画像形成装置1内部で必要な各種AC電力及びDC(直流)電力を生成して、コントローラボード10、操作部20及び作像部30等の各部へ電源電力を供給する。電源部40は、画像形成装置1の省電力モードにおいて、各部へ供給している電源電力のうち、主要部への電源電力の供給を削減または/及び停止する電源電力の省電力制御を行う。さらに、電源部40は、リブート機能を備えており、コントローラボード10からのリブート信号に応じて、画像形成装置1の各部片電源電力の供給を一旦遮断した後に、再度、供給を開始するリブート処理を行う。
コントローラボード10は、メインCPU11とサブCPU12及び図示しないRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及びNVRAM(Non Volatile RAM)、SSD(Solid State Drive)等の不揮発性メモリ等を搭載している。
メインCPU(メイン制御手段)11は、ROM内の基本プログラムに基づいて、画像形成装置1の全体の動作制御を行う。サブCPU(サブ制御手段)12は、ROM内の基本プログラムに基づいて、省電力制御等のメインCPU11の制御を保管する制御を行う。
操作部20は、操作部CPU21(操作部制御手段)及び図示しない、ROM、RAM、操作キー、表示部(表示手段)等を備えている。操作部CPU21は、コントローラボード10のメインCPU11と通信線L1で接続され、また、サブCPU12と通信線L2で接続されている。
操作部CPU21は、操作部20のROMのプログラムに基いて、操作キーの操作内容の取得、表示データの表示部への表示等の操作部20としての基本動作の制御を行う。
操作部CPU21とメインCPU11は、通信線L1を介して、所定時間間隔で通信を行い、相互接続を常に確認しながら通信を行っている。
また、操作部CPU21は、通信線L2によりコントローラボード10のサブCPU12に接続されており、メインCPU11との通信が不良である等の異常を検知すると、通信線L2を介して、異常通知をサブCPU12に出力する。
サブCPU12は、電源部40と通信線L3により接続されており、通信線L3を介して、リブート信号を出力することで、電源部40にリブート動作を行わせる。
作像部30は、エンジンCPU(画像形成制御手段)31、印刷部(画像形成手段)32及び印刷検知センサ(監視手段)33等を備えている。エンジンCPU31は、通信線(第3通信手段)L4によりメインCPU11と接続されており、印刷検知センサ33は、通信線(第1通信手段)L5によりサブCPU12と接続されている。
作像部30は、エンジンCPU31が、通信線L4を介してメインCPU11と通信して、印刷データと印刷設定を受け取って、印刷部32の動作を制御して、用紙等の被記録媒体(以下、用紙という。)に画像を形成出力する。印刷部32は、例えば、電子写真方式、インク噴射方式等の印刷方式で、用紙に画像を印刷出力する。印刷部32は、その印刷方式で用紙に画像を印刷出力するのに必要な各部、例えば、複数枚の用紙を収納して1枚ずつ送り出す給紙部、給紙部から送り出された用紙を印刷部へ搬送する用紙搬送部、搬送されてきた用紙に画像を印刷出力する印刷部等を備えている。作像部30は、印刷部32による印刷出力動作(画像形成動作)を監視する複数のセンサを備えている。このセンサとしては、例えば、給紙部内の用紙の有無を検出する用紙有無センサ、用紙搬送部を搬送される用紙を検出する紙搬送検知センサ、印刷部手前で用紙を検出するレジストセンサ、排紙トレイへの排出される用紙を検出する排紙センサ等を備えている。また、センサとしては、用紙搬送モータ、その他の作像部30の駆動用モータの駆動状態を検知するモータ駆動検知センサ、印刷方式が電子写真方式である場合の定着部の定着ローラ等の定着部材の温度を検出する定着温度検知センサ等を備えている。さらに、センサとして、画像形成装置1の機能を向上させるために、追加的に設けられているセンサ、例えば、画像形成装置1の印刷動作によって放出される騒音を検出する騒音検知センサ、印刷動作によって画像形成装置1の発生する振動を検出する振動検知センサ等がある。
印刷検知センサ33は、上記センサのうち、作像部30が印刷動作中(画像形成動作中)であるか否かを正確に検出可能なセンサ(例えば、搬送用紙検知センサ等)が、少なくとも1つ選択されている。印刷検知センサ33は、検出結果、すなわち、作像部30による印刷動作の検知結果を通信線L5を通してサブCPU12に出力する。
画像形成装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本実施形態の画像形成制御方法を実行するプログラムを読み込んでコントローラボード10のROMや不揮発性メモリ等に導入することで、後述する再起動動作を、画像形成動作を考慮して適正化する画像形成制御方法を実行する画像形成装置として構築されている。この画像形成制御方法を実行するプログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の画像形成装置1は、リブート動作(再起動動作)を、画像形成動作を考慮して適正化する。
すなわち、画像形成装置1は、各種異常、例えば、コントローラボード10内のメインCPU11と操作部20の操作部CPU21間の通信異常、メインCPU11自体の異常等の正常動作に支障をきたす異常が発生することがある。
本実施例の画像形成装置1は、メインCPU11と操作部CPU21との間の通信異常が発生する確率が他の場所での異常発生確率よりも高いことから、異常発生通知を、操作部CPU21から通信線L2を介してサブCPU12に対して行うこととしている。
そして、サブCPU12は、異常通知があると、該異常通知に基づいて、電源部40から各部へ供給している電源電力を一旦供給停止(オフ)して、その後、再度、電源電力を供給(オン)するリブートを行うか否か判断する。
また、画像形成装置1は、作像部30で用紙への印刷動作(画像形成)を行うため、印刷動作中に、リブートが発生すると、紙詰まり、印刷ジョブの消失等が発生して、利用性が悪化する。
そこで、本実施例の画像形成装置1は、印刷検知センサ33の検知結果を、通信線L5を介してサブCPU12が取得し、サブCPU12が、印刷動作中であると、該印刷動作が完了するのを待って、リブートを行う。以下、図2を使用して本実施形態のリブート処理を説明する。
図2は、本実施形態において、コントローラ10と、操作部20との間で通信異常が発生した場合のリブート処理のフローチャートである。処理は、ステップS200から開始し、コントローラボード内のメインCPUと操作部CPU間に通信異常が発生すると(ステップS201)、異常の発生が、操作部CPUからのコントローラ10内のサブCPU12に通知される(ステップS202)。その後、異常発生通知を受けたサブCPU12は、メインCPU11に対して、リブートの実施許可を求める信号を出し(ステップS203)、メインCPU11は、サブCPU12からリブートの実施許可を求める信号の信号を受けるとメインCPU11が正常であることをサブCPU12に通知する信号を出す(ステップS204)。メインCPU11は、メインCPU11がリブートして問題がないか否かを判断する(ステップS205)。
サブCPU12は、メインCPU11からサブCPU12がリブートして問題がないか否かの通知を受領したか否かを判断し(ステップS206)、メインCPU11からのリブート許可を受領しない場合(ステップS206:no)、処理をステップS205に戻してメインCPU11からの通知を待機する。また、サブCPU12は、メインCPU11からサブCPU12がリブートして問題ないことを判断すると、サブCPU12に対してリブート許可通知を送付する。サブCPU12は、メインCPU11からのリブート許可通知を受け取ると(ステップS206:yes)、サブCPU12は、メインCPUからリブート許可通知を受けるとリブートを実施し(ステップS207)、図2の制御を終了する。
通常、画像形成装置1は、電源部40から各部に電源が供給されて稼働中の場合、メインCPU11と、操作部CPU21とが、所定時間間隔で相互接続を常に確認しながら通信を行っている。図3の処理は、図2に示した処理において、サブCPU12は、メインCPU11からのリブート許可通知を受領するまでの時間を計時するタイマ(計時手段)を実装し、サブCPU12の待機時間にタイムアウトを設定することで制御を行う実施形態のフローチャートである。図3の処理は、ステップS300から開始する。
画像形成装置1は、メインCPU11と、操作部CPU21との間の通信異常、メインCPU11自体の異常等の異常が発生すると(ステップS301)、操作部CPU21が、通信線L2を介してサブCPU12に異常を通知する(ステップS302)。
サブCPU12は、メインCPU11に対してリブートの許可を求める信号を送付する(ステップS303)。この間、サブCPU12は、メインCPU11からのメインCPU11が正常であることを通知する信号を待機する(ステップS304)。サブCPU12は、設定されたタイムアウト時間の経過を計時し、タイムアウト時間が満了するまで(ステップS305:no)、メインCPUが正常であることを通知する信号を受信したか否かを判断し、受信しない場合(ステップS306:no)、繰り返し、タイムアウト時間が満了するまでメインCPUが正常であることを通知する信号の受信を待機する。
タイムアウト時間が満了するまでにメインCPUが正常であることを通知する信号を受信した場合(ステップS206306:yes)、サブCPU12は、メインCPU11からのリブート許可信号を待機し(ステップS307)、ステップS310で処理を終了させる。一方、サブCPU12は、設定されたタイムアウト時間が満了するまでにメインCPU11が正常であることを通知する信号を受信しない場合(ステップS305:yes)、メインCPU11に異常が発生したと判断する(ステップS308)。
サブCPU12は、この状態の場合、メインCPU11からのリブート許可通知を待機することなく、サブCPU12が電源オン/オフ制御を実施し(ステップS206309)、処理を終了する(ステップS310)。この実施形態では、メインCPU11の異常発生に対応して、画像形成装置1のリブートが可能となり、メインCPU11の異常発生に効率的に対応することが可能となる。
図4は、本実施形態において、印刷検知センサ32を使用する場合の処理のフローチャートである。図4の処理は、ステップS400から開始し、メインCPU11と、操作部CPU21との間に通信異常が発生したか、またはメインCPU11に異常が発生したことを通信線L1上での通信に基づき判断する(S401)。操作部CPU21は、通信またはメインCPU11の異常を検知すると、サブCPU12に対して、異常発生を通知する(S402)。その後、サブCPU12は、印刷検知システムが存在するか否かを、通信線L5を通した通信により判断し、印刷検知システムがあると判断した場合(ステップS403:yes)、通信線L5を介して印刷検知センサ33の検知結果を取得し、該検知結果から作像部30が印刷動作中であるか判断する(ステップS404)。
ステップS405で、印刷動作中であると(ステップS405:yes)、サブCPU12は、ステップS404に戻って、印刷検知センサ33からの検知結果の取得から上記同様の処理を、印刷中でなくなるまで実行する(ステップS404、S405)。
ステップS405で、印刷中でない場合(ステップS405:no)、サブCPU12は、電源部40に通信線L3を介してリブート信号を出力して、電源部40にリブートを行わせ(ステップS406)、図4の処理を終了する(ステップS410)。
すなわち、印刷検知システムが存在する場合、作像部30で印刷中であると、印刷動作が完了するのを待って、リブートを実行することができ、リブート動作(再起動動作)を、印刷動作(画像形成動作)を考慮して、適正化することができる。その結果、画像形成装置1の利用性、動作の適正化を向上させることができる。なお、本実施形態における印刷検知システムとは、図1に示したサブCPU12と印刷検知センサ32とを含む機能手段を意味する。
一方、作像部30が印刷中か否かを検知する印刷検知システムが存在しない場合(ステップS403:no)、図4中のステップS407〜ステップS409に示すように、サブCPU12は、速やかに、電源部40にリブートを実行する(ステップS407)。
作像部30は、印刷中にリブートが発生すると、用紙詰まり(紙詰まり)が発生し(ステップS408)、紙詰まりによりエラーが発生して、自動では正常復帰できない等の異常状態が発生する(ステップS409)。
したがって、本実施例の画像形成装置1のように、印刷検知センサ33の検知結果に基づいて、作像部30の印刷動作が完了した後に、リブートを行うことで、画像形成装置1の正常復帰を適切に行うことができる。
また、図5は、第1実施形態における通信経路を示した図である。本実施例の画像形成装置1は、図5に示すように、作像部30における印刷中か否かの検知結果を、サブCPU12と印刷検知センサ33を接続する通信線L5を使用して通信する。したがって、印刷検知センサ33と、エンジンCPU31との通信及びエンジンCPU31とメインCPU11との間の通信線L4の通信を、印刷中か否かの検知結果の通信に使用していない。
このことから、本実施形態によれば、メインCPU11とエンジンCPU31との間の通信プログラムを変更することなく、作像部30における印刷動作の監視を行うことができ、コストを削減することができる。
印刷検知センサ33としては、上述のように、作像部30の備えている種々のセンサを用いることができ、例えばモータ駆動検知センサ33a、定着温度センサ33b、紙搬送検知センサ33c、騒音検知センサ33d、または振動検知センサ33eまたはこれらのいかなる組み合わせでもを使用することができる。印刷検知センサ33が、紙搬送検知センサの場合には、サブCPU12は、図5に示す通信線L5を使用し、通信線L4およびエンジンCPU31と、印刷検知センサ33との間の通信を使用することなく、印刷動作判断処理を行う。
図6は、図5に示した実施形態の場合のリブート処理のフローチャートを示す。画像形成装置1のサブCPU12は、処理をステップS600から開始し、操作部CPU21からの異常通知によってリブートが必要であると判断すると(ステップS601)、印刷検知センサ33である紙搬送検知センサ33cの検知情報の取得を開始する(ステップS602)。
サブCPU12は、検知情報の取得を開始すると、紙搬送検知カウンタをリセットし(ステップS603)、紙搬送検知センサ33cの検知結果から紙搬送が検知されたかチェックする(ステップS604)。この紙搬送検知カウンタは、紙搬送検知センサ33cによって紙搬送検知処理を行った回数をカウントするカウンタであり、紙搬送が検知されていない期間を示す機能を提供する。
紙搬送が検知される場合、(ステップS604:yes)、処理をステップS603に戻し、紙搬送検知カウンタをリセット(ステップS603)、この処理を紙搬送が検出されなくなるまで反復させる(ステップS603、S604)。この場合は、サブCPU12は、印刷検知センサ33である紙搬送検知センサ33cが印刷に必要な紙搬送を検知していることから印刷動作中であると判断し、サブCPU12による電源オン/オフ制御開始を阻止する機能を提供する。
紙搬送が検知されない場合(ステップS604:no)、サブCPU12は、紙搬送検知カウンタのカウント値を「1」インクリメントする(ステップS605)。サブCPU12は、紙搬送検知カウンタのカウント値をインクリメントすると、該カウント値が、設定回数(N回)以上になったかチェックする(ステップS606)。
カウント値がN回未満の場合(ステップS606:no)、サブCPU12は、ステップS604に戻って、上記処理を反復させる(ステップS604〜S606)。サブCPU12は、カウント値がN回未満である場合、ノイズなどの影響を排除するために所定の期間にわたり、紙搬送が行われていないことを監視する。紙搬送検知センサ33cは、例えば、搬送モータに装着されたロータリーエンコーダの出力値をカウントすることができる。
サブCPU12は、紙搬送検知カウンタのカウント値がN回以上であると判断すると(ステップS606:yes)、サブCPU12は、紙搬送(印刷動作)が行われていないと判断する(ステップS607)。サブCPU12は、印刷動作が行われていないと判断すると、電源部40に通信線L3を通してリブート信号を出力し、電源部40にリブートを行わせ(ステップS608)、リブート処理を終了する(ステップS609)。
以上の処理によって、紙搬送検知センサを印刷検知センサ33として用いた場合に、紙搬送検知結果から適切に印刷動作が行われているか否か判断して、印刷動作が行われていないときに、リブートすることができる。
また、画像形成装置1は、印刷検知センサ33として、モータ駆動検知センサ33aを用いることができる。この実施形態の場合、サブCPU12は、図7に示すリブート処理を制御することで、モータ駆動中のリブート開始を回避させている。モータ駆動検知センサ33aは、例えば作像部30が発生するモータ駆動パルスをカウントする、カウンタを使用することができる。
図7は、印刷検知センサ33としてモータ駆動検知センサを使用する場合のフローチャートである。図7の処理は、ステップS700から開始し、すなわち、サブCPU12は、操作部CPU21からの異常通知によってリブートが必要であると判断すると(ステップS701)、印刷検知センサ33であるモータ駆動検知センサ33aの検知情報の取得を開始する(ステップS702)。
サブCPU12は、検知情報の取得を開始すると、モータ駆動検知カウンタをリセットし(ステップS703)、モータ駆動検知センサ33aの検知結果からモータ駆動が検知されたかチェックする(ステップS704)。モータ駆動検知カウンタは、モータ駆動検知センサ33aによってモータ駆動検知処理を行った回数をカウントするカウンタであり、モータ駆動が検知されていない期間を示す機能を提供する。
ステップS704で、モータ駆動が検知されると(ステップS704:yes)、サブCPU12は、処理をステップS703に戻し、モータ駆動検知カウンタをリセットし(ステップS703)、モータ駆動が検出されなくなるまで反復させる。(ステップS703、S704)。この実施形態では、サブCPU12は、印刷検知センサ33であるモータ駆動検知センサ33aがモータ駆動を検知していることに基づき印刷動作中であると判断する。
ステップS704で、モータ駆動が検知されない場合(ステップS704:no)、サブCPU12は、モータ駆動検知カウンタのカウント値を「1」インクリメントする(ステップS705)。サブCPU12は、モータ駆動検知カウンタのカウント値をインクリメントすると、該カウント値が、設定回数(N回)以上になったかチェックする(ステップS706)。
ステップS706で、カウント値がN回未満の場合(ステップS706:no)、サブCPU12は、処理をステップS704に戻し、ステップS704〜ステップS706の処理を、反復させる(ステップS704〜S706)。サブCPU12は、カウント値がN回未満の場合、モータ駆動検知期間が不十分であるとして、ノイズなどによる誤判断を防止している。
ステップS706で、モータ駆動検知カウンタのカウント値がN回以上の場合(ステップS706:yes)、サブCPU12は、モータ駆動(印刷動作)が行われていないと判断する(ステップS707)。サブCPU12は、印刷動作が行われていないと判断すると、通信線L3を通して電源部40にリブート信号を出力し、電源部40にリブートを行わせ(ステップS708)、処理を他のプロセスに渡して処理を終了させる(ステップS709)。
したがって、モータ駆動検知センサを印刷検知センサ33として用いた場合に、モータ駆動検知結果から適切に印刷動作が行われているか否か判断して、印刷動作が行われていない期間にリブート処理を開始させることができる。
さらに、画像形成装置1は、作像部30が電子写真方式の作像部30である場合、印刷検知センサ33として、定着温度検知センサ33bを用いても良い。図8は、印刷検知センサ33として、定着温度検知センサ33bを用いたリブート処理のフローチャートである。
図8の処理は、ステップS800から開始し、サブCPU12は、操作部CPU21からの異常通知によってリブートが必要であると判断すると(ステップS801)、印刷検知センサ33である定着温度検知センサ33bの検知情報の取得を開始する(ステップS802)。
サブCPU12は、検知情報の取得を開始すると、定着温度検知カウンタをリセットし(ステップS803)、定着温度検知センサの検知結果から定着ローラ等の定着部材が定着温度に近い判定温度(X°)以上に加熱されたかチェックする(ステップS804)。定着温度検知カウンタは、定着温度検知センサ33bによって定着部材の温度検知処理を行った回数をカウントするカウンタである。
サブCPU12は、定着部材の温度が判定温度(X°)以上である場合(ステップS804:yes)、ステップS803に処理を戻し、定着温度がX℃以上となるまで、処理を反復する(ステップS803、S804)。この実施形態では、サブCPU12は、印刷検知センサ33である定着温度検知センサ33bが印刷時の定着に必要な定着部材の定着温度を検知すると、印刷動作中であると判断する。
サブCPU12は、定着部材の温度が判定温度(X°)未満の場合(ステップS804:no)、定着温度検知カウンタのカウント値を「1」インクリメントする(ステップS805)。サブCPU12は、定着温度検知カウンタのカウント値をインクリメントすると、該カウント値が、設定回数(N回)以上になったかチェックする(ステップS806)。
ステップS806で、カウント値がN回未満の場合(ステップS806:no)、サブCPU12は、処理をステップS804に戻し、定着音素検知カウンタがN以上になるまで、上記処理を反復させる(ステップS804〜S806)。すなわち、サブCPU12は、定着温度が所定期間、定着温度に達していないことを判断して定着処理が開始されていないかを判断する。
サブCPU12は、定着温度検知カウンタのカウント値がN回以上の場合(ステップS806:yes)、定着部材が定着可能温度まで加熱されていない、すなわち、印刷動作が行われていないと判断する(ステップS807)。サブCPU12は、印刷動作が行われていないと判断すると、通信線L3を通して電源部40にリブート信号を出力し(ステップS808)、電源部40にリブート処理を実行させ、処理を他の制御に渡し、処理を終了する(ステップS809)。
以上の処理を使用することにより、定着温度検知センサ33bを印刷検知センサ33として用い、定着部材の温度検知結果から適切に印刷動作が行われているか否か判断することが可能となり、印刷動作が行われていないときに、リブート処理を開始させることができる。
また、画像形成装置1は、さらに、印刷検知センサ33として騒音検知センサ33dが設けられているときには、印刷検知センサ33として、その騒音検知センサ33dを用いることもできる。この場合には、サブCPU12は、図8に示すように、印刷動作判断処理を行う。図9は、印刷検知センサ33として、騒音検知センサ33dを用いたリブート処理のフローチャートである。
図9の処理は、ステップS900から開始し、サブCPU12は、操作部CPU21からの異常通知によってリブートが必要であると判断すると(ステップS901)、印刷検知センサ33である騒音検知センサ33dの検知情報の取得を開始する(ステップS902)。
サブCPU12は、検知情報の取得を開始すると、騒音検知カウンタをリセットし(ステップS903)、騒音検知センサ33dの検知結果から印刷時の騒音パターンが検知されたかチェックする(ステップS904)。騒音検知カウンタは、騒音検知センサによって印刷時の騒音パターンの検知処理を行った回数をカウントするカウンタである。
サブCPU12は、印刷時の騒音パターンが検知された場合(ステップS904:yes)、処理をステップS903に戻し、騒音検知カウンタをリセットする処理を、印刷時の騒音パターンが検出されるまで反復する(ステップS903、S904)。ステップS904で、印刷時の騒音パターンを検出した場合(ステップS904:yes)、サブCPU12は、画像形成装置1が印刷動作中であると判断する。
サブCPU12は、印刷時の騒音パターンが検知されない場合(ステップS904:no)、騒音検知カウンタのカウント値を「1」インクリメントする(ステップS905)。サブCPU12は、騒音検知カウンタのカウント値をインクリメントすると、該カウント値が、設定回数(N回)以上になったかチェックする(ステップS906)。
サブCPU12は、カウント値がN回未満の場合(ステップS906:no)、処理をステップS904に戻し、騒音カウンタが所定回数以上となるまで上記処理を反復させる(ステップS904〜S906)。サブCPU12は、カウント値がN回未満であると、判断のための所定期間が経過していないものとし処理をステップS904に戻す。
サブCPU12は、騒音検知カウンタのカウント値がN回以上である場合(ステップS906:yes)、印刷時の騒音パターンが検出されていない、すなわち、印刷動作が行われていないと判断する(ステップS907)。サブCPU12は、印刷動作が行われていないと判断した場合(ステップS907:yes)、通信線L3を介して電源部40にリブート信号を出力し、電源部40にリブート処理を行わせ(ステップS908)、処理を他の制御に渡し、処理を終了する(ステップS909)。
本実施形態によれば、騒音検知センサを印刷検知センサ33として用いた場合に、作像部30が放出する騒音の検知結果から適切に印刷動作が行われているか否か判断して、印刷動作が行われていないときに、リブートすることが可能となる。
さらに、画像形成装置1は、追加的に、上記振動検知センサが設けられている場合には、印刷検知センサ33として、その振動検知センサ33eを用いてもよい。図10は、印刷検知センサ33として、振動検知センサ33eを用いたリブート処理のフローチャートである。
図10の処理は、ステップS1000から開始し、サブCPU12は、操作部CPU21からの異常通知によってリブートが必要であると判断すると(ステップS1001)、印刷検知センサ33である振動検知センサ33eの検知情報の取得を開始する(ステップS1002)。
サブCPU12は、検知情報の取得を開始すると、振動検知カウンタをリセットし(ステップS1003)、振動検知センサ33eの検知結果から印刷時の振動パターンが検知されたかチェックする(ステップS1004)。振動検知カウンタは、振動検知センサによって印刷時の振動パターンの検知処理を行った回数をカウントするカウンタである。
サブCPU12は、印刷時の振動パターンが検知された場合(ステップS1004:yes)、処理をステップS1003に戻し、振動検知カウンタをリセットする処理を、印刷時の振動パターンが検出されるまで反復する(ステップS1003、S1004)。ステップS1004で、印刷時の振動パターンを検出した場合(ステップS1004:yes)、サブCPU12は、画像形成装置1が印刷動作中であると判断する。
サブCPU12は、印刷時の振動パターンが検知されない場合(ステップS1004:no)、振動検知カウンタのカウント値を「1」インクリメントする(ステップS1005)。サブCPU12は、振動検知カウンタのカウント値をインクリメントすると、該カウント値が、設定回数(N回)以上になったかチェックする(ステップS1006)。
サブCPU12は、カウント値がN回未満の場合(ステップS1006:no)、処理をステップS1004に戻し、振動カウンタが所定回数以上となるまで上記処理を反復させる(ステップS1004〜S1006)。サブCPU12は、カウント値がN回未満であると、判断のための所定期間が経過していないものとし処理をステップS1004に戻す。
サブCPU12は、振動検知カウンタのカウント値がN回以上である場合(ステップS1006:yes)、印刷時の振動パターンが検出されていない、すなわち、印刷動作が行われていないと判断する(ステップS1007)。サブCPU12は、印刷動作が行われていないと判断した場合(ステップS1007:yes)、通信線L3を介して電源部40にリブート信号を出力し、電源部40にリブート処理を行わせ(ステップS1008)、処理を他の制御に渡し、処理を終了する(ステップS1009)。
したがって、振動検知センサ33eを印刷検知センサ33として用いた場合に、作像部30が発生する振動の検知結果から適切に印刷動作が行われているか否か判断して、印刷動作が行われていないときに、リブートすることができる。
以上説明したように、本実施例の画像形成装置1は、作像部(画像形成部)30、コントローラボード(制御部)10及び各部への電源電力の供給を行う電源部40を備えた画像形成装置であって、前記コントローラボード10は、前記画像形成装置1全体の制御を行うメインCPU(メイン制御手段)11と、前記メインCPU11の補助的な制御を行うとともに、リブート要求(再起動要求)の発生に応じて前記電源部40による電源電力の供給遮断/供給再開を行うリブート動作(再起動動作)を制御するサブCPU(サブ制御手段)12と、を備え、前記作像部30は、画像データに基づいて用紙(被記録媒体)に画像を形成する印刷部(画像形成手段)32と、前記印刷部32の画像形成動作を監視する印刷検知センサ(監視手段)33と、を備え、前記画像形成装置1は、前記サブCPU12と前記印刷検知センサ33との通信を行う通信線(第1通信手段)L5を、備え、前記サブCPU12は、前記再起動要求が発生すると、前記通信線L5を介して前記印刷検知センサ33による監視内容を取得し、前記印刷部32による画像形成動作が非動作であることを確認すると、前記電源部40に前記リブート動作を行わせている。
したがって、印刷部32で画像形成動作が行われていないときに、リブート動作を行うことができ、リブート動作を、画像形成動作を考慮して適正化することができる。その結果、紙詰まりの発生や印刷ジョブの消失等の不具合の発生を防止しつつ、リブート動作を行うことができ、利用性を向上させることができる。
また、本実施例の画像形成装置1は、作像部(画像形成部)30、コントローラボード(制御部)10及び各部への電源電力の供給を行う電源部40を備えた画像形成装置の実行する画像形成制御方法であって、前記コントローラボード10で実行される処理ステップとして、メインCPU11が前記画像形成装置1全体を制御するメイン制御処理ステップと、前記メインCPU11の補助的な制御、再起動要求(リブート要求)の発生に応じて前記電源部40に電源電力の供給遮断/供給再開を行わせるリブート動作(再起動動作)の制御をサブCPU12が行うサブ制御処理ステップと、を有し、前記作像部30で実行される処理ステップとして、印刷部32で画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成処理ステップと、前記印刷部32の画像形成動作を印刷検知センサ33で監視する監視処理ステップと、を有し、前記画像形成装置1で実行される処理ステップとして、前記サブCPU12と前記印刷検知センサ33との通信を通信線L5で行う第1通信処理ステップを有し、前記サブ制御処理ステップにおいて、前記再起動要求が発生すると、前記通信線L5を介して前記監視処理ステップによる監視内容を取得し、前記画像形成処理ステップでの画像形成動作が非動作であることを確認すると、前記電源部40に前記再起動動作を行わせる画像形成制御方法を実行する。
したがって、印刷部32で画像形成動作が行われていないときに、リブート動作を行うことができ、リブート動作を、画像形成動作を考慮して適正化することができる。その結果、紙詰まりの発生や印刷ジョブの消失等の不具合の発生を防止しつつ、リブート動作を行うことができ、利用性を向上させることができる。
さらに、本実施例の画像形成装置1は、前記作像部30が、前記印刷部32の画像形成動作での用紙(被記録媒体)の搬送状態を監視する紙搬送検知センサ(媒体検知手段)と、前記印刷部32の画像形成動作で使用される駆動モータ(駆動手段)の駆動状態を監視するモータ駆動検知センサ(駆動検知手段)と、前記印刷部32の画像形成動作の定着動作で使用される定着部材の温度を監視する定着温度検知センサ(定着温度検知手段)と、を備え、前記監視手段である印刷検知センサ33は、前記紙搬送検知センサ、前記モータ駆動検知センサ及び前記定着温度検知センサのうち、少なくとも1つが用いられている。
したがって、画像形成装置1に既存のセンサを利用して、安価かつ適切に画像形成動作が行われているか否か判断して、画像形成動作が行われていないときにリブート動作を行うことができ、リブート動作を、画像形成動作を考慮してより一層適正化することができる。その結果、紙詰まりの発生や印刷ジョブの消失等の不具合の発生をより一層適切かつ安価に防止しつつ、リブート動作を行うことができ、利用性を向上させることができる。
また、本実施例の画像形成装置1は、前記作像部30が、前記画像形成動作の動作状態を検知可能な追加検知手段として、騒音検知センサ、振動検知センサ等を搭載可能である。画像形成装置1は、該追加検知手段が搭載されていると、前記監視手段である印刷検知センサ33として、該追加検知手段を用いることができる。
したがって、画像形成装置1に追加のセンサが取り付けられているときには、そのセンサを利用して、適切に画像形成動作が行われているか否か判断して、画像形成動作が行われていないときにリブート動作を行うことができ。その結果、リブート動作を、画像形成動作を考慮してより一層適正化することができる。
第2実施形態では、操作部20は、印刷検知センサ33を、モータ駆動検知センサ33a、定着温度センサ33b、紙搬送検知センサ33c、騒音検知センサ33d、または振動検知センサ33eの中から選択する選択部を含んで構成される。第2実施形態では、ユーザが操作部20の例えばタッチパネルなどを介して印刷検知のために使用する印刷検知センサ33を設定することが可能な形態である。なお、この実施形態では、ユーザは、操作部20からモータ駆動検知センサ33a、定着温度センサ33b、紙搬送検知センサ33c、騒音検知センサ33d、または振動検知センサ33eの条件設定なども行うことがされていてもよい。
次に、第2実施形態の作用を説明する。本実施例の画像形成装置1は、複数のセンサから選択されたセンサを印刷検知センサ33として使用して、印刷部32の印刷中か否かの判断を行ってリブートする。
図11は、複数のセンサ33a〜33cから1つのセンサを、印刷検知センサ33として選択する印刷検知センサ選択・設定処理のフローチャートである。
画像形成装置100は、図11に示すように、電源が投入されて処理が開始され(ステップS1100)、操作部20の入力部22でキー操作が行われると、操作部CPU21が、操作部20の入力部22の表示部に各種設定が可能な設定画面を表示する(ステップS1101)。
操作部CPU21は、入力部22で、印刷検知センサ33の設定要求操作が行われると、印刷検知センサ選択画面を表示部に表示する(ステップS1102)。この印刷検知センサ選択画面は、本実施例では、上記モータ駆動検知センサ33a、定着温度検知センサ33b及び紙搬送検知センサ33cの3つのセンサから、1つのセンサを印刷検知センサ33として選択する画面であるものとする。
操作部CPU21は、印刷検知センサ選択画面での選択操作を監視し(ステップS1103)、モータ駆動検知センサ33aが選択されると、モータ駆動検知センサ33aを、印刷検知センサ33として使用するセンサに設定する(ステップSS1104)。
ステップS1103で、定着温度検知センサ33bが選択されると、操作部CPU21は、定着温度検知センサ33bを、印刷検知センサ33として使用するセンサに設定する(ステップS1106)。
ステップS1103で、紙搬送検知センサ33cが選択されると、操作部CPU21は、紙搬送検知センサ33cを、印刷検知センサ33として使用するセンサに設定する(ステップS1105)。
操作部CPU21は、印刷検知センサ33として使用するセンサの設定が完了すると(ステップS1107)、サブCPU12に、印刷検知センサ33として使用するセンサ情報を通知する(ステップS1108)。
サブCPU12は、通知された印刷検知センサ33として使用するセンサを、コントローラボード10の不揮発性メモリ等に記憶して、印刷検知センサ選択・設定処理を終了する(ステップS1109)。
次に、モータ駆動検知センサ33a、定着温度センサ33b、紙搬送検知センサ33cの複数のセンサから2つのセンサを組み合わせて、印刷検知センサ33として選択する印刷検知センサ選択・設定処理について、図12及び図13に基づいて説明する。
図12は、複数の印刷検知センサ33を搭載する場合に、複数の印刷検知センサ33を併用して印刷実行状態を判定する処理のフローチャートである。図12の処理は、画像形成装置100は、図12に示すように、電源が投入されると開始し(ステップS1200)、操作部20の入力部22でキー操作が行われると、操作部CPU21が、操作部20の入力部22の表示部に各種設定が可能な設定画面を表示する(ステップS1201)。
操作部CPU21は、入力部22で、印刷検知センサ33の設定要求操作が行われると、印刷検知センサ選択画面を表示部に表示する(ステップS1202)。この印刷検知センサ選択画面は、本実施例では、上記モータ駆動検知センサ33a、定着温度検知センサ33b及び紙搬送検知センサ33cの3つのセンサから、第1と第2つの2つのセンサを印刷検知センサ33として選択する画面であるものとする。
操作部CPU21は、印刷検知センサ選択画面での選択操作を監視する(ステップS1203)。
ステップS1203で、第1のセンサとして、モータ駆動検知センサ33aが選択されると、操作部CPU21は、モータ駆動検知センサ33aを、第1の印刷検知センサ33として使用するセンサに設定する(ステップS1204)。
操作部CPU21は、第1の使用する印刷検知センサ設定を完了し(ステップS1205)、第2の使用する印刷検知センサ選択と設定処理へ移行する(ステップS1206)。この第2の使用する印刷検知センサ選択と設定処理は、後述するように、残りの2つのセンサから1つのセンサを第2の使用する印刷検知センサ33として選択して設定する処理である。
ステップS1203で、第1のセンサとして、定着温度検知センサ33bが選択されると、操作部CPU21は、定着温度検知センサ33bを、第1の印刷検知センサ33として使用するセンサに設定する(ステップS1207)。
操作部CPU21は、第1の使用する印刷検知センサ設定を完了し(ステップS1208)、第2の使用する印刷検知センサ選択と設定処理へ移行する(ステップS1209〜S1213)。
すなわち、操作部CPU21は、第2の使用する印刷検知センサ選択・設定処理に移行すると、第2の印刷検知センサ選択画面を表示部に表示して、選択状況を監視する(ステップS1209)。
ステップS1209で、第2の使用する印刷検知センサとして、モータ駆動検知センサ33aが選択されると、操作部CPU21は、モータ駆動検知センサ33aを、第2の印刷検知センサ33として使用するセンサに設定する(ステップS1210)。操作部CPU21は、第2の使用する印刷検知センサ設定を完了する(ステップS1212)。
ステップS1209で、第2の使用する印刷検知センサとして、紙搬送検知センサ33cが選択されると、操作部CPU21は、紙搬送検知センサ33cを、第2の印刷検知センサ33として使用するセンサに設定する(ステップS1211)。操作部CPU21は、第2の使用する印刷検知センサ設定を完了する(ステップS1212)。
また、ステップS1103で、第1のセンサとして、紙搬送検知センサ33cが選択されると、操作部CPU21は、紙搬送検知センサ33cを、第1の印刷検知センサ33として使用するセンサに設定する(ステップS1217)。
操作部CPU21は、第1の使用する印刷検知センサ設定を完了し(ステップS1218)、第2の使用する印刷検知センサ選択と設定処理へ移行する(ステップS1219)。この第2の使用する印刷検知センサ選択と設定処理は、上記ステップS1209〜S1212と同様の処理である。ただし、紙搬送検知センサ33c以外の残りの2つのモータ駆動検知センサ33aおよび定着温度検知センサ33bから1つのセンサを第2の使用する印刷検知センサ33として選択して設定することになる点が相違する。
操作部CPU21は、第2の使用する印刷検知センサ設定処理も完了すると、図12に示すように、全ての使用する印刷検知センサ設定完了を行う(ステップS1213)。次いで、操作部CPU21は、サブCPU12に、印刷検知センサ33として使用するセンサ情報(第1のセンサと第2のセンサの情報)を通知する(ステップS1214)。
サブCPU12は、通知された印刷検知センサ33として使用する第1のセンサと第2のセンサを、コントローラボード10の不揮発性メモリ等に記憶して、印刷検知センサ選択・設定処理を終了する(ステップS819)。
そして、画像形成装置100は、いま、2つのセンサが印刷検知センサ33として選択された場合、図13に示すように、印刷動作判断処理を実行する。なお、図13は、第1のセンサとして、紙搬送検知センサ33cが、第2のセンサとして、モータ駆動検知センサ33aが選択された場合の処理のフローチャートである。いずれのセンサが、第1のセンサ、第2のセンサに選択されても、図13の処理を同様に適用することができる。
図13において、サブCPU12は、本体電源が開始されて開始し(ステップS1300)、操作部CPU21からの異常通知によってリブートが必要であると判断すると(ステップS1301)、第1の印刷検知センサ33である紙搬送検知センサ33cの検知情報の取得を開始する(ステップS1302)。
サブCPU12は、検知情報の取得を開始すると、紙搬送検知カウンタをリセットし(ステップS1303)、紙搬送検知センサ33cの検知結果から紙搬送が検知されたかチェックする(ステップS1304)。
ステップS1304で、紙搬送が検知されると(ステップS1304:yes)で、サブCPU12は、ステップS1303に戻って、紙搬送検知カウンタをリセットする処理から上記同様に処理する(ステップS1303、S1304)。この場合は、サブCPU12は、印刷検知センサ33である紙搬送検知センサ33cが印刷に必要な紙搬送を検知していることから印刷動作中であると判断する。
ステップS1304で、紙搬送が検知されないと(ステップS1304:no)、サブCPU12は、紙搬送検知カウンタのカウント値を「1」インクリメントする(ステップS1305)。サブCPU12は、紙搬送検知カウンタのカウント値をインクリメントすると、該カウント値が、設定回数(N回)以上になったかチェックする(ステップS1306)。
ステップS1306で、カウント値がN回未満であると(ステップS906で、NOのとき)、サブC12は、ステップS1304に戻って、上記同様に処理する(ステップS1304〜S1306)。すなわち、サブCPU12は、カウント値がN回未満であると、印刷動作が行われていないと判断するのには、紙搬送検知期間が不十分であると判断して、ステップS1304に処理を戻す。
ステップS1306で、紙搬送検知カウンタのカウント値がN回以上であると(ステップS1306:yes)、サブCPU12は、紙搬送(印刷動作)が行われていないと判断する(ステップS1307)。
サブCPU12は、第2の印刷検知センサ33であるモータ駆動検知センサ33aの検知回数をカウントするモータ駆動検知カウンタをリセットする(ステップS1308)、モータ駆動検知センサ33aの検知結果からモータ駆動が検知されたかチェックする(ステップS1309)。
ステップS1304で、モータ駆動が検知されると(ステップS1309:yes)、サブCPU12は、ステップS1308に戻って、モータ駆動検知カウンタをリセットする処理から上記同様に処理する(ステップS1308、S1309)。この場合は、サブCPU12は、印刷検知センサ33であるモータ駆動検知センサ33aが印刷に必要なモータ駆動を検知していることから印刷動作中であると判断する。
ステップS1309で、モータ駆動が検知されないと(ステップS1309:no)、サブCPU12は、モータ駆動検知カウンタのカウント値を「1」インクリメントする(ステップS1310)。サブCPU12は、モータ駆動検知カウンタのカウント値をインクリメントすると、該カウント値が、設定回数(N回)以上になったかチェックする(ステップS1311)。
ステップS1311で、カウント値がN回未満であると(ステップS1311:no)、サブCPU12は、ステップS1309に戻って、ステップS1311までの処理を反復させる。サブCPU12は、カウント値がN回未満の場合、印刷動作が行われていないと判断するのには、モータ駆動検知期間が不十分であると判断して、処理をステップS1309に戻す。
ステップS1311で、モータ駆動検知カウンタのカウント値がN回以上であると(ステップS1311:yes)、サブCPU12は、モータ駆動(印刷動作)が行われていないと判断する(ステップS1312)。サブCPU12は、紙搬送とモータ駆動の双方の検知結果から印刷動作が行われていないと判断すると、電源部40にリブート信号を出力して、電源部40にリブート処理を実行させ(ステップS1313)、制御を他の処理に渡してリブート処理を終了させる(ステップS1314)。
以上の通り、本実施例の画像形成装置100は、前記作像部30が、複数の前記印刷検知センサ33を備えており、前記サブCPU12が、複数の前記印刷検知センサ33のうちの1つの該印刷検知センサ33の監視内容、優先順位付けた複数の該印刷検知センサ33の監視内容、全ての該印刷検知センサ33の監視内容のうち、1つの監視内容を採用して、前記印刷部32による画像形成動作が非動作であるか否か判断する。
したがって、より一層正確に、印刷部32が画像形成動作中であるか否か判断することができ、リブート動作をより一層適正化することができる。
図14および図15は、実施形態の画像形成装置及び画像形成制御方法の第2実施例を示す図であり、図14は、本実施形態の画像形成装置及び画像形成制御方法の第3実施例の画像形成装置100の要部概略構成図である。
なお、本実施例の画像形成装置100は、第1実施例の画像形成装置1と同様の画像形成装置に適用したものであり、本実施例の説明においては、第1画像形成装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付与して、その説明を省略または簡略化する。
図14において、画像形成装置100は、第1実施例の画像形成装置1と同様に、コントローラボード10、操作部20、作像部30及び電源部40を備えており、電源部40は、第1実施例と同様である。
コントローラボード10は、第1実施例と同様に、メインCPU11と、サブCPU12とを搭載している。
作像部30は、エンジンCPU31を備えており、操作部20からの入力に応じて印刷を実行する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態と異なり作像部30は印刷検知センサを実装するものとして記載いないが、特定の用途に応じて適宜印刷検知センサとして、モータ駆動検知センサ33a、定着温度センサ33b、紙搬送検知センサ33c、騒音検知センサ33d、または振動検知センサ33eまたはこれらのいかなる組み合わせでも実装することができる。
操作部20は、第1実施例と同様の操作部20と、入力部22と、応答時間設定部23とをを備えている。入力部22は、画像形成装置100の通常の入力部であり、各種操作キー及び表示部(報知手段)等を備えており、ユーザからの外部入力を可能としている。
応答待ち時間設定部23は、メインCPU11からのメインCPUが正常であることの通知する信号をサブCPU12が待機する時間をユーザが設定可能な機能手段である。第2実施形態では、メインCPU11の異常または通信障害の発生を、メインCPU11からの応答に基づいて判断することを可能とする。このため、サブCPU12は、待機する時間がタイムアップするまでの時間を計時するタイマ(計時手段)を備える。
そして第3実施形態では、応答待ち時間設定部23が取得したユーザ設定された応答待ち時間を、通信線L12を介してサブCPU12に送付する。そして、サブCPU12は、応答待ち時間設定部23が設定した待ち時間が経過してもメインCPU11から、メインCPUが正常であることの通知する信号を受領しない場合に、メインCPU11の異常が発生したものとしてリブート処理を開始する。
図15は、第3実施形態の画像形成装置100が実行するリブート処理のフローチャートである。図15(a)のフローチャートが、応答待ち時間をサブCPU12に設定する処理であり、図15(b)が、リブート処理のフローチャートである。図15(a)の処理から説明すると、図15(a)の処理は、ステップS1500から開始し、本体が起動されると(ステップS1501)、操作部20へのユーザ操作により、本体設定画面に移動し(ステップS1502)、次いでメインCPUからの応答待ち時間設定画面に移動する(ステップS1503)。ユーザは、この表示画面(応答待ち時間の変更手段)から応答待ち時間を設定し(ステップS1504)、操作部CPU21からサブCPUに応答待ち時間を、通信線L11を介して通知する(ステップS1506)。サブCPU12は、通知された応答待ち時間を適切な記憶手段に以後の制御データとして記憶し(ステップS1506)、制御を他の処理に渡して終了する(ステップS1507)。
以上の処理により、ユーザがメインCPU11の異常を判断するまでの待機時間を柔軟に設定することができる。
図15(b)は、第3実施形態の画像形成装置100が実行するリブート処理のフローチャートである。図15(b)の処理は、本体の起動と共に開始し(ステップS800)、所定の間隔で、例えばサブCPU12がメインCPU11に対してポーリングすることで、メインCPUから応答待ち時間内に正常の通知が返されるかどうかを判断する(ステップS1511)。
メインCPU11から設定した応答待ち時間内にメインCPU11が正常である応答を受領しない場合(ステップS1511:no)、サブCPU12が第1実施形態および第2実施形態で説明した処理を使用して電源オン/オフを実施し(ステップS1512)、処理を他の制御に渡し、リブート処理を終了する(ステップS1515)。
一方、メインCPU11から設定した応答待ち時間内にメインCPU11が正常である応答を受領した場合(ステップS1511:yes)、例えば印刷中など、メインCPU11がリブートして問題ないかを判断し(ステップS1513)、問題がないと判断された後、メインCPUが電源オン・オフを実施して(ステップS1514)、処理を他の制御に渡し、リブート処理を終了する(ステップS1515)。
図15の処理を使用することにより、メインCPU11の異常を検出するためのハードウェアおよび待ち時間を、ユーザ設定に応じて制御することが可能となると共に、サブCPU12によって、紙詰まりなどを回避しながらリブート処理を行うことが可能となる。
図16は、第4実施形態の画像形成装置110の要部構成図であり、図17〜図23は、第4実施形態の画像形成装置110が実行する処理のフローチャートである。図16から説明すると、本実施例の画像形成装置110は、第1実施例の画像形成装置1と同様の画像形成装置に適用したものであり、本実施例の説明においては、第1画像形成装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付与して、その説明を省略または簡略化する。
図16において、画像形成装置110は、第1実施例の画像形成装置1と同様に、コントローラボード10、操作部20、作像部30及び電源部40を備えている。
本実施例の画像形成装置110は、コントローラボード10のサブCPU12と、作像部30のエンジンCPU31が、通信線L7により接続されている。
エンジンCPU31は、通信線L5を介して印刷検知センサ33が接続されており、印刷検知センサ33の検知結果から作像部30が印刷動作中である否かを判断して、判断結果を通信線(第2通信手段)L7を通して、サブCPU12に通知する。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の画像形成装置110は、リブート要求が発生したとき、エンジンCPU31が印刷動作中か否か判断して、判断結果をサブCPU12に通知する。
図17は、第4実施形態のリブート処理のフローチャートを示す。すなわち、サブCPU12の処理は、ステップS1700から開始し、操作部CPU21からの異常通知によってリブートが必要であると判断すると(ステップS1701)、エンジンCPU31からの印刷検知情報の取得を開始する(ステップS1702)。すなわち、エンジンCPU31は、例えば、所定時間間隔で、印刷検知センサ33の検知結果を取得して、印刷動作中であるか否か判断し、サブCPU12から印刷検知情報の取得要求があると、判断結果の印刷検知情報をサブCPU12へ出力する。
サブCPU12は、エンジンCPU31からの印刷検知情報が印刷中であるのか、印刷停止中であるのか判断する(ステップS1703)。
ステップS1703で、印刷中のときには、所定時間経過後に、再度、エンジンCPU31からの印刷検知情報が印刷中であるか否かの判断を行う(ステップS1703)。
ステップS1703で、印刷中でないときには、印刷動作が行われていないと判断し(ステップS1704)、電源部40にリブート信号を出力して、電源部40にリブートを行わせる(ステップS1005)。
したがって、印刷中であるか否かの情報を、エンジンCPU31からメインCPU11とは異なる通信線L7を通して受信して、作像部30が印刷中であるか否か判断することができる。そして、作像部30で印刷動作が行われていないときに、リブートすることができる。
また、画像形成装置110は、異常の発生が、メインCPU11と操作部CPU21との間だけでなく、メインCPU11とエンジンCPU31との間においても、発生する。
そこで、画像形成装置110は、エンジンCPU31とサブCPU12が通信線L7で接続されているため、メインCPU11とエンジンCPU31との間の通信に異常が発生すると、エンジンCPU31からサブCPU12へ異常通知を行ってもよい。
図18は、第4実施形態において、印刷実行中にメインCPU11と、エンジンCPU31との間の通信に異常が発生した場合のリブート処理のフローチャートである。図18の処理は、本体起動と同時に処理を開始し(ステップS1800)、画像形成装置110は、メインCPU11とエンジンCPU31との間で通信を行って印刷を行う(ステップS1801)。画像形成装置110は、この印刷中に、メインCPU11と、エンジンCPU31との間の通信に異常が発生すると(ステップS1802)、メインCPU11からエンジンCPU31への印刷情報が途切れる(ステップS1803)。
エンジンCPU31は、メインCPU11からの印刷情報が途切れると、通信線L7を介してサブCPU12へ通信異常を通知する(ステップS1804)。
サブCPU12は、メインCPU11、操作部CPU21から異常通知がきていないかを確認して、リブート要求が発生したか否か判断し(ステップS1805)、処理を他の制御に渡して図18の処理を終了させる(ステップS1806)。
したがって、メインCPU11と、エンジンCPU31との間の通信異常の発生を、通信線L7を介してサブCPU12へ通知することができ、適切に異常発生を把握して、上記同様に、印刷動作が停止するのを待って、リブートすることができる。
さらに、画像形成装置110は、リブート要求が発生したときに、通信線L7を介してサブCPU12がエンジンCPU31にリブート予告通知を行い、適切な状態で印刷動作を停止させた後に、リブートを行ってもよい。
図19は、第4実施形態で、リブート予告を行う場合の処理のフローチャートである。図19の処理は、画像形成装置110が起動されて開始し(ステップS1900)、サブCPU12は、リブートが必要であると判断すると(ステップS1901)、通信線L7を介して、エンジンCPU31へリブートの予告通知を行う(ステップS1902)。
エンジンCPU31は、リブート予告通知を受け取ると(ステップS1903)、印刷検知センサ33の検知結果を取得して印刷中であるかの状態確認を行い(ステップS1904)、印刷中であるか判断する(ステップS1905)。印刷中であることの判断は、第1実施例〜第3実施例で説明したように、印刷検知センサを使用して行うことができる。
印刷中であると判断した場合(ステップS1905:yes)、エンジンCPU31は、紙詰まりが発生しない状態まで、印刷を継続し(ステップS1906)、紙詰まりが発生しない状態まで印刷を完了すると、印刷を中断する(ステップS1907)。
エンジンCPU31は、印刷を中断すると、サブCPU12へ印刷を中断した旨を通知し(ステップS1908)、サブCPU12は、電源部40にリブート信号を出力して、電源部40にリブートを行わせる。
印刷中でないと判断した場合((ステップS1905:n)、エンジンCPU31は、サブCPU12へ印刷中でない旨を通知し(ステップS1908)、サブCPU12は、電源部40にリブート信号を出力して、電源部40にリブートを行わせる。
なお、図19では、印刷動作を中断する条件として、紙詰まりが発生しない状態を取り上げているが、紙詰まりに限るものではなく、その他に、印刷動作を再開するのに必要な条件を考慮してもよい。
第4実施形態では、印刷実行中にリブート要求が発生した場合に、リブート予告通知を行うことで、実行中の印刷動作を、紙詰まり等の異常が発生しない状態で中断し、印刷を中断した後に、リブートすることができる。
また、エンジンCPU31は、リブート予告通知を受け取った場合、実行中の印刷動作の残りの印刷枚数(残印刷枚数)に応じて、印刷動作を中断するか、印刷動作を完了させるかの処理を選択するようにしてもよい。
図20は、印刷枚数の残りに応じて印刷の継続または中断を実行する処理のフローチャートである。図20の処理は、本体が起動されることで開始し(ステップS2000)、エンジンCPU31は、図20に示すように、サブCPU12からリブート予告通知を受け取ると(ステップS2001)、印刷中のジョブの残印刷枚数を確認する(ステップS2002)。
エンジンCPU31は、残印刷枚数が、予めリブートを待たせることが可能な枚数として設定されている設定枚数(N枚)以上であるかチェックする(ステップS2003)。
エンジンCPU31は、残印刷枚数がN枚以上であると判断した場合、(ステップS2003:yes)、エンジンCPU31は、全ての残印刷枚数の印刷が完了するまで待てないと判断して、印刷を中断する(ステップS2004)。なお、エンジンCPU31は、印刷を中断する場合においても、上記同様に、紙詰まりが発生しない状態等のように、印刷を中断しても適切な状態まで待って、印刷を中断する。エンジンCPU31は、印刷を中断すると、上述のように、サブCPU12へ印刷中断を通信線L7を介して通知し、サブCPU12が、リブートを実行する。
エンジンCPU31は、残印刷枚数がN枚以上でないと判断した場合、(ステップS2003:no)、エンジンCPU31は、印刷を継続して、印刷ジョブの残印刷枚数の印刷を行う(ステップS2005)。エンジンCPU31は、全ての枚数の印刷が完了すると、通信線L7を介してサブCPU12へ印刷完了を通知し、サブCPU12は、印刷完了通知を受け取ると、リブートを実行する。
さらに、画像形成装置110は、印刷を中断してリブートを行う場合、図21及び図22に示すように、中断した印刷動作を適切に再稼働可能な未処理ジョブ情報を記憶して、再稼働時に、該未処理ジョブ情報に基づいて印刷動作を再開してもよい。
図21は、未処理のジョブを無駄にしないように、印刷中断中のジブデータを適切な不揮発性の記憶手段、例えば不揮発性メモリに記憶させる処理のフローチャートである。図21の処理は、画像形成装置が起動されて開始し(ステップS2000)、エンジンCPU31が、サブCPU12からリブート予告通知を受け取ると(ステップS2101)、印刷中のジョブから印刷予定枚数情報を取得する(ステップS2102)。
エンジンCPU31は、印刷中のページの印刷が完了する等の適切なタイミングで、印刷を中断し(ステップS2103)、未印刷枚数情報(残印刷枚数情報)を取得する(ステップS2104)。
エンジンCPU31は、画像形成装置1内の記憶媒体、例えば、コントローラボード10の不揮発性メモリに中断した印刷ジョブの印刷予定枚数、未印刷枚数(残印刷枚数)等の印刷再開に必要な未処理ジョブ情報を送信する(ステップS2105)。
不揮発性メモリは、送信されてきた未処理ジョブ情報を保管し(ステップS2106)、他の処理に制御を渡し、図21の処理を終了させる(ステップS2107)。
図22は、不揮発性メモリに記憶させた未処理印刷ジョブ情報などを使用して、リブート後に印刷を再開させる処理のフローチャートである。画像形成装置110は、起動されると処理を開始し(ステップS2200)、リブートが完了して本体設定が完了すると(ステップS2201)、操作部CPU21が、不揮発性メモリに、未印刷の未処理ジョブ情報が記憶されているかチェックする(ステップS2202)。
操作部CPU21は、記憶媒体に未処理ジョブ情報があると判断した場合(ステップS2202:yes)、操作部CPU21は、操作部20の表示部(報知手段)に、未処理ジョブ情報を表示して、未処理ジョブの実行を可能とする(ステップS2203)。
操作部CPU21は、記憶媒体に未処理ジョブ情報がないと判断した場合(ステップS2202:no)、画像形成装置110に対して通常の起動処理を実行させ(ステップS2204)、他の処理に制御を渡して図22の処理を終了する(ステップS2205)。
図21、図22に示した実施形態では、印刷ジョブを中断してリブートした場合に、中断した印刷ジョブを、容易に、再開することができるようにすることができ、利用性を向上させることができる。
以上の通り、本実施例の画像形成装置110は、前記作像部30が、前記印刷部32の画像形成動作を制御するエンジンCPU(画像形成制御手段)31を、さらに備え、前記画像形成装置110は、前記サブCPU12と前記エンジンCPU31との通信を行う通信線(第2通信手段)L7を、備え、前記エンジンCPU31は、前記印刷検知センサ33による監視内容から前記印刷部32が画像形成動作中であるか否かの動作判断を行って、判断結果の動作判断結果情報を、前記通信線L6を介して前記サブCPU12へ通知する。
したがって、サブCPU12と印刷検知センサ33との通信が途切れた場合にも、印刷部32が画像形成動作中であるか否か判断することができ、画像形成動作が行われていないことを確実に判断してリブート動作を行うことができ。その結果、リブート動作を、画像形成動作を考慮してより一層適正化することができる。
また、本実施例の画像形成装置110は、前記作像部30が、前記印刷部32の画像形成動作を制御するエンジンCPU31を、さらに備え、前記画像形成装置110は、前記サブCPU12と前記エンジンCPU31との通信を行う通信線L6と、前記メインCPU11と前記エンジンCPU31との通信を行う通信線(第3通信手段)L4と、を備え、前記エンジンCPU31が、前記通信線L4を介した前記メインCPU11との通信に異常が発生すると、前記通信線L6を介して前記異常が発生した旨を前記サブCPU12へ通知し、前記サブCPU12が、前記異常の通知を受け取ると、前記印刷部32による画像形成動作が非動作であることを確認して、前記電源部40に前記再起動動作を実行させる。
したがって、メインCPU11とエンジンCPU31等の通信に異常が発生した場合にも、リブート要求として、適切にリブート動作を行うことができる。
さらに、本実施例の画像形成装置110は、前記作像部30が、前記印刷部32の画像形成動作を制御するエンジンCPU31を、さらに備え、前記画像形成装置110は、前記サブCPU12と前記エンジンCPU31との通信を行う通信線L6を、備え、前記サブCPU12が、前記リブート要求(再起動要求)が発生すると、前記通信線L7を介して前記エンジンCPU31に前記リブート動作を行う旨の再起動実施予告通知を行い、前記エンジンCPU31が、前記再起動実施予告通知を受け取ると、画像形成動作中であるか否か確認して、画像形成動作中であると、該動作中の画像形成動作を、正常再動作可能な状態で中断する。
したがって、リブート動作が必要な場合に、速やかにかつ動作中の画像形成動作を再動作可能な状態でリブート動作することができ、より一層適切にリブート動作を行うことができる。
また、本実施例の画像形成装置110は、前記エンジンCPU31が、前記再起動実施予告通知を受け取って、画像形成動作中であると、該動作中の画像形成動作の画像形成残枚数を確認して、該画像形成残枚数が所定の設定枚数以下であると、該動作中の画像形成動作を継続し、該画像形成残枚数が該設定枚数を超えていると、該画像形成動作を、正常再動作可能な状態で中断する。
したがって、リブート動作が必要な場合に、速やかにかつ動作中の画像形成動作の画像形成残枚数に応じて、再動作可能な状態でリブート動作することができ、より一層適切にリブート動作を行うことができる。
さらに、本実施例の画像形成装置110は、電源電力がオフのときにも記憶内容を保持する不揮発性メモリ(不揮発性記憶手段)を、さらに備え、前記エンジンCPU31は、動作中の画像形成動作を中断する場合、画像形成動作の全画像形成枚数、画像形成残枚数を含む未処理状態情報を取得して、該未処理ジョブ情報(未処理状態情報)を前記不揮発性メモリに保管する。
したがって、リブート動作に先立って、未処理ジョブの再実行に必要な未処理ジョブ情報を、不揮発性メモリに保管することができ、より一層適切にリブート動作を行うことができる。
また、本実施例の画像形成装置110は、情報を報知出力する表示部(報知手段)を、さらに備え、前記メインCPU11が、前記リブート動作が完了すると、前記不揮発性メモリの前記未処理状態情報を前記表示部に表示させる。
したがって、印刷ジョブを中断してリブートした場合に、中断した印刷ジョブを、容易に、再開することができるようにすることができ、利用性を向上させることができる。
図23は、第5実施形態の画像形成装置120の要部構成図である。図22に示す画像形成装置120は、第1実施例の画像形成装置1と同様に、コントローラボード10、操作部20、作像部30及び電源部40を備えており、電源部40は、第1実施例と同様である。
コントローラボード10は、第1実施例と同様に、メインCPU11と、サブCPU12とを搭載している。その他、外部通信I/F13と記憶媒体14とを搭載している。外部通信I/F13は、リブートの頻度が高い場合に、例えば外部装置として機能する管理センタのサーバに、リブート頻度が高すぎるメッセージを通知する。他の実施形態では、外部通信I/Fは、USBインタフェースとすることができ、当該実施形態では、画像形成装置12の表示パネルといった外部装置に記憶媒体14から読み出したリブート頻度についてのメッセージを表示させることもできる。
記憶媒体14は、本実施形態ではサブCPU12から送付されるリブート許可の頻度を記憶し、例えば設定した期間内における閾値を超えると、メインCPU11が外部I/F13を介して管理センタにメッセージを通知する。
他の実施形態では、サービスマンが操作部に対して専用コマンドを入力することにより、記憶媒体14からリブート許可の頻度を読み出して例えば表示パネルといった外部装置へとメッセージを送付することもできる。
作像部30は、エンジンCPU31を備えており、操作部20からの入力に応じて印刷を実行する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態と異なり作像部30は印刷検知センサを実装するものとして記載いないが、特定の用途に応じて適宜印刷検知センサとして、モータ駆動検知センサ33a、定着温度センサ33b、紙搬送検知センサ33c、騒音検知センサ33d、または振動検知センサ33eまたはこれらのいかなる組み合わせでも実装することができる。
操作部20は、第1実施例と同様の操作部20と、入力部22と、リブート頻度閾値設定部24とを備えている。入力部22は、画像形成装置100の通常の入力部であり、各種操作キー及び表示部(報知手段)等を備えており、ユーザからの外部入力を可能としている。また、操作部CPU21は、本実施形態では、メインCPU11との間の通信異常を検出する機能を備え、通信異常が発生した場合には、通信線L2を通してサブCPU12に異常の発生を通知する。
リブート頻度閾値設定部23は、例えば、日、週、月といった設定した期間内に、発行されたリブート許可の上限を設定する機能を提供し、リブート頻度が高すぎる場合には、印刷効率が低下することから、外部の管理センタなどに通知することを可能とさせている。設定された閾値は、通信線L1を介してメインCPU11に送付され、メインCPU11が、RAMや不揮発性メモリといった記憶装置14に格納させている。
第5実施形態では、操作部CPU21からの通知を受領すると、サブCPU12がメインCPU11に対してリブート許可要求を発行し、当該要求が承認された場合、サブCPU12がリブート処理を実施する。当該リブート許可要求は、コントローラボード10に搭載された記憶媒体14に蓄積され、閾値を超えるリブート許可要求があると、外部I/F13を介してサービスマンコールなどを管理センタに送付することで、画像形成装置120のメンテナンスを可能とする。
図24は、第5実施形態の画像形成装置120が実行するリブート処理のフローチャートである。図24の処理は、画像形成装置120が起動された後開始し(ステップS2400)、サブCPU12がメインCPU11に対してリブートの実施許可を求めるリブート許可要求を通知する。メインCPU11は、サブCPU12からリブート許可要求を受信すると(ステップS2402)、メインCPU11の内臓メモリまたはメインCPU11に接続された記憶媒体14にリブート許可要求の受信履歴を蓄積し、(ステップS2403)、制御を他の処理に渡して処理を終了する(ステップS2404)。
図25は、第5実施形態の画像形成装置120が実行するリブート処理のフローチャートである。図25の処理は、画像形成装置120が起動されて開始し(ステップS2500)、本体設定が完了すると(ステップS2501)、メインCPU11が記憶媒体からリブート頻度の確認を行う(ステップS2502)。リブート頻度が設定された閾値よりも高い場合(ステップS2503:yes)、外部I/Fから外部装置に通知し(ステップS2504)、他の処理に制御を渡し、処理を終了する(ステップS2506)。
なお、外部装置には、管理センタのサーバの他、操作部20の表示パネル等を挙げることができる。一方、リブート頻度が設定された閾値よりも低い場合(ステップS2503:no)、メインCPU11は、リブート承認として、メインCPU11が正常であることをサブCPU12に通知して、メインCPU11がリブートを実施し(ステップS2505)、他の処理に制御を渡し、処理を終了する(ステップS2506)。
図26は、第5実施形態に画像形成装置120が実行する、リブート頻度の閾値設定処理のフローチャートである。図25の処理は、画像形成装置120が起動されて開始し(ステップS2500)、本体設定が完了すると(ステップS2501)、操作部20からの操作により本体設定画面に移動する(ステップS2602)。本体設定画面からさらにユーザは、リブート頻度設定画面に移動し(ステップS2603)、通知するリブート頻度閾値をテンキー入力などにより設定し(ステップS2604)、入力ボタンの押下げなどのアクションにより、操作部CPU21からメインCPU11にリブート頻度の閾値を通知する(ステップS2605)。メインCPU11は、閾値を受領すると、リブート頻度の閾値を記憶媒体14に記憶させ(ステップS2606)、他の処理に制御を渡し、処理を終了する(ステップS2607)。
第5実施形態によれば、閾値をユーザやサービスマンが設定することが可能となり、ユーザが要求する頻度を超えた場合に自動的にサービスマンコールを生成することが可能となり、より効率的な画像形成が可能とされる。なお、定期的なメンテナンスサービスの際に、リブート頻度を確認することが可能となるので、サービスマンによる突発的なメンテナンスの要求も削減することができる。
以上、本発明を好適な実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態により説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。