JP2017104968A - マニピュレーターおよび多指ハンド装置 - Google Patents

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保幸 小林
Yasuyuki Kobayashi
保幸 小林
武志 古川
Takeshi Furukawa
武志 古川
美沙子 津川
Misako Tsugawa
美沙子 津川
全弘 斎藤
Masahiro Saito
全弘 斎藤
中村 一也
Kazuya Nakamura
一也 中村
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Abstract

【課題】 屈曲や挟み動作等のための動力を効率よく伝達できるマニピュレーターと多指ハンド装置を実現する。【解決手段】 連結された複数のリンクを具備したマニピュレーターにおいて、前記複数のリンクのうちの少なくとも一つに、該リンクの延設方向に対し交差する方向へ並ぶように、回転駆動源22と送りねじ機構24が設けられ、回転駆動源22の出力軸が前記延設方向の一方へ向けられるとともに、送りねじ機構24のねじ軸24aの一端側も同方向へ向けられ、前記出力軸とねじ軸24aとの間で回転力を伝達するとともに、ねじ軸24aに螺合した直動部材24bによって前記一方に対する他方側に動力を伝達するようにした。そして、このマニピュレーターを指部として配置して多指ハンド装置を構成した。【選択図】 図8

Description

本発明は、例えば、鉗子装置や挟み装置、DCA(directional coronary atherectomy:方向性冠動脈粥腫切除術)カテーテル、OCT(Optical Coherence Tomography:光干渉断層撮影)カテーテル、その他の医療機器、理化学機器、産業機器や、ロボット等に用いられるマニピュレーターおよび多指ハンド装置に関するものである。
従来、この種の発明には、例えば特許文献1に記載されるもののように、回動支点部を支点にし回動することで開閉する作業ツール部(把持部材1,2)と、前記作業ツール部(把持部材1,2)の前端側を前方へ突出させるようにして支持した筒状のリンク(固定管10)と、前記リンク(固定管10)に挿通された複数本のワイヤ(W)とを備え、前記ワイヤ(W)を一方又は他方へ引くことにより作業ツール部(把持部材1,2)を作動させるようにした医療用の鉗子がある。
特許第3075404号公報
近年、低侵襲手術では、MPS(Multi-Port Surgery)からSPS(Single-Port Surgery)へ急速に移行しつつある。
SPS(Single-Port Surgery)では、患者の身体に形成された一つのポートに対し複数の作業ツール部(鉗子等)を挿入するが、患者の身体への悪影響を極力減らすために、前記一つのポートの径をなるべく小さくすることが求められている。そのため、ポートに挿入する鉗子のサイズは、少なくとも外径8mm以下、好ましくは外径5mm以下にすることが要求される。
さらに、前記一つのポートに挿入した鉗子を身体内で複雑に移動させる必要があるため、前記作業ツール部を支持するリンク部分は、少なくとも3以上の関節で屈曲することが望ましい。
また、低侵襲手術の中でも、縫合(運針)は最も技量を要し、前端側の前記作業ツール部を回転させる操作(リンク延設方向を軸にした回転操作)が要求される。
しかしながら、前記のように屈曲自由度を大きくしたマニピュレーターでは、複数のリンクの全長を一定とした場合、関節数が多い分、各関節間のリンク長さは短くなる。
このため、比較的短いリンク内で、屈曲や回転、挟み動作等のための動力を効率よく伝達するのに工夫を要する。
このような課題に鑑みて、本発明は、以下の構成を具備するものである。
連結された複数のリンクを具備したマニピュレーターにおいて、前記複数のリンクのうちの少なくとも一つに、該リンクの延設方向に対し交差する方向へ並ぶように、回転駆動源と送りねじ機構が設けられ、前記回転駆動源の出力軸が前記延設方向の一方へ向けられるとともに、前記送りねじ機構のねじ軸の一端側も同方向へ向けられ、前記出力軸と前記ねじ軸との間で回転力を伝達するとともに、前記ねじ軸に螺合した直動部材によって前記一方に対する他方側に動力を伝達するようにしたマニピュレーター。
また、このマニピュレーターを複数配置して、多指ハンド装置を構成する。
本発明は、以上説明したように構成されているので、各リンクを比較的短く構成した場合でも、屈曲や挟み動作等のための動力を効率よく伝達することができる。
本発明に係るマニピュレーターの一例を示す側面図である。 同マニピュレーターにおける第1の関節機構の構造を示す斜視図である。 第1の関節機構の縦断面図である。 図3における(IV)−(IV)線に沿う断面図である。 回動基部及び出力歯車の一例を示す斜視図である。 回動基部の一例を示す斜視図である。 内歯車18の一例を示す斜視図である。 同マニピュレーターにおける第2の関節機構の構造を示し、(a)は側方から視た図であり、(b)は(a)を90度回転させて視た図である。 同マニピュレーターにおける作業ツール部の構造を示す斜視図である。 同マニピュレーターにおける第1の関節機構を示し、(a)は支持軸に対し直交する方向から視た側面図、(b)は(a)を90度回転させて視た図、(c)は(b)について第2のリンクを回転させた状態の側面図である。 第1の関節機構の屈曲動作を(a)〜(c)に順次に示す模式図である。 第1の関節機構の回転動作を(a)〜(c)に順次に示す模式図である。 同マニピュレーターにおける第2の関節機構の構造の他例を示し、(a)は側方から視た図であり、(b)は(a)を90度回転させて視た図である。 本発明に係る多指ハンド装置の一例を示す斜視図である。
本実施の形態の特徴の一つは、連結された複数のリンクを具備したマニピュレーターにおいて、前記複数のリンクのうちの少なくとも一つに、該リンクの延設方向に対し交差する方向へ並ぶように、回転駆動源と送りねじ機構が設けられ、前記回転駆動源の出力軸が前記延設方向の一方へ向けられるとともに、前記送りねじ機構のねじ軸の一端側も同方向へ向けられ、前記出力軸と前記ねじ軸との間で回転力を伝達するとともに、前記ねじ軸に螺合した直動部材によって前記一方に対する他方側に動力を伝達するようにした(図8及び図9参照)。
この構成によれば、回転駆動源の回転力は、リンク延設方向の一方側で、ねじ軸の基端側に伝達され、ねじ軸の回転により直進運動する直動部材によって、他方側(逆方向側)へ伝達される。
他の特徴として、最先端側の前記リンクは、前記出力軸と前記送りねじ機構のねじ軸の一端側とを後方へ向けるようにして前記回転駆動源及び前記送りねじ機構を備え、前記直動部材の直進運動によって動作して作業対象物に対する作業を行う作業ツール部を構成している(図9参照)。
他の特徴としては、前記作業ツール部は、複数の挟み片を回動させて開閉させる挟み機構であり、前記回転駆動源および前記送りねじ機構が、前記複数の挟み片の各々に対応するように複数設けられ、前記挟み片の各々が、対応する前記直動部材の直進運動により回動するように設けられている(図9参照)。
他の特徴としては、前記複数のリンクのうち、隣接する一組のリンクについて、その一方のリンクに対し他方のリンクが回動するように接続され、前記一方のリンクに前記回転駆動源及び前記送りねじ機構が設けられ、前記直動部材の直進運動によって前記他方のリンクが回動するようにした(図8参照)。
他の特徴としては、前記他方のリンクの回動支点部には、前記他方のリンクと一体に回転する部品として第1の滑車部が設けられ、前記一方のリンクには、第1の滑車部との間に前記直動部材を配置するように第2の滑車部が設けられ、前記直動部材には、ワイヤーの一端側と他端側が止着され、前記ワイヤーは、前記一端側と前記他端側の間の部分を、第1の滑車部と第2の滑車部に掛け回している(図8参照)。
他の特徴としては、前記他方のリンクの回動支点部には、前記他方のリンクと一体に回転する部品として回転連結部品が設けられ、前記直動部材と前記回転連結部品とは、中間連結部品によって繋がれているようにした(図13参照)。
他の特徴としては、前記他方のリンクに所定の閾値以上の回動負荷が加わった場合に、前記他方のリンクと一体に回転する部品と前記他方のリンクとの連結状態を解除するトルクリミッターを設けた。
他の特徴としては、上記の何れかの特徴を有するマニピュレーターを指部として複数配置して多指ハンド装置を構成した(図14参照)。
<第1の実施態様>
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るマニピュレーターの簡略化して示す側面図である。
このマニピュレーター1は、第1の関節機構10と、第2の関節機構20とを備え、これら第1及び第2の関節機構10,20の先端側に、作業対象物(例えば、人体の各器官等)に対し作業を行う作業ツール部30を構成している。
第1の関節機構10は、図2に示すように、後側のリンク11(第1のリンク)と、該リンク11の前端側に、該リンク11の延設方向に対し直交するように固定基部12を介して支持された支持軸13と、支持軸13に対し回転するように支持された回動基部14と、支持軸13に対しそれぞれ回転するように支持された二つの中間歯車15と、二つの中間歯車15に対しそれぞれ軸方向を直交させて噛み合うとともにリンク11に対し回転するように支持された二つの入力歯車16と、二つの中間歯車15に対しそれぞれ軸方向を直交させて噛み合うとともに回動基部14に対し回転するように支持された二つの出力歯車17と、回動基部14に対し回転するように支持された内歯車であってその内歯18a(図4参照)に二つの出力歯車17を噛み合わせるようにした内歯車18と、内歯車18に対し一体回転可能に接続された前側のリンク19(第2のリンク)と、を備えている。
尚、本実施態様の説明に関する記述において、「前側」或いは「前方」の語句に対する「後側」或いは「後方」の語句の記述における位置関係は、基本的に、関節機構10における出力歯車17側を「前側」或いは「前方」として捉えたときに、入力歯車16側が「後側」或いは「後方」となる位置関係である。この位置関係は、例えば、マニピュレーター1の作業ツール部30側を「前側」として捉えたときに、第1及び第2の関節機構10,20側が「後側」となる位置関係でもある。
各リンク11,19は、金属等の硬質材料から円筒状に形成される。
後側のリンク11(第1のリンク)には、二つの入力歯車16を回転させるための二つの回転駆動源16aが設けられる。
各回転駆動源16aは、歯車機構及び回転式モータ(例えば、ブラシレスDCモータやステッピングモータ等)を内蔵したφ2のサーボモータである。この回転駆動源16aは、前方(リンク19側)へ向けた出力軸に、入力歯車16を固定している。
入力歯車16は、前方側を徐々に縮径した形状のかさ歯車である。
固定基部12は、リンク11の前端に圧入固定された略環状の基部12aと、
径方向へ間隔を置いて基部12aから前方へ突出する二つの軸受片部12bとから一体に構成される。二つの軸受片部12bには、支持軸13を挿通し支持するための貫通状の支持孔12b1(図3参照)が設けられる。
支持軸13は、前記二つの軸受片部12bの間にわたる円柱状の軸であり、リンク11,19に対し直交するように設けられる(図3参照)。
この支持軸13の長手方向の中央側には、二つの中間歯車15が環状に装着され、さらに、これら中間歯車15を間に置くようにして、回動基部14が環状に装着される。
支持軸13は、固定基部12の支持孔12b1に圧入固定される。なお、他例としては、支持軸13を支持孔12b1に対し回転可能且つ軸方向移動不能に挿通した態様とすることも可能である。
中間歯車15は、略円錐台状のかさ歯車であり、支持軸13に対し回転自在に装着されている。
二つの中間歯車15は、それぞれ、その後半部側を二つの入力歯車16に噛み合わせるとともに、前半部側を二つの出力歯車17に噛み合わせている。
各出力歯車17は、中間歯車15に噛み合うかさ歯車部17aと、内歯車18の内歯車18に噛み合う平歯車部17bとを一体に有する。
かさ歯車部17aは、後方(リンク11側)へ向かって徐々に縮径されたかさ歯車状に形成され、中間歯車15に対し直交するように噛み合っている。
平歯車17bは、かさ歯車部17aの前方側に同芯状に連結され、内歯車18の内歯18aに噛み合っている(図3参照)。
二つの出力歯車17は、リンク19の径方向へ間隔を置いて略平行に配設され、回動基部14によって回転自在に支持されている(図3及び図5参照)。
回動基部14は、二つの中間歯車15の両側で、支持軸13に対し回転自在且つ環状に嵌り合う二つの軸挿通片部14aと、これら二つの軸挿通片部14aから前方へ延設された環状部14bとを一体に有する(図5及び図6参照)。
環状部14bは、略円盤状の部材であり、その径方向の両側に、それぞれ、軸受部材14cを介して出力歯車17を回転自在に支持している(図5参照)。
内歯車18は、略円筒状の部材であり(図7参照)、その後端側の内周面に全周にわたる内歯18aを有するとともに、該内歯18aよりも前側の内周面に、凹凸のない円筒面状の支持面18bを有する。
内歯車18aには、二つの出力歯車17(詳細には平歯車部17b)が噛み合わせられている(図4参照)。
支持面18bの後寄りには、環状部14bの外周面が摺接可能に嵌り合っている(図3参照)。すなわち、内歯車18は、支持面18bを環状部14bの外周面に摺接させて回転することが可能である。
また、支持面18bにおける前側には、環状のスペーサ18cや、後述する作業ツール部30の基部36等が嵌合されている。
そして、内歯車18の外周面には、円筒状のリンク19が進退不能且つ回転不能に固定されている。
また、第2の関節機構20は、図8(a)(b)に示すように、前側のリンク11と、後側のリンク21との間の関節部分を屈曲させるための機構である。
詳細に説明すれば、この第2の関節機構20は、リンク21内で出力軸を後方へ向けた回転駆動源22と、該回転駆動源22の回転力を伝達する伝動歯車23と、伝動歯車23の回転力を受けて動作する送りねじ機構24と、前側のリンク11と一体的に回転するように設けられた二つの第1の滑車部25と、後側のリンク21の後端側に設けられた第2の滑車部26と、送りねじ機構24、第1の滑車部25及び第2の滑車部26に掛け回された二本のワイヤー27とを具備している。
なお、図示例の第2の関節機構20は、第1の関節機構10の後側に、二つ連結されるが、他例としては、第2の関節機構20を単数とした態様や、第2の関節機構20を三以上連結した態様とすることも可能である。
リンク21は、上述したリンク11,19と同様に、金属等の硬質材料から円筒状に形成される。
回転駆動源22は、上述した回転駆動源16aと同様に、歯車機構及び回転式モータ(例えば、ブラシレスDCモータやステッピングモータ等)を内蔵したφ2のサーボモータである。この回転駆動源22は、後方へ向けた出力軸に、平歯車状の駆動歯車22aを固定している。
伝動歯車23は、リンク21に対し基部28を介して回転自在に支持され、駆動歯車22aに対し回転力を受けるように噛み合っている。
基部28は、リンク21内の後端側に圧入された円柱状の部材であり、その後部側に、二つの第1の滑車部25をそれぞれ支持する二つの支持片部28aを有する。伝動歯車23は、軸状部材を介して、基部28の前端面に支持されている。
なお、図示例によれば、この基部28は、リンク11の後端側にも設けられている(図8参照)。
送りねじ機構24は、一端側を後方へ向けるようにして回転駆動源22の回転軸に対し平行に設けられたねじ軸24aと、ねじ軸24aの前記一端側に固定されて伝動歯車23に噛み合う入力歯車24dと、ねじ軸24aの他端側に螺合した直動部材24bとを備え、ねじ軸24aの回転により直動部材24bを直進運動させるようにした機構である。なお、図示例では、送りねじ機構24としてすべりねじ機構を用いているが、このすべりねじ機構に代えてボールねじ機構を用いることも可能である。
ねじ軸24aの前端側は、リンク21内面に固定された軸受部材24cによって回転自在に支持されている。また、同ねじ軸24aの後端側は、基部28の前端部によって回転自在に支持されている。
直動部材24bは、ねじ軸24aに螺合したナット状の部材であり、後述するワイヤー27の一端側と他端側が止着されている。
二つの第1の滑車部25は、前側のリンク11の回動支点部に配設され、リンク11と一体に回転するように設けられる。
詳細に説明すれば、各第1の滑車部25は、リンク11の後端側に固定された基部28の各支持片部28aに対し、一体回転可能に連結されている。これら第1の滑車部25及び支持片部28aは、リンク21前端側の基部29に支持された軸部材29cにより回転自在に支持されている。
基部29は、リンク21の前端側に圧入された環状部29aと、該環状部29aの前端から前方へ突出する二つの支持片部29bとを一体に有する。
環状部29aは、その後端部に、上述した回転駆動源22や軸受部材24c等を支持している。
二つの支持片部29bは、リンク21の中心軸に対し直交するように軸部材29cを圧入している。なお、軸部材29cは、回転不能に固定されているが、軸方向へ移動しないようにすれば回転可能であってもよい。
また、第1の滑車部25と支持片部29bの間には、所定の閾値以上の回動負荷が加わった場合に、これらの間の連結状態を解除するトルクリミッター(図示せず)が設けられている。このトルクリミッターは、例えば、凹凸を有する入力ディスクと前記凹凸に嵌り合う出力ディスクとを備え、所定の閾値以上の回動負荷が加わった場合に前記凹凸による嵌り合いが外れるようにした態様や、その他の周知のトルクリミッターを用いればよい。
また、第2の滑車部26は、第1の滑車部25との間に直動部材24bを配置するようにして、リンク21内の後端側に固定されている。
この第2の滑車部26は、図示例によれば、円柱軸状の部材であり、その外周面の後半部側にワイヤー27を掛け、該ワイヤー27をその長手方向へ滑らせる。第2の滑車部26の他例としては、リンク21に対し回転自在に支持された円柱状部材等とすることも可能である。
ワイヤー27は、例えば金属製ワイヤー等、適宜な引張強さを有する紐状の部材であり、リンク21内において径方向に間隔を置いて二本設けられる。
各ワイヤー27の一端側と他端側は、直動部材24bに止着されている。そして、各ワイヤー27の一端側と他端側の間の部分は、第1の滑車部25に一周だけ巻き付けられ、第2の滑車部26の後半部側に掛けられている。
なお、本実施態様によれば、ワイヤー27、第1の滑車部25及び第2の滑車部26をリンク径方向に並ぶように二組設けているが、単数組や三組以上とすることも可能である。
以上、前側のリンク11と、後側のリンク21との間の関節部分を屈曲させるための機構として、ワイヤー27を用いた構造について説明したが、図13(a)(b)に示す機構によっても、前側のリンク11と、後側のリンク21との間の関節部分を屈曲させて第2の関節機構20を動作させることができる。以下、図13を用いて詳細に説明するが、図13において図8と同一の構成要素については、図8と同じ符号を付している。また、図8と同一の構成要素、機能に関しては、その説明を一部省略している。
図13(a)は第2の関節機構20の構造を側方から視た図であって、図13(b)で指示しているX−Xの断面図で示している。図13(b)は図13(a)を90度回転させて視た図である。
この図13に示す第2の関節機構20は、リンク21内で出力軸を後方へ向けた回転駆動源22と、該回転駆動源22の回転力を伝達する伝動歯車23と、伝動歯車23の回転力を受けて動作する送りねじ機構51と、中間連結部品52と、回転連結部品53とを具備している。
送りねじ機構51は、一端側を後方へ向けるようにして回転駆動源22の回転軸に対し平行に設けられたねじ軸51aと、ねじ軸51aの前記一端側に固定されて伝動歯車23に噛み合う入力歯車24dと、ねじ軸51aの他端側に螺合した直動部材51bとを備え、ねじ軸51aの回転により直動部材51bを直進運動させるようにした機構である。
回転連結部品53は2枚の円盤状の部材で構成された部品で、前側のリンク11の回動支点部に配設され、リンク11と一体に回転するように設けられる。
詳細に説明すれば、回転連結部品53は、リンク11の後端側に固定された基部28の各支持片部28aに対し、一体で回転可能に連結されている。回転連結部品53及び支持片部28aは、リンク21前端側の基部29に支持された軸部材29cにより回転自在に支持されている。
中間連結部品52は、送りねじ機構51と回転連結部品53とを繋いでいる。より具体的には、この中間連結部品52は、略円弧状に湾曲した形状をしており、円弧形状両側の一方側が直動部材51bの先端部51bsで回動可能に軸支されている。また、中間連結部品52の前記一方側に対する他方側は、回転連結部品53を構成する2枚の円盤に挟まれた状態で、2枚の円盤に固定されたピン53aに回動可能に軸支されている。
この構成によって、回転駆動源22への電力供給により駆動歯車22aが回転すると、その回転力は、伝動歯車23及び入力歯車24d等を介して、送りねじ機構51のねじ軸51aに伝達される。そして、ねじ軸51aの回転により直動部材51bがリンク21中心線と平行に直進運動する。
このとき、中間連結部品52を介して回転連結部品53に動力を伝達して、前側のリンク11と、後側のリンク21との間の関節部分を屈曲させる。この構成では、比較的コンパクトな機構によって、関節を屈曲させることができる。
以上、前側のリンク11と、後側のリンク21との間の関節部分を屈曲させるための機構として、中間連結部品52を用いた構造について説明したが、各構成部品の形状等は必ずしも図13に示すものと同一でなくともよい。例えば、回転連結部品53は円盤形状でなくともよく、中間連結部品52も略円弧状に湾曲した形状のものでなくともよく、送りねじ機構51による直進運動による力を、中間の連結部品を用いて伝達することにより、関節部分を屈曲動作を行えればよい。
また、作業ツール部30は、複数(図示例によれば二つ)の挟み片31を回動させて開閉させる挟み機構(詳細には、医療用の鉗子)であり、回転駆動源33および送りねじ機構34を、複数の挟み片31の各々に対応するように複数設けることで、挟み片31の各々が、対応する送りねじ機構34の直動部材の直進運動により回動するようにしている。
この作業ツール部30の駆動源側の機構は、上述した第2の関節機構20の駆動源側機構と基本構造が略同じである。
すなわち、作業ツール部30の駆動源側機構は、円筒状のリンク19内で出力軸を後方へ向けた回転駆動源33と、該回転駆動源33の回転力を伝達する伝動歯車35と、伝動歯車35の回転力を入力歯車34bにより受けて動作する送りねじ機構34とをリンク径方向に並ぶように線対象に二組備え、各送りねじ機構34におけるねじ軸34aに螺合した直動部材(図示せず)によって前方側の対応する挟み片31に、動力を伝達するようにしている。
各回転駆動源33は、上述した回転駆動源16a,22,と略同様に、歯車機構及び回転式モータ(例えば、ブラシレスDCモータやステッピングモータ等)を内蔵したφ2のサーボモータである。この回転駆動源33は、後方へ向けた出力軸に、平歯車状の駆動歯車33aを固定している。
各伝動歯車35は、リンク19の後端部に対し基部36を介して回転自在に支持され、駆動歯車33aに対し回転力を受けるように噛み合っている。
基部36は、リンク19内の後端側に圧入された円柱状の部材であり、その前端面に支持された軸部材よって、伝動歯車35及びねじ軸34a等をそれぞれ回転自在に支持している。
各送りねじ機構34は、上述した送りねじ機構24と同様に、一端側を後方へ向けたねじ軸34aの回転により直動部材(図示せず)を直進運動させるようにした機構である。
二つの挟み片31は、前端側を開閉するように、その基端側がリンク19の前端側に枢支されている。
詳細に説明すれば、各挟み片31の後端側には、リンク19の前端側に支持された軸部材32が挿通され、各挟み片31は軸部材32を回転中心にして回転する。軸部材32の外周部には、二つの挟み片31を開方向へ付勢するように、ねじりバネ状の付勢部材32aが環状に装着されている。
また、挟み片31における軸部材32よりも後側の部分は、略L字状に外側へ曲げられ、その後端側が、リンク部材32b等を介して、送りねじ機構34の前記直動部材(図示せず)に接続されている。したがって、回転駆動源33の駆動により前記直動部材を前進させれば、挟み片31が付勢部材32aの付勢力に抗して閉鎖方向へ回動する。
次に上記構成のマニピュレーター1について、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
先ず、第1の関節機構10の動作について説明する。
図11〜図12は、第1の関節機構10を模式的に示している。
二つの回転駆動源16aの回転力により二つの入力歯車16を同じ回転速度で逆方向(換言すれば時計方向と反時計方向)に回転させれば(図11(a)参照)、これらに噛み合っている二つの中間歯車15は、同一方向へ回転する(図11(b)参照)。
すると、二つの中間歯車15に噛み合っている二つの出力歯車17(かさ歯車部17a及び平歯車部17b)には、互いに逆方向の回転力が作用する。
このため、内歯車18は、図11(c)に示すように回転できず、支持軸13を支点にして回動基部14が回動し、これに伴ってリンク19も一体的に回動する。すなわち、図10(b)(c)に示すように、リンク11に対しリンク19が屈曲運動することになる。
なお、図示を省略するが、二つの回転駆動源16aを、それぞれ前記と逆に回転させれば、リンク11に対しリンク19が逆方向へ屈曲することになる。
また、二つの回転駆動源16aの回転力により二つの入力歯車16を、同じ回転速度で同方向へ回転させれば(図12(a)参照)、これらに噛み合っている二つの中間歯車15は、互いに逆となる方向へ回転する(図12(b)参照)。
すると、二つの中間歯車15に噛み合っている二つの出力歯車17(かさ歯車部17a及び平歯車部17b)は、同回転方向となるように回転する。
このため、内歯車18は、二つの出力歯車17から回転力を受け、回動基部14における環状部14bの外周面に摺接して、一方向へ回転運動(自転)することになり、この回転に伴って内歯車18と一体のリンク19も同方向へ回転運動する。
なお、図示を省略するが、二つの回転駆動源16aを、それぞれ前記と逆に回転させれば、回動基部14及びリンク19の自転方向が逆になる。
また、二つの回転駆動源16aをそれぞれ個別に回転数制御して、二つの入力歯車16の回転方向及び回転速度を適宜に調整すれば、リンク19を自転させながら屈曲運動させることも可能である。
次に、第2の関節機構20の動作について説明する。第2の関節機構20を動作させる機構の構造例として、ワイヤーを介して動力を伝達する機構(図8参照)と、中間連結部品を介して動力を伝達する機構(図13参照)などがある。
まず、図8を用いて、ワイヤーを介して動力を伝達する機構による第2の関節機構20の動作について説明する。
回転駆動源22への電力供給により駆動歯車22aが回転すると、その回転力は、伝動歯車23及び入力歯車24d等を介して、送りねじ機構24のねじ軸24aに伝達される。そして、ねじ軸24aの回転により直動部材24bがリンク21中心線と平行に直進運動する。すると、直動部材24bに止着されているワイヤー27が長手方向へ移動するため、該ワイヤー27が巻かれた第1の滑車部25が回転し、該第1の滑車部25と一体的に基部28及びリンク11が回動する。すなわち、リンク21に対しリンク11が屈曲運動する。リンク11の屈曲方向を逆にする場合は、回転駆動源22への供給電力を制御して、回転駆動源22の回転方向を逆にすればよい。
更に、図13を用いて、中間連結部品52を介して動力を伝達する機構による第2の関節機構20の動作について説明する。
回転駆動源22への電力供給により駆動歯車22aが回転すると、その回転力は、伝動歯車23及び入力歯車24d等を介して、送りねじ機構51のねじ軸51aに伝達される。そして、ねじ軸51aの回転により直動部材51bがリンク21中心線と平行に直進運動する。すると、直動部材51bと回転連結部品53とを繋ぐ中間連結部品52が長手方向へ移動するため、回転連結部品53が回転し、該回転連結部品53と一体的に基部28及びリンク11が回動する。すなわち、リンク21に対しリンク11が屈曲運動する。リンク11の屈曲方向を逆にする場合は、回転駆動源22への供給電力を制御して、回転駆動源22の回転方向を逆にすればよい。
リンク11が作業ツール部30側から過剰な力を受けた場合には、支持片部28aと第1の滑車部25(図8参照)の間のトルクリミッター(図示せず)又は回転連結部品53(図13参照)の間のトルクリミッター(図示せず)を配置することで、この作用により、基部28及びリンク11が、第1の滑車部25又は回転連結部品53に対し回転するため、マニピュレーター1の各部及びマニピュレーター1が接する周囲の物体の損傷を防ぐことができる。
なお、図8、図13の例によれば、マニピュレーター1の後部側に第2の関節機構20を二つ直列状に設けているため、これら二つの関節部分について、それぞれ上記動作が可能である。
次に、作業ツール部30の動作について説明する(図9参照)。
各回転駆動源33に対し電力が供給されて駆動歯車33aが回転すると、その回転力は、伝動歯車35及び入力歯車34bを介してねじ軸34aに伝達され、ねじ軸34aが一方向へ回転する。したがって、ねじ軸34aに螺合した直動部材(図示せず)が、リンク19中心線と平行に直進運動し、この直進運動が、リンク部材32b等を介して各挟み片31に伝達され、各挟み片31が回動することになる。
尚、駆動歯車33a、伝動歯車35、入力歯車34bの歯幅寸法は、リンク19の内部で送りねじ機構34の軸方向の位置がずれた場合にも、各歯車が互いに噛み合った状態を維持できるように設定されている。
二つの回転駆動源33は、それぞれ独立して制御することが可能になっている。したがって、二つの回転駆動源33を適宜に制御すれば、二つの挟み片31を付勢部材32aの付勢力に抗して閉鎖したり、逆に開放したり、あるいは、二つの挟み片31を閉じた状態まま一方へ傾けるように回動したり等、様々な動作を行うことができる。
よって、上記構成のマニピュレーター1によれば、外径8mm以下や、外径5mm以下に構成することが可能な上、複数もしくは3以上の関節により複雑な屈曲動作が可能であり、さらに、作業ツール部30については、第1の関節機構10によって回転運動と屈曲運動を組み合わせた複雑な動作が可能である。
したがって、このマニピュレーター1は、SPS(Single-Port Surgery)に用いる鉗子として特に有用である。
なお、上記実施態様によれば、二つの中間歯車15における軸方向の両側に二つの入力歯車16及び二つの出力歯車17を配置したが、他例としては、二つの中間歯車15の間側に、二つの入力歯車16及び/又は二つの出力歯車17を配置し噛み合わせる構成とすることも可能である。
また、上記実施態様によれば、入力歯車16、中間歯車15、出力歯車17の後側部分(かさ歯車部17a)をそれぞれかさ歯車により構成したが、これらは軸方向を交差させて噛み合う歯車であればよく、例えば、冠歯車(フェースギヤ)やその他の歯車を用いた構成とすることも可能である。
また、上記第2の関節機構20では、回転駆動源22の出力軸等を後方へ向け、その逆側(前方)のリンク11を屈曲させるようにしたが、他例としては、前後方向の構成を逆にして、すなわち、回転駆動源22の出力軸等を前方へ向け、その逆側(後方)のリンクを屈曲させる構造とすることも可能である。
また、上記実施態様によれば、屈曲運動及び回転運動する第1の関節機構10を一つ、屈曲運動のみする第2の関節機構20を二つ備える構成としたが、他例としては、全ての関節を第1の関節機構10によって構成した態様や、全ての関節を第2の関節機構20によって構成した態様、第1の関節機構10と第2の関節機構20を図示以外の数や組み合わせにした態様等とすることが可能である。
また、上記実施態様によれば、作業ツール部30を医療用挟み装置(鉗子)として構成したが、この作業ツール部の他例としては、DCAカーテルや、OCT、その他の医療機器、理化学機器、産業機器、ロボット等の作業部分の装置として構成することが可能である。
より具体的に説明すれば、作業ツール部30の他例としては、作業対象物を挟み切る装置や、作業対象物にドリルで孔をあける装置、作業対象物に塗装を行う装置等とすることも可能である。
<第2の実施態様>
上記構成のマニピュレーター1を複数使用して多指ハンド装置を構成することができる。
この多指ハンド装置について、図14を用いて説明する。
図14に示す多指ハンド装置Aは、基体61に複数(図示例によれば4本)のマニピュレーター1が配置されている。すなわち、各マニピュレーター1が、多指ハンド装置Aにおいて、指部として機能する。
基体61は、2枚の板状部材61aと、これら板状部材間に挟持されて先端側を放射状に突出させた複数の支持部材61bとを一体に備える。
各マニピュレーター1の基端側の第2の関節機構20におけるリンク21が、各支持部材61b内に回転駆動可能な状態で接続されている。各支持部材61b内には、接続したリンク21を回転駆動する駆動源(図示せず)及び駆動機構(図示せず)が設けられる。
基体61の掌側には、センサ63が固定されている。例えば、多指ハンド装置Aが対象物を把持して、対象物の向きを変えたり、持ち替える動作を行う際、センサ63による検知信号に基づき、多指ハンド装置Aの各マニピュレーター1の動作を制御する。センサ63は、単数又は複数の撮像素子(例えば、CCDやCMOS等)などが用いられる。
マニピュレーター1は、単独でも、回転、屈曲、伸展や挟みなどの動作を行えるが、複数のマニピュレーター1を用いて多指ハンド装置Aとすることで、より多彩な動作が可能となる。
具体的には、例えば、多指ハンド装置Aにおいて複数配置して各々が指部となっているマニピュレーター1の内、一本のマニピュレーター1の作業ツール部30の挟み片31によって対象物を把持して、対象物の向きを意図する方向に変える。その後、対象物を把持していない残りのマニピュレーター1の内の1本又は2本以上のマニピュレーター1の作業ツール部30の挟み片31によって、対象物を把持し直すといった動作を行うことができる。すなわち、多指ハンド装置Aによれば、ハンド掌側の各指が届く範囲の中で、対象物の向きを変えて持ち替えるといった作業を行うことができる。
多指ハンド装置Aにより、工業製品の生産現場において作業ロボットに適用することで、スペースの限られた狭い範囲の中で、小さい対象物を適切に、持ち替え、並べ替えるなどの作業を行うことができる。或いは、外科手術用ロボットに適用して、適切に、縫合(運針)の処置を行うことができる。
また、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
1:マニピュレーター
10:第1の関節機構
11:リンク(第1のリンク)
13:支持軸
14:回動基部
15:中間歯車
16:入力歯車
17:出力歯車
17a:かさ歯車部
17b:平歯車部
18:内歯車
19:リンク(第2のリンク)
20:第2の関節機構
21:リンク
16a,22,33:回転駆動源(電動モータ)
24,34:送りねじ機構
23,35:伝動歯車
24:送りねじ機構
24a:ねじ軸
24b:直動部材
25:第1の滑車部
26:第2の滑車部
27:ワイヤー
29:基部
30:作業ツール部
31:挟み片
51:送りねじ機構
52:中間連結部品
53:回転連結部品
61:基体
63:センサ
A:多指ハンド装置

Claims (8)

  1. 連結された複数のリンクを具備したマニピュレーターにおいて、
    前記複数のリンクのうちの少なくとも一つに、該リンクの延設方向に対し交差する方向へ並ぶように、回転駆動源と送りねじ機構が設けられ、
    前記回転駆動源の出力軸が前記延設方向の一方へ向けられるとともに、前記送りねじ機構のねじ軸の一端側も同方向へ向けられ、前記出力軸と前記ねじ軸との間で回転力を伝達するとともに、前記ねじ軸に螺合した直動部材によって前記一方に対する他方側に動力を伝達するようにしたマニピュレーター。
  2. 最先端側の前記リンクは、前記出力軸と前記送りねじ機構のねじ軸の一端側とを後方へ向けるようにして前記回転駆動源及び前記送りねじ機構を備え、前記直動部材の直進運動によって動作して作業対象物に対する作業を行う作業ツール部を構成していることを特徴とする請求項1記載のマニピュレーター。
  3. 前記作業ツール部は、複数の挟み片を回動させて開閉させる挟み機構であり、
    前記回転駆動源および前記送りねじ機構が、前記複数の挟み片の各々に対応するように複数設けられ、
    前記挟み片の各々が、対応する前記直動部材の直進運動により回動するように設けられていることを特徴とする請求項2記載のマニピュレーター。
  4. 前記複数のリンクのうち、隣接する一組のリンクについて、その一方のリンクに対し他方のリンクが回動するように接続され、前記一方のリンクに前記回転駆動源及び前記送りねじ機構が設けられ、前記直動部材の直進運動によって前記他方のリンクが回動するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載のマニピュレーター。
  5. 前記他方のリンクの回動支点部には、前記他方のリンクと一体に回転する部品として第1の滑車部が設けられ、
    前記一方のリンクには、第1の滑車部との間に前記直動部材を配置するように第2の滑車部が設けられ、
    前記直動部材には、ワイヤーの一端側と他端側が止着され、
    前記ワイヤーは、前記一端側と前記他端側の間の部分を、第1の滑車部と第2の滑車部に掛け回していることを特徴とする請求項4記載のマニピュレーター。
  6. 前記他方のリンクの回動支点部には、前記他方のリンクと一体に回転する部品として回転連結部品が設けられ、
    前記直動部材と前記回転連結部品とは、中間連結部品によって繋がれていることを特徴とする請求項4記載のマニピュレーター。
  7. 前記他方のリンクに所定の閾値以上の回動負荷が加わった場合に、
    前記他方のリンクと前記他方のリンクと一体に回転する部品との連結状態を解除するトルクリミッターを設けたことを特徴とする請求項5又は6記載のマニピュレーター。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載のマニピュレーターを指部として複数配置したことを特徴とする多指ハンド装置。
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