JP2017104482A - 髪用塗布具 - Google Patents

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悠佑 京極
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Abstract

【課題】塗布液を大容量の収容可能な容器であって、容器からの簡便な液供給が可能で同時に塗布部への過剰供給による液漏れや汚染を防ぐことができる安全な髪用塗布具を提供する。【解決手段】容器14から多孔質塗布体10に塗布液を供給する塗布液供給路16と、容器14内を空気置換させるために外部に連通する空気置換路18とを当該容器14の多孔質塗布体10側部分に配置し、前記空気置換路18の周囲に複数の塗布液供給路16を配置し、前記空気置換路18が管状体を有し、その容器14内方向への長さが、前記塗布液供給路16よりも長く形成されている髪用塗布具。【選択図】図1

Description

本発明は、染毛剤等の髪用化粧料を塗布する髪用塗布具に関するものであり、容器本体に取り付けられ、髪(人間、その他のペット動物等を含む毛髪)を梳きながら容器に収容した塗布液(染毛剤、整髪剤、育毛剤等)を髪に塗布するための髪用塗布具に関するものである。
従来、容器に収容した染毛剤などをその容器に取り付けた櫛部の櫛歯間に導入して、この櫛部で髪を梳くことによって髪を染める髪用塗布具が知られている。
特許文献1、特許文献2では、多孔質体と、多孔質体に櫛体を併設し、髪の毛を櫛体で梳かしながら塗布液を塗り浸ける構造の髪用塗布具が開示されている。
特許第4726439号公報 特開2013−35579号公報
前述の特許文献1、2の容器では、塗布液の収容部で吸液性の中綿に吸液させる構造であるが、頭髪全体の複数回染められるほど塗布液を大容量化しにくいものであった。
また、地肌を汚さずに簡単に全体を染めるために大型化できる塗布部が望まれるが、単に大型の塗布部では、容器からの簡便な液供給がしにくく、塗布部への過剰供給による液漏れや汚染が生じる問題があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、塗布液を大容量の収容可能な容器であって、容器からの簡便な液供給が可能で同時に塗布部への過剰供給による液漏れや塗布具外面への汚染を防ぐことができる安全な髪用塗布具を提供しようとするものである。
本発明は、多孔質塗布体と、多孔質塗布体に併設される複数の櫛体の有る櫛部とによって毛髪を梳いて、容器内の塗布液を、該多孔質塗布体を介して毛髪に塗布するための塗布部を設けた髪用塗布具において、
容器から多孔質塗布体に塗布液を供給する塗布液供給路と、容器内を空気置換させるために外部に連通する空気置換路とを当該容器の多孔質塗布体側部分に配置し、
前記空気置換路の周囲に複数の塗布液供給路を配置し、
前記空気置換路が管状体を有し、その容器内方向への長さが、前記塗布液供給路よりも長く形成されていることを特徴とする髪用塗布具である。
本発明において、容器の多孔質塗布体側部分に開口が形成され、その開口を塞ぐ液供給部が配置され、当該液供給部を貫通して塗布液供給路及び空気置換路が配置されていることが好適である。
本発明において、液供給部には、該液供給部に空気置換路が配置されると共に、当該空気置換路を取り囲んで塗布液供給路が配置されていることが好適である。空気置換路は、液供給部の軸心に配置することがより好適である。
本発明において、空気置換路の多孔質塗布体側の先端にスリットが形成されていることが好適である。
本発明において、容器横断面がその軸心に対して、非回転体形状であることが好適である。
本発明において、多孔質塗布体より毛細管力の低い中綿が配置され、当該中綿は多孔質塗布体に当接し、塗布液が一時貯留可能なものであることが好適である。また、多孔質塗布体は、鋸歯形状とすることが好適である。
本発明において、塗布部は、櫛部の塗布側部分に傾斜部が形成されていることが好適である。
なお、多孔質塗布体と中綿が接しており、かつ、容器からの供給路は多孔質塗布体に繋がり中綿には多孔質塗布体から塗布液が出入りするようになっていることが好適である。
本発明において、多孔質塗布体が櫛部の長さ方向に複数配列され、各多孔質塗布体間に隔壁が介装されたことが好適である。この隔壁が不浸透性または難浸透性であることが好ましい。
本発明において、複数の多孔質塗布体のそれぞれに向けた複数の塗布液供給路が形成されていることが好適である。
ここで、発明者は、本発明の髪用塗布具の開発時に、塗布液タンクを、頭髪全体を複数回染められる大容量ボトル(例えば10mlから200ml容器において、好ましくは20mlから100ml容器)とし、また、地肌を汚さず、簡単に全体を染められる大型の塗布部とするために、大容量ボトルから大型の塗布部へ簡便な液供給を考えた。
大容量ゆえに、同時に塗布部への過剰供給による液溢れや、汚染を防ぐような、安全な液供給機構のためには、汎用的なポンプでは、ノックが重たく使用性が悪い。また、過剰供給での液漏れが懸念される。
そこで、発明者は余剰分の液を吸収させる中綿を設けることを案出した。この場合、比較例を図25に示す。図25に示すように、比較例の塗布具において、塗布部を下向きにして、塗布部の塗布体aに繋げた供給パイプbが短い状態のままの形態を考えた。この状態ではタンクcの内圧が高くなると供給パイプbを通して内圧の上昇分の液が塗布体aに向けて押し出される。塗布体aから溢れた液を中綿dに吸収させるとしても、毛管力の関係から10mlから200ml容器、好ましくは20mlから100ml容器の大容量に対応するように中綿dを巨大化するのは塗布部周辺構造の大型化を招き、現実的には難しい。
したがって、タンクの内圧が高くなった場合に、空気置換路を介して圧力を逃がすことで多孔質塗布体への過剰な液の供給を抑止し、塗布部に供給される液量は一定となる機構が望ましい。
そこで、発明者は、髪用塗布具として、空気置換路の周囲に複数の塗布液供給路を配置し、前記空気置換路が管状体でありその容器内方向への長さが、前記塗布液供給路よりも長く形成されたものにすることで、空気置換路で空気置換が自然に行われて複数の塗布液供給路で多孔質塗布体への液供給がスムーズに行うことができる設計を可能にしたものである。
本発明の髪用塗布具によれば、空気置換路の長さと前記塗布液供給路の長さを異ならせることで、容器の内圧を確実に逃がせると共に塗布液をスムーズに供給できる髪用塗布具を提供できる。
なお、容器の横断面形状を非回転体形状とすることで容器を横向きにしても供給パイプを機能させることができる等の優れた効果を奏し得る。
本発明の実施形態に係る髪用塗布具の全体説明図であり、(a)が柄の反対側端からの視図、(b)が塗布液タンク側からの視図、(c)が側面図、(d)が(b)のD−D線に沿う全体の縦断面図である。 図1の髪用塗布具の全体斜視図である。 図1の髪用塗布具の塗布液の塗布液タンク(容器)を外した状態の説明図であり、(a)が斜視図、(b)が(a)のB−B線に沿う全体の縦断面図である。 前記髪用塗布具の塗布液タンク(容器)の説明図であり、(a)が斜視図、(b)が開口部側からの視図、(c)が側面図、(d)が(b)のD−D線に沿う縦断面図、(e)が側方から視図である。 前記髪用塗布具の塗布液タンクが液供給部に装着状態の髪用塗布具の説明図であり、(a)が液供給部付近を拡大した図2のA−A線に沿う斜めの縦断面図、(b)が液供給部継手付近を拡大した長さ方向の図2のB−B線に沿う縦断面図、(c)が図2のA−A線に沿う斜めの縦断面図、(d)が長さ方向の図2のB−B線に沿う縦断面図である 前記髪用塗布具の塗布部を設ける液供給部の部品図であり、(a)が塗布部側からの斜視図、(b)が塗布液タンク側からの斜視図、(c)が幅狭側面の視図、(d)が塗布部側からの視図、(e)が幅広側面の視図、(f)が(d)のF−F線に沿う縦断面図、(g)が幅狭側面の他の視図である。 前記髪用塗布具の液供給部のホルダの部品図であり、(a)が塗布液タンク側からの斜視図、(b)が(d)のB−B線に沿う縦断面図、(c)が(d)のA−A線に沿う縦断面図、(d)が塗布液タンク側からの視図、(e)が幅広側面の視図、(f)が塗布部側からの視図、(g)が幅狭側面の視図、(h)が塗布部側からの斜視図である。 前記髪用塗布具の空気導入管(空気置換路の一部)の部品図であり、(a)が塗布液タンク側の視図、(b)が側面の図、(c)が別側面の図、(d)が(b)のD−D線に沿う縦断面図、(e)が塗布部側からの外観斜視図、(f)が塗布部側からの視図である。 前記髪用塗布具の塗布部(櫛部を有する)の第1実施形態の部品図であり、(a)が先方側からの斜視図、(b)が幅狭一側面の図、(c)が先方側からの視図、(d)が幅広側面の図、(e)が(c)のE−E線に沿う縦断面図、(f)が幅狭他側面の図である。 前記髪用塗布具の塗布部(櫛部を有する)の第2実施形態の部品図であり、(a)が先方側からの斜視図、(b)が幅狭一側面の図、(c)が先方側からの視図、(d)が幅広側面の図、(e)が(c)のE−E線に沿う縦断面図、(f)が幅狭他側面の図である。 本発明の第3実施形態に係る髪用塗布具の全体説明図であり、(a)が柄の反対側端からの視図、(b)が塗布液タンク側からの視図、(c)が側面図、(d)が(b)のD−D線に沿う全体の縦断面図である。 図11の髪用塗布具の全体斜視図である。 図11の髪用塗布具の塗布液の塗布液タンク(容器)を外した状態の説明図であり、(a)が斜視図、(b)が(a)のB−B線に沿う縦断面図である。 図11の髪用塗布具の塗布部を設ける液供給部の部品図であり、(a)が塗布部側からの斜視図、(b)が塗布液タンク側からの斜視図、(c)が塗布部側からの視図、(d)が幅広側面の視図、(e)が(c)のA−A線に沿う縦断面図、(f)が(d)の塗布液タンク側からの視図、(g)が幅狭側面の視図である。(h)が(c)のB−B線に沿う縦断面図である。 図11の髪用塗布具の液供給部のホルダの部品図であり、(a)が塗布部側からの斜視図、(b)が塗布液タンク側からの斜視図、(c)が塗布部側からの視図、(d)が幅広側面の視図、(e)が(c)のA−A線に沿う縦断面図、(f)が塗布液タンク側からの視図、(g)が幅狭側面の視図、(h)が(c)のB−B線に沿う縦断面図である。 図11の髪用塗布具の空気置換路の部品図であり、(a)が塗布部側からの斜視図、(b)が塗布液タンク側の斜視図、(c)が塗布部側からの視図、(d)が側面からの視図、(e)が塗布液タンク側からの視図、(f)が(c)のA−A線に沿う縦断面図、(g)が(c)のB−B線に沿う縦断面図、(h)が塗布液タンク側からの斜視図、(i)が塗布部側からの斜視図である。 図11の髪用塗布具の塗布部(櫛部を有する)の部品図であり、(a)が先方側からの斜視図、(b)が幅狭一側面の図、(c)が先方側からの視図、(d)が幅広側面の図、(e)が(c)のE−E線に沿う縦断面図、(f)が幅狭他側面の図である。 本発明の第4実施形態に係る髪用塗布具の全体説明図であり、(a)が柄の反対側端からの視図、(b)が(d)のB−B線に沿う断面図、(c)が塗布液タンク側からの視図、(d)が側面図、(e)が(c)のE−E線に沿う全体の縦断面図である。 図18の髪用塗布具の塗布部を設ける液供給部の部品図であり、(a)が塗布部側からの斜視図、(b)が塗布液タンク側からの斜視図、(c)が幅狭側面の視図、(d)が(f)のD−D線に沿う断面図、(e)が塗布部側からの視図、(f)が幅広側面の視図、(g)が(e)のF−F線に沿う縦断面図、(h)が幅狭側面の他の視図である。 図18の髪用塗布具の液供給部のホルダの部品図であり、(a)が塗布液タンク側からの斜視図、(b)が(d)のB−B線に沿う縦断面図、(c)が(d)のC−C線に沿う縦断面図、(d)が塗布液タンク側からの視図、(e)が幅広側面の視図、(f)が塗布部側からの視図、(g)が幅狭側面の視図、(h)が(e)のH−H線に沿う断面図、(i)が塗布部側からの斜視図である。 図18の髪用塗布具の空気導入管(空気置換路の一部)の部品図であり、(a)が塗布液タンク側の視図、(b)が側面の図、(c)が別側面の図、(d)が(b)のD−D線に沿う縦断面図、(e)が塗布部側からの外観斜視図、(f)が塗布部側からの視図である。 図18の髪用塗布具の塗布部(櫛部を有する)の部品図であり、(a)が先方側からの斜視図、(b)が先方側からの視図、(c)が幅広側面の図、(d)が(b)のD−D線に沿う縦断面図、(e)が幅狭他側面の図である。 (a)第1実施形態に係る髪用塗布具の使用説明図、(b)が第4実施形態に係る髪用塗布具の使用説明図である。 第4実施形態に係る塗布具の塗布部を断面視した説明図である。 比較例の説明図である。 本発明の第5実施形態に係る髪用塗布具の全体説明図であり、(a)が柄の反対側端からの視図、(b)が(c)のB−B線に沿う断面図、(c)が側面図、(d)が(a)のE−E線に沿う全体の縦断面図である。 図26の髪用塗布具の塗布部を設ける液供給部の部品図であり、(a)が塗布部側からの斜視図、(b)が塗布液タンク側からの斜視図、(c)が塗布部側からの視図、(d)が幅広側面の視図、(e)が(c)のE−E線に沿う縦断面図、(f)が幅狭側面の視図、(g)が(d)のG−G線に沿う断面図、(h)が(c)のH−H線に沿う断面図である。 図26の髪用塗布具の液供給部のホルダの部品図であり、(a)が塗布部側からの斜視図、(b)が塗布液タンク側からの斜視図、(c)が塗布部側からの視図、(d)が幅広側面の視図、(e)が(c)のA−A線に沿う縦断面図、(f)が塗布液タンク側からの視図、(g)が幅狭側面の視図、(h)が(d)のC−C線に沿う縦断面図、(i)が(c)のB−B線に沿う縦断面図である。 図26の髪用塗布具の塗布液の塗布液タンク(容器)を外した状態の説明図であり、(a)が斜視図、(b)が(a)のB−B線に沿う縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1〜図2は第1、第2実施形態に係る髪用塗布具の全体説明図、図3〜図10は各部の説明図である。
図1〜図3に示すように、第1、第2実施形態に係る前記髪用塗布具は、多孔質塗布体10と、多孔質塗布体に併設される複数の櫛体12aの有る櫛部12とによって毛髪を梳いて、容器(塗布液タンク14)内の塗布液を、該多孔質塗布体10を介して毛髪に塗布するための後述の塗布部24を設けたものである。
この髪用塗布具においては、塗布液タンク14から多孔質塗布体10に塗布液を供給する塗布液供給路16と、塗布液タンク14内の塗布液を空気置換させるために外部に連通する空気置換路18とを当該塗布液タンク14の多孔質塗布体10側部分に配置している。
前記空気置換路18の周囲に複数の塗布液供給路16を配置している。
そして、前記空気置換路18が置換パイプ18aを有し、その塗布液タンク14内方向への長さが、前記塗布液供給路16よりも長く形成されている。
また、容器(塗布液タンク14)の内容量は60mlであり、断面が軸心に対し、断面楕円形等の非回転体形状である。
また、図1、図3に示すように、塗布液タンク14の多孔質塗布体10側部分に開口した口元部14aが形成され、その口元部14a開口の中央を貫通して塗布液供給路16及び空気置換路18が配置されている。
この場合、軸心に空気置換路18(空気導入管18b)が配置されると共に、当該空気置換路18を取り囲んで塗布液供給路16が配置されている。空気置換路18(空気導入管18b)の多孔質塗布体10側の先端にスリット22が形成されている。
また、塗布部24には、多孔質塗布体10とは毛細管力の異なる中綿26が配置され、当該中綿26は、それに塗布液が一時貯留可能なものである。実施形態では、多孔質塗布体10の毛細管力は、中綿26の毛細管力よりも高くなっている。また、中綿26は、塗布側の開口したホルダ28に一対で装着される。ホルダ28の幅方向中央部には、塗布液供給路16が設置され、その塗布液供給路16の両側に中綿26を装着し、多孔質塗布体10を接しさせる。その状態でホルダ28及び多孔質塗布体10に櫛部12を先方から被せている。
髪用塗布具では、塗布液タンク14と装着した前記塗布部24を支えて髪の毛に塗布液を塗布する際に使用者が手で握って保持する持ち手30を装着する。図1に示すように、持ち手30において、後部が、使用者のつかむ部分30aであり、湾曲して折り曲げたへら状板に形成され、先部が、筒状に形成された装着箇所30bになっている。この装着箇所30bには、上方から塗布液タンク14を装着し、また、下方から塗布部24を装着する。また、塗布部24は、不使用時にカバー32で覆い不用意に塗布液が付着したり漏れたりしないようにしている。
以下に各部を詳細に説明する。
〔塗布部24〕
図1に示すように、髪用塗布具の先方に設けた塗布部24は、櫛部12と多孔質塗布体10と中綿26とホルダ28とを組み合わせて、一体化したものである。
櫛部12には、下方(開口側)から多孔質塗布体10を先方向きに内部に装入して櫛体12aに接するようにしている。その櫛部12内では、ホルダ28内の中綿26を当該多孔質塗布体10の下面に接しさせている。そして、その櫛部12で先方から下方向きにホルダ28を覆う。ホルダ28は、櫛部12によって多孔質塗布体10と中綿26を脱落しないように保持し、かつ、塗布液供給路16によって塗布液の多孔質塗布体10への誘導及び空気置換を行う。
〔櫛部12〕
櫛部12は、第1実施形態では、図1〜図3に示すように、全体が矩形筒状であり、先方の開口は複数の棒状部で仕切られて複数開口が形成された櫛体12aを有する。
具体的には、第1実施形態の櫛体12aは、図9に示すように、両側壁部から先方に延びた柱状部12a1…の両先端同士を棒状の橋状部12a2…によって繋ぐ櫛歯構造としている。橋状部12a2…同士間の空間が開口となる。また、後方の開口は多孔質塗布体10及びホルダ28の装着口である。なお、本発明の櫛部及び櫛歯は、髪の毛を梳くのに適していればその他、種々の形状を呈することができる。
〔多孔質塗布体10及び中綿26〕
多孔質塗布体10は、図1、図3に示すように、全体が略角柱状であり、その先方に向いた一側面の先方(上側)端10aに山谷の鋸歯形状が形成されている。
中綿26は、図1、図3に示すように、断面略矩形の角柱形状を呈している。
櫛部12に多孔質塗布体10と、ホルダ28に中綿26とを装着した状態では、図1、図3に示すものになる。櫛体12aは、図9に示すように、櫛体12aの橋状部12a2に隣接して多孔質塗布体10の先方端10aの山の部分が位置し、先方端10aの谷の部分が空間(橋状部12a2…同士の間)に臨んでいる。髪を梳く際に当該空間に選り分けられた髪の毛が通り、つまり、柱状部12a1…の両先端同士を棒状の橋状部12a2…で繋いだ櫛歯構成の間に髪の毛を通すことにより、髪の毛は多孔質塗布体10の先方端10aに効率良く触れ、塗布液を十分に塗布できる。そして、櫛体12aの長手方向一端部には、生え際などを梳くために上記の櫛体12aよりも間隔の狭い細櫛歯12bが配列されている。
〔ホルダ28〕
また、ホルダ28は、図6、図7に示すように、塗布部24側が開口し、塗布液タンク14側が閉じた概略矩形容器状を呈している。ホルダ28の閉じた壁がホルダ28の底部28a(図6(c)に示す位置のホルダ28の下側壁、図7(b)、(c)に示す位置のホルダ28上側壁)となる。
その底部28aには、塗布液タンク14を嵌着するための、塗布液タンク14向きに円筒状に突出する装着リブ28bが設けられる。
また、その底部28aからは、空気置換路18(置換パイプ18a)を装着する受け筒28cが装着リブ28bの同軸中心位置に、底部28aを挟んでホルダ28内から塗布液タンク14向きに、軸方向に立設している(図6(f)、図7(b)参照)。
また、前記受け筒28cの周囲であって(つまり空気置換路18を取り囲んで)装着リブ28b内側位置から底部28aからホルダ28内には、塗布部24向きに塗布液供給路16がホルダ28に一体に略筒状の4通路として延設している。塗布液供給路16の各通路はその強度を確保するため、ホルダ28の内壁から延びる支持壁28dで支えられている。また、持ち手30に対する位置合わせのために底部28a外面には突起28eが突出して形成されている。
〔空気置換路18〕
また、図5、図6に示すように、空気置換路18は、空気導入管18bに置換パイプ18aが装着されて一体化したものである。
空気導入管18bは、図8に拡大して示すように、概略筒状であり、外周にオーリングを嵌めるための溝18b1が形成されている。空気置換路18の一端部には、内部通路に前記置換パイプ18aを嵌め込むために段状部18b2が形成されている。また、他端部には、空気置換路18の空気流通を確保するスリット22が切りかかれて形成されている。
〔塗布液タンク14〕
塗布液タンク14は、図1に示すように、持ち手30の先端部の筒状に形成されている装着箇所30bに上方から装着して、実施形態の髪用塗布具に使用される。
塗布液タンク14は図4に示すように、本体が軸方向から見て楕円形状等の非回転体形状を呈しており、テーブル上等の平面上に横倒しになっても自由に転がらないように構成されている。塗布液タンク14は、上端に筒状に突出する口元部14aにて開口しており、口元部14aは中央の本体部よりも径が細い概略円筒形状に形成されている。
図5に示すように、その口元部14aには、円筒状の継手34(外周面にフランジが拡径して形成されている)が嵌め込まれ、拡径したフランジで継手34が口元部14aに潜り込まないよう口元部14a先端に突き当たっている。当該継手34の外周面に2条の溝が(フランジを上下に位置して)形成され、それらの溝内に符号36、36で示す、シール材(オーリング等)が装着されている。また、図4に示すものは、使用前や取り替え用に蓋38を口元部14aに被せたものであり、使用時には、蓋38を取り外す。
なお、塗布液タンク14内に充填される塗布液は、粘度が20mPa・s以下のニュートン流体であることが望ましい。この粘度の塗布液であれば、染毛料や整髪料、育毛剤等の塗布具として好適である。また、塗布液タンク14は、後述で説明する空気置換路18を一体とした構造としてもよい。
実施形態の塗布具において上記の空気置換路18の装着構成を図5によって説明する。
空気置換路18は、空気導入管18bに置換パイプ18aを先方側に装着し、溝18b1、18b1にオーリング等のシール材36a、36aを嵌めた状態で組み付ける。その空気置換路18を、図5に示すように、ホルダ28の受け筒28cに下方から上方に向けて差し込む。
そして、ホルダ28の受け筒28cの左右に中綿26を嵌める。
その後に櫛部12に、多孔質塗布体10を装着して前記ホルダ28に被せ、多孔質塗布体10と空気置換路18と塗布液供給路16とを多孔質塗布体10に接するように部組して塗布部24とする。
この塗布部24を、持ち手30の下方から装着箇所30bに嵌め込む。この場合、突起28eによって持ち手30(切り込みに突起28eを差し込んで)に対して位置合わせする。図3に示すように、塗布液タンク14を持ち手30の装着箇所30bに塗布部24とは逆側から嵌めて、図5に示すように組み立てる。この場合、装着箇所30bに同軸に塗布液タンク14と塗布部24が嵌め込まれる。
なお、上記の塗布部24において、櫛部12の櫛体12a、塗布液タンク14、空気置換路18、ホルダ28、持ち手30はそれぞれ樹脂製とすることができるが、そのうちの一つ又は複数を必要に応じて金属製とすることもできる。特に櫛体12aは、金属、木材等の天然素材など、櫛形状が得られる素材であればよい。
櫛体12aの柱状部12a1…の両先端同士を繋いだ棒状の橋状部12a2…の間隔は2〜20mm好ましくは、5〜9mmが好ましい。
多孔質塗布体10は連続多孔質体の成形体が好適である。また、中綿26は多孔質体の他、繊維束、不織布等適宜に用いることができる。少なくとも多孔質塗布体10が中綿26よりも毛細管力が強ければ各種の素材を用いることができる。
実施形態の髪用塗布具によれば、塗布液タンク14が透明又は半透明の材料で形成することにより、塗布液残量の視認が容易である。
塗布液タンク14の形状を非回転体形状とすることで容器を横向きにしても空気置換路18と塗布液供給路16を機能させることができる。実施形態では、非回転体形状の例として楕円形状断面の塗布液タンク14としている。非回転体形状としては断面円形でなければよく、断面多角形も含んで塗布液タンクを形成できる。
実施形態の髪用塗布具によれば、空気置換路18の周囲に複数の塗布液供給路16…を配置し、前記空気置換路18が置換パイプ18a及び空気導入管18bを用いた管状体でありその塗布液タンク14内方向に突出して位置しており、空気置換路18の長さが、前記塗布液供給路16…よりも長く形成され、空気置換路18の端面が塗布液供給路16の端面より上方に配置されたものにすることで、空気置換路18で塗布液タンク14内の空気置換が自然かつスムーズに行われて複数の塗布液供給路16で多孔質塗布体10への液供給がスムーズに行うことができる。
したがって、空気置換路18の長さと前記塗布液供給路16…の長さを異ならせることで、塗布液タンク14の内圧を確実に逃がすと共に塗布液をスムーズに供給できる髪用塗布具を提供できる。
なお、空気置換路18は多孔質塗布体10に当接する部分にスリット22を形成しているので、空気の置換の際に確実に空気置換路18に空気を流通できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の範囲内で種々に変形実施できる。図10は、本発明の第2実施形態に係る髪用塗布具の塗布部の説明図である。図10に示すように、第2実施形態に係る髪用塗布具においては、塗布部24の短手方向の一側において櫛体12aの塗布側が斜めに凹むように傾斜部12cを形成したものである。図9と同様部分に同一の符号を付している。その他の構成は第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、この傾斜部12cの形成によって、髪を梳く際に、髪を捌き易く、スムーズに櫛体12aの櫛歯の間に髪が引っかかることなく導き易く、多孔質塗布体10に髪をスムーズになでつけて効率的な塗布ができる。また、多孔質塗布体10は傾斜部12cで斜めに切りかかれ形成されているので、溝幅が狭く、広い面積で髪に当たるので髪への塗布が効率的にもなる。
図11〜図13は第3の実施形態に係る髪用塗布具の全体説明図、図14〜図17は各部の説明図である。第1、第2の実施形態と同様部分に同一の符号を付している。
第3実施形態に係る髪用塗布具は、図14に示すように、ホルダ28に空気置換路18を差し込む。ホルダ28は、図15に示すように、塗布液タンク14側の中央部に、当該塗布液タンク14及び前記空気置換路18を装着する受け筒28cが形成されている。
詳しくは、第3実施形態に係る髪用塗布具は、多孔質塗布体10や櫛部12や持ち手30は、第1、第2実施形態とほぼ同様で外観的意匠が異なるのみで機能的に同様であるが、ホルダ28と塗布液供給路16、空気置換路18の構造が異なっている。
ホルダ28の閉じた壁の当該ホルダ28の底部28a(図15(b)で手前に向いている位置のホルダ28の下側壁)が塗布タンク14に面するものである。また、前記ホルダ28の側部の外周壁28fは二重になって、その外周壁28fの溝内がカバー32(多孔質塗布体10と櫛部12を覆う)の装着部分となる。
また、図15に示すように、前記ホルダ28の多孔質塗布体10側には、長手方向(図15(c)の長円形形状の長軸方向)で中央部に多孔質塗布体10側の底面が平坦な円形筒状を呈した受け筒28cが形成される。その受け筒28cの左右が、中綿26を装着する空間になっており、当該空間内に張り出す形で、前記中綿26を挟持するためのリブが形成される。前記受け筒28cの底部には、塗布液供給路16の孔が4箇所形成されている。また受け筒28cの中央部には、空気置換路の置換パイプ18aの挿通孔28c1が貫通形成されている。その挿通孔28c1から放射状に溝28c2が4条形成されていて、置換パイプ18aのスリット22から当該溝28c2を経由して、中綿26の空気置換がスムーズに行えるようになっている。
図15に示すように、前記受け筒28cの塗布液タンク14側は空間(挿入部)になっており、その空間内に空気置換路18を装着する。
図16に示すように、第2実施形態の空気置換路18においては、置換パイプ18aは空気導入管18bと一体になって軸方向に突出して連続形成されている。そして、置換パイプ18aを取り巻く形で、外壁として概略筒状の取り付け筒18cが形成され、その取り付け筒18cの中心軸部に置換パイプ18a(空気導入管18b)が一体形成される。
また、当該取り付け筒18cの塗布液タンク14側は、置換パイプ18aが放射状をなす複数のブリッジ構造で繋がれ、その複数のブリッジ構造間が複数空間のスリットになり、そのスリットが塗布液供給路16として貫通形成されている。取り付け筒18cの塗布部24側の外周部にシール装着用の溝部18dが1条形成されている。図11、図14に示すように、当該溝18d内にシール材36が装着されて、前記取り付け筒18c外面と受け筒28c内面との間の液密を保って、塗布液タンク14の塗布液が漏れるのを防止している。
また、前記置換パイプ18aの多孔質塗布体10側には、空気置換路18の空気流通を確保するスリット22が切り欠いて形成されている。
第3実施形態に係る髪用塗布具においては、組み付け時や塗布液タンク14交換時には、図13に示すように、持ち手30の装着箇所30bにホルダ28の受け筒28cを差し込んで塗布部24を固定した状態とする。また、空気置換路18を塗布液タンク14に装着した状態とする。この状態の空気置換路18における取り付け筒18cを、塗布部24側の受け筒28c内に装着する。
なお、第3実施形態の櫛部12において、図17に示すように、櫛体12aは、両側壁部から先方に延びた柱状部12a1…の両先端同士を棒状の橋状部12a2…によって繋ぐ櫛歯構造としている。橋状部12a2…同士間の空間が開口となる。また、後方の開口は多孔質塗布体10及びホルダ28の装着口である。櫛体12aには、第1、2実施形態のような櫛体12aよりも間隔の狭い細櫛歯は設置されておらずシンプルな構造である。
第3の実施形態の髪用塗布具は、上述のように、空気置換路18と塗布液タンク14とを一体にして組み付けることで、塗布液タンク14の交換を容易にしている。また、塗布液供給路16を空気置換路18側にも設けることで、塗布液の供給をよりスムーズにしている。また、第3実施形態に係る髪用塗布具は、第1、2実施形態の髪用塗布具に用いた継手34を具備しない簡単な構成になる。また、空気置換路18は、置換パイプ18aと空気導入管18bと取り付け筒18cとが一体となった簡単な構成になるので、部品点数が少なく、かつ装着工数も少なく極めて使い勝手がよい。
図18は第4の実施形態に係る髪用塗布具の全体説明図、図19〜図22は各部の説明図である。第1の実施形態と同様部分に同一の符号を付している。
第4実施形態に係る髪用塗布具は、第1実施形態と下記の点で異なっている。なお、長さといった場合、塗布具の塗布方向に対して直角方向になっている。
(1)第4実施形態では、多孔質塗布体の長さを変更し、第1実施形態の多孔質塗布体10よりも短い多孔質塗布体10Aとしている。具体的には、図19、図22に示すように、塗布部24において、多孔質塗布体10Aが櫛部12の全長より短いものが複数配列されている。
(2)分割された状態の多孔質塗布体10Aを長さ方向に配列されて隔壁40で仕切っている。
具体的には、図19、図22に示すように、塗布部24において、多孔質塗布体10Aが櫛部12の全長より短いものが複数配列されているが、その液浸透性の多孔質塗布体10A同士間に液不浸透性の隔壁40が介装されて仕切られた状態で一体的になったものが、櫛部12の塗布側開口に臨む。
言い換えれば、前記の第1実施形態の多孔質塗布体10が、図5、図9に示したように、櫛部12の長さ方向に長い一体構造であるが、これに対して、第4実施形態では、図19、図22に示すように、短い多孔質塗布体10A…が複数配列され、かつ、多孔質塗布体10A…間に隔壁40が装着されて多孔質塗布体10A…同士が分割されている。なお、多孔質塗布体10Aは第1実施形態の多孔質塗布体10と同様材質とすることができる。隔壁40は不液浸透性の種々の樹脂材が使用可能であるが、好適には、塗布液タンク14や塗布部24の他の部分等と同材質とする。
このように第4実施形態では、隔壁40で仕切られているので、隣あう多孔質塗布10A同士で直接液が流通しない構造になっているので下記の作用効果を奏する。
図23(a)と(b)とは、第1実施形態と第4実施形態との各塗布具を縦向きにした状態を比較した説明図である。
塗布具が髪用塗布具の場合、例えば人の頭部に塗布する際には、頭頂部に対しては、第1実施形態、第4実施形態の塗布具において、図2、図18等に示すように横置き状態で使用するが、頭部横側の髪に塗布液を塗布する等の場合、図23(a)と(b)とに示すように、塗布具全体を縦置き状態で使用する。
図23(a)に示すように、第1実施形態の塗布具では、縦方向にして使用において、塗布体10の長さ方向も縦方向、つまり上下に沿う。この際に、多孔質塗布体10は上下に長いので、それに含浸した液が重力によって下方に移動して(図中、矢印Gで示す)多孔質塗布体10の下部に溜まり易く、液の粘度や使用態様によっては液漏れや液垂れの可能性がある。つまり、多孔質塗布体10が長いと縦置き時に保持液を支えきれなくなる可能性がある。
これに対して、図23(b)に示すように、第4実施形態の塗布具では、各多孔質塗布体10A…に含浸した液が重力で下方に移動する。しかしながら、各多孔質塗布体10A…はそれぞれが上記第1実施形態の多孔質塗布体に比較して短く、含浸した液が少ないと共に各多孔質塗布体10A…間に隔壁40があり仕切られているので、隔壁40によって液が流れ下るのが遮られるので各多孔質塗布体10A…に液がとどまり、下方に流通せず、液漏れがしにくくまたは全く液漏れが生じない作用効果を奏する。つまり、多孔質塗布体を分割しているので、個々の多孔質塗布体10Aが保持対象になり、液の保持高さを横置き時と同等に保つことができる。
しかも、櫛部12内には、空間24eが形成されているので、塗布具が振り回される等の急な動きをしても各多孔質塗布体10A…から仮に液が落ちたとしても、その空間24e内で液垂れを受け止めるので、外部に漏れたり垂れたりすることがない。
なお、多孔質塗布体10Aは、隔壁40で接着等して、一体にして取り扱い易くさせ得る。また、多孔質塗布体10Aは、当初一体であったものに切れ目を入れて、隔壁40をその切れ目に装着してもよい。
(3)第4実施形態では、ホルダ28の液供給路16の形成位置が第1実施形態と異なる。
具体的には、ホルダ28の塗布液供給路16は、図19、図20に示すように、長さ方向の中央部と両端部に塗布液供給路16がそれぞれ対で設けられ、全体で塗布液供給路16は6箇所で3対設けられている。第1実施形態のホルダ28が図6、図7に示すように、4箇所で2対の塗布液供給路16が形成されるのと異なっている。
具体的な構成として図24に塗布具の塗布部24を断面視した説明図を示す。
第4実施形態のホルダ28では、図24に示すように、その長さ方向の端部にある塗布液供給路16(16a、16c)にて、長さ方向両端位置にある多孔質塗布体10A(10Aa、10Ac)に塗布液を供給し、また、長さ方向中央部にある塗布液供給路16(16b)にて長さ方向中央位置にある多孔質塗布体10A(10Ab)に塗布液を供給する。つまり、各塗布液供給路16は、多孔質塗布体10Aの個々毎に設置する。
したがって、多孔質塗布体10A…同士が隔壁40で仕切られていても、塗布液供給路16が多孔質塗布体10A…に対応して形成されているので、それぞれの塗布液供給路16によって各多孔質塗布体10A…に塗布液を液切れすることなく十分に液を供給可能である。
(4)液塗布部24の櫛体12aの開口に臨むが、図22、図24に示すように、開口の脇には空間24e、24eを設けている。また、櫛部12aの橋状部12a2が多孔質塗布体10Aの設置箇所に対応して設けられていて、多孔質塗布体10Aが櫛体橋状部12a2で押さえるのでそれら多孔質塗布体10Aが櫛部12内から脱落を防止する。
(5)空気置換路18の空気導入管18bには、図18、図21に示すように、径方向両側にスリット22が形成されており、両端部の多孔質塗布体10Aa、10Acと中央部の多孔質塗布体10Abにも空気導入管18bからスリット22を介して十分に空気が通気して気液置換がスムーズで滞ることがない。
図26は第5の実施形態に係る髪用塗布具の全体説明図、図27〜図29は各部の説明図である。第1の実施形態と同様部分に同一の符号を付している。
第5の実施形態に係る髪用塗布具は、ホルダ28の塗布液供給路16と多孔質塗布体10との間に多孔質塗布体10や中綿26よりも毛細管力の強い強毛管素材42を配置したものである。この髪用塗布具によれば、前記強毛管素材42を配置することで塗布液タンク14を傾斜させた際の塗布液漏れを防ぐことができる。
前記強毛管素材42は繊維束体、多孔質体等各種の材質を用いることができる。また、図26〜図28において、符号28gは押えリブであり、この押えリブ28gは、多孔質塗布体10が櫛部12で押えられるものをホルダ28に対して位置決めするためのものである。
なお、本発明に係る塗布具の塗布液タンクや塗布部の櫛部及び櫛歯は、髪の毛を梳くのに適していれば、第1実施形態〜第5実施形態の構成に限定されず、その他、本発明の範囲内で種々の形状を呈することができる。
本発明の髪用塗布具は、髪(人間、その他のペット動物等を含む毛髪)を梳きながら容器に収容した塗布液(染毛剤、整髪剤、育毛剤等)を髪に塗布するための髪用塗布具に利用することができる。
10 多孔質塗布体(第1〜第3実施形態)
10A 多孔質塗布体(第4実施形態)
12 櫛部
12a 櫛体
12c 傾斜部
14 塗布液タンク(容器)
16 塗布液供給路
18 空気置換路
18a 置換パイプ
18b 空気導入管
22 スリット
24 塗布部
26 中綿
28 ホルダ
30 持ち手
34 継手
36 シール材
40 隔壁
42 強毛管素材

Claims (6)

  1. 多孔質塗布体と、多孔質塗布体に併設される複数の櫛体の有る櫛部とによって毛髪を梳いて、容器内の塗布液を、該多孔質塗布体を介して毛髪に塗布するための塗布部を設けた髪用塗布具において、
    容器から多孔質塗布体に塗布液を供給する塗布液供給路と、容器内を空気置換させるために外部に連通する空気置換路とを当該容器の多孔質塗布体側部分に配置し、
    前記空気置換路の周囲に複数の塗布液供給路を配置し、
    前記空気置換路が管状体を有し、その容器内方向への長さが、前記塗布液供給路よりも長く形成されていることを特徴とする髪用塗布具。
  2. 容器の多孔質塗布体側部分に開口が形成され、その開口を塞ぐ液供給部が配置され、当該液供給部を貫通して塗布液供給路及び空気置換路が配置されていると共に、当該空気置換路を取り囲んで塗布液供給路が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の髪用塗布具。
  3. 空気置換路の多孔質塗布体側の先端にスリットが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の髪用塗布具。
  4. 多孔質塗布体より毛細管力の低い中綿が配置され、当該中綿は多孔質塗布体に当接し、前記中綿は塗布液が一時貯留可能なものであることを特徴とする1から3のうちのいずれか1項に髪用塗布具。
  5. 多孔質塗布体が櫛部の長さ方向に複数配列され、各多孔質塗布体間に隔壁が介装されたと共に、前記複数の多孔質塗布体のそれぞれに向けた複数の塗布液供給路が形成されていることを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の髪用塗布具。
  6. 多孔質塗布体と液供給部との間に多孔質塗布体より毛細管力の高い強毛管素材が配置されていることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の髪用塗布具。
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